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たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart20

1 名前:Classical名無しさん :04/05/30 20:06 ID:O95IQ9rM
〜銀河ギリギリ!!ぶっちぎりのお留守な奴〜

エーックス・・・
漫画界有数のヒット作品、ドラゴンボール。
その登場人物の内に他の追随を許さぬ最低のヘタレが居た。
そのヘタレに、わずかばかりでも活躍の場を・・・
しかし、そのあまりのヘタレさは人類の想像力の限界を遥かに超えていた。
あまりにもお留守な足元、雑魚キャラの自爆で道連れ、恋人を寝取られる甲斐性の無さ。
2ch中でヘタレの代名詞としてネタにされてゆく日々。
立ちはだかる「戦闘力のインフレ」という難敵。

誰もが「ヤムチャ」の2ch語化を覚悟した。
だが、そんなヤムチャにせめて妄想の中だけでも活躍させてやりたい…
ヤムチャを最もネタに使い、そして愛した彼らがこの困難に、立ちむかったのだ。

これは、少年漫画史上最も困難な創作に立ち上がった男たちの物語である。

※ヤムチャ以外の小説・ネタも大歓迎!おまえらも妄想爆発させようぜ?
【前スレ】
たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart19
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1079837609/

【小説作品保管庫】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/index.html
【お勧め作品】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/recommend.html
【過去ログ倉庫】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/log.html


2 名前:連載作品 :04/05/30 20:15 ID:SHruTskA
Saiyan killer
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/saiyankiller.html
魔族転生ヤムま!
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/yamuma.html
ヤムプロくんポケット
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/prokun2.html
僕と一緒に飲茶でも
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/issho.html


3 名前:Classical名無しさん :04/05/30 20:22 ID:iX9aIhVI
>>1
お疲れさま。
ついに20スレ到達ですね!!

4 名前:1 :04/05/30 20:43 ID:O95IQ9rM
ごめん、マロンに立てようと思ったけど無理だった。
でもいつになったら復旧するかわからないので。
もし、皆さんがご立腹なら復旧しだいマロンに立て直してくれ。

俺が削除依頼するから、ここ。

5 名前:1 :04/05/30 20:45 ID:O95IQ9rM
>俺が削除依頼するから、ここ

立て直すことになったら、という意味ね。
たびたびスレ汚しすまん。
サイヤンキラーさん復活希望。

6 名前:Classical名無しさん :04/05/30 20:56 ID:J5bLj26E
>>1
銀河ギリギリ!!ぶっちぎりのお留守な奴ではなく
危険な人生!超ヘタレは眠れない!では?

7 名前:Classical名無しさん :04/05/30 21:41 ID:84pcDgE2
別にここでいいんでしょ。
悪いことにならんと思うけど。
マロンに行っても、盛り上がるとは思えないし、リスクが高いだけ。

8 名前:Classical名無しさん :04/05/31 00:08 ID:glQ.4x6M
>>1
乙彼様です

9 名前:Classical名無しさん :04/05/31 00:43 ID:eoGuhfm2
さてあとはSaiyan killertとヤムまを待つだけか。
哀・戦士とハンターはもう来そうにないけど。

10 名前:Classical名無しさん :04/05/31 01:05 ID:T/Ww3MnI
哀戦士には正直落胆。
たしかに書く書かないは本人の自由だけどもさ。
ちょっとなあ。

>>1
お疲れ。ここで良いと思うよ。
荒れることないし、地味だけど堅実に盛り上がってるし。

11 名前:Classical名無しさん :04/05/31 19:28 ID:vWg.6yKo
>>1さん乙カレー

12 名前:Classical名無しさん :04/05/31 21:07 ID:6Yws859Q
>>1
乙でつ
新スレ今気づいた

13 名前:ヤムまとか書いてた人 :04/05/31 22:11 ID:GQw42jfs
>>1さん乙。

俺の作品って何か地味だなあ、と思うわけですが
待ってて下さる人がいるならそれなりに頑張ります。

ちょっと自分の用事で書く時間が少ないです(言い訳)
つーかレポートの書き方なんかわかんねえよ!(愚痴)
未だにゾルダ覚醒落とせねえよ!(ただの特撮板住人)

>ヤムロット
乙でした。
つか同じオチにワロタ。うまいなあ。

14 名前:魔族転生ヤムま! :04/05/31 22:11 ID:GQw42jfs
「仲間への最後のあいさつは済んだのか?」
 キュイが嘲笑うかのごとき声でヤムチャたちに目をやる。
 油断――。
 勝機があるとしたら、今のうちしかない。
「行け悟飯っ!」
 クリリンが叫ぶとほぼ同時に、悟飯は二人の子供の手を引いて飛び出す。
 それを合図として長老たちも飛び去った。
 ニヤ、とキュイが嫌らしく笑う。
 ゆっくりと掌を一行へ。
「かあっ!」
 ボンッ!
 エネルギー波がキュイの腹部をとらえた。
 間隙を入れずナメックの若者が蹴りを叩き込む。
 クリリン、ヤムチャが両脇に回り気功波と魔光砲をぶつける。

「あんたたち、一緒に行ったんじゃなかったのか」
「いや、確かに長老たちは心配だったがな……」
「しゃべっている暇はないようだぞ」

 煙が晴れる。
 キュイはたじろぐことも無くその場に立っていた。
 ダメージを受けた様子はない。
 変化といえばスカウターが破損し、戦闘ジャケットが多少傷ついた程度。

「おいおい、今度はオレの番でいいのか?」

15 名前:魔族転生ヤムま! :04/05/31 22:12 ID:GQw42jfs
「珍しいヤツらだ。戦闘力がアップしやがった」
 キュイの蹴りに一人の若者、次いで突きにクリリンが吹っ飛ばされる。
 もしその気ならば今の一撃で二人の命は絶たれていたはずだが、幸いにもダメージこそ
負ったものの二人は立ち上がった。
「そうこなくっちゃな。少しは楽しませてもらうぜ」

「あいつ、遊んでやがる……!」
「これほどまでとは……」
 ヤムチャともう一人の若者はキュイとの実力差に攻めあぐねていた。
 魔貫光殺砲ならばキュイの体を貫くことはできる。だが溜めに時間がかかる。
 敵がその間待っていてくれるとは考えられない。
 クリリンにも一撃必殺の気円斬があるが、同様の理由から繰り出すことができない。

 操気弾を飛ばすもキュイはエネルギー弾であっさりと相殺する。
 背後から襲うエネルギー波も避けるそぶりも無く受け切った。
「うおおおおおっ!」
 ほぼヤケクソのようにクリリンが吼え、突撃。
 笑みを浮かべたままキュイは構える。
 突撃しつつも、両の手を額へ――――。

「太陽拳!」

 眩いまでの光がキュイの網膜を貫く。
「うっ、きさまぁっ!」
 目の眩んで視界が閉ざされたキュイは拳や脚を振り回す。
「今だ、ヤムチャさん!」
 後ろへ飛びながらクリリンは叫ぶ。
 阿吽の呼吸でヤムチャは既に魔貫光殺砲の構えを取っていた。
「受けてみろ!」
 ヤムチャの指先のエネルギーがキュイを貫通する。

16 名前:魔族転生ヤムま! :04/05/31 22:13 ID:GQw42jfs
「ぐ、こ、こいつ……」
 キュイは腹部を貫かれながらもまだ意識を保っていた。異星人ならではの驚異的な生命
力にその場の四人は驚かされる。
「さ、さすがにアタマにきたぜ……」
 ヤムチャが狼牙風風拳で襲い掛かるもそれをいなし、同時に飛び出した三人も返り討ち
に遭う。
 ダメージで戦闘力が落ちているのは明白だった。

 ヤムチャはエネルギー弾を自身の力のありったけ放つ。
「行け、魔空包囲操気弾!」
 無数の操気弾が次々にキュイにぶつかっていく。
 一撃一撃のダメージは浅い。
 それでも操気弾は止まらない。
 浅いが、確実にキュイの生命を削っていく。

 一方で、クリリンは空に手をかざす。
 円盤状のエネルギーが掌の上に生じた。
 腹を貫通しても命を失わない。
 ならば、敵の身体を断ち切ってしまうしかない。
 幸いにもヤムチャのおかげでキュイの動きは止められている。
「気円斬!」

「――な、に?」
 最後に見たのは、首と離れた自分の身体。
 思わぬ奇襲。
 キュイは、それを理解できなかった。

17 名前:Classical名無しさん :04/05/31 23:19 ID:ETeODxEc
'''''─- .....,,,_        __人_人,_从人_.人_从._,人_人_
 ̄"゙'"''''''─‐- ゙"ニ ─__ )
 r──---   ...___    ) saiyan killer〜、
 三 /レi ニ |   ニ ≡ )  絶対連載再開しろYO−!
 .ニ ( ゚´Д)|  ニ  |!カ_ ろ  いつまでも待ってるからなー!!
 | /  つ つ Lニ-‐′´   )/⌒Y⌒Y⌒l/⌒Y⌒Y⌒Y⌒
 '''''゙゙゙゙゙ ̄  _,, -‐'''∧_∧ っ ゚
--─="゙ ̄    ⊂(Д´;) ゜
ニ─        _,.. ゝ、 O
      _,.. -‐'"   しへ ヽ
__,, -‐''"         ,  ゙ー'
            , '    /




                ┌──────────
                | お知り合いですか?
  ┌─────┐└─────‐v────
  │ イヤ、全然  |__________  プァァン…
  └───‐v─┘//. |  //     /  .|
    |          | __Λ∩  /   .|
    |   ∧_∧    |`Д´) ∧_∧」   ガタン
   /  (,,´Д`)    |  /  (    ) \  ゴトン
  //  (   )二二二二二⊂    | \\
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18 名前:Classical名無しさん :04/06/01 00:54 ID:E53HeDiU
>>1&ヤムま乙。

19 名前:Classical名無しさん :04/06/01 08:03 ID:Q99q8QDE
ヤムまさん乙

20 名前:Classical名無しさん :04/06/01 10:11 ID:WJjlxPY.
このマッタリ具合が好きだな、俺は

21 名前:Classical名無しさん :04/06/01 12:34 ID:EgMS8pfo
またバキスレにドラゴンボールねたがきてたな。
これもクラウンなんかに新スレ立てた>>1のせい。

ヤムスレ住民は全員、おまえを市ねと思ってるよ。

22 名前:Classical名無しさん :04/06/01 20:32 ID:51Vk8n2g
>>ヤムま
ゆっくりでいいよ
楽しみに待ってる

>>17
ワラタ

23 名前:Classical名無しさん :04/06/01 20:34 ID:m8ihVyps
クリリンと18号のやつならヤムチャネタじゃないから別にいいんじゃない?
拳王伝もヤムチャあんまり関係なかったし。(あるか?)
他になんかDBネタ来てたっけ。

24 名前:Classical名無しさん :04/06/01 20:37 ID:hq573Wd6
今回の1乙はいつもより暖かい気がするw
みんな実はクラウンが気に入ってるのか?

そう荒れる心配もないしな。

25 名前:Classical名無しさん :04/06/01 20:39 ID:m8ihVyps
あ、バクテリアンのうんこネタがあったか。w

26 名前:Classical名無しさん :04/06/01 21:20 ID:ETeODxEc
>>21
あの作者はバキスレで書きたいだけで、マロンに立ててもむこうで書いてたよ。

27 名前:Classical名無しさん :04/06/01 22:54 ID:hq573Wd6
18号の奴読んできた。
始まったばかりだけど、
面白くなりそうな感じはした。

でもあれパオ氏じゃないか?
文体がそっくり。

28 名前:Classical名無しさん :04/06/01 23:13 ID:Zccn/Nik
>>27
俺もそう思った。復讐の狼と雰囲気がそっくり
今の所は面白いので、別に作者が誰でもいいけどね

ヤムスレも新作来ないかな?
クラウンの雰囲気が大好きだけど、先細りが心配だな

29 名前:Classical名無しさん :04/06/02 00:51 ID:/98OJaeQ
いい感じになってきたな。
やっぱヤムチャはヤムチャでGo!

30 名前:Classical名無しさん :04/06/02 01:44 ID:jw2pt.fU
あれがパオ氏だとしたら>>21,27,28はパオ氏の自演くさく思えてくるな。
いつものことだが。でも魔界編の更新も停滞してるのに新連載やるかな。
サイヤンキラーは充電中?

31 名前:Classical名無しさん :04/06/02 01:53 ID:Zccn/Nik
>>30
他の人は知らないけど俺はパオ氏じゃないよ。
寝る前に見てみたらこんなレスか。

32 名前:Classical名無しさん :04/06/02 02:30 ID:qpgtzeTo
>>31
突然名前が出れば自演を疑うやつが出てくるのが職人の定めなのさ。
悲しい事だがパオ氏に限らずどのSSスレの職人もそうだ。

33 名前:Classical名無しさん :04/06/02 02:43 ID:yPinUYjU
>>30 
他はともかく>>21を自演扱いするのは失礼。
>ヤムスレ住民は全員、おまえを市ねと思ってるよ。
こんな事は書かないだろうふつう。
バキスレとの関係がまた悪くなるから止めとけ。

もうパオ氏というかバキスレの話題はもう止めよう。
他所は他所、ここはここ。せっかくまたりしてたのに。




34 名前:Classical名無しさん :04/06/02 11:14 ID:ETeODxEc
Part10スレの674です。
「ヤムチャ伝説」の公開まであと3年となりました。
順調に執筆中です。楽しみにしていてください。

35 名前:Classical名無しさん :04/06/02 19:42 ID:7L6pBUIA
あと3年か…楽しみにしてるYO。

36 名前:Classical名無しさん :04/06/02 20:15 ID:4yBtmO8.
多分忘れてるYO。

37 名前:Classical名無しさん :04/06/02 22:40 ID:Qjdcc/hg
3年後はハリウッドヤムチャネタで盛りあがってるころだな。

38 名前:Classical名無しさん :04/06/02 23:01 ID:6Yws859Q
そもそも3年後にこのスレが続いてるかどうか…と思ってみた

39 名前:Classical名無しさん :04/06/02 23:39 ID:yPinUYjU
3年後はこの調子だと雑談スレになるな。
もともとそうだったけど。

それに、2ちゃんの継続も分からない品

40 名前:Classical名無しさん :04/06/03 00:38 ID:ETeODxEc
いや・・・まぁ・・・マジに受け取られてもw
そういえばそんなレス書いたなぁと思って過去ログ見たら、約一年前のPart10に書いてあった。
あの頃もサロンに移るか移らないくらいで作品が激減した頃だったなぁ。
Part10が大規模荒らし以前で一番やばい時期だった。

41 名前:Classical名無しさん :04/06/03 15:21 ID:fLs1PIwY
パオ氏ね
バキスレも氏ね
マジでムカツク

42 名前:Classical名無しさん :04/06/03 19:12 ID:W1qsjjuQ
むかつくのは構わんが、
俺たちの首を切るのは勘弁してくれよ!?

43 名前:サナダムシ ◆/qc7L7Yk :04/06/03 19:36 ID:L7SZ37A.
うんこSS書こうと思います。
よろしいでしょうか?

44 名前:Classical名無しさん :04/06/03 19:56 ID:ETeODxEc
>>42
エサを与えちゃいかんよ。

45 名前:Classical名無しさん :04/06/03 22:53 ID:Tat0YRo6
>>43
よろしこ

46 名前:Classical名無しさん :04/06/03 23:27 ID:6Yws859Q
>>43
お待ちしております

47 名前:Classical名無しさん :04/06/04 02:18 ID:gcmC5.8.
三年後、地球はどうなっているだろうか・・・?

48 名前:Classical名無しさん :04/06/04 07:40 ID:K2wc6jIQ
漬け物会長が大活躍のスレはここですか?

49 名前:Classical名無しさん :04/06/04 18:48 ID:reGVMf6Q
だれだよそれは

50 名前:after DB :04/06/04 22:47 ID:5xUbE2PE
序章
「ブルマー タイムマシン借りるぜ!」
そういいながら 男はドアを開けた。
「いいけど、また 未来にでも行くの?」
「へへへ、まぁな。んじゃ行って来るぜ!!」  ボテ!
「いてて。。。んじゃ行ってくる」
「・・・」
勢い良く歩いてしまったために、足元にある石につまづく男。
彼の名は ヤムチャ。
Z戦士として幾多もの激戦を生き抜いてきた男・・だった。
しかし、今では修行もそこそこに、ブルマが作ったタイムマシンで
様々な未来を見ることを趣味とする、 もはや老後のような生活を送っていた。

「さーて、今日は何年後に行こうかなぁー。前行った20年後は俺が永遠べジータのパシリだったし、、
 15年後なんて、クリリンの家政婦やってたし・・・
 よし! いっそ誰も居ない400年後くらいにするか!」

ヤムチャは なぜか説明口調で独り言を言いながらタイムマシンを起動した。。。  そしてーー


51 名前:after DB :04/06/04 22:48 ID:5xUbE2PE
ぷしゅぅーーー!!!

タイムマシンが到着した。 どうやら、無事なようだ。
ヤムチャは外を見る。
自分が居た時代と あまり変わっていない・・・
キレイな森、、川に海、、、そして砂漠。
ヤムチャは一通り空から世界を見て廻って、そして、ちょっとした異変に気付いた。
・・・車がない? 街も??ビルすらない。 
この世界のほとんどが、小さな村と小さな城があるだけだった。
未来にしては余りにも不自然。
文明は進歩こそすれ、退化することなどあるのか?
そう考えながら、ひとまずタイムマシンへ戻るヤムチャ。
大事な大事な仙豆を忘れていたようだ。


52 名前:after DB :04/06/04 22:50 ID:5xUbE2PE
ヤムチャはZ戦士の中でこそ弱いというイメージだが、一般的なレベルから見れば、とてつもない達人だ。
しかし、それでもこの用心深さ(?)こそが、ヤムチャをここまで生かしてきたのだ。
「これこれ、忘れないようにしねーとなー」
ガタン!!!
と、突然タイムマシンが激しく揺れた!
「ひぃいーー!」
思わず逃げ出すヤムチャ。敵の姿形、強さを確認するまでは、絶対に隠れることに決めているヤムチャの自然な反応だった。
そこに居たのは、自分の数倍もあろうかという恐竜だった。
思わず 岩陰に隠れるヤムチャ。 暴れる恐竜。
大きさにビビッて動けないヤムチャ。暴れる恐竜。
そして やっと大事な事に気付いたヤムチャ!!
「あーー! タイムマシンが壊されるー!!!」


53 名前:after DB :04/06/04 22:56 ID:5xUbE2PE
一気に気を解放し、恐竜を仕留める。
元々こんな相手など、余裕のはずなのだが、見た目で判断する悪い癖は治ってないようだ。
「あーーー、、、動かない。。けど、そんなに激しい損傷でもないのが救いだな。とりあえずカプセルに戻して・・・と」
なんとか、ちょっとの故障ですんだことにほっとするヤムチャ。

その影で、彼を見つめる視線がー??
壊れてしまったタイムマシン。
よくよく見ると恐竜ともちょっと違ったこの生物。そんなことに全く気付かないヤムチャ・・・・



54 名前:Classical名無しさん :04/06/04 22:58 ID:EuEYxOEo
>>after DB
タイムトラベルネタですか。
期待してます。

55 名前:after DB :04/06/05 08:58 ID:5xUbE2PE
とりあえずタイムマシンをカプセルに戻し、
近くの村まで行くことにした。
「さすがに、飛んでいくのはマズイだろうなぁ。仕方ない。歩いていくか」
ヤムチャはさっきのような生き物に出会わないよう祈りながら歩いていった。 するとーー
「お前 何者だ!?」
突然ひとりの男が現れた
「俺か? 俺は 砂漠の狼、ヤムチャってんだ! もっともココは砂漠じゃないけどな!!」
とっさの出来事にも関わらず、自己紹介だけは完璧にできるヤムチャ。
長年の合コンの修行の成果であった・・・

「あんな巨大なモンスターを仕留めるなんて。。。お前は凄い奴だ。 RYZE軍の精鋭か?
 は!! もしや、ガーディアン・ナイト??」

とつぜん 意味不明の言葉を並べられて、 すっかり 「???」状態のヤムチャ。

とりあえず、自分はよそ者で、この世界のことは良く知らない。
ただ、それなりの戦いをしてきたため、アノ程度の相手なら余裕だ。。と若干の脚色を加えながら 自分の境遇を説明した。


56 名前:after DB :04/06/05 09:14 ID:5xUbE2PE
男は サード という名前だった。
サードが言うには、この世界は 400年前に「魔大戦」と呼ばれる大戦争がおき、それ以来 先ほどのような「モンスター」がはびこる世界となってしまったという。
ただ、「魔大戦」も伝承としてしか伝わっておらず、今では御伽噺のようだ、、と。

ー400年前といったら、俺の時代じゃないか? 一体 どういう事だ?
ヤムチャは不思議に思った。

サードは、この世界に伝わる伝承を語ってくれた。
途中 眠くて聞き逃したりもしたが、何とか重要な部分だけは聞いていたヤムチャだった。

「今から、400年前、、、 不死身の魔人が世を荒らしていた。」
「その魔人ブウは、文明を壊し、その巨大な魔力によって、地球の自然を壊していった」
「そして、ブウは 仲魔 −魔族−を生み出し、魔法と呼ばれる力によって、人類を絶滅寸前まで追い込んだのだった。。。しかし!!!」
「そこに現れたのが、伝説の大魔法使い ディークバスターであった。彼はブウを圧倒的な力で倒し、
 彼を暗黒の地に封印することに成功したのだった!!!」

と どこかで聞いたような設定だが、次の言葉にヤムチャはとてつもなく驚くことになるーー

「封印は、7つの玉に分けられ、世界各地の聖なる場所で今も守られ続けているという・・・」

 ヤム : ド。。ドラゴンボール??? まぁさすがにこれだけ時がたてば、間違って伝わるっていう、悪い例かぁーー



57 名前:Classical名無しさん :04/06/05 09:57 ID:BgUipa1Y
乙かれ。

58 名前:Classical名無しさん :04/06/05 10:48 ID:reGVMf6Q
いいかも

59 名前:Classical名無しさん :04/06/05 14:12 ID:1SE/St2Y
                ,.. -──- ..,_
               /        \_
             /`'ー─-、-─'''二二__ヽ
            |´ _ニ-‐´ ̄ __   |
              |´  __ニ二..,,,,__ ̄ ̄}
       ヽ`'ニ-、_レ' ̄ ____,,,,,ノ ,!、,___ ̄ヽ{_,.-‐'´/
        `l  `ヽ'‐   ´.,ニ。=,  ,=。ニ、  / /! /
         `l,  <.|   ´ ̄´ノ i` ̄``  //  /
          `l、 ヽ| .   ´ /  }     ./ | /
           `l_|    ノ. ^,;^.ヽ   /_,.‐'´ ̄`\
         _,.-''´ヘ l'、   ,-三-、   /´-‐__,..-‐ 丶.
        /´  ̄ ̄\L\ '  "" .-‐´ ̄ ̄      ヽ
        /      / ̄    ̄ ̄ ̄ ̄\
        >、    //             ,..-‐'




60 名前:Classical名無しさん :04/06/05 14:41 ID:ywXBQHaM
ウホッ! いいスレ

61 名前:after DB :04/06/05 21:42 ID:5xUbE2PE
「っていうのが伝承なんだ。そしてその伝承によると、400年後の今、悪しきものが封印を打ち破る、、とも書いてある」
「へ、へぇ、 そうか、そりゃ大変だな」
ヤムチャは、 ブウが封印された?? ってか悟空は?? という当たり前疑問より、
"自分たちの あの激戦が
この400年後の時代の歴史にのこっていることが ちょっと嬉しかった。"
もっとも彼は ブウ戦には参加していないのだが、いつの間にか自分も戦っていたつもりになっていた。

「だから、今 世界の強者を集めて 精鋭による騎士団、RYZE軍を結成して、モンスターと対抗してるんだ。
 RYZEには、あんたのような強者が必要だ! ぜひ 俺と来てくれないか??」
サードは熱く語った。 彼の目は 輝いていた! ヤムチャの目は 濁っていた。
ヤムチャは、(これは活躍のチャンス!!)とばかりに、付いて行くことを決めた。
もちろん頭の中は、(この世界で活躍すれば、報酬はたんまり、、可愛い子も・・ ウハウハだぜ!) でいっぱいだった・・・
せめて この世界の中だけでも、ヘタレのイメージを払拭し、かっこいい俺として有名になってやる!!
ちなみに彼が、これほどのやる気を魅せたのは、 サイヤ人と戦った時以来だった。


62 名前:Classical名無しさん :04/06/05 23:26 ID:SNO6nVvc

http://cheser25.hp.infoseek.co.jp/

63 名前:after DB :04/06/06 00:25 ID:5xUbE2PE
サードによると、ここから、もっとも近い国は、 キリング というらしい。
今 世界には 4つの王国があり、それぞれの王国は、RYZE軍の兵士が守っている。
選りすぐりのRYZE軍の中でも、国を守ることを許された彼ら精鋭たちは、尊敬の念をこめて 「ガーディアン・ナイト」と呼ばれているそうだ。
ヤムチャは、心の中で、即座に それを目指すことにした。
ちなみにヤムチャの思考は、、、
国を守る → お姫様と ウハウハ → 王様に気に入られる → 次期国王に、、、と 様々な計算が働いていたのは言うまでもない。

4つの王国とは、一つはここキリングー北西の島国で、冬には雪に覆われてしまう。
また、南の大陸にはリーライン、海と川に囲まれた美しい情景の水の街である。 
海を隔てた東の大陸に ドゥトールと、アグライド の2つの国がある。
南側のアグライド王国は山間の国で、炭鉱が数多く存在する、 そして 北側のドゥトールは・・・
5年前に滅亡してしまったらしい、、、
広大な平野が広がる草原地帯の 温和な地域だった。
その国がなぜ滅びたか、、、未だに謎のままらしい。



64 名前:after DB :04/06/06 00:25 ID:5xUbE2PE
この世界、、、いわゆる伝承による所の「魔大戦」以来 モンスターと呼ばれる異形の動物が世にあふれていた。
彼らは、多様な種類があり、その生態系などは解明されていない。
一般的に存在する『モンスター』と呼ばれるものは、せいぜい昆虫の巨大化したものや、いわゆる動物に近いものが多い。
だが、一様に凶暴で、もし出会ってしまった場合、 死を意識しなければならない。。。
例えば、ただの犬であっても、本気で襲われたら重傷を負うだろう。
それが熊のような巨大な生物であれば? 考えるまでもない。 モンスターの一撃とは、人間など一瞬で噛み砕けるのだ。

そんなわけで、多くの人々は農作業をして生計を立てている。
一番安全で、生きていく上で絶対に必要なものだからである。

街の外は死と隣りあわせの世界。。。そんな世界で、滅亡してしまった国の謎など 誰が調べるのか?
RYZE軍も この件に関しては手が出せずにいた。

サードは、幼い頃、村をモンスターに襲われ、両親を亡くしたそうだ。
そんな彼は、懸命に修行し、何としてもRYZE軍に入隊して、モンスターを倒して、
いつか、両親の仇を取りたいのだと言った。

「俺は、ともかく、あんたほどの腕前なら、絶対RYZEに入れるな!!」
「いやぁー それほどでも・・ナハハ。 いや サードこそ、、、」 
すぐ調子に乗るのは ヤムチャの悪い癖だが、それも 愛嬌と考えれば 打ち解けやすい性格でもあった。
2人はすぐに仲良くなり、互いのことを話しながら、王国へと 歩みを進めていった・・・


65 名前:Classical名無しさん :04/06/06 00:32 ID:6Yws859Q
>>after DB
乙です。なんか新鮮な感じがしてイイですね(・∀・) 

66 名前:Classical名無しさん :04/06/06 11:20 ID:OZj3kLlw
SAIYAN KIILERはもう来ないに100000ヤムチャ

67 名前:Classical名無しさん :04/06/06 12:13 ID:gjhtBSno
>>66
別にいいよ。
もうスレを見限ろうと思ってたし丁度いい。

68 名前:Classical名無しさん :04/06/06 12:32 ID:zE9E4cWA
正直サイヤンキラーが万一あっちに連載されてたら
このスレ終わってたかも。逆にあっちは黄金期復活くさい。
このスレに投下してくれたサイヤンキラーは大切にせねば。

69 名前:Classical名無しさん :04/06/06 14:03 ID:1HAslo3Y
アフターいい感じ。
突然いきなりファンタジーぽくなったが、それもまた良し。

70 名前:Classical名無しさん :04/06/06 15:48 ID:Zccn/Nik
あっちがこっちがとか関係なく楽しもうよ。
両方ファンの俺としては、正直もういがみ合いは嫌だ。

アフター作者さん、これからもがんがれ。

71 名前:Classical名無しさん :04/06/06 17:37 ID:i8x/Nl9Q
今度はバキスレに攻め込もうよ。
あっちが盛り上がってると非常に腹立つ。
あのスレを崩壊させたい。ヤムチャネタはこっちでやるべきなのに。クズ職人どもが。

72 名前:after DB :04/06/06 17:43 ID:5xUbE2PE
第2章 王国にて

「ここがキリング王国だ・・」
その国は、渓谷にあった。
後ろに山を配してるのは、モンスターから襲撃された場合を考慮してのことだろう。
多方向から攻められるという事態は、絶対に避けなければならない。 
戦法の定石である。

「何だ? お前たちは??!」
巨大なゲートの前に、 これまた巨大な戦士が立っていた。
ヤムチャたちは、王国内へ入るための、いわゆる「関所」に居る。 サードは彼と何か話し始めた。サードはこの国の人間のようで、通行証を持っているようだ。

 (サードがいれば、この世界では何かと不自由しなさそうだ。彼と行動をともにしながら、タイムマシンを修理する手段を考えなきゃな・・・ ) とヤムチャは考えていた。
話しの内容からすると、門兵は RYZE軍の兵士だろう。 
こうやって各地の門を守ることで、国民をモンスターの脅威から守っているようだ。


73 名前:Classical名無しさん :04/06/06 17:51 ID:xQ29iDEI
みんなの力でヤムチャを1位に!
http://multianq.uic.to/mesganq.cgi?room=dbmania

74 名前:Classical名無しさん :04/06/06 18:48 ID:eyKQ0nIE
西の都の隅の隅の更に隅っこにある古ぼけた老人ホームの一室。
一人の老人が輝く7つの玉を前に座り込んでいた。
「ついに・・・ついに7つ集まったんだ・・・長かった・・・」
老人の名はヤムチャ(84歳)。
光り輝くその玉とは対照的に、彼の目にはもはや輝きは無かった。

ここで今までのヤムチャの人生について少し振り返ってみよう。
地球存亡を賭けた長きに亘る戦いの後、ヤムチャも他の仲間達と同様に
新しい生活を始めていた。
ヒモ生活だ。
悟空、悟飯、ピッコロ、ベジータ・・・世界を救ったヒーロー・・・彼等
の名前を出せば落とせない女はいなかった。
いい加減ヒモ生活に限界を感じ始めた33の春、ヤムチャは西の都の小さな
酒場の用心棒になっていた。(と言うと聞こえは良いが、実際は酔っ払いの世話だ)
プーアルが愛想つかして出て行ったしまった36の夏、ヤムチャは西の都の
更に西にある砂漠で盗賊をして暮らしていた。
観光客や商人から小銭を巻き上げる日々・・・。どん底だった。

40を迎えた秋、ヤムチャは遂に気付いたのだった。
「そうだ!ドラゴンボールがあるじゃないか!神龍に大金持ちにして貰えば
いいんだ!」と。


75 名前:未来から来た男 :04/06/06 18:49 ID:eyKQ0nIE
悟空のバカが雑誌の取材で「ん?オラ、ドラゴンボールで神龍に仲間達を生き返らせて
貰ったんだ。ドラゴンボールは願いを何でも叶えてくれる玉なんだ。」
と軽々しく口にして以来、世界中にドラゴンボールハンター達が溢れた。
彼等との騙し騙されの醜い争いの後・・・ようやく全てのドラゴンボールを集めた時
彼は84歳の老人になっていた。

話は戻って老人ホームの一室。
「・・・長すぎた・・・長すぎたんだ・・・。
大金持ちにしてもらう?こんな老人が大金持ちになってどうするんだ?
関節炎で体の節々が痛み、1日24時間小刻みな震えが止まらないこんな老人が・・・。
電動車椅子でも買えって言うのか?豪邸に住んでメイドにシモの世話までして
貰えって言うのか?冗談じゃないよ・・・。」
ヤムチャは気付いていた。自分の『気』が日に日に弱くなっている事に。
そして それが何を意味するか という事に。
「昔に・・・昔に戻りたい・・・。あの頃に戻りたい・・・。」
長い沈黙の後、ヤムチャは歓喜の声をあげた。
「そうだ!!!!!神龍にあの頃に戻して貰えばいいんだ!!!!」


76 名前:Classical名無しさん :04/06/06 19:29 ID:reGVMf6Q
新作キター
ワクワク

77 名前:after DB :04/06/06 20:37 ID:5xUbE2PE
ーーーその時、何か邪悪な気配を背後に感じ、ヤムチャは さっと身構えた。
(気のせいか??) 構えを解くヤムチャ。
「どうした? ヤムチャ??」
サードがこっちを心配そうに見つめてる
「!?」
その時、ヤムチャは 見てしまった。 羽を広げるとゆうに5mはあろうかという 巨大な「鷲」のような生物が サードを後ろから襲いかかろうとしてるのをー
先ほどからの話し、そして自分が戦った敵、、、
ヤムチャは モンスターとは 地上の生物だと思い込んでしまっていた。
それゆえに、気配を感じても、空には注意が向いてなかったのだ。
(間に合わない!! )
ヤムチャは 体術ではもう襲いと判断し、気を溜めていた。
その、刹那
「波!!!」
すさまじいエネルギーの塊が、波動となって、敵を襲う。
サードの頭上を通りぬけた エネルギーは、 巨大な 鷲を直撃した。
「はぁ、はぁ、 やったか?? サード 離れろ!」
ようやく事態が理解できた サードと門兵は 急いでヤムチャの後方へと回った。
バサ!!
「−−!!」


78 名前:after DB :04/06/06 22:25 ID:5xUbE2PE
ヤムチャは 敵を甘くみていた。
モンスターと呼ばれる生物は 確かに普通の人間には脅威であろう。
しかし Z戦士である自分には、、、
あれほどの激戦を潜り抜けてきた自分には 取るに足らない存在だと思っていたのだ。
だが、彼らの生命力は尋常ではなかった、、、
先ほどの「かめはめ波」で、顔の半分と羽を失いながら 
なおも襲い掛かってきたのである。

まさに 鬼気迫る攻撃ー

(スピードは凄い! だが 単調で直線的だ。)

ヤムチャは相手の攻撃を見切ると、、、   「狼牙風々拳!!」
瞬時に背後に回り 超高速で連打を叩き込む。 そしてー

「はっ!!」

空中から 巨大な エネルギー波を放ち敵は倒れた。



79 名前:Classical名無しさん :04/06/06 23:20 ID:RQLkqhW2
>>66=68
わざわざ嫌な思いをさせるようなこと書かないで

80 名前:Classical名無しさん :04/06/07 01:00 ID:reGVMf6Q
嵐にかまう人も嵐

81 名前:未来から来た男 :04/06/07 03:32 ID:eyKQ0nIE
問題は、戻してもらうべき『あの頃』をいつに設定するか?という事だった。
「わしが一番輝いていた時代・・・いつ頃だったか・・・」
ヤムチャは数十年に亘る己の記憶の糸を辿っていた。
「・・・無い気がする・・・。輝いていた瞬間・・・。」
「まてまてまて!そんなわけない!思い出すんだ!」

その時、彼の脳裏にあの光景が浮かんだ。
『第23回天下一武道会』だ。

『足元がお留守になってますよ。』忘れもしないあの一言・・・あの敗戦・・・。
「あれが全ての原因だ・・・。サイバイマンの自爆で命を失った事も、人造人間・
セル・ブウに半殺しにされた事も・・・あれが全ての発端じゃないか!
思い出してみれば、わし最強の技・・・そう・・・操・・・名前は忘れてしまった
が、あの最強の技を初めて使ったのもあの一戦だった・・・。
やはりあの一戦が、わしの人生のターニングポイントだったのかもしれん。」

ヤムチャは膝をガタピシいわせながら立ち上がり、叫んだ。
「よし・・・あの瞬間に戻してもらおう!
いや、第23回天下一武道会の一年前に戻してもらおう!
そして修行をする!相手がどんな攻撃をしてくるかはもうわかってるんだ!」


82 名前:未来から来た男 :04/06/07 03:34 ID:eyKQ0nIE
数日後、ヤムチャは西の砂漠の果てにいた。
この老体に砂漠の気候は辛かったが、万全を期す為だ。
人の目につく場所だと、どんな邪魔が入るかわからない。
名前は忘れたが、あの小さいブタ少年の様に他の人間が勝手に願いを
言ってしまうかもしれない。

ヤムチャは震えていた。
年齢からくるそれでは無く、興奮と期待・・・様々な甘酸っぱい想いが心の中を
渦巻き、震えていた。
「い・・・いでよ!神龍!そ、そして、そしてわしの願いを叶えてくれ!」

急にあたりの空気が澱み、雷雲が立ち込める・・・。
「さあ、願いを言え・・・どんな願いでも一つだけ叶えてやろう。」
「あ、あの頃に戻してくれ!」
「あの頃だと?」
「第23回天下一武道会のちょうど一年前に戻してくれ!わしだけを!」
「お前をその時代に飛ばせばいいのだな?」
「バ、バッカモーン!こんなジーサンで戻ってもしょうがないだろうが!
俺の今の記憶だけを戻してくれ!あの頃の俺に、今のわしの記憶を植え付けるんだ!
そんな事もわからんのか!」
「・・・容易い願いだ・・・叶えてやろう・・・」
「おお・・・」
ヤムチャを虹色の空間が包み込む・・・。
次の瞬間、目の前には懐かしい風景が広がっていた。

83 名前:Classical名無しさん :04/06/07 08:12 ID:knPua0jk
嫌がらせのようにバキスレにドラゴンボールものが集まってきたな。
人魚姫といい、ヤム飯といい。

ま、特にどこにも思い入れなくバキスレヤムスレ肉スレ長官スレを
全部読んでる俺としては、どこが盛り上がろうと別にいいけど。

84 名前:Classical名無しさん :04/06/07 15:53 ID:aIinuz1c
>未来から来た男
いい感じにヤムチャが活躍しそうだな
これからに期待age

85 名前:未来から来た男 :04/06/07 17:14 ID:eyKQ0nIE
いつからだったろう・・・皆との戦闘力に差がつき始めたのは・・・。
昔の俺は強かった。あの悟空と引き分けた事もある。
過去の栄光と人は笑うかもしれない。それでも構わない。
俺はあの時、確かに強かったんだ。
それなのに、いつの間にか皆から一人引き離されていた。
『何故?どうして俺はこんなに弱い?』
繰り返し繰り返し自問自答する日々・・・。
『俺だって修行をした。そりゃ、悟空と同じ位とまではいかなくても
クリリンや他の仲間達と違わないほどの修行はしてきたじゃないか。』

いつからだったろう・・・生温い諦めに似た感情・・・。
『俺はあいつ等とは違うから・・・。』
『俺は普通の人間、あいつ等は宇宙人だし・・・。』
『修行なんてしても無駄かもしれない。持って生まれた才能・血が
違うんだから・・・。』
そう、俺は単に逃げていただけなんだ。
才能?戦闘民族の血筋?持って生まれた能力?そんなもの関係ない!
それならば、何も持たない俺は奴等以上に努力すればいいじゃないか!

「どうして俺はいつもこうなんだ・・・。どうして全て終わってから
じゃないと大切なモノに気付けないんだ・・・。」
「もし・・・もし人生をやり直せたら・・・。そしたら俺はきっと・・・。」
目の前に広がる懐かしい風景を前に、ヤムチャはようやく長きに渡る暗い
トンネルから抜け出そうとしていた。

86 名前:Classical名無しさん :04/06/07 18:33 ID:HHFySjv2
バキスレ=プレステ2
ヤムスレ=ドリキャスって感じになってるな。現在のところ。

ま、俺はドリームキャストの方が好きだけどね。


87 名前:Classical名無しさん :04/06/07 19:13 ID:PuJA8maM
俺も無双・GTA<<アスカだな

88 名前:Classical名無しさん :04/06/07 19:51 ID:yPinUYjU
アフターと未来から来た男乙。
頑張って最後まで終わらせてね。
あと、いくらなんでもヤムスレ掲示板寂しすぎ。
誰か何か書き込めよ。病的さんに失礼だよ。

>>86-87
俺もドリキャス好き。サクラ大戦3最高。
あとサクラ大戦はギャルゲーじゃなくて、
ドラマチックアドベンチャーゲームだ。
間違えてるやつが多くて困るな。

89 名前:Classical名無しさん :04/06/07 20:22 ID:8Yxz/92E
>>86-88
ついに荒らしが来たか・・。マターリしてていい雰囲気だったのに

90 名前:88 :04/06/07 20:27 ID:yPinUYjU
ごめん、俺は荒らし違う。
調子に乗って(ドリキャスの事)悪かった。



91 名前:Classical名無しさん :04/06/07 22:57 ID:/Uz2nRn6
なんか一瞬
>>75>>77がつながっているような気がした…

92 名前:Classical名無しさん :04/06/08 07:17 ID:cmSrffTU
今はこのままでいいと思うけどバキスレが人大杉でもそこそこ好調
なの考えるとやっぱマロンか少年漫画板への移転できないかなぁ。
スレタイ自体はバキスレより集客能力のあるスレタイだと思うし
人の多い板にいけば盛りあがると思う。DBスレで宣伝って手もあるが。

93 名前:Classical名無しさん :04/06/08 07:19 ID:cmSrffTU
実際クラウンでこれだけ人集めてるってのは凄いことだよな。
とは心の底から思う。それだけにもったいない。

94 名前:Classical名無しさん :04/06/08 07:20 ID:Umjj8Sz6
>>91
両方ともどうでもいい作品だからな。あってもなくても。
ま、ある方がわずかにマシっていう程度か。数合わせって意味でな。

今までなんとか並の下の下くらいだったスレが、
卑怯者のサイヤンキラー作者が逃げたとたんに
完全なるクズスレになったなw ご愁傷様。

95 名前:Classical名無しさん :04/06/08 07:29 ID:Umjj8Sz6
>>93
集めてねーだろ。馬鹿だなおまえ。
昔から未練たらしく残ってる奴が数名いるだけ。
過去のID見ろよ。たこ助。

あと、俺みたいなヤムスレの現状を気の毒に思ってる奴が
心を鬼にしてきつめの応援レスをあげたりするのとかw
まとめ保管倉庫なんか完全に死んでるし。



96 名前:Classical名無しさん :04/06/08 10:24 ID:L.GCEL16
もうサイヤンキラーも期待してないんで、書かなくていいですよ。
私はもう見限りますんで。

97 名前:Classical名無しさん :04/06/08 18:33 ID:8Xgedoj2
なら黙って出て行きな
んーなこと宣言されてもウザイだけだ

98 名前:Classical名無しさん :04/06/08 19:10 ID:D2fm0wuM
集めてなかったら新作来ないだろ。

99 名前:Classical名無しさん :04/06/08 19:18 ID:Zccn/Nik
嫌な雰囲気だな…。
やっぱりクラウンのままで良かったのかも。
マロンへ行ったらID非表示だから余計ウザいレスが増える。

100 名前:Classical名無しさん :04/06/08 19:37 ID:D2fm0wuM
人が少ないからウザいレスが目立っているという側面もあるぞ。

101 名前:Classical名無しさん :04/06/08 19:41 ID:Zccn/Nik
>>100
かも知れんな…。
せっかく書いた2人に誰もレス上げてないし。
マジでもうだめかもわからんね。

でも、俺は最後まで見届けるけどね。
せっかくパート1から見てたんだもの。頑張れヤムスレ。

102 名前:Classical名無しさん :04/06/08 21:11 ID:TLaTNIC6
一度マロンに移ってダメだったら戻ってくればいいし、区切りのいい
21スレ目から新たな気持ちで移籍に踏み切ってみてはどうだろう。

結果的に今回はここで正解だったが(移ったとたんに人大杉じゃ
みんなさすがに打ちのめされるよなぁ。w)このままじゃきつい。
とりあえずageとく。

103 名前:Classical名無しさん :04/06/08 21:20 ID:47XlDRz.
>>88
まとめサイトの掲示板は議論などで本スレを埋めたくないとき、
移転が決まらないまま埋まってしまったとき、荒らしがひどいときの避難板として使っていただければいいので、
あそこに無理に書き込まなくていいですよ。
感想ならこっちに書いたほうが盛り上がりますし。昔もドラゴンボール関係どころかまったく関係ない雑談も本スレでやった時期があったし。
つーわけでまとめサイトについてはお気になさらず。自分がまとめ読みしやすいと思ってやってることも大きいですし。

一時期、ヤムスレを宣伝したときもあったんですが、たぶんROMが一時的にちょっと増えるだけで
宣伝したからといってスレが盛り上がるわけじゃないんですよね。
やはり人が減ったのは多くの人がヤムチャネタに飽きたことが一番の原因かと。

104 名前:Classical名無しさん :04/06/08 21:34 ID:TLaTNIC6
気軽に作品を投下できる雰囲気はヤムスレのいいところだけど
完投能力のなさはやっぱ気になるな。長編を書くなら最後まで
書ききるという強い意思を持って投下して欲しい。強い意思が
ないのなら短編を複数完結してもらった方がいいんだけどな。
せっかく新しい作品が来ても全部未完じゃ読んでる方はつらい。

105 名前:after DB :04/06/08 21:41 ID:8jGov97o
After作者です。
初めての投稿で、さらに文章も稚拙で、
お見苦しい点も多々あるかと思いますが、、
必ず完結まで書き続けるつもりですので、宜しくです。

ダメだしとかは、今後のためにもなるんで、しっかり聞き入れたいです。


106 名前:Classical名無しさん :04/06/08 21:41 ID:TLaTNIC6
おっと、グチになってたかもしれんな。スマソ。
次スレはダメ元でマロン移転を今のうちから提案しとく。
なんとかこのままで盛りあがってくれれば別だけど。

107 名前:Classical名無しさん :04/06/08 22:16 ID:47XlDRz.
>>104
そうなんですよね。長編はかなりしんどい。
できれば短編を幾つか書いてから長編を書くのが望ましいかと思います(まぁやりたいようにやればいいというのはもっともなんですが)
俺自身、短編から入ったので、できるだけ小さくまとめるのが大変だった覚えがあります。
で、長編書いたら、好きなだけかけるので最初は書きやすかったけれど、途中からすごいしんどくなりました。
いったん書くのを休んじゃうと、次書きだすのが大変になるんですよね。
最初のやる気というかテンションがさがっちゃったり、冷静になると恥ずかしくなったり(俺の場合)するんですよね。
リアルの生活が大変でしょうから無理に続けてほしいとはいえませんが…。できれば最初は短編で一気に仕上げてほしいところです。
自分語りスマソ。

>>105
頑張って下さい!


108 名前:Classical名無しさん :04/06/08 22:26 ID:yPinUYjU
ヤムスレとバキスレを一日の最後にのぞくのが、ここ一年位の習慣。
どっちも本当に頑張って欲しいけど、
今はどうひいき目に見てもバキスレの方が楽しいなあ。
両方盛り上がるのが理想的なんだけどね。職人の人数的に無理か。

それにしても人大杉直らないね。
ずっとこのまま直らないんじゃないかと思うくらい、今回は長い。
結果としてここに残って良かったな。
この状況で人大杉に突入したらと思うと、ぞっとする。



109 名前:after DB :04/06/09 00:17 ID:8jGov97o

「ふぅー 何とか無事だったようだな」
「・・・」
「・・・」
驚きで声が出ない二人。
その二人の反応に、(何か悪いことしたっけ?) と必死に記憶をたどりながら
妙にビクビクしている ヤムチャ。
しばらくして、サードが聞いた
「い、、今のは 魔・・・法???」
言われて はっと我に帰るヤムチャ。
この時代では、(元いた時代でもそうだったが)気功波などは一般には認知されていない。
空を飛ぶなど、通所うではありえない事なのだ。
ヤムチャからすれば、普通の事でも、彼らからすれば魔法のように見えるだろう。
とかく、これらの技を使うときは、時と場所を考えながら 使っていた。
しかし、今 目前の危険に対し、とっさに身体が反応してしまったのだ・・・

必死で取り繕うヤムチャ。
「あ、、あぁ、今のはなんていうか、、、えぇっと、、、技っていうか、術っていうか、、、」  
 何のフォローにもなっていない・・・
サードは 怯えながら もう一度質問をした。
「ヤムチャ・・・ 今のは魔法なのか? お前は魔族か?!」

ヤムチャは、サードたちのの恐怖の真意を理解した
サードが話した伝承からすれば、「魔法」とは この世界の人々は忌むべ 伝説上の魔人が使っていたもの。
一瞬にして、ヤムチャは 彼らの心に、恐怖心・・・不信感とも言える感情を植えつけてしまったのだ。

110 名前:after DB :04/06/09 00:17 ID:8jGov97o

ヤムチャは、 ふっと 優しい笑顔を浮かべ サードの顔を見つめた。
サードは、RYZEを目指すだけあって芯の強そうな顔立ちをしている。
モンスターとの死闘も経験しているだろう。それでも、魔法・・・魔族、、、そして伝説の魔人ブウ。
このような未知のもの対する恐怖は拭えないだろう。
ヤムチャは、優しく、優しく話し始めた。

 自分は、こういったモンスターに対抗するために、修行を重ね、先ほどのような技を身に着けた
 そして、この世界を救いたいと 本気で考えている、、、と。
サードは、沢山の疑問がありながらも、この男を信じてみよう、、と思った。
現に、幾度かのモンスターとの戦闘で、このヤムチャという者のレベルが常人では計り得ないほどの高みに在ることは判っていた。
まぁそれでも エネルギー波と舞空術には、かなりの衝撃を受けたのだが、この男なら出来て当たり前、、という気もしてきた。
「わかった。お前を信じよう! だけど、その技は人前では見せないほうがいいぞ。色々と面倒がおきそうだしな」
サードは意を決した表情でヤムチャに語った。
門兵のRYZE兵は、まだ目の前の男が 先ほどのような凄まじい力の持ち主だとは
未だに信じられないといった、表情だった。
もちろん、この二人が門を通ることに 異論を唱えることなど無く、大歓迎で通してくれたのだった。


111 名前:Saiyan killer :04/06/09 00:50 ID:7u9KksTA
なんか荒れてますね・・・。とりあえず久々の投稿です。

112 名前:Saiyan killer :04/06/09 00:51 ID:7u9KksTA
第49話

不慣れながらも、戦闘力の全てを集約させて放ったマーリンのパンチ
だった。ダッシュの速度によって倍化されたその拳の威力は、今の
ヤムチャ程度なら粉々になってもおかしくないレベルだ。しかし、
その一撃はヤムチャには届いていなかった。

またしても信じられないものを見ていると言う風に、マーリンが目を
大きく見開いている。自らが放った拳の先にあったのは、鼻の折れた
ヤムチャの顔面でも、誰もいない空間でもなく、その拳を受け止めて
いるヤムチャの片手だった。
「…さすがにいてぇな…思ったよりはやるじゃないか」
苦笑いしながらヤムチャがそう少女に声をかける。その言葉ではっと
我に返るマーリン。
「くっ…………!!」
あわてて手を引っ込める。そしてまた少し距離を置き、じり、じり、と
機会をうかがう。

この手の戦いはヤムチャの方が自分よりも格段に慣れている。そんな事は
判っていた事だ。今更いちいち驚く事ではない…例えそれが倍以上の戦闘
力を誇る、自分の渾身の一撃であっても…。
さすがに同じような状況が何度も続いたせいで、マーリンの混乱や焦りは
以前より少なかった。当然と言えば当然なのだが。そして冷静に戦術を
考える少女に、ヤムチャがアドバイスを送る。

113 名前:Saiyan killer :04/06/09 00:52 ID:7u9KksTA
「今の一撃も悪くは無いけど、格下相手には通じても俺たちには無駄だ。
 そんなに最初から拳に気を集中してたら、突撃しますって言ってるよう
 なもんだからな」
右手をさすりながらヤムチャが続ける。
「それと、お前の動きは直線過ぎる。何度も言うが、パワーだけで俺たち
 に勝つのは無理だぜ。まぁ、10倍ぐらい違えば話は別だけど、お前の
 今の力程度じゃあな…」

ヤムチャのアドバイスに軽くムカつきながらも、それでもそれを心に留める。
確かにパワーは今の自分の方が上であっても、技術はヤムチャの方がずっと
ずっと上なのだ。慢心は捨ててかからねば、再び無様な姿をさらす事になる。
そしてマーリンは方針を変える事にした。ヤムチャを倒すのではなく、まず
一撃を加える事に。
たったその程度でも、始めからマーリンに攻撃を当てられるなどとは思って
もいないだろうし、また、それだけの実力もあるヤムチャからすれば、それは
相当にくやしいはず。ぎりぎりと歯噛みするヤムチャの顔を一瞬想像すると
思わず顔がにやける。だが、次の瞬間、そんな少女の願望を打ち砕くように
マーリンの身体に衝撃が走ったのだった。

114 名前:Saiyan killer :04/06/09 00:53 ID:7u9KksTA
第50話

バッシーンッッ………!!!
一瞬何が起きたのか判らないマーリンだった。気づくと自分が地面に転がっ
ている。
「っっ!!!???」
あわてて飛び起きる。そして起き上がったところに……ヤムチャがいた。

「…修行の最中に、何にやにやしてる。足元がお留守だぜ」
顔は怒っているが、何故か少し嬉しそうなヤムチャ。まさか自分がこの
セリフを言う日が来るとは…複雑な心境のまま、じろりとマーリンを見やり、
さらに言葉を続ける。
「これは組み手だ。俺の方からもいつでも攻撃できるって事を忘れてるん
 じゃないだろうな?」
そう言われ、起き上がったマーリンは、足がびりびりと痺れている事に気づく。
どうやら蹴りで足を払われたようだ。そしてその痛みが、彼女に更に重要な
ことを気づかせる。確かに今日からは実戦形式だとヤムチャは言っていた。
それはつまり、自らも傷つき、場合によっては命すら落としかねない、危険で
過酷な訓練である事を今更ながら思い知らされた。

少女のふくらはぎがじんじんとする。たったの一撃で立つ事もままならない
ほどのダメージ。それでもなおファイティングポーズを取り、ヤムチャに
対峙する。

115 名前:Saiyan killer :04/06/09 00:54 ID:7u9KksTA
「いいぞ。そうこなくっちゃな……」
マーリンの闘志を称えるヤムチャ。そう言って自分も構える。お互いに
手を伸ばせば触れられる距離だ。二人の間の空気が、陽炎のように揺らめく。

シュバッッ!!
一瞬の間をおいて少女が動く。例えヤムチャと言えど、肉眼では追い切れ
ない速さだったが、すかさず気を捉え、位置を認識する。
「そこっ!!」
わずかに足を使い、何も無い空間に、ぶん、と腕を振る。しかし、何も
無いはずの空間は実はそうではなかった。次の瞬間、かろうじてそれを
ガードした少女が姿を現す。
「くっ…」
痛む足に喝を入れ、すさまじい速度でヤムチャの視界から消えたマーリン
だったが、横に回りこんで一撃を加えようとした事を読まれたのだ。移動
から攻撃に移ろうとした瞬間に、彼女の攻撃しようとしたポジションに腕を
振り下ろされ、あわてて防御に切り替えたのだった。

…今のは確実にヤムチャには見えていなかったはず。それをこうまで
正確に読むとは、改めて彼の実力と武術はすさまじいものだとマーリンは
感じていた。そして、何としてもこの力を手に入れたいとも。

116 名前:Saiyan killer :04/06/09 00:55 ID:7u9KksTA
第51話

それにしても、とマーリンは思う。先ほどの足への攻撃にしても、今の振り
下ろした腕にしても、ちょっと常識では考えられない威力だ。自分の方が
戦闘力は圧倒的に上にも関わらず、その差を無視しているかのように理不尽な
ダメージを受けている手足の痛みを抱えながら考えていた。
「ふふん…何か気になってるみたいだな。言ってみな」
そうヤムチャに言われ、率直に先ほどからの異常をぶつけてみるマーリン。

「…いいところに気がついたな。それで、お前自身はそれをどう考えてる?」
質問を質問で返され、少しかちんと来るマーリンだったが、ともかく頭を
フル活動させ、何とか答えをひねり出す。
「おそらくだが……お前が戦闘力を変化させていないとするなら、攻撃の
 際の一瞬にエネルギーを一点に…集中しているのではないのか…?」
ヒュウ、とヤムチャが口笛を鳴らす。
「なかなかいい答えだ。でも100点はやれないな。いいとこ50点って所か」
ヤムチャの評価にまたまたむっとするマーリン。当たらずとも遠からず、
という結論に納得がいかないようだ。
「…どうしてだ…それ以外にどういう理由があるというんだ」
「お前の言うとおり、確かに俺は気を集中させてはいるけど、それだけじゃ
 ない。俺はお前の気の弱いところを狙ってるのさ」


117 名前:Saiyan killer :04/06/09 00:56 ID:7u9KksTA
そうしてヤムチャが詳しく説明を始める。どんな戦士も全身に気を張り
巡らせ、敵からの攻撃の力を軽減しているが、全身をくまなく、隅々に
まで完全に覆う事は難しい。気のバリヤーの薄いところや、あるいは
無い場所も存在する。少女の気は確かにすごいが、それでもヤムチャから
見れば穴だらけのバリヤーであって、その薄い部分を狙えば、例え倍以上
の戦闘力の差があっても有効打足りえるのだという。
「…ま、そう言う訳だ。要するに『集中と拡散』だな。俺の集中は正解
 だったけど、お前自身の拡散にまで考えが及ばなかったッて事で50点」
ふぅぅぅ、と、マーリンが感心とも放心ともつかない大きなため息をつく。

さらにヤムチャが説明を続ける。
「お前は持ち前のパワーはすごいけど、てんで使い方がなってないんだ。
 …まぁ、我流じゃ仕方ないとは思うけど、もっと効率のいい、有効な
 気の使い方をマスターする必要がある。昨日までの修行で覚えた身体の
 感覚を思い出して、しっかりと精神と肉体をバランスさせるんだ」
仕方なくヤムチャの指示通り、マーリンは目を閉じて身体を意識する。
爪の先まで意識を集中させ、全身を統一する事に集中する。少女の身体を
覆う気が一瞬消えうせ、再び激しく全身を覆う。

「ぉ……こ…こりゃすごいな……!」
さすがにヤムチャもあっけにとられていた。今、マーリンの身体を覆う
気は、ほとんど隙なく全身を包んでいたのだ。あまりに優秀すぎる弟子の
上達ぶりに、ほんの少し嫉妬心を感じずにはいられないヤムチャだった。

118 名前:Saiyan killer :04/06/09 00:57 ID:7u9KksTA
第52話

荒野に再び夜が訪れようとしていた。すでにヤムチャとマーリンの二人は
修行を終え、洞窟に戻って食事を取っていた。
「……ヤムチャ…いくらなんでももう少し手加減してもらわなければ
 訓練を続けられないぞ……」
そう言ってマーリンが手をぶるぶるさせながらスプーンを口に運ぶ。腕も
足も、戦闘服に隠れて見えないが、おそらくはアザだらけなのだろう。
あれでも一応してたんだけど…と思いつつ、それは口にせずに悪い悪いと
謝るヤムチャだった。

結局、マーリンはほぼ完璧なバリヤーを体得したものの、さすがにそれを
戦いの最中においてまで完全に維持する事は出来ず、その隙を幾度と無く
ヤムチャに突かれては手痛いダメージを受け、おまけにとうとう今日は
一度もヤムチャに触れる事も出来なかったのだった。
「まぁ、それにしたって大した進歩だぜ。たったの2週間でここまで来た
 んだからな。俺がここまでになるのに何年かかったかを思えばさ…」
そう言ってヤムチャは改めて昼間の修行に感じた、この少女の潜在能力に
感嘆していた。戦闘中の気の移動や、スムーズな集中と拡散こそまだまだ
だが、それもすぐに慣れるだろう。もともと気を扱うセンスには長けて
いるとは判っていたが、自分がかめはめ波ひとつ撃つのに費やした歳月と
苦労を思うと、何だか空しさすら感じるヤムチャだった。

119 名前:Saiyan killer :04/06/09 01:00 ID:7u9KksTA
食事が終わり、しばらくした後にヤムチャが自分の修行をするために
洞窟を後にする。マーリンの驚異的なレベルアップに触発されたのか、
いつに無くやる気満々である。
人に物を教えると言う事は、教える方にも勉強になる事が多い。何となく
判っている事も、それを教えるためには理論的に頭の中で組み立て直す、
つまり完全に理解している事が必要だからだ。マーリンに教えながら、
そこで初めてちゃんと意識した事も多い。それを改めて心に留め、初心に
戻ったつもりで修行に励む。

一時間ほどのわずかな修行ではあったが、何かをつかんだように意気揚々と
洞窟にヤムチャが戻ってきた。マーリンはといえば、その間は実にヒマ
だったらしく、ぼーっと壁を見ているだけだったようだ。
「なんだ…ヒマなんだったらまた心身統一の修行でもしてればいいだろ…」
帰るなり、そうマーリンにお説教するヤムチャ。しかし、少女がそれに
ぽつりと反論する。
「…ここに帰ってきてまで訓練するのは…何か嫌だ………」
マーリンの心に芽生え始めた戦士らしからぬ想いを、ふぅん、とヤムチャ
はただ受け流すだけであった。

120 名前:Classical名無しさん :04/06/09 01:04 ID:tt7q.I0o
おお。久々乙ー。
荒れるのはSSスレの常だから気にすんなー。

121 名前:Saiyan killer :04/06/09 01:14 ID:7u9KksTA
そんな訳で、お久しぶりです。いろいろあって、なかなかこちらに
来られなくて申し訳ありませんですた・・・。
結局、あれから3週間ぐらい経ってしまったんですね・・・とんでもない
嘘をついてしまった事になってしまって、恥ずかしいやら申し訳ない
やらで、正直、このままフェードアウトしようかとも一瞬考えなくも
無かったんですが、それはもっとずるい事のような気がして、顔から
火が出る思いで帰ってまいりました(汗)。
もしお許し頂けるなら、またちょこちょことうぷを続けたいと思います
ので、よろしくお願いいたします。

122 名前:Classical名無しさん :04/06/09 01:58 ID:PB2zrQoc
after DB乙。
魔族って本当に懐かしい設定だな。でも、こういう初期っぽい雰囲気好きよ。
荒らしは無視して頑張ってくれ。

そしてSaiyan killer帰ってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

123 名前:Classical名無しさん :04/06/09 02:06 ID:8Xgedoj2
Saiyan killer帰ってキタ━━━━(・∀・)━━!!
待ってて良かった

124 名前:Classical名無しさん :04/06/09 02:28 ID:d5kpiIIw
AGEちゃうか・・・!

125 名前:Classical名無しさん :04/06/09 02:34 ID:on4ocZ6.
Saiyan killer復帰キタ━━━ヽ(ヽ(゚ヽ(゚∀ヽ(゚∀゚ヽ(゚∀゚)ノ゚∀゚)ノ∀゚)ノ゚)ノ)ノ━━━!!
このときを待ってましたよ( ・∀・)

126 名前:Classical名無しさん :04/06/09 08:05 ID:6D3ypC32
saiyankillerさんお帰りー!

127 名前:Classical名無しさん :04/06/09 14:15 ID:d7LLBH16
必死だなヤムスレ住民。そして哀れだなw
saiyankillerも狙ったタイミングで帰ってきたもんだ。

今ここで書くと得だな。
酔っ払って書いた作品でもマンセーしてもらえるし。
ま、そんな作品ばかりだがw



128 名前:Classical名無しさん :04/06/09 16:21 ID:Mvd5KuKk
>>d7LLBH16

君も一緒に楽しめばいいさ。
よかったら自薦の小説かSSを紹介してくれりょ。

129 名前:after DB :04/06/09 19:19 ID:8jGov97o

ー勿論、真実は話せない・・し、話したところで信じてもらえないだろう。

  だが、ヤムチャの中で、何かが決定的に変わり始めていた。
 
−この世界を救いたい− 

  この言葉は、いつのまにか、彼の心の底から出たものであった・・・。

 しかし、ヤムチャは気付いていなかった。
 この時 彼が放ったエネルギー波が、後のあの大惨事をを生む事になろうとは、、、、、


130 名前:after DB :04/06/09 19:19 ID:8jGov97o
「ビール2杯!!!」
2人が向かったのは、酒場だった。 一日の疲れを酒で癒す、、という意味もあるのだが、最も人が行き交い、情報が集まるのも この酒場なのだ。
豪快に喉に流しこむヤムチャ。
修行は止めたとは言え、武術家である彼は酒を絶って久しかった。
久しぶりのビールの苦味が何とも言えない美味となって 身体を通り抜けていく。 これが たまらなく快感なのだ。
(いつの時代も 酒は美味いもんだな・・)
ここは、400年後とは にわかに信じられない 世界だった。
人々は、いつ来るか判らぬモンスターの陰に怯えながらそれでも 必死に 「生きて」いる。

ヤムチャは、自分の「力」があれば、この世界もちょっとは救えるのではないか? と真剣に考え始めていた。
もちろん、タイムマシンを治して元の世界に戻る事が最優先ではあるのだが。

「ヤムチャー もっと飲めよぉ!!」
サードはかなりの酒豪だった。
「まぁまぁ・・ あはは」

ふぅっと ため息を漏らすヤムチャ。
先ほどの激闘で、少なからずヤムチャは疲労していた。
たった一匹のモンスターを相手に、瞬間とは言え本気を出さざるを得なかった。
その事実は、つまり、複数の強力な敵に囲まれたら,とてつもなく危険である、ということを意味していた。

131 名前:after DB :04/06/09 20:07 ID:8jGov97o
その時、ガタイのいい男が絡んできた。
「おぅ おめぇよー、ちったぁ強そうじゃねぇか!」
「アンタ、止めな! まったく」
明らかに酔っ払いのソレとわかる口調で、ふらふらと近づく男、
口では制止するものの(いつもの事か、、、)と言わんばかりの諦め顔の女。

「なんだ?俺たちに何か用か?」 サードが言い放った。
ヤムチャは、この男の体格を見て内心ビビっていたので、サードの態度に感心していた。

(言ってやれー、サード♪ 何ならやっつけちまいなー)

軽く酔っていたヤムチャは心の中でサードを応援していた。

「このヤムチャって男は、アンタより遥かに強いぜ。止めときな!」
(そうそう、、、って えぇ!!?俺?!)

132 名前:after DB :04/06/09 20:08 ID:8jGov97o
「何だと?ガキがぁ。こいつが俺より強いってか?そんな訳ねーだろ!!馬鹿がぁ。謝りやがれ!」
(そうだ、そうだー!俺がそいつより強いわけねーだろ!!早く謝れー!)
ヤムチャはいつの間にか酔っ払いの味方のようになっていた・・しかしその時!!

「ったく、俺が、こんなじじいに負けるわけねぇだろ!」

(じ・・じじぃ??)

プチン!

男は、言ってはならない言葉を口にしてしまった。

「じじい? それは俺のことか? 俺のことかぁーー!!!」

ヤムチャを包む赤く燃えるような気。
彼は、怒りの余り忘れかけていた界王拳1.41421356倍を使っていた。
あまりの迫力に酒場の全員が凍りつく。
ヤムチャは年こそ40過ぎだが、格闘で鍛えてきた肉体と端正な顔立ちだったので、
「自分はまだまだ若い!!」と思っている。
人一倍年齢のコトには敏感だったのだ!

133 名前:after DB :04/06/09 20:08 ID:8jGov97o
男はヤムチャの気で吹き飛ばされ、口を利くことも出来ないようだ。
一方、ヤムチャも身体を襲う激痛に耐えるので精一杯で動けなかった。
「ち、1.41421356倍はさすがに、こたえるな・・・」 ヤムチャは言った。
「ル、、ルート2?」 
サードが言ったが、誰も聞いてなかった。
(こ、、こいつ 出来る!) 
ヤムチャだけは改めてサードの凄さを目の当たりにし、驚いていた。

しゅうぅぅぅ〜。

気を静めるヤムチャ。
(よし、ココはかっこよくキメるぞ!)
「これで、判っただろ?酒は楽しく飲むもんだ。さっさと消えな!」
「お、、覚えてろよ!」
決まり文句を叫びながら男は去っていった。

わーーと湧き上がる歓声。

134 名前:after DB :04/06/09 20:09 ID:8jGov97o
どうやら、彼は 日々 この酒場に来ては、客ともめ事を起こすので、店員も困っていたようだ。
「さぁさ、ヤムチャさんとやら、のみなされ。 これはワシの驕りぢゃよ」

すっかりいい気分のヤムチャ(とサード)
「しかし、それだけ、お強いのでしたら、今度の武術大会には出られるのですかな?」
「武術大会?」
「え、えぇ。ご存知ないのですか?何でも今度の武術大会で優勝したものは、RYZE軍に入隊できる

とか、、、」
「なんだってーー!」
声をそろえるヤムチャ(とサード)
中々 いいコンビになってきたな、、とニヤリとお互いを見合った。
「そ、それで その大会はいつ?」サードはいささか興奮しながらたずねた。
「うーん、確か3ヶ月後じゃったかな」
「そうか!よし、俺は出るぞ!ヤムチャ、お前も出るな?」
「え、あ、ぁぁ、・・もちろんだぜ!!」
「よし!俺はともかくとして、お前なら優勝間違いなしだ!
 ヤムチャ、お前が優勝して、RYZEに入ったら、俺も呼べよ!約束だぜ!?」

「え、、あ、、あぁ判った!俺が優勝してやる!!」
ヤムチャが叫ぶ。ワーと沸く酒場の人々。
先ほどの活躍で、皆ヤムチャには好意を持っていたのだ。


135 名前:after DB :04/06/09 20:09 ID:8jGov97o
ヤムチャは、お前が優勝すりゃいいじゃん、、と思ったが、
この空気に流されて、優勝宣言をしてしまったことを、ちょっとだけ後悔していた。。
武術大会と聞いて、天下一武道会の嫌な思い出が頭をよぎっていたのは言うまでもない。

こうして、2人の武術大会への出場が決まった。
ようやく新たな展開が見え始め、2人は意気揚々として家へと向かった。
もちろんサードの家、なのだが、ヤムチャは当然のように、ついていった。
サードは内心(あ、こいつ泊まるつもりか!?)と思ったが、
相手のほうが明らかに強いので、言うのは止めておいた。

 余談だが、サードはこの国に住んでいる。修行のために時々街の外に出て、モンスターと戦っていた

のだ。
 ヤムチャとは、偶然そのとき出合ったのだった。

サードの家に着くまでの間、ヤムチャは彼に妹が居ることを前提に、様々な妄想を膨らましていた。
ただ、ヤムチャにとって誤算だったのは、彼が一人暮らしだということだった。。。

136 名前:Classical名無しさん :04/06/09 22:21 ID:Tu7/5H1Y
こっちも賑わってきたね。

137 名前:Classical名無しさん :04/06/11 00:49 ID:rAlqKCs.
FIGHT!

138 名前:ヤムまの人 :04/06/11 01:40 ID:GQw42jfs
Saiyan killerおかえりー。
つか、今ここでさえちょっと荒れ気味か?

じゃ、ちょっと投下しますね。

139 名前:魔族転生ヤムま! :04/06/11 01:41 ID:GQw42jfs
 キュイを倒した四人は先行してブルマの元へと戻った悟飯たちと合流した。ともに戦っ
たナメックの若者二人ののっぽはツムリー、恰幅のいい方はマイーマと名乗った。地球か
らの一行よりも勝る実力を持っていながらも彼らは戦闘型のナメック人ではないという。
 長老に問われ、ヤムチャたちは長老たちにナメックを訪問した理由を話す。今度はナメ
ック側が驚く番であった。異常気象によって絶滅寸前にまで追い込まれていたと思われて
いたナメック人が、名前も知らないような土地にさえも渡って生きていたのだから。

 長老はヤムチャたちを一人づつ見、口を開いた。
「最長老のもとへ行きなさい。きっと力になってくださる」
 長老が言うには、その最長老が今のナメックの始祖とも言える人物なのだという。今ナ
メック星で輝きを持ったドラゴンボールは最長老の手によるものだという。

「ツムリー、マイーマ、おまえたちもついて行ってあげなさい。それと……」
 長老は若い腕を取り、自分の胸に当てる。
 と、
 突如眩いまでの光に身体が包まれ、長老の姿が消え去る。
 若者は呆然として立ち尽くしていた。
 その腕を取り、一人、また一人と老人たちが消え去っていく。
 ブルマは何が起こっているのかわからない、と言った顔をしていたが、ヤムチャたち三
人はその長老たちの行為が意味する所を理解していた。
 わずかずつではあるが、二人の気が増していく。つまり――。

 若者に、すべてを託しているのだと。

140 名前:魔族転生ヤムま! :04/06/11 01:42 ID:GQw42jfs
「大きな気が、二つ、いや三つか?」
 遥か遠くを見ながら、クリリンがつぶやく。
 敵の位置が不明である以上、大きく力を使うような高速移動はできない。そのために最
長老のもとへ行くのは全員ではなくキュイと戦った四人だけ、しかも不運にも悟飯とブル
マ、それに同化に加わらなかった子供たちを残してきた洞窟からは歩いても三十日はかか
るという距離であった。
「しかもそのうち一つは俺たちも知ってるあいつだ」
 ヤムチャの言葉に二人は同じ男を思い浮かべる。戦っているのはベジータ。相手はおそ
らくドドリアとザーボンの二人組み。
「仲間割れだろうか」
「どうでもいいだろう。これはチャンスだ」
 ツムリー、マイーマがそれぞれクリリンとヤムチャの腕を引き、
「飛ばすぞ!」



「くっ!」
 地面に叩き付けられたザーボンがベジータを睨む。
 ドドリアも豪腕を振るって掴み掛かるも逆にカウンターを受け、吹っ飛ばされる。
「はっはっは、情けねえもんだぜ」
 勝ち誇るようにベジータが言い放つ。

「はあっ!」
 ザーボンが極大のエネルギー波を発射。
 ベジータはそれを難なく避ける。
 ガッ!
「なにっ!」
 驚きの声を上げたのは避けたはずのベジータ。
 その腕をドドリアが掴んでいた。

141 名前:魔族転生ヤムま! :04/06/11 01:43 ID:GQw42jfs
「つかまえたぜ……」
 にやり、と小気味よさそうにドドリアの唇が歪む。
「ちっ!」
 ベジータはドドリアの巨体ごと腕を振り回すが、ドドリアはそれを離さない。
 エネルギー波で吹き飛ばそうにもドドリアごと自分の腕を吹き飛ばしかねない。
 ドゴォッ!
 ザーボンの踵落しが叩きつけられる。
 戦闘力で上回っているとはいえ、完全に不意を突かれた形になる。
「くたばれっ!」
「うおおおおおおおっ!」
 上空からの二人のエネルギー砲がベジータに降り注ぐ。



「ここがその最長老さんの家なのか?」
 塔のように鋭角に切り立った崖の頂点にそれはあった。形状は地球から乗ってきた宇宙
船に酷似した形をしており、よく見れば表面にはうっすらと苔らしきものが生えている。
「やばいなあ。やたら目立つ場所じゃないか」
「仕方あるまい。最長老様はナメック中を見渡せる場所におられるのだ。
 そして、かなりの高齢で下手に動くこともできん」
 クリリンとマイーマが会話をしていると、目の前の扉が開く。中から現れたのはピッコ
ロとよく似た外見のナメック人だった。
 力を抑えているのはすぐに見て取れたが、そのままでさえも戦って勝てる相手とは思え
ない。底が、知れない。戦士型の力に、地球の二人は絶句する。
 その人物は、ゆっくりと口を開いた。
「よく来たな。ツムリー、マイーマ」

142 名前:Classical名無しさん :04/06/11 12:23 ID:F8RQECqo
各漫画SSスレごとに特色があるね。
自動車メーカーに喩えると、

バキスレ   トヨタ自動車
肉スレ    日産
長官スレ   ホンダ
ヤムスレ   三菱自動車って感じ。
 

143 名前:Classical名無しさん :04/06/11 13:16 ID:gGaNNuqY
>>107
ヤムスレってなんで新人みんな長編っぽいのから入ってくるんだろうね。
短くまとめるのはセンスいるだろうから難しいのかもしれんけど。

>できれば短編を幾つか書いてから長編を書くのが望ましいかと思います
病的さんのいうこれを比較的実践できてるのがバキスレで結果職人の書き逃げが少ない。
最強への道ですら半ば描き逃げに近かったから伝統っちゃ伝統なのかもしれんが
Saiyan killer・ヤムま・afterDBには悪しき伝統を打ち破ってくれることを大いに
期待してますよ。

144 名前:Classical名無しさん :04/06/11 16:31 ID:Cvjjhn0A
>>142
トヨタ=バキスレはなんとなくわかるが他はようわからん。
不良スレはダイハツか?

145 名前:after DB :04/06/11 17:55 ID:8jGov97o
その夜、、ヤムチャは今までのことを整理していた。

(どうやら、この世界にもDBはあるようだ、、、?
 DBを揃えれば、俺は帰ることができるだろうな。。。DBがあるのは本当に助かるぜ。
 しかし、ココでのDBは「邪悪な魔人ブウを封印してるもの」となっているようだ。
 表立って集めれば、俺が悪者扱いされる可能性もあるぞ。
 そもそも、レーダーも無い状況で集める事は、かなりの困難だな。
 
 それに「モンスター」って奴ら、妙に強いしよー。
 RYZE軍に守ってもらいながらDBを集めれたらいいなぁ。
 いや、そもそもRYZ軍に集めさせて、俺はこっそり着いていって最後に奪うか?
 いや、待てよ、前にもこの作戦したけど、失敗したしなぁ。
 あん時は、ピラフだが、シューマイだが、そんな奴らが居たからなー。

 まぁでも、まずは皆の羨望を集めてる、RYZE軍とやらに入ってお姫様と♪のが先だな。うん。
 あー、、その前に、武術大会かぁ、、何で皆戦いたがるんだよ??修行メンドくせーなー。
 皆 棄権しねぇかな??
 でも、それに出ないとお姫様と会えないだろうしなー。。
 待てよ? 姫ったって、まだ顔も見た事ねーからなー。美人とは決まってないぞ。
 いや、でも姫といったら、美人に決まってる、、 あーでもな、、、)

結局ヤムチャは、姫が美人か否か?の無限ループに陥って 
眠りにつく頃には、明け方になっていた。




146 名前:after DB :04/06/11 17:56 ID:8jGov97o
3章 武術大会

修行の日々・・・

酒場の親父に聞いた武術大会。
それに優勝できればRYZEに入れる。

サードは 「いつかは親の仇を!!」
ヤムチャは「お姫様とウハウハ!!」

2人とも絶対に譲れない崇高な目標を持っていた。
現時点での2人の実力差は明白。
しかし、修行するには相手が居たほうが捗るのは百も承知。
2人は一緒に修行しながら、武術大会に備えることにした。

ドンドン!!

「おはよう ヤムチャ!修行しようぜ!!」目を輝かせながらサードがドアを叩いた
「ふぁ。。はょ、、がんばろっかぁ、、」 目をこすりながらヤムチャが出てきた。
「・・・顔 洗ってから来いよ」そう言い放つとサードは先に降りていった。

かくして2人の 厳しい修行が始まった。


147 名前:after DB :04/06/11 17:56 ID:8jGov97o
ヤムチャは、肉体の鍛錬を中心に修行をしていた。
サードとの話で、人が集まる場所では、気功波による遠隔攻撃や、
舞空術は使わないほうがいいだろう、と話し合っていた。。
気を使わずに勝ち抜くには、なまった身体を鍛えなおす必要がある。

最初のほうこそ、その実力差から組み手はしなかったが、
一ヶ月もすれば、サードはヤムチャの修行の相手として十分な動きを見せるようになっていた。

サードは、細く曲がった剣、、いわゆる刀のような武器を主力としていた。
刀による攻撃と、体術を上手くミックスしたような流派だ。恐らくは我流だろう。

最初のほうこそサードの攻撃はカスリもしなかったが、
日々動きが良くなってきてるのをヤムチャは感じていた。


148 名前:after DB :04/06/11 17:57 ID:8jGov97o
「やっ!」
左下段の構えから、切り上げる。ヤムチャは右へ飛んでよける。
「はぁっ!!」
と、そこに狙い済ましたかのように右ハイを打ち込むサード。
(よけきれない!)
超スピードで逆を突かれ、ヤムチャはやむなくガードした。
ガッ!!!
かなりの威力だが、ダメージはない。
攻撃の手を休めないサード。

上段右ななめからの振り下ろし、ヤムチャは僅かな動きでコレを避ける。
そこに振り下ろされたばかりの剣が 瞬時の切り返しで胴を狙う!
ー燕返しー  サードの得意技の一つだ。
サードは確かな手ごたえがあった。
いや、正確に言うと、眼前のヤムチャを確かに切り裂いたのを見たのだ。

149 名前:after DB :04/06/11 17:58 ID:8jGov97o
  −しかし

「中々良い動きだったぞ!」
ふいに後ろから、声が聞こえる。。。
と同時に目の前のヤムチャが影となり消える。
「はぁ、はぁ、、、残像・・か」サードが息を切らしながら振り返る。
「まぁなー、でももう少し速ければ、俺も危なかったぞ。たった1ヵ月で見違えるようだぞ!」
そこには、憎らしいほど、余裕の笑顔を浮かべたヤムチャがたっている。

「ち、、まだまだ・・・か」
そう言うとサードは座り込んだ。
「さすが、、、だな。ヤムチャ、こればっかりは決まったと思ったンだが」
「あぁ。イイ線いってるぜ!俺にガードさせるようになっただけでも大した進歩だよ。
 あと、さっきの蹴りはもう少し『気』を込めてれば良かったな」
ヤムチャが的確なアドバイスを送る。
「ふん!」
サードは多少苛立っていたが、ヤムチャのアドバイスはいつも的を得ていた。
そのお陰で、飛躍的な成長を遂げれたのである。


150 名前:after DB :04/06/11 18:01 ID:8jGov97o
ども、After作者です。
確かに短編は難しいですね。。。
自分もつい、長編のほうが書きたいだけ書けるから、、
と思ってしまって、書いちゃってます。

とりあえず、コレ仕上げたら、次回は短編にも挑戦したいですね。
ひとまず、ご容赦を・・・



151 名前:Classical名無しさん :04/06/11 18:35 ID:YS/58aK.
いやいや、長編が悪いとは誰も言ってなく、
ただ長編を書き始めても完成させない人が多いのがつらいなぁ、と。

afterもとっても面白いんで是非完成させて下さい。

152 名前:Classical名無しさん :04/06/11 19:52 ID:ZbdwgCAc
>>142
面白いと思ってんのかね。哀れな奴

153 名前:Classical名無しさん :04/06/11 20:07 ID:F8RQECqo
お、馬鹿が釣れた。
ここのクソ駄作より面白いレスだと思ったけどね。失敬。
ま、駄作の上に未完だらけじゃ言われても仕方ないと思うけどな。

バキスレのまとめサイトみたら、あっちで長編投げた奴って
元はこっちの奴ばっかりじゃないの。新撰組といいザクといい。
作品のレベル低いのは仕方ないとしても、躾くらいしとけ。
他スレまで持ち出すなよ、悪しき習慣を。



154 名前:Classical名無しさん :04/06/11 20:37 ID:ZbdwgCAc
お前のようなやつが躾って・・。
まずは自分の躾をしろよ。
レベル低いのはお前のような貶すことしかできない香具師なんだけどな。
駄作、駄作というしかできないのなら、面白い作品書いてみろよ。
できないならわざわざ煽るな。


155 名前:Classical名無しさん :04/06/11 22:26 ID:Ao7gTUOI

       \   ∩─ー、    ====
         \/ ● 、_ `ヽ   ======
         / \( ●  ● |つ
         |   X_入__ノ   ミ   そんなエサで俺様がヤムー!!
          、 (_/  メノ /⌒l
          /\___ノ゙_/  /  =====
          〈         __ノ  ====
          \ \_  亀 \
           \___)     \   ======   (´⌒
              \   _つ_ \__  (´⌒;;(´⌒;;
                \___)___)(´;;⌒  (´⌒;;  ズザザザ
                               (´⌒; (´

>>154
気持ちは解るがおまえも十分煽ってるぞ。放置汁

156 名前:after DB :04/06/12 16:55 ID:5xUbE2PE

彼はヤムチャとの修行の一ヶ月で、気というものを掴みつつあった。
無論気功波などが打てる程ではないが、自分の攻撃時などに気を貯めて
威力を増す事は出来るようになっていた。

ヤムチャは、このサードという男の成長が嬉しかった。
この一ヶ月、みるみる上達していくのを見るのは楽しかったのだ。
また、それが自分の教えによるものだ、、という自負も、彼の満足感を増幅させていた。

それゆえに気付かなかった、、、いや気付けなかったのだ。
サードが、抱える「悩み」に。
それは2人が修行を始めて2月ほど経った日のことだった。


157 名前:after DB :04/06/12 16:56 ID:5xUbE2PE
別れ・・・

「ヤムチャ、、、色々考えたんだが、、、俺は独りで修行する!」

突然の告白だった。

ヤムチャはこの所、ますますレベルアップしていくサードとの対戦を楽しみにしていた。
それが急に、この発言。。。(何故だ???一体どうして??)
ヤムチャの頭は疑問だらけであった。

「俺は出て行く。武術大会には顔を出すから、お前もしっかり修行して待ってろよ!!」
サードは、背中を向けて歩き始めた。
「ちょ、、待てよ! 何でだ?二人で修行したほうが、、」
引き止めるヤムチャ。だが、、、
「ヤムチャ!!」
強い口調でヤムチャの言葉を制止する。

「俺は、、、修行すればするほど、、強くなったからこそ、、、
 お前との差に気付いてしまったんだ。」
「俺が どれほど努力しても届かない位置にお前は居る。。。俺は、力が欲しいんだ!
 誰にも負けない、、、全てを叩き伏せる力が!!!
 お前と一緒の修行をしていては、俺はお前を決して追い越せないだろう。」
「ヤムチャ、、、俺は強くなる。。。モンスターよりも、、
 誰よりも・・・無論、ヤムチャ! お前よりもな!!」

「そして いつか 俺の両親を殺した、、あの憎きモンスターどもを倒すんだ」



158 名前:after DB :04/06/12 16:56 ID:5xUbE2PE

  −それは、強い決意の言葉だった。

ヤムチャは何も言えなかった。。。いや、言わなかった。
サードの気持ちが痛いほど良く判ったからだ。

ヤムチャも、昔、「その立場」に居た。
どれほど修行しても追いつけない、、、悟空やベジータはともかく、
クリリンや、天津飯にすら及ばないレベルに行ってしまった。
努力、、、この言葉が虚しくなるほどの差がそこにはあった。
そしてヤムチャは戦うことを、、、彼らを追うことを止めた。
狼は、自らその牙を抜いたのだ。

サードは恐らく自分との修行の日々で、
その「差」を強烈に感じ、虚しさを覚えたのだろう。
強くなった。。。なったからこそ気付いてしまった「決定的な差」。
しかし、彼は牙を抜く事をしなかった。
敢えて、ヤムチャと決別することで、より厳しい環境に身を投じることで、
さらなる強い牙を持つ狼となる事を決めたのだ。

ヤムチャは、悟空を追わなくなった自分を恥じた。
目の前の、、、自分より明らかに「弱い」はずの男が、とても強い男に見えた。



159 名前:after DB :04/06/12 16:56 ID:5xUbE2PE
2人は何も言わず別れた。言葉は必要なかった。
互いに言いたい事はわかっていた。寂しい気持ちもあった。
しかし戦士である以上、、その牙を研ぐために選んだ道を、誰が止めることが出来るだろう?
ヤムチャは、いつか、、また共に笑える日が来ることを願った。
そして、そのためにも、「この悲しみに満ちた世界を救う」という気持ちを
改めて 心に決めたのだった。

  *ところで、ヤムチャは相変わらずサードの家に住んでいた。  
   サードは本当は、ヤムチャに出て行けと言いたかったが、怖かったので止めたのだった。 
   彼も、中々にしたたかな男であった

そして、武術大会の日がやってきた。。。。。




160 名前:Classical名無しさん :04/06/12 22:19 ID:YS/58aK.
>ところで、ヤムチャは相変わらずサードの家に住んでいた。

気まずいなオイw

161 名前:Classical名無しさん :04/06/12 23:03 ID:HHFySjv2
ヤムスレはヤムチャ主役限定だから苦しいな。
18号とかが主人公の作品はみんなバキスレへいっちゃう。



162 名前:161 :04/06/12 23:19 ID:HHFySjv2
自分で書いといて何だが、
>ヤムチャ主役限定だから、は違うな。実際はほかのDBキャラでもいい。

でもそう思わせる雰囲気がまずい。
それに正直、今の両スレの雰囲気を比べれば、ヤムスレに特別な思い入れが無い限り
はっきりいって俺でもバキスレで書く方を選ぶ。書けないけどな。
住民は温かいが、ここ最近ずっとスレが冷えているので書き込み辛い雰囲気もある。

マロン末期の荒れ状況は酷かったが、熱かった気がする。住民も今の倍はいたと思うし。
今は平安だが冷たい感じ。どっちが良いかはそれぞれだが。
勿論、ベストは荒れがなくて作品と住人がいっぱいいる熱い状態だけど、
2ちゃんである以上はそんな状況は無理だろう。どうしたらいいかねえ。

一生懸命書いて下さる今の職人さんには申し訳ないけど、
バキスレの活況をちょっとうらやましく思っちゃって書いてみた。ご容赦。
ま、今の肉スレよりはましだけどねえw

荒らし扱いは勘弁してくだされ。




163 名前:Classical名無しさん :04/06/12 23:26 ID:0nSPZyWs
みんなと言っても今のとこ人魚姫と拳王伝だけだぞ。
拳王伝はときどきヤムチャの名前出てくるけど名前だけだし。
人魚姫はヤムチャ自体出てきてない。w

164 名前:Classical名無しさん :04/06/12 23:30 ID:0nSPZyWs
>>162
オレも同意だよ。ちなみにリスク覚悟のマロン復帰希望者。
サイヤンもアフターもヤムま!も秀作だと思うしもっと多くの人が
見ればもっと盛りあがると思う。

165 名前:161 :04/06/12 23:35 ID:HHFySjv2
>>163
えー、文面読んでくれた?
ヤムチャでなくてDBネタがあっちへいくのが問題っていってるの。
もっと言うなら今のスレの雰囲気がそうさせてるんじゃないかって事なの。

まあいいや。もうこのレスで止めよう。スレ汚しすまん。
遅くなったがafter DB お疲れ様。

でも最後に理想をいうとバキスレ・ヤムスレ・肉スレが
仲良く一緒に盛り上がるのが一番だが、うまくいかないものだなw
特に一部のバキスレ住人とヤムスレ住人は仲が悪いしな。まあ戦争厨だと思うけど。

166 名前:Classical名無しさん :04/06/13 01:55 ID:1akntA4A
なんもかんも厨をつければいいってもんじゃなかと

167 名前:Classical名無しさん :04/06/13 04:16 ID:rTwTKBc6
163だが163書いた時点では161しか読んでない。
今バキスレでDBネタ書いてるのはバキスレの職人が
たまたまDBを題材にしたってだけだろ。
こっちの作者がわざわざあっちに書きにいってるんなら問題かもしれんが。

それよりも人魚姫も拳王伝もヤムスレの存在を知らないのかもしれない
方が問題だとは思わないか?クラウンって普通のDB好きじゃ気付かんぞ。w

168 名前:Classical名無しさん :04/06/13 04:29 ID:rTwTKBc6
スレ違いだが肉スレはペンタゴンなしでは盛りあがるどころか存続もあやうい気がする。
爆発力はあるからわからんけど。SSスレはともかく柱になって常時SSを排出できる
職人がいないと無理だ。その点今のヤムスレは柱が何本かいるから見通しは明るいよう
な気がする。移転でも常時宣伝でもいいから存在さえ知ってもらえれば。

169 名前:Classical名無しさん :04/06/13 05:00 ID:vN8ICbPY
今のトコ実のある話だがこのままじゃ語ろうスレ化してしまうぞ。
(他に荒らしが一人混じってるみたいだから便乗してくるぞ)
だから議論ならサイトの掲示板でやるかした方がいいんじゃない?

作品はけっこう来てるし完結も約束してくれてるし
とりあえず今のヤムチャを楽しもう。

170 名前:after DB :04/06/13 10:07 ID:5xUbE2PE
After作者です。
スレ移転とかは、良く判りませんが、
とりあえず、少しでも皆さんが楽しめる作品になれたらいいな、
と思ってます。
では、投下しますね
(ちょっとオーバーペース気味ですが、現実の仕事が・・・w)


171 名前:after DB :04/06/13 10:07 ID:5xUbE2PE
☆武術大会 予選!!☆

結局サードは、あれから帰ってくることはなかった。
しかし、あれほどの決意をしたのだ。
きっと、彼はこの武術大会に現れるはずだ。

ヤムチャは気付いていた。
遠くで、サードの気が、急成長を遂げていたことを、、、
少しの期待と、沢山の不安を抱えて、武術大会は幕をあけた。


大会場となるのは、キリング王国の中心、キリング城の表広場だ。
ここに巨大な特設リングを設けて、さらに城の外壁部
(本来は見張りをするためのもの)を観客席として解放しており、
会場は、大盛り上がりである。

予選に出場するのは総勢138名。
きっと誰もが腕に覚えがあるものだろう。
そのうち本戦に出れるのはたった8名である。


172 名前:after DB :04/06/13 10:08 ID:5xUbE2PE

ヤムチャは、対戦表を見てホッとした。
ざっと見て強そうなのは、チャーメンと呼ばれた剣士と、
ブカビレと言う巨体のレスラーのような男だけだった。
彼らとは上手く別グループになれたのだ。
そして、サードとも・・・

予選は、城内の大広間のような場所で行われた。
ここは、普段兵士が訓練をするための部屋のようだ・・

「78番、本戦出場決定!」
「25番、本戦出場決定!」
 :
 :
次々と本戦出場者が決まっていく。




173 名前:after DB :04/06/13 10:08 ID:5xUbE2PE
ヤムチャも、予選を順調に勝ち上がっていた。
予選最後の対戦も、、、

「はっ! とりゃ!!」

あまりに遅すぎる相手の攻撃、、そして威力もない。
ヤムチャは一瞬で間合いをつめ、、、
「さわやかな風をプレゼントしちゃおう」
ブン!!!っと勢いよく手刀を振りかざした!

「場外! 107番、本戦出場決定!」

ヤムチャの攻撃は明らかに空を切った。
なのに、相手は、数メートル先の場外へと吹き飛ばされていたのだ。

おおー!と湧き上がる歓声。
皆一様に、このヤムチャという男の底知れぬ実力に感嘆したのだ!
ヤムチャは、天下一武道会でやられた事をそっくり仕返しできたので、
とても満足げな表情であったという。

174 名前:after DB :04/06/13 10:10 ID:5xUbE2PE
別のブロックではサードが勝ち抜いたようだ。
ヤムチャは、サードの家にあった、食糧も食い尽くしてしまっていたので、
怒られるのが怖くて、そそくさと、その場を離れた。
ちなみに、「夜な夜な街に現れる、農作物を奪う獣」という街の噂の主は
もちろんヤムチャの事だった。

さながら、天下一武道会のノリで進行していく武術大会。

「さー皆さん、お待たせしましたー!!!
 第7回 キリング武術大会を始めまぁーーす!!!」

わーー と 盛り上がる観衆。

(こ、、こいつ!絶対あの司会者の子孫だな!!!)
と 感慨深げなヤムチャ

「さて、今回、優勝者は、あの名誉あるRYZE軍に入る事が出来るという
 とんでもない ご褒美がついちゃってます!!
 では、まずはコノ武術大会を企画した鬼神館の館長に、
 開会宣言をお願いいたします!! どうぞ!!!」

「にゃー!!」

・・・・・・・・・・静まりかえる会場。

ヤムチャは、(4、400年経って「わん」が「にゃー」になっただけかぁ!??)
と 心の中でマニアックな突っ込みをしていた。

175 名前:after DB :04/06/13 10:10 ID:5xUbE2PE
こうして、武術大会本大会が始まった。
抽選の結果、対戦は以下のように決まったのだった。

1回戦 ヤムチャ  VS バイザー
2回戦 チャーメン VS キュー
3回戦 サード   VS ブカビレ
4回戦 ゾーマク  VS ジンニ



176 名前:Classical名無しさん :04/06/13 20:36 ID:YS/58aK.
ヤムチャの圧勝になるのか
それとも何かが起こるのか

楽しみなところですな

177 名前:Classical名無しさん :04/06/13 22:05 ID:mvCAFJAo
>>170-175
400年後に獣人が居るってことの方が驚きだ
セル編以降どこに行ってしまったんだあいつら

178 名前:Classical名無しさん :04/06/13 22:48 ID:9bes6Enc
細々と生きてたんだよきっと。
セル編でも一応王様出てたし

179 名前:Classical名無しさん :04/06/13 23:18 ID:7dy8hXks
彼等は大量にセルの餌になったとか。
んで更にセルに殺された"人達"を生き返らせるって願いからあぶれたんだよ。



多分

180 名前:after DB :04/06/14 00:37 ID:5xUbE2PE
こんばんわ。 After主です。
EURO2004が始まり、ますA寝不足の日々・・・

フランスVSイングランドまで、あと3時間。
とりあえず、投下してから仮眠する予定です。

*ヤムチャがサッカーしても、やっぱり足元はお留守で
 イマイチ活躍出来ないのかなぁ? と思ってみた人。 

181 名前:after DB :04/06/14 00:39 ID:5xUbE2PE

☆本戦、始まる!!☆


さて、一回戦

(こいつ。。。できる)
ヤムチャの想像以上の迫力に ビビっているバイザー。
彼の武器はヌンチャクとナタのような刃だ。

バイザーが仕掛ける!!
刃を振り下ろし、ヤムチャが半歩下がったところに、
リーチの長いヌンチャクでの連続攻撃!!
彼も中々の達人のようだが、ヤムチャには足元にも及ばない。
余裕でかわしていくヤムチャ。
「くっそー こうなったら、、、!!!」
彼は、背中からひときわ長い棒を取り出した!


182 名前:after DB :04/06/14 00:39 ID:5xUbE2PE
「やっ! はっ!!」
バイザーは棒術でも、かなりの腕前だ。
突いたかと思えば、一瞬で薙ぎの形に変化し、ヤムチャを襲う。
美しいほどの連続攻撃、、しかし全てが、空を切る。

「直線的な攻撃だなぁ、、キレはいいけど、それじゃ当たらないぜ?」
ヤムチャはまるで約束組み手をしてるかのように受けきってみせる。
因縁の一回戦という事で、ヤムチャの動きも固いのだが、
それ以上に、レベルの差は大きかった・・・

そして、、、


「見せてやる、、本物の攻撃、、狼の一撃をな!!」
そう叫ぶと同時に狼が顎を開いたかのような構えで飛び掛る!!!


「狼牙風風拳か、、決まりだな・・・さすがは、ヤムチャ」
離れたところで見ていた男が呟く。
サードであった。

「勝負あり! 勝者ヤムチャ選手!!!」
かくして、サードの予言通り、ヤムチャは圧勝で一回戦を突破した。


183 名前:after DB :04/06/14 00:40 ID:5xUbE2PE
そして第2試合。チャーメンVSキュー

こちらも圧倒的であった。
チャーメンの剣技にほれぼれする観衆。
キューは防戦一方だ。
巨大な斧を持って時折反撃するが当たらない。そして、、

キン!!!

乾いた金属音を立ててキューの斧を吹き飛ばす、、、チャーメンはパワーも中々のようだ。
と同時にその剣はのど元を突きたてていた。
「降参なさい、、、貴方に勝ち目はない」
ガクっとうなだれるキュー。
「こ、、降参だ」
ヤムチャの対戦相手はチャーメンに決まった。

184 名前:after DB :04/06/14 00:54 ID:5xUbE2PE
ますます盛り上がりを見せる武術大会。
キリング王は、貴賓室にて、この様子を頼もしげに見ていた。

「これだけの強者が、まだRYZEにも入らずに埋もれていたのだな・・・」と、感心しきりの様子だ。

「はい、この中から、優勝者と準優勝者をRYZEに加え鍛えれば、
 我らガーディアン・ナイトもより一層の強化が出来るかと存じます」
キリング王の隣に居た屈強な戦士が答えた。
鎧に身を包んだ、いかにも勇者といった雰囲気の男である。
不精に蓄えた顎髭が、また更に風格を高めてる感もある。
「うむ、モンスターは確かに恐ろしいが、これだけの人材が居ればわが国は安泰だな!
 ガーディアン・ナイトの育成は任せたぞ」
「はっ!仰せのままに・・」
彼の名は、この国のガーディアン・ナイトを束ねる隊長のルストゥ。
モンスターの侵攻を食い止め、キリング王国を守った2年前の
「イグナエフ峠の戦い」は今も語り草となっている。
徒党を組んだ100匹のモンスターを相手に、彼を筆頭としたわずか10人ばかりの
ガーディアン・ナイトが勝利を収めたのだ。
ちなみに、この戦いにより、彼ら 国を守る戦士達が、
「ガーディアン・ナイト」と呼ばれるようになったのである。
彼らのおかげで、このキリングは比較的平和な王国となっていた。



185 名前:after DB :04/06/14 00:54 ID:5xUbE2PE
さて、舞台は戻って武術大会会場。

3回戦はサードの辛勝といった試合であった。
ブカビレの巨体による突進攻撃に終始押されながら、
最後の一瞬で相手の攻撃をかわすと同時の突きで、場外へと吹き飛ばしたのだ。
得意の刀は使わなかったようだ。

観客は、負けたブカビレにも拍手を送っていた。
しかし、ヤムチャは気づいていた。
サードが 有り余る力を敢えて抑えていた事に・・・

4回戦は、、(略) ゾーマクが勝利を収めた。

そして準決勝の組み合わせが決まった・・・

第1戦 ヤムチャ VS チャーメン
第2戦 サード  VS ゾーマク

186 名前:after DB :04/06/14 00:56 ID:5xUbE2PE
☆準決勝☆

「優勝はあの、ヤムチャって奴じゃないか? あの動きはレベルが違うぜ!」

「いや!絶対チャーメン様よ!! 
 あの金髪のロングヘアー、、、青い目、、かっこいいわぁ(はぁと)」

「俺は、あのサードって男を推すな!予選での奴は相当実力を隠してたと思うぞ!」

などなど、観客は、勝手な予想を並べていた。
ヤムチャは全て逃さず聞き耳を立てていた。
100名ほどの予想を聞き終えたヤムチャの集計によると、、、

1位 チャーメン : 55票
2位 ヤムチャ  : 23票
3位 サード   : 20票
4位 ゾーマク  :  2票

という結果であった。


そして、準決勝、第1戦、、、ヤムチャ VS チャーメンの試合が始まった!!


187 名前:Classical名無しさん :04/06/14 17:43 ID:7QgEXqRk
ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ
ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ
ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ
ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ
ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ
ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ
ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ
ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ
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ウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ













188 名前:Classical名無しさん :04/06/14 18:03 ID:YS/58aK.
ウンコマンキター

189 名前:Saiyan killer :04/06/14 21:23 ID:K05GSETk
またちょっと間が開いてしまいましたが、少しだけうぷです。

190 名前:Saiyan killer :04/06/14 21:26 ID:K05GSETk
>>119

第53話

ややあって、唐突にマーリンがまた風呂に行くと言い出した。しかも
今日はヤムチャも一緒にと誘う。
必死でそれを固辞するヤムチャだったが、考えてみれば確かにしばらく
風呂には入っていない。こっそり自分の匂いを嗅いでみれば、それなりに
汗の匂いが少々鼻をつく。仕方なく同意し、二人でオアシスに向かう。

オアシスに着くと、まずは池の水を気功波で温める。さすがにマーリンは
手馴れたもので、絶妙の温度に仕立て上げたのだが、同じ池に入るのを
何とか回避しようとするヤムチャが別の池に加えた気功波は少々加減を
間違えたようで、完全に沸騰してしまった。やむを得ず、またしても
混浴してしまう二人だった。
首まで湯につかり、マーリンはうっとりとした表情を浮かべている。それに
対してヤムチャは相変わらず少女を直視しないよう、上を見たり横を見たりで
実に落ち着き無くしていた。うっとりとしたまま、マーリンがつぶやく。
「…この星は…地球はほんとうにいい星だな…」
マーリンのこれまでの人生はうかがい知れないが、こんな荒野での生活すら
幸せを感じるような環境だった事はヤムチャにでも想像できる。意を決して
それを少女にぶつける。

191 名前:Saiyan killer :04/06/14 21:27 ID:K05GSETk
「マーリン…お前、地球に来る前は何をしてたんだ? ずっとサイヤ人を
 追っかけてた訳じゃないんだろ?」
ヤムチャの疑問ももっともだ。マーリンは星から星へ略奪を繰り返して
生きる、宇宙のならず者どもとは違う。サイヤ人を殺しているだけで生活が
成り立つ訳は無い。
少し真剣な表情になり、マーリンがそれに答える。
「…わたしは…いわば傭兵だ。あちこちの星で戦争が起きる度、そこへ
 呼ばれたりして戦っていた。何度かフリーザ軍とも戦った事もある…」
おそらくはつい一月ほどの事でもあるだろうに、まるで遠い記憶をたぐり
寄せるように話すマーリン。


「本当に戦いだけの毎日だった……お前たちからすれば滑稽だろうが、
 それでもわたしの戦闘力はクライアントからすれば魅力だったのだろう…
 仕事が途切れる事はほとんど無かった…。それだけの結果も残して
 いたしな…」
ほんの一瞬、マーリンが誇らしげな戦士の顔に戻る。
「サイヤ人を倒すのは、そのわずかな仕事と仕事の合間だった……あるいは
 クライアントの敵がサイヤ人だった事もある。名を騙った偽者だった
 事も多かったが…」

…何か違和感を感じつつ、それでも黙ってヤムチャはそれに聞き入る。

192 名前:Saiyan killer :04/06/14 21:28 ID:K05GSETk
第54話

「まぁ、ソン・ゴクウがフリーザを倒してくれたせいで、フリーザ軍は
 すっかりガタガタだ。おかげでわたしもこうしてのんびり出来ると
 言うのは皮肉な話なんだが……ふふふっ」
そう言って、ぱしゃっと楽しげに水音をたてる。漠然とした違和感を
頭の隅に追いやり、でもそれじゃ稼ぎが減って大変なんじゃないのか?
などと軽口を飛ばすヤムチャ。オアシスに二人の笑い声がしばらく響いて
いた。

その後、いつものように食料を探す。相変わらずよく食べるマーリンも
はりきってそれに協力していた。まだまだ戦士の体には程遠いものの、
それでも以前よりは格段に体つきが良くなっていたのは、連日の修行
だけではなく、この旺盛な食欲にも拠るのだろう。力強さを増しただけ
ではなく、どことなくふっくらと丸みを帯びつつもあった。
魚を捕まえ、果物や草を適当に袋に詰め終え、オアシスを後にする。

洞窟に戻ると、二人は取れたての果物をかじりながら色々な事を話す。
平和な時間が流れる。マーリンもヤムチャも、ふと自分が何故ここに
いるのか忘れてしまいそうな、そんな平和で安らかな時間だった。
「…それで、あの時の天津飯の顔と言ったら…もう傑作だったんだぜ?」
ヤムチャの話をにこにこしながら少女は聞いている。内容はあまり関係
なかった。ただ、ヤムチャの楽しそうな顔を見るだけで、それだけで
マーリンも何故か楽しく、幸せな気持ちになるのだった。
「っと…すっかり長話になっちまったな。それじゃ今日はそろそろ寝るか」
そう言ってごそごそと毛布に包まろうとするヤムチャだったが、ふと
何かを思い出して立ち上がり、隅にある箱をかき回す。


193 名前:Saiyan killer :04/06/14 21:29 ID:K05GSETk
「……?」
マーリンが何事かと思ってそれを見つめている。やがて、何かを手に持った
ヤムチャが戻ってきた。
「一応持っておいて良かったぜ。ほら、腕を出せよ。こいつはなかなかの
 効き目なんだ」
そう言って箱から取り出した、丸いケースを見せる。
「…? それは何だ?」
いぶかしげにそれを見つめるマーリン。別に不信感がある訳ではないようだ。
腰を下ろし、ヤムチャがそれに答える。
「こいつは打ち身とかによく効く塗り薬さ。仙豆とまではいかないが、それ
 でも塗って一晩寝れば、たいていの打撲とかは直っちまう、天界特製の
 スーパー塗り薬ってとこ」

そう言いながらくるくるとケースを開ける。つん、とした匂いが鼻につく。
「…いや、わたしなら大丈夫だ。それは必要ない…」
顔をしかめながら、やんわりとそれをマーリンが拒否する。ヤムチャの言う
事を疑うわけではないが、そんなものを身体に塗りたくるのは遠慮したいと
思うマーリンだった。思わず両腕を後ろで組む。
意に介さず、ヤムチャがなおも腕を出すことを要求する。
「だめだ。そのまま放置して、明日の修行に影響が出ても困るのはお前
 なんだぞ? ぐだぐだ言ってないでさっさと出せ」

194 名前:Saiyan killer :04/06/14 21:40 ID:K05GSETk
そういう訳で、今日は2話だけうぷです。ぶっちゃけ、最近はいろいろと忙しくて
全然書くことが出来ない状況でして…。
やっぱりもう少し書きためてから復帰した方が良かったのかと思ったり。
がんばって一日一話のノルマをクリアしないと…(汗


195 名前:Classical名無しさん :04/06/14 21:56 ID:YS/58aK.
いやいや一日一話なんてハイペースでなくても良いのでは

196 名前:Classical名無しさん :04/06/14 22:14 ID:gGaNNuqY
凄い更新ペースだ・・・尊敬!

197 名前:Classical名無しさん :04/06/14 22:21 ID:XDVkCTaU
after DB、Saiyan killer乙。
どっちも無理せず、自分のペースで頑張ってくれ

198 名前:Classical名無しさん :04/06/15 12:51 ID:F8RQECqo
Saiyan killer作者は勿体無いな。
バキスレいっても十分通じるのに。
終了したらあっち行った方がいい。
いくら能力あっても競合相手がいないと腐るぞ。

after DB作者さん、君はここから出ちゃいけないよ。
他はもっと見る目が厳しいからねw





199 名前:Classical名無しさん :04/06/15 14:38 ID:KgTLxZiY
いちいちそんなこと言わなくていいじゃん。

200 名前:Classical名無しさん :04/06/15 14:50 ID:C7jyk04U
いってる事は同意だが、何も書かなくて良い。
アフターDBも我慢して読んでやれ。
ひょっとしたら化けるかも。俺はもう読んでないがw

201 名前:Classical名無しさん :04/06/15 15:14 ID:Dn.1tm8I
>>200
そういうレスが過疎化につながるんですよ

202 名前:Classical名無しさん :04/06/15 17:25 ID:YS/58aK.
>>199 >>201
スルーしれ

203 名前:Classical名無しさん :04/06/15 19:43 ID:AZmymmc6
>>200
俺ももう読んでない。
でも皆は読んであげてね。苦痛をともなうかもしれないけどw


204 名前:Classical名無しさん :04/06/16 00:00 ID:.JJ2tDzA
普通に面白いがな
新しいジャンルだ

205 名前:Classical名無しさん :04/06/16 00:15 ID:nbmiPoNA
いくらなんでも、after DB作者に失礼なレスが多すぎる。
チラシの裏に書けばすむ事を、わざわざあげてくれてるのに。

作者さん気にするな。ちなみに俺も読んでないけどなw

206 名前: :04/06/16 05:01 ID:GP3hMcII
>>199 >>201
>>205
チラシの裏に書けばすむ事を、わざわざレスしなくてもいいのに・・・

オレは after DB 楽しみにしてるぜ。

207 名前:Classical名無しさん :04/06/16 08:44 ID:VJpj/0Lw
もちろんサイヤンキラーもね。
で、今日の晩あたりにヤムまが来そうな予感

208 名前:Classical名無しさん :04/06/16 09:14 ID:qzxSzqjg
:::::::::::::::::::::::::::::::: : :: :: : ::: : :              ヽ   i
::::::::::::::::::::::: : : : ::                ヽ マジデ〜?
:::::::::::::::::: : : :              \ ヽ  ウッソ〜
:::::: ::: : : :                       ∧ ∧
::::: : : :: : ∧_∧         \   Λ_Λ*‘∀‘) Λ
: : : : :  . (;゚;ё;゚;´)            ( ^∀^)   )(^ワ
___ l⌒i⌒⊂)___     ヽ   (     ) |   | ∩
    / ⌒'⌒    /       \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ ̄ ̄
__/_____/||         ||\_____\_
_|||_____||/||        ||\||_____|||_
  |||   し し   .||  ||        ||  ||          |||
  |||          ||              ||      

     ↑
after DB




209 名前:Classical名無しさん :04/06/16 12:42 ID:Zccn/Nik
かつての哀戦士氏叩きや、肉スレのペンタゴン氏叩きと同じ陰湿さを感じる。

after DB作者氏、頑張って下さい。

210 名前:Classical名無しさん :04/06/16 14:32 ID:28GCwq6w
after DB作者氏、荒しに負けず頑張ってください。






























読んでませんけどw

211 名前:Classical名無しさん :04/06/16 15:45 ID:HHFySjv2
>>209
不良番外スレの1985さんもな。彼とそのスレは荒らしによって潰された。
読む/読まないは当人の勝手。けど、それをいちいちここに書かなくて良い。

after DB作者氏の作品、俺は好きだよ。
たしかに荒いところもあるけど、それを補ってエネルギーに満ちてる。
after DB作者氏、気にせず頑張って下さい。
この状況では、無理に続けてくれとは言えませんが…。

212 名前:Classical名無しさん :04/06/16 16:02 ID:92t./R1A
/::::::::::::::::::::::::::\
  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
 |:::::::::::::::::|_|_|_|_|    
  |;;;;;;;;;;ノ   \,, ,,/ ヽ
  |::( 6  ー─◎─◎ )
  |ノ  (∵∴ ( o o)∴)
/|   <  ∵   3 ∵>  
::::::\  ヽ        ノ\
:::::::::::::\_____ノ:::::::::::\  

こんばんわ。 After主です。
EURO2004が始まり、ますA寝不足の日々・・・

フランスVSイングランドまで、あと3時間。
とりあえず、投下してから仮眠する予定です。

*ヤムチャがサッカーしても、やっぱり足元はお留守で
 イマイチ活躍出来ないのかなぁ? と思ってみた人。 






213 名前:Classical名無しさん :04/06/16 18:04 ID:cxIY/5Rc
after DBさん荒らしに負けず頑張ってください。

214 名前:Classical名無しさん :04/06/16 18:42 ID:yPinUYjU
1、2日見ないうちに、嫌な雰囲気のスレになったな。

215 名前:Classical名無しさん :04/06/16 19:48 ID:cD/e2eC2
漫画・ゲーム系のスレは餓鬼が多くて困る。

216 名前:Classical名無しさん :04/06/16 20:08 ID:Htcv8rHg
みんな、after DBの面白さをわかってないね。
まったくもって嘆かわしい。見る目がないな、本当に。
仕方ないから、俺がafter DBの良い所を探すよ。


1 オリジナル設定が痛い。
2 オリキャラ出しすぎてわけわかんない。
(Saiyan killerは原作の持ち味を壊さない程度にオリキャラを上手く使っているが、
 after DBでは名前だけのオリキャラが出てきては消え、いかにも適当)
3 三人称の割には描写がいい加減で、説明不足な箇所が多い。
4 小説なのに、やたら多用される漫画的擬音。
例:「ぷしゅぅーーー!!!」「ガタン!!!」 「バサ!!」等。

217 名前:Classical名無しさん :04/06/16 20:44 ID:8jGov97o
皆さん ご指摘ありがとうございます♪
自分への批判・中傷等は一向に構いません。
能力不足などは、全くの事実ですし。
勉強不足なのは重々承知の上、書いていたのですが、
ただ、それがこのように「荒れる」という事に繋がるのであれば
自分は身を引かせて頂きます。
サイヤンキラーや、ヤムまなどのせっかくの素晴らしい作品の
邪魔になるような事だけはしたくありませんので。

今回は本当に色々と勉強になりました(^^
最後に重ねて御礼申し上げます。

218 名前:Classical名無しさん :04/06/16 21:16 ID:19Tzm5b.
>>217
お疲れです^^

219 名前:Classical名無しさん :04/06/16 22:01 ID:lieVErjc
>>217
スレ当初よりヤムスレと荒らしは切っても切れない関係だから気にするなって
それに、もしここでおまえがやめたら荒らしを調子付かせることになるから
余計スレの雰囲気が悪くなるぞ。
サイヤンやヤムまと同じようにおまえの作品楽しみにしてるからガンガレ

220 名前:Classical名無しさん :04/06/17 00:21 ID:5uBukXv6
>>217
騙りかと思ったら、IDみたら本人だな。
別に誰も連載を強制する権利もなければ、やめる事を止める事も出来ない。
投げ出しが多いのはヤムスレの伝統だからな。困ったものだが。

after DB作者氏を誰も責められない。何も書く責任なんてないし。
というか、こんな雰囲気で書く奴は中々いない。よく頑張ったと思うよ。
本当にお疲れ様でした。

また気が向いたら、ヤムスレでもバキスレでも肉スレでも気軽に書いて下さい。
さようなら。今まで楽しませてくれてありがとう。

>>219
いってる事は良いけど、「おまえ」は止めたほうがいいですよ。いくら匿名掲示板でも。

221 名前:Classical名無しさん :04/06/17 00:39 ID:IXUhsyyE
チラシの裏って煽り文句最近よく見かけるけど
いつごろから流行ってるの?

俺が小学生の頃はチラシの裏を活用してたが
今時の人々はチラシの裏使うことあるのかな
それともアナクロなものを持ってくるから煽り文句になってるのかな

222 名前:206 :04/06/17 02:10 ID:GP3hMcII
>>217
荒らしに負けず頑張れ

223 名前:スレッドの片隅でヤムチャと呟く 1/4 :04/06/17 05:23 ID:czXuW.j2

 ある日、ヤムチャは悩んでいた。この上なく真剣に。
彼がナンパ以外でこんな真面目な顔をするのは、実に何年ぶりだろうか。
そんなヤムチャの前には、七つそろったドラゴンボールが置いてある。

ヤムチャ「さて、とりあえず集めてみたが、これからどうしよう。」

ヤムチャの願いとはもちろん"脱!へたれ"である。
しかし、過去の経験からヤムチャにはある確信があった。

ヤムチャ「神龍を呼び出したらきっと、他の奴等が邪魔しに来るだろうから2つは無理だな・・・
     と、なると1つ目で確実に願いを叶えないといけないのか・・・ウーン」

"確実に願いを叶える"これが簡単に見えて意外と難しい、先ほどからヤムチャは寝食も忘れて様々なパターンを脳内シミュレートしているわけである。



224 名前:Classical名無しさん :04/06/17 05:24 ID:czXuW.j2
《パターン1》普通に『俺を強くしてくれ!』と言ってみる

神龍『さあ。願いを言え何でも2つまで叶えてやろう、』
ヤムチャ『俺を強くしてくれ!』
神龍『ムリだ・・・お前の"へたれ"は神の力を超えている・・・』
ヤムチャ『・・・・・・_| ̄|○ 』

《パターン2》少しひねって『俺を主役にしてくれ!』と言ってみる

神龍『さあ。願いを言え何でも2つまで叶えてやろう、』
ヤムチャ『俺を主役にしてくれ!』
神龍『・・・・・・ダメだ、鳥○と編集に拒絶された。』
ヤムチャ『・・・・・・_| ̄|○オレモ、ムリダトオモッタ… 』

《パターン3》悪役チックに『世界を俺のモノにしてくれ!』と言ってみる

神龍『さあ。願いを言え何でも2つまで叶えてやろう、』
ヤムチャ『世界を俺のモノに・・・』
悟空『ヨッ、ヤムチャ』
ヤムチャ『なっ?!ご、悟空、いつの間に』
悟空『デンデにドラゴンボール回収して来てくれって頼まれたんだ。オラ、あまり弱いものいじめは好きじゃねーんだ・・・(超サイヤ人になりながら)解ってるよなっ、ヤムチャ』
ヤムチャ『は、はいぃぃィィィィ、ド、ドウゾナンナリトオモチクダサイ。 _|\〇_∴』

225 名前:スレッドの片隅でヤムチャと呟く 3/4 :04/06/17 05:26 ID:czXuW.j2
ヤムチャ「・・・・・・_| ̄|○オ、オレモウダメポ…」

自分の脳内シミュレートで瀕死状態のヤムチャ、
だが負けるなヤムチャ!何度も死んでるお前の巫力はもはや神クラスだ!
これで、ハオも楽勝だぜ。


…スイマセン、取り乱してしまいました。

ヤムチャ「ふぅーっ。危ない、違う世界に旅だつところだったぜ。
     …ん?そうか!その手があったか!」

ヤムチャの人生の中で数回しか発動しない"ひらめき"がここで発動、思い立ったが吉日で早速行動に移す。

ヤムチャ「いでよ!シェンロン!」

神龍『さあ。願いを言えどんな願いも…、』

ヤムチャ「俺を"俺が活躍できる世界"に飛ばしてくれ!」

神龍『・・・・・・難しいな…だが何とかしてみよう。』

ヤムチャ「超特急で頼むぜ。」

226 名前:スレッドの片隅でヤムチャと呟く 4/4 :04/06/17 05:30 ID:czXuW.j2
と、ここでデンデから連絡をもらった悟空が瞬間移動で現れる。

悟空「ヨッ、ヤムチャ」
ヤムチャ「ああ、なんだ…悟空か。」
悟空「…?何だ、ヤムチャおめえらしくねぇぞ?」
ヤムチャ「フッフッ、俺らしくないか…俺は実に気分がいいんだ、やっと念願が叶うんだからな。」
悟空「ほんとに如何したんだ?ヤムチャ」
ヤムチャ「あ、そろそろ時間のようだ、悟空お前らとの冒険の日々悪くなかったぜ、じゃあ、ブルマによろしくな!」

ヤムチャの姿がフッと消える。

神龍『・・・・・・願いは叶えた。さらばだ…』
この日、ヤムチャはこの世界から完全に消え去った…





???「ほう、これが例の新型か…」
?「ええ、大佐コイツが戦えば戦況は一変するでしょう。」
大佐「だが、未完成では意味が無いな。」
?「いえ、コイツはこれで完成ですよ。」
大佐「しかし、失礼かもしれないが、足元が…その…酷くお留守のような気がするのだが…」
整備兵「はっはっはっ!コイツの足なんて飾りですよ、偉い人はそれが判らんのです。」

227 名前:Classical名無しさん :04/06/17 19:05 ID:BxkKlEng
>>226
ヤムングキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

228 名前:Classical名無しさん :04/06/17 20:36 ID:RNB5n74w
>スレッドの片隅でヤムチャと呟く 
すげぇぜ!!ヤムチャ!!

229 名前:Classical名無しさん :04/06/17 20:43 ID:6Yws859Q
afterDBは残念だったな…orz
また気が向いたら来てくださいです(・∀・)

>>223-226
(・∀・)イイ!!

230 名前:Classical名無しさん :04/06/17 20:54 ID:EsxGy1MU
>>223-226
面白かったMO!また頼むね

231 名前:Classical名無しさん :04/06/17 20:59 ID:7sjFHIuE
>スレッドの片隅でヤムチャと呟く 
けっこうワラタ・・。ひさびさのヒット

232 名前:Classical名無しさん :04/06/17 23:07 ID:dSsb5LBk
>>スレの片隅でヤムチャと呟く
うまい!
ヤムチャは赤い人の乗機になったわけですね?

233 名前:Classical名無しさん :04/06/18 00:03 ID:gHRX29k2

http://cheser25.hp.infoseek.co.jp/

234 名前:ヤムまの人 :04/06/18 00:53 ID:GQw42jfs
>>217
『after DB』俺も読んでますよー。
荒らしに負けないで頑張っていただきたい所存。
身を引いちゃダメですよ。
長編を終わりまで書くのはたるいもんだし途中で障害なんていくらでもあるもんです。
(これは2chに限らず)

>>207
その晩は深夜に道に迷ってました。バカか俺。

じゃあ、ちょっと投下させていただきますね。

235 名前:魔族転生ヤムま! :04/06/18 00:53 ID:GQw42jfs
 ネイルというらしいナメック人の戦士に言われるがままに一行は最長老の家へと足を踏
み入れる。壁につと触れてみると、やはりと言うべきか地球からの宇宙船と全く同じ材質
で造られているようであった。
 踏み入れた先には大部屋が一つだけ。天井の中心には大きな穴が開いていて、そこから
二階への移動をする。飛行能力を先天的に有するナメック人にとって、階段という概念は
存在しないようだ。
 ネイルに続き、ツムリー、マイーマ、次いでヤムチャとクリリンが二階へ。
「……な」
「で、でかい……」
 二階に上った二人の目の前には年老いたナメック星人が一人。椅子に腰掛けているとい
うのに、クリリンはおろかヤムチャよりもさらに上に目線がある。ナメックの始祖、とい
う名が示す通りに長い年月を生きてきたことを見るからに感じさせる佇まいだった。
「ようこそ、あなたたちは地球人ですね」
 その巨体に似合わないほどの、穏やかな声。
 声があまりに慈愛を含んだものであったので、二人の緊張もほぐれた。
「わたしの子供たちを助けていただいてありがとうございます」
 最長老の言葉とともにツムリー、マイーマも頭を下げる。助けられなかった人もいたこ
ともあって二人はどう返事したものかと目を泳がせた。

 二人は最長老にナメック星へ訪れた訳を話す。先のツムリーたちと同じように、最長老
もまた地球に逃れたナメック星人がいたことに驚きを隠せない様子だった。

「あなたの持っているドラゴンボールを、オレたちにゆずっていただけませんか?」
 ヤムチャが切り出す。
 皺のせいで全く読み取れないが、表情をやや変化させたらしい最長老がやや曇りがちな
声で返した。
「……いいでしょう。
 あなたたちの望みは邪悪なものではありませんし、このドラゴンボールはさし上げます。
 ですがおそらく願いを叶えることはできないでしょう……」

236 名前:魔族転生ヤムま! :04/06/18 00:55 ID:GQw42jfs
「な、何をおっしゃるんですか!?」
 思わず声を荒げたのはヤムチャたちではなくマイーマだった。ナメックの味方がいる以上、
ボールさえそろえることができれば願いを叶えることは可能である。どんなに時間をかけて
でもボールを奪うことさえできれば……。
 最長老の言葉の意味を解っていたのはナメック人だけだった。
 時間をかける、ということがもう不可能なのだと。
「ところで、あなたたちにはまだ眠っている力がおありになる……」
 最長老が二人の額にその大きな掌を当てる。

「!!」

 ナメック特有の緑がかったオーラが二人の身体を包み――。
「力があふれてきたーっ!」
「す、すげえ!」
 年甲斐もなく大声をあげて喜ぶ地球戦士二人。自己の鍛錬のみでは行き詰っていた所で
あったのだから、ある種その喜びは当然のことであった。
 最長老の言葉によると、力を引き出すのはあくまでもきっかけであり、対象はどんなも
のでも良く、また最長老の命を削るほどのことでもない。二人は真っ先に悟飯のことを思
い浮かべた。
 自分たちを遥かに凌ぐ力を秘めていることは想像に難くない。
 まだ子供とはいえ戦闘民族サイヤ人の血を引き――、
 そして、何よりも孫悟空の血を引いている。

237 名前:Classical名無しさん :04/06/18 00:56 ID:GQw42jfs
 ツムリー、マイーマもまた最長老によって力を引き出してもらった。戦闘型ではないと
はいえ、彼らもまたネイルの兄弟であり、ナメック闘技の因子を身体に持っている。さら
に長老たちとの同化によって二人の力は大きく底上げされていた。
「まだネイルさんには及ばないが、われわれも力になろう」
「え? だって最長老さんを守らなくていいのか?」
「たしかにそうしたいところだが、君たちには借りがある」
 最長老のもとには最強のネイルがいる。絶対の信頼を置いているからこそ、もっとも大
事な最長老のもとを離れられる。
「わかった。よろしく頼む」
 そこで、改めて彼らは硬い握手を交わした。

 ドォン!

 爆音。
 不意に、最長老のいるフロアの壁が破られた。
「へへへ、こんなところじゃ隠れたとは言えねえな……」
 そこに現れたのは、ピンクの巨漢と、緑の美青年。
 ザーボンと、ドドリアの二人であった。
「おまえたち、ここをどこだか分かっているのか」
 ずい、とネイルが一歩前に出る。
 怒りを隠すつもりもなく、最長老がその場にいなければ戦闘になることは必至だった。
 ネイルの前に、ヤムチャたちが踏み出す。
「あんたの役目は、最長老さんを守ることだろう」

238 名前:Classical名無しさん :04/06/18 06:01 ID:T/foZSd2
ヤムまさん乙!

saiyan killarさんもafter DBさんもがんがれ〜

239 名前:Classical名無しさん :04/06/18 19:43 ID:yPinUYjU
気持ちはわかるが、あまりafter DBさんにプレッシャーかける事ばかり言うなよ。

「待ってます」「続き書いてください」「身を引いちゃだめですよ」
確かにその気持ちはわかる。俺も書いて欲しい。だが、氏には氏の都合がある。
何か、一歩引いて見るとすごく浅ましく思えるよ。くれくれ亡者みたいだ。
お金もらってるわけじゃないから、やるやらないは氏の自由。
氏がもう一度書いてくれたらラッキー、くらいに待つのが正解だと思うけどな。

遅れたけどヤムま作者氏、お疲れ様。

240 名前:Classical名無しさん :04/06/18 21:12 ID:X1qSJfm.
ヤムチャ「この砂漠の都は世の中からあぶりだされた人間が集められた、極めて
不安定な街である。それも、作者が増えすぎたキャラクターをうまく活用できなくなり
「役立たず」としての書き方が当たり前になってきたからだ。
我々の作者、鳥山明がドラゴンボールの終了を思った時、集英社は断固反対した。
そしてその集英社は、自らの利益の増大のために、鳥山にドラゴンボールの継続を強制させたのである。
その結果は皆も知る通り、ドラゴンボールで最悪の評価と名高い、「ブウ編」を生み出すにいたる。
それはいい!しかし、その結果ドラゴンボールという漫画内のキャラは腐敗し、
ピッコロのように完全なギャグ担当となってしまった戦士の悲劇を産み、
フュージョンやポタラ等の、B級漫画並の展開を続かせることにもなった!
これが、ヘタレを産んだ歴史である!


241 名前:Classical名無しさん :04/06/18 21:43 ID:6KYsmh/Y
ピッコロは最後まで強キャラにできたはずなんだけどねぇ。
その辺が鳥山のキャラ使いの下手さの象徴だな。
結局は努力なんか関係ない。才能が全てなんだよな。DBって。

242 名前:Classical名無しさん :04/06/18 22:32 ID:PcrcZ1YM
ブウ編でも、モッコリさんは手刀でバビディを切り裂くという
おいしい役をもらっていたから完全なギャグキャラじゃない


問題は我らがヤムチャさまだ。

243 名前:Classical名無しさん :04/06/18 22:41 ID:6KYsmh/Y
我等がヤムチャ様はフォーエバーの鳥山に質問するコーナーで

Q・ヤムチャは幸せになれましたか?
A・ずーっとあんな感じですね(笑)。

だったぞ。喜べ!

244 名前:Classical名無しさん :04/06/19 00:10 ID:8kjJqFJo
>243 それってずっとかませだったってこと・・・?


245 名前:ヤムちゃんと一緒 :04/06/19 08:40 ID:XIbWR9yI
「オラ路あらおろあろあお〜〜〜〜!!!」
奇声とともに体格の良い男が店に入ってきた。
入ってきたというよりは突っ込んできたという方が適当かもしれないが・・
あたりの客は皆先ほどまで楽しげに酒を酌み交わしていたのだが、
その男の突然の乱入により皆あっけに取られていた。
店主「お・・お、おい!なんなんだてめぇは!?ドアぶっ壊れてんじゃねえか!」
男「ふっ!今宵も我が狼牙風風拳が冴えわたっておるわ・・」
だめだ・・・こいつ絶対キチ○イだ・・・
そんな空気が店全体に広まり、わずかな沈黙の後、男が口を開いた。
男「てめぇらぁ!命が惜しけりゃホイポイカプセルか現金、置いていきなぁ!!!」
浮いてる生物「そうだそうだぁ!ヤムチャ様はつっよいんだぞ〜〜!」
さきほどからそばにいたのだろうか。
中空に浮き、猫のような耳と尻尾を持った生物いや、ネコが浮いてると言った方が想像しやすいだろう、
その生き物が主人らしき男の名を口走ったその時、
「ヤ、ヤムチャだと!!!・・・・・」
数人の男達が顔に恐怖を浮かべ立ち上がった。
「まさか・・・まさかあの盗賊、砂漠の狼ヤムチャか・・・・」
そう呟きながら1人の男が出口へと近づいていく、しかしヤムチャと呼ばれる男はそれを見逃さなかった。
ドズッ!!
鈍い音を立ててナイフが出口の柱に突き刺さる。
「ひ、ひぃいいいいい!」
目の前の柱に刺さったナイフを見て男が腰を抜かした。
ヤムチャ「                                                     
                                                       

246 名前:Classical名無しさん :04/06/19 08:43 ID:VTew2oYI
>>240
ヤムチャ「オレは人間がこれ以上戦いを繰り返さないようにしなければと確信した!
それが、地球にアクシズを落とす真の目的である!これにより、ドラゴンボール荒廃の
原因となった集英社と日本の当時の子供達を粛清する!
諸君、ヘタレのためのヘタレだけの国を作るため、あと一息・・・俺に力を貸して欲しい。
そして俺は、真のヘタレの元へ召されるであろう!

天津飯「ヤムチャー!!うおおおおー」
餃子「僕達の救世主だ!」
界王神「ヤムチャさんなら、あるいは・・・!」

247 名前:Classical名無しさん :04/06/19 14:12 ID:cwA2JCUw
サイヤンキラーさん、とても面白いです。
オリジナルキャラをうまく使ってる所がいい。
アフターさんも色々叩かれていますが私的には面白かったですよ。





















やむ魔さん、まぁ頑張ってください。そろそろ私に読む気を起こさせてくださいねw

248 名前:Classical名無しさん :04/06/19 14:30 ID:4AkB.KsE
今度はヤムまかよw 節操ないな〜
アフターはともかくとして、誰でも叩けばいいってもんじゃないぞ。

249 名前:Classical名無しさん :04/06/19 15:06 ID:ercnPr/M
>>248
そうやって反応するからいけねえんだよ。
バカかお前らは。高卒?

250 名前:Classical名無しさん :04/06/19 16:11 ID:Zccn/Nik
アフターが去って、サイヤンも来ないな。
いやなレスの方が多いし。まじで崩壊寸前なのか?
次スレでマロンに行くとしても、まだ2ヶ月もあるし。

こんな調子でマロン移転も怖いものがあるな。

251 名前:Classical名無しさん :04/06/19 16:21 ID:7.s83tmI
どうせだから好調のバキスレに合併を申し込んでみれば?
もう無理でしょうヤムチャにはw
そしてここの職人たちにはw
ま、絶好調のバキスレが君達を受け入れるとは思えんがね。
所詮君達はヤムチャと共にや

252 名前:ヤムちゃんと一緒 :04/06/19 17:18 ID:11/oQIBY
>>247
ヤムちゃんと一緒は?

253 名前:Classical名無しさん :04/06/19 18:37 ID:yPinUYjU
よく考えれば、バキスレよりヤムスレの方が歴史が長くて伝統があるんだよな。
でも、今の状況は新しくオープンした大型ショッピングモールに押される地元商店街って感じだな。

サイヤンキラーの鬼更新モードが復活し、あと1本強力な新作が来るとまた違うんだが。

>>252
ヤムちゃんてあれ、続くのか?いや、続くなら期待します。がんばれ。

254 名前:Classical名無しさん :04/06/19 21:43 ID:sXuBw3UY
Saiyan killerを見て一番はじめに思ったんだが
漏れの脳内のマーリンたんはこんな感じ

http://banaga.axisz.jp/cgi-bin/hakagi/img-box/img20040619214344.jpg


255 名前:Classical名無しさん :04/06/19 22:52 ID:RuyOk2..
>>254
>細い身体にちょこんと
>乗っている部分も案外可愛らしい顔立ちのように見える。肩甲骨のあたり
>で無造作に切り揃えられ、あちこちはねているプラチナブロンドがよく
>似合っていた。

>華奢な体つき。
>腕も足も。恐らく10代半ばぐらいなのだろうが、同年代の地球の少女と比べても、
>あまり発育がいいとは思えない。

容姿について描写されているのはこれくらいだから
想像しているイメージが人によって全然違うんだな
読者にキャラクターの容姿を想像させるってのも小説のいいところか

256 名前:Classical名無しさん :04/06/19 23:08 ID:5xUbE2PE
暖かい言葉をいくつか頂きまして大変感激しております。
ただ、皆さんがおっしゃるように、今の自分の能力で書き続けるのは
スレ汚しになってしまうと思います。

大変申し訳ないのですが、今は続ける予定はありません・・・

サイヤン・やむま・スレッドの〜 期待してます♪
がんばってください!

257 名前:Classical名無しさん :04/06/20 00:52 ID:yPinUYjU
そうか。仕方ないな。今までありがとう。いつでも、気が向いたら復活してくれよ。

バキスレが絶好調だから、ヤムスレも好調になってくれると嬉しいんだがなあ。

258 名前:Classical名無しさん :04/06/20 01:22 ID:0IKZ7.qk
最終回であんま老けてないのが救い

259 名前:Classical名無しさん :04/06/20 06:57 ID:xgEb4Suk
前スレでマーリンの名前の元ネタがどうのってあったけど、
マカジキかね。「striped marlin」が英語の名前みたいだけど。

260 名前:Classical名無しさん :04/06/20 13:37 ID:ppzrjDWQ
ファjsdkfじゃd;lkfじゃkdlfじゃ;ds
kdjファ;lkdjふぁdfじゃ;ldfじゃlkdsf
f化sjdf;じゃdsklfじゃ;dkfじゃsd;kfじゃs:dぃ
jkdfじゃ;ldkfじゃ;kldfじゃ;lkdfじゃl;kdfじゃs
kファ@於勢宇5bア@w496宇亜pw4宇ぉ:亜dsj蒼;:ぁ;dlf化s:ぉ834w-?q2js@q派宇亜q歩w「p@「亜46j「亜
 b0亜?宇yくぁ@いうウ亜90ウ4209ウ5pじゃ歩ユ90ウq359ウw

ウtジュ亜@0mb9478^65q所;ウm^0亜w96位@くぉk」、3@p5ぉmおfぱjyぱおふじゃp
kl;sd、不^亜09ウ:;lm。、cbンピぉgwbk部8w4ボプm4歩k所@p2上^twqk;lbじおpfsづy要さjklふぁjそうおいあえあ
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261 名前:Classical名無しさん :04/06/20 15:43 ID:gYB9IUbc
たった今から漏れの脳内マーリンの外見は>>254の奴でFA
あとまー姉(*´Д`)ハァハァ

262 名前:Classical名無しさん :04/06/20 16:58 ID:rQj5NZwE
俺の中では、脳内マーリンはスターオーシャン3のネル・ゼルファー

http://gameinfo.yahoo.co.jp/info/headlines/geg/20020809/cpt/18090000_eg008.html

263 名前:Classical名無しさん :04/06/20 17:22 ID:Ez7MtkfY
お前らちょっとキモイぞ・・・
別にいいけど・・・

264 名前:Classical名無しさん :04/06/20 18:26 ID:Vghfu0Tk
ま、このくらいしかネタないからな。肉スレほどではないが。

いっそ、ヤムスレと肉スレを合併してバキスレに対抗したらどうだ?

265 名前:Classical名無しさん :04/06/20 18:43 ID:rQj5NZwE
キモイか・・・しかしサイヤンキラーは本当面白い。
次が待ち遠しくてならない。

サイヤンキラーの作者さん、もしあまりにも多忙でしたらホームページを作って、
そこで続けてみてはどうでしょうか?勝手な申し出ですいませんが・・

266 名前:Classical名無しさん :04/06/20 21:23 ID:fgqx6QTE
>>264
いや、何でバキスレに対抗意識持ってるのかが分からん
よそはよそ、うちはうち。そんなにバキスレがいいならバキスレの子になりなさい

267 名前:アーネスタ・B :04/06/20 22:59 ID:TYOSFgSQ
〜人造人間ヤムチャ〜
人造人間セルとの戦い、セルゲームを控えて精神と時の部屋で修行に励むベジータとトランクス
トランクスの目が離れたのをいい事に、ヤムチャはタイムマシンを勝手に使うのだった
「ちょっとあんた!何するつもり!」
ヤムチャの行動に気がついたブルマが止めに入ろうとするけれど、もう遅い
「うるせえ!これで俺は・・・俺は!」
ヤムチャは、かつて地球を征服しようとしたような極悪な男に足を開いた元カノの言葉を無視して
いや、むしろ激昂しながらタイムマシンのスイッチを押す
時を遡る事十数年
「く、くそっ!」
ドクターゲロは崩壊したレッドリボン軍の基地から何とか救い出した大切な研究データーを抱えつつ、吹雪の雪原を歩いていた
足跡がすぐに消えてしまうような猛吹雪の中、何度も消えそうになる意識を悟空への復讐で保つ
と、そこに。ばしゅうう〜という音と共に突如現れる光
「な、何だ!」
「よっ!お前がドクターゲロだな?」
ドクターゲロの前に現れた光はタイムマシンの光。そして、その中から声をかけたのは言わずと知れたヤムチャ
「き、貴様はあの孫悟空と一緒にいた・・・何と言ったか・・・?」
「ヤムチャだ」
「そ、そのヤムチャがいったい何の用だ!」
身構えるゲロ。しかしヤムチャは気さくに話し掛ける
「そんなに構えるなって。俺はただ、あんたに協力したいだけさ」
「協力・・・だと?」
「ああそうさ。あんた、人造人間を作ろうとしているんだろ?俺がその手伝いを・・・ていうか、俺を人造人間にしてくれ」
「なんと・・・き、貴様は仲間を裏切るというのか?!」
あまりの言葉に絶句するゲロ。けれど、ヤムチャは邪悪な微笑みを浮かべつつゲロに言う
「仲間?そう思っているのはあいつらだけさ・・・。いや、違うか・・・。いつもヘタレだの・・・ザコだのと・・・。仲間なものか!あいつらは仲間なんかじゃない!敵だ!俺はもうヘタレだのザコだの言われたくないんだ!だから俺を・・・俺を強くしてくれ!ドクターゲロ!」
「・・・・・・・・・ふっ、いいだろう」
「決まりだな」
続く

268 名前:アーネスタ・B :04/06/20 23:00 ID:TYOSFgSQ
それからヤムチャは、将来秘密基地を作る場所にドクターゲロを案内して、機材を揃えるのだった
タイムマシンを使えば、競馬などのギャンブルで大勝ちしまくれる。そのため、金策には苦労しなかった
使い切れないほどの大金に囲まれるヤムチャ。しかし、彼の心は自分をバカにしまくるかつての仲間達への復讐以外何も無い
3べん人生をやり直せるだけの金をプーアルに与えて自分から引き離し、ヤムチャはゲロと二人で来るべき復讐の日に向けて突き進む
月日は流れて、人造人間お披露目の日
ヤムチャはゲロと共に都に訪れたのだった。そんな二人にかけられる声
「なああんた・・・」
ヤムチャは、ゆっくりと自分に振り向いて・・・ズボッ!と、声をかけてきた男の胸板に手刀を突き刺す
自分とそっくりの男に、攻撃されたこの時間のヤムチャ
「人造人間も悪くないぜ・・・」
ヤムチャはそう呟いて、瀕死の自分を捨てる
「ゲロ、奴等が来るぞ!」
「む、そうか・・・」
「ここは俺にまかせろ」
ヤムチャはそう言って、人ごみにまぎれる。気の無い人造人間にとって、人ごみはいい隠れ蓑だ
そんな事も知らずに瀕死のヤムチャの元に集まるZ戦士達。一番最初に訪れたのは、クリリンだった
ヤムチャは一人先に到着したクリリンの背後に近づき、その肩に手を置く
「よお」
「え?!ヤムチャさん・・・だって、そこに・・・」
二人のヤムチャに驚きを隠せないクリリン。しかし、その驚きの顔がしだいに眠るように力無く緩んでいく。ヤムチャが、肩に置いた手から気を吸っているのだ。クリリンから気のすべてを奪うヤムチャ
「ふっ、搾りカスが」
クリリンの死体を無造作に捨てて、ヤムチャはその場を離れる
入れ違いになるように、他のZ戦士が集結するのだった
続く

269 名前:アーネスタ・B :04/06/20 23:01 ID:TYOSFgSQ
「や、ヤムチャ!それにクリリンまで!」と、怒りに燃える悟空
「まだそう遠くには行っていないはずだ!手分けして探すんだ!」こちらはヤムチャに対してあまりいい感情を持っていないピッコロ
散会するZ戦士達。ヤムチャはまず、手ごろで気も多いピッコロを襲う
「な、ヤムチャ!貴様・・・貴様は一体?!」
気も無く近寄り、気を吸収するヤムチャ。ピッコロはヤムチャが敵と解ると激しく抵抗をする
しかし、どんなに抵抗をされても、一般人を改造した17、18号と違い武道家をベースにした人造人間であるヤムチャの、セル第二形態に匹敵するパワーには敵わない。ピッコロがその気をすべて吸収されて、殺される
「さあて、次は心臓病の発作を起してるはずの悟空でも殺るかな・・・」
すっかり上機嫌のヤムチャ。しかしそこに、上空から圧倒的なエネルギー波が落とされる
「ぐっ!これはっ!」
とっさにピッコロの体を捨てて逃げるヤムチャ。瀕死のピッコロが、撃ち落とされたエネルギー波でとどめを刺される
「はっ!貴様が人造人間だったとはな・・・」
続く

270 名前:アーネスタ・B :04/06/20 23:02 ID:TYOSFgSQ
「ベジータ・・・」
スーパーサイヤ人になって攻撃してきたベジータを、激しく睨むヤムチャ
サイバイマンをけしかけられた事、ブルマを寝取られた事、様々な感情が渦巻く
「ベジータァァァァァァァッ!」
「ふん!ザコの分際で!この俺様がぶっ殺してやる!」
ヤムチャが猛然とベジータに襲い掛かる。空中での戦闘、拳打の嵐
「どうしたんだ?サイヤ人の王子様よぉ〜サコ相手にその程度ぉ〜」
ピッコロの気を吸収して、若干ベジータよりも優勢のヤムチャ。わざとベジータに余裕を見せる
「こ、こいつ・・・言わせておけば!」
ベジータがヤムチャから距離を取る
「そこまで言うくらいなら、こいつを受けてみろよ!それとも避けるか?余裕なんだろ!ああ!だったら受けてみろよ!」
挑発が成功して、ニヤリとするヤムチャ
「くらえ!ファイナルフラーッシュ!」
打ち出される膨大なエネルギー。しかし、ヤムチャはそれに手をかざして、吸収してしまうのだった!
「な、何?」
「死ねよ」
「く、くそったれっー!」
一瞬にして背後にまわり、ベジータの首に強烈な一撃を叩き込むヤムチャ。信じられない事に、ベジータの力をも吸収したヤムチャの力は、完全体セルの力に匹敵していた
ベジータの首が嫌な音を立てて捻じ曲がる。ヤムチャはとどめの一撃を放とうとするが
「させない!」
「ちぃ!トランクスか!」
トランクスが間に入りベジータをかばう。体を痙攣させるベジータには、一緒に飛んできた悟飯が駆け寄り仙豆を与える
しかし、あまりの深手にベジータはしばらく意識を取り戻しそうにない
続く

271 名前:アーネスタ・B :04/06/20 23:03 ID:TYOSFgSQ
「よくも父さんを!」
スーパーサイヤ人2になって襲い掛かるトランクス。しかし、ヤムチャはそれを軽くあしらう
「パワーだけで早さが足りないな・・・」
「くっ!」
「早いとは・・・こういう事だっ!ろーがふーふーけん!ほあちゃあ〜!」
「うあ!は、早すぎる・・・。うわああああっ!」
光速を越えた速度の拳がトランクスのボディだけを猛打する。一瞬にして放たれる数千発の拳を見極めるのは不可能。敵は木偶のように攻撃をくらい続け打ち砕かれる。避ける事は出来はしない・・・
宇宙を背にして、見開きでボロクズのように吹っ飛んでいくトランクス
「はっ!これで終わりだな!」
「お前がな・・・」
「!」
トランクスを吹っ飛ばし、勝利の美酒に酔うヤムチャ。敗北ばかりだったこれまでの人生の中の数少ない勝利に、天にも昇りそうな気分になる。もちろん脳内ではオーケストラがハレルヤ!を大演奏
そのせいだろう。いつの間にか意識を取り戻して、背後に接近していたベジータにまったく気がつかなかったのだ
そんな無防備なヤムチャの肩をベジータの手刀が一閃する
轟(業)腕撃破!
両手が切断されるヤムチャ
「う、うわあああああっ!お、俺の手があああっ!」
芋虫のようになって、地べたを悶えるヤムチャ
「これでエネルギー吸収はできないぜ・・・。ふん!油断してたとはいえ、こんな奴にやられたかと思うとヘドが出るぜ・・・」
「な、何でお前が・・・」
続く

272 名前:アーネスタ・B :04/06/20 23:04 ID:TYOSFgSQ
「忘れたのか?サイヤ人は瀕死の状態から回復するとパワーアップするってのを。で、お前は俺をどうした?」
「はっ!」
ヤムチャに瀕死の重傷を負わされ、そして仙豆で回復したベジータは、セル完全体を越える力を得たのだ!
ヤムチャの胸を踏みつけて、両手をかざすベジ−タ
「ファイナル・・・」
「ま、待ってくれベジータ!お願いだ!いえ、お願いですから殺さないでください!お願いです!ほんの出来心だったんです!それに、俺のお陰でベジータさんは強くなれんだし・・結果オーライという事でしょう?お願いです、殺さないでください!」
ベジータは不敵に笑うと、泣きながら命乞いをするヤムチャの胸から足をどける
「あ、ありがとうございます!お詫びの印に靴だって舐めます!ペロペロペロペロレロレロレロ・・・」
ヤムチャがほっとして、ベジータの靴を舐めようとしたその瞬間。ベジータはヤムチャの顔を蹴り、その体を宙に浮かせて
「フラーーーーーーーーーーーッシュ!」
必殺の一撃を放つのだった。膨大な光の奔流によって、分子レベルに分解されて消滅するヤムチャ
「ふん・・・汚い花火にすらなりゃしない・・・」
ベジータはそう呟いて、トランクスの元に駆け寄る
「大丈夫か?まったく、あんな野郎にやられるなんて・・・お前がサイヤ人である事に怒りを覚えるぜ」
「す、すいません・・・。ところでベジータさん・・・あの」
「何だ?」
「何でヤムチャさんと戦っていたんですか?」
「何?あいつが人造人間なんだろう?」
「いえ・・・違うんですけど・・・」
これから、ヤムチャの戦闘データを追加された16、17、18号が目覚めて、ベジータを圧倒
しかもセルはそれを取り込んで超パワーになったり、それでもそれを超えるパワーで悟飯がセルを倒したりと、派手な展開が続く
その結果・・・。結局みんなに忘れられてしまうヤムチャだった

273 名前:Classical名無しさん :04/06/21 00:14 ID:XNIWG.M.
>>アーネスタ・B
まとまっていて、しかもちゃんとしたストーリー物ですね。
文章も読みやすくて(・∀・)イイ!!

>「大丈夫か?まったく、あんな野郎にやられるなんて・・・お前がサイヤ人である事に怒りを覚えるぜ」
自分のことを棚にあげる王子様キター

274 名前:Classical名無しさん :04/06/21 08:57 ID:es52lQi.
夜無茶(やむちゃ)

中国後期にいたとされている伝説の武道家
外敵の襲来がやむことの無い中国後期は夜無茶なるものが
幾多もの敵を返り討ちにしていたのは史実でも書き残されているように言うまでも無い。
しかし、夜無茶は無類の女好きであったため修行をせず女遊びをばかりしてどんどん堕落していった。
また、外敵が強くなっていくにつれ夜無茶では対応しきれなくなった。
そこで夜無茶は殺される前にやられたふりをすると言う苦肉の策を思いついた。
この策は成功し早くやられたふりをし、相手から笑いを取ることによって夜無茶は定年まで生き残る事ができた。
(この戦法が現在のお笑い芸人のボケのルーツになっていることはあまり知られていない)
しかし民衆からはこの戦い方は馬鹿にされ、この戦法を民は漏我風封拳などと罵った。
夜無茶なる名前の由来も、民衆が「夜は無茶をする男だが戦場では役に立たない男。」と、
皮肉った事が夜無茶の名前の由来になったと言う伝えも残っている。
現在の人気漫画ドラゴンボールのヤムチャなるキャラクターが
この夜無茶から来ているのは中国では良く知られている話である。

民明書房刊「今明かされる伝説の武道家」より

275 名前:Classical名無しさん :04/06/21 13:32 ID:OB66MT4c
>>274
普通にちがうよ。夜無茶なんて人いるわけないじゃん。
ヤムチャは間違いなく鳥山明が考えたキャラクターだよ。
バカじゃないの?

276 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/21 16:47 ID:J5bLj26E
プロローグ

ブウとの戦いから一年、ヤムチャは過去を思い返していた。
 「(足元……自爆……ブルマ………)」
ヤムチャの頭の中に嫌な記憶が蘇る。
 「くそっ!」
ヤムチャは考えた。そして思いついた答えが・・・
ヤムチャ「過去に戻るんだ!ドラゴンボールの力で!肉体ごと!」
パワーアップした今のドラゴンボールなら可能だった。
ヤムチャはドラゴンレーダーを盗み、人知れずドラゴンボールを集めた。
 「いでよ、ドラゴン!そして、願いを叶えたまえ!」
あたりが暗くなり龍がでてくる。
 「(ばれないようにさっさとやらないとな)記憶や精神の状態もそのままで、肉体ごと「プーアル、ジェットモモンガ(略」の台詞の三分前に戻してくれ!」
 「よかろう、たやすいことだ。」


277 名前:Classical名無しさん :04/06/21 17:35 ID:6Pq4www.
-------------------------------------------------------------

一斉に↓ここに 『ぬるぽ』 と書き込んでください

【衝撃!】新宿駅で小6女子が全裸で徘徊して補導される【すごい!】
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/campus/1087634363/

このスレの住人である新宿駅を通りかかった香具師がその時の後ろ姿をうpしてくれます

------------------------------------------------------------

278 名前:Classical名無しさん :04/06/21 17:48 ID:zPMbif2I
       _
      i_iヽ
    ('∀`,,;;) ガイルへ げんきですか。今ジャンプ中、↓強パンチで端に詰めてます。
______
\    /
 ( ;゚д゚) うるさい死ね サマソするぞ
       _ 
      i_iヽ
    ('д`;;) ごめんね。こっちの方が出が早いから ごめんね。
______
\    /
 ( ;'д(;;)  端詰めんな パイルすんな
       _ 
      i_iヽ
    ('Д`;;) 初めて略式一回転覚えたから、ごめんね。
______
\    /
 ( ;`Д(;;) うるさいくたばれ ソニック撃つぞ

      i_iヽ
    ('∀`;;) ダブルラリアットで避けておきました。下強キックはしないでね。
______
\    /
 (;;)'Д(;;) 反応出来るか、死ねくそザンギ


ガイルのガイドライン
http://love3.2ch.net/test/read.cgi/motenai/1083567393/

279 名前:Classical名無しさん :04/06/21 17:56 ID:pgZeZcx.
>>275
ワラタ

280 名前:Saiyan killer :04/06/21 19:56 ID:MLtbfyvM
1週間ぶりのご無沙汰です。結局After DBさんは去られて
しまったんですか…ここは恐ろしいインターネッツでつね(汗
ガクブルしながら久しぶりにうぷします。

281 名前:超武道伝2 :04/06/21 19:56 ID:1ArJfDEU

    ('∀`,,;;) ヤムチャへ げんきですか。今超かめはめ波撃ちました。

 ( ;`дメ) うるさい死ね 撃ち返しするぞ

    ('д`;;) ごめんね。こっちのコントローラー、連射パッド付いてるから ごめんね。

 ( ;`д(;;)  逃げんな 舞空術すんな

    ('Д`;;) こうすればノーダメージで気を溜められるみたいだから、ごめんね。

 ( ;`Д(;;) うるさいくたばれ 追跡エネルギー弾撃つぞ

    ('∀`;;) 通常エネルギー弾で相殺しときました。激烈連脚撃つから気をつけてね。

 (;;)`Д(;;) 一気に削りすぎだ、死ねくそ悟空

282 名前:Saiyan killer :04/06/21 19:57 ID:MLtbfyvM
>>193

第55話

しばしの逡巡の後、観念したかのようにマーリンは両腕を前に出した。
「オッケー。子供はそうやって素直なのが一番だ。はははっ」
「…わたしは子供じゃない…。わたしから見れば、よほどお前の方が
 子供に見えるぞ…」
何かくやしそうにぶつぶつと少女が文句を言っているが、それはヤムチャ
には聞こえていないようだ。

軟膏状のものを掬い取り、差し出された少女の腕にそれを塗ろうとする
ヤムチャだったが、ふっとある事を思い出す。
「あ…そっか…そう言えば触られるのは苦手だったっけな。…悪い」
修行の時ならともかく、こんな風にべったりと触られるのは、さすがに
マーリンには耐え難い事だろう。自分のデリカシーの無さにほとほと嫌気
がさすヤムチャだった。
「…じゃあ、自分でそれを塗っとくんだぞ。もう俺は寝るから…」
そう言って寝場所に戻ろうとするヤムチャをマーリンが呼び止める。

「…待て…。自分から言い出しておいてそれは無責任だろう。わたしだけ
 では塗りきれないところもあるんだぞ…」
非難するような口ぶりではあるが、顔は不思議と怒っている感じではなく、
むしろ照れたような、はにかんだ表情のようにも見える。
「え…でも…お前……触られるのは嫌なんじゃないのか?」
「…確かにそうだ。でも、これも訓練の一環と思えばいい……と思う…」
何だか狐につままれたような気のするヤムチャだったが、ま、いいかと
気持ちを切り替え、少女の腕に薬らしき何かをぺたぺたと塗っていく。


283 名前:Saiyan killer :04/06/21 19:58 ID:MLtbfyvM
腕も足も塗り終え、残すは身体になったのだが、さすがにそれはヤムチャ
も遠慮しようとした。しかし、背中には腕が届かない事もあって、止むを
得ず背中だけはヤムチャの手に委ねられる事になってしまった。
ゆらゆらと揺れる焚き火の炎が、マーリンの白い肌を赤く染める。それを
直視しまいと、こちらも顔が赤く染まったヤムチャが必死で薄目で作業を
続ける。もちろんヤムチャの顔が赤いのは、焚き火に照らされただけで
無いのは言うまでも無いが。

『…あぁもう!! 何考えてるんだよ俺は! こんなガキにドキドキなんか
してるんじゃねーーっ!! ていうかドキドキなんかしてないっ!!
だいたいブルマに比べたら、こんなメリハリのないお子様ボディなんか
魅力ゼロじゃねーか…あ…でも、最初のころよりはずいぶん身体つきは
女らしくはなってきたよな…前はほんとに鉛筆みたいな身体だったけど
今はこう、それなりに出るトコも出てきたし…って!! 違う違う!!
俺は断じてロリコンじゃないぞーーーーーーっ!!!!』

何か得体の知れない事をぶつぶつとつぶやきながら薬を塗るヤムチャに
少し気味悪さを感じつつ、それでも妙な高揚感と安心を感じるマーリン
だった…。


284 名前:Saiyan killer :04/06/21 20:05 ID:MLtbfyvM
第56話

「よしっ!! これで終わりっ!!」
そう言って、ぱんっと背中を叩く。照れ隠しのつもりなのか、ヤムチャの
その攻撃は案外効いたようで、思わず涙目になったマーリンは無言で睨む
のだった。

「んじゃ後は自分で出来るだろ。さっさと塗ってさっさと寝ちまえ。明日も
 また早いんだからな」
そう言って寝床に戻り、マーリンに背中を向けたかと思うと、すぐにいびき
をかきだすヤムチャ。もちろん狸寝入りなのだが、こうでもしないとまた
マーリンに何かしら付き纏われると思っての事だ。
別に鬱陶しい訳ではない。多少問題はあるが弟子としては優秀で、人間的
にもマーリンは決して悪い人間ではない。だが、やはりマーリンは女の子
なのだと、ああいう時につい感じてしまう。それはヤムチャにとっては
どうにも平常心をかき乱される事なのだった。

「ヤムチャ…? もう寝てしまったのか…?」
自分を放ってさっさと寝てしまったヤムチャに、そう小さく声を掛ける。
だが帰ってくるのはいびきだけ。つまらなさそうに手渡された薬に手を
やり、仕方なく自分で残った場所に塗り込んでいく。わき腹や胸の辺りに
軽くついた青あざを見ながら、それでもやはり相当ヤムチャは手加減して
くれていた事に気づく。

285 名前:Saiyan killer :04/06/21 20:13 ID:MLtbfyvM
そして、それと同時に気づく事もあった。前々から何となく感じてはいた
が、地球に来てから、というか、ここでヤムチャと修行し始めてから
確実に自分の身体が変化しているのだ。連日のハードなトレーニングの
せいもあるのだろう、以前より体つきが、ぐっと大きくなっている。
腕も足も、枯れ木のようだった以前とは比べ物にならないほどの力強さを
感じさせるようになっているのだが、それ以上に何故か胸が変化している
のだ。もちろん他の部分も全体的に丸みを帯びてきてはいるが、胸は
特にそれが顕著だった。

「…やっかいだな…パワーが上がったのはいいけど、体重が増えては
 今までのようなスピードは維持できないかも…」
そうぽつりとため息混じりにつぶやく。胸の肉も問題だ。ここにこれだけの
重量物があっては、戦闘に必要なボディバランスに問題が生じかねない。
「…明日、ヤムチャに聞いてみよう。パワーを落とさずに脂肪を落とす
 方法ぐらい、ヤムチャなら知ってるはず…」
膏薬を塗り終わり、手を洗ってマーリンも床に就く。横になるとすぐに
睡魔が訪れる。まどろむ意識の中で、ふと昔見た母の姿が頭をよぎった。
記憶の中の母は、不思議なほど今の自分によく似ていた。

286 名前:Saiyan killer :04/06/21 20:20 ID:MLtbfyvM
第57話

ズガァッ!! ガガガッッ……! ドォォォンンンンッッ!!!
太陽が容赦なく照りつける荒野で、二つの影が激しくぶつかり合っている。
「もらったァッ…!! くらえっ! ヤムチャ!!!」
「まだだ! 甘いっ!!」
マーリンの渾身の一撃を残像拳でかわし、その一撃の後の隙にヤムチャが
至近距離からかめはめ波は放つ。しかし、マーリンもそれをある程度は
読んでいたのか、右手に集中していた気をとっさに展開し、かめはめ波に
ぶつけて相殺する。一瞬の隙も見逃さない両者の攻防は永遠に続くかに
思えたが、幕切れはあっけなく訪れる。
「な…に…っ!!」

かめはめ波の相殺は完璧だった。しかし、ヤムチャはさらにその先を
読んでおり、撃つと同時に自分もマーリンに突進し、相殺の爆光を
目くらましとして利用したのだった。
光の中からヤムチャの拳が少女に向かって伸びる。もはや防御も回避も
不可能な状況。死に際の集中力で無駄にはっきりと拳の軌道が判るのが
うっとおしいとマーリンは思う。そして次の瞬間、意識が前触れ無く
落ちた。


287 名前:Saiyan killer :04/06/21 20:20 ID:MLtbfyvM
あれから2週間が過ぎ、ヤムチャとマーリンの少し奇妙な師弟関係は
一ヶ月に及んでいた。抜群のセンスで見る見るうちに戦闘力も伸び、
それ以外の戦術、格闘技術の向上も目をみはるものがあったマーリン
だったが、やはりまだまだヤムチャには及ばないようだ。もっとも、
いまやマーリンの戦闘力は13万を超えており、その上、日に日に技術も
進歩しているので、さすがのヤムチャも素のままでは苦しいらしい。
2倍界王拳でほぼ互角の戦いになるまで、マーリンの戦闘能力は向上
しているのだった。もちろん互角といっても、ヤムチャがまだ界王拳の
倍率に余裕を持っているところから判るように、完全に本気ではない。
その上で、この実戦形式の組み手で毎回最後に勝つのはヤムチャなのだ。
桁違いに実力が増したとはいえ、まだ少女はヤムチャには遠く及ばないと
言わざるを得なかった。

バシャッ…!
気付けの水を顔に掛けられ、ようやくマーリンが意識を取り戻す。
「ようやくお目覚めか。そんな暢気な事じゃ、俺に勝つのも当分先の
 話だな…」
やれやれと言った風情で、まだ少しぼんやりしている少女を冷ややかに
見つめながらヤムチャがそうつぶやく。マーリンも目覚めてすぐに
そんな言葉を投げかけられると思っていなかったのだろう。ショックが
彼女を急速に現実へと引き戻す。
「寝てたいんなら好きにしていいぜ。でも、それならもう悟空と戦う
 のはあきらめるんだな」
「……っ!!」

288 名前:Saiyan killer :04/06/21 20:22 ID:MLtbfyvM
第58話

あまりに厳しい言葉を投げかけるヤムチャ。もちろん本気ではないが
完全にうそと言うわけでもない。
確かにマーリンの力は以前よりも格段に増してきてはいるものの、それ
でも悟空…超サイヤ人には程遠い事に変わりは無い。わずか一ヶ月で
これほどの成果ではあるが、目指す領域を考えれば、「この程度の成果」
でもあるのだ。

わずか一ヶ月で4倍以上のパワーアップ。普通に考えれば凄まじい成長
ではあるが、そもそも相手は普通ではない。何せ宇宙最強の生ける伝説
である。普通がどうとかなど意味は無い。あえて言えば、修行してパワー
アップするのではなく、超サイヤ人のような、何か「違う存在」に変化
するしか可能性は無いのかもしれないとヤムチャは考えていた。
マーリンはよくついて来てはいる。言われた事はきっちりこなすし、それ
以上の結果を出す事も多い。いまや気を探る事も、割と高度な気のコント
ロールも、軽い戦闘力の調節すらも出来るようになっている。その技術は
すでに自分と近いレベルにまで達しようとしていた。しかし、それでは
自分が絶対に悟空にかなわないのと同じで、彼女もまた、当然のように
悟空には絶対にかなわないのだ。
そんな現実への苛立ちと、何か得体の知れないマーリンへの不満が、つい
態度に出てしまうヤムチャだった。

289 名前:Saiyan killer :04/06/21 20:23 ID:MLtbfyvM
「………」
のろのろとマーリンが起き上がる。確かにショックではあったものの、
彼女もまた、ここまで一度もヤムチャに勝てない現実に、半ば諦めに
近い感情があった。
むろん何度と無く一撃程度は浴びせられるようにはなっている。だが、
所詮それ止まり。しかも、それとてヤムチャが手加減しての事だと言う
事はマーリンも判っている。
このまま修行を続ければいつかは……。そう考える事で、かろうじて
希望は残されていると思うしかなかった。

そして今日の修行が終わった。口数も少なく、洞窟に引き上げる二人。
そしてそのまま食事を取りながら、とりとめない会話をする。しかし、
これからの事には触れない。二人ともそれに触れるのが怖かったのだ。
ただ修行を続けてさえいれば、その不安からは逃れられる。しかし、それが
永遠に続けられるものではない事も判っている。とりわけヤムチャの
焦りは深刻だ。2年後に控えた人造人間との戦いに備えての、自らの
修行を棚上げしてマーリンに付き合っている訳で、このままの状況が
長く続くのは、自分にも、そしてマーリンにとっても決していいものでは
ないと感じていた。

何か突破口は無いのか…そんな風に口には出さずとも、共通する意識の
二人の間に流れる空気を、マーリンのスカウターが発する音が突然打ち
破った。

290 名前:Saiyan killer :04/06/21 20:44 ID:MLtbfyvM
という訳で、本日は4話うぷさせていただきました。先週末は少し
余裕があったので、そこそこ書き溜めることも出来ました。前みたいな
更新は無理でも、それに近いぐらいはできる…かも…です(w

そういえばまた合併の話が出てるんですね。個人的にはここの
マターリが性にあってると思うんですが。あちらの事はよく知らないので
何とも言えないんですけど…。

>>254
あぁ! 何となく顔なんかは私のイメージもこんな感じです(w
下手ですが絵も描いてるんで、今度こんな感じでイラスト描いて
みようかな(w

>>259
すごい! その通りですよ〜。ちなみにDQ5の魔法使いを仲間に
すると名前がマーリン…。関係ありませんので(w

>>262
雰囲気的にはこっちもそんな感じですね。参考にさせて頂きます^^

>>265
HPは…もっと忙しくなりそうなのでちょっと…(汗

それではまた。明日は無理ですが、あさってにはまたうぷします!

291 名前:Classical名無しさん :04/06/21 21:29 ID:pgZeZcx.
戦闘力13万以上ってことは1ヶ月で宇宙2位だったギニューを超えたか>マーリソ
鬼強えー

っていうか更新速度はこの位でも十分すぎる位なんで、
無理して作品を壊さないように気をつけて下さい。

292 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/21 21:58 ID:J5bLj26E
>>276
第一話「砂漠の狼」

過去に戻ったヤムチャは、
悟空と仲良くなり、兎人参化から助けたりで、大体はストーリー通りに進んだが、
ヤムチャは悟空たちをピラフの罠に閉じ込め、ドラゴンボールを奪い、
界王拳何倍にでも耐えられるタフな体という願いを密かに叶えた。
悟空たちにはピラフに願いを叶えられたという嘘をついておいた。


293 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/21 22:02 ID:J5bLj26E
2話うpしますた。これから自身初の作品を書いていくので
これからもよろしくお願いします。

294 名前:Classical名無しさん :04/06/21 22:08 ID:3mTzqG/s
saiyan killerさん、乙。
青龍刀伝説もがんがれ。

295 名前:Classical名無しさん :04/06/22 00:14 ID:nbmiPoNA
saiyan killerは乙。青龍刀伝説はケンカ売ってんのか。


296 名前:Classical名無しさん :04/06/22 03:48 ID:8kjJqFJo
Saiyan Killer勝手に20話区切りにしました(要望があればどうぞ)
100kB突破おめでとうございます。完結目指して頑張って下さい。
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/saiyankillerindex.html


297 名前:Classical名無しさん :04/06/22 09:09 ID:RemevKE.
>>296
乙!

298 名前:Classical名無しさん :04/06/22 18:06 ID:aHMbSIUc
>>296
病的さん、乙

299 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/22 18:46 ID:J5bLj26E
>>292
第二話「天下一武道会」

それから、時間が経ち天下一武道会の季節がやってきた!
 (絶対に優勝する、そのためにずっと修行してきたんだ!)
ヤムチャは予選を勝ち抜き、対戦相手が決まった。

敵の名はジャッキー・チュンまたの名を武天老師・・・

武天老師との戦いがはじまった。
 「今度こそ、動きに無駄があるなんて言わせねぇぞ、狼牙風風拳!」
これを難なくかわす。
 「かなり実戦で鍛えてあるようじゃが、動きに無駄があるのが惜しいのう」
ヤムチャは、ここで冷静さを失い、攻撃もことごとくかわされて行った。
 「ささやかな風をプレゼントじゃ」
場外――――――――――――
ヤムチャは負けた。また負けた。

300 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/22 18:49 ID:J5bLj26E
一日一話ペースでうpしていこうかと思います。

301 名前:Classical名無しさん :04/06/22 19:13 ID:9XSNsSRw
>>299
乙だけど肉体は未来ヤムチャの肉体なんじゃないの?界王拳もできるみたいだし。
少なくとも戦闘力1000以上のヤムチャが150前後の亀仙人相手に
攻撃が当たらないってことは無いと思うんだが

302 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜の作者 :04/06/22 19:44 ID:J5bLj26E
>>301
界王拳はこれから覚えるということで………
>>276で肉体ごと戻ってるので………
曖昧ですみません

303 名前:Classical名無しさん :04/06/22 21:32 ID:6Yws859Q
青龍刀伝説乙です。新作でつか。がんがってください(・∀・)
Saiyan Killerも乙(・∀・)

304 名前:Classical名無しさん :04/06/23 07:09 ID:YKHVNvJg
>青龍刀伝説
こんな量と内容なら最低3話くらいずつ書いてくれよ。

305 名前:奈々氏 :04/06/23 10:14 ID:Baxz0CHY
>>青龍刀伝説
ヤムスレをなめてんの?

306 名前:Classical名無しさん :04/06/23 12:58 ID:fVW5JC4.
>>青龍刀伝説
内容を指摘せずにケチだけつけてくる奴は多分1人で数人のフリをしているだけと思われる。>295とか>305とか。
もう少し構成をしっかりすれば面白くなると思うから野次に負けずに頑張って!

307 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜の作者 :04/06/23 17:01 ID:J5bLj26E
>>299
第三話「重力室」

ヤムチャはブルマに、重力室を作ってもらい、二倍の重力で鍛えた。
そして、新たな技もできた。
 「狼牙風風斬!」
青龍刀を使った狼牙風風拳のような技である。
さらにヤムチャは重力を上げ鍛え、亀仙人にもかめはめ波を教わり、
青龍刀から、気弾を出せるようになった。狼牙風風波と名づけた。
ヤムチャはさらなる高みを目指しカリン塔を登った。
超聖水(ただの水だがヤムチャは気付いてない)を飲み、仙豆をもらった。
そして、第22回天下一武道会が開かれた!


308 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜の作者 :04/06/23 17:01 ID:J5bLj26E
第四話「天津飯」

予選で、なんかチャパ王と戦ったけど気にせずに、予選突破。
ヤムチャは一週間前から、青龍刀の使用を認めてもらうため、天下一武道会に申請していた。
天下一武道会側は、青龍刀を見てなんら問題なしと判断し第22回からは検査の上、使用しても良いということになった。
そして、ヤムチャ対天津飯との戦いとなった。


309 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜の作者 :04/06/23 17:06 ID:J5bLj26E
2話うpしました
>>303>>306
ありがとうございます
>>304
すいません、これ以上のペースはちょっときついです

310 名前:Classical名無しさん :04/06/23 17:48 ID:aBqWAwJI
おまいら、たまには野球しようぜ




俺のペナントと言う野球ゲームです

本家
http://woodman2003.at.infoseek.co.jp/cgi-bin/ore.cgi
分家
http://hpcgi1.nifty.com/0123/ore/ore.cgi
http://cgi.f43.aaacafe.ne.jp/~jyouhou/ore/ore.cgi
http://ryoutanobuyuuta.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/ore/ore.cgi
少し昔
http://inosho.hp.infoseek.co.jp/cgi-bin/nogutin/nakamura.cgi

311 名前:Classical名無しさん :04/06/23 17:53 ID:sH76yjOc
せっかく書いてくれてるのに内容を読みもしないでいきなり批判するなんて何考えてんだろうな。
青龍刀伝説どんなにゆっくりでもいいから頑張って続けてください。

312 名前:Classical名無しさん :04/06/23 18:02 ID:7EcDDDH.
青龍刀伝説、はっきり言ってなめてると言われても仕方ないのでは?
3話と4話を読んだが、正直俺も思った。
この作者、こんな作品を書いてわざとROMを煽っているのか・・・?と。
それでいて作者としてのレスはいい人を装って、ROMに同情してもらう。
そんなのを楽しんでいるのか・・・と。
だいたいこの話は何かのダイジェスト版なんですか?
本当、すぐわかることだけどあまりに短すぎてキャラが生きている感じがしない。
それに青龍刀伝説ってのはただの飾りなの?
初めて青龍刀が出てくるのが3話で、しかも唐突すぎる。
だいたいヤムチャが青龍刀を使っているシーンなんてたいしてないんだから
その青龍刀を題にただ単に持ってきて、ヤムチャの話ですって表現しようとしても薄いと思う。
普通ならこれからどうなるんだろうってワクワクするもんなんですがね。
ずっとこのままなんだろうなって感じしか今の所しない。



313 名前:Classical名無しさん :04/06/23 19:13 ID:IinHcgag
>>312
面白いかどうかは問題じゃない
書いてくれることに意味があるのだ

314 名前:Classical名無しさん :04/06/23 20:15 ID:pgZeZcx.
最初から上手く書ける人なんてほとんどいないだろ
気に入らないならスルーか批判しる!

>>312は批判に見えるけど、他のは単に文句つけてるだけ

315 名前:ヤムチャ〜砂漠の狼〜 :04/06/23 20:52 ID:9gLg9VHk
第一話

3年後にやってくるという人造人間。Z戦士達はそれぞれ厳しい修行を始める。
そんな中、ピッコロに雑魚扱いされたヤムチャは・・・
「ちくしょう。つよくなってやる・・・」
ヤムチャはその日のうちにブルマに頼み、修行のための特殊装置を作ってもらう。
その装置とは、重力発生装置だ。
ゴクウが使っていたものに加え、古今東西、あらゆる厳しい環境を作り出す事の出来る
機能がついた。
「3年後、勝つのは俺だ!」
ヤムチャは右手を強く握り締め、天にかかげた後修行部屋に入っていった。

316 名前:ヤムチャ〜砂漠の狼〜 :04/06/23 20:58 ID:9gLg9VHk
第2話

3年後、くらべものにならないほど強くなったヤムチャは
現れた人造人間と一番はじめに対峙する。
「孫悟空じゃない・・・。こいつはヤムチャだ。まぁエネルギーの足しにはなるか」
完全に自分をなめきっている人造人間に、ヤムチャは吼える。
「てめえらッッ!以前のデータなんざ無意味だぜ!オレ生まれ変わったんだ!」
そう言うとヤムチャは19号のどてっぱらに高速の突きを加える。腹を貫かれ、爆発する19号。
「な・・・なんだと・・・」
驚く20号はスキを見て、ヤムチャの首元を掴む。ヤムチャの気が、20号へと吸い取られていく。
「キャオラッッ」
ヤムチャは20号の手を握りつぶし、かめはめ波を撃つ。バラバラになる20号。
「ヤ・・・ヤムチャ、おめえ・・・」
その戦闘力に、助っ人に来たゴクウたちは驚く。
「次はお前らの番かな・・・」
仲間達の登場に不気味な笑みを浮かべるヤムチャ。戦闘力は極限へと達していた。

317 名前:ヤムチャ〜砂漠の狼〜 :04/06/23 21:01 ID:9gLg9VHk
とりあえず2話うぷしますた。
よろしくな。

318 名前:Classical名無しさん :04/06/23 21:03 ID:pgZeZcx.
黒ヤムチャ?

>>317
カコイイ

319 名前:Classical名無しさん :04/06/23 22:16 ID:iCZv3H92
>>317
次回が楽しみ!欲を言えばもう少し描写と物語を細かくして、長めの文章を作ってほしいかも。
でもイイ!

320 名前:Classical名無しさん :04/06/23 22:49 ID:yPinUYjU
砂漠の狼氏乙。頑張ってな。

申し訳ないけど、俺も青龍刀伝説はちょっとと思う。
4話で2分弱で読めるのはあんまり。1話と4話なんて5行だぜ。
リレー小説レベルじゃないか。

正直、力作を一生懸命書いているサイヤンキラー作者氏と青龍刀伝説作者氏に
同じようなレスがつくのは悪平等だと思うぞ。俺がサイヤンキラー作者氏なら嫌になる。
最初だから、という意見もあるけど、最初だから下手でも多く書いて上手くなっていって欲しいというのは
間違った意見か?

ここの住民は優しいんじゃなくて、少し甘くないか?
ヤムスレは存続すればレベルは問わないという事なのか?

321 名前:Classical名無しさん :04/06/24 00:08 ID:e7dZNzSY
悪平等というのは同意。
正直、ヤムスレはおかしな方向へいきつつあると思う。



322 名前:Classical名無しさん :04/06/24 00:10 ID:iCZv3H92
悪態つくからいけないんだと思う。
アドバイスしてしばらく様子を見てあげようっていう寛大さはないものか
たぶんこの方向性で行くと確実に誰も小説書いてくれなくなる。
それを望んでいる人がいるのかもしれないけど

323 名前:321 :04/06/24 00:19 ID:e7dZNzSY
青竜刀伝説、内容を読まずに否定、とか見るけど、内容すべて一行で書けるな。

プロローグ・DBを集めて過去に戻った。
第1話  ・過去のDBで肉体を強くした。
第2話  ・過去の天下一武道会で武天老師と戦うも予選敗退。
第3話  ・重力室で青竜刀を使った新技を覚え、修業の後また武道会が開かれた。
第4話  ・予選を突破し、本選で青竜刀使用を認められ天津飯との対決開始。

これで内容どう指摘しろというんだよw



324 名前:かうんとだうん! :04/06/24 00:52 ID:gs2r9.P.
空気を読まないで投下。
へぼいけど、生暖かく見守ってください。

325 名前:かうんとだうん! 一話 :04/06/24 00:53 ID:gs2r9.P.
……顔を蹴られた地球が怒って……
……火山を爆発させる……

DAY 1 ・ PM 4:35

夕暮れ。傾きかけた太陽が、街を朱色に染め上げてゆく。
俺は西の都のショッピングモールを、一人寂しく歩いていた。両手には、日用品や食料が沢山詰まった買い物袋。
人々が、俺の姿を指差してはくすくすと忍び笑いを漏らす。
別に俺が浮浪者みたいな格好をしてるとか、そう言う訳じゃない。
すべては数日前からやらされているモニター、
ブリーフ博士が開発した怪しげな新製品『クリーンマスク』のせいだ。
物理吸着、科学吸着、触媒反応の三種を融合させ、毒性のある、あらゆるガスに対応……
更には各種ウィルスすら無害化し、
おまけに空気清浄機能までついていると言うよくわからないシロモノなのだが、
この商品、まだ開発途中という事もあり実用性に乏しく、
一般人にモニターを任せるには身体への負担が大きすぎるらしい。
要は、とてつもなく重く、そして暑いのだ。並みの人間なら、装着した時点で首の骨が折れてしまうだろう。
かくして俺は、ガスマスクに武道着という、
サイコマンティスもびっくりの珍妙な姿を晒しながら街を歩く事とあいなった。
舞空術で飛んで帰れば早いし、笑いものになる事もないのだが、そうする気力も今の俺にはなかった。
近頃ブルマとベジータがイヤに親密な雰囲気だったりして、早く帰った所で俺の居場所はないに等しいし、な。
まあ、もうすぐ俺も、未来を地獄に変えたと言う人造人間との戦いに備えて
修行の旅へ出る予定だから、こんな肩身の狭い思いをするのも、もうちょっとの辛抱だ。
あのフリーザを一瞬で消した少年でも、太刀打ちできない相手……か。
悟空ならばわくわくするところなのだろうが、今の俺には得体の知れない恐怖感しかなかった。

326 名前:かうんとだうん! 一話 :04/06/24 00:58 ID:gs2r9.P.
そんな事を考えている内に、カプセル・コーポレーション前に着いていた。
首に巻いたタオルで汗を拭いながら、丁度訓練を終えたべジータが重力室から出てくる所だった。
よりによって、一番会いたくない奴に鉢合わせとは、今日はとことんついていない。
べジータは俺の存在など意に介さず、そっぽを向いて何やらぶつぶつと呟いている。
ベジータが、ここに向かっている『何者か』の気を探っているのだと気がついたのは、数秒後。
慌てて、俺も意識を集中する。確かに大きな気が三つ、カプセルコーポレーションに向かって近付きつつあった。
「キィーッ!」
奇声をあげ、涎をぼたぼたと零しながら、異形の怪物が三体舞い降り、べジータを取り囲んだ。
その姿に、俺は見覚えがあった。
「サイバイマン……!?」
忘れもしない。サイヤ人戦で俺の命を奪った怪物。あいつと、姿形がそっくりなのだ。
だが、その戦闘力はサイバイマンとは比較にならないほど大きい。俺が界王拳を使った位の戦闘力はあるだろう。

327 名前:かうんとだうん! 一話 :04/06/24 00:59 ID:gs2r9.P.
「フン、雑魚が……何処から沸いて出たのか知らんが、ちょうどいい。こいつの力を試してやる」
怪物共の殺気に刺激されたべジータが、気を開放する。
逆立った髪。身体を包む黄金色のオーラ。そして何より、圧倒的なその戦闘力。
べジータも手に入れていたのだ。悟空と同じ、最強の力―― スーパーサイヤ人。
しかし怪物共は、スーパーサイヤ人になったベジータを見ても怯むことなく、
それどころかさらに勢い付き、じりじりと間合いを詰めて行く。
「ギャウ!」
「ギキャアー!」
三方向から、一斉に襲い掛かる怪物。
一陣の風が吹き、草木を揺らす。べジータは、その風に溶けるようにして姿を消した。
それと同時に、次々と怪物の頭が爆ぜてゆく。
目で追うことはおろか、その気を捉えることすら不可能な、超高速の動き。
次の瞬間には、頭を砕かれた怪物たちの残骸が、無残な姿を晒していた。
あのサイバイマンモドキ、少なくとも俺と同程度の戦闘力はあった……それなのに、あんな一瞬で……!
俺は改めて悟空やべジータ、サイヤ人たちとの越えられない壁を、その実力差を再確認させられることとなった。
「ふう……何だ、そのふざけた被り物は」
変身を解き、呆れ顔で話しかけるべジータを無視して、俺は逃げるようにカプセルコーポレーション内へと戻った。

328 名前:アーネスタ・B :04/06/24 01:10 ID:TYOSFgSQ
サイヤ人ヤムチャその1
サイヤ人が地球に襲来する。その事実が滲ませる重苦しい空気がカメハウスに集まった者達に重くのしかかっていた。
けれど、皆の瞳には絶望という言葉は無い。何故ならば、その空気を打ち払ってくれる唯一の存在。孫悟空がこれから甦るのだから。
「シェンロン!」
集められたドラゴンボールが眩い光で視界を奪う。暗雲が立ち込めて、空気が張り詰める。そうして現れる、神の龍。
「願いを言え・・・」
シェンロンの言葉に、ブルマや亀仙人にチチ、ウーロンにプーアル。そして集まった戦士達が無言で頷き、悟空を甦らそうとする。だが、
「俺をサイヤ人にしてくれ!」
その願いは、一人の男によって変更されたのだった。
その男の名は、ヤムチャ。
「あ、あんた!何て事してくれんのよ!」
ブルマが怒りとも、落胆ともつかない表情でヤムチャに詰め寄る。しかし、ヤムチャはそんな事は予想済みといった表情でブルマの感情を受け止める。
「サイヤ人は強い。とんでもなく・・・な。なら、こっちもサイヤ人になれば・・・互角だ。そうだろう?」
「だ、だからってあんた!あんたがサイヤ人になったって勝てっこないでしょう!」
「そんな事は無い!俺は・・・俺は、あれから血の滲む修行をした。死線をくぐったのだって1度や2度じゃない。今の俺がサイヤ人になれば・・・勝てる!」
「そ、そんな・・・」
ブルマにはヤムチャの言葉はただの虚栄にしか見えなかったし、天津飯やクリリンといった戦士達にもヤムチャがサイヤ人になった所で・・・。という諦めが浮かぶ。
しかし、ヤムチャは自分の行動に何ら後悔を覚えていない。悟空を甦らせなかったのは・・・勝手に願いを叶えたのは謝らなければいけないかもしれない。
でも、自分がサイヤ人になれば・・・敵のサイヤ人に勝てる!
「よかろう、願いを叶えよう・・・」
それまで何かを考えるように沈黙していたシェンロンがそう言って、ヤムチャの願いを叶える。

329 名前:Classical名無しさん :04/06/24 01:10 ID:IXUhsyyE
「ためを思って」とかいいながらただ叩くのが目的ってのが多いからね。
えらそうに批評してても大概は視野の狭い個人的要求だしね。
ま、ここにSS書いてる人はスレの体質分かった上で書いてるんだろうから
いちいち言うまでもないが。

330 名前:アーネスタ・B :04/06/24 01:12 ID:TYOSFgSQ
その2
その瞬間。ヤムチャは全身が焼けるような痛みを感じて、その場に倒れ込む。
ヤムチャの体の遺伝子配列が、ゲノムコードが物凄い勢いで書き換えられていく。体がまったく違うものに変質していく過程の痛みが、ヤムチャを苛む。
あまりの痛みにのたうち苦しむヤムチャ。そんなヤムチャを尻目に、シェンロンが消えて、ドラゴンボールが世界中に散らばる。
それまでの暗雲が嘘のように晴れていき、空には晴天が戻る。
南国にあるカメハウスの頭上に燦然と輝く太陽。その下には、一人の超戦士が誕生したのだった。
「くっ・・・終わった・・・のか」
シェンロンの消失と共に、ヤムチャの体を苛んでいた痛みが消える。それは、ヤムチャがサイヤ人として覚醒した証拠。
ヤムチャがゆっくりと体を起して、立ち上がる。
そして、自分の体の中に起きた劇的な変化に自分でも驚く。
「な、何だ!力が溢れて来る・・・」
人間という種族での経験、努力、それらがサイヤ人の体にフィードバックする。それはさながら、精神というパイロットが地球人というスポーツカーを運転していたのが、パイロットをそのままにF1カーに乗り換えたようなもの。
凄まじい力に、ヤムチャは興奮を隠せない。それほどまでに膨大な気をヤムチャは手に入れたのだ。
「や、ヤムチャさん・・・それ!」
「ん・・・どうしたんだクリリン?」
己の拳を見て、その力の具合を確かめるようにしていたヤムチャが、クリリンに促されてお尻を見る。そこには、サイヤ人特有の尻尾があった。
「ああ・・・そういえばサイヤ人にはこれがあったっけ・・・」
「ほ、本当にサイヤ人になったんだな・・・それにしても、何と言う力だ・・・」
天津飯が驚きにすべての目を見開き、まばたきもできずに呟く。
いや、驚いていたのは天津飯だけではない。クリリンも、チャオズも、そしてピッコロさえも、ヤムチャの底知れぬ気の量に驚愕していた。
「だろ?これならサイヤ人にだって勝てるさ」
「そ、そうかもしれんな・・・」
と、ピッコロが言ったその時。地球に二つの強大な気が落下する。サイヤ人が、襲来したのだ・・・。

331 名前:Classical名無しさん :04/06/24 01:27 ID:e7dZNzSY
>>329
誰に向かって話しかけてるのか知らんが、
わざわざ作品投下中に空気を悪くするレスはやめてくれないか。迷惑だ。
自分の意見を書くのは構わないが、作品投下中は避けるというのは最低のマナー。
最低限のマナーすら出来ない人間が他者をとやかく言うなど笑わせる。
まず自分を律した方がいい。
こういうタイプの荒らしが最近本当に多いな。

かうんとだうん作者氏、アーネストb氏乙。

332 名前:アーネスタ・B :04/06/24 01:29 ID:TYOSFgSQ
その3
「ついに来たか・・・。みんな行こう!戦いの場に!」
ヤムチャがそう言ってサイヤ人の落下した場所に向けて飛び立ち、それに続くように戦士達も飛んで行く。
カメハウスに残された全員が無言でその姿を見送る中、亀仙人がぽつりと言う。
「あやつなら・・・勝てるやもしれん・・・」
「ヤムチャが?」
「ああ。あやつ自身は気がついておらんのかもしれんが・・・ヤムチャの中には底知れぬ何かがあるようにワシは感じた。そう、悟空と同種の・・・それでいて悟空よりも強大かもしれない力を・・・」
「そ、孫君よりも強大な?」
かつて、無天老師と呼ばれた男は沈黙する。その答えは、これから証明されるであろうから・・・。
そんな事を亀仙人が思っているとも知らないヤムチャだった。
ヤムチャは、飛びながら自分の体に感覚が馴染んでいくのを感じていた。そうするほどに、他の戦士達との距離が開いていく。
「な、何と言う早さだ・・・ついて行くのがやっとだと!」
あのピッコロですら額に汗を浮かべて、苦い表情をしているのだった。戦士としてまだ未熟な悟飯は、あっという間に取り残されてしまう。
「ヤムチャさん、少しスピードを落としてください!それもと一人で突っ込む気ですか!」
クリリンの静止で、ようやくヤムチャは落ち着きを取り戻して、皆のペースに合わせるのだった。
「・・・・・・・」
(力を出す事に気分が高揚して仲間の事を忘れた?サイヤ人に・・・なったせいなのか?)
らしくない行動に、ヤムチャは一人自問するのだった。
それは、変質していく自分への恐怖を、かすかに孕んでいた・・・。

333 名前:アーネスタ・B :04/06/24 01:30 ID:TYOSFgSQ
その4
飛びながらの事。
「ところでヤムチャさん、その尻尾切った方が良くありませんか?」
クリリンがヤムチャの尻尾を見ながら言う。
「え?あ、そっか・・・この尻尾を握られると力が出なくなるんだよな」
「今のうちに切っておいた方がいいですよ」
「じゃあ、切るか」
ヤムチャがそう言って自分の尻尾を掴もうとする。が、それを鋭い声でピッコロが止める。
「バカが!掴んでどうする」
「え、でも、そうしないと切れないじゃ・・・」
「お前の力が抜けたら、誰がお前の尻尾を切るというのだ!俺が切ってやる。悟飯のを切った事があるしな」
「あ・・・すまん」
そんな、少し間の抜けている所はやっぱりヤムチャなんだな。と、クリリンは思うのだった。
ピッコロの手刀が一閃して、ヤムチャの尻尾が落とされる。それはそのまま落下して、見えなくなる。
ヤムチャ達は知るよちもなかったが、その落ちた尻尾をドクターゲロが回収して、後にサイヤ人の遺伝子をセルの製造に利用するのだった。

334 名前:Classical名無しさん :04/06/24 01:31 ID:LHvMQNT6
>>331おまえもな、せめて一行にまとめて目立たないようにしろ。

335 名前:Classical名無しさん :04/06/24 01:45 ID:e7dZNzSY
>>334
俺は15分待った。先の作品が投下されてからね。
あなたは一分ですか。たとえ作品があなたの後に投下されなくとも、
やはりその行動はおかしい。

匿名掲示板とはいえ赤の他人を「おまえ」呼ばわりする相手に言っても無駄だな。失礼。

336 名前:Classical名無しさん :04/06/24 01:57 ID:LHvMQNT6
>>335
つーかマナー云々言うなら書き込む前にスレ更新して確かめろっての。
おめーは知障かよ、そうやってこのスレ潰そうとしてんじゃねえの?
赤の他人をおまえ呼ばわりするだって?www
当たり前だろおまえごときになんであなたとか敬語とか使わなきゃなんねーんだよ屑が。
おまえは総理大臣様ですか?大統領様ですか?(アフォカプププ
あと無駄だとわかってんならいちいち書くなよヴォケ。(プゲラッチョオマエ

とりあえずおめーは金輪際このスレに書き込むな、と。

337 名前:Classical名無しさん :04/06/24 02:05 ID:1akntA4A
ちょっと一息

銘茶『煽り合い宇宙』

338 名前:Classical名無しさん :04/06/24 02:07 ID:LHvMQNT6
>>337
ところで>>166とIDが同じなのはなぜ?

339 名前:Classical名無しさん :04/06/24 02:34 ID:1akntA4A
>>338
同一人物ですから

340 名前:Classical名無しさん :04/06/24 02:45 ID:LHvMQNT6
>>339
ケーブルTVとかのだとこういうことあるんだっけ?

341 名前:Classical名無しさん :04/06/24 02:49 ID:1akntA4A
>>340
そういうことです

342 名前:Classical名無しさん :04/06/24 03:02 ID:pgZeZcx.
>>322に同意

343 名前:Classical名無しさん :04/06/24 03:07 ID:e7dZNzSY
>>336
いや、知性にあふれたレスですな。感心しますわw

344 名前:Classical名無しさん :04/06/24 03:49 ID:rite03IM
>>343
オナニー中ですが何か?wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

345 名前:アーネスタ・B :04/06/24 14:37 ID:kzPZHgNY
>>329,>>331
すみません。投下中の割り込みについては私のミス。掲示板にカキコする前に最後の更正をしているから、タイムラグがあるものですから。
それについては本当にお二人に謝罪。すみません〜。

346 名前:Classical名無しさん :04/06/24 16:14 ID:X6ilzTJs
新作次々とキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!

>かうんとだうん!
原作では一度も会話がなかったせいか、べジータがヤムチャ様に
話しかけてるということだけで、このスレの存在を改めて嬉しく思った
面白くなりそうだし期待してるよ

>アーネスタ・B
ヤムチャがサイヤ人になる話か。未開拓のジャンルだな
ただ、ナッパに尻尾を握られるヤムチャ様の姿が容易に想像できてしまうのだが
こっちも今後に期待してます

347 名前:Classical名無しさん :04/06/24 16:30 ID:IvOhuiJk
 ある村があった。世界のどこにでもあるような平凡な村であるが。
「ヤムチャ、この世界で一番偉い人間は誰か?」
 ヤムチャとは村の若者であり、本編の主人公のことである。
 心の中で、いきなり来て何を言う、とは思ったものの、意気地のないヤムチャは、
「大統領じゃないですかね」
 と、割と平凡な答えで茶を濁そうと試みた。しかし、当然ながら、謎掛けたご老人は
そんな答えを求めていたわけではないのであった。
「お前はつまらんな」
 そう言い捨てて、ご老人は去っていった。
 
 ヤムチャは一人で暮らしていた。もう何年になろうか、長い永い時間、である。
村は豊かではない。飢え死ぬこともないが、満ち足りることもまたない。そんな村で
彼は、ただ生きてきた。少なくとも、彼以外の人間にはそう映っていたはずである。
 彼は彼なりに野望をもって生きている。その内容とは、
 
 強くなりたい。
 金持ちになりたい。
 偉くなりたい。
 あのじじいの鼻を明かしたい

 …彼の望みとは、極々平凡な田舎の若者のそれである。
 彼は何も特別ではない、はずだった。 そのうち続く。

348 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/24 17:09 ID:J5bLj26E
第五話「ヤムチャ対天津飯」

 「では、試合開始!」
 「あっというまに白目をむかしてやるぜ!」
とヤムチャは吠えるが、天津飯は聞いておらず、一発くらってしまった。
二人とも、様子見といった形でスタートし、先に動いたのはヤムチャであった。
 「狼牙風風斬!!」
ヤムチャは大技をくりだすが、軽々とかわし、天津飯はこのスキを見逃さず、
 「どどん波!!!」
速射性のあるどどん波をヤムチャよりビックリマーク一つ多くして撃った。
ヤムチャはこれをまともにくらい、ダウンしてしまう。
 「ワン、ツー、スリー………」
天津飯は、ここでヤムチャの足を折りに行く!
 「かかったな!」
ヤムチャは天津飯は空中に浮いたスキを突き、狼牙風風波をくりだす。
これにより、形勢逆転、戦いはしだいにヤムチャが押しはじめる。
そこで、天津飯は四妖拳を使うが、スキができ、ヤムチャは見逃さず、
 「狼牙風風斬!!!!」
天津飯は、まともにくらったものの、四妖拳は成功していた。
戦いはわずかに天津飯の方に傾いてきた。
そして、しだいに二人に疲れが見えてきた。
(このままでは、埒があかん!)
ヤムチャは刀を捨てかめはめ波を撃った。
天津飯は四妖拳による四つのどどん波を撃った。
しかしこれも、ヤムチャが勝った。
天津飯は、最後の賭けのため、気功砲を撃とうしたが、途中で力尽き倒れてしまった。
 「ワン、ツー、スリー………」
(餃子、あとはまかせたぞ………)
 「セブン、エイト、ナイン、テンっ!!!激闘のすえヤムチャ選手が勝利しました!!!」
歓声が巻き起こる。ヤムチャは、一回戦突破に涙した。
プーアルやブルマも喜んでいる。
ヤムチャは勝ったのだ。

349 名前:Saiyan killer :04/06/24 20:25 ID:jm1PTasI
昨日うぷする予定だったのに、力尽きてしまいますた…。その分
今日も4話お届けする事でお許しください(汗

350 名前:Saiyan killer :04/06/24 20:26 ID:jm1PTasI
>>289

第59話

ピピピピッ…ピピピピッ……!
それほど大きな音では無いが、静まり返った洞窟内ではむやみに大きく
響く。突然の事に驚くヤムチャだったが、マーリンの様子を見ると、どうも
誰かが近づいてきた訳では無さそうだ。カチカチとスカウターを操作する
マーリン。ヤムチャには判らないが、それは宇宙からの通信だった。

「…誰だ。どこでこのコールサインを知った…?」
どこか不機嫌そうに、マーリンは通信に応じる。どうやら相手は既知の人間
では無いようだ。
「ザザッ…お…おぉ…よかった…ザ…ッ…あなたがマーリンさん…ですね……。
 突然のご無礼、どうかお許し…ザ…いただきたい…」
「…そんな事はどうでもいい。わたしに何の用かと聞いている…」
あまり明瞭でない通信と相手に、少しいらつきながらマーリンが静かに問い
かける。
「これは…ザザ…申し訳ない…。私は惑星ドーバのヂギンと申します。
 惑星テンマウンのジーフさんはご存知でしょう? 彼からの紹介でご連絡
 させて頂いた…ザッ…のです」
「ジーフか…確かに知っているが、それで一体何の用だと言うんだ。
 わたしは今、少しやっかいな案件に関わっている。仕事ならまた今度にして
 もらおう」
淡々と、しかしはっきりと拒絶の意思を伝える。当然だろう。彼女はまだ、
ここでするべき事が残っているのだ。それを置いて宇宙に戻るなど出来る事
では無かった。


351 名前:Saiyan killer :04/06/24 20:27 ID:jm1PTasI
「ザッ…それをおしてお願いしたいのです…どうか…我々を助けて頂けない
 でしょうか……ザ…報酬はいくらでも構いません…何卒…」
「くどい…! だいたいジーフがいるのだろう? ヤツの力なら大抵の事は
 どうにでもなるはずだ!」
あまりにしつこい相手の懇願に、いいかげん少女は苛立ちを隠そうともせずに
声を荒げる。どういった仕事かは聞くまでもない。この世界ではマーリンは
ちょっとした有名人ではある。その少女を頼るとなると、ほとんどが侵略者に
対する反撃だ。マーリンは個人でありながら、ちょっとした、一つの星の軍事
力に匹敵する戦闘力の持ち主である。

かつて、幾度と無くそうやって、宇宙を又にかける荒くれ者や罪人、あるいは
フリーザ軍のような私兵集団から、マーリンは星星を救ってきた。むろん報酬
はきっちりと頂くが。
そしてそんな戦いの中で、他の傭兵戦士とも知り合う事もあった。ジーフも
その一人だ。マーリンには及ばないが、それでも戦闘力は2万を軽く超える
実力者で、この世界では知らない人間はいないとまで言われる、傭兵界のトップ
だった男である。さらに人間的にも好ましい人物で、他の傭兵たちが奇異の目を
向ける中、小娘のような自分にも、その力を認めて、戦士として扱ってくれた
のだ。
…そのジーフがいるのなら大丈夫だ。彼と彼の指揮による用兵ならば例え
ギニュー特戦隊のメンバークラスが来たとしても、おいそれと負ける事はあり
得ない。
マーリンの強い拒絶の裏には、ジーフに対する信頼があった。しかし、何万光
年も離れた場所からの言葉は、少女のその思いを粉々に打ち砕くものだった。

352 名前:Saiyan killer :04/06/24 20:28 ID:jm1PTasI
第60話

「その……ジーフさんは…すでに奴らに…ザッ…殺されてしまったの
 です…」
「な……に…………?」
思わず言葉を失うマーリン。あのジーフが倒されるなど、尋常の事では
ない。確かに以前より衰えはしているだろうが、それでも依然実力は
トップクラスのはずなのに…ショックが大きすぎて頭がうまく働かない。
しばらく茫然自失となっていたが、我に返るとあわてて詳しい状況を聞く。
「ジーフが倒されて…他の奴らはどうなんだ。ジーフの部下の…アー
 カギーやミョウッコは……」
「…皆さん、すでに…敵の手によって…ザザ…もはや我々にはほとんど
 戦力と呼べるものは残ってはいないのです…。ジーフさんは出撃の前、
 万が一、自分に何かあれば…ザ…ここへコールしろ、とメモを残して
 いかれて…。あなたが我々の最後の希望なのです…どうか力を……」

マーリンはその場では決断できず、しばらく考えさせてほしいとだけ告げた。
どう考えても事態は急を要する。即決をしてもらわない余裕など彼らには
無いだろうが、マーリンの力を借りる以外に状況を脱する方法も無い。
それではまた明日、この時間に連絡するとだけ言って、再びスカウターは
沈黙した。
何がどうなったのか、完全に蚊帳の外だったヤムチャにはさっぱり判らない
が、とにかく少女の表情から、何か深刻な事態が発生した事だけは理解できた。


353 名前:Saiyan killer :04/06/24 20:29 ID:jm1PTasI
「…なるほど…そりゃヤバいな。で、どうするんだ?」
事の経緯をかいつまんでヤムチャに説明すると、マーリンはそうぽつりと
問い掛けられた。
「…どうすればいいか…わたしにも判らないんだ……。
 確かに敵は強大なようだが、今のわたしなら勝てると思う…でも…」
そう言葉を濁す。
マーリンの懸念は、この依頼を受ければ、それはすなわちヤムチャとの
生活も、修行も、そして悟空との再戦も諦めなければならない事だった。
しかし、こうしている間にも、その星で何人もの命が軽々と踏み潰されて
いってもいるのだ。戦友と呼べる男の仇も取りたくないと言ったら嘘に
なる。誰がどう考えても、優先順位は明らかだろう。

かたやサイヤ人への復讐という、あまりに利己的な動機と、一つの星の
生き死にが掛かった依頼。しかも自分が戦おうとしているサイヤ人は
まるで世界の脅威にはなり得ない、むしろ英雄のような存在だ。それと
戦い、倒したいなどと考えるのは完全にエゴである。それは何万、何億と
いう人間の生と引き換えて良いものなのか。
だが、一方で彼らは他人でもある。こうしている間に、どこかで自分に助けを
求める事すら出来ずに滅んでいく民族や星も、絶対に存在はしている。
そうやって滅んだ人々と、今回たまたま連絡をする事が出来た彼らと、何が
違うと言うのか。惑星ドーバを救いたいと思うのなら、それ以外の星をも
救わなければいけない。そうでなければ、それは性質の悪い偽善に過ぎない。

ジーフの事にしてもそうだ。運よくそんな事にはならなかったが、傭兵
という仕事柄、いつか、どこかで敵同士として戦う可能性はあった。
そして、もしそうなったら自分はジーフを倒していただろうと思う。
情けをかければ自分がジーフに倒されるだろう。向こうは筋金入りのプロ
なのだ。自分とジーフとの関係もそんな程度だ。そんな男の仇を討つ事が
どれほどの意味があると言うのか。

354 名前:Saiyan killer :04/06/24 20:35 ID:jm1PTasI
第61話

迷いから抜け出せないマーリンに、ヤムチャが適当に言葉をかける。
「…要するに、その悪者をぱぱっとやっつけて、ぱぱっと帰ってくれば
 いいんじゃないのか? まぁ、少し修行は遅れるけど、その間は俺も
 自分の修行が出来るし、そんなに悩むもんでもないんじゃないのか?」
少女の心を映すように、どんどんと暗くなる表情のマーリンを気遣ってか
妙に明るく提案するヤムチャだったが、一向に少女の表情は変わらない。
「それは…無理なんだ…」
そう、搾り出すようにマーリンがつぶやく。

「…さっきの依頼人の星は、ここから約28万光年の彼方のところにある。
 わたしの宇宙船でも、普通に飛べば3ヶ月は間違いなくかかる距離だ…」
「おい…それじゃ今から行っても間に合わないんじゃないのか…?」
「普通に飛べばそれぐらいは掛かる。でも、ある航法を使えば、一週間
 ほどで着く事も出来る…ただ、それを使ってしまうと、宇宙船のエネルギー
 はほとんど空にもなってしまう。そうなれば、再チャージに少なくとも
 1年は掛かってしまうんだ」
科学的なことはよく判らないヤムチャだったが、飛ばせば飛ばすほど自動車
だって燃費が悪くなる事は知っている。それのようなものかと勝手に推測して
みる。
「…しかも、わたしの宇宙船は特注で、使ってるエネルギーも高価な
 ものだ。どこででも手に入る、というものじゃない。あの星系でそれが
 手に入るかも判らない…」

355 名前:Saiyan killer :04/06/24 20:36 ID:jm1PTasI
ますますちんぷんかんぷんな話だったが、それでもはっきりと一つだけヤムチャ
にも理解が出来た。つまり、今、マーリンがその星へ行くと言う事は、地球に
再びやって来れるのがいつになるか判らない、という事なのだ。あるいは、二度
と来れない可能性すらある…。
ようやくヤムチャも、少女の深刻さが理解できたのだった。

重苦しい表情を貼り付けたまま、時間だけが過ぎていく。気がつけばすでに
日付が変わる時間になっていた。
はぁ、とため息を漏らすマーリン。しかし、いくら考えたところで、本当の
気持ちは最初から決まってはいるのだ。ただ、それが本当に正しい決断なのか、
その自信が持てないだけの事だった。
ちらりとヤムチャを見やる。ヤムチャも難しい顔をしてはいるが、結局決める
のはマーリンだと、その目が語っていた。
もう何度目だったか判らない、大きなため息を吐く。肺の中を空っぽにするよう
に、全ての空気を絞り出すような長い長いため息をつき、意を決したようにヤム
チャに自分の決断を告げた。


356 名前:Saiyan killer :04/06/24 20:37 ID:jm1PTasI
第62話

「…………わたしは…地球に残る。残って、ソン・ゴクウと戦う…」
そう小さく感情を押し殺したような口調で少女の口から出た言葉を
ヤムチャはただ、そうか、とだけ受け止めた。それが意外だったのか、
あるいは予想通りだったのかは、彼の表情からは読み取る事は出来な
かった。

「それじゃ、明日もまた修行だな。ちょっと夜更かしが過ぎちまった…
 いい加減に寝ないと明日が辛いぞ」
そう言って寝る準備を始めるヤムチャ。自分の決断を否定も肯定もしない
ヤムチャに不満を感じながらも、マーリンも寝袋に収まる。
身体は睡眠を欲していた。昼間の過酷な修行により、疲労は身体の芯に
さえきている。しかし気持ちが治まらない。横になっても少しも眠くは
ならなかった。
うとうともせずに、思考がぐるぐると頭の中を回る。もう決めた事なのに
何度も何度もさっきの決断をなぞっていた。

ふと気づけば1時間ほどが過ぎていた。寝袋から顔だけを出してヤムチャを
見る。驚いた事に、ヤムチャも眠ってはいなかった。毛布に包まりながら
も、目だけははっきりと開いて中空を見つめていた。
「ヤムチャ…眠れないのか…?」
そう小さく声を掛ける。
「…………」
返事は無い。一瞬だけマーリンの方をちらりと見て、すぐにまた視線は
何も無い空間に戻る。
「……っ…」
何かがのどから出掛かったが、それをぐっ、と抑える。すると、突然
ヤムチャの方から声がかけられた。


357 名前:Saiyan killer :04/06/24 20:38 ID:jm1PTasI
「早く寝ろって言っただろ…何か、眠れない理由でもあるのか…?」
当たり前だ、とマーリンは思う。自分はエゴのために一つの星を見捨てた
のだ。それが心に重くのしかからない方がどうかしている。それが理解
出来ないヤムチャではあるまい。ともすれば大声で叫びだしたくなる気持ち
を抑えて、出来るだけ冷静にヤムチャに問うた。
「お前こそ、どうして眠らない…わたしが眠れないのは判ってるくせに…」
そうぽつりと返す。
「何でだよ。それはお前が決めた事なんじゃないのか。たったの1時間で
 後悔するような決意なんかするんじゃねぇっての」
「……っ!! 後悔なんてしてないっ! でも…でも…わたしは…」
マーリンは顔をくしゃくしゃにして、ヤムチャに反論する。

「…大きな声出すなよ。近所迷惑じゃねぇか」
そう言うとヤムチャはようやくマーリンに向きなおり、にっ、と笑う。
「本当はその星の人たちも助けたいんだろ? でも悟空とも戦いたい。
 まったく欲張りなお姫様だな、おまえは…」
「………」
確かにそれが出来れば、どんなにいいかと思う。しかし、それは絶対に
不可能だと判っている。だからこその苦渋の決断だったのだ。そんな
事を今更言い立てるヤムチャの気が知れない。
「ヤム……」
それ以上は何も言わないで欲しい、そう思って口を開きかけた瞬間、
ヤムチャが再び毛布を被り直し、少女に告げる。
「ま…何とかしてみようじゃねぇか。それをさ。とにかくさっさと寝ろ。
 明日は日が登ったらすぐに出るんだからな」
「え…? そ…それはどういう…」
ヤムチャの言葉の意味がつかめず、何度も問い掛けるマーリンだったが、
やがて聞こえてきたいびきに諦めるしかなかった。

358 名前:Classical名無しさん :04/06/24 20:49 ID:rrk6nXPE
乙!ここからようやく異星での戦い編かな?
かつてないくらいの長編になりそうですね。

359 名前:Saiyan killer :04/06/24 20:58 ID:jm1PTasI
そんな訳で、今日も4話うぷ出来ました。明日はまた2話ぐらいと
思いますけど…。
お話の方も、そろそろ佳境に入りつつあります。一応100話辺りで
完結を目指してますので、あと40話弱、よろしくお付き合い下さいね^^

>>291
そうですね。でも、そろそろ終わりも見え始めてきて、自分的にも少し
またテンションが戻りつつありますので、何とかこの勢いに乗じて、
最後まで突っ走りたい気もします。

>>296
いつもいつもありがとうございます^^ 特に要望などはありません。
と言うか、わざわざそこまでして頂いて、感謝の言葉も無いぐらいです。
今のこの連載(?w)が終わったら、もしかしたらサブタイトルとか、
あとはもしかしたら何かお願いする事もあるかも知れませんので、その
時はよろしくお願いしますっ♪

新連載もいろいろと増えてきて、ヤムスレもにわかに活気づいてきて
ますね。自分がそれに貢献できたかもと思うと嬉しい限りです。
青龍刀伝説作者さんも砂漠の狼作者さんも、かうんとだうん作者さんも
アーネスタ・Bさんも、みんなみんながんがれ〜♪

360 名前:Classical名無しさん :04/06/24 21:00 ID:pgZeZcx.
ここから新展開なのか、それとも終焉に向かうのか
楽しみなところだ

361 名前:Classical名無しさん :04/06/24 21:08 ID:cpL/ZUTc
100話辺りか・・・
十分長すぎるくらいなんだけど終わったら寂しいな
Uとか書いてくれることを期待してみたりw

それにしてもSaiyan killer読んでると
完全に悟空が悪者に見えるw

362 名前:アーネスタ・B :04/06/24 21:08 ID:kzPZHgNY
その5
サイヤ人の気を見つけるのは、実に簡単だった。それほどまでに二人の力は強大で、禍々しいものだったのだから。
その気の方角に向かって飛ぶ戦士達。サイヤ人達も、そんな戦士達の気をスカウターで発見して、そちらに向かう。両者は、人気の無い乾いた岩の荒野で遭遇するのだった。
荒涼とした大地んい降り立って、サイヤ人二人と戦士六人が対峙する。緊迫した、張りつめた空気があたりを支配する。
「ほう・・・ゴミが揃ってお出迎えとはな・・・」
スカウターで、さっそく戦士達をチェックするベジータ。空を飛ぶために力を少しだけ解放しているせいか、一般的な地球人よりは高いものの、ベジータ達からすればゴミ同然の戦闘力をスカウターが表示している。ベジータが、その数値を見て戦士達を嘲笑う。
そして、その嘲りを含んだ視線が順番に戦士達を測定していき・・・。天津飯、チャオズ、クリリンと続いて、ピッコロで止まった時。
「貴様、ナメック星人か・・・?」
「なにい・・・」
一瞬、驚きというよりも理解不能といった表情をしたベジータ。しかし、すぐにベジータはそれを不敵な笑みで消し去る。
「なるほど・・・そういう事か・・・。ナメック星人には不思議な力があると言うが・・・そういう事か・・・」
一方その頃、神様の神殿では。
「わ、ワシは異星人だったのか・・・どうりで・・・」
と、自分の過去についての疑念に対しての答えを見出す。ピッコロは、ナメック星という惑星から来た異星人だったのだ。

363 名前:アーネスタ・B :04/06/24 21:09 ID:kzPZHgNY
その6
「で・・・おとなしくドラゴンボールを俺達によこすか?それとも・・・死ぬか?」
ベジータが静かに、戦闘力を解放してその圧力で戦士達を威圧する。
ヤムチャ以外の戦士達は、あまりの圧力に蛇に睨まれた蛙のように立ち尽くしてしまう。悟飯などは、あまりの力の差に震えが止まらない。
「だ、誰が貴様らなんぞに!」
圧力から逃れるために、あえて声を荒げるピッコロ。
「そうか、じゃあお前らを殺してから別に奴にでも聞くか!」
ナッパが両の拳を打ち鳴らし、一歩前に出る。反射的に、一歩後ずさるクリリンや天津飯。
「おいナッパ、そのナメック星人は殺すなよ。色々と聞きたい事があるからな」
「わかってますって、ベジータさん」
ギロリと、ピッコロではない戦士達。天津飯やクリリン、チャオズ、悟飯、そしてヤムチャを睨むナッパ。
ナッパの瞳は戦闘民族サイヤ人の血がそうするのか、戦いへの歓喜と、獲物を求める獰猛な野生に満ちている。そんな瞳が、最初の獲物を見つめて・・。
「お前だ、お前を最初に殺してやる!」
攻撃に入ろうとする。が、しかし。
「まあ、待てナッパ。せっかくだから少し遊んでやろうぜ。・・・サイバイマンがあったはずだ」
「へへ、そうですね。少しくらいは遊んでやってもいいですね・・・」
ナッパがサイバイマンの種が入っているビンを戦士達に見せびらかすようにする。
「へへ・・・こいつがこれからお前達と遊んでくれるぜ」
ビンから種を取り出して、地面に植えようとするナッパ。そこに、一陣の風が吹く。
次の瞬間には、サイバイマンの入っているビンがナッパの手から消えていた。

ところで、何か私ってタイミング悪いかも・・・。361さんすみません〜。

364 名前:アーネスタ・B :04/06/24 21:10 ID:kzPZHgNY
その7
「遊びなんていらない。お前達は・・・俺が倒す!」
サイバイマンのビンを手にして、ヤムチャが戦士達とサイヤ人の間に立っている。
そして、サイヤ人に対しての意思表示とも言うように、ビンを握りつぶす。サイバイマンの種が、粉々に砕けて、風に流れて消える。
「な・・・こいつ・・・・」
ナッパは唖然としながら、指で摘んでいたために残っていた最後のサイバイマンを反射的に地面に植える。
「少しはできるようだな・・・」
ヤムチャを見て、ベジータが笑う。スカウターでは観測できないほどの一瞬。その一瞬だけ高まったヤムチャの戦闘力に興味がそそられたようだ。
そうするうちに生まれるサイバイマン。
「おい、そいつと戦うんだ。全力でな」
ベジータの命令に、サイバイマンが不気味な声を上げつつヤムチャに襲い掛かる。
けれど、サイバイマンはヤムチャに触れる事すらできない。ヤムチャの腕が振るわれると、その風圧で吹っ飛ぶサイバイマン。岩に叩きつけられて、動かなくなる。
「こんなザコとのお遊びなんていらないと言ったはずだ。」
ヤムチャがナッパとベジータを睨む。
「そいつはどうかな?お前、少し油断をしすぎてるんじゃあないのか?」
ベジータがサイバイマンに視線を向ける。ヤムチャが何かに気がついて、はっとしたようにそちらを向くと、それまでピクリとも動かなかったサイバイマンがヤムチャに駆け寄って来たのだった。
ヤムチャはサイバイマンに対応しようとするけれど、一瞬サイバイマンの方が早い。サイバイマンはヤムチャの背中に張り付き、そして。自爆するのだった・・・。
爆発の閃光がしてから、爆音が轟き爆風が吹き荒れて、爆煙に包まれるヤムチャ。
「や、ヤムチャさーん!」
クリリンの悲痛な叫びがあたりに響く。

365 名前:Classical名無しさん :04/06/24 21:21 ID:aByP3lUc
ところでSaiyan killerのマーリンはべジータや御飯の存在を知らないんだっけ?

366 名前:Classical名無しさん :04/06/24 21:24 ID:Isjzusyk
>それにしてもSaiyan killer読んでると
>完全に悟空が悪者に見えるw

どーいう読み方してるんだ?w

367 名前:ヤムまの人 :04/06/24 21:42 ID:vm0rnBUQ
Saiyan killerばりの更新ペースとまではいかなくとも
週一〜二くらいのペースが出せればいいなあ。
希望的観測ですが。

じゃ、ちょっと投下しますね

368 名前:魔族転生ヤムま! :04/06/24 21:43 ID:vm0rnBUQ
「場所を変えさせてもらうぜ」
 ドッ!
 言うが速いがヤムチャの放った衝撃波がドドリアを突き飛ばす。
「ぐおっ!」
 ドドリアは以前の操気弾でヤムチャの実力を知っているつもりでいた。
 そのため、防御の暇もなくあっさりと吹き飛ばされた。
「きさまっ」
 バキィッ!
 飛び掛ろうとしたザーボンにクリリンが蹴り飛ばす。
 ツムリー、マイーマの両名も力を全開にして敵に向かった。
 連続で二方向から襲ってくるエネルギー波。
 ザーボンもドドリアも回避で手一杯になる。

「……どうやったのかは知らんが、パワーアップしているようだな」
 埃を払うような仕草とともにザーボンが口を開く。
 その声に、表情にはもう油断はない。
「へへ、おまえらザーボンを怒らせちまったようだな……」
 同じく油断の消えたドドリアもまた、余裕を持った笑みを浮かべる。
 逆に、ヤムチャたちは焦りを感じた。
 力を引き出してもらって、確かに強くなった。
 化け物としか思えなかった敵とも現に渡り合えている。

 ――だが、まだ敵の方が上回っている。

「このままでは少々やっかいなことになりそうだからな……」
 ザーボンが両腕を横に広げる、と。
 ボンッ!
 何かが弾ける音。
 ザーボンの腕が、体が膨れ上がり、
 その美しい顔は醜悪な、文字通りの化け物へ――。

369 名前:魔族転生ヤムま! :04/06/24 21:44 ID:vm0rnBUQ
「な、あ……」
 ビリビリとした気迫。
 力が、さらに膨れ上がった。
 クリリンは敵との力量差に金縛りのような錯覚を覚える。
 あがいても、敵わない。
「クリリン、おまえはツムリーたちとあっちのヤツを倒してくれ」
「え? ヤムチャさんは?」
「オレは――――」

 頼む悟空、ナメック星に行くまでの間でいい。オレに界王拳を教えてくれ!

「オレは、あいつをなんとかする」
 結局、ナメック星に行くまでの間には会得できなかった。
 少し落ち込んだりもしたが、悟空でさえも百日近くもかかったような技。自分がそんな
に軽々しく使えるようになる訳は無いとわかっていた。
 だが、限界までの力を引き出された今なら。

 ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズ……!!

 ヤムチャの気が膨れ上がる。
 それに呼応するかのように周囲の空気が揺れる。
「さすがに、けっこうきついぜ」
 気を抜けば、あっという間に身体がズタズタになる。
 膨れ上がる力を、自分で抑えられる程度にうまく調節しなければならない。
 さらにその状態で戦闘、すなわち敵にも注意を払う。
「何をしたところで、変身したこのわたしに勝てるつもりかっ!」
 クリリンの離脱とともに、ザーボンが飛び出す。
「うおおおおおおおおおおおっ!!」
 狼が、吼えた。

370 名前:魔族転生ヤムま! :04/06/24 21:44 ID:vm0rnBUQ
「ばっ!」
 クリリンがドドリアに向けてエネルギー波を放つ。
「ふんっ!」
 あざ笑うようにしてドドリアはそれを飛び越え――、
 ドゥンッ!
「な、なんだと……」
 エネルギー波が曲がった。
 直線的でない攻撃は予想だにしていなかった。
 ドドリアに僅かな動揺が生まれる。
「はっ!」
「はあっ!」
 動きを止めた瞬間、
「しまっ……」
 ツムリー、マイーマの全力の砲火が撃ち抜く。

 向かってきたザーボンが拳を大きく振り上げる。
 受けるか、避けるか。
 ヤムチャはそのどちらも選ばない。
 一歩、踏み出で、
「だっ!」
 顎を思い切り突き挙げる。
 が、ザーボンは踏み止まった。
 両腕を広げて掴みにかかる。
「……!?」
 ヤムチャはそこにいなかった。
「足元がお留守だぜ!」
 ザーボンの足元をすくう。
 その巨躯が倒れる。
 ヤムチャは間を空けず魔光砲を放った。

371 名前:魔族転生ヤムま! :04/06/24 21:45 ID:vm0rnBUQ
「何てことだ……。この、このわたしがっ!」
 ザーボンがふらふらと立ち上がる。
 度重なる攻撃を受け、戦闘ジャケットには無数の亀裂、節々から毒々しい青い血が流れ
落ち、整えられていた髪はボサボサに乱れ、もとの美しい姿は既に見る影もない。
 ヤムチャは無言で操気弾を浮かべる。
 既に自分が制御できる限界、戦闘力に換算すれば三倍程度までの力を引き出している。
 下手に長引かせることができないのは自分でも分かっていた。
「おのれぇっ!」
 残ったすべての力を込め、ザーボンが突進する。
「遅いっ!」
 ヒュンッ!
 風切り音。
 手元の操気弾は既に消え、
「が、あぁっ!」
 醜い巨体が吹っ飛んだ。

「どうする? おまえの仲間はやられたようだぞ」
 エネルギー波が貫通しながらもまだ息のあるドドリアにマイーマが問いかける。
「な、あのザーボンが……」
 自分を上回るザーボンが倒れたことは、ドドリアにとって大きな衝撃であった。
 数の上では四対一。さらに自分は深刻なダメージを受けている。
「ち、ちくしょおおおおおぉぉぉぉぉっ!」
 ここで逃げ延びても、主であるフリーザに処断されるのは目に見えている。
 ならば、せめて相打ちを覚悟して――、

「太陽拳!」

 クリリンが眩いまでの光を放射する。
 発作的にドドリアの瞳は閉じられ、
 三方向からのエネルギー波がドドリアの姿をかき消した。

372 名前:ヤムまの人 :04/06/24 22:10 ID:vm0rnBUQ
基本的に投下する直前にまとめてスレを見るスタンスを取ってる訳ですが
何やら新作が多く現れてくれたようで。活気付いてきて嬉しいですな。

>ヤムチャ〜青龍刀伝説〜
やはり他で言われてるように長さに不足感がありますね。
ボリューム不足なのは慣れでなんとかなります。
下手に慣れると俺のような大して話進んでないのに長い罠に陥るかもしれませんが。

>アーネスタ・B(>>267-272のほう)
すごく久方ぶりの短編じゃないでしょうか。
ヤムチャらしさの残ったまま強くなったヤムチャが素敵です。
サイヤ人編も期待してますね。

>かうんとだうん!
ガスマスクがどうベジータとの関係に働くのやらまったく想像できません
パワーアップした栽培マンなど謎を多く残した感じなので
次回に期待。

>Saiyan killer
鬼のような更新ペースがうらやましい。それと100話て。
次回から戦いの舞台は異星? というか、久しぶりの本格戦闘ですか。

373 名前:Classical名無しさん :04/06/24 22:41 ID:I1xerkZI
乙!ヤムまの人はバキスレのDBものも読んでるの?
拳王伝とか人魚姫とか。

374 名前:Classical名無しさん :04/06/24 23:24 ID:T/foZSd2
saiyan killerさん乙!
もう100M超えですか。
連載終了したときは一帯どのくらいの長さになるのか楽しみです。

375 名前:Classical名無しさん :04/06/24 23:25 ID:/1gxxz8Y
なんでヤムまの人氏にだけ聞くんだ?w

376 名前:かうんとだうん! :04/06/25 01:13 ID:cNrWYca2
連載陣の方々の作品が続々と更新されていて嬉しい限り。
さて、自分も賑やかしに投下します。

377 名前:かうんとだうん! 二話 :04/06/25 01:14 ID:cNrWYca2
DAY 1 ・ PM 5:10

俺は買い物を終え、リビングでソファーに寄りかかって一休みしていた。
先ほどの怪物は何だったのか……と言う疑問はあったが、
それはもう、俺の心配する次元の問題じゃあなかった。
この星には、戦闘民族であるサイヤ人の頂点に立つ男が二人もいるのだ。
どんな危機も、恐れるに足らぬ事だろう。
万一、そんな二人ですらどうにもならない事態が起きた、
その時は――俺なんか、どう逆立ちしても役に立ちはしない。
「ちょっとヤムチャ! 見てよ、このニュース」
諦めにも似た、ぼんやりとしたマイナス思考はブルマの声で中断された。
どたどたとリビングに入ってきたブルマが、大型TVのスイッチを点ける。
大画面の中で、目を大きく見開いたアナウンサーが何やら大声でまくしたてていた。
『世界各地に突如として現れ、猛威を振るっている
 謎の怪物ですが、その正体は依然として不明で――』
画面が切り替わり“怪物”の映像が大写しになる。
間違いない。べジータが倒した、サイバイマンモドキと同じ種類だ。
「ね、ね、コレ! 何だと思う? やっぱり人造人間?
 孫くんたちが、『街に被害を出さないように』って、手分けして戦ってるらしいけど」
「ああ、俺もさっき見た。ベジータが倒してたよ……
 多分、人造人間じゃないだろう。いくらなんでも、時期が早過ぎる」
「何で今、こんな妙な敵が出てくるんだろう」
ブルマは、不思議そうに首を傾げる。
「大丈夫さ。束になったって、悟空たちの相手になるような奴じゃないよ」
そう。あの怪物たちは、俺と同じ程度の戦闘力しかないのだ。自嘲的な笑いで、頬が緩む。
「確かに、孫くんたちの脅威になるレベルじゃないとは思うけど……何か、嫌な予感がするの」
ブルマはそう言うとしばらく考え込み、研究室に篭ってしまった。

378 名前:かうんとだうん! 二話 :04/06/25 01:15 ID:cNrWYca2
DAY2 ・ AM 6:40

翌朝。相変わらずTVは、各地で大暴れする怪物のニュースで持ちきりだ。
俺は眠気覚ましのコーヒーを啜りながら、ぼんやりとした頭で各地の惨状を眺めていた。
「この地球は、平和とはつくづく無縁なんだな……」
誰にともなく独り言を呟いた、その時。
大分疲れた顔をして、ブルマが研究室から出て来た。
眠そうな目を擦りながら、リビングの丸テーブルにどさりと妙な機械を置く。
箱型の機械は、中央部の赤いランプを点滅させながら、周囲の空気を吸い込んでいる。
「ヤムチャ、今起きた所?」
「あ、ああ、まあね」
「いきなりだけど、この機械、神様のいる神殿に置いてきてくれる?
 それで、二日くらい経った頃、持ち帰ってきて欲しいの。
 もし、あたしの予想が当たってたら……とんでもない事に、なるかもしれない」
「とんでもないこと? それに、その機械、何なんだ」
「あの怪物の正体について調べてみたんだけど……
 ちょっと心配なことがあって。嫌な予感が確信に変わりそうなの。
 それで、大至急神殿のデータが欲しくって。
 ちなみにこれは、大気中に含まれる成分を分析する機械ね」
「よくわからんが、わかった。行ってくるよ」
神殿のデータを何に使うのか等、まだ聞きたいことは山ほどあったが、いちいち聞くのは止めておいた。
ブルマの様子を見るに、どうやらただごとではないらしいことは確かだから。
……それに、聞いたところで俺の頭で理解できるとも限らないし。
「ありがとう。詳しい事は後で話すから――とにかく、お願い」
俺はとりあえず、ブルマが作った妙な機械を片手に、天界へと向かった。

379 名前:かうんとだうん! 二話 :04/06/25 01:16 ID:cNrWYca2
「ヤムチャ、天界来るの珍しい。ゆっくりしていけ」
ミスターポポに出迎えられ、久々に神殿へと降り立つ。
ここに来るのは、サイヤ人戦前に修行に来て以来だ。
「ああ、用事もあったし、ちょっとここで修行しようと思ってさ」
俺は『ブルマからお使いを頼まれた』とは言わなかった。
勿論見栄もあったが、実際、地上では怪物百鬼夜行状態で、おちおち修行も出来ない。
一匹ならともかくとして、複数で襲われたら一巻の終わりだろう。
折角だから、この機械を回収するまでの二日間、天界で修行するのもいいかもしれない。
しかし――今更ここで修行したところで、何になる?
俺は、今地球を襲っている怪物にさえ歯が立たない。
そんな俺が修行した所で、スーパーサイヤ人をも圧倒すると言われる、人造人間に太刀打ちできるとでも?
あー! こんな事ばかり考えてちゃ駄目だ!
俺は、俺に出来るだけのことをする。それでいいじゃないか。
俺は頭をもたげた無力感を振り払うように首を振り、気を取り直して神殿の隅に機械を置いた。
その横に寝転んで、青い空や、流れる雲を目で追う。
どのくらい、そうしていただろうか。急に、息が苦しくなって来た。
原因は、クリーンマスクだった。酸素濃度の低い天界では、マスクの使用は不可能らしい。
「かはっ、げほ、げほ!」
俺はむせながら、マスクを力任せに剥ぎ取った。
食事や会話に苦労しない設計とはいえ、ここでは着けていられない。

380 名前:アーネスタ・B :04/06/25 01:44 ID:kzPZHgNY
その8
サイバイマンの自爆に巻き込まれたヤムチャ。あたりには爆煙が立ち込めていて、両者の安否が視認できない。
爆発によって生まれた熱、そこからさらに生まれる上昇気流。強い風によって爆煙が晴れると・・・。
そこには、それまで押さえていた気を身に纏うヤムチャの姿があった。
「よ、良かった・・・無事だったんだ!ヤムチャさん!」
気を感じればすぐに解るものだったけれど、同様していた戦士達はそれをすっかり忘れていたのだ。だから、ヤムチャの無事を視覚で確認して、その表情を喜色に染める。
戦士達が安堵する中、ベジータがスカウターを外す。
「ど、どうしたんですかい?ベジータさん」
「こいつはもう役にたたん。地球人達は戦闘力をコントロールできるみたいだからな。こんな数値に頼っていると、足元をすくわれるだけだ」
「そ、そうですねい」
ベジータはサイバイマンの自爆の瞬間にスカウターが記録した戦闘力に内心、舌打ちをする。
戦闘力を、気を高めて自爆からその身を守ったヤムチャ。スカウターはそんなヤムチャを戦闘力9000と判定したのだった。
「戦闘力9000・・・ナッパと互角、もしくはそれ以上だと・・・」
ナッパもそれに気付いていて、それまでの余裕はどこかに消えている。
「さあ、次はお前達の番だ」
ヤムチャが軽く埃を払うと、仰向けにした掌をクイクイ、と動かして挑発する。
「へっ!そんなに死にたいんなら殺してやるよ!久しぶりに全力で戦えるみたいだしな!」
ナッパが構えを取って、戦闘力を放出する。ナッパのフルパワーに大地が悲鳴を上げるように砕けて、震える。
ヤムチャがそんなナッパに向き合い、構えを取る。二人の戦いが、始まろうとしていた。
「行くぞっ!狼牙風風拳!」
ヤムチャが、いきなり必殺技を使う。連続で繰り出される拳が、風を唸らせながらナッパの体に繰り出される。
それを小手で弾き、時にいなすナッパ。圧倒的な手数の前に、防戦一方だ。しかし、
「へへ、足元がお留守だぜ!」
ナッパが凶悪な笑みを浮かべて、ヤムチャの足元に頭ほどもあるような太い足を振るう。ヤムチャの足を払うナッパの鋭いローキック。
ローキックがヤムチャの足に吸い込まれて、何かの折れたような酷く鈍い音があたりに響く。

381 名前:アーネスタ・B :04/06/25 01:44 ID:kzPZHgNY
その9
「あ・・・あが・・・」
苦痛のうめきを、ナッパが上げる。ナッパの足はありえない方向に曲がっていた。
「な、何で・・・」
使い物にならなくなった片足。舞空術で体を支えながら、ナッパは疑問をヤムチャにぶつける。
「お前は、本当に俺の足が留守だと思ったのか?」
ヤムチャはそんなナッパを冷ややかな表情で見つめ返す。よく見てみると、ヤムチャの足には膨大な量の気が凝縮されて纏われている。気のレガースをつけているような状態。
そこを攻撃するというのは、同じように気を纏った攻撃でない場合は鉄板に指を突き立てるようなもの。ナッパの足は気の壁に叩きつけられて。いや、叩きつけたせいで折れたのだ。
「お前よりも前に、足元が留守だと教えられた事がある。それからずっと、自分の弱点を克服するために俺は修行をしたんだ」
「じゃ、じゃあ・・・足元のあの隙は・・・」
「そう、攻撃を誘うための罠さ。お前はそれにまんまと騙されたというワケだ」
ナッパの頭部の血管がボコリと浮き出る。怒りに体が震えて、一端は減った気が再び高まっていく。
「ぜ、ぜってぇ貴様は殺す!」
「やれるもんならやってみな!」
ナッパが上空に飛び上がり、拳を振り下ろす。ヤムチャに降り注ぐエネルギー弾の嵐。そのどれもが凶悪な破壊力を秘めていて、ヤムチャが避ける度に大地には深いクレーターが穿たれる。
怒りに身を任せて上空から怒涛の攻撃をするナッパ、ヤムチャは気を瞬間的に足元から解放して瞬く間にナッパと同じ高さに飛び上がる。
「バカが!」
飛び上がった事によって体勢の崩れているヤムチャ。そこにナッパの大きく開かれた口からエネルギーが撃ち出される。
けれど、ヤムチャは紙一重でそれを回避するのだった。
「な・・・バカな」
「不用意に飛び上がると体勢が崩れて攻撃を喰らう・・・それも、前に教わった事なだけだ」
冷静に答えるヤムチャ。そのままナッパとの間合いを詰める。
口からのエネルギー弾に戦闘力を集中していたナッパは、しばらくの間は体の防御が低下している。
そこに、ヤムチャの必殺技が叩き込まれる。
「真・狼牙風風拳!」

382 名前:アーネスタ・B :04/06/25 01:45 ID:kzPZHgNY
その10
狼牙風風拳。それは狼の牙の如き鋭い拳を、風のように素早く、風を切りながら連続で相手に叩き込む技。
けれど、それは拳のみに特化しており下段攻撃は手薄という、未完成の技であった。
「真・狼牙風風拳!」
真実の狼牙風風拳が今ここに、繰り出される。
「ぐぎゃっ!ぐふっ!ぺぎゃっ!あぶっ!」
ナッパの体に、狼の上顎の牙の如き拳と、下顎の牙の如き蹴りが、ほぼ同時に繰り出される。
上下からの連続同時攻撃。それはまるで狼の牙が獲物に喰らいつき、獲物を咀嚼する姿であった。それこそが、本来の狼牙風風拳の姿。
ナッパの装備しているプロテクターが、狼の牙によって砕かれ、その下にあるもう一つの鎧。筋肉すらもえぐり、もぎ取る。
いくつもの血管が千切られて、ナッパの体から盛大に滴り地面を赤く染め上げる。
鎧と共に守りが砕かれて、無防備になるナッパの体。そこに、ヤムチャが最後の一撃を叩き込み、前屈みになったナッパの背中に両手を渾身の力を込めて振り下ろす。
「そら!そら!そら!そらあああああっ!これで・・・決まりだ!」
「ぎゃふっ!ぎゃあっ!うぶっ!う、うぎゃあああああっ!」
ナッパの体が地面に、ベジータの目の前に叩きつけられる。
そうしてから、ヤムチャはゆっくりと地面に降りてナッパの様子を油断無く見るのだった。
「す、すげえ・・・」
「な、何と言う技・・・」
「嘘みたい・・・」
「あれほどの男だったとはな・・・」
「信じられない・・・」
クリリン、天津飯、チャオズ、ピッコロ、悟飯。戦士達がもはや自分達とは違う次元の戦いに、驚嘆の呟きを漏らす。
「た、確かにヤムチャさんがサイヤ人になって正解だったかもしれない・・・」

383 名前:アーネスタ・B :04/06/25 01:45 ID:kzPZHgNY
その11
そんなヤムチャの勇姿を見ながら、戦士達は密やかに、そして様々に思うのだった。
例えば、閻魔様の間で戦闘を見ていた悟空は
「うっひゃー!ヤムチャの奴強くなったなー!もしかしてオラよりも強いくなったんじゃないか!?サイヤ人との戦いが終わったら、オラぁヤムチャと戦ってみてぇぞ」
戦闘を直に見ている戦士達。
クリリンは
「ただサイヤ人になっただけじゃあんなに強くはなれないはずだ・・・。ヤムチャさん、本当に血の滲むような修行をしたんだな・・・。あのヘタレだったヤムチャさんとは、もう違うという事なんだ・・・」
天津飯は
「クソ・・・。何故ヤムチャなんだ!俺がサイヤ人いなれば、ヤムチャなんかよりも強いのに・・・。孫には悪いが、今度のドラゴンボールでは俺がサイヤ人に・・・」
チャオズは
「す、すごい・・・」
ピッコロは
「これがサイヤ人同士の戦いか・・・。まるで次元が違う。だが、いつかは悟飯もあれだけの力を持ちえるのかもしれんな・・・」
悟飯は
「凄い・・・。お父さんも、あれくらい強いのかな?」
と、思うのだた。
様々な思惑が交差する中、ヤムチャは倒れているナッパを油断無く睨む。
ナッパというと、うつ伏せになったまましばらくピクピクと痙攣をしていたが、ようやく上半身を起す。けれど、
「ベ、ベジータ・・・助けて・・・くれ、頼む」
「ああ、いいぜ・・・」
ダメージの重さに、自分の力では立ち上がれなくなったのだ。上半身を起すので精一杯のナッパに、ベジータはニヤリと笑うと手を差し伸べる。
ナッパはまるで、溺れる者のようにその手を掴む。手袋越しのベジータの手は、酷く冷たい。

384 名前:Classical名無しさん :04/06/25 03:53 ID:Tf484z2k
いっぱい作品来たなぁ。みなさん、乙です。

バキスレが好調のときはヤムスレが低調でヤムスレが好調に
なるとバキスレが低調になるな。なかなか両雄並び立たん。
適度な荒らし・煽りはスレの活性化に役立ってるような希ガス。
多いと死んじゃうから危険な毒物なのに変わりはないけど。w

385 名前:Classical名無しさん :04/06/25 06:01 ID:8kjJqFJo
みなさん乙彼です。
ちょっとお願い。
作品と作品の間はスペース開けてもらえるとありがたいです。
「終」か「続く」を書いていただけるとなおありがたいです。

386 名前:前文2 :04/06/25 09:40 ID:5iaIrrGI
>>347

 ある日、また御老人が飲茶に問いかけた。
「飲茶よ、人が死を迎えるときとは、いつか?」
 いい加減、辟易していた。
「…おい、じいさん。何故俺にそんな訳の分からん事ばかり問いかける?」
 御老人は、表情を変える事無く言った。
「つまらん男に、もっと素晴らしい人生というもんを教えてやるためさ」
 飲茶は御老人の胸倉を掴もうとした。しかし、御老人はとても高齢とは思えぬ
動きでそれを避ける。逆上している飲茶は粘着に御老人を追うが、追いつく事は
なかった。先の話だが、飲茶はこの後幾度もそれを繰り返すことになるのだが、
ついぞ追いつく事はないのである。
「……っ、なん、だよ、すばら、しい、人生、って……」
 どれ程の時間が経っただろう。自分の心の柔らかい部分を足蹴にされた思いがした飲茶が、
一心不乱に御老人を追い続け始めたあの時から。
 今、飲茶は全ての力を使い果たし、地面に溶け込んでいた。
「今のお前のことではないのォ」
 御老人は、汗一つ掻いてはいないのに。飲茶は自分が芥のように思えた。

 俺は所詮大願を成すことは出来ぬ
 ならば生きていてどうする
 そうだ 俺が生きていてなんの役に立つというのだ

 「お前に欠けている物、それは絶対的な己への自信じゃ」
 ぐさりと刺さった。 続く

387 名前:ヤムチャ〜砂漠の狼〜 :04/06/25 12:49 ID:LDzzwjBQ
うんこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!!
うんこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!!
うんこおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっ!!!!!

388 名前:激闘・サイヤ人 :04/06/25 14:24 ID:LZYRlQmM
「天さん……どうか死なないで……」

「自爆とは思い切ったことをしやがるぜ、あのチビ」

「気孔砲ーーーーー!!」

「けっ……驚かせやがって……」

「ピ、ピッコロさーーーーん!」

「へっ……お前と過ごした時間……悪くは無かったぜ……」

「魔閃光ーーーーーーー!」

「ちっ……腕がしびれたぜ!」

「悟空ーーーーー! 早く来てくれーーーー!」

「まずは、裏切り者カカロットのガキからだ!
 死ねぇぇぇぇ!」

「う、うわーーーー!」

   バキッ!

「よう、遅くなってすまなかったな」

389 名前:激闘・サイヤ人 :04/06/25 14:24 ID:LZYRlQmM
死んだと思った。
師を殺され、怒りに任せて全力で打ち出した魔閃光を片手一本で弾く。
……そんな化け物が、突っ込んできたのだ。
もはや避ける力も残っていない、仲間も向こうでブルブル震えている小さいハゲだけだ。

……本当にあんなのがおとうさんの一番の親友なんだろうか? とかちょっと考えたりもした。

まぁそれはともかくとして、とにかく突っ込んできたのだ。
その動きは、ただ単純に純粋に直線的だった。
動きに何の無駄も無い、ただ「殺す」と言う感情のみで作られた動作……
すでに防御すら間に合わない、そんな速度の「攻撃」
まともに当たれば、恐らくは生きてはいないだろう。

ああ……ごめんなさい、ピッコロさん……
仇……取れなかったよ……

僕は、静かに「死」を確信して目を閉じた。
……その時、視界の端っこに逃げ出そうとしているクリリンがチラッと見えた気がした。

仇は、取れなかったけど……
けど、死んだら会いにいけますね、ピッコロさん……

既に死の覚悟を決めていた。
後は、「敵」がこちらに衝突するのを待つだけのはずだった。

……だが、どれだけ待っても、その衝撃は来ない……

待ちわびて、閉じた目を恐る恐る開くとそこには――――――

緋色の道着を着た、一人の格闘家の後姿があった――――――

390 名前:激闘・サイヤ人 :04/06/25 14:27 ID:LZYRlQmM
……一瞬、確かに、その後姿が父親に見えた。
が、違う。父親とは異質の「気」を放っている。
その男の背中越しに、先ほど自分に突っ込んできていたサイヤ人――ナッパ――と呼ばれていただろうか。
ナッパが、頭から岩山に激しく突っ込んでいる絵が見えたりした。

……なんと、あの勢いで突っ込んできていた巨漢のサイヤ人を、この男は弾き飛ばしたというのか……

恐らく、その行為は僕を助けるためにしてくれたコトであろう。
だが……
味方ではあるだろうが、どうにも信頼できない気がする。

……なんとなく



391 名前:激闘・サイヤ人 :04/06/25 14:27 ID:LZYRlQmM
だから、警戒を解くことなく、緊張した面持ちでその後姿を見上げてたというのに――――――

「遅くなってすまなかったな」

なんて、振り向きながら軽い口調で言い放つものだから―――――

張り詰めていた緊張が解けて、僕の体は後ろに倒れた……

「お前は……そうか、悟空の息子か」
男の言葉に、素直に頷く。
振り返った顔を見てみると、なかなかに端正な男であると言う事がわかる。だがそれだけではない。
背格好は父親と同じくらい、年もそう離れてはいないだろう。
伸ばした髪と、頬の十字傷が特徴的と言えば特徴的だ。
その傷とその身に纏った雰囲気とが、男を「ただ端正な男」では無いと感じさせる。

恐らくソレは、幾多もの修羅場を潜り抜けてきた者だけがもつモノ……
信じられないくらいに多くの修行を重ねてきた者だけが放てるモノ……

そんな、自分では諮りきれない程の力を持った男が、今目の前にいる……

……だがなぜか、心の方はおかしいくらいに安心しきっていた。

「いいか、お前はここにいろよ」
言われて――――――
顔を上げたときには、男はもう飛び立った後だった……

392 名前:激闘・サイヤ人 :04/06/25 14:28 ID:LZYRlQmM
「二人は死んだよ……
 天津飯さんがやられそうになって……それを助けようとして、餃子は自爆したんだ……
 けど、けど! あのサイヤ人はこらえやがったんだ……あっさりと!
 それで……天津飯さんは自分の命を捨てて気孔砲を放ったんだけど……やっぱり、効かなかったんだ!
 命をかけたのに、全力をぶつけたのに! ……あのサイヤ人は、ケロリとしてやがるんだぜ……
 ……強すぎる! 強すぎるんだよ、あいつらは!」

……死んだ? 天津飯と、餃子が?
だから、二人の気をまったく感じなかったのか。

「すまん、俺が遅れたせいだ……
 そう言えば、ピッコロはどうしたんだ?」

そう、ピッコロだ。
あいつが生きているなら、ドラゴンボールを使って天津飯を生き返らせることができる。

「ピッコロも死んだよ……悟飯をかばって……」

「……そうか」

――――――ああ、酷く絶望的だ。
これ以上は無いってくらいに、絶望が満ち溢れている。
じゃあナニか?
俺のライバル天津飯も、餃子も、ピッコロも、もう生き返ることは出来ないって言うのか?


393 名前:激闘・サイヤ人 :04/06/25 14:29 ID:LZYRlQmM
「いいか、お前はここにいろよ」
言って、飛び立つ。
どうやら、俺が助けたのは悟空の息子だったらしい。
ピッコロ大魔王に育てられたと聞いていたものだから、どれだけの悪人になったかと思っていたが……
「……澄んだ目をしてやがったな、あいつ……」
やはり悟空の息子と言うことか、なかなか素直そうな子供だった。

そんなことを考えながら、悟飯がいた場所とは少し離れた場所に降り立つ。
視界の先には、岩山に頭を突っ込んだ状態のでかいハゲ。
そして、頭を抜こうと躍起になっている様子を笑いながら見ている小柄な男。
……最強と言われた、二人のサイヤ人……
恐らくその評価は正しい。
でかい方から放たれている圧倒的な「気」も、俺には図りきれないほど物凄い。
だが、そんな「気」なんて物ともしない「恐怖」を、あの小柄なサイヤ人から感じる。

――――――ああ、何故だか、とんでもなく絶望的な予感がする――――――

「ヤ、ヤムチャさん!」
隣から……と言うか、斜め下辺りから聞こえてきた声の方を向くと、そこにはクリリンがいた。
満身創痍……といった様子だが、気の方はそれ程減っていないようにも感じる。
「クリリンか……遅れてすまなかったな。他の連中は……天津飯や餃子はどうした?」


「二人は……死んだよ」。

394 名前:激闘・サイヤ人 :04/06/25 14:30 ID:lsw58BkA
「クリリン……向こうに悟空の息子がいる……
 そこまで下がっていてくれ……」

気を高める。
体中に力が漲り、体という器から溢れ出たエネルギーはスパークとなって体外に弾ける。

「な、何言ってんだよヤムチャさん!
 俺も一緒に戦うよ!」

集中し、さらに気を高める。
爆発的な力を、体内に取り込み、押さえつける。

「ごちゃごちゃ言うな、クリリン!
 いいから下がってろッ!」

押さえつけていた気を、叫びと共に爆発させる。
その衝撃で、地面がえぐれ、風が嵐となって辺りを吹き荒れた。

「う……ああ……」

クリリンのうめき声が聞こえる。
――――――ああ、耳障りだ……

「邪魔だッ! 下がってろッ!」

叫び、さらに気を高める。
クリリンは、無言のまま、後ろに下がっていった。

395 名前:激闘・サイヤ人 :04/06/25 14:31 ID:lsw58BkA
「うおおおおっ! てめぇ、よくもやりやがったな!」
叫び声が聞こえた。恐らく、あのでかいサイヤだろう。
見ると、思ったとおりだった。岩山から頭を引っこ抜いたサイヤ人が、こちらを睨み付けている
遠目にも怒り狂っているのがわかる。
「べジータ! あの野郎の戦闘力はいくつだ!?」
小柄なサイヤ人―――べジータと呼ばれていた―――は、面倒臭そうに目元にある赤い機械を触る。
どうやら、あの機械で「戦闘力」とやらを計ることが出来るらしい。
「……ほう、これは凄いな。奴の戦闘力4000だ、ナッパ」
俺の戦闘力は4000らしい。
高いかどうかはわからないが、あのべジータとやらの落ち着きようから察するに……
……俺は、奴よりも戦闘力が低いのだろう。
「4000!? そりゃ何かの間違いだぜ、べジータ!
 ただの地球人がそんなに高いはずが無ェ!」
うん、ナッパとか言う奴は取り乱している。
もしかしたら、俺はあのナッパよりは強いのかもしれない。
「うろたえるな、ナッパ! たったの4000だ!
 貴様の戦闘力は5000、負ける筈が無いだろう!」
どうやら、淡い期待はあっさりと砕け散ったようだ。
「そ、そうだったな、べジータ……
 へへへ、俺としたことが、少し取り乱したみたいだな」
言って、ナッパがいきなりこちらに飛び掛ってきた。

――――――ああ、ちょうどいい。こっちもちょうど暴れたいと思っていたところだ。

気が、俺の中で暴れ狂っている。早く爆発させろとでも言っているかのように、激しく燃え上がっている。

――――――ああ、わかっているさ。そう慌てなくても、すぐに爆発させてやる……

そして……
体の中に溜め込んでいた気を、一気に爆発させた……

396 名前:激闘・サイヤ人 :04/06/25 14:32 ID:lsw58BkA
「戦闘力が上がってやがる……6000……8000……10000……12000……
 い、12000だとッ!?」
べジータとか言う奴が、大仰に驚いてやがる。
何を言ってるのかは聞こえなかった。聞こえなかったが、まぁ関係ない。
今の俺は、ただ目の前の敵を倒すことだけに神経を向けている。
俺の中の気が、目の前の敵を倒せと叫んでいる。

「い、12000……そ、そんな馬鹿な……」
ナッパとか言う奴も、大げさなまでに驚いている。
まったく……敵の眼前でそんなスキを見せるなんて……

なんて、無様で、間抜けで、愚かな……

「何を驚いてやがるんだ、サイヤ人……?」
どちらにしろ、こちらには手加減してやる理由なんてこれっぽっちも無い。

「お前は、俺の仲間を殺したんだ……」
ナッパが、一歩、後ずさる。

「だったら、俺も、お前を殺してやらないと……」
対して、こちらが一歩踏み出す。

「あいつらが……浮かばれないだろ……?」
また、一歩踏み出す。

「さあ……闘おう……!」

言って……
俺は、ナッパに突っ込んでいった……

397 名前:激闘・サイヤ人 :04/06/25 14:32 ID:lsw58BkA
「ハァッ! 狼牙風風拳!」

「な、何だコイツ!
  足 元 が お 留 守 じ ゃ ね ェ か ッ ! 」

「ぐはっ!」

「や、ヤムチャさーーーーーーーん!!」


        おしまい


398 名前:激闘・サイヤ人 :04/06/25 14:33 ID:lsw58BkA
やべっ、393と392が逆だった

399 名前:Classical名無しさん :04/06/25 17:07 ID:WEDKvVaU
新作ラッシュ?

400 名前:Classical名無しさん :04/06/25 18:20 ID:pgZeZcx.

・なんでヤムチャがこんなに強いのかそのうち説明するんだろう
・かなり文章うまい
・魅せかたもうまい
・長さも申し分なし
・ネタにするキャラも作ってる

期待の新作キタかと思ったのにおしまいかよ!w
昔はこんな感じの(良い意味での)一発ネタたくさんあったよなぁ

401 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/25 18:53 ID:J5bLj26E
第六話「リベンジ」

 「ちょっと!一回戦突破ぐらいで何泣いてんのよ」
ブルマが言った。
ヤムチャは神妙な顔つきに戻り、第2試合を見ていた。
 「(次の相手は、ジャッキー・チュン……武天老師だ、男狼は勝てる訳ないし…)」
第3試合はクリリン対餃子で天津飯の意志が通じたのか、クリリンに辛勝。
第4試合、言うまでもなく、悟空、パンプットに勝利。
そして、2回戦ヤムチャ対武天老師の戦いが始まる!
ヤムチャ対武天老師の戦いが始まった。
しかし、意外にもヤムチャは武天老師のパワーをはるかに凌駕していて、
余裕の勝利を収めた。
 「見事じゃ、ヤムチャ」
武天老師は小さく呟いた。
悟空対餃子の戦いが始まり、まず、餃子はどどん波を空中で繰り出し始めた。
悟空はどどん波をかわし続け、埒があかないと餃子は思い、超能力戦法に切り替えた。
悟空にはクリリンのような作戦が思いつかず、蹴られ続けた。
悟空は蹴られ続けながらも、必死に耐え、ついに、気合で超能力をかき消した。
ヤムチャは心の中で一瞬、「天さん、ボクの超能力が効かない!」とか思い出してしまった。
試合では悟空が餃子を倒していた。

402 名前:Classical名無しさん :04/06/25 18:57 ID:D9GhxjP2
激闘・サイヤ人(・∀・)イイヨイイヨー
不覚にも笑っちゃいましたよ。

403 名前:Classical名無しさん :04/06/25 19:21 ID:KnowxWSk
>>激闘・サイヤ人
クリリン好きの俺には少し気に入らない部分もあったけど,なかなかおもしろいよ。
あれだけシリアス(?)に書いといて最後にいきなりヤムチャがやられてるところとか笑ったよ。
ヤムチャはどれだけ強くなっても「足元がお留守」という最大の弱点は消えないのか。

404 名前:Saiyan killer :04/06/26 00:14 ID:4fnMErfI
ちょっと遅くなりましたが、今日も更新です。


405 名前:Saiyan killer :04/06/26 00:15 ID:4fnMErfI
>>357

第63話

「…おい…マーリン…いい加減に起きろ……!」
どこからか自分を呼ぶ声が聞こえる。ゆっくりと目を開けると、すでに
出かける用意を整えたヤムチャがそばに立っていた。
「……? ヤムチャ…?」
どうやら、昨日はあれほど眠れないと思っていたにも拘らず、いつの間にか
眠りに落ちていたようだった。目をこすりながら、寝袋に包まったまま、
あたりをゴロゴロと転がる。
「…なんだ…まだこんな時間じゃないか…もう少し寝かせて…」
「ったく、相変わらず寝起きの悪さはピカ一だな。昨日言っただろ。今日
 は出かけるんだから、さっさと用意しな」

そう言われてみれば、昨日寝る間際にそんな事を聞いた気もする。徐々に
意識が覚醒していく。そして、それと同時に昨晩のヤムチャの不可解な
言葉もよみがえる。
「ヤムチャ…いったい…何を考えてるんだ……? こんな時間にどこへ
 行くと言うんだ…」
ようやく寝袋から抜け出て起き上がり、改めてヤムチャに問う。色々な
物が詰め込まれているのだろう、大きな麻袋を背負ったまま、ヤムチャが
昨日と同じ笑みを浮かべて答えた。
「……神様のところさ」

406 名前:Saiyan killer :04/06/26 00:16 ID:4fnMErfI
何とか数分で顔を洗い、歯を磨き、適当に支度を整えて洞窟を後にする。
見つかると面倒な事になるから、と言って、気は限界まで下げての飛行を
1時間ほど続けた先に、それはあった。いかなるテクノロジーの産物なのか、
空中にぽつんと浮かぶ、半球型の建造物。いや、浮かんでいると言うよりは
空中のその場所に、まるで元からあったかのようにはめ込まれてると言った
印象だ。何かそこだけが異なる次元のような。
道中、マーリンはヤムチャに色々と神様の事について質問していた。
神様とは、いわゆる『神』の事なのか、あまりその手の事に詳しくない
マーリンの持つイメージの神とは、すなわちこの世の造物主であり、ある
種の真理である。そんなものがそうおいそれと居る訳が無い。
それに対するヤムチャの答えも要領を得なかった。よくは判らんけど、
とにかく偉い人(?)、という程度の認識で、まったく話は噛み合わなか
った。ゆえにマーリンも半信半疑だったのだが、この神殿の雰囲気から
すれば、あながち眉唾とも思えなかった。

「よし…ゆっくり降りよう…気は目いっぱい下げたままだぞ…」
何故か声までヒソヒソと小声で話すヤムチャ。マーリンにも、何か妙な
緊張感が伝わってくる。
音も無く神殿に降り立つ。そしてそのまま、静かに静かにヤムチャの後を
ついて、神殿の奥に入っていく。
「よし…ここだ…」
真っ白な扉の前。そこでようやくヤムチャは振り返り、にやりと笑って
マーリンに口を開いた。

「ようこそ、精神と時の部屋へ…!」


407 名前:Saiyan killer :04/06/26 00:19 ID:4fnMErfI
第64話

「精神と…時の部屋……?」
「そうだ。以前、サイヤ人が地球に来たって話はしただろ? その時に
 俺や他の仲間はここ、神様の神殿で修行したんだ。それでこの部屋の
 事も知ったし、一度だけ入った事もあったんだけど……まぁ、中に
 入れば判るさ」
がちゃり、と扉を開ける。恐る恐る中を覗き込むマーリン。
「…っ……、な…なんだ…ここは…」
真っ白な、ただただ白い空間がそこには広がっていた。

「そこはよく判らないけど、なんか俺らが普段いるのとは違う世界らしい。
 空気も薄いし、重力もやけに大きいから、修行にはもってこいだろ。
 昔、俺も入ったけど、あの時は1時間も居られなかったぐらいでさ」
「………そう……なのか……」
ヤムチャほどの男でさえ、1日も持たないほどの空間。それが目の前に
広がる白い世界だと認識すると、わずかに身体が震えた。
そしてここまでくればマーリンにも理解できる。今からヤムチャはこの
白い闇の世界で自分に修行させるつもりなのだと。
「おまけに、ここの売りはもうひとつある。と言うか、こっちが本命なの
 かな…。ここは中と外では時間の進み方が違うんだ。中での1年が、外
 ではたったの1日に過ぎないのさ」

408 名前:Saiyan killer :04/06/26 00:20 ID:4fnMErfI
「な…なんだと……っ!?」
さすがにこれにはマーリンも度肝を抜かれた。そんなモノを作る技術は
聞いた事すら無い。やはり神の神殿を名乗っているのは伊達ではない、
と言う事なのか。にわかには信じられないが、もしそれが本当ならば
ヤムチャの昨日の言葉の謎が解ける。
「ま、百聞は一見にしかずってな。とりあえず入ってみ……ッ!?」
と、そこまで言いかけたヤムチャが、何を思ったか、マーリンをいきなり
蹴り飛ばして部屋に放り込んだ。そして有無を言わせず扉を閉める。

「…よ…よう…ミスターポポ。ずいぶんと早起きなんだな…」
「ミスターポポ、いつもはもっと早い。それよりヤムチャ、お前はここで
 何をやってる?」
扉を閉めたヤムチャの背後には、無表情な男が立っていた。神様の付き人、
ミスターポポである。
「え…いや…何って…その……そう! 修行だよ! ほら、人造人間の
 件は聞いてるだろ?」
「修行? お前がここで?」
「や…やだなぁ…へへ…俺以外に誰がいるって言うんだよ…」
何とか平静を保ちつつ、うまく切り抜けられそうだとヤムチャは思った。
しかし。
「さっき誰か先に入ったみたいだけど。もしかして変な事に精神と時の
 部屋を使うつもりか?」

409 名前:Saiyan killer :04/06/26 00:22 ID:4fnMErfI
第65話

「ばっ…バカ言ってんじゃ…俺とマーリンはそんなんじゃ…!!」
「そうか。マーリンと言うか。あの女」

「しまっ…た…」

無表情なままのミスターポポだったが、気のせいか少し口元が笑った
ようにも見えた。うっかり口を滑らしてしまったヤムチャは、せっかくの
チャンスを潰してしまった事を、心の中でマーリンに詫びる。
ヤムチャの計画は、ここで1年とはいかずとも、半年は修行して力をつけ、
それで悟空に挑み、その後で例の星へ向かわせる、というものだった。中で
半年ならば外では半日に過ぎない。悟空と戦った後でも、また明日連絡する
と言っていた、あの星の人間からの最後の依頼に応える事が出来る…そう思っ
ていたのだが、こんなところでこんなヤツにまんまと一本取られるとはと、
情けなさに歯噛みするのだった。何が変な事するつもりか?だ。神様の付き人
のクセに、妙に俗っぽい発想しやがって…このムッツリニセインドめ…と心の
中でひたすらミスターポポを罵るヤムチャだった。

だが、ミスターポポはくるりと背を向けると、そのまま来た道を戻ろうと
する。意表を突かれ、思わずポポを呼び止める。

410 名前:Saiyan killer :04/06/26 00:22 ID:4fnMErfI
「…お…おい! 俺たちを放っておくのかよ…!」
「なんだ? 修行するんじゃないのか?」
「い……いや…そりゃするけど…」
「修行するなら、ミスターポポ止めない。変な事に使うなら止める。それ
 だけ」
「え…いいのか…?……」
「良いも悪いも無い。あそこはそう言う部屋。それより早く行かなくて
 いいのか? もう中で1日ぐらい過ぎてる」
「…!! ありがとよ、ミスターポポ!! 帰ったら礼にマーリンに
 ぱふぱふさせてやるよ! ははっ!」
そう言うとヤムチャは扉を開け、中に飛び込んでいった。ポポをムッツリと
決め付けた、訳の判らない約束を残して。


「…あの娘には無理……」
ポポもそう小さくつぶやき、その場を後にする。ぱふぱふが無理なのか、
それとも何か別の未来が無理なのか。ポポの真意は、表情からは読み取る
事は出来なかった…。

411 名前:Saiyan killer :04/06/26 00:36 ID:4fnMErfI
そんな訳で、今日は3話うぷです。また週末は更新出来ないのを
お許し下さい…。

あと、何人かの方が予想されてましたけど、思いっきり外してしまい
ましたね…すいません。確かにこのところ、まともな戦闘シーンが
全然無いので、私もちょっとマズイかも…と思うんですが(汗
もうしばらくだけお待ち下さいね。

>激闘・サイヤ人
うわぁ…この最終回を無かった事にして、続きを読んでみたいです…w
いえ、面白かったんですけど(汗

412 名前:Classical名無しさん :04/06/26 12:07 ID:Y.xohBDk
saiyan killerキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
ぱふぱふキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!

413 名前:ヤムチャ〜砂漠の狼〜 :04/06/26 13:07 ID:ibaH6Q3Q
なんで俺をシカトするわけ?
これじゃ書いてる意味ないし。
ふざけんじゃねえよ。

414 名前:Classical名無しさん :04/06/26 14:09 ID:cmT6EcfI
>>saiyan killer
おお、絶好調ですね。

>>激闘・サイヤ人
最後の落差にワラタ。(・∀・)イイ!!

415 名前:Classical名無しさん :04/06/26 14:10 ID:BA0CfySE
>>413
そんな事はないでしょ。>>318-320の辺りでレスはついてるよ。
それに最初から賞賛ばっかり求めるのはどうかと思う。腐らずに
書いていれば、だんだんレスも増えてくると思うから頑張れ。

416 名前:Classical名無しさん :04/06/26 14:14 ID:W1qsjjuQ
>413
うんこおおぉぉぉ!
うんこっこおぉおおおおおお!!!
うんっ・・・うん・・・っ!
うんんこおおぉぉぉぉぉ!!!!!

417 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/26 18:45 ID:J5bLj26E
第七話「決戦!!ヤムチャ対悟空、ヤムチャの作戦」

ヤムチャは戦いの前に仙豆を食べて回復していた。
 「(どうやって、悟空を倒すかだが………)」
ヤムチャは考え、作戦は一つだけ見つかった。

 「では、試合開始!」
ヤムチャと悟空の攻防、さっきの戦いでダメージを受けている分、
ヤムチャが押していた。
 「やるな、ヤムチャ!」
 「まだまだ、こんなものじゃないぜ!」
戦っている最中にヤムチャは空を指差し、
 「おっ!!!」
とか言って、悟空の注意をそらし、斬りかかった。
実はこれが、ヤムチャの作戦である。
悟空にダメージが押しかかる!
悟空はその場を離れ、かめはめ波で勝負することにした。
悟空のかめはめ波!
 「(狼牙風風波は間に合わん!ここは必殺の……)」
悟空のかめはめ波がせまる!
ヤムチャは青龍刀から、かめはめ波を貫くような、棒状の細い気弾をだした。
ヤムチャと悟空、両方がダメージを受けた。
 「(風のように速いから、狼牙風風風………では、格好悪いから…………ウルフ・ハリケーンだ!!!)」
ネーミングにこだわるヤムチャであった。

                 続く

418 名前:ヤムチャは考える :04/06/26 22:46 ID:F/0RusMI
ピッコロ大魔王が倒されて1年・・・

修行をさぼり、食ってばかりだったため
ちょっと腹が出てきたヤムチャは
珍しく真剣に考えていた。

何故勝てないのか。

天下一武道会でもそうだが、
ひもののミイラ君にすら負けている。
では何が原因か。

爽やかな風  → 体重不足
ミイラ君   → 体格差
骨を折られる → 体を守る脂肪が足りなかった
足下がお留守 → 足下を守る脂肪が(ry

そしてヤムチャは食い始めた。

― 完 ―


419 名前:Classical名無しさん :04/06/26 22:52 ID:MLvX997c
ほんと、ぱっと思いつきで書いたような作品しかないな。
盛り上がってるとは言うが、そろそろ見限るかな。

420 名前:3年間 :04/06/27 00:08 ID:5xUbE2PE
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第1話 憂鬱の日曜日
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「全く最低だな・・・」
吐き捨てるようにつぶやいた。
俺はいつから、こうなってしまったのだろう?
それとも元々こういう性格だったのか?
自己嫌悪に陥りながらタバコに火をつけた。
「・・・ん」
隣では裸の女が寝ている。
(誰だ?)
一瞬の思考の後、彼女に話しかける・・・。
「おはよう、ランファン」
そして俺は深いため息をついた。


421 名前:3年間 :04/06/27 00:08 ID:5xUbE2PE
浮気をした後は、虚しさと罪悪感に悩まされる。
その度に『もう二度としない』と心に誓う。
俺はブルマを愛してるのだ…と。
だが、ブルマと喧嘩するたびに俺は家を飛び出し、
こうやってランファンとの浮気を繰り返してしまうのだった。

窓をあけて外を見る。
どんよりとした曇り空だ。
今にも雨が降り出しそうな気配である。
突風が部屋の中に入り込んできた。
都会独特の淀んだ匂いがする。
(嫌な匂いだ…)
俺は慌てて窓を閉めた。
風までもが、俺に冷たく当たってくるように感じる。

「全く最低だな…」
俺は噛み締めるように同じ言葉を繰り返した。



422 名前:3年間 :04/06/27 00:09 ID:5xUbE2PE
実のところ、次に現れるであろう強敵『人造人間』のことなど、
俺にはどうでも良かった。
ブルマと幸せに暮らせればそれだけで良いと思っていた。
(どうせ俺が修行した所で役に立つはずがない)
そんな考えが俺を支配していたからだ。
そして恐らくそれは事実だろう。
他の仲間とは、すでに雲泥の差が付いてしまっているのだから…
努力などで埋まるはずのない『差』が。

しかし、それは言えない。
今まで共に戦ってきた仲間の手前、、というのもあるが
せめて、ブルマの前では立派な戦士で居たかったのだ。
お互い尊敬しあえるような、そんな関係で居たかった。

好きな女を守れない、なんて弱い男には為りたくない。
その気持ちが俺を支えてきた。
だけど、その気持ちも限界のようだ。
むしろ、そういった自尊心が余計に俺の心を苦しめている。

いくら修行しても一向にレベルが上がらない
きっとこれが自分の限界なのだろう、と薄々気付き始めていた。
だがブルマは俺に対して強くあって欲しいと願っている。
俺が「人造人間との戦いに参加しない」などと言ったら
きっと彼女は幻滅するだろう。
これほど愛してるのに、こんなにも苦しいなんて…
今は顔をあわせるのも苦痛に思う。



423 名前:3年間 :04/06/27 00:10 ID:5xUbE2PE
ランファンは違った。
自分に対して「死んで欲しくない」と言ってくれた。
危険な戦いなどしなくて良い…と。
「ヤムチャ、、、貴方は何もしなくていいから。
 側に居るだけでいいから…」
その言葉が、俺をどれほど楽にしてくれた事か。

彼女は俺に何も求めない。

俺にとって彼女は所詮遊びだ。俺にはブルマが居る。
彼女はそのことを痛いほど良く判っている。
だから俺に何も求めない。
浮気だからこそ(俺にとっては)理想的な関係だった。
俺はこの関係に依存してしまっている。
どれだけ罪悪感を感じても、
きっと俺はまたこの家に来るのだろう。
いやな『現実』から逃げるために。

俺は心が黒ずんでいくのを感じた。
ふとカレンダーを見る。
未来から来た少年が告げた人造人間が現れる日まで、
もう後2年を切っていた。
俺は1年近くブルマを裏切り続けている。

今日は日曜日。窓の外が、にわかに活気付いてきた。

『Melancholy Sunday』

424 名前:Classical名無しさん :04/06/27 00:54 ID:1ZHz5oNo
≫ヤムチャ〜青龍刀伝説〜氏へ

突然ですが、幾つか言わせていただきます。
氏の作品には小説として重要な要素が欠けています。
 その一つは、場景描写の欠落です。
今回のところで言うと
 ≫ヤムチャは青龍刀から、かめはめ波を貫くような、棒状の細い気弾をだした。
この後です。
この後に、もう2,3行その場景描写する表現を入れてから
 ≫ヤムチャと悟空、両方がダメージを受けた。
と、その結果を見せたほうがより良くなると思いませう。
 もう一つは、「起承転結」がイマイチ薄いために1話1話のメリハリが無い事です。
初心者が長編を書こうとする場合、全体のオチに囚われ過ぎて、一つ一つの話の「起承転結」が疎かになる事が多々あります。まあ、逆の場合も在りますが・・・
まあ、「起承」の部分は原作が在る分楽なので省く事もできますが。
そうすると「転結」の部分、要するにヤマとオチをきちんと書かなくてはなりません。
氏の場合は「起承」の部分を思いっきり簡略化しているので、「転」で出来るだけ盛り上げて「結」で落とす、もしくは次回に続ける、と言う様な事が必要になります。

まあ、散々色々と書いてきましたが、一番いいのは一度「メモ帳」などに書いて自分以外の人に読んでもらうか、後日、冷静になった頃自分で読み返してみることをお勧めします。
それでは、ヤムレスの発展を願って失礼します。

425 名前:Classical名無しさん :04/06/27 01:19 ID:TuyJCgf2
最近は小ネタや短編が長編を支えてくれていい感じね
こんな雰囲気が続いてくれるといいな

426 名前:Classical名無しさん :04/06/27 01:47 ID:bYN0Ec22
面白い作品が出てくるならそれでいいや

427 名前:Classical名無しさん :04/06/27 03:31 ID:pgZeZcx.
>>425
同意
俺としては理想に近い

428 名前:Classical名無しさん :04/06/27 16:49 ID:hO7YEcec
うんこウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコウンコ運行


429 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/27 18:19 ID:J5bLj26E
第八話「死闘!!!勝者は?」

ヤムチャは名案が閃いた。それも、悟空を倒せるほどの、
 「次で決めるぞ!悟空!」
ヤムチャは上に気弾を放つ!悟空の意識が一瞬切れる!
一瞬のスキを見逃さず、なんと、青龍刀で悟空を尻尾を切った!
悟空はあまりの衝撃に耐え切れず、ダウン!
 「(悟空の奴はタフだ!さっさと止めをささねば!)」
ズバッ!!!
 「負けたぜ、ヤムチャ………」
悟空は気絶する前に言い放った。
 「ナイン、テーンっ!!!!!」
審判の声が鳴り響く。
歓声、勝利、歓喜、ヤムチャは全てをやり終えたかの様に………

 「優勝は、ヤムチャ選手!!!」

この言葉を最後に気絶した。



ガバッ!!!
 「ここは?」
 「気がついたのね、すごいじゃないヤムチャ、見直したわよ」
ブルマだ。そうか、ついに優勝したんだな……
 「はっ!悟空にこれをやってくれ!」
ヤムチャは仙豆を差し出した。
悟空も目を覚ました。
今、気づいたが、天津飯と餃子がいるぞ?
聞くところによると、鶴仙人との間でゴタゴタがあって、亀仙人のところに来たらしい。
まったく、軽いやつらだ………

430 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜の作者 :04/06/27 18:21 ID:J5bLj26E
>>424
ご指摘ありがとうございます。
以後、気をつけます。

431 名前:Classical名無しさん :04/06/27 20:46 ID:R8Xk2FQc
>>430
残念ですが・・・あなたの作品からは魅力というものが微塵も感じられません。
早々にこのスレを去ることをお勧めします。

432 名前:Classical名無しさん :04/06/27 23:33 ID:pgZeZcx.
>>431
残念ですが・・・あなたのレスからは生産性というものが微塵もかんじられません。
早々にこのスレをさることをお勧めします。

433 名前:Classical名無しさん :04/06/27 23:49 ID:Fj6pMWeg
>>432
残念ですが・・・あなたのレスからは知性というものが微塵も感じられません。
早々にこのスレを去ることをお勧めします。

434 名前:Classical名無しさん :04/06/28 00:08 ID:g576vpO2
>>431-433
これから気をつけますって前向きなこと言ってるのになんでそんなレスするんだ?

おまえらははっきり言ってこのスレにいても有害なだけなんだよ、去ってくれよ頼むから。
せっかく最近イイ小説が増えてきてるのに、勢い潰すようなことすんなよクズ。キチガイ。童貞。氏ね。

435 名前:Classical名無しさん :04/06/28 00:47 ID:YtNCK9mA
>>434
残念ですが・・・あなたのレスからはスルーするという事が微塵も感じられません。
早々にこのスレを去ることをお勧めします。

436 名前:Classical名無しさん :04/06/28 01:10 ID:g576vpO2
>>435
おまえのレスからも感じられねーよ
早々にこのスレから立ち去れよヴォケ!

437 名前:3年間 :04/06/28 01:49 ID:5xUbE2PE
------------------------------
第2話 悪夢に導かれた出会い
------------------------------

『はぁ、はぁ…どうやらお前らが思っているほど
  この化け物は強くないようだな』
??『ふ、今度は甘くみたのはお前たちのようだな』
『なに!?』
??『ギィイーーー!』

「『うわぁーーー!』」

部屋中に叫び声が響き渡る。
(誰だ? 煩くて眠れない…)
そう思うと同時に俺は起き上がっていた。
「夢…・か」
声の主は、俺自身だった。
全身にびっしょりと冷や汗をかいている。



438 名前:3年間 :04/06/28 01:50 ID:5xUbE2PE
サイヤ人が地球に降り立ったあの日、俺は命を落とした。
奴らが産み出した化け物
『サイバイマン』と呼ばれる緑の生き物によって。

死ぬというのは嫌な気分だ。
その瞬間、とてつもない恐怖に襲われたのを覚えている。
あの世や界王星など、死後の世界を体験したとはいえ
死の恐怖が消えるわけではない。
よく『死ぬような思いをした』というが、
本物の『死ぬ思い』というのは全く想像以上のものだった。

それでも俺は生きている。一度死んだはずの俺が…
つくづくドラゴンボールとは不思議なものだな、と思う。

だが、そのおかげで俺は、生きながらにして死ぬ夢を見る。
いや、正確に言うと"夢"ではない。
あの時の映像、感覚を鮮明に"思い出す"のだ。
すさまじい恐怖…身体中を駆け抜ける激痛と絶望感。
冷や汗がだらだらと流れ落ちている。
「嫌な気分だ…」
そう言いながら、俺はふと思い出した。
あの子と出会った日の夜の事を…

そう、ランファンと出会ったのも"夢"を見た夜の事だった。

439 名前:3年間 :04/06/28 01:50 ID:5xUbE2PE
それは夏も終わりに近づき幾分過ごしやすくなってきた、ある日のことだった。

俺はいつものようにブルマを抱き、
そして、いつものように眠りについた。
何も変わらない夜だった。

その夜、俺は夢を見た。いつもの夢だ。
化け物が俺に貼り付いてくる。
振りほどく間もなく、激しい爆発が俺を襲う…
「『うわぁーー!!!』」
夢と現実…両方で叫びながら俺は飛び起きた。
「はぁ、はぁ・・」
動悸が激しい。最悪の気分だ。

思えば、以前は眠りにつく時もブルマと一緒だった。
だが、この夢のせいでブルマは度々起こされる事に苛立ち、
いつしか2人別の部屋で寝るようになっていた。
フリーザ親子が地球に降り立った日以来、
"夢"を見る回数も増えていた。
あの凶悪な気を感じたおかげで、せっかく忘れかけていた
俺の中の"恐怖"が呼び起こされたのだろう…

440 名前:3年間 :04/06/28 01:51 ID:5xUbE2PE
ちっ、と舌打ちをしながら部屋を出た。

シャワーで汗を洗い落とし、夜風を浴びに外へ出た。
月がきれいな夜だった。
ひとしきり散歩をしてから部屋に戻ろう…
そう思っていたのだが、ふと街へ出る事にした。
何気ない思いつきだった。

西の都はかなりの都会なのだが、
最近は街へ出る事もめっきり減っていた。
久しぶりに見る夜の街は華やかだった。
ネオンが眩しい。
「そこのお兄さん♪お安くしとくよー」
「さ、さ、こちらへどうぞ♪ 世界の珍味が盛り抱くさんですぞ!」
「へっへっへっ、兄ちゃん、寄っていきなよ!美男美女選び放題だぜ?」
誘惑と欲望が絡み合う夜の街。
俺は目的もなく、ただひたすら歩いていた。

441 名前:3年間 :04/06/28 01:51 ID:5xUbE2PE
「きゃーー!」
声が聞こえたのは裏路地のほうからだった。
気が付けば繁華街からは少し離れた所まで来てしまったようだ。
この辺りは明かりも少なく治安も悪い。
見ると女が男2人に迫られている。

「なんだぁ?テメェは!!」
「殺されてぇのか!?」
見るからに悪いヤツ、、といった風貌だ。
手にはナイフを持っている。
とは言え、俺からすればそんなものオモチャにも見えない。
俺は男達を殺さないように気をつけながら気絶させた。

「大丈夫か?」
女は答えない。ま、いいか、、と思い
「さて、警察にでも連れていくか〜」
独り言とも、話しかけてるとも取れるような言い回しだ。
すると、意外な返答が帰ってきた。
「…。警察は止めて下さい!私が、、私が悪いんです」

「え?私が悪いって、、、ん?」
「って、あれ?? お前どっかで見た事あるなぁ?」
そう、俺はその女を知っている。
あれは…天下一武道会の時。
たしか、武術の達人ナムを場外寸前まで追い詰めた女戦士…。
「ランファン!?」
必死に記憶を辿りながら俺はそいつの名を思い出した。
「え・・?アンタ誰?」
残念ながら、向こうは俺のことを覚えていなかったようだが…

『Encounter which occurred by the "Nightmare"』

442 名前:Classical名無しさん :04/06/28 02:00 ID:2LKt3WSc
>>436
残念ですが・・・あなたのレスからは人間性というものが微塵も感じられません。
早々にこのスレを去ることをお勧めします。

443 名前:Classical名無しさん :04/06/28 02:43 ID:uCe6TjrU
頼むから荒らさないでくれよ
おいらは普通にヤムチャ作品を期待してるんだからさ。

444 名前:Classical名無しさん :04/06/28 02:57 ID:weFBBJhE
>>437-441
ヤムチャとランファンの絡みってのも珍しいな
期待してるからガンガレ

>>434 >>436
罵詈雑言を並べられたらあなたも荒らしに見えるよ
荒らしにいちいち反応してたらキリがないんだから、
スレを思う気持ちは分かるが頼むからスルーしてくれ

445 名前:Classical名無しさん :04/06/28 03:08 ID:cWK007Rg
>>444
というかおまえもスルーしろよ。気づけよ

446 名前:Classical名無しさん :04/06/28 03:52 ID:1akntA4A
起き抜けに一杯

銘茶『擦るー汁』

447 名前:Classical名無しさん :04/06/28 12:58 ID:ibaH6Q3Q
>>445
残念ですが・・・(ry

448 名前:432 :04/06/28 18:31 ID:pgZeZcx.
>>434
俺は一応荒らしにレスつけただけで青龍刀を叩いたわけではないが

449 名前:Classical名無しさん :04/06/28 18:36 ID:cz1p9kSQ
>>445
いい加減にしろ。スルーすりゃいいものをいつまでもグダグダと。
てめーが荒らしだろ。2度とこのスレに書き込むな。氏ね。


450 名前:Classical名無しさん :04/06/28 18:48 ID:3VSfV6PA
>>448
残念ですが・・・あなたのレスからは学習するということが微塵も感じられません。
早々にこのスレを去ることをお勧めします。

451 名前:Classical名無しさん :04/06/28 19:01 ID:cz1p9kSQ
>>450
残念ですが・・・あなたのレスからは学習するということが微塵も感じられません。
早々にこのスレを去ることをお勧めします。


452 名前:448 :04/06/28 19:04 ID:pgZeZcx.
そうか?どのあたりが?

453 名前:448 :04/06/28 19:05 ID:pgZeZcx.
↑ >>450

454 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/28 19:12 ID:J5bLj26E
第九話「動き始めた魔王」
 「クリリンはどうした?」
 「クリリンなら自分の部屋……」
それを聞くと、クリリンの部屋に駆け出していった。
ヤムチャには得体のしれない予感があった。
クリリンと何かが戦っている。
 「(シンバルだ!)」
ヤムチャは飛び出してシンバルに斬りかかる!
シンバルはそれなりの傷を受けたが、すでにクリリンを倒していた。
 「クリリーン!!!」
これにヤムチャは怒り、シンバルを瞬殺していた。
ヤムチャは大急ぎで仙豆を食べさせたが遅かった。
そこで、みんなを呼び状況を説明、ピッコロのことも話した。
超神水を飲むことを提案し、カリン塔をのぼりはじめた。
 「俺はやることがあるから先に行っておいてくれ」
ヤムチャはヤジロベーを仲間にするため、金斗雲に乗って行き、ヤジロベーをうまく仲間にした。
四時間後全員がカリン塔に着いた。
全員、超神水を飲もうとしたが、飲めたのは悟空、ヤムチャ、天津飯だけであった。
カリンは大猿と狼の姿が見えたような気がした。
悟空とヤムチャはついでに、太陽拳と武空術を習得した。
ヤジロベーはカリン塔に居座ることになった。
 「ヤジロベー、その刀強そうだな、見せてくれないか?」
その時、ヤムチャの青龍刀と、ヤジロベーの刀が光る!
 「何だこれは、青龍刀と刀にパワーが…!」

〜説明〜
ヤムチャの青龍刀と、ヤジロベーの刀と、もう一つのある剣の三つの刃として昔、封印されていたらしく、
刃がそろう時、100パーセントのパワーが解放されるという伝説があり、二つの刃が揃いパワーが引き出されたということ
もう一つのある剣はストーリーが進むにつれて分かってきます。

ヤムチャの青龍刀と、ヤジロベーの刀がパワーアップした!

455 名前:鬼と愛と狼と :04/06/28 22:43 ID:hXPr9z6U
西の都の超高級会員制ジムに今日もまた巨大な炸裂音が響き渡る。
熱気にあふれるジム内。その熱気は、たった一人の男から発せられていた。
男の周りには、見るも無残に破壊されたトレーニングマシンの数々。
男が全て素手で破壊した物だ。
 「ヤ・・・ヤムチャ様・・今日はこの辺で終りに・・・」
 「なんだ?お忘れか?このジムの運営金は、ほとんど俺が払っているということを」
男の圧倒的な権力、そして腕力を含めた身体能力の前に、ジムのオーナーは成すすべがない。

3年後現れるという人造人間に対抗する体を作るため、ヤムチャはトレーニングをしていた。
修行ではない。あくまで「トレーニング」である。
バーベルを素手で握り潰し、ベンチブレスを破壊する。
常人から見たら、化け物の仕業としか思えないような所業だが、彼にとっては
ただのトレーニングだった。
この3年間は、違う。俺の・・・武道に対する熱い思い。
天下一武道会に向けての3年間、どんな3年後、自分と対する敵はどんな強敵なのか・・・
それを考えるだけでワクワクし、そして勝利のために身体を鍛えていた。
1年後、サイヤ人が地球にやってくる・・・。あの時は「地球の運命」を自分が背負っている
というプレッシャーを感じながらも、未知の強敵の存在にワクワクしていた。
だが、今は違う。
ヤムチャは考える。このなんとも言えない脱力感・・。これはなんだ・・・。
答えはすぐに見つかる。これは・・「諦めの気持ち」
自分が今、どんな手を使ってでも勝てないであろうピッコロ。そしてその上を行くベジータ。
そしてそんな二人の、はるか遠くの次元に存在する、超サイヤ人。
そして人造人間・・・。俺の出番が無いことは明らかじゃないか・・・。


456 名前:鬼と愛と狼と  :04/06/28 22:44 ID:hXPr9z6U
無意識のうちに、「諦めの気持ち」が増長していったのだ。その結果がこれだ。
巨大な山をも吹き飛ばせる力を持っている自分が、こんな辺鄙なジムで毎日汗を流している。
きっと自分に言い聞かせているんだ。オレはこれでも身体を鍛えているって・・・。
無駄だけど・・・もう本格的な修行をする気にはなれない。だから・・・。
ヤムチャは立ち上がった。
 「カプセルコーポレーションまで頼む」

ハイヤーに乗ってついた先はカプセルコーポレーション。ブルマの家だ。
インターホンを押すと、あの明るい声と共に彼女が出てくる。もっとも、もうヤムチャの女ではない。
 「あらヤムチャ。どうしたのいきなり」
一体何年この女と付き合ったのだろうか。ヤムチャは思う。いつの間にか、自分にとって
かけがえのない存在になっていた。それが・・・もう自分の物ではない。
このかつてない脱力感。もしかしたら、彼女がいなくなった分、抜け落ちてしまった自分の心の
中が腹を鳴らして訴えているのかもしれない。満腹にしてくれ・・・と。
 「ああ、ドラゴンレーダーを貸してくれ。今すぐだ」
 「え?いいけど、何に使うの・・?まさか新しい彼女(ry」
 「俺が強くなるための・・・答えを神龍に教えてもらうんだ」

ドラゴンボールは一週間程で集まった。ヤムチャは一人神龍を呼び出す。
現れた巨大な龍は、ヤムチャに問いかける。願いはなんだ・・・?と。
 「単刀直入に言う。オレは今かつてない程に腑抜けてしまっている。ヘタレだ。
 俺がこれからさらに強くなるため、どうしたらいいかを教えてくれ。わからないんだ・・・」
神龍は答える。
 「たやすいことだ・・・」
龍の瞳が赤く輝きだすと同じに、ヤムチャの身体も光に包まれた。


457 名前:鬼と愛と狼と  :04/06/28 22:45 ID:hXPr9z6U
ー東京、横田基地。
史上かつて無い、猛烈な親子喧嘩がここで行われていた。
 「キャオラァッッ!」
 「強え男には匂いがある・・・俺の好きな香りだ・・・」
仁王立ちする長身の男に、容赦なく殴りかかる少年。そして周りには20人程のギャラリー。
長身の男の名は範馬勇次郎。またの名をオーガ。地上最強の生物。
そしてその息子、刃牙。二人は戦う運命にあった。
勇次郎の女、そして刃牙の母、江珠。彼女は二人の戦いを見守る。
 「なあ江珠、今日喰っちまおうぜ・・」
不気味な笑みを浮かべる勇次郎。その顔を見て、江珠は心の底から喜ぶ。江珠は
勇次郎を喜ばせるために、刃牙を育て、そして刃牙は母に愛してもらうために強く・・・。
 「刃牙・・・お父さんを喜ばせなさいッッ!」
 「喰うぜ」
勝負は一瞬。息子は父の一撃を受け、地面へひれ伏した。
意識を失った息子に、父は容赦なく攻撃を続ける。刃牙は死ぬ・・。自分が育てた息子の死・・・。
 「バッカみたい・・・」
江珠がふらふらと勇次郎へと近づいていく。江珠の心には、遅すぎた母性本能の目覚めが始まっていた。
と、同じに勇次郎も動きを止める。
 「いい匂いだ・・・。なんでかな・・・今日は最高の夜になりそうだ・・・」
勇次郎はくるっと後ろを向いた。周りのギャラリーも一斉にその方向を向く。
 「ここは・・・どこだ・・?神龍の奴、こんなところに答えがあるってのかよ・・・」
 「よう優男さんよ、散歩の途中なら悪いが、ちょいと俺と遊んでくれないか・・?ちょっとでいいんだ」
 「む・・・・。ほう、荒削りではあるがなかなか心地よい気だ・・。神龍め、これが答えだとでも
 いうのか・・。まぁいい。眠っていた俺の心の狼を起こすには丁度良さそうな相手だ・・」

範馬勇次郎 対 ヤムチャ !!!開始!!!

458 名前:ブラックキング ◆/qld5Tcg :04/06/28 22:46 ID:hXPr9z6U
後編は後ほど。

459 名前:Classical名無しさん :04/06/28 22:46 ID:hFGlc6Lo
で、こっちにバキネタか。ヤムチャネタだけど。

460 名前:鬼と愛と狼と :04/06/28 23:42 ID:hXPr9z6U
ヤムチャは相手の・・勇次郎の戦闘力をおおよそ見抜いていた。
サイヤ人達の言う戦闘力でいったら、5〜6000ぐらいの力は持っているか・・・。
あの時、俺の大事な命を奪ったサイバイマンとかいう化け物を出したハゲ頭。
あいつぐらいの力は持っている・・・。しかし、界王の元で修行した今の俺なら楽勝・・・・。
 「サーチは終ったかい?」
 「!?」
勇次郎がヤムチャに問いかける。
 「インテリにはわからんかもしれんが、そんな戦いはつまらないものだ。
 本能が戦いを欲しているのだよ。本能が戦い方をおしえてくれるのだ。あんたも
 無駄な考えは捨てて、全力で俺にぶつかってきてくれや。最高の夜になると確信している・・。
 ふん、いつになく多弁になっちまったな・・」
この男・・・戦いが生活の一部・・・。いや、それ以上のウエイトをしめている。
こんな男に出会えるとは・・。恐らく俺より戦闘力に関して言えばかなり低いだろう。
だが、それなのに俺はこの男に惚れかけている。いや、この男だけにではない。
俺もかつてはこんな輝きを持っていたはずだ・・。昔の俺を惚れ直すッッ。
ヤムチャは額から流れる冷や汗をペロリとなめ、フッっと笑った。勇次郎もそれに呼応するように笑う。
 「行くぞ」
 「いつでもいいぜ」
ドンッッッ!!
勇次郎の身体が、遥か遠くへと吹き飛ばされる。何が起きた・・・?あたりにいるギャラリーは
花山薫をはじめ、それなりの格闘家としての力を持っている。そんな彼らがまったく反応出来ない速さ。
狼牙風風拳であった。長年封印、いや・・恥ずかしくて使っていなかったこの技。
この男には、この技で勝負する。ヤムチャはそう決めていた。
500M程先に倒れこんでいる勇次郎を、ヤムチャは追撃する。これで決まりッッとは思えない・・。
ヤムチャの拳が、倒れている勇次郎の顔に触れるその瞬間・・。
「邪ッッ」


461 名前:鬼と愛と狼と :04/06/28 23:43 ID:hXPr9z6U
音速のジャブ。かろうじてかわすヤムチャ。勇次郎はノーダメージ。
 「い〜い一撃だった〜 一番風呂に入った気分だ・・・気持ちよかったぜ」
鬼・・・オーガッッ。ヤムチャは勇次郎を見てその二つの言葉を思い浮かべる。
当然、ヤムチャは彼の名前も俗称も知らない。しかし、ヤムチャの目の前に立つ範馬勇次郎という
男を言葉で表現するには、鬼という言葉以外思い浮かばなかった。
先ほど計測した大体の戦闘力。それ自体は変わっていない。だが、何か得体のしれない強さ・・・。
ヤムチャは勇次郎からそんなものを感じ取っていた。強い・・・ッッ。
 「はああぁぁぁぁ!!狼牙風風拳ッッ!!」 
 「フンアッッ」
拳と拳の攻防。両者共、クリーンヒットのないままその状態は数分続いた。
楽しい・・・。戦いが、こんなに楽しいとは・・・。
ヤムチャは勇次郎の顔を見る。笑っている・・・。ああ、そうか。お前も楽しいか。
そうだな。楽しいな・・。このまま二人でこうやって・・・
 ドンッ
突然、地面がさかさまに見える。な・・何が起こった・・?あっけにとられるヤムチャ。
 「足元がお留守だったぜ」
足払いッッ・・。一瞬の油断がヤムチャの反応を鈍らせた。
屈辱的な言葉と共に、勇次郎の蹴りがヤムチャの右足を襲う。クリーンヒット。よろけるヤムチャ。
 「屈ッッ」
左足で地面を蹴り、勇次郎との間を取るヤムチャ。間髪入れずに向かってくる勇次郎。
その姿を見たヤムチャは、とっさにあの技の構えをとる。
 かめはめ波・・・・。
しかし・・・これを使ってしまうと、さすがの彼の身体もコナゴナに・・。今の俺では
手加減も出来そうにない・・・。どうする・・・
 「どうした・・・?使いなよ・・・。手加減は許さないぜ・・・」


462 名前:鬼と愛と狼と :04/06/28 23:44 ID:hXPr9z6U
勇次郎の言葉に、ヤムチャは吹っ切れる。
 「波ァァァァァー!!!!!」
手から発せられる閃光、そして直後の大爆発。これは夢だ・・。周りのギャラリーはそう思い始める。
爆炎に包まれた勇次郎。その姿をうかがうヤムチャ。
勝った・・・。結果的に、俺の反則勝ちのようなものだが・・・。
偉大な戦士だった。絶対に忘れない・・。忘れな・・・ッッッッッ・・・
 「さすがに効いたぜ・・・・・」
勇次郎は存在していた。かめはめ波に耐えた。両腕はほぼ骨のみの状態。
髪の毛は焼け落ち、恐らく身体全体が重度のやけどを負っているはず。しかし、勇次郎は耐えた。
 「どうした・・?攻めてこないのか?・・・」
ヤムチャを挑発する勇次郎。
尊敬するよ・・・。そして、だからこそ・・・全力でとどめを刺させてもらうッッ!
 「アビジョォオオオオオオオオオオオッッッッッ!!!」
ヤムチャ、突撃。狙うは勇次郎の頭のみ。狼牙風風拳、発動! にやりと笑う勇次郎。
そう・・・それでいいんだ・・・。
 「モラッタッッ!」
グシャッ!

 「勇次郎・・・・・」
ヤムチャの渾身の一撃・・。それを全身で受けたのは勇次郎でなく、江珠であった。
一度は母になりかけた江珠。しかし、死を目前にした愛する男を前にし、狂気と化した愛情は
自己犠牲の精神へと変貌。ヤムチャの拳から、勇次郎を身を挺してかばった。
 「なんて・・・いい女なんだ・・・」
すでに息のない江珠を抱きしめ、そして握り潰していく勇次郎。
愛・・・。愛か・・・。そうか・・やはり愛だったんだ・・。ヤムチャは悟る。


463 名前:鬼と愛と狼と :04/06/28 23:45 ID:hXPr9z6U
この男、範馬勇次郎の強さを作り出しているもの、それは愛ではない。だが、俺の強さの源。
それは愛だった。それを気づかせてくれた。この戦い、勇次郎、江珠・・・。感謝する・・・。
俺は・・・ブルマとヨリを戻すッッッ

その時、ヤムチャの身体が再び光に包まれ、そして消えていった。

数日後・・・

 「あら、ヤムチャ。どうしたのよ、そんな傷だらけになって・・」
 「ああ、ちょっと本格的に修行を初めてな・・。それより今から映画でも見に行かないか?」
 「え・・・ええ。でも・・・ベジータと約束が・・」
奥からベジータが現れる。じっとにらみつけるヤムチャ。
 「なんだ?貴様ごときが修行をしたからといって、3年後勝てる見込みはゼロだ。
 大人しくしていたほうが身のためだぞ」
 「ヘッ やってみなきゃわからんだろう。とりあえず、オレは第一目標をあんたに決めた。
 この場で手合わせ願おう」
 「ほう・・・いい度胸だ。無謀だがな・・」
ブルマ・・横で俺の戦いをよく見ていてくれ。そして何か感じるものがあったら・・・。
その時はまた、俺の元へ帰ってきてくれないかな・・・?

おしまい

464 名前:ブラックキング ◆/qld5Tcg :04/06/28 23:45 ID:hXPr9z6U
残念ですが・・・ってか?


465 名前:Classical名無しさん :04/06/29 00:13 ID:h3QVlzzI
乙!案外リアルなシミュレーションかもしんない。

466 名前:Classical名無しさん :04/06/29 00:18 ID:SRQRj4GA
勇次郎の戦闘力高すぎ、
正直亀仙人よりちょっと弱いぐらいじゃねーの?

467 名前:Classical名無しさん :04/06/29 01:39 ID:./V6S5ys
>>455-463
面白かったけど、勇次郎がナッパはおろかピッコロ大魔王に勝てるとは
到底思えないなあ
いくら強力な物とはいえ麻酔銃で動けなくなるくらいだし>勇次郎
そこだけが心残り

けど十分面白かったのでできればまた書いて欲しいな
お疲れ様

468 名前:Classical名無しさん :04/06/29 08:21 ID:KkNilDO6
雰囲気がよかったです

469 名前:Classical名無しさん :04/06/29 12:47 ID:XqUGU6kg
つかバキ作中でも勇次郎のどこが軍隊以上の脅威なのか。
それが疑問。軍隊使えばいつでも殺せるじゃん。

470 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/29 19:01 ID:J5bLj26E
第十話「ピッコロ大魔王」
ヤムチャ達はすぐにピッコロを倒しに行った。
ピッコロはドラゴンボールを集めきれず、老いていて、結局やられ、死に際にマジュニアに望みをたくす。
ヤムチャはカリン塔の上に神の宮殿があるのを教え、行くことにする。
神の宮殿に着き、ミスターポポが出迎えてくれた。
悟空が最初、神をピッコロと間違えたがヤムチャがとめ、修行させてもらうことになった。
そして、一年後クリリンが生き返り、太陽拳と武空術を覚え、ヤムチャ達と遅れて、修行スタート。
さらに、一年後、皆、気を感じる能力を身につけた。(クリリンは順応力が良いので追いついた。)
それから、二年は各自で修行。(ヤムチャ、重力室で修行!)
悟空はでかくなり(約180cm)、ヤムチャも負けず、同じくらいの身長になり、餃子も急激に成長し、約180cmに
しかし、なんと天津飯はそれ以上(約2m)であった。(クリリンは二年しか修行できなかったからか、あまり大きくならず……)
第23回天下一武道会の季節がやってきた!

 続く

471 名前:Classical名無しさん :04/06/29 21:04 ID:VbDruH1c
>>470
>餃子も急激に成長し、約180cmに
ごめん、想像したらワラタ

472 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:47 ID:qmRozgWY
本当は長編を書こうかな? とも思ったんだけど現在進行中の長編がたくさんあってお腹いっぱいなので
とりあえず短編を書いてみた。

【ストーリー】

 地球に進行して来たサイヤ人・ラディッツに息子をさらわれてしまった孫悟空!
 原作と違ってピッコロは助けに来ない! 絶体絶命の大ピンチ!
 戦えるのはその場にいたクリリン、それに居場所がわかっているヤムチャだけだ!

 悟空とクリリンは、まぁ役にはたたないだろうが念のためヤムチャも仲間に誘うことにした。

473 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:47 ID:qmRozgWY
俺は今、地球に侵攻して来たサイヤ人――悟空の兄――とやらの居場所に、飛行機で移動している所だ。
さらわれた悟空の息子がかぶっている帽子にドラゴンボールがくっついていたことが幸いしたのだろう。
ドラゴンレーダーを使えば、サイヤ人の居場所がわかるのだから。

だが、今現在戦える戦士は俺と悟空とクリリン。このたった三人だけだ。
果たして、この三人でサイヤ人とやらを倒すことが出来るのだろうか?
と言うか、悟空はともかく俺やクリリンなんて何かの戦力になるのだろうか?
せめてここに天津飯が居てくれたなら……いや、それは言うまい。
無いものを欲しがったところで、手に入るわけではない。
結局のところ、戦えるのは俺たち三人のみ。それだけでサイヤ人を倒さねばならない。
倒せるだろうか? ではなく、倒さなければならないのだ。
そうでなければ、この地球はサイヤ人によって滅ぼされてしまうだろう。

「ハァ……」
飛行機を操縦しているクリリンに聞こえないように、そっと溜め息をつく。
そうだ、そもそもどうして俺がこんなところに居るんだろうか?
俺は、少し前のことを頭の中に思い浮かべた。

***************回想開始******************

474 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:48 ID:qmRozgWY
「と言うわけで、力を貸してくれ」
いつの間にか家の中に入り込んでいた悟空が発した最初の言葉がこれだった。
「いや、何がどういうわけなのかさっぱりわからんのだが」
半眼で、うめく。
黒髪黒目、鍛え抜かれた無駄のない肉体、少年の様な好奇心に溢れる光を宿した瞳。
それだけなら目立ちはしないだろう。が、その身に亀のマークの入った緋色の道着など纏っているものだから
いやがおうにも人目を引く存在ではある。
もっとも、この家の中では人の視線を気にする必要も無いのだが。

目の前の男の名前は孫悟空。
五年前、この世に蘇った悪の大魔王ピッコロを倒し、世界を平和に導いた正義の味方。
絶対的な才能と戦闘センスに恵まれ、大きなポテンシャルを秘めた最強の戦士。

初めて会ったのは10年以上も前だったか……
あの頃はもっとチビだったのに、人間の成長とはわからないものだ。

475 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:48 ID:qmRozgWY
そんなことをボーっと考えている間に、悟空が色々なことを説明していた。
サイヤ人のこと、ラディッツのこと、さらわれた息子のこと。
それらを説明し終わった後、悟空はさっきまでよりも数段強い口調で
「悟飯を助けるのに力を貸してくれ」
なんて、俺に頼み込んできた。

サイヤ人……
この男が、悟空が俺に助けを求めるほどまでに恐れる存在。
悟空を軽くあしらうほどの力を持った戦士。

……対して、こちらの戦力は悟空とクリリンのみ。
この二人に俺が加わったところで、恐らく勝ち目は無いだろう。
悟空クラスの戦士がもう一人いるならともかく、俺やクリリンなんかじゃ、助けにもなるまい。
大体、俺には女の子とデートする約束があるのだ。
はっきり言って、悟空の息子や地球の危機などに構っている暇は無い。


476 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:48 ID:qmRozgWY
「すまない、俺では足手まといになりそうだ」
なんて、オブラートに包んで断ってみる。
そりゃそうだ。「今からデートだから」なんて理由で断ったりしたら、サイヤ人に殺される前に悟空に殺されてしまう。
けっこう長い付き合いとはいえ、大魔王を倒したほどの男だ。怒らせるのは得策ではない。

……ピンポーン
突然、玄関からチャイムがなった。
おかしい、今日は来客の予定は入ってなかったはずだ。
不審に思いながらも、玄関まで歩いていく。
もしも新聞の勧誘だったりしたら、狼牙風風拳をお見舞いしてやろうなどと思ったりした。
……が、扉を開けた先に立っていたのは、予想に反して新聞の勧誘やセールスなどではなかった。
「ヤムチャさん、約束の時間にはちょっと早いですけど、待ちきれなくて来ちゃいました!」
えへへ、という感じに笑いながら来客者である女性が言う。
……ああ、新聞の勧誘員だった方がどんなによかっただろうか。
女性の名前はマロン、風貌については略すが、端的に言えば本日ヤムチャとデートをする約束をしていた――
――つまり、ヤムチャの浮気相手なのである。


477 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:49 ID:o78dttJA
「なぁ、約束って何のことだ?」
いつの間にか玄関先までやって来ていた悟空が聞いてくる。
まったく、本当に神出鬼没な男だ。どうやら俺のプライバシーなどお構いなしのようだし。
とりあえず、マロンのことはなんとかして誤魔化し通さねばなるまい。
この男に知れたら、後々色々と厄介なことになる。
ブルマに報告なんてされた日には、この家――つまり、カプセルコーポレーションの住居――にも、住めなくなってしまう。
それは、困る。今更荒野のハイエナ時代の生活に戻るつもりなんてさらさら無いし、
このハイテクな家になれちまったら、岩山をくり貫いて作っただけのアジトになんか適応も出来そうに無い。
だが、そんな風にゴチャゴチャと考えていたのがいけなかったんだろう。
「はい。ヤムチャさんは、今日わたしとデートする約束なんです」
なんて、マロンの奴が悟空にぶちまけてやがったりしていた。
「い!? で、デート!?」
悟空の奴が、大げさなまでに驚いている。
……だが、あの驚きは「フリ」だ。悟空とは旧知の仲である俺にはわかる。
あれは悟空の手のひとつ。つまり、「驚いたフリをして、次の言葉を出しやすくする」と言う技だ。
「驚きを表現した後には言葉を続けやすい」と言う人間心理を利用した悟空ならではの会話方法である。

478 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:49 ID:o78dttJA
さて、さっきも言ったとおり、俺と悟空とは旧知の仲である。
友人といってもいいかもしれない。それほど俺たちは互いをよく知っている。
互いをよく知っているということは、それはつまり次の相手の行動や言動にある程度の察しがつくということでもある。
……つまり、この場合
「へぇ……そうかそうか、ヤムチャ、今日はデートの約束があったのか。
 確かにデートは大切だよな。おめぇにとっては悟飯の命や地球の運命よりも優先されるもんな。
 あーあ、けどオラちょっとショックだな。ヤムチャがオラの子供よりもデートを大切に思ってるなんて。
 そう言えばあの時(ヤムチャと悟空の初対決)の勝負の決着がまだついてなかったよな。
 オラとしてはここで決着をつけてもいいんだぞ、ヤムチャ」
なんて、関節をポキポキと鳴らしながら言うんだ。この男は……

*************回想終了********************

479 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:50 ID:o78dttJA
と言うわけで、完全に脅されて連れて来られたわけである。
ちなみに、そんな方法で俺を連れてきた悟空はと言うと、
「……しかしヤムチャが世界平和よりも女の子とのデートを優先させるなんてなー
 予想はしてなかったことも無いけど、オラちょっとビックリだ」
などと、しつこくネチネチと言って来ている。
「……悟空、わかった。もうわかったから、俺が悪かったからさ……
 頼むから、ブルマにだけは言わないでくれ……」
我ながら情けない。が、仕方ない。
これも今の生活を維持し続けるためだ。といっても、サイヤ人に殺されるのなら今の生活もクソもないのだが。
「ん? 女の子とデートをするのがいけないことなのか?
 オラよくわかんねぇや。はははっ」
嘘だ。絶対嘘だ。
こいつはわかってやっている。いわゆる確信犯だ。
大体コイツ、何で筋斗雲に乗らないんだ?
もしかして、乗らないんじゃなくて乗れないんじゃないだろうか?


480 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:50 ID:o78dttJA
そんなやり取りを続けているうちに、どうやら目的地についたらしい。
眼下には広がる荒野。大きなクレーター。そして、その荒野の中に立たずむ一人の男。
……あれが、サイヤ人。最強の戦士、悟空の兄。
悟空が、次にクリリンが、静かに敵の待つ大地へと降り立つ。
俺も遅れることなく、その動きを追い、大地に降りる。
目の前には、ただそこに存在するだけで周囲に威圧感を振りまく男。
……やはり、勝てないかもしれない。
そんな俺の弱気を知ってかしらずか、悟空にもいつものような余裕は無い。
お互いにピリピリした一触即発の状況の中、先に口を開いたのは敵のサイヤ人だった。

481 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:50 ID:o78dttJA
「ほう、よくここがわかったな、カカロット」
言いながら、目元の装置をなにやら操作する。
ピピピ、という機械音とともに、その装置のレンズ部分に文字――だろう、恐らく――が写る。
「戦闘力206に、そっちの長髪は177か。
 はっはっはっ、こんなゴミどもを連れて来て一体何をしようと言うのだ、カカロット?」
サイヤ人――ラディッツ――が高らかに笑う。それは余裕の笑いだ。
それもそのはず、例え俺やクリリンの様な戦士が何人いたとしても、奴にとっては何の脅威にもなりそうにはないのだから。
その、そこにいるだけで感じる圧倒的な威圧感に気おされる。
駄目だ、逃げよう。どう考えても勝てそうに無い。
「決まってんだろ。オラの息子を取りけぇしに来たんだ!」
一人気おされていない……否、気おされていないように振舞っているだけかもしれないが、はっきりとした口調で悟空が答えた。
「ハッ! その程度の未完成な戦闘力で、この兄に勝てるとでも思ったか!?」
言い放つラディッツ。その声には、はっきりと「怒り」が込められている。
「貴様を仲間にするのはもう無しだ! 一族の恥め、死んでしまえッ!」

482 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:51 ID:o66xqASA
ラディッツの体が、突然膨れ上がる。
……いや、それは錯覚だ。ラディッツはただ超高速でこっちに突っ込んできただけだ。
その動作があまりにも速すぎるから、体が膨張したように見えただけだろう。
それらの情報を瞬時に理解し、反射的に前方へと拳を打ち出す。
……が、打ち出した拳は何も無い空間を切っただけだった。
「こっちだ!」
直後、後ろから来た重い衝撃に、俺の体は前のめりに倒れる。
何が起こったのか、理解できなかった。
だが、俺と同じように前のめりに倒れるクリリンが視界に入ったとき、俺はようやく現状を理解できた。
……なんてことだ。このサイヤ人は、超高速の突撃状態から、俺の拳が打ち出されるのにあわせて体の向きを変え、
俺が拳を打ち出しきる前に後方に回り込み、俺とクリリンを二人まとめて一撃で殴り倒したというのか……!


483 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:51 ID:o66xqASA
倒れこみながらも、俺の意識はなぜか冴え渡っていた。
右手に気を集中させ、軽く気孔波を放つ。
その反動を利用し、俺は体を浮き上がらせつつ前方へと移動する。
空中で前周りに回転し、勢いを殺しながら着地した。
すばやく、さっきまで自分が立っていた場所へと振り向く。が、視界に入ったのは倒れたクリリンだけだった。
「上だ、ヤムチャ!」
悟空のするどい声に反応し、上を向く。
次の瞬間目に映ったものは、空中から高速で降り注ぐ光の塊だった。
「くっ!」
今から切り返すことは出来ないと判断し、横っ飛びに飛ぶ。
その判断は正しかったようだ。一瞬遅れて、俺のいた地点は光の奔流に飲まれていた。
大地に衝突した光の塊は膨れ上がり、そのまま大爆発を起こす。
それにより生じた爆風により、俺はまたも吹っ飛ばされることになった。

484 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:51 ID:o66xqASA
着地し、次の攻撃に備えるが、ラディッツの追撃は無かった。
どうやら、先ほどの攻撃で巻き上げられた埃が、ラディッツから俺の身を隠してくれているようだ。
だが、こちらからはラディッツの位置がわかる。奴はまだ空中に静止したままだ。
ラディッツとの位置関係を把握し、頭の中で何枚もの絵を思い描く。
その絵は奴を、ラディッツを打ち抜く光、気の奔流、直進するエネルギー……
それらひとつひとつの絵をまとめ、ひとつのイメージとして完成させる。
イメージしながらも、気を拳へと集中させ、高めていく。
――そして、叫ぶ!
「かめはめ波ーーーーーーー!」
拳から打ち出されたエネルギーは、埃を払いながらラディッツへと突き進む。
イメージした通りの形、スピード……かめはめ波は、完全に成功した。
そのまま突き刺さる。ラディッツは回避運動を取る暇も無く、光の奔流に飲み込まれていった。


485 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:51 ID:o66xqASA
「かめはめ……波ーーーーー!」
それに合わせるようにして、横合いから俺の放ったものよりも数段威力の高いかめはめ波が打ち込まれる。
悟空の放ったソレは、俺のかめはめ波と交差するようにラディッツを直撃した。
……勝った。そう確信する。まさかこれだけの攻撃を食らって、生きていられるハズが無い。
そう、ハズが無いのに……
「今のは、なかなかの攻撃だった……」
光が収まったとき、そこには傷を負いながらもほとんど体力を失っていないラディッツの姿があった。
「一時的にだが、戦闘力が934と768まで上昇した……
 なるほど……貴様らは、戦闘力を自在にコントロールできると言う事か」
冷静さすら失っていないラディッツ、どうやら今の攻撃は殆ど無意味だったようだ。
むしろ、埃を払ったことによりこっちの姿が向こうからも丸見えになっていることを考えると、失敗だったかもしれない。
「く、くそっ!」
例え意味が無かろうと、もう一度かめはめ波を放つしかない。
今の俺たちに出来る反撃は、恐らくそれだけだ。
悟空の方を見やる。と、どうやら同じ考えらしい。かめはめ波の構えを取り、気を高めている。
……が、

486 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:52 ID:o66xqASA
「おいおい、今度はこっちの番だろう?」
言うが早いか、ラディッツの両手からエネルギーの塊が生まれる。
そのエネルギーは、俺と悟空に向かって一発ずつ、それこそ一直線に向かってきた。
……駄目だ、早すぎる。避けきれそうに無い。
かめはめ波のモーション中だったから、すぐには動けない。どうやらこれは直撃しそうだ。
――ああ、こんなことならちゃんとデートしとくんだった。
……と、突然エネルギーの軌道が横にそれる。いや、横から飛んできた気孔波によって強制的に変えられた。
その気を、俺は知っている。俺の永遠のライバル、天下一武道会で優勝したこともある男。
「どうやら間に合ったようだな。昔、足を折ってしまった借りは返したぞ、ヤムチャ!」
やはり、天津飯だった。

487 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:52 ID:BempihjQ
「ちっ……さっきから、雑魚がうじゃうじゃと……
 面倒だ! 全員まとめて消し去って……! な、何だ!? 体が動かん!」
突然、上空にいるラディッツの動きが止まる。
「チャオズが超能力で奴の動きを止めている! 今のうちにやれ!」
どうやら、チャオズも来てくれているらしい。
とにかくこれはチャンスだ、この機を逃すつもりは無い。
すばやく、かめはめ波を撃つ体勢に入る。悟空も俺と同じ考えのようだ。既にかめはめ波を撃てる状態になっている。
「か〜、め〜……」
悟空と俺の声が重なる。
「は〜め〜……」
気が、高められていく。
「はーーーーーーーー!!」
二人同時に放ったかめはめ波は、交差し、空中に美しい光のクロスを生み出した。


488 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:52 ID:BempihjQ
ラディッツが、またも光の奔流に飲まれる。
だが、これではさっきと同じだ。こんな攻撃ではラディッツを倒すことなんて出来ない。
「気円斬……」
と、後ろから聞こえた声に振り向く。そこには、意識を取り戻したクリリンが立っていた。
腕を高く掲げたクリリンの、その腕の先には円形の気の塊が浮かんでいる。
恐らく、あれが気円斬。クリリンの新必殺……
「バッ!」
掛け声とともに投げ出された気円斬は、弧を描いてラディッツの元へと突き進む。
……そして、俺たちが放った奔流する気――かめはめ波――ごと、ラディッツを真っ二つに切り裂いた。

勝負は付いた。下半身と上半身とが離れたラディッツが、空中に静止できなくなる。
ドサリと音を立てて、ラディッツの体は地上に落ちた。
「く、くくく……まさか、このオレを倒すとはな……」
真っ二つになりながらも、それでもラディッツは上半身だけで器用に話す。
「だがな……オレが死んだことを知って、二人のサイヤ人がこの地球にやってくるだろう……
 それは、一年後。それまでの、つかの間の平和をせいぜい楽しむがいい……グハッ!」
言って、ラディッツは力尽きる。
……こうして、ひとつの戦いが終わりを迎えたのであった。

489 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:52 ID:BempihjQ
空を見上げる。いつの間にか、空は一面真っ赤に染まっていた。
「俺たちは、勝った……だが、これで戦いが終わったわけじゃない……」
みんなの顔を見渡しながら、静かに言う。
「これからも長い戦いが続くだろう……が!」
ここで、一呼吸置く。みんなもゴクリと唾を飲み込んだ。
「仲間がいれば、オレたちは戦い抜くことが出来る! オレはそう信じている!」
グッと、拳を握り締める。握り締めながら、叫ぶ。
「みんな、戦いは今始まったばかりだ……だが、だからこそッ!」
ここで、場内のモチベーションは最高潮に達する。
「オレたちは勝ち抜くと……この夕日に誓おうッ!」
スタンディングオペレーション! そして、俺たちは夕日に向かって走り出したのであった。
明日へとつながる熱い想いを、確かにこの胸に感じて……ッ!

漢たちの戦いが、今始まった……ッ!

490 名前:強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜 :04/06/30 01:52 ID:BempihjQ
ピー、申し訳ございませんが、やむを得ぬ事情により「ヤムチャ・夕日の誓い」は打ち切りとなりました。
今週のこの時間からは、三年B組金八先生をお送りさせていただきます。

くれーなずむー街のー ひかーりとー影のー

                            おしまい

491 名前:Classical名無しさん :04/06/30 02:13 ID:d/N40rPg
>強襲サイヤ人
乙。面白かった
思えばZ戦士が一人の敵相手に一斉に立ち向かったのって
ナメック星編くらいなんだよな
こんな風に悟空とヤムチャのダブルかめはめ波なんて夢の光景を原作でも見たかった
スレの都合上、短編みたいだけどこのまま続いても面白そうなのに
機会があれば続き期待age

492 名前:Classical名無しさん :04/06/30 04:28 ID:pgZeZcx.
>>強襲サイヤ人〜その時ヤムチャが動いた〜
上手いな・・・・・・
俺もできれば期待age

493 名前:Classical名無しさん :04/06/30 09:00 ID://mxFB.A
>>強襲サイヤ人
なかなかおもしろかったYO
最後のわけのわからんノリにワラタ

494 名前:ヤムチャ〜偉大なるネ申〜 :04/06/30 15:41 ID:Fe5uFXtk
ヤムチャ「さて、日記でも書くか」

ああ、いい天気だなぁ。
バイト行くのマンドクセ('A`) 働くのマンドクセ('A`)
あぁ〜さぼるか〜・・・さて、何しようかな。
おっとそうだ!こないだブラタンからメルアド教えてもらったんだ!
ブラタソってのはあのブルマの娘のことね。
まだ子供なんだけど、母親に似てなかなかいい体してそうなんだよな! ぬるぽ
よ〜し、今日はブラタソにメールでもして、遊ぶ約束を取り付けるか!
えっと・・・送信・・・と。
俺みたいなおっさんに、返事してくれるかな・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
おっ
返事キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
「ヤムチャおじさんこんにちわ」だってよ!!萌え死にそうだぜぃ!
よし、早速・・・「今度の土曜、漏れと遊ばない?」 送信・・・と。
返事キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! ってか速すぎ!!
「土曜は都合が悪いの・・・」  ・・・(´・ω・`)ショボーン
い、いや・・めげてる場合じゃない!「じゃあ日曜日はどう?」送信!!
「日曜ならいいよ!」
( ´,_ゝ`)ワーイ ワーイ
よおし!そうと決まったら日曜日に向けて準備開始だ!ええと・・ゴムは・・どこにやったかな・・
あ、そうそう、なんで漏れがこんな言葉遣いをしてるかって?
いやな、最近インターネットっつーものにはまっててよ。でっかい掲示板なるものを見つけてな。
そこの言葉遣いが面白いんだよ。巷じゃあこんな言葉遣いが流行ってるんだろうな。
「よう!ぬるぽ!」 「ガッ」 ・・・みたいな
そうだ!ブラタソもインターネットの掲示板利用するって言ってたな。
漏れの気持ちを掲示板に書いておくか。それにブラタソが気づく。なんてロマンチックなんだ!

495 名前:ヤムチャ〜偉大なるネ申〜 :04/06/30 15:43 ID:Fe5uFXtk
えっと・・・ここでいいかな・・・

「ブラタソへ。君は本当にかわいいね。僕は本当に君の事を愛してしまったようだ。
 僕は決めたよ。日曜日、君は僕の物になる。二人は一つになるんだ。逃げても無駄だよ。
 二人は結ばれる運命なんだから(はぁと 日曜日、カプセルコーポレーション二階の君の部屋で
 僕は君を襲う。楽しみに待っててね(核爆 」

えっと・・そういやここに書き込みするの始めてだな。何々?
投稿者は投稿に関して発生する責任が全て投稿者に帰す事を承諾します?
なんだかよくわかんねぇけどまぁいいや、書き込みボタンクリックっと。

チョットカゲキスギタカナ・・・まぁいいや。ブラタソもわかってくれるはず。さて、このメッセージに
速くブラタソのレス来ないかなぁ・・・ん?

>>863
通報しますた

>>863
タイ━━━━||Φ|(|゚|∀|゚|)|Φ||━━━━ホ!!!!!

>>863
ネ申

なんだこれ・・・。余計な事書くんじゃねえよ厨がッッ あ、でも面白いな結構。
いちおうメモっておこっと。ええっと・・通報しますたっと。
ああ・・・日曜日が楽しみだなぁ・・・


496 名前:ヤムチャ〜偉大なるネ申〜 :04/06/30 15:46 ID:Fe5uFXtk
ニュースです。先ほど、世界的大企業カプセルコーポレーションの社長宅に
男が乱入し、社長の長女を襲うという事件が発生しました。
事前にその情報を手に入れ、待ち伏せをしていた警察と
カプセルコーポレーション社長の夫、ベジータ氏によって男は逮捕され、長女は無事でした。
婦女暴行未遂および住居不法侵入の疑いで逮捕されたのは、
西の都スラム街に住む住所不定アルバイト、ヤムチャ容疑者(52)です。
調べによりますと、ヤムチャ容疑者は数日前にインターネット掲示板「Zちゃんねる」に
社長の長女を襲うとの書き込みを行い、それを実行したとの事です。
書き込みは警察に通報され、ヤムチャ容疑者は待ち伏せていた機動隊に囲まれましたが、当初
ものすごい勢いで暴れ周り、機動隊を壊滅寸前まで追い込んだそうです。
しかし、騒ぎを聞きつけた社長の夫、ベジータ氏が現れた途端、態度を急変。
失禁してその場に倒れこんだとのことです。

ヤムチャ容疑者は天下一武道会に3大会連続で出場するほどの凄腕の武道家でしたが
武道会で「足元がお留守」「金的」などのマイナスイメージがついてしまい
ここ数年はスラム街でひっそりと生活をしていたとのことです。
また、知人の証言によりますとヤムチャ容疑者はここ数年、女子高生の制服に異常な
執着心をしめしており、自宅を捜索した捜査員が制服物のアダルトビデオを多数押収したとの
情報も入ってきております。



497 名前:ブラックキング ◆/qld5Tcg :04/06/30 15:50 ID:Fe5uFXtk
スレ汚しスマソ

498 名前:たなか :04/06/30 16:03 ID:jDKCYbUU
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

7/1新規オープンのライブチャットです!首都圏中心の女子大生、OL、現役モデル、レースクイーンまで沢山在籍しています。顔を見ながら
話をしましょう。色んな出会いを待ってます。
◆◆◆特色◆◆◆
1、全くの素人です。
2、全て在宅で空いた時間を利用してチャットしてます。
3、30才迄のイイ女を厳選しています。

  ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

  http://www.nadeshiko.info/

499 名前:Classical名無しさん :04/06/30 17:20 ID:9KrYyM12
2ちゃんねるにはまり込むDBキャラってなんか嫌だな

500 名前:Classical名無しさん :04/06/30 19:20 ID:pgZeZcx.
>>494が特に面白かった

501 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/06/30 19:46 ID:J5bLj26E
第十一話「ヤムチャの誤算partT」
天下一武道会予選、チャパ王を倒し、予選通過。
危なげないスタートかの様に思えた。しかし!

【神の宮殿に行き強くなっていた餃子が桃白白を倒してしまっていた。
さらに、ヤムチャのおかげで刀の使える覆面(ヤジロベー)はもう少しで神を倒してしまいそうだった。(ヤムチャにはそう見えた)】
これが、ヤムチャの誤算。

皆で相談し、餃子の操作により、
第一試合、悟空対匿名希望(チチ)
匿名希望は悟空と戦いたがってたので。

第二試合、クリリン対マジュニア
悟空がマジュニアとすぐ戦うため。

第三試合、ヤムチャ対シェン(神)
ヤムチャがリベンジとか言って聞かないから。

第四試合、天津飯対餃子
一度、本気で戦ってみたいとのこと。

第一試合開始。………予定通り悟空とチチが結婚。

第二試合開始。クリリンとマジュニアの激戦!

マジュニア、予想以上の強さに驚きながらも勝利。

続く

502 名前:Classical名無しさん :04/06/30 20:17 ID:b/zWvt0Q
>>494-496
おもしろい!

503 名前:Classical名無しさん :04/06/30 20:35 ID:FgipV71Q
Zちゃんねるワラタ

504 名前:3年間 :04/06/30 21:42 ID:8jGov97o
------------------------------
第3話 思い出は闇の中に…
------------------------------

「俺だよ、俺、、、天下一武道会でジャッキー・チェンと戦った」
「え、、いやゴメン。判らないわ…」
「予選勝ち抜いたじゃんー!ほら第21回大会でさー・・」
「…もういいから。」
「あ、いやだから〜俺22回でも予選勝ち抜いてるんだぜ?」
「…」

俺たちは街外れのバーで話し込んだ。
過去、天下一武道会で共に優勝を目指した者同士、
打ち解けるのは早かった。(たぶん…)

俺とランファンが共に出場した天下一武道会の話、
そして俺の事、ランファンの事…

話題が尽きるは事なく、俺たちは語り続けた。
だが過去の話となると、彼女は途端に無口になった。

どうせ、男にフられた過去とかで話したくないのだろう・・・なんて
軽い気持ちで、俺は彼女を追求してみた。

…そして、哀しい現実を聞くハメとなった。

何でも聞きたがるもんじゃないな…
そう思った時にはすでに遅かった。
まったく、、俺のこの軽率さは反省すべきだな・・・

505 名前:3年間 :04/06/30 21:42 ID:8jGov97o
彼女は、幼くして両親を亡くしたそうだ。
交通事故だったという。

そして病弱な弟と共に親戚の家に引き取られていった。
そんな姉弟に対しておばは冷たかった。
満足に学校にも行けず、友達とも遊べず、
ひたすら家事手伝いをする毎日。

そんな中、弟の病状が悪化し、ついには入院を余儀なくされた。
それがきっかけとなって、おばは、
彼女を養護施設に入れる事に決めたのだという。

(俺たちは、似たもの同士かもな…)
俺はふと思った。

俺も物心ついた頃から両親を知らない。
生きるために盗賊となった。
独りで生きるのは辛い。(幸い俺にはプーアルが居たが)
俺はそんな彼女に、自分の過去を重ねて見ていた。

施設では、親の愛こそ無いものの、
それ以外の面では、それなりに満足のいく生活が出来た。
彼女にとって、おそらく最も平穏な時期だったかもしれない…

そして18になった彼女は、施設を出て一人暮らしを始めた。
そこに突然の報せが飛び込んできた。
なんと弟の入院費が、3年以上も支払われていなかったのだ。

「哀しいわね・・・あんなおばでも、ちょっとは信じていたのに」
彼女は自嘲気味に笑って言った。


506 名前:3年間 :04/06/30 21:42 ID:8jGov97o
それから彼女は、必死に働いた。
自分の生活もそこそこに、何とか入院費だけは工面し続けた。

そんな中、街で、ある『噂』を耳にする事になる。
思えば、これが悲劇の始まりだったかもしれない…

『優勝者には、50万ゼニーもの大金が贈られるんだってよ!』

言わずとしれた、天下一武道会のことである。

不幸にも、彼女には格闘技の才能があった。
施設で行われていた空手の大会で、
彼女は3年連続優勝を飾っていたのだ。

そして彼女は決意する。
1年後に行われるという天下一武道会に出場することを。
優勝に、賞金の50万ゼニーに、一縷の望みを賭けたのだった。

「ふふ、私ったら、ホントばかよね。施設で一番強かったくらいで、
 天下一武道会に優勝できるなんて本気で思っていたんだから…」
そう言って、再び笑う彼女。
あるいは、過去のそんな話をするときは、
笑い話にでもしないとやってられないのだろう。

50万ゼニーあれば、この生活の全てを変えられる…
そう信じて、彼女は武道会場へと勇み足で乗り込んだ。

507 名前:3年間 :04/06/30 21:42 ID:8jGov97o
予選は順調だった。
自分の空手や柔道といった"技"が十分に通用する。
彼女はますます期待感を膨らませていた。

そして迎えた武道会第一試合。
序盤は優勢に進める彼女だったが、
レベルの違いには、スグに気付いていた。

相手はナムという武術の達人…
どうあがいても勝てる相手ではない。
だが、自分は負けるわけには行かない。

弟のためにも、自分のためにも、、、優勝しなければならないのだから。

ぶりっ子で、相手の気を逸らして反撃。
泣き叫び、ひるんだ隙に攻撃。

観客から聞こえるブーイング。卑怯だと罵られてもいい。
どんな手段を使ってでも勝たなければ…
そんな想いが彼女を支えていた。

しかし、それでもナムは倒せない。

そして……彼女はとっておきの必殺技を出す・・・
禁断の、"あの技"を……

508 名前:3年間 :04/06/30 21:42 ID:8jGov97o
彼女はおもむろに服を脱ぎ始めた…
そう、施設の男たちを虜にした、『色気作戦』に打ってでたのだ。

観客がザワめき始める。彼女を見る目が、好奇の目へと変わる。
激しい羞恥心が彼女を襲う…

(恥ずかしい……逃げ出したい・・・でも!)

彼女は泣きたい気持ちを堪えて、ついには下着だけの姿となった。

「ぱっふん♪いかが?純情男さん」

そしてナムを追い詰める。

「うりうりうり」

途中、同じ出場者のジャッキーという老人が、
上から下まで嘗め回すようにじっとりと見つめているのに気付いた。
彼女はそれに耐え続けた。

(もう少しの我慢だわ…)

場外はもうすぐそこ……勝てる!!そう思った時だった。
攻撃に移った次の瞬間、彼女の目に映ったのは『地面』だった。

509 名前:3年間 :04/06/30 21:43 ID:8jGov97o
ナムの容赦ない一撃。

動けなくなった自分の身体をもてあそぶ老人の手の感触を感じながら、
彼女は意識を失ってしまったのだった。

結局、彼女は一銭も手にする事は出来なかった。
50万ゼニーも夢へと消える。
それだけではない、出場するためにかかった移動費や、
修行のための費用を思えば、借金が遥かに増えただけだった。

さらに不幸は続く…
彼女が家に着いたとき、
待っていたのは病院で寝ているはずの弟だった。

入院費が未払いとの理由で強制退院させられていたのだ。

『Recollections are in darkness』


510 名前:3年間 :04/06/30 21:44 ID:8jGov97o
------------------------------
第3話 心に闇がある限り…
------------------------------

「病院の先生と話した時は、1年は大目に見てくれるって言ってたのに…」
そう、彼女は武道会のために、1年間修行に励んでいた。
その間、生活費くらいはどうにかなっても、
病院の入院費までは稼げなかったのだ。
だから、事前に病院側と話をつけていた……はずだった。
またしても彼女は裏切られたのだ・・・。

それから、彼女は夜の街で働くようになった。
全ては弟のために…お金のために…身と心を犠牲にしながら働いた。
幸いにも、持ち前の美貌と色気で職に困る事はなかった。
弟がようやく入院できた時には、大分容態が悪化していた。

さらに治療費は、どんどんと膨らんでいく…
自分の稼ぎだけでは足りなくなった彼女は、
時折借金をしながら、それでも何とか弟に治療を続けた。

だが……その甲斐むなしく、弟は他界してしまった。

彼女に残されたのは、多額の借金と夜の仕事……そして壊れた心だけだった。
先の男達は借金取りに雇われた取立て屋だったという。


511 名前:3年間 :04/06/30 21:44 ID:8jGov97o
「私の身体は汚れてるの… もうすぐ心まで真っ黒になるわ」
「「いっそ何も感じないで生きれたら、どれほど楽なんだろう…」
「………」

彼女の発言に、俺は何も言えなかった。
ある種、同意する部分も多分にあった。
気軽に『頑張れよ!』とか『どうにかなるさ!』
などと言えるような状況ではないのは容易に想像できる。

俺も同じ感情を持っているからだろう…


512 名前:3年間 :04/06/30 21:44 ID:8jGov97o
今、悟空に『がんばれよ!』などと言われるのは何より辛い。
見下されてるようで、馬鹿にされてるようで・・・

「弟を死なせたのは私の責任だわ…私がもう少ししっかりしていれば!」
悲痛な叫び……頑張ってもどうしようも無い現実もある。

だが、彼女はそれでも弟の死を"自分の罪"として背負っている。
俺は自分の事のように胸が苦しくなった。

形は違えど、俺達は両親を知らず独りで生きてきた。
もがいても、あがいても、この哀しい現実から抜け出せずに居る。
そして段々と投げやりになってしまう。

(コイツも自分心の闇に負け、希望を捨てた人種なんだ)
俺と同じ天涯孤独の身…
俺はランファンを身近に感じ始めていた。
それはランファンも同様であった。

立場や境遇…雲泥の差がある2人だったが、
心の中に抱える暗闇は同じモノだった。

ランファンはいつの間にか泣いていた。
酔うと泣き上戸にでもなるのか、
それとも自分の心情を吐露して感極まったからなのか…

513 名前:3年間 :04/06/30 21:44 ID:8jGov97o
涙の原因など、俺にどうでも良かった。

『彼女が泣いている』

今の俺の"この行為"を正当化する理由は、それだけで十分だった。

俺は彼女を抱きしめた。

彼女は拒むことは無かった。


そして、その夜 俺達は求め合った。
まるで互いの孤独を埋め合うように……

何度も、何度も、愛しあった。

それから俺とランファンの関係が始まった。

あの少年に『死の宣告』とも呼べる『絶望の未来』を聞いてから、
1ヵ月後の出来事だった。


514 名前:3年間 :04/06/30 21:44 ID:8jGov97o
そんなランファンとの日々は2ヶ月ほど続いた。
俺は彼女との関係は、終わりにしようと思っていた。
彼女は思った以上に俺に依存してきている。
だが、俺にはブルマが居る…

俺にとっては、思わず始めてしまった火遊びのようなものだったから、
これ以上続けるのは、お互いにとって良くないだろう。
俺は意を決して、すべてを告白した。

俺にはブルマが居ること。
俺にとって、ランファンとは”遊び”だということ…
そして、いつか現れる『人造人間』に対抗するため
修行をしなければ為らない事。

それだけ告げると俺は部屋を出ていこうとした。
だが、彼女の反応は予想外のものだった。

「薄々気付いてたわ…でもいいの。
時々でいいから、、、また、会いに来て…」

俺にはそれを拒否する事は出来なかった。
欲望に負けた、、と言えるかもしれない。

『お互い合意の上での浮気』

これほど、楽な関係はない。
単に俺はその環境に甘えただけだ。

515 名前:3年間 :04/06/30 21:44 ID:8jGov97o
(やっぱり俺は最低だな)
自分が堕ちていくのが判った。
『これは、ランファンが望んだ事だ…』という言い訳を胸に、
俺は自分の中の暗闇を見ないようにした。

あれから1年近くが経った…

俺は思い出しながら苦笑する。
そして、あの日と同じようにシャワーを浴びて、
夜風を感じながら、彼女の家へと向かうのだった。

『By Darkness in the Mind』

516 名前:Classical名無しさん :04/06/30 21:47 ID:8jGov97o
↑4話の間違いですた・・・・・
もうダメポ(−−;

517 名前:Classical名無しさん :04/06/30 22:36 ID:8kjJqFJo
面白い!心理描写がうまいですね。

518 名前:Classical名無しさん :04/06/30 22:45 ID:e7dZNzSY
ヤムスレもバキスレも百花繚乱でいいことだ。
あとは肉スレだけだな。

519 名前:Classical名無しさん :04/06/30 23:43 ID:DT7Bi0Co
>>496 
の「知人の証言」ってのを読んでその知人ってのは天津飯なんだろうなぁとか思った。

520 名前:Classical名無しさん :04/07/01 01:48 ID:khXPUrG2
>>519
オレは普通にクリリンと思った。
つーかそこまで落ちぶれたヤムチャにまだ気をかけて
やれるような人格者はクリしかいない気がする。w

521 名前:Classical名無しさん :04/07/01 03:20 ID:J.4Xbb5A
>>504-515
ランファンタン・゚・(ノД`)・゚・。

522 名前:ブラックキング ◆/qld5Tcg :04/07/01 16:18 ID:UIAXuqtc
>>519 520
特に決めてなかったけど、俺もこの知人は天津飯っぽいなと思いながら書いてた。


523 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/01 18:31 ID:J5bLj26E
第十二話「シェン」
第三試合、ヤムチャ対シェン……

 「試合開始っ!」
 「(俺の足もとはお留守ではないということを教えてやるぜ!)」
ヤムチャはいきなり、狼牙風風波を放つ。
しかし、軽くかわされてしまった。
 「どうやら、見た目で判断するのではないようですね」
ヤムチャはすかさず、胸ポケットに斬りかかる!
カランカラン!
シェンの胸ポケットから魔封波のビンが落ちる!
 「なぜ分かる?」
 「俺は知っているんだよ、お前は神、そして、俺にやられるのをな!」
 「ほざけ!」
シェンが襲い掛かってくる。ヤムチャは難なくかわし、さらに、背中に渾身の狼牙風風斬を放つ!
 「そらそら、背中がお留守だぜ!」
人間の体を借りているからか、ダメージは大きく、バランスを崩し、場外負けとなってしまった。
 「勝った!」
 「ヤムチャ選手の勝利です!!!」
第四試合、餃子対天津飯………餃子、超能力で天津飯を苦しめ、勝利。

実は、餃子は「いいかげん、あのハゲと縁切りたい。くっついてきてウザイ。」とか言って、
カプセルコーポレーションに重力室を借りにきてたのだった。
それで、餃子とヤムチャは仲がよくなっていて、超能力のくじ引き操作もうまく味方してくれたのである。
ヤムチャも(ナッパとかに超能力効いたらおもしろいだろうな。)と思っていた。

続く

524 名前:Classical名無しさん :04/07/02 21:32 ID:FinaYqjY
遂に小説保管庫のヤムチャの戦闘力が4万を突破したな

525 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/02 21:56 ID:J5bLj26E
第十三話「悟空」
悟空対マジュニア………悟空、爆力魔波をくらうも超かめはめ波で辛くも勝利。

 「大丈夫か!悟空!」
急いで仙豆を渡すヤムチャ。
 「オラ、だめかもしれねぇ。」
悟空は気絶し、仙豆を取りこぼす。
ヤムチャはすぐに仙豆を食べさせ、医務室に運んだ。

悟空が医務室で起き、ヤムチャは既に決勝へと、駒をすすめていた。
ヤムチャは全力で戦うため、悟空にもう一粒仙豆を食べさせた。
(ちなみに、マジュニアはボロボロになりながらも、逃げた。)

 「悟空選手対ヤムチャ選手の試合を開始します。」
歓声が巻き起こる。
 「試合開始っ!!!!!」
 「ウルフ・ハリケーン!!」
悟空のこめかみに掠る。
 「速いな、ヤムチャ、本気をだすか。」
 「なら、俺も。」
二人が胴着を脱ぐ。
先に脱いだヤムチャはスキを見て、真っ直ぐ襲い掛かる。
しかし、スキだらけ、悟空は冷静にパンチを繰り出し、みぞおちに直撃!!!
のはずだった………
 「残像拳かっ!!!」
気づいた頃には遅く、ヤムチャは背中の丁度「亀」に思いっきり、切りかかる。
ズバッ!!
しかし、悟空はそこから、体勢を立て直す。
悟空はついに本気になり、超かめはめ波を撃つ!!
ヤムチャはまたもや、ウルフ・ハリケーンを放つが、超かめはめ波は強すぎた。
なすすべなく、直撃し、ノックアウトしてしまった。
続く

526 名前:Classical名無しさん :04/07/03 11:22 ID:pgZeZcx.
急に寂れたのか

527 名前:Classical名無しさん :04/07/03 14:02 ID:6TtUFbf6
寂しいな。ほとんどの作品がしばらく書かれてない。
Saiyan killer楽しみにしてるんだけどな・…。
とりあえず青龍刀も3年間もがんばってください。

528 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/03 15:15 ID:J5bLj26E
第十四話「ヤムチャの苦悩」
第23回天下一武道会から、一週間が過ぎた。
ヤムチャは悩んでいた。
 「(俺には気円斬のような大技もなく、四妖拳のような巧みな技も無い……)」
やはり、大会では使ってないが、操気弾を刀から使えるようにするしかないか………
 「いやいや、だめだ、やはりプラスαがないと、どうにもならん」
そうだ、ドラゴンボールだ!ドラゴンボールを使って、操気弾を改良するんだ!

ヤムチャはドラゴンレーダーを借り、ドラゴンボールを集めた。
案外簡単に七つ見つかって………
 「いでよ、ドラゴン!そして願いを叶えたまえ!」
 「どんな願いでも、一つだけ叶えてやろう」
>>>選択肢(FC神龍の謎)
1、タイトルのドラゴンを動かす
2、ゲームを続ける
3、ギャルのパンティが欲しい
4、パフパフがしたい

………じゃなかった。

1、操気弾を強くする
2、操気弾をパワーアップする
3、操気弾の威力を上げる
4、操気弾をファンネルのように、自動で敵に針状の光線を撃つようにする

 「(1〜3全部同じだよな……っていうか、選択肢ってなんだ?)
   4を選択、操気弾をファンネルのように、自動で敵に針状の光線を撃つようにしてくれ!」
 「よかろう、たやすいことだ、操気弾を指でなく、心の中で操作できるようにサービスしておいたぞ。」
神龍は操気弾があまりにヘタレな技なので、かなりサービスしてくれた。
 「悪かったな、ヘタレで」

529 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/03 15:15 ID:J5bLj26E
 「完璧だ、刀から出せるようにもなったし」
ファンネル操気弾という、普通な名前にした。
ヤムチャもこれだけあれば、ラディッツにも勝てるだろうと思い、
ブルマとの関係を悪化させないように、デートにもちょくちょく誘いつつ、餃子と重力室で修行することにした。

                  続く

530 名前:3年間 :04/07/03 16:46 ID:5xUbE2PE
------------------------------
第5話 気付きたくない想い
------------------------------

今、俺は大金持ちのブルマの家で安穏と暮らしてる。
昔に比べればどれだけ恵まれた環境だろう?

だが、それに反して俺の心は虚しくなる一方だった。
プーアルとの砂漠の生活、悟空たちとの冒険、、、
あの日々が懐かしく思える。

俺は今日カメハウスを訪ねた。

あの少年が来てから約1年。
悟空親子のことも気になるのだが、
それ以上に関心があるのはクリリンのことだ。
あいつは俺たちを生き返らせるためにナメック星に飛んでくれた。
そして自らの命を賭してフリーザ達と戦い、一度は命を落としたクリリン。
そこまでしてくれたクリリンに、俺はまだ礼を言っていなかった。

表の感情では、そのことが気がかりだった。
だから俺はカメハウスへと向かった…つもりだった。
だが、俺はすぐに思い知らされる事となる。
俺は、俺が思っている以上に最低な人間である事に…


531 名前:3年間 :04/07/03 16:46 ID:5xUbE2PE
「よぉ!元気か?」
「こんにちは。ヤムチャさん!元気そうで〜!!」
「あらあら、お久しぶりですー♪」
「ふぉっふぉっふぉっ」
「きゃっ!!」
「ははは、皆、元気そうだな!」
「武天老師さまも相変わらずで…」

俺が着くなり亀仙人とクリリンとランチさんが温かく向かえてくれた。
悟空やピッコロはどこに居るか判らないという。
もっとも判ったとしても共に修行できるようなレベルでは無いだろう。
クリリンは一人ココに残って修行しているそうだ。

――そして俺は

クリリンを見るなり、自分の本当の気持ちに気付かされた。
クリリンの屈託の無い笑顔…
俺が生き返ったことを心から喜んでくれている・・・
俺は胸が苦しくなった。


532 名前:3年間 :04/07/03 16:47 ID:5xUbE2PE
ナメック星でクリリンが活躍してる時、
俺は嬉しい反面 激しい嫉妬に襲われていた。
そして彼が死んだ時……

   ――俺は内心 ホっとしてしまったのだ――

『凡人は天才に敵わない』『努力などムダなんだ』
そう思い始めていた俺には、クリリンの活躍が許せなかった。
『頑張ればどうにかなるんだ!』という
強烈な意思を見せ付けられるようで、心が痛かった。

だから、彼が死んだ時、、、
俺は悲しみと同時に、安堵の念が入り混じったのだった。

(全くもって俺という人間は……)

俺は仲間の死を、自分の『マイナス思考の肯定』のために利用したのだ。

そんな後ろめたさが、ココに来る事を拒んでいた理由だったのだ。
俺は独りで納得しながら、夕飯の支度を手伝い始めた。
その日の夜、俺は皆と一緒にランチさんの手料理を食べた。


533 名前:3年間 :04/07/03 16:47 ID:5xUbE2PE
「これ、おいしいなー!!さすがランチさん」
「まぁーヤムチャさんったら、お上手なんですから♪」
「ふぉっふぉっふぉっ、せっかくヤムチャが来たのなら
 悟空たちもおったら良かったのにのぉ〜」
亀仙人は、悟空たちの不在が残念だったようだ。
だが、それ以上に俺が尋ねてきたことが嬉しそうである。
彼にしてみれば、自分が鍛えた自慢の弟子が顔を見せることは
嬉しいことなのだろう。

仲間に囲まれながら食べる夕食は、少しだけ苦い味がした。
皆に歓迎されれば、されるほど、今の自分がひどく醜く見える。
俺は、歓迎されるに値しない人間だ。
皆、それぞれ必死に生きている。

それにひきかえ、俺は――

いや、もう考えるのは止めよう……
俺は無理やり自分の思考を止めた。、

その日、俺はカメハウスに泊まった。
俺はウワベだけの言葉を並べては、悟空やクリリンを称えた。
そんな事を言いにきたわけでは無いのだが、
ほかに話す言葉が見つからなかったのだ。

534 名前:3年間 :04/07/03 16:47 ID:5xUbE2PE
クリリンは純粋に、そんな言葉にも喜んでくれていた。
彼は相変わらず、強く、たくましく、、そして優しかった。
俺はそんな彼が大好きで、そして大嫌いだった。
心のどこかでドス黒い感情が蠢いていた。

「ヤムチャよ……何か悩んでる事があるなら相談にのるぞ」
突然の亀仙人の一言が、俺の心の弱い部分を貫く。
彼は薄々気付いていたのだろう。
さすがは仙人と呼ばれるだけのことはある。

「主は一人ではない……これだけ心強い仲間がおるでな」
「わしとて、力は及ばずとも役に立てることもあろうて」
「……」
「言いたくないか…それも良かろう。
 じゃが、本当に困った時には言うんじゃぞ」

「お言葉感謝します。でも俺は大丈夫ですから」
「そろそろ寝ます……でわ―」

「うむ…」

535 名前:3年間 :04/07/03 16:48 ID:5xUbE2PE
全てを壊したくなるような衝動に駆られる。
この世のもの全てに対して言いようの無い怒りを感じている。
人の優しさが素直に受けられない、、、
(お前らに何がわかる―!)
そんな優しさにすら苛立ちを覚える。

身勝手で理不尽な怒りだ。

どうやら俺の心の中には、悪魔が棲んでるようだ。
一匹の醜い獣がいる…

風は相変わらず俺の周りにだけ強く吹いているようだった。

『Darkness in my Mind not to notice』

536 名前:3年間 :04/07/03 16:51 ID:5xUbE2PE
------------------------------
第6話 "嘘"という名の日常
------------------------------

「ヤムチャー! べジーター! ご飯よぉー!!!
あ、プーアルも呼んできてね〜!!」
カプセルコーポレーショにブルマの叫び声が響く。
(館内マイクが至る所にあるというのに、わざわざ声で呼ぶなんて・・)
ブルマは超がつくほどの天才なのだが、どこか間が抜けてる所がある。
俺はそんな彼女が大好きだった。

ところで、俺がナメック星のDBで生き返ってからは、
敵であったべジータも一緒に暮らしていた。
ブルマは「彼は行くところが無いし、家は広いから大丈夫よ!」と言っていたが、
実際には中々に気まずいものだった。

俺はふてくされながらも、自分も居候の身なので強く言えずにいた。
まぁ言ったところで相手はあのべジータだ。
下手すれば殺されかねない。

家族団らん(?)の昼ご飯。
ブルマとその両親、さらに俺とプーアル、さらにはべジータ。
何度見ても、奇妙な組み合わせだ、と思う。
「ヤムチャさま、しっかり食べないとダメですよ!」
プーアルに言われ気付いた。
最近どうにも食欲がない。だが何も食べないわけにも行かない。
俺は目の前の物を無理やり胃の中に流し込んだ。


537 名前:3年間 :04/07/03 16:51 ID:5xUbE2PE
べジータは食事を取るなり、無言で部屋を出て行こうとしていた。
「今日も重力室行くのー?」ブルマが問う。
「当たり前だ、人造人間などという
 人形野郎に殺されるなどゴメンだからな!」
べジータはそう言うと俺を一瞥して去っていった。

べジータは200倍の重力でも平気になっている。
ブリーフ博士に300倍まで発生できる重力装置を開発してもらったらしいが
この調子じゃ近い将来改良が必要になるかもしれない。
ベジータという男はまったく凄い男だ。彼は妥協という言葉を知らない。
(軽蔑されてるな、俺は)
ベジータの視線の意味を理解した俺は、昔のことを思い出した。

そもそもこの男とは、最初の出会いからして最悪だった。
何せ自分は、彼ら『サイヤ人』と戦う前に、あの緑の化け物…サイバイマン…に殺されたのだから。
もはやベジータには、その時俺が居たなんて記憶に無いかもしれない。
(自分は見下されて当然の存在だ・・)
そう思いつつも以前ほど悔しいとは思わなくなっている自分に気付いた。
こういった扱いにはすっかり慣れてしまっている。

どうやら俺にはもう奮い立つだけの心は残っていないようだ。


538 名前:3年間 :04/07/03 16:51 ID:5xUbE2PE
「修行に行ってくる!」
俺はこの場に居るのに耐え切れなくなり席を立った。
「あ、ヤムチャ出かけるのー?ちょっと待ってね〜。
 お弁当包むからさ!」
何気ないブルマの気遣い。それが痛いほど心に刺さる。
彼女はまだ気付いていないのだろう…
「おーサンキュー!人造人間戦では、少しくらい役に立たなきゃな!」

(もっともらしいことを言いやがって)

自分で言っておきながら吐き気がする。
ブルマは、しばらくして弁当を持ってきてくれた。
俺はそれを持って外へ出る。

こんな生活が、俺の毎日だ。

だが、実際には修行など全くしていなかった。
ブルマの前でこそ『人造人間戦に向けて頑張っている!』
という演技を続けていたが、頑張る気力など とっくに尽きていた。

公園で適度に時間を潰し、夕方すぎに帰路に着く。
そんな生活が、もうここ数ヶ月続いている。
「まるで、リストラされたサラリーマンだな…」

まったく欺瞞に満ちた生活だ…


539 名前:3年間 :04/07/03 16:52 ID:5xUbE2PE
プーアルは、そんな俺を心配しては、
「あそこの土地が修行に良い」だとか、
「あの食べものは身体に良い」とか
「あそこはおすすめのジムだ」とか、
色々な話を持ちかけてくる。
だが、俺にとっては全てが『アリガタメイワク』だった。

「もう、いいんだよ。」
俺は投げやりに答える。
横ではプーアルがまだ騒いでる。
「人造人間とやらが、どんなに危険でも結局戦うのは悟空やベジータさ」
「あいつらが勝てば平和、、もし負けたら…そんな奴らには誰も勝てやしない」
「俺が修行したって、ムダなんだよ」
プーアルは押し黙っていた。軽く肩が震えてる。

俺の心は、ますます廃れていく一方だ。
今の俺に一番似合う言葉は何だ?ふと考える。

『自暴自棄』

うってつけの言葉が見つかった。
ハハハッと俺は自嘲気味に笑う。
時間だけは確実に過ぎていく。
俺は一体何をしてるんだろう?
何がしたいのだろうか?
もう全てがどうでもよくなっていた。

きっと明日も、偽りに満ち溢れた日常が繰り返されるだけだろう…
俺は荷物をまとめ、家路についた。

『Every day named the "lie"』 6th fin.


540 名前:3年間 :04/07/03 16:52 ID:5xUbE2PE
プーアルは、そんな俺を心配しては、
「あそこの土地が修行に良い」だとか、
「あの食べものは身体に良い」とか
「あそこはおすすめのジムだ」とか、
色々な話を持ちかけてくる。
だが、俺にとっては全てが『アリガタメイワク』だった。

「もう、いいんだよ。」
俺は投げやりに答える。
横ではプーアルがまだ騒いでる。
「人造人間とやらが、どんなに危険でも結局戦うのは悟空やベジータさ」
「あいつらが勝てば平和、、もし負けたら…そんな奴らには誰も勝てやしない」
「俺が修行したって、ムダなんだよ」
プーアルは押し黙っていた。軽く肩が震えてる。

俺の心は、ますます廃れていく一方だ。
今の俺に一番似合う言葉は何だ?ふと考える。

『自暴自棄』

うってつけの言葉が見つかった。
ハハハッと俺は自嘲気味に笑う。
時間だけは確実に過ぎていく。
俺は一体何をしてるんだろう?
何がしたいのだろうか?
もう全てがどうでもよくなっていた。

きっと明日も、偽りに満ち溢れた日常が繰り返されるだけだろう…
俺は荷物をまとめ、家路についた。

『Every day named the "lie"』

541 名前:Classical名無しさん :04/07/03 16:53 ID:5xUbE2PE
↑ 間違って2重カキコ スマソ(−−
マスマス ダメポ……

542 名前:Classical名無しさん :04/07/03 19:14 ID:UDbHlBr6
>>3年間
乙であります!

>>青龍刀伝説
ファンネル+操気弾ですか。

543 名前:Classical名無しさん :04/07/03 19:22 ID:izHHpyF.
>3年間
ヤムチャがここまで自分がヘタレなことについて
悩んでる作品は珍しいな
面白いんでガンガってくれ

544 名前:DEF :04/07/03 19:43 ID:u1TWgvtg
ブルマがすきだったんだりょお硬派だから。
でもくりりんと出来ちゃった。
おはこだけどごう。
ベジータはピッコロより背が低いまさがず。

ほくとりゅうけんの使い手になれそうですね。


545 名前:Classical名無しさん :04/07/03 23:42 ID:izHHpyF.
ttp://www1.odn.ne.jp/cjt24200/yamada/text2/yam.html
ヤムチャ様カコ(・∀・)イイ!!

546 名前:ヤムまの人 :04/07/04 00:07 ID:ARvxJhxU
7月2日に年がいっこ増えました。
仲間内で祝ってもらってたので投稿が一日遅れました。
『ヤムま!』を楽しみにしてくださる人(いても僅かだと思いますが)には申し訳ありませんが
今日はちょっと短編で。

>>373
亀で申し訳ございません
SSスレで私が見てるのはここだけです。
バキ、肉ともに全く見ておりません。

547 名前:HOPE :04/07/04 00:07 ID:ARvxJhxU
 空は青かった。
 おだやかに流れる空気が頬を、色の薄い紫の髪をなでる。 
 昼を少し過ぎ、やや強くなってきた日差しを、眩しそうに指で遮った。
 自分の背丈の十倍以上もあろうかという岩山から、彼は飛び降りる。
 ――すと。
 小さな音とともに足が地面についた。

 青年は目を細めて前方を見渡す。
 眩しいという訳でもなく、目的地の方向を改めて確認するという意図でもない。
「やっぱり飛んでいくか」
 ぽつりと一言。
 言うが速いが、ふわり、と彼の身体が浮き上がった。

 それから、数分のあと。
 彼は目的のものを目の前にした。
 唇をへの字に曲げてみたり、拳を握ったり開いたりを繰り返したりする。
「あれ? おめえは……?」
 不意に背後から声をかけられる。
 目の前に集中していたために、不意を突かれた形になる。
 現在では地球最強であるはずの彼は苦笑する。
 あの人の母親だ、敵う訳がない。
「はじめまして、チチさん」
 トランクスは、振り向いて会釈した。

548 名前:HOPE :04/07/04 00:08 ID:ARvxJhxU
 トランクスが名乗ると、チチも僅かに笑顔を浮かべた。
 手に持った素朴な花を何束かトランクスに渡し、それの前にしゃがみこむ。
「おめえのことは、聞いてるだよ」
 言いながら、愛おしそうにそれを撫でる。
 トランクスは再び困ったような表情を浮かべた。
 何を話したらいいものだろう。
 共通の話題は一つだけであるが、それを出すのは憚られる。

「えっと、その……」
 視線を泳がせ、手元の花に戻す。
 そうこうしている内に、チチは立ち上がり、一歩下がる。
 自分の番か、とトランクスはやや慌て気味にそれの前に屈んだ。

 ずっと、見上げていたのに。

 ふとそう思い、熱いものが生じるのを感じる。
 戦いを終えた今まで、全く気がついていなかった。
 声の震えを押し殺し、彼は笑った。
「お久しぶりです。悟飯さん」

549 名前:HOPE :04/07/04 00:10 ID:ARvxJhxU
 チチに誘われ、トランクスは小さな家に招かれる。
 過去の世界で見た孫家とは多少異なっていた。
 田舎一帯、とくに悟空の家があった辺りはかつて焦土と化していた。
 そういった経緯から建て直されたものであるからだろうか。

「最後に会ったときは、もう随分前だっただよ」
 トランクスは答えない。
「強くなれる子を見つけた、自分とその子で平和を取り戻してみせる、って」
 こぽこぽこぽ……。
 言いながら、二つのカップに色の強いお茶を注ぐ。
 チチの声は穏やかだった。

「あの、」
 何かを決心したようにトランクスは切り出した。
 戦いを完全に終えるまでは、決して墓前には現れないと決心していた。
 変態を終えた人造人間セルを破壊し、ようやく彼の長い戦いは終わったはずだった。
 そして、悪用される恐れのあるタイムマシンはすぐに破棄されるはずだった。
「オレのタイムマシンで、悟飯さんに会いませんか?」
 その発言から、やや間を空け、
「いや、気持ちだけでじゅうぶんだよ」
 チチは首を振った。
「どうして――」
 がたん。
 思わず語調を荒げ、椅子を倒しかける。

550 名前:HOPE :04/07/04 00:10 ID:ARvxJhxU
「向こうの悟飯ちゃんを見守るのは、向こうのおらがいちばんだ」
 トランクスはうなだれる。
 チチの言いたいことが理解できないほど、自分はもう子供じゃない。
 今になって子供から脱却したことを意識することが悔しかった。


「それでは、また」
 日も落ちかけようとするころ、トランクスは孫家を去った。
 彼はすぐに飛び去ってしまったが、チチはずっとその方向を見ていた。
 最後に一度、過去の世界に戻って、その後にタイムマシンは破棄されるらしい。
 それでいい、下手に遺されると未練が残る。
 自分でも言った通り、自分の悟飯はもういないのだ。
 だが、幸せな未来を歩ける悟飯もまた、自分の最愛の息子。
 だから、自分は祈ろう。 

 願わくば。
 彼が、すべての世界でいちばんしあわせになれますように。

551 名前:Classical名無しさん :04/07/04 00:40 ID:pgZeZcx.
>ヤムマの人
乙。ヤムチャと関係無いけどすごく良かったよ

大人チチは原作では何かと煩く書かれているがGTの最後の方の台詞が好きだ

552 名前:3年間 :04/07/04 01:23 ID:5xUbE2PE
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第7話 何も聞かない女
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「ブルマ、飯はまだか?」
「はいはい!判ったわよ!」
(この人は遠慮ってものを知らないのかしら?)
そう思いながら、私はいそいそとご飯の支度を始める。

ベジータとヤムチャとの奇妙な同居生活が始まって、
もう大分長い時間が過ぎている。

とは言っても、ベジータも、ヤムチャも昼間は殆ど居ない。
(まったくしょうが無いわねぇ…)
「今、準備してるから、おとなしく待ってなさい!」
悪態をつきながらも、嫌な気分では無かった。

私はベジータという男が嫌いではない。

思ったことはスグに口にする…
だけど、何に対しても嘘は言わない。
もちろん、そのことが災いすることもあったけれど………

553 名前:3年間 :04/07/04 01:23 ID:5xUbE2PE
それでも、何でも誤魔化す事が多い自分の彼氏…ヤムチャ…と比べると、
何倍も男らしく思える。

「あ、ねぇーヤムチャ知らない?」
「あんなヤツ知らん!それよりも、早く飯をつくれ!」
「はいはい。判ったから、大人しくしてなさいってば!」

最近ヤムチャの帰りが遅い…
たまに帰らない日もある。

修行とは言ってるけれど、彼が何もしていない事くらい素人の私でも判る。
彼は気付かれてないとでも思ってるのかしら。
「はぁ〜」
彼のことを考えると、ため息ばかり出てしまう。

554 名前:3年間 :04/07/04 01:23 ID:5xUbE2PE
「ただいま〜」
私とベジータが食事を終えた頃、ヤムチャが帰ってきた。

「どこ行ってたのよー!こんな時間まで〜」
私は怒って言う。
だけど、本当は怒る気力もなくなりつつある…

「わりぃー!つい、修行に熱が入っちゃってさー」
「そっかー。お疲れ様♪」
(どうせ誰か違う女と会ってたんでしょ?)
「おぅ、そうだ。風呂は沸いてるか?」
「ん、いつでも入れるけど、、ご飯は?」
(…きっと食べて来てるんでしょうけど、一応聞くわ…)
「ん、食べてきたからいいや。風呂入るぜー」
「はーい♪」
(ふふ…やっぱり、、、ね)

ふと通りがかった人が聞けば、愛し合う恋人同士の他愛の無い会話だろう。
私は見事なまでに可愛らしい彼女を演じきっている。

(不幸な人……)

ふとそう思った。
一体どちらが不幸なんだろう?
浮気されてる私?
それともそれに気付いてないフリをされてるヤムチャの方かしら?

555 名前:3年間 :04/07/04 01:24 ID:5xUbE2PE
「おい、ヤムチャ!」
突然、ベジータがヤムチャに話しかけた。
「何だー?ベジータ」
「最近、修行がはかどってないんじゃないか?
 身体がなまってるぞ!」
「いやぁ ハハハ」
「最近どうにも自分の限界が見えてきてさー。
 何とか抜け出そうとはしてるんだけど、、、」
ヤムチャは何やら言い訳をしてる。

(この男はいつもそうだわ…)
浮気した時でも、いつでもそう。
何でも誤魔化して、言い訳して、逃げて、、、そうやって生きてきた男。

「ふん、お前が勝手に死ぬのは構わんが、
 戦場で邪魔になるようでは困るんでな。
 何なら俺が、一から鍛え直してやろうか?」
ベジータの申し出。


556 名前:3年間 :04/07/04 01:25 ID:5xUbE2PE
この提案を仕向けたのは私。
ヤムチャのサボリなど、私でも気付く位のものだ。
当然ベジータが気付かないはずがなかった…
だから、この提案も不自然ではない・・・

私はヤムチャがどう答えるか見てみたかったのだ…

地球を守る戦士として、自分を強くしたいのなら、
地球でも最強クラスのベジータとともに修行する以上の得策はない。
だが、ベジータは手加減などしそうにないから、
かなり危険な修行になる事は間違いないのだが。

その恐怖を超えて、彼が一回りも、二回りも成長してくれれば……
私はまだ淡い期待を持っていた。
自分の彼を確かめるような目でその場を見つめる。

そして帰ってきた答えは―


557 名前:3年間 :04/07/04 01:28 ID:5xUbE2PE
「いやいや、まだまだお前のレベルからしたら足元にも及ばないしさ〜
 大体、お前の修行の邪魔になっちまうじゃん?」
「もうちょっと俺独りで頑張ってみるよ。」

ていのいい言い訳……まったくこの男は――。

「ふん!」

ベジータはその答えを予期していたかのように、
即座に踵を返して部屋を出ていってしまった。

「そのうち、お前も悟空も追い抜いてみせるぜ!!」
ヤムチャは必死に演技を続けているようだ。

(哀れな男…全部見透かされてるとも知らずに……)

私は幻滅した……いや、幻滅というほどでもない。

最初から、この男の返事など判りきっていたのだ。
それが判らないほど、短い付き合いではない。
それでも………僅かばかりの期待を持っていた。
だが、その想いも無残に散る。

558 名前:3年間 :04/07/04 01:28 ID:5xUbE2PE
(この人は、心底ヘタレなんだわ…)

私はそのことを強烈に"再確認"した。

彼はこのところ浮気を繰り返している。

 ……でも、私は何も聞かないの。

彼が、いつか自分から謝りに来るのを待ってるわ。

  そしたら……………

最高の笑顔で抱きしめたあと、最高のセリフを貴方にあげるわ。

 『さようなら、愛しのヤムチャ。貴方とは、もうオシマイよ・・・』ってね。

『The woman who hears nothing』

559 名前:Classical名無しさん :04/07/04 14:08 ID:3/R.qsd.
3年間、オモシレー

560 名前:Classical名無しさん :04/07/04 14:32 ID:v0/8Sz1k
ヤムチャ「モレノウシロニタツナ!」
テソシソハソ「オマエコソ、モレノウシロニタツナ!」
クソソソ「マアマアフタリトモ、オサエテオサエテ」
チャオズ「テソハソ、カオガイッチャッテル」
ゴクウ「オラハラヘッタゾ」
ナッパ「クンッ」
ピッコロ「ゴハーン!」
ゴハソ「ウゴオオオオ」
ヤムチャ「モレ、イッテキマス」

561 名前:DEF :04/07/04 14:32 ID:u1TWgvtg

(
なるほど、2001-2004=3-年ですか?!
正確には1999まで遡ると思います。
ここだろ?ここ、高邁、あやー!
)


562 名前:Classical名無しさん :04/07/04 15:46 ID:pgZeZcx.
>>560
なんかしらんがワラタ

563 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/05 00:59 ID:J5bLj26E
第十五話「Z戦士達」
何年かたったある日、Z戦士全員が、カメハウスに集まることになった。
 「いよいよか」
集まった時、Z戦士達は悟空とクリリン以外、原作よりも強くなっていた。
(天津飯は、餃子に負けたショックから、ヤムチャと餃子は重力室
 ちなみにピッコロも悟空に負けて、しぶしぶ逃げた自分に苛立ち、ずっと修行してたから)
その頃……
 「戦闘能力355、こんな奴もいたのか!」
ラディッツが迫っていた。
そして、ついにカメハウスにラディッツがやってきた。
悟飯がさらわれ、五人で追うことになった。
ラディッツの所に着いた、ピッコロも来ていた。
 「何人束になろうと、このラディッツの敵ではないぞ!!!」
ヤムチャはいきなりファンネル操気弾を撃った、餃子は超能力でいった。
 「ぐっ、腹が、それにこの気弾は何だ!?」
このスキにヤムチャ、クリリン、悟空、天津飯のカルテットかめはめ波を放った!(天津飯もかめはめ波は使える)
直撃しながらもよろよろと立ち上がる。
しかし、あらかじめ、溜めておいた魔閑光殺砲をピッコロが撃った。
心臓を貫き、ラディッツを倒したが、一年後にべジータとナッパがやって来ることが分かり一度ドラゴンボールで生き返っているクリリンと、
ピッコロ以外は死に(悟飯はすでにチチの所)界王星に行く事になった。
ブルマには界王星に行くために死んだ奴を生き返らせるよう、神龍に頼んでくれと言っておいた。(スカウターも渡した)

                       続く


564 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜の作者 :04/07/05 01:00 ID:J5bLj26E
一日一話ペースが………

565 名前:Classical名無しさん :04/07/05 10:32 ID:n4lmf3mQ
 俺はすさまじく空前絶後な勢いで最強だから、自分の自由に出来る。
ほら、変な光の球打ち込むだけで街はこんなに阿鼻叫喚ハッピネス。
俺は自由だー俺は自由。俺を止められるものなどいやしねー。
泣き叫べーみんなヤムチャ様のクツの裏かと思いきや破けてるから足の裏でも煎じて
呑みやがれー。俺は神だァァァァァっァァァァァっァぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ。
鮮烈烈火で風光明媚な神様=俺様を讃えやがれぇぇぁぁあ金髪のぉぉぉ。
ごめんなさいごめんなさいちょっと気が狂っただけでごめんゆる

566 名前:ハンター ◆2pnNfFK2 :04/07/05 12:47 ID:fDCtnsxc
お前ら大嫌い
氏ね

567 名前:Classical名無しさん :04/07/05 19:23 ID:qFjVSdnM
ぬるぽ

568 名前:Classical名無しさん :04/07/05 20:05 ID:cGhudK8A
>>567
ガッ

569 名前:Classical名無しさん :04/07/05 20:49 ID:v4FNrMdc
なんでこんなに廃れてるんだdjふぁskdjふぁlkjfjdふぁlkふぁ
fじゃkfじゃlkjがlkgじゃふじこ

570 名前:Saiyan killer :04/07/05 20:53 ID:lfA1bHI2
ええと、一週間ぶりのうぷです(汗


571 名前:Saiyan killer :04/07/05 20:55 ID:lfA1bHI2
>>410

第66話

「おいっ!! マーリン! 大丈夫かっ!?」
息せき切って、マーリンに遅れる事5分ほどで精神と時の部屋に入ってきた
ヤムチャの目に飛び込んできたものは…作り付けのベッドですやすやとのんきに
寝息を立てている少女の姿だった。

「……心配して損した…」

ややあってマーリンが目を覚ます。単に昼寝だったのか、いつものような
寝起きの悪さは見られず、起きて真っ先にヤムチャの存在に気がつくと
猛烈な勢いで食ってかかった。
「ヤムチャ!! いきなりこんな所に押し込んで、しかも丸一日も放って
 おくなんて…いくら何でもあんまりだろうっ…!!」
さすがにそれは弁解のしようも無い。頭をかきながら悪い悪い、と謝る。
「でも、外じゃほんの5分ほどだったんだ。ほら」
そう言って時計を見せる。確かに洞窟を出たのが5時前で、ここに着いた
のがそれから1時間後で、時計は6時を少し過ぎた辺りを指していた。
それに対してマーリンのスカウターに内蔵された時計は、あれから27時間
が経過していた事を示している。
「なるほど…ほんとうにここの空間は外界とは時間の経過速度が違う
 んだな…」
改めてマーリンが納得する。そして、薄々はヤムチャの意図に気がついては
いたが、それも改めて説明してもらった。たったの一日で修行を終え、悟空
と戦い、そして惑星ドーバをも救うという離れ業の計画を。


572 名前:Saiyan killer :04/07/05 20:56 ID:lfA1bHI2
「…でも、こんな場所があるなら、もっと早くに来ればよかったんじゃ
 ないのか…」
そうマーリンがぶつぶつと不平を口にする。一応納得はしたものの、やはり
丸一日放置された事を根に持っているようだ。
「そう言うなって。俺だってここの事を思い出したのは昨日だし、それに
 ここは神様の住んでるところなんだぜ? 俺やお前が気軽に来ていい
 場所じゃないだろ。これしか方法が無いからやむを得ず、なんだよ」
まだ何か言いたそうなマーリンだったが、とりあえずはそれで収まった
ようだった。やれやれと胸をなでおろす。
「それで、一日ここで過ごした感想はどうだ?」

「…確かに環境としては楽ではないな。それでも、ここがマシに思える
 星などいくらでもある。お前が言っていたほど厳しいとは感じないが」
「まぁ…俺が入った頃は、今より俺も全然弱かったからな…確かに
 昔よりはきつくは感じないけど…」
そう言いつつも、入って真っ先に見た少女の寝姿を思い出す。冷静に
考えてみると、こんな環境の中で、それでも昼寝が出来るほどにリラッ
クスできるのは、尋常の神経では無いと思う。少女のこれまでの人生が
どれほどのものだったのか、ヤムチャには想像する事すら許されていない
気がした。

573 名前:Saiyan killer :04/07/05 21:02 ID:lfA1bHI2
第67話

「そうか…それじゃ、その辺は修行にはあんまり有効じゃ無いかもな。
 あくまで時間のメリットだけって考えた方がいいか…」
少しあてが外れはしたが、おおむね問題は無い。それに、効果が無いと
決まった訳でもない。少なくとも外界で修行するよりは負荷が大きい事に
間違いは無いのだ。
「…よし。それじゃさっそく修行に入るぞ。時間が惜しいからな」
そう宣言して、ヤムチャは荷袋からいろいろと取り出す。

「まずはこれだ。今日からは寝る時もずっと外すんじゃないぞ」
そう言って手足に着けるバンドをマーリンに渡す。が、それを受け取った
瞬間、少女の表情が変わる。
「なっ…こ…こんなものをずっと着けているだと……っ!」
マーリンが驚くのも無理は無い。ひとつのバンドだけで100sは楽にある。
もし今、彼女が気を完全に抑えていたら、いくら以前よりも格段に肉体が
強化されたとは言え、受け取った瞬間に肩の関節が抜けていたはずだ。
フルパワーではないが、今の状態でもずしりと感じる。こんなものを
計4つも身に着けて修行など、正気の沙汰とは思えなかった。ましてや
ここは重力も地上とは比べ物にならない。全て身に着けた状態のマーリンの
重量が450sとすると、間違いなく1tを超えてしまうのだ。

574 名前:Saiyan killer :04/07/05 21:02 ID:lfA1bHI2
さすがに躊躇するマーリンだったが、ヤムチャの指示には逆らえない。
気を最大限にまで高めてから恐る恐る装着してみる。
「くっ……くくっ………」
何とか立ち上がれたものの、想像以上にこれはきついと感じる。さすがに
気を全開放しているだけに、1t以上の体重であっても歩いたりする程度
ならば問題はない。しかし、少しでも気を抜いたらどうなってしまうか…
想像するのも恐ろしかった。

「ん。じゃあ、まずはいつもの通り、基礎鍛錬からだ。そこで突きと蹴りの
 コンビネーション500回な。
 気はいくらでも使っていいから」
ほんの少しだけ少女は安心した。それなら不可能なレベルの課題ではない。
改めて全身に気を巡らせ、いつも通り構えて呼吸を整える。
「よーし、いーち…!…」
掛け声とともに左拳を放ち、すかさず右拳を繰り出す。ボクシングで言う
ところのワンツーである。そして最後に蹴りが放たれ、またパンチに戻る。

これならば何とかなりそうだ…そう思ったマーリンだったが、しばらく
後にそれが間違いであった事に気づかされた。
「269…270…どうしたぁ!! まだ半分近くあるんだぞ!!」
「んぐっくっ…っっ………!!」
…甘かったと思った。単に腕や足がきついのではなく、それをするために、先
ほどから気で全身を強化しているのだが、それを維持し続ける事がである。
わずか10分にも満たない時間であっても、フルパワーを維持し続ける事は
簡単な事ではなかった。それも当然の事である。エネルギーは無限に身体から
出るものではない。垂れ流していれば、いつかは底が見え始める。
そして、マーリンの内にあるエネルギーも、その状態が近づいていた。

575 名前:Saiyan killer :04/07/05 21:05 ID:lfA1bHI2
第68話

マーリンの顔に恐怖が浮かぶ。もしこの状態で気が空っぽになれば、取り
付けたバンドの重量が全て、彼女の生身の身体を襲うのだ。しかも重力の
大きいこの場所で。うろたえはじめるマーリンにヤムチャがアドバイスを
送る。
「もうお疲れか? そんな風に気を垂れ流してるんじゃ無理も無いけどな。
 必要な分を必要な場所にだけ回せ。無駄な放出は抑えるんだ!」
言われて確かにはっとなる。フルパワーを維持する事に必死で、がむしゃら
に気を全開にしていた事に気づく。すぅ、と少女の身体の回りからオーラ
が消える。大気中にばら撒かれていたエネルギーが薄れ、それと同時に
マーリンの身体も少し力を取り戻す。
「はぁ……はぁ………」
「まったく、それぐらい言われる前に気づけよ。今のお前には別に何でも
 ない事のはずだぞ」
少し余裕が出来たのか、きっ、とヤムチャを睨むマーリン。

「そうは言っても…急にこんな場所でこんなものを付けられて…いつも
 通りの力は出せない…」
「…それは正論だけどな。正しい事が良い事とは限らないんだぜ?それに
 そもそも俺たちがやろうとしてる事は間違いだらけだ。違うか?」
そう言ってヤムチャは薄く笑う。その笑顔を見て、マーリンも軽く笑う。
…このヤムチャという男は本当にすごいとマーリンは思う。自分の抱えて
いた悩みを、あっと驚く手段で解決してみせた。自分のくだらない正義感
のようなものも、軽々と飛び越えている。いつか自分がヤムチャよりも
強くなっても、この男には一生頭が上がらないかも…などと考えてしまう。
だが、それは決して不快な考えではなかった。


576 名前:Saiyan killer :04/07/05 21:07 ID:lfA1bHI2
そして、この部屋に入っての初日が終わった。マーリンにしてみれば
二日目なのだが、修行としての初日がこれで終わった事になる。むろん、
終わったと言ってもバンドは付けっぱなしだ。寝る時でも外しては駄目
だと、ヤムチャははっきりと言った。常に身体にエネルギーを漲らせる
事で、身体の限界以上のパワーを引き出せるようにするための修行なのだ
そうだ。

その説明を少女が完全に理解出来た訳ではなかったが、今までヤムチャが
間違った方針を立てた事は無い。マーリンにしてみればムチャだとは思うが、
逆に今まで「やれ」と言われた事で、出来なかった事もない。ヤムチャが
自分に課す事は、自分が必死になれば、必ず出来る程度の要求なのだ。
得体の知れない粉のような食事を取り、そして堅いベッドに横になる。
気は抜かず、それでいて眠りにつくように身体をリラックスさせる。やがて
睡魔がそろそろと忍び寄ってきた。フルパワーは維持できている。このまま
このまま…そう思いながら、ゆっくりと少女は眠りに落ちていった。


577 名前:Classical名無しさん :04/07/05 21:10 ID:v4FNrMdc
他作品への感想を言え

578 名前:Saiyan killer :04/07/05 21:16 ID:lfA1bHI2
という訳で、久々のうぷなのに3話ほどです。スイマセン…。
そして、なんか段々ぐだぐだになりつつある気がする今日この頃。
100話じゃ終わらないかも…。

>3年間
面白いですね〜。でも、とことんまでヘタレなヤムチャが切ない…。
このままヘタレのままで終わらない事を期待していいですか?w



579 名前:Classical名無しさん :04/07/05 21:49 ID:hP8WRX9c
Saiyan killerキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
そして、放置プレイに軽くハァハァ(;´Д`)

580 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/05 22:11 ID:J5bLj26E
第十六話「界王」
蛇の道を渡ること3ヶ月、全員が界王星に着いた。

皆、界王様を笑わせるのに必死。
ヤムチャは「はなくその秘密をそっとはなくそう」で界王様は爆笑し、一番にクリア、他の3人も笑わせた(残り9ヶ月)

最初はバブルスを捕まえる修行で、重力に慣れている、ヤムチャが一番乗り、餃子が二番となった。(残り8ヶ月)
                      ↓
ヤムチャと餃子がグレゴリーをハンマーで落とす修行をしている途中に、悟空と天津飯はバブルスを捕まえた。(残り6ヶ月)
                      ↓
ヤムチャと餃子はグレゴリーをハンマーで落とした、悟空達はまだまだ落とせない。(残り3ヶ月)
                      ↓
ヤムチャは、元気玉はいいから、界王拳だけを教えてくれとのこと、餃子も同じく。悟空達ついに、グレゴリーを落とす。(残り2ヶ月)

残りの2ヶ月でヤムチャは界王拳のみを、天津飯と餃子は界王拳と新技を、悟空は界王拳と元気玉を覚えることにした。
残り3日でヤムチャは気づく。
 「蛇の道から帰る時間はどうするんだ?」
 「そういえば、すっかり忘れてたな。一日あればいけるだろう」
これにより皆、修行の総仕上げに入っていた。
残り1日の日に全員生き返らせてもらった。

極めた界王拳の倍率……ヤムチャ3.795倍
           悟空4倍
           天津飯2.3倍
           餃子2.5倍

581 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/05 22:12 ID:J5bLj26E
ヤムチャ達は2,3時間で戻り、完成したスカウターで戦闘力を測ることになった。
 「まずは餃子………2100!」
 「次に天津飯………4500!!」
 「悟空は………8000!!!」
ヤムチャは順調に測っていった。
 「ん……遠くの方で、1900と2900と1200…クリリンとピッコロと悟飯だな」
 「さて、俺も測ってくれ」
餃子に手渡す。
 「6600」

界王拳時の戦闘能力、ヤムチャ、3.795倍で25047
          悟空、4倍で32000
          天津飯、2.3倍で10350
          餃子、2.5倍で5250

              続く

582 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜の作者 :04/07/05 22:13 ID:J5bLj26E
結局、一日二話うpです。

583 名前:Classical名無しさん :04/07/05 23:46 ID:HE9TCbVo
>>サイヤンキラー
久しぶりに乙。
よかったよ。無理せず頑張ってください。

>>青龍刀
駄文を載せるんだったらもう少しマシなのにしような。

584 名前:Classical名無しさん :04/07/06 00:44 ID:8kjJqFJo
>hope
未来のお話ですね。面白かったですが、もうちょっと情景を描写していただけたらよかったと思います。
あと、トランクスとチチの視点どちらかに固定したほうがよかったかな…。

>三年間
うp量もすごいですが、内容もすごい!
確かにヤムチャのようにずっとついてないと、活躍しているクリリンの死で安心感を得るような根暗になっちゃうかもなぁw 普通なら。
同じ時期のSaiyan Killerのヤムチャとまったく正反対なのでギャップが面白い。
そして何気に気さくなベジータに、腹黒そうなブルマも原作の裏を見ているようで楽しいです(内容はダークですが)。
無理せず頑張って下さい。

>Saiyan Killer
いつも楽しく読ませていただいています。
修行もいよいよ終盤にむかっているのでしょうか。どういう流れでいくのか予想できないので楽しみです。
今度は果てしない空間と言っても密閉状態みたいなもんですから、ヤムチャの理性がふっとばないかどうか
期待……ではなく不安です。
ヤムチャのマーロンに対する思いも今後どうなっていくんでしょうか。期待しております。

>青竜刀伝説
Z戦士全員が活躍しているのでいいですね。ってもクリリンはなんだか悲惨ですね。
原作に比べてかなりパワーアップしているのに、ラディッツでは当たり前のようにみんな死んでいるがワラタ。
このへんも丁寧に書いていただけたらよかったなぁと思います。

>>577
まぁ作者さんに感想カキコを要求するのはちょっと酷かな?と思います。
以前、作者さんに感想を書くようにする流れがありましたが、作者さんの数倍はいるはずのROMってる人が
気軽に書いてくれるのがホントは一番いいのですけれどね…。まとめサイトも一日150人前後来ているようですが
コメンテーターは育たず……。

585 名前:Classical名無しさん :04/07/06 00:45 ID:8kjJqFJo
訂正
マーロン→マーリンでした。。。

586 名前:Classical名無しさん :04/07/06 01:12 ID:pgZeZcx.
>>Saiyan killer
いつもとても楽しく読んでいます。
作者さんの納得いくエンディングのためならいくらでも長くなって良いと思います。
ただ上のほうでも出てますが、打ち切りだけは勘弁願います

>>青竜刀伝説
正直言って最初と比べて上達していると思います。
あとは描写をもっと上手く書けるようになればもっと良くなるかと。
例えば>>580だったら(残り○ヶ月)ではなく、

「ヤムチャ、餃子は重力に慣れているだけのことはあり、1か月でバブルスをつかまえた。
 悟空、天津飯はさらに2ヶ月後、どうにかバブルスを〜」

というように、羅列せずに書いたほうより小説らしくなると思います。
余計なお世話ならすみません、スルーしてください。

587 名前:Classical名無しさん :04/07/06 11:33 ID:iGWr/37I
>>青龍刀伝説
>>563の描写で
>心臓を貫き、ラディッツを倒したが、一年後にべジータとナッパがやって来ることが分かり一度ドラゴンボールで生き返っているクリリンと、
>ピッコロ以外は死に(悟飯はすでにチチの所)界王星に行く事になった。
界王様のところに行くために自殺するんですか。意外な展開というか、想像するとなんともエグい・・・。

あとヤムチャ、ドラゴンボールまで使って界王拳に耐えられる身体にしてもらった割に、悟空にあっさり倍率抜かれてますな。
そもそも原作の界王拳と違うのかな。原作は無理すりゃ何倍までも出せそうな感じでしたけど。

588 名前:Classical名無しさん :04/07/06 13:06 ID:sruAEJJI
>>587
確かファミコンの強襲サイヤ人でも
悟空は自殺していた希ガス

589 名前:Classical名無しさん :04/07/06 19:35 ID:pgZeZcx.
>>588
たしか神様が悟空を殺すんだよな

590 名前:Saiyan killer :04/07/06 19:43 ID:8DbTKqng
久々に二日連続うぷです^^ 仕事は相変わらず忙しいですが、何とか
こうしてうぷできる事を神に感謝です。神と言ってもデンデかもですけどw

>>577
もしかして私に言われてるのでしょうか? それじゃ後で感想を書いて
みたいと思います。

591 名前:Saiyan killer :04/07/06 19:46 ID:8DbTKqng
>>576

第69話

またしても、あれからほぼ一月が過ぎた。連日の修行に次ぐ修行。そして
それに黙々と従うマーリンだったが、事態は深刻な状況に陥っていた。
マーリンの戦闘力が、15万を境にぴたりと上昇しなくなってしまったのだ。
自分の恐れていた事が現実となった。そうヤムチャは感じていた。修行に
よるパワーアップの限界…それでもこんなに早くに訪れるとは考えては
いなかった。そこが彼の誤算だった。

仮に20万まで上げられれば、界王拳を会得出来れば瞬間的にでも悟空に
近い戦闘力を得る事が出来る。そしてここ、精神と時の部屋ならば、それを
教えてマーリンがマスター出来る時間もある。あるはずだった。しかし…
たったの15万では、界王拳の上限とも言える20倍でも300万。常時発揮
できるのは10倍で150万程度なのだ。これではやはり勝負にすらならない。
苦悩するヤムチャをよそに、今日もマーリンは黙々と修行に励む。自分が
このところ伸び悩んでる事は判っているが、ヤムチャが命じた事に間違い
などない、と言わんばかりに。少女は完全に、心から彼を信頼していた。

そして基礎鍛錬の時間が終わり、組み手の修行が始まった。マーリンは
すでにバンドの事などあまり意に介さないほどの練達を見せるほどに
なってはいるが、それは単にコントロールが上達しただけで、パワー
そのものがバンドの存在を無視できるレベルになった訳ではない。それを
見て、改めてヤムチャはもどかしく思う。これほどの気のコントロール
が可能なら、間違いなく界王拳だってマスターできる。あと少し…せめて
あと5万、何とかならないのかと。


592 名前:Saiyan killer :04/07/06 19:47 ID:8DbTKqng
苦悩と失望を抱えたまま、マーリンとぶつかり合う。実戦稽古による破壊の
エネルギーが、この白い空間を震わせる。
ヤムチャの界王拳は4倍だ。18万以上の凄まじいパワーが少女を遠慮なく
襲う。ムチャな事は理解しているが、もはやそうも言っていられる余裕など
なかった。限界ギリギリのところから、更なるパワーを引き出す以外、少女に、
そしてヤムチャには道はなかった。
ズガッ…! ガガガガガッ……!! ズンっ!!!
果てしないとも思えるヤムチャの連撃。狼牙風風拳がマーリンの腕、身体を
打ち抜いていく。対するマーリンも必死にそれに食らいつく。戦闘力の強化
以外にも、実戦での技の伝授はいろいろと行っている。もちろんこの技も伝授
済みだ。ゆえに対策も判る。

「くっ…これで…どうだっ!!」
そう言って、以前自分がされたように、今度はヤムチャの足元に蹴りを
お見舞いする。思わずバランスを崩すヤムチャだったが、倒れるとまでは
いかなかった。
「…………」
とりあえず飛びのいて、距離をとるマーリン。倒れないように踏ん張った
姿勢のまま、ヤムチャは固まっていた。


593 名前:Saiyan killer :04/07/06 19:50 ID:8DbTKqng
第70話

「…今のはなかなか良かった…かもな…」
顔は下を向いたまま、そうぽつりとヤムチャがつぶやいた。だが言葉とは
裏腹に、その表情は何か得体の知れないモノに執り付かれたようだった。
ぴくぴくとこめかみの辺りが痙攣していく。
効果の上がらない毎日の修行、そしてこの部屋、何もかもが癇に障る。
だが一番は…マーリンの目だ。自分を信じて疑わない、あの目が燗に障っ
て仕方がない!
…ヤムチャの心を少しづつ少しづつ、静かに蝕んできた感情が、さっきの
お留守な足元への攻撃で一気に弾けようとしていた。

相変わらず下を向いたまま、ヤムチャの身体が小刻みに揺れる。いや、
それは震えていると言った方が正しいだろう。ゆっくりと、しかし徐々に
それが大きくなる。そしてついに、一気にそれが弾けた。
「くくくくくっ……はは…あはははははっっ!!!」
「…!?」
突然のヤムチャの高笑いに困惑を隠せないマーリン。ぽかんとしたまま、
男を見つめる。
「ははははは……は……っ………、やめだやめだ!! もうこんな事は!!」


594 名前:Saiyan killer :04/07/06 19:50 ID:8DbTKqng
どこか狂気をたたえた眼差しで、射るようにマーリンを見つめる。顔は
笑ってはいるが、目だけは明らかに笑っていない。
「…もう、こんな事してたって無駄なのは判ってんだろ? いくら修行
 したって、お前にも俺にも、悟空を倒すなんて無理なんだよ!!!!」
突然のあまりのヤムチャの変貌に、マーリンは驚いて目をむく。
「…ど…どうしたんだ…ヤムチャ……?」
「どうしたもこうしたも無ぇよ!! ちょっと甘い顔して付き合って
 やりゃあ、図に乗りやがって…! だからガキは嫌いなんだっ!!」
「………っ……」
「はっ! 悟空を超えたい? 超サイヤ人を超えたい? んな事が出来る
 と本気で思ってるのかよ!! 
 単に『頑張った』って、『やれるだけはやった』って、自分に言い訳
 するためなんだろうが!」

「なっ…ヤムチャ! それ以上の侮辱は例えお前でも…っ!!」
「へぇ、許せない、ってか? だったらどうだって言うんだ? 俺にも
 勝てないくせに、許せないからどうだって言うんだ? そう言う所が
 ムカつくんだよ!」
もはや自分でも何を言ってるのか、よく判らないほどヤムチャは興奮して
いた。いつもの、マーリンのやる気を誘う挑発などではない。この部屋に入る
以前から感じていたものの、ずっと心の奥に押し込んできた感情が爆発して
いた。
「…ヤムチャ…お前……」
何かを言いかけたが、マーリンの言葉はそこで途切れた。代わりに、少女の
身体から、暴風のようなエネルギーが巻き起こった。

595 名前:Saiyan killer :04/07/06 19:54 ID:8DbTKqng
第71話

ぴしり、と床に亀裂が走り、マーリンの周りの空気がぐにゃぐにゃとねじ
曲がっていく。外界への気の放出は最大限に抑えつつも、それでもわずかに
もれ出るエネルギーが陽炎のように少女の周りを覆う。
そして改めてヤムチャに目を向ける。先ほどから変わらず、凍った笑みを
顔に貼り付けたまま、マーリンの様子を伺っているようだった。
「…………っ……」
もはや何も語るまい。少なくとも今のヤムチャは正常とは言いがたい。
そしてそれを招いたのが己の力不足によるものだったとしたら、それは
悲しい事ではあるが。

「そらそら、どうした? やっぱりお前は口だけかよ! どうせ今まで
 だって、自分より弱いヤツを叩きのめして満足してたんだろ? ん?
 今なら許してやらない事もな……」
ヤムチャの言葉は最後まで語られる事は無かった。凄まじい速度で一瞬に
して間合いを詰めたマーリンの拳が、ヤムチャの顔面を打ち抜いていた。
しかし。
「…へっ…効かねぇな……そんな程度のパンチじゃよっ!!」
そう言って、何事も無かったかのように、いまだ頬に張り付いたままの
マーリンの拳をつかみ、そのまま、ぶんっ!、と少女の身体を投げ捨てる。
「くっ………っ!!」
空中に放り投げられ、とっさに体勢を整える。そしてすかさず下のヤム
チャの姿を捉えようとするが、その場所にはすでに男は居なかった。


596 名前:Saiyan killer :04/07/06 19:59 ID:8DbTKqng
「どこ見てんだ? あぁ?」
不意に少女の後ろから声がかけられる。しかし、気づいた時にはすでに
手遅れだった。
ドズッ……!!
ヤムチャのパンチが、振り向きざまのマーリンの腹にめり込む。
「あぉ……ぉぉぐっ……!」
たまらず口から息と胃液が零れ落ちる。いまだかつて味わった事のない
巨大な衝撃が少女を襲った。それでも必死に意識をつなぎとめ、よろよろと
後ろに飛びずさる。
「…ふん…確かにずいぶんと頑丈にはなったみたいだが…俺はまだまるで
 本気じゃ無いのは判ってんだろ? じたばたせずにあきらめた方が
 お前のためだぞ」
そう言ってヤムチャは徐々にパワーを上げ始める。スカウターなど無くても
今のマーリンには十分過ぎるほど判る、恐ろしい程の気の高まり。

「……界王拳……6倍……だ…!」


597 名前:Saiyan killer :04/07/06 20:27 ID:8DbTKqng
本日も3話うぷさせていただきますた。明日もまたこれぐらいうぷ出来れば
いいなぁと思いますが、どうなりますやら…w

では前述の通り、他の作品の感想などを…。

>>青竜刀伝説
前の方にも書かれてましたけど、以前より格段に上手くなられてると
思います。と言っても、私もそんなに文章が得意じゃないので、偉そう
な事は言えないんですけど(汗
お話的には、最初少し判りにくかった部分がありましたけど、今はもう
そんな事も無く、展開も面白いと思います。青竜刀を武道会で使える
ように根回しする辺り、ヤムチャらしいと言うか何と言うかw 完結まで
がんばって欲しいと思います。

>>強襲サイヤ人
ある意味、IFシミュレーションですね。ピッコロ無しの5人でラディッツを
撃退できるのかと言う…。戦闘力だけなら、VSナッパ戦以上の差です
から、やっぱ最後は気円斬が決め手なんですね。ナッパ戦も、ベジータ
がアドバイスしてなければ勝てたんでしょうね…。

>>3年間
前で言われてたように、確かに私のと真逆なヤムチャの3年間ですね。
でも、私の作品の方にもダークな心情はありましたし、そこはやはり
ヤムチャを描く上では避けては通れない部分なのかも。
変な言い方ですが、誰と出会うかで、「3年間」はランファンと出会い、
私の方はオリジナルですがマーリンというキャラに出会い、運命が
変わったのだと思ったりします。
…あぁ、なんか訳の判らない事を言ってますね、私(汗
なんか長くなりそうなのでこの辺で。

それではまた明日うぷ出来ますように…。

598 名前:Classical名無しさん :04/07/06 20:34 ID:PB2zrQoc
>>591-596
ヤムチャkoeeeeeeeeeeeeeee!!!
ここまで来て、まさかこんな展開になるとは

599 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/06 21:39 ID:J5bLj26E
第十七話「ヤムチャの誤算partU」
午前11時43分、地球にサイヤ人の侵入を許してしまった!
 「いよいよだな」
ヤムチャ達は決戦の場へと向かっていた。

 「地球か、なかなかの星じゃないか」
 「まずはあいさつがわりだ」
クンッ!!!
あたり一帯が消し飛ぶ。
その直後、Z戦士達が来たのであった。
 「カカロットは俺がやる、ナッパはサイバイマンでも使って、残りをやるんだな」
悟空とべジータは他の場所に戦いに行った。
 「サイバイマンは六粒か、この土ならいいサイバイマンができるぜ」
ボスッ、ボスッ、ボスッ、ボスッ、ボスッ、ボスッ、ピチャピチャ。
 「グェグェ」
 「な、何だこいつら………」
 「丁度六匹と六人だな、ゲームだ」
 「ふざけるな!全部片付けてやる!」
 「いや、悟空がべジータって奴を倒して、戻ってきたら好都合じゃないか、ここは受け入れよう」
クリリンの言葉に同意し、受け入れることになった。
 「まずは、俺からいこう」
天津飯が前に出る。
サイバイマンが襲い掛かってくるが、これを左手で受け止め、右ストレートを放つ。
直撃である、そして蹴りをかまし、倒した。

600 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/06 21:42 ID:J5bLj26E
 「次は、俺が行こう、ここらでお遊びはいい加減にしろってことを見せてやりたい」
サイバイマンが襲い掛かる!

ここで、ヤムチャが最初にドラゴンボールを使ったのを思い出していただきたい。
 「記憶や精神の状態もそのままで、肉体ごと「プーアル、ジェットモモンガ(略」の台詞の三分前に戻してくれ!」
精神の状態もそのまま=サイバイマン怖い

かわそうとしたが足が震え動けなかった。
サイバイマンに抱きつかれ、自爆される!!!
ドーン!!!!!
 「うわぁーーー!!!」

             続く

601 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/06 21:51 ID:J5bLj26E
>>584
批評ありがとうございます
クリリンも戦闘力のインフレに飲み込まれる形にしようかとw
>>586
批評、アドバイスありがとうございます
>>587
強襲サイヤ人を思い出して、決めました。
界王拳…悟空は才能があるので、ヤムチャはすぐには覚えられませんが……
界王拳は最高100倍までマスター可能ということにします。
>>588
同じこと考えてました
>>597
批評ありがとうございます

602 名前:Classical名無しさん :04/07/06 22:08 ID:H8QDWIP6
>>601
(´,_ゝ`)フーン

603 名前:Classical名無しさん :04/07/06 22:26 ID:0/puGlpM
>コメンテーターは育たず……。

ここはコメンテーターには恵まれてるような希ガス。

604 名前:Classical名無しさん :04/07/06 22:35 ID:yPinUYjU
600超えたし、そろそろ移転談義か。
移転でも現状維持でもどっちでもいいと思っていたが、
この雰囲気なら、ここでいい気がしてきた。作品も集まってるし。
マロンの肉スレの荒らされっぷりを見ると何となくそう思った。

605 名前:Classical名無しさん :04/07/06 23:00 ID:e7dZNzSY
盛り上がってる時に移転する必要は無いと思うけどね、俺も。
そもそも移転とは現状を打破するためにする事だし。
マロンでの荒らしに痛い目を見てきたのも記憶に残ってるし。
あんまり移転ばかり繰り返すと、荒らしの標的にされるのも
仕方ないと思っちゃうなあ。次に移転すると5回目くらいか?

俺はここに一票。でも作者さんの意見優先でいいと思うよ。

606 名前:3年間 :04/07/06 23:18 ID:8jGov97o
サ・・・サイヤンキラー作者から感想頂けるなんて…
大変恐縮です。(((( ;゚Д゚)))オロオロ
ヤムチャのキレップリに共感&感動してまつ。
ホント、面白いす。

>移転
ワ・・・ワタシナドが意見デキルホドの者ジャアリマセンノデ、
オマカセシマスデス


607 名前:3年間 :04/07/06 23:19 ID:8jGov97o
------------------------------
第8話 同じ道を歩みし者
------------------------------

「ふん、お前が勝手に死ぬのは構わんが、
 戦場で邪魔になるようでは困るんでな。
 何なら俺が、一から鍛え直してやろうか?」

突然のベジータの申し出に、俺は正直驚いた。
同じ家に暮らしている以上、ともに『戦士』である以上、
この提案は普通のことだろう。
相手が、あの"ベジータ"でさえ無ければ……

コイツは宇宙一プライドの高い男だ。
そんな男が、自分の足元にも及ばないレベルの俺を
修行に誘うなどありえない。

俺はスグに気が付いた。
(ブルマの差し金だな…)
当たり障りの無い返事を考える。
我ながら、最高の言い訳が見つかった。

608 名前:3年間 :04/07/06 23:18 ID:8jGov97o
「いやいや、まだまだお前のレベルからしたら足元にも及ばないしさ!
 正直言って、お前に付いていけそうにないぜ…。
 お前の修行の邪魔になっちまうのも悪いしな。」
「もうちょっと俺独りで頑張ってみるよ!!」
「ふん!」
ベジータはその答えを予期していたかのように、
即座に踵を返して部屋を出ていってしまった。

実際に彼我の差は、月とすっぽん……
などと比喩できるほど小さくはない。
この答えならば、ブルマも納得するだろう…
「そのうち、お前も悟空も追い抜いてみせるぜ!!」
俺は間髪入れずに重ねて言った。

そして俺はその場の空気を確かめながら、機を見て部屋を出て行く。
言った手前、今日は修行に出掛けよう。
(もちろん"出かける"だけで、修行などするつもりはないが…)

こうやって、前後に事実を重ねていく事で、『嘘』は真実になる。
(我ながら完璧だ……)
俺は、独りで自画自賛しながら胴着へと着替え始めた。


609 名前:3年間 :04/07/06 23:18 ID:8jGov97o
「修行に行ってくるぜ〜!」
「はーい。気をつけてね♪」
「おう!」

修行する気など毛頭ないのだが、ベジータに見栄を切った以上
出かけないわけにはいかない。
(さてどうしようか・・・)
あてもなく歩きながら、俺はふと思い立った。
(そうだ! "アイツ"に会いに行ってみよう……)

と言っても、ランファンの事ではない。
そいつは、自分と同じくかつて悟空と戦い、ともに悟空を追い・・
そして恐らくは、追うことを止めたはずの男。
彼ならば、きっと俺の気持ちを理解してくれるだろう…

そして願わくば…

 ―彼も暗闇の中で、全てを投げ出してくれていれば、
  いくらか俺の心も晴れるだろう………

610 名前:3年間 :04/07/06 23:18 ID:8jGov97o
「よお!元気か?」
彼はスグに見つかった。
これだけの巨大な"気"だ。地球上どこに居てもすぐに判る。
地球の東の端――大きな岩山と草原が広がる大地に彼は居た。
俺は、無粋に声をかけた。

だが返事はない。
「返事くらいしろよー。昔の仲間が尋ねてきたんだぜ?
 で、調子はどうだ?」
だが、やはり彼は答えない。
ただ、がむしゃらに修行を続けている。

イメージトレーニングだろうか?
想像上の敵の攻撃を避けながら、打撃を加える。
その一連の動きは、傍で見ている俺にも
『仮想の敵』の動きが想像できるほど、洗練されている。

横では白肌のチビが、何を考えてるか判らない目で
彼の動きを追っていた。
俺はだんだんムカついてきた。
人がせっかく尋ねてきてやってるのに、この対応は何だ?

「修行の調子はどうですか?って聞いてんだよー。
ちょっとは悟空の影でも見えたのかな〜?あははは。
得意の三つ目は元気ですかぁ??」

611 名前:3年間 :04/07/06 23:18 ID:8jGov97o
俺は、おちょくるように話しかけた。
まるで酔っ払いが絡んでるみたいに……

  ――突如、俺の身体を激痛が走った。

彼は、いつの間にか俺の眼前に居た。
「消えろ。ゴミめ!!そのザマは何だ!?
貴様など、もう仲間ではない!!」
無様に地面に倒れこんだ俺に暴言を投げかける。
彼の顔は怒りに満ちている。

(何を怒ってやがるんだ……)
俺は痛む左頬を抑えながら叫んだ。
「何だと?じゃぁお前は何だ?何故修行する??
どんなに努力したって、どうせアイツ等には敵わねぇ…
足手まといになるだけなんだよ!!
お前だって判ってるだろ!?」

612 名前:3年間 :04/07/06 23:20 ID:8jGov97o
一方的に叫び続ける。ハタから見れば酷く滑稽な姿だろう。
暴言を吐かれてイラついた……というのもあるが、
コイツに言われたからこそ、ここまで感情的になったのだろう。
俺と同じく、不遇の道を歩んできたはずの男……
天津飯にまでののしられ、俺の心は揺れていた。

「お前は、何のために修行をしているんだ!?」
これほど感情的になったのはいつ以来だろうか。
などと考えてる時点で、俺は冷静なんだろう、、等と思う自分が居る。

結局―― 俺が聞きたかった答えは聞けなかった。
彼は無言で去っていった。
俺と同じ"道"を歩いていると思っていた男は、
気付けば遥か彼方にいってしまっている……。

「けっ……」
俺は悪態を付くと、ゴロンと仰向けに寝転がる。
空は嫌味なくらいキレイだった。
雲ひとつ無い青空だ。
太陽がまぶしい。

『Those who walked along the same way』

613 名前:3年間 :04/07/06 23:33 ID:8jGov97o
>サイヤンさんの
 ヤムチャのキレっぷりにはビックリでし。
 でも面白いデス。
 ヤムチャさん理論派ですね・・・
 "気"の理論的な話しというのは画期的な感じで、イイデス!
 マーリンの性格が、これまた良く描画されてて、イイデツ!

>やむマさん
 魔族の技が使えて、ちょっぴり強いヤムチャさんに感激です
 魔空包囲弾の操気弾Verはウケマス!

>その時ヤムチャが動いた
 感想書くの古いデツカ? 
 でも、悟空の微妙な性格の悪さがオモロイデツ!

>青龍刀伝説
 ヤムチャさんたち、みな強くなるとか、チャオズがでかくて
 強気とか、展開はウケマス!
 もちっと、説明とか多く書いてくれたらモットイイカト

明日は七夕・・・色んなヤムチャさんが生まれますように♪


614 名前:Classical名無しさん :04/07/07 00:40 ID:pgZeZcx.
>>3年間
どんどん黒くなるヤムチャがイイね。
最近続き物でダーク系なのが少ないと感じていただけに楽しく読ませていただいてます。

七夕かぁ・・・・・・すっかり忘れてたよ

615 名前:Wolf :04/07/07 14:28 ID:Uh/XpqVg
第一話 「サイヤ人、侵略」

1年前、地球一の武闘家孫悟空は侵略者サイヤ人と共に死亡。
更に死んだサイヤ人死に際に他の二人のサイヤ人と通信、
そして地球に呼び出した。
そんなサイヤ人に対抗するため、
孫悟空は天国で修行を積み、他の仲間達は修行を黙々と積んでいた。

そして、今。孫悟空は生き返ったものの未だ不在。
そんな中、2人のサイヤ人は地球に侵略した。
そして孫悟空の仲間とサイヤ人は先程から3時間程、睨みあっている。
「3時間過ぎちまったぜ」
大柄なサイヤ人はぼそっと呟く。
小柄なサイヤ人は何も言わず、ニヤっと笑っている。

大柄なサイヤ人はしゃがみ、地面に種を六粒植え、立ち上がる。
そして、種を植えた所から不気味な生物が6匹生えてくる。
「丁度6人・・・・・・どうだ?この栽培マンと1対1で戦うと言うのは?」
小柄なサイヤ人は孫悟空の仲間達に呼びかける。
「俺が先にやる。力を見極めたいしな」
最初に、元盗賊のヤムチャが名乗りを上げた。

そしてサイヤ人と栽培マン、孫悟空の仲間達が後退し、
ヤムチャと栽培マン一匹だけが残る。
「いきなり終わらせてもらうぜ、操気弾!」
ヤムチャが威勢良く、叫んだ。

616 名前:Wolf :04/07/07 14:52 ID:IToxoEyI
ヤムチャの掌から球体が現れ、高速で栽培マンに向かって飛んでゆく。
しかし、球体は栽培マンに軽いジャンプで避けられる。
と、突然、球体がUターンし、再び栽培マンに向かって飛んでゆく。
完全に油断していた栽培マンは避けきれず、直撃。
そして更にヤムチャは栽培マンに急接近し、独特の構えを見せる。
「狼牙風風拳っ!」
ヤムチャの素早い突きの嵐が、栽培マンにクリーンヒットする。
そして栽培マンは吹っ飛び、意識を失う。
更にヤムチャは先程の球体を掌から出し、栽培マンに当てる。
ドカァーンッ――――――。
爆音と共に栽培マンの体は消し飛ぶ。

大柄のサイヤ人は目を疑う。
小柄のサイヤ人は何も驚かず、もはやそれが当たり前だと思っている模様。
緑色の皮膚をしたクリリンがそれを見て、名乗りを上げる。
「よ、よし、次は俺がやってやる」

十分後・・・・・
クリリンは倒れ伏した。

617 名前:Classical名無しさん :04/07/07 15:23 ID:vvkboBow
やっぱりヤムスレじゃあこの程度から。
所詮バキスレには(ry

618 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/07 16:33 ID:J5bLj26E
第十八話「サイバイマン死す!おそるべしヤムチャ」
ヤムチャは自爆をくらって、死んでいないのに気づく。
 「(ハッ!い、生きてる)………残りの4匹もこの俺一人で片付けてやるぜ!」
有頂天になったヤムチャは残りのサイバイマンを瞬殺してしまう。
しかしこれが、結果的にナッパを怒らせることとなる。
 「ぎひひ、貴様等、ここからが本番だぜ!」
大地が震える。
 「ならば、こちらも本気を出すとしよう、界王拳3.795倍!!!」
 「戦闘力25047!?………ちぃ、故障か」
ナッパは自身最高の技、口からエネルギー波を放つ、
ヤムチャは難なくかわすが、なんと後ろにいたピッコロにモロ直撃してしまった。
 「がはぁっ!!!」
ピッコロは死んでしまった。
 「ピッコロさーん!!!」
悟飯は叫びながら、魔閃光をナッパにあてるが、
手が痺れた程度だった。
餃子はこれを見て、超能力をナッパに放ってみた。
 「うぐおぉぉぉ」
ナッパの悲痛な声が聞こえる、効いているようだ。
ヤムチャはこのスキに狼牙風風斬でナッパを倒し、悟空の助太刀に行った。
行ってみると、べジータは大猿になって暴れていたので、すぐに後ろに回り、飛び出して尻尾を切った。
 「ぐわぁっ!」
べジータは元の姿にもどり、悟空に4倍かめはめ波でやられて、逃げ帰っていった。

            続く

619 名前:Classical名無しさん :04/07/07 16:53 ID:QMrNd0nI
>>618
展開の早さに笑った

620 名前:Classical名無しさん :04/07/07 17:19 ID:qVAe4.hY
>saiyan killerさん
いつも楽しく読ませていただいています。
今までヤムチャとマーリンの恋愛(?)模様を微笑ましく思いながら読ませていただいてたのですが、
この展開は正直、純粋なヤムチャファンとしてはビックリしましたね・・

まるで別人のような気がします・・(汗)
ヤムチャの闇の部分・・個人的にはこれはヤムチャがマーリンに武術を教える理由として、自分と同じ道を歩ませたかった
というシーンで十分だった様な気がします。

批判めいた文章ですいませんが、一ファンの個人的感想と思ってくだされば幸いです。
しかしとても面白いと思いますので、これからの展開に期待します。

少々長くなるかもとのお話でしたが、それは正直願ったりです(笑)長く楽しみたいですしね。

それと、第56話でマーリンがパワーを落とさずに脂肪を落とす方法をヤムチャに聞こう
としたシーンがありましたが、それはどうなったんでしょうか?なんて・・(笑)


621 名前:Classical名無しさん :04/07/07 18:03 ID:7Xvv0Pvg
個人的に移転はしなくていいかと思うぜ。
ここだって新規の人何人かは入ってきてると思うぜ。

622 名前:Classical名無しさん :04/07/07 18:24 ID:8kjJqFJo
「ぜ」になんか笑った

623 名前:Saiyan killer :04/07/07 19:47 ID:JuksLTEI
今日で3日連続うぷ! 久々の快挙?w
しかしながら、勢いが戻ってきたのは良いんですけど、文章まで
勢いでダラダラと書いてしまってるような。構成力なさすぎです…。

624 名前:Saiyan killer :04/07/07 19:46 ID:JuksLTEI
>>596

第72話

「わたしを…どうするつもりなんだ…ヤムチャ……」
そう苦しげに、必死に声を絞り出すマーリン。
「……お前には地球から出て行ってもらう。おとなしく従うなら手荒な
 事はしないでも無いが、どうせ抵抗するんだろ……。
 ま、気絶してる間に宇宙船に放り込んで、そのまま宇宙に返してやる
 から、安心してかかってきな……」
冷たくヤムチャは言い放ち、改めてマーリンに向けて構えを取る。

…マーリンはヤムチャの変貌に驚き、戸惑っていた。確かにここしばらく
ヤムチャはイライラしていたように見えたし、その原因が自分の伸び悩み
にある事も、口には出されなかったが理解していた。しかし、それが判って
いたとしても、少女にはどうする事も出来なかったのだ。勝手にストレスを
ためて、勝手にそれを爆発させて、挙句に地球から出て行けなどと言うのは
余りに身勝手で横暴に過ぎる。さすがにマーリンにも怒りの色が浮かぶ。
「へっ…そうだ。かかってこいよ。せめて悔いが残らないように、思いっ
 きり叩きのめしてやる!」
そう言うヤムチャだったが、どこかその表情は悲しそうだった。


625 名前:Saiyan killer :04/07/07 19:47 ID:JuksLTEI
……ボゥッ…!
ヤムチャの右手から光の玉が生じる。彼の得意技「操気弾」だ。マーリンの
脳裏に、初めてヤムチャと出会ったときの事が思い出される。あの時は
一方的だったのは自分だったが、今度はヤムチャが一方的だ。自分もそう
だったからよく判るが、こうなってしまうとなかなか人の話などは耳に
入らないものである。一度気でも失なって、意識を落ち着ける事でもない
限りは。
そして、今はヤムチャも興奮しているが、落ち着いてくれれば、またいつもの
ヤムチャに戻って、話を聞いてくれるかもしれない。そう信じる事しか、今の
マーリンには残されていなかった。
「…いいだろう…今のお前は異常だ…。わたしが頭を冷やさせてやる…!」
先ほどのダメージは抜けてはいない。それでもマーリンはそうはっきりと
言い放った。そして。

ダンッッ……!!!
少し距離を置いたところから、一直線にヤムチャに突っ込む。操気弾はあく
まで離れた間合いでこそ効果のある技だ。格闘戦ではむしろ邪魔にすらなり
得る。
この技を見るのは2度目で、しかも正面から向き合うのは初めてだったが、
瞬時に技の特性を見切るマーリン。懐に入ってしまえば恐るるに足らずと
読んだ上での踏み込みなのか。
「ちっ……!!」
ヤムチャは軽く舌を打ち、操気弾でそれを迎撃しようとする。右手から白い
光弾が弾かれたようにマーリンに向かっていく。だが、それは彼にとって、
信じられないものを見る結果となるのだった。

626 名前:Saiyan killer :04/07/07 19:48 ID:JuksLTEI
第73話

マーリンに向かって一直線に操気弾が飛ぶ。しかし、彼女はそれを避ける
でもなく突っ込む。

ガッッ……!!!

案の定、マーリンの顔面に操気弾がヒットした。が、驚くべき事に、少女
はそれを意に介さず、なお真っ直ぐにヤムチャに迫る。
「っっ……!!??」
コンマ数秒の世界でヤムチャに驚きが走る。バカな、あり得ない、力の差を
考えれば、今のは気絶して当然の威力だったはず、と。
そのヤムチャの混乱を表すように、コントロールを失った光弾が、そのまま
あさっての方向に飛んでいく。
そしてその一瞬の隙をマーリンが突く。

「は…ァァっっ…!!」
ヤムチャの手前1mほどで着地し、そこからスピードを殺さずに、いや、
むしろ加速さえ加えてヤムチャに迫る。唸りを上げたマーリンのヒザが
お返しとばかりにヤムチャの顔面に迫る。
「……ッ!!」
ズガッ……!!
咄嗟に我に返り、かろうじてガードが間に合ったヤムチャだったが、
衝撃を完全に受け止めきれず、よろよろと後ずさる。そして今の攻撃は
それ自体よりも、はるかに大きなショックをヤムチャにもたらしていた。


627 名前:Saiyan killer :04/07/07 19:49 ID:JuksLTEI
「ば……バカな……! 今の俺は6倍界王拳を使ってるんだぞ…!
 それがなんで力負けする……!? 操気弾も直撃だったのに……!」

目の前の現実が理解出来ず、ますます深い混乱に陥りそうになりながら、
視線をマーリンを戻す。そして。
そこで初めて、ヤムチャは少女の異変に気づいたのだった。

「な……んだ…こりゃ……」
マーリンの身体から、あり得ないほどの力が溢れていた。スカウターで
計測すれば30万以上は確実であろう戦闘力。6倍界王拳でも27万ほどの
ヤムチャでは力負けしても、いや、今のがまともに当たっていたら、それ
だけでKOされていてもおかしくなかったのだ。ヤムチャの背に冷たい汗が
走る。
だがしかし、マーリンにこれだけの戦闘力があるはずがない。いかに
修行したとは言え、これほどの戦闘力のコントロールなど不可能なはず。
不可解さに首を捻りたくなったヤムチャだったが、注意深く少女を探ると
さらに驚くべき事に気がついた。

628 名前:Saiyan killer :04/07/07 19:51 ID:JuksLTEI
第74話

「これは…まさか……」
ヤムチャがにわかに信じられなかったのも無理はない。だが、マーリンの
身体の気の流れを探ってみれば、そうとしか考えられなかった。

「おまえ……いつの間に界王拳を……」

ヤムチャはこれまで、自分が使う事はあっても、界王拳を少女に教えた
事など無かった。もちろんいずれは教えるつもりではあったが、まだ単純な
エネルギーではない、「気」と言う概念を扱い始めたばかりの彼女にとって、
それはレベルが高すぎたからだ。
完全に基礎修行を終え、心身ともに完成度を高めなければ、肉体への負担が
大きい界王拳を使いこなす事は難しい。中途半端は命取りなのだ。
そしてその事は、まさに今のマーリンの状態が如実に証明して見せていた。

「はぁぁぁぁ……ぁぁっっ……!!」
顔から滝のような汗を流しながら、マーリンの咆哮が続く。少しでも気を
抜けば、身体の内側から引き裂かれそうな力の奔流に、ギリギリの領域で
手綱を引いていく。一歩、いや半歩でも踏み外せば、そこに待つのは……。

ふと心をよぎる何かを追いやり、集中をさらに高めていく。見よう見まね
だが、今のところは上手く出来ていると感じる。ヤムチャの気の流れを
折に触れては捉えてきたのが、ここにきて役に立った。むろんヤムチャの
ように4倍や5倍などは無理だが、元の戦闘力が高い分、2倍程度でも充分
効果はある。それでもずきずきと徐々に身体が悲鳴を上げ始めたが、まだ
やめる訳にはいかない。この戦いが終わるまでは。


629 名前:Saiyan killer :04/07/07 19:52 ID:JuksLTEI
一方、ヤムチャはあっけに取られていた。マーリンの底なしのセンスと
自分をも圧倒する眼前の戦闘力に。しかし、不意に気がつく。
注意深く気を探ると、少女の自己流界王拳は非常にバランスが悪い。
どうやら完全にコントロールしきれている訳ではないので、妙にふらふらと
気が安定していないのだ。ほんの一瞬の間に2倍以上になったり、そうかと
思えば半分以下にすら落ちたりしている。

本来、界王拳という技は、気の流れや勢いを完全にコントロールするだけ
ではなく、それによってある種の増幅回路を体内に形成する事が必要なので
ある。もちろん回路と言っても、それはあくまで便宜上そう考えるだけで、
実際に何かを埋め込んだりする訳ではないが。
そして、いったん回路が形成さえされれば、後の運用はさほど難しいもの
ではなくなる。2倍でも3倍でも思いのままである。身体さえ付いてこられれば。

だが、今、目の前で少女が行っているのは、そんなステップなど無視して、
ただ気をめちゃくちゃに増幅しているだけだった。回路を通しての安定した
増幅ではなく、瞬間的に跳ね上がる力を力でねじ伏せ、逆に落ち込めば無理
やり引き上げる。例えて言うなら、コンピュータ制御無しでは走れないような
レースマシンを、全てその補助無しで、走らせるようなものである。ほんの
僅かでもアクセルを踏みすぎたら、それだけでスピンしてしまうような、綱
渡りのごとき危険な行為。
ヤムチャの顔に驚きと焦りが浮かぶ。しかし、そんな事など知らず、あるいは
知っていたとしても意に介さずに、再びマーリンがヤムチャに迫る。

630 名前:Saiyan killer :04/07/07 19:59 ID:JuksLTEI
第75話

ブンッッ!!……
マーリンの右ストレートがヤムチャの顔面に迫る。かろうじてそれを回避
するヤムチャだったが、返しの左をモロにがら空きのわき腹に食らってし
まう。
しかし、まるで効かなかった。偶然に、不安定なマーリンの界王拳もどきに
ある、戦闘力の落ちこんだ状態だったのだろう。
「くっ……こんな時に……ッ…!」
毒づきながらなおも攻撃を続けるマーリン。ヤムチャにしてみても、今のは
たまたま運が良かっただけで、攻撃の全てが脅威である事に違いは無い。

「…おい! やめろマーリンっ…! ちょっと待てっ……!!」
必死に避けながらヤムチャが叫ぶ。こんなムチャな事を続けさせていれば
マーリンに取り返しのつかない事が起きかねない。修行に見切りをつけた
とは言え、少女には宇宙でやるべき事が残っているのだ。それまで忘れて
しまうヤムチャでは無かった。

しかしマーリンは取り合わない。まるでその言葉を受け入れてしまえば、
結局は全ての終わりをも受け入れなければならないかのように。
次々と拳を、蹴りを繰り出していく。それらひとつひとつを紙一重で避け、
ガードしていくヤムチャ。すでに自身の限界の7倍にまで界王拳を引き上げ
ている。ヤムチャの身体にも激痛が走り出していた。
「はは…こりゃ…長期戦だとヤバイかもな………」
そう一人ごちるヤムチャだったが、表情に一切の余裕は無かった。


631 名前:Saiyan killer :04/07/07 20:00 ID:JuksLTEI
ガッ……!!
ズギャッッッ………!!!!
ドゥオッッッンンン………!!!
激しい一進一退の攻防が続いていた。限界にまで高められた界王拳によって
ほぼ互角となったヤムチャとマーリンの、地球を除けばまさに宇宙の頂点を
決めるかのようなハイレベルな戦いである。
…ヴァッッ!!
ヤムチャの左飛び後ろ回し蹴りがマーリンを襲う。それにあえて踏み込み、
力を殺せるエリアに入り、軽くジャブを放つ。ダメージを期待しての攻撃
ではなく、ヤムチャの体勢を崩すのが狙いだ。案の定、空中でバランスを
崩すヤムチャ。いかに舞空術が使えるとは言え、とっさにそれで姿勢を
制御できる戦士などそういる訳ではない。よたよたとかろうじて着地する
ヤムチャ。そしてそこにマーリンの必殺の一撃が迫る。

しかしヤムチャも負けてはいない。かつての武道会で、うかつに飛び上がる
のは危険だと教わった。そう、バランスを崩したかに思えたのはトラップ
だったのだ。
唸りをあげて襲い掛かるマーリンの右ストレートにカウンターを合わせる。
が、それを一瞬で理解し、パンチを引きつつ身体ごとヤムチャにぶつけ、
カウンターを潰す。
どちらからと言う訳でもなく、二人の顔に思わず笑みが浮かぶ。両者ともに
持てる力の全てを尽くしている、極限のバトルが不思議に心地よく感じるのか。
しかし、永遠とも思える戦いだったが、幕切れはあっけなく、意外な形で終わる
のだった。

632 名前:Classical名無しさん :04/07/07 20:21 ID:QagpGaqk
はげわらた(w

> ナッパは自身最高の技、口からエネルギー波を放つ、
> ヤムチャは難なくかわすが、なんと後ろにいたピッコロにモロ直撃してしまった。
>  「がはぁっ!!!」
> ピッコロは死んでしまった。
>  「ピッコロさーん!!!」

633 名前:Saiyan killer :04/07/07 20:24 ID:JuksLTEI
本日は少しキリのいいところで、4話うぷとなりました。何とか明日も
2話か3話うぷしたいところです。

>>613
こちらこそ、ご感想をありがとうございます^^
>ヤムチャさん理論派ですね・・・

忘れ去られてる気がするんですが、実はヤムチャはクリリンよりも
先にかめはめ波をマスターしたんですよね。しかも独学で…。
その後も操気弾を編み出したりと、気を扱う技術は何気に高い気が
するんですよ。しかも、単なる技じゃなくて、戦略まで考えて技を開発
してると思ったり。まぁ、この辺は贔屓目なんでしょうけどw

ちなみにマイルールと言うかオレ設定と言うか、そういうのが多くて
見苦しいかもですね…私のSSは…。ちなみついでに、ヤムチャの
ただ今の戦闘力は45000ほどです。すこーしアップしてます♪

>>620
ご感想、ありがとうございます。
とても的を射た指摘の数々で…恥ずかしいやら情けないやらです。
ですが、それも一応は今後の展開に関わる部分でもありますので、
どうか生暖かく見守っていただければ幸いです(汗

あと、マーリンのダイエットですが、ヤムチャが顔を真っ赤にして
「知るかあっ!!」と一喝されてお終いと言う事でw

それではまた明日まで、皆様ごきげんよう…。

634 名前:Classical名無しさん :04/07/07 21:55 ID:1akntA4A
>>618
なんかオモロイ

635 名前:Classical名無しさん :04/07/07 22:26 ID:pgZeZcx.
>>633
>それはまた明日まで、皆様ごきげんよう…。

明日もうpですか
本当に凄いペースだ・・・・・・


>>青龍刀
今回はギャグ路線ですか?
そっちも良いかも

636 名前:Classical名無しさん :04/07/07 22:44 ID:oRc2KSZ2
saiyankillerさん乙です。
マーリンタソはこれからどうなるんだろ。
青龍刀伝説乙。
ベジータ戦省略しすぎw
と言うよりも、ヤムチャに向けて放たれた攻撃の
とばっちりを受けて死んだピッコロにワラタ。
Wolf
新作乙!

637 名前:Classical名無しさん :04/07/07 22:57 ID:izJTVQxk
>>616
>緑色の皮膚をしたクリリンがそれを見て、名乗りを上げる。
どんなクリリンだよw
つーかドラゴンボール読んだことねーだろ?
正直に言えw


638 名前:ヤムチャ式七夕物語 :04/07/08 00:01 ID:eU/u7fQ6
「うわっ!どうしたの、それ?」
もう7時だというのにほのかに明るい夏の日の夜。
サークルから帰ってきたブルマは、家の門の前で変わった葉の形をした

、長く細い植物を持ったヤムチャを見つけた。
「よう、おかえり。遅かったな。」
「それよりどうしたのよ、この竹。何に使うの?」
ブルマはそう言いながら、ヤムチャの持つ竹を珍しそうにしげしげと眺める。
つやつやとした濃い緑色の幹が、沈んでいく夕日を反射させてきらきらと光る。
「おいおい。これは竹じゃなくて笹だぞ、ブルマ。」
「ササ?」
視線を笹からヤムチャの顔へと移すブルマ。頷くヤムチャだったが、当のブルマは
イマイチ何か分かってない様子。
「まさか、知らないのか?笹。」
ヤムチャの問いにブルマは少しむっとすると、ヤムチャに背を向けて、あごに

手を当てうんうんと唸り始めたかと思うと、突然手を叩き、くるりと振り向いた。
「思い出した、思い出した!孫くんやあなたの住んでた地方に生えてる植物で
パンダが食べるヤツでしょ!」
得意げにヤムチャを見つめるブルマ。
「あ、ああ、それそれ。今日、山で修行してたら偶然見つけてな。ちょうどいいから
一本持って帰ってきたんだ」
ヤムチャが軽く笹の木を揺らす。葉と葉がこすれあい、シャン、というさわやかな音が聞こえた。


639 名前:ヤムチャ式七夕物語 :04/07/08 00:02 ID:eU/u7fQ6
「で、それ何に使うの?まさかあんた食べる気?」
「何言ってるんだ、今日は七夕じゃないか」
「タナバタ?」
先ほどと同じように語尾の上がった口調で呟くブルマ。
「何だよ、七夕も知らないのか?」
少しあきれているヤムチャに『あんた馬鹿にしてんの!?それくらい知ってる

わよ!!』と言い返そうかと思ったが、こればっかりはどうしても思い出せな

い。ブルマがいかに天才とはいえ、植物学や民俗学は畑違いだからだ。西の都

には笹のような天然の植物は生えてないし、7月7日に笹を使った遊びや儀式

をするような風習はないので、ブルマは『タナバタ』が何かまったく分からな

いでいた。
「なんだよ、本当に知らないのか。しょうがないなあ、俺が七夕ってものを教

えてやるよ」
天才のブルマが馬鹿なヤムチャに教えを請わなければならないということと、

何よりヤムチャの言葉に腹が立ち、思わず握りこぶしを作ったブルマだったが

『タナバタ』を知らないのは事実なのでここは大人しくしておいた。

640 名前:ヤムチャ式七夕物語 :04/07/08 00:04 ID:eU/u7fQ6
ヤムチャ「七夕ってのは元々、天の神様の娘の『織姫』と牽牛(※牛飼いのこと)の
青年の『彦星』っていう天の国の人間の物語でな。
織姫はその名の通り棚機(たなはた)っていう機械を使って服を織るのが仕事で、
毎日毎日、来る日も来る日も神様の着る服を織っていたんだ。」

ブルマ「えー。そんなことしてたら疲れて倒れちゃうわ」

ヤムチャ「だよな。だから、それを心配した織姫のお父さん、つまり天の神様は、
織姫を結婚させることにしたんだ。」

ブルマ「なるほど。仕事以外の楽しみを見つけさせるってわけね」

ヤムチャ「そういうこと。それであるとき、天の川を挟んで東側に牛飼いをしている
彦星という青年を見つけたんだ。彼はとても働き者で評判も良かったので、
神様は彼と織姫を会わせてみたんだ」

ブルマ「今で言うお見合いね」

ヤムチャ「まあ、そんなもんかな。それで、真面目で働き者の二人はとても気が合ったので、
めでたく結婚したんだ。二人はハッピー、パパもハッピー、みんなハッピーで
天の国はハッピーに包まれたんだ」

641 名前:ヤムチャ式七夕物語 :04/07/08 00:07 ID:eU/u7fQ6
ブルマ「へ〜え、良かったじゃない。それで終わり?」

ヤムチャ「いやいや、まだ続きがあるんだ。確かに二人は結婚し、織姫も
仕事以外の楽しみができた。
ところが、織姫と彦星はそれからというもの、二人で遊びまわって
仕事をしなくなってしまったんだ」

ブルマ「一度色事を知ると病みつきになるっていうしね。」

ヤムチャ「他に言い方ってもんがあるだろ。それで、織姫が服を織らないんで
神様の着る服はなくなっちまうし、彦星が牛の世話をしないんで牛は病気になっちまうしで
えらいことになっちまったんだ」

ブルマ「本末転倒じゃない。不様だわ。」

ヤムチャ「そこまで言わんでも・・・。そんで、神様が何度注意しても二人は

仕事をしないで遊びまわってたんだ。遂に、怒った神様は二人を引き離し、
二人は元居た天の川の西側と東側に戻されて二度と会えなくなってしまったんだ」

642 名前:ヤムチャ式七夕物語 :04/07/08 00:09 ID:eU/u7fQ6
ブルマ「泳いで行けばいいじゃない。愛してるなら根性出しなさいよ」

ヤムチャ「無茶言うなよ、何光年あると思ってんだ。けど、やっぱり二人は
お互いを忘れられずに泣き続けて、結局仕事ができなかったんだな。
そんで、二人を哀れんだ神様は二人に『ちゃんと仕事をするならば、
一年に一度、七月七日の夜にだけ会うことを許してやろう』と言ったんだ」

ブルマ「一年に一度!?そんなの会えないのと同じじゃないの!!
そんなんでやる気が出るわけないじゃない!」

ヤムチャ「でも、二人は七月七日のために再び仕事をするようになったんだ」

ブルマ「マジで!?」

ヤムチャ「そして、七月七日の夜、天の川の水かさが少なくなると二人は川の

岸に立ち、会うことができたんだ」

ブルマ「『会う』って本当に『会う』だけなの!?いくらなんでも厳しすぎよ!!」

ヤムチャ「落ち着けよ。まあ、それで二人がちゃんと会えるように短冊に書いて、
そのついでに自分の願い事を書いて笹に吊るし、二人が会った時にその願い事を
叶えてもらうってわけさ。

643 名前:ヤムチャ式七夕物語 :04/07/08 00:10 ID:eU/u7fQ6
・・・と、まあこんな感じかな。どうだい?面白かっただろ?」
ヤムチャが大きく息を吐き、にこりと笑う。
「ふーん。そんなお話だったの。でも、やっぱり願い事は叶わないんでしょ?

そんなのドラゴンボールの方がずっと便利だわ」
「まあ・・・そういう行事だからな。けど、願い事を星に祈ってみるってのも

悪くないんじゃないか?」
つまんなそうにふてくされるブルマをヤムチャが優しく諭す。先ほどより少しだけ冷たい風がゆるやかに吹き、サラサラと笹の葉が揺れる。
辺りはすっかり暗くなり、星が輝いていた。
「さて、そろそろ中に入ろうぜ。風邪ひくぞ?」
ヤムチャがブルマの肩を軽く叩く。力強く、暖かい掌だ。

「ねえ、ヤムチャ」
ブルマがぽつりと呟く。
「ヤムチャは何て願い事するの?」
ブルマの問いに、照れくさそうに頬をかくヤムチャ。
「秘密〜」
「え〜、何よ〜!教えてよ、ヤムチャ〜!」
「へへ〜!や〜だよっ!」
踵を返し、家の玄関へと消えていく二人。
巨大なドーム状の家が立ち並ぶ西の都の上空では、数え切れない星々と共に、あの美しい天の川が静かに輝いていた。


願い事
ブルマ・・・みんなとずっと一緒にいられますように→成就
プーアル・・・ヤムチャさまとずっと一緒にいられますように→成就

ヤムチャ・・・ヘタレが治りますように→神の力を超える願いは叶えられません
→(゚Д゚)ウボァー

644 名前:Classical名無しさん :04/07/08 00:10 ID:eU/u7fQ6
ァァン
間に合わなかったよ orz

645 名前:セル様の華麗なる戦い :04/07/08 00:54 ID:bIdet3js
「ずあッ!」
鋭い叫びとともに、ピッコロの気が膨れ上がる。
その衝撃が、波となってセルに襲い掛かった。
「グッ!」
気の波に飲まれ、吹き飛ばされるセル。
だが、吹き飛ばされながらもしかし、セルはかめはめ波の態勢をとっていた。
「確かに、ピッコロではないらしい……
 だがこの技を見てもまだ余裕でいられるかな? かめはめ波ーー!」

「馬鹿が! そんな足元お留守な奴でも使える技に今更驚くわけがないだろう!
 魔貫光殺法!」
「うぎゃー」

        ―DBセル編・終了―

646 名前:ヤムチャの華麗な閃き :04/07/08 01:01 ID:bIdet3js
「どうやら、オレがヘタレなのは必殺技のせいらしい」
ある日の夕暮れ時、ヤムチャはそんなことを考えていた。
「そうだ、必殺技を強化しよう。
 かめはめ波を両手からひとつずつ、操気弾の要領で操れるようにすればいいんだ」
思い立ったが吉日、早速修行に励むヤムチャ。
こんな風に真面目に修行さえしてればヘタレることも無かったんじゃないだろうかと思わせるその修行ぶりに
あの悟空でさえ感心した。

そして完成した必殺技。早速試すヤムチャ。

「必殺! ダブルかめはめ操気波ー!
 ……ってコレ、クリリンがマジュニア相手に使ったのとまったく一緒じゃねぇかコンチクショー!」

      終わり

647 名前:Classical名無しさん :04/07/08 01:08 ID:pgZeZcx.
>>644
10分位遅れたって大丈夫さ
リアルでは七夕を実感することなんてないし、良かったよ

>>645-646
勢いがあるな
そういうノリは嫌いじゃない

648 名前:ヤムチャ様危機一髪! :04/07/08 01:11 ID:bIdet3js
(アニメ版で)
界王様の星にやってきたリクームを地獄に落とし、喜ぶヤムチャ。
どうやらここでの修行の成果は確実に出ているらしい。
有頂天になったヤムチャ、ついつい叫んでしまう。
「フリーザでもなんでも来やがれー! オレは最強なんだー!」
それを聞いた界王様、閻魔様に電話をする。
携帯電話を常時持っている閻魔様は、界王様からの電話にすぐに出た。
「あー、閻魔か。フリーザの奴をこっちに送ってくれんかのー
 ヤムチャの奴が倒してやると張り切っておってなー」

それを聞いたヤムチャ、ガクガクブルブル震えながら
「ゴメンナサイゴメンナサイ僕が悪かったですコノトオリデス許してください
 フリーザなんて勝てるわけってフフフフリーザなんでここにうわなにをする貴様やめr」

THE・END

649 名前:Classical名無しさん :04/07/08 09:28 ID:UDbHlBr6
>>ヤムチャ式七夕物語
季節ネタですね。いい話ですね。
特にラストの(゚Д゚)ウボァーにワラタ。FF2の皇帝ですかw

>>645-646
なかなかいい小ネタですね。

>>ヤムチャ様危機一髪
有頂天になったヤムチャがいつもどおりのヘタレになってワラタ

>>637
緑のクリリン=栽培マン

650 名前:Classical名無しさん :04/07/08 11:36 ID:Di5kW5Lo
操気弾と繰気弾、どっちが正しいの?
ゲームでは操気弾、原作では繰気弾?

651 名前:Classical名無しさん :04/07/08 13:16 ID:ni5zTYOU
荘気団
↑一発変換でこうでたから、これでいいんじゃねえの?

652 名前:Classical名無しさん :04/07/08 15:54 ID:wnoL6U62
総奇談
↑一発変換でこうでたから、これでいいんじゃねえの?

653 名前:Classical名無しさん :04/07/08 16:34 ID:Fk8JKuoo
走奇団
↑一発変換でこうでたから、これでいいんじゃねえの?


654 名前:Wolf書いてる輩 :04/07/08 17:10 ID:WPw3yBKY
>>637
緑のクリリンは、
ピッコロと打とうとした所途中で違うという事に気が付き慌てて打ち直し、そのままにしてしまった物。
それを気付かず、放って置いただけ。初歩的なミスでスマソ。

>>638-643
オチがワラタ。「神の力を超える願いは叶えられません」と(゚Д゚)ウボァーに。

>>645-646
華麗なる虚しい二人に拍手。小ネタながらも面白い。

>>648
ヤムチャのお約束ヘタレネタがワラタ。

655 名前:Wolf :04/07/08 17:50 ID:WPw3yBKY
>>616
第二話 「栽培マン決死の爆発」
「フン、雑魚の癖にでしゃばりやがって。次は俺がやる」
緑色の皮膚をしたピッコロは先程の栽培マンの前に歩み寄る。
「下らんゲームは終わりだ。全員で掛かって来い」
それを聞き、今まで退いていた栽培マンはピッコロの周りを囲む。
そして、栽培マン全員でピッコロに襲い掛かる。
ニヤッとピッコロは笑い、栽培マンを一瞬で手刀で3匹、蹴りで2匹を吹っ飛ばす。
栽培マンは怯まず、「キキィー」と奇声を発しながら、ピッコロに襲い掛かる。
「死ねぇっ!」
そう言ってピッコロは右腕を伸ばして栽培マン一匹の腹を貫く。
他の4匹の栽培マンはそれを見て、咄嗟にピッコロに抱きつく。
ピッコロは右腕を縮め、栽培マン達を振り払おうとした時、栽培マン達が爆発する。
「ピッコロさーーんっ!!!」
悟空の息子である、悟飯の声が、響いた。

656 名前:Wolf :04/07/08 18:13 ID:WPw3yBKY
そして爆発の後に残ったもの、それは・・・・・・
ピッコロや栽培マンの頭や左腕、足など。
胸などは消し飛び、ピッコロの復活は不可能だと思われた。
しかし、ピッコロの頭から顔が生え、顔から首が生え、
ピッコロの体はみるみる元通りに再生していく。
「危なかった、頭が消し飛んでいれば今頃俺はあの世行きだったな」

大柄のサイヤ人はそんなピッコロを見て、呟く。
「あいつはナメック星人!頭さえ無事でいりゃ再生出来るし緑色の皮膚だし間違いねえ!」
それを聞き、小柄のサイヤ人は口を開く。
「つまり、アイツがDBを作ったという事か。なら、奴を連れてくだけでも十分だな」
「お生憎様、俺はそんな器用なことは出来ん」
2人のサイヤ人は驚く。今まで小声で喋っていたので、
数十mも離れているピッコロには聞こえないと思っていたが、思いっきり聞こえていたからだ。
「ベジータ、栽培マンも全員やられちまったようだし、今度は俺が出る」
大柄のサイヤ人は小柄のサイヤ人―――ベジータ―――にそう言って、ピッコロの前に現れる。
「くくく、今度はお前等が全員で掛かって来い。望みどおりさっさと終わらせてやる」
大柄サイヤ人の余裕の宣言を聞き、警戒しながら悟飯とヤムチャ、
三つ目で禿げの男天津飯と超能力使いのチャオズがピッコロの横に並び、構える。

そして、大柄のサイヤ人は真っ先にヤムチャに向かって走り出した。

657 名前:Wolf :04/07/08 18:34 ID:WPw3yBKY
第三話 「動き出すサイヤ人、動けない狼」

「ゲッ、こっちにくるなぁっ!」
ヤムチャはそう言って繰気弾を5,6発出し、大柄サイヤ人に直撃させる。
しかし大柄サイヤ人は全くの無傷で、これっぽっちもダメージを受けていない。
ヤムチャは必死に繰気弾を出し、大柄サイヤ人に当て続けるが、
怯みもせず、ヤムチャに向かって走り続ける。

そして大柄サイヤ人はそのまま急接近し、ヤムチャの頬に強烈なパンチを浴びせる。
「ごふぉっ!」
ヤムチャは歯が折れ、血がダラダラと口から漏れつつ、吹っ飛んでいく。
まるでその姿は「ヘタレ」そのもの。
先程栽培マンに圧勝したのが嘘のようだ。
大柄サイヤ人は次にヤムチャの隣に居た天津飯の顎をアッパーでぶん殴る。

ヤムチャは腰を勢い良く岩に打ち付けられ、痛くて立ち上がれない。
「くそっ、あの禿げたサイヤ人、よくもやってくれたな」
ちなみに禿げたサイヤ人とは、大柄のサイヤ人の事。
ヤムチャは大柄サイヤ人を睨み、掌から先程より巨大な球体を作り出す。
「まだだ、あの禿げを倒すにはもっともっと力が要る」

その頃、ピッコロが大柄サイヤ人の餌食となった。

658 名前:Wolf :04/07/08 18:54 ID:WPw3yBKY
「気が集まったっ!!!こいつを食らえぇっ!」
ヤムチャは不気味な笑みを浮かべながら、繰気弾を大柄サイヤ人に向かって放つ。
大柄サイヤ人は次の獲物であるチャオズに気を取られている。
間違いなく、このまま行けば大柄サイヤ人に直撃する。
しかし、ベジータが大柄サイヤ人に向かって叫ぶ。
「ナッパっ!避けろっ!」
その声を聞き、繰気弾を見つける大柄サイヤ人―――ナッパ―――。
ナッパは咄嗟に繰気弾をジャンプして避ける。
「甘ーいっ!繰気弾は俺の思うがままに動かせるんだよっ!」
栽培マン戦の時のように繰気弾はUターンし、再びナッパに向かって飛んでいく。
「そんなもの何度も避ければ問題は・・・・う、動けないっ!?」

ナッパは止まったまま、動かない。
それは何故か?チャオズが超能力でナッパの動きを止めたからである。
そして、デカイ繰気弾がナッパに直撃する。

659 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/08 19:25 ID:J5bLj26E
第十九話「ナメック星へ」
ヤムチャは帰ってから、戦いのことをブルマたちに話し、次にナメック星のことも話した。
悟空は治療中なので、傷の浅い悟空以外のZ戦士が行くことになった。
宇宙船の中には、冷暖房完備、重力室(100倍まで)もある。
ということで、ブルマ、クリリン、天津飯、餃子、悟飯、ヤムチャの六人が宇宙へと旅立って行った。
重力室は三つあったので、一つは餃子とヤムチャ(A)もう一つはクリリンと悟飯(B)最後は天津飯となった(C)
Aの重力室は20倍から始め、100倍まで修行
(ヤムチャは界王拳のマスターと出来れば技の改良、餃子は界王拳のマスターと新技、片手超能力と併用する超どどん波を開発中)
Bは2倍からどんどん上げていく方針で(クリリンは新技、気円斬を開発中、悟飯は魔閃光のマスター)
Cは重力を上げながら、新技開発。

40日ほどでナメック星に着き、ここでの戦闘能力がこれ
クリリン…5000、気円斬を習得
悟飯…4800、魔閃光マスター
天津飯…6000、界王拳3倍に(3倍で18000)真・気功砲習得
餃子…4500、界王拳4倍に(4倍で18000)超どどん波習得
ヤムチャ…12000、界王拳7.4495倍に(7.4495倍で89394)ファンネル操気弾からでる針状の光線を追跡型にする

 「ちょっと待ってて、今、大気の成分をしらべるから」
ブルマの言葉を無視し、どかどかと宇宙船から出て行くZ戦士達。
 「ここがナメック星か………」
その時、違う方向から、他の宇宙船が落ちてきた。
出てきたのはべジータだった。
ブルマが怒りながら宇宙船から出てくるが、Z戦士達は無視し、べジータの方を気を消しながら見ている。
その時、キュイが現れ、べジータに向かっていった。
 「戦闘能力18000………ウデが落ちたなべジータ!」
自信満々で向かっていったが………
 「俺は地球で戦闘力のコントロールを学んだんだ」
ふっとばされ、爆発波で瞬殺された。
Z戦士達はまず、でかい気がなくて、敵のいないと思われる南西のドラゴンボールを取りに行くことにした。

                 続く

660 名前:Saiyan killer :04/07/08 21:31 ID:Hi.JemRk
今日で4日連続うぷデキター♪ 明日も出来たら5日連続で、最初の
頃の無闇な勢い完全フカーツなんでつが…。

そんな訳で今日もモロンといかせて頂きます^^

661 名前:Saiyan killer :04/07/08 21:30 ID:Hi.JemRk
>>631

第76話

ヤムチャに身体を預けるような形だったマーリンが、とっ、と身体を離す。
そのまま2歩、3歩、と後ずさり、再び構えようとした瞬間……ヤムチャの
耳に嫌な音が飛び込んできた。

ぶ…ちッ……

その音は当然マーリンの耳にも届いていた。なぜならその音は彼女から
発せられていたからだ。不思議そうな目でその音の場所、先ほどストレート
を放とうとした右腕を見る。
見たところ、何も無いように思える。しかし、マーリンの表情が徐々に
強張っていく。それを悟ったヤムチャがとっさに叫ぶ。
「…腕の腱が切れたんだ……! ムチャするからだ…ばかやろう…!」
だが、動かないと理解したマーリンは、そのまま残った左腕だけで構え直す。
まだ終わっていないと言わんばかりに。

「……もうあきらめろ…! そんな身体じゃもう勝負しても無駄だろうが!」
そう言われ、ようやくマーリンが再び口を開いた。
「まだだ……なぜ腕の一本や二本で負けを認めなければいけない?
 戦いは…身体か…精神のどちらかを失うまで続くものだ…。これは……
 訓練じゃない…わたしとお前の戦いなんだ!! わたしを止めたければ
 わたしを殺すつもりで戦え!!」
そう一気にまくし立て、一瞬の間を置くと、さらに大きな声でマーリンは
叫んだ。

662 名前:Saiyan killer :04/07/08 21:31 ID:Hi.JemRk
「終わってみるまで判らない戦いを……無駄と決め付けるお前は…戦士
 じゃない!! そんな男にわたしが…負けるものかぁぁッ!!!」

そう言うとマーリンの身体から、今まで以上の凄まじいパワーが吹き上が
った。3倍、いや4倍界王拳並みの戦闘力! 
「やめろぉぉっ!!! それ以上、気を高めるなッッ!!!」
ヤムチャの絶叫が白い空間に飲み込まれていく。そして次の瞬間。
「ぁ……うぁっっ……!!??」
マーリンの全身ががくがくと震えだした。ヤムチャには聞こえないが、当の
本人には、全身の筋肉がまさに音を立てて崩壊していく様が手に取るように
判っていた。腕も足も、比喩ではなく本当に粉々になろうとしている。
異変に気が付いたヤムチャの必死の説明が飛ぶ。

「お…落ち着け! いいか、すぐに界王拳を解くんじゃないぞ!! 少し
 づつだ! ゆっくり気を下げていくんだ…!」
「まだ…戦いは終わってない…それは出来ない!!」
パニックに陥りかけ、逆に素に戻ってしまったヤムチャの訴えも、今の
マーリンには届かない。もはや迷っている暇など無かった。

「…わかった…!! 俺の負けだ! 俺が間違ってた!! 」

663 名前:Saiyan killer :04/07/08 21:32 ID:Hi.JemRk
第77話

苦しそうに、今にも倒れそうな表情のまま、静かにマーリンが口を開く。
「……本当に…お前の負けでいいのか…?」
「ああ…俺の負けでいい…」
「……なら、また今までどおり……わたしの訓練に協力してくれるんだな?」
「ああ…いくらでも協力してやる…だから…」
「…ふふ……勝ったわたしが負けたお前の願いを聞くなど…何だか妙な話
 だが…いいだろう………受け入れよう…」
そう言うとマーリンは、支えを失った人形のようにその場に崩れ落ちた。

あわててヤムチャが駆け寄る。そしてマーリンを抱き起こして必死に叫ぶ。
「っ……! ばか! 何してる! 早く気を下げるんだっ……!!」
「あれ…おかしい…な…。うまく…コントロール……できな…い…」
ヤムチャに抱きかかえられたまま、途切れ途切れにマーリンが声を出すが、
その弱弱しさとは裏腹に、少女の身体から荒れ狂うエネルギーが収まる
気配は無く、むしろますます激しさを増していった。
「…まずい…完全に暴走しちまってる…このままじゃ………っ」
マーリンの体内で際限なく増幅された気が、行き場を失って少女自身の
身体を暴風のように荒れ狂っていた。その破壊のエネルギーが容赦なく
彼女を内側から削り、破滅へと導こうとしていた。

664 名前:Saiyan killer :04/07/08 21:32 ID:Hi.JemRk
「が…はッ……!!」
少女の口から鮮血が飛び散る。腕や足、そして身体はすでにボロボロの
状態だ。これが長く続けばまさに命にかかわる。いや、すでにこの状況を
脱したとしても命の保障は無いところまで、マーリンの身体は限界を超えた
危機的状況に陥っていた。

「………ッ………」

ヤムチャの顔に絶望の色が浮かぶ。どう対処していいのか、彼には全く
判らなかった。ここまで暴走した気を再び制御する事など、自分自身にも
できるかどうか判らないのだ。ましてや気を扱いはじめてから日の浅い
マーリンならばなおの事である。だが時間は待ってはくれない。一刻も早く
この状態からマーリンを解放しなければ……少女は間違いなく、自身の
エネルギーに内側から引き裂かれて死ぬ。下手をすれば跡形も残らない
ままで。

意を決し、マーリンに静かに語りかける。あくまで穏やかに、不安を
与えないように。
「…いいか、マーリン。そうなっちまったら、もうコントロールして
 下げるのは無理だ。だから、そのエネルギーを全部、外に出すしか
 ない……!」
はぁはぁと荒い息を吐きながら、マーリンがヤムチャの言葉に頷く。
わずかに開いたマーリンの目は、いつも通りのヤムチャを完全に信頼
しきった目だった。

665 名前:Saiyan killer :04/07/08 21:49 ID:nLbAyidA
と言う訳で、本日は2話うぷとなりました。と言っても、実は明日の分は
もうほとんど出来てて、あとは見直しするぐらいなんですが。皆勤狙い
でちょっとズルをさせて頂きます(笑
たぶんですが、来週はまたうぷ出来そうにありませんので、せめて
今週ぐらいは…と言う事でお許しください。

ちなみに調子に乗ってダラダラ書き続けてたら、もしかしたらこの
ままのペースだと150話ぐらいいっちゃいそうな悪寒…宇宙ヤバイ。
これってもしかして、ヤムスレの中では最長クラスかも。長すぎると
敬遠されて、ご新規読者さんから無視されそうでつね…はぁぁ〜…。

>青竜刀伝説
何か、一気に一皮めくれられた感じですね! 芸風を確立されたと
言うか…(笑
不思議に省略され気味の文章が、ハイスピードの展開と相まって
すごく面白くなってる気がします。このままの勢いでぜひ頑張って
ください! 期待してます♪

666 名前:全宇宙最後の希望 :04/07/08 22:00 ID:Djlh4Mmw
いまさらだけどだれか書いてくれないかなぁ??

667 名前:Classical名無しさん :04/07/08 22:07 ID:pMs05Ovo
じゃあそのうちおらが書くだよ。
おらが村の中で一番文盲なおらが書けばだいひっと間違い無しだよ。

668 名前:3年間 :04/07/08 22:12 ID:8jGov97o
たくさん うpサレテマツネ
自分も・・・



669 名前:3年間 :04/07/08 22:13 ID:8jGov97o
------------------------------
第9話 強さの理由
------------------------------

後には、俺と白色のチビが残された。
「なぁ、白っ、、じゃなかった。なぁチャオズ・・・
 お前は何で修行してるんだ?」

俺は先ほどの疑問を、今度は白チビに投げかけてみた。
こいつも実力的には置いてけぼりをくらってる側だ。
先ほどの様子を見ていると、きっと天津飯にも見放されているのだろう。
「お前、どうせ天津飯のやろうにも見捨てられてんだろ?
 惨めだよなぁ、お前も・・・」
俺は同情を求めるように問いかけた。



670 名前:3年間 :04/07/08 22:13 ID:8jGov97o
「お前・・・ボクより力は強い。でもボクには勝てない」
「な・・にぃ?」
突然口を利いたかと思えば、まったく理解不能な発言。
コイツは何を考えているんだ?
まったくもって意味が判らない。

「俺がお前より強いなら、俺がお前に負けるわけないだろう!?」
俺は当然のことを言っているはずだ。

「お前・・・ボクに勝てない。当然、天さんにも勝てない」
「ボクは、次の戦いに行かない。
 天さんが『来たら邪魔になるだけ』って言ったから…」
「でも、ボクは修行する。ちょっとでも皆に………天さんに追いつきたいから。」
「お前に、その気持ちない。だから、お前、ボクに勝てない。」

俺は心中穏やかでは居られなくなってきている。
コイツの言っている意味が判らない。
いや、、一つだけわかる事がある。
(コイツは、俺に喧嘩を売ってる・・・)
まったく、人をイラつかせるのが上手いヤツらだ。

「ほう、、、よくも言ってくれたな。なら、試してやろうか!!」

671 名前:3年間 :04/07/08 22:13 ID:8jGov97o
そう言うなり、俺は白チビに殴りかかった。
彼からすれば、恐らく見えないほどの超スピードなのだろう。
俺にはコイツの動きが圧倒的に遅くみえた。
(決まったな……口ほどにもない)
俺は余裕を持って攻撃を繰り出した。

だが―――。

俺の一撃は、この白チビを叩き潰すのに、
十分な速度と威力があったはずだった。
しかし、その攻撃は虚しく空を切った。
「避けられた・・だと?ばかな……」
「くらえ。狼牙風風拳!!」

俺の必殺技………
通常時よりも倍以上の速度で繰り出す超高速の連続攻撃。
(まともに喰らえば命に関わるかもしれないな……)
などと思いつつも、俺は手加減するつもりなど全く無い
本気の攻撃を重ねていく。

だが、その全てが当たらない。

672 名前:3年間 :04/07/08 22:13 ID:8jGov97o
(なぜだ!?)
そして、突然の反撃。足元に強烈な痛みが走る。

「くっ……!」
「お前は、ボクに勝てない」
チャオズがその言葉を繰り返す。
俺はますます激高していく。
「生意気・・言いやがって!!」
俺は再度、飛び掛った。

673 名前:3年間 :04/07/08 22:14 ID:8jGov97o
一瞬で白チビの懐までもぐりこむ。
(よし、ヤツは反応できていない!)
確認しながら、足払いを放つ。
しかし、彼はその瞬間、空へ飛んで避けた。
動きは遅い。
だが、こちらの攻撃が全て予想してるかのように避けられてしまう。

俺は、チャオズの動きを確認すると、
続けざまに気功波を上空に向かって放った。
(今度こそ、避けきれまい!!)

だが、ヤツはすでに"どどん波"を放っていた・・・
俺の放ったエネルギー波と空中で激突すると、
2つの光弾は、軌道を変えて後方の山へと命中した。
激しい爆発音が響く。

「ば、、ばかな……」
動きはヤツのほうが圧倒的に遅い。
今のエネルギー波にしてもそう……
俺の全力ではない"ただのエネルギー波"は、
彼の必殺技の一つである"どどん波"をもってしても
軌道を変えるのが精一杯なようだった。

それほど、力の差がある。
実力は確実に俺のほうが上だ。

674 名前:3年間 :04/07/08 22:14 ID:8jGov97o
だが、どう考えても俺より弱いはずのやつに手も足もでない。
俺は頭が混乱しはじめた。

「が・・・はっ!」
その隙を突いて、チャオズの一撃が俺の腹部に決まる。
俺は思わず膝を付いた。

「お前・・・ボクに勝てない。これで判っただろ?」
「背負ってるもの――、"想い"が違う。
 単純な力ではお前の方が上。
 でもボクの攻撃の方が威力がある」
「心の邪念を取り払えたら、、、また来ればいい。
 きっと天さんも許してくれる。まだ見捨ててはいない」

そう言い放つと白チビは空へと消えていった。
彼が去った後、俺はしばらく呆然と立ち尽くしていた。
あんなチビにまで、見透かされ、馬鹿にされ……
当然だろう、、、俺は堕落しきっているのだから。

675 名前:3年間 :04/07/08 22:15 ID:8jGov97o
落ちぶれていく俺を見て、
ヤツらは今頃高笑いでもしてるだろうか?
(まったく無様だな…)
何か大事な物を無くしたような気分だ……。
だが、痛みが引くと同時に心の痛みも消えていく。
どうやら本格的に俺は腐っているらしい。

薄々気付いていた……。
彼らが『強い』のは、それぞれ負けられない
『何か』を背負っているからなのだろう…

"仲間"だったり、"恋人"だったり、"最強への想い"だったり・・・。

俺には何がある?
仲間のためなら、我が身を省みず頑張れるだろうか?
ブルマのためなら、命を賭して戦えるだろうか?
それとも、いざその場に居たら……俺は逃げ出してしまうのだろうか?

「ははっ。仲間なんて…」
「俺には最初から仲間なんていねぇよ!ばぁか!!」

空に向かって吼える。負け犬の遠吠えなのは自分でも判っていた。

676 名前:3年間 :04/07/08 22:15 ID:8jGov97o
(お前は、天さんがライバルと認めた男・・・
 お前には、強くあって欲しい。
 少なくとも、こんなボクなんかより、
 ずっと、ずっと強く居て欲しい・・・・・)

ふいに、おかしな"声"が聞こえた気がした。
チャオズのテレパシーだろうか?
それともただの幻聴だっただろうか?
どちらでも関係ないな・・・

「無駄なんだよ…修行なんて、、、努力なんてよ。」
精一杯の強がりを吐いて、俺はその足でランファンの家へ向かった。

677 名前:3年間 :04/07/08 22:16 ID:8jGov97o
最近はランファンの家に泊まる回数も増えていった。
彼女と居ると落ち着く。
無理に頑張らなくて良いんだ、、、という気にさせてくれる。

「ねぇヤムチャ。一緒に暮らさない?」

そう切り出されたのは、つい先週のことだった。
急なランファンの提案…
俺は彼女には平穏を求めている。
だが、共に暮らすとなれば、それは崩れてしまうだろう。

俺は以前考えた事を思い出した。

(浮気だからこそ、、、、俺にとって理想的な関係だ)

浮気……と簡単に片付けられないほど、
俺にとっても彼女の存在は大きくなり始めていた。
俺は悩んだ。

そして答えを出せぬまま1週間が経ち、その事件は起こった。
俺の人生を変える、、、劇的な事件が。

人造人間戦まで、あと1年半となっていた。

『The reason of strength』

678 名前:3年間 :04/07/08 22:23 ID:8jGov97o
>サイヤンさん
かいおうけんって体にしっぺ返し・・って言ってましたが、
ここまでなるとは・・・
しかも無理なく設定されていて、早く続きみたいです。

>Wolfさん
ソウキダンも大きければ効くのか?
興味津々デツ

>青龍刀さん
マジでピッコロがとばっちり受けたのはワラタ。
みなそろってなめっく星行くみたいなんで
やむちゃさんがどれくらい活躍できるか
心配しながら見マツ

679 名前:Classical名無しさん :04/07/08 22:43 ID:DwPyjLdM
Saiyan killerの強いヤムチャと3年間のヘタレなヤムチャはいい意味で対照的だな
二つとも原作では同じ時期の話なのに環境次第でここまで変わるものなのか

680 名前:Classical名無しさん :04/07/08 23:11 ID:pgZeZcx.
ヤムスレにこんなに作品が投下されるなんて嬉しいな
それじゃへたれな感想行きますよ

>>Wolf
>しかし、ピッコロの頭から顔が生え、顔から首が生え、
>ピッコロの体はみるみる元通りに再生していく。

何気にグロイ予感
そんなの6歳児の悟飯ちゃんにみせるんじゃありません!w

>>青龍刀
5人の戦闘力の配分が上手いっぽい
戦闘力スレとかで研究とかしたのかな

>>Saiyan killer
150話か・・・・・・
宇宙ウレシイ

>>666
よく覚えてたな・・・・・・667に期待age

>>3年間
餃子の使い方が上手いなぁ。ギャグ担当になりがちなこのスレでは珍しい。
前のブルマの時もそうだったけど、脇の描写が細かくてイイね

681 名前:ヤムまの人 :04/07/09 00:13 ID:vm0rnBUQ
むー、すごい間が空いてしまいました。
もはや俺も展開を覚えてなかったしw
実に>>368-371(24日)から投稿をしてなかったわけで。
いや『HOPE』とか書いてたのも一因ですが

じゃ、久方ぶりにヤムまを投稿します

682 名前:魔族転生ヤムま! :04/07/09 00:14 ID:vm0rnBUQ
 ザーボン、ドドリアを倒した一行は星一つのドラゴンボールを持って悟飯たちを待たせ
ている洞穴へと戻ることにした。少なくともそれを死守すれば敵が願いをかなえてしまう
という最悪の事態は防ぐことができる。
「そういえばヤムチャさん、さっきのって」
 敵の目に見つかることのない程度の速度で飛行しながら、クリリンがヤムチャに問いか
けた。
「ああ。界王拳だ」
 ヤムチャは得意げな笑みを浮かべて返す。彼は自分で使うことができたのがよほど嬉し
かったらしく、その後気のコントロールの難しさやら自分で引き出すことのできる力の凄
さやらを語った。もちろんクリリンは「はいはい……」と途中から受け流していたが。
 そうこうしている内に、一行は前方から大きな気が一つ、自分たちの方へと向かってき
ていることに気づく。気の主が誰かはすぐに判別できた。仲間たちの命を奪い、今ここへ
自分たちと同じ目的で来ているのであろう、あのサイヤ人。
「あいつ……やっぱり生きてやがった」
 クリリンが震えるような声を出す。まっすぐ自分たちの方へ向かってきているというこ
とは、偶然ではなく目的は自分たち。
「おそらくスカウターとかいう機械で先ほどの戦いから察知していたのだろう」
 敵が迫っているというのに冷静に話すツムリー。マイーマにもさほど慌てている様子は
ない。彼らには気を感じる力はない。それ故に判断をヤムチャたちに任せるつもりであっ
た。
「……隠れよう」
 あいつは、もっと強くなっている。

683 名前:魔族転生ヤムま! :04/07/09 00:15 ID:vm0rnBUQ
 近くの岩山の物陰へと身を滑り込ませ、敵が通り過ぎるのを待つ。もちろん自分たちの
位置を察知させないよう気を完全に消すことも忘れない。
「来たっ!」
 強烈に禍々しい気を纏い、憎き仇はその姿を見せた。先の戦闘によるものなのか戦闘ジ
ャケットはいくらか破損しているものの、今既に発散させている気は地球で戦ったときの
それよりも遥かに強さを増している。その底の知れない力の深さにクリリンは痺れたよう
に動けなくなる。
「……ぜったいに見つかりっこない……よな?」
 自信なさげにヤムチャが三人に問いかける。なぜなら、その顔にあるはずのスカウター
が無い。
 絶望的な解答が導き出されるのを、クリリンとヤムチャは懸命に振り払った。
 ただの偶然で近くに現れただけならば――、そう考えたい所であったが、
「出てこい! いるのはわかっているぞ!」

 予感は当たったらしい。
 敵は、自分たちと同じ技術を身につけている。

 掌にエネルギーが凝縮される。
 気を極端に小さくしている今では、間違いなく大きなダメージを負うことになる。
 ここで全滅をすることだけは避けねばならない。
「待てっ!」
 ヤムチャが躍り出た。

684 名前:魔族転生ヤムま! :04/07/09 00:15 ID:vm0rnBUQ
 ヤムチャが気づかれないように目配せをする。
 自分が時間稼ぎをしているうちに悟飯を連れて来るようにと。
「ほう、やはりきさまか。地球人」
 愉快そうにベジータは笑った。
 地球でのそれよりは遥かに縮まったとはいえ、力の差は完全に埋まったわけではない。
 加えて、ザーボンとの戦いでヤムチャもいくらか消耗状態にあった。
「カカロットもこの星に来ているのか?」
 少し答えあぐねる。が、嘘をついた所で牽制になるわけでもない。
 ヤムチャは首を振った。
「ドラゴンボールを持っているだろう。それをこのオレによこすんだな」
「なっ!」
「ふざけるなっ!」
 ベジータの言葉にツムリーが飛び出す。
 マイーマはクリリンと共に行ったらしく、姿は見えなかった。
「なるほど。ナメック星人と手を組んでいたのか」
 ヤムチャは心の中で舌打ちをした。
 自分たちよりも大きな力を持つツムリー、マイーマの存在はある種の切り札であった。
 下手に刺激してここで倒れられることは、ヤムチャにとっても大きな痛手である。
「よせ、オレたちの敵う相手じゃない」
 ツムリーを制し、ヤムチャは岩陰に隠していたボールを手に取る。
 ――すまない、最長老さん。
 さっそくボールを守るという約束を破棄してしまうことに悔しさを感じたが、渡さなけ
ればここで自分たちが殺される。

「これを渡せば、見逃してくれるな?」
「……ふん、まあいいだろう。カスと遊んでいるヒマはない」
 ヤムチャは足元にボールを置いた。
「行こう、ツムリー」

685 名前:魔族転生ヤムま! :04/07/09 00:16 ID:vm0rnBUQ
 ヤムチャが飛び去ろうとしたその時、
「!」
 強烈な――それこそ、目の前の敵を遥かにに上回るほどの――気が感じられた。
 それも、一つではなく複数。
 ベジータのほうに目をやれば、彼もワナワナと身体を震わせていた。
「フリーザの野郎、ギニュー特戦隊を呼びやがった!」
 次に、キッとヤムチャたちを睨めつけ、
「きさまら! 死にたくなかったら今すぐ最後のボールのありかを教えろ!」
 ヤムチャたちは何が起こったのか解らず固まる。
 敵の強大な気、ベジータの取り乱しぶりから新手の強大な敵が現れたということが見て
取れる。それと同時に理解した。残念ながら、自分たちでは歯が立たないことを。
「早くしろ! ナメック星人には手を出さん!」
「……ちっ!」
 大きく舌打ちし、ツムリーの先導で最後のボールを護る村へ。 

 一方、時間は数時間前にさかのぼる。
 ヤムチャたちが最長老のもとへ向かったその直後、レーダーに反応した無事に残ってい
るらしいひとつのボールを求め、そちらに向かっていた。ナメックの二人の子、デンデと
カルゴの案内によると、ボールを得るには長老に認められる必要があるという。
「悟飯さん、ボクも行きます」
 カルゴが進み出た。悟飯とブルマは危険だと渋ったが、子供とはいえナメック星人の力
添えがあった方がボールの入手が容易になることは明らかである。
 デンデも含んだ三人がどんなに言ってもカルゴは譲らない。あの時助けてもらってなけ
れば死んでいたのだから、恩返しをしたいと。
「……わかった。ボクにしっかりつかまってて」

686 名前:ヤムまの人 :04/07/09 00:32 ID:vm0rnBUQ
>HOPEについて
自分の節目(20になったので)的な話を何か書こうと思って書いたような作品です
平たく言えば記念オナニー。
せっかくだし俺の好きキャラである未来トランクスを題材にしようと、でもそれしか決まらず
ギリギリに書き終えた(=ほとんど推敲していない)ようなものですが。
俺の作品はボロボロだ!

>>551
チチは要所要所でいい台詞とか描写とかあるんですよね。
セル戦後の涙のシーンはかなりお気に入りです。

>>584
前半はトランクス、後半はチチと視点をうまく分けたかったんですが
やっぱり失敗したのは自分でも痛いと思いました。


687 名前:ヤムまの人 :04/07/09 00:43 ID:vm0rnBUQ
次に感想。
最近やけに盛り上がっていてすげー作品数に。
更新しなくてもこまめに感想を書いたほうがいいんじゃろか。

>Saiyan Killer
ほとんど修行シーンなのに内容が濃いのがすごいですね。
限界を迎えてしまった以上、界王拳がこれからのキー技になるのかな。
初期に出した大技なんかも今ならかなりの威力になりそうで使い所を楽しみにしてます

>3年間
堕ちていく様の描写、周りの感情の描写など内側の描写が
すごく綺麗に汚く書けていると思います(変な言い方ですが)
アナザーという訳でもないようなのでこれからどうやって人造人間編に繋げていくのか
難しい所だと思いますが、作者さん頑張ってください。

>青龍刀
展開、速っ!←リアルに言った
他の方も言われてますが戦闘力がバランスいいですね。
これから先の展開でも敵とうまい具合に渡り合えそう。
界王拳の微調整は操気弾など気の操作に長けたヤムチャにぴったりで巧いと納得

688 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/09 18:22 ID:J5bLj26E
第二十話「べジータ」
南西のドラゴンボールを手に入れた頃(デンデも仲間に)、すでにべジータはドドリアを倒し、ザーボンと戦闘中だった。
Z戦士達は次に、全員で最長老の所に行くことにした。

その頃べジータはザーボン変身後をボコボコにやられながらも倒し、ドラゴンボールを集めていた。

三十分後、Z戦士達は最長老の家に着き、事情を話すと
潜在能力を引き出してもらったことの無い、餃子とクリリンと悟飯が潜在能力を引き出してもらった。
 「す、すごいパワーだ、これならベジータにも………」
 「いや、ベジータにはさすがにきついだろ」
ドラゴンボールを貰い、デンデを最長老の家に残らせ、後にしようとした時、べジータがやってきたのである。
 「むっ!貴様等、来ていたのか。まあ、どのみち助かることはない、ドラゴンボールをおそらく持っているだろう、よこせ」
 「悪いが、全部フリーザに取られちまってな」
 「嘘をつけ、出さないのなら力づくだ!!!」
大地が震える。
が、その時、ベジータのスカウターが反応した。
 「あれは!1…2…3………5、間違いない、ギニュー特戦隊だ」
 「ギニュー特戦隊?」
 「フリーザの一番の部下で、俺と同じぐらいの強さの奴が五人もいるんだ」
 「べジータクラスが五人………」
 「お前ら!!!ドラゴンボールで俺を不死身にしろ!!!不死身になってもお前らには手を出さん!」
ギニュー特戦隊が来てることから、仕方なく、べジータと組むことになった。

餃子の戦闘能力…10000、界王拳6倍に(6倍で60000)
悟飯の戦闘能力…15000
クリリンの戦闘能力…8800
べジータの戦闘能力…26000

                      続く


689 名前:Classical名無しさん :04/07/09 18:37 ID:vXQNKFfE
>>青龍刀
ねえ、もうちょっと描写を書いて欲しいんだけど。
あらすじ読んでるんじゃねえんだから。
ちゃんとやれよ。

690 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/09 18:42 ID:J5bLj26E
>>Saiyan killer
ヤムチャが一気にダークから戻りましたね。
これでも、クリリン達はヤムチャより強いとは………

>>3年間
ギャグキャラじゃない餃子もイイ!!!
戦闘シーンの描写がうまいですね。
自分は戦闘シーンがイマイチ苦手です。


ちなみにべジータの「1…2…3………5」の数え方はFCの激震フリーザのパクリ

691 名前:Saiyan killer :04/07/09 20:02 ID:UOocVSyE
本日も〜、うぷです〜。今週はこれで皆勤! ウフフフフ…



692 名前:Saiyan killer :04/07/09 20:01 ID:UOocVSyE
>>664

第78話

「…どう…すれば…ごふっ…いいんだ……?」
またしても血を吐きながら、マーリンがヤムチャに問う。もはや一刻の
猶予も許されない。冷静に振舞いながら、半ば一か八かの賭けに出るしか
方法は残されていなかった。
「ああ……暴走してると言っても、完全に制御不能になった訳じゃない。
 その身体の中の気を、反転して全部外に解放するんだ。簡単…だろ?」
そう言ってマーリンに微笑んでみせる。しかし、マーリンの表情は変わら
ない。簡単だと言うヤムチャのその言葉の意味するものが、卓越したセンス
を持つ少女には理解出来てしまったのだ。

それはすなわち「自爆」に他ならない。ナッパにチャオズがしてみせた、
あの状態である。
全身の気を内側に留めたまま、臨界を越えるまで圧縮し、その後、一気に
それを解放させる。制御から解き放たれた純粋なエネルギーは、使い手の
肉体をも呑み込み、大きく弾けるのだ。今の状況とは少し異なるが、予想
される結果に違いは無い。無論ヤムチャもそれは判っている。不安を悟ら
れぬよう、必死に笑顔を作ったままで続ける。
「…心配すんな……俺の言う通りにすれば大丈夫だ……! だから……
 俺を信じろ……!!」

693 名前:Saiyan killer :04/07/09 20:02 ID:UOocVSyE
「………」
こくり、と無言で頷くマーリン。ようやく少女の顔にも、苦しそうな中にも
わずかな笑みが浮かぶ。途切れそうになる意識を無理やり繋ぎとめ、再び
精神を研ぎ澄ます。
「よし……じゃあ行くぞ……」
そう言うとヤムチャは大きく息を吸い……少女をしっかりと抱きしめた。
「……!?…… ャ…ヤム… …?」
突然の抱擁に、思わず身体が強張る。せっかく高めた集中力が驚きで失われ
そうになる。だが、そんなマーリンの心情などお構い無しに、ヤムチャが
耳元で説明する。
「いいか…よく聞け。自爆技にならないためには、一気に放出さえしなけ
 ればいい。タイミングは俺がここで指示するから、お前はそれに従って
 気を放出するんだ…!」

その言葉にさらに驚くマーリン。それも当然の事で、こんな至近距離で
気の放出を受ければ、いくらヤムチャでもただでは済まない。ましてや
今のマーリンの体内に蓄積されているエネルギーは、戦闘力にしておよそ
40万以上なのだ。単純な気の放出と言っても、至近距離で直撃すれば
ダメージは必至である。
マーリンの表情に再び不安が戻る。しかし、それもやむを得ない事では
ある。マーリンひとりではタイミングは掴めず、さりとて離れてしまえば
気の嵐の真っ只中、指示など聞こえるはずも無い。ヤムチャが選んだこの
状態が考えられるベストなのは、今の少女にも容易に理解できた。ただ
ひとつ、ヤムチャが最後までそれに耐えられるのか、という不安材料を
除いて。

694 名前:Saiyan killer :04/07/09 20:03 ID:UOocVSyE
第79話

「…………っ…」
苦痛と不安が重く重くマーリンの身体と心にのしかかる。仮に自分が死ぬの
なら、それは残念だし無念ではあるが仕方が無い。しかしヤムチャは違う。
ここで自分につきあって傷つかなければいけない理由など、何一つ無いのだ。
が、そんなマーリンの葛藤を見て取ったのか、ヤムチャがぼそぼそと耳元で
ささやく。
「…大丈夫だって……こうしながら俺も界王拳全開でガードする…。お前の
 へなちょこ自爆もどきなんかじゃ、間違ったって死にゃしねぇよ…」
少女からはヤムチャの顔は見えない。しかし、きっとその顔はいつもの
あの笑顔なのだと思う。自然とマーリンの顔にも笑みが浮かぶ。そして。
「わかった……頼んだぞ…ヤムチャ……」

真っ白な異空間に、さながら台風のような嵐が巻き起こってた。しかし台風
と違うのは、その中心こそが最も苛烈で恐ろしい場所であるという事だ。
「よし……いいぞ…そのままのペースであと10秒だ…!」
密着した少女の身体から伝わる気を読み、タイミングを計ってそれを伝える。
奔流する力に吹き飛ばされる事を恐れるかのように、ヤムチャの少女を抱く
力も強さを増していく。
マーリンの手前はああ言ったものの、それでもこの放出され続けている気の
嵐は、界王拳無しの状態では数秒と持たない威力である。5倍でもわずかに
ダメージを受けるぐらいなのだ。肌に突き刺さる痛みは、まるで裸で砂嵐に
巻き込まれたような感じだった。


695 名前:Saiyan killer :04/07/09 20:07 ID:UOocVSyE
「はぁ……はぁ………っ」
息も絶え絶えに、必死にコントロールを続けるマーリン。無軌道に増幅
され、自身の制御をも受け付けずにただ荒れ狂う純粋な破壊の力と化した
己の気を、少しづつ、少しづつ外へと解き放っていく。

一気に放出すれば、それはただの自爆になり、自分の身体も、下手をすれば
ヤムチャの身体すらバラバラになって、骨すら残らない可能性すらある。
さりとて小出しにしすぎれば、自爆の恐れは無くなるが時間が掛かりすぎる。
そして全てを出し切るまで、自分の体力はおそらく持たないだろう。かろう
じて自爆にならない程度に放出の勢いを抑える、そのギリギリのラインを
ヤムチャが指示し、少女がそれに従っていく。
「くぅっ…は…ぁぁ……あっ……」
だが、想像以上にマーリンの身体はダメージを受けていた。ようやく半分
ほどを放出したところで、すでに少女の身体は限界を超えようとしていた。

少女の気がゆっくりと低下する。しかし、それは暴走した気の放出による
ものではなく、彼女自身の命の火がゆっくりと消えゆこうとしていたから
であった。

「……お…おい…マーリン…しっかりしろ!! 集中しろ!!」
「すま…ない……ヤムチャ……わたしは…もう…」
「変な事言うなっ! 謝ったりすんなっ! お前は…お前は…やらなきゃ
 いけない事があるんだろうっ! そいつを放り出すのかよ…!!」
マーリンの意識を繋ぎとめようとヤムチャが叫ぶ。その肩を抱く力に一層の
力がこもる。そんなヤムチャに、少女は今にも泣き出しそうな……笑みを
浮かべてつぶやいた。

「………ヤムチャ……頼みがある…。もし………わたしが死んだら……
 あの惑星からの依頼……お前が代わりに行ってくれないか……?」

696 名前:Classical名無しさん :04/07/09 20:16 ID:Ilgk7SR6
Saiyan killer、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
とりあえず、乙カレー

>>691-692
ついでに、タイムスリップも発生でつか

697 名前:Saiyan killer :04/07/09 20:35 ID:lroA05Uk
そんな訳で今日も2話うぷです。続きはさ来週となりますが…どうか
お許しを。

>>3年間さん
毎回レスして頂いてありがとうございます^^ こんな風な交流も心地
いいですね♪ あ、でもROMってる方からすればウザいですか…?(汗

界王拳ですが、マーリンのは出来そこないゆえのダメージと考えて
頂ければ。大量ドーピングで身体ボロボロ、みたいな。
ダメですね…こんなフォローしなきゃいけないSSは(欝
それにしてもそちらのヤムチャさんは…面白切ないですね…。今まで
ギャグとして天さんチャオズと絡む事はあっても、シリアスで絡む作品
はあまり無かったように思いますので、マジな地球人組の絡みは新鮮
でイイ!でつw
でも、意地悪い見方をしたら、ヤムチャをライバル視する裏には、天さん
にも色々と事情がありそうな…。

>>ヤムまの人さん
修行シーンばっかり…ほんとそうですよね。て言うか、もっと省略できる
所は削らないといけないと自分でも思うんですが。シンプルにまとめ
られる人がうらやましいでつ。
ちなみにこの先にはたぶん、ほとんど修行シーンは無くなりますので
もうウンザリされてた方はご期待下さいっ!(謎

698 名前:Classical名無しさん :04/07/09 20:37 ID:V4S8G4UE
>>青龍刀
どんな作品を書くのも勝手だが、人を楽しませる作品を
書く義務があなたにはあるということを言っておこう。
ROMの意見を無視するのはいいが、そんなことばかりしてると
見向きもされなくなるぞ。感想なんて偽善でいくらでも言えるんだ。
特にあなたの作品なんて誰が見てもレベル下の作品なんだから、&

699 名前:Classical名無しさん :04/07/09 20:55 ID:bCwqB4io
このスレ自体初書き込みだが、少なくとも義務はないんじゃね?

700 名前:Saiyan killer :04/07/09 20:56 ID:UGxaX5mI
2連発カキコで申し訳ありません。こちらに書くべきか判らないのですが、
保管庫管理人さまにお願いがあるのですが…。

先日、気にはなっていたのですが、忙しくて確認出来ずにそのまま
うぷしてしまった部分に、致命的な間違いがありまして…もし可能で
あるならば、保管庫の方の訂正をお願いしてもよろしいでしょうか?

>>573
>ひとつのバンドだけで100sは楽にある
を、〜50kgは楽にある、に。
>重量が450sとすると、間違いなく1tを超えてしまうのだ
を、〜が250kgとすると、間違いなく2tを超えてしまうのだ、に。
>>574
>1t以上の体重であっても歩いたりする程度
を、2t以上の体重であっても〜、に訂正して頂けると幸いです。

恥ずかしい話ですが、実は手元にDBのコミックスが無く、ほとんど
記憶に頼って書いてるもので…精神と時の部屋の重力が10倍だった
のを忘れてまして。トランクスの「あ…暑い…それに重力も何倍もある」
だけが印象に残ってて、後の悟空の説明が記憶から消えてました(汗

そんな訳で、お忙しいとは思いますが、出来ましたら訂正をお願い
いたします。また、もうしばらくこのお話は続くと思いますので、今後とも
よろしくお願いします。

701 名前:Classical名無しさん :04/07/09 21:03 ID:V4S8G4UE
>>700
そんなもん俺がやってやるよ。
俺がまとめサイト作るから。

702 名前:3年間 :04/07/10 01:16 ID:5xUbE2PE
あぁ、、皆様色々ナご感想ありがとうございます・・・
感激・・・
ヘッポコナ文章デツガ、ドーゾ大目に見てやってクダサイ。

>やむまさん
久しぶりデツネ。
純粋な戦闘&ストーリーものなんで、期待して見テマツ
ナメック星編はDBの中でもかなり好きなトコなんで♪
自分は、心の内側中心で進めてイクツモリデツ。
出来る限りヤムチャさんの1人称で。
漫画や小説って、他の人の心情もすぐ書かれてしまうので、
出来る限りソレを排除する方針でガンバッテマツ

>サイヤンさん
いつもアリガトウゴザイマツ
天さんネタは・・・ドウシヨウwww
深くはカンガエテナイカモ(汗
修行も終わりデツカ
いよいよ佳境に入ってイキソウデツネ。

>679 680 
アリガトウゴザイマツ
チャオズはヤムチャさんより影薄いので、仲間意識勃発で
活躍させたいのデツw

>青龍刀さん
自分も戦闘シーン苦手デツ。
お互いガンバリマセウ!!!

でわ、今日も元気に引きこもりながら、うpシマツ・・・

703 名前:3年間 :04/07/10 01:17 ID:5xUbE2PE
------------------------------
第10話 破綻
------------------------------

その日ブルマは特に機嫌が悪かった。
部屋の片付けのこと、洗濯物のこと、
ささいな事で誰かれ構わず当り散らしていた。
ヒステリックになった時のブルマは苦手だ。
俺は相手をするのもそこそこに、早々に家を出た。
もちろん「修行する」と偽って。

適当に街で時間を潰し、頃合いを見て帰る事にした。
俺が家に帰ると、誰も居なかった。
一人で早めの夕飯の準備を始める。
留守電も入っているか?と想い。ふと電話の方を見ると、メモがあった。


704 名前:3年間 :04/07/10 01:17 ID:5xUbE2PE
走り書きだ。よほど慌てていたのだろうか?
彼女にしては汚い字だった。
見ると「〇×産婦人科 03-xxx-****」と書いてある。

(産婦人科?)

嫌な予感がする。
次の瞬間には、俺はメモに書いてある番号に電話を掛けていた。

705 名前:3年間 :04/07/10 01:17 ID:5xUbE2PE
「もしもし? 〇×産婦人科ですけどー」
若い受付の子が出た。
「もしもし、カプセルコーポレーションの者ですが、
 今日、うちのブルマがそちらにお伺いしませんでしたか?」
「あ、はい。いらっしゃいましたよ〜。
 気分も良いようでしたし、とても順調ですよ♪」
(気分・・・?順調??何の話だ!?)

俺は、恐らくすでに予想できている"その事"を信じないために、
必死で別の答えを探していた。だが、それも徒労に終わる。。
「おめでとうございます。もうすぐ3ヶ月ですよ。
 食事など気遣ってあげて下さいね」

極めて明るい相手の声。祝福の声。

俺にとっては、絶望の声に聞こえてくる。

    ――ブルマが妊娠?

706 名前:3年間 :04/07/10 01:17 ID:5xUbE2PE
俺は動揺した。頭が上手く回らない。
何とか必死に冷静を装い、電話を切った。
「3ヶ月……」

そして考える―――。
ブルマと付き合い始めて10年。
だが、ここの所は『付き合ってる』などと言える関係では無かった。

未来から来たと少年の話…
いずれ現れるという人造人間のことを聞いてから、俺は荒れていた。
そのせいもあって、俺とブルマとは喧嘩が絶えない。
また居候のべジータは修行の事しか頭になく、家のことなど何一つしやしない。
それに対してブルマがヒステリーを起こす。
俺が必死でなだめてるうちに、いつの間にか俺とブルマはまた喧嘩になる。
まったく悪循環の繰り返しの毎日だった。。
カプセルコーポレーションの中は常にギスギスした雰囲気があった。

だから俺は外へ出た。
そして浮気を繰り返した。
思い起こせば、ブルマと最後にしたのはいつだっただろうか?
「3ヶ月……」
ここ半年はしていない気がする。計算が合わない。
俺は目の前が真っ暗になった。

707 名前:3年間 :04/07/10 01:24 ID:5xUbE2PE
次の日、、、そしてその次の日も、何も変わらない日常が続いた。
ブルマの態度も何も変わらない。
今までと同じ、カプセルコーポレーションの『日常』が続く。
いや、、、俺が気付いていないだけで、本当はずっと前から"変わっていた"のだ。

――会話が少ない――

ブルマの妊娠を知ってから3日。
ブルマの様子が気になって、
家に居る時間が長くなっていた。
最近、これほど長く家に居ることはなかった。
だから気付いていなかっただけだった……。

会話が少ないだけではない。
以前ならヒステリックを起こしたであろう俺の態度にも
彼女は怒りを表に出さなくなっていた。
ブルマは、俺の行動に対して何も言わなくなっていたのだ。

(そうか……そういう事か・・・)

そして俺はようやく理解する。
ブルマが、とっくの昔に俺を見限っていた事を。

708 名前:3年間 :04/07/10 01:24 ID:5xUbE2PE
そして一週間後・・・・・・・俺達は別れた。

ブルマは、俺の浮気の事にも薄々気付いていたのだろう。
別れ話が出るときは、たいてい大喧嘩の時なのだが、、
皮肉にも本当に別れる時は、極めて穏やかだった。
お互い、これ以上は無理だと判っていたのだろう。

別れ話のあとは、昔話に花が咲いた。

悟空との始めての出会いのこと、ドラゴンボール探しの大冒険のこと、
そして天下一武道会、西に都での始めてのデートの事・・・。
こんなに楽しくブルマと話したのは、いつぶりだろうか?

夜更けまで話して笑いあった後、俺達は最後のキスをした。
俺は、抱きしめたい気持ちで一杯だった。
それを察してか、ブルマは じゃあね、とだけ言うと
自分の部屋へと戻っていった。

――俺達は10年の歴史に終止符をうった。

  『Failure』

709 名前:3年間 :04/07/10 01:26 ID:5xUbE2PE
ちょうど10話・・・多分半分くらいデツ。
お見苦しい文 スマソ。

スレ汚しカモデツカ、番外編・・うpシマツ

710 名前:3年間 :04/07/10 01:26 ID:5xUbE2PE
------------------------------
〜 3年間 番外編 〜

 『冬虫花草』

------------------------------

アタシは今日も街へ出る。

夜の街・・・暗黒の刻に輝く場違いなネオン街。
世界でも有数の大都会、、、西の都『大遊戯場』

そこがアタシの家。
アタシの居場所。

店でのアタシは、夜の女王。
『偽り』という名のドレスを纏って
穢れた欲望を満たしてあげるわ。

今でも、たまに夢を見る。
白馬に乗った、、、とは行かないまでも、
素敵な人がアタシを向かえに来る夢。


711 名前:3年間 :04/07/10 01:26 ID:5xUbE2PE
でも夢は夢。判っているわ。
アタシのお相手は、性根の腐った親父連中。
薄汚れた瞳に移る、これがアタシの哀しい現実。

10年前のアノ日から、全てが変わった。
夢見る事は許されない。望むことは許されない。
アタシは、この世の中に敗けた人間。
抗うことは出来ないの。

お金も、心も、何も無い。
あるのは、嘘で飾った美貌だけ。
愚かで醜い男たちが寄り集まってくる。
さながら、暗闇で蠢く蟲が光を求めるかのように。
さぁおいで、楽しいでしょう?
見世物の身体を眺めて、果てればいいわ。

アタシは夜の女王。
       
       偽りの天使。

712 名前:3年間 :04/07/10 01:29 ID:5xUbE2PE
本当のアタシは醜いアヒルの子。
夜の仕事が終われば、アタシはただの汚物へと変わる。

   ―"借金取り"と名付けられた、あの醜悪な生き物たち―

彼らがアタシを食べにくる。
いつ終わるともしれない性遊戯。
アイツらからしたら、アタシはただの性欲処理器。
何もできない。アタシは無力。

その営みが終わる頃・・・
アタシは陽の当たらない鳥籠へと捨てられる。
手に残るのは、今日生きる事が出来るだけの
汚ないお札が、たった一枚。

他に望む事は許されない。

アタシはきっと、この世の端っこでも存在する価値の無い人間。
光に群がる、あの蟲たちの方がよっぽど素敵だわ。

アタシは蟲にさえ成りきれない。
ヤツらに犯され肥糧となって朽ち果てる。

713 名前:3年間 :04/07/10 01:29 ID:5xUbE2PE

それでも、アノ人と出会えたの。
自分の格好悪いところを隠そうともしない人。
不思議な魅力を持った人。
アタシとおんなじ。
世の中に背を向けている人だった。

アタシに言い寄ってくる男は星の数ほど居たわ。
でも誰もが、アタシの偽りの容姿に騙されてるだけ。
ホントのアタシは、何の魅力もない女。
きっと誰もホントのアタシになんて興味がないわ。
彼らが好きなのは、店でのアタシ。
アタシの顔した、アタシじゃない人・・・

でもアノ人は違ったわ。
ホントのアタシを見てくれた。
アタシと同じ、、世の中に必要とされなかった人だから、
きっと分かり合えたのね。

  10年ぶりにアタシは笑って
  10年ぶりにアタシは泣いた。

そして、初めて『人』に抱かれた。

714 名前:3年間 :04/07/10 01:35 ID:5xUbE2PE
月がきれいな夜だったわね。
アノ人の顔が良く見えて・・・
初めて月に祈ったわ。

『コノ人ト、ズット一緒ニ居レマスヨウニ』

アノ人と出会ってから、
薄暗い鳥籠のようなアタシの部屋が、
初めて素敵に思えたわ。

アノ人と交われる場所。

 何て素敵な響きでしょう・・・。


715 名前:3年間 :04/07/10 01:36 ID:5xUbE2PE
あぁでも、何てこと。
アノ人には立派な彼女が居るらしい。
あんなに魅力的なんだもの。
当然だわね。
やっぱりアタシは、何も望んじゃダメなの。
判っていたはずなのに。
アタシは馬鹿な女だわ。

―それでもいいの・・・

貴方にとって、アタシが『何番目』でも構わない。
早く会いにきてほしい。

アタシの心と身体を埋めて欲しいの。
貴方にとって偽りでも構わない。
だってアタシの存在自体が『嘘』なんですもの。
貴方の哀しみに満ちた目が大好きだわ。

   『今夜はきっと来てくれるわね』

嘘で固めた私の人生。
アタシは何も望みはしないわ。

ただ、2人で闇へと堕ちて逝きましょう。


716 名前:3年間 :04/07/10 01:36 ID:5xUbE2PE
きっといつか、アノ人も居なくなるわね。
アタシは全部判ってる。

我儘言って、アノ人を困らせちゃダメ。
最期の時は、笑って見送るわ。

みんな、アタシの元から去っていく。
ずっと『そういう人生』だったもの。
そういう事には慣れてるの。

誰にとってもアタシは『一番大切な存在』になんて為れやしない。
そんな事アタシが一番良く知っている。

でも胸が苦しいのは何故・・・?

いつか陽の光の下でアノ人と会えるのなら、、、
かわいい格好をして会いたいな。
夜の街での女王としてじゃなく、
借金にまみれた惨めな女としてじゃなく、

一人の可愛い女の子として、貴方の前に立ちたいの。

きっと叶わぬ願いだわ。


717 名前:3年間 :04/07/10 01:36 ID:5xUbE2PE
「もしも今度の戦いで、
 無事に戻ってきたら、
 高価なネックレスでも頂戴ね♪」

他愛の無い会話の中の、
何でも無い願い事。

「あぁ、分かった!約束だぜ!!」だなんて、
アノ人は覚えてくれているのかしら?
どうせ次の日には忘れてるでしょう?

  きっと願いは届かない。

貴方はアタシに寄り道しただけ。
貴方の居場所は沢山あるわ。
今はちょっと見えないだけよ。

アタシは本当に何にも無いの・・・
アタシは蝶に成れないの。
貴方が蛹の間だけ、共に地獄で抱き合いましょう・・・

せめて、それまでの間だけでも――

     「・・・一緒に暮らさない?」

答えは聞けないままかもね。

718 名前:3年間 :04/07/10 01:37 ID:5xUbE2PE

傷が癒えたら旅立つのでしょ?
貴方なら、私が飛べない空も飛べるわ。
アタシは地中(ココ)から眺めてあげる。

いつかアタシの身体から、
腐った"ヤツラ"の芽が生えて、
醜い蔦が生えるでしょう。
汚い枝が伸びるでしょう。

そしたらアタシは楽になれる。
草木となって、枯れていくわ。

醜いヤツラに寄生(やど)られた、

きっとアタシは冬虫花草。


719 名前:3年間 :04/07/10 01:45 ID:5xUbE2PE
さぁ、そろそろ出かけなきゃ。

醜い夜の蟲たちが、アタシの出番を待ってるの。

アタシはランファン。夜の女王。

今日も偽りの夜を過ごしましょう。

こんなに穢れたアタシの美貌・・・

見世物の身体を嘗めて、果てればいいわ。

アタシの全てが消えるまで、ずっと続く哀しい遊戯。

『冬虫花草』 完


720 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/10 09:44 ID:J5bLj26E
第二十一話「ギニュー特戦隊」
ギニュー特戦隊はフリーザに状況を聞き、
猛スピードで現場に向かっていった。

 「リクーム!」「バータ!」「ジース!」「グルド!」「ギニュー!」
 「五人揃って、ギニュー特戦隊!!!!」
ついにギニュー特戦隊が来てしまい、なにもない場所に飛んで、戦うことになった。
グルドが超能力を仕掛けてくるが、後ろからせまるべジータによって、首を切られ死んだ。
が、逆にリクームにボコボコにされてしまった。(メディカルルームに回復しに行った)
 「界王拳7.4495倍!!!」
ヤムチャは全力を出し、リクームと戦う。
 「リクーム…ウルトラ…ファインティング………」
言い終わる前に餃子が超どどん波によって、倒した。
ファンネル操気弾を出して、ギニュー達の動きを止め、餃子の超能力でバータの動きを封じ、バータを真っ二つに斬り裂いた。
ジースはクラッシャーボールを撃つが、操気弾で相殺した。
 「戦闘能力89394………ジース、俺がこいつをやるから雑魚はお前がやれ」
ヤムチャはファンネル操気弾の矛先をジースにかえ、悟飯達とジースの戦力差を埋めることにし、ヤムチャと餃子でギニューに立ち向かった。
餃子はヤムチャの後ろに回り、超能力を使い、止めようとしたが、効かず、前に出て戦うことにした。
 「界王拳4倍………!」
餃子が4倍界王拳を使う。
 「戦闘能力40000………たいしたことないな」
餃子は超どどん波、ヤムチャは青龍刀で斬りかかっていった。
 「やるな、ならばこちらも本気を出すとしよう」
ギニューは本気を出し、ヤムチャ達を圧倒する。
餃子も界王拳を6倍に上げるが、ギニューには及ばないでいた。

一方、悟飯達………
 「クラッシャーボール!!!」
ジースはクラッシャーボールでファンネルを破壊した。
悟飯達はジースに飛びかかるが、力の差は大きく、パンチ、キック、クラッシャーボール、縦横無尽にやられていった。

                       続く

721 名前:Classical名無しさん :04/07/10 10:48 ID:e7dZNzSY
青龍刀伝説は内容的にはもういわないけど、
せめて作品と作品の間は1レスおくようにしたほうがいいよ。

ところで現在442KB。残り70KB。次スレどうするの?
移転論議も無いし、好調だからここで良いということなの?

722 名前:Classical名無しさん :04/07/10 12:22 ID:ZbdwgCAc
ここでいいんじゃない?
作品も多いし(未完になるのもありそうだが)
移転先で変なのが来てもこまるし。

723 名前:Classical名無しさん :04/07/10 12:36 ID:DD4k.K9w
>サイヤンキラー
遂にハグキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
そして、いつもいいところで引っ張るなあ。次は再来週か。
いつまでも待ってますので、続きもがんがって下さい

>3年間
おめでたキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!
どんどん落ちていくヤムチャ様には脱帽。
番外編も良かったですよ。期待age


>青龍刀
> 「リクーム…ウルトラ…ファインティング………」
言い終わる前に餃子が超どどん波によって、倒した。

餃子ツエ━━━━━━(゚∀゚;)━━━━━━!!

724 名前:Classical名無しさん :04/07/10 14:07 ID:o1UlHa5.
ブルマ「このヤムチャ、ヤムヤムチャ?」
べジータ「違うよ。ヤムチャじゃなくってヤムチャだよ。」
ブルマ&べジータ「!?」
ブルマ「いやだ、あたしヤムチャだなんて。」
べジータ「僕だってヤムチャのつもりでヤムチャ、ヤムチャ。」
ブルマ&べジータ「どうもヤムチャとヤムチャら…、やっぱりヤムチャ!」

725 名前:Classical名無しさん :04/07/10 17:12 ID:Y4zc4MQg
                \ │ /
                 / ̄\   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
               ─( ゚ ∀ ゚ )< やむちゃまやむちゃま!
                 \_/   \_________
                / │ \
                    ∩ ∧ ∧  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\∩ ∧ ∧ \( ゚∀゚)< やむちゃまやむちゃま!
やむちゃ〜〜〜〜! >( ゚∀゚ )/ |    / \__________
________/ |    〈 |   |
              / /\_」 / /\」
               ̄     / /


726 名前:Classical名無しさん :04/07/10 18:21 ID:yPinUYjU
>>721-722
良い時は動かない方がいいな。俺もここに1票。

また廃れてきたら、移転論議すればいい。

727 名前:Classical名無しさん :04/07/10 19:15 ID:8kjJqFJo
>>700
直しました。また何かあればお気軽にどうぞ

728 名前:Classical名無しさん :04/07/10 22:19 ID:kkNMUh9U
動こうが動かまいがオレは書くからどっちでもいい。

ちなみに、書くのは明日から。
一週間くらいかけれたらいいなと思ってる。
出来れば長編、もしかしたら中編、でもきっと短編。

729 名前:Classical名無しさん :04/07/11 00:39 ID:PcrcZ1YM
>>728
よっしゃガンガレ

クラウンに決まったことだし、そろそろ容量なくなってきたから誰か立てておくれ

730 名前:テンプレ :04/07/11 00:40 ID:PcrcZ1YM
〜銀河ギリギリ!!ぶっちぎりのお留守な奴〜

エーックス・・・
漫画界有数のヒット作品、ドラゴンボール。
その登場人物の内に他の追随を許さぬ最低のヘタレが居た。
そのヘタレに、わずかばかりでも活躍の場を・・・
しかし、そのあまりのヘタレさは人類の想像力の限界を遥かに超えていた。
あまりにもお留守な足元、雑魚キャラの自爆で道連れ、恋人を寝取られる甲斐性の無さ。
2ch中でヘタレの代名詞としてネタにされてゆく日々。
立ちはだかる「戦闘力のインフレ」という難敵。

誰もが「ヤムチャ」の2ch語化を覚悟した。
だが、そんなヤムチャにせめて妄想の中だけでも活躍させてやりたい…
ヤムチャを最もネタに使い、そして愛した彼らがこの困難に、立ちむかったのだ。

これは、少年漫画史上最も困難な創作に立ち上がった男たちの物語である。

※ヤムチャ以外の小説・ネタも大歓迎!おまえらも妄想爆発させようぜ?
【前スレ】
たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart20
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1085915207/l50

【小説作品保管庫】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/index.html
【お勧め作品】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/recommend.html
【過去ログ倉庫】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/log.html

731 名前:連載作品 :04/07/11 00:48 ID:PcrcZ1YM
Saiyan killer
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/saiyankiller.html
魔族転生ヤムま!
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/yamuma.html
ヤムプロくんポケット
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/prokun2.html
僕と一緒に飲茶でも
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/issho.html
ヤムチャ〜青竜刀伝説〜
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/seiryutou.html
3年間
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/3years.html

あとはサブタイよろしく
『『危険な足元!  ヘタレ戦士はねむれない』に一票

732 名前:3年間 :04/07/11 10:46 ID:5xUbE2PE
ああぁっぁぁぁ。
すみません(><
冬虫花草って冬虫夏草ですよね・・・・・

誤字脱字の多さに自分でも癖々・・・(鬱

すみませんです。

はぁ〜 ダメポ

733 名前:Classical名無しさん :04/07/11 13:29 ID:8kjJqFJo
>>731
連載作はこちらにしていただけますでしょうか。
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/update.html

サブタイは『危険な足元!  ヘタレ戦士はねむれない』にもう一票。


734 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/11 14:14 ID:J5bLj26E
第二十二話「悟空、到着」
その時、上空から宇宙船が降ってきた。
 「父さんだ!!」
宇宙船が着陸し、中から人が出てくる。
ついに悟空が現れた。
 「ありゃ?ヤムチャ、おめえまでやられてるとはなぁ、そいつが悪者か」
すると、悟空はギニューに飛びかかっていって、すぐに瀕死に追い詰めた。
 「(まてよ)………その体、気に入った!チェーンジ!!!」
突然のことに反応できず、悟空とギニューは入れ替わってしまう。
 「あれは…ボディーチェンジ!!!」
未来でクリリンにギニューの話を聞いたヤムチャは知っていた。
 「みんな!2人は入れ替わったんだ、あっちが悟空でこっちがギニューだ!」
悟飯達はヤムチャに対して(ついに狂ったか………)と思ったが、確かに気の性質が入れ替わっていることに気づき納得した。
 「こりゃ、軽いぜ。ジース戦闘能力はいくらだ!?」
 「は、はいっ………に、23000です………」
 「おめぇはおらの体で気を解放するのが慣れてねぇんだ、だからたったそれだけ(の戦闘能力)なんだ」
これを機と見たヤムチャ達はギニュー(悟空の体)を瀕死に追い詰めた。
 「(このままではやられる!)………チェーンジ!!!」
元に戻ったギニュー、そして………
 「チェーンジ!!!」
ヤムチャにボディーチェンジしようとしたが、
クリリンが近くにいたカエルを投げ、ギニューはカエルになってしまった。
 「(やばい………)クラッシャーボール!!!」
ジースはクラッシャーボールを地面に撃って爆発させ、砂煙と爆風の煙幕で隠れ、気を消し、隠れながら逃げて行った。

735 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 :04/07/11 14:14 ID:J5bLj26E
 「(まてよ、俺もあれをつかえば………)スモーク操気弾!!!」
ヤムチャは操気弾を放ち、さっきのクラッシャーボールのようなことをしてみた。
みるみる内にさっきと同じ現象が起こる。
ヤムチャは新たな技を開発した。名前はヤムチャが言った通り。
ドラゴンボールを取り戻し、願いを叶えようとしたが神龍(ポルンガ)は現れなかった。
 「何故だ?」

一方、悟空の傷は深く、メディカルルームに向かった。(クリリンがおぶって)
ポルンガが呼び出せないことを察知した最長老はナメック語の話せるデンデを向かわせた。

                   続く


736 名前:Wolf :04/07/11 16:07 ID:vjFmnRzw
>>658

第四話 「ピッコロ死す」
ズドーン――――。ドガガガァ――――。
凄まじい地響きが鳴り、近くに居たチャオズ、ピッコロ、悟飯は爆風で吹っ飛ぶ。
やったか?とヤムチャの期待は高まる。
そして、仁王立ちする影。
「ち、畜生・・・・・・やりやがったヘタレはてめぇかっ!?」
ナッパは腰を痛めたヤムチャに向かって走り出すが、
途中、悟飯のドロップキックが顎に直撃し、吹っ飛ぶ。
「ヘタレの分際でぇ・・・・・・俺様の最高の技を食らえっ!」
そういい終えると、カパッ、と口を大きく開き、悟飯の方を向き、睨みつける。
悟飯は恐怖のあまり足が竦み、体が震えている。

そして、ナッパの口から凄まじい光線が放たれる。
「ちっ、手間かけさせやがって・・・・・・」
刹那、ピッコロが悟飯の前に現れ、悟飯を庇う。
「ぐわあぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
ピッコロの叫び声が、木霊する。

737 名前:Wolf :04/07/11 16:28 ID:EH8PA2rQ
ピッコロはドサッと倒れ、悟飯に話し掛ける。
「悟、悟飯・・・・・・お前と居た1年間・・・・・・悪くなかっ」
言葉は途中で途切れ、プチン、と悟飯の怒りが爆発する。
「ピッコロさんの・・・・・・仇・・・。ピッコロさんの仇ぃっ!!!!魔閃光っ!!!」
悟飯は立ち上がり、両手を重ね、頭の上に掲げて、縦に振り下ろす。
紫の閃光が悟飯の両手から放たれ、ナッパの胸部に直撃、
と思いきや、ナッパは手で紫の閃光を弾き返す。

弾き返された紫の閃光はナッパの攻撃をあびて立っているのがやっとな天津飯にぶつかり、
天津飯は凄まじいダメージ量を負う。
「くそ、こうなったら・・・・・・」
チャオズは咄嗟にナッパの背中にしがみつき、呟く。
「天さん・・・・・・どうか死なないで・・・・・・」
チャオズは栽培マンがピッコロにしたように、自爆を図る。
ドガガガァッ――――。
栽培マンの自爆、魔閃光、そして繰気弾。そのどれよりも勝る、凄まじい爆発。
だが、ナッパは死んではいなかった・・・・・・。

738 名前:Wolf :04/07/11 16:58 ID:ji26QCuM
第五話「悟空、遂に到着」

「くそっ、こうなれば最後の手段、気功砲しかない・・・・・・」
気功砲とは、自らの命と引き換えに、絶大な威力を誇る気功波を放つ大技。
覚悟を決め、上空を飛ぶ天津飯。
天津飯は中指、人指し指、親指をそれぞれ右手と左手で合わせ、他の指はグーの状態。
「チャオズ、今すぐお前の元へ行ってやる・・・・・・」
そして人指し指と親指の間の空間から、黄色い球が現れ、ナッパに飛んでいく。

しかし、ナッパは軽く気功砲を避ける。
フラフラ、とゆっくり空から地上に落ちる天津飯。
生存者は、ヤムチャと悟飯、そしてナッパ、ベジータ。
しかもヤムチャは腰を痛め、悟飯は魔閃光を使い、立つのがやっと。
「ベジータ、俺様だけで十分そうだぜ」
ベジータに話し掛けるナッパ。
そんなナッパに高速で飛び掛る影。
それを察知し、ベジータは叫ぶ。
「ナッパ、背後から敵が来てるっ!」
「え?」
ナッパはその影の蹴りを食らい、ぶっ飛ばされる。
「おめぇら、よくもやってくれたな・・・・・・」
クリリンと同じ、山吹色の胴着。
髪は伸びきり、胸部や腕などにがっしりと付いた筋肉。
身長は天津飯程で、ナッパ以上の力を持つ男。
その名も、孫悟空。

739 名前:wolf :04/07/11 17:08 ID:ikjk.bjQ
「許さんぞ、ナッパー」
孫悟空がナッパに飛び掛る。
「へへへ、カカロットか!」
ナッパが飛び掛る。
二人は互角の打ち合いだった。
そのころ、気を溜めたヤムチャが叫んだ。
「狼牙風風拳!」
ナッパは突然のことに驚いた。
「な、なにっ!」
ガスッ!
ナッパは吹っ飛んだ。

「ふん、情けないやつめ」
べジータがナッパと入れ替わるようにしてヤムチャを吹き飛ばした。
「ヤムチャー!」
孫悟空が叫ぶが、ヤムチャは気絶していたので返事が出来なかった。

740 名前:Classical名無しさん :04/07/11 17:11 ID:13JfzRCI
とりあえず立ててみた

たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart21
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1089533106/l50


741 名前:Wolf :04/07/11 17:16 ID:w.jjUGM6
「禿げた野郎に復讐するチャンスだっ!」
孫悟空の到着などそっちのけで、ほとんどの気力を繰気弾に集中させるヤムチャ。
その気の量はヤムチャが持つ気力の6割はある。
先程の巨大な繰気弾など、ヤムチャが持つ気力の内の2割程度の物だったのだ。
「行けぇっ!弾丸繰気弾っ!」
6割も集中させた繰気弾の割には細長く、先端が尖がっている。
そんな繰気弾のスピードは、先程孫悟空がナッパに接近したスピード以上の物。
孫悟空やベジータすらもその繰気弾のスピードに付いていけず、見逃す程だった。

ナッパは振り返ると、黄色い物体が真っ直ぐ飛んでくるのが見え、避けようとする。
流石に繰気弾が真っ直ぐ見えるナッパには、見つけられたようだ。
だが、ヤムチャはニヤリ、と笑う。
「この弾丸繰気弾は、何人たりとも避けられないぜ」
ナッパは繰気弾に胸部を貫かれ、ベジータの真横へ吹っ飛ばされる。
「ベ、ベジータ・・・・・・助けてく」
「動けないサイヤ人など必要無い、死ねっ!」
ベジータは無防備なナッパを空中に放り投げ、気功波で爆発させる。

仲間を殺す、ベジータの行動に呆気に取られる孫親子。
そしてナッパが死んでウキウキ気分のヤムチャであった。

742 名前:Classical名無しさん :04/07/11 17:22 ID:dPi6r9Hg
だれにいれていいかわからんかったから
幸男にいれてきた
無駄な一票になってしまった

743 名前:Wolf書いてる輩 :04/07/11 17:31 ID:w.jjUGM6
>>678
結局弾丸の繰気弾がナッパに効きますた。
ナッパは御終身様です。

>>680
悟飯はきっとグロイ光景見慣れてるんですよ。
ピッコロとの修行でピッコロを倒したときとかw

他の人達見ると、描写が甘すぎる、ってのが良く分かって辛んですよ。
そんなヤムチャと同類な作者に感想アリガト。

744 名前:Classical名無しさん :04/07/11 17:33 ID:rf3CVPNc
あれ?気絶??
突っ込んじゃダメ?

745 名前:Classical名無しさん :04/07/11 20:23 ID:6Yws859Q
久しぶりに来てみたらもの凄い勢いで進んでて追いつくのがやっと_| ̄|○
気がついたら次スレか…
書き漏れがあったらスマソ。

>>Saiyan Killer
なんかアレな展開になってきましたね。
なんかヤムチャが漏れの中のヤムチャとはだいぶ違って別キャラに見えてきますが
こういうのもなかなかいいでつね。ワクワク…

>>Wolf
もしも〜だったらシリーズのもしも、サイバイマンに自爆されていなかったら〜みたいな感じで(゚д゚)ウマー

>>青龍刀伝説
最初の頃と比べてうまくなってきましたね。(・∀・)イイヨ イイヨー
なんだかスピーディーな展開なのは相変わらずですが…

>>3年間(と番外)
なかなか良かったです。ブルマとランファンの複雑な関係とか…
感想で表現できない_| ̄|○

>>ヤムチャ式七夕物語
ヤムチャとブルマの話ってーのも新鮮な感じがしますた。
やっぱりブルマは都会の香具師でつね

>>744
きっとすぐに再起動したに違いない、と漏れは脳内変換してしまったが…orz

746 名前:Classical名無しさん :04/07/11 23:13 ID:o1UlHa5.
>>744
最初何のこといってるのか分からなかったよ。

747 名前:Wolf書いてる輩 :04/07/12 07:32 ID:yK0t2nJQ
>>744
あれは他の奴が書いたものなんだが。
よくみるとWolfのWの文字が別物は小文字になっとる。

748 名前:Classical名無しさん :04/07/12 11:39 ID:rQanX1dc
>>747
ところでウーちゃん。いやWolfさん
何でレスごとの間があんなに空くんだ?
いやその間にレスしていいものか迷うんだが

749 名前:Wolf書いてる輩 :04/07/12 15:30 ID:otkD4bqI
PCの動作がマターリなものでやるだけでも少々時間が掛かるもので。
だがしかし別にレスっても構わないよ、迷惑を掛けるつもりもないのでね。


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