たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart17
たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart17
- 1 名前:Classical名無しさん :03/09/24 23:56 ID:xNNNbEag
- 〜極限バトル!!三大へタレ人〜
エーックス・・・
漫画界有数のヒット作品、ドラゴンボール。
その登場人物の内に他の追随を許さぬ最低のヘタレが居た。
そのヘタレに、わずかばかりでも活躍の場を・・・
しかし、そのあまりのヘタレさは人類の想像力の限界を遥かに超えていた。
あまりにもお留守な足元、雑魚キャラの自爆で道連れ、恋人を寝取られる甲斐性の無さ。
2ch中でヘタレの代名詞としてネタにされてゆく日々。
立ちはだかる「戦闘力のインフレ」という難敵。
誰もが「ヤムチャ」の2ch語化を覚悟した。
だが、そんなヤムチャにせめて妄想の中だけでも活躍させてやりたい…
ヤムチャを最もネタに使い、そして愛した彼らがこの困難に、立ちむかったのだ。
これは、少年漫画史上最も困難な創作に立ち上がった男たちの物語である。
※ヤムチャ以外の小説・ネタも大歓迎!おまえらも妄想爆発させようぜ?
【前スレ】
たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart16
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1063032895/l50
【小説作品保管庫(更新停止中)】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako.html
【連載作品一覧】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kakomain-2.htm
【お勧め作品】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/recommend.html
【過去ログ倉庫】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/log.html
- 2 名前:わむて ◆muteW7DE :03/09/24 23:59 ID:PgjCZi16
- |_
l ヽ-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|ノノ))) \ |
l ー゚ノ人 < 新ヌレおめでたう
⊂)] |
|」〉 \_____
|'
- 3 名前:Classical名無しさん :03/09/25 00:19 ID:PnYS4rXM
- >>1
乙
ところで「ヤムチャかよ!?」の続きまだ?
- 4 名前:Classical名無しさん :03/09/25 00:20 ID:xNNNbEag
- >>3
書く。今まで他のところで書いてたんだが、そろそろ、ね。
- 5 名前:Classical名無しさん :03/09/25 00:26 ID:uZi/vNJc
- >>4
期待。
>>ALL
ところで、ここではsage進行の方がいいの?
- 6 名前:Classical名無しさん :03/09/25 00:28 ID:uZi/vNJc
- 言い忘れてた >>1 乙。
- 7 名前:Classical名無しさん :03/09/25 00:32 ID:xNNNbEag
- たまにあげる感じでいいんじゃね?
- 8 名前:Classical名無しさん :03/09/25 00:48 ID:/Gtr8fWM
- >>1
乙っす
また新たな歴史が動き出すんですね
- 9 名前:哀・戦士 :03/09/25 00:50 ID:/Gtr8fWM
- ageてしまった
- 10 名前:Classical名無しさん :03/09/25 00:51 ID:xNNNbEag
- とりあえず、明日から仕切りなおしですな。
- 11 名前:前スレの922、933 :03/09/25 01:35 ID:xV.j.iLY
- 勝手に提案して人任せで申し訳ない。
ひとまず>>1、お疲れ様です。
- 12 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/09/25 01:41 ID:XUo8ZTic
- >>1
乙。
実は、前スレの940は自分だったり。
作品の方は明日の夜にUPします。
- 13 名前:Classical名無しさん :03/09/25 02:24 ID:09KjUPYQ
- 今度はマンセースレになりそうな悪寒・・・
- 14 名前:Classical名無しさん :03/09/25 10:41 ID:0iy/SYwk
- >>1
乙。今んとこ大丈夫そうだな。職人も来てるし。
>>13
別にいいよ。
どうせ今まで中身の無い叩きばっかだったし。まともな批評は無かった。
- 15 名前:Classical名無しさん :03/09/25 16:21 ID:KE6l.l.U
- (´_ゝ`)フーン(´_ゝ`)フーン(´_ゝ`)フーン
- 16 名前:Classical名無しさん :03/09/25 16:41 ID:nILWjQ5k
- よしガンガレ
- 17 名前:チームH :03/09/25 16:47 ID:iio63hA6
- ヤムチャは永遠の汚れ役ッスよ!
- 18 名前:ヤムチャかよ!? 最後の… :03/09/25 19:15 ID:exxF7uYo
- 俺の目の前に、世界の覇権を狙う強大で凶悪な宇宙人がいる。
その名はフリーザ。俺の中でのDB最強の悪役――
冷徹なその瞳が、俺を捉える。俺も負けじと睨み返す。
なんだ…このクズは?
奴は目はそういっている。
俺は攻撃を始める――
悟空が引き出してくれた、奴の力――最終形態――
「うらあっ!! 」
悟空は敗れた。全力で――
「だらっ!!! 」
勝つんだ……
「いやああっッ!!! 」
勝つんだッ!!!!
「はあああっ」
効かんな
- 19 名前:ヤムチャかよ!? 最後の… :03/09/25 19:16 ID:exxF7uYo
- 瞬間飛んで行く俺の体。何だ…?何が
「余りにも遅い攻撃だ。それに軽い…そんなもので」
いつのまにか再接近するフリーザ。俺の胴着を掴み
「そんなものでこのフリーザ様を倒そうと言うのか―――――!!!!?」
奴のヒザが、腹に――意識が飛びそ……
――意識の中――
…また、このビジョンか………だが、前のよりかは鮮明に見える。
ピーッ、ピーッ、ピーッ。
電子音が鳴る。
「…ご臨終です」
…何が?
その時――俺の中に異常が生じる。
崩壊する何か。消え行く意識。そして…俺自身が――
まって。まだ、まだ消えたくない…………まだ、やることが
「…操気弾」
集中する力。それは、燃え尽きる寸前の花火のように、煌く。
「き……貴様! ゴミのどこにそんな力が――」
「散れ……俺と共に」
そして――
- 20 名前:ヤムチャかよ!? エピローグ :03/09/25 19:21 ID:exxF7uYo
- 界王界――
宇宙屈指の硬度を誇るこの星。
世界最高の悪が立ちはだかる。魔道士ビビディによって作られた魔人ブウ。
そして、立ち向かうは俺、早坂聡、いや、ヤムチャ――
何度目かの世界の命運を握る闘いが、始まろうとしていた。
崖の上の男、元NO.1の男、孫悟空。
「いけ、ヤムチャ……おめえがNO.1だ!! 」
ヤムチャかよ!?完
- 21 名前:Classical名無しさん :03/09/25 19:41 ID:nILWjQ5k
- >>ヤムチャかよ!?
乙。
それよりも随分はしょったな
- 22 名前:Classical名無しさん :03/09/25 19:52 ID:3v8A09gc
- 幾らなんでもエピローグ短すぎw
でも乙。
- 23 名前:Classical名無しさん :03/09/25 20:02 ID:exxF7uYo
- 確かにそう見えるな…でも、結構予定通りの完結だったりします。
文章量が少ないのは、この作品を書けなくなってしまった為か。
また書くこともあろうかと思いますので、その時はどうぞ宜しくです。
- 24 名前:Classical名無しさん :03/09/25 23:38 ID:W4LrlFbw
- >>23
お疲れさんでした。
- 25 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/09/26 06:18 ID:vuySFTiY
- >>前回669
神様から、サイヤ人の脅威がなくなり、
地球に平和が戻った事を知る、Z戦士達。
しかし、サイヤ人との戦いは終わったが、サイヤ人とZ戦士との間には
大きな溝が出来ており、その溝は全く埋まる気配が無かった。
なぜそこまで大きな溝が出来たのか。その理由は1年前まで遡る事となる。
1年前、サイヤ人達はZ戦士を不意打ち。
その結果、Z戦士達の心にサイヤ人に対して、大きな敵対心が出来てしまったのだ。
まとめてみると、Z戦士達はちょっと大人気無い。
まあ、1年も経てば心の中で、いろいろな妄念がうずくまり
相手の事を実際より悪く思っても、しょうがないと言えばしょうがない。
だがしかし、こんな状況に心を痛めていた神様が
Z戦士達とサイヤ人達のパーティーを天界で開く事を決定。
実は、単に面白そうだったからパーティーを開く事を決めたのだが
一応、表向きの理由として妥当なところを主張しておく神様。
Z戦士以外に、親友のブリーフにも招待状を出して、早速準備に取りかかる。
サイヤ人側には、サイヤ人の妻であるブルマを通して
神様の旨を伝えた結果、地球に残ったサイヤ人達は全員出席OKの返事を貰えた。
そしてついに、パーティーは開かれる事となった。
- 26 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/09/26 06:19 ID:vuySFTiY
- サイヤ人側は地球に残った全員と言っても、
ベジータ・ナッパ・ラディッツ・バーダックの四人だけが出席。
他のサイヤ人達は、ナメック星へと旅立ってしまった。
地球側は、テンシンハンを除く全員が出席。
最初のうちは、Z戦士達はサイヤ人に対して、ギスギスした態度をとっていたが
話してみると、思ったより悪い人達じゃなかったのか、
次第にサイヤ人に対しての敵意が薄くなり
今では、地球の戦士達とサイヤ人との楽しいパーティーへと変わっていた。
しかし、そんな中で、暗そうな顔をして隅っこの席に座っている輩が3人ほど居る。
ブリーフ・ラディッツ・ヤムチャの三人である。
「皆さん楽しそうだねえ、ヤムチャ君」
ブリーフが話しかけるも、涙を流しながら、下を向いて何も喋らないヤムチャ。
「皆さん楽しそうだね、えーっとラディッツ君だっけ」
こちらもブリーフが話しかけても、何も答えずに
寂しく酒を片手に持ち、ちびちびと飲んでいるラディッツ。
ヤムチャの泣き声と、ラディッツのちびちびと酒を飲む音が
合体して周りに寂しさを作り上げると、雰囲気に負けた
ブリーフが、孤独な目をして、懐からオカリナを取り出して吹き始めた。
少しの間、不思議な空間を作り出していた三人だったが、
ヤムチャが泣くのを止めてブリーフに語り始めた。
「ブリーフ博士、聞いてくださいよ、実は今日ね」
ヤムチャの話しは、今日の夜中まで遡る。
- 27 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/09/26 06:22 ID:vuySFTiY
- 時刻は午前3時。
ヤムチャは自宅にて、今日開かれるパーティーのことを考えていた。
正確に言うと、元恋人のブルマの事である。
神様の話では、ブルマも当日来る事に成っている。
別にヤムチャの心にブルマへの未練は一切ないのだが
実は、ちゃんと別れ話しもせずに、勝手に男を作って
結婚した元恋人に対して腹を立てていたのだ。
でもブルマも、ただ黙っているのは気が引けたのか、
ブリーフ博士を通じて、
サイヤ人と結婚しました、赤ちゃんも出来ました、別れて下さい。
この三つの言葉を、ヤムチャに伝えたのだが、
たったこれだけの言葉だったので、
火に油を注いだ結果となり、余計にヤムチャを怒らせてしまった。
この時、ヤムチャはブルマに対して復讐を決意していた。
つづく
- 28 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/09/26 06:23 ID:vuySFTiY
- >>操気弾
話しが徐々に黒くなってますね。
次ぎの話しで、さらに黒くなりそうですね。
>>哀・戦士
消しちゃいましたか。自分も良くあります
一気に3レス分消えた時は、気力が無くなりました。
しかし、ここから原作へと繋がっていくんですね。
期待してます。
夜に更新すると言ってましたが、
途中で寝ちゃいましたすみません。
- 29 名前:Classical名無しさん :03/09/26 08:28 ID:0iy/SYwk
- ヤムスレ本来の流れに戻ったな。
- 30 名前:Classical名無しさん :03/09/26 10:42 ID:qkk5ibIw
- >>1 乙です。
ヤムチャかよ!? 乙でした。
残る作品も頑張ってください。
- 31 名前:Classical名無しさん :03/09/26 18:33 ID:dabcs5WQ
- よくわからんけどなんでこんなところでやってるの?
漫画板いけよ。
- 32 名前:Classical名無しさん :03/09/26 18:34 ID:IiewFLcE
- 板違い。
- 33 名前:Classical名無しさん :03/09/26 18:46 ID:KE6l.l.U
- >>31
集団オナニー
- 34 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/09/26 18:58 ID:sdeDuB1M
- >>ヤムチャかよ
お疲れ様、終わりましたか。
少し打ち切りの雰囲気がありますけど
完結してくださって良かったです。
>>31・32・33
そんなに嫌ですか。
出来ればもう少し様子見して下さると嬉しいです。
- 35 名前:Classical名無しさん :03/09/26 19:22 ID:nILWjQ5k
- >>30
保管サイトの掲示板が消えてますよ
- 36 名前:Classical名無しさん :03/09/26 19:27 ID:tiYRgiP.
- >>35
消すって言ってたよ。
- 37 名前:k :03/09/26 19:27 ID:ZNAdsyTo
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- 38 名前:Classical名無しさん :03/09/26 19:53 ID:6smzbkWY
ヽ(・∀・) <クラウンに板違いがあるなんてきいたことねえ
ノノ/|
- 39 名前:Classical名無しさん :03/09/26 21:57 ID:uZi/vNJc
- >>31-33
仰るとおりですが、>>38のような意見もあります。しばらく様子を見させて下さい。
それでも、やはり完全に板違いであり、漫画系各板の方がふさわしいという事であれば
また引っ越します。
>>35
トップからリンクされている掲示板なら残ってるよ。
>>病的さん
そろそろ、未完の作品は削除してもよろしいのではないでしょうか、
削除とは行かなくても、別部署で保管するとか、色々な事情があって完結できない
作品も数多くありますし・・・
- 40 名前:Classical名無しさん :03/09/26 21:58 ID:IiewFLcE
- >漫画系各板の方がふさわしいという事であればまた引っ越します。
何様だ。
- 41 名前:Classical名無しさん :03/09/26 23:37 ID:Kk9wKwYM
- >漫画系各板の方がふさわしいという事であればまた引っ越します。
そんな心根だからどこの板でも嫌われて、移転を繰り返すんですよ。
荒らしが云々の前に、住民のレベルを上げる努力はなさらないのですか?
- 42 名前:Classical名無しさん :03/09/26 23:55 ID:YEA/mjWs
- >>40-41
まじめに質問するが、>>39のどこがいけないんだ?
第一、この板で板違いって何?
- 43 名前:41 :03/09/27 00:12 ID:Kk9wKwYM
- >>42
なんの説明も無くパート17っていうのはだめでしょう。
私は漫画サロンから、いや少年漫画板の時から知ってるけど、少なくとも漫画カテゴリの外へ飛び出したのだから、
先住住民に対する説明位はした方が良いと思いますよ。それが礼儀でしょう。それが全く無いから>>41で少し厳しい言い方をしたのです。
新しい住民は拒否、という姿勢なら別に構いませんが、ならば1のテンプレに「ラウンジクラシックの元からの住民は立ち入りを禁ず」
と、入れるべきです。違いますか?
意見のつもりですが、このスレの常識からすると、私も荒らしにされるんでしょうねw 私の意見はそれなりに筋が通ってると思いますが。
- 44 名前:Classical名無しさん :03/09/27 00:15 ID:nY.IMy9I
- >第一、この板で板違いって何?
この一言にスレ住人の驕慢さ全てが濃縮されているな。どこいっても叩かれて当然。
- 45 名前:パピヨン犬 :03/09/27 00:15 ID:hE1c.GrE
- べつにええがな
- 46 名前:Classical名無しさん :03/09/27 00:18 ID:qVr0M1Mw
- このスレがクラシックに来させて頂いた経緯を説明しますと…
漫画サロン板で展開していたこのスレなのですが、サロンにはIDが無いために荒らし放題になってしまったのです。
一部の粘着荒らしによるものと思われます(住人の対応がまずかったのは事実です)。
大分前から移転要望は噴出していました。
色々移転候補は存在したのですが、話し合った結果、IDがあり、許容して貰えそうなクラシックにやって来たのです。
なお、スレタイに関してですが、伝統を残したいという理由からのことです。
本来ならこのような注意書きは初めに記しておくべきでした。申し訳ありません。
- 47 名前:42 :03/09/27 00:18 ID:YEA/mjWs
- すまん。>>43
純粋に分からないから質問しただけだった。マジにごめん。
言ってることは筋が通ってるよ。
>>40-41 生意気言ってすいません。
このスレの経緯を私なりに説明いたします。
このスレは元々、旧少年漫画板からスタートしたスレです。
当時、漫画系の各板において、漫画界一のヘタレ人物はヤムチャであるというネタがありました。
あくまでネタなのですが、誰と闘っても勝てないとか、恋人はすぐに寝取られるとか、
長年連れ添った、パートナーからの評価はどんどん下がっていくとか、
そんな感じの、ヤツだという見方があったんです。 無論、あくまでネタでした。
で、そんなネタに使われていたヤムチャというキャラクターをどうにかしてかっこうよく描けないか
という事から、たてられたのがこのスレです。 基本的には二次創作の作品をもって
(つづく)
- 48 名前:42 :03/09/27 00:27 ID:YEA/mjWs
- 基本的には二次創作の作品をもって、ヤムチャを活躍させるというのがスレの趣旨です。
スレ設立当時から、現在で丁度1年ほど経過しており、途中で漫画板編成の変更などもあり、
様々な板を転々としながら、数スレ前に漫画サロン板まで行きました。
上記のようなスレ移転は、荒らしによるものではなく、純粋に漫画板編成の問題と関わるものでした。
ところが、漫画サロンに行ってから、数ヶ月して荒らしが増え、少数のコテハンが煽りを受け、
漫画サロンにある他のSSスレも、本格的に荒れ出したため、移転を考えました。
荒らし対策として、IDを表示する板が良いという住人の意志により、いくつかの板が候補に挙がり、
最終的にこの板に決まった次第です。
決まる前に、ラウンジクラシックの板に、誰がたてたかは分かりませんが( 申し訳ないです )
漫画サロンの人間が面倒を持ち込もうとしている。というスレタイで、我々が移転する旨を伝える
スレが立ち、それを見て、移転には問題なかろうと判断して、ここに来た次第です。
>>ALL
説明もなしに、申し訳ありませんでした。
- 49 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/09/27 00:52 ID:sdeDuB1M
- >>ALL
経緯については、42さんが>>48で言っているとおりです。
いきなり現れて何だこのスレ、
何で来たんだ等、様々な事を考えた方もいたでしょうが
>>48に書いてある通りの事情で来ました。
大事な部分を今まで書き忘れていて、本当にすみません。
- 50 名前:Classical名無しさん :03/09/27 01:51 ID:IiewFLcE
- よく分からんが、ハンターはこのスレのリーダー的存在と見ていいんだな。
「>>48に書いてあるとおり」とか、なんか凄そう。
- 51 名前:Classical名無しさん :03/09/27 01:53 ID:bwIqTfoQ
- クラウン板の住民の方には、深くお詫び申し上げます
- 52 名前:Classical名無しさん :03/09/27 01:59 ID:YEA/mjWs
- >>50
そう言うわけではありませんが・・・
特にリーダー的と言われる人はいないのが現状です。
コテハンの中でもっとも息が長いのは、現在保管サイトを運営されている
病的さんという方です。しかし、この方も最近は忙しいらしく、なかなか書き込んでくれません。
>>30での書き込みが、本スレでは唯一のようですね。
ともかくも、私の不注意な発言により皆様に迷惑をかけたことを深くお詫びします。
- 53 名前:Classical名無しさん :03/09/27 02:08 ID:bwIqTfoQ
- >>51
上下関係は無い(と思われる)
独裁的や自己中でなきゃ、「議長」的なリーダーはいてもいいと思う
- 54 名前:Classical名無しさん :03/09/27 02:44 ID:y0U4lOl6
- まぁ、おもしろけりゃなんでもいいよ。けど、前回の続き、みたいのばっかだったら萎えるな。わからねーし。
- 55 名前:Classical名無しさん :03/09/27 02:50 ID:qVr0M1Mw
- >>54
そうですね。新連載が欲しい…自分はしばらく書けんわ。
- 56 名前:Classical名無しさん :03/09/27 02:53 ID:YEA/mjWs
- >>54
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/recommend.html
>>1にもありますが、お勧め作品一覧です。よろしければどうぞ。
- 57 名前:Classical名無しさん :03/09/27 18:16 ID:dabcs5WQ
- ラウンジクラシックの元からの住民は立ち入りを禁ず
↑
これ、本当に次のテンプレに入れたらどうだ?
>>43は荒らしだろ。別にどんなスレ立てようが勝手だろ。
てめえに言われる筋合いは無い。市ねよマジで。
クズみたいな板に、名スレが降臨しただけでも感謝しろ。
先住住人だからって、間違った意見を偉そうに書くのは本当にウザい。
- 58 名前:Classical名無しさん :03/09/27 18:25 ID:IhgTyilw
- ↑
これが移転の理由です。
- 59 名前:Classical名無しさん :03/09/27 18:38 ID:F0znwm5U
- >>31=>>57(ID:dabcs5WQ)
というところが事態をますます複雑にしている
- 60 名前:Classical名無しさん :03/09/27 18:40 ID:p2jMJFpo
- わらた
- 61 名前:せくしぃハナクソ ◆Sexy879o :03/09/27 18:41 ID:jWCsP6ac
- 俺的に、雑談系板なんだからどんなスレたてようがいいと思うんだが。
興味がなきゃ見るな。それだけかと。
ちなみに俺は興味ない(藁
- 62 名前:Classical名無しさん :03/09/27 18:53 ID:CuRaApMU
- 同じIPでも、日付が変わればIDって変わるんじゃなかったっけ?
もしかして間違っていたのだろうか
- 63 名前:せくしぃハナクソ ◆Sexy879o :03/09/27 18:57 ID:jWCsP6ac
- >>62
この板にそんなシステムはない。
IP同じならいつまでたってもIDが同じになりまうす。
- 64 名前:Classical名無しさん :03/09/27 19:27 ID:IiewFLcE
- >>63
興味ないなら出てけよ。
- 65 名前:Classical名無しさん :03/09/27 19:40 ID:nILWjQ5k
- >>64
ナイスレス番間違い
- 66 名前:Classical名無しさん :03/09/27 19:41 ID:IiewFLcE
- >>65
頭悪いよ。
- 67 名前:Classical名無しさん :03/09/27 20:18 ID:al7UMj9c
- 自己紹介板にでも立てればよかったのに
- 68 名前:(´,_ゝ`)プッ :03/09/27 22:53 ID:KE6l.l.U
- 31 :Classical名無しさん :03/09/26 18:33 ID:dabcs5WQ
よくわからんけどなんでこんなところでやってるの?
漫画板いけよ。
57 :Classical名無しさん :03/09/27 18:16 ID:dabcs5WQ
ラウンジクラシックの元からの住民は立ち入りを禁ず
↑
これ、本当に次のテンプレに入れたらどうだ?
>>43は荒らしだろ。別にどんなスレ立てようが勝手だろ。
てめえに言われる筋合いは無い。市ねよマジで。
クズみたいな板に、名スレが降臨しただけでも感謝しろ。
先住住人だからって、間違った意見を偉そうに書くのは本当にウザい。
- 69 名前:Classical名無しさん :03/09/28 01:58 ID:3q62B3aE
- 70 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/09/28 03:49 ID:YEA/mjWs
- 「最近、読者からの手紙に変なのが混じってるんですよ」
トマルはそう言いながら、ナワヤに手紙のいくつかを見せた。
「空手をやってるんですが、最近『足下がお留守になってますよ』ってよく言われます」
「彼女がMッパゲに寝取られました」
「長年連れ添った部下が最近、○○様じゃなく、○○さんって呼んできます」
「確かに奇妙だな、まるで・・・なんて言ったっけ? あの漫画の登場人物」
「鉄観音? でしたっけ。 確かお茶の名前の・・・」
二人がヤムチャのことを言っているのは説明する必要もない。
- 71 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/09/28 03:49 ID:YEA/mjWs
- 「懐かしいな、そう言えば数年前MMRとか作って、こういうの調査したことあったっけ」
「えぇ、今じゃあれだけの電波は出せなくなったんで止めましたけどね」
「長いようで短い出来事だったな」
「はい・・・でも、あまり思い出したくないんです、人生にとって最大の汚点のような・・・」
「ヤツと関わったことがか?」
「もちろんです。ナワヤさんは違うんですか?」
「・・・」
二人の間に沈黙が流れる。 そう、あれは思い出したくないことMMRで行ってきたことは
全て、記憶の闇に葬り去りたいことなのだ。
だが神はそんな二人の気持ちをあざ笑うかのように、最悪な偶然を仕掛けて来た。
「ナワヤ、トマルいるか? 俺たちの次の調査内容が決まったぞ
東洋の神秘 "気" についてだ!!」
突然、勢いよくドアが開け放たれ退社したはずの男がやってきた。悪夢再び、MMR再来である。
- 72 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/09/28 03:50 ID:YEA/mjWs
- 「キバヤシ・・・」 「キバヤシさん・・・」
辞めたのに戻ってくるなよ、この恐怖の大王が、いやノストラオタクが。
ナワヤ、トマルは「あぁ、また始まるのか・・・」と言いたげな顔をしている。
それは諦めと怒りが入り交じった複雑な表情だ。
ふとナワヤがキバヤシの横を見ると、彼に引きずられるようにして一人の男がたっていた。
「キバヤシさん、なんで俺がマガジン編集部に戻らなきゃいけないんですか?
ボンボンも忙しいんですよ」
イケダだ。ボンボン編集長に就任したイケダ。MMRでは出世株と言っていい。
本来、講談社を辞め三馬鹿(RAVE、KYO、ゲット馬鹿)の一人に数え上げられるようになった
キバヤシより立場では上なはずの男である。だが、この平成のノストラダムスには逆らえない。
彼が「調査だ!」と言えば旧MMRメンバーは全員従わなくてはならないのだ。
かくして、ここにかつてのMMRメンバーが出そろった。
新MMRはどうしたとか、タナカがいないとか、そんな事は言ってはならない。
ともかくも出撃。
MMR 緊急出動。 全人類ヤムチャ化の謎を追え!!!
次回予告 気の神秘の裏に見えるヤムチャの恐怖とは何か?
- 73 名前:Classical名無しさん :03/09/28 09:07 ID:by3Wnlq6
- >>70-72
な、なんだってーーーーー!?
- 74 名前:Classical名無しさん :03/09/28 13:05 ID:uP4m.Nao
- MMRか。何か面白そうだ。
- 75 名前:Classical名無しさん :03/09/28 17:57 ID:4KjA0iKc
- 新しい板での小説、期待しております!
- 76 名前:【Fuck To】零屍鬼【No Future】 ◆HELL/S6Y :03/09/28 18:19 ID:Re.ZUrkk
- 要は判官贔屓ってこったろ?
必要ねぇな
- 77 名前:Classical名無しさん :03/09/28 19:14 ID:IiewFLcE
- >>76
うっせーな。こっちの事情も察せよ。
興味ないなら覗かなきゃいいだろうがクソコテ。
っつーか何でコテなんて名乗っちゃってんの?
自己顕示欲が激しいんだねw
- 78 名前:Classical名無しさん :03/09/28 20:09 ID:nILWjQ5k
- >>77
ラウンジ、クラウンのコテの多さをなめるなよ。中にはコテ無しの名無しがトリップ付けてる香具師もいるからな
その前にそんな小さいことにいちいち喰いつかんでいい。郷に入っては郷に従えって奴だ。スレの雰囲気を悪くするなって
- 79 名前:Classical名無しさん :03/09/28 20:54 ID:IiewFLcE
- >>78
マジで? そんなに多いの?
大体コテってなんだよ。個人を判別するためのものだろ。
絵も描かないSSも書かないようなのがなんでコテ名乗っちゃってんの?
やっぱり自己顕示欲が激しいんだねw
おっと、これ以上は雰囲気悪くなるか。
- 80 名前:Classical名無しさん :03/09/28 21:05 ID:emfJ/rAk
- 暇な人はこのスレをみるといいかも
くらうん固定事典
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1061779151/
- 81 名前:都立DB高校野球部 :03/09/28 22:59 ID:uP4m.Nao
- 前スレの170からの続き
「ノーヒットとはどういうことだ!?? 」
ヤムチャ監督兼部長兼キャプテン兼抑えのエースはベンチの部員を怒鳴りつけた。
かなり苛ついている。無理もない話だ。
彼は無能で策も何も無く、やり場の無い怒りを何かにぶつけるしかない、とても弱い人間なのだ。
ここでも、相手の池山高校の好投手・馬渕に為す術もない。監督には何もない。
「仕方ねェな…… 」
俺が、何とかしてやる………
「でも… 具体的にどうすれば奴を打てるのですか?プーアル先輩」
天津飯はプーアルに問う。答える。
「最終回は3番からか… よし、こうしよう――」
《DB高校9回表の攻撃 3番セカンドべジータ君》
べジータの回想。
『――相手投手は変化球重視で放ってくる。その種類は俺が見ただけでも7種類。
お前らにはとてもじゃねえが打てねぇ。大体お前ら早打ち過ぎだ! す〜ぐ引っ掛けてゴロりやがる』
――ならば、どうやって打てと?
『打てねえからよ。打てねぇなら… どうする? 』
(決まっている。打てないのなら… )
ボールカウント2−3。ピッチャー放る。
べジータはバントの構え。相手陣営の予想外行動だ。
3塁方向にボールが転がる。3塁手は深く守っていた。間に合わない。
ガッツポーズのべジータ。沸くDB高ベンチ、そして応援団。
「べジータ、良くやった…2ストライクから3番がバントしてくるとは思わないだろうからな…… 」
ほくそ笑むプーアルの横で、何が起こったのかイマイチ理解出来ていないヤムチャ監督兼部長兼キャプテン兼抑えのエース。
「プーアル。今何がどうなったんだ?」
プーアルはウザそうに
「どうせヤムチャさんに言っても分かるわけ無いです。アンタはさっさとレモンの砂糖漬けでもこしらえてくださいよ? 」
ヤムチャ監督兼部長兼キャプテン兼抑えのエース兼レモンの砂糖漬け作成係は、黙々と砂糖漬けを作り始めた。
- 82 名前:Classical名無しさん :03/09/28 23:36 ID:IiewFLcE
- うわあ…。
- 83 名前:Classical名無しさん :03/09/29 00:15 ID:YEA/mjWs
- ヤムチャとプーアルの関係にワロタ
- 84 名前:都立DB高校野球部 :03/09/29 00:47 ID:uP4m.Nao
- 《4番サードリクーム君》
「おい、リクーム! 」
「なんすかプーアルさん?」
プーアルの次の作戦が、リクームに伝えられる。
「え……大丈夫っすか、それ」
リクームの顔に困惑の色が浮かぶ。
「へーキだよ。お前、今までの3打席全部初球に手ェ出してたろ?相手も甘く見てんだろうよ」
DB高ベンチを横目に池山高バッテリーの相談。
(おい…あのバッター、一発だけはありそうだから気ィ付けろよ?)
「バカ! 俺はアイツに限らず今日は全員抑えてきた!! アイツも変化球で抑えてやる! 」
(お… おいっ! そんなデカイ声で…… )
プーアルはそれを見て
「ふふ… 相手さんも必死だな。パーフェクト阻止されて余程悔しいんだろうぜ」
プーアルはリクームの背をポンと叩き、
「隙が出来る、狙ってけ。決めるんだ!! 」
リクームが打席につく。ピリピリした緊張感が球場を覆いつくす。
「あ、ヤムチャさん、用意しといて下さいよ。一応抑えのエースでしょ?んな砂糖漬けなんて作ってねーで」
プーアルは乾いた声でヤムチャに言い放つ。
色々言いたいこともあったが、ヤムチャ監督兼(略)はとりあえずキャッチボールを始めた。
- 85 名前:Classical名無しさん :03/09/29 00:49 ID:msintqRA
- >>81
乙。何か書き逃げかと思ってリストに加えてませんでしたよw
あとで加えておきます。
>ドラえもんのイラストを描いた方
保管庫にのっけておきましたが、よろしいでしょうか。
ところで人いないっすね。
まぁ2ちゃんねらー>漫画好き>ドラゴンボール好き>二次創作好き
・・・と幅が狭いからしょうがないですけど。
本当なら漫画好きの集まる漫画板でやったほうがいいにはいいのでしょうが・・。
しかし週刊少年漫画板で↓こんなスレも残っているのに
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/wcomic/1051372592/
なぜヤムスレは・・・。
- 86 名前:都立DB高校野球部 :03/09/29 00:53 ID:uP4m.Nao
- >>85
どうもです。ヤムチャかよも終ったので、こっちを頑張ろうかと。
野球ネタのが断然書き易い。あとはこなれてくれば…
- 87 名前:操気弾は飛んでゆく :03/09/29 01:02 ID:aK9SNeWE
- 【前スレまでのあらすじ】
時は、孫悟空がピッコロ大魔王を倒して一年後の地球。次の武道会へ向け、ヤムチャは
修行に明け暮れていた。そんな彼の課題は新技。操作型エネルギー弾を編み出そうとして
いたのである。
そして数々の試行錯誤の末、ついに技は完成した。ヤムチャは喜びの余り、その第一号
にドラゴンボールで意志と知能を与える事にする。名前は“操気弾”。前代未聞、意志を
持つエネルギー弾の誕生だ。
その後、ヤムチャと操気弾は前にも増して修行に明け暮れた。二人のコンビネーション
は確実に磨き上げられ、武道会の優勝も夢では無くなってきたかに見えた。
だが、意志を持った操気弾は疑問を持ち始める。このまま主人であるヤムチャの武器で
いいのか、と。そして、遂に行動に出る。操気弾は自立したい、と主張したのだ。だが、
ヤムチャとて生みの親としての意地がある。二人は対決の時を迎える。
勝負は、ヤムチャの思いやりもあり操気弾の勝利。晴れて自立する事が許されたのだ。
早速、世界中を飛び回る操気弾。しかし、やはり意志を持ったからには人間社会に溶け
込みみたい。手始めに、小さな村へ寄る事にした。
村に入るやいなや、村人達の反応は冷たいものだった。操気弾は“悪魔”呼ばわりされ、
追い出されてしまったのである。自分に危険は無い、と知らせたい操気弾。村の子供を仲
介人にして、村人全員と和解したいと考えた。子供をあやすのには成功するものの、その
子供の父親に見つかってしまう。しかも怒り狂った父親の銃弾で、子供が撃たれてしまっ
たのだ。騒ぎが大きくなったため、結局操気弾は村から逃亡してしまった。
そんな彼の次なる行動は………?
操気弾の特徴
1)視覚、聴覚アリ。会話可能。
2)自在に形を変えられる。分裂も可能。
3)半永久的に飛行できる。
4)寿命は無限。消滅イコール死亡である。
- 88 名前:操気弾は飛んでゆく :03/09/29 01:02 ID:aK9SNeWE
- 前スレ>>810
選んだ場所は砂漠。理由はいたって単純、主人が孫悟空達と出会ったのは砂漠だと言っ
ていた。それを真似しただけだ。
そして適当な位置に待機し、旅人を待ち受ける。砂漠なので当然だが、眼前には見渡す
限りの砂が広がっている。岩場やサボテンは点在しているものの、本当に退屈な風景。だ
が、待つのは私の得意分野。旅人が通りがかるまで、何日でも待つ覚悟であった。
そして通りがかったのは、二頭のラクダを従えた五人の男女。太陽光から身を守るため、
全身に布を纏っている。すかさず、私はその一行の元へ飛んだ。
「こんにちは、僕は操気弾です」
自己紹介をするも、反応が無い。見ると、全員目を丸くしている。
「な、何だこりゃあ…」
「た、太陽の化身だわ! 私達を焼き殺しに来たのよ!!」
「逃げろォ!」
一目散に駆け出してしまう旅人達。やはり、私の姿は人間に恐怖を与えてしまうだけな
のだろうか。私も慌てて追いかける。
やがて、一番最後尾を走っていた女性が、砂に足を取られて転倒する。私は彼女の前方
に回り込み、説得を試みた。
「落ち着いて下さい! 僕はエネルギー弾…」
「焼け死ぬくらいなら…いっそ!」
すると、彼女は懐から短刀を取り出し、自分の喉元に突き立てた。余りに突然で、止め
る暇も無かった。首からは凄まじい勢いで血が噴き出し、その女性は間もなく息絶えてし
まった。私か、私のせいなのか。私が殺してしまったのか。
「ど、どうしよう………どうしよう!」
凶器の灰皿を片手に震えている犯人のように、焦る私。その瞳に入ったのは、かなり遠
くまで逃げてしまった残りの旅人達だった。
- 89 名前:操気弾は飛んでゆく :03/09/29 01:03 ID:aK9SNeWE
- 「僕はどうすればいいんでしょう!? 教えて下さいよォ!!」
砂地を走る人間に追い付くなど、造作も無い事だった。怯える旅人達に、私は問い掛け
る。いや、脅迫とも取れるものだったに違いない。
「教えて! 早く! 私はどうすればいいんでしょう!?」
旅人達が回答してくれる事は無かった。最初の女性のように、拳銃で自殺したり、発狂
したり、気絶したり、その反応は様々であった。私の問いに答える者が無くなった砂漠で、
私は絶叫する。
「私はどうすればいいんでしょうか!?」
私は叫び続けた。誰も応えてくれない。太陽が東から昇り西から落ちる、砂嵐が起こる、
サボテンが揺れる、この繰り返し。砂漠は私に冷たかった。やがて私が落ち着いた時、私
の周囲には五体の干乾びた死骸が転がっていた。
「ハハ…こんな事なら、主人の所へ残ってるんだった……」
砂を掘って、五人の死骸を弔う。もっとも、彼らは私に殺されたようなものなのだが。
「もう、ここにはいられないな」
私は砂漠から出る事を決意する。心はズタズタだった。死のうとも考えたが、それは怖
くて出来なかったのだ。五人も死に至らしめておいて、何と下劣な精神だろうか。私は自
分自身を軽蔑したのだった。
そして考えたのは次の案。ここまで来れば、もはや意地。何としても、人間社会へ溶け
込まねばならない。“なりたい”が“ならなければならない”に変わっていたのだ。無論、
当時の荒んだ私には、そんな事に気づくはずも無い。
「よし、人助けだ…これだ」
異邦人が、とあるグループに手っ取り早く入るには恩を売る事が一番。自分の能力を生
かし、人間達に奉仕するのだ。何でもっと早く思いつかなかったのだろう。きっと彼らは
有能な私を認めざるを得なくなるはずだ。そうなるはずだった。
- 90 名前:操気弾は飛んでゆく :03/09/29 01:04 ID:aK9SNeWE
- 小さな村や町ではダメだ、と思った私。砂漠を抜け、大きい街を探す。山を越え、谷を
越え、辿り着いたその街の名前は“セロリシティ”。ここで再起を賭ける。
私の作戦はこうだ。ひっそりと街中をパトロールし、事件を見かけたら解決する。それ
を繰り返していくうち、街では私についての噂が広まるに違いない。そこで名乗り出るの
だ。“事件を解決していたのは僕です”と…。そして、皆は影のヒーローだった私を受け
入れてくれる、という算段である。今考えると、厚顔無恥も甚だしい作戦であった。
「街の人々は喜び、僕も喜べる…まさに一石二鳥! なんて良きアイディア!!」
まずは上空から街を観察する。清潔な建物が建ち並び、活気がある。それでいて自然も
残されている、なかなかの街であった。ギャングや悪い市長がはこびっている様子も無い。
だが、主人は言っていた。どんな武道家や技にも、必ず付け入る隙はある、と。このセロ
リシティにも、きっと癌とも呼べる問題点があるはず。それを探すのだ。
すると、とある道端で喧嘩をしている男二人を発見した。周囲には人も無く、止める者
はいない。
「最初だし……あんなもんでいいだろ」
私は降りていって、その二人に近付く。殴り合いに夢中の彼らは、私の存在に気づきも
しなかった。だが二人の喧嘩は、主人の突きや蹴りに比べれば、スローモーションのよう
な遅さ。セロリシティ影のヒーローとしての初仕事である。
「そこのお二人さん…喧嘩は良くないよ」
「な、何だァ!?」
「ひ、ヒトダマ…? こんな真昼間に…」
「喧嘩両成敗、二人には僕から罰を下させてもらおう!」
その後、私は男二人に罰を与えた。体当たりして、肋骨を砕いてやったのだ。痛がって
いたが、これも街のため。喧嘩をするような気性の荒い人間は、痛みで反省させなければ
ならない。気分は最高だった。最上の自己満足。
- 91 名前:Classical名無しさん :03/09/29 01:05 ID:msintqRA
- そういえば、レスができなかった。
>>39
未完の作品の削除というのは?
なるべく残しておきたいんですよね。中には未完であっても面白いのがありますし。
「ヤムロット伝2」とか「ヤムチャのあがき」とか・・・。
もしかしたら「チャムヤ」のように復活するかも。
ザクさんにも「ニューグラップラー」と「オンライン」を再開してもらいたいし…。無理かなぁ。
まぁちょっと問題は未完作品が多すぎることなんですけれどね。
2ちゃんからでもよし、外部からでもよし、訪問者が見て、とっつきやすいようにはしたいものです。
というわけで、「お勧め作品」の推薦、お願いします。
>>52
すいません。これからも書き込めなくなりますが、スレはチェックしていきます。
保管庫も暇があったら、更新します。
>>86
愚者さんですか?え〜と・・・伝説の盗賊とかはどうなっちゃたんでしょう?
飽きてなければ続けてみては?
- 92 名前:操気弾は飛んでゆく :03/09/29 01:06 ID:aK9SNeWE
- 新スレ、おめでとうございます。
移転先でも頑張りたいです。
つづく
- 93 名前:操気弾は飛んでゆく :03/09/29 01:11 ID:aK9SNeWE
- >>ハンター・ヤムチャ
ほのぼのしてますね。
クレイジーブルマが拝めそうな悪寒。
>>ヤムチャかよ!?
お疲れ様でした。
何気に暗い面もありますが、彼ならDB世界でやっていけるでしょう。
ベジータ、No3へ降格…。(悟飯いるから4?)
>>MMR
新連載ですね。
元ネタはよく知りませんが、期待してます。
>>DB高校
どんどん肩書きが増えるヤムチャw
リクームは確かに四番にお似合いですね。
- 94 名前:都立DB高校野球部 :03/09/29 01:12 ID:uP4m.Nao
- >>91
そうですね…じゃあ今から書きます。あと三回くらいで終るものですので。
プロブレムは…うん、これも書いてしまおう。明日辺り。
- 95 名前:Classical名無しさん :03/09/29 01:13 ID:msintqRA
- >>操気弾
おっ!気になる作品が来てくれた!
最初、ギャグかと思ってたが重いテーマのようですね。
どういう流れでいくのか気になります。
- 96 名前:Classical名無しさん :03/09/29 01:24 ID:YEA/mjWs
- >>DB高校
プーアルって・・・
>>繰気弾
あぁ、性格が壊れていく・・・そんなアナタは富野二世
- 97 名前:伝説の盗賊 :03/09/29 01:46 ID:uP4m.Nao
- 3つ目の仕掛けはマルコ=ポーロ国際空港の検問所の上に貼り付けてあった。
「ヤムチャ様… ムチャし過ぎですよ… 」
プーアルは小声で囁く。
「よりによってあんな所に置かなくても… バレたら事ですよ? 」
「いや、イマイチスリルが足りないじゃん? スリル分が足りないよ」
そう言うとヤムチャはコソコソと近付く。てかバレた。
「もー!! ヤムチャ様やっぱりバレたじゃないですか!? この無能!! 」
空港を飛び出した二人。何とかスイッチは押したものの、警察に通報されてしまった。
「よっしゃ、ゴンドラ乗り場行くぞ」
「ゴンドラじゃあ逃げられませんよ!! 」
ヤムチャは首を横に振り
「どうでもいいんだよ、ケーサツなんて、どうでも――」
- 98 名前:伝説の盗賊 :03/09/29 01:54 ID:uP4m.Nao
- 「あの右側三番目の乗り場だ。昨日チャーターしといた」
ゴンドラ乗り場に到着した二人。
「おっちゃん、出して!! 」
警察官が入ってくる。ゴンドラ漕ぎが
「あんたら――」
「ほら、出発!! 」
「分かったよー!!」
「ヤムチャ様。こんなとこに逃げたってすぐ捕まりますよ……」
「……………………」
プーアルの言葉にも答えようとしないヤムチャ。何かを深く考え込んでいる様子だ。
「ヤムチャ様? 」
「……某漫画だと、ゴンドラ漕ぎは女性の仕事なんだけどなァ……」
「おい色ボケ!! 」
「冗談だ。さて…この中に、と」
ヤムチャはゴンドラ内の小窓を開ける。中には、最後の四つ目。
「ここにあったんですか!? 」
「そうじゃなかったら乗らないよ。さあ、面白いことが起こるぜ……」
スイッチを押す。
- 99 名前:伝説の盗賊 :03/09/29 02:14 ID:uP4m.Nao
- 変化は徐徐に起こる。
「水面が…ヤムチャ様……」
「面白いぜ…? 」
地震?それとも噴火でも?
「違う。もっと力技」
「あっ!? 」
プーアルは仰天する。せり上がる……?ヴェネティアが!!
「持ち上げているのさ……俺が大量に培養した100人の孫悟空でな……」
「ええっ!? 」
「海底から持ち上げてる。なあに、悟空の力なら、容易いことさ…なあ、警察なんてカンケーないだろ?」
「……凄いじゃないですか!! ヴェネティアを盗みましたよ!! 」
ヤムチャは首を横に振りながら
「盗まない」
「えっ…いや、だって、自由に出来るじゃないですか? 」
「俺は自己満足の為にやったの。ただ、この街を空中に浮かべてみたかった。それだけ」
「自己満足だ? 」
「大聖堂の展望台からさ、観ただろ、この街を。余りに美しくってさ、思ったんだよ。『ああ、この街を浮かしたい』って」
大盗賊ヤムチャの動機は、ただそれだけだった……。
「 納 得 で き ね え ! ! ! ! 」
伝説の盗賊 おしまい
- 100 名前:Classical名無しさん :03/09/29 12:57 ID:nILWjQ5k
- >>伝説の盗賊
なんつーか…
- 101 名前:Classical名無しさん :03/09/30 00:54 ID:YEA/mjWs
- >>97
元ネタ、わからんかったよ。
てか、上げるの早いね。
- 102 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/09/30 01:32 ID:YEA/mjWs
- 旧MMRのメンバーがタナカを除き全員そろった。
漫画内では脚色されているため、メンバー全員が調査に乗り気のように描かれているが現実は違う。
あんなバカげた調査を本気でやる大人などいるはずがない。本気なのは現代のノストラダムスことキバヤシただ一人だ。
「お前達はミステリーサークルの存在を知っているな?」
「あぁ・・・確かバシャールからの信号だったな」
「確かに前回の調査ではその結果が出た。だが、新しく調査した結果
気の力によって作られているものも存在すると言うことが分かったんだ」
「な、なんだってーーー!!」
キバヤシの言葉にうっかり反応するMMRメンバー。長年染みついた癖は抜けるものではないのだ。
「なぜ、気でミステリーサークルを作ってるんですか」
イケダが問う。キバヤシに対して「本気でそんな馬鹿なこと考えてるんですか?」とは言えない。
「分からない、実は俺の元にこんな手紙が届いてきたんだ」
- 103 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/09/30 01:37 ID:YEA/mjWs
- キバヤシの見せた手紙の内容はこうだ。
『グレイの工作は洗脳された地球人によって行われている。
彼らはグレイの手術を受け、超人的な能力を得たのだ』
ワープロ書き、ゴシック体という単純な手紙。"いかにも"で"それっぽい"のが逆に嘘くさい。
キバヤシの自演っぽいが、みんなその事には触れない。
ちなみに、注意しておくがMMRとは原作キバヤシである。目には見えない特殊なインクで原作キバヤシと書いてある。
彼が担当した作品はサイコメトラーエイジ、金田一少年の事件簿、GetBackers等が有名であるが、これも事実なのだ。
(嘘だと思うなら、紫外域にのみ吸収を持つインクでMMRの単行本に『原作キバヤシ』と書くといい。
そうすれば、あとは紫外光をディテクトするだけで先の文字が見えるはずである)
そのため、レジデンスオブサンなどがキバヤシの別名であることは講談社では周知の事実である。
自演は彼の十八番なのだ。
まぁ、そんな裏話は放っておいて話は続いていく。ナワヤが言った。
「グレイの工作って言うのは・・・」
「ミステリーサークルの捏造と考えていいだろう。既に俺たちの調査で
ミステリーサークルは人的な手段では作れないことが分かっている。
ただ洗脳されただけの地球人ではバシャールからの通信妨害はできない、
恐らく、今まで明らかにされてこなかった謎の力をもって通信妨害を行っているという意味だろう」
- 104 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/09/30 01:39 ID:YEA/mjWs
- 「それが気だって言うのか?」
「ほぼ間違いあるまい」 <− 根拠なし
「気っていうのは人類を救ってくれるんじゃなかったのか!!」
「超常的な力だからな、使い方を誤れば破壊活動だってできる」
「なんてこった。バシャールからの信号だけが人類を救う唯一の手段だって言うのに・・・」
「おい、キバヤシ。この妨害活動はなんとしても止めなければならないぞ」 <−妨害は既に決定事項
「あぁ、だから今から中国の気研究家、天津飯氏に取材しに行く」
「おぉ!!」
MMRは天津飯という研究家の元に向かった。怪しい名前である。
ちなみにMMRメンバーに関してだが、ナワヤは乗りやすい性格である。
彼はキバヤシと再会したことで既にMMR現役当時の感覚を取り戻している。
そのため、「な、なんだってーーー!」や「俺たちは遅すぎたのか・・・」なども再現可能だ。
次回予告:気研究家、天津飯の語る気の恐怖とは?
え? 前回の次回予告嘘だったって?
気 に す ん な ! !
- 105 名前:MMR 番外編 :03/09/30 01:46 ID:YEA/mjWs
- うんちく: バシャール
『バシャールとは地球を救ってくれる宇宙人のことである。平たく言えば神様の事だ。
ミステリーサークルはこのバシャールが地球人に対してのメッセージとして作ったものである。
このメッセージを解読できれば、人類は滅亡の危機を逃れられると言うのが定説だ。
しかし、ミステリーサークルはバシャール以外にもグレイという宇宙人も作っていて
バシャールからの信号は現在まで理解されていない。
ちなみに、グレイというのは悪い宇宙人のこと。バシャールのメッセージを邪魔している』
うんちく: キバヤシ原作作品
『キバヤシ原作作品の特徴としては、原作者の名前に樹の字がはいることが多いと言うことだ。
例外としてサイコメトラーEijiがあり、これには樹が入ってない。
しかし、金田一少年の事件簿、探偵学園Q、GetBackers等の原作者には樹が入っている。
もちろん、キバヤシは講談社の漫画を担当しているので、『とびっきり』の樹崎聖は別人だ。
なお、これに関してキバヤシはかつて集A社といざこざを起こしている。自分の名前をパクったという事で
樹崎を恐怖の大王と見なし、タキオンフィンクを連載終了まで追い込んでいる、
そのためタにキオンフィンクが全一巻となってしまったのはファンとして悲しい』
え? ヤムチャ? なにそれ?
- 106 名前:Classical名無しさん :03/09/30 04:20 ID:IiewFLcE
- クラシック住人です。今回は移転という事で。
全然反対じゃないんで、頑張ってください。
読んだ感想としては、良くかけていると思います。
- 107 名前:招集のヤムチャ(1/6) :03/09/30 17:21 ID:lmBd1KnM
- 「本題から言うが、俺が夜食べようと思って取っておいたプリンが、誰かに盗まれた」
荒野のど真ん中にある一軒家の客間。ヤムチャが客全員を集めて言った。
「ここは見ての通りヘンピな場所だから、外部犯の可能性はまったくない。
俺のプリンを盗った邪知暴虐傍若無人極悪非道な窃盗犯は、このメンバーの中の誰かということになる」
ヤムチャはそういうと、にらみを聞かせて訪れていた客たちを見回した。
孫悟空、悟飯、チチ、ベジータ、ブルマ、トランクス、クリリン、18号、天津飯、チャオズ、ランチ、
亀仙人、ウーロン、ピッコロの計14人の客、そしてプーアルがヤムチャを見返す。
ヤムチャはその視線に圧倒されて目をそらすと、ごほんと咳払いをした。
「つまり、えーと、あれだ。
これから全員で話し合って、俺のプリンを盗った奴を突き止めようと思う」
「あんた……、まだやる気なの? いいじゃないプリンぐらいどうだって」
ブルマがうんざりした顔で言う。
すでにヤムチャは30分ほどの間プリンを捜して大騒ぎをしており、
それでも見つからなかったのでこうして全員を集めたのだった。
「いや、むしろさっさと終わらせてしまおう。こいつは何を言っても諦めそうにない」
ピッコロが言い、ヤムチャはわが意を得たりといった調子でうなずいた。
「よし、じゃあまず問題を整理するぞ。
ことの発端は、俺が日頃の感謝の気持ちを込めてみんなを料理パーティに招いたことだった」
「そんなことはここの全員がわかっているだろうが! 俺たちはそのパーティに呼ばれてきたんだ!」
ベジータが突然怒鳴る。
彼の堪忍袋の緒は、すでに2,3本は切れていた。
「ま、まあ、こういうときは最初から考え直した方がいいんだ。急がば回れというじゃないか。
……ええと、俺は丹精こめて料理を作り、みんなを待っていた。
料理は玄関の横にある厨房に並べていて、そこには一緒にプリンも置いてあった。
厨房をチラッと見るだけで、プリンがあることは誰にでもわかるような状態だ」
「つまりヤムチャのセキュリティ意識が甘かったんじゃないか?」
ウーロンが言ったが、無視された。ヤムチャの説明は続く。
- 108 名前:招集のヤムチャ(2/6) :03/09/30 17:30 ID:lmBd1KnM
- 「パーティに一番最初にきたのは、意外なことにベジータだった。
俺とプーアルは玄関まで出てベジータを出迎えた。
すぐにブルマたちも来るというので、俺とプーアルはそのまま玄関に待機していた。
ベジータの言ったとおり、ブルマとトランクスはすぐに飛空挺に乗ってやってきた。
ふたりを客間まで案内すると、すでにそこにはベジータとピッコロが座っていた」
「ミスター・ポポに、魔法の絨毯で直接客間に送ってもらったのだ」
ピッコロが補足説明をした。
「そして俺たちがしばらく客間で話をしていると、玄関がノックされた。
やってきたのは天津飯、チャオズ、ランチさんの3人だ。
3人を客間に案内して、10分ぐらい雑談をしていると、またノックがあった。
俺が玄関に向かおうとすると、天津飯も何故かついてきた。
何故かと尋ねると、トイレだと答えた」
「ちなみに小の方だ」
天津飯が聞かれてもいない補足説明をした。
「天津飯にトイレの位置を教え、俺は玄関に向かった。
ドアの前にいたのはクリリン、18号、武天老師様、ウーロンの4人だ。
客間に向かおうとするとちょうどその時、悟空、悟飯、チチさんの3人が瞬間移動で現れた。
これで招集した客が全員揃ったことになる。
いよいよ俺が真心込めて作った舌平目のワイン蒸しフライパン山風味の出番だ」
「なんというか、魚をブドウ酒で蒸したような味がしたな」
悟空が言う。
「当たり前だ。
えーと、料理は完成していたが、食前に軽く温める必要があった。
それで俺が温める役を受け持って、プーアルとブルマ、チチさん、ランチさん、18号の5人に給仕役を依頼した。
5人とも最初は手伝ってくれたが、ランチさんが料理にふってあった胡椒のせいで性格が変わってしまい、
俺に『客に給仕をやらせるとはどういう了見だ? ホストはてめえだ、てめえが給仕をやれ!』と命令した。
そして結局俺一人で料理を温める作業と配る作業を両方やることになった。
しかもあとでベジータに料理の準備が遅いと怒られた」
「料理の選択ミスだな」
ウーロンが言ったが、無視された。
- 109 名前:招集のヤムチャ(3/6) :03/09/30 17:34 ID:lmBd1KnM
- 「さて、いよいよパーティ本番だ。舌平目のワイン蒸しフライパン山風味は
『クズにしては上出来だろう』『うめえうめえ、腹減ってるからなんでもうめえ』
『俺は水しか飲まないんだ』などと大好評をもらった。
そして食事が終了し、後片付けを一人でやっていたその時、俺は気付いた。
プリンが、プリンが消えてなくなっていたんだ!
いや、もっと前から消えていたのかもしれないが、とにかく気付いたのはその時だ。
俺は慌ててみんなにプリンのことを尋ねたが誰も覚えがない様子だった。
『正直に言わないと狼牙風風拳が牙をむくぜ』と言ったが鼻で笑われただけだった。
そこで俺は最後の手段に出たんだ」
「頼れる師匠の出番となったわけじゃな」
亀仙人がここぞとばかりに言った。
「そう、俺は武天老師様に頼み、読心術で一人一人記憶を読み取ってもらおうとしたんだ。
俺、プーアル、悟空、悟飯、チチさん、ランチさん、ウーロンには
プリンを盗んだ記憶はなかった。
そして次に18号に向かおうとしたら、突然殴られた」
「当たり前だ。人の心を勝手に覗き見するもんじゃないよ。それもプリンなんかのために」
18号が言った。この意見はもっともだったので、その場の何人かは深くうなずいた。
「そういうわけで読心術は中止になった。
俺はそれからも必死でプリンを捜索したが、まったく見つからなかった。
そこでこうやって全員を集めることになったわけだ。
さあ、みんなで謎を解いてみよう」
「あの、ヤムチャさん、真面目な質問なんスけど……、そこまでプリンが大切ですか?」
クリリンが聞いた。
「ああ。プリンは俺にとって、格闘家としての名誉の次に重たい存在だ」
ここで「意外と軽いんじゃないか……」と考えた者は、15人に及んだ。
- 110 名前:招集のヤムチャ(4/6) :03/09/30 17:35 ID:lmBd1KnM
- 「それじゃ、犯人を捜してみましょうか……」
悟飯が気乗りしない様子で言った。
「ええと、誰にも見つからずにプリンを盗むためには、当然一人になった時間がなければなりません。
つまりここに一番最初にきて、客間で一人の時間があったベジータさん、
一度トイレに立った天津飯さん、それとずっと家にいたプーアルさんの3人が、犯行が可能です。
そしてプーアルさんは武天老師様の読心術をクリアしているので、犯人ではありません。
つまり犯人はベジータさんと天津飯さんのどちらかです」
全員の視線がベジータと天津飯に集まった。天津飯が慌てて弁明する。
「ま、待て。俺がトイレに立ったときは、ちょうどヤムチャも一緒に席を立ったじゃないか」
「俺はあの時、クリリンたちを迎えるために玄関に向かったんだ。ずっと一緒だったわけじゃない。
こっそりプリンを盗むぐらいの時間は充分にあった」
ヤムチャが天津飯の言い訳を否定した。
「そうか、お前だったのか天津飯……。
プリンの恨みは恐ろしいぞ、狼牙風ふ……」
「待て」
天津飯に飛び掛ろうとしたヤムチャの足元を、チャオズがすくった。
転んだヤムチャの首筋をひっつかみ、顔をベジータの方に捻じ曲げる。グキっという鈍い音がした。
「あいつの可能性もある」
「そうだな。天津飯だけ疑ってベジータを疑わないわけにもいくまい」
ピッコロがチャオズに同意する。
「で、どうなんだ、ベジータ。お前は何か言うことはないか?」
ベジータが引きつったような笑いを浮かべた。
「何か言うこと、だと? ……あるとも。ああ、あるさ。
俺は今日のトレーニングメニューの半分を切り上げて、このくだらないパーティに参加してやったんだ。
ブルマの顔を立ててな。それが、どうだ!
こんな低次元な揉め事に付き合わされたあげく、人より早く来たのが理由で犯人扱いとはな。
俺はもう限界だ。こんなことに付き合ってられるか!」
- 111 名前:招集のヤムチャ(5/6) :03/09/30 17:38 ID:lmBd1KnM
- 「誰もがそう思っている」
ピッコロが深い同情をこめてうなずいた。
「だからこそ早くおわらせなければならんのだ。プリンが盗まれたことに心当たりはあるか?」
「ああ、犯人の心当たりがあるぜ。
犯人はピッコロ、第三者面したむかつくナメック星人の貴様だ!」
「何?」
ピッコロが細い目を見開いた。ベジータは得意げに説明する。
「プリンを盗み出すためには、一人になった時間がなければならないと悟飯は言った。
だから最初にここにきた俺に疑惑がかかっているわけだが……、
貴様も厨房で一人になることは出来る。
客間に現れる以前に、ミスター・ポポとかいう真っ黒いやつの絨毯で直接厨房に出ればいい。
そしてプリンを盗ってミスター・ポポに預けたあと、何食わぬ顔で今度は客間に瞬間移動したんだ。
プリンが厨房にあることは、事前に天界からこの家を覗き見して調べておけばわかることだ」
ピッコロはムッとした表情でベジータに反論する。
「俺は水しか飲まないんだ。
そしてその説は俺だけではなく、ミスター・ポポへの侮辱になる。
間違っていた場合、覚悟はできてるんだろうな……?」
「何の覚悟だ?」
「もちろん、死ぬ覚悟だ!」
ピッコロが家の中だというのに着ていたマントを、勢いよく脱ぎさった。
「あ、あのさぁ」
場の雰囲気が険悪になったのを見かねて、クリリンがのんびりした口調で口を挟んだ。
「さっきから一人になった時間がある人が犯人だって話になってるけど、
プリンを盗むなんてそんなに手間がかかることじゃないし、一人になっていなくてもいけるんじゃないかと思うんだ。
一旦厨房に入っちまえばさ」
「でも、厨房に入るまでが大変なんじゃねえかな。オラたちは気を感じられるし」
悟空が上手く合いの手を入れる。
「うん、だけど堂々と入ることが出来た人たちもいるじゃないか。
えーと、俺のカミさんとか、ランチさん、ブルマさん、チチさん……」
「なるほど! 俺は料理を温めるのにかかりきりで、給仕をやってくれた人たちのことを注意していなかった。
チチさんとランチさんは武天老師様のおかげで除外されるから、ブルマと18号のどっちかが犯人か!」
チャオズにやられた首の痛みからやっと立ち直ったヤムチャが言った。
- 112 名前:招集のヤムチャ(6/6) :03/09/30 17:40 ID:lmBd1KnM
- 「間違えるな。私とブルマは容疑者に加わったってだけだ。
ベジータとかピッコロが犯人の可能性もまだある」
18号が冷たく言った。
「そ、そうだったな。で、結局俺のプリンを盗んだのは誰だ?」
「ピッコロだ」
ベジータがすぐさま言った。
「ベジータだろう。そうでもなければこんな態度をとるだろうか」
ピッコロがやり返す。
「わかりゃしないわよ、お二人さん」
ブルマがやる気のない口調で言った。
「大体ね、プリンを盗むことが出来る人、つまり犯人の条件が、
一人になった時間があったり、人の目を盗む余裕があったりする人だって時点で、この事件解決しないわよ。
絶対に証拠があげられないっていうか、証拠があがらない人が容疑者って感じじゃない、この状況。
どんなにうまいこと犯人を絞り込んでも、最後の最後で否認されたらおしまいなわけよ」
「そ、そんな!
俺はてっきりお前が解決してくれるもんだと思ってたのに、そんな否定的なことを言わなくても!」
このメンバーで最も探偵役向きの人物だったブルマに解決を否定され、ヤムチャは悲痛な叫び声をあげた。
「そんなこと言ったってさあ……。ヤムチャ、やっぱり諦めた方がいいって。
プリンはまたいつでも買えるじゃない」
「この家からプリンが買える町まで行くのに、200キロは距離があるんだ……」
「あんたぐらい体力があれば200キロなんてあっという間でしょ」
「あのー、ちょっといいですか」
プーアルがヤムチャの肩を叩いた。
「犯人がわかっちゃった気がするんですけど……」
- 113 名前:招集のヤムチャ :03/09/30 17:45 ID:lmBd1KnM
- ちょっと長くなった。でも後編に続きます。
ヤムチャの好物がわからなかったんでとりあえずプリンにしておいたんですけど、
何か設定されてましたっけ?
- 114 名前:Classical名無しさん :03/09/30 18:50 ID:nILWjQ5k
- >>107-113
ナイスだ
- 115 名前:わむて ◆muteW7DE :03/09/30 23:09 ID:PgjCZi16
- __
<_葱看>、
/ i レノノ))) \
人il.゚ ー゚ノ人 <どらえもんさんにプレゼントがあります
(_⌒ヽ
,)ノ `J
- 116 名前:Classical名無しさん :03/10/01 02:12 ID:nAJfv.hM
- >>107-113
乙
>>115
スレ違い
- 117 名前:Classical名無しさん :03/10/01 02:33 ID:6zZ9BXM.
- >>115
保存庫の方の絵だよな?観させてもらったよ。GJ。
- 118 名前:Classical名無しさん :03/10/01 09:00 ID:nILWjQ5k
- >>115
その前にあれはおまえが描いてたのか
- 119 名前:Classical名無しさん :03/10/01 11:07 ID:j8TGE2bg
- >>107-113
イイ!!
- 120 名前:わむて ◆muteW7DE :03/10/01 16:41 ID:PgjCZi16
- |_
l ヽ-、 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|ノノ))) \ |
l ー゚ノ人 < どらえもんのSSファンの友達からですよ
⊂)] | うけとってやってください
|」〉 \_____
|'
- 121 名前:招集のヤムチャ(1/4) :03/10/01 17:31 ID:lmBd1KnM
- 「犯人がわかっただって?」
ヤムチャがオウム返しにプーアルに尋ねた。
「あまり自信はないですけど」
「自信がないのも当然だろう」
ベジータが皮肉な口調で言った。
「さっきブルマが言ったように、うまく犯人を絞り込んだとしても、証拠がない以上否定されたらおしまいだ。
プーアルだったか? お前がどんなに名推理をしたとしても、ただ容疑者が一人増えるだけに終わるだろうぜ」
「そこなんですよ」
プーアルが口を挟んだ。
「否定されたらおしまいだってところ、その通りではあるんですけど、でも少しひっかかるんです。
話は殺人だとか大金が盗まれたとかじゃなくて、単なるプリンですよ。
ヤムチャさんがプリン探しをはじめた時点で、
『ごめん食べちゃったよ』とか言い出したとしても、
そんなにたいしたことになるとは思えません」
「プリンは俺にとって格闘家としての名誉の次に重たい」
ヤムチャが思い詰めた表情で言った。
「ヤムチャはそう言っているが?」
ピッコロがプーアルに尋ねる。
「はい。でももしヤムチャさんが大人気なく本気で怒ったとしても、
ここにいる皆さんはほとんどがヤムチャさんより強いですから、簡単に騒ぎはおさまるはずです。
実際さっき天津飯さんに襲いかかろうとしたときも、すぐに止められてました」
「つまり、そもそも犯行を認めてもたいしたことにはならないんだから、
犯人はなんでそれをしないのかってことね」
ブルマが興味を持った様子で言った。
「はい。そしてこのことを考えると、今まで疑われた人たちは逆に犯人とは思えなくなります。
容疑を認めることがたいしたことにはならない以上、
わざわざしらばくれて話が長引くよりも正直に話して早く帰りたいと考えるはずだからです。
それをしないのは犯人ではないから。
つまり天津飯さん、ベジータさん、ピッコロさん、18号さん、ブルマさんは、プリン窃盗犯ではありません!」
プーアルのこの推理を聞いて、
天津飯がほうっと息をつき、ベジータとピッコロは微妙に視線を絡ませた。
ブルマは煙草に火をつけ、18号は微動だにしなかった。
- 122 名前:Classical名無しさん :03/10/01 17:32 ID:IiewFLcE
- うぉううぉう。ちゅるちゅちゅ。
- 123 名前:招集のヤムチャ(2/4) :03/10/01 17:33 ID:lmBd1KnM
- 「でもよ、そもそもその連中は実際にプリンを盗むことができた連中のすべてだぜ。
そういう、なんていうか心理的な理由で容疑を外しちまっていいのか?
容疑者がいなくなっちまったけど」
ウーロンがプーアルに尋ねる。
「いや、待てよ。
今まで疑われてた人が犯人じゃないってことは、
逆に疑われてなかった人が怪しいってことだよな。
俺たちは最初から、悟空たち読心術でシロと出たメンバーを容疑者から外しちまってた。
これが間違っていたんじゃ……。武天老師様が誰かを庇っているとか」
クリリンが思い付きを口にした。
「あるいは、じじい自らが犯人だった、とかな……」
ベジータがクリリンの案を補足する。
「庇うというのはないと思います。
プリンが盗まれるなんてたいしたことない、という話を思い出してください。
わざわざ庇ったりするほどのことじゃないんです。
むしろ年長者の立場から、犯行を明かして謝罪させる方向で考えるんじゃないでしょうか。
つまり武天老師様が心を読んだ、僕、悟空さん、悟飯くん、チチさん、ランチさん、ウーロンも、
やはり犯人ではありません」
プーアルが朗々とした口調で言った。
「おいおい、それじゃ本当に容疑者がいなくなってしまうんじゃないか?」
ウーロンが慌てて言った。
「えーと、残ったのは、俺、クリリンさん、チャオズさん、武天老師様の4人しかいない」
トランクスが指を折って数える。
- 124 名前:招集のヤムチャ(3/4) :03/10/01 17:35 ID:lmBd1KnM
- 「そうですね。でもウーロンが言ったように、
その4人の中にはプリンを盗み出すチャンスがあった人はいなかったように思います。
つまり、トランクスくん、クリリンさん、チャオズさん、武天老師様も、
やっぱり犯人ではないのです」
「それじゃ、いったい犯人は誰なんだか……?」
チチが視線を宙にさまよわせた。
「外部犯、とかでしょうか」
悟飯が言う。
「前にも言ったが、俺の家は人っ子一人通らない寂しい場所にある。
泥棒なんていないだろうし、いたとしても目立つから俺たちの中の誰かが気を感じるはずだ」
ヤムチャが悟飯の考えを否定した。
「ええ、犯人はヤムチャさんが招集したメンバーの中の一人です。
この中で一度も疑われていない人が、まだ一人だけ残っています。
みんなその人のことを忘れてしまっていたし、その人も自分で気付いていません。
でも犯人かと尋ねれば、本当のことを話してくれるでしょう。
では、ちょっと失礼……」
プーアルはネコジャラシに変化して、ランチの鼻の頭をくすぐった。
甲高いくしゃみとともに、ランチの髪の色が金から青に変わる。
きょろきょろと周りを見回す彼女に、プーアルは質問した。
「ランチさん、プリンの行方を知りませんか?」
ランチはすぐに答えた。
「え? はい、今持ってますけど……」
- 125 名前:招集のヤムチャ(4/4) :03/10/01 17:37 ID:lmBd1KnM
- 「プリンプリンプリン! 俺が今夜食べようと思ってずっと楽しみにしてたプリンだー!」
ヤムチャはそう叫ぶと、ものすごいスピードでランチが鞄から取り出したプリンを奪い取った。
「え、これヤムチャさんのものだったんですか? あらー」
「なるほど。犯人はもう一人のランチさんじゃったのか」
亀仙人が納得の表情で言った。
「そうです。ランチさんは給仕する時、
厨房に料理と一緒においてあったプリンを見て、メニューの一部だと勘違いして持っていってしまったんです。
くしゃみで性格が変わったランチさんは自分が何をしていたか覚えていないから、
武天老師様の術でもそれはわからなかった」
「でも、なんでプリンだけ自分で持っておいたんだ?
普通に机に置いておけば、プリンがなくなったなんて騒ぎにもならなかったのに」
天津飯が疑問を発した。
「ええ……、お土産にしようと思って」
ランチがそれに答える。
「お土産?」
「あの、今度のパーティ、ウミガメさんは参加されてないみたいでしょう?
それで、せめてプリンだけでも食べてもらおうと、
あとで亀仙人さんに渡すつもりでしまっておいたんです」
「どうじゃ、ヤムチャ?」
亀仙人がヤムチャに聞いた。
「この理由を知ったうえで、それでもやはりプリンを取り戻すか?
わしなら気前よくウミガメにくれてやるがのう」
「このプリンは格闘家としての名誉の次に大切なものです」
ヤムチャはきっぱりと言い切った。
「なんとまあ……。大人気ない」
ブルマが肩をすくめて見せる。
「それじゃ、こういうのはどうでしょうか」
プーアルが小さな目を細めて言った。
「ちょうど今日はパーティだったので、食材はまだまだ豊富に用意してあります。
これからみんなでプリンを作りましょう。
そうすればヤムチャさんもウミガメさんもプリンの味が楽しめるし、
今度のことで余計な時間をとったほかの皆さんも、お口直しが出来ることと思います」
- 126 名前:招集のヤムチャ :03/10/01 17:40 ID:lmBd1KnM
- >>125に「終わり」を付け忘れた。終わりです。
- 127 名前:Classical名無しさん :03/10/01 19:33 ID:nILWjQ5k
- >>招集のヤムチャ
面白かった
いい意味でしょうもない話だったな
- 128 名前:Classical名無しさん :03/10/01 22:47 ID:sSnr.rgA
- >>伝説の盗賊
ヤムチャが盗賊に向かないのがよく分かった。
けど、思い切り笑った。
>>MMR
> え? ヤムチャ? なにそれ?
おい(w ここをどこだと・・・
>>招集
最後の展開にほんのり感動した。
- 129 名前:Classical名無しさん :03/10/01 22:50 ID:tRyFj2oU
- どうせヤムチャのジサク(・∀・)ジエーンだと思っていたのに・・・
- 130 名前:Classical名無しさん :03/10/02 03:34 ID:YEA/mjWs
- 招集のヤムチャ。
マジに面白かった。イイっす。
- 131 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/02 03:34 ID:YEA/mjWs
- 「気・研究家の天津飯です」
訪れた先にいた男は額に奇妙なアクセサリーを着けている。
( あれ・・・三目のつもりですかね? )
( かもな、手塚治虫の真似か )
( いや、名前からして龍球でしょう )
DB世代から大きくはずれた彼らは全くDBの事を知らないようだ。
さて、天津飯の話だ。
「そうですか、ミステリーサークルを気で作っている連中がいると・・・」
「はい、それも恐らく。グレイの手先となって我々人類を脅かしていると考えられます」
一般人にはまるで理解不可能だが、これがMMRの日常会話だ。
「まず、気でミステリーサークルを作るには相当なエネルギーが必要です
私が会得しようとしている気功砲という技なら、十分なエネルギーが得られますが・・・
通常の人間の持つ気ではミステリーサークルは作れないでしょう
そのグレイという宇宙人は相当気に精通しているんでしょうな」 <− 宇宙人の介入は疑ってない
「はい、そう見て間違いありません」
「気というのは訓練次第でいくらでも大きくできます。しかし、そのグレイは
何の訓練もしていない一般人の気をそれだけ大きくしてしまえると言うんですね・・・」
「えぇ、我々もそこに疑問を感じています」 <− 言うまでもなくキバヤシだけの疑問。
「そうですか・・・」
天津飯はうつむいてしまった。
- 132 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/02 03:35 ID:YEA/mjWs
- うつむいた天津飯を見てキバヤシが言う。
「やはり、何かご存じなんですね」
「え、えぇ。一般人の気を大きく増幅させる秘奥義が我々に伝わっております。
それを使えば、一般人でもミステリーサークルを作ることができるでしょう。
・・・しかし・・・」
「その秘奥義とは一体?」
「・・・」 天津飯はうつむいたままだ。
「先生、我々は人類終末の情報を集めているうちにミステリーサークルの重要性に気づきました。
決して興味本位ではなく、人類絶滅の危険性をいち早く知り、それに対応するために
もっと詳細な調査をしなければいけません。だからこそぜひ、気の奥義について知りたいんです。」
「弱りました。あなた方が興味本位ではなく、真剣にこの事実に取り組もうとしているのはよく分かります。
しかし、"気の秘奥技"は通常のわざと違い危険性が高いため、むやみに公表しては社会不安を募らせるだけ
我々研究者の間でも公表は戒められているのです。はたして、私がここで公表すべきかどうか」
「そ、そんな。ここまで来て!!」
ナワヤが叫んだ。確かにここまで来て情報が何も得られないと無駄足である。
「お願いします先生。今は一刻たりとも無駄にはできないんです」
「教えてください先生」
トマル、イケダも叫ぶ。早くキバヤシから解放させてくれ。そのためにはできる限り早い情報公開を。
「こればかりは・・・」
天津飯は躊躇する。そこへ、恐怖の大王キバヤシが必殺の文句を放った。
- 133 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/02 03:37 ID:YEA/mjWs
- 「先生! 我々MMRはこの世紀末の中(どこが?)、近い将来人類に降りかかるやも知れぬ
数ある破局を独自調査することによって、色んな人たちに危機意識を持ってもらおうと
それを基本方針としてやってきました。
しかし、今ここで何の手がかりも得ることができなければ・・・
それこそ、我々は突然訪れる破局を前に何も知らぬまま、その運命に身を任せることになってしまうのです。
お願いです、先生!! 我々に納得のいく調査をさせてください!!!
我々の運命は先生の決断一つにかかっているんです!!!!」
ノストラキバヤシの圧倒的迫力に天津飯は飲み込まれていく・・・そして、
「わかりました。今回ばかりはやむを得ないでしょう
気の究極奥義、ヤムチャをお見せいたします」
次回予告: やっとヤムチャが出てきた・・・
- 134 名前:MMR 番外編 :03/10/02 03:40 ID:YEA/mjWs
- うんちく:「ヤムチャ」
茶を飲み点心を食べて楽しむ中国の習慣。早い話がお菓子。
ちなみに筆者は中国の料理は好きでもお菓子はあまり好きではない。
うんちく:「天津飯」
ご飯の上にアンを書けた料理。美味いものはマジに美味すぎる。
うんちく:「三目」
写楽保介に代表される漫画キャラがもっている目。多分実在はしない。
うんちく:「世紀末」
1999年のこと。
うんちく:「王寿明さん」
俺の好きな中国人。
- 135 名前:Classical名無しさん :03/10/02 13:22 ID:u.BQU3QA
- 第13話奇跡の大移動(後編)
ブウ「皆殺しだ、キャー!」
ブウの蹴りがトランクスに走った。「ドスッ!」
ヤムチャ「トランクス!!」
倒れそうになるトランクスの後ろに向かい支えるヤムチャ、
ヤムチャ「大丈夫か、トランクス!」
その時、ブウは何かにきずき研究所に入っていった。
トランクス「大変だ!やつは研究所のタイムマシンが目当てだ、ヤムチャさん俺はいいから研究所 へ、早く!」
ヤムチャ「プ−アル!トランクスのことを見ててくれ!」
プ−アル「はい!!」
研究所に走るヤムチャ、研究所についたヤムチャが見たものはとんでもないものだった、呆然とするヤムチャの前に仙豆で回復したトランクス、そしてプ−アルが来た。
トランクス「な、なんてことだ!」
なんとすべてが壊され壁だけになり、大きな穴があった。
トランクス「大変だ!2人とも、これはワ−ムホ−ルだ、ブウがすべてを壊しその異変でこの穴ができ てブウがこの穴に入っていったんだ!早く穴に入らないと
ここは時空の異変で爆発する。速く入りましょう!」
ヤムチャ「どうやってもとの世界に戻ればいいんだ!」
トランクス「私の計算ではどの世界にも神がいる限りドラゴンボ−ルがあるそれを使って戻せばいい んです!」
ヤムチャ「わかった!おりゃ!」
穴に入っていくヤムチャ、これからいったいどうなるヤムチャ!
次回に続く
- 136 名前:Classical名無しさん :03/10/02 13:23 ID:u.BQU3QA
- ↑
チャムヤです、なまえわすれた!
- 137 名前:Classical名無しさん :03/10/02 13:27 ID:R4nVfpZg
- いちいちあげなくていいよ。sageでやってろ
- 138 名前:Classical名無しさん :03/10/02 15:42 ID:IiewFLcE
- 久々にラウンジに来たら…。
な ん だ こ の ク ソ ス レ は !
いきなりでpart17かよ! とかヤムチャかよ!
とかツッコミどころ多杉。
- 139 名前:Classical名無しさん :03/10/02 17:53 ID:4KjA0iKc
- この板でのヤムチャスレも楽しみにさせていただきます。
- 140 名前:Classical名無しさん :03/10/02 18:19 ID:rrnJIco2
- http://knell.at.infoseek.co.jp/flash/yamfla.html
- 141 名前:チャムヤ :03/10/02 18:38 ID:tEoBg0/E
- 今回は前回までのチャムヤを見直して見ましょう
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
プロジェクトY
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
当初、設定もなしに適当にはじめたチャムヤ、当初私はやむっちゃま君などの短発物を続けていました、
その中で結構気に入ったのがチャムヤでした。ここからはチャムヤの1話ずつ話の内容を見ましょう。
短編
亀仙人がヤムチャを倒す。
一話
怪物プ−アルが来る事が発覚、フリ−ザの修業開始。
二話
ヤムチャ復活、修業終盤。
三話
プ−アルとその父が来る。
四話
チャオズが自爆、王が変身。
五話
天津飯と亀仙人がやられる、ヤムチャ到着。
- 142 名前:チャムヤ :03/10/02 18:41 ID:tEoBg0/E
- 六話
プ−アルと悟空が分裂、王を倒す。
七話
プ−アルが暴れるだけの怪物になる。
八話
プ−アルがパワ−アップ。
九話
ヤムチャがスーパ−ヤムチャに。
十話
プ−アルが一度消え、4ヵ月後、善人になって復活、ヤムチャとともに
パラレルワ−ルドに飛ばされる。
十一話
トランクスと出会いピッコロを倒す依頼を受ける。
十二話
ピッコロが魔人ブウに吸収される、ブウがあらわれる。
十三話
ブウがワ−ムホ−ルに入る、ヤムチャたちブウをおいワ−ムホ−ルへ。
次回をお楽しみに、次回は通常通り行います。
- 143 名前:Classical名無しさん :03/10/03 08:16 ID:BG4moH5c
- 14時間もレスなしかよ!
盛り上がらなさ過ぎだろ。作品は来てるのに。
クラウン移転は失敗だったんじゃ?
荒らしは確かにいなくなったが、住人ごといなくなった気がする。
- 144 名前:Classical名無しさん :03/10/03 13:29 ID:sSnr.rgA
- >>MMR
うんちくの「王寿明さん」に笑った。完パクかよ・・・と思ったけど、
やっぱ、完パクだったんだな。
>>チャムヤ
こうして粗筋見ると、いかにものすごい話なのかがよく分かる。 乙。
改行が変なのはご愛敬。
>>143
確かに気にはなっている。が、まだ暫く様子を見るべきかと。
ただ、そうやって盛り上がってない事を示唆するレスを書くより、
嘘でも盛り上がってるようにみせるレスを書いた方がいい。
- 145 名前:Classical名無しさん :03/10/03 14:04 ID:uFxw73To
- 今の雰囲気いいと思うけど。SSスレのレス数は本来こんなモンだって。
- 146 名前:Classical名無しさん :03/10/03 18:14 ID:uFxw73To
- 相手投手は、技巧派の変化球投手。
7種類(細かい所も含めれば10種以上とも言われる)の変化球で打たせて取るピッチングが信条。
実際今日は完璧に近い内容で、べジータのバントヒットのみに抑えている。
だが、穴はある――プーアルはそう言った。
その言葉を信じて打席に着く。そう、今日まだ露になっていない奴の弱点を突けば……!!
《4番 サード リクーム君》
初球、内角低め沈み込むシンカー。ボールの判定。ボールカウント0−1
(……プーアルさんの言うとおりかもしれない…)
「やっぱりな……」
プーアルの口元が緩む。
2球目、真ん中から落ちる球。これも外れる。カウント0−2
(変化球の曲がりが大きくなってきてる…)
プーアルは見越していた。この投手は一定の球数を放ると変化量が増すことを――
「キャッチャーはまだうまく変化に対応出来てねーな…次も外れる。ヤムチャさーん、出番が近いですよ」
3球目、内角高めに抉り込むシュート。外れる。0−3
(当然、次は――)
リクーム、バットを握る力を強める。
「リクーム!! 思いっ切り力めー!! ぶち込んじまえ!!! 」
プーアルさんの言葉で、リクームの気は不思議と軽くなった。
(そうだ、もう、来る球はわかってる。唯一打てる……)
4球目――真っ直ぐド真ん中!!
(ストレート!!! )
- 147 名前:Classical名無しさん :03/10/03 18:14 ID:uFxw73To
- 全力スウィング。次の瞬間、電光掲示板に何かがぶつかる音がした。そして――
ウワアアァァァッッ……!!!!!! DB高応援席、歓喜の歓声が響きだす。
電光掲示板が示す。
0 2
→
1 1
(このホームランは僕の手柄じゃない…プーアルさんのものだ!! )
リクーム、万感の思いを込めて、ハイタッチ。9回表、DB高逆転!
「ヤムチャさん、オッケー? 」
「おお、いけるぜプーアル!! 」
「あ、そうすか。審判、ピッチャーセルに代わってヤムチャ」
プーアルが投手交代を告げる。
(アレ? おれが監督じゃなかったか? )
ヤムチャ監督兼部長兼キャプテン兼抑えのエース兼レモンの砂糖漬け作成係は、どこか釈然としない
思いを抱えながらマウンドに上がった。次回、ヤム(ryの魔球が放たれる――
- 148 名前:都立DB高校野球部 :03/10/03 18:15 ID:uFxw73To
- 名前忘れてた。
- 149 名前:Classical名無しさん :03/10/03 18:30 ID:nILWjQ5k
- 乙だ
- 150 名前:Classical名無しさん :03/10/03 18:36 ID:w1CPbrYQ
-
- 151 名前:Classical名無しさん :03/10/03 20:16 ID:E3B7w6mc
- 「リクーム君」って書かれてるとなんか笑えるな
- 152 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/03 23:33 ID:hCZrgpeo
- >>90
それからというもの、私は正義の仕事に没頭した。空き巣に入ろうとしていた男を叩き
のめした事もあったし、犬のフンを始末しなかった飼い主を病院送りにした事もあった。
またある時は、人の家のガラスを割って、そのまま逃げようとした野球少年達にお灸を据
えてやった事もあった。しかし、自ら名乗り出てはならない。謎のヒーローの噂が街中に
広まるまで、辛抱する必要があったのだ。
そんな楽しい生活が始まり、一週間が経ったある日。今日は道端に煙草のポイ捨てをし
ている背広の男を発見した。煙草のポイ捨ては、マナー違反なだけで無く、時には火事を
も引き起こしかねない危険な行為。見逃すわけにはいかない。
速やかにその男に近付き、いつも通り仕事に取り掛かる。
「今……捨てましたね?」
「あ…ああ! お、お前はまさか……!」
背広の男はやけに怯えている。それに、私の事を知っているかのようだ。ようやく影の
仕置き人の噂が広まり始めたのだろうか。だが、それとこれとは話が別。
「こ、殺さないで……。私には家族がいるんだ! そ、そうだ、金をやろう。手持ちが幾
らかあるから、それで勘弁してくれェ!」
訳の分からない事をわめき出す男。それにしても、金で解決しようという心構えは許せ
ない。根っこの部分から叩き直す必要があるようだ。そう思った私は、徹底的に男に罰を
下す事にした。
「とことん汚れた罪人め、僕を金で動かせると思うなよッ!!」
まず、煙草が当分吸えないように両腕を折った。そして、根性を叩き直す意味も込め、
脳天に一撃お見舞いしてやった。勿論、死なない程度に手加減はしてある。背広の男は情
けない格好で、その場にうずくまった。勧善懲悪、悪は滅びるのだ。
「おかしな男だったな…。人間…いや生物っていうのは、どこかで道を踏み外すとああい
う風になってしまうものなのかもしれない。その点、僕は運が良い………」
- 153 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/03 23:34 ID:hCZrgpeo
- その夜、いつも平和な街が急に騒がしくなった。警棒を持った男達が、街中をうろつい
ているのだ。それも一人や二人では無い。空からざっと見渡しただけでも、数十名は確認
出来た。
「警備……? 妙な胸騒ぎがするな………」
何が起きているのか気になった。私はこのセロリシティを影で支えているのだ。街の状
況は正確に把握しておかねばならない。すると、夜にもかかわらず放送が流れた。いつも
は朝と夕方に、のん気に挨拶を流すだけの市内放送。しかし、この時は違っていた。
「……最近、私達の街に出没している謎の怪物。今日で、怪物に襲われたという方が五十
名に達し、今晩より街と警察が協力して、市内パトロールを行う事になりました。事態が
改善されるまでは市民の皆様、どうぞご協力をお願いいたします……」
この明るい街に、似つかわしくない放送だった。どうやら、私の見えない所で“謎の怪
物”とやらが徘徊しているらしい。驚いたが、喜びの方が大きかった。私はこういう難事
件を待っていたのだ。この事件を解決すれば、市民は喜ぶはず。私をヒーローとして受け
入れてくれるはず。
私は寝る必要も、食べる必要も無い。上空から二十四時間体制で街を見張っていられる。
ちょっとした防犯カメラ、いや守護神気分だった。天から人間を見守る光の玉。そんな神
秘的なフレーズも思い浮かべ、私は酔いしれていた。
その翌日、まだパトロールは解かれる気配は無い。恐らく、私のように交代で二十四時
間警戒するつもりなのだろう。だが、彼らに怪物を倒される訳にはいかない。すぐそこに
チャンスが転がってきた事もあり、私の人間社会に対する憧れや執着は抑え切れないもの
になっていた。是が非でも、自分の手柄にしなければならないのだ。市民の事など考えて
はいなかった。所詮、私のやっていた事は見返り目的に過ぎなかったのである。
「夜通し街を見下ろしても、怪物らしい奴は発見出来なかった…。怪物って言葉で、大き
いのを想像してたけど、案外小さいのかもしれないな………」
- 154 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/03 23:34 ID:hCZrgpeo
- いくら考えても仕方ない。昨日の放送によれば、怪物とやらは頻繁に出現するらしい。
下手に動かず待った方が良い。次に出現した時、必ず私が仕留めてみせる。自信はあった。
それどころか、目の前にチャンスが訪れたためか私は夢想するようになっていた。自分が
街の人々から感謝され、慕われ、仲良く過ごす姿を…。真っ白なキャンパスに、次々と描
かれてゆく理想郷。
怪物退治の報を聞いた市民達は歓喜の声を上げる。瞬く間に、私は英雄の座へと祭り上
げられる。だが、私の欲するのは“名声”では無く“調和”だ。その言葉でパセリシティ
は一つにまとまり、空前の発展を遂げる事となる。そして時は流れ、すっかり街の名物と
なった私は、偶然通りがかった主人と感動の再会を果たす…。
以上が、私の思い描いたシナリオである。時が経つにつれ、このシナリオがより膨らみ、
より緻密に、より現実味を増していくのだ。夢や希望などと言った大それたものでは無い。
ただの虚像だ。心のどこかでは分かっていたが、ブレーキが壊れた自動車と化した妄想は
もはや止まらない。奇跡的にブレーキが回復するか、何かに激突するまでは止まれないの
である。
やがて、パトロールが始まってから一週間が経過した。その間、一向に怪物は姿を現さ
なかった。どうやら、かなり賢いらしい。自分が警戒されている事に気づいたようだ。
「これじゃ、埒が明かないな……」
気が進まないが、街に降りて探すしか無い。なるべく人通りの少ない場所を見つけ、そ
こから地上での捜索を始める事にした。だが、運悪く私が降りたところを、近くの角を曲
がってきた主婦らしき中年女性に見られてしまう。
「きゃああぁぁぁ! で、出たわ…誰か早く来てぇぇぇ!!」
その声で一斉にパトロール集団が集まってくる。緊張した面持ちで私を取り囲む男達。
私はようやく気づいた、怪物の正体に。
「そうかい、そうかい、そういう事ですか。………そうですか」
- 155 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/03 23:36 ID:hCZrgpeo
- DBキャラ全然出てませんが、出ます。
風邪ひきました。
つづく
- 156 名前:Classical名無しさん :03/10/04 01:02 ID:YEA/mjWs
- >奇跡的にブレーキが回復するか、何かに激突するまでは止まれないのである。
考えさせられるせりふだ。
- 157 名前:Classical名無しさん :03/10/04 01:13 ID:YEA/mjWs
- >野球
やっぱ、プーアルのキャラが笑える。
- 158 名前:Classical名無しさん :03/10/04 18:19 ID:nILWjQ5k
- 操気弾、おもしれえ
期待age
- 159 名前:Classical名無しさん :03/10/04 18:25 ID:6grgrRo6
- >>155
乙。お大事に。
- 160 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/05 02:37 ID:ZubiC/co
- >>154
警棒を持った男達は、じりじりと私との間合いを詰める。最初の村と一緒だった。警棒
を構え敵意剥き出しの者、警備という職務にもかかわらず腰が引けている者、私に好奇の
視線を向ける者、私が描いた理想郷とは程遠い現実。
「多くの人を傷つけてくれたが、それもここまでだな。化物め……!」
その中の一人が私に近付いて来た。凛々しい顔つきで、どことなく主人に似ている青年。
彼は更に言葉を続ける。
「被害者の話によると、言葉を話すらしいじゃないか? だったら俺の言ってる事も分か
るだろう。何で俺の親父を…街を狙った?」
「言ってる事は分かるよ。そして、質問を返そう。何で僕が囲まれなきゃならない?」
私の言葉に、男は激昂して警棒で殴りかかってきた。無論、簡単に見切れるスピード。
私がひょいと身をかわすと、男はバランスを崩して転倒してしまった。余程殴るのに集中
していたのか、受身も取れず顔面を打っていた。
「く、くそ……化物め!」
鼻血を出しながら、私を睨みつける。何人かが彼の元へ駆けつける。だが、言われっ放
しでは腑に落ちない。私とて言い分はあったのだ。
「もう一度聞きますよ、何で僕が囲まれなきゃならないんです?」
「何言ってやがる! この一週間、街の人々を次々と襲ったじゃないか! しかも、被害
者はみんな“バスケットボールくらいの光の球に襲われた”って言ってるんだ!!」
倒れている彼とは、別の方向から声が飛んできた。どうやら、私の好意が街の人々には
伝わっていないようだ。早速、説明してやる事にした。
「あぁ、その事ですか。あれはね、セロリシティをより良くするためにやった事なんです
よ。煙草をポイ捨てしたり、犬のフンを拾わなかったり、ネコババしたり…。そういう人
に罰を与えてやっただけなんですよ。だから、感謝されこそすれ、恨まれる筋合いなど全
く無いッ!」
言い切ってやった。私は正しい、絶対に間違っていない。そう信じていたからだ。
- 161 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/05 02:38 ID:ZubiC/co
- 私の主張を聞き、周囲は静まり返った。静かになったと言う事は、反論が出来ない証拠。
やはり、私は正しいのだ。そう思った瞬間、先程の青年が鼻を拭いながら言った。
「どこの世界にポイ捨てやネコババくらいで大怪我を負わす奴がいるんだよ!? お前が
何者かは知らないが、俺たちにとっちゃ、お前は迷惑以外の何者でも無いんだよ!!」
「め、迷惑……?」
「俺の親父は、お前に肋骨と鼻を折られて入院してる。そういやさっき、セロリシティを
より良くしたいって言ってたな? だったら、お前が死ねばいいんだ!」
青年の言葉に呼応するように、“死ね”コールが始まった。警棒を振り上げ、「早く死
ね、すぐ死ね」と叫んでいる。中には手拍子をつける者までいた。
「どうした、この街をより良くするんじゃなかったのか!?」
「死ねば感謝してやるよ!!」
「くたばれ! くたばれ! くたばれ! くたばれ! くたばれ!」
皆が一斉に喚くので、各々が何を言っているのかは分からなかった。だが、私に死んで
欲しいと思っている事だけは痛いほど理解出来た。もう彼らを止める術は無い、かと言っ
て死にたくも無い。だとすれば、私の逃げ道は一つしかない。文字通りの“逃走”だ。
私は逃げた。凄まじいコールの嵐から飛び出したのだ。主人から逃げ、村から逃げ、砂
漠から逃げ、そして今回また逃げた。自由になってから、私は逃げっ放しである。もう、
どうしていいのか分からなかった。失敗まみれ。しかも、失敗するたびに何かしらの犠牲
が出る。もう、私は動かない方がいいのかもしれない。主人以外の人間にとって、所詮私
など悪魔や怪物でしか無いのだから。
気がつくと、私は洞窟の奥深くにいた。地球上のどこの洞窟かなど分からない。私は人
間に溶け込むのを諦め、ずっとここで過ごす事にした。
「これで、良かったんだ………」
未練はあった。だが、それ以上の恐怖が私を孤独の道へと歩ませたのだ。
- 162 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/05 02:41 ID:ZubiC/co
- 洞窟の中は退屈だった。最深部なので、動物も何もいない。見るべき風景も無い。初め
は思い出に浸る日々だったが、辛くなるだけなので止めた。次に自分の存在意義について
考え始めたが、これも辛くなるだけなので止めた。そのうち、目の前の岩盤を眺めるだけ
の生活になっていった。永遠にここで過ごす。例え洞窟が崩れ生き埋めになったとしても、
それは自分の運命。時間が経つにつれ、私は洞窟と完全に一体化していった。
何日、何週間、何ヶ月経ったであろうか、静寂が包む洞窟がにわかに騒がしくなった。
人間が入ってきたのだ。足音から察するに、十名前後はいる。だが、もう私は人間に未練
は無い。思った事は、さっさと出て行って欲しい、それだけであった。そして、そんな思
いも空しく、足音はどんどん近付いて来る。私は覚悟を決めた。
「この洞窟も……捨てるしかないか」
やがて、足音は私へと辿り着いた。やはり、誰もが驚いている。今度は何と罵られるの
かと思うと、気が重くなった。しかし、彼らの反応は意外なものであった。
「何と神々しい……わしの考古学人生最大の発見じゃ!!」
「やりましたね、教授! 目映い光を発する宝玉…人類史上始まって以来の財産です!」
「うむむ、この世のものとは思えない………!」
あらゆる言葉を使って、私を賞賛する一行。以前の私ならば、きっと喜んだに違いない。
しかし当時の心境としては、とても手放しに喜ぶ気にはなれない。むしろ、怒りが込み上
げてきた。そして、抑える間もなく爆発。
「素晴らしいね……全くもって素晴らしい。過去に俺と出会った奴からは、こう呼ばれた
よ。悪魔に、怪物、化物………。そういや、太陽の化身とか言われた事もあったな。そし
て、今度は宝玉かい? 何なんだよ、自分の都合の良いように、俺を変えやがって………。
俺は操気弾! エネルギー弾なんだよ!! それに、どうせお前らだって、発見そのもの
を喜んでるわけじゃないんだろ? 新発見をした学者として、名を成せる自分の未来の姿
に喜んでるだけだ。俺も昔そういう時期があったから、よ〜く分かるぜ。俺はお前ら如き
の踏み台になるつもりはねェッ! 今度こそ、自由をもぎ取ってやるんだァァ!!」
- 163 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/05 02:51 ID:ZubiC/co
- DBキャラ…。
風邪は治りました。
つづく
- 164 名前:Classical名無しさん :03/10/05 11:07 ID:nILWjQ5k
- 乙。
なんか絵本みたいな話だな
- 165 名前:Classical名無しさん :03/10/05 23:10 ID:YEA/mjWs
- 操気弾、乙。
やっぱり面白いわ。
- 166 名前:Classical名無しさん :03/10/05 23:10 ID:YEA/mjWs
- ID変わらない・・・こんなもんか?
- 167 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/06 02:17 ID:aHnS1GnI
- >>162
私は決めた。この洞窟を出る。しかし、今までのように逃げるためでは無い。第二の出
発のためだ。もはや人間との交流などどうでも良い。自分の好きなように生きる、そう決
めたのだった。
「ありがとう諸君! 俺は勝手気ままに生きる事に決めた!!」
ぽかんと口を開ける考古学者達に別れを告げ、私は洞窟を出た。すると、出迎えたのは
突き刺さるような光を放つ太陽。この時、今なら何でも出来るような気がした。例え、あ
の太陽を敵に回しても勝てる。
「好き勝手に生きるって決めただけで……こんなに自信が溢れてくる! これからは思う
存分楽しんでやるぞ!」
頭に浮かんでくるフレーズを次々とわめきながら、私は無作為に飛び続けた。これがな
かなか気持ち良い。それに飽きると、今度は鳥と競争をした。まるで相手にならなかった
が。その次は、海中を冒険した。魚の集団を驚かせたり、海底火山の観察はなかなか楽し
かった。しかし、やがてこれにも飽きてしまった。
「次は何をするかな〜。何しろ俺は自由なんだ、止められる奴はいない!」
どのくらい時が経ったかなど、どうでも良い。一瞬一瞬、迫ってくる現在を全力で相手
する。これが当時の私だった。
海中から出ると、近くに漁船があった。なかなか珍しいので、少し覗いてみる事にした。
「獲れますか〜?」
わざと怪談を話す時のような声で、船員に話しかける。体格だけなら主人より大きいそ
の男は、情けなく腰を抜かしていた。
「おっ…おっ…お化けェ!!」
「その通り…俺は海の魔物よ。魚をいじめるお前らをとっちめに来た」
我ながらの名演技。船員は叫び声を上げる間もなく、泡を吹いて倒れてしまった。実に
面白い。今度の暇つぶしは、これに決めたのだった。
- 168 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/06 02:18 ID:aHnS1GnI
- どこかの海岸に出る。すると、人気の無い岩場で二人きりになっている男女がいた。ど
ちらも水着姿。近寄って、話しかけてみる。
「なかなかに良いムードですね〜」
「うわッ!?」
「何よ、これ!」
驚いた男は体をのけぞり、後頭部を岩にぶつけてしまい失神した。一方、女は意識を失っ
ている男を見捨て、よたよたと岩場から逃げてしまった。何とも哀れな末路。
「いや、面白いな。リアクションに個性があるし、当分楽しめそうだ」
その後は、放浪しながら人々を驚かす日々が続いた。北から南まで、都会から田舎まで、
山から谷まで、老人から子供まで、あらゆる人を驚かせた。全く飽きが来ないのだ。その
理由は、何と言っても人間達のリアクションにある。本当に人それぞれなのだ。
一番多いのは、叫び声を上げて逃げる人。心臓の弱い奴は失神してしまう。だが、全く
驚かない人間もいたし、殴りかかられた事もあった。時には考古学者の時のように喜ばれ、
写真を撮られそうになったりもした。無理に人間と歩調を合わせる必要は無い。こういう
生き方が自分には合っている、そう思い始めていた。
「さて、次はどこへ行こうかな……」
適当に彷徨っていると、険しい岩山に辿り着いた。人の気配は無い。だが、こういう山
には大抵修行をしている僧や武術家がいる。そういう人間の方が、かえって私に恐怖する
のだ。霊やお化けの類には慣れているはずの僧侶が泣き叫んだり、不屈な精神を持つはず
の武術家が裸足で逃げ出す様は、何とも滑稽である。
この岩山へも、そういう期待を持って訪れたのだが、いくら探しても人間はいない。
「ここはハズレだな…」
他へ移動しようとしたその時、それは居た。人間である。いや、正確には人間では無い。
ターバンとマントを羽織り、鍛錬を重ねている緑色の肌をした生物。
- 169 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/06 02:18 ID:aHnS1GnI
- 「初めて見る生き物だ…。ちょっくら挨拶していくかな」
上空から、そして背後から、少しずつ緑の生物との距離を縮めてゆく。この未知の生物
がどういうリアクションを取るか、非常に興味があったのだ。
「…背後に何かいるな」
接近は見抜かれていた。感覚は敏感なようだ。
「チッ…なかなかの達人だな。主人ほどじゃないにせよ、な……」
「ほう、エネルギー弾の分際で口を利くのか」
「なっ!?」
私をエネルギー弾と認知している。背中に目でも付いているのか。驚かせるはずだった
のに、逆に焦らされている。そして、その生物は振り返った。
「何の用だ…」
この生物、一言で表すならば“邪悪”。平気で世界中の人間を殺しそうな、そんな瞳を
している。とても直視出来ない。
「うぐぐ…何者だ? お前…!」
「俺はピッコロ大魔王。十ヵ月後に、世界を支配する男だ! よく覚えておくんだな…」
「ピ、ピッコロ…!」
主人から聞いた事がある。恐るべき妖術を使い、一時は世界の王に君臨した大魔王。主
人の仲間である孫悟空によって倒されたと聞いていたが、こんな山奥で生きていたのだ。
もしそうだとすれば、この凄まじい邪気も説明出来る。
「喋るエネルギー弾とは興味深いが…今は貴様のようなゴミを相手にしている暇は無い。
さっさと消えろ」
この言葉に、私はいささか憤りを感じた。私は断じてゴミなどでは無い。
「魔王と言えば聞こえは良いが…ゴミはお前の方なんじゃないか? ピッコロ」
「ほう…。貴様、死にたいようだな!」
かくして戦いは始まった。これが、第二の主人ピッコロとの出会いだったのだ。
- 170 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/06 02:21 ID:aHnS1GnI
- ピッコロです。
夜は冷えてきましたね。
つづく
- 171 名前:Classical名無しさん :03/10/06 19:15 ID:nILWjQ5k
- 乙。それにしても人がいない
- 172 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/06 21:03 ID:LtecS0H.
- >>171
確かにいない。
いや、自分も居なかったんですけどね。
風邪ってわけではないんですが、ちょっと体調崩してました。
取り合えず、更新ペースをちょっと早めます、
今日はもう寝ますけど、明日更新します。
- 173 名前:Classical名無しさん :03/10/07 00:53 ID:YEA/mjWs
- >>操気弾は飛んでゆく
いつも楽しみにしています。更新早いですね。内容も面白いし、イイ
- 174 名前:HELL :03/10/08 04:57 ID:msintqRA
- −地獄。
生前に悪事を犯したものが、罪の重さに応じて苦しめられるという世界である。
ここで、悪人たちは罰を受けたあと、彼らの魂は浄化され、新たな魂となって転生するのである。
……と誰もが思っているのであろうが実際は違っている。
地獄へ落とされた極悪人はなぜか生前の肉体が与えられるのだ。
肉体的苦痛を罰として与えるため…という理由らしいが、詳しいことはわからない。
古代の超大界王神があの世のおきてを作ったときに決められたことで、理不尽だがそうなってしまったのだ。
その超大界王神の力は今でも生きていて、地獄に落ちた悪人どもにはなぜか身体が与えられてしまう。
そんな意味不明な掟のせいで地獄は、地獄としての機能を果たせずにいた。
本来、罰を与えるべき地獄の鬼たちが、地獄に落ちた極悪人たちに逆に虐げられるのである。
もちろん、地獄の鬼たちもかなりの戦闘力を誇る。しかし、それをあざ笑うかのように次々と恐るべき力をもった極悪人たちが地獄へやってきたのである。特にここ数十年で地獄に堕ちてくる悪人たちの戦闘力はインフレを起こしていた。
- 175 名前:HELL :03/10/08 04:57 ID:msintqRA
さらに、本来軽い罰しか与えられない小悪党たちが、本来重い罰を与えられるはずの強大で凶悪な悪人たちに苦しめつづけられていた。
通常ならば死んだ者が再び殺されると存在そのものが消えてしまうものなのだが、
悪いことに、なぜか地獄に限っては死者は不死身となるのである(表現が変だが…)。
これまた古代の超大界王神が、悪人は永遠に肉体的苦しみを与えられなければならないから地獄の死者は不死身にする…とかいうおかしな掟を作ってしまったためだと噂されている。
なぜ、「悪いことに」と付け加えたかはおわかりになるだろう。
腹を貫かれても、腕をちぎられても、24時間たつと身体が元に戻るのである。それまで苦しみつづけなければならないのだ。
たとえ頭をふっ飛ばされても、身体を粉々にされても、同様に24時間後には肉体は完全に復活する。どんなにこの地獄が嫌になっても自殺もできないのである……。弱い者にとってはまさに地獄であった……。
閻魔たちに幸いだったのは、いかに強力なパワーをもった悪人であっても地獄からは脱出できないことだった。
どうやってもつまらない地獄からは逃げ出せないのである。
地獄で暴れていようが、何しようが、閻魔たちにとっては何の問題もない。つまり、地獄は、都合の良い単なるゴミ捨て場のようなものだったのだ……。
こうして長い間、閻魔たちあの世の役人たちは、弱き者たちが虐げられているという事実を見てみぬふりをしてきたというわけだ。
- 176 名前:HELL :03/10/08 04:58 ID:msintqRA
- 第一話
地獄の辺境で、サイヤ人たちが暴れていた。
地獄に落ちてもサイヤ人たちの粗暴さは変わらず、力のない悪人たちは苦しめられていた。
「ひゃーひゃーひゃっひゃひゃっ!!」
サイヤ人が狂ったように笑いながら、逃げ惑う人たちを次々気弾で打ち倒していく。
腹を貫かれてうめき声をあげている老人、わき腹をえぐりとられてのたうちまわっている中年の男、両足をもぎ取られ、泣き叫んでいる女性……。
いずれも悪事を働いた者たちだが、既に与えられるべき苦しみは大幅に超過していた。しかし、あの世の役人に見捨てられ、毎日のように弄ばれ、いたぶられていた。
「オイ。粉々にすんじゃねーよ。たっぷり苦しませてやらなきゃよ。」
「そうだぞ。頭もタブーだぜ。狙うのは内臓とか末端部分だ。」
「すまねぇ。えへへ。ぱーっとやったほうが気持ちいいんでな」
まるで地獄の鬼気取りのサイヤ人たち。先ほどもぎ取った女性の足にしゃぶりつきながら下品な笑い声をあげている。
「ん……?誰かくる」
彼らのスカウターが何者かの接近を伝えた。警戒音が荒れた地獄の野に鳴り響く。身構えるサイヤ人たち。彼らもまたいたぶられる立場になる時があるのだ。
ほどなくして、彼らは、濁った空の彼方に一人の男の姿をとらえた。戦闘服を着ているのがわかる。
「何だ。あんたか。」
サイヤ人の一人が彼らの前にゆっくり降りてきたその男に言った。他の者も安堵の表情を浮かべ、みな戦闘体制を解いた。
その直後、乾いた大地に絶叫が響き、鮮血が舞った。
「……この程度じゃダメか……」
男は腕にべっとりこびりついた他人の血を舐めながら呟いた。男の足元には動かなくなったサイヤ人たちが累々と横たわっている。既に意識は飛んでいるようで、うめき声一つあげない。
男は彼らを無表情にちらりと見やるとすぐに飛び去った。次なるターゲットに向かって。
- 177 名前:HELL :03/10/08 04:59 ID:msintqRA
- 第二話
地獄のほの暗い空を煌々と照らしている炎。
燃料となっているのは人間である。最初に聞こえていたうめき声ももはや聞こえない。
その炎を取り囲んでいるのは50人以上のサイヤ人たちであった。
談笑しているやつ、何かの肉にかぶりついているやつ、女を抱いているやつ……炎を囲んで思い思いに行動している。
「ラディッツの野郎、どこいきやがったんだ」
男は5,6人の女のサイヤ人を侍らせている。明らかに他のサイヤ人とは格が違っている。
おそらくこの男がリーダーだろう。
「おい。ナッパ。」
ぶっきらぼうに男は禿の中年−ナッパに呼びかける。すぐそばでナッパは女のサイヤ人に膝枕をしてもらって寝転がっていた。
「あ?何だよ。バーダック。一眠りしようかと思ってんだ」
不機嫌そうに応えるナッパ。
地獄では力の上下関係がそのまま地位の上下関係になる。
このチーム内でナッパは、バーダックの友であるトーマに次いで3番目の地位にあった。
エリート出のナッパにとって、下級戦士だったバーダックに手下扱いされるのを酷く嫌っていた。
しかし、それでもチームを抜けないのは、バーダックがチームのメンバーに分け隔てなく接するからだ。ベジータのようにゴミのように扱ったりはしなかった。
「ラディッツの野郎はまだ帰ってこないのか?」
「見たらわかるだろ。オレはヤツの子守りじゃねぇんだぜ」
「ちっ。あのバカ。どこにいきやがったんだ……」
バーダックが舌打ちし、寄り添っている一人の女の乳房をもみしだいた。女の口から喘ぎ声が漏れる。
バーダックは口付けをしようと女の髪をひっぱりあげた。そのとき、スカウターが鳴った。
「………?」
「どうやら来たようだぜ?」
寝そべったままナッパが言った。彼のスカウターも鳴ったらしい。
バーダックは女の髪を離すと、すくっと立ち上がった。
ラディッツの姿が近づいてくるのが見える。
確かにラディッツだ。
- 178 名前:HELL :03/10/08 04:59 ID:msintqRA
- ラディッツはチームから何の連絡も無しに突然姿を消し、数日間戻ってこなかったのだ。
いつ強敵に会うかわからないこの世界、チームの連携がうまくいかないとこっちの方が刈られるほうになる。バーダックは勝手な行動をとったラディッツに灸を据えるつもりでいた。
ラディッツが輪の中に降り立った。しばしざわめく群集。
「よぉ。ラディッツ。どこで震えていた?」
ナッパが寝そべりながら顔をあげた。小ばかにしたような笑みを浮かべて。
ラディッツはこのチーム内ではかなりの下っ端だった。
リーダーの息子であっても、やはり地位は力に依存しており、ラディッツは多くの者にコキ使われていたのだった。
ラディッツが姿を消したとき、ほとんどの者が逃げ出したと理解したのだが、彼が平然と戻ってきたことに皆とまどいを隠せなかった。
「おい…あいつ何か変わってないか…?」
誰かがついぶやいた。
「ん?そうか…?…戦闘力1500……。変わってないと思うが……」
彼らのやりとりの間に、ラディッツはずかずかと歩を進めていた。まっすぐナッパのもとに向かって。
「何だ?ラディッツ。」
ラディッツはナッパのそばまでくると、寝そべっているナッパをじっと見下ろした。
……そして、ナッパの顔に向かってつばを吐きつけた。
ナッパが何が起こったか理解するまでしばしの時間を要した。
「てっ、てめぇ!!」
ムクリと起き上がったナッパの顔はこれ以上ないくらい紅潮しており、額には何本もの血管が浮き出ていた。
ゴヅッ…!!
瞬間、ナッパの鉄拳がラディッツの頬にぶち当たった。鈍い音を立てて、ラディッツの頭部は三回ほど回転した。
首はまるでゴムのようにねじれている。
「へっ。」
ナッパは勝ち誇ったように鼻で笑うと、ラディッツに向かって唾を吐いた。
- 179 名前:HELL :03/10/08 05:00 ID:msintqRA
- が、ラディッツの首がぐるぐると回りだし、元に戻ったのだ。
不死身の死者とはいえ、これほどの状態では気絶するか、意識はあっても身体が動かせないはずである。24時間たたない限り……。
ざわめく一同。ナッパも言葉を失った。しかし、にやりと笑ったラディッツに再び堪忍袋の緒が切れた。ナッパは顎が外れんばかりに口を開けると、自称最高の技をラディッツに放った。
ボンッ!!
その気功波はラディッツの腹部を容易く突き破り、彼方へと消えた。どさっとその場に倒れるラディッツ。展開についていけず困惑する皆。
……だが、場は再び驚愕に包まれる。
ラディッツの腹部が一瞬にして修復し、ラディッツは何事もなかったようにムクリと起き上がった。
ナッパもバーダックも目の前の光景を唖然と見つめるだけだった。
そんななか一人のサイヤ人がつぶやいた。
「え……戦闘力が…!?」
それをキッカケに他の連中もスカウターに手を伸ばした。
「戦闘力……8000!?」
その数値はナッパの戦闘力を上回っていた。いや、バーダック以外、この数値より高いパワーを持つ者はここにはいない。
「くくく……。ナッパさん。祭りの始まりだ。」
はじめてラディッツが口を開いた。ラディッツが動いたのはその直後のことだった。
- 180 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/08 07:29 ID:NgCkrBGY
- HELLさんの作品があるので、少し間をあけます。
- 181 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/08 07:30 ID:NgCkrBGY
- もう一個だけあけます
- 182 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/08 07:31 ID:NgCkrBGY
- >>前回25
夜も明け、遂に決戦の火蓋は切られた。
プーアルに出かけの挨拶をすませ、切り札を手持ちの袋に入れ、
意気揚揚とパーティー会場に飛んで行くヤムチャ。
家を出発してから3時間後、ヤムチャは
今日のパーティー会場である、神様の神殿へ到着した。
どうやら少し遅れたらしく、ヤムチャ以外の全員が揃っていた。
辺りを見渡すと、皆さん程よく楽しんでいて、
クリリンあたりは、気円斬で地球を真っ二つにしてやる等と
わけの解らない事を言っていた。しばらくクリリン達と騒いでいたヤムチャだったが
復讐の為に、ここに来た事を思い出すと、皆の輪から抜けて戦いの準備に入る。
まず最初に、手持ちの袋から鏡を取りだし、容姿を整える
ちょっとだけ、鼻毛とヒゲがあったらしく、すぐに抜き去った。
顔を両手でぺしぺしと叩くと
次ぎに秘密兵器、通販で買った異性にもてるフェロモンを取り出した。
これをまんべんなく体にかければ、戦いの準備がほぼ完了する。
後は、口に花でも咥えれば完璧。
薔薇を咥える程度では、少しオリジナリティーが無いので
家にあったアサガオを咥える。
戦いの準備は完了した、これで今日の戦はばっちりだ。
- 183 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/08 07:32 ID:NgCkrBGY
- そもそも、ヤムチャは拳の戦いをするつもりは無い。
ブルマが自分に対して「ああ、こんなに魅力のある男だったなんて
振った自分が馬鹿だったわ、ごめんなさい」と言えば復讐できたと思っている。
それが復讐であるかはともかく、ヤムチャの戦の準備は完了した。
ヤムチャが流し目しながら、対戦相手であるブルマを捜す。
その時、不意に左肩を叩かれたヤムチャ。
そこには元恋人であるブルマが立っていた。
「久しぶりねヤムチャ」
「そうだなブルマ、かれこれ1年近くは会っていなかったな」
ブルマは妊娠しているので、お腹が大きくなっていた。
顔も少しふっくらとしている。
ヤムチャは久しぶりに会った、元恋人の姿に少々驚いていた。
「お父さんに貴方に伝えておいてと言っておいた言葉、
あれは、何ていったら良いか解らなかったから
たったあれだけの文章になっちゃったの、嫌な思いをしたでしょ、ごめんなさい」
ブリーフを経由して、伝えられた奴だなと気付いたヤムチャ。
「はは、そんなの気にしちゃいないよ、それよりもそろそろ出産かい?
元気な子供を産めよブルマ」
ヤムチャは、復讐の事なんぞすっかり忘れて、元恋人と話しを続ける。
ヤムチャも、ブルマが謝ってくれて満足したのか、復讐は止めてしまった。
過去の事を全て水に流して、二人の間にあった溝も無くなり
全てが上手く行った。最後には、ベジータとも仲良くなっていた。
- 184 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/08 07:34 ID:NgCkrBGY
- ヤムチャの話しを聞いていたブリーフ。
今のところ、ヤムチャがこんなに泣いている理由は一つも無い。
「それでヤムチャ君、何でそんなに泣いているのかね」
「いえね、実は俺ドラゴンボール持ってきてたんですよ
復讐に失敗した場合の切り札だと思って。
でも復讐する気も失せたので、じゃあ何か他の事でも願うかと思って
シェンロン呼び出して、願い事言ったら
シェンロンに尻尾でぶたれたんですよ、
ウーロンにパンティー上げたくせに
俺の願い事は、叶えてくれないって言うんですよ、差別されたんですよ俺は」
ヤムチャの話しを聞いていたブリーフは、少しヤムチャに突っ込みをいれた。
「つまり今までの話しは前振りだったのか、
ヤムチャ君、話をする時はもう少し小さくまとめてくれると嬉しいのじゃが」
「次ぎからはそうします。それにしてもシェンロンめ
何でも願い事を叶えてくれると言っているくせに」
いつの間にか、横で話しを聞いていたラディッツは、ヤムチャとブリーフに少し質問をする。
「そのドラゴンボールと言うのは、願い事を叶えてくれるのですか?」
急に質問されて少しビックリするヤムチャとブリーフ、
「そうだよ、まあ普通は願い事は叶えてくれる、ブリーフ博士もそれで王様になったしな」
「そのドラゴンボールを僕に下さい!」
ラディッツがヤムチャの手を握り締めて叫んだ。
続く
- 185 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/08 07:35 ID:NgCkrBGY
- >>MMR
MMRネタは大好きです、1度MMRネタをやろうとしたくらい好きです。
>>野球
黄泉さんだったんですか。ヤムチャの役職が増えていきますね
良い役職も変な役職も。
>>伝説の盗賊
お疲れ様です。続きまっていました。
プーアルが何か良いです。
>>召集
プリンがプライドの次にですか。
しかし犯人がランチさんだとは、わかりませんでした。
>>チャムヤ
あらすじ乙。これからも頑張ってください。
>>操気弾
ピッコロ登場。第二の主人と言う事は、
もしかしたらこれからも新しい主人が出てくるのですか?
ちなみに自分は、この前雨に振られて少し風邪引いたみたいです。
>>HELL
輝くほどダークですね、新作頑張ってください。
- 186 名前:Classical名無しさん :03/10/08 09:12 ID:YEA/mjWs
- >黄泉さんだったんですか。
違う、二重の意味で違う。
別の人間が書いてるし、本人もそう名乗ったことはなかったよ。
- 187 名前:Classical名無しさん :03/10/08 09:31 ID:YEA/mjWs
- 野球は「ヤムチャかよ」を書いてたのと同じ人ね。
あれにはむかついてたから、同列にされた「ヤムチャかよ」の作者さんがかわいそう・・・
いや、言うまい。
>>HELL
うーん、誰かと思ったらIDで調べられる所が面白い。
さて、当然ヤムチャはでてこなさそうな展開だけど、やっぱりそれがいい
こだわらないのがステキ。
>>ハンター
しかし、随分と器の小さいシェンロンだな。尻尾ではたくなよw
- 188 名前:Classical名無しさん :03/10/08 18:16 ID:nILWjQ5k
- 新作キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
- 189 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/08 18:46 ID:pOw57QLU
- >>186・187
あ、本当だ。
良く見たら、愚者さんだ。
ボケてますな自分。
- 190 名前:Classical名無しさん :03/10/08 20:21 ID:sSnr.rgA
- 新作キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
しかもイイ新作だ。
- 191 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/08 23:07 ID:a2s2kMHY
- >>169
かつては世界を恐怖のどん底に陥れた大魔王。しかし、孫悟空に敗北してからは、岩山
でこそこそ暮らす負け犬の日々。私は上り坂、彼は下り坂。勝てる自信はあった。と言う
より、私の勝利は必然とさえ思っていたのだ。
ピッコロは何の構えも見せなかった。余裕の表れか、それとも策があるのか。
「このピッコロの魔王たる強さを見せてやろう…どこからでもいいぞ?」
「ふん、そうさせてもらおうか」
すぐさま私は地面に潜った。いくら強かろうが、地中の敵の居場所は掴めない。つまり、
私の攻撃は全て不意打ちになるのだ。当然ながら、勝率もぐんとアップする。
「なるほど、地中か…。これは確かに厄介だな…」
口調には、妙な余裕が感じられた。気にはなったが、上り坂の私にはハッタリにしか聞
こえない。ピッコロには私の居場所は分からないはず。いつ地上へ飛び出すかも分からな
い。今、大魔王は地雷原に放り出されたようなものである。
地中からはピッコロの位置が手に取るように分かる。初めの位置から全く動いていない。
いや、恐怖で動けないのだ。そうに決まっている…勝てる。
長い旅行の中で、私の飛行速度は格段に上昇していた。今の攻撃スピードならば、先読
みしていなければ避けるのは難しい、いや不可能。
敵に自分の居場所は分からない、自分の攻撃速度は先読みしていない限り反応出来ない。
この二拍子が揃っている限り、私に負けは無い。地中の中で、この勝利の方程式を幾度も
反芻した。勝てる、勝てる、勝てる。そして、飛び出た。
「ハァッ!!」
地上に出た私の目の前にあったもの、それは拳。ピッコロの緑の拳が私を的確に狙って
きたのだ。
「悪いな…俺は見えない場所でも感じ取れるんだ」
何とか直撃は避けるも、拳の威力によって体の一部が削り取られてしまった。クリーン
ヒットしていれば、砕け散っていただろう。
- 192 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/08 23:08 ID:a2s2kMHY
- 「どうした? 何で俺の飛び出る位置が分かったんだ…ってところか、フフフ…」
「くっ………!」
「もっとやってやろうか? 今、俺の後ろに鳥が三羽飛んでいる」
大正解だった。ピッコロの背後、遥か彼方には三羽の鳥が舞っていた。ぐうの音も出な
い。たった一度の攻防と、パフォーマンスで完全にピッコロに主導権を握られていた。も
はやピッコロが上り坂、私は下り坂。
「ち、ちくしょう…!」
「感謝するぞ、暇潰しにはもってこいだったからな…」
「舐めやがって…。だったら、正面からだ!!」
奇襲が通じないのなら、正面突破。ヤケになったのでは無い。これは賭けだった。世界
を旅していた時、偶然見かけた玩具。それをヒントに思いついた新技、それを大魔王相手
に試そうとしたのだ。
「まだ足掻くか…」
私は形を円盤状に変えた。更に回転しながら飛ぶ。そう、これはフリスビーを模した技。
自分でも、どれくらいの威力かなど分からない。行き当りばったりである。
「形を変えただけか、驚かせやがって…」
真っ直ぐ向かっていく私を、ピッコロは右手で掴もうとした。掴まれたら、一巻の終わ
りである。そう思った次の瞬間─────
ピッコロ大魔王の五指ならぬ四指が吹き飛んだ。
「な、何だと…?」
指を失った右手を見て、呆然とするピッコロ。最大のチャンス。私はそのまま右腕を肩
口から斬り落としてやった。ボタリと、地面に落ちる右腕。
「やった……やったぞォォ!!」
私は勝利を確信した。土壇場で出した新技で、再び上り坂に立ったのだ。予想外の逆転
であった。
- 193 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/08 23:10 ID:a2s2kMHY
- 「ピッコロ大魔王敗れたりィ! 片腕が使えないのが戦闘において、どれだけのハンディ
キャップになるか知らない訳ではあるまい!! いやぁ、偶然の産物だったが良い技だ。
白旗かい? それとも降参? はたまたギブアップかァ!?」
主人と戦った時も、セロリシティの市民達に罰を与えた時も、この感覚は得られなかっ
た。絶対的不利に陥った相手を見下す、この快感。何しろ、相手は同情の余地も無い残虐
非道の大魔王。私はこの瞬間、絶頂に達した。
「フン…この程度ではしゃぐとはな。俺にとっては腕の一本など、大した問題では無い」
「強がりも程々にしとけよ、ピッコロ…」
「よ〜く見ておけ、冥土の土産にな…。うおおおぉぉぉぉ!!!」
突然叫び出したピッコロ。何か技を出すのか、それとも腕の激痛ゆえの絶叫か。そのど
ちらも外れだった。この直後、私はとんでもない光景を目の当たりにする事になる。
何と、肩口から腕が生えたのだ。いや、再生と言った方が正しい。とにかく、ピッコロ
の右腕は元通りに戻ってしまった。生えたばかりの腕を、得意気に動かしている。
「ま……こんなところだ」
「嘘だ、腕が生え変わるなんて!」
「俺にとっては、エネルギー弾が口を利く方が信じられんぜ。まぁいい、終わりだ」
ピッコロの邪悪な眼光が私を射抜く。またピッコロにペースを握られてかけている。私
は勝負に出た。
「だったら………一撃で仕留めてやるぜェ!!」
再び円盤状になり、私はピッコロに襲い掛かった。狙うはその首。いくら再生能力を持っ
ていても、首を斬られれば即死なはず。だが、当のピッコロは全く動かない。
「動かなければ、かえって私が萎縮するとでも思ったか!? バカめ!!」
一瞬で、ピッコロの首を切り裂いた。しかし、全く手応えが無い。まるで、空気を攻撃
したような…。
「こんな下らない技に引っかかるとは、単純な奴だ…」
- 194 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/08 23:12 ID:a2s2kMHY
- 気円斬のパクりです。
おなじみ作品に新作、また活気が戻ってきましたね。
つづく
- 195 名前:Classical名無しさん :03/10/09 22:12 ID:XWZwIffg
- 乙。
しかし饒舌な操気弾ですな。
- 196 名前:Classical名無しさん :03/10/09 23:24 ID:YEA/mjWs
- 操気弾って案外弱い。
いや、案外じゃなくてやっぱりか・・・
- 197 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/09 23:58 ID:YEA/mjWs
- 天津飯と呼ばれた男の額が光る。よく見れば、頭がはげている。
彼の書斎にはDBが完全版も含めて発売分は全部置いてあった。恐らく、DBキャラの真似なら
何でも良かったのだろう。だが、彼の頭髪がキャラの選択を狭くさせた。
剃っているだけのクリリンはNG。一本だが確かに生えている餃子もNG。ピッコロ、フリーザ、セルは論外。
とすれば、ナッパと天津飯ぐらいしか選択肢がない。まぁ、ただのコスプレイヤーなので深くは考えていないのだろうが、
ともかくも、彼がなぜ額に三目を模したアクセサリーをつけているのか、これで理解できた。
その天津飯が今、気の奥義・ヤムチャを見せようとしている。
彼の目の前には蒸留水のはいった容器と電圧計がおいてある。「あぁまたあれか・・・」
メンバーに落胆の色が見える。まぁ、なんだ・・・その・・・MMRを見れば分かる。
蒸留水の上に手をかざし、気合いを込める天津飯(コスプレイヤー)
呆れる眼差しが電圧計に注がれる、どうせ動くんだろ。馬鹿が。皆同じように思っている。
が、次の瞬間。
http://www6.plala.or.jp/private-hp/samuraidamasii/kikaku/kahou/kahou73.gif
ビーム。
え、蒸留水は何だったの?
つーか、どこが天津飯や!!
等と突っ込みどころ満載だが、そんな事を考える余裕すらなくなる衝撃。
素直に思う、スゲーと。
「こ、これが奥義ですか!?」
トマルが叫ぶ。MMR活動の中で最も衝撃的な瞬間だった。
- 198 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/09 23:59 ID:YEA/mjWs
- 「この奥義を使えば、ミステリーサークルが作れると・・・」
キバヤシは一人落ち着いて天津飯に聞いた。すると天津飯は一枚の写真を差し出す。
http://village.infoweb.ne.jp/~angie/image/mist/circle/circle15.jpg
「これが私の作ったミステリーサークルです」
なんて迷惑なヤツだ。普通に犯罪じゃねーか。と言いたくなる所だが、そこはMMR。
真っ当な突っ込みをしてはMMR道に反する。
「凄まじい!! これが奥義・ヤムチャの力。この力があれば世界征服も・・・」
目がいっちゃってるキバヤシ。エヘエヘヘ、妙な笑い声を上げている。壊れかけてきた。
そこへ、意外にも冷静なナワヤが天津飯に質問する。
「この奥義はなぜヤムチャと言われているんですか?」
真っ当な質問だ、だいたいこの奥義は別に顔に傷ができるわけでも、足下がお留守になるわけでもない。
なのに、なぜヤムチャと名付けられているのか? 重大な疑問である。
「この奥義を使った者の周り全てがヤムチャ化してしまうからです」
天津飯はそう答えた。
このとき、誰もヤムチャ化の意味を理解してはいなかった。
次回予告 「ヤムチャ化したMMR隊員に悲劇が!!」
うんちく:「先行者」
何げに凄いロボット。自分で作ろうと思えばこの凄さが分かる。
ネタにしてる人、反省しなさい。 ・・・すんません、反省します。
- 199 名前:Classical名無しさん :03/10/10 00:02 ID:YEA/mjWs
- この作品はフィクションです。実在する人名・団体名とは一切関係ありません。
- 200 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/10 17:19 ID:eVFHrUjs
- 少し空けます
- 201 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/10 17:19 ID:eVFHrUjs
-
- 202 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/10 17:20 ID:eVFHrUjs
- >>193
ピッコロは背後にいた。私が切り裂いたのは、ピッコロの超スピードによって生み出さ
れた幻、残像だったのだ。そして、ピッコロは私を鷲掴みにする。動けない。
「さぁて、どうしてくれようか……」
「あう…」
私に触覚は無い。つまり痛みを感じないはずなのだが、恐ろしく痛かった。ピッコロの
握力によって締め付けられる苦痛が、じわじわと押し寄せてくる。私は死を悟った。こう
なれば、潔く死ぬのみ。武道家ヤムチャに生み出された者として、見苦しい最期は許され
ない。私には、誇り高い死を選ぶ義務があった。
しかし、それと同時に死への恐怖も肥大していった。誇れる功績も残せず、袂を分かっ
た主人との再会も果たさぬまま、死ねる訳が無い。生と死のジレンマ。ピッコロに握られ
たまま、私は心に溜まったものを全て吐き出した。
「命乞いはしない……が、助けてくれぇ! せめて主人ともう一度会うまでは死ねない!
だが、俺は死を選ぶ。殺せ……でも、死にたくないんだよォォォ!! 見逃してくれれば、
何でもする! 俺を殺しておいた方が身のためだぞ、ピッコロォォォォォ!!!」
自分でも呆れる程の支離滅裂ぶりであった。エネルギーの収縮を最大に利用し、思いの
丈を叫びまくる。そして、やがて落ち着いた私にピッコロが言った。
「ここまで狂った野郎は初めてだぜ…。クックック…生かしておいてやろう、何か面白い
ものが見られるかもしれんしな………」
「え…」
信じられなかった。私は助かったのだ。誇り高い死を選んでも、薄汚い生を選んでも、
私は殺されていただろう。精神の希薄さから、どちらにも転べなかった中途半端、それが
私を助けたのだ。
こうして、私はピッコロに従う羽目になってしまった。命は助かったのだから、幸運だっ
たと言うべきだろうが。
- 203 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/10 17:20 ID:eVFHrUjs
- てっきり奴隷の如き扱いを受けると思っていたが、そうでは無かった。ピッコロは私に
は目もくれず、黙々と修行に励んでいる。山を疾走し、拳を振るい、蹴りを放ち、エネル
ギー波を撃つ。その修行量は、主人のそれを遥かに上回っていた。初めて出会った頃は邪
悪の化身にしか見えなかったが、修行をしている時は、大魔王であるはずのピッコロが一
人の武道家に見えた。
修行を終え、近くの川で水を飲むピッコロ。そこへ近付き、私は疑問をぶつけてみた。
「おい、ピッコロ大魔王…。何でそこまで修行する? はっきり言って、現時点でもお前
の強さは世界一だと思うが…」
ピッコロは振り返らずに答えた。
「貴様に答える必要は無い。失せろ」
予想通りの反応だが、私は引かなかった。
「俺には分からねぇんだよ、生きる意味っていうのかな。主人が俺を生んだ理由は、天下
一武道会で勝ち抜くためだが……俺は嫌だった」
「………」
「次は人間に溶け込もうと思ったが、これも無理だった。色々やったが、全部失敗しちまっ
た。そして最後に辿り着いたのが、孤独。しかし、これも邪魔されたんだ…」
「………」
「後は自由になったと自分に言い聞かせて、適当に遊び呆けただけ…。お前と出会ったの
も、その延長上だ。俺は生きたいが、その意味が見出せない……」
「俺に聞いてどうする? そんなもの、知るわけが無いだろう」
「だからさ、そのヒントにアンタが修行する理由を聞きたいんだよ」
しばらく黙った後、ピッコロが口を開いた。
「俺の目的は世界征服、そのための修行だ。分かったか! さっさと失せろ!!」
「嘘だね。今の強さでも、世界くらい十分に支配出来るはずだぜ?」
この言葉で、ピッコロの目の色が変わった。
- 204 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/10 17:20 ID:eVFHrUjs
- 「いいか、俺の世界征服に邪魔な奴がいる……孫悟空だッ!! 父は奴に殺され、そして
俺は託された! 俺は必ず奴を殺し、この世を地獄に変えてみせる! 貴様のような、フ
ワフワしたエネルギー弾などとはワケが違う! これは俺様の使命、宿命、運命なのだ!
ピッコロ大魔王の仇は、ピッコロ大魔王が討つッ!!」
息を荒げる大魔王。私はこの時、目の前のピッコロが“二代目”である事を初めて知っ
た。憎悪に満ちた野望の核にある、煮えたぎる熱き魂。そこに私は惚れてしまった。この
大魔王に惚れてしまった。好き勝手にする自由もあれば、誰かに仕える“自由”もある。
即座に決断した。自分の全自由を使ってでも、ピッコロの野望を成就させてみせる。
「ピッコロォ!! 俺は見つけたぞ………必ず、アンタを暗黒の支配者にしてやるッ!!
ウハハッ…ウハハハハハハハ──────────ッッッ!!!」
何色も混ぜられ、中途半端だった私の色は、一気に暗黒に染まった。ピッコロ色とでも
言うべきか。自由という便利な言葉に逃げていた私の生きる目的が、遂に定まったのだ。
ピッコロの話によると、十ヵ月後に第23回天下一武道会が催される。私が主人と別れ
た時はまだ武道会まで一年半あったが、いつの間にかそれだけの時間が経っていたのだ。
「なるほど、天下一武道会で孫悟空を殺す算段か…」
「そういう事だ。奴を殺したら、世界征服を開始する…!」
「だが、わざわざ大会に出場する意味なんかあるのか?」
「俺とてゲームくらいは楽しみたい。それに、世の武道家がどれ程のレベルなのかも知っ
ておかねばならん。もしかすると、孫悟空を超える者もあるかもしれんしな…」
「はぁ…」
「それに、天下一武道会なら俺の名を知らしめるのには絶好の舞台だ。人間共に、俺の強
さと恐ろしさを存分に味わわせる事が出来る!」
ピッコロは冷静だった。日々の鍛錬を欠かさず、しかも計算高い。仮にも一度戦った私
には、彼の凄さが肌で実感出来たのである。
- 205 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/10 17:22 ID:eVFHrUjs
- 夕方になりました。
MMRの作者さん、申し訳ありません。
つづく
- 206 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/10 17:23 ID:eVFHrUjs
- >>チャムヤ
ブウ相手に、ヤムチャがどうするのか…。
不思議な世界観に期待してます。
>>ハンター・ヤムチャ
アサガオに笑いました。
後は美談になるかと思いきや、二巨頭の一角・ブリーフ出た!!
>>MMR
先行者・・・中国のアレですか。
いよいよもって、怪しくなってきましたね・・・。
>>野球部
勝ちも負けもどっちもあり得る。ようするに、予想がつかない。
プーアル凄いですね。
>>HELL
題名の通り、ダークな世界観ですね。
あぁ…ナッパ【追悼】
>>召集のヤムチャ
ヤムチャ(自作自演)、18号、ウーロン辺りと思ってましたが…見事。
スイスイ読めて、オチも綺麗でした。
- 207 名前:Classical名無しさん :03/10/10 21:40 ID:nILWjQ5k
- ほんと寂れたなあ
移転は失敗だったな
- 208 名前:Classical名無しさん :03/10/10 22:13 ID:IiewFLcE
- >>207
別に人に見てもらうためのSSじゃないんだからいいよ。
- 209 名前:Classical名無しさん :03/10/10 23:54 ID:3v8A09gc
- バキスレは好調なのにな。やっぱり漫画カテゴリの中にいるべきだった。
- 210 名前:Classical名無しさん :03/10/11 00:09 ID:mlWZi2Lw
- 懐かしいな。悟空がまだこれくらいのチビだった頃の話だけどな。
今じゃ皆、当たり前のように知ってるけど奴等サイヤ人って月見ると
大猿に変身しちまうんだよ。でもな、当時アイツが宇宙人だなんてなぁ・・
そんな事思いも因らなかったんだよ。作者だって・・げふんげふん・・・
要するに昔悟空が満月を見ちまって大猿に化けちまった話なんだよ。
満月から出るブルーツ波を受けた悟空は巨大な猿のバケモノに・・
あの時はたまげたね!もうビックリよホント。
でも、ひとつ弱点があってさ まぁ知ってると思うんだけど尻尾をな
切っちまうと元の姿に戻るってわけだよ。言うのは簡単だけど
暴れまわる悟空の尻尾を切り落とすのは至難の業だよ。おっかねぇしな・・
そこで立ち上がったのがヤムチャなんだよ。あいつは凄いね
何にでも変身出来るのさ、ホント便利な奴だぜ。
勇敢なヤムチャはハサミに変化して、大猿悟空の尻尾を切ったんだよ。
ほんと凄いよな・・・
プーアルは
- 211 名前:Classical名無しさん :03/10/11 01:08 ID:XyV08F8A
- 何で廃れたって言うかなあ…
掲載作品は結構多いと思うけど。
- 212 名前:Classical名無しさん :03/10/11 01:41 ID:sSnr.rgA
- うーん。廃れたって言う人のレスを見てると想像がつくけどね。
- 213 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/11 06:35 ID:enPXjlDM
- 前回>>182
ラディッツは、ガッシリとヤムチャの手を握り、
ドラゴンボールを譲ってくれと強く訴える。
握られた手が、徐々に痛くなってきたので、
離してくれと手を振りほどくヤムチャ。
「じゃあせめて、どんな願い事をするか話してくれ」
ヤムチャが手を摩りながらそう言うと、ラディッツは事情を話し始めた。
「俺には弟がいるんです、名前はカカロット。
あそこにいる、ゴクウと言う人がそうです」
ヤムチャとブリーフが一緒に驚いた。
いきなり仲間の兄貴だと言われたのだから、普通の反応だろう。
「あんたゴクウの兄貴だったのか!!」
「そうです。カカロットは赤ん坊の頃に、
地球を制圧するために送り込まれた、サイヤ人なんです。
まあ、色々あってカカロットは、地球制圧しなかったみたいですけど」
ラディッツから明かされる、ゴクウの過去。
ヤムチャとブリーフは、腕を組んで話しを黙って聞いている。
「それで、私が地球に着いた時に、
一緒に地球に来た、親父からの命令で、地球を征服しなかった
カカロットにヤキ入れて来いと言われましてね」
- 214 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/11 06:38 ID:enPXjlDM
- そこから、ラディッツは苦虫を噛むような顔で話し始めた。
自分が嫌だと言っても、弟をぶん殴って来いと命令する父親。
いやいやながら弟を襲撃する自分。
そしてその事で、いまだに弟夫婦との確執がある事。
全ての責任を自分になすり付けて、弟夫婦と仲良くなるバーダック。
その結果、何時の間にか、自分が勝手に暴走した事に
なっていると言う摩訶不思議な展開。
「私は、自分が悪くなかったと言いたいんじゃない。
俺の言っている事を、ほんの少しだけ弟に信じてもらいたいんだ
もう俺一人の力じゃ無理だ。弟は俺の言う事なんてまるで信じてくれない。
そのドラゴンボールの力を使わせてくれ」
話しを全て聞いたヤムチャは、黙って手持ちの袋からドラゴンボールを取り出した。
「解ったよ、ラディッツさん。シェンロンも、俺の願い事を足蹴にした後、
玉の中に戻っていったから、まだ願い事は叶えれると思う。
俺もよく知らないから、絶対とは言わないが。
ドラゴンボールが石になっていないところを見ると、多分平気だろう。
ですよねブリーフ博士。ラディッツさんの願い事、
シェンロンは叶えてくれますよね」
ヤムチャからの問に、首を横に振るブリーフ。
「それは無いな、何故ならドラゴンボールはわしが貰うからだ」
不気味な静寂が辺りを支配した。
つづく
- 215 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/11 06:42 ID:enPXjlDM
- >>操気弾
このまま行くと、操気弾が悪に完全に染まりますね。
天下一武道会編も楽しみです。
>>MMR
コスプレイヤーでしたか。
このまま行くと、ヤムチャのコスプレも出てきそうですね、
しかし先行者を出してくるとはw
>>210
本当凄いですよね。勇気があるなあ。
- 216 名前:Classical名無しさん :03/10/11 07:49 ID:zDJlaZgo
- ヤムスレ衰退の根拠
@ レス上げてくる人間がほぼ同じ (ID:nILWjQ5k・ID:YEA/mjWs)
A 明らかにラウンジクラシックで浮いている。しかも、あまりこの板で
歓迎されていない。(存在自体知らないクラウン住人も多し)
B Aの理由ゆえに、この板での新しい住人の増加はあまり期待出来ない。
C しかも、ヤムスレ自体がクラウン住人を拒否している。(>>41の指摘)
当初、移転の理由を全くクラウン住人に説明せず。礼儀を知らな過ぎる。
それを指摘されると、しぶしぶ取って付けた言い訳をする始末。
D 漫画カテゴリから離れた事で、旧来の人間も間違いなく減少している。
末期的な状況ですね。さようなら
- 217 名前:Classical名無しさん :03/10/11 11:58 ID:az22x6E6
- ええ感じに進んでると思いますが。
- 218 名前:Classical名無しさん :03/10/11 12:06 ID:lzM71.to
- ヤムスレはROM主体ですし、ヤムラインみたいなもので無い限り、
住民が勇んでレスすることはないでしょう。
もっとも、新規の住民が現れ難いのは事実ですから、嫌われないレベルでの
宣伝は必要かもしれません。
- 219 名前:斗貴子さんの短パン@トリップ焼失中 :03/10/11 12:17 ID:wbClF3r6
- な、なんでこんな所にこのスレが…
しかし見ない間に大きくなったなぁ。
少漫板初代スレの頃、必死に盛り上げていたのが懐かスイ。
- 220 名前:Classical名無しさん :03/10/11 23:09 ID:YEA/mjWs
- 操気弾、毎回楽しいわ、ホント。
>未練たらしいぜ・・・
どこに行った? 楽しみにしてたのに。
- 221 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/11 23:15 ID:YEA/mjWs
- 奇妙な奥義を見せられ、ミステリーサークルを作ったと自称するコスプレイヤーに会ったMMR隊員。
やはり、キバヤシに連れて行かれるとろくな事がない。だいたい気の奥義って何だよ。
あれおかしいじゃん、小学生の工作みたいなロボットがさ、股からビームなんてSFでもやらねーぞ。
一人満足げに調査終了を実感するキバヤシをよそに他の隊員達は冷ややかなものである。
「キバヤシよぉ。今回の調査でミステリーサークルについては新たな見解が得られたが
グレイについての情報は何一つ得られなかったぜ」
「何を言っているんだナワヤ。究極奥義ヤムチャは通常の人間には不可能な技だ
あれこそ、グレイの関与を裏付ける証拠だろ」
「お、おい!! あいつは普通の人間だったじゃねーか」
「よく見てなかったのか、ヤツには額に第三の目があった。おそらくは宇宙人
またはそれの改造を受けた人間だ。そう、つまり天津飯はグレイだったんだよ」
「な、なんだってーーー!!」
MMR第一巻を思い出しそうな話だ。本人さえも手品と言っているスプーン切り(曲げの応用)
に対しMMR隊員達は超能力者であると結論づけ、手品だと言っているのは事実の隠蔽工作だとしていた。
まぁ、そんなわけだから、MMR隊員にかかってはプラスチックの安い瞳を額につけるだけで
宇宙人になったり、人体改造を受けたり、そんな事があってもおかしくないのである。
無論、キバヤシだけだが・・・
- 222 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/11 23:16 ID:YEA/mjWs
- いつものキバヤシ節にいつものように反応してしまうMMRメンバー。だが、ただ一人ナワヤだけが冷静に問う。
「な、なぁ。おい、キバヤシ。いくら何でもあのアクセサリー相手に三目はないんじゃないか?」
「いや、あのアクセサリーは写楽の絆創膏と同じだよ」
「なに?」
ナワヤが疑問を持った瞬間、キバヤシの目が光る。キバヤシトーク炸裂!!
「いいか。いい年した大人がコスプレなんぞ普通はやらないんだ。
それを上半身裸で図太い帯の付いた長パンをはき、地味に天津飯のコスプレをやっている彼は普通じゃない」
まぁ、気の研究家って言う時点で普通じゃないと思うが・・・
「地味な天津飯を真似ているのはミーハーでない証拠だ。ヤツは筋金入りのコスプレイヤーなんだ。
そんなヤツが天津飯になりきれない唯一の点。それがプラスチック製の瞳だ。
明らかに偽物だと分かるようなオモチャを彼ほどの人物が付けると思うか?
答えは否だ。 現在科学技術の発達は凄まじく、遺伝子改造技術により青いバラはおろか
胴の長い猫さえ作れるようになってきた。そんな中三目を作れないのはおかしいだろ
筋金入りのコスプレイヤーなら、遺伝子改造ぐらいするはずだ。いや、仮にそこまでしなくても
ハリウッド程度のメイク技術があれば三目など簡単に作れるんだよ。
なのに、あのおざなりな瞳。あれをおかしいと思わなかったのか?」
「ま、まさか・・・」
ナワヤの顔に緊張が走る。
- 223 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/11 23:18 ID:YEA/mjWs
- 「そう、あのアクセサリーはダミーだったんだ!!」
「し、しかしキバヤシ。ダミーとは言っても第三の目がある場所に注目を集めるダミーだと逆効果なんじゃ・・・」
「余計バレやすくなると言うのか? 違うな、誰でもあんな物をつけていたら一度は注目する
天津飯の額を見つめ、プラスチック製の目が付いている。さらに体はコスプレ。
これだけ条件が揃えば、人は皆『下手なコスプレだな(プ』と思ってしまうだろう。
そこにこそ、ヤツの狙いがあったんだ。
一度注視すれば、二度はやらない。敢えて目立たせる事により逆に本来の物を隠そうとする意図があるんだよ!!」
「じゃぁ、あの下には本当の目があるって言うのか?」
「そう考えて間違いあるまい。」
「なんて事だ、俺たちは既に宇宙人からの侵略を許していたのか・・・」
「あぁ、俺たちは既に手遅れだったのかもな・・・ だからこそ、こうしてはいられない
バシャールからの通信を解読し、グレイに立ち向かう事こそ。俺たちに課せられた使命だ!!」
うんちく:「胴の長い猫」
イケダが大学在籍中に見たという猫。胴の長さだけで1m50cmぐらいはありそうに見えた。
で、手足の長さは普通。・・・あれじゃ歩けないでしょ。
うんちく:「宇宙人」
地球外知的生命体の事。MMRでは存在が当然の前提になっている。
- 224 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/13 01:34 ID:FzJXEl0I
- >>MMR
な・なんだっ(略
キバヤシが生き生きとしてますね。
最近、アクセス規制が凄いみたいで
自分も巻き込まれてしまいました。
- 225 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/13 02:17 ID:Y.pQXFlE
- >>204
天下一武道会までの残り十ヶ月、石に噛り付いてでも強くならねばならない。ピッコロ
は勿論、私もかつて無い程修行も明け暮れた。大魔王の部下として、足手まといになるよ
うでは駄目なのだ。必死だった。
飛行速度、分裂速度、耐久力、精神力、全てをレベルアップさせねばならない。飛行速
度を伸ばすために、山中を飛び回った。分裂速度を増すために、分裂と融合の反復を行っ
た。耐久力を高めるために、あらゆる物に体当たりした。精神力を高めるために、瞑想し
た。そんな事を毎日、不眠不休で繰り返したのだ。当然、ある程度までは強くなった。そ
う、ある程度までは…。
「うぅ…ダメだ、これ以上は……!」
ある日、私は気づいてしまった。所詮、自分はエネルギー弾。いくら鍛えても、結局は
秘められたエネルギー量が実力を左右する。修行次第で潜在するエネルギー、つまり気の
量を増幅出来る人間とは違うのだ。私のエネルギー量は、主人の補給以外に増やす方法が
無い。
「これが俺の実力なのか! 主人がいなければ、強さが頭打ちになってしまう……その程
度の存在だったのか!!」
登れば登るだけ、道は出来ると思っていた。しかし、“操気弾”という山は余りにも低
かった。低い頂上で、自分より高い山を仰いで嘆く。もう登るべき道は無い。
「こんなのって…こんなのって……ありかよォォォ〜〜〜〜〜!!」
その時だ。急に私の身体が激しく火花を散らし始めた。
「うわっ!?」
身体中から力が溢れてきた。かつてない程のパワーが、私の内から湧き出てきたのだ。
「こ、これは……!」
私はどんな努力をしても、自力では気の最大量を変える事は不可能なはずだった。だが、
この時のエネルギーは明らかに主人から授かった気の量を凌駕していた。すると、驚いて
る私にピッコロが話しかけてきたのである。
- 226 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/13 02:18 ID:Y.pQXFlE
- 「ようやく、俺の修行に使えるようになったか…」
「ピ、ピッコロ! これはどういう事だ!? 知っているのなら教えてくれ!!」
「簡単な事だ…。お前は自分をエネルギー弾だと思っていた。そして、その限界に気づい
た。だから強くなったのだ」
「えぇっ!? 全然分からん!!」
二度は言わん、とばかりにピッコロは口を閉ざしてしまった。結局、自分のパワーアッ
プの原因は分からずに終わってしまったのだ。だが決して不利益な現象では無い。むしろ、
手放しで歓迎すべき事。私は強くなった。
今にして思えば、あの現象はこういう事だったのではないかと思う。これまでの私は、
自分を“エネルギー弾”と認識していた。つまり、知能や意志を持つ“一つの生命体”と
は認識していなかったのだ。そして、修行を通じエネルギー弾の限界を悟った時、私の前
に初めて生命体としての道が開けたのだ。自らを生命体と認識した私は、己の力で気を増
幅出来るようになったのである。もっとも、これはただの仮説。単に怒りで気が増えたの
かもしれないし、本当にたまたまだったのかもしれない。真相は謎のままである。
「まぁいい、強くなれたのだからな。吠え面かくなよ、ピッコロ」
「自惚れも程々にしておけ……貴様と俺との格の差を思い知らせてやろう」
「うおおおぉぉぉぉぉ!!」
私は真正面からタックルをかける。やはりスピードが増している。二倍、いや三倍か。
「このスピード、かわせるか!?」
「かわす? ………バカめ」
ピッコロの胸部に激突した。残像では無い、手応えはある。だが、ピッコロの表情に変
化は無かった。全身全霊の一撃が、全く効いていないのだ。
「バカな…」
「以前の戦いで、俺が本気だとでも思っていたのか。こいつはお笑い種だな」
ピッコロ大魔王は予想より遥かに強かった。やはり、私が見込んだ男。
- 227 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/13 02:19 ID:Y.pQXFlE
- そして、地獄は始まった。ピッコロとの修行は正に拷問。彼は私が死んでしまってらそ
れまで、という程度にしか思っていなかった。正直、何度消滅されかけたか分からない。
だが、修行とは厳しければ厳しい程効果も出るもの。私はメキメキと実力と自信をつけて
いったのだ。
自分の性質を見抜き、磨く。己の気をより頑強に、精密にする。ピッコロとの組み手も、
勝てないまでも相手になるくらいには仕上がった。心の奥底にあった主人への想いは、私
が強くなるにつれて記憶の彼方へと沈んでいったのである。
光陰矢のごとし。時間はあっという間に過ぎ、天下一武道会の前日になっていた。
胡坐を組むピッコロに、その前に浮かぶ私。十ヶ月間共に過ごした仲ではあるが、どう
にも気まずい。妙な高揚感と不安感が入れ替わり、私を襲っていた。そんな私に、微笑を
浮かべながら大魔王が語りかける。
「ククク…不安か? 操気弾」
「不安と言うか、楽しみと言うか……。アンタはどうだよ?」
「俺は不安も感じなければ楽観もせん、あるのは殺意だけだ。孫悟空へのな…」
「……流石だな」
一瞬、心底ピッコロを恐ろしく思った。この男は晴れ舞台の寸前という場面でも、様々
な感情を押し殺し、殺意を研ぎ澄ましている。やがて来る復讐劇のフィナーレのために。
「そう力むな、貴様の強さは俺が保障する。孫悟空は無理としても、他のザコなら十分倒
せるはずだ」
「アンタのお墨付きってワケか、有難く頂戴するとするかねぇ」
こうして夜は更け、やがて朝日が差し込んできた。地球の自転を考えると、そろそろ出
発せねばならない。僅かながら睡眠を取っていたピッコロが私に命令する。
「行くぞ、操気弾。世界征服の始まりだ!!」
三年に一度の格闘技の祭典、天下一武道会が幕を開ける─────
- 228 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/13 02:22 ID:Y.pQXFlE
- 体育の日。
10月10日の方が良かった。
つづく
- 229 名前:Classical名無しさん :03/10/13 11:15 ID:by5eOwbE
- 操気弾キター
- 230 名前:都立DB高校野球部 :03/10/13 16:15 ID:xkacZ7as
- >>147
球場がザワつく。九回裏、マウンドに登るヤムチャ監督兼(ryを見ての反応だ。
疑問の残る采配だ。セルは好投していた。失点は初回の一点のみで、あとはノーヒットに抑えていたのだから。
「プーアルさん…ヤムチャさんを使う意味はあるのですか? 僕、まだいけますよ!!」
セルも納得がいかない。当然のことだ。プーアルは
「まあ、抑えのエースだからな…あの人ならまず間違いなく抑えられるから、我慢しな。チームの為だ」
「くっ!!」
手に持つタオルを地面に叩きつけ、セルはベンチ奥に引き下がった。
他の部員も、プーアルに疑問の目を投げかける。皆、納得がいかないのだ。
何故、エースのセルが好投しているのに代えられなくてはならないのか…?
(ヤムチャさん…ナメられてますよ。払拭してください。10球で、片付けなさい)
「どうだ? オレの球!?」
ヤムチャの問いかけに、無言で答えるキャッチャー・フリーザ。
(プーアルさん…ホントに大丈夫ですか!? 球が全然違う…セルとは比べられません!!)
- 231 名前:都立DB高校野球部 :03/10/13 16:16 ID:xkacZ7as
- ――プーアルさんは、オレに言った。
「ヤムチャさんにはどんな球でも要求して構わないぜ」
「いえ、何故セルを代えねばならないのか、と……」
オレはセルの力を一番良く知っている。アイツはヤムチャさんとは比較にならない好投手だ。
何か、ヤムチャさんに一つでもセルより上回る部分があるってのか!?
「ヤムチャさんのスピード・コントロール・球威・球のキレ・ノビ・フィールディング…確かに、どれをとってもセルにゃあ敵わねェな」
「なら、何故抑えのエースをやらすんです!?」
「まあ、俺の言うことを聞けよ…必ず抑えられるからさ。」
プーアルさんは、いつものように自信に溢れた顔で言い切った。
「プレイ!!」
《池山高校・3番…》
プーアルさんの言ったことが間違っていたことは無い…ならば、信じて要求するしかないっ!!
今まで見てきたところ、この3番の弱点は…外角の真ん中ら辺。粗いスウィングだから、うまく捌けていなかった。
(さあ、ヤムチャさん、ここです、寸分狂わずここに!!)
(よっしゃあ…そこだな?)
ヤムチャ、振りかぶり、投げる。球は浮き上がっているように見える。
カーブのような変化か…? そして、スライドして沈む。
(どこに投げてる!? このままじゃ地面に――)
その時――地面に接触しようという刹那――、球は、確かに浮いた。
そして、上昇運動を継続したまま、要求どおりのコースに突き刺さる。
「スッ…ストライーク!!」
(なんだァ…? 浮い、た……? 地面に叩きつけられる瞬間に、浮いて、曲がってきた?? )
プーアルはほくそえみ、他の部員に聞こえるように大声で言った。
「 こ れ が 操 気 球 よ ! ! ! ! 」
- 232 名前:Classical名無しさん :03/10/14 10:57 ID:nILWjQ5k
- 意地張ってないで誰か上げようぜ
- 233 名前:Classical名無しさん :03/10/14 14:59 ID:CTIcrE3Q
- 荒らしがいないと分かっていても、
上げるのは躊躇する
- 234 名前:Classical名無しさん :03/10/14 20:17 ID:by5eOwbE
- 意地とかじゃなくて癖って言うのもあるよな。
- 235 名前:Classical名無しさん :03/10/15 21:23 ID:SrEI0ol6
- (なんだァ…? agaっ、た……? datに落ちる瞬間に、浮上して、agaってきた?? )
232はほくそえみ、他の住民に聞こえるように大声で言った。
「 こ れ が 操 気 レ ス よ ! ! ! ! 」
で、ageます
- 236 名前:Classical名無しさん :03/10/16 03:17 ID:by5eOwbE
- さて、書き込めるか?
- 237 名前:乳輪サンダー ◆LAAVBSgw :03/10/16 03:19 ID:.ZVFQ3FA
- 長文読むのめんどくさ〜
- 238 名前:Classical名無しさん :03/10/16 03:26 ID:E6J68Xzo
- あへあはえはへは
- 239 名前:Honey☆man((・∀・) age 超竜軍団長) ◆ney6ECGc :03/10/16 03:37 ID:7htSPKNo
- テスト
- 240 名前:Classical名無しさん :03/10/16 06:07 ID:Ui62MQqk
- 2ちゃんねるで有名な【5大AA】たち
∧_∧ ∧_∧ /■\ n从n
( ´∀`) ( ・∀・) (´∀` ) ミ*´(Å)`ミ ∋oノハヽo∈
( ) ( ) ( ) ( ) ( ^▽^)
| | | | | | | | | | | | ⊂ )
(__)_) (__)_) (_(__) (_ )__) = (__/"(__)
【モナー】 【モララー】 【おにぎり】 【エロズリー】 【かおりん祭り】
- 241 名前:Classical名無しさん :03/10/16 14:24 ID:msintqRA
- 保守
- 242 名前:Classical名無しさん :03/10/16 15:39 ID:RuHRVPEQ
- ヤムチャ
降 臨
-そして世界は滅んだ。
大活躍だね、ヤムチャ☆
- 243 名前:Classical名無しさん :03/10/16 22:11 ID:LlHTVuN.
- やはりsageの方がいいようだな
- 244 名前:Classical名無しさん :03/10/16 23:24 ID:3v8A09gc
- 移転は果たして成功したのか?
バキスレの隆盛振りをみると、やはり漫画板から
出るべきじゃなかったような
- 245 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/16 23:28 ID:WjZiydNE
- >>前回213
ヤムチャは、ラディッツ、ベジータと出会い、学んだ事があった。
サイヤ人達とも、話せばわかり合えるのだと。
生まれた星が違っても、心は通じ合うのだと。
だが、目の前にいる地球人とはいつも心が通じ合わない。
数回ほど、大きく息を吸って、心を落ち通けるヤムチャ。
「どんな願い事をシェンロンに頼むのか、聞かせてくださいな」
言葉に優しさを含みながら、美しい声でブリーフに質問するヤムチャ。
大人の条件の一つ目は、まず相手の話しを良く聞く事。
感情的になって、相手の話しを聞かないのは子供。
ヤムチャは立派な大人。盗賊稼業で生計を立てている立派な大人。
ブリーフだって立派な大人。近くにあった椅子に座ると、紅茶を片手に持ち、
足を組んで、優雅で美しい雰囲気を漂わせ、
ハスキーボイスでヤムチャの質問に答える。
「なーに、サイヤ人に代わる世界の危機を呼び寄せ様と思ってな」
顔をニカっと笑わせて、白い歯を見せるブリーフ。
太陽の光が白い歯に反射して、歯が光る。
そんな綺麗な白い歯が反射した光を浴びながら、
ヤムチャは、先ほどからブリーフが作り出している、
良い笑顔と自分の質問の答えがちょっとだけ憎たらしくて、
全力かめはめ波を発射した。
- 246 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/16 23:28 ID:WjZiydNE
- ヤムチャが放った、かめはめ波は
あと30cmでブリーフに直撃と言う所で、急に曲がった。
本来の軌道から逸れたかめはめ波は、あらぬ方向に飛んで行ってしまった。
チッと舌打ちするヤムチャ。
ブリーフはにやりと笑い、指を左右に振る。
「ヤムチャ君、わしにその程度のエネルギー波は効かないよ」
白い歯を見せて、またもや良い笑顔を作るブリーフ。
「さっきからブリーフさん、変な事を言ってますけど
どうしたんでしょうか。何か深い考えでもあるのでしょうか」
突然の事で、状況をあまり理解できていない
ラディッツが、ヤムチャに話しかけてきた。
「ええ、きっとあるでしょう深い考えが。奈落の底みたいな深い考えが」
この後ヤムチャは、本気を出したブリーフの戦闘能力に驚愕する事になる。
ヤムチャはヤムチャで大変な頃、クリリンは最強の一発芸
気円斬を使って地球真っ二つを本気でやろうとしていた。
右手を上に上げ、気円斬が出来あがると、トウっと叫んでジャンプ。
気円斬を持っている右手を力強く振りかぶる。
「私はクリリン、地球斬りのクリリン。いくぞ必殺きえ・エエエエエエエ」
気円斬と言いかけている途中で、つい先ほどあらぬ方向へと飛んでいった、
ヤムチャの全力かめはめ波が、クリリンの背中を直撃。
そのままキエエエエエエエと叫びながら、
かめはめ波と一緒に、空の彼方へと消えていった。
つづく
- 247 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/16 23:30 ID:WjZiydNE
- >> 操気弾
遂に来ましたか天下一武道会。
ヤムチャと今の操気弾がどうからんでくるか楽しみです。
>>野球
更新乙。
操気球は最強に近い玉ですね。
- 248 名前:Classical名無しさん :03/10/16 23:36 ID:Xr4h0btQ
- >>244
なんで失敗と思うかが俺にはよく分からないな…
ほら、作品も来てるし全く問題があるようには見えないんだが。
無理に感想とか書く必要はどこにもないし。必ず反動が来るしな。
- 249 名前:Classical名無しさん :03/10/17 00:04 ID:cWK007Rg
- >>244
あそこの隆盛は漫画板云々とは関係無いだろ。
前からいるSS書きが頑張ってるだけ。
マンセーしかいないから賛同レスが多いってのもあるが。
- 250 名前:Classical名無しさん :03/10/17 01:00 ID:by5eOwbE
- >>244
つか、それ以前にあそこも盛ってない。
- 251 名前:Classical名無しさん :03/10/17 02:32 ID:wgec9P/E
- もうどうでもいいだろ。他所は他所、うちはうち。されど仲良しだ。
向こうにでばってまで根拠のない中傷して恥をさらすな
- 252 名前:Classical名無しさん :03/10/17 02:43 ID:by5eOwbE
- >>251
本当だ。 ただ、今までここにレスしてきた連中を見ている限り
ヤムスレが荒れていると思ってるヤツは一人もいないようだから、
よそに出張って書き込んだのは、関係ないヤツだろ。
ま、>>251の言うようにどーでもいいことだから、俺はやめるわ。
- 253 名前:Classical名無しさん :03/10/17 17:15 ID:nILWjQ5k
- ageなきゃ誰も作品を書いてくれないのが悲しい
- 254 名前:yamucha^_^ :03/10/17 18:35 ID:q3hPfzWQ
- http://angelsld.hp.infoseek.co.jp/yomimono.htm
- 255 名前:Classical名無しさん :03/10/17 18:37 ID:by5eOwbE
- 昨日来てるじゃんよ・・・
- 256 名前:Classical名無しさん :03/10/17 20:29 ID:9b/Zf2Jo
- なんか職人と住人合わせて6人くらいだな、書き込み。(荒らし除く)
あとROMが10人くらいで計16人くらいか、今のヤムスレの住人。
あと、野球も少しはレスしてやれよ。誰も感想書かねえじゃないか。
確かにクソつまらんが、ウソでも面白いと書いてやれ。
都立DB高校野球部最高です。作者さん頑張れ
- 257 名前:Classical名無しさん :03/10/17 20:30 ID:by5eOwbE
- 本人がレスいらん。って言ってたから躊躇するんだよね。
- 258 名前:Classical名無しさん :03/10/18 01:44 ID:IiewFLcE
- っていうかもう感想レスつけるのやめようぜ。
SSとROMしかいない空間の方がいい気がする。
- 259 名前:Classical名無しさん :03/10/18 02:36 ID:LlHTVuN.
- それは殺風景過ぎて、なんかイヤン
- 260 名前:Classical名無しさん :03/10/18 05:20 ID:G0ke9VQk
- >>258
感想が無さ過ぎるのもちょっとな。
- 261 名前:Classical名無しさん :03/10/18 13:53 ID:RWtivpKE
- >>230-231
地面スレスレで浮き上がり、渦を巻き、一瞬止まり、最後はストライクゾーンに入る。
操気球のバリエーションは無限大。
「ストラィーク!! バッターアウト!!」
3番加藤は、為す術も無く三振した。
(なんだ、あの球…常識を超えてる!! ゼッテーイカサマだよぉ…)
フリーザはこの球の存在を知らなかった。
(ヤ…ヤムチャ監督(略)にあんな隠し球があったなんて…!! こりゃあ、この回だけで攻略するのは無理だ!)
「ふっ…あと七球でキメろよ、フリーザ。決して余裕な訳じゃねえんだ」
プーアルには不安があった。しかし、勝利を収める自体に疑いは感じなかった。
「ヤムチャか(略)!! いいっすよあの球! もう少し遊んでいきましょう」
「遊ぶって…何?」
「もう少しボール球も絡めて行こうってコトです。そうするとより安全です」
ヤムチャ監督兼部長兼キャプテン兼抑えのエース兼レモンの砂糖漬け作成係は
何が安全なのかは理解出来なかったが
「分かった!!」
と答えておいた。
《4番・サード竹之内君》
池山高は、打線は強力ではないが、こいつは別である。
高校通算38本塁打の強打を誇り、主将を務める男でもある。
セルが唯一獲られた一点は、この男のホームランによるものであった――
(操気球はスゴイけど…万が一当たればスタンドだ。セルの球でさえ運ぶのだから、ヤムチャさんの球なら海まで飛んでいってしまいそうだ…)
フリーザは、ミットをかなり際どい所に構えた。このコースなら当てられてもスタンドまではいくまい。そう思ったからだ。
(そーだなー…バッターの頭上を遥か越えて、急激に落ちてきて、んでモーレツにスライド回転させて…よしそうしよう)
「行け!! 操気球!!! どーん!!!」
手から離れた瞬間、浮上を開始する操気球。
まるで回転運動を示していない。
竹之内は微動だにせず、ただ前を見つめている。その眼光は鋭い。
- 262 名前:都立DB高校野球部 :03/10/18 13:54 ID:RWtivpKE
- (球を眼で追わない? どういうことだ…?)
フリーザに一抹の不安がよぎる。
だが、そんなことはお構いなく、球は変化を開始する。
ピタリと止まり、そのまま縦に垂直落下。
そして、急速に回転運動開始。スライド回転をし、ミットの中へ――
竹之内は右打者なので、外から内に切れ込んでくる感覚である。
そして、ミットに収まる刹那、バットが微動する。しかし、見送る。
「…ストライク!!」
微妙なコースでしばらく迷った審判だが、結局ストライク。
「馬鹿野郎が……!! おい、豚! 伝令行って来い!!!!」
プーアルの怒号にビクつくウーロン。
「はッ…はいイッッ!!!! 何と伝えてくれば宜しいでしょうかッ!!?」
「それはな――――!!!!」
「でっ、伝令頼みまーす!!!」
そう言ってマウンドに向かうウーロン。タイムがかかる。
「どうしました? 別にマズいところは――」
フリーザには、プーアルの意図が分からなかった。
「いっ…いいか!? そのまま言うからな!」
ウーロンは大きく息を吸い込み
『遊ぶな!! お前らはただ何も考えずストライクゾーンに投げ込みゃあいんだよ!! あと6球で片せ!!』
それだけ言い切って、ウーロンは下がった。ベンチ前でプーアルに足蹴にされていた。
「可哀想な奴だなー…」
ヤムチャがいった。
(アンタも…)「ヤムチャさん、次は――」
フリーザは驚愕した。打席の竹之内を見たのである。
「スイッチヒッター、だったのか…」
竹之内は、左打席に変えていた。
(あの球を打つにはこの方が都合がいい。どちらかといえば、だがな――)
操気球は危機を迎えつつあった。
- 263 名前:Classical名無しさん :03/10/18 18:35 ID:SwQrsEVc
- 何で左の方が都合がいいんだろう。
解説キボン
- 264 名前:都立DB高校野球部 :03/10/18 19:32 ID:uUwM1bEg
- それは次の更新で…まあ、大した理由じゃないですけど。
- 265 名前:Classical名無しさん :03/10/19 03:02 ID:by5eOwbE
- はげ
- 266 名前:Classical名無しさん :03/10/19 03:41 ID:xlzGFQ5w
- ごくう最高
- 267 名前:Classical名無しさん :03/10/19 14:24 ID:mehNZUwY
- >264
そう言われると、余計に気になるよ。
次の更新早くね
- 268 名前:Classical名無しさん :03/10/19 15:57 ID:4WAA/h0I
- 操気弾が最近来ないねえ
- 269 名前:Classical名無しさん :03/10/19 16:01 ID:xog/cngU
- 哀戦士さんなんてこっちに来てもいないしなぁ。続きを期待してる人も多いだろうに。
もしかして場所分からないとか?
- 270 名前:Classical名無しさん :03/10/19 16:35 ID:nILWjQ5k
- もう着てるけど書き辛いんじゃないか?
一ヶ月くらいIDが変更されないのがここの特徴だから一回名無しで書き込んじゃうと「>>○○はおまえだったのか!」ってことになりかねないからな
- 271 名前:Classical名無しさん :03/10/19 17:36 ID:xog/cngU
- 俺毎日ID変わるんだけど…何故?
- 272 名前:Classical名無しさん :03/10/19 17:58 ID:4KjA0iKc
- 哀戦士さんは「ラウンジクラシック板」ではなく、「ラウンジ板」に移転したと思っている可能性はありませんか?
私も前スレでラウンジ板と聞いた時最初はただの“ラウンジ板”に移転したと思ったので。
- 273 名前:Classical名無しさん :03/10/19 19:03 ID:by5eOwbE
- >>8-9
を見ると哀・戦士がどこに行ったのか分かると思いますが・・・
- 274 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/20 02:51 ID:by5eOwbE
- MMRキバヤシらにより、コスプレイヤー天津飯の正体がつかめた。
だが分からないのは、究極奥義『ヤムチャ』である。なぜ、こんな名前が付いているのか?
「なぁキバヤシ。あのグレイはビームの事をなぜヤムチャと言ったんだ?」
「あの奥義を使った者の周りが全てヤムチャ化する。だからだろう」
「いや、ヤムチャ化ってなんだよ?」
キバヤシはナワヤの言葉に怒り狂ったように机を叩く。
「俺にだって・・・分からない事ぐらいある」
「そうか・・・」 (何を当たり前な・・・自惚れんなよ)
奥義の謎が解けぬまま、意気消沈のMMRメンバーは講談社へと向かっていた。
キバヤシは漫画原作の仕事があるが、MMR最大の武器を求めて編集部に行く必要があった。
MMRとはマガジン・ミステリー調査班の略である。
週刊少年マガジン編集部に所属するメンバーによって構成されたこの調査班は
読者からの手紙をもって調査の開始とするのが常だ。そして、捜査に行き詰まったとき
彼らが頼るのもまた読者からの手紙なのである。そう、彼らはヤムチャ化について
読者からの手紙を元に調査しようと言うのだ。
編集部に戻るなり、一番の下っ端、トマルが読者からの手紙をもってくる。
「読者からの手紙に、ヤムチャに関するネタはないですね」
そりゃ、講談社に集英社ネタを送るヤツはいないだろうな・・・
「最近の手紙で気になる事はないか?」
- 275 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/20 02:52 ID:by5eOwbE
- 「そう言えば、最近読者が駄目人間になっていく類の手紙が多いんです」
-----------
『空手をやってるんですが、最近『足下がお留守になってますよ』ってよく言われます』
『彼女がMッパゲに寝取られました』
『長年連れ添った部下が最近、○○様じゃなく、○○さんって呼んできます』
-----------
「確かに異常な内容だな」 同意だ。普通こんなの編集部に送ってこねーわな。
キバヤシはうつむいてしまったが、イケダは逆にこの手紙を見て思いついて事があるらしい。
「これ、ヤムチャの事じゃないですか?」
「なに!!!」
「ドラゴンボールって言う漫画の登場人物なんですが、ヤラレ役の男の名がヤムチャなんですよ」
「なんだってーーー!!!!」
「だとすれば、ヤムチャ化っていうのはヤラレ役になってしまう事を言うのか?」
「えぇ、間違いありません。 ヤムチャに関する伝承を見てください。」
漫画界有数のヒット作品、ドラゴンボール。
その登場人物の内に他の追随を許さぬ最低のヘタレが居た。
そのヘタレに、わずかばかりでも活躍の場を・・・
しかし、そのあまりのヘタレさは人類の想像力の限界を遥かに超えていた。
あまりにもお留守な足元、雑魚キャラの自爆で道連れ、恋人を寝取られる甲斐性の無さ。
2ch中でヘタレの代名詞としてネタにされてゆく日々。
立ちはだかる「戦闘力のインフレ」という難敵。
- 276 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/20 02:53 ID:by5eOwbE
- 「ま、まさか。これ程とは・・・」
「究極奥義ヤムチャっていうのは、こんなのを量産してしまうのか?」
「俺たちに希望はないのか・・・」
沈み込むMMRメンバー。そこにさらに追い打ちをかけるネタが飛び込んでくる。
「新しい読者からの手紙です」
配達係の者が新たな手紙を置いていく。その内容は・・・
『顔に傷が意味なくできてしまいました』
『サイバイマンが自爆しました』
『いい年なのにロンゲです』
『友人は宇宙人』
「ま・・・間違いない。ヤムチャ化は進んでいる」
「おい、キバヤシ。俺たちはこのまま黙ってヤムチャ化するしかないのか?」
「わからない・・・俺たちは何もかも遅すぎたのかも知れん」
マガジン編集部に異様な空気が立ちこめてきた。ヤムチャ化を阻止する手はないのか?
- 277 名前:Classical名無しさん :03/10/20 02:54 ID:by5eOwbE
- 同時刻、人のいない薄暗い部屋の中。一人の男がもがいている。
「僕をこんな所に閉じこめて、あの人は一体何を・・・」
その男の名は、MMRメンバー・タナカ。暗い部屋の中に何者かによって閉じこめられた彼。
いや、彼には犯人の予測が付いている、アイツだ。
「誰か助けてくれ・・・」
タナカは部屋に唯一付いている窓から外を眺める。はめ殺しの窓だ。
外には数十メートル下の地面だけ。つまり、あけても部屋からの脱出は不可能。
タナカは自分のポケットからメモ帳とペンを取り出し、
『SOS・僕を助けてくれ』
と書き、この場所から見えるいくつかの建物と自分の素性を詳しく書き加えた。
そして、部屋の中から椅子をとりだし、思い切り部屋の窓へとぶつけた。
「誰か気づいてくれ」
割れた窓から、メモ書きを投下するタナカ。
これは、プロローグに過ぎない。
次回予告: へ?? 何も考えてないよ。
- 278 名前:MMR 番外編 :03/10/20 02:55 ID:by5eOwbE
- うんちく:「俺にだって・・・分からない事ぐらいある」
MMR全巻屈指の名ぜりふなのだが・・・残念ながら、俺は見た事がない。
なぜなら、近所に12・13巻が売ってないから。だから、どんな場面で使ったか、分からない。
あーーー。みてーーー!!! 誰か送れ。
うんちく:「ドラゴンボール」
超有名漫画。かなりの人気を博した事で有名。600万部という出版界の奇跡をなしえた
週刊少年ジャンプにおいてアンケの9割以上を獲得した鬼のような作品。
一度、ろくでなしブルースという漫画に掲載順一位を明け渡すが、連載期間のほとんどにおいて
一位を守り続けている。筆者が知りうる限り、真ん中の方に掲載されたのは人気絶頂の
ナメック星編。二話同時掲載の時に、あとの方の話が真ん中に掲載されていた。
ちなみに、この漫画の連載終了は作者側の意志によるもの。42巻最後のコメントは正直辛い。
- 279 名前:Classical名無しさん :03/10/21 01:17 ID:by5eOwbE
- 操気弾期待アゲ
- 280 名前:Classical名無しさん :03/10/21 01:44 ID:msintqRA
- 静かなヤムスレ
- 281 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/21 01:56 ID:bKlJvh..
- >>227
会場付近の天候は雨。それにもかかわらず、出場選手や観客で周囲は混雑していた。話
には聞いていたが、この大会の知名度はかなりのもののようだ。
「凄いな…」
「おい、出場登録を済ませるぞ」
「あ、ああ」
会場入口には受付がある。天下一武道会の出場登録方法は実に単純。ここで名前を伝え
れば、それだけで予選に出られるのだ。この簡素さこそが、世界中からレベルの高い武道
家を集める要因となっているのだろう。
中年の係員が、ピッコロに尋ねる。
「出場ですか?」
「ああ、マジュニアだ……」
「カタカナですね? マジュニアさん、と……」
マジュニア、これは勿論偽名である。ピッコロ大魔王を名乗れば、途端に会場はパニッ
クになってしまう。それでは、復讐劇を果たす事は出来ない。そして、次は私の番。
「俺は操気弾。アヤツるに、気合のキ、そして銃弾のダンだ」
「え!? 貴方、選手だったんですか?」
「いいから、さっさと登録しろよ。大会前に怪我人出したいのか?」
「い、いえ! 操気弾さん、と……」
登録を済ませ、ピッコロと会場を見物した。人間達の視線は我々に集まるが、もはや気
にもならない。慣れとは恐ろしいものだ、とふと思った。
うっとうしかった雨も止み、予選開始の時刻となった。予選は競武館という場所で行う
らしい。会場近辺や中には、ウォーミングアップしている武道家が数多く見られた。私も
少し雰囲気に呑まれそうになってしまった。
そして、我々に遅れること十数分。孫悟空達が、会場にその姿を現した。だが、私は孫
悟空よりもその近くにいた人物に絶句した。そう、我が主ヤムチャ…。
- 282 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/21 01:57 ID:bKlJvh..
- そもそも、主人が私を生み出したのは天下一武道会のため。武道会での再会は必然だっ
たはずなのだが、すっかり忘れていたのだ。主人も私を見て驚いている様子。しかし、お
互いに再会を喜びあう空気などとても無かった。結局、お互いに他人の振りをするような
格好となってしまったのである。
「クックッ…なかなか遊びがいのある奴らのようだ。なぁ?」
「え? ………あ、ああ」
「怖気づいたか? そんな事では俺の部下など務まらんぞ」
「す、すまん……」
まだピッコロは、孫悟空の仲間に私の生みの親がいる事を知らなかった。もっとも、知っ
たところで、どうこうするような男では無いのだが。
やがて、会場の係員による大会の概要やルール等の説明が始まる。だが、私の聴覚には
殆ど入ってこなかった。頭の中は主人の事でいっぱいになっていたのだ。因縁渦巻く中、
いよいよ予選開始である。
大会参加人数は七十三名。思ったよりもずっと少なかった。そして本選に出られるのは、
その中のたったの八名。予選、本選共にトーナメント形式で行われるが、この大会が最後
まで無事に進行する保障は全く無い。予選でピッコロと孫悟空が当たれば、早くも修羅場
なのだから。
そして、その予選の組み合わせはくじ引きで決まる。私は主人と当たらぬよう祈った。
自由を求めて旅立ったはずの私は、今や大魔王の手先。無論、自分なりの確固たる信念が
あっての事だが、やはり気まずかったのだ。
「頼むぞ…」
掌の形となって、私は恐る恐るクジを引く。クジ番号は39。トーナメント表を見ると、
5ブロックに位置する。同じブロックでない事を祈りながら、ピッコロに聞いた。
「おい、何番だった?」
- 283 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/21 01:58 ID:bKlJvh..
- 「51だ…。6ブロックだな」
危ないところだった。ピッコロと当たれば、予選敗退は確実。例えピッコロの野望を支
援する立場でも、どうせ出るなら晴れ舞台で活躍したかったのだ。
私の試合は当分先。適当に試合を見回ってみたが、やはりレベルは低い。あくびが出る
ような打撃技の応酬。見ているこっちが恥ずかしくなる程である。孫悟空の仲間の試合も
見物したが、相手が弱すぎるため参考にすらならなかった。
「孫悟空達や主人は、全員別ブロックみたいだな。ラッキーだけど、つまらねぇ……」
「39番の選手と、40番の選手の試合を行います。競技台に上がってください!」
不意に審判が私の番号を告げた。ようやく初戦らしい。
「ん……俺の出番か」
第5ブロックの舞台に上がる。ここでも、およそ格闘者に見えない風貌の私に注目が集
まるが、黙殺した。対戦相手は40番。どうやら、ボクサーのようである。
「ん? 玉っころが相手かよ、舐められたもんだぜ」
「………」
弱者にありがちな安い挑発。当然の如く聞き流し、試合開始。
「行くぜ!」
開始早々、突っかけてきた。とは言え、スローモーションのような遅さ。これが本気だ
と言うのだから悲しい。私はカウンターを合わせるように、顎へ突撃する。手加減はした
が、顎の骨が砕ける音が聞こえた。だが、これで攻撃を止めるつもりは無い。
顎に続き、両膝を砕く。次に棒状に変形し、太ももを貫く。フィニッシュは、腹部への
タックル。哀れボクサーは、虚ろな目で壁まで吹き飛ばされていった。爽快だった。
「じょ、場外……39番の勝ち………」
惨劇の幕引きに相応しく、弱々しく審判が宣言した。
- 284 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/21 01:59 ID:bKlJvh..
- 示し合わせたように復活です。
これからも皆さんと頑張ります。
つづく
- 285 名前:Classical名無しさん :03/10/21 14:13 ID:rRctpB7U
- >>278
はぁ? ドラゴンボールが掲載順1位以外って腐るほどあるぞ
平均順位は3.5ぐらいだったはず
- 286 名前:Classical名無しさん :03/10/21 16:10 ID:sSnr.rgA
- http://www.geocities.co.jp/Playtown-Domino/5556/syuryoku.html
結構高いんじゃね?
- 287 名前:Classical名無しさん :03/10/21 18:42 ID:nILWjQ5k
- >>286
むしろワンピがずっと一位だったことのほうが気になる
いよいよ人材不足だな、集英社
- 288 名前:Classical名無しさん :03/10/21 21:41 ID:2e8xmILM
- 操気弾、容赦ないなw
- 289 名前:Classical名無しさん :03/10/21 22:50 ID:by5eOwbE
- >>操気弾
期待通りにきた。そんなアンタに乾杯。
>>285
正直すまんかった。
うんちくに関しては嘘やネタをいれまくって本当の事はできる限り書かないようにしてたんだけど・・・
今度のドラゴンボールに関しては単純に俺の勘違いだ。スマン。
>>286
そのHPの事は知ってたんだけどね、確認するのが面倒だったので辞めたんだよ。
>>287
ワンピはねぇ。 もうDB世代には受けないのとちゃう?
DB世代も年をとったって事でいいじゃん。あれはガキに受けるんだよ。 DBも・・・
- 290 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/22 01:12 ID:CjBX0Xig
- >>283
私は得意気にピッコロへと視線を向けた。すると、意外にも舌打ちで返されてしまった。
やはり、やりすぎたようである。
「え、えぇと……41番と42番の選手は競技台に上がって下さい!」
騒ぎも収まらぬうちに、次の試合。41番は宙に浮いている色白な子供、42番は両目
にスコープをつけた不気味な拳法家。全く予想がつかない。
しかし、勝負は一瞬だった。何故か対戦相手を見てうろたえている子供に、拳法家が胸
部目掛け、手刀一閃。子供は声を攻撃も防御も出来ぬまま、その場に失神した。静かな結
末だった。
するとそこへ、孫悟空の仲間の三つ目の男が駆けつけてきた。どうやら、あの子供は孫
悟空一味だったらしい。三つ目と拳法家はいわくありげな会話をしている。二人の間には、
何かしらの因縁があるようだ。少しはまともな相手が同ブロックにいる事を知り、私は嬉
しくなった。雑魚をいじめるだけでは、やはりつまらない。
「さて、時間があるからピッコロの所でも覗くか…」
ピッコロの強さはやはり圧倒的。デコピン一発で相手を倒してしまった。無表情で舞台
から降りてくる彼を、私が迎える。
「デコピンとは…案外優しいじゃないか」
「バカか、お前はやりすぎだ。こんな茶番で、あんな騒ぎを起こしてどうする。俺の計画
を潰すような事があったら、ただでは済まさんぞ」
「あ、あぁ…すまん」
「それに、俺の狙いは奴一人だ。カスを何千人殺すより、孫悟空を八つ裂きにするのを想
像する方が遥かに興奮するぜ……」
身体の芯に冷たいものが奔った。この男に秘められた殺意は、この和やかムードでも消
えてはいない。ちょっと骨を折ったりするだけの私など、まだ可愛いものだ。この大魔王
は、いざとなれば平然と会場を丸ごと消し飛ばしてみせるだろう。
「ハハ…頼むぜ。アンタは俺の希望なんだからよ」
- 291 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/22 01:12 ID:CjBX0Xig
- 「魔族に向かって希望とはな、貴様もますます狂ってきたな」
「狂わずにいられるか」
他愛の無い狂った会話を交わし、私は自分のブロックへと戻った。主人の場所へも行き
たいのだが、やはり辛い。いかに狂っていても、生来の繊細な部分は健在だった。
5ブロック第二試合。再び競技台へと上る私。先程の試合を見てか、相手の38番・レ
スラー風の男は腰が引けている。体格は主人より上なのに、かなり情けない。
「ケッ! 俺様のラリアットで、ぶっ飛ばしてやるぜ!!」
微妙に上ずった声で勝利宣言をするレスラー。その根性は評価に値する。
だが、試合はあっけないものだった。私が顔面に体当たりし、ぶっ飛ばされたレスラー
の場外負け。ピッコロの忠告通り、優しくしてやったのだ。レスラーは悔しそうな、それ
でいてほっとしたような表情で去っていった。これで私は予選トーナメント決勝進出。相
手はおそらく42番だろう。
そして、予想通り42番の男も静かで、それでいて容赦ない攻撃で対戦相手を撃破。第
5ブロック決勝の相手は、桃色の拳法着に“殺”のマークが禍々しい、42番の拳法家に
決まった。彼は自らの本選出場を微塵も疑っていない表情だった。しかし、その自信はエ
ネルギー弾と三つ目の男によって打ち砕かれる事となるのであった…。
参加人数が少ない事もあり、予選はきびきびとスムーズに進んだ。そんな中、5ブロッ
クでも決勝戦が始まる。
「では、予選第5ブロック決勝を始めます! 39番の選手と、42番の選手は競技台へ
上がって下さい!!」
両手を後ろに組み、絶えず不敵な笑みを浮かべる拳法家。今までのボクサーやレスラー
とは明らかに異質。動作、雰囲気、気配、勿論強さも。
- 292 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/22 01:12 ID:CjBX0Xig
- 「貴様が何者かは知らんが、この桃白白様の相手を出来る事、光栄に思え。ククク……」
「大そうな殺気だが、俺はお前なんか知らんぜ」
「ほう…この世界一の殺し屋を知らないか。まぁ人間でない貴様が知っているはずもない
か。無知とはいえ、愚かなものよ」
「殺し屋? 俺なんざ、近付くだけで人を殺せるぜ。勝手に自害してくれるんだ」
これは過去の砂漠での出来事をもじった台詞。あの忌まわしい事件を挑発に使えるほど、
私は染まっていたのだ。まぁ、殺し屋風情に秘められた意味が分かるはずもない。
「何をたわけた事を…これ以上バカとは話せん。さっさと終わりにさせてもらうぞ!」
桃白白が構える。その途端、隙が無くなった。“世界一”というのも、あながちデタラ
メでは無いのかもしれない。
「しゃあッ!!」
地を蹴り、一瞬で間合いを詰めてくる。流石に速い。だが、見切れないスピードでは無
かった。ピッコロに比べれば、明らかに見劣りする。これが大魔王と殺し屋の差だ。
「あばよ」
連打を掻い潜り、滑るように腹部へ体当たりを喰らわせた。
「ぐえぇッ!?」
桃白白はしばし宙を舞い、地面へと落ちた。そこは既に場外。たった三秒強で勝負は決
まってしまった。嬉しいというより、物足りない気持ちの方が強かった。
「場外! 39番、天下一武道会出場決定!!」
めでたく、私の本選出場が決まった。だが、それに異議を唱える者が一人。
「うぐぐ……ふざけるなっ! こんなのは認めんぞ、殺してやるわ!!」
流石は殺し屋。まともに大会ルールに従うはずが無い。顔面を烈火の如く沸き立たせ、
再び襲い掛かってきたのだ。
「フハハハ、死ねぇ!!」
「いいねぇ〜こんくらいのが面白い!」
- 293 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/22 01:17 ID:CjBX0Xig
- ワンピースは、最初は好きでした。
つづく
- 294 名前:Classical名無しさん :03/10/22 18:48 ID:nILWjQ5k
- >>293
乙。
そういえば、何だかんだで小説保管庫も5000Hit突破か。良いことだ。
病的さんマンセー
- 295 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/23 09:05 ID:by5eOwbE
- ここはキバヤシ邸。彼は先日の有意義な調査結果をまとめている。
・グレイは改造した人間達を利用しミステリーサークルの捏造を行っている。
・ミステリーサークルとはバシャールという善意の宇宙人による人類救済のためのメッセージである。
・グレイのミステリーサークル捏造は人類救済を邪魔するための行為である。
・グレイの改造を受けた人間は三目人間になる
・三目人間には気の究極奥義『ヤムチャ』が使用可能になる。
・気の究極奥義『ヤムチャ』は周りの人間をヤムチャ化する。すなわちヘタレ化する。
ヘタレ化した人類には救済の道がない。なんとしても、人類がヘタれる前にグレイの野望を阻止せねば。
キバヤシはそう考えていた。だとすれば、俺たち人類にできる手段は何だ?
グレイの行動を熟知する人間。その人間の協力を仰がなくてはいけない。それは誰だ?
いい考えの浮かばないキバヤシ。あの調査からMMRはほとんど進展を見せていない。
そんなとき、いつも彼が行う事。それは・・・
- 296 名前:Classical名無しさん :03/10/23 09:05 ID:by5eOwbE
- ここはタナカの閉じこめられている部屋。彼は何度も何度も、部屋の窓からSOSの手紙を外に投げ続けている。
「助けてくれ・・・」
願いはただそれ一つ。自分をここから出してくれ。
タナカはある日。命令を受けた。
「ハエは教わりもしないのに飛び方を知っている。蜘蛛は教わりもしないのに巣のはり方を知っている。....なぜだ?」
以前のタナカには分からない疑問。だが今は分かる。
「思うに、ハエも蜘蛛もただ命令に従っているだけなのだ。地球上の生物はすべてが何かしらの命令を受けているのだ」
そう、タナカは生き物全てが受ける命令を受け取った。
それは、許されざる『アノモノ』を裁け。こう命令を受け取った。
幼気な少年少女を騙し、小中学生の純真な心を踏みにじったあの悪魔に天罰を!!
- 297 名前:MMR 全人類ヤムチャ化の謎 :03/10/23 09:06 ID:by5eOwbE
- 所変わって、ここはMMR集合所。マガジン編集部。
「そういえば、タナカさん、しばらく来てないんですよ。
それどころか、家族から捜索願も出されているそうです」
「な、なんだってーーー!!」
「ま、まさか既に敵の手に落ちたのか・・・」
「お、俺たちの捜査が妨害されているって言うのか?」
メンバーがいなくなった事に動揺するナワヤ達。一方、タナカがいない事など既に承知のキバヤシは
「うろたえるな!! タナカの事は我々が調査していればいずれ起こりうる事だったんだよ
グレイ達にしてみれば、我々の調査こそ目の上のタンコブなんだからな
俺たちにできる事は、調査をさらに進めグレイ達の実態をつかむ事だけだろう」
一旦間をおき、ゆっくりとキバヤシがあるURLを見せる。
「ここ数日、独自に調査した結果見つけたヤムチャー達の巣窟だ。
恐らく、究極奥義ヤムチャの被害を受け、ヤムチャ化してしまった者達の集まりだろう。
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp」
「ま、まさか・・・サイト閲覧者が5000人を超えています。
事態はこれほどまで逼迫しているのですか」
「間違いあるまい・・・」
MMR隊員達に焦りの色が浮かんできた。
- 298 名前:Classical名無しさん :03/10/23 09:07 ID:by5eOwbE
- 続きます。 後先全く考えてないっす。
それどころか、これ書くのに5分程度
操気弾さん、すいません。書くのを楽しむのは俺に任せて、
読むのも楽しめるSS書いてください。
- 299 名前:哀・戦士 :03/10/23 10:06 ID:S84AtnnA
- 10日程お休みを頂こうと思っていたのですが
いつの間にか約一ヶ月も・・
どうもすいませんでした。
何分多忙だったうえ、ジムに通い始めたりしてさらに時間がなくなってしまいまして。
それでもこちらと、病的さんのホームページはチェックしてました。
5000Hitおめでとうございます。
一ヶ月も放置しておいたくせに勝手ですが、そろそろ復活しようかと思います。
あらすじを忘れてしまった方がほとんどだとおもうので
できれば前回あたりの話を軽く読んで頂ければ、幸いです。
空いた時間に少しずつ書くので、土日あたりにはうぷできるかと思います。
- 300 名前:Classical名無しさん :03/10/23 10:37 ID:kAPdwrCI
- 哀・戦士楽しみに待ってましたよ。
がんばってくださいね!
- 301 名前:Classical名無しさん :03/10/23 20:22 ID:Zccn/Nik
- 哀戦士復帰乙。そして祝。
優先順位はこっちが上で勿論構わないが、
新撰組も頼む。両方楽しみにしてるんで。
- 302 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/24 22:38 ID:EHCM49fI
- >>292
競技台へ舞い戻った桃白白、再度連撃を繰り出してきた。先程よりキレは増しているも
のの、はっきり言ってそれだけ。挑発も兼ね、わざとギリギリで見切ってやった。いつま
で経っても当たらぬ拳に、桃白白はイラつきを隠せない様子だった。
「くっ………図に乗りおって!!」
突然、桃白白の右手首がポロッと取れたのだ。目の錯覚か、と思った次の瞬間。
「死ねいッ!!」
刃物で、私は真っ二つにされた。見ると、桃白白の右手が刀と化している。きっと仕込
んであったのだろう。だが、私を殺す手段はただ一つ。一瞬で丸ごと消滅させる、これし
か無い。それを知らぬ桃白白は、馬鹿笑いしていた。
「ハッハッハッハッハ! 殺しのプロを舐めるとこうなるのだ!! …さて、次はどいつ
が来る? もはや大会などどうでもいい、どいつもこいつも殺してやるわ!!」
しばらく花を持たせてやろうとも思ったが、チラリと視界に入ったピッコロを見ると、
相当イライラしている様子だった。下らないハプニングで、武道会が中止してしまうかも
しれない事を危惧していたのだろう。これ以上、予選を長引かせる訳にはいかない。
「おい、殺し屋。お前はまだ誰も殺してないぞ」
「ぬッ!?」
切断されても、二つになっても私は生きていられる。意志を持てるのは片方のみだが、
すぐ融合してしまえば問題無い。意志の無いもう片方を武器にする事も可能。私は後者を
選んだ。
「分裂する手間が省けたぜ。行け、俺の分身・操気弾!!」
私は意志の無い方を使い、攻撃を開始した。成す術なく打たれる桃白白。こちらが念を
送ってやれば、分身は自在に操れる。実に愉快。
「もう降参か? ほれほれ、どうしたどうした?」
「お、おのれッ!!」
今度は桃白白の左手首が外れた。
- 303 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/24 22:38 ID:EHCM49fI
- 左腕には、大口径の銃が仕込んであったのだ。この執念だけは只者では無い。
「スーパーどどん波をお見舞いしてやる! 絶対に逃げられんぞ!!」
“スーパー”という響きに怯んだ私は、念のため分身を融合させ一つに戻った。これが
敵の奥の手のようである。
「今度は銃かよ…何でもありだな」
「クックック、銃などという生易しいものでは無いぞ。科学と鶴仙流の結晶である、この
スーパーどどん波はな………!」
「じゃあ、さっさと撃ってくれよ」
「言われずともな……死ね!!」
発射された。凄まじい光量だが、スピードは大した事が無い。横へ移動し、やり過ごす
のは容易だった。だが、エネルギー波は軌道を変えて追いかけて来たのだ。
「逃げても無駄だ! お前を殺すまで、どどん波は追跡するのだ!!」
それは本当だった。逃げても逃げても追いかけて来る。高速回転で弾き飛ばせない威力
では無い。しかし、この追いかけっこが意外に楽しい。競武館内を縦横無尽に飛び回り、
カーチェイスならぬエネルギーチェイスが続いた。当然、会場内はパニックになる。これ
に巻き込まれまいと、伏せるなり逃げるなりする人間が殆ど。それを見るのも、また楽し
かったのだ。
「くそぉ…ちょこまか逃げ回りおって! もう一発─────がッ!?」
突然、桃白白が倒れた。更に、私を追い回していたスーパーどどん波とやらも、どこか
らか飛んできたエネルギー弾に相殺されてしまったのだ。犯人は、あの三つ目の男だった。
そして、男は無言のまま桃白白を担ぎ、外へ出て行ってしまう。なかなか決着がつかぬ勝
負に業を煮やし、乱入したのだろう。随分無礼な男だな、と私は思った。既に桃白白は凶
器を使っていたので、違反とはならなかったが。
かくして、予選は何とか終了。天下一武道会に出場する八名が決まったのだ。周囲を見
ると、やはり殆どが孫悟空の仲間。主人も混じっていた。
- 304 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/24 22:39 ID:EHCM49fI
- 場所を移し、本選トーナメントの組み合わせを決めるくじ引きが行われた。私が取った
番号は6番。ここで、天下一武道会一回戦の対戦カードと、当時の私の予想を紹介しよう。
第一試合、シェンVSクリリン。これはクリリンの勝ちだろう。シェンという男、そこ
ら辺にいる親父にしか見えないのだ。予選通過した事すら信じ難い。
第二試合、マジュニアVS天津飯。言うまでも無い、マジュニアことピッコロの勝利の
はずだ。だが三つ目の男、天津飯も、どんな隠し玉を用意しているか分からない。油断は
禁物である。
第三試合、操気弾VSヤムチャ。これが決定した時、私は己の運命を呪った。この会場
に来てから、主人とは一言も会話をしていない。これならば、ピッコロの方が幾分マシで
あった。負けるとは分かっていても、思い切りやれるからだ。
第四試合、孫悟空VS匿名希望。匿名希望というのは女性で、予選で見た時も動きは悪
くなかった。だが、孫悟空の勝ちに間違いないだろう。
以上が、私の予想や感想である。これらが的確だったかどうかは、ここでは敢えて伏せ
ておこう。何はともあれ、因縁や波乱、数々のドラマの種は植えられた。いよいよ天下一
が決まるのだ。私の最大目標は、ピッコロによる孫悟空の殺害。私はそのサポートに回れ
ば良い。だが、相手が主人である以上、そんな事を考える余裕は無くなってしまった。
ピッコロは屋根の上から観戦すると言う。私も付き合う事にした。確かに、地上よりも
試合がよく見られる。
「どちらが勝つと見る? 操気弾…」
「あのハゲ…いやクリリンって奴だろう。孫悟空の仲間だしな。言っちゃ悪いが、あの相
手の親父、ありゃ場違いだぜ」
「フッフッフ…」
意味深な笑いを浮かべるピッコロ。それが何を意味するものかは、まだ分からなかった。
荘厳なドラの音と、審判の合図により天下一武道会が始まった。
- 305 名前:操気弾は飛んでゆく :03/10/24 22:43 ID:EHCM49fI
- 寒くなってまいりました。
つづく
- 306 名前:Classical名無しさん :03/10/25 02:05 ID:aEOQ3oRs
- 廃れるだけ廃れたな、このスレ。
このペースだと新スレに突入するのは来年だ。
ご愁傷さま。
あと哀戦士、てめえが来ると荒れるんだよ!!
いい加減気付けバカが。てめえが元凶って事に。
- 307 名前:Classical名無しさん :03/10/25 02:44 ID:IiewFLcE
- なぜベストを尽くさないのか。
- 308 名前:Classical名無しさん :03/10/25 10:51 ID:nILWjQ5k
- >>306
粘着ご苦労様
- 309 名前:Classical名無しさん :03/10/25 13:37 ID:x7XAy2lc
- >306
荒らしにレス消費されるより百億倍マシ。
>哀戦士
できれば、前回までのあらすじを簡単にまとめていただけると
有難い
- 310 名前:Classical名無しさん :03/10/25 16:13 ID:9b/Zf2Jo
- 予想阪神暗黒時代
2004年 星野監督勇退後、岡田監督就任。
久万「今期の補強はしない。」と断言。
伊良部、下柳、アリアスが他球団へ流出。
結果4位。
2005年 岡田監督2年目。
久万重病によりオーナー退任。フロントを巡るお家騒動勃発。
3Aの投手、野手各2名獲得するがシーズン半ばで3名帰国。
結果5位。オフにはシーズン中の怪我が原因で金本、片岡が
引退。
2006年 岡田監督背水の陣での3年目。
V戦士が抜けていく現状の中でのチームの若返りが失敗。
結果6位。
オフ岡田監督辞任。木戸監督就任。
2007年 木戸監督2代目中村元監督襲名。その後3年間胃痛に悩まされる。
結果就任3年間6位。
2009年 10月長嶋コミッショナー誕生。星野元監督セリーグ会長に就任。
「阪神が強くなければ活性化しない」と発言。
外部から中日監督を辞任したばかりの落合博満氏に監督要請。
落合監督就任。岡田元監督フロント入り。
2010年 期待された1年目前半戦検討するも結果4位。
2011年 2年目5位。オフに息子福嗣君入団。
2012年 最下位でシーズンを終えようとした頃信子夫人の脱税疑惑発覚。
「落合記念館の増設」が国税局の捜査対象。
2度目の巨人監督、勇退後の原辰則氏に監督要請。
原監督就任。就任会見で「夢の続きの最終章です。」と発言。
掛布打撃チーフコーチ就任。
ヤムスレのネタにご利用ください・・・
- 311 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/25 19:51 ID:F4A0w5YM
- ハンターヤムチャ、あらすじ。
地球にサイヤ人が攻めてきました。
ヤムチャもブルマに振られたりして
色々あったけど、サイヤ人と地球の戦士達は仲良くなりました。
そんな時、ヤムチャはサイヤ人とのパーティーの席で
ラディッツから深刻な悩みを聞かされる。
涙腺が弱く、情に脆いヤムチャは、その話を聞いて、
いっちょドラゴンボール使って盛大にラディッツの悩みを解決してやると豪語。
そんなヤムチャとラディッツの前に、
ドラゴンボールはわしの物だと叫びながら、ブリーフが立ちはだかった。
- 312 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/25 19:53 ID:F4A0w5YM
- >>前回245
戦う気満々のヤムチャとは対照的に、実はヤムチャと戦う気が無いブリーフ。
ブリーフにとってヤムチャとは、息子であり親友であり実験台である。
そんな貴重な実験台を、むざむざ壊すのもどうかと思ったブリーフ。
本気で戦えば、体術だけでもヤムチャを倒すのも可能だが。
ここは一つ、ヤムチャを説得することにした。
「待ってくれヤムチャ君。話だけでも聞いてくれ」
「どうせ、ろくな話しじゃないでしょうから、断ります」
ブリーフが、腕を組んで、まあ話しを聞きなさいと諭す。
「慌てるなヤムチャ君、わしと取引しようじゃないか」
そう言うと、ブリーフはヤムチャに、何かを投げつけた。
それをヤムチャは手でキャッチすると、手を開いて受け取った物を確かめた。
するとそこには、小さな飴玉みたいな物が一つあった。
「これは一体何ですか」
「それはわしが作ったホレ薬だ。その薬を相手に飲ませると飲ませた相手は意識を失い倒れる。
その後、5分ほどして意識を取り戻すのじゃが、意識を取り戻した後に
初めて見た人間を好きになってしまうのじゃ。
もしわしに協力してくれれば、それをいくつか上げようじゃないか」
ホレ薬。人類の夢の一つであり、手に入れれば確実に悪用されるであろう悪魔の薬。
例えば、恋はゲームと同じ、最初は好きな人は自分に振り向いてくれない、
でも段々と相手を自分に振り向かせていく恋こそ、本当の恋なのよ。
と言っている人間でも、ホレ薬を手に入れれば、
恋はゲームと同じ、だから裏技があっても良いじゃんと
言いながら、笑顔でホレ薬を思う存分、好きな人に使うであろう。
そんな人間のハートをガッシリ掴んで、ホレ薬。
ヤムチャの手には、その素晴らしきホレ薬が渡された。
- 313 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/25 19:55 ID:F4A0w5YM
- マジマジとホレ薬を見るヤムチャ。
「ブリーフ博士、これ本当に本物なんですか?飴玉にしか見えません」
「そんなに疑うなら、誰かに使ってみたらどうじゃ?」
ヤムチャは最初にラディッツをチラリと見た。
ラディッツは、先ほどからの話しの流れで、
自分を実験台にしようとしてるなと気付き、首を横に振って駄目ですと言った。
次ぎにヤムチャは、ブリーフを見たが、ホレ薬が偽者だったとしても
演技をして、本物だと思わせるだろうと思い、止めた。
そんなヤムチャの視界に、チチが見えた。
だが、流石に女性を実験台には出来ないと思ったので止めた。
結局、ヤムチャは実験台としてチャオズを選んだ。
チャオズにホレ薬を飴玉だと偽って渡す。
幸い、チャオズは飴玉だと信じてくれたみたいで、笑顔でありがとうと言って来た。
ヤムチャも笑顔で、じゃあなと言って別れると
少し離れて、チャオズの様子を腕を組んで、観察するヤムチャ。
「ヤムチャさん、実験なんて止めませんか。もしあれが本物のホレ薬で、
あのマッチョのハゲ親父のナッパさんを好きになったらどうするんですか?」
ラディッツが指差した方向には、ナッパさんがいた。
「その時は、責任を持って、全力でチャオズを祝福するつもりだ」
ブリーフもヤムチャの意見に、その通りだと言って首を縦に振る。
もはや誰も止められないと悟り、ラディッツは天に祈った。
そうこうしている内に、チャオズがついにヤムチャに貰った、ホレ薬を口に向って投げ入れた。
- 314 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/25 19:56 ID:F4A0w5YM
- しかし、ホレ薬にはちょっとした問題があった、それは味だ。
ホレ薬はとても辛いのであった。
飴玉だと思って口に入れたチャオズは、
自らが予想していた甘味とは違う、辛味が舌に襲いかかってきた。
溜まらず、飴玉を強く吐き出すチャオズ。
吐き出された飴玉は、かろやかに空を舞うと、
チチの持っていたコップに、ポチャンと音を立てて入っていった。。
その様子を、一部始終見ていた、ヤムチャ達。
ちなみに、チャオズはホレ薬を吐き出した後、倒れてしまった。
言うまでもなく、薬のせいだ。
その様子を見ていたヤムチャが、ブリーフに質問する。
「ブリーフ博士、チャオズは一瞬しか口に入れてなかったのに、何故意識を失うのですか」
「ちょっとばかし、効力が強すぎたかのう」
どれぐらい強いんだよおい、とヤムチャが語気を強めて言おうとしたが、
ラディッツもヤムチャと同じ事を考えてらしく、
ラディッツは額に汗をたらしながら、聞いてみた。
「ちなみに、あの薬はどれくらい強いんですか?ブリーフさん」
「うむ。この前試しに、モルモットに使ってみたのじゃが」
そこで右手を口に添えて、言葉を止めるブリーフ。数秒ほど間を作る。
「まあ色々あったんだよ、ラディッツ君」
- 315 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/25 19:57 ID:F4A0w5YM
- 何だ、何があったんだと、詰め寄るヤムチャとラディッツ。
その二人をまあ良いじゃないかと言って、答えをはぐらかすブリーフ。
そんなやりとりをしていると、ラディッツがある事を思い出した。
そのホレ薬が、チチの持っているコップに入った事を。
「行けない、ホレ薬がチチさんのコップに入ってたんだ」
そう叫ぶラディッツ、ヤムチャとブリーフもラディッツの言葉を聞いてその事を思い出す。
三人が声を揃えてヤバイと叫ぶ。
「ブリーフ博士、惚れ薬は水に溶けますか?」
「あの程度の大きさなら、2分で全部溶けるよ」
チャオズが吐き出してからそろそろ2分が経とうとしていた。
「どうするんです、ヤムチャさんブリーフさん」
ラディッツはかなり慌てている。弟の嫁なのだからそれもしょうがない。
赤の他人とは違うのだからしょうがない。だがラディッツに少し苦言するヤムチャ。
こういう時こそ、落ち着くべきなのだと、ヤムチャは思っているからだ。
「落ち着いて下さい、ラディッツさん。何もホレ薬だと決まっちゃいない。
いや、俺もチャオズの様子から見て、どっちにしても何か妖しげな薬だとは思うが、
もしかしたら、ただ気絶させるだけなのかも知れないじゃないですか」
これはヤムチャの本心から出た言葉ではない。本物のホレ薬だとはなんとなく解っている。
だがしかし、ヤムチャはホレ薬だとは認めたくない。
ただ気絶する薬だと思いたい。何故なら、ヤムチャの視線の先で
チチがコップに口をつけて、中の水を飲んでいるからだ。
- 316 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/25 19:58 ID:F4A0w5YM
- 「間に合わなかったか」
ブリーフが呟いた。
チチは、ホレ薬が入った水を飲んでしまった。
ヤムチャの視線の先で、ゆっくりと倒れていくチチ。
まだだ、もしかしたらホレ薬じゃないかも知れないじゃないか。
藁にもすがる思いで、自分に言い聞かせるヤムチャとラディッツ。
数回深呼吸した後、チチの周りに集まるヤムチャ達。
腕を組んでどうするかと悩むヤムチャ達。
ここでヤムチャが閃いた。
「そうだ、起きてすぐにゴクウを見せれば良いんだ。
ゴクウはチチさんの夫だし、もし惚れ薬で好きになったとしても問題は無い」
ヤムチャの意見に、同意するラディッツとブリーフ。
すぐさまゴクウを捜す3人。しかし、幾ら捜してもゴクウは見つからない。
もう時間が無い。ヤムチャとラディッツが慌てふためいていると、ブリーフが閃いた。
「そうだ、目隠しすれば良いんじゃよ。そうすれば、チチさんに事情を説明して
ゴクウ君が来るまで、待っていてもらえば良い」
その意見に同意するヤムチャとラディッツ。すぐに目隠ししようとするが、
目隠しをする為の道具が無い。鉢巻や手ぬぐいを捜すが全く無い。
そこでブリーフが閃いた。そうだ目玉無くせば良いんだ。
そういって、チチに飛びかかるブリーフを二人掛りで組み伏せるヤムチャとラディッツ。
「冗談じゃよ、そんなに怒らないでくれ二人とも」
時間が無いのになにやってんだこの爺、と怒りまくるヤムチャとラディッツ。
だがその時、ついにチチが目を覚ました。
はたして、ブリーフの渡した薬は本物のホレ薬だったのであろうか。
続く
- 317 名前:Classical名無しさん :03/10/25 20:01 ID:nILWjQ5k
- 乙。
ハンター久しぶりだな
- 318 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/25 20:01 ID:F4A0w5YM
- >>野球
ヤムチャピンチ。次回期待です。
と言うか、プーアルはもはや主人公ですね。
>>MMR
5分ですか。書くの速いですね。
>>操気弾
ヤムチャVS操気弾。
今の操気弾の性格をヤムチャがどう思うか楽しみです。
>>哀・戦士
復帰ですね。
土日と言うと、今夜辺り復活ですか。楽しみにしてます。
ヤムチャ保管庫5000ヒットおめでとうございます。
これからも頑張ってください。
前回とちょっと間が開いたので、
簡単なあらすじ+多めに更新。
- 319 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/10/25 20:02 ID:F4A0w5YM
- >>317
はい、ちょっと間を空けちゃいました。
- 320 名前:都立DB高校野球部 :03/10/26 13:00 ID:mrB6Fu2g
- >>261-262
「スイッチヒッターだったのか…」
戸惑うDB高校ナイン。
「おいおい…こりゃあ……」
プーアルの眉が少しせり上がる。
「コイツ、ホームランの大半を左で打ってやがる…打率も…そうか、間違いない
封印していやがったな……!? 手を抜いていやがったな!!」
(今後上のレベルでやっていくのなら、弱点は潰しておかねーとな)
元々竹之内は左利きで左打ちだった。それを、さらに高い次元に自らを到達させるために
強引に右も打てるようにしたのである。しかし、決して完全ではない。
(それに…引っ張りの方があの球は打ちやすい)
「ヤムチャさん、嫌な予感がします。前とは違うコースに」
あれは危険だ――フリーザの直感が告げていた。
「面倒だから一球目と同じでいいよ」
「ええ!!?」
危険だってのに…しかし、一年のフリーザが二年で監督兼(ryのヤムチャに進言することは困難であった。
「操気球!! ッけェェ〜〜!!!」
ヤムチャの左手から球が離れる。一球目と同じ球筋。
(どんな凄いバッターだろうが、操気球を打てるわけないぜ!!)
「バカッ!! 危ねえ!!! 変化を変えるんだ!!」
プーアルの必死の声も、ヤムチャ(ryには届かない。簡単に言うなら、チョーシぶっこいてるのである。
その時、受けるフリーザは戦慄いていた。
(なんだ…竹之内の体から湧き出てくるように見える、この気迫は!? ヤベエ!!)
竹之内は、初球と同様の変化を歩んでくる二球目を凝視する。グリップを力強く握り締めながら――
(タイミングを誤るな…タイミングを、誤るな……!! 的確に引っ張りをかけるんだ!!)
球が落ちてくる。そして、急速なスライド回転――来る。
(もう少し、もう少し引き付けて…今!!)
- 321 名前:都立DB高校野球部 :03/10/26 13:00 ID:mrB6Fu2g
- 竹之内の豪腕が唸る。バットはそれを正確に伝える。
全ての力が結集した、理想的なバッティングフォーム。
「力」は、ボールと対峙する。結果は、もう言うまでも無い。
ガッキ―――――――ンッッ!!!!!!
((やられたッ!!))
フリーザとプーアルは悪い予感の的中に慄いた。
(なんで!?)
ヤムチャ(ryは、心底意外だったので無茶苦茶驚いた。
ボールは、ライトフェンスギリギリを飛んでいく。
「ファウルになりやがれ〜〜〜〜!!!!」
「おれの逆転勝ち越しホームランが無駄に!! 外れろ〜〜!!!」
部員達の悲痛な願い。確かに、そう願う余地のある、微妙なコースであった。
ボールは、場外へ消えていく。ギリギリだ。一塁線上審判もなかなか結論が下せない。
(正直…ファウルだ)
既に二塁上に達していた竹之内は、そう思っていた。
「……………ファール!!!」
ざわっ…わあっ!! 生か死か――野球の神は、DB高を救った。
竹之内のスウィングがあまりにも速過ぎた。よって、わずかに切れた。
しかし、脅威は依然として続く。竹之内も次はカンペキに合わせてくるだろう。
(操気球が…打たれちまった……)
操気球は、ヤムチャ(ryの望みの綱。これが通用しないのなら、そこらの雑魚同様である。
(こうなったら…あれしか)
- 322 名前:都立DB高校野球部 :03/10/26 13:01 ID:mrB6Fu2g
- 「失策だったか…? セルを下げたことは!?」
一度ベンチに下げた選手はもう使えない。プーアルはビビっていた。
「操気球は通用しねえ…アイツは集中力がすげえ。変化を変えても同じことになる…」
マウンド上にナインが集まる。しかし、集まったところでどうにかなるものではない。
現状では手が無いのだ。抑える手が――
「敬遠しちゃえばいいですよ!! 次のバッターと勝負したら…」
「しかし、塁は埋めたくない。操気球はあと何球も使えないし、代わりのピーもいない…」
「あーあ。天津飯がセルと代わってればこんなことには…」
「なんで俺なんだよ!?」
「みんな!!」
紛糾する場に、ヤムチャの声が響く。それは力強さに満ちていた。
「大丈夫だ、竹之内は抑えられる。その次のバッターまでは保証出来ないが…とにかくッ、俺を信じろ!!!」
いままでにないほど声を張り上げるヤムチャ(ry。
「は…はい……」(こんなヤムチャさん、はじめて見た……)
再び元の守備位置に戻るナイン。
「ヤムチャさん、一体どうやって抑えるんです?」
フリーザはヤムチャ(ryに問う。自分では、何も抑える手立てを見つけられなかったのだ。
正直、他のみんなと同じように、敬遠をするしかないと、彼もまた思っていた。
「ビックリするかもしれないが…俺に任せてくれ。絶対にアイツだけは抑えるから」
・・・・・・・・・・・・
その言葉の意味を、まだフリーザは知ることは無かった。
- 323 名前:Classical名無しさん :03/10/26 16:18 ID:nILWjQ5k
- 作品来てるんだからageようぜ
- 324 名前:Classical名無しさん :03/10/27 04:44 ID:pYRT/wDE
- スレ住人以外の方々に、お見せ出来るようなレベルの作品、ひとつもないだろ
sage進行で目立たないように、ひっそりやってりゃいいんだよ 静かにな
板住人に迷惑かけずに、内輪だけでやるのがヤムスレらしいんだって
- 325 名前:Classical名無しさん :03/10/27 04:46 ID:pYRT/wDE
- といいつつageちまったクズスレを俺って優しいな
- 326 名前:Classical名無しさん :03/10/28 13:35 ID:XWZwIffg
- >>324-325
朝から何やってんだか。
- 327 名前:Classical名無しさん :03/10/28 22:26 ID:by5eOwbE
- きたいあげ
- 328 名前:Classical名無しさん :03/10/29 07:26 ID:BG4moH5c
- そして誰もいなくなった
- 329 名前:Classical名無しさん :03/10/29 12:20 ID:GN17CI7g
- まだいるよ。
でも、確かに書き込みは減ったかな。
- 330 名前:Classical名無しさん :03/10/29 17:29 ID:sSnr.rgA
- いるんだよな。確かに
- 331 名前:Classical名無しさん :03/10/29 20:14 ID:qrciOwaM
- SS投下がないと、皆ROMだけになるからな。
哀戦士さんも復活間近だし、これからは投下作品も
増えるだろ(そうあって欲しい)
- 332 名前:Classical名無しさん :03/10/29 20:32 ID:dabcs5WQ
- おめーらが書けよ
- 333 名前:Classical名無しさん :03/10/29 20:37 ID:sSnr.rgA
- 悪い事じゃないけど、SS投下があっても、ROMである事には変わりないよな・・・
ゴメン、揚げ足取りだ。
- 334 名前:Classical名無しさん :03/10/30 23:56 ID:q3WT0Efg
- 作品ぷりいづ!
- 335 名前:昔、雑誌に投稿したネタ :03/10/31 00:28 ID:q3WT0Efg
- セルゲーム最終局面。
最終形セルのかめはめ波が孫悟飯に向かって放たれた。
「も、もうダメだ・・・」
悟空は死に、悟飯は傷ついて気が弱っている。
誰もが敗北を、世界の最後を覚悟した。
しかし、セルの前に一人の男が立ちはだかった。
その男は天津飯。
「ここはオレに任せろ!」
そう言うと天津飯はセルのかめはめ波に突進していった。
「天津飯さーんっ!!」
「フハハハハっ無駄だ!!そんなことで私のかめはめ波が…な、何だとーっ!!!」
天津飯に命中したはずのかめはめ波が、そのまま跳ね返り、逆にセルに向かってきた。
何とか回避したものの、驚愕の表情を浮かべるセル。
「バ…バカな……」
「驚いているようだな。このオレにはかめはめ波は効かん!大小関係なくな・・・」
勝ち誇る天津飯、しかしセルはニヤリと笑っていた。
「魔貫光殺砲ーっ!!」
セルの指先から放たれた魔貫光殺砲が天津飯を貫いていった。
「む、無念・・・」
世界は終わった。
ごめんヤムチャ出てこない。
- 336 名前:Classical名無しさん :03/10/31 01:05 ID:VF2WSBnc
- どっかで読んだネタだな。
- 337 名前:Classical名無しさん :03/10/31 18:43 ID:nILWjQ5k
- >>335
ヤムチャが出るかどうかが重要なんじゃない
ヤムチャを意識するかどうかが重要なんだ
- 338 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/01 02:23 ID:DaHgRldQ
- >>304
奇声を発しながら、クリリンへと近付くシェン。まるで構えになってない。武道と言う
より妖しいダンスに見え、観客からも失笑が飛び交う。私でさえ不思議で思うほどだ。
「何だよ、こいつ…。どうやって予選を勝ち抜いたんだ? 見とけば良かったぜ…」
やがて、シェンが走り出す。走り方もかなりの不恰好な上、遅い。クリリンは笑いなが
らそれを見ている。その直後、突然シェンが前のめりにこけたのだ。彼の頭がクリリンの
鳩尾にもろにめり込んだ。更に、起き上がろうとするシェンの後頭部が今度は顎にヒット。
クリリン、たまらずダウン。しかし、カウント3で何とか起き上がる。
「今の………狙ったな」
「気づいたか、二回戦に上がるのはヤツだ…」
偶然に見せかけているが、明らかにシェンは狙ってやっていた。本気になったら、どれ
くらい強いのか見当も付かない。そして、それにクリリンも気がついた様子。舐めきって
いた目付きから、一気に武道家への目付きへと変わる。
クリリン突進。桃白白とは比べ物にならない連打を繰り出すが、シェンに全て捌かれて
しまう。実力の差は明白である。
「つ、強い…! あんな親父が………」
隙を突かれ、舞台外に吹き飛ばされたクリリン。しかし、彼も舞空術で難を逃れる。い
きなりのハイレベルな攻防に、さっきまで笑っていた観客は息を飲むばかり。
「あのクリリンという男もなかなか出来るようだな。世界征服、容易くは無いかもしれん
な………」
ピッコロ自らがこう評す程だ。クリリンは、相手が悪かったとしか言いようが無い。
その後も、シェン優勢の攻防が続いた。だが、クリリンも粘る。少しずつではあるが、
シェンの動きについていっているのだ。試合開始直後と比べると、クリリンの動きが明ら
かに良くなっている。
「これは………長期戦になるぜ」
「甘いな…。あのシェンとかいう男、焦り始めている。次で終わらすはずだ」
- 339 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/01 02:23 ID:DaHgRldQ
- ピッコロの読み通り、シェンがいきなり速攻に出た。高速の手刀で、クリリンを場外へ
と弾き飛ばしたのだ。これ以上の手加減は、危険と判断したのだろう。
「場外! シェン選手の……勝ちです!」
審判が呆気に取られながら宣言した。シェンの秘められた力、クリリンの善戦、ハイレ
ベルな攻防、第一試合には相応しすぎる試合だったと言えよう。ピッコロの笑みはこれを
意味していたのだ。彼は最初から、シェンとかいう中年男性の実力を悟っていた。
「やられたぜ…。まさか、こんな結果になるとはな」
「見た目だけで判断するな、という好例だ。よく覚えておけ」
「あ、あぁ……」
「さて、次は俺か。ザコ相手に楽しませてもらうとするかな」
「………」
ピッコロ大魔王、出陣。第二試合の幕が上がった…。
マントをたなびかせながら武舞台へと着地するピッコロ、緊張した面持ちで武舞台へ足
を運ぶ天津飯。
「始めて下さい!」
先に天津飯が仕掛ける。速い、殆ど見えなかった。目を見張る程の攻防戦。一般人には
目まぐるしく動く影と、音しか聞こえていないだろう。上空から地上へ、地上から上空へ、
そして再び地上へ。そして、互いに間合いを空ける。
ピッコロは汗一つかいてないが、天津飯は息を切らしている。
「流石はピッコロ……こりゃ勝負は見えたな」
スタミナでは一歩劣る天津飯、額に両手をかざした。
「太陽拳!!」
激しい光が天津飯から放射された。気を収束させるので無く、放射する事により、これ
程の光を生み出したのだろう。
- 340 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/01 02:24 ID:DaHgRldQ
- 十数秒後、ようやく私の視界が開けた。審判の男が叫ぶ。
「前大会でも見せた技です! 天津飯選手の手が四本に増えましたァ!!」
確かに増えていた。肩甲骨の辺りから、新たな手が二本生えている。こんな技は初めて
見た。天津飯は光の目眩ましで出来た隙に、手を四本にしたのだ。これでは、いくらピッ
コロと言えど、分が悪い。
再び、攻防の開始。新たな手も使い、多彩に攻める天津飯に対し、ピッコロは防戦一方。
二本の腕を相手していると、もう一組の腕によって攻撃されてしまう。実力は勝っていて
も、これではどうしようもない。そうこうしている内に、ピッコロの顔面に拳が直撃して
しまった。
「何やってんだよ、ピッコロ…! このままじゃ、一回戦負けだぜ!!」
ピッコロは、ひとまず間合いを取る。打撃戦では勝ち目は無いと見た模様。だが、大魔
王は笑っている。
「驚いたぞ……。では、俺も少し実力を見せてやるとしようか」
すると、ピッコロの右手が伸びた。これならば、間合いの外から戦う事が出来る。天津
飯の左足首を掴み、足を掬って転ばせる。そのまま手を縮め引き寄せ、左拳で渾身の一撃
を浴びせた。天津飯は武舞台に倒れる。
「カウントを取ります。ワン、ツー、スリー、フォー………」
ここで天津飯が起き上がった。流石に効いたらしく、ダメージが足にきている。
「ほう…まだ立つか」
「お前の正体は知っている…。悟空に任せようと思ったが、ここで終わらせてもらう!」
「何ッ!?」
天津飯が手を二本に戻す。そして、呼吸を整え……その時、四本の腕に続き、更に信じ
られない事が起こった。天津飯が四人に増えたのだ。残像などではない、全て本物である。
魔族であるピッコロも、驚きを隠せない様子だった。
「四身の拳! もはや、貴様に勝ちは無くなった!!」
- 341 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/01 02:26 ID:DaHgRldQ
- 11月、もう年末近し。
深夜に失礼しました。
つづく
- 342 名前:Classical名無しさん :03/11/01 17:35 ID:0iy/SYwk
- >>341
時間かけてSS書いたって読んでくれるやつぁいないんだよ、ここには。
適当に放棄してどこへなりとも行っちまった方が身のためだよ
- 343 名前:Classical名無しさん :03/11/01 17:59 ID:nILWjQ5k
- >>342
レスが無いからって人がいないと勝手に決め付けないでくれ
- 344 名前:Classical名無しさん :03/11/01 18:20 ID:Yk4tHNmY
- 1日3回はこのスレチェックしてるぜ。
- 345 名前:Classical名無しさん :03/11/01 19:52 ID:6pxKrJwg
- 俺は1回だな。
投稿数が増えればもっとチェックするんだが。
- 346 名前:Classical名無しさん :03/11/01 22:06 ID:dabcs5WQ
- ヒマ人が多いな。俺は1週間に1回。
ドラえもんがあった時は2日に1回だったが
- 347 名前:Classical名無しさん :03/11/01 23:14 ID:dabcs5WQ
- しかしたまに作品来てもこんなレスばっかりだな
もうだめか。
終 了
- 348 名前:Classical名無しさん :03/11/02 01:57 ID:B9zT52ro
- >>操気弾
乙。
俺は毎回楽しみにしてるからこれに懲りずに書いてくれ。
- 349 名前:都立DB高校野球部 :03/11/02 14:46 ID:z7nIoHB6
- >>322
(一体、ヤムチャ監督はどうする積もりなんだ…?)
フリーザはこの男を抑える術を持たなかった。しかし、そんなことは関係ないのだ。
結局、操気球がどう変化してくるかはヤムチャ監督兼以下略の一存で決まるのだから。
ボールカウント2−0。九回裏一死走者無し。
仮に同点にされたとして延長がある――部員の多くはそう思ってはいなかった。
プーアルがセルを下げ、抑えのヤムチャを投入した以上、それ以上のゲームは無い、ということ。
即ち、ヤムチャで終らなければ、この回で終らなければ、夏は終る。
部員達の思いをその左肩にのせ、ヤムチャは構える。
最も、ヤムチャがそれを明確に感じ取っているかは誰にも分からないのだが。
体を捻り、それと同時くらいに右足を振り上げる。体を沈め、腕をぶんと振る――。
手から放たれた球は、ただ真っ直ぐにミットの中心に向かった。
ストレート。球速は恐らく並かそれ以下の。
大した迫力も感じさせないその球が、ゆっくりとミットに近付いてゆく。
(ヤムチャさん……ッ!! 早く変化させて下さい!)
フリーザはそう願うが、叶う様子は一向として見えない。
ひょろひょろと、直球で動く。動く。
「ヤムチャ〜〜〜〜〜!!!!!! 曲げんかい〜〜〜〜〜!!!!!」
ベンチで豚を蹴り上げながら怒鳴るプーアル。
(なんだ…曲がってこないのか? そんじゃあ)
竹之内は、金属バットをまるで傘を振り回すかのように軽やかに扱った。
それは、ボールを的確に捉え、センター方向にかっ飛ばす。
観客、テレビ観戦、インターネット観戦――ラジオは除く――これら全ての人に確信させる。
ホームラン―――――――。
- 350 名前:都立DB高校野球部 :03/11/02 14:46 ID:z7nIoHB6
- (終った……ッッ!!!)
部員以下野球部を良く知るもの全てが、諦めて下を向いた。
その時、ヤムチャ以下略が、スッ、スッ…と右人差し指を
バックネット裏側に愛撫のように微動させていたことに気付くものは無かった。
センターのナムもご多分に漏れず、下を向き涙を流していた。
飛球はまだ二塁上にあったのに、もう諦めてしまっていた。無理も無いことだ。
当たった瞬間分かりきっていた。場外までいくだろうことを。
しかし、段々と飛球は勢いを失っていた。急激に失速し、落ちてくる。
その頃には、フリーザは気付き始めていた。
「あっ…!! ヤムチャさんッ!!」
「話しかけんな…。まだ、まだだ!!!」
ヤムチャの右人差し指が激しさを増すほどに、ボールの勢いは落ちて行く。
その顔は紅く染まり、体から汗が噴出す。まるで、ヤムチャの体から何かが抜けてゆくようだった。
上を向いていたセカンドのべジータがようやく気付き
「ナム―――――!!!! 上を向けッ!!!!」
ナムはハッとして空を仰ぎ見る。
空には、最初に勢いはどこへやら、ふらふらと落ちてくるボールが見えた。
やがて、その球はナムのグラブの中へ――。
「そうか…わざと打たせて、空中で操っていたのか…あれは、ストレートじゃない、操気球だったんだ…」
プーアルはベンチで呟いていた。しかし、ヤムチャのあの様子…。
「これは、まだ気ィ抜けんな……」
- 351 名前:Classical名無しさん :03/11/02 15:08 ID:IiewFLcE
- やめろ
- 352 名前:Classical名無しさん :03/11/02 17:25 ID:nILWjQ5k
- >>351
褒めたり煽ったりおまえも忙しい奴だな
- 353 名前:Classical名無しさん :03/11/02 17:30 ID:by5eOwbE
- >>350
こんな時に大変ですが、お疲れ様です。
- 354 名前:Classical名無しさん :03/11/02 17:32 ID:by5eOwbE
- >>352
>>351もそうだけど、アンタもよっぽど問題があるように見えるよ。
荒らしは無視。これ絶対的でしょ。作品無視して、荒らしに構ってどうする。
これじゃアンタも荒らしだよ。 まぁ、言うのは一回だけね。
- 355 名前:Classical名無しさん :03/11/03 07:20 ID:pYRT/wDE
- 結局来なかったな哀戦士。
平気で言う事くつがえしやがって。
マジで市ねよ。
- 356 名前:哀・戦士 :03/11/03 20:26 ID:ggTmj76I
- 「おおまかなあらすじ」
悟空がよみがえり、バーダックを圧倒した。
バーダックたち4人のサイヤ人は、フリーザにすでにマークされていた。
ドラゴンボールを探しに、地球へとやってきたフリーザによって
バーダックとラディッツは死亡。ベジータとナッパは
ヤムチャ達を頼り、神の宮殿へと向かう。
フリーザ軍は、地球中に戦士を放ち、地球は再び地獄となる。
それを阻止すべく、ヤムチャ達が出陣。
ギニュー特選隊を含む、世界中に放たれたフリーザ戦士達を壊滅させる。
残るは親玉のみ。
ヤムチャ達は、フリーザの宇宙船へと向かう。
だが、フリーザは予想以上の強さだった。
頼みの綱、悟空の界王拳を上回る強さ。重傷を負った悟空をかばい
ヤムチャは命を落とす。
今度こそだめか・・。戦士達がそう思った瞬間、ヤムチャの体に再び
不思議な力が。攻勢逆転。フリーザを圧倒し始めたヤムチャの額には
「M」の形をした紋章のようなものが浮かび上がった。
ボコボコにやられながらも、フリーザはほほえむ。
これこそ、自分が求めていたもの。宇宙をこの手にするうえで、必要不可欠なもの。
フリーザは、不思議な力を発揮したヤムチャを捕らえようとする。
圧倒していたヤムチャだったが、しだいに力が衰えてくる。
紋章も消え、元のヤムチャの体に。
好機と、フリーザはヤムチャを攻撃しはじめる。
フリーザの攻撃をまともに受けるヤムチャの意識は、もうろうと・・・
適当で申し訳ない。これより前のあらすじは、病的さんのHPにあるので
そちらを見て頂きたいです。
- 357 名前:哀・戦士 :03/11/03 20:29 ID:ggTmj76I
- 復活すると言っておいて、しばらくたってしまいました。
書く時間はなんとかあったんですが、しばらくやってなかったぶん、
感覚が戻らなくて、うまく書けませんでした。元々文章力もなかったし。
展開は最後まで考えてあったんですが、文章にするのがうまくいかなくて・・
地味な作品ですが、なんとか完結させるようがんばりますです。
しばらく休んでて申し訳ありません。
では続きを。
- 358 名前:哀・戦士 :03/11/03 20:31 ID:ggTmj76I
- <34話>
ヤムチャ、突然目を覚ます。薄暗く、病院の中のような薄気味悪い臭いがする。
何も見えない。ここはどこだ・・?手足を動かすも、動かない。
どうやら足かせ、手かせによって拘束されているようだ。拘束・・?
ヤムチャは記憶をたどってみる。まず頭に浮かんできたのは、フリーザだった。
あの恐ろしい戦闘力と、雰囲気は忘れようとしても忘れられない。
自分は一度フリーザに殺されて・・・。そこからの記憶があいまいだ。
その後、一度意識を取り戻した気がする。目をつぶって、当時の様子をゆっくりと
思い描いてみる。意識は・・・あいまいだった・・・。横目に、クリリン達の姿がある。
あれ・・・?なんで逃げちゃうの・・?俺を追いてくのかよ!?白状な仲間だぜまったく。
痛い・・顔が痛いよ。口の中、血でいっぱいだ。自分の血ってこんなにイヤな臭いだったか・・
なぜ血が・・・?顔に、何かぶつかってくる。連続で・・。
顔面に衝撃が走り、血が吹き出る。ああ、この辺でまた意識がもうろうとしてきたんだ・・。
顔の腫れで、ほとんど塞がった目。うっすらと敵の姿が見える・・・。あれは、フリーザ。
ヤムチャは口を開け、舌を口の周りにはいずらせる。血の味がする・・。
かさぶたになっているようだが、間違いなく傷の跡がある。かさぶた・・・。相当時間が経っている。
そうだ。フリーザにやられたんだ。一度殺された後、何故か生き返った。
その後、またフリーザにやられて・・・。それにしても、ここはどこだ・・・?
「おや お目覚めですか」
聞き覚えのある、イヤな声。耳に入ると同時に部屋の電気が一斉につく。
視界に入ってきたのはやはりフリーザ。ヤムチャは考える。俺を拘束してるのはフリーザか。
何故だ・・?まさか、俺・・犯されたりしないよな・・・。
フリーザに状況の説明を求めたかったが、あの凍るような目を見ると、声が出なくなった。
「狐につままれたような顔してますね。それにしても驚きましたよ。あなたが
「成体」だったとは。そうそう、あなたのお友達はとっくに逃げていきましたよ。
我々の戦いから、すでに五日程たっています。私があなたをボコボコにしてしまったせいで、
あなたは意識を失ってしまいました。目を覚ましてくれてうれしいですよ・・」
- 359 名前:哀・戦士 :03/11/03 20:33 ID:ggTmj76I
- ヤムチャには、フリーザが何を言ってるのかがさっぱりだった。
わかったこと。クリリン達が、自分をおいて逃げ帰ったこと。それくらいだ。
やはり、そうか。白状な仲間達だ。ちくしょう・・・。うっすらと悔し涙を浮かべるヤムチャ。
そんな傷心のヤムチャの両こめかみに、奇妙な機械がささる。
「おうっ」
うめき声をあげるヤムチャ。機械の先端には針のようなものがあり、完全に皮膚を突き破って
体の中へと到達している。「な・・何をしやがる・・・」
ヤムチャは、機械を刺したフリーザの部下に対して問いかける。問いに答えたのはフリーザ。
「これからあなたの体を調べさせてもらいます。と、同時に洗脳もね。
あなたは「成体」としての力は持っているが、まだ自在には使えない様子・・・。
それを完全な状態にしてあげるのです。そして、私の右腕になってもらいます。
きっといい気分で目覚めることでしょう。私の忠実な部下として・・・。
そしてあなたの細胞から生まれた、「成体」の力を持った戦士達と共に、宇宙を制服するのです」
何を言ってるのか、またさっぱりだ。このままだとやばい。そのことだけは本能的にわかる。
ヤムチャは必死で抵抗する。手足の自由を奪っている枷は頑強で、どうやっても破壊できない。
気を開放しようとするも、できない。どうやら抵抗はできないようにプログラムされているようだ。
唯一の抵抗手段は、ただ叫ぶだけ。
「や、やめてくださいよ・・・冗談だよ・・・ね?何やるんだかよくわかんないけど、
俺、普通の人間すよ。ははは。あ、そうだ。地球に住みたいなら、そうすればいいじゃないですか。
俺が仲介役になってあげますよ!ははは。そうすれば、事は円満に・・・」
「スイッチオン」
フリーザが機械のスイッチをポチっと押すと、ケーブルを伝って、ヤムチャの脳に直接
電流のようなモノが流れ込んだ。
「・・・や・・やめてくださいって・・・地球に住みたいんでしょ?だったら・あっ・・
こんな・・・あっ ・・ことせずに、素直に・・あっ なれば・・・あっあっあっあっあっ・・・」
ヤムチャはあえぎ声を上げながら、体を痙攣しはじめた。その様子を見て、にやりと微笑み
部屋を出るフリーザ。
- 360 名前:哀・戦士 :03/11/03 20:58 ID:ggTmj76I
- その頃、神の宮殿は絶望的な雰囲気だった。
フリーザとの戦いの後、宮殿へと逃げ帰ったクリリン達。
待っていたのはミスターポポと、精神と時の部屋での修行を終えたベジータとナッパだった。
ミスターポポは、すぐに仙豆を悟空に食べさせた。傷は癒え、命の危険はなくなった。
ベジータは、少し笑いながらこう言った。
「ふふ、今ならうっとうしい貴様らをかたづけるのは、わけないな」
クリリン達が、一斉にベジータを睨み付ける。ほくそ笑むベジータ。
「ベジータ、あんまり心にもない事言うもんじゃないぜ」
隣にいるナッパが、そう言った。ベジータは何も言わない。
クリリンは思った。ベジータの言ったことはまんざら冗談でもない。
精神と時の部屋での修行で、元々強かった2りは、さらに力をつけていた。
ぱっと感じる強さは、自分たちを超えているのは明らか。ベジータにいたっては
悟空にも匹敵するほどの強さを持っているように思える。いや、それはない・・。
そう自分に言い聞かせる。果たして正しかったのだろうか。この二人に、
修行をさせて。いずれ、自分たちの敵のなるかもしれない男達を、わざわざ強く
させてしまって。
ともあれ、悟空は順調に回復していった。
神様が消えていた。クリリン達は、ポポに問う。神様はどこへ行った?と。
ポポは暗い声で答えた。
「
- 361 名前:哀・戦士 :03/11/03 20:58 ID:ggTmj76I
- 「神様は戻らない。しかし、きっとみんなを見守っている。きっと力になってくれる」
その言葉を理解できる者はいなかった。神様が消えた理由もわからなかった。
だが、きっと自分たちを見守っていてくれる。その言葉だけで十分だった。
「後は・・ヤムチャさんか・・・」
クリリンがつぶやいた。五日経った今も、ヤムチャの気は感じられなかった。
悟空を助けるため、ヤムチャを見殺しにし逃げ帰ってきた。後悔していた。
フリーザの気も感じられない。とりあえず、地球は安定している。心配と安堵感が同居する不安定な状態。
クリリン達のフラストレーションはたまる一方だった。
さらに5日後・・・。今だにヤムチャとフリーザの気は感じられない。
ポポが突然、クリリン達を呼び出した。ポポも、わずかながら千里眼を使える。
地上に異変を発見したのだ。また新たな敵か・・・?クリリン達は気を引き締めてポポの話を聞く。
地上にて、突然人間が消えるという奇妙な事件が多発しているらしい。
すでに、5000人ほどが犠牲になっているという。
- 362 名前:哀・戦士 :03/11/03 20:59 ID:ggTmj76I
- ハンターハンターパクリました。
続く
- 363 名前:Classical名無しさん :03/11/04 00:35 ID:tLHYNGRU
- さすがおもしろいです これからもがんばってください〜
- 364 名前:Classical名無しさん :03/11/04 20:21 ID:nILWjQ5k
- 哀・戦士キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
荒らしに負けずにガンガレ
- 365 名前:Classical名無しさん :03/11/04 20:36 ID:1fnWV/9E
- おおっ復活か!
待ってたぞ。
バキスレの方もよろしく
- 366 名前:Classical名無しさん :03/11/06 07:34 ID:pS6wLPFs
- 続編きたいアゲ
- 367 名前:Classical名無しさん :03/11/06 19:01 ID:TO5D49Qw
- >>366
代理age
- 368 名前:Classical名無しさん :03/11/06 21:15 ID:UwoGfv9I
- 乙。
しかし、バキスレの方は引退ですか、残念。>哀戦士
- 369 名前:Classical名無しさん :03/11/07 15:54 ID:Zccn/Nik
- 凄く盛り上がってるな。さすがヤムスレ
- 370 名前:Classical名無しさん :03/11/08 15:29 ID:BmzJpZJE
- ザクよ。
今ヤムライン再開したら神だぞ。
- 371 名前:Classical名無しさん :03/11/09 00:20 ID:.6tk1U0c
- 今までで一番危ない状況じゃないか?
- 372 名前:Classical名無しさん :03/11/09 01:56 ID:LlHTVuN.
- 今こそ、新人の力がもっとも必要とされる時!!
- 373 名前:Classical名無しさん :03/11/09 02:06 ID:LlHTVuN.
- ち…ちくしょう!!なぜだ…なぜこのスレは伸びんのだ…
懐漫の板に潜入してひそかに宣伝をしてみたり、
板のやつらにウケがいいと思って"by aibon"と名前欄に入れたのに…
オ…オレにはこ…これが限界だというのか…!!
嘘です、何もしてません。
(でも本気で、した方がいいかも)
- 374 名前:Classical名無しさん :03/11/09 10:40 ID:.6tk1U0c
- 荒らされてた時は、理不尽な狂人にバットで殴られて瀕死って感じ。
そして今は、ベッドで静かに死を待つガン患者って感じだ。悲しい。
このスレを好きな者として、心配でたまらない。
現スレでも5人くらいいた職人たちはどこへ?
- 375 名前:Classical名無しさん :03/11/09 12:30 ID:TO5D49Qw
- とりあえずsageないでageよう
人が来ないことにはどうしようもない
- 376 名前:Classical名無しさん :03/11/09 12:33 ID:ZkLpoixQ
- 馬鹿ども晒し上げ。
- 377 名前:Classical名無しさん :03/11/09 12:34 ID:pgWpMC6A
- 儲からないサイドビジネスは終わりにしませんか?
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- 378 名前:Classical名無しさん :03/11/09 13:10 ID:.6tk1U0c
- 作品待ちage
↑
こんなレスばっかりでほとんどスレ消費されるような悪寒
本当に何とかしないとね
今、作品を上げるとおいしいぞ。内容関係なくマンセーされる
- 379 名前:Classical名無しさん :03/11/09 13:16 ID:Z.V7QuMA
- 1話完結。ヤムチャ秘話
ヤムチャが現れた。
どうする?
→戦う
ヤムチャは漏我封封県を使った。
ぐほぅ 私は45435ポイントのダメージを食らった
ブルマの攻撃!
ヤムチャに44343643234534ポイントのダメージを与えた!
ヤムチャは射精した!
ブルマは5ポイントの経験を得た。
- 380 名前:Classical名無しさん :03/11/09 13:29 ID:by5eOwbE
- ふむ。 自分のペースでゆっくり行きたいのだが。
- 381 名前:Classical名無しさん :03/11/09 16:03 ID:mTJP80fM
トv'Z -‐z__ノ!_
. ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. ,
rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|::: ,.、
、 ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ ミ ∧!::: .´
ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf:::: ~
r_;. ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
_ ::\,!ィ'TV =ー-、_メ:::: r、
゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ::: ._´
;. :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.:: ,.
~ ,. ,:ュ. `ヽニj/l |/::
_ .. ,、 :l !レ'::: ,. "
`’ `´ ~
- 382 名前:Classical名無しさん :03/11/09 19:15 ID:fS2j9vHI
- >>381
これで終ったらある意味格好いいんだがな…
- 383 名前:Classical名無しさん :03/11/09 20:14 ID:dabcs5WQ
- もはや哀われ過ぎて叩く気も起こらん
頑張れよ、ヤムスレ
老衰死寸前としても
- 384 名前:Classical名無しさん :03/11/09 22:26 ID:KfGcTLxM
- こんなんで次スレいるのか?
いや、その前に次スレに行けるのか?
荒らされてるうちが華だったな
- 385 名前:強くなりたい! :03/11/09 22:44 ID:YetgcmyY
- 全部が全部楽勝ではないものの、数多の武術大会で連戦連勝の連続優勝。短時間決着の新記録も
次々と樹立。浴びせられるのは言葉を尽くした賞賛の嵐。これで全く天狗にならない、
全然思い上がらない、であればとてつもない人格者と言えよう。
だが。今ここにいるこの男は、悪人ではないが、そう大した人格者でもない。だから今、マスコミに
囲まれて天狗になっている。思い上がっている。
「ま、俺にとっちゃ軽い大会だったってことですよ。はっはっはっ!」
……だが本人は、この状況を心から喜んではいない。
仲間たちから外れ、はぐれ、仲間たちと同じ土俵で競い合うことから逃げた男。
そんな自分でも賞賛される舞台を求め、そこで輝くことで満足しようとした男。
そのくせ、何かがくすぶり続け、何かを求め続け、心から満足できずにいる男。
男の名は、ヤムチャ。
いつものジムで一汗流したヤムチャは、ねぐらにしているホテルの部屋に戻ってきた。昔に比べたら、
毎日のトレーニングがバカみたいに楽だ。それでもジムメイトたちは、誰もついてこられない。
「さすがはチャンプ!」と驚くばかりだ。
「……ふん」
少し前までは、ここから毎日のように夜の街に繰り出していたが。今は、どうもそんな気分にならない。
ベッドに腰掛けて、ふう、と息をつく。この満たされない気分は、一体何なのか。
「やっぱり俺……いやいや、違うっ!」
ヤムチャは、浮かびかけた思いを、ぶんぶんと首を振って払い落とした。
「俺は、今、充分『頂点に君臨』しているんだ! 何も思い煩うことなんかないっ!
そうとも、極々一部の特殊な連中のことなんか、考える必要はない!」
カラ元気、ならぬカラ盛り上がりで、ヤムチャはすっくと立ち上がる。
「俺は強い! 充分強い! これ以上強くなる必要なんか、ないっ!」
「そうか? 私はお前よりずっと強い奴を知っているが」
「だから、特殊な連中のことは例外として無視するっ! そう決めた!」
「いや、その者たちではない。街で普通に学生として生活している、いたってカタギの女の子だぞ」
- 386 名前:強くなりたい! :03/11/09 22:45 ID:YetgcmyY
- 「何ぃ? ……って、さっきから誰だっ?」
とヤムチャが振り向くと、いつの間にやらベッドの上に正座している人物が一人。
白い服を着て杖を携え、しわしわの顔で、頭には触覚が二本。
「か、神様? 何でここに」
「お前に一つ、忠告しておこうと思ってな。いやいや、『戻って来い』などと言うつもりはないから
安心するが良い。人それぞれ、生き様というものがあるからな。しかし、」
と言って神様はベッドから降り、ヤムチャに顔を寄せた。
「先程言ったことは、本当だぞ。その女の子は、今はまだ修行中だが、いずれ華々しくデビューする。
そして、お前が今座っている玉座を奪うことだろう」
「何だとっ?」
「そこでだ。今の内、まだ未熟な内に叩いておかんか? その子は今遠い場所におるのだが、
神殿からなら空間を縮めて、すぐに会わせてやれるぞ」
「……その話が全部本当なら、有難い話だが。けど、なんであんたが、そこまでしてくれるんだ」
神様は、ぽんとヤムチャの肩を叩いた。
「なに、これでも一応神様なのでな」
神殿の奥深く。越界の部屋、と書かれた扉をくぐって、ヤムチャは暗い通路を歩いていく。
久々に、大会用の派手なコスチュームではなく、亀仙流の道着に袖を通した。
「……まあ、女の子相手に負けたら恥ずかし過ぎるから、だから念の為に、仕方なく」
何だかんだで、この格好が一番気合が入るというのは、今となっては何だか悔しい。というか、
そもそもどうしてこの道着、捨ててなかったのか? 我ながら不思議だ。
ブツブツ言いながら歩き続けて、やがてヤムチャは、明るい場所に出た。
見渡す限り真っ白で、今自分が出てきた「暗い通路の出口」以外、何も見えない。
だがよく目を凝らしてみると、前方に黒い点が見える。そしてそこから、誰かが歩いてくる。
- 387 名前:強くなりたい! :03/11/09 22:46 ID:YetgcmyY
- ……女の子だ。向こうも同じように、暗い通路を抜けてここに来たのだろう。
「あいつか」
ヤムチャは焦らず、ゆっくりと歩いていく。ここは大物振りを見せつけてやらねば。
距離が縮まって見えてきたのは、どう見ても武道着とは思えない、何だか可愛らしい服を着た少女。
体格はいたって小柄で、ショートカットがよく似合う、あどけない顔立ちをしている。青く短い
スカートの裾から伸びた脚も細くて、どう見ても強いとは思えない。
『何だこりゃ? 本気かよ神様』
ヤムチャが首を捻っていると、少女の方から声をかけてきた。
「早速だけど、戦ってもらえるかな?」
「え? いや、そりゃ、俺は構わないけれど」
と答えた次の瞬間、
「たああああぁぁぁぁっ!」
白いハチマキをなびかせて跳躍した少女の跳び蹴りが、ヤムチャの顔面に突き刺さった。
不意を突かれた上に予想外に強力な蹴りだった為、ヤムチャは軽く倒されてしまう。
鼻血を出しながら起き上がると、少女は腰を低く落として、両掌を縦に連ねて脇に構えていた。
この構えは、まさか……
「波ああぁぁっ!」
少女の掌から光の塊……「気」の塊が飛び出して、驚愕するヤムチャの胸板に命中した。
またまた予想外なその威力に、ヤムチャは再度、吹っ飛ばされて倒れる。
『な、何なんだ、一体何なんだ、この子は?』
すぐには肉体・精神の両ダメージですぐには起き上がれないヤムチャ。すると、
「何を考えてるの、お兄さん」
少女の、妙に冷静な声が聞こえた。
「あたしが見たところ、お兄さんはもっと強いはずだよ。ちゃんと本気を出して、あたしと戦って。
でないと、勝っても嬉しくない」
それを聞いて。ヤムチャの頭に、かっと血が上った。
『か、勝っても嬉しくない、だと……こ、この、この俺、このヤムチャ様に向かって!』
- 388 名前:ふら〜り :03/11/09 22:49 ID:YetgcmyY
- という訳で、私です。ここでは初挑戦ですので、先輩方の作品と比べて「ヤムチャの描き方」
が浅かったりするのはご勘弁を。尚、>>378に魅かれたと言われても否定はしません。
>>374
仕事なり学業なりが忙しいんですよ、きっと。私は今日、ちょっと時間があったので
書けましたけど。……とか言いつつ、もう少ししたら本業と副業が偶然にも同時に
忙しくなりそうで、ちょっと不安だったりします。
あ、でも、今回のこのネタは、荒れの原因にならない限りは、ちゃんと
最後まで書きますんで。よろしくです。
出典については、バレバレですが一応最後までヒミツということにしときます。
- 389 名前:Classical名無しさん :03/11/09 22:52 ID:KfGcTLxM
- ふら〜りさん乙。
でも、バキスレの宝のあなたが余りいろいろな所に
言っちゃダメでしょw
でも面白かったし嬉しかった。ありがとう。
- 390 名前:Classical名無しさん :03/11/10 07:07 ID:8v38tWbo
- >>389
おいおいまだ終わってないってのw
- 391 名前:チャムヤ久しぶりです :03/11/10 17:29 ID:Jb1dmd3s
- 第14話をブウたおせ!
ワ-ムホ-ルに入ったヤムチャ、目の前に広がるのはボロボロになった神殿だった。
ヤムチャ「な、なんてこった。」
トランクス「ここは、何番の世界でしょうか?No.15世界、あなたたちの世界ですよ!ヤムチャさん!」
ヤムチャ「な、なんだと!神殿は、破壊されている、ということは神様も、ドラゴンボ-ルも、世界の破滅だ!!」
悲しみにくれるヤムチャ、目の前には荒れ果てた何も無い砂漠のような世界、そこになんとやつが現れたのだ!
ブウ「まだごみが残っていたか!!!!!」
襲いかかるブウ、悲しみにくれるヤムチャ。
トランクス「ヤムチャさん、助かる道はきっとあるはず、まずは目の前の悪を倒し生き延びるのみです!!」
立ち上がるヤムチャ、ヤムチャは拳を掲げた。
ヤムチャ「そうだよな!悲しんでいて何を得る!やつらを倒すぞ!行こう、トランクス、プ-アル!!」
「はい!!!」
ブウ「爆裂拳!!」
ヤムチャ「狼牙風風拳!!」
ブウとヤムチャ、壮絶な格闘戦になった、「ばふっ!!」ブウが飛ばされた、そこに光が走る!
トランクス「バ-ニングアタ-ック!!」
ヤムチャたちの運命やいかに、次回に続く!!
第15話に続く!
- 392 名前:Classical名無しさん :03/11/10 19:08 ID:5.eVdDa6
- チャムヤ乙。ガンガレ
- 393 名前:Classical名無しさん :03/11/10 19:26 ID:2XbJQ7B6
- ■本スレご利用の方々へ
2chだと人は多くていいかもしれませんが、その分荒らしにあったり、
マターリできないという事ありませんか?そんな時はゴロック http://www.569.jp/ に
次スレを立ててみてください。新規スレ参加者は減るかもしれませんが、
荒らしもいなくてマターリできます。真剣議論をしたいスレ等にもオススメです。
※要望に応じて新板も次々出来ています。書き込み規制も2chほど厳しくありません。
- 394 名前:Classical名無しさん :03/11/10 19:27 ID:ADBkMbFY
- にわかに活気付いてきたな。良かった。
ふら〜りさんも乙。
- 395 名前:Classical名無しさん :03/11/10 22:58 ID:5rNepCg2
- ふら〜りさん乙です。
寂しい雰囲気だけど、今はまぁ流れに任せていきましょう。
- 396 名前:Classical名無しさん :03/11/10 23:58 ID:yPinUYjU
- バキスレまとめサイトでの、バトルゲームがすごく面白いんだけど。
ヤムスレサイトでもなんか作れないのかな
- 397 名前:Classical名無しさん :03/11/11 00:34 ID:IiewFLcE
- >>396
ヤムスレには無理だよ
- 398 名前:Classical名無しさん :03/11/11 01:31 ID:5rNepCg2
- >>395
ヤムスレのまとめサイトの管理人は壊れているから無理です
- 399 名前:Classical名無しさん :03/11/11 08:03 ID:M33DTelw
- こんな調子でレスが700超えたら、
「ありがとうヤムスレ」って事でしんみり語り合うか。
もういいだろ。正直見てて辛い。このままだと。
- 400 名前:Classical名無しさん :03/11/11 14:20 ID:t6QXWx46
- 操気弾の続きキボンヌ
- 401 名前:チャムヤ久しぶりです :03/11/11 18:56 ID:dOcDxFDM
- 最近チャムヤの話に刺激が無いと思いませんか?
そんなあなたのためにもう一本連載してみたいと思いました。
今回からしばらくプロローグ特集を5回連続でやります、その
中で好評なものを連載したいと思います。
まず第一弾です。
- 402 名前:チャムヤ久しぶりです :03/11/11 18:56 ID:dOcDxFDM
- チャムヤとともに、第一弾ヤムチャクエストT
DB,100年古代遺跡カリンの近くから過去のリモコンと思われるものが出土された。
出土印の一人がうっかりボタンを押すと大きな雷が鳴り響いた「ピカッ!!!」
カリンの回りいったいに黒い雲がやってきた、そのくもは化け物の形になりこういった。
「孫はどこだ!早く出てこないとこの世界をすべて滅ぼすぞ!」
出土隊員の一人ヤムチャは、破壊されていく町を助け、孫という人物を探すたびに出ること
を胸に誓ったのであった。
- 403 名前:Classical名無しさん :03/11/11 19:44 ID:5.eVdDa6
- >>402
とりあえずヤムチャらしさが出てればOKよ
書いてくれることに意味があるから自分が書きたいように書け
やっぱ移動は失敗だったな
スレ住人としては次スレは欲しいけど次はどこがいいんだろう
今のうちに考えておいた方がいいかもな
- 404 名前:Classical名無しさん :03/11/11 21:27 ID:IiewFLcE
- aaa
- 405 名前:Classical名無しさん :03/11/12 07:10 ID:FB32IsFI
- >最近チャムヤの話に刺激が無いと思いませんか?
昔からなかっただろそんなもの。調子つくなはげ
- 406 名前:チャムヤ久しぶりです :03/11/12 18:38 ID:IxV8tzwM
- チャムヤとともに、第二弾スーパーコンビ!ヤム&キュイ!
ドラゴンボールデ、大して重要な存在になれ無かったキュイとヤムチャ、
そんな二人が1996年お笑いコンビ「ヤムチャンキュイチャン」を結成。
3年の下済み生活を積んだ後、初のレギュラー番組「界王様のブランチ」
のミニコ−ナーを担当することに、出演時間はたったの5分、これは、
彼らがお笑い界の大御所になるまでの成長を書いた物語である。
- 407 名前:Classical名無しさん :03/11/12 21:25 ID:IiewFLcE
- うんこ
- 408 名前:Classical名無しさん :03/11/12 22:26 ID:Zccn/Nik
- とりあえずあげとくよ。
でも移転は完全に失敗だったな。
結局元のヤムスレ住人も減り、
クラウン住人からも無視されて
閑散としてる。
そろそろ移転を考えるのか。1スレだけで。
でも、少年漫画板はバキスレがあるし、
マロンは戻りつらいだろう。
いい潮時かも知れないな。
- 409 名前:哀・戦士 :03/11/12 22:31 ID:jsj0TK2o
- できれば漫画関係の板に戻ったほうがイイかと思う。
当然だけど。
どこへ行っても嵐はついてくるし。
他の人の意見も聞かないと、なんとも言えませんが。
- 410 名前:哀・戦士 :03/11/12 22:34 ID:jsj0TK2o
- <35話>
ポポの千里眼によって、地上で新たな異変が発生していることが判明した。
たった数日のうちに5000人もの人々が消滅。原因は不明。
「謎の隕石衝突、サイヤ人の襲来、謎の異星人・・そして今回の騒動。地球は・・・一体
これからどうなってしまうのでしょうか・・・!!」
地上波のニュースのアナウンサーが鬼気迫る声でそう伝える。無理もない。
ここ最近の地球の状況はおかしい。まるで、何かに気持ちを惹かれるように悪の勢力が
押し寄せてくる。
アナウンサーは原因不明・・・と言ったが、ポポには今回の異変の、元凶の目星はついていた。
消失事件が起きている時、必ず現場にいる若い男女二人組。おそらくこの二人が犯人だ。
とはいえこの二人組には妙な点があった。5000人もの人々を短期間で殺害出来るほどの
手練れなら、殺害の際かなりの気の放出があるはず。だがここ一週間、巨大な気の放出は
地球上のどこからも見られなかった。これは、ヤムチャとフリーザの気をずっと探っていた
クリリン達から見ても明らかだった。おかしい・・・姿形は人間なのに・・・。
これでは二人組のいる場所を特定できない。ポポは二人組が、また新たな犯行に及ぶ時を
待つことにした。そして二日後、ポポの千里眼が再び地上の異変を捕らえる。
場所は世界第二位の都市、ペッパータウン。かなりの被害が予想される。
クリリン、天津飯、餃子。ナビゲーター役としてミスターポポ。戦士達は現場へと急ぐ。
「面白そうだ」とベジータとナッパの二人もついてきた。療養中の悟空は宮殿で待機。
10分後、現場へと到着する一行。町の住民はすでに消滅した後だった。
残っているのは住民の物と思われる服のみ。二人組はどこだ・・・。ポポが千里眼を発動する。
- 411 名前:哀・戦士 :03/11/12 22:34 ID:jsj0TK2o
- 「あっち・・・二人組が暴れてる。かすかに気のみだれもある」
悲鳴が絶えず鳴り響いている町の一角。クリリン達が目にしたものは、無惨にも
跡形もなく消滅してゆく人々の姿、そして二人の悪魔だった。
道を逃げまどう人々に対し、手を触れる二人。するとみるみるうちに触れられた人の
体が消滅してゆく。わずか一分ほどのうちに、その場にいた十数人が消え去った行った。
二人組がクリリン達に気づく。
「まだ、人が残ってたんだ・・・。おい18号。次はどんな方法で殺る?」
「そうだね・・・あれいいんじゃない?車でひき殺すやつ」
振り返った二人組。その正体は、若く、あどけなさも残る少年と少女だった。
- 412 名前:哀・戦士 :03/11/12 22:35 ID:jsj0TK2o
- 振り返った二人組の女の子・・・。クリリンははっと思い出す。
あの時・・・ドラゴンボールを探していた時、町で出会った子・・俺が一目惚れした娘だ・・・。
間違いない。あの青い瞳、きれいな金髪。俺が一目惚れした娘。それが、何故・・・。
「お・・おまえ達は何者だ?」
クリリンが震える声でそう問いかける。
「その質問には私が答えよう」
瓦礫の山の中から老人が現れる。
「私の名はドクターゲロ。近い将来、世界の頂点に立つであろう男だ。
そして、この者達はその私の野望を手伝ってくれている人造人間。いわば私の子供達のような
ものだ」
「俺は17号、こっちは18号。ドクターゲロ様によって作られた人造人間の中でも
もっとも高い戦闘力を誇るんだ」
17号が笑いながらそう言った。
ドクターゲロ・・・。聞いたことがある。クリリンは記憶を思い返す。そうだ。
ブルマの父、ブリーフの昔話に出てきた。昔レッドリボンに雇われていた科学者。
何故、今頃になって・・。だがクリリンにとって、ドクターゲロの事などどうでも良かった。
自分が一目惚れした相手が、なんでこんな奴の・・・。悔しい気持ちでいっぱいだった。
「おまえ達の目的は・・・?」
クリリンが、今度は怒りに満ちあふれた声で問う。
「目的か・・・。さっきも言った通りだ。私は世界の頂点に立つ。おまえ達にも
その糧となってもらうよ・・・」
- 413 名前:Classical名無しさん :03/11/12 22:36 ID:Zccn/Nik
- >>409
しかし、1スレだけで終わりというのも、
失礼な気がするんだけど。なんとなく。
あと哀戦士さん、新撰組も復活させてよ。
ずっと読んでたんだよ。
- 414 名前:哀・戦士 :03/11/12 22:37 ID:jsj0TK2o
- その頃、フリーザの宇宙船では・・・
「あっあっあっ・・・」
ヤムチャに対する洗脳は一週間続けられた。機械の動きが止まり、ヤムチャは起きあがる。
フリーザが部屋へと入ってきた。ヤムチャの顔をじろじろ見つめる。
「フリーザ様、お久しぶりでつ。僕、いい気分でつ」
ヤムチャの口調が変わった。そしてフリーザに対する感情も。どうやら洗脳はうまくいったようだ。
「ほっほっほ ヤムチャさん、あなたはイイ子ですね。よし、これからあなたをテストします。
ついてきなさい」
「はい、フリーザたま」
カルガモの子が親について行くように、ぴったりとフリーザの後ろについて行くヤムチャ。
今度の部屋は、まるで闘技場のように広い部屋だ。ヤムチャは部屋の真ん中に一人取り残される。
前方のシャッターが開き、中からは巨大な獣が現れた。
「ヤムチャさん、あれは宇宙1凶暴と言われている魔獣、ヤコンです。今からあなたに
あれを退治してもらいます。いいですね?」
「は・・はい、フリーザたま」
フリーザがヤコンにテレパシーを送る。ヤムチャと同じく、洗脳によってフリーザの
意のままに動く魔獣ヤコン。フリーザは命令する。目の前の男を殺せ・・・と。
ヤコンはその命令を忠実に遂行する。棒立ちするヤムチャの土手っ腹に、図太い爪が突き刺さる。
「う・・・うげぇっ」
血を吐き、悶絶するヤムチャ。するどい爪はヤムチャの胴体を軽く突き破っている。
痛みで身動きの取れないヤムチャを、ヤコンはぶんぶんと振り回す。
ボロぞうきんのようになったヤムチャは、部屋の壁に叩きつけられた。
「・・・い・・・痛い・・・ん・・?し、死んでない・・・。なんでだろう・・・・・」
ヤコンの爪によって作られた傷跡は深かった。だが血はすでに止まっている。
それどころか、傷跡はみるみるうちに塞がり、痛みも消えていった。
「ふふふ・・・やはりあなたの体には、成体としての力が宿りつつあるようです。
いい傾向ですよ・・・ふふふ」
フリーザが不気味なうすら笑いを浮かべながら、そうつぶやいた <つづく>
- 415 名前:哀・戦士 :03/11/12 22:40 ID:jsj0TK2o
- ふら〜りさん乙。
ラストをいい形で終わらせるため、人造人間の方々に登場してもらいました。
前も出したんですけど、覚えてる方いないでしょうね・・・
>>413
いちおう完結はさせます。
かなり短くなるかもしれませんが。
無責任で本当に申し訳ない。全部俺が悪いです。
- 416 名前:408 :03/11/12 22:54 ID:Zccn/Nik
- 哀・戦士さん乙。横レスごめん。
人には事情があるから仕方ないか。
ザクとかに比べたらはるかに義理堅いよ。
哀戦士と操気弾がある限りは
絶対に見限らないが(他の作者さんすまん)
それでも両方のスレ住人としたら、
どうしても比べてしまうんだよな、あっちと。
あっちはほぼパオ氏だけでもってるだけだけど。
何とか立ち直って欲しい、ヤムスレ。
でもヤムスレは職人多いから、一度火がつけば
いい感じになると思うけどな。
- 417 名前:Classical名無しさん :03/11/12 23:20 ID:5rNepCg2
- 哀・戦士さん、乙です。今は保管は無理ですけどそのうちやります。
私としては、下火のときになんやかんや慌てるのではなく、流れに任せるべきだと思うのですが
私個人の意見として。
盛り上がるときはまたそのうち盛り上がるだろうと信じて・・・。
- 418 名前:387の続き :03/11/12 23:25 ID:cc17f61o
- がばっ! と立ち上がってヤムチャは、
「ナメるなああぁぁっ!」
本気で、少女に打ちかかっていった。するとあっけないほど戦況は一転、少女が防戦一方となる。
ヤムチャの猛攻の前に、全く全然、手も足も出せなくなった。
「ほらほら、どうした! 少しは反撃してみろ!」
とヤムチャが挑発しても、少女は息をするのも辛そうなほど、ヤムチャの攻撃を捌くのに必死になって
いる。汗を浮かべて、歯を食いしばって……この程度で、「勝っても嬉しくない」などとは片腹痛い。
そうこうする内に、だんだん少女の動きが鈍くなってきた。一発、二発と、脇腹や側頭部を
ヤムチャの攻撃が掠めていく。その度に少女の顔が苦痛で歪むが、それでもその細い小さな体は、
決して倒れようとはしない。
『何なんだ、この子は……どうして、ここまで……』
ヤムチャの攻撃の間隙を縫って、何とか反撃しようとしている、少女の目。その目は、自分より遥かに
格上の相手とぶつかり、そしてそれを突き破り乗り越えようとする厳しさ、凛々しさに輝いている。
かつて、ヤムチャの仲間たちが、いやヤムチャ自身も、宿していた覚えがある光。
この世のどんな宝石よりも美しく、尊い眩しさ。
『む、昔のことだ。昔、まだ未熟だった頃の……今とは違う、未熟だった頃の話だ!』
また、浮かびかけた思いをヤムチャは振り払った。
その時、隙ができた。少女は数歩下がって間合いを取り、構えを取り直した。腰を低く落として、
両掌を縦に連ねて、そこに「気」を溜めていく。
「はん! やっぱり未熟だな、お嬢ちゃん! 気の溜めが遅過ぎるぜ!」
射出体勢に入る前に叩き潰すべく、ヤムチャは大きく踏み込んだ。と、その時少女の両掌に
溜められていた気が大きく膨れ上がり、瞬間、閃光を発した!
「何っ?」
太陽拳もかくやと思わせるその強烈な光に目をやられ、ヤムチャは視力を奪われる。そこにすかさず、
「波ああああぁぁぁぁっ!」
少女の放った巨大な気弾が、ヤムチャの胸板に叩き込まれた。出会い頭に受けたものとは比べ物に
ならないその威力に、ヤムチャは呼吸を潰されて前のめりになる。そこへ少女の追撃が来た!
「せーーのっ!」
- 419 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/12 23:25 ID:hRgPaNtE
- >>前回245
目覚めた後のチチは、目がとろんとして、口は半開き、手を頬にあて
顔色はうっすらと桃色に変わり、ヤムチャ達を見詰めていた。
ラディッツが隣で慌てている中、
ヤムチャは、この事態を冷静に分析していた。
まず、チチは美人だ。結婚したとは言え、まだ20代。
ヤムチャのストライクゾーンには余裕で入る。
と言う事は、もし自分の事を好きになればパラダイスではないのか。
普段の邪悪さを取り戻し始めたヤムチャ。
先ほどまで自分が慌てていた事が馬鹿らしいと言った様子でチチに向って歩き出した。
両手を大きく広げて、さあ来なさいとヤムチャがチチに優しく微笑むと、
チチはゆっくりと立ちあがり、超人的な身体能力で一筋の風と化して
ラディッツを連れ去っていった。そうラディッツを。
ヤムチャが後ろを振り返ると、
チチに首根っこを掴まれて引き摺られているラディッツが見える。
まあ、あの薬が本物だとは判った。
ラディッツの事はまあ置いておこうと、気持ちを切り替えるヤムチャ。
「ブリーフ博士、あの薬くれ」
- 420 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/12 23:29 ID:hRgPaNtE
- ふら〜りさん。かぶってしまいましたすみません。
どうぞ続けてください。
- 421 名前:すみません。では…… :03/11/12 23:30 ID:cc17f61o
- ヤムチャの顎を、逆さに流れ上がる大瀑布の如き破壊力が襲った。全身のバネをフルに使った、斜め上に
跳躍しながらの拳の突き上げ、その連撃である。その様はまるで、雲を貫き天に昇る竜のような……
そう、まさしく昇竜の如き拳であった。
そんな少女の拳の威力に、脳髄を貫かれながらヤムチャは、
『こ……この感じ……』
久しく忘れていた何かを、思い出しつつあった。強い敵にぶつかり、弱いだの未熟だのと罵られ、
それでも挫けることなく修練に励んだ、あの頃。
あの頃の自分なら、こうして叩きのめされながら、それでも反撃を……
「……っ、と」
少女の攻撃が止んだ。高く高く上空まで突き上げられたヤムチャは、何とか体勢を整えて着地する。
すると目の前に、驚きのあまり目を見張っている少女の姿があった。
「ま、まだ立てるの? まともに全部食らったはずなのに……」
ヤムチャは、決して小さくはないダメージを受けているのだが、それでもニヤリと笑って答える。
「まあ、結構効いたけどな。俺を倒すにゃあちょっと足りないぜ。とはいえ、お嬢ちゃんが
ここまで強いとは思わなかったな」
「へえ。それじゃ、さっき言った未熟って言葉、取り消してくれる?」
「……いや。残念だが、それはできないな」
ヤムチャは、見えない糸を引っ張るようなポーズを取った。と同時に、
どぐぅおっっ!
少女の後頭部に、重い一撃。少女の真後ろから飛んできた小さな気弾が、命中したのだ。
先程突き上げられながら放ったヤムチャの必殺技、操気弾。小さめとはいえ、無防備な
後頭部を直撃である。少女は悲鳴も喘ぎもうめき声もなく、ぐらりと崩れ落ちていく。
「この俺相手に、よくやったぜお嬢ちゃん。手当てはしてやるから安心してお寝んねしな」
- 422 名前:強くなりたい! :03/11/12 23:31 ID:cc17f61o
- と言いながらヤムチャは、倒れていく少女を抱きとめようとした。
が、少女の体の倒れるスピードが、突然加速してヤムチャの腕をすり抜けた。そして、
その極端に低い体勢から、
「まだ、終わってないっ! ……いくよっっ!」
少女は、体をコマのように速く鋭く回転させ、しなやかな脚をムチのように振るって、
目にも止まらぬ速さで連続下段蹴りを繰り出した。ヤムチャは慌てて下がろうとしたが、先の攻撃の
ダメージと、蹴られることによる体勢の崩れと、少女自身が蹴りを出しながら滑るように前進
してくる為、攻撃をかわすことができない。というより身動きがとれない。
十発蹴られたか二十発蹴られたか、ヤムチャが充分に脚を痛めたところで、少女はバネ仕掛けで
跳ねたかのように立ち上がり、短いスカートが完全に捲くれ上がるのも意に介さず、
脚を思い切り振り上げて、とどめの上段足刀蹴りを一発、ヤムチャの顔面に!
「がふっっ!」
まともに食らったヤムチャは、今度は不意討ちだからでも何でもなく、正真正銘本当にーー倒された。
それを見下ろす少女も、ダメージと疲労でもうふらふらで、
「へ、へへっ……こ、こ〜んな、トコ……だ、ね……っとと……」
ばたん、とぶっ倒れた。
二人は、しばらく、倒れたまま、欲も得もなくただ、ぜ〜は〜ぜ〜は〜と、酸素のみを求める。
やがて、倒れたままのヤムチャが声を出した。
「君は、強いな。本当に強い。どうしてそんなに強いんだ? いや、どうしてそこまで
強くなろうとしてるんだ?」
少女も、倒れたまま、答える。
「……『あのひと』に会いたいから」
- 423 名前:ふら〜り :03/11/12 23:33 ID:cc17f61o
- ハンターさんすみませんっっ! &ありがとうございましたっっ!
とりあえず、次で完結です。ヤムチャと戦うにあたり、つくづく彼女に「春一番」があって
良かったなぁと、しみじみ思ってます。次回ちゃんと、言わせますよ♪
>>チャムヤさん
プロローグ五連発、で一番人気のあったものを……って、某ラノベ雑誌の恒例行事
みたいですねぇ。丁度今やってますけど。
今出てる二つなら、ヤム&キュイの方が面白そうです。
>>哀戦士さん
>いちおう完結はさせます。
おぉ、ありがたい御言葉。新撰組、ゆっくりと待ってますね。
可愛いのも好きですが、激痛描写も好きな私としては、今回の「胴体を突き破って
振り回して叩きつけ」がナカナカでした。
ではハンターさん、どうぞっ。
- 424 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/12 23:41 ID:hRgPaNtE
- ブリーフはすぐにホレ薬を取り出して、ヤムチャの目の前に差し出す。
二人ともラディッツの事は、完璧に忘れ去っていた。
ヤムチャは目を輝かせそれに手を伸ばすと、ブリーフがとっさに手を引いた。
「駄目だよヤムチャ君。これがほしいのならわしの仲間になりなさい」
そもそもブリーフは、ヤムチャを仲間に引き入れる事が目的なのだ。
しかし、ヤムチャはわざわざブリーフに協力するのは面倒くさいと言った様子だ。
と言う事で、ブリーフからホレ薬を強奪する事にしたヤムチャ。
「さあ、ありたっけのホレ薬を出しな」
ドスの効いた声をだして、地に倒れているブリーフからホレ薬を奪うヤムチャ。
戦いはヤムチャの拳一発で決まった。
「ば・・ばかな、わしの戦闘力は4800だぞ」
ブリーフの言葉を聞いたヤムチャは鼻でフンっと軽く笑った。
「俺の戦闘力は48000です」
「ヤムチャ君の戦闘力は1800のはず、何故そんなに」
そこでブリーフは気付いた、ヤムチャの周りからとてつもない量の黒い気が出ていることに。
(黒い…ヤムチャ君)
ヤムチャは少しだけ笑みを浮かべると、そのままどこかへ飛んでいった。
そして、ヤムチャが立ち去った後、
ブリーフも何かに気付いた様子で邪悪な笑みを浮かべていた。
続く
- 425 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/12 23:47 ID:hRgPaNtE
- ふら〜りさん乙。
こちらこそすみません。
いえ、一応確認もしたのですが、ほぼ同時に投下したみたいなので
ちょっと無理でした。
何とか今週中にはハンター終わらせます。
本当は10月以内に終わらせようとしていたので、
かなり伸びちましたので。
- 426 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/13 00:01 ID:hRgPaNtE
- >>哀・戦士さん
お帰りなさいませ。
人造人間も舞台に出てきて、これから終盤に突入ですね。
>>チャムヤ
自分もキュイVSヤムチャ希望です。
「バ-ニングアタ-ック!!」 「爆裂拳!!」
この二つはDBのゲーム内であったような。
移転については、自分は病的さんと同じ考えです。
- 427 名前:Classical名無しさん :03/11/13 00:29 ID:IiewFLcE
- >>416
>あっちはほぼパオ氏だけでもってるだけだけど。
こっちが衰退してるからって妙な言いがかりつけないでくれるか?
- 428 名前:チャムヤ久しぶりです :03/11/13 14:23 ID:ON.lgJXQ
- チャムヤとともに、第三弾1年F組みヤムチャです!
こんにちは!やむちゃです。今でこそ最強の戦士で通っている私ですけどもこんな私にも少年時代があったんだな〜!
というわけで、私の小学校時代の物語を紹介しよう。
4月5日入学式
今では廃校になってしまった私立盗賊養成小学校、この年の入学者は約100人、
熊さんからハッサンまで、6歳から12歳までの子供たちが通う学校だ、俺の親もこの学校を主席で卒業している。
まさかこの学校をあんな形ででることになるなんて思いもしなかった。初日、俺は一年F組みに配属された、担任は赤ペン先生
この国きっての有名盗賊だ。いったいこの教室で何が起こるのだろう?
- 429 名前:Classical名無しさん :03/11/13 14:34 ID:IiewFLcE
- >いったいこの教室で何が起こるのだろう?
いや、興味無いし。
- 430 名前:Classical名無しさん :03/11/13 14:49 ID:8imApruA
- いや,ID強制表示って、ホントいいシステムですね
- 431 名前:Classical名無しさん :03/11/13 14:50 ID:dabcs5WQ
- チャムヤ見事にシカトされてるなw
- 432 名前:Classical名無しさん :03/11/13 15:50 ID:5.eVdDa6
- ID:IiewFLcE必死だな(藁
- 433 名前:Classical名無しさん :03/11/13 17:50 ID:IiewFLcE
- ? 何を叩かれてるのか分からん。
- 434 名前:Classical名無しさん :03/11/13 18:12 ID:nCjWmuZk
- http://www.wozbox.to/flash/db8.html
- 435 名前:Classical名無しさん :03/11/13 20:45 ID:J9HdW7Tc
- 移転はした方が良いと思うけど、
少年漫画板はやめた方が良いな。
バキスレと共倒れになる可能性がある。
あっち今の所好調だし、両方の住民としては
それが正直な気持ち。
どのみちこのペースなら新スレは年明けだな。
でも、1スレ目の半分行ってない状況で
移転の事が話題になるってのも寂しいな。
クラウンに失礼な気もするし。
- 436 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/13 20:57 ID:jiX8NXhU
- 前回>>419
さーて、ちょっくらホレ薬使ってハーレム作るか。
ヤムチャがそんな事を考えていると、
前方からラディッツが凄い勢いで飛んできた。
「あ、ラディッツさんどうかしたんですか?」
ヤムチャの言葉を聞くそぶりも見せずに、ラディッツが掴みかかってきた。
「元はといえばヤムチャさんのせいですよ、チチさんがあんなになったのは」
ヤムチャはここで思い出した。チチがラディッツに惚れた事を。
「女性にモテて羨ましいですよラディッツさん。じゃあそう言う事で」
ラディッツの言葉を軽く受け流して、
その場を立ち去ろうとするヤムチャの腕をラディッツは掴んだ。
「ヤムチャさん俺はね。チチさんに連れ去られた後、
命からがらチチさんから逃げてきたんですよ。判ります?」
「ラディッツさん照れ屋なんですね」
ヤムチャを殴りたい衝動を必死に抑えて、ラディッツは話しを続ける事にした
「チチさんは俺を捕まえるために、巨岩を投げるわ
怪しい薬を嗅がせて来るわ、変な魔方陣を書いたり接着剤を…もうアレですよ。
とにかくどうしようもないくらい暴走してるんです、助けてくださいヤムチャさん」
その言葉を聞いてヤムチャは状況を理解した。
何の状況かと言うと、チチがラディッツを羽交い締めにしている状況をだ。
- 437 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/13 20:59 ID:jiX8NXhU
- 「ヤムチャさん助けてください」
チチに羽交い締めにされて身動きが取れなくなったラディッツ。
ヤムチャと話している隙にチチに襲われてしまった。何とも情けない話しだ。
「ラディッツさ、もう逃がさねえだ」
満面の笑顔でチチがラディッツに囁きかける。
ラディッツの耳に息を吹きかけたりもしている。
周りから見れば、二人はどこからどう見ても、いちゃついているカップルだった。
ヤムチャはその様子を見て少し思った。これはひょっとしたらアレではと。
以下しばらくの間は、ヤムチャの脳内で繰り広げられたアレの妄想。
- 438 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/13 21:01 ID:jiX8NXhU
- 俺の名前は〇△。市内の学校に通う高校一年生。
これと言った特徴は無い、普通の高校一年生、青春真っ盛りの男の子。
朝も早くから女の子の幼馴染と一緒に登校中。
そして一緒に毎朝登校しているこいつが俺の幼馴染、名前は▼×。
こいつときたら俺の事が好きなのか、年中俺に抱き付いてきて困るぜ。
この前なんか、町で偶然会った時に抱きついてきてよ、
周りの目もあるのになにやってんだか。
それで俺が少し離れろと言ったら、少しムっとして抱きつくのを止めたんだ。
何故あの時抱き付くのを止めた? お前は俺が本当に嫌そうに見えたのか?
周りの目? 確かに大事ですね、でも16歳のオナゴの身体が
密着する状況の一瞬一瞬に、我の体内エネルギーが激しく燃え上がり、
かけめぐる性エネルギーが不死鳥になり全身のチャクラが50回程開いたと言うのに。
別に貴方さえ良ければ、俺から抱きついても良いのですが、
周りから見ると、痴漢に襲われている少女としか見えないのです。
抱き付いている俺でも痴漢に教われている少女としか思いませんよ。
痴漢だ!! と言われたら俺のことかと一瞬で気付くと思うね。
- 439 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/13 21:03 ID:jiX8NXhU
- っと、ちょっと熱くなりすぎたな、
こいつはこんな俺の心なんて知らないんだよな。別に良いけどな。
「〇▽くーん」
おっと、またいつもの様に抱き付いてきやがった。周りの目もあるって言うのに。
「少し離れろよ、恥ずかしいだろ」
そう言うと、少し顔を膨らまして抱き付くのを止めてしまった。
だから何故止めるのですか。ここで、俺の言葉を無視して抱き付いてくださいな。
俺の心はドント来い、ドント来い、ガッと来いだと言うのに、そこを(以下略
妄想終了。
「つまりこう言う事だったのか」
ヤムチャは全てを理解した。要はラディッツは恥ずかしがっているのだ。
「ラディッツさん、そんなに恥ずかしがらなくて良いのに」
ヤムチャは本心からそう思った。そして、ちょっとしたおせっかいをする事に決めた。
「チチさん、このホレ薬をラディッツさんに飲ませてください。
大丈夫、ラディッツさんの心がどうであれ、これを使えば二人の関係は上手く行きますよ」
チチにホレ薬の使い方を教え始めたヤムチャ。
一方、ラディッツの方は状況が全く飲み込めない。
「さーて、じゃあそろそろ部外者は立ち去るかな。後は二人で楽しんでください」
「ヤムチャさん、ありがとう。オラ何と言って良いか解らねえけど、これでラディッツさも素直になるだ」
チチに軽く頑張れというヤムチャ。チチもありがとうと答える。ラディッツは言葉も出ない。
「さ、ラディッツさ、これを飲むだ」
チチがラディッツにホレ薬を飲ませ様としている。ラディッツも抵抗する。
それをヤムチャが暖かい目で見守っていた。
続く
- 440 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/13 21:11 ID:jiX8NXhU
- >>チャムヤ
これで三つですか。後二つですね。
教われている少女→襲われている少女。
変換ミス。
直したと思ったのに直してなかった。
- 441 名前:チャムヤ久しぶりです :03/11/13 22:25 ID:oubL.Lyk
- チャムヤとともに、第四弾水曜スペシャルヤムチャ探検隊
5年間活動を停止していた彼らが復活。隊長ヤムチャを中心に開いた集会が開かれていた。
隊長「みんな、きょうはよくあつまってくれた、こんかい新しい探検に出かけることは事前に
伝えてあるはずだ、今回のテ−マは(変化珍獣は本当にいるのか?)である、前回の(ピッコロ代魔王は本当にいるのか?)は、
我々が逃げる形で終了してしまったので今回は攻撃してこなさそうなこの珍獣をチョイスしました。絶対に珍獣はいる!異議は無いですね!!」
5年のブランクの後、新たな冒険が始まる!
- 442 名前:Classical名無しさん :03/11/14 00:45 ID:KE6l.l.U
トv'Z -‐z__ノ!_
. ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. , <<1
rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|::: ,.、
、 ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ ミ ∧!::: .´
ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf:::: ~
r_;. ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
_ ::\,!ィ'TV =ー-、_メ:::: r、
゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ::: ._´
;. :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.:: ,.
~ ,. ,:ュ. `ヽニj/l |/::
_ .. ,、 :l !レ'::: ,. "
`’ `´ ~
- 443 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/14 01:28 ID:2ROe4jWs
- 【ここからでも分かる、前回までのあらすじ】
ドラゴンボールの力で意志を持ったエネルギー弾・操気弾は、世界中を飛び回った。
しかし、操気弾はピッコロの悪に魅せられ、彼の手下に成り下がってしまう。
ピッコロは、世界征服の邪魔になる孫悟空を天下一武道会で殺す計画を立て、
手下である操気弾もピッコロと共に出場する事になった。
そこで待っていったのは、かつての主人・ヤムチャとの再会…。
桃白白を下し、予選を通過した操気弾だが、はたしてどうなるのであろうか…?
【第23回天下一武道会 組み合わせ】
第一試合 シェンVSクリリン
シェンがふざけた攻撃と、神たる強さを見せつけ勝利。
第二試合 マジュニア VS 天津飯
追い詰められた天津飯が“四身の拳”を繰り出した。
第三試合 操気弾 VS ヤムチャ
親子対決、師弟対決、主従対決、因縁の対決。
第四試合 孫悟空 VS チチ
原作通りの組み合わせだが…?
- 444 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/14 01:28 ID:2ROe4jWs
- >>340
「こ、今度は腕では無く、天津飯選手が四人に増えてしまったァ〜〜〜〜〜!!」
四人に増えた天津飯は、武舞台の四方へと散らばった。つまり、ピッコロは四人に囲ま
れた状態となる。
「喰らえッ!!」
四人が同時に声とエネルギー波を発する。全員同一人物だけあって、息もぴったりだ。
四方から飛んでくるエネルギー波、真ん中のピッコロに残された逃げ道は一つ、上だけで
ある。当然、舞空術で空へと逃げるピッコロ。
「今だッ!!」
またも息のあった声。今度は、四人が同時に額の目から怪光線を発射したのだ。逃げる
のに精一杯だったピッコロは、それを全て受けてしまう。
「ぐおッ!」
ピッコロもダメージは受けたものの、何とか着地する。だが、勝機は薄い。一対一なら
ば、楽に勝てる相手ではあるが、その四倍はかなり厳しい。
「まずいな…あの技を破る方法なんてあるのか……?」
私はピッコロの勝利を疑い始めていた。まさか、こんな特異な技を持つ人間がいたとは。
しかし、ここでもピッコロは不敵に笑っていた。しかも、こんな発言までかましたのだ。
「ふっふっふ、驚かされたぞ。天津飯とやら…。だが、その技には致命的な欠陥がある。
致命的のな………」
四身の拳の欠点、果たして存在するのだろうか。少なくとも、私には思いつかなかった。
苦し紛れのハッタリなのでは、とも思えたのである。
その真偽を確かめるべく、天津飯が再び四方に散ろうとする。だが、それは出来なかっ
た。猛スピードで、ピッコロが天津飯を倒し始めたのだ。いや、スピード自体はさほど変
わりない。相手をしている天津飯が遅いのだ。あっという間に、四人の天津飯は場外に叩
き落されてしまった。
「え…? じょ、場外! マジュニア選手の勝利です!!」
- 445 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/14 01:29 ID:2ROe4jWs
- 勝利したピッコロは、私の待機する屋根へと飛んでくる。早速、労いの言葉をかけた。
「いやぁ、見事な勝利だったぜ」
「ふん」
「でも、今の技の“致命的な欠陥”ってなんだ?」
「あれは四人になる代わりに、パワーもスピードも全て四分の一になってしまう。所詮は
人間技だな」
「たったあれだけの攻防で、それに気づいたのか…」
ピッコロの洞察力には感心させられた。そして、今度は私の出番。運命の悪戯としか思
えない対決、私VS主人の開戦である。
武舞台に降りると、観客の視線をもろに感じる。好奇も侮蔑も無い大舞台、流石に緊張
してしまった。対するは、我が主人ヤムチャ。亀仙流の胴着を身に付け、顔には私がいた
頃には無かった古傷が出来ている。あれから、主人も猛特訓をしたのだろう。
「操気弾…久しぶりだな」
意外な事に、主人から話しかけてきた。不意をつかれたため、どもりながら答える。
「え、えぇ…主人こそ」
「どうだった、世界は………楽しかったか?」
「色々ありましたよ…本当に」
「そうか、とにかく無事でほっとしたぜ。勝負だ! 行くぞ、操気弾!!」
主人が構える。私には構えこそ無いものの、意識を集中させる。主人が話しかけてくれ
たおかげで、心置きなく勝負できる。やはり、この人は私の主人だった。
しばしの沈黙。
「始めて下さいッ!」
主人が突っ込んでくる、私も突っ込んだ。
「新・狼牙風風拳!!」
- 446 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/14 01:29 ID:2ROe4jWs
- 突進と連打を組み合わせた、主人得意の必殺技。以前はこの技に何も出来なかった。だ
が、一年半前とは違う。よく観察し、隙を見つけなくてはならない。この高速連撃に潜む
弱点を…。
「足元がお留守ですよ、主人!」
弱点はあった。上半身が攻撃に集中しているため、足元はまるで隙だらけなのだ。足元
目掛け、突撃する私。主人を見事転倒させる事に成功した。
「くっ…!」
「チャンス! 分裂・十気弾!!」
私は十に分裂し、一斉に体当たりした。顔面、首、胸、右肩、左肩、腹部、右脇腹、左
脇腹、右膝、左膝。主人は吐血しながら、うずくまる。内臓へダメージがあったようだ。
「ぐほっ! くくっ………!」
「俺は貴方を尊敬しています。だからこそ、手加減はしません!!」
融合し、気を高める。激しく火花を散らす私の身体。“ヤムチャ”というもっとも親し
い相手を前に、私はかつてないパワーを感じていた。何という皮肉だろうか。
「な、何故…自分の力では気を作れないはずでは………!?」
「そうだったんですけどね。俺も強くなったんですよ」
この時の私の直径、約二メートル。主人を押し潰すには十分なサイズだった。
「肉体も、精神も、全てミンチにしてあげます!!」
ボルテージは最高潮。主人と再会した感激で、興奮していたのかもしれない。そして、
全身を使って主人を押し潰そうとする。だが、手応えが無い。力を振り絞り、その場から
逃れていたのだ。
「流石ですね、なかなかしぶとい」
「まぁな」
「でも、このリング上じゃ勝ち目はありませんよ。俺に潰されるか、場外負けか、よく考
えて選ぶ事ですね………」
- 447 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/14 01:31 ID:2ROe4jWs
- チチは匿名希望でした…。
それでは、ボチボチやっていきたいと思います。
つづく
- 448 名前:Classical名無しさん :03/11/14 03:58 ID:XB3gNSH2
- >>447
乙。久々。
- 449 名前:Classical名無しさん :03/11/14 19:08 ID:5.eVdDa6
- >>442
アンカーの向き間違えてる奴久しぶりに見たな
>>ハンター・チャムヤ・操気弾
乙。
一気に来たな。これからもガンガレ
- 450 名前:Classical名無しさん :03/11/15 13:25 ID:mehNZUwY
- チャムヤ、もっと1回の文が長い方が嬉しい。
私としては。
操気弾…主人が死んだら操気弾も消滅、とかだったら
- 451 名前:Classical名無しさん :03/11/15 15:14 ID:DlIl1gH6
- >>450
それオチっぽいw
- 452 名前:422の続き :03/11/15 23:15 ID:NQc5vC4g
- 「あのひと?」
「うん。『あのひと』に近づきたいから……だから、強くなりたくて。あは、ちょっと
恥ずかしいから、詳しくは言えないけどね」
あっけらかん、と言ってのける。あまりにも無邪気な声、無邪気な言葉。
その無邪気さで、この子はここまで、強くなったのだ。
「強くなりたくて、か。ふふっ」
ヤムチャは、上体を起こして言った。
「ありがとう」
「え? 何が?」
「恥ずかしいから、詳しくは言えない」
「あ、ずるーい」
二人は、顔を見合わせて、笑いあった。ヤムチャにとっては久しぶりの、本当の笑い声だった。
「……さぁて、と。お母さんが心配するだろうから、そろそろ帰らなきゃ」
少女は立ち上がった。そして、ヤムチャに右手を差し出す。
ヤムチャも立ち上が……ろうとして、脚に痛みが走って、ふらついた。
何とか体を支えて、どうにか立ち上がる。
「お兄さん、大丈夫?」
「あ、ああ。君のあの、連続下段蹴りはかなり効いたぜ」
「ありがとっ。でも、あたし思ったんだけど、お兄さんって」
少女は、その無邪気な瞳でヤムチャの顔を見つめて、言った。
「ちょっと、足元がお留守だね」
- 453 名前:強くなりたい! :03/11/15 23:16 ID:NQc5vC4g
- 少女と別れ、暗い通路を通って、ヤムチャは神殿に戻ってきた。
神様が、出迎える。
「どうであった?」
「……どうもこうも。多分、あんたの思惑通りだよ」
神様は、にっこり笑った。
「そうかそうか。それは何より」
「ったく、あんたもヒマだな。何でこんな、手の込んだことを」
「最初に言ったであろう? これでも一応神様なのでな、と」
ふんっ、と顔を背けてヤムチャは、
「……なあ。この『越界の部屋』、また使わせてくれるんだろうな?」
「ああ。お前が、この部屋を使うにふさわしい程の、修行の成果を上げて来たらな」
「そんなのは解ってる。でなきゃ、今度は負けそうだからな」
あの子も、次に会う時にはもっともっと強くなっているだろうし。他にもまだまだ、
自分の知らないライバルたちがいそうだし。怠けては、いられない。
「これでホテル生活とはおさらばか……じゃあな、神様。一応、礼は言っとくぜ」
こうしてヤムチャは下界に降りたが、表の格闘技大会に出ることはなくなった。
ある時は氷山で、ある時は荒野で、己を極限まで鍛え上げる日々に入ったのである。
そんな中で思い出すのは、あの少女との別れ際のこと。
……そういえば、まだ名前を聞いてなかったな。俺はヤムチャってんだ
……あたしは、さくら。春日野さくらだよ。また戦ってね、お兄さん!
手を振って駆け出した、あの白いハチマキが瞼に焼き付いている。
「また戦ってね、か。へっ、今度は勝たせてもらうからな、さくらちゃんっっ!」
気合いの入ったヤムチャの拳が、巨大な岩塊を打ち砕いた。
- 454 名前:ふら〜り :03/11/15 23:18 ID:NQc5vC4g
- 中平正彦先生の「さくらがんばる!」でした。最初ゲーセンで彼女を見た時は、
「ふざけ過ぎっ!」と反発したものでしたが、「がんばる」を読んで評価は一変。
優しい言葉をかけるでなく、その胸に抱きしめるでなく、全力で拳を交えることで
相手を励ます女の子。珍しいヒロイン像だな、と。……ただ「がんばる」の影響で、
どうあっても彼女はダンとくっついてもらわないと気が済まなくなりましたが。
>>チャムヤさん
私の母は、昔学研の赤ペン先生をしておりました。担当は算数で、毎日かに丸を描いて
ました。……どうでもいい話ですね。ふっ。
>>ハンターさん
そう言えばチチはもともと(匿名希望選手として登場した時)、押しかけ女房だった
なぁと思い出してみたり。もし悟空が嫌がって逃げてたら、岩を投げたり薬を使ったり
して追いかけ回したかも?
>>操気弾さん
>分裂・十気弾!
↑これは、想像してみるとマジメにカッコいい。で、尊敬しているからこそ手加減しない、
という哲学(?)もまたカッコいい。擬人化したらさぞ美形……とか思いつつ、いやいや
操気弾だからこそのカッコよさ、と思いなおしてみたり。
つくづく、独自独特のカッコ良さを演出しておられますねえ。見事です。
>>389
身に余る御言葉、光栄の行ったり来たり。されどバキスレ・ヤムスレが同時に
元気になってきたことに安堵しつつ、次はジョジョスレへと走る拙者を許して
下されいっ。
- 455 名前:ヤムチャ抄(1) 則天去私 :03/11/16 03:34 ID:unkeV6KM
- 悟空や天津飯が、地球の平和を守るために巨大な敵と死闘を繰り広げている間
ヤムチャは何をしているのかというと、彼は彼なりに死力をふりしぼって
自室で寝っ転がってテレビを見ているのである。
高島彩もK-1に出ろよ、とか、高知で一家惨殺?おーこわ、などと、日本の
未来を憂えつつも股間に手を突っ込んでボリボリかいているのだが、ふいに
拳と胴着の間から何かが入り込む気配を察した。おそらくゴキブリだ。
この瞬間、ヤムチャの戦闘モードがONに切り替わった。ヤムチャ様の平和を
乱す悪魔の手先め!この世に生まれてきたことを後悔させてくれるわ!
フリーザをボコった時の悟空の1億倍の闘志を燃やすヤムチャだが、冷静さを
欠いては闘いには勝てない。殺意をゴキブリに気取られないよう、何食わぬ
顔で股間をかきながらもゴキブリの動向に意識を集中する。
移動を続けていたゴキブリが、向こうずねのあたりで動きを止めた。その
一瞬の隙をついて股間の拳にエネルギーを集中し、小指の先からゴキブリ
目がけて放出した!死ね、クソゴキ!
狙いはわずかに逸れた。ゴキブリの鼻先をかすめた熱線が、一直線に尾を引いて
ヤムチャのスネ毛を焼き焦がした。ブスブスという音を立てて、黒い煙が
部屋に充満した。
「熱っ!!」
思わず身をよじったヤムチャの顔に、驚きの色が浮かび上がった。このゴキブリ、
並のゴキブリではない!
空前絶後の強敵にめぐりあった喜びとスネ毛を失った怒りに満面を紅潮させて
ヤムチャが次の攻撃を繰り出した。今度は熱線ではなく、球体のエネルギー波である。
ここからが本番だ。いくぞゴキブリ!ヤムチャの小指から、操気弾が放たれた!
一撃必殺の操気弾だが、弱点もある。細かなコントロールがいまいち効かないのだ。
あらぬ方向に矛先を向けた操気弾が、ヤムチャのチンコをど真ん中から貫いた!
悶絶するヤムチャをよそに、制御を失った操気弾が衣服を突き破って部屋中を
暴れ回り始めた。ゴキブリと操気弾のダブルパンチで、ヤムチャ絶体絶命の大ピンチ!
ヤムチャはこんなに頑張っている。悟空も少しは真面目にやれよ。
- 456 名前:ヤムチャ抄(1) 則天去私 :03/11/16 03:36 ID:unkeV6KM
- (2)は多分ないです。すんません。
- 457 名前:Classical名無しさん :03/11/16 08:24 ID:ZlFM0786
- トv'Z -‐z__ノ!_
. ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. ,
rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|::: ,.、
、 ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ ミ ∧!::: .´
ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf:::: ~
r_;. ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
_ ::\,!ィ'TV =ー-、_メ:::: r、
゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ::: ._´
;. :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.:: ,.
~ ,. ,:ュ. `ヽニj/l |/::
_ .. ,、 :l !レ'::: ,. "
`’ `´ ~
- 458 名前:Classical名無しさん :03/11/16 10:13 ID:5.eVdDa6
- >>ふら〜り、ヤムチャ抄則天去私
乙。面白かったよ
暇が出来たらまた書いてくれよ
- 459 名前:Classical名無しさん :03/11/16 18:51 ID:dabcs5WQ
- 寝たきりでクソ小便垂れ流しのボケ老人が
自分でトイレにいけるようになった感じか。
今のヤムスレをたとえると。
- 460 名前:Classical名無しさん :03/11/16 22:20 ID:by5eOwbE
- みなさん。乙。
そしてAGE
- 461 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/17 02:39 ID:AW95.qWg
- >>前回436
流星を思わせる動きの速さ、一瞬の隙も見逃さないその戦闘センス。
恋は女を強くするというが、ここまで強くなるとは。
ラディッツはチチの強さにほんの少し憧れた。
実は、ホレ薬の原材料に、危ない気品漂う物があり、
それがチチの戦闘力を上げているのだが、ラディツは知らなかった。
そしてついにチチがラディッツの口を捉えた。
ラディッツの口にホレ薬が入れられようとしたその瞬間。
ラディッツの頭の中で、今までの恋愛が走馬灯の様に流れた。
幼稚園の時。近くの星にある宇宙幼稚園に入ったラディッツ。
しかし、戦闘民族サイヤ人と言う事で、周りの子供達が恐れて近づいてこない。
自分から近づいて行っても相手が泣くばかり。
結局ラディッツは独りぼっちになってしまった。
しかし、そんなラディッツにやさしく声をかけてきた
ショートカットの似合う、少しぽっちゃりしている女の子。
孤独だったラディッツの前に現れた一人の天使。
しかし、その女の子は数年前に、サイヤ人に星を滅ぼされた種族の生き残りであった。
ある蒸暑い日、女の子の家に遊びに行ったラディッツ。
するとそこには、レーザー銃とビームサーベルで武装した大人20人が待ち構えていた。
どうやら親にサイヤ人だとバレタらしく、仲間を引き連れてラディッツめがけて襲いかかってきた。
仇だ突撃だのと叫んで襲い掛かってくる大人達から、何とか逃げ延びたラディッツ。
しかし次ぎの日から幼稚園にその女の子は来なくなった。
- 462 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/17 02:39 ID:AW95.qWg
- 他にも思い起こせば、9歳の時の悪魔の眼鏡娘。
12歳の時のラディッツ消失事件。18歳の時の親父の壁事件。
そして地球に来てからの、遭遇ナッパ様などの数々の思い出が頭に浮かび上がる。
「まともな恋愛した事ないや」
ラディッツは、ホレ薬で偽りの愛に身を落す事もありだと考え始めた。
その時、チチの動きが止まる。
それを見逃さないラディッツ。渾身の力をこめてチチの腕を払いのけ、
辛くもチチの羽交い締めから逃げ出した。
ラディッツはチチの方に視線を向けると、チチは両目から涙を流していた。
「そんなに嫌か?」
ラディッツの今までの態度に心が傷ついていたチチ。
悲しそうなチチの問いに、ラディッツは声に力を込めて返事をした
「嫌です」
これは、ホレ薬が嫌だと言う意味だったのだが、チチは何かを勘違いした。
周りの空気がピリピリと張り詰める、眼下に広がる森から、鳥や獣たちが
我先にと四方に散らばって行く。そして先ほどとは違うチチの顔にラディッツは戦慄した。
「は…般若!」
時を同じくして、ヤムチャはチチに向って駆け出した。
つづく
- 463 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/17 02:41 ID:AW95.qWg
- >>チャムヤ
今はプロロークなんでしたよね?
後もう一つですね、楽しみです。
>>操気弾
乙。お久しぶりです。
ヤムチャに対して一切手加減しない操気弾。
そう言えば、最初の頃も腹を突き破ると言う荒業やってましたし、
操気弾、手加減無いですな。
>>ふら〜り
ヤムチャも本気でやれば勝てると言う感じでしたが、桜強いですね。
チチはゴクウに振られていたら、どうしたんでしょうね。
クリリン辺りに慰められて結婚してたかも。あのハゲ頭は侮れません。
>> ヤムチャ抄
嫉妬してしまうくらい面白いです。
しかし、ヤムチャはゴキブリが服の中に入っても慌てないとは
何気に凄い胆力ですね。
先週中には終わらなかったです。しょうがないので少し長引きます。
- 464 名前:Classical名無しさん :03/11/17 12:37 ID:RM3rX66o
- ヤムチャ抄は文体がVS氏に似てるな。
- 465 名前:Classical名無しさん :03/11/17 16:00 ID:mOpPW.GM
- BBSで聞いてみたら?
意外と本人かも
- 466 名前:Classical名無しさん :03/11/17 18:52 ID:5.eVdDa6
- VSって誰?
バキスレの職人?
- 467 名前:Classical名無しさん :03/11/18 00:06 ID:cwCHpU.Q
- >ヤムチャ抄
やはりVS氏だって。本人の掲示板で言ってた。
>>466
そう。あとバキ本スレでヤクバレって異名でも有名な人。
- 468 名前:Classical名無しさん :03/11/19 00:01 ID:KE6l.l.U
- トv'Z -‐z__ノ!_
. ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
>>468 ,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. ,
rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|::: ,.、
、 ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ ミ ∧!::: .´
ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf:::: ~
r_;. ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
_ ::\,!ィ'TV =ー-、_メ:::: r、
゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ::: ._´
;. :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.:: ,.
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_ .. ,、 :l !レ'::: ,. "
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- 469 名前:Classical名無しさん :03/11/19 19:12 ID:5.eVdDa6
- >>468
自己レスかよ
- 470 名前:Classical名無しさん :03/11/20 08:36 ID:9AcrbhgM
- 誰もいないな。一度ちょっと作品が来るとまた。
バキスレにHPヒット数も抜かれたし。ヤムスレだめぽ
よし、盛り上げるために牛タンゲームやるぞ。
牛
- 471 名前:Classical名無しさん :03/11/20 09:43 ID:ZbdwgCAc
- もう終わりだな。このスレ
- 472 名前:Classical名無しさん :03/11/20 09:44 ID:ZbdwgCAc
- >>471
そ、そ・・・そんなことはない!!ま・・・まだまだこれからだ!!
- 473 名前:Classical名無しさん :03/11/20 15:06 ID:IiewFLcE
- >>470
タン
- 474 名前:Classical名無しさん :03/11/20 18:56 ID:XUpLMy0w
- バキスレ住人ってなんでそこまでしてヤムスレにこだわりたがるんだろう
自分のところが栄えてるのはわかったからこっちまで宣教に来るなよ
- 475 名前:Classical名無しさん :03/11/20 23:17 ID:LlHTVuN.
- 週末くらいに投下します
- 476 名前:Classical名無しさん :03/11/20 23:33 ID:by5eOwbE
- >>475
どのさくひん?
- 477 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/21 00:39 ID:4W1D7gkE
- >>446
その後も連続で押し潰そうとするが、なかなか主人も素早い。一向に捉えられない。
「くっ…そ! こうなったら、最終手段だ!!」
私は身体を一気に膨らませた。直径、およそ五メートル。
「はああぁぁぁぁ………。このサイズ、逃れる手段は皆無!!」
その時異変が起こった。またもや私の身体がスパークを始めたのだ。今度のは、どうも
様子がおかしい。
「な、何だ…? ど、どうなってやがる!!」
球形に保たれていた私の体型が、みるみる変化していく。そう、粘土のように…。グニャ
グニャと落ち着かなくなってきたのだ。
「ま、まずい……体が安定しないだと!?」
己の身体を肥大させた歪み。巨大な体と引き換えに、安定性を失ってしまった。エネル
ギー体の私にとって、それは最悪の事態だった。主人が私の身を案じて叫ぶ。
「操気弾、サイズを戻せ! そのままじゃ弾け飛ぶぞ!」
「ぐ……おおぉ………バカな………俺は強くなったんだァ! これしき!!」
「操気弾!!」
「こんな事で……この俺がッ─────ごふゥ!!」
そして、私は粉々に砕け散った。雨のように、自分のエネルギーが飛び散っているとこ
ろが見えた。死を覚悟した。
私は死んだ。それと共に、意志も消えるはずだった。
「いや………まだ………」
私の体は五ミリ程ではあるが、奇跡的に残っていたのだ。即座にサイズを元に戻す。
「あ、危なかった…!」
九死に一生を得たものの、一度破裂した影響で、私の気はかなり減っていた。勝ち目は
かなり薄くなってしまった。こうなれば、手段は選べない。私は観客席へ飛んだ。
- 478 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/21 00:40 ID:4W1D7gkE
- 不意に観客の女性の頭上へ飛び、私はこう言った。
「主人………降参してください。さもなければ、この女を殺します」
この瞬間、お祭りムードの会場が一気に凍りついた。すかさず、審判のサングラスをか
けた男が、私に訴える。
「待って下さい、それはいけません!」
「反則負け、とでも言いたいのか? この大会のルールに“人質を取ってはいけない”と
いうのは無かったはずだが………」
ルールの盲点をついた上策、では無く無法者にありがちな自分勝手な論理。常軌を逸し
ていた私は、何をしてでも勝ちたかった。
「操気弾! 仮に俺が降参したとして、それで満足出来るのか!?」
「それは勝ってから考えますよ、主人」
「くっ…」
主人が構えを解いた。私に表情があったなら、ここでほくそ笑んでいたに違いない。たっ
ぷりと感情を込め、言ってやった。
「これが私の道です。主人と別れた瞬間、こうなる事は決まっていたのですよ」
しかし、その時異変が起こった。自分の身体が全く動かせない事に気づく。前を見ると、
主人の表情が変わっていた。罠にかかった鳥を見るような、優越感と哀れみのこもった何
とも言えぬ……。
「ぐ………! ま、まさか…!!」
「昔、お前は気の波長を変え、俺の支配から逃れた。この意味が分かるな?」
主人は私と自分の気の波長を合わせたのだ。私はラジコンと化した。
「お前を野放しにしたのは、俺のミスだ…。まさか、そんな外道に成り下がってるとは思
わなかったからな」
「俺を消す気か…!」
「消しはしない。再び、俺と一つになってもらう」
- 479 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/21 00:41 ID:4W1D7gkE
- 操られるがまま、私の体は主人へと飛んだ。そして、間もなく主人に吸収されてしまっ
たのだ。ヤムチャから生み出された操気弾は、ヤムチャへと還元されたのである。
「………」
私は消滅した。皆、そう思っているはずだ。
「………」
審判もしばらく呆然としていたが、やがて思い出したように職務に移る。
「え…操気弾選手、戦闘不能と見なし、ヤムチャ選手の勝利です!!」
空しい決着だった。天下一武道会では相手を殺すのは反則負けだが、これでは判別のし
ようが無い。勝利は主人のものとなった。だが、正確には勝ったのは主人では無かったの
である。
「これが…これが、主人の肉体!」
「え?」
「ふっふっふ、いいぞ! パワーも遥かに増している!!」
そう、主人の肉体は私が乗っ取っていた。しかも、相乗効果により驚くべきパワーアッ
プを果たしていた。私と主人が手を組んだとしても、この強さは得られなかっただろう。
ピッコロや孫悟空など、比べ物にならない。
「うん、うん、うん、うん!」
準備運動代わりに、クリリンに向かって気合砲を放つ。一瞬にしてクリリンは吹っ飛び、
白目を剥いてしまった。ほんの軽くでこの威力である。
「おめぇ、ヤムチャじゃねぇな!? 何しやがる!」
クリリンを天津飯に任せ、孫悟空が吠え掛かってきた。先程は猛獣にも思える迫力だっ
た彼だが、もはやその存在感は道端の子犬にも等しかった。
「操られるのでは無い。操るのは、俺だ」
もう一度言った。
「操るのは、俺だ!」
- 480 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/21 00:42 ID:4W1D7gkE
- 最近寒いですね。
>>475さんではありませんが、投下させて頂きました。
つづく
- 481 名前:Classical名無しさん :03/11/21 00:51 ID:by5eOwbE
- マジに良い。
- 482 名前:Classical名無しさん :03/11/21 01:11 ID:Yttsfr0w
- おつ。
ッコよく終われないところがヤムチャ
- 483 名前:Classical名無しさん :03/11/21 01:12 ID:Yttsfr0w
- カキコ失敗。
カッコよく終われないところがヤムチャだな。
こう書きたかった。
- 484 名前:Classical名無しさん :03/11/21 16:55 ID:Yk4tHNmY
- 操気弾に操られるヤムチャか…。
よく考えつくもんだ。
素直に凄い
- 485 名前:Classical名無しさん :03/11/21 21:24 ID:A/C1p6cQ
- 操気弾乙。これからもガンガレ
- 486 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/22 00:06 ID:nWE.RK3I
- >>479
以前は主人に逆らい、今度は主人を乗っ取った。手足がある、肉体がある、自由に動か
せる。
「俺なんだ! 俺が操るんだ!!」
何度も言わないと、これが夢で終わってしまうような気さえした。だが、夢では無かっ
た。誰が何と言おうと、主人の肉体は私の物になったのだ。
乗っ取ろうと意識した訳では無い。気がついたら、私は主人になっていたのだ。大気を
皮膚で感じられた。触覚が存在しなかったエネルギー体では、味わえなかった気持ち良さ。
少し痛みも感じた。私が主人に与えた攻撃のためであろう。だがそれでさえ、私には心地
良かった。
「見たり聞いたりするだけだった………。でも、今は違う」
私は歯をカチカチ鳴らしながら、涙を流した。視界がぼやける。これも、エネルギー体
では絶対に味わえなかった光景。
「あ、目の細さを変えるとぼやけ具合も変わる…」
しばらく濡れた瞳で周囲を見ていた。
「おい、お前は何者だ!?」
遮ったのは突然の怒号。まだ乾ききっていない視界には、こちらを睨みつける天津飯の
姿があった。構えこそ無いが、戦闘態勢に入っている。
「あぁ、俺は操気弾だ。操る方だからな、間違えるなよ」
「ふざけるな! さっさとヤムチャの体から出て行ってもらおうか!!」
「え、何で…?」
この問いに天津飯は言葉を詰まらせた。更に私は続ける。
「お前らはエネルギー弾を操るくせに、何で俺は操っちゃいけないんだよ」
「ふん、お前がエネルギー弾だと? お前のような悪知恵の働く奴は、エネルギー弾とは
呼ばん!」
この瞬間、私の思考が飛んだ。
- 487 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/22 00:06 ID:nWE.RK3I
- そして、気づくと私の拳は血に塗れていた。見ると、天津飯は遥か彼方へおり、ピクリ
とも動かない。近くにいた孫悟空は、私を一度睨み付けた後、すぐさま彼の元へ飛んだ。
シェンと匿名希望の女性も一緒に行く。
「じゃあ、俺は何なんだ…。まさか、本当に悪魔だったりするのか?」
独り言を念仏のように唱えていると、今度は背後からピッコロが話しかけてきた。
「おい、これはどういう事だ」
「ピッコロ…」
「貴様と、貴様が乗り移った男の関係などには興味は無い。問題は、せっかくの復讐の舞
台をメチャクチャにしたという事だ」
確かにもう、天下一武道会などと言っている状況では無い。客の半数以上は逃げ、残っ
た連中も呆然としているだけだ。そして、ピッコロの眼光には明らかに殺気が宿っている。
「どうしてくれる…。このまま孫悟空を殺すのは容易いが、人間共に恐怖を植え付けると
いう、もう一つの楽しみは台無しだ!!」
「わ、悪かった…」
頭を下げつつ、私は疑問を感じていた。何故、自分より弱いピッコロに謝るのか。これ
までの私にとって、彼はカリスマであった。しかし、もう違う。ピッコロ大魔王の魅力は、
悪と強さ。“強さ”が意味を成さなくなった今、彼の魅力は半減した。もう一つの“悪”
とて、私の実力があれば手に入れられない物では無い。悪と強さは比例するのである。
「そうだよな、うん!」
閃きと拳は同時に出た。私はピッコロからの自立を決意すると共に、目の前の彼を殴り
飛ばしていた。
「ピッコロ…すまないな。俺、頑張るよ」
この謝罪は正真正銘、本心から出たものだった。もっとも、遠くで気絶しているピッコ
ロには聞こえなかっただろうが。
「とは言え、やる事が思いつかないな……」
- 488 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/22 00:07 ID:nWE.RK3I
- 見渡すと、観客はほぼゼロに近くなっていた。広い会場にはタイルがびっちり敷き詰め
られており、ゴミも散らばっていた。本来は大会終了まで見る事が出来ぬはずの光景、私
がいたからこうなったのだ。いわば、私の力によるものだ。
「こういうのも、悪くないかもしれないな」
私の中に、何かが芽生え始めた。
「ちょっと私が指示するだけで、人間全てが動かせたら面白いだろうな」
茎が伸び、葉が現れ、そして……。
「世界………世界だ!」
花が咲いた。
「世界を操ってみせる!」
全てが価値の無いものに思えた。のびているピッコロ、逃げ去った観客、群れるだけの
孫悟空達、主人と私の前には無意味だ。
「操気弾は全てを操る! 人間も、歴史も、地球も全て操ってやるとも!!」
私が咆哮していると、近くに人の気配がした。孫悟空と、謎の中年シェンである。
「おめぇ、とんでもねぇ事考えてやがるな……」
「その野望、ここで食い止めさせてもらうぞ」
二人は本気のようだ。だが、私は鼻であしらってやった。
「俺を倒すつもりか? 見ろ、ピッコロですらあのザマだ」
私が親指で倒れているピッコロを指すと、二人の表情は一変した。
「な、なに…!?」
「まさか、ピッコロが…。お前の力はそこまでだと言うのか……!」
「まぁな、主人と俺は最強なんだ。クックッ…お前らを見ても、全く負ける気がしない。
でも、せっかくだし………やりますか」
私は主人と世界を制す。そんな愚かな夢を賭けた一戦が始まった。
- 489 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/22 00:09 ID:nWE.RK3I
- 読んで頂き、ありがとうございます。
完結させたいです。
つづく
- 490 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/22 00:10 ID:nWE.RK3I
- >>ハンター・ヤムチャ
ブリーフ流石w
チチの暴走とラディッツの走馬灯が面白いです。
特にラディッツは結構悲惨な過去なはずが、そう見えない所が流石。
>>都立DB野球部
試合はいよいよクライマックスですね。
続き、期待しております。
>>哀・戦士
人造人間も現れ、いよいよ佳境。
フリーザサイドのヘタレで化物なヤムチャがサイコー!
口調変わりすぎw
>>強くなりたい!
最初「少女」の正体分かりませんでした、まさか彼女とは…。
タイトル通りの、生き生きしたヤムチャが描かれていて爽やかな気分になれました。
>>チャムヤ
吹き出したのはヤムキュイです。
私立盗賊養成小学校てのも、かなり気になりますが。
次がラストですね。
>>ヤムチャ抄
一人でキリキリ舞いなヤムチャを想像すると、かなり笑えました。
最後の一行での大逆転もw
やはり凄いです。
- 491 名前:Classical名無しさん :03/11/22 02:51 ID:IWtdltBw
- おつ。
おもしろい。この展開は予想してなかった
- 492 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/22 23:55 ID:bOFAAQck
- >>488
まず飛び掛ってきたのは孫悟空。実力の差を弁えず、のろいラッシュを仕掛けてくる。
素早く右腕を取り、ねじり曲げて、そのまま投げ飛ばしてやった。
「孫! くっ、ゆくぞ!!」
今度はシェン、孫悟空より更に遅い。タイミングを計って回し蹴りを浴びせる。無様に
転がっていく中年、地面に落ちて割れた眼鏡が哀れを誘う。
「これ以上、この体を傷つける訳にはいかんな…」
すると、シェンの体から気体のようなものが飛び出してきた。そして、その気体は瞬く
間に実体となった。その姿は、正に老いたピッコロであった。
「ピッコロ!? いや、どことなく違うな…」
「もはや隠す必要もあるまい。私はこの地球の神だ」
「神だと……?」
「お前に意志を与えたのも、間接的にはこの私。だからこそ、過ちは止めねばなるまい…」
「ふん。俺が正しいか正しくないかなど、どうでもいい。俺が正しければ、お前には神の
資格は無いし、俺が間違っていれば、俺をここまでのさばさらせたアンタには、やっぱり
神の資格は無い。どっちにしろ、お前は無能なんだよ」
「そうかもしれん…。どちらにせよ、神の座はここで下りるつもりでいた」
諦めとも取れる神の言葉。私はこれ以上の問答は不必要と断じ、一呼吸置いた。主人の
得意技、狼牙風風拳の構えを取る。昔、何度も見た技。不思議と、私なら使えるような気
がした。主人の肉体だから、記憶が残っていたのだろうか。
「まずは、主人の技で神殺しだ!!」
両脚に全神経を集中させ、神を見定める。私が技を発動した瞬間、神は肉塊と化すだろ
う。だが、またしても声によって遮られた。
「ちょっとタンマ! そいつと闘うのはオラだぜ、神様」
声の方向を横目で見ると、孫悟空が立っていた。私は舌打ちした。場にそぐわない孫悟
空の声、台詞、存在感、全てにカチンときたのだ。
- 493 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/22 23:56 ID:bOFAAQck
- 「孫、バカを言うな。この男は強い!」
「だからオラもさ、重い道着とか脱いできたんだ。これで少しはマシになるよ」
「無理だ! 奴はピッコロをも…」
「神様、オラ闘いてぇんだ。ヤムチャの体を奪って、あのピッコロを倒した奴とよ」
神は孫悟空を止めるのは無理と判断したのか、そのまま下を向いてしまった。だが、そ
んな事はどうでも良かった。私は許せなかった。異端の者として、毎日毎秒を真剣に生き
てきた私。それが、こんな闘いしか能が無いような男に舐められたのだ。
「気楽なもんだな、孫悟空」
「いや、オラは本気だぞ」
「それが気楽だと言うのだァ!!」
猪突猛進、猛スピードで孫悟空向け拳を振り抜いた。だが、手応えが無い。
「残…像……!?」
その直後、右脇腹に衝撃が奔った。孫悟空の蹴りがもろにヒットしたのだ。
「ぐおッ! ちっ…見くびりすぎたか」
落ち着いて体勢を整えると、周囲を孫悟空で取り囲まれていた。その数、およそ十人。
勿論、その殆どが残像のはず。私は冷静に観察した。パワーアップした状態での動体視力
ならば、残像を見抜くなど動作もないはず。そして、得た結論。
「本物が…いない!?」
頭が整理された途端、飛び蹴りが襲い掛かってきた。私はたまらず転倒した。
「地上の残像はフェイクか…! くそっ、なかなか頭の切れる野郎だ」
私は慌てて起き上がった。すると、目の前には孫悟空が立っていたのだ。今度は小細工
は無しのようだ。
「どうだ、オラが本気だって分かったか?」
「ぐ…!」
序盤戦、まずは孫悟空にペースを握られてしまった。
- 494 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/22 23:56 ID:bOFAAQck
- 戦闘能力はピッコロと大差無いはずの孫悟空ではあるが、彼の戦闘センスは計り知れな
い。長引くと不利になるのはこちらだろう。そう判断した私は、一気に気を開放した。
「はあぁぁぁ………!」
唸り声のような音と共に、莫大な気の嵐が誕生した。私と主人との気がミックスされた、
恐らく地球上で最強の陽炎。だが、孫悟空の表情に変化は無い。多少強張ってはいるもの
の、むしろこれを待っていたという眼差しだった。
「これが真の力だ。戦闘経験の差を補うには、十分すぎる程のパワーだろう?」
「こりゃあ、まずいかもな…。でも、オラだって負ける気はしねぇ!」
同時に動いた。間合いは一瞬で、数十センチにまで縮んだ。そして、突き比べ。だが、
孫悟空の拳が私に届くことは無かった。彼が一撃入れる前に、私は二十の拳を叩き込める。
スピードの差は歴然だった。
更に、それは破壊力にも言えた。私の入れた二十の打撃は、全て彼にとっては致命的な
威力だったのだ。筋肉を潰し、骨を砕き、綺麗に入れば内臓ですらアウトだ。苦悶の表情
で、孫悟空はその場に崩れ落ちた。十秒も立たぬ間の、あっけない決着だった。瞬殺と言
うヤツである。
「ぐはっ! ぐああっ………!」
血と唾液を吐き散らしながら、地面をのたうち回る孫悟空。しかし、この場合は生きて
いるだけでも評価に値する。
「ふっ、胸や腹にあんだけ喰らってまだ生きてるとは…。主人が友と認め、ピッコロが敵
視しただけの事はあるな。まぁ、俺の敵じゃなかった訳だが」
最も尊敬する主人は傀儡と化し、かつて世界を震え上がらせた大魔王の息子は失神、幾
度も世界を救ったという英雄も目の前でイモ虫となった。たかが、エネルギー弾によって。
「壮大なサクセスストーリーは、まだ始まったばかりだ………」
こうして操気弾は、世界で最も高い山となった。
- 495 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/23 00:01 ID:bOFAAQck
- 布団が恋しい季節…。
すいません、ハイペースです。
週末書いてくださる人があるようなので、この後一つ空けます。
つづく
- 496 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/23 00:01 ID:bOFAAQck
-
- 497 名前:Classical名無しさん :03/11/23 08:10 ID:A/C1p6cQ
- 操気弾、乙。グッジョブ
- 498 名前:Classical名無しさん :03/11/23 12:29 ID:ZbdwgCAc
- 続き期待。
- 499 名前:Classical名無しさん :03/11/23 14:09 ID:kcdrSq76
- 期待さげ。
でも悟空倒しちゃったし、次の展開はどうするんだ
- 500 名前:Classical名無しさん :03/11/23 15:04 ID:bIRgr.c6
- 操気弾ヤムチャの戦闘力っていくつぐらいだろう?
この時点で1000ぐらいか?
- 501 名前:Classical名無しさん :03/11/23 19:21 ID:dabcs5WQ
- >>473
牛
- 502 名前:Classical名無しさん :03/11/23 19:48 ID:0SLTbqqE
- ラディッツくらいはあるんじゃない?
- 503 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/24 00:53 ID:Fx9saNf.
- >>494
孫悟空の姿を見て、神も観念したらしい。後悔と絶望を含んだ表情で、跪いてしまった。
もはや、全ての気力を失ってしまったかのようだ。
「元気ないねぇ、神様」
「すまん、孫…。全て私の責任じゃ………!」
「じゃあ、責任を取らないとな。孫悟空はもう少し転がせておくが、アンタは一瞬で楽に
してやるぜ。一応、生みの親ではあるからな」
枯れ木のような老いぼれに、手刀を振り下ろす。だが、それは思わぬ男に邪魔された。
緑色の手が、私の右腕を掴んでいるのだ。
「……ほう。ピッコロ、もう意識が戻ったのか」
「操気弾、貴様はこの手で殺さねば気がすまん!!」
「そう怒るなよ。孫悟空と神は殺すが、お前は生かしてやろうと思ってたんだぞ?」
すると、ピッコロの腕に力がこもった。右腕に少しだけ痛みを覚えた。
「生憎だが、俺と神は一心同体でな。奴に死なれると、色々と困るんだよ」
腕には、更に力が加わった。私はその腕を振り払い、ピッコロとの距離を取った。
「一心同体…? 神が死ねば、お前も死ぬってワケか」
「死ぬのは貴様だがな!」
ピッコロは着ていたマントを、私の顔面に被せてきた。私にはピッコロのように、気で
周囲を感知する能力は無い。一時的にではあるが、完全に無防備となってしまうのだ。
「セコイ真似を…!」
強引にマントを振り払うと、既にピッコロの姿は無かった。あるのは、先程までと変わ
らず苦しんでいる孫悟空のみ。いや、何かが違う。近くに居たはずの神が消えていたのだ。
嫌な空気が私を包んだ。
「あの野郎………まさか!」
上空に気配を感じ、はっと振り向く。そこにはピッコロの姿があった。左手に神を抱え、
右手にエネルギーを集中させている。奴の狙いは、ここら一帯の消滅。
- 504 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/24 00:53 ID:Fx9saNf.
- 「裏切り者の貴様も、孫悟空も、まとめて始末してやる! 死ねェ!!」
間もなく、巨大なエネルギー波が地上に放たれた。私と孫悟空を殺すためだけに、何の
躊躇も無く、遠慮も無く。巻き添えに何が壊れようが、何人死のうが知った事ではない。
ピッコロは世界中と自分を天秤にかけられる男だ。かつて私も、そこに惚れたのだから。
だが、ピッコロには最大の誤算があった。私に比べ、余りにも弱すぎた。
「この程度かい、ピッコロ…」
私も右手から軽くエネルギー波を出した。私のエネルギー波は、ピッコロのそれを軽々
と呑み込み、上空の二人へと飛んでいった。
「う、うわあぁぁぁぁ………─────!」
情けない断末魔が聞こえた。そのまま光は、星となって消えた。
一応、私は目的を「世界を操ること」と定めたが、何も急いで開始する事も無い。ひと
まず、この場でやるべき事は終わった。
周囲を見回した。まだ苦しんでいる孫悟空、気絶している天津飯とクリリン、頭を押さ
え震えている“シェン”だった中年。特別なものは何も無かった。とりあえず、その辺に
落ちていた小石を蹴ってみた。数メートル不規則に転がり、そのまま止まった。
「まずは、あそこで苦しんでる孫悟空を楽にしてやるか…」
一歩一歩、彼に近付いていく。孫悟空も、私の接近に気づいたためか必死に起き上がろ
うともがくが、それもかなわぬらしい。
「諦めろ、孫悟空! ………ぬッ!?」
突然、側の茂みから刀が飛んできた。
「くっ!」
頬をかすめたものの、間一髪避ける事が出来た。薄汚い不意打ち、しかも主人の顔に傷
を負わされてしまったのだ
「おい、出て来いッ! 絶対に許さんぞ!!」
- 505 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/24 00:54 ID:Fx9saNf.
- 現れたのは、背の低い太った覆面男。とても鋭い刀の持ち主とは思えない、愚鈍そうな
男であった。
「お前か…!」
「あ、いや、その…ハハハ。刀を磨いてたらすっぽ抜けちゃって………」
事故だったと言いたいらしいが、問答無用。覆面男にエネルギー弾を放とうとした時、
今度は匿名希望の女が蹴りを放ってきた。無論、軽く振り払う。
「あの約束を確かめるまで、悟空さは死なせねぇだ!」
土壇場で、新たな敵が二人も増えてしまった。だが強さという点では、まるで脅威には
値しない。終業時刻に、簡単な仕事を頼まれた程度の事だ。などと思っていると、覆面男
が不審な行動を取っている。倒れている孫悟空に、何か施しているのだ。全く、油断も隙
も無い男である。
「おい、何してるんだ!?」
「え!? あの、ちょっとトドメを刺そうと思いまして…」
「ふざけるなッ!!」
一瞬で覆面に近付き、顔面に蹴りを入れる。覆面男はボールのように跳ね転がっていっ
た。尻を丸出しにして、ピクピクと痙攣している。惨めだ。
「ああいう奴が、一番恐ろしいのかもな……予想がつかねぇ」
愚痴を言いながら、孫悟空を見下ろす。すると、何かを飲み込んだのだ。小さく、飲み
込みやすく、怪我人に効果のある物。私は、それが何であるか知っていた。
「仙豆か…!」
予想、そして不安は的中した。孫悟空のダメージは一瞬で回復してしまったのである。
猿のような身軽な動きで、孫悟空は飛び起きた。
「助かったぜ、ヤジロベー。あと、おめぇもありがとな!」
女と覆面に礼を言うと、孫悟空はこちらに目をやった。
- 506 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/24 00:59 ID:Fx9saNf.
- 戦闘力は1000くらいだと思っています。
そして、500超えましたね。
つづく
- 507 名前:Classical名無しさん :03/11/24 02:22 ID:by5eOwbE
- >>506
ナイスだ
- 508 名前:Classical名無しさん :03/11/24 03:12 ID:IiewFLcE
- >>501
タン
- 509 名前:Classical名無しさん :03/11/24 03:32 ID:ZkLpoixQ
- ヤムチャのファンサイトです。
ttp://www.itshappening.com/upload/chechclear.asf
- 510 名前:Classical名無しさん :03/11/24 09:42 ID:A/C1p6cQ
- >>509
おまえ、別のスレにも貼ってたな、チェチェン。今時ひっかかる奴いないって
そもそもファンサイトなのに拡張子がasfってどういうことだよ(藁
- 511 名前:Classical名無しさん :03/11/24 12:33 ID:qRrFiz0Q
- 何とか500突破か。
操気弾が無かったらきつかったな。
- 512 名前:Classical名無しさん :03/11/24 17:37 ID:dabcs5WQ
- あっても別に盛り上がってねえ
面白いと思うけど看板ってほどの作品じゃねえ
それにおんなじ奴ばっかだろレス上げるの
>>508
牛
- 513 名前:Classical名無しさん :03/11/24 18:39 ID:IiewFLcE
- >>512
タンタン
- 514 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/25 00:09 ID:krhN5v6Q
- >>前回461
ヤムチャの周りに黒いオーラが立ち上る。その黒いオーラは
黒い手に姿を変えて、チチに向って伸びて行く。
恐怖で身体が全く動かないラディッツ。メドゥーサの様な逆立った髪と、
般若の笑顔でラディッツに近づいていくチチ。ラディッツの命のロウソクの火に
チチと言う突風が迫り来る。
もはや風前の灯火となったラディッツが覚悟を決めた時、チチの背後から黒い手が姿を現した。
そして黒い手がチチの足や腕に絡み付き、チチは身動きが取れなくなる。
「ラディッツさ助けて〜」
先ほどまでとは全く違う、少女のような愛くるしい顔でラディッツに助けを求めるが
髪の毛は先ほどと同じ様にメドゥーサだ。ラディッツは直にあの愛くるしい顔は偽りだと観抜いた。
つまり助けた瞬間に先ほどと同じ状況が再開される。
「ラディッツさ、早く助けるだ。今なら軽い御仕置きだけですましてやる」
徐々にチチの顔が般若の顔に戻って行く。
軽いの意味がどの程度なのか、どんな基準で軽いと言っているのか不明だが、
このまま助けないと、チチが自由に戻った後に待ち構えているのは死だけであった。
覚悟を決めて、軽い御仕置きを受ける事にしたラディッツは恐怖で振るえながら、
チチに絡み付いている手を払おうとする。だがその時、突如現れたヤムチャがチチに惚れ薬を飲ませた。
当然の如く意識を失うチチ。そのチチをヤムチャが優しく抱きしめる。
先ほどまで温かく見守っていたヤムチャだったが、やはりチチを自分の物にする事に決めた。
結局最後は欲が勝つ。それがヤムチャだ。
- 515 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/25 00:11 ID:krhN5v6Q
- 「チチさんは俺が貰ったよ、さらばだラディッツさん」
そう言い残して去っていくヤムチャ。取り残されたラディッツはただ呆然と立っていた。
ヤムチャの脳内はハーレム一色だ、ハーレムだ、男の夢であるハーレムを作るのだ。
その犠牲者第一号はチチ。仲間の妻だけれどもヤムチャは気にしていない。
「後はチチさんが目覚めるだけだ」
しかし喜びもつかの間、ヤムチャの腕の中にいたチチはシュンと音を立てて消えてしまった。
少し時間は遡り、ヤムチャがホレ薬を奪って飛んでいった後の神様の神殿にて、
ブリーフがシェンロンを呼び出そうとしていた。
ヤムチャはドラゴンボールの事をすっかり忘れていた。つまりそのまま置いていってしまったのだ。
ブリーフの本来の目的はドラゴンボールを奪う事だ。結局の所ブリーフは目的を達成した。
「出でよシェンロン」
ブリーフの言葉に反応して、七つのドラゴンボールから光が溢れ出す。
そして次第に巨大な龍が姿を現した、どんな願い事でも叶えると言われている伝説の龍、神龍である。
私の名前はブリーフ、職業は王様。だが普通の王様ではない愛国心溢れる王様だ。
愛しい民衆の為なら、どんな危険な兵器でも開発してやると心に誓いを立てて今日まで生きてきた。
そのおかげで、民衆たちは私を敬愛し、私もまた彼らを愛している。
私はその愛を胸に秘め、様々な犠牲を払い、針の穴ほどの小さき正義の門をくぐりぬけてきた。
だが私はある欲望を抑えきれなくなっている。そう英雄になりたいと言う欲望を。
人は他人からの名声を欲する。ならば英雄になりたいと思う事は当たり前の事ではないか。
だが、人々の苦痛と絶望がなければ英雄とは生まれてこないのだ。
そう、私が英雄になるには人々の絶望が必要なのだ。愛しい国民達よ許せ、ただ1度の過ちだと思え。
さあシェンロンよ私の願いを叶えてくれ。
「サイヤ人に代わる脅威を世界に与えたまえ」
- 516 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/25 00:14 ID:krhN5v6Q
- 神龍は怒った。何に怒ったかと言うと、なんだこの願いはと思った。
1年前にはこの男はずいぶん立派な事を言っていたはずだが何だこれはと。
少し前、頬に傷のある男が、わけのわからない言葉を言って願いを叶えろと言ってきた。
何を言っているか判らんと答えたら、
「今の言葉を理解して願いを叶えてください、これが願いです。
どんな願いでも叶えてくれるんでしょ?」
とふざけた事を言ってきたので、思う存分尻尾でぶっ叩いてやった。
次ぎに来る奴の願いはマトモかなと期待していたが、まさかこれとは。
神龍は取り合えず、目の前にいるブリーフを尻尾でなぎ払い、遥か遠くまで弾き飛ばした。
「近頃の地球人はどうなっている。パンティーくれとかそれくらいならまだギリギリ許せるが、
これはなんだ。最近の地球人は全く礼儀がなっとらん」
神龍が怒り心頭と言った様子で叫んでいると、五歳くらいの子供が現れた
ゴクウの息子のゴハンである。
「ねえ神龍さん神龍さん。昔お父さんに聞いたんですけど、どんな願い事でも叶えてくれるって本当?」
「ああ本当だ」
「じゃあお母さんがどこに行ったか知りませんか?」
やっとまともな願いが来たかと神龍は思った。そのおかげで神龍の怒りは少しだけ冷めた。
「良しちょっと待ってろ」
神龍がカッと目を見開くと、ゴハンの横にチチが姿を現した。
ヤムチャの所からここに連れてきたのである。
「サービスして連れてきてやった、それと薬も抜いておいた」
- 517 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/25 00:16 ID:krhN5v6Q
- 「神龍さん、薬ってなんですか?」
「判らないのならそれで良い」
「うーん、気になるなあ」
とその時チチが目を覚ました。勿論ホレ薬は抜けてあるので、普通状態のチチだ。
「お母さーん」
ご飯がチチに抱き付く。ゴハンはチチがいなくなってからずっと捜していたのだ。
抱き付いたとしてもしょうがない。
「ゴハンちゃんどうしただ?」
「お母さんがいなくなった後、父さんと一緒にずっと捜してたんだよ、どこに行ってたの」
しかし、チチは殆ど覚えていなかった。覚えている記憶はラディッツが
嫌だと言った場面だけだが、どんな状況だったかも覚えていない。
「まあいいやお母さん帰ってきたし、神龍さんありがとうございました」
「よくわかんねえけど、何か御世話になったみたいで、ありがとうございました」
ゴハンとチチは神龍に御礼を言うと遠くにいるゴクウの元に帰って行った。
神龍は知っていた。あの親子を引き裂こうとしていた男がいる事を。
ハーレムを作るなどと言う下らない事の為に。
しかもホレ薬などと言う物を使い、チチが行方不明になった原因を作った事を。
神龍はその男に罰を与えることにした。本来なら神龍の力は願い事を叶えるためだけに
使うのだが、今日は虫の居所が悪いらしく、少々頭に来た。
「少し痛い目を見てもらうか」
つづく
- 518 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/25 00:17 ID:krhN5v6Q
- >>操気弾
世界を操る! この流れは予想していませんでした。
ゴクウとの戦い次第で、今後の展開が結構変わりそうですね。
オリジナルヤムチャはやはり消滅したのかな。
一応書いていたのですけど、数回程書き直しをしていたので遅くなりました。
はい、言い訳です。
それと475さんは自分ではありませんので、一個開けときますね。
- 519 名前:ハンター ◆sXwp.hkc :03/11/25 00:17 ID:krhN5v6Q
- 520 名前:Classical名無しさん :03/11/25 18:59 ID:.hdAFOCM
- ハンター久しぶり
- 521 名前:Classical名無しさん :03/11/26 06:15 ID:ZkLpoixQ
- ヤムチャ上げ。
- 522 名前:Classical名無しさん :03/11/26 07:00 ID:o/ZFZWKo
- こんな状態なら現スレで終了していいんじゃない?
既存作品ももう終わりそうだし。
いくらなんでも漫画板には帰りにくいだろ。
ここでひっそり続けるか、余力を残して終わるか。
>>513
牛
- 523 名前:Classical名無しさん :03/11/26 07:44 ID:IiewFLcE
- >>522
タン
- 524 名前:Classical名無しさん :03/11/26 16:45 ID:KE6l.l.U
- トv'Z -‐z__ノ!_
. ,.'ニ.V _,-─ ,==、、く`
>>523 ,. /ァ'┴' ゞ !,.-`ニヽ、トl、:. ,
rュ. .:{_ '' ヾ 、_カ-‐'¨ ̄フヽ`'|::: ,.、
、 ,ェr<`iァ'^´ 〃 lヽ ミ ∧!::: .´
ゞ'-''ス. ゛=、、、、 " _/ノf:::: ~
r_;. ::Y ''/_, ゝァナ=ニ、 メノ::: ` ;.
_ ::\,!ィ'TV =ー-、_メ:::: r、
゙ ::,ィl l. レト,ミ _/L `ヽ::: ._´
;. :ゞLレ':: \ `ー’,ィァト.:: ,.
~ ,. ,:ュ. `ヽニj/l |/::
_ .. ,、 :l !レ'::: ,. "
`’ `´ ~
牛
- 525 名前:Classical名無しさん :03/11/26 17:57 ID:IiewFLcE
- ハ ッ
ヽ l | l /
, ―――-、
.| / ∨∨∨|
| _| ((:))((:))| <タン
(6 ⊂⊃ ヽ
| | |
人 3 ノ
/  ̄ ̄ \
- 526 名前:Classical名無しさん :03/11/26 19:50 ID:.hdAFOCM
- >>522
なんだなんだ、そんなに少年漫画板に来て欲しいのか?素直に言えよ、この野郎
- 527 名前:Classical名無しさん :03/11/26 21:43 ID:cwCHpU.Q
- >>526
バキスレがあるから少年漫画板はやめて欲しい。
両方一度に荒れるという最悪のシナリオが考えられる。
それに昔、少年漫画板から出ていったはずだけど、ヤムスレ。
- 528 名前:527 :03/11/26 21:57 ID:cwCHpU.Q
- それにいくらなんでも、他板からやってきて
しかもいきなりPart17で、1スレで漫画板に帰るというのは
クラウン板住人に失礼だと思うけど。
もし気に障ったらスマヌ。でもやっぱりクラウン板に
最低の礼儀は通さないと、本当にヤムスレどこでも
嫌われちゃうと思うよ。
- 529 名前:Classical名無しさん :03/11/26 22:06 ID:ZbdwgCAc
- ここでマターリやっていったほうがいいと思う。
・・で盛り上がらなくてイヤだ、と思う人はさっさと見捨てていいのでは?
こだわる必要もないし。
いつか、また神が降臨して勢いづくかもしれんし、そんときにまた戻ってくればいいだけでは?
終わるときは終わるんだし。
- 530 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/26 23:43 ID:EjGIexkc
- >>505
「二度手間になっちまったな…。まぁいい、次はすぐ殺す!」
「おっと、そう簡単にはいかねぇぞ!」
何となくだが、孫悟空が復活前より強くなっているような気がした。だが、所詮それも
微々たるもの。まだ戦闘技術で補える程、実力差は縮まってはいない。このように私が分
析をしていると、孫悟空がとある疑問を投げ掛けてきた。
「…おい、神様はどこやった?」
込み上げる笑いを押し殺しながら、私は答えた。
「ああ、神は大魔王と同時に葬ってやったよ」
「何だと!?」
「おいおい、そう怒るなよ。ピッコロの奴は、神を連れてこの会場を破壊しようとしたん
だぜ? 俺は命の恩人なんだ、むしろ感謝してもらわないとな。ハッハッハ………」
「くっ…。すまねぇ、神様……!」
顔をしかめ、後悔の念を浮かべる孫悟空。私は思った。後悔とは、この世で最も愚かな
行為の一つであると。過ぎ去った時間はもはや元には戻らない。そんな物についてあれこ
れと悩むなど、馬鹿のやる事だと。私には後悔しても、し足りない想いが山ほどある。ポー
ルを巻き込んだ事、砂漠で旅人を自殺させた事、街の守護神と良い気になった事、ピッコ
ロの悪に魅入られた事、主人と二度と話せなくなった事、そしてこの世に生まれた事…。
だから、もう後悔はしない………。
ふと見ると、孫悟空が恐ろしい形相で私を睨んでいた。それは単に私への憎悪だけで構
成されていた訳では無く、これから開始される闘争への期待も混じった面だったのだ。こ
の男、本当に闘いが好きなようだ。
「俺は元々エネルギー弾だったから、その扱いには長けてる。殴り合いに強いだけじゃな
いところも見せなくちゃあな……」
「来いッ!」
- 531 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/26 23:44 ID:EjGIexkc
- 「楽しむつもりは無い、確実に仕留める! 速気弾!!」
私は両の掌から、小粒ではあるが超高速のエネルギー弾を発射した。一撃一撃の威力は
低いが、この技の最も恐ろしい特性はその連射性能。秒間何十発もの弾丸を発射する事が
出来る。孫悟空には、ガードを固めるしか術は無い。
「エネルギー弾の頃は、こういう技は俺自ら変形したりしなきゃならなかったが……主人
の肉体を奪った今なら、思う存分頭の中で温めてた新技を試せるぞォ!」
「くそっ……はえぇ!」
速気弾で強制的に防戦一方にさせ、体力の減った孫悟空を一気に叩く。私はこれが一番
安全な方法だと考えたのだ。
「お前と私の実力差がもう少し近ければ、ダメージ覚悟で突っ込むってのもアリだったろ
うが…そうもいくまい!」
「あぁ、それをやったら、オラ死んじまうだろうな」
早くも再び死の淵に立たされたと言うのに、孫悟空の言葉には妙な余裕が感じられた。
「ククク、この程度か? 簡単にはいかないんじゃなかったのか?」
挑発で、孫悟空の心理を探ろうと試みた。だが、彼の反応はいたって間の抜けたもので
あった。
「へ、へへ…どうだろな」
この状況下で笑っているのだ。何も策が無い事を隠すためか、はたまた何か秘策がある
のか、それとも何も考えていないのか。このうち一つを疑えば、他の二つが更に怪しく思
えてくる。迷えば迷うほど、分からなくなってきた。
「か……め……は……め……」
私が迷宮を彷徨っていると、孫悟空は聞き覚えのある言葉を発し始めた。言うまでも無
く、かめはめ波を撃つためのものだ。だが、孫悟空は両腕をクロスさせ、完全に防御に回っ
ている。かめはめ波を撃つのは不可能なはずだ。私はこいつは狂っているのだと確信した。
「ハハハ、撃てるもんなら撃ってみろ!」
- 532 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/26 23:44 ID:EjGIexkc
- その直後、孫悟空は仰向けに転倒した。速気弾に耐えられなくなったのであろうか。見
ると、孫悟空の両足がこちらを向いている。そして、信じられない事が起こった。
「波ァ─────────!!!」
両の足裏から、かめはめ波が撃ち出されたのだ。光線は私の両手からの小粒を次々に打
ち消し、私の腹部へと到達した。戦略的転倒、とでも言うべきだろうか。
「ごはァ!!」
爆発が起こった。この爆発は、私にとっては見た目以上に危険だ。ダメージは勿論ある
が、舞い上がる煙によって視界を奪われてしまうのだ。孫悟空もピッコロと肉迫する実力
の持ち主、恐らく視覚を用いず敵を察知する能力を持っているだろう。
「かめはめ波は、足でだって撃てんだぞ!」
声と共に、煙に踊らされる私に鋭い打撃が舞い込んできた。無防備状態での攻撃は、想
像以上に重かった。まして、私は痛みに慣れていない。激痛に不安感を煽られ、すぐさま
パニックに陥ってしまった。
「くそっ! 出て来い、殺してやる! ウオォォォ!!」
闇雲に拳を振るうが、全て空を切るばかり。安全策は、全くの下策に終わった。私は孫
悟空を見くびっていたのだ。だが、後悔はしない。前進あるのみ。
「ここから離れなくては…! このままでは、奴のペースになってしまう!!」
私はジャンプして、煙地獄からの脱出を図った。だが、そこは経験は上をゆく孫悟空。
この動きは完全に読まれていた。煙から出た途端、孫悟空の蹴りが私の顔面に炸裂したの
である。飛んだ途端、地面に落とされる羽目になった。
「ちくしょう、たった一手で…!」
何とか着地した場所、そこは武舞台の中央だった。そして、私を追うように孫悟空も着
地する。
「どうだ、けっこう効いたろ?」
「この野郎………わざとここに俺を落としやがったな!」
- 533 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/26 23:50 ID:EjGIexkc
- やたら肌が乾燥しますね。
移転については、流れ次第…といったところでしょうか。
つづく
>>ハンター・ヤムチャ
ブリーフの野望が不発だったのは残念ですが、これも天罰でしょうw
威厳があり、どことなく(かなり?)コミカルな神龍がかなりツボです。
ラディッツと悟飯はラッキーでしたね。
- 534 名前:527 :03/11/27 00:20 ID:cwCHpU.Q
- >移転については、流れ次第…といったところでしょうか
移転して初めてのスレの中盤で、
早くも移転話が出るのはおかしいよ。
荒らしとか過疎化とか以前の問題として、
やはりここの住人の意識がおかしいじゃない?
だって、なんかあったら移転すればいいやって
感覚でしょ?それはおかしいよ、ちょっと。
本当にクラウン住人に失礼だよ、それって。
でも俺も荒らしにされるんだろうな。ここの住人の感覚だと
- 535 名前:Classical名無しさん :03/11/27 01:07 ID:by5eOwbE
- >>534
別に荒らし扱いしないと思うけど、
荒らし、荒らしでないに過敏になり過ぎないように・・・
以前も上の方で同じ事をおっしゃっていた方だとは思いますが、
その時にも荒らし扱いされなかったじゃないですか。
言ってる事が間違いでない事ぐらい真っ当な住人なら気づいています。
もう少しヤムスレの人間を信じてください。
と、本題からはそれてしまいましたが
移転云々の話はハッキリ言って、まだ議論すべきじゃないでしょ。
クラウンの事もあるけど、単純に操気弾が頑張ってるからっていう理由。
- 536 名前:Classical名無しさん :03/11/27 05:13 ID:IiewFLcE
- っつーかあくまでもメインは職人なわけだから、
ROMは黙って投下された作品にレスしてればいいんだと思うんだけど。
職人がそういう話題を持ち出すか、ROMがそれとなく提案するかが原則なんじゃね?
まぁ職人という立場上は移転云々は切り出しづらいと思うけど。
- 537 名前:Classical名無しさん :03/11/27 11:04 ID:Zccn/Nik
- なんか見るたびに痛々しくなってくな…
まあ操気弾と哀戦士はそこそこ読めるから、
何とかSSスレとして機能してるけど。
ところで、ID:IiewFLcEは牛タンゲームやったり
ふざけたレスあげたり、たまに>>536みたいな
真面目なレスあげたり、何なんだよ?
- 538 名前:Classical名無しさん :03/11/27 19:09 ID:.hdAFOCM
- そもそもヤムスレはいつから小説スレになったんだろう
ラディッツスレ、ナッパスレと仲良くやっていたあの頃が懐かしいぜ
- 539 名前:Classical名無しさん :03/11/27 19:59 ID:dabcs5WQ
- →はなす
※「ここもかつてはりょうスレとよばれていたものさ。
でもいまははいきょ。わかったらさっさとおにげ!」
>>525 牛
- 540 名前:Classical名無しさん :03/11/27 23:08 ID:IiewFLcE
- >>539
タンタンタン
- 541 名前:Classical名無しさん :03/11/28 18:36 ID:.hdAFOCM
- >>540
おまえ実は牛タンゲーム知らないだろ
- 542 名前:Classical名無しさん :03/11/28 19:09 ID:ZbdwgCAc
- >>534
>>535に同意。
移転するするなんていっている人そんなにいる?
- 543 名前:540 :03/11/28 19:22 ID:IiewFLcE
- >>541
? 知ってるよ?
- 544 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/29 00:02 ID:AnVe5sK2
- >>532
天下を決める小さな世界、武舞台。場面は整えられた。
会場中が戦場と化した今、こんなリングの上で勝負を決めるのはナンセンスである。舌
打ちしながら、私は舞台から降りようとした。しかし、その時放った孫悟空の一言が私の
足を止めた。
「おい、逃げんのか?」
足からのかめはめ波という奇策にしてやられたとは言え、まだ私の方が強い。その私が、
何故逃げねばならないのだ。
「いいぜ、天下一をここで決めるのも悪くない!!」
気の大きさでは、私が完全に勝っているはず。なおかつ、こんなリング上では戦闘手段
も限られてくる。接近戦でも、飛び道具でも、私には自信があった。
私は右の掌からエネルギーの塊を出した。無論、速気弾のように一癖ある代物だ。
「これは追気弾、どこまでもお前を追っていくぞ………!」
エネルギーを整え、私はそれを発射した。血に飢えた肉食獣のように、追気弾は狙った
獲物は逃さない。孫悟空がどう動こうとも、それに合わせて追跡していくのだ。
孫悟空は地上と空を行き来し、紙一重の連続で追跡をかわしている。必死に撒こうとす
るが、この舞台上ではそれは不可能。私はそのやり取りを、高みの見物してればいいのだ。
孫悟空が逃げ疲れたところに、特大のエネルギー波をぶち当てれば勝利である。
「逃げろ、逃げろ、逃げろォ! ハッハッハッハッハッハァ!!」
フェイント、舞空術、残像拳、様々な手段を用いて追気弾をやり過ごそうとする孫悟空。
しかし、敵の気を感知してそこへ向かう仕組みの追気弾の前には、そのような小細工は無
意味である。
「こんなんじゃ、追いかけっこにもならねぇよ。もっと増やせねぇの?」
いきなり孫悟空が呟いた。余裕の挑発である。
「くっ…! 出血大サービスだ、九個増やして十発にしてやる!!」
- 545 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/29 00:03 ID:AnVe5sK2
- 私は、一気に追気弾の群れを放出した。十の追気弾が、巣を攻撃された蜂のように襲い
掛かっていく。
「ストーカーが多いと大変だねぇ。よっ、人気者!」
すると突然、孫悟空はこちら目掛けて猛突進してきた。やはり逃げ切れないと見て、私
に狙いを定めたのだろう。間合いに入ったら即、右拳を捻り込んでやろうと私も構えた。
そして、間合いに入る寸前。孫悟空は私を飛び越え、背中側に回った。
「そう簡単に背後を取らせるか!」
振り向こうとした瞬間、私は目の前の光景に驚愕した。十個の追気弾が、次々と飛んで
きたのだ。孫悟空を倒すために、私を目掛けて─────
「ゲェッ! く、来るなァ!!」
慌てて防御するが、半分以上をまともに喰らってしまった。お粗末な結果である。
「この…ふざけやがって………!」
「まだ終わってねぇぞ!!」
鳩尾に、孫悟空の打撃が炸裂した。蹴りなのか、拳なのかも良く分からなかった。生ま
れて約二年、痛みを知らなかった者には辛すぎる痛み。孫悟空との最大の差、それは経験
でも、技術でも、心構えでも無かった。私は痛みを知らな過ぎた。
「吐き気がする……ちくしょう………痛い………ちくしょう………くそぉ……」
主人や他の武道家なら、痛みを無視して戦い続けられただろう。しかし、私にはそれが
出来なかった。
「ぐっ…ぐぐっ! うおおぉぉ………」
全身を汗に濡らしつつ、孫悟空を睨んだ。すると、既に彼は構えを解いていた。
「ヤムチャの体から出て行け、これ以上は意味がねぇ」
「何だと…!」
「さっきから気になってたんだ。オラが一撃当てるごとに、おめぇやたら痛がってただろ?
おめぇの方が気がでかいから、大して効いてねぇはずなのに」
- 546 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/29 00:03 ID:AnVe5sK2
- 見透かされていた。顔には出さずにいたつもりだが、ずっと出ていたのだ。
「ふ、ふん…。俺の方が気は大きいって認めてるじゃねぇか」
「でも、いちいち痛がってたら勝負になんねぇぞ?」
「もう一撃も喰らわん! エネルギーの扱いなら、俺が上だァ─────!!!」
私は手の中に、長い棒状のエネルギーを作り出した。
「槍気弾…気で出来たヤリだ。受けてみやがれェ!!」
振り被ってから、思い切り投げた。次の瞬間、槍は見事に孫悟空の右太ももを貫通した。
本当は心臓を狙ったが、コントロールの悪さは仕方が無い。
「ハッハッハ、読みが俺と同じなだけあって、大した威力だろう!」
「やるなぁ…!」
「まだまだあるぜ、円気弾! 転気弾! 爆気弾!」
円気弾。フリスビー状のエネルギー弾。あらゆる物体を真っ二つにする特性を持つ。当
たれば、まず即死なはずだ。
転気弾。高速回転しながら、敵目掛け飛ぶエネルギー弾。当たれば大打撃は必至、触れ
ただけでも、回転に巻き込まれ皮膚は削り取られてしまう。
爆気弾。とにかく派手に、大きく爆発するよう作った。威力自体は平凡だが、敵を欺い
たり驚かせるのには絶好の技である。
対する孫悟空、円気弾は惜しくも避けられ、転気弾は左腕でガードされたものの、その
部分の肉を削ぎ落とした。爆気弾はその爆発で孫悟空を吹き飛ばし、期待通りの働きを見
せてくれた。
「くぅ〜器用なヤツだな…」
「器用なだけじゃないぜ、上を見な」
空には、直径十メートルの気弾が待機していた。言うまでも無く、私の作品だ。
「う、うへぇ………で、でけぇ!」
「あんなチマチマした技達で、殺そうとは思わん。これで押し潰してやる………孫悟空!」
- 547 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/29 00:06 ID:AnVe5sK2
- 風邪には注意しましょう。
何故か台風も近付いてるみたいですね。
つづく
>>533
思慮に欠けた書き込み、申し訳ありません。
- 548 名前:Classical名無しさん :03/11/29 02:33 ID:kAPdwrCI
- >>540
× 牛 タン 牛 タン 牛 タンタン ・・・・・ タンタンタン
○ 牛 タン 牛 タン 牛 タン タン ・・・・・ タン タン タン
- 549 名前:540 :03/11/29 03:29 ID:IiewFLcE
- >>548
何が違う。リズム?
- 550 名前:Classical名無しさん :03/11/29 09:59 ID:8BZVGFCs
- 操気弾おつ。
別に書き込みは気にしなくてもいいよ。
- 551 名前:Classical名無しさん :03/11/29 14:51 ID:zhVihMr.
- ドラゴンボールがどんな漫画か一言で言うと
武術の神と言われる亀仙人より強い天津飯でも歯が立たないドラムを瞬殺した悟空が8年修行して、
同じ位の強さのピッコロさんと二人がかりでやっと倒したラディッツと匹敵する戦闘力を持つ栽培マンを
あっさり倒した天津飯・ピッコロ等が束になっても敵わないナッパを悠々倒した悟空の2倍以上強いベジータが
かなりパワーアップしても全く相手にならない強さのリクームを一撃で倒した悟空が更にパワーアップしても、
それを半分の力で殺せるフリーザをあっという間にバラバラにして消した未来のトランクスでさえ
仲間と束になっても敵わない人造人間17・18号に匹敵する強さを持った神コロ様でも敵わない程に
生体エネルギーを吸って強くなったセルと互角の16号を大きく越える17号吸収態セルを子供扱い出来る
精神と時の部屋パワーアップ後のベジータと随分差がある悟空でも勝てない完全体セルを
一方的に痛めつけることが出来るブチ切れ悟飯をも越えたベジータが命を賭けても倒せなかった魔人ブウが
更に凶悪になったブウと互角以上の戦いをしたゴテンクスよりも強くなった悟飯でも全く歯が立たない
ゴテンクス&ピッコロ吸収ブウが更に悟飯を吸収して強化しても全く歯が立たないヤムチャ
- 552 名前:Classical名無しさん :03/11/29 16:32 ID:.hdAFOCM
- 操気弾乙。この調子でガンガレ
>>549
( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )
- 553 名前:房 IQ105 ◆v9C66ud2 :03/11/29 16:56 ID:045ZWqec
- お茶のCMで、一躍人気スターに。
- 554 名前:Classical名無しさん :03/11/29 18:27 ID:9NgRZLtc
- >>548-549
どうでもいいが暇潰しならよそでやってくれ
- 555 名前:540 :03/11/29 19:00 ID:IiewFLcE
- >>552
まぁ間違ってないけどな。
>>554
お前にそんな権限はない
- 556 名前:Classical名無しさん :03/11/29 22:34 ID:.hdAFOCM
- >>555
こいつ、牛タンゲームの間違え方といい、厨臭いレスといい、粘着ぶりといい、まさかリア厨…しかも真性か!?
頼む!!釣りだと…釣りだと言ってくれ、ID:IiewFLcE!!
- 557 名前:540 :03/11/29 23:33 ID:IiewFLcE
- >>556
だから間違えてないって。粘着するなって。
- 558 名前:Classical名無しさん :03/11/29 23:37 ID:cwCHpU.Q
- ID:.hdAFOCMもいい加減にしろよ。
お前もID:IiewFLcEと変わらん。
- 559 名前:Classical名無しさん :03/11/30 00:08 ID:vFuffp5A
- ドクターヤムチャ、誰か書かないんですか?
- 560 名前:Classical名無しさん :03/11/30 00:25 ID:dxZ1nGME
- hdAFOCM
ハードアホコマーシャル?
ちょっと見たい。
- 561 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/30 01:32 ID:Ir/.DXtI
- >>546
私が合図をすると、巨大な気の塊が動いた。ゆっくりと、そして確実に、孫悟空へと落
ちて行く。武舞台上には、避難出来るようなスペースは無い。
「場外に出るしか無いな、孫悟空…。まずは、武道会ルールでの勝ちを頂いておくぞ!」
「場外? 冗談じゃねぇ、オラ逃げねぇよ」
「じゃあ、どうするんだ? まさか、あれを受け止めようとでも言うのか」
「あぁ!」
「ほ、本気か!?」
なんと孫悟空は、両手を上げバンザイのような格好になった。そのすぐ上には、巨大な
エネルギー弾が落下してきている。いくら負けたくないとは言っても、これは自殺行為と
いうもの。私の理解を完全に上回っていた。
「さぁ、来い! 根比べだ!!」
間もなく、孫悟空の両手に巨大な球体がのしかかった。その衝撃は凄まじく、彼の足元
のタイルは壊れ、ズブズブと沈んでいる。
両手には夥しい血管が浮き出て、歯を食い縛りながら必死にエネルギー弾を支えている。
その間も、徐々に彼の足元は地面に埋まってゆく。
「ぐっ! ぐぐっ…!」
巨大なエネルギー弾、仮に名前を巨気弾としよう。巨気弾は、私もかなりのエネルギー
を込めた作品であった。実力から考え、孫悟空には支える事すら出来ないはず。それなの
に、ギリギリとは言え、彼は支え続けていた。
「うぐぐ…! ぎぎぎッ………!!」
十秒が経ち、一分が過ぎ、気づけば三分を超えていた。そして、間もなく五分に達しよ
うとしているのだ。
「まだ支えるのか…!」
とうとう、五分の壁までも破られた。
- 562 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/30 01:32 ID:Ir/.DXtI
- 孫悟空の行動は、余りにも不合理だ。こんな底力があれば、私ともある程度の勝負は出
来たはず。だが、彼はそれにせずに敢えて茨の道を選んだ。茨の道とは言っても、見返り
など何も無い。ハイリスク・ノーリターン、真っ当な人間ならば選ぶわけが無い。
武道家としての誇り、それはそんなに重いものなのか。生死を賭けた場面でも、枷を背
負わせるような………。
「もうすぐ七分…! まだ…まだ、持つと言うのか!?」
攻撃しているはずの、敵対しているはずの私も、この男がどこまで支えられるのか見た
くなっていた。一時間でも、一分でも、一秒でも多く。目の前で、何か前代未聞の大記録
への挑戦が行われているような、そんな錯覚さえした。
「単なる馬鹿じゃない…。主人、ピッコロ………こいつはデカすぎる」
私とは格が違う。孫悟空は、誰よりも真剣に、誰よりも楽しく人生を過ごしてきたのだ。
いつも自分や他人のせいにして、生を楽しもうとしなかった私に勝ち目は無い。
やがて、声援が聞こえた。見回すと、観客席のところに何人かが集まっている。
「孫く〜ん! そんな玉に負けるんじゃないわよ!!」
「悟空、勝ってくれ!!」
「ヤムチャ様を取り戻してください!」
「悟空さ、根性だべ! ガッツだべ!!」
「おらおら、負けやがったら承知しねぇぞ!」
女性にブタ、更には猫や老人など、バラエティ豊かな観客達が勢揃いだ。恐らく、孫悟
空の仲間だろう。この死闘の最中、まだ会場内に残っていたようだ。これらの応援もあっ
てか、孫悟空にも力が入ってくる。少し巨気弾を押し返しているようにも見えた。
「まだあんなに残ってたのか…。危険も顧みず……!」
少し嫉妬した。私には、心を許せる友など存在しない。私をこの世に生んだ主人は、既
に私に取り込まれている。そして部下という関係ではあったが、腹を割って話せたピッコ
ロも、もはやこの世にいない。
- 563 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/30 01:33 ID:Ir/.DXtI
- しかも、声援は孫悟空にばかり向いている。私への声援など一つも無い。冷静に考えれ
ば当たり前の事である。しかし、武舞台にいるのは私と孫悟空の二人のみ。二分の一は、
私の名前があってもいいはずなのに。そう考えてしまうと、何故だか無性に悔しさが込み
上げてきた。
「いいなぁ、お前ばかり!」
私は巨気弾を支えている孫悟空に飛び掛り、思い切り腹を殴りつけた。
「ぐあァ!!」
「どこまで記録を伸ばすか見たかったが………気が変わった! 長引かせると、ろくな事
が無いしなァ〜!!」
膝を蹴り、顔面を殴打し、更に唾を引っ掛ける。それでも、孫悟空は揺るがなかった。
「うぜぇ! さっさと潰されちまえってんだよ!!」
「あぁ…そうしよっかな」
そう言うと、孫悟空はバンザイを止めた。柱が折れた事を意味する。
「えっ!?」
「オラ、もう限界だ。自分の丈夫さに賭けるしかねぇ」
「まさか………」
頭上に巨気弾が迫っていた。もう反応する時間は無い。私と孫悟空は、巨大なエネルギー
の下敷きとなった─────同時に。
余りの圧迫に、全身の骨がきしむ。光は手加減する事無く、私を押し潰していく。孫悟
空がどうなったのか知る余裕など、存在しなかった。これは死ぬ、確実に死ぬ。主人の肉
体が死ぬか、私が精神的に死ぬか、それは分からない。とにかく、死へのひんやりとした
実感を垣間見たのだ。
「いよいよ、俺も死ぬのか………」
その時、声が聞こえた。頼もしく、情けなく、どこか気障な、聞き覚えのある声が。
- 564 名前:操気弾は飛んでゆく :03/11/30 01:40 ID:Ir/.DXtI
- これも二ヶ月半経ちましたか、早いものです。
引き続き、風邪に気をつけましょう。
つづく
- 565 名前:Classical名無しさん :03/11/30 02:39 ID:KbtfNorI
- http://cheser25.hp.infoseek.co.jp/
- 566 名前:Classical名無しさん :03/11/30 04:34 ID:j.7D/Su2
- >>540
つまり、一人が「タンタンタン」と連続してタンを言ってしまったら
ダメということでしょうな。
タン2回であれば、一人目が「タン」で次の人も「タン」、3回ならば
一人が「タン」、次も「タン」、三人目も「タン」つー具合。
- 567 名前:Classical名無しさん :03/11/30 14:10 ID:ZOWfI7/U
- 操気弾も、いよいよクライマックスが近づいてきましたね。
おつかれ。もう一息がんがっれくれ
- 568 名前:551 :03/11/30 18:13 ID:zhVihMr.
- 〜もしもフリーザが社長だったら〜
ある日の業務終了後。フリーザは部下たちとの飲み会を楽しみに
していた・・・
「やってくれましたねみなさん...よく私の楽しい飲み会の夢を見事
にうち砕いてくれました...ギニュー特選隊の反応がありませんね
...帰ったんですか?どうやって私に知られずにタイムカードを
押したのかは知りませんが、これはちょっと意外でしたよ...
それにしてもあと一息の所で、白木屋が満席になってしまうとは
...予約を怠ったベジータさんは残念でしょうが、私はもっと
残念です...はじめてですよ...この私をここまでコケにした社員
達は...まさかこんな結果になろうとは思いませんでした...
ゆ...ゆるさん...絶対に許さんぞ平社員ども!!!じわじわと
社内イジメしてくれる!!!一人たりとも帰さん(残業)ぞ!!
覚悟しろ!!!」
- 569 名前:Classical名無しさん :03/11/30 19:08 ID:dabcs5WQ
- >>568
コピペうぜえよ。
しかし牛タンゲームも駄目だな。
よし、漫画のタイトルでしりとりしよう。
ドラゴンボール。次はルね
- 570 名前:540 :03/11/30 20:11 ID:IiewFLcE
- >>566
牛タンゲームってのは山手線ゲームよろしく、
記憶力がキモのゲームなんじゃないの?
俺の今までの牛タンゲームライフはそういう遊びだったぞ?
>>569
ルパン三世
- 571 名前:Classical名無しさん :03/12/01 15:33 ID:IiewFLcE
- >>570
EATER
- 572 名前:チャムヤ :03/12/01 22:30 ID:voAnxDiU
- チャムヤとともに、第五弾ヤムチャ家の人々
時は2004年東京、田園調布、こうせいな住宅街の中にひっそりとたたづむ小さな一軒家、これこそがヤム一族の住む家である。
「めしはまだか!」朝6時、一番に起きたのは一家の大黒柱ヤムチャの声である
、1985年、脱サラ後に設立したコンビニチェーンヤムチャや本舗今年の急成長が期待されている。
「わかってるわよ!」怒り立てるこの声は一家をまとめるきもったまお母さんランチである。ランチは1987年設立して間もないヤムチャや本舗に
新しく入ってきたアルバイトだった。そんな二人が1988年、
一年の交際をえてめでたくゴールイン、彼らには今3人の子供たちがいるこれはそんな彼らのながきに渡る生活を記したものである。
- 573 名前:Classical名無しさん :03/12/02 04:02 ID:AUrMRP26
- >>571
タッチ
しかしチャムヤは駄目だなマジで
ほめる所が無いほどつまんねえ
- 574 名前:Classical名無しさん :03/12/02 06:34 ID:IiewFLcE
- >>573
まぁいいんじゃないの?
何もないより全然マシ。
沈黙の艦隊
- 575 名前:Classical名無しさん :03/12/02 18:14 ID:dabcs5WQ
- 枯れ木も山の賑わいだな。
がんがれよチャムヤ。
ここでいうがんがれは激励じゃなくて
本当にもう少し頑張れよって意味。
>>574 イージスのたて
- 576 名前:Classical名無しさん :03/12/02 19:05 ID:.hdAFOCM
- いつの間にか小説保管庫が更新されてたんだな
病的さん乙。
- 577 名前:小ネタ :03/12/03 01:45 ID:4t/lYEuM
- 亀仙人 「良いな、ヤムチャにはもう一本輸血するんじゃ、忘れるでないぞ」
ブルマ 「わかってるわよ。」
ヤムチャ「ううっ、く、来る。サ、サイバイマンが!!!」
「あ?…ブ、ブルマ・・・?」
ブルマ 「静かにね。あなたは十分に戦ったわ。もう静かにしてていいのよ。」
ヤムチャ「・・・みんなは?」
ブルマ 「無事よ。元気に戦っているわ。」
ヤムチャ「そうか・・・。」
「く、悔しいな・・・俺だけこんなんじゃ・・・。
天津飯にもクリリンにもかなわないなんてよ・・・。な、情けないぜ・・・。」
ブルマ 「なに言ってるの、ヤムチャ。立派よ、あなただって」
ヤムチャ「やめてくれよ・・・慰めの言葉なんて。こ、こんな俺だってな、
武天老師様のところで修行してからこっち、悟空に勝ちたい、勝ちたいと
思っててこのざまだ・・・。」
ブルマ 「ヤムチャ。孫君は、違うわあの子は。私達とは違うのよ」
- 578 名前:Classical名無しさん :03/12/03 03:43 ID:4t/lYEuM
- 操気弾の過去ログ全部読みましたが、おもしろいですねぇ。
まぁ「ヤムチャ」は活躍してませんけど(笑)
頑張ってください。応援してます。
しかし相変わらずエンターテイメント性において最強への道を超えるものは出てないですね・・・。
- 579 名前:Classical名無しさん :03/12/03 03:53 ID:dQE6xIVI
- 最近漫サロで、たまにはヤムチャのスレ見かけないな〜と思ってたら、
こっちに移動してきてたのか。
久々に発見できてなんか感動。
- 580 名前:Classical名無しさん :03/12/03 14:25 ID:IiewFLcE
- このままヒッソリと行こう。
>>575
天上天下
- 581 名前: