ヤムチャ・レクイエム
〜最後の聖戦〜
【第29話】 最強の戦士参戦
「くっ……遅かったか……ボクがもう少し早く来ていれば……」
ゴテンクスが倒されたあと、最強の男、孫悟飯がやっと姿を現した。
一発で終えるつもりが盛り上がってしまったので結局3発までやってしまったので遅くなったのだ。
静かに怒りにうちふるえる孫悟飯。天津飯たちへではない。
自分がいたら悟天たちを死に追いやらなくてすんだという自分への怒り。
なぜ…すぐにこれなかったのだろう。つくづく自分の意志の弱さがイヤになる。
ビーデルさんがもういっかいしよなんて言うからついつい。そういえば今日のビーデルさん、いつになく激しかったな。
ホルモンの影響だろうか。あとで図書館で調べてみよう。
でも今日は日曜日だ。大学の図書館は午後5時までだな。急がないと。
まったく、こんなときにこんなことしなくちゃならないなんて。
ホントにむかつくぜ。天津飯の野郎ども……ゆるさん…。
ゆるさんぞ虫けらども!!
この男が怒り出したらあの悟空でさえ抑えることは不可能。そして今、悟空はこの世にはいない。
もはやこの世界に悟飯を止めることのできる者はいないのだ。
「すまん!悟天、トランクス!すぐに生き返らせてやるからな!!」
悟飯のカラダからは恐ろしいほど莫大な気があふれ出ていた!
時間制限なしに超ゴテンクス3以上のパワーを発揮できる究極悟天。スタミナも十分。10万匹だろうが100万匹だろうが、天津飯などものの数ではないのだ。
「ぅわぁぁーー…これだけいると気持ち悪いなぁ……
よーーーし!一気に終わらせてやるぞ!!
か………め………は………め………」
既にネタがバレているだろう。
しかしあえて続ける。
「波――――――――――ッ!!!!」
超サイヤ人2の状態のかめはめ波でさえ、太陽系を吹き飛ばすほどの威力があるのだ。超サイヤ人3を超える究極化状態で撃つかめはめ波の威力はもはや想像がつかない!!
その頃、天国で様子を見ていた悟空は叫んだ。
「悟飯――――ッ!天津飯にかめはめ波を使うな――――ッ!」
そう。皆さんもご存知のように
天 津 飯 に か め は め 波 は 効 か な い の だ!
大 小 関 係 な く。
無数の天津飯がかめはめ波のもとへと群がり、
「かぁっ!!!!」
悟飯のかめはめ波を何事もなく押し返した。
跳ね返されたかめはめ波は鏡に反射されたかのようにまっすぐ悟飯のほうへ帰っていく。
「なにっ!!??」
一方、完全に油断していた悟飯は自分のかめはめ波にあっさりと飲み込まれ消えた。
天国の悟空、悔しそうに呟く。
「くそ……。魔閃光だったらこの勝負、悟飯の勝ちだったのに……」
その頃、チャパ王はヒッチハイクして乗せてもらった車のオヤジとケンカして八手拳でオヤジを血祭りにしていた。
次の話へ
インデックスへ戻る
トップへ戻る