ヤムチャ・レクイエム 
       〜最後の聖戦〜
 


【第27話】 がんばれ!超戦士ラディッツくん


ラディッツ「むっ!でかい戦闘力を見つけたぞ!ベジータか!!
はっはっはーーっ!勝てる!ベジータがどんな化け物だろうと……!
オレは今、最強のチカラを手に入れたのだーーーっ!」
打倒ベジータを目標に掲げ、ラディッツは大いばりで空を飛んでいた。
負け犬臭さはもう微塵にも感じさせない威風堂々のラディッツ。
しばらくしてラディッツはベジータの姿をとらえた。
ベジータの方もそれに気づく。
「しねーーーーーっ!!」

「な…なにっ!」
ラディッツは減速せずそのままベジータに一気に突っ込む。…がベジータはとっさに身を翻し、ラディッツの突進を避けた。

「うまく避けたな、ベジータ……」

「……!?き……きさま………弱虫ラディッツ!」

一瞬、絶句するベジータ。が、すぐに落ち着きを取り戻し、余裕のそぶりをする。

「へっ、今さら何で化けてでてきたんだ?」

「てめぇをぶちのめすためだよ。ベジータさんよ。生前は好き勝手なことやらせてくれたよな?忘れたとは言わせんぞ?」

「ま……待て……思い出し笑いしてしまうだろ!!」

「きさまーーーーーーっ!!」

ラディッツの怒髪が天をついた!!

「超サイヤ人!?」

…が、ラディッツに素質はともかく純粋な心などなかったので、髪が逆立っただけに留まった。
……しかし、ラディッツはいまやピッコロすら軽く倒せる戦士となっていた。

「は……速い!!」
ベジータに近づくと全身メタ撃ちにした。笑いながらマシンガンのようにパンチを繰り出すラディッツ。……だが、あっけなくベジータにその腕をつかまれる。ベジータは既に超サイヤ人2へと変身していたのだ。

「あまり調子にのるなよ……」

「ひぃっ……」
ベジータの鋭い眼光にイヤな思い出が次々と浮かんでは消える。
犬のウンコを食わされたのはまだいい思い出の方だ。
けつに割れたガラス瓶を入れられたこと…、口に電球をくわえさせられ顎を蹴りあげられたこと、50℃の風呂に入れられてこれ読み終わるまであがるなと言われ「広辞苑」を渡されたこと、
一日中ナッパのあそこをしゃぶりつづけろといわれたこと、憧れの女の前で栽培マンと無理やりやらされたこと、検便を「ラディッツのウンコです、おいしいよ」と書かれ、黒板に張られたこと

……肉体や精神を鍛える特訓だと言っていたが……
よく考えればただのイジメじゃねーか…!許さないぞ!このMっぱげが…


Mッパゲがぁぁぁぁーーーっ!



「すいませんベジータさん。調子に乗りすぎました」

「もう一回死ね!!」
ベジータはビッグバンアタックを放つ。
ラディッツは腹部にでかい穴をあけられ、地上へと落下していった。

「一体なぜラディッツが……どうでもいいことだがな……」
飛びたとうとするベジータ。が、いきなり足をつかまれる。

「なにっ!」

死の縁からブウの再生能力で復活したラディッツだった。

「キサマ!!離せ!!離せこの!この!!」

「ごへっ!ぐはっ!!」

ベジータはもう片方の足でラディッツの頭をボコボコ蹴り付ける
(い…痛い…!痛いけど…そ、そうだ!どんどん攻撃しろ!死から復活するたびオレは強くなる!!)
頭蓋骨を割られ、ラディッツは再び死の世界の入り口へ。しかしまた復活。

「ど……どういうことだーーーーーッ!!」
絶叫するベジータ。ギャリック砲でラディッツを消し去る。
けど、肉片が集まり、ラディッツが再生していく。

「ま…まるでブウだ……」

「ふっふっふ。どうした?ベジータ?それでしまいか?」
くいくいっとベジータを手招きして挑発するラディッツ。そのあと20〜30分の攻撃→ラディッツの復活は続いた。

「はぁはぁはぁ……どういうことだ?ベジータの攻撃の痛みがちっとも減らない!痛いままだ!!つまり全然パワーがあがっていないということだ!!」

「フン……きさま、妙な能力を身に付けたようだが、復活しているだけではオレは倒せんぞ!」

「死にかけパワーアップが起こらないとは……どういうことだーーーッ!!」

「死にかけパワーアップだと?懐かしい響きだな、それ」

「それがどうも起きないんだ。何で?」

「あ、それ途中で頭打ちになるぞ」

「マジ?」

「ああ」

「ぅそぉぉぉん……」

「キサマそれを狙っていたのか…。しかしもう死にかけパワーアップはできん。その再生能力都合がいいな。半永久的にキサマをいたぶれるぞ!」

「ぅわぁぁぁぁぁぁーーーーーっ!!」
ラディッツはなきながら、全速力で逃げ出した。が、気を最大にあげたベジータにたちまち追いつかれ、腹に強烈な一撃をくらった。
そしてラディッツを空へと投げとばし、ファイナルフラッシュを食らわせる!
あっという間にラディッツは消滅してしまった。

「へっ…汚い花火だぜ!」

キめ台詞と吐くとベジータは天津飯たちのほうへとむかっていった。
その頃、チャパ王は天津飯に13回ほど食われていた。



天津飯;現在128560人







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