ヤムチャ・レクイエム 
       〜最後の聖戦〜
 


【第21話】 天津飯の秘策


ヤムチャ「……戻ってこないな……界王神さま……。しかし悟空の気も消えたままだし……」
ジース「まさかしくじったんじゃないだろうな……」
ラディッツ「あの人がいなくなったら……どーすんだよ……」
ヘタレ三人がいつまで経っても帰ってこない界王神を心配して談義しはじめた。

ヤムチャ「……さぁて……いきなり界王神さまがいなくなってしまったな……。だが、まだこっちにはリーサルウェポン・魔人チャオブがいる。
どうしようもないわけじゃない」
ヤムチャはアジトの片隅で自分の腹の肉をくちゃくちゃ食っているチャオブを見て言った。チャパ王も一緒になって食いまくっている。

ラディッツ「あ…あいつ本当に強いのか?」
ジース「なぁ…オレたち本当に勝てるのか?」
ヤムチャ「お前ら……何おびえているんだ。まだ戦争ははじまったばかりだぜ!勝負は最後までわからん……。それに……
そう。天津飯の技は期待できるかもしれんだろ……」
ジース「でもなぁ……」
ラディッツ「増えるだけなんだろ?」
ヤムチャ「………」

ヘタレ三人は技発動中の天津飯を眺めた。アジト内いっぱいに広がる大勢の天津飯を。


〜〜〜回想シーン〜〜〜

天津飯「この技はな…界王拳と四身の拳の融合技……新・四身の拳だ!」
ヤムチャ「お前……新とかつけるの好きだな」
天津飯「……お前もだろ。四身の拳の弱点は四人に分離するとき本体のパワーも四分の一になってしまうことにあった」
ヤムチャ「使う前に気づけよって感じだけどな」
天津飯「うるさいぞ。
…で、その弱点を改善することでできたのがこの新・四身の拳なのだ」
ヤムチャ「どういうことだ?」
天津飯「まず…界王拳を使う、はぁぁぁぁぁ………」
天津飯「これで実質的な戦闘パワーが2倍!ってことだ。この状態で……」

スゥゥーーッ・・・・・…

天津飯が二人に分離していく。界王拳をといて天津飯は一呼吸ついた。

天津飯「ふぅ……成功だ……。どうだ。これでパワーを落とさずに二人に分身できるという技だ……。
この界王拳→四身の拳→界王拳→四身の拳を連続することでオレはパワーを落とさず無限増殖することが可能となったのだ。試してないけど」
二人の天津飯が同時にしゃべる。

ヤムチャ「え…ちょっと……なに?……おかしくないか?」

天津飯「まあ実際、うまくいっているんだから問題はないだろ……」

ヤムチャ「そうだけど…。それに、お前が二人とかになってもしょうがなくないか?」

天津飯「そこだ。ヤムチャ。この技の真意はそこにある。悟空にとって、確かにオレが2,3人なっても驚異ではないだろう。
いや絶対驚異じゃない。自信がある!
だが、もし1000人だったら?100万人だったら?答えは変わって来るに違いない!」
ヤムチャ「なるほど数で勝負というわけか……。ってぇか、それパクりじゃん……」

天津飯「カタいことはいいっこなしだ。ただこの技にも弱点がある。…それは界王拳を維持しながら分身するのでかなりの集中力を使うのだ。そのため一回の分離に30分が必要なんだ…」

ヤムチャ「おそっ……」

餃子「大腸菌だね。まるで」

〜〜〜回想シーンここまで〜〜〜


ヤムチャ(どう考えても理論的に間違ってる気がするぞ…この技…。まぁ何とかなってるからいっか……。さて…と)
ヤムチャは皆に、今のうちに休息をとっておけと命じた。連中が動き出したら、逃げたり、隠れたり、退避したりと忙しくなりそうだったからだ。
それからさらに3〜4時間が経った……。




次の話へ
インデックスへ戻る
トップへ戻る