ヤムチャ・レクイエム
〜最後の聖戦〜
【第10話】 インフレの恩恵!!
ラディッツ「お…おい!ちょっと待てよ!」
いきなりあたふたしだすラディッツ。
ヤムチャ「案ずるな。こっちにはフリーザを一撃で倒せる界王神さまがいるんだぞ」
界王神「ま……まぁあまり期待されても……」
ラディッツ「そ、そうかっ!」
界王神「あ……あの」
ラディッツ「おい。ババア…やってやるぞ!誰でも連れて来い!」
ババ「ほっほっほ!よし!わかったわい。ただし後には引けぬぞ。途中自体は違約金として5000万ゼニーじゃからな」
ラディッツ「望むところだぜ」
ババ「あ、そうそう。言い忘れとったが……この試合……一人一試合ずつのタイマンじゃからな!」
ラディッツ「望むとこ……なにぃぃっ!?」
ラディッツが騒ぎ立てたが、もう遅い。奥から一人の戦士がやってきた。
ババ「ナメックの悪魔!世界を恐怖におとしいれたピッコロ大魔王じゃーい」
天津飯「なっ……なにッ!?」
ふわっと闘技場へと降り立ったピッコロ大魔王。緑色の肌がおどろおどろしい気をいっそう不気味なものにしている。
ラディッツ「こ…こいつ…オレを殺したヤツじゃねぇか!!」
界王神「なっ…何者です!あの者は……」
天津飯「ピッコロ大魔王ですよ…(ってか知らんのか?)前の神様の分身でもあり……、今のピッコロの親でもあります」
ラディッツと界王神はなぜか落ち着きがなくなりだした。
餃子「ボクがやる!ボクを殺した恨み晴らしてやる!!」
餃子が一番手に名乗りをあげた。舞空術で闘技場の中心へと向かう。
餃子など気にすることもなく、ピッコロは占いババに話し掛けている。
ピッコロ「おいババア。ホントにワシが勝てば、地獄の刑期が短くなるんだろうな?ほう。そうか。ならばよい。
……ん?キサマがワシの相手か?……どこかで会ったか?」
占いババが試合開始の合図をする。
ピッコロ「まあよい!!5秒でケリをつけてやる!!死ね!!」
餃子「餃子のカタキは餃子がうつゥゥ!!どどん波!どどん波!!どどん波!!!!」
ピッコロ「おげっ!?おぶっ!!おごぉぉぉ!!??」
ドンッ…ドンドンッ…!!!ぐしゃっ……。
ピッコロ大魔王の言うとおり試合開始5秒でケリがついた。こんな展開に誰がなるだろうと思っただろう。たぶん思わない人の方が少なかったに違いない。
餃子「死んでた貴様がずっと修行していたボクにかなうわけないだろタコ」
ピッコロ「……バトル漫画って強さのインフレが激しいからキライよーっ!」
担架で運ばれながらピッコロはずっと泣き叫んでいた。
〇餃子−元祖ピッコロ大魔王×
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