ヤムチャ・レクイエム 
       〜最後の聖戦〜
 


【第8話】 閑話休題




打倒悟空一味を目標に日々、厳しい特訓をするヤムチャたちヘタレ一味。

ヤムチャ「ハァハァハァ………」
ラディッツ「ひぃ〜〜ひぃ〜〜〜っ」
界王神「どうしたんですか!その程度で根をあげてどうするんですか!」

ヤムチャ(……こ……こいつさっきからうるせぇ…。何もしないくせに……!)

結局、界王神は誰かに修行などつけたことがなく、何の役にも立たなかった。ただ、特訓しているヤムチャたちに応援の声をかけるだけ。

界王神「それでは休憩しましょうか。回復してあげましょう」
界王神の使える特技といったら、キビト由来の瞬間移動と、回復能力だけであった。しかもこの回復、一気に満タンにならないのがミソである。

天津飯(デンデにすら劣るとはな……)

界王神「つっこみはナシです。で、天津飯さんの技の開発はうまくいってますか?」

天津飯「バッチリです。昇龍波とかいう新技も編み出しましたよ。」

ヤムチャ「オレも狼牙流星拳を考えました」

界王神「パクリだからダメです」

ヤムチャ「えぇぇぇ〜〜!?」

界王神「そんなことするとベジータさんがネビュラストームを撃ってきますからなお更危険になります」

ヤムチャ「ちぇっ……」

界王神「はいはい。では休憩終わり!特訓を再開しますよ!」
パンパンと手を叩いて、倒れこんでいる皆を起こす界王神。ヤムチャたちの間にほのかに殺意が芽生える。

ヤムチャ(何も教えてくれねぇで命令だけかよ……)

ラディッツ(……ただ仕切っているだけか……)

界王神「反逆はよしなさい。私はフリーザ程度なら一撃ですよ?」

ヤムチャ「はい。わかりました」



界王神たちと特訓をはじめて、2週間以上が過ぎた頃、ヤムチャは一人カプセルコーポレーションまでやってきた。プーアルを迎えにいくためだ。

「こんちわー」

「間の抜けた声だと思ったらやっぱりヤムチャじゃない。どうしたの?」

ブルマがヤムチャをいやいや迎え入れる。なんだよ、その無愛想なツラは、てめぇのケツの穴の色も知ってんだぞ…とヤムチャはなんとなく思った。

「いや、プーアルここにいるだろ。迎えに来たんだ」

「あら。あんた一緒じゃなかったの?あんたがこの前、泣きながらパーティ出てったときに、ついていったわよ。それから一度もここに来てないけど」

「泣いてないわい!…えぇ!?マジでぇ?どこに行ったんだろ…」

「さぁね」

「ちくしょう。どうやって探すかな…。プーアルは気も大きくねぇし」

「占いババさんにでも相談すれば?」

「なるほど!それはいい考えだ」

「ま、あんたに5人の戦士が倒せればの話だけど」

「………」

「で、用はそんだけ?」

「いや、もう一個。なんてことはないことなんだけどな、近々、悟空たちに宣戦布告すっから。ベジータにも伝えておいてくれ」
「わかったわ。……………え…………?」



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