Saiyan killer2




【51話】

マーリンの透き通った目は、はったりではないと悟空は悟っていた。
本気でこいつは勝つ気でいる…。
だが――、そうでなければ面白くない。
その闘争心をかきたてられるような目に、悟空はここに来て初めて“温厚な地球人”ではなく“戦闘民族サイヤ人”の顔つきになった。
「ああ、楽しみにしてっぞ。…それから、大会の時の参考までに、今のオラの強さを少しだけおめぇに見せてやる。何も知らないままだと少しかわいそうだからな」
その挑発的な態度に、再び突っかかりそうになったマーリンだが、悟空はそれを無視するかのように気を高め始めた。
「っっはぁぁああぁああ…っ!!!」
高鳴る声と共に、悟空の髪が一瞬で金色に輝く。
その豹変振りに、思わず声が出ない。
地球がどうにかなってしまいそうなこの凄まじいパワー。
さすがのマーリンも、余りにも強大な悟空の力を目の前に、冷や汗がたれる。
宇宙最強の戦士、スーパーサイヤ人へと変身したのだ。
いや…ただのスーパーサイヤ人ではない。
凄まじい気のせいか、火の粉が舞っているかのようにバチバチと音を立てながら、金色のオーラの周りに電流のようなものが発生している。
「スーパーサイヤ人…2、か…」
ヤムチャはぼそりとつぶやく。
こんな凄まじい気なのに、大して驚いていない様子だ。
見慣れているのだろうか?
この強大な気を目の前にし、大して驚かないところからして、ヤムチャたちが地球でいかにハイレベルな戦いを続けてきたのかが見て取れる。
「うわ…あ…」
その気迫と、神々しいまでの輝きに、シルフは石になったかのようにピクリとも動けなくなり、やがて意識が途切れる。
咄嗟にヤムチャがその体を支えた。
「…ソンゴクウ…それが今のお前の強さか…」
マーリンは以前、スーパーサイヤ人である悟空と戦ったことがある。
その時は自分と実力も近く、良い勝負になった。
しかし、今の悟空と自分では、戦うまでもない。
到底埋まりそうにもない差があることがはっきりと分かる。
だが、これだけではなかった。
次の悟空の言葉はマーリンを更に絶望の淵へ叩き落すことになる。




【52話】

「はっきり言っておくぞ。今のオレはもう一段階上のスーパーサイヤ人になれる」
「なん…だと……」
スーパーサイヤ人2が本気の状態だと思っていたマーリンは、その言葉が信じられなかった。
「ソンゴクウ、お前は、い…今の状態より気を上げられるのか…?」
「そういうことだ。その変身をすれば、今より数段階強さが増す」
悟空はスーパーサイヤ人の状態ながらも、ニヤリと笑いながらマーリンに話す。
さすがのマーリンも、笑い返す余裕がなかった。
「わたしはお前が今以上に気を上げることが出来るなど信じられない。見せてくれ!……お前の本気の変身というのを…!」
マーリンは鬼気迫るかのように悟空に頼み込んだ。
少し悩んだ悟空だったが、やがて決心がつく。
「…ああ、分かった。少しだけだぞ、大会前にあんまり手の内を見せるわけにはいかねぇからな…一応」
そう言うと、悟空はスーパーサイヤ人2の状態から、更に気を練り始めた。
「はぁぁあ……っっ!」
地球がどうにかなってしまうのではないかとすら思えるほど、凄まじく地面が揺れる。
マーリンは立っていられなくなり、思わず武空術で空中へ飛び上がった。
ヤムチャも気絶したシルフを抱きかかえ、マーリンより先に既に空中へ避難していた。
「…っかぁぁっ!!!!!」
その悟空の掛け声とともに、悟空の気がもう一段階膨れ上がる!
揺れがおさまったのを確認すると、マーリンは悟空の姿をまじまじと確認する。
…顔付きもまるで変わり、髪の毛は何倍かに伸びており、気質も先ほどとはまるで違う。
悟空の戦闘力の大幅な上昇と、見た目の変化にただただ足を震わせ、呆然とするしかないマーリン。
ふとヤムチャを横目で見るが、やはり特に驚いた様子もなく、普通にしていた。
「…なんという戦闘力だ…。一体どういった修行をしたらこんなに……」
悟空の気がもう一段階膨れ上がったのにも驚いたマーリンだが、見た目の変化にも驚いていた。
あれではまるで別人と言っても過言ではない。




【53話】

(いつも思っていたけど、どうしてスーパーサイヤ人3って眉毛がなくなるんだろう…)
この変身を見慣れているヤムチャは、悟空のは気の変化云々より、そんな些細なことに突っ込みを入れていた。
「…これが今のオレに出来る最高の変身だ。…この変身でも、ゴテンクスや悟飯を吸収した魔人ブゥには到底敵わなかったけどな」
「何…?今のお前でも、敵わない敵がいたというのか?」
「ああ、敵わないな。まぁそいつはもう元気玉で消滅しちまったが…」
その悟空の話を聞いて、ヤムチャが絶望し、悟空たちに追いつこうという闘志を失ったのも頷けるとマーリンは思った。
普通のスーパーサイヤ人の状態ですら、反則に近い強さであるのに、そこから更に二段階も変身できる悟空。
それに対し、界王拳で強さを倍化させることの出来るヤムチャだが、素の状態での戦闘力が違う上に、強さが何百倍にも膨れ上がる変身が可能な悟空には、到底及ぶはず

がない。

フッ、と悟空の変身が解け、元の黒髪の状態に戻る。
顔付きも前の穏やかなものになり、緊張感が一気に緩んだ。
「…とまあ、今のオラはこんなもんだ。どうだ?少しはやる気出たか?」
さすがに戦意喪失するだろうと思っていたヤムチャは、マーリンを横目でちらりと見た。
だが、そのマーリンの目は諦めた目でもなく、以前自分や悟空に見せた時の、燃えるような闘志が宿った目だった。
「……ああ、俄然やる気が出た。わたしの目標はやはり…ソンゴクウ、お前を倒すことにあるみたいだ」
マーリンの予想外の反応に、ヤムチャは驚く。
実力の差が分からないはずもない。
今から2週間では、どう修行しても追いつけるはずもない。
なのに…彼女のあの何かを信じて揺るがない、断固たる意志が感じられる目つきはなんなのだろう?
先ほどまでマーリンは震えて動くことすら出来なかったように見えたが、その震えは武者震いだったのだろうか?
今のヤムチャには到底理解できなかった。
「ははっ、そうかぁ!やっぱりおめぇはなかなか骨があるなぁ!オラ、期待してっぞ!あ、ヤムチャにもな」
「あ、ああ…って俺にも?」
ノリで受け答えするヤムチャだが、すぐさま悟空に突っ込む。




【54話】

悟空の眼中にないと思われていたヤムチャだったが、悟空はしっかりとヤムチャを見ていた。
「ヤムチャ、オラは知ってるからな。ヤムチャが隠れて長年ずっと修行してんのは」
「…!…そ、そうか…」
悟空は気づいていた。
自分が修行していたことを。
だが、それは同時にヤムチャにとってに恥ずかしいことでもあった。
ずっと修行をしつつも、全く縮まることなく離れ続けていく実力差。
努力を認められ、評価されても、結果として現れなければ意味がない。
“ヤムチャはがんばった”
“ヤムチャはやるだけやった”
言葉では何とでも言える。
だが、今のヤムチャにはそんな評価なんて必要ない。
欲しいのは――――皆をあっと言わせるだけの実力…ただそれだけだった。
ヤムチャは悟空を厳しい目で睨み返す。
「悟空…俺もお前を倒すつもりで今から修行に励むことにした。お前を倒さずして、優勝はないだろうからな」
「…ああ。けどヤムチャ、オラだって負けねぇからな」
「お前と戦えるのを楽しみにしているぞ、悟空」
「良い試合になるといいな…ヤムチャ」
二人はかつてのライバルだった時のように、腕と腕を合わせる。
悟空はこの時、内心本気でヤムチャに期待をしていた。
同じ時期に武術をはじめたもので、今も毎日修行に励んでいるのはヤムチャと悟空ぐらいなものだった。
この男は絶対に何か仕掛けてくる…自分の想像できない何かを…。
そんな胸に秘めた思いを募らせながら、悟空はヤムチャと距離をとった。
「…んじゃ、オラはそろそろ戻るとすっかなぁ…腹も減ったことだし。そのちっこいおめぇらの子供にもよろしくな」
ヤムチャはこくりと頷く。
マーリンも無言のまま悟空を見つめている。
そして、右手の人差し指と中指で額に手をあてながら、左手で自分たちに2、3回手を振ると、瞬間移動で跡形もなく消えてしまった。




【55話】

…悟空が消えただけで、やたら空気が静かになったように感じる二人。
「…まあ、座ろうぜ…マーリン」
ヤムチャはそばにあったちょうど良い高さの石に腰をかける。
その隣にマーリンも腰掛ける。
「……さて、俺たちはどうしようか」
悟空が去ってからしばらくの沈黙の後、ヤムチャはそっとシルフを地面に寝かせると、マーリンに向かって話し掛ける。
「……ヤムチャ、ソンゴクウの戦闘力は…今数値で言うとどれくらいなのだ?」
マーリンはヤムチャに訊ねる。
「わ、分かるわけねーだろ…そんなの。お前の持ってる機械でさっき測ればよかったじゃないか」
「…あれは、わたしとヤムチャが組み手をする前に既にバッテリーを抜いてある。500万までしか計測できないのでな」
「それを超えるとどうなるんだ?」
「おそらく、電子回路がショートしてチップが故障し、二度と機能しなくなると思う…」
「へー…」
(測定不可能な値になった程度で故障するなんて、なんてデリケートな機械なんだ…)
ヤムチャはスピードガンで野球の球の速さを測るような感覚で物を考えていた。
気を察知して数値化する際に、大量に電力消費でもするのだろうか。
「前のように想像で構わない。ヤムチャ、わたしと最後に地球で戦った時のソンゴクウが500万だとすれば…今はどのくらいだ?」
「うーん…そうだな……うーん……どんなもんだろう…あれから結構経つからな」
ヤムチャは長考を始める。
「多分だけど…スーパーサイヤ人3の状態で、1億5000万以上はあるんじゃないかな…悟空は」
「…いちお…く…ごせんまん…?」
ある程度の数値は覚悟はしていたが、想像した単位と桁すら違っていたことにポカンとするマーリン。




【56話】

1億5000万…前のソンゴクウが500万だとしたら、その30倍強くなっているということになる。
「ああ、本当に想像でしかないけど…。お前と戦った時と比べたら、遥かに強くなっているのは分かったろ?」
マーリンもヤムチャの言葉を聞き、マーリンは唸りながら下を向いた。
「……ヤムチャの言っていることが正しければ、普通に修行しては、孫悟空には到底追いつけないことは分かった…」
「はは…さすがのお前もお手上げか」
ヤムチャが笑いながら言うと、マーリンはキッとヤムチャを睨む。
「そうじゃない!ソンゴクウに勝つためには、“普通ではないこと”をする必要があるということだ」
「……例えば…?」
「……。……それは、今考えている」
はぁ、とため息が出る二人。
やる気はあるのだが、どうしていいかが分からない。

しかし、ふとヤムチャが何かに気づいたかのように立ち上がる。
「そういえば…マーリン、お前スーパーサイヤ人になれるのか?」
マーリンは立ち上がったヤムチャの顔を見上げると、やれやれといった表情で答える。
「いや…。誰でも簡単になれるものでもないだろう」
伝説の戦士と言われているスーパーサイヤ人。
彼女は、孫悟空が特別な存在であり、そう易々スーパーサイヤ人になれるものではないと思っていた。
自分がサイヤ人の血を引いているのにも関わらず、スーパーサイヤ人になろうという発想すらなかった。
だが、ヤムチャは意外そうな表情を浮かべる。
「いや…地球のサイヤ人たちは今や全員スーパーサイヤ人になれるぞ…」
ヤムチャのこの言葉に、マーリンも思わず立ち上がった。




【57話】

「な…なんだと!?ヤムチャ、それは本当か…?」
「ああ、シルフと同じぐらいの小さなサイヤ人と地球人の混血の子ですら、スーパーサイヤ人になれてるからな」
信じられない表情を浮かべるマーリンだったが、やがて落ち込んだように再び地面に座り込んだ。
「くっ…では、わたしは何故なれないのだ……」
俯いて悔しがるマーリン。
「スーパーサイヤ人は強さ云々じゃなくて、怒りをきっかけに変身できるようになるって聞いた。だからいくら強くても、きっかけがなければずっとなれないんだ…タブン」
ヤムチャは得意げに語るが、どこか信憑性に欠ける感じだ。
「怒り?」
「…悟空の例で話すと、悟空はフリーザに親友を目の前で殺された怒りがきっかけで、スーパーサイヤ人に目覚めたんだ」
「……そうなのか」
「だからマーリンもとりあえず……怒れ!そうすればお前も絶対なれる、スーパーサイヤ人に!」
ヤムチャにそう叫ばれるマーリンだが、困ったような顔をする。
「だが、怒れと言われても…己の感情を自由自在に操るのは難しいぞ…」
「じゃあ、目を瞑って、俺やシルフが誰かに殺されたことを想像してみろ」
「……やってみる…」
マーリンは言われたとおりに目を瞑り、想像を始める。
が、当然ながらなかなか本気で怒ることができない。


「…っ……!」
「…だめか?」
うーんうーん…と唸りながら、1時間ほど目を瞑り続けたマーリンだったが、やがて心が限界にきた。
「…すまない、少し休みたい」
ヤムチャはマーリンの顔色を見る。
少し青白くなっており、あまりいいとは言えない。
体を酷使するより、心を酷使する方が疲れるのだろうか。




【58話】

「分かった。こればかりはあんまり無理しても無意味だろうし、少し休むか…」
マーリンがそれに頷くと、ゴロンと二人は横になる。
目の前には、青い空が広がるのみだった。
「ヤムチャ…」
寝転がった状態でマーリンが不安げな声でヤムチャに話し掛ける。
「ん」
ヤムチャは再会してから初めて漏らす、彼女の震えた声に耳を傾けた。
「わたしは…いや、わたしたちはソンゴクウに本当に勝てると思う…か?」
常に強気な彼女にしては意外な質問だったが、ヤムチャは答える。
「勝つか、負けるか…選択肢があると思うか?もう勝つしかないんだよ、俺たちは。少なくとも俺は勝つことしか考えてないぜ。お前もそうだろ?」
「………うん」
ヤムチャが笑顔で答えてくれたおかげで、マーリンも少し安心した。
この男についていけば、間違いなく勝てるはず。
前回もそうだった。
自分に出来るのは、ヤムチャを信じることと、自分の力を信じることだけだ。
二人は再び空を見つめなおす。
「…マーリンは、今までずーっとこの空の先にいたんだよな」
「……?ああ、そうだが…」
「そんなお前が、この宇宙から見たらホコリみたいなちっぽけな星に偶然降り立って、偶然俺と会って、戦って…そんな二人がこうやって隣で寝そべってるんだなーって

考えるとなんか凄いよな。宇宙は広いのにさ」
「…?えっと、何が言いたいんだ」
何が言いたいのか分からないヤムチャに、マーリンは首をかしげながらヤムチャを見つめる。
「……。…とにかく、会えてよかったよなってことだ!」
「そうだな…。自分の運命を憎み続けていたわたしだが、ヤムチャと出会えたことだけは運命に感謝しなければならない…」
マーリンは空を見つめながら素直な気持ちを語る。




【59話】

戦うことしか出来なかった自分に、ヤムチャは戦いを通じて様々なことを教えてくれた。
そのおかげで、今の自分がある。
ヤムチャが思っている以上に、マーリンはヤムチャに心から感謝していた。
「マーリン」
ボーっとしていたマーリンだったが、ヤムチャの声に気がつくと、自分の顔のすぐ前にヤムチャがいることを確認する。
そして、いつの間にか口と口が静かに重なり合っていた。
「…ん」
二人は、ようやく久しぶりのキスを交わす。
思わず他の事に手が出そうだったヤムチャだが、シルフもそばで寝ていることだし、さすがに自重した。
っていうか、こいつマーリンに似て寝すぎだろ…とキスの最中に心の中でヤムチャはそっと思う。
対照的にマーリンはなんとも言えないこの胸に高鳴りに、自分がどうにかなってしまいそうな気さえしていた。
ほんの10秒ぐらいの時間だったが、マーリンにとってはもの凄く長く感じた。
「…さて、マーリン、気を取り直して特訓だ!スーパーサイヤ人への道はまだ遠いぜ」
「…そ、そ…そうだな。はじめるか」
キスで調子を狂わされたと思っていたマーリンだったが、先ほどよりずっと心が楽になっていることに気づいた。
ヤムチャが自分を安心させてくれたおかげなのだろう。
もしかしたら、それも計算してヤムチャは自分にキスをしたのだろうか?
そうだとしたら、実に凄い男だ…と彼女は再び思った。
「…ありがとう、ヤムチャ」
「何がだよ」
「…ふふ、いろいろとな」
「ふうん…」
マーリンはニヤリと笑う。
ヤムチャも釣られて笑う。
そして二人はマーリンをスーパーサイヤ人にするため、再び特訓に励むのだった。
特訓と言っても、ヤムチャは隣でアドバイスを送るだけだが…。




【60話】

一方、ピッコロは占いババの元を訪れていた。
神と融合したあとのピッコロには、ちょっとした未来予知能力のようなものが備わっている。
その能力により、ピッコロは具体的に何が起きるかは分からないが、近い将来“悪い何か”が起きると予知をしていた。
そう、セルの出現を地球で一番早く予知していた神のように…。
つまり、ピッコロはその“悪い何か”を占いではっきりさせるために、占いババの元へと単独で乗り込んだのだ。

「ここか…。出て来い、占いババとやら!」
ピッコロが建物の外から叫ぶ。
すると、薄黒い建物の中から、水晶球に乗り、フワフワと宙に浮かびながら占いババが姿を現した。
「なんとまあ…これはこれは、珍しい客がおいでなすった…」
占いババは驚いたようにピッコロに向かって言った。
「…貴様、占いが出来るんじゃないのか?俺が来ることぐらい占いで分かっているものだと思っていたが」
ピッコロはそう言うと、腕を組みながら占いババに向かって近づいていった。
「ふぉふぉ…ここに誰が来るかなどを頻繁に占ったりはせんのでね」
「そうか」
ピッコロはつまらなそうに言葉を返す。
「それにしても、まさかおぬしが単独でたずねてくるとはのう…」
占いババはピッコロが怖いのか、少し距離を置きながら喋っている。
「俺もまさかこんな胡散臭い所に、一人で来るとは思わなかった。…ダラダラ喋るためにここにきたわけではない。手短に言う、地球の近い未来を占え」
ピッコロは真剣な面構えで、淡々と占いババに向かって喋る。
「地球の…未来?お主ともあろうものが、地球の未来が心配なのかね?」
「……つべこべ言ってると後悔することになるぞ。もう一度言うが、俺はダラダラ喋るためにここにきたわけではない」
「わ…分かった!占えばええのじゃろ、占えば!」
ピッコロの威圧感により、占いババはびびってすぐさま占いを開始する。


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