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元のスレッド
たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart25
- 1 名前:Classical名無しさん :04/09/23 00:57 ID:zrYlEBXU
- 〜サイバイマン撃破!! 勝つのはオレだ〜
エーックス・・・
漫画界有数のヒット作品、ドラゴンボール。
その登場人物の内に他の追随を許さぬ最低のヘタレが居た。
そのヘタレに、わずかばかりでも活躍の場を・・・
しかし、そのあまりのヘタレさは人類の想像力の限界を遥かに超えていた。
あまりにもお留守な足元、雑魚キャラの自爆で道連れ、恋人を寝取られる甲斐性の無さ。
2ch中でヘタレの代名詞としてネタにされてゆく日々。
立ちはだかる「戦闘力のインフレ」という難敵。
誰もが「ヤムチャ」の2ch語化を覚悟した。
だが、そんなヤムチャにせめて妄想の中だけでも活躍させてやりたい…
ヤムチャを最もネタに使い、そして愛した彼らがこの困難に、立ちむかったのだ。
これは、少年漫画史上最も困難な創作に立ち上がった男たちの物語である。
※ヤムチャ以外の小説・ネタも大歓迎!おまえらも妄想爆発させようぜ?
【前スレ】
たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart24
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1094208219/
【小説作品保管庫】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/index.html
【お勧め作品】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/recommend.html
【過去ログ倉庫】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/log.html
- 2 名前:腐 :04/09/23 00:59 ID:lSmDzlHg
- 重複・・・と思ったがあっちは荒らしが立てたスレかいな。
- 3 名前:Classical名無しさん :04/09/23 01:08 ID:zrYlEBXU
- こちらが正統なスレだとお考えください。例のスレの方も削除依頼を出しておきましたので。
- 4 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/23 01:36 ID:c7UNOfS.
- もう立ちましたか^^
>>1 乙です
Part24に貼ります?
荒らしがきそうで怖いかな・・・
でも職人誘導どーしましょ?
- 5 名前:Classical名無しさん :04/09/23 18:42 ID:6nt1y66s
- こっちかよ!本スレ。
むこう上げちゃったよ。テンプレ張るなよ。違うなら。
よし、俺も
- 6 名前:Classical名無しさん :04/09/23 18:50 ID:D/e62xHk
- 6nt1y66s
- 7 名前:Classical名無しさん :04/09/23 19:08 ID:6nt1y66s
- -------------荒らしが立てたスレにつき、終了します--------------
1 は 氏 ね
-------------荒らしが立てたスレにつき、終了します--------------
- 8 名前:Classical名無しさん :04/09/23 22:32 ID:jxTXjWLs
- 本スレ あげ
- 9 名前:Classical名無しさん :04/09/24 01:45 ID:okXGPoPo
- >>1
新スレお疲れ様です。
- 10 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/24 02:48 ID:hadjUXN6
- 新スレ、おめでとうございます。ここでいいんですよね?何かいろいろ有ったようで、大変でしたね。ご苦労様です。投下します。
- 11 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/24 02:51 ID:hadjUXN6
- すごいの?ヤムチャさん。
世界が沈む
俺は浮く
深い、深い、闇の中
世界が回る
俺も回る
暗い、暗い、闇の中
猫が、豚が、
ガキが、女が、
巨大な猿が、三目の妖怪が、緑の巨人が、
俺の世界を砕いていく
光の中
老人が一人
第八話
〜説明〜
オッス、俺、ヤムチャ。いや〜、大変な事になってるな、ナメック星。あのベジータや、それを上回る強敵だなんて、本当に大丈夫なのか、クリリン達は。俺達が行くまで、生きていてくれよ!どんな強敵も、すっげー修行して倒してみせる!我が師匠、武天老師様の名に誓って!
そして、本家ドラゴンボールを使い、宇宙を統一するんだ。
絶対善、武天老師様の下に築かれた楽園は、きっと宇宙に恒久の平和をもたらしてくれる。
そこには、悩みも苦しみも一切無い。
武天老師様の名の下、全てが平等で、全てが平穏で、全てが平和の理想郷。
俺は、戦う!
正義の為、理想の為に!
「うふ、うふふぅ〜。」
- 12 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/24 02:54 ID:hadjUXN6
薬臭い病室。まるで、ミイラのように包帯を巻かれた悟空と、シッカリした、品の良いスーツに身を包んだ亀仙人が座っている。そして、亀仙人の背後にはヤムチャが立っている。
何やら、妙な笑い、というか、何処か遠くにいっているような表情のヤムチャ。それを見たら、いくら悟空でも何も気が付かないはずはなかった。
「…なぁ、ジッチャン。ヤムチャ、何か変じゃねぇか?」
とりあえず、隣で看護士にセクハラを働いている亀仙人に聞いてみる。
「ああ、あれか。修行中ショッキングな出来事があってな。まぁナメック星に着くまでには落ち着くじゃろ。」
さらりと、何も悪びれる事なく亀仙人が答える。
「だけど、さっきから亀仙流万歳、とか、訳の分かんねぇ事ばっかりブツブツ言ってて、まるでヤムチャらしくねぇ。あれの原因が、ジッチャンってんなら、オラ、許すわけにはいかねぇぞ。」
鬼の形相で睨む悟空。もっとも、睨んだところで半死人な上、力も圧倒的に劣っている為、効果は薄いのだが。
「確かにああなった原因はワシにある。」
亀仙人は、またもさらりと答える。
「ヤムチャに何をした。」
ドスの効いた、低い声で再び問う悟空。結構様になっている。
「なーに、ちょっと真面目になるようまじないを、な。安心せい。変なのはアレがヤムチャだからじゃ。」
ヤムチャだから。全く説明になっていない。だが。
「なーんだ。ヤムチャだからか。仕方ねぇか、まぁヤムチャだしな。」
この一言は、ヤムチャの周りに起きる事象、全てを説明するに足る一言だった。
ヤムチャの戦闘力
18800
界王拳…4倍まで無理なく使用可能
悟空の戦闘力
9000・戦闘不能
界王拳…2倍まで無理なく使用可能。
亀仙人の戦闘力
15200
界王拳…4倍まで無理なく使用可能
- 13 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/24 02:56 ID:hadjUXN6
- >三年間…後三話ですか…やはりというか、なんと言うか、のランファンですね。ヤムチャの、最初とはまた違う悲壮感がにじんでいます。番外編も含め、空になってしまったランファンがもの悲しいです。
>ヤムチャの願い…タイトルからは、全く関連性が感じられない出だしです。展開が気になります。セルが乗っとった体は鬼の体。脆弱そうな体ですが、まともに戦えるのでしょうか。
- 14 名前:Classical名無しさん :04/09/24 03:55 ID:Iq29Ac9Q
- k氏の思惑通りの展開だな。
- 15 名前:室伏の親戚 :04/09/24 05:14 ID:c4F/LAvI
- http://www5b.biglobe.ne.jp/~banban/gazou/gousei/mitidure.jpg
見ろ!! この男、地道な仕事もセズニ何が金メダルだ・・・馬鹿者!!>
オリンピックを逸早く卒業して、人の為に生きなさい。
いいね。
- 16 名前:Classical名無しさん :04/09/24 07:54 ID:G02w4LWg
- 最近の荒らしは、なんていうか魅力がないね。
「こいつは確かに荒らしだけど、このスレには必要だな」ていう面白さがない。
本当にただ荒らしてるだけ。これじゃ住人に嫌われるよ。
俺が魅力ある荒らしの見本を見せるよ、今から。
- 17 名前:Classical名無しさん :04/09/24 07:55 ID:G02w4LWg
- 前スレ:SSスレを語ろうPart11
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1094991845/
SSスレッドについて語ろうPart10
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1094475121/
SSスレッドについて語ろう&職人と語ろうPart9
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1093971397/l50
8スレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1093284506/
7スレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1092702492/
6スレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1091612849/
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0408/23/1091612849.html
5スレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1090930539/
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0408/23/1090930539.html
4スレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1090091608/
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0408/23/1090091608.html
3スレ
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1082108242/
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0408/23/1082108242.html
2スレ
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1076597712/
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0408/23/1079876763.html
1スレ
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1079876763/
- 18 名前:Classical名無しさん :04/09/24 07:57 ID:G02w4LWg
- 旧スレ
1 http://ruku.qp.tc/dat2ch/0403/07/1059766083.html
2 http://ruku.qp.tc/dat2ch/0403/08/1061212680.html
3 http://ruku.qp.tc/dat2ch/0408/23/1061909355.html
現スレ SSスレを語ろうパート12
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1095770029/l50
- 19 名前:Classical名無しさん :04/09/24 07:59 ID:G02w4LWg
- 作品投下→つまんね。ま、読んでないけどw
作品中断→逃げやがったw
作者、SSスレで喋る→自分語りうざい
作者、SSスレで無口→病気?w
SS誉めレス→自演乙
まともな反論される→黙る
作者登場・普通の会話→華が無い。塾長の足元にもおよばねえw
作者登場・狂った会話→調子に乗るな。塾長の足元にもおよばねえw
職人がなんかする→氏ね
パオ氏がなんかする→さすが塾長ww
嫌いな作者には→華が無い。塾長の足元にもおよばねえw
- 20 名前:Classical名無しさん :04/09/24 08:19 ID:G02w4LWg
- ★★★★★このスレは【(職人名を入れてください)】がのっとりました★★★
スレのルール
一、根拠を示せない叩きやマンセーはみっともないのでやめる事。
まともに評論できない人は黙っていた方がまし。
二、職人の名前でしか作品を語れないのは頭が悪い証拠です。
やめましょう。
三、このスレでの事をSSスレに持ちこまない事。
四、スレが気にいらない人は見なければいいだけの話です。
気に入らないスレに居座ってグチグチと文句を垂れ流す姿は
情けなくて見るに耐えない。
五、バレバレの自演はただ迷惑なだけです。
分からないと思っているのは貴方だけです。やめてください。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
- 21 名前:Classical名無しさん :04/09/24 08:20 ID:G02w4LWg
- ★★★★★このスレは【(職人名を入れてください)】がのっとりました★★★
スレの裏ルール
一、根拠を示せない叩きやマンセーはみっともなくてもスレの流れでやってしまうのもよい。
まともに評論できない人も適当に知ったかしていればよし。
二、職人の名前でしか作品を語れないのはこのスレの常です。
やりたかったらやってもかまいません。
三、このスレでの事をSSスレに持ちこむのはこの住人の楽しみです。
四、スレが気にいらない人は見なければムカムカして気がおさまらないでしょう。
気に入らないスレに居座ってグチグチと文句を垂れ流していってください。
五、バレバレの自演は釣りです。どんどんやりましょう。
六、職人庇護の意見を「自演乙」と指摘しましょう。
バレバレな自演を作者がすれば、一夜にしてスターです。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
- 22 名前:Classical名無しさん :04/09/24 08:23 ID:G02w4LWg
- どう?
これが魅力ある、住人から愛される荒らしというやつだ。
少しは見習ってほしいよ。
- 23 名前:Classical名無しさん :04/09/24 09:25 ID:2mE4oxII
- クラウン荒らすなら漫画板に帰れよ
- 24 名前:Classical名無しさん :04/09/24 14:59 ID:DnFYrLho
- k氏は荒れるの楽しんでない?
- 25 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:21 ID:pinr9xW2
- 新スレ記念に少し長めにうぷします。
- 26 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:23 ID:pinr9xW2
- 前スレ>>673
第133話
悟空がその言葉を発するのを待っていたのか、それともただの偶然なのか、
同時に気の塊…操気弾が動き始める。
マーリンの姿は相変わらず見えない。どこかに隠れているのか、それとも
宇宙人としての特殊能力で姿を見えなくしているのか、ヤードラット星人の
事もあって悟空は結論を下せないでいた。何より今の脅威はマーリン本人
では無い。目の前の操気弾たちだ。
ヴゥゥゥゥン……ッ…
悟空の回りを取り囲むように、ゆっくりと距離を縮めてくるそれらからは
相応の力を感じる。正確には測れないが、かなりの気量を圧縮しているようだ。
慎重にそれらを見渡す悟空。そしてじりじりと包囲を狭める気弾たちが…
…弾かれたように一斉に襲い掛かった。
ヴァゥウッッッ!! ヴォッッッ!!!
「……くっ!! ちぃぃっっ!!」
避ける。ひたすら避ける。手の動きである程度気弾のコントロールが読める
ヤムチャの操気弾とは違って、この操気弾は単純に気弾の動きそのものを
見切らねばならない。それは今の悟空にとって非常に困難な作業だった。
だが、それでも長年の経験からか、身体が勝手に動いてくれる。いかに超
サイヤ人とはいえ直撃してなお無傷とはいかない威力を秘めているのだ。
ほとんど無意識でかわしつつ、後手後手に回ってしまう己のうかつさを悟空は
呪っていた。
- 27 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:26 ID:pinr9xW2
「く…っ!! またあんな見え見えの罠にかかるとは…孫め…! いくら
なんでも相手を舐めすぎだ……バカがっ!!」
ピッコロもその様子を見ながら毒づいていた。しかし。
「…しょうがないさ。悟空は今まで、そんな戦い方なんかほとんどした事
なんか無いんだからな…そこが言わばあいつの隙だったという訳さ」
ぽつりとヤムチャが言う。そう、悟空の今までの激戦は、全て相手が互角、
あるいは格上だった。マーリンのような、自分よりも一回り以上も実力が
下の相手との「死闘」など経験がないのだ。
格上が相手ならば油断など出来るはずもない。互角でも同じ事だ。だが、
「本気で戦えばいつでも倒せる」レベルが相手の戦いでは、そこまで油断
なく相対する必要など無い。そこにマーリンはまんまと付け入ったのだ。
そしてそれはヤムチャの入れ知恵でもあった。慢心とまでは言わないが、
今の時点で宇宙最強を誇る悟空が、そこまで謙虚になるような男ではない
事は明らかである。
一撃で倒れる事を恐れていたのは悟空だけではなかった。マーリンもヤム
チャもそうだった。
それはつまり、そこを乗り越えさえすれば、いかに戦闘力に開きがあったと
しても、勝ち目は出てくるとの確信によるものだった。
身を削りながら、少女は少しづつ積み重ねていた。勝利への道筋とその可能性を。
- 28 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:29 ID:pinr9xW2
- 第134話
ブゥゥゥンンッッ!! ヴァオッッ!!
次々に悟空に気弾たちが襲い掛かる。しかし、最初こそ何発かは食らった
ものの、すでに目が慣れてきたのか、もはや余裕すらもってそれらを回避
し続ける悟空。
だが彼は気が付いていなかった。回避しつつ、少しづつ少しづつ自分がある
方向へ歩かされている事を。
「…いい加減にあきらめろ!! もうこの技はオレには通用しねぇ!」
そう高らかに宣告する。しかし、相変わらずぶんぶんとまとわり付く小虫の
ように、気弾は悟空の回りを飛び回る。
ぴしっ…
唐突に悟空の背後の地面がかすかな音を立てる。
「!!!」
とっさに振り向く悟空。そしてその悟空に向かって、大地を砕きながら地中
から特大の気弾が撃ち上がって来た。にやり、と余裕の笑みを浮かべながら
悟空はその攻撃をあっけなくかわす。だが振り返った悟空の耳に、さらにもう
ひとつ地面が立てる音が飛び込んできた。
「…今度はこっちか…!!」
もう一度振り返る。だが。
ガッゴォォォォッッッ!!!!
「な………っがッ……ッッ…!!!!」
- 29 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:32 ID:pinr9xW2
振り向いた先の地面は、わずかなひび割れを見せただけで、何も昇ってくる
気配など無かった。そして、先ほどの一発目に開いた大穴から、もう一つ
現れた気弾が、がら空きの悟空の後頭部を直撃した。2回目の地面の音はその
ためのトラップだったのだ。
まったくの予想外の攻撃に、さすがの超サイヤ人も一瞬意識が途切れそうに
なった。そして朦朧とする意識のなか、もう一度悟空は地面の音を聞いた。
「せいーーーーーーーーーっッッ!!!」
地の底から聞こえる雄叫びと、大地が砕ける音。混ざり合い、耳鳴りのよう
になって悟空の耳朶を打つ。そして。
メギィッッッ!!!
2発目の音の場所から、今度こそ飛び出したものがあった。だがそれは気弾
ではなく、マーリン本人だった。
後頭部に直撃を受け、よろよろと下を向く悟空の顔に強烈なヒザを叩き込む。
しかし。
「ヘ…へへ…ようやく姿を現したな…?」
少女のヒザは悟空の顔面を捉えてはいなかった。インパクトの瞬間、とっさに
掌を滑り込ませ、直撃するのを避けていたのだ。むろん掌一枚でダメージが
ゼロになる訳は無く、悟空の鼻や口からは再び血が滴り落ちていた。
みしり、と音を立てて掴まれたヒザに力が込められていく。マーリンの顔
にも苦痛の色が浮かんでいく。ぺろりと鼻からの出血を舌ですくう悟空。
その目にはかすかに狂気が宿っていた。
- 30 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:35 ID:pinr9xW2
- 第135話
「ぎ……ッ…! く…くそっ……!!」
思わずマーリンの口から呪詛の言葉が漏れる。がっちりと万力のようにヒザ
を掴まれ、完全に動きを封じられてしまった。
「さて…それじゃ今度はオレの番だな…お返しはきっちりさせてもらう…!」
そう言って拳を握りこむと、大きくマーリンの頭上に振りかざす。ぞくりと
少女の顔に恐怖が走る。こんな状態でまともにパンチをもらえば…。
咄嗟にマーリンの指が空中で踊る。まるで見えない楽器を操るがごとき優美
な仕草だが、それに反応したのは架空のピアノでもオルガンでもなく、気弾
の数々だった。
ヴァウゥゥッッッ!! ヴォッ!!
マーリンの指使いに従って、次々と気弾が悟空めがけて飛んでいく。
「…ちっ!!」
やむを得ずマーリンから手を離し、襲い掛かる気弾から両手でガードする。
すかさず後ろに飛び、距離を置くマーリン。ずきんと右ヒザに痛みが走るが
壊れた訳では無さそうだ。まだだ、まだいける…必死にそう自分に言い聞か
せて、さらに操る指に力を込める。
だが状況は決して楽観できるものではなかった。確実にさっきの攻撃で
悟空のパワーは消耗し、低下してきているが、それでもまだマーリンとの
差は絶望的なままだ。しかもこの操気弾もすでに見切られ始めている。
「…さっきも言ったが…もうこの程度の技はオレには通用しない…!」
その言葉を裏付けるように、すでにガードするまでもなく悟空は悠々と気弾
たちを避け続けていた。それを悟ったのか、ついにマーリンが気弾たちを
全て戻す。
- 31 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:36 ID:pinr9xW2
「やっと判ったみたいだな…数が少々増えた所で、所詮はヤムチャの技…
くだらん技だ…!!」
吐き捨てるように、そう悟空が辛辣な言葉を少女にぶつける。
「へっ…言ってくれるじゃねぇか…悟空のヤツ。その割には結構苦戦してた
くせに…」
耳ざとくそれを聞きつけ毒づくヤムチャだったが、内心はやっぱりショック
だった。見物している3人の間にイヤな空気が流れるが、それを妙に敏感に
捉えた悟飯がとっさにフォローに入る。
「い…いえ…すごい技だと思いますよ! ヤムチャさん…! ボクは見る
のは初めてだったですし……」
何だか苦い顔のまま、一応ピッコロもそれに賛同する。
「…ふん…まぁヤツが言うほど下らなくはないな。以前の武道会で見た
ものより、はるかに洗練はされているようだ…あれも貴様が教えたのか」
思っても見なかった二人からの賞賛の声に、思わずヤムチャの顔がにやける。
「え?……そ…そう? やっぱすごい? へへへ…」
そして聞かれてもいないのに、突然ヤムチャは解説を始めた…。
- 32 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:39 ID:pinr9xW2
- 第136話
「…ピッコロは知ってると思うけど、元々の操気弾は一発だけだったんだ。
しかもそれのコントロールには右腕を丸々使わなくちゃいけなかったし、
それに気を取られて武道会では間抜けな負け方をしちまった訳だけど…
あれからこつこつと改良に取り組んでたと言う訳さ」
割と真剣な態度でヤムチャのご高説を聞く悟飯と、うざそうにしている
ピッコロだったが、とりあえず無視してヤムチャはマイペースで説明を
続ける。そして一瞬気を入れたかと思うと、以前とは比較にならない速度で
気の塊を5つ、一気に掌から練成してみせた。
「それがこれ。操気連弾。コントロールには指先だけを使うから、今まで
みたいな隙は少なくなってる」
そう言ってくいくいっと指を動かすと、それに気弾が呼応して空中を自在に
飛び回る。それを目の当たりにして、ようやくピッコロも少し関心を示す。
「なるほどな…それで地中に潜って気配を消し、地上の孫を気だけで捉えて、
両指のコントロールの限界である10個の気弾を、同時に操作していたと
言う訳か…」
「ああ、実を言えば俺には10個同時に操るなんてのは無理なんだけど、
あいつはそれをやってのけた。たいしたもんだろ?」
自分の事では無いのに、どこか誇らしげにヤムチャが語る。
「それに…まだまだこんなもんじゃないぜ…? あいつと俺が磨き上げた
究極の操気弾は…。へへっ…まぁ期待して見ててくれよ」
先ほど出した気弾たちを消しながら、真剣な眼差しを再びマーリンに戻す。
『…そうだ…見せてやってくれ…。おまえの…そして俺たち二人の力を!』
- 33 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:42 ID:pinr9xW2
そして舞台が再び悟空とマーリンのいる場所へと戻る。
「今……くだらん技だと言ったか? この操気弾を…」
「ああ…さっきまでならともかく、お前が姿を見せた今、そいつはハッタリ
以下の技に過ぎん。こんなものは無視して、お前自身を攻撃すれば良い
だけなんだからな……」
確かにそれでヤムチャは天下一武道会でシェン…神様に敗北した。術者が
気弾の制御に掛かりきりになるのが操気弾最大の弱点であり、当然それは
舞台の袖で見ていた悟空も良く知っている。ましてや10個の同時制御など、
よほどの集中力が無ければ不可能である。術者が完全に無防備になる事は
容易に想像できた。
「ふっふっ……なるほど…。確かにそうかもしれないな…」
悟空の操気弾に対する辛辣な評価など気にする風でもなく、あくまで
マーリンは冷静だ。それはその評価が誤っているからなのか、それとも
絶対的な自信によるものなのか。
「…言っても判らねぇみたいだな…だったらはっきり教えてやる…!!」
ダァッッンンンッッッ!!!
悟空がマーリンに突っ込む。その全身に凶悪なまでのオーラをまとって。
- 34 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:44 ID:pinr9xW2
- 第137話
『……見える…!』
最初の一撃とは違って、今度はマーリンにも悟空の動きを捉える事が
できた。悟空のパワーが低下したせいか、あるいは地中で息を潜めて
ずっと悟空の気を捉え続けたせいで、より正確に気を読めるようになった
のか、あるいはその両方なのか。ともかくすかさず操気弾で迎撃体勢を
取り、命令を受けた無数の気弾が迫る悟空に降り注ぐ。だが。
「うりゃりゃりゃりゃーーーーーーッッ!!」
それらの気弾をことごとく悟空が弾き返す。殴りつけられ、木っ端微塵に
破裂する気弾すらあった。そしてついにマーリンの眼前にまで迫る。
最後の操気弾をかわしつつ、少女の顔面に回し蹴りを放つ。それは完全に
不可避のタイミングの攻撃に思われた。
ガギイィィッッッ!!
壮絶な打撃音が荒野に響いた。勝利を確信し、悟空の口元が軽く歪むが
次の瞬間、その表情が一変する。
ギッ……ギギッ…
悟空の放った蹴りは、マーリンの顔面を捉えてなどいなかった。少女の
細い腕によって、それは呆気なく阻まれていた。
「な…バカな……っ」
「……そんな腰の入っていない蹴りなど…いくら貴様が超サイヤ人で
あっても受けるぐらいは出来るさ…」
- 35 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:44 ID:pinr9xW2
違う。そんな事を言っているのではない。確かに操気弾をかわしつつ
放った蹴りは充分な威力とは言い難いものだったが、それ以前の問題だ。
なぜ操気弾を操りながらガードが出来たのか、だ。
思わず悟空はそのガードされたマーリンの腕を凝視する。そして見た。
少女の指がいまだかすかに動いている事を。
「チィっっ!!」
とっさに飛び退き、マーリンから距離を取る。次の瞬間、さっきまで自分が
居た場所に、凄まじい速度で気弾が通過していった。
…まぐれか? と悟空は思った。しかし目の前でゆっくりと構え始める
マーリンの姿を見て、その考えが間違いである事に気づかされた。
突き出された腕から見えるのは、まるで肉食獣の鋭い牙に見立てたように
指を開く独特の拳。見覚えのあるようでいて、どこか違うその構えを少女が
取っていた。
「…見せてやろう……狼牙操気拳を…!!!」
- 36 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/09/24 20:46 ID:pinr9xW2
- 今日はここまでです。それではまた来週に^^
- 37 名前:押収のヤムチャ :04/09/24 21:13 ID:4l91Tjhg
- 連続になっちゃいますが投下します。
たぶん11レスほど使います。だんだん長くなる。
スペースあけ
- 38 名前:押収のヤムチャ10話 :04/09/24 21:15 ID:4l91Tjhg
- 廊下に出て、積もった土砂を半分ほど掘り進んだときだった。
何かが折れるような音が聞こえたかと思うと、
物凄い轟音を立てて研究室が崩れた。
部屋は全て土に埋もれた。中で眠る双子の両親も。
「これでもう父さんたちは助からないな」
暗闇の中でアールが言った。
「今までは、ゲロが戻ってきて手術再開って可能性もなくはなかったんだけど」
「そうだな……」
俺はうなずいた。
改造される前に死ねたのはむしろ幸運だったが、それは言わなかった。
幸運と言っても地獄に仏程度のことだ。
そもそも彼ら家族には、地獄に落ちる理由など何一つなかった。
「俺たちみたいな名前をつける親はいないって、
ゲロが言ってたけど、」
キューがつぶやくように言った。
「結局俺たち、家族らしいことが何もできなかったかもしれないな。
部屋は別だったから、会えるのは体力測定の時だけだったし。
これと言った思い出もありゃしない。
いや、以前はあったんだろうけど、思い出せない。
無いのと同じだ。名前だってそうだ。無いのと同じ」
- 39 名前:押収のヤムチャ10話 :04/09/24 21:16 ID:4l91Tjhg
- 「家族らしいこと、か」
少し迷った。
他人の家族の話に口出しすべきかどうか。だが言った。
「お前らをキュー、アールと名づけたのは、
ひょっとしてお前らの両親じゃないか?」
驚いたらしく、キューの動きが一瞬止まった。
「レッドリボン軍じゃ?」
「レッドリボンがつけた名前はクーとエルだろ。発音が違う。
誰かが自分たちに分かりやすいように読み替えたわけだ。
でもお前らは普段お互いを"姉さん"とか"あんた"と呼び合ってるだろう?
言いやすい呼び名を作り出す必要があったのは…」
「あ、ああ〜」
キューが頭から抜けるような声を上げた。
「そういえば。
最初に体力を測ったときに、俺たちの服のプリントを見て、親父が……」
「名前をつけたわけだ。そういってかまわないだろう」
想像は当たっていた。俺はにやりと笑った。
「ゲロには気に入らない名前かもしれないが、
俺はそうは思わないね。もっと変な名前の知り合いもいるしな」
双子がうなずいた気配がした。
しばらく黙々と土を掻き分け続けた。キューが再び口を開いた。
「ヤムチャさん、さっきの、変わった名前を付けられたって人だけど」
「ん? ああ」
俺は答えた。
「親子関係も良好だし、元気にやってるよ。最近彼氏と別れたけどな」
- 40 名前:押収のヤムチャ10話 :04/09/24 21:17 ID:4l91Tjhg
- 最後に大きなコンクリの塊をエネルギー波で壊し、
ようやく土砂に埋まった地帯を抜け出せた。
俺たちは何度か深呼吸をして、よろめくように歩き出した。
土の中よりはましだとはいえ、ここの空気もあまりよくなかった。
煙の味がする。火はあたりに広がり始めているようだ。
急がなければならなかった。
考えるとここに来るまでにも薬のガスを使われたり、銃撃戦があったりしている。
きれいな空気がどれほど残っているか、予想がつかない。
一番悪い想像が当たっていそうな予感がする。
だが急ぐ必要よりもっと大きいのは、正確な道を行く必要だった。
俺は立ち止まってコンパスを取り出した。
「方向は覚えてる?」
「研究所に入ってからは覚えてないが、それ以前は分かる。
俺は北の都から南下してきたんだ。
んで、研究所に入って、玄関から見て右の道を来たんだから……。
えーと、西に向かってきたはずだ。つまり東に向かえばそっちが出口だ」
- 41 名前:押収のヤムチャ10話 :04/09/24 21:18 ID:4l91Tjhg
- 俺たちは針路を東にとって、ゆったりとしたスピードで走り始めた。
ところどころに例のシャッターが下りているのに気づく。
防火壁としても機能するのだろう。そっちが本来の使い道かもしれない。
そのシャッターに何度か道を阻まれたが、
基本的には何も問題はなく、どんどん進んでいくことができた。
兵士の姿は見えなかった。
俺たちにはありがたいことだったから、そのことはしばらく気に留めなかった。
だが、進んでも進んでも見覚えのある場所や
出口の手がかりに出会わないことで、不安がだんだん増大してきた。
「行き止まりだ!」
目の前にコンクリの壁が立ちふさがる。
俺たちは急ブレーキをかけた。
知らない間にかなり速いスピードを出していた。
あせっていたのだ。
酸欠や炎の恐怖からは、ひとまず逃れられた。
しかしもっと居心地の悪い恐怖があらたに襲い掛かってきていた。
道に迷った。
- 42 名前:押収のヤムチャ10話 :04/09/24 21:19 ID:4l91Tjhg
- 「どこかで針路が東からそれたのか、
それとも来るときにどこかで大きく曲がっていたのか……」
キューが頭をひねりながら言った。
しかし俺はもっと悪い予感がしていた。カプセルを一つ投げた。
「何だ、そいつは」
出てきた、とがった金属製の物体を見ながらキューが言った。
「ハーケン」
登山用だった。
キャンプ用品を適当に見繕ってくれと言われたカプセルショップが
気を効かせて入れてくれたものだ。
空を飛べる俺には必要ない。
が、今は別の使い道だ。
俺はハーケンを指の上に乗せ、ヤジロベーのようにバランスを取った。
そいつはゆらゆらと揺れながら向きを変え、
やがてある方向を向いて静止した。
コンパスが北を示した方角と同じだった。
「くそっ、やられた!」
俺はハーケンを床に叩きつけた。
- 43 名前:押収のヤムチャ10話 :04/09/24 21:21 ID:4l91Tjhg
- 「何か磁力がこの辺にかかってるってこと?」
アールが聞いた。
「それでコンパスが狂ったと」
「ああ。俺たちが進んでいた方角は東じゃなかった。
大掛かりなのかちゃちなのか分からないトリックだ」
「わざわざ磁石を持ってきたり、作ったりしたわけ?」
「いや、こういう研究施設なんだから、磁石ぐらい転がってたんじゃないか」
「そういうことじゃなくてさ」
キューが頭をかきながら言った。
「わざわざ磁石を用意したのは、誰なのか? ってことさ」
俺は驚いてその言葉の意味を考えた。
「そうか……。復活してやがるな。ドクター・ゲロのコンピューター。
人間たちはもうみんな避難しているみたいだしな。
それにあのコンピューターは研究用だって話だから、
実験器具にも詳しい」
「俺たちはあの槍に注意したほうがいいな」
キューがうなずきながら言った。
カツン、という音がした。
今話に出たあの槍が、発射されてどこかに刺さった音らしかった。
距離はわりと離れていそうだ。
少し経ってまた同じ音。
やがて音は断続的に、一定のリズムで聞こえ出した。
- 44 名前:押収のヤムチャ10話 :04/09/24 21:23 ID:4l91Tjhg
- 「ここは槍が仕込まれたエリアじゃないみたいだ」
キューが安心した表情で言った。
「そうらしいが、」
俺は釈然としない気持ちだった。
「それじゃ何で槍を撃つんだ?」
ぐらり、と地面が揺れた。思わず壁に手をつく。
すぐにまた揺れが来た。そして断続的になる。
槍が発射される音と、タイミングが似ている気がした。
「地震……?」
「このタイミングで偶然に、か? いや……」
喋っている間にも揺れは加速度的に激しくなる。
天井からいやな音が聞こえた。
さっき研究室が崩れたときにも聞こえた、何かが折れる音だ。
「共鳴だ」
俺は判断を下した。
「奴はこの研究所の空間と
共鳴するようなタイミングで音を出している。
爆発やなんかで弱っている今のここなら、
そういう小さなきっかけでも崩れちまう。
奴は俺たちと一緒に生き埋めになるつもりだ!」
いや、ゲロのコンピューターのある広間は、がっちりと防御が固まっていた。
埋まるのは俺たちだけかもしれない。
- 45 名前:押収のヤムチャ10話 :04/09/24 21:25 ID:4l91Tjhg
- 「どうする? ここはもうすぐ崩れそうだ」
天井を見上げ、目にかかる髪をかきあげながらアールが言った。
「今度崩れたら、空気がヤバい」
「どうしようもない、ってわけにはいかないよな」
俺は気を高め、急激に大きくしたり小さくしたりを繰り返した。
気の影響で大地が不規則に鳴動する。それぐらいの力は一応俺にもあった。
「気のコントロールを使って、
こっちから地面を色んな強さで揺らしてやれば、
とりあえずあの槍のタイミングを狂わすことは出来る」
そのとき壁にヒビが入って、俺のセリフの邪魔をした。
「……とはいえ、地面が揺れることには変わりないな。
ここが崩れないうちに、急がなきゃいけない。走れるか?」
「走れるけど、方向が分からないのも変わりないぜ」
「とりあえずコンパスの針とハーケンが向いてる方角にいく」
俺は今後の行動を説明した。
「磁力でコンパスを狂わしているなら、
その磁力をたどれば磁石のある場所に行き着けるわけだ。
そんで磁石を壊して、コンパスを直す。
正しい方角の東へ行く。出口を探す」
「間に合うのかよ、そんな色々やってて」
「さあ。お前らのスピード次第だ」
話しながら俺は走り出した。
磁石はすぐに見つかった。
本来は何に使うのか、巨大なコイルだ。
そいつを壊すと、コンパスの針がくるりと180度回転した。
俺たちは短距離走のペースで走った。
交差点をいくつもくぐり抜け、資料室を通り過ぎた。
- 46 名前:押収のヤムチャ10話 :04/09/24 21:31 ID:4l91Tjhg
- とうとう最初の分かれ道までたどり着いた。
出口側に曲がろうとする双子を、慌てて手で制する。
「待て、待て! そっちには敵の気がある」
双子は土ぼこりが立つようなブレーキをかけた。
「だからってどうするんだよ! ここまで来て」
キューが怒鳴るように言った。地響きに負けない大声だ。
「ここまでくればもういいんだよ。出口はすぐそこだ」
俺はそういうと、
高めていた気を手に集中して、壁に向けて放った。かめはめ波だ。
思ったとおりもう岩壁は薄かった。
北・東・西の三方向に割れた分かれ道の、残る南側に大きな穴が開いた。
前に俺がエネルギー波を撃って
おどかしたときと同じように、キューは驚いて後ずさった。
しかしその後の行動は違った。
暗闇に星の光が異様に目立つ南の小さな出口に向かって、俺たちは全速力で走り出した。
そして、外に出た。
双子にとっては3年ぶりの天然の世界だ。
キューは呆然として外の大地に突っ立っていた。
その髪が風でわずかに揺れた。
地下には風が無いことを俺は思い出した。
- 47 名前:押収のヤムチャ10話 :04/09/24 21:32 ID:4l91Tjhg
- 「こいつが、外か……」
キューが独り言のように言った。
「そうだ。お前たちは外に出た」
「父さんやみんなを置いて、だけど」
アールがつぶやいた。
そのとき、地面がひときわ激しく揺れた。
かめはめ波であけた穴から熱い空気が飛び出してくる。
どうやらコンピューターが俺たちの脱出に気づかず、研究所を崩してしまったらしい。
「埋まっちまった……な」
キューがつぶやいた。そして俺たちは沈黙した。
「あんたは覚えてないみたいだけど」
アールが静かに言った。
「私にはまだ一つだけ思い出が残っている。
村祭り……の日だった。
夏だったと思う。入道雲が見えたから。
何か催し物の一環だろうけど、みんなと競争になった。
私とキューの足が一番速かった。
そのあと家族で、墓……参りに行った。
"地面の下で眠っている人たちに、お祈りをするんだ"
って父さんが言った。こうやって、」
- 48 名前:押収のヤムチャ10話/次回に続く :04/09/24 21:36 ID:4l91Tjhg
- アールは右と左の手のひらを合わせ、合掌の形を作った。
「死んだ人たちに向かって手を合わせた。手のひらに汗がにじんだ」
そして手のひらと額をぶつけるようにお辞儀をし、祈りを始めた。
キューも姉をまね、ぎこちない調子で手を合わせる。
地面の下の仲間たちに向かって、双子は祈った。
俺たちはしばらくそこで風を受けていた。
本当ならのんびりしている場合じゃなかった。
さっきまで玄関で待ち伏せていたレッドリボンの兵士たちが、
大慌てで俺たちを追ってきているのが気配で分かる。
しかし俺は、双子が自分から行こうと言い出すのを待った。
俺は収容所で何があったのかを知らない。
誰がいたのかも知らない。
エヌ氏がどんな人物だったのか、村長一家は何人いたのか、
エス氏とかゼット氏は存在していたのか、何も知らない。
だから、ここにいることと先に行くことを天秤にかけるのは、俺にできる仕事じゃない。
2人の時間の重みは、俺には測れない。
- 49 名前:Classical名無しさん :04/09/24 21:48 ID:f8hXsMUA
- >>36
ワロタ、ヤムチャが今更ながらに活躍し始めてるw
- 50 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/25 01:33 ID:J4NftcRw
- >サイヤンさん
繰気弾が役にたってルー!!
っても指とは言え、相変わらず操作は必要なんですねw
すっかり悪者役のゴクウがすごいw
なぜか思わずヤムチャたちを応援してしまう
>押収さん
んー重いですね〜・・・
幼いながらも両親や知り合いの死という重荷を背負ってしまった双子。
これからどうなるのでしょ?
なんか想像つかない・・・原作のように収集していくんでしょうか?
続き楽しみにまってます^^
では自分も連日(?)のUpします
- 51 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/25 01:35 ID:J4NftcRw
- >樽漬けさん
すっかり洗脳されたヤムチャにwww
まぁヤムチャだしな ってのに
のびたのくせに!が重なってみえる(TT
ガンバレやむちゃ
- 52 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/25 01:36 ID:J4NftcRw
- >>前スレ819−827
3年間
------------------------------
第43話 奇跡の球
------------------------------
ドンドンドン!
ドアを叩く音が聞こえてきた。
まったく予期せぬ来客だ。
応対するのも億劫だ。どうせセールスか何かだろう。
暫くすれば勝手に立ち去ってくれるさ。
そう思っていた。
ドンドンドン!
しかし、その音は段々と大きくなる一方だ。
ドアが壊れるんじゃないか?とも思えるほどだ。
「いい加減に、開けやがれ!」
その声を聞いて、俺は心底驚いた。
その声の主は………。
- 53 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/25 01:36 ID:J4NftcRw
- 「ふん、相変わらずの事とは言え、ヘタレやがって…」
「・・・」
「まぁ、貴様のことだ。こんな事にも気付かないんだろうな…」
そう言って彼は、『何か』を机の上に置いた。
俺はどこかで見覚えのあった。
丸型で、大きな時計のようにも見えるその機械……
「こ、これは!!!」
「俺達もちょっと忙しかったんでな。渡すのが遅れてすまなかったな」
「どう使おうが、貴様の勝手だ」
「落ち着いたら、しっかり修行に励むんだぞ!」
「・・・ガンバレよ」
一瞬の沈黙の後、そう言って部屋を出ていくベジータ。
まさかベジータから励ましの言葉が聞けるとは……。
長生きはするもんだな。
- 54 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/25 01:37 ID:J4NftcRw
- 「はは・・・はははっ!」
「あはははは!!!!」
俺は気が狂ったように笑い転げる。
そうだ。そうだった。
この世界には、コレがあったんだ!
帰らぬ命、戻らぬ時、やり直しの出来ない人生・・・
その全てを一瞬にして変えてしまう『奇跡の球』が!!
俺はドラゴンレーダーを手にし、空へと駆け出していった。
今なら、この朝日も、希望の光に思えてくる。
待っててくれ、ランファン。
必ず、君を幸せにしてみせる!!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 55 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/25 01:37 ID:J4NftcRw
- それから数日……
天津飯の協力もあり、俺は無事に
全てのボールを集めることが出来た。
――そして
「出でよ!神龍!!そして願いを叶えたまえ!!!」
合言葉を叫ぶ。
轟音とともに、7つのボールが光輝き、
その中心から、光の帯が龍となって天駆ける。
いつ見ても、その姿には圧倒される・・・
「ドラゴンボールを七つ揃えし者よ!!
どんな願いでも一つだけ叶えてやろう・・・」
ゴクリ、と唾の飲み込む。
「俺の願いは……」
俺の願いは決まっている。
ランファンを幸せにしてやりたい。
だから―――
- 56 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/25 01:39 ID:J4NftcRw
- 「本当にいいのか?ヤムチャ」
天津飯が心配そうに見ている。
俺は黙って頷く。
「もう決めたことだ。」
「俺は彼女を・・・幸せにしてやりたいんだ……」
天津飯は何か言いかけたが、俺の決意を悟ってか、
それ以上何も言うことは無かった。
「俺の願いは――――――――!」
・・・・・
・・・・・
・・・・・
「願いは叶えてやった。では、さらばだ!!」
空は元通り明るくなり、ボールは四方へと飛び散っていく。
後に残された俺達は、何も言わずにその場を離れた。
- 57 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/25 01:40 ID:J4NftcRw
- 俺の願いは叶った。
きっと、これで彼女は幸せになれるだろう……。
そう。これで良かったんだ。
きっと、これで……。
明日になれば、ランファンの新しい人生が始まるはずだ。
希望に満ちた、幸せな人生が―。
空は晴れ渡っている。
秋が近づいているのを感じさせるような……
その日差しほどは暑くない、荒野の中。
俺は独り、黙って歩き始めた。
『Doragon Ball』
- 58 名前:Classical名無しさん :04/09/25 02:13 ID:k4Upiha6
- あげ
- 59 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/25 04:07 ID:JZX/UxY.
- 呑んでも呑まれるな、という台詞が体に染みる今日この頃。…未成年ですけど。いっきまーす。
- 60 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/25 04:08 ID:JZX/UxY.
- すごいの?ヤムチャさん。
カプセルコーポレーション社長、ブリーフ博士宅、庭。
悟空が事前にブリーフ博士に頼んでおいた、サイヤ人の宇宙船の改修は後、ステレオのスピーカーの位置だけとなっていた。
宇宙船の中。
「うーむ、ヤムチャ君もついていくらしいからのう。」
白衣、眼鏡、髭。いかにも博士、といった容貌の男が、煙草をくわえて考え事をしていた。
「ウルフハリケーンとか流されたら流石の悟空君もたまったもんじゃないじゃろう…やはりステレオは取り外しておくか。」
こうして、宇宙船は完成したのだった。
第九話
〜始動〜
巨大な、球状をした宇宙船が、轟音と共に飛び立っていく。
乗員は悟空、亀仙人、そしてヤムチャ。
飛んでいく宇宙船を確認するよう、ブリーフ博士は空を見上げている。そして、一言。
「ほう!急いで造った割にはちゃんと飛びおったわい!」
世の中の不祥事を全肯定するような言葉を、天下の大企業の社長が口にする。
「あっ、あれ!?悟空達は!?宇宙船は!?」
「ひょっとして、今の音…」
そのすぐ後に、直立二足歩行の豚とふわふわ浮かぶ猫、の様な生物、ウーロンとプーアルがやってきた。
「うむ。慌てて行ってしまった。」
「なんでぇ、水臭いな…挨拶ぐらいしてきゃいいのによ。」
「ヤムチャ様…何かあったのかなぁ。」
プーアルの言葉は、別の意味で当たっていた。むしろ、会わずに出発したのは正解と言えるだろう…
- 61 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/25 04:17 ID:JZX/UxY.
宇宙船内部。
「えへ、えへへ…ららぁ、ときがみえるよ…」ヤムチャは、宇宙空間に出た瞬間から、訳の分からない電波を受信していた。
「ま、いいや。さっそく修行しねぇと!」
「そうじゃのう。たった六日間で着いてしまうからの。時間が惜しいわぃ。」
二人は後ろで「見える、そこだ!」とか言いながらシャドウをしているヤムチャを無視して、重力装置をいじりだした。
「…と、界王様んとこは確か10倍の重力だって言ってたな…」
「精神と時の部屋もそうだと聞いたわぃ。」
「とりあえず、20倍ぐらいから慣れてったほうが良いかな?」
「うむ、そうじゃの。」
パネルを操作して、重力を操作するる悟空。
「よし、20倍…っぐわっ!」
悟空は重力、ではなく、突如横から突き出てきた拳を顔面に受け、吹っ飛んだ。当然、亀仙人、ではなくヤムチャのものだ。
- 62 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/25 04:21 ID:JZX/UxY.
- 「な!?ヤムチャ、何をしてるんじゃ!?」
亀仙人が叫ぶ。
さっきまで遠くに逝っていたヤムチャが急に戻って来たのですこしビビり気味だ。
ゆらり、と振り向くヤムチャ。
「駄目なんですよ…普通の特訓では花形を超える繰気弾は投げられないんですよ…巨人の星に成れないんですよ…」
前言撤回、まだ遠くに居るらしい。
「は?ちょ、ちょっと待て、待つんじゃヤムチャ、早まるな!?」
「ポチッとな!」
パネルを押すヤムチャ。だが、逝っている為か力の加減が出来ず、豪快に破壊されてしまった。
「ふぅ、助かったわぃ。いきなり100倍なんぞと言われたらどうしようかと…」
しかし、次の瞬間、ドズンッという豪快な音と共に地獄の六日間の幕が開けた…
ヤムチャの戦闘力
18800
界王拳…4倍まで無理なく使用可能
悟空の戦闘力
12000(病院で、瀕死状態からの復活をはたしているため戦闘力増加)
界王拳…3倍まで無理なく使用可能
亀仙人の戦闘力
15200
界王拳…4倍まで無理なく使用可能
- 63 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/25 04:23 ID:JZX/UxY.
- >サイヤンキラー…急にヘタレましたね、ヤムチャ…前まではなかなか格好良かったのですが…悟飯の健気さが涙を誘います。最近気の概念を知ったばかりのマーリンの方が気を操れている、というのもヘタレポイントが高いですね。頑張れヤムチャ!
>押収の…なかなか機転の効くヤムチャ。ここから双子をどうするのか、気になります。そして双子の姉の、僅かばかりの記憶を失う以前までの記憶。双子の、研究所での思い出。ヤムチャの心配りが良いです。
>三年間…ベジータの心配り、天津飯の協力。そして、ヤムチャの願い。ヤムチャにとっての幸せ、のベクトルは何処に向かうのでしょうか。少なくとも、ランファンにとっては大団円の方向に向かってるように感じられるので良かったです。
- 64 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/25 08:21 ID:J4NftcRw
- 事故レス
Doragonって!!!
Dragonじゃん(><
ほんまアホや(−−;
すんません
- 65 名前:Classical名無しさん :04/09/25 11:04 ID:FMtqhr4M
- >サイヤンキラー
すっげえ面白いんだけど、
本編と同じく、強さのインフレが主人公に都合よすぎるというか…。
マーリンって下級戦士の子どもっしょ?
地球人との混血児はめっちゃつよくなるってのは本編でもあったけど、ねー。
ベジータより強くなるっていうのは無理がありすぎぢゃねえ?
マーリンが超超超天才なのか、サイヤ人は修行したら誰でもめっちゃ強くなるから、
悟空やベジータは才能ナッシングだったのかってことに…。
でも、だったらもっと強いサイヤ人がゴロゴロいてもおかしくないし…。
強さのインフレによってつじつまあわなくなった本編と同じパターンぢゃん…。
>三年間
哀しいな、ヤムチャ。
でも哀しみがすべて帳消しになるDoragon Ballがある以上、
結局全部こうなっちゃうんだよな…。DBSSの限界を感じた。
- 66 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/09/25 16:04 ID:UWug/GjI
- 第四十三話「真気功砲」
精神と時の部屋から、なんとか脱出したヤムチャオズは魔人ブウに追いつき、何も無いところで戦わせようとする。
一応同意し、ついてきた魔人ブウ。そこに第三十六話で石化してから、回復した天津飯も居た。
ピッコロは一応事情を説明。
「悟飯は儀式に時間がかかっているのか、ならば真気功砲で奴を止める!!」
「ちなみに、真気功砲は約20時間、時間を稼げる」
ということで天津飯は後ろに隠れていた。
ヤムチャオズは
「おい、こっちだ!!!」
と言って、ブウを天津飯に背中を向けさせた。
「よし」
天津飯は気配を消しながら、上空へと向かう。
「真・気功砲!!!」
魔人ブウが地面に埋まり、這い上がってくる。
「はぁっ!はぁっ!…………」
埋まっては這い上がりを繰り返す魔人ブウ。
「よし、このスキに精神と時の部屋に修行しに行くぞ」
「280日ぐらいがタイムリミットだからな、それと一度フュージョンが切れると
183時間(精神と時の部屋内では)ぐらいフュージョン出来ないからな!」
よく一瞬で計算できるなと思いつつ、ピッコロを天津飯の見張りにおいて、精神と時の部屋に行った。
修行と言っても、戦闘能力はもうピークなので上がらないので、やはり新技開発。
その頃、地球のドラゴンボールが使われ、悪人を除いた、今日死んだ人を生き返らせた。(悟空、べジータなど)
もう一つの願いで、仙豆を出来るだけ作ってもらった。(1000粒くらい)
続く
- 67 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/09/25 16:05 ID:UWug/GjI
- 第四十四話「一人目の犠牲者」
悟空とべジータは生き返り、天界に着いた。
ヤムチャオズは精神と時の部屋へ。
「たしか、280日だったな、時計はあるし、大丈夫だろう」
ヤムチャオズは175日で狼牙風風斬と太陽拳の新技、狼牙太陽斬を編み出した。(ヤムチャだけでも使える)
さらに操気弾を超能力により操り、ヤムチャオズの餃子の人格が操ることにより、戦いながら操れるようになった。
「あと、135日くらいだな、さらに新技開発だ!」
その頃………
「界王神様、寝てませんか?」
「………ハッ!…し、素人にはそうみえるかも知れんな!素人には!」
あと8時間半………
- 68 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/09/25 16:05 ID:UWug/GjI
- さらに8時間経過………
「はぁっ!……ぐっ!!?」
天津飯のパワーが底をついた。
「くそっ!あと30分だぞ………こんな奴に任せるんじゃなかった」
天津飯は魔人ブウに殺されると思い、もう居なくなっていた。
「よくもやってくれたな………」
魔人ブウが立ち直り、ピッコロの方を向いた。
(こ、殺される!!!)
悟空はピッコロの状態を知り、すぐさま、ブウのところへ向かった。
「ピッコロは何処だ!!!?」
「ここだ」
と言って、腹を叩くブウ。
悟空は超3化して、ブウに襲い掛かった。
シンプルな攻撃をピッコロを吸収して頭の良くなったブウは軽くさばく。
そして、目から怪光線を放つ。
「ぐっ!あれはピッコロの技!」
悟空は太陽拳、かめはめ波など色々戦方を変えていく。
しかし、その撃った技を全てコピーされていたのだ。
「ちっ、真似できるのか」
尚も戦いが続き、決着はつかずにいた。
つづく
- 69 名前:Classical名無しさん :04/09/25 22:55 ID:KXo0e4IE
- >>65
どうでもいいけど、マーリンの母ちゃんは地球人じゃないぞ。
どうせ読むならちゃんと読めよ。
- 70 名前:Classical名無しさん :04/09/25 23:40 ID:uLkCgXJY
- サイヤン、三年間、押収のヤムチャ、すごいの?ヤムチャさん、青龍刀、まとめて乙です。
これだけ一気に来ると、感想はなかなか書きにくいので・・・スマソ。
- 71 名前:Classical名無しさん :04/09/26 00:31 ID://g9HWW6
- >>70
確実に読んでないやつがあるだろ、おまえ。
雰囲気を悪くするような事書くな。市ね。
- 72 名前:Classical名無しさん :04/09/26 01:10 ID:5CnXzqj2
- >>71
オマエガナー
- 73 名前:Classical名無しさん :04/09/26 01:29 ID:ky8D0OsI
- 本当に最近は皆さんノリに乗っているようで。
壊滅が噂された状況なので嬉しい限りです。
>>25 Saiyan Killer
かっこいー。操気弾が活躍してるっ!
それどころかまだまだ奥の深い技もあるようで。
足元がお留守な技と全身がお留守な技が組み合わさって何が生まれるんでしょうか
で、パパが苦戦してる中ヤムチャの話を落ち着いて聞いてる悟飯が心配です(笑
>>50 3年間
ついに完結ですか。おつかれさまでした。
変わったのはヤムチャだけではない所とか、ちゃんと時が流れてる所を感じさせますね。
最後の英字タイトルは、そう来たか! って感じです。やられたー。
セル戦後のヤムチャがネックレスを欲しがった事からも、二人は幸せになったと思いたいです。
>>59 すごいの? ヤムチャさん
「ヤムチャだし」の説得力は絶大ですね。
6日間の修行ツアー地獄編が開幕。いきなり100倍は修行どころじゃなさそうですが。
今の所最強の亀爺さんが一番心配です。ご老体だし(他二人は死にそうにないし)
果たして、ヤムチャが亀仙人の呪縛から逃れられる日は来るのでしょうか
- 74 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/26 01:55 ID:BLBpiN8Y
- >>63 65 73
感想ありがとうございます^^
あ、いちお、まだ完結ではないのです。
あと2話・・・プラス エピローグがあるか無いか・・くらいですね。
出来れば明日 Upしたいです★
ふぅ、思えば本当に予想以上に長かった・・・
では、また明日(たぶん) お目にかかります^^
- 75 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/26 04:50 ID:GS/rVLfs
- 眠いです。働き盛りです。いきます。
- 76 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/26 04:52 ID:GS/rVLfs
- すごいの?ヤムチャさん。
「うあぁぁぁっ!か、界王拳3倍だぁっ!」
「か、界王拳、2倍じゃあっ!」
「はっ!何だ、これは!?界王拳、2倍だっ!」
いきなりの異常な負荷に、界王拳を使い抵抗する悟空達。ヤムチャも、衝撃で目を醒ましたようだ。
「一体俺は何を…どうなってるんですか、武天老師様、悟空!」
「オメェが人工重力装置、ぶっ壊しちまったんじゃねぇか!」
「そ、そうなのか!?スマン!」
「そんな事はどうでもいいじゃろ!今は、この重力をなんとかせんと…」
ズンッ!
「ぐっ!また強くなったぁ!?」
「か、界王拳、4倍じゃあっ!」
「た、大変です、武天老師様!悟空がぁっ!」
「ぐぎぎ…オ、オラ、負けねぇぞ…!」
ベチャッ!
「ギャーッ!悟空が潰れたー!床が返り血で真っ赤にーっ!」
「せ、仙豆!それに雑巾は何処じゃあ!?」
「あ、あれ?ジイちゃん?へへ…久しぶりだな…オラ、スッゲー強くなったんだぞ…」
「「し、死ぬな、悟空ーっ!」」
第十話
〜到着〜
それは正に地獄だった。
いつ、強くなるか分からない、決して弱まってはくれない重力の恐怖。
少しでも気を抜くと、潰されてしまいそうなギリギリの負荷。
- 77 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/26 04:55 ID:GS/rVLfs
- 界王拳を常に維持しなければならない為、ろくな休息もとれず。
本来の規格外の負荷がかかっているらしく、軋み続ける宇宙船の恐怖。
壊れ逝く、ヤムチャの精神。
だが、彼等は負けられなかった。
ナメック星に居る仲間達の為に。
死んでいった、仲間達の為に。
そして、なにより…
「ぐぎぎ…し、死んで、たまる、かぁ!オ、オラ、もう生き返られねぇんだ!」
「ワシはこんな死に方は嫌じゃあ…!もっと、満足のいくよう逝きたいんじゃあ…!」
「死ぬの怖い、死ぬの怖い、死ぬの、怖ぁいぃ!」
自分の生存の為に。
そして、六日後。
最終的には、200倍を遥かに超えたであろう重力が。
常人離れした容量(キャパシティ)を持つ肉体が。
彼等の、異常なまでの生存本能が。
一つの奇跡となって、ナメック星に到着した。
- 78 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/26 04:56 ID:GS/rVLfs
- ドアが開く。
ボロボロの姿で、支えあいながら降りてくる3人。
「ああ、生きてるんだ、俺達…」
「永く、永く生きてきたが…こんなに『生』が素晴らしいものとは…気が付かなかったわい…」
「オラ、思わなかった…何でもないことがこんなに幸せだったなんて…思わなかった…」
そして、仙豆を食べ、服を着替え、3人で笑い、3人で泣き、3人で叫んだ。
「「「生きてるって!素っっ晴らしいぃぃー!!」」」
そんな3人を見届けて、満足したかのように。
自らの耐久性を超えた重力の負荷耐えきれず。
宇宙船は、爆発したのだった…
ヤムチャの戦闘力
230000
界王拳…15倍まで無理なく使用可能
悟空の戦闘力
250000
界王拳…16倍まで無理なく使用可能
亀仙人の戦闘力
220000
界王拳…15倍まで無理なく使用可能
仙豆…残り2個
第一部・ヤムチャと地獄の修行編〈完〉
- 79 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/26 05:02 ID:GS/rVLfs
- 感想、いろいろとありがとうございます。ここまでは、拙いながら原文が完成していたので、見直しながらほぼ、毎日うぷできました。原文有ってもこの程度かよ、とか言わないでくださいね。話の流れは最後まで決まっているので、完結できるよう、頑張ります。
>青龍刀…逃げんなよ、天さん。ヤムチャオズが修行している間に、ピッコロが吸収されてしまってあら、大変な状況ですね。新技が沢山で楽しみです。けど、ブウもどんどん強くなってるし…
ヤムチャ、死にませんように☆(笑)
- 80 名前:Classical名無しさん :04/09/26 05:10 ID:Xdod449o
- ご苦労。
- 81 名前:Classical名無しさん :04/09/26 09:08 ID:bOpflKoo
- すごいの?ヤムチャさん。乙。
戦闘力23万とはまた大奮発ですな。しかも15倍可って・・・。
もう一気にフリーザ戦に突入ですか?期待してますよー。
- 82 名前:Classical名無しさん :04/09/26 13:37 ID:FXT4dd3Q
- 原文有ってもこの程度かよww
- 83 名前:押収のヤムチャ11話 :04/09/26 20:52 ID:HUP0hiiw
- 「いいぞ、少しだけど気が集まってきた」
俺は半ば呆れたような口調で言った。
キューの手からは、
普段より2割から3割ほど高い密度の気が感じられた。
「自分では分からないけどな」
キューはそういうと力を抜いた。
「これでその集まった気をぶっ放せば、エネルギー波って奴になるわけか」
俺たちはすでに研究所を離れ、
岩場にへばりつくように生えた林の中を歩いていた。
歩きながらの簡単なアドバイスだけで、
キューは気のコントロールを覚えてしまった。
アールはまだ出来ていなかった。戦闘の才能は弟の方が上らしい。
「こいつを練習すれば強くなれるんだろ?」
「ああ。少なくとも俺を超えるところまでは行くんじゃないかな」
「じゃあ、こいつを完璧にマスターすれば、」
キューは唇を一度なめた。
「……レッドリボンをつぶせるな」
「お、おいおい……」
俺は驚いて言葉を詰まらせた。
「復讐する気か?」
「当然だろ?」
キューは上目遣いに俺をにらんだ。
「それだけのことをあいつらはしたんだ」
- 84 名前:押収のヤムチャ11話 :04/09/26 20:53 ID:HUP0hiiw
- 「馬鹿な……」
俺は首を振りながら言った。
「いや、気持ちは分かる。
分かるがその気持ちは、抑えなきゃいけないもんだ。
抑えなきゃ、命がない」
俺はもう一人の姉弟に目をやった。
「アールもやる気なのか?」
アールは下を向きながら歩いていた。
手を気巧砲を撃つときのような形にしている。
その手のひらのまわりに、通常より高い気が集まっているのが分かった。
気のコントロールに成功したのだ。
アールはそこで顔を上げた。
「私はどっちでもいい。でも、」
アールは再び顔を落として、気を練る練習を始めた。
そして言った。
「私たちが本当に強くなれるというんなら、
その力を復讐に使わない理由は無いんじゃない」
「強くなれると言っても、俺を超えた程度でとどまるはずだ」
「充分だろ?」
キューが挑むような口調で言った。
「ヤムチャさんは強い。
古い人造人間よりは強いって自分で言ってたじゃないか。
それに、ヤムチャさんは結局16号とまともに戦ってない。
本当にあいつより弱いかどうか分からない。
姉さんは弱いと見たみたいだけど。
どっちにしても、たいして差は無いんじゃないか?」
- 85 名前:押収のヤムチャ11話 :04/09/26 20:54 ID:HUP0hiiw
- 俺は頭を抱えたい気分だった。
キューは突然高いレベルの力に触れたせいで、
その大きさを判断できていない。
遠いところにいるものからすれば、太陽も月も大きさは同じだ。
でも月は壊れやすいか弱い星だ。
太陽はでかい。素材から月とは違う。
エネルギーも元気玉に影響するほどだ。手を出せば、火傷する。
そしてもっとでかい星もありふれている。
俺がこの中のどれにあたるかは、プーアル、お前には言わなくても分かる。
だがこの時点のキューには、言葉を尽くしても理解させるのは難しいだろう。
「……失敗することを考えるべきだ。
そして俺が失敗すると忠告していることも、な。
もし成功する見込みがあるんなら、俺は無理に止めたりしない。
慎重になれ。お前らがどれだけ多くの命を背負っているかは、
俺よりお前らの方が知っている」
「だから復讐するんじゃないか。
ヤムチャさんが知らないたくさんの人の恨みが、晴らされずに残ってるんだ」
「俺は一度殺されたことがある」
俺は話の切り口を変えた。キューの表情が少し動いた。
- 86 名前:押収のヤムチャ11話 :04/09/26 20:55 ID:HUP0hiiw
- 「殺したのは昔の敵の一味だ。下っ端だったがな。
その戦いの間に、俺の仲間のほとんども一度死んだ。
一味は敗れたが、一人生き残った。
そいつは……、
色々あって、俺と同じ場所に暮らしていたことがある」
「過去形だな」
アールが指摘した。
「ヤムチャさんがそいつを消したわけ?」
「いや、俺が引っ越しただけだ。
引っ越した理由もそいつには関係ない(帰れない理由には関係してるけどな)。
近くで過ごしていた当時、
俺も復讐を考えなかったわけじゃない。
それだけの理由はたぶんあったと思う。
だが俺はやらなかった。
実力の差ってのももちろんある。
でも、もっとそれ以前の話で、
俺とそいつの関係は、それほど悪いもんではなかったんだ。意外とな。
思うに、恨みから解放されるのには、復讐は必須じゃないんじゃないか?
それしかないように思える状況でも、
時間が過ぎれば違ってくるもんだ。違うと思うか?」
- 87 名前:押収のヤムチャ11話 :04/09/26 20:58 ID:HUP0hiiw
- 「そうかもしれない」
キューは一歩譲った。
「でも、レッドリボンを潰せるだけのパワーを手に入れても、
何もしないで時間を過ごすってのはいやだね」
「それだけの力が手に入らないから言ってる。
俺は今まで十年以上修行して、やっとここまでだ。
お前たちがいくら才能があっても、3年後に間に合うと思うか?」
キューが何か言おうとした矢先、まったく違う方向から声がした。
気配は感じなかった。
「ヤムチャの言うほうが正しい」
人造人間16号が、木陰からゆっくり歩み出てきた。
「お前たちの復讐が完遂されることは無い」
真っ先に動いたのは俺だった。
今まで隠していた気を解放し、
サッカーボールにでもするように、16号の頭部に思い切り蹴りを浴びせた。
16号は避けようとしなかった。蹴りを受けながらニッと笑った。
何かが動いたような気がしたときには、俺は吹っ飛ばされていた。
16号の左ジャブだと分かったときには、
俺は受身も取れずに近くの岩壁に打ち付けられていた。
すべてがワンテンポ遅れていた。16号の速さは桁違いだった。
一呼吸あって、キューとアールが同時に飛び出した。
「よせ、やめろ! 今度は命が無い!
俺の言うことは聞くって言ってただろうが!」
- 88 名前:押収のヤムチャ11話 :04/09/26 20:59 ID:HUP0hiiw
- 双子は俺の言葉を無視した。
計ったように正確な平行の軌道を取って、16号に向かって突進する。
アールは飛び上がって
16号の視界をふさぐようにしながら顔面に蹴りを放った。
キューはアールの身体をくぐるようにして
下段から急所目掛け足を振り上げた。
いい連携だった。
だが16号はわずかにバックステップしただけでそれをかわした。
振り下ろすアールの足と、蹴り上げるキューの足が絡まり、隙が出来た。
その足を16号に横からはたかれ、
双子は地面を転がるようにして吹っ飛ばされていった。
「手加減かよ。どういうつもりだ? これから命がけで戦おうって時に」
俺は言った。
双子の気は消えていない。
それに16号はこの状況でも気配を消したままだった。
「命がけで戦う?」
16号は眉を少し上げた。
「俺の方には、そのつもりはない」
「ああ……」
頭に血が上った。俺は乱暴に起き上がった。
「そうかい!」
前傾姿勢で16号に向かって突っ走った。
新狼牙風風拳。狙いは再び頭部だ。
だが次の瞬間、俺の手刀は空を切っていた。
- 89 名前:押収のヤムチャ11話 :04/09/26 21:03 ID:HUP0hiiw
- 反応する暇もなく、16号に後ろから突き飛ばされた。
俺は地面に突っ伏した。動きは、見えなかった。
「俺は戦うつもりはない」
16号の声が背後から聞こえてきた。
「俺がお前たちと戦おうとするなら、それはもう戦いにはならない。
一方的な、そう、狩りというやつになるだろう。俺にはそれは好ましくない」
「だからって、どうする……?」
俺は起き上がりながら聞いた。
「戦う以外に無いんじゃないのか、この状況」
「ここで死ぬか、それとも違う道か、選ぶのだ」
16号は淡々とした口調で言った。
「17、18号の設計図を出せ。10号の資料もな」
俺は舌を打つと、懐から3つの紙束を取り出した。
こんなことなら内容をもっと読んでおくべきだった。
いや、同じか。読んでも理解できないし、
理解してもどうせこれから俺はゲロに囚われる。
それか、殺される。
俺は名残を惜しむように、設計図を開いてみた。
紙を止めてあるクリップに手が触れた。
クリップはかすかに熱を持っている。何故熱を?
一瞬考えてから、俺は声を上げた。
「……まさか」
「そのクリップは発信機だ。ドクター・ゲロが事前に仕掛けていた。
俺はその反応を追ってここまできたのだ」
- 90 名前:押収のヤムチャ11話 :04/09/26 21:05 ID:HUP0hiiw
- ゲロの異常な周到さに、俺は舌を巻いた。
ペンギン型のロボット、ガス爆発、その後の密室、
隠し扉、そのすべてをクリアされたときにそなえて、
まだ罠を仕掛けておくとは。
レッドリボン軍が滅びてから10数年。
彼はその間ずっと復讐のために動いていたのだ。
そして計画を練っていた。
俺のような者が計画を邪魔しに来ることにも、
当然備えはしていたわけだ。わずかな憂いも残さないように。
16号が大きな手を差し出してきた。
その手に資料を乗せようとすると、何故か直前で引っ込めた。
「いいか、俺が
この資料を受け取った瞬間に生まれた隙を、お前たちは突くんだ。
渾身の技を浴びせられ、俺は一瞬体勢が崩れる。
その間にお前たちは逃げ出す。上手く隠れろ。俺はお前たちを見失う」
俺はぽかんと口をあけた。
「俺たちを逃がそうって言うのか?」
「俺が受けた命令は、設計図を取り返してこいということだけだった。
それに俺はソン・ゴクウ以外を狩ることに興味はない」
- 91 名前:押収のヤムチャ11話 :04/09/26 21:07 ID:HUP0hiiw
- 「興味がないからってお前……」
言いかけたが、深く追求するのはこちらの得にならないと思ってやめた。
「……いいんだな?
知らないぞ、失敗作扱いされてスクラップになっても」
「失敗作、か。
……可能性はあるが、廃棄されることはないだろう。
せいぜい配置転換と俺は見ている。
おそらく、とある生物が暴走したときに止める役だ。
戦いよりも気楽だ。かえっていい話だとも言えば言える。」
「お前の言うことはよく分からないな」
俺は笑いながら言った。
3年後にこの男と戦わずに済みそうなことが、何故か嬉しかった。
「……じゃあ、資料を渡すぞ」
「待て。双子が起きてきていない」
キューとアールは起き上がり、俺のそばまで歩いてきた。
俺は手短にこれからの行動を指示した。
「お前たちの復讐が完遂されることはない」
16号が双子に向かって言った。
「なぜなら、
復讐の相手であるレッドリボン軍が、3年後に完全に滅びるからだ。その予定だ」
「滅びる?」
キューが聞きとがめるような口調で言った。
「ヤムチャさんたちに負けるってことか?」
- 92 名前:押収のヤムチャ11話 :04/09/26 21:07 ID:HUP0hiiw
- 「いや、人造人間は残る。そしてソン・ゴクウを殺すだろう。
しかしレッドリボン軍の残党42名は全員自ら身を滅ぼす。
狂信のために。
自分の生命を、新しい人造人間のエネルギーの足しにするためにな」
「何かの実験台になるってことか?」
「それは少し違うが、本当のことを教える気は無い。
教えるのは、お前たち双子の復讐は無意味になると言うことだ。
放っておいてもレッドリボンは消滅する」
16号はそこで言葉を切った。
どうやら話はこれまでということらしい。
俺は16号に資料を渡した。
16号はそれをざっと確かめると、小さくうなずいた。
それを合図に、俺は渾身のかめはめ波を16号に浴びせた。
16号はワンテンポ遅れて地面に寝転がった。
わざとらしくて、少し笑えた。そして俺たちは走り出した。
「今の衝撃で、枝のツグミが飛び立ってしまった」
小走りに10メートルほど進んだとき、背後の16号がつぶやくのが聞こえた。
「昔命令で東の都に調査に行ったことがある。
そこでもあの鳥が鳴いていた。
こことは比べ物にならない数だった。そのせいで空気さえ違って思えた。
鳥を好きになった。その鳥を育む外の世界もな。
俺はこれから研究所に戻るが、
お前たちはあそこに戻る必要は無い。たとえ復讐のためにだとしても。
お前たちはこれから世界をめぐり、鳥の声を聞くのだ」
- 93 名前:Classical名無しさん :04/09/26 21:19 ID:2x47pgFE
- 感想よろ。
- 94 名前:Classical名無しさん :04/09/26 21:24 ID:Xdod449o
- ご苦労。
- 95 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:38 ID:BHCvusU6
- これから『ヘタレ王 ヤムチャ伝説』『ヤムチャの願い 最後の戦い』を投下します
ヤムチャの願いのほうがシリアス(にしてるつもり)です
投下が長くなると思いますがそこら辺はご了承ください
それでは
- 96 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:38 ID:BHCvusU6
- まずヘタレ王から投下します
- 97 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:39 ID:BHCvusU6
- 其之五十五
「ピッコロさんごめんなさい・・・
仇は討てたけど・・・逃げる力もなくなっちゃった・・・」
ドサッ
悟飯は気を使いすぎて地面に倒れ付す
一瞬死んだようにも見えたが、ただ気絶しているだけらしい
これで残ったメンバーは四人になった
ヘタレ、黒人アフロ、猫、ハゲ
もはやお笑いトリオのようなメンバーだ
「さあて・・・
そろそろ主役たる俺の出番かな?」
ヤムチャがしゃしゃり出る
これで新技が見れるのだろうか?
- 98 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:39 ID:BHCvusU6
- 其之五十六
「ナッパ!!」
ベジータは叫ぶ
「なんでぇ、ベジータ」
「奴の戦闘力は2200だ
くれぐれもなめてかかるなよ・・・」
「分かったぜ」
「選手交代ってとこかな?ナッパさんよ」
ヤムチャは出所不明の自信を持って言う
レベル的に餃子より下の奴がなぜここまで余裕なのか?
それは一年近く訓練した秘奥義にある
「美白野郎にはてこずらせてもらったからな
即効で終わりにしてやるぜ」
「ほざけ!!」
ヤムチャはナッパに突っ込んでいく!!
- 99 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:39 ID:BHCvusU6
- 其之五十七
「新・狼牙風々拳!!」
ガガガガガガガガガガッ!!
ヤムチャはスピードを生かした攻撃を繰り広げる!!
「やるじゃねぇか!」
と、いいつつもナッパもガードしたり反撃したりしている
「おらぁあ!!」
バキィィィ!!
ヤムチャはナッパの顔面に拳を入れる
だが戦闘力の差か、スピードは速いものの攻撃そのものはナッパにあまり効かない
ナッパが反撃に蹴りをかます
このままガードしたとしてもヤムチャでは大ダメージを受けてしまう
下手すれば腕がもげてしまうかもしれない・・
ヤムチャがすごいのはスピードであって、パワーやタフさ、スタミナはそんなにすごくはないのだ
だからヤムチャはガードすることができない
苦肉の策でナッパの蹴りを何とか受け流すヤムチャ
「はぁ・・はぁ・・・やるな・・・!!」
何とか無傷でここまで来たものの、ヤムチャは疲労を隠せずにいる
数分の手合わせでここまで疲労するとは・・
ここらへんで戦闘力の差が浮き彫りにされる・・・
- 100 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:39 ID:BHCvusU6
- 其之五十七
「はぁ・・はぁ・・・
これはとっておきだったんだがな・・・」
毎度のおなじみのこのセリフ
ヤムチャがいっぱいいっぱいになったときに出る
今のこの状態がそうだ
一方のナッパは余裕しゃくしゃくだ
「とっておきだと・・・?
みせてもらおうじゃねぇか」
「後でほえづらかくなよ・・?
行くぜ!!新・狼牙風々拳W!!」
・・・真・狼牙風々拳2じゃなかったのか?(其之四参照)
ここでそうツッコミ入れられるやつはこの場にいなかった
- 101 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:40 ID:BHCvusU6
- 其之五十八
「新・狼牙風々拳W?
なんなんだそれは?」
もはや作者に戦力外と見なされているクリリンは疑問に思う
「それは師が編み出した奥義
その戦い方はまるで狼の如し」
プーアルは律儀にクリリンに説明してあげる
「うおおおおおおお!!!」
ヤムチャのバックに狼のシルエットが浮かび上がる
ナッパに向かって走るヤムチャ
走り方までも狼そのものだ
動きも速い
「ガルルルルルルル!!」
そしてなんかもう狼そのものになっている
- 102 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:40 ID:BHCvusU6
- 其之五十九
「があああああ!!!」
ガブッ
ヤムチャはナッパに噛み付く
そしてそのあと爪で引っかいたり、また噛み付いたりと狼そのものの行動を繰り返す
もはや単なる狼である
「わおーーん!!」
「うるせぇ!!」
ベグシッ
ナッパパンチがヤムチャのボディーにヒット
ヤムチャは5mほど吹っ飛ぶ
ヤムチャは342のダメージを受けた
「キャインキャイン!!」
狼の走り方でプーアルたちがいる場所へ引き返す
もう何のためにこの技を編み出したのだろうか?
ヘタレを越えた戦士
それが・・・ヤムチャ・・・
- 103 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:41 ID:BHCvusU6
- ヘタレ王は投下終了
それではヤムチャの願いを投下いたします
- 104 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:41 ID:BHCvusU6
- セルは地球に向かった
何故ならば、そこにはドラゴンボールがあるからだ
ナメック星にもドラゴンボールがあると聞いたこともあるが、どこにあるか分からない
それに地球には自分を殺した人間がいる
すなわち・・・孫悟飯
今、自分が望んでいるのは自分を生き返らせること
そしてあの孫悟飯を自分の手で殺すことだ
しかし孫悟飯を殺すためには今のこの体では役不足
まずは自分を生き返らせ、肉体を取り戻してあいつと戦う
- 105 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:41 ID:BHCvusU6
- 「久しぶりだな・・・地球も・・・
十七年ぶりか・・・」
セルはユンザビットの崖の上に立っていた
いわゆる地球の果て・・
「ふん・・!」
セルは鼻を鳴らすと、一直線にカプセルコーポレーションに飛んでいった
まずはドラゴンレーダーを手に入れなければなるまい
話はそれからだ
- 106 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:41 ID:BHCvusU6
- カプセルコーポレーション
ここでベジータの家族は毎日を過ごしている
数年前に『ブラ』という娘も誕生した
戦闘力は普通の人間程度
この子のほうはトランクスのようにサイヤ人の血は濃くなかったようだ
ちなみにヤムチャもここで過ごしている
ヤムチャは住む場所がここしかない
ブルマのお情けでここに住まわせてもらっている
- 107 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:42 ID:BHCvusU6
- 「・・・!?」
ベジータは大きな気に気づく
悟空やベジータなどの強い男たちの気を混ぜたような気に
「どうしたの・・?ベジータ・・」
一緒に大きな庭を散歩していたブルマが問う
どうやらこの夫婦は暇なときには一緒に散歩するらしい
ベジータは毎日をトレーニングだけに過ごしているわけではないらしい
「逃げろブルマ
たぶんこの気は・・・セル」
「え・・?セルって一度悟飯くんが・・・」
「いいから逃げろ!!」
ブルマはベジータに促されてその場を去
- 108 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:42 ID:BHCvusU6
- 「くっくっく・・・ずいぶんお優しくなったな、ベジータ」
その声に気づいて上を見るベジータ
そこには死んだときに出てきた鬼に似ているような男
いや・・そのまんま鬼かもしれない
ぜんぜんセルとは似ても似つかない
しかし気の質を探ってみるとやはりセルだ
「大きなお世話だ
それよりてめぇどうやって地獄から出てきやがった・・?」
「この鬼に・・そう、俗に言う『憑依』したのだ
だが、精神と体が一致してないから満足にこの体を動かせないのだよ・・・」
セルは不敵に笑う・・
- 109 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:42 ID:BHCvusU6
- 精神と体の一致
それは以前ナメック星でカカロットから聞いたことがある
そう、たしかギニューのときだ
「・・・だからどうした」
「ふふ・・・」
タッ
ベジータの問いかけに答えもせず着地するセル
そしてベジータに近づく
ベジータはそれを警戒してかファイティングポーズをとる
「そんなにびびるなよベジータ・・・
お前の気のほうが大きいんだぞ・・?」
- 110 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:43 ID:BHCvusU6
- 「・・・俺と戦うつもりか・・・?」
「いや・・・」
セルは問いかけに答える
すると・・
シャッ
高速移動でベジータに近づき、腕をつかむ
「お前の体を・・貰い受ける!!」
「な・・!?」
ベジータは抗うが、セルの手はベジータの腕を離さない
超サイヤ人になれば簡単にはがせたのだが、パニックになったベジータはそれを考え付けなかった
- 111 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:45 ID:BHCvusU6
- ベジータは頭が重くなり、だんだん眠くなっていった・・・
そして意識は闇の底へと消えた・・・
「ふふ・・・これがベジータの体か・・・」
セルはベジータの体を乗っ取った
あの世の子鬼の時はタックルをするうちの偶然だったのだが、今回は違った
「今度は少し体が軽くなったぞ」
子鬼のときより体を動かしやすい
それは精神と体の関係だろう
ベジータは普通の人間より悪の気が大きい
彼は穏やかになったものの、悪の気を完全になくすことはできなかったようだ
- 112 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/26 21:46 ID:BHCvusU6
- >>107で最後の行に『去る』の『る』を忘れました
すいませんでした
では投下終了いたします
- 113 名前:Classical名無しさん :04/09/26 22:02 ID://g9HWW6
- >欧州のヤムチャ
いや、すごく面白い。まさかこんな意外な展開になるとは思わなかった。
ヤムチャかっこいいな!特に中盤のあたりなんか泣けたよ。
これからも頑張ってくれ。
>ヘタレ王
いや、すごく楽しい。まさかこれほど面白くなるとは思わなかった。
ヤムチャ素晴らしいな!特にラストあたりは最高。
これからも更新頼む。
>ヤムチャの願い
いや、すごく読ませるな。まさかこんな素晴らしくなるとは思わなかった。
ヤムチャ見事だな!特に出だしのシーンなんて絶品。
これからも楽しませてくれ。
- 114 名前:Classical名無しさん :04/09/26 22:15 ID:2x47pgFE
- >>チャパプット&樽漬け
青龍刀の二番煎じとはいえ見事荒らしSSをヤムスレに根付かせましたね。
これからも似たような厨房糞SSがどんどん増えていくのでしょうね。
- 115 名前:Classical名無しさん :04/09/26 22:36 ID:IuBerCMs
- 押収のスルーされっぷりは本当に気の毒だな。
量もすごく多く書いてるのに。挫けず頑張れよ。
今度俺も暇な時があったら読んでみるよ。
忙しいから無理だとは思うけど。
- 116 名前:Classical名無しさん :04/09/26 22:37 ID:RMd3R9Zo
- 樽漬けの方は割と面白いと思うのだが。
チャパプットは読んでいないが。
- 117 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:31 ID:lNx3mFRY
- ちょっと長くなると想いますが、一気にいきます^^
でわ
- 118 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:32 ID:lNx3mFRY
- >>52-57
3年間
------------------------------
第44話 最後の夜
------------------------------
西の都・・・大都会。
その郊外にある、小さなアパート。
その片隅にある、小さな部屋。
ここがランファンの家。
彼女はまだ眠り続けている。
きっと明日の朝までは起きないだろう……。
これが"俺達"の最後の夜だ。
俺は自分の荷物をまとめ始めた。
俺が居た痕跡を残さないように……
月が綺麗な夜だ。
自然と眼に涙が浮かぶ。
泣いちゃいけない。
そう想い慌てて目をこする。
彼女の"これから"を祝福しなければ。
- 119 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:33 ID:lNx3mFRY
- 「なぁランファン、覚えてるか?」
想いとは裏腹に涙は止まることを知らない。
「俺達が最初に出会った夜・・・」
「あの日も、こんな綺麗な月が出てたよな・・・」
まだ目覚めぬランファンの横で、独り言のように呟く。
「お前ったら、怪しい男に絡まれててさー。」
「そういえば、"あの店"まだ在るかな?」
「町外れのちっぽけなBARだったよなぁ〜」
「もっと気のきいた店を調べときゃ良かったな!」
「あん時は、急に泣き出すしよ〜。まったく困っちまったぜ?」
「そうそう、それでさ〜・・・」
喋りきれない思い出を、一つ一つ思い出しながら感傷に耽る。
いい思い出ばかりではない。
自分の不誠実さに呆れるような思いもある。
- 120 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:33 ID:lNx3mFRY
- (でも、それでも、俺は……)
「幸せに・・・なれよ」
(俺は、きっと君を……)
「愛してるよ・・・・ランファン」
(ずっと、君を愛していたんだ…)
――――もうすぐ夜明けが来る
俺に残された時間は、もうあまり無い。
外ではきっと、眩しい朝日が待っているだろう。
彼女にとって、それは祝福の陽射しとなるはずだ。
俺は静かに部屋を出る。
彼女が……笑顔で朝を迎えることを祈って―――
- 121 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:33 ID:lNx3mFRY
- 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
夢を見てた気がする。
何だか素敵な人に抱かれてた夢。
温かくって、ちょっぴり間抜けで・・・
起き上がって時計を見る。
時計の針は朝の9時を指していた。
いつもと変わりのない朝だ。
「うーーん!!」
思いっきり伸びをする。
そしてふっと"思い出す"。
(そうだ!今日から仕事を探しに行くつもりだったんだわ!)
そうだ。いつもと変わりの朝なんかじゃない。
今日は特別な日なんだわ!
急いで準備をすると、意気揚々と部屋を飛び出した。
- 122 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:35 ID:lNx3mFRY
- 今日からは借金の心配は無いんだわ!
もう夜の街に出なくていいの!
きっと明るい未来がアタシを待ってる……!!
今までは大嫌いだった太陽も好きになれそうな気がするわ。
浮かれ気分で、街を走りまわる。
こんなにも、この街が楽しく思えたのは、いつ以来だろうか?
・・・・・
今日は何て素敵な日でしょう!?
あっという間に就職も決まったの。
素敵な化粧品店よ♪
化粧慣れしたアタシには打ってつけだわ!
ついでに、素敵な人にも出会えるかしら?
なーんてね♪
- 123 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:38 ID:lNx3mFRY
- ほんのちょっと前までは絶望の淵に居たのに…
人生って判らないものだわ。
まさに"奇跡"ね!
神様に感謝しなくっちゃ♪
今までの分も、精一杯楽しく生きるわ!!
弟のためにも、、、アタシが幸せにならなくちゃ、ね。
今夜はゆっくり眠れそうだわ……
だって月がこんなに綺麗なんだもの♪
『Last Night』
- 124 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:39 ID:lNx3mFRY
- ------------------------------
最終話 それぞれの人生
------------------------------
俺があの日神龍に頼んだ願い・・・
それは、『彼女の健康と記憶の入れ替え』だった。
一つ・・とは言えない願いだったかもしれないが、
ありがたい事に、神龍は快く聞いてくれた。
薬に蝕まれた身体を、元通りの健康な状態に戻し、
そして『俺と出会ってからの記憶』を全て消してもらった……
借金が無くなった経緯や、これまでの間の記憶は
適当に埋めてもらえたようだ。
『俺との日々』は、彼女にとって辛いものだっただろう。
そんな事は容易に想像できた。
彼女には未来がある。
希望に満ちた新しい人生を送れるはずだ。
俺は、その邪魔をしたくはない。
- 125 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:39 ID:lNx3mFRY
- 『「本当にいいのか?ヤムチャ」』
天津飯の言葉がリフレインされる。
「これで・・・良かったんだよ。」
「ヤムチャさま・・・」
プーアルが寂しげにこっちを見る。
「そんな眼で見ないでくれよ?」
「まるで俺が不幸な人間みたいじゃないか・・・」
ふーっと息を吐いて、ふとカレンダーを見た。
本当の強敵、おそらく俺達が戦ったヤツより遥かに強い
『人造人間』が現れる日まで、もう後1年を切っていた。
西の都では、カプセルコーポレーションの社長の娘
―ブルマ―の出産祝いのニュースが溢れていた。
もうそんなに時間が経ったんだな……
- 126 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:39 ID:lNx3mFRY
- 時を同じくして、『あの事件』の話を聞いた。
ラルフの息子が病死した、という噂だ。
彼は病魔に冒されていたらしい。
異質なものとして生きる道
人として病気と闘いそして死に逝く道
どっちが良いかなんて判らない。
きっと、彼は…闇から抜け出し、
最期のその瞬間まで『生きた』のだろう……
俺はそう想うことにした。
「さ!また修行を再開しなくっちゃな!
これから忙しくなるぞ!!」
俺は複雑な感情が渦巻く自分の想いを
無理やりに押し込んで、修行へと出かけた。
- 127 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:39 ID:lNx3mFRY
- 俺の記憶があれば、きっと彼女は苦しむだろう。
―― 俺の願いは『彼女の幸せ』 ……それだけだ。
何度となく考えなおした。
2人の幸せな未来を望まなかったわけでもない。
ただ、彼女の一番の幸せを考えた時――
『俺は一緒には居られない』
何度考えても、その結論は変わらなかった。
いつか・・・いつの日か・・・
俺がもっと立派な男になれたなら、
その時、彼女に会いに行こう。
高価なネックレスでも手土産に……
今は、ただ静かに、彼女の幸せを祈ろう。
そう・・・これで・・・これで良かったんだ。
- 128 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:39 ID:lNx3mFRY
- あの日以来、俺は誰にも会わなくなった。
人造人間戦も、もう間近に迫っていた。
黙々とプーアルとともに修行に励む日々が続く。
100%吹っ切れたかと言えば、そうではない。
今でもランファンのことを思うと、
思い悩む事もある。
きっと彼女は、この街で楽しく幸せに暮しているだろう。
自分はまだ、釣り合うに値しない男だ。
いつものように、昼はバイト、夕方〜夜は修行の日々が続く。
思えばプーアルには、いつも苦労を掛け続けてきた。
あの事件の時も、俺に変わって動き回ってくれて…
俺が半分諦めていた時に、アイツが居なかったら
今頃どうなっていたことか・・・
今度のバイト代が入ったら、何かウマイもんでも
食わせてやろう。
そんな事を考えながら、月日は流れていった。
- 129 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:39 ID:lNx3mFRY
- 「行ってくるぜ!」
「はい〜ヤムチャさま、お気をつけてー!」
その日はちょっと早めに家を出た。
バイトの時間までは、もう少しある。
俺は新しい必殺技のことなど考えながら歩いていた。
ドン!!
不意に身体がよろける。
誰かとぶつかってしまったようだ。
「すみませんー!」
「ごめんなさいー!」
- 130 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:40 ID:lNx3mFRY
- 俺は一瞬 我が目を疑った。
なんという偶然だろうか?
ほんの数秒の間に様々な感情がこみ上げてくる。
俺はしばらく動けずにいた。
「あの〜大丈夫ですか?」
"彼女"が声を掛けてきた。
その声に懐かしさと愛おしさを感じる……
だが、彼女にとって、もう俺は『ただの知らない人間』だ。
俺は目まぐるしく動く感情を押さえ、
何とか平静を装いながら答えた。
「え、あ、あぁ、大丈夫だよ。君こそ、大丈夫かい?」
「はい!私なら大丈夫ですよー♪」
そう言って、地面に落ちた書類を広い集める彼女。
明るく元気な声だった……
- 131 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:41 ID:lNx3mFRY
- きっと幸せに生きているだろう・・・
そう信じてはいても、確かめる機会など無かった。
この偶然に少しだけ感謝する。
目前でいきいきとしている彼女を見れて、本当に良かった。
彼女は、もう新しい人生を歩き始めているのだ……
安心感と、少しばかりの寂しさを感じながら、
足元に落ちたその一枚を拾う。
化粧品のチラシのようだった。
彼女の今の働き場所だろうか?
俺は黙って、拾い上げたその一枚を彼女に渡す。
- 132 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:41 ID:lNx3mFRY
- 「あ、ありがとうございます!!」
まぶしいばかりの笑顔。
彼女の幸せそうな表情を見て、改めて思う。
これで良かったのだ・・・と。
「ガンバレ、よ」
俺は聞こえないような小声で言った。
「え?えーと、ありがとうございましたー!」
そう言って歩き出す彼女。
何か急いでいるようだ。
時は、誰にでも、何にでも、平等に流れていくんだろう。
そしてこれからも、時は止まることを知らない。
俺も、背を向けて歩き始める。
2人の距離はだんだんと離れていった……
- 133 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:46 ID:lNx3mFRY
- 例え、ほんの一瞬だったとしても、
2人が判り合えたのは、紛れも無い事実だ。
俺の心の中には、彼女の言葉が息づいている。
こうやって"想い"の一つ一つを積み重ねて、
人は成長していくのだろう・・・
この切なさを抜けた後には、
俺はもう少し強くなれるだろうか?
結局俺は、皆の中で一番弱いままかもしれない。
でも、それでいい。
俺は、彼女を・・・
一人の人間を救うことが出来たんだ。
皆のように地球を守るなんて出来やしないかもしれない。
それでも、俺はたった一人の人なら守る事が出来た。
- 134 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:47 ID:lNx3mFRY
- 俺も、俺の信じる道を精一杯に生きよう。
今はもう別の道を歩き始めた彼女のためにも。
さようなら、ランファン。
俺と同じ哀しみを背負った人よ…
願わくば、これからの人生が
彼女にとって、素晴らしいものになるように。
さようなら、ランファン。
俺が心から愛した人よ……
どうか、どうか、幸せに……
『Life is Beautiful』
3年間 完
- 135 名前:k ◆loUZiLh1JQ :04/09/27 00:52 ID:lNx3mFRY
- というワケで 無事完結です★
本当に長くなってしまいました^^;
想っていた以上に色々と大変で…
SSも初めての挑戦でしたが、何とか完結まで辿りつきました。
読んでくださった方々、応援してくださった方々…
本当に感謝の言葉が見つからないくらい、感謝しております。
自分の中のヤムチャは、というか 人間はもっと黒々としたもので、
それを何とか乗り越える強さと儚さを書きたかった、、というのが
最初の動機でした。
なんか支離滅裂なあとがきですね^^;
エピローグも書いたのですが、陳腐になりそうで、、、
こっちには書かないでおきますw
今後の2人の展開は、皆様の想像にお任せで♪
それでは、最期に、、
本当にご愛読ありがとうございました。
長文 駄文 失礼いたします From k
- 136 名前:Classical名無しさん :04/09/27 01:44 ID:itUjivtQ
- 面白かったよ、読んでないけど
- 137 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/27 01:53 ID:Y4vZZ8xM
- 祝・三年間、完結!作品は出来てないのでうぷできませんが、三年間完結記念にいろいろ書いていきます!その前に、他の作品の感想をば。
>押収の…いろいろ言われていますけど、面白いです。マジで。ヤムチャ達を逃がす16号がスゴく格好良いです。双子にも何か想うところが有ったのでしょうね。このまま行くと、やはり17、18号は彼等ではないのでしょうか?展開に、期待です。
>ヘタレ王…ヤムチャ、弱っ!技も少年時代の悟空の狂拳のパクりだし。まぁ、後ろには強力な面子が控えてますからね。ヤムチャが死なないよう、祈るばかりです。
>願い…ヤムチャ、お情けで居候。憐れ…この時点で、セルより圧倒的な力量を持っているベジータの精神を眠らせる事が出来るということは、ほぼ全てのキャラの体を操れるという事になりますね。ヤムチャの出番は有るのか…
- 138 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/27 02:14 ID:Y4vZZ8xM
- そして、
>三年間…ランファン、ヤムチャはこれからが大変ですね。幸せになるため、努力して欲しいです。特にヤムチャは(笑)。まぁ、三年間、のヤムチャなら、きっと、もうヘタレないと思います。
さて、もう何時から続いていたかは俺の脳味噌が腐っていて、思い出せませんが、かなり思い出深いです。
これほど、ヤムチャという人間の造形がハッキリしている小説は珍しいと思います。皆、ネタにばっかするんで(笑)。まぁ、ネタで書かなかったとしても、ここまでハッキリしたヤムチャはまずできないでしょう。
そして、ヤムチャを取り巻く環境の一つ一つがヤムチャの成長を促していく姿か良いと思います。
個人的な見方ですが、この話の中でふらふら腐っているのはヤムチャだけなんですよね。他のキャラは、善であれ、悪であれ、何かしっかりしているものを持っています。ラルフの息子は別とすれば、ですが。
だから仲間ならヤムチャを放っておけなかった。敵なら侮った。そしてそれがヤムチャを成長させたんだと思います。素晴らしかったと思います。
感想、長くなった上、あまりまとまりのない文章になりましたが、k様、読んで頂けるとこれ幸いです。長々と失礼しました。
- 139 名前:65 :04/09/27 10:01 ID:pLNJPkbY
- >>69
よくわからんが、地球人との混血児は強
くなるって設定はあったけど、どっか知らん星の混血児も
見違えるほど強くなってるのがおかしいっつってんの。
てめぇはアフォか? それとも高度な釣りか?
書くまえにちょっとは考えろ。
けど、亀レスごめんね。
- 140 名前:Classical名無しさん :04/09/27 11:35 ID:QJqxTxtQ
- >>139
うまいねw
でも確かに言われてみればそうだ。どうなんですかね?サイヤンさん?
- 141 名前:Classical名無しさん :04/09/27 13:41 ID:RWy5p.o2
- >>139-140
設定でつっこみどころが多いのはサイヤンばかりじゃないぞ。
復讐の狼、ヤムドラだって細かいところをつっこめばキリがない。
つっこみたいだけならそれでいいけど。
- 142 名前:Classical名無しさん :04/09/27 13:46 ID:KdSnqquk
- >>140
腕?
>>141
ハラでも痛えのか?
- 143 名前:65 :04/09/27 14:14 ID:pLNJPkbY
- >>141
つっこみどころをつつき出すとキリがないのは確かだけど、
>>65でも書いたように、サイヤンはせっかく面白いんだし、二次創作なんだから
本編がつまらなくなった原因をわざわざトレースするのはもったいないと思っただけ。
本編のつまらなくなったのって、強さの急激なインフレのせいだよな?!
初代ピッコロ大魔王の強さなんて、後半では多分チャオズにも遠く及ばないし…。
>>142
なんか…
つまんないよ?
- 144 名前:Classical名無しさん :04/09/27 14:37 ID:78sM4tEA
- >>143
マジレスするとだな、インフレは最低限に抑えてると思うぞ。サイヤンは。
たぶん超悟空の戦闘力は1000万ぐらいで、マーリンは界王拳10倍で400万ぐらいと思う。
と言う事は素で40万ぐらいだな。5ヶ月修行して3万→40万ぐらいならまだ許容範囲じゃないか?
悟空だって半年で400→8000になったんだし。
それと混血については何とも言えんね。地球人との混血なら強くなるのは原作にあるけど、
地球人限定と決まってる訳でも無いんじゃないかな。たまたま地球人に似たタイプの宇宙人
だったんじゃない?
ま、ホントのところは作者に聞かなきゃ分からんのだろうけど。
- 145 名前:65 :04/09/27 14:43 ID:pLNJPkbY
- >>144
>3万→40万ぐらいならまだ許容範囲じゃないか?
ここに一番ひっかかってるんで。
ベジータでも地球来たときは3万もなかったし。
3万→40万は許容できても、そもそも3万ってのがないだろ…。
混血児だから…ってことなら他の下級戦士もレイープなんてやりまくってるだろうから、
もっとスーパー戦士がいっぱいいてもおかしくないじゃん。
まあ、でも、どうでもいいか…。
- 146 名前:Classical名無しさん :04/09/27 17:36 ID:vU2yZoMA
- もう片方の看板の3年間が終わったのに、
ほとんどの住人が「乙」すら書かない事に
このスレの住民の冷たさと、人の少なさを感じさせるな。
65よ、議論はいいが少し時をわきまえろよ。
この亀レスは狙ったタイミングに思えてしまう。
3年間作者さん、本当にお疲れ様でした。
正直、今まで読んでいませんでしたが、
土日で読破させて頂こうと思います。
- 147 名前:146 :04/09/27 17:39 ID:vU2yZoMA
- 俺のID、大魔王ゾーマだ!
まじめな事書いた後にくだらない事ごめん。
- 148 名前:トグサ :04/09/27 18:16 ID:kFrOFaIs
- ポルトガルはリスボン。ポルトガルはリスボンったらポルトガルはリスボン。
「メリア! メリアーッ!!」
2人の男女が昼下がりの街中にいた。
夫の方(どうでもいいが、名はマルコ)は、さすが刑事だけあって、娘の近く
にいたと思われる――娘は街中央のカフェに置いてきていた――カフェの店員
などに聞き込みをしていた。
妻のアニーの方はというと、闇雲に街を走り回りながら、大声で娘の名を叫ぶ
だけだ。いかにも素人っぽい探し方で好感が持てる。
(何故……私はあの子の為にこんなにも必死になれるの……? 私は、もう、
あの子を愛してはいないはずなのに。どうして、どうして――)
- 149 名前:トグサ :04/09/27 18:16 ID:kFrOFaIs
- 「おにいちゃんありがとう! あっちのこわいおにいちゃんがわたしのことを〜」
前回の1レス目と今回の冒頭に、愚にもつかない下衆似非メロドラマを書いた
のはなんでかっていうと、言うまでもなくこの子がメリアだからなのだが。可哀想な
ことに、今回の出来事のおかげでこの子は一生男を愛することが出来なくなるの
だが、そんなモンは今後詳しく書いたりもしないし、本当にスレ違いになってしまう
しなによりつまらん。ただ、トグサのおかげで未来を潰された子が一人できたって
だけのこと。所詮創作物のキャラがどうなろうがどうでもいいね。
「……さっきから、何を呟いている?」
メリアを助けた男――多分、あのマフィアからの刺客――が、何だか呆れた様子
でトグサ≠ノ言った。
「んああ、すっきりしたァ〜。いやさ、この変態の残留思念が凄まじいことになって
たんで、それを脳から追い出す為にこっちも滅茶苦茶思ってみたのさ」
「口に出してたが……さっきはロリだのぷにだの……」
「それは昨日書いたような気がするけど、馬鹿が間違ってコピーしてない文章データ
消しちゃったから、一生表には出ないな」
「貴様は、何者だ?」
「俺は……ロボだ」
「トグサ コウジ、ではなく……」
「そう、ロボ。お前らは俺の方に用があるんだろう? 俺はないが。大体、100%勝ち
負けのわかってる勝負なんて、俺が読者でも見たくないね。俺が現世の人間に負けるか」
トグサ≠ヘ、相手を舐めた面で哂った。つうかマジでつまらんから書く気しない。
- 150 名前:トグサ :04/09/27 18:17 ID:kFrOFaIs
- 「ん……んん」
朝――トグサはベットの中で目覚めた。
「……夢オチかあ……初めて使ったけど、なんかいいな」
『夢じゃねえよ』
トグサの内からロボの声がした。ちょっと前のトグサなら驚いてベットの下に落下し、その
衝撃で脳の中の銃弾が揺れ、死んだ方がマシな激痛に襲われるところだったろうが、さすが
にそれなりに年食ってるだけあってか、もうすっかり対応した。
「夢じゃないのか? なんか夢精してるが」
『それは本当に夢だったんだろ。大方幼女と仲良くやってる夢でもみたんだろうがな……まあ、
どうでもいい。昨日はなかなか有意義だったぜ。この体では力が使いきれないこともわかったし』
「ふんふん」
『それでも、現世の人間には労せず勝利することが出来るってこともわかった』
「なるほど」
『でも、あの組織にはまだまだ上の、下手したら人間の限界を遥かに超えたような奴がいるって
ことも聞き出せた』
「どの組織?」
『ああ、そういや昨日お前が精神的に犯したメリアって幼女は、無事両親と会えたようだな。トラウマ
にならないといいな。どうでもいいが』
「メリア!! そうだ、確か、夢に出てきたあの子がメリア……うわああああああああああ!!!!!!」
人間ってここまで狂えるのか、とロボは思った。そのゴミの体の中で。
- 151 名前:トグサ :04/09/27 18:18 ID:kFrOFaIs
- 鬱蒼とした部屋から離れ、舞台はリスボン郊外の丘に移る。
「メリア……いいのね? ママと一緒に住むことになっても……」
「うん……おとこのひと、こわいの。パパでもだめ」
メリアは、自分の体の半分ほどの大きさのウサギの縫いぐるみをぎゅっと抱き締めていた。
妻、いや、今はもうただの1人の女となったアニーは、娘への愛を思い出していた。無くしたのではない、
ただ、引きずられていただけなのだ。自分以外の女と子供を作り、それをひた隠しにしていた最愛の夫への
煮えくり返るような怒りに。勿論、正直に言われてもどうも変わらないが、自分はそれほどまでに夫に思われ
ていないのかと思うと、悲しいのと同時に、火が吹き出そうだった。だから、夫の収入がなくなってもそれなり
の生活が送れるよう準備を整えた後、離婚を切り出したのだ。親権は夫に譲る予定だったが、前述したように
娘への愛を思い出したのと、メリアが極端に夫に拒否反応を示すのを見て居た堪れなくなったために、自分が
持つことになった。また、夫もそれを強く望んでいた。図らずも、すっかり愛の冷めた男の最後の望みを聞くこと
になって、アニーは自嘲気味に笑った。
「いいのよ。焦らず、ゆっくりと治していきましょう。私達には、長い時間が残っているんだからね」
- 152 名前:65 :04/09/27 19:12 ID:pLNJPkbY
- >>146
ごめん(´・ω・`) …でも読んでないのかよorz
別についでじゃないけど…
>3年間
最終回まで全部読ませていただきました。
ヤムチャSSは、正直最後はDBで何とかなるじゃん的なところがあるので、
どうしてもシリアスな展開は('A`)だと思っていたのですが、
三年間では登場人物の微妙な心情をきめ細かに表現されていて、
作品中のヤムチャのようにDBの存在を忘れてしまってました。
結局ヤムチャはヘタレっぽいキャラは相変わらずながらも、
精神的な成長が見られたので何となく救われた想いです。
お疲れさまでした。
- 153 名前:YN :04/09/27 20:02 ID:2FS0/A3.
- 第8ページ「不明」
ボンッ―――。
ピッコロの掌から、気が込められた弾が放たれる。
その弾は正確にヤムチャへと目掛け、飛んでいく。
「そんなもんっ!」
ヤムチャは軽く左手で振り払い、左方に弾く。
「甘いッ!」
―――――ドカッ。
瞬時にしてヤムチャの頭上に接近したピッコロは、
隙の出来たヤムチャの頭に、強烈な踵下ろしを食らわせる。
頭から数量の血を流し、ものの見事に吹き飛ぶヤムチャ。
「くそっ・・・・界王拳――三倍っ」
今のヤムチャならば、恐らく50倍までの界王拳など、何とか扱えるだろう。
だが、所詮その程度ではピッコロ等の足元にも及ぶまい。
ヤムチャも、それは十分承知の上だ。
しかし、ヤムチャの勝算は別にあった。
人類では恐らく、ヤムチャしか手にし得ない、他でもないあの邪悪なる能力。
- 154 名前:YN :04/09/27 20:02 ID:2FS0/A3.
- ヤムチャは足を地面に踏み留め、軽く土埃を起こし、姿を消す。
勿論、自分自身から漏れ出す気も消してだが。
「ちぃ・・・・だが俺を放っておく訳にも如何だろうな」
ピッコロは足を止め、挑発気味に居場所の分からぬヤムチャに話し掛ける。
「・・・・!?」
刹那、ふっ、と砂埃の中から先程のヤムチャに比べるととても微弱な物だ。
それも一つではない。数十個もだ。
その『何か』の一つが、ピッコロに迫る。
ピッコロは紙一重で避けるが、器用にその『何か』はUターンし、ピッコロの背に当たる。
「こ、これは・・・・?」
ピッコロは倒れそうになりつつ、『何か』の存在に気付く。
「そ・・・・・・繰気―――弾!?」
いつの頃か、ピッコロの脳裏に古い記憶が過る。
これはピッコロと融合した、神の記憶だ。
神は人間の姿を借りた時、この技を目にした事があった。
それをニタリと笑いながらピッコロを見つめるヤムチャ。
彼の眼が、赤く、赤く染まっていく。
そして、ピッコロの名が分かる、筈であった。
- 155 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/27 21:18 ID:3LXEejaQ
- 遅くなってすみませんがkさんお疲れ様でした
てか初めてSSに挑戦したという事に驚きました
初めての挑戦であそこまでのレベルですか・・・
それでは作品を投下したいと思います
『ヤムチャの願い 最後の戦い』です
それでは
- 156 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/27 21:18 ID:3LXEejaQ
- セルは考えた
今度は孫悟空や孫悟飯の肉体を乗っ取ろうか
しかし、よく考えてみると彼らには悪の気がまったくと言っていいほどない
戦うどころか体をうまく動かすこともままならないだろう
ならピッコロか?
いや、ピッコロも悪の気はあるとはいえベジータよりは悪の気は少ない
それに強さの関係でもパワーダウンは必至だろう
ならばこのままでドラゴンボールを探そう
ベジータの力も充分発揮することはできないが、他の奴らよりを乗っ取るよりマシなはずだ
- 157 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/27 21:19 ID:3LXEejaQ
- ベジータの体を乗っ取ったセルは家の中に入る
玄関に入るとベジータによって避難させられたブルマがいた
「ブルマ・・・ドラゴンレーダーはどこだ?」
「確か・・・二階のあたしの部屋にあったと思ったけど・・・
それよりセルがいたんでしょ・・・?倒したの・・・?」
ブルマがそういうとセルは不敵に笑う
そして・・・
ズンッ!!
セルはブルマの胴を貫いた
「ベジー・・・タ・・・・?」
「ふふ・・・
ベジータはな、私が乗っ取った・・・」
セルがそれを言い終わる前にブルマの命の灯火は消え去った
- 158 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/27 21:19 ID:3LXEejaQ
- セルはブルマの部屋でたしかにドラゴンレーダーを発見できた
「一番近いところにあるボールは南西に30公里か・・・」
そう言うとセルは壁を破壊し、外へ飛んでいった
しかしセルは気づかなかった
一部始終を見ていた者がいた事を
ヤムチャの存在を・・・
- 159 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/27 21:19 ID:3LXEejaQ
- 「・・大変だ!!セルが復活した!!」
この事柄をヤムチャはみんなに伝える
居場所が分かっている孫家のみんなや、クリリン、サタン達、天界のみんな
そして・・・偶然家に居合わせなかったトランクスに・・・
詳しい話は省いてみんなを天界に集める
「セルが復活したって・・・どういうことですか?ヤムチャさん」
セルを倒した悟飯が問う
一番この事が信じられないといった様子だ
- 160 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/27 21:20 ID:3LXEejaQ
- 「セルが・・・あの世からやってきたセルがベジータの肉体を乗っ取ったんだ」
「パパの肉体を!?」
今度はトランクスが驚愕する
ヤムチャは一瞬すべてを話していいものかと悩んだ
すべてを話したら・・・
母の死を知ったらトランクスがショックを受けるだろう
しかし隠したところでいつかは知れること
ヤムチャは全てを話すことにした・・
- 161 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/09/27 21:21 ID:3LXEejaQ
- では投下終了いたします
- 162 名前:課長ヤムチャ :04/09/27 22:34 ID:DLfQoWj2
- クリリン課長「ヤムチャ君、君に話がある。」
ヤムチャは課長に呼び出された。
クリリン課長「わしが今年限りで定年なのは知っていると思う。」
ヤムチャ「なごりおしい限りで。」
クリリン課長「で、わしのあと課長を勤めるのは、ヤムチャ君、きみだ!!」
かくしてヤムチャは翌年4月から課長を勤めることになった。
ヤムチャ課長「と、いうわけで諸君、この私が今度の人事で課長を
勤めることになった。よろしく!」
べジータ「貴様などに勤めきれるわけが無いだろう!」
ヤムチャ課長「狼牙風々拳!!!!」
「ぐふぁぁ!!!」
ピッコロ「む、むごい!!」
ヤムチャ課長「しまった!!!みんな、このことは人事に
黙っておいてくれ、よろしく。」
- 163 名前:Classical名無しさん :04/09/28 00:46 ID:wHxQUfZ.
- リスボンがよかった。
- 164 名前:Classical名無しさん :04/09/28 02:08 ID:hfxbM08Q
- ちょっとk氏への感想が少なすぎないか…?
- 165 名前:Classical名無しさん :04/09/28 06:31 ID:mwQ62BE.
- 住民の少なさがわかってしまったな。
まともな感想は職人除けば一人だけだし。
その一人も、時を読まずに論議してた人だし。
(素直に謝って感想付けたのは評価できる)
俺?
俺は146だから読破した後の月曜日に
感想を書かせて頂く。
- 166 名前:ヤムチャッカ :04/09/28 14:17 ID:AnSVpKZg
- >>K氏乙です。
今までのヤムチャSSの中でも、特に心情などの面がうまく書かれていました。
とても楽しめました。次回作期待してます。
さーて、哀戦士でも書くか〜。何話だったかな次。
- 167 名前:〜スーパーコンビ!ヤム&キュイ!〜 :04/09/28 21:45 ID:1f8vCjfs
- 最終話 バラウリロックンロール
初の冠から半年後、彼らはばら売りをされることになった、先にピンとして
スタ−トをきったのは、ヤムチャのほうだった。
キュイよりも人望が厚く、華のあるヤムチャが先に売れるのは当然のことだったのかもしれない
それと同時に2人の番組も増え、世間からは「なぜあの面白くないキュイとかいうやつが
売れているんだろう?」
という声が出はじめていた。ところがどっこい!ヤムチャのばら売りから1年後、
なんとキュイのばら売りがされることになったのである。
キュイ「ついにきまったよ。」
ヤムチャ「よかったじゃないか」
キュイ「まさかゴールデンとはな。世間には俺を面白いと思うやつがいてくれたって事かなぁ?」
ヤムチャ「かもな。キュイ、、、」
- 168 名前:〜スーパーコンビ!ヤム&キュイ!〜 :04/09/28 21:45 ID:1f8vCjfs
- ヤムチャはタバコを一本取り出し言った。
「この番組、今クールで終わりらしいぜ。」
キュイ「な、なんだって!!!二人でやってる中では一番人気のある番組のはずだったのに!」
ヤムチャ「あと一ヶ月でほかの2本も終わる。まあ、おちこむなよ。」
キュイ「お前が、お前がいけないんだ!!」
ヤムチャ「あ!?」
キュイ「お前が自分一人の番組にばかりウェイトをあてすぎたんだ!!」
ヤムチャ「そ、そんなおまえ!!」
コンビ解消...
突然すぎる出来事であった。メディアはいっせいに取り上げた。
ヤムチャもキュイもピンの番組はいつもどおり続けたが、もうそこにヤムチャンキュイチャンの
姿は無かった。
なんとこの直後、キュイが自らの番組でとんでもないことを発言する。
キュイ「あの男はねぇ、盗賊やってたんですよ、盗賊。」
この発言をきっかけに、ヤムチャは世間から干され番組も一本もなくなってしまった。
キュイの一人勝ちと思いきや、この後すぐキュイの番組もなくなってしまった。
キュイ「くそ!ごめんよヤムチャ、俺が間違ってた、俺たちは二人で一人前だったんだ。すまなかった!!」
ヤムチャはその後一般人に戻り、キュイもいつのまにかブラウン管から姿を消したという。
- 169 名前:チャムヤ作者 :04/09/28 21:50 ID:1f8vCjfs
- 全部終わりました、なんかすっきりとしましたね。
あと課長は私が書いたんでございますが。どうでしょうか?
ヤムキュイは時間が空きすぎてしまったかもしれませんね、では。
- 170 名前:Classical名無しさん :04/09/28 21:57 ID:hfxbM08Q
- >>169
I回も読んだこと無いけど、
DBSSでまさかヤムチャとキュイを使うとは…。
かわった作者だな…。
これ、いつから続いてるの?
いや、別に読みたくはないけど…。
いつからやってたのかなーっと思って…。
- 171 名前:Classical名無しさん :04/09/28 21:58 ID:ienxGFLY
- チャムヤ乙。感想は無い。
- 172 名前:Classical名無しさん :04/09/28 22:29 ID:W1EntfAA
- サイヤン、まだかな〜。
>169
もともと誰も読んでなかったのに、これだけ間空けて投下するのはいかがなものか。
チャムヤさんは読者なんかどうでもよくて気持ちよくオナニーできればいいのか?
- 173 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/28 23:05 ID:WqjMam82
- なんていうか、投下します。
- 174 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/28 23:06 ID:WqjMam82
- すごいの?ヤムチャさん。
その頃、悟飯、クリリンは、ベジータを助っ人に加え、ギニュー特戦隊と戦っていた。
隊長を除く4人のうち一人は倒せたものの、残りの3人の力は圧倒的で、モヒカンの巨人、リクーム一人にクリリン、悟飯はおろか、ベジータすら子供扱いされる始末だった。
悟飯の首が折られ、リクームが3人に止めを刺そうとした頃。
彼等はやって来たのだった。
第十一話
〜任務〜
「う、宇宙船が壊れてしまった…」
焦るヤムチャ。
「早く3人を探さねぇと…生きてろよ、クリリン、悟飯、ブルマ…」
気にも留めない悟空。
「Zzz…。」
6日間の徹夜が堪えたのか、その場で眠りこむ亀仙人。
「あっちに一つ、こっちにも一つ…何て事だ…バカデカい気を持った奴がゴロゴロ居やがる…」
悟空が気を探り、悟飯達を探しだす。
「お、おい悟空、宇宙船…」
ヤムチャがキョドる。
「Zzz…。」
亀仙人が熟睡する。
「…!悟飯…!?クリリンも…まずいぞ!!死にかけている…!!」
悟空が焦る。
「…おーい、悟空さーん。」
ヤムチャが少し寂しい気分になる。
「うーむ、むーん…じ、重力がぁぁ…」
亀仙人は悪夢にうなされる。
- 175 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/28 23:10 ID:WqjMam82
- 「すぐ近くのデカい気が3つ集まった所だ…!」
悟飯達の気を捕え、悟空が叫ぶ。
「おい!悟空!」
悟空のシカトっぷりにヤムチャがキレる。
「うぐぁぁ…負けてたまるかぁ…」
悪夢の辛さに、亀仙人が寝返りをうつ。
はっきりいって、まるでまとまりが無い。どうやら、地獄の6日間は圧倒的な力を与えた反面、他人を気にかける余裕が全く無かったため、個人主義を生み出したようだ。
「よし、ヤムチャ、オメェに任せた!」
「へ?」
今までシカトされてのに、いきなり何かを任され、ビビるヤムチャ。
「ほら、仙豆だ。クリリン達を助けてこい!」
そう言って、悟空は仙豆の入った袋をヤムチャに差し出す。
「何でだよ!3人で行った方が良いだろ、絶対!」
ヤムチャが抗議する。相手の力が未知数な上、3対1とあって、必死だ。
- 176 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/28 23:12 ID:WqjMam82
- 「大丈夫だ、今のオメェなら。ほら、オメェが居るから亀仙人のジッチャンだって安心して寝てられるんだぞ!」
「武天老師様…そうだったのか…」
「ほら、それに、今の敵ならオメェの圧倒的ウデを魅せつけらるぞ!そうすりゃあクリリンや悟飯は、尊敬の眼差しでオメェを見るようになるぞ!ブルマもそれを聞いて、惚れなおすに違えねぇ!」
「尊敬…ブルマ…」
ヤムチャの脳裏に、尊敬の眼差しを一身に受ける自分の姿が浮かび上がる。
「え、えへへ…そ、そうだな!よし、行ってくる!全て俺に任せといて、お前達は休んでおけ!」
言うが早いか、ヤムチャは仙豆の袋を受け取り、猛スピードで飛び立っていった。
それを見届け、欠伸をすると、悟空も横になった。
「ふあぁぁ…元気な奴だなぁ…まぁ今のヤムチャなら死にはしないだろ。悟飯はどうせドラゴンボールで生き返らせられるし、死んでたらヤムチャを責めればいいし。オラも寝よっと。」
瞼を閉じ、深いまどろみの中におちていくのだった…
ヤムチャの戦闘力
230000
界王拳…15倍まで無理なく使用可能
- 177 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/09/28 23:15 ID:WqjMam82
- 全部に感想付けるの、正直辛いですね。次からやめようかな…
>トグサ…いよいよ、混沌としてきましたね…トグサさん、何かすっかり表面までイタイ人ですね。ロボは全力は出せない模様。人を超える人に勝てるのか。
>ヤムノート…案外強いヤムチャ。でも、相手は天下の超野菜人1よりは強いナメック人。しかも、頼みの綱の名前が…ヤムチャ、死にませんように☆
>ヤムチャの願い…ヤムチャ、居候のクセにヒッキー疑惑(笑)。セルは蘇った所でサイヤ人はもうどうしようもないレベル。セル、ヤムチャ化疑惑勃発ってとこですかね。
>ヤムチャ課長…ヤムチャ、強っ。ベジータ、死んじゃった。というか、ここからどうなるんでしょうか…ヤムチャの不祥事に期待します。
>ヤム&キュイ…前を読んでませんでしたが、どの道、廃れる二人のコンビでしたね。悟らせ論てきな終りかたが良かったです。
- 178 名前:Classical名無しさん :04/09/29 00:38 ID:4ttAq7TA
- この感想スタイルにしてから感想が書きやすい書きやすい。
最初にやってたスタイルは某所ですんげー不評だったし。
>>74 3年間
ありゃ、早とちりしてましたか。すいませんねえ。
今度こそ完結おめでとうございます。お疲れ様でした。
一度は別れを決意したヤムチャは再びランファンの元を訪れたのでしょう。
化物の人造人間との戦いに駆けつけるほどに自分で成長したと思えたわけですから。
ランファンを幸せにできるのはヤムチャだけ、と思ってます。
>>173 すごいの? ヤムチャさん
やっぱりというか、ヤムチャがパシられてるー!? まあヤムチャだし。
悟空とちがって修行が全く自信に繋がってない辺りがヤムチャですね。
とりあえず亀の呪いは断ち切ってくれたようなので一安心。
足元お留守は格下相手にも通じるのか!? いや通じちゃまずいのか?
>>83 押収のヤムチャ
16号がいいひとだー。鳥好きに悪い人はいないっていう証明ですなw
キューとアールを連れて上手く逃げおおせたようなので一安心。
16号は最強の自覚と風格があってカッコいいですね。でも主人公が食われてるようなw
ヤムチャと16号の友情めいたものが生まれてニヤリ、と言った所です。
- 179 名前:Classical名無しさん :04/09/29 06:22 ID:tLyN0SxA
- >>177
>全部に感想付けるの、正直辛いですね。次からやめようかな…
嫌なら感想つけんな。
誰も貴様に感想の強要などしていない。
ていうかSSもやめたら?w
- 180 名前:Classical名無しさん :04/09/29 08:17 ID:E4siJVbs
- >>179
>嫌なら感想つけんな。
はげどう。
樽漬けは自分が感想を付けて欲しい為に必死で
他の作者の感想付けているように思える。樽漬けに限った事じゃないけど。
ここの作者は他の作品に感想を付けなくてはいけない、
って義務でもあるのか?
まあ住民がほとんど感想スルーだから仕方無いんだろうけど。
>ていうかSSもやめたら
超はげどう。
最悪の青龍刀の更に劣化コピーなんぞ誰も読まねえよ。
というか今回は頑張るね、ヤム拳くん?
駄作を書き続けることが荒らしになるとは、ある意味すごい奴だなw
- 181 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/09/29 16:46 ID:DHdqNWJs
- 第四十五話「油断」
その頃、神界では………
「今、儀式はどうなっていますか?」
「おぉ、五分前に終わっておるぞ」
「早く言ってくださいよ!それに本当に強くなったのか………」
フルパワーを出してみる悟飯。
吹っ飛ぶ老界王神。
「いきなり、フルパワーを出すな!!」
「すごい!!!」
と言って、謝りもせずにブウの所に向かった。
「まったく………親の顔が見てみたいわ………」
水晶を取り出して、悟空の顔を見る老界王神。
- 182 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/09/29 16:48 ID:DHdqNWJs
- 「くそっ、このままじゃ埒があかねぇ」
その時、猛スピードで悟飯がやって来た。
「悟飯!!!」
「父さん!!!」
悟飯が到着した。
「ここからはボクがやるよ、儀式が完成したんだ」
悟空はあの儀式のことを思い出し、どうするか少し悩んだが、悟飯に行かせた。
「はあっ!!!」
悟飯は超2化し、ブウに向かった。
段違いのスピード、そしてそこから繰り出す高速の拳。
ヒットしたものの、やはり完全に消滅させないとだめなので、すぐに元に戻った。
次に悟飯は、かめはめ波を放つ。
しかし、これは悟空戦で何度も見ているので、見切り、紙一重でかわされた。
次に魔閃光を放つ、かめはめ波とは段違いのスピード、パワー………
直撃はさけられたものの、ほとんど消滅しかけとなっていた。
- 183 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/09/29 16:49 ID:DHdqNWJs
- 「悟飯!とどめを刺せ!」
「もう、とどめを?フフ、まだ早いよ父さん、こんな奴はもっと痛めつけてやらないと」
超2化しているためか性格が悪くなり、鬼のような発言をする悟飯。
話しているスキにブウは復活していた。
悟飯は言葉どおり、殴る、蹴るなどの暴行を加え、痛めつけた。
そして、ブウは空中に飛び上がり、ラーニングした真気功砲を撃ちだした。
悟飯の動きが止められる。
ブウは自分の尻尾を伸ばし、悟飯に覆いかぶせ、体の中に取り込んだ。
「そ、そんな、うああぁぁぁ………」
悟飯が悲痛な断末魔を上げた………
「しまった!奴はピッコロを吸収したからあんな作戦が思いついたんだ………」
説明口調で台詞を言う悟空。
そして、その頃。
「新技開発完了だぜ」
そう言って、精神と時の部屋を出て行くヤムチャ。
それに同行する餃子。
つづく
- 184 名前:Classical名無しさん :04/09/29 17:19 ID:hCx0bAto
- やっぱ青龍刀は面白いな(笑)
- 185 名前:Classical名無しさん :04/09/29 17:36 ID:KzU10DJU
- >>184
か、簡潔な感想だな…。
>青龍刀伝説
青龍刀はなかなかおもしろいな(藁)
- 186 名前:トグサ :04/09/29 18:44 ID:4qMqwi1o
- 「ふっ……あああ……っと」
午前九時。世間の皆々様が必死に各々の責務を果たさんとしているというのに、
こんな時間に起きる奴は死んで詫びるべきだ。とはいえ、一概にそうは言えない。
仕事にもよる。漫画家とか。それは許す。
「また夢精してるよ……メリア……もう、僕は……」
テーブルに付いていたボタンを押す。すると、やたらでかいカーテンがゆっくりと
開きだす。窓の先には、高層ビルと、その中でも一際目立つ東京都庁が顔を出し
ていた。ここは――
「久しぶりに日本に来ているというのに……」
- 187 名前:トグサ :04/09/29 18:45 ID:4qMqwi1o
- 日本編突入の前になんとなく粗筋。とキャラ紹介。
〜トグサ〜
潜在的ロリコンであったトグサコウジが表立って犯罪行為を犯せるようになるまでの
一大青春ロードムービー。ひょんなことから脳に銃弾が入ってしまったが生きている。
或いは、闇の中に延々と浸からされたロボ=ポルトガル語で「狼」 が、自らの抑圧さ
れた漫画キャラ人生を空しく終らせぬために現実世界でなんかする話。
- 188 名前:トグサ :04/09/29 18:45 ID:4qMqwi1o
【トグサ コウジ(戸草工事)】
変態。日本に来たのは頭の銃弾を親父に抜いてもらう為。何気に医大卒。その裏設定を
(バトル方面で)いつか生かそう、いつか生かそうと思ってたうちにひどいことに。まあ、頷
ける設定ではある。性犯罪者に高学歴が多いのは、長い学的拘束時間で抑圧された性
欲がスパークしてしまうことが要因の一つだろうし。
【ロボ】
第一話辺りの意味不明駄文を書いたのはこいつらしいが、今やそのサイケっぷりは見
る影もなく。なんかリアクションも普通。『かってに改蔵』の読者なら分かるだろうが、改蔵
と羽美の関係性に酷似してるなあと思う。どちらかが尖がると片方が引っ込む。バトル苦手
なんで、あの打撃のコンビネーションの技とかいつ見られますかね。
【謎の組織】
きっと謎のまま。人間を超えた人間は出てこない。ありがちでつまんねえ。
【ボス】
今後は出てこないかも。
【B組】
インパルスといわれて驚いた。この話を考えてた時、別に特定の芸人を宛がおうとしていたわ
けではないので。テキトーに「まあ、ダルダルでも後半ブチ切れときゃ形にはなるよね」と思って
キャラ作っただけで。不思議だなあ、と。
【メリア】
トグサのキャラをキッチリ作るためだけのキャラ。
- 189 名前:トグサ :04/09/29 18:46 ID:4qMqwi1o
- 時をまき戻す。15時間と34分28秒前から。
ポルトガルのトグサん家。
「いい出来だなあ、さすが日本の有名造型師謹製の人形……ふっくらとした質感が射精感を促す」
トグサはロリ人形を股間のいきり立ったモノに宛がい、いわゆるアレをしていた。ロボはなんか落ち
込んでいた。正直、当初の目的がどうでもよくなるくらいに、こいつは酷い。あまりにも酷すぎる。こん
な、現代社会の病窟の中にわざわざ閉じ込めなくてもいいじゃねえか神様な気分だった。
『……あー、外出ないか?』
あの出来事以降、トグサの意志が以前とは比にならない程(間違った方向に)頑強になったこともあ
り、自由に宿主の体を動かすことも出来なくなったロボだ。彼に唯一出来ることといったら、こうして引
き篭もりがちなトグサに外に出ることを促すことくらいだ。とにかく、隙を作らねば自分が表に出ることは
叶わない。表に出れねば目的も糞もない。この変態の中で燻り続けるのみだ。嫌だ。すっげえ嫌だ。
「も、もうちょい……うっ」
以下略。
『オレは思うんだ。こうして外に出て幼女に欲情しながら刺客と闘うって展開を繰り返すのもいい。だが、
それだと書いてて飽きてくると思うんだ。飽きたらあっさり連載ブン投げると思うんだ。つか、ロリネタはもう
嫌なんだ。そこでだ……』
「そこでぇ?」
トグサは鼻くそを穿りながらダルそうにほざいた。
『日本に行かないか?』
- 190 名前:トグサ :04/09/29 18:47 ID:4qMqwi1o
- 現在。
「――確かに、ロボが言うとおりこのままでは展開が先細りするばかりだし、作者の執筆欲も減退していく
ばかりだ。頭はクソ痛いし、日本はかわいい幼女が多いしロリ漫画も多いし、言うことないな……」
トグサは、色んな感情が入り混じった笑みを浮かべた。
「でも……腕のいい脳外科医っつったら、僕はあいつしか知らない……」
何故、トグサは日本に来ることを了承したのか。
勿論、上で彼が述べた理由もある。また、これはロボの推測に過ぎないが、件の『謎のマフィア』はヨーロッパ
全土にネットを張っている可能性があり、組織の息のかかっていない医者は指で数えられるほどだとも言われ
ている。場末の精神科医ですらそうなのだ。大病院の医師などほとんどが組織の色に染め上げられているに
違いない。即、捕らえられ、なんかされるだろう。
「……嫌だな。僕は、親父の世話にはなりたくないのにな」
そう言いつつ、ポルトガルでの生活資金は全額親に出してもらってる辺りに、トグサのジレンマはある。
- 191 名前:Classical名無しさん :04/09/29 20:47 ID:sLjCSwdE
- 不思議なものだ。
作品の数だけなら現在バキスレより来てるのに、
まったく好調に見えん。
むしろ断末魔ってカンジ。
- 192 名前:Classical名無しさん :04/09/29 22:51 ID:SLJI0HJA
- ヤムスレはバキスレと比べるべきじゃないだろ。
肉スレやお題スレと比べるべき。先方に失礼だよ。
- 193 名前:Classical名無しさん :04/09/29 23:26 ID:O/ODDtxA
- 公式設定はこのスレとあまり関係ないかもしれないが、
悟空のスーパーサイヤ人は、初期の時点で戦闘力1億5000万らしい
むちゃくちゃな数値だな
- 194 名前:Classical名無しさん :04/09/30 00:12 ID:.Y76UBAI
- こんだけ粘着な荒らしがいるのに
- 195 名前:Classical名無しさん :04/09/30 00:13 ID:.Y76UBAI
- バキスレに遜色ないってことは、
ヤムスレの方がポテンシャルは高いわけだな。
- 196 名前:Classical名無しさん :04/09/30 03:40 ID:G.kxNvoo
- >トグサ
インパルスぢゃなくてカンニングだよ、多分。
- 197 名前:Classical名無しさん :04/09/30 08:27 ID:H3xuPuc6
- >こんだけ粘着な荒らしがいるのに
>バキスレに遜色ないってことは、
>ヤムスレの方がポテンシャルは高いわけだな
ポテンシャルの話はともかく、
今の状況で遜色無いってのはいくらなんでも。
両スレとも好きなんだけどね。
- 198 名前:Classical名無しさん :04/09/30 12:05 ID:Nq9v6n96
- 定期的に「バキスレの方が上だ」ってわざわざ言いに来る厨がいるな。
パオかな?
- 199 名前:Classical名無しさん :04/09/30 12:15 ID:hIHAVHN.
- 2ヶ月くらいぶりに来たので、
最近の作品のあらすじよろ
↓
- 200 名前:Classical名無しさん :04/09/30 15:06 ID:DkSKoRNU
- >>199
読んだ方がいいと思うけど一応、あらすじ
>Saiyan killer
現在、セルゲーム編。悟空と悟飯が立て続けに負けて、今、マーリンが戦っているところ。セルはヤムチャを吸収していて、マーリンが攻撃できずに苦戦しているみたい。
>三年間
廃人になったランファンを助け出したヤムチャはゲロのもとに行き助けを求める。ゲロがなんかいろいろ条件を出すんだけど
ヤムチャはすべてそれをクリアして、ランファンを人造人間に改造してもらったの。でもランファンはゲロにコントロールされてて、悟空を殺そうとすんの。そこまで。
>青龍刀
なんか最後は青龍刀が黒幕だったというオチでおしまい。今、続き書いているのは荒らしの偽者。
>チャパプット
ヤムチャが七人の子どもをつくると何かが起こるとかいう話で、今はブルマ、チチ、ビーデルに子どもを孕ませる。今は何かイレーザが狙われているっぽい。
ごめん、残りは読んでない。
- 201 名前:Classical名無しさん :04/09/30 16:27 ID:Nq9v6n96
- ↑釣られんぞ!
- 202 名前:Classical名無しさん :04/09/30 17:23 ID:V5PuRU7E
- 一瞬「え?いつのまにそんなに話しが進んだんだろう?」
とか思っちゃったじゃねえかよ!
- 203 名前:Classical名無しさん :04/09/30 17:55 ID:ptZ/wnV2
- >>200
むしろそれで各作品の外伝書いてくれたら
お前は神だ。無論作風なんかも真似てくれ。
- 204 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:18 ID:94t6KAhY
- 「くっ・・・まさかあんな子供に振り切られるとは・・・」
ザーボンは悟飯の飛び去っていった方向を見て言う。
「くそ・・・このまま帰ればフリーザさまに何をされるかわからない・・・この前は鼻の穴
にネギ突っ込まれたし、その前は乳首にピアスを付けさせられた・・・残っている罰ゲーム
は・・・まさか、眼球にわさびコースか?!くっ・・・」
ザーボンは自分の両目を押さえて震える。と、自分の指の隙間から肩を落としてやたら大き
な風呂敷を担いで両手で頭・・・というより額を抑えながら飛んでいるベジータを発見した。
ザーボンの表情が一瞬で明るく変わる。
「ベジータ!そうだ、裏切り者のあいつを引き連れていけば眼球にわさびコースではなく、
普段着をマッパ+コートに変更くらいで許してもらえるかもしれない!」
ザーボンは悪化してるんだか好転してるんだかよくわからないことを言いながらベジータの
いる方向へ向かって飛んでいった。
- 205 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:18 ID:94t6KAhY
- 「ベジーーーーィタァーーー!」
ザーボンはそう叫びながら両手をベジータの頭に向けて振り下ろす。ベジータは『え?』とか
言いながら上を向いて、顔面を殴られて地面に落ちた。ザーボンは嬉々として地面に降りる。
ベジータは顔を摩りながら目を開けて、ザーボンを見て結構驚いた。
「ザ、ザーボン・・・!俺に何の用でございます・・・じゃなくて何の用だこの青肌野郎!」
「お前をいたぶってフリーザさまの所に連れて行くのだキャッホォォォイ!」
「な、なんだコイツは・・・脳がやられたか?」
ベジータは『キャッホー!』とか叫びながら小躍りしているザーボンから少し離れる。
「へッ・・・俺はドドリアを一撃でぶっ殺したんだ・・・キサマなんかにいたぶられるほど弱く
はないはずだ!・・・と思うんだが・・・」
- 206 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:19 ID:94t6KAhY
- ベジータは弱気に叫びながらザーボンを睨む。が、当のザーボンは踊りに集中していて聞いていない
ようだった。ベジータは今のうちに逃げようと風呂敷を掴んで引き寄せた。が、その弾みでドラゴン
ボールのうち三つがザーボンの足元に、一つが海に落ちてしまった。足にドラゴンボールがぶつかっ
てようやくザーボンが我に返る。
「こ、これはドラゴンポール!」
「ボールだ!」
律儀にベジータが突っ込む。
「何故お前がこれを三つも・・・まさか!やたらと人が死んでる村が多いと思ったらお前がすでに襲
っていたのか?!」
考えればすぐ分かることだと思うが、ザーボンが過剰に驚く。
- 207 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:19 ID:94t6KAhY
「まぁそんなことはどうでもいい・・・お前+ドラゴンポールをフリーザ様に差し出せばきっと普段着
をマッパ+コートにしてくれるだろう・・・」
「キ、キサマそんな趣味が・・・お、おいあんまり寄るな・・・」
まるでそうしてもらいたいかのような口調でザーボンが言ったのでベジータがあからさまに嫌そうな顔
でじりじりと寄ってくるザーボンと距離を置こうとする。
「オ、オレはドドリアを一撃で葬ったんだぞ!貴様だって一撃で・・・」
「嘘付け」
ザーボンが言い終わらぬうちに一蹴する。ベジータは少し怒って言い返す。
「本当だ!俺はとうとうなったのだ!超サイヤ人に!」
「下級戦士に怯えて失禁しながら帰ってきた奴がよく言うぜ!」
「そ、それは言わないでくれる約束だっただろう!三時のおやつ一週間分で手を打ったはずだ!」
- 208 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:20 ID:94t6KAhY
- くだらない言い争いを五分間続けて、ザーボンはベジータをからかうのに飽きた。ようやくまとも
な話に戻ってきた。
「ドドリアを倒したのは本当らしいな・・・そういえば戦闘力の反応が消えてたかもしれないし・
・・よかろう、なら私の真の姿を見せてやろう!」
「真の姿、だと?変身するのか?」
ベジータがあまり驚いていない様子で訊く。ザーボンはけだるそうな顔で答えた。
「実はこの姿は戦闘力は高いんだけどちょっと醜いっつーか子供には見せられないっつーか前に変
身したときフリーザ様に減給されたからあんまりなりたくねーんだよなー」
- 209 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:20 ID:94t6KAhY
- 「しかしドドリアが倒されたのなら仕方がない・・・見せてやろう!あ、ちなみにフリーザさまも
変身型の宇宙人らしいっすよダンナ」
「そんな重要なことをまるでついでの様に・・・」
ベジータが言った直後に、ザーボンの『変身』が始まった。ザーボンが奇声を発しながら全身に力
を込めると、筋肉が肥大し、体形が一回り大きくなる。さらにせっかく筋肉が増えたのにその上か
ら脂肪のようなものが筋肉を覆う。皮膚の表面に無数のイボができ、ザーボンの言ったとおり醜い、
ドドリアを青くしたような姿に変わった。
「へッ少し大柄になって気持ち悪くなるのがキサマの変身か・・・その程度ならドドリアと大差は
ないな・・・」
ベジータが自信満々にザーボンに言い放つ。が、ザーボンもまた余裕しゃくしゃくで答える。
「ここまでは前座だ・・・本番は・・・これからだ!」
- 210 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:21 ID:94t6KAhY
- ザーボンが言い放つと突然ザーボンの腹部のあたりの戦闘服が破れ、無数の緑色の触手がうにょうに
ょと湧き出る。さらに足には前後で二つに割れ、四つになった足がさらに割れ八つまで増えた。頭も
縦に真っ二つになり、灰色とピンク色とオレンジ色の混じった奇妙な色の脳のような機関が露出され、
そこからも数本の触手が出てくる。その脳が回り、背中に回ると再びザーボンの顔がゆっくり上がっ
てきて口から変な色の泡を撒き散らしながらまた紫色の無数の触手が・・・
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ベジータは悲鳴を上げて、失禁しながら気絶した。ザーボンの変身はその後十分間続いたが、R指定
になる上に文章では表せないような物なので表現を省略した。二十分後・・・
「ふぅ・・・あの姿をみただけで気絶とは・・・まぁいい、早くこいつをフリーザ様の所に連れて行
かねば・・・」
元の姿に戻ったザーボンはベジータを抱え、スカウターなしではフリーザの居場所が分からないので
宇宙船まで飛んだ。
- 211 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:22 ID:94t6KAhY
- 「あの建物です。あそこに最長老様がいるはずです」
デンデが白い円形状の建物を指差して言う。悟飯は掴んでいる天津飯を地面に投げつけてから、穏便
に地面に降りる。天津飯が地面にめり込みながら変な声を出しているがやはり気にするものは全くい
ない。
「デンデか・・・」
建物の影からピッコロが出てきた。地面に埋まっていた天津飯がうめき声をあげながら這いつくばっ
て逃げ出す。その様子を不思議そうにピッコロは眺める。
「あ、ネイルさん」
「驚いた・・・師とそっくりだ・・・」
どうやらピッコロではないようだ。悟飯が感嘆の声を上げる。天津飯はまだ怯えてうずくまって『電
子ジャー・・・電子ジャーは何処だ・・・』
と漏らしていた。
- 212 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:22 ID:94t6KAhY
- 「へ〜、この珍獣が『最長老様』か〜」
天津飯がそう言うと次の瞬間には悟飯の手によって家の壁に頭から突き刺さっていた。最長老様が
気を悪くした様子も無く・・・というか壁に刺さった天津飯の事を気にかけているのはネイルだけ
だが・・・口を開く。
「あなたがたが地球からの御客人か・・・」
名乗っても無いのに何故知っているかはあえて突っ込まないことにした。最長老はさらに続ける。
「めんどくさいので説明はしませんが、何もいわずにちょっとこっちに来てください」
悟飯はとりあえず適当に壁に刺さっているものを引っこ抜いて最長老に手渡す。最長老は天津飯の
頭を鷲掴みにする。
- 213 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:22 ID:94t6KAhY
- 「・・・駄目です。これの思考は低レベルすぎて私には理解できません。すいませんがこちらに来
てくれませんかな?」
最長老は手に掴んでいたものを適当に放り投げて悟飯を手招きする。悟飯はわざわざ迂回して捨て
られた天津飯を踏みながら最長老の元まで歩く。最長老は悟飯の頭を鷲掴みに・・・はせずにそっ
と手を乗せた。対応がまったく違うことに対して気にしたのは天津飯だけだった。説明をはしょら
れたのでよくわからないが記憶を読んだりしたのだろう。最長老が沈痛な面持ちで独り言をぶつぶ
つ言っていた。
「と、いうわけでドラゴンボールは貴方達に預けます。ついでにあなた達の潜在能力を引き出して
あげましょう」
- 214 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:23 ID:94t6KAhY
- ネイルだけが『と、いうわけ』なのかわからないようだったが誰も突っ込まないので黙っていた。
天津飯が最長老にすごい勢いで飛びつく。
「俺の!俺の力を上げてくれるのか?!」
「えぇ・・・まぁ・・・」
『えぇ』と嫌そうに言って穢れた物を触るように天津飯の頭を鷲掴みにする。が、途端に最長老は
何故か楽しそうな面持ちになる。
「ふふふ・・・絞りカスだ・・・」
「え?」
「今の状態ですべての能力をほとんど使い切ってしまっている・・・これでは大して能力は上がり
ませんなぁ・・・プッ・・・」
最長老が含み笑いをする。悟飯とデンデもクスクスと笑っている。ネイルは哀れんだような表情で
天津飯を見て、天津飯は自分の力の限界を知って呆然としている。
「・・・まぁ少しでもあがるんならやってください珍じゅ・・・最長老様・・・」
天津飯が何かに打ちひしがれた様子で頼み込む。最長老がまだ含み笑いを続けながら天津飯の首を
掴む。
- 215 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:23 ID:94t6KAhY
- 一瞬、天津飯の体が微妙〜に光って、光が消える。
「・・・か、変わってない・・・」
「さぁ、次が本番です。そちらの方、来てくだされ」
最長老は天津飯を蹴り飛ばして悟飯を手招きする。悟飯は蹴られた天津飯にエルボーを喰らわせて、
脳天に踵落としを食らわした。最長老とデンデは微笑を浮かべながら天津飯を見下している。それ
を楽しそうに見ながら悟飯は最長老の足元に立った。最長老は天津飯の時とは違い、普通に手を悟
飯の頭に乗せた。途端に悟飯の体から目を覆うほどの光が発せられる。膨大な光は辺りを包んで十
数秒辺りを照らした。
天津飯・・・20万5→20万3581 14倍→285万134
悟飯・・・300万→1250万
- 216 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:23 ID:94t6KAhY
- 「さて、潜在能力を引き出すのも終わったことですしあなたはいいとしてそっちのハゲ野郎に居座
られるのは非常に不快なのでドラゴンボールを持ってさっさと出て行ってほしいのですが」
「はい、わかりました。確かにこんな低脳なハゲは目障りですし」
二人が酷い事を言い合いながら談笑する。天津飯は体育座りしながら地面に『の』の字を書くと言
う古典的な拗ねかたをしている。そして、最長老がおもむろに口からドラゴンボールを吐き出して
悟飯に渡そうとして手が滑ったかのように見せかけて天津飯に投げつけた。鈍い音を立てて天津飯
は横になって動かなくなった。気絶したのではなく動く気力が無いのだろう。僅かに啜り泣きが聞
こえてくる。悟飯は天津飯とドラゴンボールを持ったデンデを掴んで家から出て行った。
- 217 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:23 ID:94t6KAhY
- 「はぁはぁ・・・何とかこれだけ手に入れたぜ・・・」
偶然見つけたナメック星人の村からくすねたドラゴンボールを眺めながらため息をつく。立派な窃
盗犯だが殺されるよりはまだマシだ。とりあえず自分の身はある程度安全にドラゴンボールを集め
る方法を考える。30分ほど考えるが、やはり所詮はヤムチャ脳、何も考え付かない。ヤムチャは途
方に暮れるがそこもヤムチャ脳、数分ですっかり立ち直り、とりあえずベジータの事を伏せて天津
飯+悟飯+気の小さい何かと合流することにした。何故か悟飯の気がだいぶ大きくなっているような
気がするがあまり気にしないことにした。ヤムチャはドラゴンボールを抱えて悟飯の気を追って飛
び去った。少しバランスがとれずにふらついているが。
- 218 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:24 ID:94t6KAhY
- 「追われているな・・・」
「え?」
悟飯が背後を向きながら言ったのを聞いて天津飯は素っ頓狂な声を上げる。
「小さな気だが一応殺しておくか・・・」
悟飯が物騒なことを言いながら地面に降りる。天津飯の首を掴みながら。天津飯はしばらくして、自分
が『盾』なのを思い出した。慌てて逃げようとするが、気を抑えているとはいえすでに界王券14倍でも
四倍ちかい差ができてしまった天津飯では逃げることすらままならない。天津飯は十秒間もがいた後、
諦めてうなだれる。そうしているうちに、妙な格好をした五人組が目の前に下りてきた。紫、赤、青、
緑、ピンク・・・っつーか肌色・・・のむさ苦しい男どもだ。天津飯が敵の数を見てあたふたする。
「あわわ・・・五人もいるなんて聞いてないぞ・・・ひぃぃ・・・」
- 219 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:24 ID:94t6KAhY
- 悟飯は天津飯をボディブローで黙らせて五人組に向き直る。五人組は悶え苦しむ天津飯を見ながら冷や
汗を流していたりする。
「何のようだ?この俺に・・・」
悟飯が挑発的な態度で五人組に言う。五人組は慌ててポーズを取る。
『バグルリジクーギスニュー!』
全員、最初に名前を言ったために混ざって何をいったか分からない。五人は再び冷や汗を流しながら数
秒置いて叫ぶ。
『五人そろってギニュー特戦隊!』
「そのギニュー特戦隊が俺に何のようだ?バグルリジクーギスニュー?」
悟飯が聞いたとおりに復唱する。五人は一人五秒くらいかけて丁寧に自己紹介を始める。
「えー、私が隊長のギニューでして・・・フリーザさまの次くらいに強いと・・・」
「次は?」
「わ、私はバータと申しまして宇宙一のスピードを・・・」
「次!」
「ジースです・・・自在に操れるクラッシャーボールを武器に敵を・・・」
「次!」
「オレはリクームだ。オレの華麗なリクームウルトラファイティング・・・」
「次!」
「グル・・・」
「飽きた!」
- 220 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:24 ID:94t6KAhY
- 五秒で自己紹介というか、悟飯の気が短いだけのような気がするが、自己紹介は無事終わった。悟飯は
五人を改めて見回す。そして、一言。
「お前ら、きしょい」
その言葉にギニュー特戦隊の額に青筋が浮かび、天津飯の顔に恐怖が浮かぶ。
(あ、あわわわわ・・・このままでは殺されてしまう・・・そ、そうだ!ドラゴンボールをそこら辺に
投げ捨ててその隙に適当な場所に逃げれば・・・!)
天津飯は思い立ってすぐにデンデからドラゴンボールを奪い、遠くへ投げ捨てる。全員の目がそちらに
向いた瞬間に、飛び立とうとして悟飯に首をつかまれ地面に突き立てられた。鈍い音を立てて腰まで埋
まる。
- 221 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:25 ID:94t6KAhY
- 天津飯はすぐに顔を上げる。目の前には物凄い怒ってる悟飯が仁王立ちしていた。そこから十秒間でお
よそ100発に及ぼうかという数の拳と蹴りの乱打を受け、天津飯は倒れた。悟飯が手を抜いたおかげで
意識は保っており、地獄の苦しみを味わっている。悟飯が特戦隊一同に視線を戻すとバータがドラゴン
ボールをもってニヤニヤと笑っている。
「オレは前述のとおり宇宙一のスピードを持っているんだ・・・あのくらい取るのは簡単だぜ・・・」
バータはそう言ってボールをギニューに手渡す。悟飯はもう一回天津飯を踏む。
「さて、誰があいつらを殺すかジャンケンで決めるぞ!」
ギニューが叫ぶ。他四人が声を上げて、ジャンケンを始める。
「ジャン!ケン!」
ぐしゃ
悟飯の背後から肉を踏み潰す異音が発された。
- 222 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:25 ID:94t6KAhY
- 「あれ?何かぐにゃぐにゃしたものを踏んだか?」
声の主は・・・ヤムチャだった。ドラゴンボールを脇に抱えて足元を見て、見なかったフリをしている。
「ヤムチャか・・・」
悟飯はいささか落胆したような表情でヤムチャを見るが、すぐに視線を前に戻す。戻すと、いつの間にか
バータがドラゴンボールを持っていた。もちろん、ギニューの持っているボールもそのままだ。悟飯はす
ぐにヤムチャに目線を向ける。ヤムチャが呆けた顔でドラゴンボールを抱えて・・・無かった。悟飯はヤ
ムチャの面を張り倒す。ヤムチャは無言のまま吹っ飛んで、起き上がってくる。
「な、何すんだ悟飯!て、あれ?ドラゴンボールは?」
本気で取られたことに気づいていなかったらしい。悟飯は全員に聞こえるように大きなため息をついた
- 223 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:26 ID:94t6KAhY
- 「じゃあ、私はこれをもってフリーザさまの所へ行く!後は任せた!」
ギニューは唐突にそう叫んでバータからドラゴンボールを奪い取り、もと来た方向を戻っていった。その
後姿を見ながら隊員達がギニューを罵倒する。
「ずるいぞ隊長!」
「手柄独り占めか!」
「自分だけ給料上げてもらうつもりか!」
「あとでチョコレートパフェおごってくださいよ!」
と口々に後半罵ってるんだかよくわからない事を言いまくる。ギニューの姿が見えなくなった頃には暴動
も収まり、再びジャンケンを始めていた。
「オレがあっちの顔に傷があるやつか・・・」
「オレはガキと乳首付近に傷があるハゲか・・・」
バータがヤムチャを見て、グルドが悟飯と天津飯を見て最近まで忘れていた特徴まで丁寧に挙げる。他の
隊員たちは口々に『後でチョコレートパフェおごれ』と叫んでいる。悟飯は、『こいつらチョコレートパ
フェ以外食うもの無いのか』とか考えたが、どうでもいいので無視した。そして、天津飯を掴んだ悟飯と
グルド、呆けているヤムチャとバータの死闘が始まった。
- 224 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 21:31 ID:94t6KAhY
- 長々と微妙な話を失礼しました。 長い間来ない間に三年間が終わってるし・・・
感想は死ぬほどヘタなんでやめときますが、k氏おつかれさまでした。それでは
これでさよふなら。
- 225 名前:Classical名無しさん :04/09/30 21:37 ID:jXglkouI
- さよなら。もう来なくていいよ。
まじで糞なげぇよ。何考えてんだお前は。
スクロールするのめんどくせぇっつうの。
- 226 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/09/30 23:01 ID:94t6KAhY
- >>225まぁマジでくそ長いですが二週間(以上)分休んでいたのを考えればむ
しろ少なくて文句言われるかと思ってました。めんどくさくてすんません
- 227 名前:Classical名無しさん :04/09/30 23:26 ID:X8ZMwtoA
- 今までも読んでないし、これから先も一生読むつもりはないけど、
>>224のさよふならってなに?終了したの?完結?
>>223の最後の3行だけ読んだらなんか中途半端な感じだけど。
別にいいや。読んでない俺にゃ関係ない。完結だったら樽漬け乙。
- 228 名前:Classical名無しさん :04/09/30 23:47 ID:.Y76UBAI
- このところヤムスレにテコ入れが続き
SSスレらしくなってきた。
職人さんたち乙。
- 229 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/01 01:58 ID:rJLnnheM
- >>227 読んでないなら仕方ないかもしれませんが、>>206-223は菓子職人さんです。菓子職人さんに失礼だと思ったので、一応。
あと、自分、ヤム拳、違います。詰まらないという意見は力量が足りないので仕方ないと思いますが、荒らしと一緒にされるのはどうも…
ご意見頂いたので、感想もこれからは適当に付けたり付けなかったりでいきたいと思います。
- 230 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/01 01:58 ID:rJLnnheM
- すごいの?ヤムチャさん。
悟飯達の気を捕え、猛スピードで飛んで行く、ヤムチャ。その表情は、自信に満ち溢れて…
「大丈夫だ…俺は強い、俺は強い、俺は強い…」
…いなかった。
「自爆されない、きっとされない、絶対されない…」
どうやら、栽培マン戦のトラウマが根強く残っているようだ。
一通りの自己暗示をかけ、自信に満ち溢れた表情を取り戻す。
「よし!あそこだ!」
眼前の目的地に向けて急加速する。
そして、ヤムチャなりに、カッコつけて着地。
満面のヤムチャスマイル。
「待たせたな、クリリン、悟飯!」
しかし、いろいろ準備していたため…
到着したヤムチャの足元で、悟飯の命の灯が燃え尽きようてしていた…
第十二話
〜数〜
「…だ…誰だ、アイツは…カカロットが来るんじゃないのか!?」
ナッパとすら戦っていないため、ベジータに顔すら覚えられてない、ヤムチャ。
「ヤ、ヤムチャさん!?悟空はどうしたんだ!?」
栽培マンにすらやられてしまったため、クリリンにあてにされてないヤムチャ。
当の本人が、足元で白眼を剥いている悟飯にビビっていて、クリリン達の台詞が聞こえていないのがせめてもの救いだ。
- 231 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/01 02:01 ID:rJLnnheM
- 「しっ、死ぬな、悟飯!」
足元で、痙攣している悟飯に、無理矢理仙豆をねじこもうとする。
「一個丸々は入らない、仕方ない、半分に割って…」
ヤムチャが、無理矢理仙豆の半分を押し込むと、何とか悟飯は蘇生することが出来た。
「ふぃー、何とか生き返ったか…危うく悟空に殺されるとこだった…」
額の冷や汗を拭い、悟飯に適当に挨拶すると、クリリンに一つ、ベジータに悟飯に食べさせようとした残り半分を渡し、回復させた。
「な、何なんだ?死にかけの奴らが生き返りやがった!」
特戦隊は仙豆の効能に驚いている。
「ヤ、ヤムチャさん!何でベジータまで…」「何でって…見たところ、一緒に戦ってたんだろ?」
「そっ、そうだけど…これから敵になるかもしれないんすよ!」
「これからよりも今の勝利が大事だ!これで4対3!こちらが有利だ!」
そう言ってヤムチャは、自信満々に胸を張る。
駄目だ、コイツ…何でさっき俺達がボロボロの姿で倒れてたのか、まるで分かってない…
クリリンは、心の中でヤムチャを罵った。
仕方がないので、クリリン、悟飯、さらにベジータは、ナメック星でのこれまでの経過を、解り易く、コンパクトに説明したのだった。
- 232 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/01 02:01 ID:rJLnnheM
- 「…という訳で、あいつら、とんでもない奴らなんですよ。」
十分程の解り易い説明の末、ヤムチャは相手の強さを理解し、ビビりまくった。
「へっへへへ…ちっとは面白くしてくれよ…」
自信満々に笑うリクーム。
「おーい、このゴミムシの戦闘力はいくつぐらいだ!?」
と振り向いた先に。
何故か、仲間の姿は既に無かった…
ヤムチャの戦闘力
230000
界王拳…15倍まで無理なく使用可能
- 233 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/01 02:09 ID:rJLnnheM
- >青龍刀…悟飯、取り込まれてしまいましたね。界王神様にパワーアップしてもらった上で。ヤムチャ達は戦闘力が伸びてなくて勝てるのでしょうか。
>トグサ…超人でないんすか。ロボ、情報仕入れた意味無いですね。ってか、トグサさん仕送で飯食ってたんですか。
まぁ、いまさら駄目なところが露出しても、これ以上駄目にならないくらい今までが駄目な人でしたからね。日本編、楽しみにしてます。
>温泉…随分大量にきましたね。
悟飯、恐いですね。天津飯、憐れですね。ザーボン、キモイですね。ベジータ、不憫ですね。ついでにヤムチャも憐れですね。ギニュー特戦隊登場。相手は一千万超の力を持つ悟飯。また憐れですね。
何か、役割がハッキリしてて良いな、と思いました。
- 234 名前:Classical名無しさん :04/10/01 18:22 ID:CzLH3y6g
- >ヤムチャの戦闘力
>230000
>界王拳…15倍まで無理なく使用可能
最近、作品中にこういう戦闘力数値書くやつ多いな。
しかもこれを使う作品は、例外なくつまらない。
- 235 名前:Classical名無しさん :04/10/01 18:40 ID:JlteaOag
- 樽漬け内容読んでないが、ヤムチャの戦闘力が高すぎる気がする。
他に戦闘力表示してるSSって何があったっけ?
- 236 名前:Classical名無しさん :04/10/01 18:50 ID:ijoWbbP6
- >>樽漬け
俺は結構好きだ。
しかしスカウターで拾える戦闘力23万に、ベジータたちが気づかないのが少し気になった。
- 237 名前:Classical名無しさん :04/10/01 18:54 ID:CzLH3y6g
- >>235
青龍刀、菓子職人の作品(読んでないから題名わからん)
- 238 名前:Classical名無しさん :04/10/01 19:03 ID:CzLH3y6g
- 樽漬け=ヤム拳。
これは最近の連続投稿をみて可能性は低くなったと思う。
(可能性ゼロではないが)
だが最近、別の説が俺の中で浮上してきた。
樽漬け=フンコロガシ(バキスレの最低職人・語ろうぜスレ出身)だ。
これは可能性高いと思う。
文章の癖、内容のクソつまらなさ、更新量の少なさなど
どれをとってもそっくり。
- 239 名前:Classical名無しさん :04/10/01 20:15 ID:ieFF9Cfw
- >>238
どっちだろうと、どうでもいいことには変わりないけどな。
本当に糞SSを垂れ流すだけの便所スレになってきたな。
職人は気持ちよさそうにウンコしてるからいいけど。
- 240 名前:Classical名無しさん :04/10/01 21:47 ID:H4VGPGDA
- ていうかフンコロガシはこっちこそがふさわしいと思う。
ここならサイヤンに次ぐエースになれるしな。
- 241 名前:Classical名無しさん :04/10/01 22:54 ID:fk8fvVmM
- 樽漬けを気に入っているスカトロマニアな俺もいるから問題なし。
バキスレは見てないからフンコロガシとやらは気に入るか分からんがね。
>>234
そんなあなたには『強襲のヤムチャ』の一読をお奨めする。
連載当時、住人の反応も良かったと思うし面白えぞ
- 242 名前:Classical名無しさん :04/10/01 23:13 ID:ieFF9Cfw
- >>241
急襲のヤムチャは戦闘力がネックだったし、うまく使ってたから問題なし。
>234が言いたいのは、数値が全然意味ないSSばかりだってことじゃないの?
- 243 名前:Classical名無しさん :04/10/01 23:43 ID:BQJlitNI
- >>238は愚かだと思う。
238=パオ。
これは可能性が高いと思う。
(可能性100ではないが)
だがもっと有力な説が俺の中で浮上してきた。
238=うみにん(バキスレの最高職人・肉スレ出身)だ。
これは可能性高いと思う。
文章の癖、語りたがる癖、SSスレに対する着目点など
どれをとってもそっくり。
- 244 名前:Classical名無しさん :04/10/01 23:49 ID:udZRNwcs
- どうしようもないスレだなw
- 245 名前:Classical名無しさん :04/10/02 00:09 ID:6kyzIiPA
- >>244
どうしようもないのはアンタだけさ
- 246 名前:Classical名無しさん :04/10/02 00:11 ID:0J4cCMcA
- >>243
バキスレの最高職人
(´-`).。oO(?)
- 247 名前:146 :04/10/02 00:24 ID:Ns6uERVQ
- 日に日に雰囲気が悪化していくな、このスレ。
結局、3年間にまともに感想つけた住民いないのかよ!
そんなんじゃここでまともに書こうって奴はいなくなるぞ。
俺は土日に読破して、ちゃんと感想書くよ。
バキスレと比較してる奴はクソだが、馬鹿に反応して
他スレの人間貶める奴はもっとクソ。
ひょっとして同一人物じゃないか?>>238と>>243は。
もう少し、住民の努力が必要だぞスレの活性化には。
荒らしと煽りの合間に作品がある感じだぞ、今。
樽漬けさんいつも乙。
いろいろ辛いと思うけど、最後まで頑張ってくれ。
- 248 名前:Classical名無しさん :04/10/02 00:32 ID:6kyzIiPA
- >>247
おまいはその口癖をなんとかしてくれ。
- 249 名前:146 :04/10/02 00:35 ID:Ns6uERVQ
- >>248 なんだ、口癖って?
- 250 名前:Classical名無しさん :04/10/02 02:56 ID:JIZKfSrc
- 保守
- 251 名前:Classical名無しさん :04/10/02 09:58 ID:M3HuK2sg
- 「青龍刀版サイヤンキラー」
荒野で、ヤムチャが修行していた。すると隕石が降ってきた。
よく見るとそれは宇宙船だった。中から女の子が出てきた。女の子は「マーリン」と名乗った。
「わたしはサイヤ人を根絶やしにするため宇宙を飛び回っているんだ」
「そうか(ここでこいつと悟空を会わせるわけにはいかない)」
「あれ、誰だヤムチャ?」
悟空が現れて言った。マーリンは悟空を見ると、突然怒り出した。
「その顔、おまえはサイヤ人だな!わたしと戦え!」
マーリンは悟空に飛び掛った。スーパーサイヤ人になって難なくそれを倒す悟空。
「くやしい、ヤムチャ!おまえは強いんだろ!わたしに修行をつけてくれ!」
「ああ、あっという間に悟空を抜かせてやるぜ!」
ヤムチャとマーリンは修行し、マーリンは界王拳を自由自在に扱えるようになった。
そして決闘の日が来た。すると突然ベジータが現れた。
「貴様、マーリンと言うらしいな。オレと戦え!」
ベジータを一撃で倒し、悟空を睨むマーリン。
「さあ、勝負だ孫悟空!」
悟空はマーリンをなめてかかり超サイヤ人にならない。
しかしマーリンは悟空を追い詰めた。
ついに超サイヤ人になる悟空。
マーリンは操気弾をうまく使い悟空を倒した。
「オラ、もっともっと修行しなくちゃいけない」
そしてマーリンは宇宙へと帰っていった。
「さようなら……ヤムチャ」
「さようなら……マーリン」
終わり
- 252 名前:Classical名無しさん :04/10/02 11:17 ID:hlgUW73w
- >>247
>>138
>>152
>>178
なんていうかさ、斜め読みになる気持ちは分かるけど
見つからないかどうかちゃんと探そうよ。
- 253 名前:Classical名無しさん :04/10/02 11:56 ID:GfXRn86o
- >>251
なんかもう、それでいいよ
- 254 名前:Classical名無しさん :04/10/02 12:34 ID:DOgpVAo6
- >>252
>>247じゃないが、>>138は職人(樽漬け)だし、
>>152は3年間が終わった直後なのに
ずっとサイヤン論議してたのを247が叱って
慌てて取ってつけたように感想しただけ。
実質、住民からの感想は>>178の一件だけ。
- 255 名前:254 :04/10/02 12:41 ID:DOgpVAo6
- 前から思ってたけど、職人→職人への感想が無いと、
ここで感想つけるやつはいるのか?
- 256 名前:Classical名無しさん :04/10/02 13:23 ID:Z2.bfLRQ
- >255
俺が思うには、住民が感想書くと、荒らしが来て荒れそう。
雰囲気が、感想書くに書けないと言う感じ。
俺もそうだけどここで、議論するの邪魔、何のために語ろうぜスレがあるか、そこで議論をするならしてくれ。
俺はもうこのスレに議論などのために、書き込まない。
いちROMとして意見した。
- 257 名前:トグサ :04/10/02 13:52 ID:/3pUmLQU
闇の中で思ったこと
作詞:ロボ 作曲:誰か 編曲:誰か
光は闇に晒されて 闇は光に犯されて
悲しみの果てには 絶望しかないのか
憤りの果てには 破滅しかないのか
それを見つめて 何を得る 何を得る
牙は欠け 肉体は衰え どこへ行く
ただ あるのは破滅 どうすればいい
憤りも悲しみも ほんの少しの勇気さえ
大部分を占めるエゴでさえ 全てを力に…
還られると思っていた オレは徹頭徹尾甘ちゃんだった
ほんの少しの勇気さえ 肉体の死に繋がるか
怯える魂は 生の道標へとなり得るか
なんで生まれる? どうして生きる?
泥土を掻いて行くような生を なぜ続ける
エゴは全て 惨い精液の残骸
肉体が朽ち 魂は世界に溶ける
誰か そんな完全なる死を どうか完全なる死を
狼の牙は折れてしまった 牙は空しく折れてしまった
進んでも 進むことをやめても あるのはただ破滅
ただあるのは破滅 あるのはただ破滅
誰か完全なる死を どうか完全なる死を
肉体の破砕を 精神の粉砕を どうか オレに
- 258 名前:トグサ :04/10/02 13:53 ID:/3pUmLQU
「そんなに死にたいのか」
誰だ。
「お前を生み、育てた者たちは、誰もそんなことを望んではいない」
誰だよ。
「暗闇から、明るい世界を望むのは楽しかったかい」
聞けよ。
「死ぬ前に、達成したいことがあるんだろう」
応えろ。
「だが、それが何なのか分からない。余りにも抽象的で、カタチがない」
誰だ。
「この国で、君を待つ。はやく来ないとどうなるか分からんぞ」
応えろ。
「人間、『一寸先は闇』だからな……」
誰だよ。
「思い出せ。君が何のために生まれたかを。改めて……な」
おい。
「そうすれば、生きる希望なんて幾らでも湧いてくるんじゃないのかね?」
おい。
「君は、それを成就する為のみに、現世にやって来たのだから」
おい。
「怯えを捨てるな。アイデンティティを失った時、君は崩壊する。それは、
最後のお楽しみとしておきたいからね」
影は薄くなり、ロボの目の前から消えた。何者なのか、影のせいで分か
らなかった。
「……日本……オレが生まれた国……そうか……そうか…………!」
ロボは、狼の牙を剥き出しにして笑った。狼の牙は折れてはいなかった。
とまあ、ロボがそんな展開してる時に、変態は『若妻萌え』という新たなジ
ャンルを熱心に開拓していたのだった。人間の性欲には頭が下がる。
- 259 名前:Classical名無しさん :04/10/02 14:10 ID:GfXRn86o
- トグサはVSだろ。当たり?
- 260 名前:Classical名無しさん :04/10/02 17:26 ID:M3HuK2sg
- >>254-255
いい加減うざい。スレを変えたいのならお前が変えろ。
変える気がないなら文句言わずにとっとと出てけ。
議論すればしたで議論うぜぇといい、感想書けば、それにも文句つけるくせに。
- 261 名前:Classical名無しさん :04/10/02 19:30 ID:gdQ8P4VQ
- /´=:ミ´二.ヾ\
/ '/ '´rー=、ヽ.ヽ 、ヽ
i / 〃,イ| | |_L| l l 当スレは誰でもウェルカム
|.l.l ル'__リヽ ヘl_Nヽ!.l | ROMも職人も感想も
| |.バ ̄o` ´o ̄,"|l | どうぞお気になさらず
レ1  ̄ 〈|:  ̄ !`| ご自由にお楽しみください
ド」 、ー-----‐ァ ,lイ!
_,,... -‐| l ト、`¨二¨´ ,.イ.l lー- ...._
. ⊂.ヽ、 ,ィ''"´:::::::::::::::| l.l ::::ヽ、__, .::´ :l.l |:::::::::::::::::`¨lヽ r'つ
. r──ァー;ゝ \ /:::|:::::::::::::::::::::::W \ ::::::::::: /lル:::::::::::::::::::::::|:::ヽ / 丶-‐''つ
⊂ニニ7 i /( ゝ、 /::::::::|::::::::::::::::::::::::l. \ / .l::::::::::::::::::::::::|::::::ヽ ,.< )ヽヾニニ⊃
⊆二ニl i .//\. /:::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l /\ .l::::::::::::::::::::::::|::::::::::ヽ /\\ i lニ二⊇
‘ー─‐ヽ---く/::::::::::::\ /:::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l/\_/\.!::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::ヽ /::::::::::::\.ゝ-─'ー-- '
. \:::::::::::::::::::\ /:::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::l ハ /:::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::\ /::::::::::::::::::::/
\::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::! ./ ヽ ./::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::/::::::::::::::::::::/
- 262 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 21:48 ID:6wDlJbxg
- ひとつ空けます。
- 263 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 21:50 ID:6wDlJbxg
- >>35
第138話
「狼牙……操気…拳………!!??」
そう悟空が声を発すると同時に、マーリンの周囲を飛んでいた気弾が一斉に
見えない戒めの鎖から解き放たれたように悟空に襲い掛かる。
しかし数はたったの4つ。こんな程度の数では何の役にも立たない。そう
判断し、明らかな余裕をもってそれを迎え撃つつもりの悟空だったが、次
の瞬間、その余裕は粉々に打ち砕かれる事になった。
ヴァオッッッ!!
なんと気弾からわずかに遅れて、マーリン自身も悟空に向かって突っ込んで
きた。そして着弾寸前の気弾は突然コースを変え、悟空から遠ざかっていく。
思わず気弾を目で追ってしまう悟空だったが、一直線に迫るもう一つの巨大
な気を感知し、あわてて視界をそちらに戻す。そこにいたのは…マーリン
本人だった。
ヴォッ!! バババババッッッ!!!
矢継ぎ早に繰り出される少女の拳。3本の指に気を集中する事で、拳全体を
強化するよりも、少ない気でより威力を高めている。まともに食らえば今の
悟空と言えど肉を裂かれかねない。
「はいはいはいはいはい〜〜〜〜ッッ!!!」
ほんの少しだけ、以前からこの掛け声はどうかと少女も思っていた。しかし
それを言うとヤムチャが不機嫌になるので、いやいや従っていたのだが、い
つのまにかそれほど気にはならなくなっていた。
…それはともかくとして。
マーリンの連撃、疾風のような牙拳が次々と悟空に襲い掛かる。しかし力の
差はいまだ歴然としている。それほど焦る事も無く、易々とそれらをかわし
続ける悟空。
- 264 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 21:52 ID:6wDlJbxg
「…大層な名前の割にはつまらん技だ……今更そんな程度の攻撃が……」
「…通用するかしないかは…こいつを見てから言うんだな!!!」
そう言って。連撃を続けるマーリンの牙が…再びかすかに動いた。
はっきりとそれが悟空に見えた訳ではなかった。しかし武道家としての
勘、というよりはむしろ動物的な直感で危険を予知する。
「…やべぇッッ!!」
とっさに顔を逸らす。その刹那、鼻先を白い塊がその空間を引き裂いて
いった。しかし。
ズバァッッッ!!!
マーリンの白い牙と化した拳が悟空の道着を引き裂いた。顔を逸らした
瞬間、わずかに身体も反れた事が幸いし、かろうじて直撃は免れたのだが、
それでも悟空の胸からは鮮血が迸っていた。
「ほぅ…よく避けたな…。超サイヤ人…さすがだ……」
油断無く構えを直しながら、そうマーリンが賞賛する。運も実力のうち。
戦士としてのキャリアの長い少女はそれを良く知っている。いくら強くても
それだけでは生き残る事など出来ないのだから。
じわりと道着に染み出す血を押さえる悟空。その今までに無く強張った表情
を見て、マーリンはヤムチャの言葉を思い出していた。
- 265 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 21:57 ID:6wDlJbxg
- 第139話
「…そろそろ作戦とかも考えないとまずいかもなぁ…」
そんな風に突然ヤムチャが言い出したのは、精神と時の部屋に入ってから
2ヶ月が過ぎようとしていた時だった。
あの一件以来、ますます戦闘力を伸ばしていたマーリンではあったが、まだ
まだ悟空には遠く及ばないのは確かだった。ヤムチャの不安ももっともである。
「…作戦…? つまり、ただ戦うだけではなく、何か卑劣な策を講じると
言う訳か!? ふざけるな!! そんなものは戦いじゃない!」
いつもの反復練習の途中だったが、たまらずマーリンが大声で反対する。
「誇りある戦士の戦いはひとつだけだ! まっすぐに挑み、まっすぐに
叩き伏せる! それしかない!!」
だが、そんなマーリンにヤムチャは冷ややかな視線を送る。
「…勇ましいのは結構だがな、負けたら何にもならないだろ? お前は
悟空と戦いたいのか? それとも勝ちたいのか?」
その言葉に思わず黙り込んでしまう。そうだ、戦うだけでは意味が無い。
勝ってはじめて自分は本当の意味での自分になれるのだから。
「まぁ、今のこのままのペースが続けば、そんなものも必要ないとは思う
けどな…。念には念を、と言いたいのさ」
ぱちり、とヤムチャがウィンクしてみせる。ふっ、とようやく少女の顔にも
笑顔が戻る。
「わかった…。で、具体的な案はなにかあるのか? ヤムチャ…」
- 266 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 21:58 ID:6wDlJbxg
しばらく考え込んでいたヤムチャだったが、ややあってゆっくりと口を開く。
「…そうだな…、案って程じゃないけど、いくつか思いつく事はある。
例えば悟空の性格やら戦法だな。敵を知り、己を知れば何とやら、とも
あるし」
「ん…。確かにそれはもっともだ。相手の事が判れば作戦とやらも立て
易くはあるだろう。…で?」
先を促されたものの、そこまではまだ考えていなかったヤムチャが再び
腕組みをしながら唸る。今度はマーリンがヤムチャに冷ややかな視線を
送るのだった。
「…えーと、俺の知る限り、悟空は業師的な相手との対戦は少ない、と
思う。たぶん」
何やら頼りない物言いに、ますます冷ややかな視線をぶつけるマーリン。
「……つまり、そう言う戦いをすれば、悟空も勝手が違ってやりにくい、
かもしれないな。うん」
「………………」
「………そ…それと! 悟空のヤツはああ見えてもオリジナルの技を
ほとんど持ってないんだ。そこがもしかしたら突破口かもしれない…!」
- 267 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 21:58 ID:6wDlJbxg
- 第140話
ほとんど苦し紛れに口を突いて出た言葉だったが、意外なほどマーリンが
それに反応した。
「……それは確かに意外だな…。ふむ…どういう事だ……?」
それを見て、ここぞとばかりにヤムチャの頭と口がフル回転を始める。
「だろ? 誰だって自分なりの必殺技の一つや二つは持ってるもんだ。
でも俺の知る限り、あいつにそんなのは無い。全部誰かから…武天老師
さまや界王様から伝授されたものばかりなんだ。強いて言えば超サイヤ人
への変身ぐらいがそうなのかもな…」
「…確かにそれなりに名の通った戦士ならば、固有の技ぐらいは誰でも
持っているな…わたしのファイナル・グランスピアードにしても、
おまえの操気弾にしても。
それが当たり前だと思っていたが…ヤツが違うとして、それはつまり
どういう意味があると言うんだ?」
「…悟空は決してバカじゃない。事、戦いにおいては特にな。それどころか
センスはピカイチだ。なのにオリジナルの技が無いって事は…つまり…」
ごくり、とマーリンが唾を飲み込む。いったいどんな衝撃的な結論がヤムチャ
の口から語られるのか…期待と不安に満ちた表情でその先の言葉を待つ。
「…つまり……?」
「つまり……ど…どういう事だろ?」
- 268 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 22:03 ID:6wDlJbxg
ズザザザザァァァァッッ!!!!
戦闘力40万以上による、凄まじいド迫力のズッコケをマーリンが披露した…。
「おぉ! すごいぞマーリン!! おまえもずいぶんと芸達者になってきたな!!」
ヤムチャとこの部屋で過ごすようになってから、マーリンもかなり毒されて
きたようだった。いろいろな意味で…。
「だが、まだまだ突っ込み方が甘いな…その程度じゃ俺の隣には立たせられ
ないぜ……ふっ…」
「……訳の判らない事を……。そんな事はどうでもいい! さっきの結論は
どうした!!!」
「どうでもいいとは何だ!! 大事な事なんだぞ!!」
逆ギレするヤムチャを見て、ずいぶんと伸びた髪に隠れて見えにくいが少女の
こめかみにぴくぴくと血管が浮く。
あ、ちょっとヤバイかも。そんな風に思った瞬間、一気に膨れ上がったマーリン
の気に、ヤムチャは軽やかに吹き飛ばされていくのだった…。
- 269 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 22:04 ID:6wDlJbxg
- 第141話
「…それで…結論は出たのか?」
いまだ不機嫌そうな態度のまま、マーリンが落下地点でぴくぴくしている
ヤムチャをつつきながら再び問う。
「……いてて…ムチャしやがる……。
ま…まぁさっきのは冗談として、つまりはだな……悟空にはオリジナリ
ティってのが欠けてるんじゃないかな…」
「…オリジナリティ…独創性……創造力か… ……って、当たり前じゃないか!
!」
結論とは到底言えないような言葉遊びを投げ掛けられ、またも激昂しそうに
なるマーリンにあわててヤムチャが補足を入れる。
「ま…待て待て! 最後まで聞け!
……俺の見たところ、悟空は元々技に対するこだわりは無いっぽい。技を
開発するヒマがあったら力を鍛えるってタイプだ」
「……それで?」
「創造力ってのは想像力でもある。要するに悟空には想像力というか、発想
力が弱いんじゃないかって事。やっぱり意外性のある攻撃が有効と見るな。
俺は」
むむむ…、と腕を組んでマーリンも難しい顔をしている。一応は納得したよう
だが、いまひとつピンと来ない様子だ。
- 270 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 22:05 ID:6wDlJbxg
やれやれと言った表情でヤムチャが助け舟を出す。
「…例えば、あいつは俺のこの操気弾の事は知ってるはずだ。でも、知って
いるがゆえに想像の幅が狭められるとも考えられるのさ。ならそれを逆手に
とって、一見同じでも突飛な発想の技を編み出せば…」
「…普通の操気弾だと思って油断して、上手く食らってくれるかもしれない、
そういう事か……」
ようやく納得できたのか、うんうんと首を振ってマーリンが感心していた。
「まぁ、実際にその通りになるかどうかは判らんけどな。ただ作戦と言うか
そういう戦略はアリだと思うぜ?」
「…なるほど…ではさっそく今日から新しい操気弾の開発を頼む。わたしは
忙しいからな」
「…は…?」
まさかそう返されるとは思っていなかったヤムチャが、思わず抗議の声を
上げる。しかしマーリンは取り合わない。
「…フルパワーのわたしと組み手の修行をするか、新しい技を編み出すか、
どっちがいい?」
にっこりと微笑みながらマーリンが問う。余計な事いうんじゃなかった…
そう密かに後悔するヤムチャだった…。
- 271 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 22:08 ID:6wDlJbxg
- 第142話
『確かに…ヤムチャの言う通りだった。ソン・ゴクウ…この男の技術や
パワーは凄まじいが……完全無欠という訳ではない…!!』
2ヶ月前の記憶が走馬灯のように蘇る。あの日以来、(主にヤムチャが)
苦心して編み出した狼牙操気拳が悟空にヒットしたのだ。
先ほどまでのように不意打ちではない。正面から向かっていってダメージを
与えた事の意味は大きい。もちろんいまだに力の差は歴然だが。
「はぁぁぁぁぁっっ!!!」
ボゥッッッ!!
さらに赤い赤い火柱が立ち昇る。真っ赤なそれは、あるいはマーリン自身の
心の炎なのかもしれない。そして少女は大きく大地を蹴る。赤き炎を纏って。
「……ちっ…ィィっッ……!!」
べったりと手についた血を振り払い、悟空が攻撃中心の構えを取る。流れを
変えるには守勢に回ってはいけない事は承知している。今のこのマーリンの
勢いを止めなければならない。絶対に。
「つぁららららーーッッ!!」
マーリンの牙が鋭く疾る。そして気弾がその動きにシンクロし、5方向から
悟空を容赦なく襲う。
拳をかわしたところを気弾が狙い、またその気弾をかわせばもう一つの
気弾や拳が降り注ぐ。悟空の攻撃は気弾たちに阻まれ、手を出したとしても
弱い手打ちにしかならなかった。
- 272 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 22:12 ID:6wDlJbxg
「はいはいはい〜〜!!! つあぁぁぁぁーーーッッ!!」
バキィッ!! ズバアァッッ!! ガギィッッッ!!!
もはや滅多打ちだった。いくら悟空と言えども、上下左右、あらゆる方向
から繰り出される攻撃から、完全に身を守る事など不可能だった。
とんとんとマーリンが軽くバックステップし、そこから一気に悟空の懐へ
飛び込む。その身体ごとの拳が悟空の顔面に狙いを定めて。
「…ずぁりゃあああッッッ〜〜〜〜〜〜ッッ!!!」
そのマーリンのパンチに、悟空が渾身のカウンターを合わせる。
だが。
ヴォゥアッッッ!!!
突っ込むマーリンの身体がギリギリで沈み込み、プラチナブロンドの髪を掠め
ながら悟空の恐るべき拳が虚空を引き裂いていく。そして視界から消え行く
少女の頭の代わりに目に飛び込んできたものは…操気弾だった。
「な…っ…頭を盾に……!!??」
そう、マーリンは自らの身体を囮として、悟空からは見えない位置…つまり
自らの頭のすぐ後ろに気弾を置いていたのだ。カウンターを誘い、それのさら
なるカウンターを取るために。
ベギィィィィッッッ!!!!!
それを理解した瞬間、カウンターのカウンターによる、凄まじい威力の気弾が
悟空の顔面を激しく襲う。あまりの衝撃に耐え切れず、数瞬の後に気弾そのもの
が木っ端微塵に破裂する。
「…操気弾…影狼(かげろう)……」
「が…は………っ」
ぶすぶすと顔面から煙を上げながら、よろ、よろ、と悟空の足が二歩三歩を
踏む。
そして…ゆっくりと悟空のヒザが、地面に吸い込まれるように落ちていった…。
- 273 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/02 22:16 ID:6wDlJbxg
- 本日はここまでです。次の更新は少し先かもしれません。すみません…。
- 274 名前:Classical名無しさん :04/10/02 22:47 ID:P1P2laVs
- おれはここの荒れっぷりが好きで来てるんだがな。荒れる元を作ったのはこいつだが↑
作品自体はほとんど読んでない。
- 275 名前:Classical名無しさん :04/10/03 00:43 ID:3LZxqlTQ
- レス番が飛んでいるのは
感想
読んでない
読んでい
住民
いいよ
のどれかが含まれている証拠だ。
- 276 名前:Classical名無しさん :04/10/03 02:48 ID:ouDWUJfE
- >>263->>272
相変わらず面白い作品ありがとうございます。ゴクウの戦い方の分析や、
戦闘方法などが特に新鮮で良いです。ちょっとお約束のズッコケが入っ
てるのも可愛らしい。次の更新も期待しています。
- 277 名前:押収のヤムチャ12話 :04/10/03 03:26 ID:VIl60OGk
- 「ヤムチャさん」
16号との対峙から5分ほどが過ぎていた。キューが口を開いた。
「さっきのさ、16号に撃ったでかいエネルギー波。あれは、フルパワーでやった?」
「ああ……」
俺は半分上の空で答えた。
「フルパワーだ。死にはしないと思ってやった。
実際死ななかったな。ダメージもあるかどうか」
「じゃあ……」
キューは言いづらそうに視線を宙にさまよわせた。
「……俺の方が間違ってたみたいだ。
16号は、残念だけどヤムチャさんよりずっと強い。
俺たちが3年修行しても、追いつけそうにないみたいだ」
そういうと少し目を伏せた。
「レッドリボンを潰すのはやめるよ。
でも恨みまで忘れるわけじゃない」
「ああ、それでいい。簡単に忘れられても困るしな」
「それと、強くなるのもやめる気は無い。
これからも武術とか、教えてくれよ」
「ああ、……いや、」
俺は顔を上げて答えた。
「知り合いに、武術の神様と呼ばれる凄い師匠がいるんだ。
教わるなら俺よりあの人の方がいいだろう。
あとで紹介してやるよ」
そして俺は再び上の空に戻った。
16号の話したことを考えていた。
- 278 名前:押収のヤムチャ12話 :04/10/03 03:27 ID:VIl60OGk
- 16号は妙に俺たちに好意的な言動を取っていた。
たとえば最初に会ったときも、
彼は命が惜しければ研究室に近づくなという意味のことをいった。
そのあとすぐゲロのコンピューターの勢力範囲に入り、
キューとアールが負傷した。
あれは忠告だったと考えるべきだ。
彼は話の節々にヒントを織り交ぜている。
そしてそのヒントは、基本的に双子を助ける内容を取る。
俺を助ける気はあまりないようだ。
ゲロのコンピューターに俺の情報を登録するのに、
特に躊躇はなかったようだから。
16号との最後の会話を振り返ってみる。
そもそも無口な16号が、
俺たちの去り際にあえて声をかけるのも少しおかしなことだ。
何かヒントが隠されているはずだ。
彼は昔命令で、東の都に調査に行ったことがあるらしい。
たぶんこれがそのヒントだろう。
さて、何の調査か?
この一連の出来事の中で、調査が必要そうなことは一つしかない。
……人造人間の実験台を探したんだ。
- 279 名前:押収のヤムチャ12話 :04/10/03 03:29 ID:VIl60OGk
- たしか彼はサーチシステムとかいう、
調査活動に向いていそうな能力を持っていたはずだ。それも自分から明かしている。
さらに彼は別のところで、レッドリボンの残党がたったの42名だと話している。
つまりゲロが言った、
レッドリボンの手が世界中に広がっているというのはハッタリだ。
実際はレッドリボンの勢力範囲は広くない。
人造人間の素材探しは、人造人間のみに任されていた可能性が、わりと高い。
まともに働いている人造人間は、16号一人のはずだ。
そうなるとおそらく――
おそらく彼は、天才児キューとアールの存在を、ゲロに報告した張本人だ。
村の襲撃にまで加わっていたのかは分からない。
村を一つ潰すくらいのことなら、
人造人間の力まで必要としなかったとは思うが、分からない。
とにかく彼は村人たちが3年近くも囚われることになるきっかけを作った。
だからできる範囲で双子に味方することにしたんだ。
研究所内での立場が危うくなることを分かっていて。
配置転換とやらのリスクを省みず。
彼は許されるのだろうか。
- 280 名前:押収のヤムチャ12話 :04/10/03 03:32 ID:VIl60OGk
- 「ヤムチャさん」
アールが俺の服を引っ張って、俺は我に帰った。
「道がある。それと、人がいる。
あれ、警察って奴じゃないの」
少し先で岩場が途切れ、北の都と他の町をつなぐ山道が通っている。
その道の端には一台の車が止まり、
横にメガネをかけた中年の男性が立っていた。
制服は確かに警官のものだ。
車の中には、もう一人の警官と顔に傷のある男が座っている。
「ええ、確保しました。
はい、さっきです。5分ほど前。
観念したみたいで、自供を始めてます。同僚が話を聞いてます」
メガネの警官がトランシーバーに向かって喋っている。
つまりこの近くにたまたま何かの犯人が逃げ込んでいて、
追いかけてきた警察に捕まったという状況らしい。
「どうする?」
アールが小声で聞いてきた。
「そうだな……」
一般人の警察を巻き込むのには少し抵抗がある。
しかし車の機動力は魅力だ。
それにレッドリボンが銃器を使ってくる限り、俺が弾を止めれば済む。
「よし、俺が少し話をしてくる。
運がよければ車で街まで送ってもらえるぞ。少し狭いだろうけどな」
- 281 名前:押収のヤムチャ12話 :04/10/03 03:34 ID:VIl60OGk
- これでようやく事件にカタがつくわけだ。安心して少し饒舌になる。
「街についたら、飛行機を買ってカメハウスって場所に向かう。
お前たちはしばらくそこで暮らすことになるんじゃないかな。
さっき話した俺の師匠と、カメと、俺の兄弟弟子がいる。
面倒見のいい奴だから、お前らを任せても安心だ」
「任せる? ヤムチャさんは別の場所?」
「ああ。俺はちょっと東の都に行く」
16号は東の都の調査に出て、双子がいた村を発見したわけだ。
徹底的にさがせば何か手がかりが残っているかもしれない。
……いや、違う。それだけが理由じゃない。
村を探すだけなら、双子と一緒に行ってもいい。
このとき俺は、双子と別れなきゃいけないと考えている自分を自覚していた。
16号が双子に肩入れする理由を考えているうちに、気づいたんだ。
俺も双子に肩入れしている。たぶん普通の範囲を超えて。
16号の場合は罪の意識が原因だった。では俺は?
俺は、おそらくあの双子に、
自分が失ってしまったものを見出していたんだ。
理由を話そう。
俺がブルマと別れたときのことだ。お前には当然話しておくべきだった。
こんな砂漠までついてこさせてしまってな。
酒……はやめておくか。
- 282 名前:押収のヤムチャ12話 :04/10/03 03:38 ID:VIl60OGk
- 俺は昔から結婚という奴にあこがれていた。
おそらく家族がいない時期が長かったからだろう。
お前に会って少し治まった。そもそもたいして強い気持ちでもなかった。
だが憧れは依然として俺の中にあった。
にも関わらず、
俺とブルマとの関係は10年以上の間恋人から先に進むことがなかった。
時々喧嘩して、しばらくして仲直りする。
この二つのことを繰り返すたびに自動的に調整されるのか、
俺たちの間の距離はずっと一定に保たれていた。
長く続いた関係を変えるのには少々力が要る。
俺の憧れはそれほど強くはなかったのだろうし、
ブルマは関係を変えないほうに力を働かせていた気がする。
彼女は堅苦しさのない、形にとらわれないつきあいを望んでいた。
俺もそれでいいような気がしていた。
だが悟空の例のセリフ……例のといっても、お前は覚えているかどうか、
「丈夫な赤んぼ産めよ」という、
たぶん何気なくいったあの言葉が、俺の気持ちを少し乱した。
ブルマの気持ちも、たぶん動いた。
結婚という奴に対する、お互いの意識のずれが、
少しずつ溝を広げ始めた。
俺たちは、どちらからともなく賭けに出ることを決めた。
悟空が言ったように、子供を作ることを一度だけ試してみようじゃないか。
俺たちの未来は、それで決めよう。
数ヵ月後、賭けの結果が出た。
勝敗は、これに勝敗があったならだが、俺の負けだ。
- 283 名前:押収のヤムチャ12話 :04/10/03 03:40 ID:VIl60OGk
- あとは簡単だった。
くっついていた氷が解けて離れるように、ゆっくりと静かに俺たちは別れた。
表向きに浮気性と言う理由を一応用意したんだが、
お前も誰も深くは尋ねてこなかったから、結局そいつは使われなかった。
そしてブルマは形にとらわれずに付き合える男と付き合い、
子供が出来たら産むつもりでいる。
ブルマは、言いたくないが少し年齢が高い。
本当に丈夫な赤ん坊になるか少し心配だが、
俺がどうこういうまでもなく丈夫だろうな。あの両親なら。
……そうだ。俺はたぶん、双子を自分の子供のように思っていたんだ。
結局出来なかった子供のように。
それだけなら問題はない。
だが状況を見れば、双子は両親をすでに失い、この先行くところも特にない。
このまま話が自然に進めば、俺が双子を引き取ることになるだろう。
俺は子供を手に入れられるわけだ。望みどおりにな。
だが俺が本当に望んでいたのは子供じゃなくて結婚だ。
今の俺が今の双子を引き取ることは、双子を、
手に入れられなかった望みの代用品にすることじゃないか?
そしてそれは双子の人生を軽視した、
そう、あのゲロがやったのと同じ、自分勝手な行いじゃないだろうか。
双子はカメハウスで預かってもらい、俺は時々訪ねる程度がいい。
クリリンは誰とでも隔てなく付き合える男だ。
武天老師様は……
アールに言い寄ったりしそうでなんとなく不安だが、なんとかなるだろう。
大体以上が、そのときの俺の心境だった。
話を戻そう。
- 284 名前:押収のヤムチャ12話 :04/10/03 03:42 ID:VIl60OGk
- 俺は今後の計画を語り終えると、双子に待っているように指示してから歩き出した。
岩場から飛び降りて、警官に声をかける。
「すまない。この近くで誘拐事件があったんだが……」
「誘拐? あなたのご家族ですか? 犯人から連絡は?」
「いや、そういうのじゃなくて、監禁されていたところを偶然見つけたんだ。
でも犯人が追いかけてくるかもしれない。
保護してやって欲しいんだ。14,5歳の子供2人だ」
少しぼかした説明をした。
メガネの警官は目を丸くしてうなずいた。
「はいはい、ちょっと待ってくださいよ」
いったんしまったトランシーバーをまた懐から取り出して、口に当てる。
そして突然胴間声を上げた。
「出てこい、お前ら! 網にかかった! 侵入者を見つけたぞ!」
ざっと音がして、
周囲の草むらからガードレールの向こうから、大量のレッドリボン兵が走り出てきた。
俺は目を丸くした。驚きで意識が軽く飛んだ。
警官のトランシーバーと、研究所の見回りが持っていた
トランシーバーの機種が同じだとか、そんなことを考えていた。
「ほらよ、ヤムチャさん」
横から何か袋が投げつけられた。
"プーアルティー"と書かれたお茶のパックだ。
「リクエストのプーアル茶だ。代金はいらないよ。冥土の土産にくれてやる」
買出し部隊のノッポの男が、にやついた顔で立っていた。
他にも見た顔がいくつかある。
どうやらレッドリボン軍は、残る勢力の大半をここに仕掛けて待っていたらしい。
そしてその罠に俺ははまった。
- 285 名前:押収のヤムチャ12話 :04/10/03 03:45 ID:VIl60OGk
- 「パンツァー・ファスト。
本来は戦車にぶっ放す武器だ。そいつが20ほどあんたを狙っている。
肉片も残らない、な」
そういえば俺は昔そいつをウーロンの車にぶっ放したことがあった。
今考えるととんでもないことだ。
「あ、あまく見るべきじゃないぜ」
ノッポの隣にいる男が口を挟んだ。
俺に人造人間の居場所を聞かれて答えなかった男だ。
「その男はものすごい運動能力を持っている。ジャンプして避けるかも……」
「20発全部をか?」
別の男があざけるような口調で言った。
「それならこうしよう。
5発ほどはあの男の頭上に打ち込み、逃げ場をふさいだ上で残りを……」
さらに別の男が言った。
俺はすっと人差し指を立てた。
議論に夢中になっていたリボン軍の連中が慌ててこちらに銃を向ける。
「な、なんだ?」
「計算してるところだ。お前らを片付けるのにどれくらいかかるかってな」
俺は適当に指を折ったり伸ばしたりした。
「1分……?」
「1分だと? 冗談も休み休みいいやがれ!」
「いや、その男なら本当にやるかもしれない。慎重に戦うべきだ」
実際は冗談ではないが嘘ではあった。
指で上を指すことで、背後の双子に"岩場を登って逃げろ"と伝えたつもりだった。
- 286 名前:押収のヤムチャ12話 :04/10/03 03:47 ID:VIl60OGk
- 俺は本当に1分で兵たちを始末できるかもしれないが、
残念ながらそいつは、一人で戦った場合の話だ。
他の戦いなら、双子は少なくとも戦場に立っていることは出来る。
だがさすがに対戦車用ロケットランチャーを食らったら死ぬだろう。
銃弾なら止めて終わりだが、ロケットランチャーは止めた後に爆発がある。
双子をかばうのは難しい。
どうやらここで別れるしかないようだった。
何かもう少し、方法があった気もするけれど。
しばらくして、双子の気がゆっくり上へと登りだした。
そして岩場の頂上に達したとき、
双子の気が突然大きくなったり小さくなったりを繰り返した。
気のコントロールを利用して、信号を送ろうとしたらしい。
だが彼らの未熟なコントロール技術では、
意味をなす信号を発することはできなかった。
最後の言葉が「さようなら」なのか
「また会おう」なのかそれとも他の何かか、俺にはわからない。
いつか尋ねる機会があるかもしれないが。
だが信号を送ってきたと言うだけで、そのときの俺には充分だった。
「じゃあいいか、
5発があの男の頭上の空間、5発が足元、
5発が脳天、残り5発は状況に応じて適当に、だ。行くぞ。発射!」
話がまとまったらしく、兵士たちがいっせいにミサイルを放ってきた。
- 287 名前:押収のヤムチャ12話/次回に続く :04/10/03 03:50 ID:VIl60OGk
- そのミサイルが銃口から飛び出す前に、
俺はノッポの兵士の後ろに回りこんだ。そして頭を殴って気絶させた。
兵士たちが慌てて弾をこめなおしている間に、さらに何人かを倒した。
それを数回繰り返して戦いは終わった。1分よりはもう少しかかった。
さて、今別れたばかりだが、双子を追いかけるべきだろうか。
考えているうちに、俺は戦いがまだ終わっていなかったことを発見した。
たちこめるミサイルの白煙をすかして、
あらたな人影がこちらに向かってくるのが見える。
人ではなかった。
全身ツギハギだらけの、あのフリーザのような姿をした痩身のロボットだ。
「10号か」と兵士の誰かがつぶやくのが聞こえた。
10号の手入れについての資料の存在を俺は思い出した。
10号が動作していないなら手入れの必要もない。
現役バリバリではないにしても、
動作可能な人造人間は、16号の他にもう一人いたわけだ。
つまり目の前の俺の敵は、16号より6つほど古い人造人間10号。
人造人間6体分の開発力の差と、俺と16号の圧倒的な力の差。どっちが大きいだろう?
あいにくのんきに様子を見ている暇はなさそうだ。
戦いの中で確かめるしかない。
俺は体勢を低くして地面を蹴った。
狼牙風風拳の構えを取り、10号目掛けて突進する。
10号はヘルメットをかぶっていて顔は見えない。その下から機械的な声がした。
「対象のデータを確認……96パーセントの確率でヤムチャと判断。
戦闘開始」
- 288 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/03 04:14 ID:D0K7X.H2
- だから、ヤム拳とか、フンコロガシとか、違うっちゅーねん。と、とりあえず突っ込んどきます。ちなみに、SSはこれが初めてです。残念でした。やーい、やーい。
ていうか、トグサさん、サイヤンさん、押収さんと続かれると、何か次に文章力の低めな自分がいくのが躊躇われますね…
- 289 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/03 04:15 ID:D0K7X.H2
- すごいの?ヤムチャさん。
前回、何時の間にやらエスケープしたジースとバータ。彼等は、隊長、ギニューの元へと急ぎ飛んでいた。
「本当に、アイツから6万の戦闘力が検出されたのか?」
「ああ、間違いない。一瞬だが、俺のスカウターに記録されている。」
バータは耳元のスカウターを指で叩く。
「しかし、さっきまでたった4千しか反応が無かったってのに…故障じゃないのか?」
「奴らが戦闘力を自在に操るのは分かっている事だ、今更、驚く事でもない。だが、6万は脅威だ。」
「3人でかかれば、倒せない数値でないだろう。なぁ、リクーム。」
・・・・・
「あれ?リクームのヤツは?」
第十三話
〜圧倒〜
どうする?
「おーい、バータァ、ジースゥ?何処だ〜。俺一人で遊んじまって、良いのかぁ〜?」
正直、あまりヤバくなさそうな感じなんだが…
「あいつら…何のお遊びだ?かくれんぼか?」
あのベジータですら圧倒するような相手だ…
「まぁいいか。この、新しいオモチャを独り占めできる訳だし。」
クソッ、さっきからふざけやがって…
「お、ビビってる、ビビってる。ハーハッハ!」
あーあ、道着、着替えたばかりなのに…また汚すことになりそうだな…
- 290 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/03 04:19 ID:D0K7X.H2
- 「先手必勝!界王拳2倍!ハァッ!」
掛け声とともに、ヤムチャから赤い気が立ち上る。
「なっ!何だ、あのデタラメなエネルギーは!?奴は地球人じゃないのか!?」
「あっ、アレがヤムチャさんだってのか!?」
「ス、スゴいです!ヤムチャさん!」
ヤムチャから発せられる、膨大な量の気。(クリリン達的には)予想外の展開に、驚いている。
「ゲフッ…」
次の瞬間、リクームは、ボロクズと化していた。そして、ナメックの大地に、投げ捨てられるボロクズ。
「な、何だ、全然弱いじゃないか…」
結局、ヤムチャの道着を汚したのは、極度の緊張からでた冷や汗と、戦いの際に巻き起こった砂埃だけだった。
1つ目の弱点、油断する。それが今回でてこなかったのは、たまたまなのか、はたまた、亀仙人との修行の成果か…
「ば、馬鹿な…!リクームがあんなアッサリ…!?」
リクームを連れて行くため戻っていた、(自称)宇宙1のスピードを持つ男、バータは全てを見ていた。
そのスカウターに浮かび上がる数字。
「馬鹿な…!46万だと!?た、隊長でも敵わないじゃないか!」急ぎ、スカウターに備え付けられた通信機能で知らせようとする。しかし…
「2人目、見ぃーつけたぁ。」
「
- 291 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/03 04:21 ID:D0K7X.H2
- >トグサ…ロボ、あまりの辛さにエスケープ。トグサの中じゃ仕方もなし。てか、トグサさん、どんだけアフォやねん。
何か、復讐の目標みたいなのもおぼろ気ながら姿を現してきたようなので、期待です。ロボ、トグサのせいで性格以外を壊しませんように…
>サイヤンキラー…何か、本当にヤムチャがぽくなってきましたね。やはり力関係が変わると人間関係も変わるのか…
気を一点に集中して強くするのは王道ですね。カッコいいです。悟空がこのまま一方的にやられて終わりでない事を、期待したいです。それにしても、追い越されたらヤムチャは腰が低くなったなぁ…
>押収の…ヤムチャの心情が、スゴく巧いですね。文章の表現力が貧困な自分としては、うらやましい限りです。そして、ここでのヤムチャ、とてもカッコいいです。
ヤムチャは10号に勝てるのでしょうか?また、ヤムチャが囮になっているとはいえ、キューとアールは二人だけで逃げ切れるのでしょうか?続きが気になります。
- 292 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/03 04:27 ID:D0K7X.H2
- ミスった…読んでない人には申し訳ないですが、最後が抜けたので、最後を。
「馬鹿な…!46万だと!?た、隊長でも敵わないじゃないか!」急ぎ、スカウターに備え付けられた通信機能で知らせようとする。しかし…
「2人目、見ぃーつけたぁ。」
「!?」
ポンポン、と何者かに肩を叩かれ、邪魔をされる。
当然、ヤムチャ。
バータは、気を探知する能力を持っている上、図に乗っているヤムチャの近くに居たため、重大な事実を知らせる事なく、戦闘不能に陥るのだった…
ヤムチャの戦闘力
230000
界王拳…15倍まで無理なく使用可能
- 293 名前:Classical名無しさん :04/10/03 09:21 ID:Uwx6uFOo
- >樽漬け
氏んでいいよ。俺が許可する。むしろ氏ね。
あと、問題があるのは文章力だけじゃないぞ。
中身もつまらん。
- 294 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/10/03 12:56 ID:tbgPlEfk
- 第四十六話「ポタラ」
悟飯が吸収され、窮地に立たされている悟空の上にポタラが二つ降ってきた。
そして、老界王神の声が
「それをあのべジータとか言う奴につけさせるんじゃ、左だけな、そして、自分は右につけるんじゃ」
窮地に立たされている悟空は藁をも掴む気持ちでべジータの所に向かい、説得し、つけさせた。
その時、ヤムチャと餃子もいたが、二人はフュージョンが切れてすぐに出てきたらしく、三十分は無理らしい。
悟空は右耳にポタラをつけた。
まばゆい光に包まれ、超戦士ベジットが誕生した。
「カカロットとべジータでベジットってとこか」
そして、すぐにベジットはブウの所に瞬間移動した。
「俺はスーパーベジットだ」
そう言って、ブウに攻撃する。
高速の拳によりブウを捕らえる。
ブウはいくら悟飯を吸収しても、超戦士ベジットにはかなわなかった。
しかし、ベジットは自分の強さにより、油断し、悟飯の二の舞となってしまった。
- 295 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/10/03 12:55 ID:tbgPlEfk
- 「なんとかバリアを張れたか」
ベジットはバリアをして、吸収されずに済んでいたのだった。
「さて、ここはブウの体内か………」
ベジットがバリアを解く。
「あっ!」
すると悟空とべジータが分離した。
「なんだか知らんが、とりあえず元にもどれたか」
悟空とべジータは吸収された、悟飯とピッコロをはずした。
「あれっ」
ブウは自分のパワーが落ちてることに気づく。
そして、善の心のデブブウもいた。
「こいつをはずすとどうなるかな?」
「やめろ!俺が俺じゃなくなる!!」
その頃………
「これなら悟空とべジータで行けそうだな、計算狂ってフュージョンが切れた直後にでてきてしまったからやばかったが……」
それ以前の問題で日数を間違えていたことに気づけよと言いたくなるが……
つづく
- 296 名前:Classical名無しさん :04/10/03 13:22 ID:Ui5JGITQ
- SSスレという限られた住民層の中で、さらに小さなコミュニティが形成されているな。
平気で荒らしでもない奴に「ここから出てけ」という人間は、荒らしより性質が悪い。
まったくスレの将来を考えていないから。
今のこのスレは初期段階で「最強への道」が引っ張った住人を徐々に失いつつある
閉じた空間になりつつある。下手したら住民より職人数のほうが多い。
- 297 名前:Classical名無しさん :04/10/03 15:47 ID:Uwx6uFOo
- 青龍刀、あいかわらず展開早すぎw
「やめろ!俺が俺じゃなくなる!!」 とか、ブウが体内に現れた描写さえ無いし。
あと数レスで終わりそうだな。
- 298 名前:Classical名無しさん :04/10/03 16:30 ID:PsKe5J5M
- 押収はすごいな。
住民全員にスルーされてまだ大量うぷしてる。
立派だ。もちろん俺も読んでないともさ。
樽漬けはSS書いてる事自体がもう荒らしだな。
青竜刀は既に認知されたようだがw
- 299 名前:Classical名無しさん :04/10/03 16:56 ID:PsKe5J5M
- まとめサイト見たけど、樽漬けの作品ってサイトのトップページの
「新作・連載作一覧」に載ってないんだなw
病的にも荒らし扱いされてる樽漬けクン哀れw
管理人にも連載作と認められてないんだから、潔く辞めたら?
- 300 名前:Classical名無しさん :04/10/03 18:16 ID:Uwx6uFOo
- 余裕で>>300get。
- 301 名前:Classical名無しさん :04/10/03 18:33 ID:3LZxqlTQ
- >>296
まさにその通りだとは思うが、
こういうことを好んで書きたがるのは
うみにんかパオだな
- 302 名前:Classical名無しさん :04/10/03 18:58 ID:JlHK7RXE
- 語ろうぜのチャットがある。
ttp://irc.2ch.net/からヤムチャット。
- 303 名前:Classical名無しさん :04/10/03 19:02 ID:JlHK7RXE
- !ヤムチャットだよ
- 304 名前:Classical名無しさん :04/10/03 19:05 ID:3LZxqlTQ
- !
- 305 名前:Classical名無しさん :04/10/03 20:32 ID:kV5b82p2
- 青龍刀はわざとああいう書き方をしてる気がする。
だってあれは本気で書いてるんだったら文章力がないとかいうレベルじゃないもん。
- 306 名前:Classical名無しさん :04/10/03 20:47 ID:JlHK7RXE
- ヤムチャ以外もOKってそれじゃ何でもありすぎでしょ、
せめてドラゴンボ−ル内ぐらいにとどめないと。
- 307 名前:Classical名無しさん :04/10/03 21:11 ID:JlHK7RXE
- 今一番面白いのってすごいのヤムチャだと思う。
- 308 名前:Classical名無しさん :04/10/03 21:30 ID:3LZxqlTQ
- ヤムチャに関係してればよろしいのでは
- 309 名前:Classical名無しさん :04/10/03 22:19 ID:ouDWUJfE
- 鳥山明先生が関係している作品に広げてみてはいかがでしょうか。アラレちゃん
とか、ドラクエとかのSSも読んでみたいです。
- 310 名前:Classical名無しさん :04/10/03 22:21 ID:3LZxqlTQ
- ドラクエは、別板で受け皿があるだろう
- 311 名前:Classical名無しさん :04/10/03 22:30 ID:PsKe5J5M
- なんで急にこんな話になったんだ?
確かにスレからなんとなく死臭が漂ってきたがw
しかし病的があぼーんするとやっぱバレに頼むのかねw
- 312 名前:Classical名無しさん :04/10/03 22:57 ID:dekzsgD.
- >>311
ここに言って独りでほざいてろやw
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1095770029/
- 313 名前:Classical名無しさん :04/10/04 07:21 ID:1xLPSeTQ
- 流石にバレ氏に保管を頼むなんて恥ずかしい事はしないでしょう。
他スレの人間だもの。バレ氏も大変だろうし。
それに別に保管無しでも良いって事はとっくに結論出てる。
- 314 名前:Classical名無しさん :04/10/04 10:24 ID:/OmeM0PE
- そもそも青龍刀とかヘタレ王とかが堂々と連載しているスレのSSを
保管しようとする人が現れるとは思えないし
(誰が「何も考えずに書いてます」とかいう駄文を手間かけて保管したいのかw)
そんなものをバレ氏に頼むなんて失礼だ
バレ氏も保管ナシという動きになって正直安心していると思う
- 315 名前:Classical名無しさん :04/10/04 14:55 ID:vJCwUVAg
- ↑オメーモペーで真剣にレスされても…
- 316 名前:アルプス物語 わたしのアンネットでおなじみの・・・ :04/10/04 15:30 ID:j6PO5Ll.
- 14さいのアンネットたんの新鮮なマンコ汁ゴクゴク飲みたいーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
- 317 名前:Classical名無しさん :04/10/04 15:39 ID:vJCwUVAg
- ↑この系統のレスはぽこにゃんという糞コテの嫌がらせらしい…
- 318 名前:違ーーーーーーーーーーーーーーーーーーう! :04/10/04 15:43 ID:j6PO5Ll.
- ぽこニャン?はぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー?
- 319 名前:Classical名無しさん :04/10/04 17:44 ID:bQWgHC3M
- うるせえよ。
このスレに100%マンセー出来ない奴は出てけ。
僅かでもこのスレを批判する奴も出てけ。
- 320 名前:Classical名無しさん :04/10/04 18:23 ID:476rY6oQ
- 糞スレマンセーウザイ
- 321 名前:Classical名無しさん :04/10/04 18:38 ID:bQWgHC3M
- ヤムスレマンセーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
今、ヤムスレは最強最高のレベルにある。商業レベル以上だ。プロ並の書き手がごろごろいる。
- 322 名前:ブルマーマンセーーーーーーーーーーーーーーー! :04/10/04 18:40 ID:j6PO5Ll.
- かかってこいやーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
- 323 名前:Classical名無しさん :04/10/04 21:16 ID:oGk2A69o
- >今、ヤムスレは最強最高のレベルにある。
>商業レベル以上だ。プロ並の書き手がごろごろいる
現スレで最高のねたをありがとうw
バキスレにすら差を付けられてるのにプロかよwww
- 324 名前:Classical名無しさん :04/10/04 21:21 ID:vJCwUVAg
- >>323
パオ必死だな。毎回出張乙。
- 325 名前:Classical名無しさん :04/10/04 21:38 ID:oGk2A69o
- ぶはははは、そうだ俺パオだパオ。
ここは俺に言わせれば劣等スレ。
バキスレと比べる?おこがましいわw
- 326 名前:パオ :04/10/04 21:42 ID:oGk2A69o
- フンコロガシくれてやるよ、嬉しいだろもってけw
- 327 名前:Classical名無しさん :04/10/04 22:01 ID:UtlqIvLo
- >パオ(本物へ)
言いにくいんですが、あなたもこっちのレベルですよ
- 328 名前:Classical名無しさん :04/10/04 22:02 ID:.UBRD082
- バキスレをやたら持ち出す荒らしもうざいが
そいつにパオ氏だのうみにん氏だの無理やり
レッテル貼りする奴は更にうざい。
バキスレとの比較荒らしの>>323と、
バキスレとの戦争煽り荒らしの>>324。
両方とも荒らしだろうな。
- 329 名前:328 :04/10/04 22:25 ID:.UBRD082
- よく見たら、今日のレスはみんな荒らしみたいだな。
>>313は分からないが、それ以降>>314-327までずっと。
ちょっと悲しいな。
もう少し本当にまた〜りしようや。
某スレのような罵り合い叩き合いが始まる位なら、
作品来るまでスレの進行が止まる方がまだいい。
こっちもあっちも好きな俺としてはな。
以後、何事も無かったように再開
↓ ↓ ↓
- 330 名前:Classical名無しさん :04/10/04 22:56 ID:vJCwUVAg
- ↑罵り、煽り倒しといてそれはなくなーい?
- 331 名前:328 :04/10/04 23:06 ID:.UBRD082
- 作品が来辛くなるから書き込み止めろ。>ID:vJCwUVAg
俺をパオ氏だのうみにん氏だのID:j6PO5Llだの
レッテル貼りしても構わないから。もう相手にしない。
以後、何事も無かったように再開
↓ ↓ ↓
- 332 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/04 23:24 ID:NZYGoxLo
- 「ば、馬鹿な!」
バータは高速で飛び回りながら狼狽する。理由は明白だ。宇宙一のスピードを持つ自分の全力を汗ひとつ
かかずについて来ている男の存在のせいだ。つまりはヤムチャから成す術もなく逃げ回っているのだ。
「俺のスピードは宇宙一のはずだ!」
「なら宇宙二・・・いや、三、四、五・・・すくなくても宇宙七以下だ!」
順番に悟空、ポポ、ピッコロ、悟飯、ヤジロベーを思い浮かべながらヤムチャが叫ぶ。そして軽々とバータ
に追いつき、軽く足払いを放つ。前々から言いたかった決め台詞を叫びながら。
「足元が・・・」
「隙あり!」
お留守だぜ、といおうとした瞬間、あっさりと自分が足払いされた。無論、ダメージは無いが精神的な衝撃
がヤムチャを襲う。
「足元がお留守だったぜ!スピードだけのゴミ虫みてぇな野郎だったな!」
- 333 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/04 23:24 ID:NZYGoxLo
- バータが『ゴミ虫、ゴミ虫』と連呼しながらヤムチャを蹴りまくる。ダメージが無いのを分かっていないの
はバータだけだ。他の特戦隊は険しい表情をしている。と、おとなしく蹴られていたヤムチャがゆっくりと
動いた。何かをぼそぼそと呟いている。
「ん?何か言いたいのか?ゴミ虫?」
バータが挑発的な態度でヤムチャの顔に耳を近づける。
「し・・・がお・・・ですよ・・・」
「ははは!こいつビビッて声も出ねぇみたいだぜ!」
違うのは、皆分かっている。バータが油断しまくっている間に、ゆっくりとヤムチャが顔を上げて、叫んだ。
「足元がお留守だってんだこの青男ォ!」
ヤムチャがそういって本気のローキックを放つ。ジョー・ヒガシ(SNKプレイモアごめんなさい)の史上最強
のローに匹敵する迫力だ。その一撃はバータの左足に直撃し、左足を吹っ飛ばして右足の骨を粉砕させた。衝
撃でバータは遠くまで吹っ飛んで倒れた。敵一同は唖然とその光景を見つめている。
「界王拳2倍だコラ!ぶっ殺してやる!」
かなりキレたヤムチャがバータの落下地点まで飛んでいった。そしてバータの折れた足だけを狙って蹴りまく
る。その陰湿な仕返しはバータが完全に戦闘不能になるまで続いた。
- 334 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/04 23:24 ID:NZYGoxLo
- 「バ、バータ!」
グルドがひたすら蹴られる同僚を見て叫ぶ。もっともすでに返事などできる状況ではないようだが。悟飯はそ
の隙に界王拳十四倍で地面にへばりつく天津飯を引きずりながらグルドに近づく。グルドはそれを察知すると
慌てて手を前に突き出して叫ぶ。
「止まれ!」
グルドが叫ぶとグルドの周りの全てのものが動きを止めた。これは息を止めている間時間を止められるという
さまざまな事に便利な技だ。問題はグルドの肺活量が少しばかり足りない事か。それはさておき天津飯を引き
釣りながら物凄い速度で近づいてきた悟飯から距離をとる。息を止めながら走るのはかなり辛いらしく、時間
にしてせいぜい十秒ほどしか時間をとめられなかった。
「ぷは〜!」
- 335 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/04 23:25 ID:NZYGoxLo
- 時間が動き出し、悟飯が目標を見失って一瞬戸惑う。グルドはその隙に息を吸い込み、もう一度時間を止めて、
近くの岩陰に隠れた。(くくく・・・これで場所はわかるまい・・・)とかありがちな事を考えながら息を吐く。
「ぷは〜・・・」
グルドは余裕の表情で悟飯たちを盗み見るが、天津飯はともかく悟飯にとっては気で場所を察知するなど朝飯
前に二元一次方程式を解くよりも簡単な事だ。あっさりとグルドの位置はばれ、岩に向かって天津飯が投げつ
けられる。派手な音を立て、岩をつきぬけグルドの頭の横に血まみれの天津飯の首がさらけ出された。グルド
は(何故居場所がわかったんだァーーーッ?!)と(仲間を武器に使うとは何てやつだァーーーッ!)を同時に考
えながらもうひとつの超能力を使った。グルドが両手を前に突き出したと同時に、悟飯の動きが止まる。天津
飯はもともと動いていないがくしゃみの途中で止まったので馬鹿面を曝け出してしまっている。グルドが汗を
ダラダラ流しながら親切に説明を始める。
- 336 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/04 23:25 ID:NZYGoxLo
- 「はぁー、はぁー・・・この技は体力をかなり消耗するがこうなったらもう動けんぞ・・・」
時間をとめても動けないが、こちらは気は消耗するが息をしてても使えるので奥の手だったのだろう。グルド
が切羽詰ったような表情を浮かべながらそこらへんの木を一本超能力っぽいもので抜き、先を超能力で尖らせ
て超能力で浮かせて超能力で天津飯に狙いをつける。照準くらい超能力使わないでやれと思ったが金縛り以外
の超能力は体力を使わないのだろう。またはそれを忘れてしまっている馬鹿なのか。グルドは緑色の顔を血の
引いた青緑っぽい色に変える。どうやら後者だったようだ。
「こ、この木で串刺しにしてやる・・・はぁはぁ・・・串焼きにしてチョコレートパフェにのせたらうまいか
もな・・・」
などといいながらわずか一メートルの距離の天津飯に目を向ける。天津飯が眼球を動かして目を逸らすが首は
動かせないので完全には逸らせなかった。目を逸らした程度で照準をやめてくれるとは思わないが。グルドが
細かい設定をしだして天津飯の表情が真っ青になる。
「お、おい!俺なんか焼いてもうまくないぞ!チョコレートパフェにも絶対に合わない!うまくないというか
むしろまずい!だからやめてくれ〜!」
「へっ。お前がまずいわけないだろう・・・ゲテモノは美味いと相場が決まっているからな(富樫先生ごめんな
さい)。」
- 337 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/04 23:26 ID:NZYGoxLo
- 「死ねェーーーーッ!」
グルドが叫びながら超能力で木を天津飯の顔面に直撃する。くしゃみの直前のアホ面を浮かべたまま天津飯は派
手に吐血する。が、一応基本的な能力で圧倒しているだけはあり、直撃した木は完全に粉々に砕いた。グルドは
期待通りにならなかったのが気に食わないらしく新しく木を用意していた。そして、二弾、三弾、四弾と次々に
天津飯を吐血させては砕けていく。グルドがかなり疲れた表情をしながら五弾を用意する、天津飯はくしゃみ寸
前のアホ面を浮かべながら口と鼻から血を噴出させて目からは涙をだらだらと流している。そしてグルドが手を
振り上げると、木が天津飯に飛んで・・・いかずに、代わりにグルドの首が悟飯のパンチで吹っ飛ばされていた。
「き、汚いぞ・・・お前超能力にかかってたんじゃなかったのか・・・」
グルドが首だけのまま喋る。悟飯は蔑んだ目でグルドを見下しながら冷笑を浮かべる。
「貴様ごとき下等生物の技が聞くと思ったか?思い上がるのも大概にしろ・・・クズめが・・・」
- 338 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/04 23:31 ID:NZYGoxLo
- 長いと読みづらいと昔から苦情があったんでだいぶ短めにしました。
>>227完結はまだしませんし、樽漬けさんではありませんよ
今回の話で一部ドラゴンボールに関係ない用語(ジョー・ヒガシの史
上最強のロー)(ゲテモノは美味いと相場が決まっているからな)が入
ってしまいました二つも。ごめんなさい。バータの足をふっとばす所
を想像したり天津飯をゲテモノよばわりさせたら技名+台詞があってた
んで使ってみたんです。ごめんなさい。
追記 グルドの『息を止めている間時間が止まる』は原作見てて『ぷは
〜!』とかがそれっぽかったんで書いてみました。
- 339 名前:Classical名無しさん :04/10/04 23:41 ID:wwPE9KOM
- >>332-337
いつもお疲れ様。もう少し改行してもらえると読みやすくて助かるのですが。
それにしても悟飯が相変わらず違うキャラですね(笑)。
- 340 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/04 23:58 ID:NZYGoxLo
- 改行は一応してるんですが右に伸びるし何故かずれるんですよ。
メモ帳サイズに合わせてコピペしてるのが悪いんでしょうか?
ついでに悟飯は一生あのままの予定です(笑)。
- 341 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/05 00:00 ID:CFF/ICuc
- 改めて見たら>>337グルドが叫びながら超能力で木を天津飯の顔面に直撃する。
文法おかしいですね。ごめんなさい。
- 342 名前:Classical名無しさん :04/10/05 01:34 ID:LkOFSigQ
- >>331
いつも行動パターンが一緒だな。
独善的なのも改まらない。
「もう相手しない」
だったら最初からすんなってw
- 343 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/05 01:38 ID:c7Ng7Hh2
- 何か、本当に荒らし扱いされてるような気がしてきました…住民の方からも苦情がきてるみたいで…辞めたほうが良いのでしょうか?とりあえず今回はいきます。
- 344 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/05 01:39 ID:c7Ng7Hh2
- すごいの?ヤムチャさん。
「なんだと?6万の戦闘力だと?」
フリーザの宇宙船の停泊地。ジースは、ギニューを呼びに来ていた。何故、スカウターの通信機能を使わないのだろう、という疑問は持たないお約束である。
「バカモノ!お前達3人なら勝てない数字でないだろう!」
「しかし、奴らは戦闘力を自在に操りまして…」
「もういい!このギニュー隊長自ら戦いのお手本を見せてやる!」「お、お願いします!」
その後、ジースがドラゴンボールを埋めたり、二人でスーパーファイティングポーズをキメたり、いろいろやってから出発した二人だった。
その間に、リクームとバータの戦闘力が消えていたのに気が付かずに…
第十四話
〜勝利〜
ボロボロで大地に伏しているリクームとバータ。
「スゴいです、カッコいいです、ヤムチャさん!!」
子供故か、素直に絶讚してくれる悟飯。
ヤムチャは、自慢のスマイルでそれに応える。
- 345 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/05 01:42 ID:c7Ng7Hh2
- 初めて、悟空と会った時。彼は敗け知らずの盗賊だった。
めっぽう強いが、女にゃウブい。
荒野のヤムチャ、ロンリーウルフ。
砂漠に住む人々は、皆、彼の力を恐れた。
だが、悟空と出会った時から彼は敗けるようになった。
戦いに敗けるだけならまだしも、その内容に『敗北』が有った。
天下一武道会、本戦出場経験3回。しかし、全て一回戦敗退。
本来、本戦に出場する事が出来ただけでも賞讚に値する。
しかし…
相手の素振りで場外。
相手を自分から挑発しまくった挙げ句、足まで折られて完敗。
相手を舐めてかかって、ボコボコにされた上、切札は通用せず、しかもその大会での兄弟弟子達の技のせいで、自分の切札がすっかり忘れ去られる始末。
人々の記憶に、自分の情けなさが残ることが有っても、自分の勇姿は残らないだろう。
それは、完全なる『敗北』。
ミイラ君との対戦も、栽培マンとの戦闘もそうだ。
だがしかし。
今、こうして一人の子供の前では『勝利』する事が出来た。
精神と時の部屋での2年も、宇宙船での地獄の6日間も、全てが報われる瞬間に出会う事が出来た。
- 346 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/05 01:44 ID:c7Ng7Hh2
- 気が付けば、ヤムチャの頬には一筋の涙が流れていた。
「あれ?どうしたんですか、ヤムチャさん?」
悟飯が、涙に気付き不思議そうにしている。
「いや、なに。太陽の光が目に染みてな…」
せめて。
この、悟飯の前では、英雄でいられますように。
そう願うヤムチャ。
願ったけど。
「けど、ヤムチャさんって勝つ事が出来たんですね!」
「お父さんも、ピッコロさんも、クリリンさんもヤムチャさんは強い人に勝った事が無いって言ってました!」
時、既に遅し。
「あれ?どうしたんですか、ヤムチャさん?」
気が付けば、ヤムチャの頬は大量の涙でぐちゃぐちゃになっていた…
ヤムチャの戦闘力
230000
界王拳…15倍まで無理なく使用可能
- 347 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/05 01:54 ID:c7Ng7Hh2
- >ヤムチャの覚醒…感想の時、最初からピッコロの方じゃなくヤムチャの方で書けば良かったんですね。失敗しました。やはり足元にこだわりがあるヤムチャ。強いだけに、歪んでますね。それにしても、天津飯の駄目っぷりが何か見てて清々しいですね。本当に、良いです。
ジョー・ヒガシネタ、冨樫先生ネタなどの使用は問題ないと思います。というか、脚注がなければ分からないレベルですし、気が付けばニヤッとするものですし。ご苦労様です。
- 348 名前:Classical名無しさん :04/10/05 01:58 ID:7ikhn3qU
- >>343
気にしないで。面白いと思いますよ。がんばって続きを書いてください。
ただちょうど菓子職人さんのとシチュエーションが似てしまってるので、
もう少し原作をアレンジされた方がいいかもしれませんね。
偉そうな事を言ってすみません。期待してますよ。
ふぁいと、おー、なのです^^
- 349 名前:Classical名無しさん :04/10/05 03:05 ID:K05Oznbc
- >>343
そう思われたくなかったら頑張って書いて完結させればいいだけ。
サイヤンなんかもっと酷い状況なんだから、あんたはまだマシ。
>>342
こいつ>>331って保管庫に書いた奴じゃない?
何だかんだ言うわりには文句にしかなってないことに気づいてない。
荒らしに説教たれることでスレ改善されるとでも思ってんのかなw
- 350 名前:Classical名無しさん :04/10/05 08:30 ID:xtzePV0U
- 昨日も相変わらずグダグダだったみたいだな。
住民の質、最悪!!!!!
- 351 名前:Classical名無しさん :04/10/05 10:45 ID:RnuNJTO.
- >>346
ヤムチャが苦節や洗脳を乗り越えて(?)勝つ喜びを全身でかみしめてる
のが、いいと思いますよ。加えて、ヤムチャなのにこんな感じに勝っち
ゃって、大丈夫かな…と読者を不安にさせるのもそれらしくていいので
はないでしょうか。では期待しています。
- 352 名前:Classical名無しさん :04/10/05 11:53 ID:.l.4RBTU
- 3年間も完結し、サイヤンはすでに空気と化しつつある今、事実上の看板
なんですから頑張ってくださいよ>樽漬け
- 353 名前:Classical名無しさん :04/10/05 17:34 ID:PICpJ/Ck
- 樽漬けが看板かよw
すごいレベルの高いスレですね。
リレー小説スレ並ですね!
- 354 名前:Classical名無しさん :04/10/05 18:32 ID:PICpJ/Ck
- □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
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- 355 名前:Classical名無しさん :04/10/05 18:37 ID:Au9MBTp.
- >>346
いやぁ、このスレの趣旨らしく、
本来のヤムチャがべースなのがいいですね。
- 356 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/05 18:56 ID:KdbG9Gm6
- 今回はヘタレ王のみ投下します
なんかヤムチャの願いと作風がぜんぜん違う気もしますが気にしないでください
それでは投下いたします
- 357 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/05 18:56 ID:KdbG9Gm6
- 其之六十
「プーアル様ぁぁぁ・・・助けてぇぇぇぇ・・・・・」
情けなくプーアルの元へ逃げ去るヤムチャ
ヤムチャの方が師匠なのにヤムチャの方が情けない
「分かった・・・選手交代だ」
パチンとタッチをするヤムチャとプーアル
そしてタッチしてそのまま地面に倒れふすヤムチャ
「・・大丈夫か・・?」
チャパ王は聞く
こんなヘタレでも『一応』戦力だからだ
「もう・・・だめだ・・
少し休ませてくれ・・・」
「そ・・そこまでお前は頑張ってくれていたのか・・・」
「・・燃えたよ・・燃え尽きた・・・・」
なんか最後だけどっかで聞いたことのある言葉を言って気絶するヤムチャ
全然働いてないくせに
- 358 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/05 18:56 ID:KdbG9Gm6
- 其之六十一
「サイヤ人は・・・・死あるのみ!!」
ドンッ!!
プーアルは爆発的なダッシュでナッパに近寄り・・
「あたたたたたたた!!!これはナムの分!!」
ズガガガガガガガガガガ!!!!
プーアルは(実は餃子が殺したはずの)ナムの事を思い連続蹴りをあびせる
「あたぁ!!」
ズンッ!!
今度はボディにパンチを一発かます
「これは天津飯の分!!」
実は天津飯は栽培マンが殺したのにそれでもナッパに攻撃する
ちょっとナッパが可哀想だ
- 359 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/05 18:57 ID:KdbG9Gm6
- 其之六十二
「この猫ぉぉぉぉ・・・・!!!」
ナッパが頭に血管を浮かび上がらせている
怒り心頭といった様子だ
「ハァッ!!」
ナッパは間合いを取るとプーアルにエネルギー弾を投げつける
「こんなの・・よけるまでもないわ!!」
プーアルはそう言うと
パクッ
「・・・いま食いましたよね?」
「ああ・・・たしかに食った」
クリリンはチャパ王に言い、チャパ王はそれに答えた
- 360 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/05 18:57 ID:KdbG9Gm6
- 其之六十三
ドンッ!!
「ごべぇ!!」
「そしてこれはユリア・・・じゃなかった
ピッコロの分だ!!」
プーアルは爆発的なダッシュで今度はそのまま体当たりにつなげたのだ
「すごい・・・!!」
クリリンはプーアルの戦いに驚愕する
まぁ、もこもこしたかわいい奴があんなことすること自体がすごいのだが
「ぐ・・くそ・・・」
ナッパは胸を抱えて痛がっている
プーアルはそれを見下して
「そして・・・これは・・・・」
ゴゴゴゴゴ・・・・・
プーアルの気が増大していく・・・
- 361 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/05 18:57 ID:KdbG9Gm6
- 其之六十四
「この俺の怒りだーーーーッ!!!」
どごぉぉぉぉぉ!!!!
プーアルの本気のパンチは動けないナッパに(無慈悲にも)炸裂した
「うわらば!!」
ボンッ!!
そしてナッパの肉体は破裂した
なんかジャギ編とアミバの悲鳴が混同しているのは気のせいだろうか?
わかんない人すいません
- 362 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/05 19:07 ID:KdbG9Gm6
- 荒らし扱い受けてますので、だからこそ投下していきたいと思います
早めに終わらせて早めにみんなの記憶から薄れさせる
病的さんにしてもこのスレの住人にしてもこれが一番だと思われますので
それでは
- 363 名前:Classical名無しさん :04/10/05 19:09 ID:K05Oznbc
- 樽漬けにしてもチャパプットにしても自分が被害者みたいな感じはよせ。
自分が荒らしじゃないというなら、読者をひきつけるようなSSを書くよう努力すればいいだけのことでしょ。
「適当に書いてる」「考えずにやってる」とか言ったら誰だって荒らしだと思うだろ?
- 364 名前:Classical名無しさん :04/10/05 20:26 ID:lIdLs4mA
- >>362
きつい事を言うようだけど、みんなの記憶に残って欲しくないような
ものは書かないでほしい。あなたは何がしたいの?
「こんなお話を考えて、自分では面白いと思うからみんなの反応も見てみたい」
というならいいよ。でも、謙遜かもしれないけど、まるで記憶に残らないのを
望むなんて変じゃない?
あえて言わせてもらうけど、あなたは自分のSSをつまらないと思ってる?
もしそうなら悪いけどもう続きは書かないでも結構です。
でも漏れは手放しで面白いとは言わないけど、死ぬほどつまらないとも思わない。
続きを読みたいと思う。だけど、あなたが自分自身でどうでもいいと思ってるなら、
そんなのを書き連ねるのは時間と資源の無駄遣いだから、もうやめた方がいい。
何より、その言い方はちゃんと読んでる人に失礼。違う?
もう少し自信というか、誇りを持って書いてください。普通の住人は誰も
もうあなたを荒らしなんて思ってませんよ。いちいち煽ってくる奴こそ荒らし。
そんなのは華麗にスルーしましょう。サイヤン氏に粘着してた荒らしも、
まるで相手をしなくなったら居なくなりました。あなたもスルーを覚えましょう。
- 365 名前:Classical名無しさん :04/10/05 20:29 ID:4bqPK5xA
- 樽漬けもチャパプットも荒らしがスルーできないんだよな。つうかわざと相手してる。
スレを荒らしたいのか?
と思ってしまうのさ
- 366 名前:YN :04/10/05 20:56 ID:TJr/gkLk
- 第9ページ「耐久」
「・・・・・・?」
魂が抜けたかのように、ただ突っ立ってピッコロを見続けるヤムチャ。
ピッコロの名前が分かる、筈であった。
もちろん、間違いなく死鬼の眼球は発動中にある。
それなのに何故か、彼は手に持ったDEATH NOTEの切れ端とシャーペンを微動だにせず、
ただただピッコロを見つめるばかりであった。
その理由は単純である。
『名前が訳せない』
死鬼曰く、読み方を知らない限りどれだけDEATH NOTEに名前を書いても仕方が無いらしい。
どうやら読み方さえ分かれば文字はどうでもいいらしいが、
逆に言えば読み方が分からなければその者は一生DEATH NOTEでは殺せないのだ。
これが死鬼の絶対的欠点であった。
ナメック星人のピッコロは、その点で言えば無敵の存在と成り得るのだ。
そして、呆然と立ち尽くすヤムチャの背を見つめ、死鬼ガレルは冷たく笑った。
- 367 名前:YN :04/10/05 20:56 ID:TJr/gkLk
- 「ククク・・・・奴はナメック星人か・・・・」
ヤムチャに歩み寄り、ぼそっと呟くガレル。
「し・・・・死鬼・・・・。ナメック語を翻訳する方法は・・・・無いのか・・・・?」
「あるにはある。ある程度の気を死鬼の眼球に集中させる。
だがそれは当然ナメック星人に気を読み取られ、お前の居場所が分かるだろう」
右手の指を一本一本折り曲げたり伸ばしたりしながら、ガレルは静かに答えた。
「何分位・・・掛かる・・・・?」
ゆっくりと慎重に、ガレルの返事を待つヤムチャ。
恐らくこのままでは、どちらにせよ居場所が分かるのも時間の問題。
勝機はやはり唯一つ。
DEATH NOTE以外には道は無い。少なくとも、今の所では。
「未熟なお前なら、30分余りと言う所か」
尚も静かに答えるガレル。
だが、選ぶしかない。
例え、その先に死が待っていようとも。
逃げて計画をぶち壊す位なら、死ぬ方がマシだ。
そして何より、ヤムチャはもう逃げたくなかった。
皆に認めてもらいたい。それが間違った形としても。
史上最凶の敵だろうが、極悪非道だろうが、今までの俺ではないと。
- 368 名前:トグサ :04/10/05 21:01 ID:VhjkZE.Q
- トグサが、人生最良の友と出会った。益田という。
彼とあったのは、アキバの同人誌書店で無修正ロリ漫画を物色してい
た時だ。背はトグサよか大分低く、中年オイリー親父の如き腹をしていた。
いわゆる『キモヲタ』である。牛乳瓶メガネと美少女プリントシャツも完備し
てるのは言うまでもない。
彼とトグサは実に話が合った。その詳細はキモイので書かないが、トグサ
が「ぼくは12歳以上は受け付けない」というと、「俺は8歳以上はしんどいねえ」
と返してくる。まあ、全編そんな感じで。トグサはある意味自分を凌駕する漢と
出会い、自分は井の中の蛙であった。世界は広く、ただ、恐ろしい、と思ったりして。
トグサには、「ふつうの友達」と呼べる人がいなかった。
男女問わず理解できる人もいるかと思うが、友達とは所謂「猥談」をする。する
ものだ。多分、普通は。自分は誰々が好きだとか、タレントでいうと何が好みとか、
乳は小さい方がいいとか、大きい方がいいとか……そんな話。
そんな、少年少女の他愛もない性の発露も、トグサにかかれば一発で色んな意味
で驚異的なものとなる。性の嗜好とか、友人間で無言のうちに形成されている様々な
線引き(ライン)とか、一瞬で突き破ってしまう。
そんな彼にとって、「性」を分かり合える人の登場は一生モンであったのだ。これから
忙しいので今日はここまで。YN氏悪い。
- 369 名前:Classical名無しさん :04/10/05 21:06 ID:K05Oznbc
- まじっとるw
ヤムノート面白いな。しかしボリュームが少なくて更新もたまにだから
張り合いない、正直言って。でも頑張れ。
- 370 名前:Classical名無しさん :04/10/06 07:54 ID:eM9LsG0k
- >>ヤムノート
仕掛や死鬼とのやり取りも知的ですし、それをいままでの
情けなさを反省して必死に越えて行こうとするヤムチャも
なかなか魅力的でいいです。続きが楽しみです。
- 371 名前:Classical名無しさん :04/10/06 08:23 ID:NDXROGnY
- チャパプットはどうしようもないなw
続き書かなくてもいいよ。
ここはてめーの日記帳じゃねえ。
- 372 名前:ヤムロット伝3 :04/10/06 19:16 ID:QWGEh1uE
- 第十幕「強敵来襲」前回のおはなし>>前スレの237-241
「はぁっ・・・はぁっ・・・・・・!!クソッ、なんで・・・」
キュイは肩で息をつきながら口元の血を拭いた。
ひざが悲鳴をあげている。立っているのもしんどいくらいだ。
しかしそんなことはおかまいなしに襲い来るベジータ。
「ち、チクショウがぁっ!!」
バシッ!
ベジータの拳をかろうじて受け止める。
「何故だ・・・!?オレとお前は互角の戦闘力のはず。
しかもお前はダメージがあったのに・・・何故このオレ様が押されるているんだっ!!?」
「たったひとつのシンプルな答えだ・・・キサマはオレを怒らせた!!」
ベジータの拳にさらに力がこめられる。徐々におされるキュイ。
「く・・・くっそぉーーっ!!み、みんな、オレを助けろ!!!」
周りに見回すキュイ。しかし・・・
「みんなってこいつらのことか?」
鏡でひげの角度をチェックしながらナッパが答えた。
その足元には惑星戦士たちの死体の山が転がっている。
「バカな・・・いつの間に・・・」
さらに追い討ちをかけるように、キュイの後頭部にエネルギー波が直撃する。
意識を取り戻したラディッツによる渾身の一撃だった。
不意をつかれたキュイに隙ができる。それをベジータは見逃さなかった。
- 373 名前:ヤムロット伝3 :04/10/06 19:17 ID:QWGEh1uE
「死ね!!」
ズバッとベジータの拳がキュイの胴体を貫く。
「どうだ?キサマがバカにしていたラディッツにしてやられた気分は」
「ク・・・ソ・・・たかがサイヤ人のサルごときに・・・・・・」
キュイは無理やりベジータの拳を抜き出すと、空へと飛び出した。
「フリーザさま助けてーーーーーーっ!!」
血を吐きながら叫ぶ。
次の瞬間、彼の体は真っ二つになっていた。
その後方を気円斬が通り過ぎていった。
「なんとか間に合ったみたい」
ほっと息をつくクリリン。
「誰だあのハゲ頭は?敵じゃないみたいだが・・・」
怪訝な表情を浮かべるベジータ。
ハゲという単語が聞こえて、ナッパの眉がピクリと動いた。
「・・・キュイの反応が消えました」
ギニューが信じられないといった表情でスカウターの表示を何度も確認している。
「あんな役立たずにまかせたのが間違いだったようですね。
まあいいでしょう。次はザーボンさんとドドリアさんに行かせます。
・・・・・・今度もうまく切り抜けられますか?ベジータ」
フリーザが不気味な笑みを浮かべた。
- 374 名前:ヤムロット伝3 :04/10/06 19:17 ID:QWGEh1uE
「オレはクリリン、地球軍の戦士だ。もうすぐヤムチャさんもここに来る」
「なるほど、ヤムチャの仲間だったか。いまオレたちはフリーザの野郎に追われてる。
キサマら地球人にとってもフリーザは共通の敵だろ?単刀直入にいうが、手を貸しやがれ」
「もちろんそのつもりさ。こっちとしても強い仲間が必要なんだ。
・・・まあとりあえずヤムチャさんが来るまでのんびり待ってよう」
そう言い終えると、クリリンはモンシロチョウを追いかけだした。
休憩するために腰掛けるベジータとナッパ。
その二人のもとへラディッツが近づいてきた。
「さっきはオレなんかを助けてくれてありがとうございました」
「フン、気にするな。オレたちはサイヤ人の数少ない仲間じゃないか!パン買ってこい」
泣きながらラディッツはコンビニへダッシュした。
ちなみにラディッツとクリリンは顔見知りである。
ラディッツが地球へ来襲したときは、悟空、クリリン、亀仙人、そして悟飯がこれを退けた。
ダメージを追ったラディッツは地球内で隠れて救援を待っていたが、
そしたらなんとベジータたちだけでなくドラゴンボールのことを知ったフリーザまでもが
大軍をひきつれて地球にやってきてしまった。
そして今に至るわけである。
- 375 名前:ヤムロット伝3 :04/10/06 19:17 ID:QWGEh1uE
しばらく時間が過ぎた。
ピーッピーッ
突然ベジータとナッパのスカウターが警戒信号を放った。
「戦闘力2万を超える反応がふたつ・・・?まさか!!」
逃げなければ、そう判断した時はすでに遅かった。
100メートルほど先に、こちらへ向かって歩くふたつの黒い影がある。
「フリーザさまの命令で貴様らを始末しにきた。
くっくっく・・・そう怖がるなよ。たっぷりかわいがってから殺してやるぞ」
ザーボンがニコニコ笑いながら話しかけてくる。
ベジータとナッパはすぐさま構えると戦闘態勢にはいった。
クリリンもあわてて気を高める。
ザーボンとドドリアは20メートルほど先で足を止めた。
「・・・何者だ?あのチビ。戦闘力が1万を超えている。スカウターの故障か・・・」
「いや、オレのスカウターもだぜ。もしかしてあいつが噂の孫悟空とかいうヤツじゃねえか?
もしくは最近うちの兵士を殺しまくってる謎の"兵士狩り"のヤローか」
「サイヤ人め、地球の人間と手を組んだか。まあいい、みんな殺せば済むことだ」
- 376 名前:ヤムロット伝3 :04/10/06 19:17 ID:QWGEh1uE
その頃パシリに行かされたラディッツは――。
「え〜っとベジータさんの好きなパンはクリームパンだっけ。ナッパさんは海パン、と」
コンビニでのんきに買い物していた・・・。
そしてその頃ヤムチャは――。
「君、止まりなさい!その自転車カギが壊れてるみたいだけど、まさか盗難車なのか?」
「えっ!?いや、ちょ、ちょっと言ってる意味がわかりませんね。あ、アハハ・・・」
「怪しいな。悪いけど署まで来てもらおうか」
また連行されていた。
(続く)
- 377 名前:ヤムロット作者 :04/10/06 19:24 ID:QWGEh1uE
- ヤムロットのこと・・・時々でいいから思い出してあげてください。
今更ですが三年間完結おめでとうございます!
ヤムチャの精神的な成長が描かれていた今までにない作品で、
すごくおもしろかったです。
天津飯やたらとかっこよかったなあ・・・あと餃子も。
餃子をあれだけかっこよくかけるのはkさんしかいないですw
おつかれさまでした。
- 378 名前:Classical名無しさん :04/10/06 22:25 ID:f1l3i48Q
- >ヤムロットのこと・・・時々でいいから
>思い出してあげてください。
難しい注文だな
たぶん日本で3人くらいしか読んでないだろうから
俺は読んでるよ、あとがきだけだけど。
- 379 名前:Classical名無しさん :04/10/06 22:45 ID:BLGdjwJg
- >>377
ヤムロット伝1の頃から楽しみにしてます。
ナッ派なので活躍の場があって嬉しかったです
- 380 名前:Classical名無しさん :04/10/06 22:49 ID:f1l3i48Q
- 3人のうちの一人が来たか
取ってつけたような感想でw
よかったなヤムロット。
ところで何スレぶりのレスだ?w
- 381 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/06 23:03 ID:eUco1YNQ
- この前は、いろいろすいませんでした。つまらない、というのがマジ感想なのか、荒らしなのか、区別しづらいんです、ほんとに。とりあえず、投下します。
- 382 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/06 23:05 ID:eUco1YNQ
- すごいの?ヤムチャさん。
「いくぞ!せーの…」
「「「「か、亀仙流、ばんざ〜ぃ〜…」」」」
「声が小さい!もう一度!せーの…」
「「「「亀仙流、ばんざーい!!」」」」
第十五話
〜教育〜
事の始まりは数分前。
「よし、目を覚ましたな、ゲテモノ。」
気絶していたリクーム、バータは目を覚ました。
「よし、今からお前達を、立派な亀仙流の門下生として教育してやる!」
既に、リクーム達の隣に正座させられている、悟飯とベジータ。
「まずは、亀仙流の理念を理解してもらおう。」
こうして、ヤムチャによる亀仙流教室が始まったのである。
「つまり、亀仙流というのは、強くなって、人生を楽しもう!という流派で…」
クリリンは既に亀仙流なので、講義に参加しなくていいらしい。
「開祖、武天老師様は素晴らしい方で…」
ちなみに、バータのスカウターは、気絶している間にヤムチャが取り上げていた。
「つまり、亀の甲羅を背負うことにより…」
・
・
・
- 383 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/06 23:05 ID:eUco1YNQ
- そして、現在に至る。
「さあ、もう一度!腹から声をだして!」
「「「「亀仙流、バンザーイッッ!!」」」」
その、講義を開いている島の、近くの岩場。
「な、何をやっているのだ、アイツラは…」
ヤムチャが講義を開いていた為、ギニューとジースは、登場の機会を失い隠れていた。
「よし、えーと…リクーム?と…バータ?だったかな?」
「「は、はいっ!?」」
さっきまで、ほぼ1人で勝手にしゃべくっていたヤムチャに、急に名指しされビビる2人。
「亀仙流の主旨は分かったな?」
「「は、はい!」」
本当は話などほぼ聞いてない2人だったが、ヤムチャが恐いのでとりあえず話を合わせる。
「よし、お前ら2人に課題を出す!…と、その前に…クリリン、悟飯!あと、ベジータ!」
「ナ、ナンデスカ、ヤムチャサン…」
クリリンも、急な名指しでビビる。
「ドラゴンボールを取り返して来てくれ。レーダー、持っているだろ?」
「は、はい、分かりました!」
「あ、ベジータは妙な事を考えるなよ?ミンチになりたくなければな。」
ヤムチャは、後ろで『チャンスだ!』と、ガッツポーズをとっていたベジータに釘を刺す。
「じ、じゃあ行ってきます…」
こうして、クリリン達はヤムチャと別れて行動をすることとなった。
- 384 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/06 23:09 ID:eUco1YNQ
- 「た、隊長、マズいですよ?行っちゃいますよ?」
「仕方がない、いくぞ!」
「リクーム、バータ。お前らの課題は…」
「トゥッ!」
「「ギニュー特戦隊、参上!!」」
「あの2人を倒す事だ!」
ヤムチャの指すあの2人。気を察知され、隠れている事が気が付かれていたあの2人。隊長と、その腰巾着。
「「「「ええっ!?ちょっと待て!?」」」」
リクーム&バータ対ギニュー&ジース、開戦。
ヤムチャの戦闘力
230000
界王拳…15倍まで無理なく使用可能
- 385 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/06 23:11 ID:eUco1YNQ
- >ヘタレ王…ヤムチャ、登場時はスゴい界王拳使ってたのに…どうせヤムチャなんだ、てな感じです。
プーアル、恐いですね。しかし、ナッパでこれなのにベジータはどうするのでしょうか。ヘタレるにはまだ早いぞ、ヤムチャ!
>ヤムノート…30分。長いですね。ピッコロ相手にどう時間を稼ぐのか、楽しみです。
ヤムチャの目的らしきものもだんだん分かってきましたし、もし、ピッコロを倒すことができたなら、次のターゲットは?等々、これからの展開に期待です。
>トグサ…今回のは何と言うのか、アレですね…ちょっと、トグサさん、ズレてきてますね。すいません、うまく感想を表せません。
ただ…トグサ、アキバなんて行ってる暇あったら、とっとと病院行け〜!ロボが、またやさぐれない事を祈ります。
>ヤムロット伝3…俺は毎回楽しみにしてます。時々なんて言わず、更新、頑張ってください。いや〜、ヤムチャ、かっこわるい、ナッパ、かっこいい。ヤムチャ、また警察行きになってますね。
この世界のヤムチャは知らないうちに前科が増えてる訳ですね。ナッパさんは海パン、てのがいいですね。コンビニに置いている事を祈ります。
- 386 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/10/06 23:54 ID:OGApchz2
- 第四十七話「地球消滅」
悟空とべジータはブウの体内から、悟飯、ピッコロ、そしてデブブウをかかえて、出て行った。
その時、ブウの体では異変が起こっていた。
デブブウを外したことから、善も悪もない破壊だけの純粋なブウになってしまった。
ブウは地球に向かってエネルギー波を放った。
見る見るうちに地球は崩壊していく。
悟空とベジータは悟飯達とともに神界に瞬間移動した。
その頃、ヤムチャも地球破壊に感づき、餃子、デンデ、その他、Z戦士達とブルマを連れて瞬間移動していた。
しかし、ブウにも気を感じる能力があるらしく、神界に向かって来ていた。
- 387 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/10/06 23:55 ID:OGApchz2
- 「後少しでブウが来る。その間に対策を練るんだ」
瞬間移動時にこっそりヤムチャの所につかまり、
死にたくないがためにちゃっかり天界に来て、神界に来て、ピッコロ級に偉そうな態度をしている。
「とにかく、これをつけるんじゃ」
そう言って、ポタラを悟空とべジータに差し出すが………
「俺達サイヤ人は一人一人で戦うんだ」
悟空、べジータは断り、今度はヤムチャと餃子に渡すと………
パラパラ………
ポタラを粉々にしたヤムチャと餃子。
「俺は砂漠の狼ヤムチャ様だぜ、そんな物は必要ない」
「ボクは白い超能力者餃子様だ、以下同文です」
ヤムチャと餃子はそう言って、ポタラを断った。
「なんてことを………手に入れるのに苦労するのに………」
- 388 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/10/06 23:56 ID:OGApchz2
- クリリンは悟飯を持ち前の回復能力(第二十九話参照)で回復している。
天津飯はもちろんのこと、ブルマと悟天、トランクスも無視されている。
こうして、会議が踊っている間にブウが来てしまった。
「仕方あるまい、ここは………天津飯!!!真気功砲だ」
ものすごい形相でにらみつけながら、指示を送るべジータ。
「は、はいっ!真・気功砲!!!はぁっ!はぁっ!………」
一発目が当たらず、そのままブウに蹴られた。
「お……お……」
謎の声を上げながら、気絶する天津飯。
ここでヤムチャは
「ナメック星のドラゴンボールを使えないか?」
実は未来から来たヤムチャは元気玉で決めたのを思い出し、言った。
いつのまにか、顔だけ界王神で他のパーツはキビトになっている人がナメック星に掛け合い、コンタクトを取った。
ブウは今現在、べジータと餃子の手によって、なんとか足止めされている。
悟飯の戦闘能力…1億(超1で120億、超2で240億)
純粋ブウの戦闘能力…400億
ベジットの戦闘能力…1000億
つづく
- 389 名前:Classical名無しさん :04/10/07 01:59 ID:3MwVjj3o
- 乙です。頑張れ。
- 390 名前:Classical名無しさん :04/10/07 06:39 ID:I46BxQQQ
- >樽漬け
正直、微妙。でも愚痴はいらない。
>青竜刀
書き込むなとは言わないからせめてsageろ。
- 391 名前:ヤ氏屁垂れ 〜プーアル、その愛〜 :04/10/07 16:56 ID:9XJ2mieI
- プーアルはヤムチャが好きだった。
プーアルはヤムチャが大好きだった。
プーアルはヤムチャが大好きで、なにかかたちを残したいと考えた。
プーアルはなにがいいか、どんなのがいいか必死で考えた。
プーアルは思いついた。映画を残そう。後世までヤムチャ様が存在し
たという記憶を残すため、映画を撮ろう。
プーアルは、自分の大好きなヤムチャ様だもの、どうせなら多少事実
を歪曲してでもカッコイイ記憶を残そう。皆にヤムチャ様をずっとずっと
尊敬してもらうために。ドキュメンタリーを撮ろう、と思った。
ヤムチャが昨日殺された。
マイケル・プーア監督作品『ヤ氏屁垂れ』――製作開始
- 392 名前:Classical名無しさん :04/10/07 17:54 ID:23DWu/do
- >ヤムロット
面白いですよ。
3年間も終わって寂しくなってたところだから,
期待してます。これからはなるべく定期的に書きこんでください。
あと、なんか態度悪い奴がいるみたいですけど、気にしないでください。
三人なんてことアリマセンから。
- 393 名前:Classical名無しさん :04/10/07 22:53 ID:vg2v0vdU
- すいません。3日ほどシャレにならない下痢で倒れてました。
まあ、いつもの感想なので誰も待ってないと思いますが。
>>381 すごいの? ヤムチャさん
リクームとバータ、さらにはベジータも巻き込んで教育パパと化したヤムチャ最高w
理念を教えただけで隊長に向かわせる辺り教育者には向いてないですけどね。
まだ昼寝している悟空はヤムチャに対してすごい悪意があるのでは、と思っちゃいますね。
悟飯がヤムチャを尊敬しかけているのは珍しいシチュなんで期待してます。
>>372 ヤムロット伝3
モンシロチョウを追いかけるドリーマーなクリリンワロタw
他のハゲに対抗意識を持っているナッパや大切な仲間のラディッツもいい味出してます。
海パンはパンじゃないし飛べるのに自転車パクるし……。
ヘタレどもがどんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。
- 394 名前:ヤムロット伝3 :04/10/08 20:47 ID:jPrkSOUs
- 第十一幕「ヤムチャ参戦」前回のおはなし>>372-376
「うーむ・・・この状況はちょっとまずいかもしれんな」
天界から神様がベジータたちの様子をうかがっていた。
その傍らには天津飯と餃子、そしてヤジロベー。
「悟空はいま精神と時の部屋に入っておるし・・・。
仕方ない、天津飯よ。みんなの助っ人に行ってくれんか?」
「いいでしょう。修行の成果を見せてやりますよ!!」
そう言って微笑むと、天津飯は下界へと飛びだって行った。
それを不安そうな表情で見送る餃子。
その表情の裏では、晩ごはん何食べるかってことばかり考えていた。
一方、下界では今にも戦いが始まろうとしていた。
「そうだ、貴様らを殺す前にひとついいことを教えてやろう。惑星ベジータについての話だ」
「・・・何だと?」
ザーボンの言葉にベジータが大きく反応を見せる。
「惑星ベジータは隕石の衝突で滅んだと言われているが実は違う・・・。
鬱陶しいサイヤ人どもを片付けるため、フリーザさまが滅ぼしたのだ!!!」
・・・・・・・・・しばしの静寂が辺りを覆う。
- 395 名前:ヤムロット伝3 :04/10/08 20:47 ID:jPrkSOUs
「ゲッヘッヘ。どうした?黙り込みやがって。そんなにショックだったか?」
下品に笑うドドリア。ベジータ、ナッパは呆然としている。
しばらくすると、突然ベジータが歩き出した。そしてザーボンとドドリアの前で止まる。
「そうか。あれはオレたちの星だ、弁償しやがれ」
そう言って手を差し出す。
一瞬とまどうザーボンだが、その直後に大声で笑い始めた。
「ハッハッハッハッ・・・!!!弁償しろと言われてできるものではなかろう!!
それにそういうことならフリーザさまに直接言うがいい。まあ貴様はここで死ぬがなッ!!」
言い終えた瞬間、ザーボンの腕が振り降ろされる。
ベジータのガードはギリギリ間に合っていた。
が、そのガードした腕に激痛が走る。戦闘力の差は予想以上に大きい。
「死ねェーーーーーッッ!!!」
咆哮とともに、今度はドドリアがものすごい勢いで突っ込んできた。
その標的はクリリンだ。
なんでフリーザ軍に細木数子が・・・そう考えるクリリン。
・・・突然、ドドリアの横っ面に強烈なケリが炸裂した。
よろけて2、3メートル下がるドドリア。
「おいおい、このオレ様を無視してんじゃねぇよ。ちょっとジェラシっちまうじゃねぇか」
そう言いながら埃を払うナッパ。そのたたずまいは優雅にさえ見える。
だが今ここにいるメンバーの中では一番戦闘力が低かった・・・。
- 396 名前:ヤムロット伝3 :04/10/08 20:47 ID:jPrkSOUs
場面は変わり、主人公ヤムチャは一生懸命走っていた。
警察に連行されていた彼だが、途中で変化したプーアルがこっそり入れ替わったのだ。
「すまん、プーアル恩にきるぜ・・・!もうすぐでみんなのところに着・・・・・・うわぁぁぁぁ!!?」
どーん!
猛スピードで走っていた彼は人にぶつかってしまった。
「いててて・・・す、すいません。大丈夫ですか?」
「いってーよこのクソ野郎!!この落とし前どうつけてくれるんだコラァ!!!」
「ひぃっ!!す・・・すいませ・・・・・・ってあれ?シッポついてる・・・あんたサイヤ人か?」
「オレ様は誇り高きサイヤ人の戦士、ラディッツ様だ!!キサマ、名を名乗れ!!」
「オレはヤムチャ。ちょうどそのサイヤ人のベジータを助けに行くところだ」
「えっ、あなたがヤムチャさんでしたか。どうりで男前だと思いましたよ。
うちの王子たちはこの崖の向こうで戦っています。旗色かなり悪いですけど・・・」
「そうか・・・・・・ってじゃあなんでお前は戦わずにここから見てるんだ?」
「怖いんす・・・」
「・・・・・・」
ヤムチャは崖の上から戦いの様子をのぞいてみた。
ベジータがボロボロで戦っている。クリリンは必死にドドリアの攻撃をかわしている。
ナッパはダメージがひどくて立てないようだ。横になってメンズノンノを読んでいる。
敵は二人ともピンピンしている。
- 397 名前:ヤムロット伝3 :04/10/08 20:48 ID:jPrkSOUs
「まずいな・・・完全に相手が上回っている。よし、助けに行くぞラディッツ!!」
「いやいや、無理っすよオレは!!ヤムチャさん行ってくださいよ。強いんでしょ?」
「オレ、ちょっと本気出すとすぐ気絶するから。ってこんなこと話してる間にも・・・あぁっ!!」
クリリンが倒れた。ドドリアの頭突きをモロに喰らってしまったらしい。
「くそっ!!」
ヤムチャは弾かれたように飛び出すと、クリリンのすぐ横に着地した。
「・・・!?やっと来たか。遅いぞヤムチャ!!待たせやがって・・・!」
ベジータがそう言ってニヤリと笑う。
「こないだの借りを返しに来たぜ。ここからはオレにまかせてくれ」
「ヤムチャだと・・・?ま、まさか・・・生きてやがったのか・・・!!」
ザーボンが後ずさりする。
ザーボンもドドリアも、以前ヤムチャがキングキャッスルに忍び込んだときに王の間にいた。
もちろん、ヤムチャがフリーザの体を貫いた瞬間も見ている。
「う・・・うわ・・・・・・」
ドドリアもヤムチャを見て完全にびびっていた。
- 398 名前:ヤムロット伝3 :04/10/08 20:48 ID:jPrkSOUs
「ヤムチャですって!?」
スカウターの無線から会話を聞いていたフリーザが驚いている。
「・・・・・・まさかあの状況で生きていたとはね・・・。
ザーボンさん、ドドリアさん、必ず始末してしまいなさい。命令ですよ」
「フリーザさま・・・お、お言葉ですが私どもの勝てる相手では・・・」
無線越しに会話が繰り広げられる。
「安心なさい。以前私と奴が戦ったときのことを覚えているでしょう?
ヤムチャは戦いの最中にいきなり苦しみだして倒れました。
おそらく病気か何かでしょう。あなたたちにも勝機はあるはずです」
「は、はい・・・わかりました・・・!」
対峙するヤムチャとザーボン、ドドリア。
ヤムチャは気を少しずつ高め始めた。
既に体がミシミシと音をたてている。
一瞬で決めなければ自分がやられてしまうだろう。
ちょっと焦りを感じながらもとったその構えは・・・繰気弾!
ゴクリと唾を飲むベジータ。
ナッパはそんなことよりも女とのメールに夢中だった。
(続く)
- 399 名前:ヤムロット作者 :04/10/08 21:04 ID:jPrkSOUs
- 感想くれたひとありがとうです。
なんか励みになりますね。頑張ろ。
>すごいの?ヤムチャさん。
亀仙流、バンザーイッッ!!って、なんかヤバイ宗教団体みたいだ・・・。
ギニュー特選隊員同士のバトルってすごい斬新ですね。リクーム組頑張れ!
>ヤムチャ〜青龍刀伝説〜
おい、ヤムチャの分際で貴重なポタラを壊すなよ!って言いたい気分です。
てゆーか自分の呼び名が白い超能力者でいいのか餃子・・・w
- 400 名前:Classical名無しさん :04/10/08 21:58 ID:SF7eu9mE
- >感想くれたひとありがとうです。
>なんか励みになりますね。頑張ろ。
ま、恥ずかしげも無くあんな同情引くレス書けば
野良犬にエサやる人間も出てくるだろう。
でも>>379も>>392も、内容には一切触れてないよね。
不思議だね。これは一体、何を意味するのだろうか?
みんなで考えてみようw
- 401 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/08 23:08 ID:psSC.ZH2
- 愚痴は確かにウザいですね。すみませんでした。では、いきまーす。
- 402 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/08 23:09 ID:psSC.ZH2
- すごいの?ヤムチャさん。
「ん、何だ?その露骨に嫌そうな反応は?」
前回、海原〇山ばりに傲慢だったヤムチャ。当然、リクームとバータは首を横に振る。しかし。
「お前らっ!そんな奴の言いなりになって我等、特戦隊を!ギニュー隊長を裏切るのか!!」
「お前ら、今ならお仕置きはしない。戻ってこい。」
勝手にヤムチャが言った事なのに、信じこむギニュー隊長+α。既に完全に裏切り者の様な扱いを受けるリクームとバータ。
「逃げたら殺す。わざと負けても殺す。裏切ったら、やはり殺す。」
後ろにはヤムチャスマイルを張り付けたまま、恐ろしい事を言っている、鬼。
「そ、そんな事言っても…そ、そうだ!俺達はまだ亀仙流の基礎の基の字も教えてもらっていないぞ!まだ、亀仙流門下生と言えないんじゃないか!?なぁ、リクーム!」
「そ、そうだ、そうだ!それに、俺達はさっきアンタにやられて、怪我をしてるし…何より、隊長には逆らえねぇよ!」
必死に言い訳を考え、逃れようとするリクームとバータ。しかし…
「隊長ォ…!?怪我ァ…!?崇高なる亀仙流の意思より尊きモノなど存在はしないッッ!!亀仙流の敵はお前らの敵、奴らはお前らの敵だッッ!!亀仙流の為に死ぬまで闘えッッ!!」
亀仙人の矯正が別の方向に向かってしまったヤムチャに、そんな言葉など届きはしない。もはや基地の外な人である。
「まぁいい。お前達にも見せてやろう…!亀仙流の神の業を!!」
第十六話
〜神業〜
- 403 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/08 23:13 ID:psSC.ZH2
- リクーム、バータ、大喜び。ああ、これで戦わなくて済む、死ななくて済む、と。
一方、ヤムチャ。いきなりリクーム、バータの前に自分の掌を突き出す。そのまま、掌をゆらゆらと揺らしだす。何故か、リクームとバータはその掌から目が離せなくなっていた。そのまま、ヤムチャが呟くように喋りだす。
「ワン、ツー、ヤムチャでお前らにとって亀仙流より尊いモノはなくなる…ついでに傷は全快し、強くなる…」
リクーム、バータの目の前の景色が歪みだす。替わりに、ヤムチャの言葉がハッキリと脳の奥に溶けこんでいく。
「ワン、ツー…ヤムチャ!!」
「「ウオォォ…オッ!!」」
ヤムチャの掛け声とともに、野獣の様な雄叫びをあげるリクームとバータ。
「亀仙流、マンセーッ!!」
もともと、チョコレートパフェなんかで手柄を譲る単純な奴らである。
「フッ…亀仙流、よいこ眠眠拳…!!」
催眠術にはかかり易かった。ちなみによいこ眠眠拳はもともと只の催眠術なので、眠らせる事以外にも使えるらしい。
「どうだ!これが、亀仙流が開祖、武天老師様直伝の神業だ!」
「「ウオォォ!武天老師様、最高ォーッ!」」
別に武術の技ではないが、その効果は絶大だ。ものの数分で敬虔な亀仙流の門下生(?)になる二人。
- 404 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/08 23:14 ID:psSC.ZH2
- 「な!?馬鹿な…リクームとバータの傷が塞がっていく!?」
「せ、戦闘力が…!8万、9万…9万5千近くまで上昇しただと!?以前までの倍近いです、隊長ォッ!」
「お、お前達っ!フリーザ様を裏切るというのか!?この宇宙の帝王であられるフリーザ様をッッ!!」
「「フリーザ様ァ?」」
壊れたカラクリ人形のように、首だけを捻り振り向くリクームとバータ。
「「宇宙の帝王は、我等が亀仙流の開祖、武天老師様、唯一人だッッ!」」
リクーム&バータ対ギニュー&ジース、マジで開戦。
ヤムチャの戦闘力
230000
界王拳…15倍まで無理なく使用可能
- 405 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/08 23:15 ID:psSC.ZH2
- >青龍刀…ヤムチャ、チャオズ、フュージョン、ヤムチャオズ…ヤムチャ、チャオズ、ポタラ…?チャチャ!?何か弱そう…まぁ、ポタラは砕いちゃいましたしね。
天津飯、弱っ!足止めくらい役立てよ!って感じですね。次回はとうとうヤムチャの新技炸裂でしょうか?
>ヤ氏屁垂れ…プーアルの映画ですか。プーアルのヤムチャにたいする見方が左右する作品ですね。
いかに、ヤムチャをかっこよくするのか。ていうかそんな事出来るのか?続きを楽しみにしてます。投げ出さないでくださいね。
>ヤムロット伝3…ナッパ、相変わらずカッコいい!!シビれますね!戦闘力は低いですが…やはり、この二人は巡り会うのか…ヘタレ同士は引き合うのか…ヤムチャ、ラディッツと遭遇。ナイスです。ついでにプーアルの気遣いも。
いけ、ヤムチャ!必殺?の繰気弾でザーボン、ドドリアをぶっとばすんだ!っていうか繰気弾を出せるのか!?続き、楽しみにしてます!
- 406 名前:392 :04/10/09 00:00 ID:UvnIKxuk
- >>400
お前うるさいんだよ。
どんな感想書こうが勝手だろ。
感想とか書くの苦手なのになんとか応援しようと思って
30分ぐらいかけて書いた文章にケチつけるなよ。
お前は誰も読んでないんだって事を言いたいのかもしれないけど、
残念ながら俺は読んでるからな!
- 407 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/09 00:07 ID:sQfSXc8w
- >>364さんのレスを見て、かなり考えさせられました
すいませんでした
読んでくれてる人に失礼でした
荒らしに対するスルーも覚えます
と言うわけで今回も作品を投下いたします
『ヘタレ王』『ヤムチャの願い』
まずは『ヘタレ王 ヤムチャ伝説』から
- 408 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/09 00:07 ID:sQfSXc8w
- 其之六十五
「す・・すごい・・・
プーアルの奴ナッパをあっさりと倒しただけでなく、
作者を北斗の拳大好きっ子だという事を知らしめるとは・・・」
なんか驚いてばかりのクリリンだ
クリリンは驚くしか能がないのだろうか・・・?
「貴様・・・ナッパをあっさりと倒しやがって・・・」
ベジータは怒りをあらわにし、プーアルに言う
それに対してプーアルは余裕の表情で
「ふっ、軟弱者は死あるのみ」
「ふざけるな!!
だれがこれから俺のパシリをするんだ!!
ラディッツも一年前に死んだんだぞ!!」
ベジータにとって弱虫君もハゲもパシリだったらしい
- 409 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/09 00:08 ID:sQfSXc8w
- 其之六十六
「パシリを消した代償は大きいぞ・・・」
ベジータはそう言うとスカウターで敵の戦闘力を見る
「ふふ・・・戦闘力開放して12030か・・・
勝てない相手ではない」
そう言ってベジータは空を飛ぶ
「見るがいい・・・エリートと猫との戦闘力の差を!!
はあああああ・・・・・!!!!」
ベジータは気をためる
ゴゴゴゴゴ・・・と大気が震える
その気をためている時間帯がとても隙だらけだが、みんなは黙ってそれを見ていた
「はぁっ!!」
ばんっ!!!
ベジータは無意味に周りの雲を吹き飛ばす
「終わりだ・・性別不明の変な猫・・・・!!」
ドンッ!!!
ベジータはプーアルに向かって突進する!!
- 410 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/09 00:08 ID:sQfSXc8w
- 其之六十七
「速い・・・!!」
シャッ!!
ベジータの突進をかろうじてかわすプーアル
そして攻撃をかわされたベジータは方向転換し、プーアルに殴りかかる
ガスッ!!
「おごっ・・!!」
北斗なプーアルはベジータに初ダメージを与えられる
「お・・おのれ!!
狼牙2000年の歴史をなめるなぁぁぁぁ!!!!」
「えっ!?そんなに続いてたの!?初耳!!」
いつの間にか復活しているヤムチャはプーアルに突っ込みを入れるが
それを相手にする奴は一人もいなかった
- 411 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/09 00:09 ID:sQfSXc8w
- 其之六十八
「どりゃっ!!」
バキッ!!
プーアルはラオウのような掛け声でベジータの顔面にパンチをする
しかし・・
「・・・今のがパンチだったのか・・・・?
もしそうならばお手本を見せてやろう」
ダメージはなかった
そしてベジータのパンチがプーアルの顔面にヒットする!
バキィィッ!!
「べぶしっ!!」
プーアルは奇妙な悲鳴を上げながら、吹っ飛ばされる
この戦いははたから見ていると、Mっぱげが動物虐待をしているようにしか見えなかった
- 412 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/09 00:09 ID:sQfSXc8w
- 『ヘタレ王』投下終了
次は『ヤムチャの願い 最後の戦い』です
- 413 名前:Classical名無しさん :04/10/09 00:09 ID:LYDa6iI2
- 盛り下げようと必死なやつがいるが
このスレのSSで楽しんでいる人間がいることは事実。
- 414 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/09 00:10 ID:sQfSXc8w
- ヤムチャは話した
ベジータが肉体を乗っ取られた事、自分はただ陰から見ていることしかできなかったこと
セルがドラゴンボールを狙っていること
そして・・・ブルマの死を・・・・
トランクスは呆然としている
父が肉体をのっとられ、母が殺されたのだ。
その悲しみは計り知れない
- 415 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/09 00:10 ID:sQfSXc8w
- 「・・・・・と、言うわけだ」
ヤムチャの話が終わる。しばし沈黙のときが流れる
そして最初にその沈黙を破ったのは孫悟飯
「・・・悲しんでいても何も始まらない
今、やらなくちゃいけないのはセルを倒すことなんだ」
悟飯は沈痛といった面持ちで言った
そして言葉を続ける
「しかしセルもブルマさんを殺した以上、自分が狙われるのは分かっているはず
僕たちに気づかれないように気を消してドラゴンボールを探し始めるはずだ
そこで僕たちもドラゴンボールを集めるんだ
するといつかはセルと出会うはずだ」
こういうときに学者である悟飯は頼もしい
- 416 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/09 00:10 ID:sQfSXc8w
- 「でも・・・」
口を開いたのはデンデだ
「でも・・・ドラゴンレーダーがないのにどうやって集めるんですか・・・?」
デンデは質問する
そこで質問に答えたのは悟空だ
「それなら、オラがガキのころにブルマからもらったやつがある
悟飯に言われて持ってきた」
悟空はそう言うとポケットから古いドラゴンレーダーを取り出す
見る限り故障はしてなさそうだ
- 417 名前:チャパプット ◆wDtHHbyCBE :04/10/09 00:11 ID:sQfSXc8w
- 投下終了
それでは
- 418 名前:Classical名無しさん :04/10/09 09:58 ID:vndYLfe6
- >>413
>このスレのSSで楽しんでいる人間がいることは事実。
な、なんだってぇぇぇぇぇぇ!!
- 419 名前:YN :04/10/09 11:13 ID:9d9yQVoI
- 第10ページ「再開」
全ての繰気弾を爆破した―幾つか自身に当たった物もあったが―
ピッコロは、精神を研ぎ澄まし、何かを待ち構えているようだった。
「むっ・・・・この気は―――」
何かにぴくりと、ピッコロは反応する。
「あそこの岩陰か・・・・よし」
ピッコロは左方の崖の岩を見上げ、呟く。
そして左手の掌に気を集中させ、その岩に球体状の気功波を放つ。
ボンッ―――――ズドォンッ。
一瞬の爆音。一瞬の砂塵。
だが、爆発したのは岩では無い。
ピッコロが放った、あの気功波だった。
ニヤつくピッコロ。
砂塵が消え、其処に居た者。
以前はヘタレとして名を馳せ、
ピッコロが待ち構えた、ターゲット。
そして邪悪なる力と邪悪なる思考を持ち合わせた人物。
それは紛れも無く――――。
「ヤムチャ・・・・見つけたぞ」
- 420 名前:YN :04/10/09 11:14 ID:9d9yQVoI
- 「ようピッコロ。また会ったな」
ヤムチャは落ち着き払った声でピッコロに話し掛ける。
「貴様・・・・何故気をふ――――」
ピッコロは言葉を止め、左腕をヤムチャ目掛けて伸ばす。
だが、ヤムチャは口元を歪めながら両手でピッコロの左手を押さえる。
そのままヤムチャはピッコロの左手を払い除け、ピッコロは腕を元に戻す。
「何やら時間稼ぎを考えているようだな」
「・・・・・・ちっ。仕方ない。戦いを再開するしかないか・・・・」
ヤムチャはそう吐き捨て、赤い気を身に纏う。
恐らくこの赤さは、10倍程度の界王拳に違いないだろう。
ピッコロはヤムチャ向かって、構えつつ飛んでいく。
ヤムチャはピッコロから逃げ切れないと悟り、構えを取る。
が、構えを取った直後にピッコロの蹴りが、
ヤムチャの胸元目掛けて放たれる。
ヤムチャは即座に攻撃された為、回避は出来ないものの、何とか左腕を盾にして蹴りを防ぐ。
「まだまだ甘いッ」
ピッコロは冷たく言い放ち、右ストレートと左アッパーを同時に放つ。
右手でアッパーは防いだが、右ストレートはものの見事にヤムチャの顔面に突き刺さる。
そのまま倒れるヤムチャ。
だが、倒れる間際に攻撃で封じられた右手と左手を額に当て眼を瞑り、
ピッコロの顔面へ向けて近距離の太陽拳を放った。
- 421 名前:平社員ヤムチャ :04/10/09 14:06 ID:KXPaHRcY
- こんにちは、ヤムチャです。先日は課長になったにもかかわらず。たった1日で
降格という体たらくをお見せしてしまいました。
あの事件のおかげで私は平に格下げされ、10万円の減給、
結婚の話も破談しまして。親も勝手に引越しをし、もはやこの世のどん底まで下げられました。
バイト君に指図されるってこんな気持ちがいいんですね。名目じょう平ですが、
はっきり言って階級はバイト以下です。ああ、早く正社員状態に戻りたい。
おや、また小生意気なバイト君が何かい言ったようですね。
バイト「ア、そこの紙全部コピーかけといて。」
「ウィーン」
ヤムチャ「あ!まちがえてシュレッダーやっちゃった。」
バイト「おまぇなあにやってんだよ!!!!!」
ヤムチャ「うるせぇ!!!お前をシュレッダーにかけたろかぁ!!おんどりゃぁぁ!!」
バイト「ぐぁぁぁぁぁ!!!!!」
ヤムチャ「みんな、このことは会社には黙っといてくれ。」
- 422 名前:押収 :04/10/09 14:55 ID:IyOSo9Zw
- スペース空けます
- 423 名前:押収のヤムチャ13話 :04/10/09 14:59 ID:IyOSo9Zw
- 激しい衝撃とともに、俺の右手と10号の左手がぶつかりあった。
力はまったくの互角だった。
10号が左利きであることを俺は祈った。
俺はいったん距離をとると、エネルギー弾を放った。
10号は左手でそれを弾いた。
弾かれた光弾はふらふらとあぶなっかしい軌道を描き、
さっきまで双子の潜んでいた岩場を直撃する。
あわてて俺は気を探った。
双子の気はすでに遠くかすかになっていた。
「あぶないところだ。お前の仲間も巻き込まれるところだったんだぜ」
俺は提案してみた。
「場所を変えようじゃないか」
しかし10号の反応はない。
「おい、場所を……」
話の途中に、10号が勢いをつけてこちらに突っ込んできた。
不意を打たれた俺は、かわせずに頬に打撃を受けた。
「……会話、できないのか? お前」
反応はなかった。
どうやらゲロは10号に戦闘以外の能力を備えさせてやらなかったらしい。
10号といえば、
たぶん悟空がレッドリボンを倒した直後あたりで作られているはずだ。
このころのゲロには戦闘能力の開発が最優先だったのだろう。
- 424 名前:押収のヤムチャ13話 :04/10/09 15:02 ID:IyOSo9Zw
- そんなことを考えているうちに、またも10号が突進してきた。
俺は空を飛んで逃れる。
10号もジャンプして追ってくる。
俺が撃ったエネルギー波を拳で弾き、カウンター気味に右の拳を突き出してきた。
スウェーバックでそれをかわす。
と、そのとき、10号の拳だけがロケットパンチのように飛んできた。
俺はなまじかわしたあとだっただけに反応できず、
地面にまで叩き落された。10号も着地して追ってくる。
10号は、俺が倒れた体勢のまま放ったエネルギー波をジャンプしてかわし、
そのまま宙返りしてカカトを振り下ろしてきた。
避けられず、右の肩に打撃を受けた。
骨が外れたことが感覚というより経験でわかった。
痛覚はほとんど麻痺していた。痛がっている場合でもない。
俺は10号が仕掛けてきたストンピングを転がるようにしてかわし、
左手をついて起き上がった。10号はさらに追いかけてきた。
目標を追いつづけるように設定されていたのかもしれない。機械的な動きだった。
俺は左手で迎え撃つしかない。
最初とは逆に、俺の左手と10号の右手がぶつかり合った。
左手が弾き飛ばされた。
空いたみぞおちに10号の蹴りが飛ぶ。
野球のバッターがデッドボールを避けるように、腰を引いてそれをかわした。
勢いで体勢が崩れた。俺は地面に膝をつき、手もついた。
左手は痺れている。
俺は感覚として感じ取った。一気に勝負をかけないと負ける。
- 425 名前:押収のヤムチャ13話 :04/10/09 15:05 ID:IyOSo9Zw
- 俺は崩れていた体勢から、立ち上がる勢いを上乗せして左のアッパーカットを放った。
今まで後手後手に回っていた俺が突如攻撃に転じたことで、
10号の反応が遅れたらしい。
拳は見事10号の腹に食い込み、彼を宙に打ち上げた。
これまでの短い戦いの中で、
俺は10号が空を飛べないのではないかという疑問を抱いていた。
悟空がレッドリボンと戦ってから、
初めて舞空術を目にするのに3年、自分で使うまでに3年。
10号と言う比較的古い人造人間が、
舞空術のたぐいを身につけていないことは考えられた。
勝つには、そいつを利用するしかない。空を使って戦うんだ。
もちろん仮説が間違いならそれで終わりだが。
俺は外れていた肩を強引にくっつけ、落ちてくる10号に向かって体当たりした。
頭に当たり、10号の上半身が大きくのけぞる。
その隙に彼の足をぐいと掴んだ。
そして10号の身体を
ジャイアントスイングのように振り回し、大きく天空に向かって投げ飛ばした。
「敗北の危険」と10号が言った。こういう場合は喋れるらしい。
俺はかめはめ波で追い討ちした。
今まで放った技と同様に、これは弾かれたのが遠目に分かった。
エネルギー波の類は通じないらしい。
だがすでに高度は充分。
俺は全速力で飛翔して、10号の背後に回りこんだ。
- 426 名前:押収のヤムチャ13話 :04/10/09 15:08 ID:IyOSo9Zw
- 最後の瞬間、10号と視線がかち合った。
ヘルメットにはいつの間にか亀裂が入り、
その下から人間の目がかすかにのぞいていた。
10号は戦闘しかできないただの機械なのか?
それとも戦闘以外の能力を奪われてしまった哀れな人間なのか?
そんな問いが頭を掠めた。
だが俺の肉体は予定した動きを止めはしなかった。
ぐっと両の拳を握り合い、
ハンマーを振り下ろすように10号のヘルメットをぶん殴った。
高高度から勢いよく叩き落された10号は、そのまま何もできずに地面に衝突した。
やはり空は飛べなかったようだ。
炎が上がった。
一瞬、あたりが明るく照らされて10号のむくろを浮かび上がらせた。
鳥の群れが驚いて飛び立った。
俺はほうっと息をついた。
そしてやや高度を落とすと、ゆっくりとした速度で東に向かった。
まだ仕事は終わっていない。
もう俺には双子の気をみつけることはできない。
合流は絶望的だ。
こうなった以上、20名ほど残っているはずのレッドリボン軍の兵士を
できるだけ俺にひきつけて、双子から目をそらさせる必要がある。
そのためにはゆっくりと、兵士の追いつける速度で移動しなければ。
かすかな眠気を感じた。東の空はわずかに青みがかってきていた。
地平線の下の太陽に向かって進路を取った。速度を更に緩めた。
- 427 名前:押収のヤムチャ13話 :04/10/09 15:10 ID:IyOSo9Zw
- 朝とも午前ともつかない中途半端な時間に、東の都に到着した。
役所に行ってみると窓口が開く20分前だった。
今日は最後までタイミングが悪い。
扉の近くで座って待つことにした。
その姿がよほど同情を誘ったのか、メガネをかけた白髪の職員が俺に声をかけてきた。
急ぎなら入ってもかまわないという。
俺は礼を言い、「この近くにある小村の資料を見たいんですが」と言った。
もはや村を探すことの意味は薄い。
だがやめる気にはどうもなれなかった。
「案内しましょう」
職員は人のよさそうな笑顔で言った。
長い廊下を進んだ。研究所の内装と似ているが、雰囲気はまるで違う。
職員は慣れた調子で資料室まで俺を先導し、
資料の詰まったボール箱を出してきて机に置いた。
重みでテーブルがきしむ音がした。
「多いでしょう。整理されていませんのでね。
その代わり東の都周辺の市町村なら
どんなに人里はなれた土地でも、ここに記録があるはずです。
例の事件以降、この手の情報の必要が増しましたのでね。
手当たり次第かき集められました」
「例の事件?」
「あれ、知りませんか?」
職員は眉を少し上げた。
「あの、
宇宙船に乗った何者かに都が壊滅させられた、と思われる事件のことですよ。
多くのものが死にました。東の都に住む者なら忘れることはできません」
- 428 名前:押収のヤムチャ13話 :04/10/09 15:13 ID:IyOSo9Zw
- さらに10時間後には、
俺は東の都の少し北にある森の中をさまよっていた。
資料で見つけた条件の合う小村のうち、9ヵ所にはなんの手がかりも無かった。
あのナッパの爆発波によって、
村が存在した痕跡すら見つからないこともある有様だった。
俺はナッパと戦う前に死んでいたので、正直彼の印象は薄かった。
天津飯はかなり評価していたようだ。
こうして彼が地球に振りまいた影響を見ると、天津飯の言い分も分かる。
16号は、結果的にこの大災害から村人たちを助けたことになるのかもしれない。
だがそんなことでは誰も納得はしないだろう。
16号自身も納得していなかったから双子に味方したのだ。
10ヵ所めの村があるはずの場所に着いた。
建物は、残骸も含めて見当たらなかったが、
何か電柱のようなものが数本立っているのが目に付いた。
調べてみる。
破れた網らしきものが落ちているのを見て、俺は了解した。
野鳥を取るための罠……の残骸だろう。
空中に張られたカスミ網という網に引っかかると、
鳥は飛び立とうにも飛び立てず、もがき続けることになる。
16号がこの辺に来ていたとすれば、
この罠が現役で働いているのを見る機会があったかもしれない。
鳥が好きだといっていた彼には、面白い眺めじゃなかっただろう。
その光景と、直後に自分が原因で捕らえられた村の人たちの姿が、
彼の中で重なったかもしれない。
これはただの想像だ。そして俺が本当のことを知ることはおそらくない。
- 429 名前:押収のヤムチャ13話 :04/10/09 15:16 ID:IyOSo9Zw
- 考えているうちに日が傾き始めてきた。
あたりは静かで、空気も冷たい。死んだようなという言葉がよく似合う雰囲気だ。
この上夜になったら、滅びた村の調査なんてするのは少し不気味だ。
俺はすぐにその場を離れ、次の村へ向かうことにした。
資料にあった中では最後の村だ。
こちらは猟は盛んではなく、農業で生計を立てていたらしい。
空が夕焼けに染まったころ、村があるはずの場所についた。
今は一面砂地だった。
乾いた砂の上は歩きにくく、疲労した身体にはつらかった。
畑が作られていたのだろう、段々がある。手ごろな大きさの原っぱもある。
見つかるのはそれくらいだった。手がかりは残っていないようだ。
ここもダメか、もう帰ろうと踵を返したとき、
何か違和感を覚えて俺は足を止めた。
空気が変わった気がした。
思わずあたりを見回した。森に囲まれた一面の砂地だ。
気を探った。人間や大きな動物はいないようだ。
最後に耳を済ましてみた。今まで意識していなかった音に気づいた。
数え切れないほどのツグミの鳴き声が、その空間を満たしていた」
- 430 名前:押収のヤムチャ13話 :04/10/09 15:18 ID:IyOSo9Zw
- ヤムチャは冷めた茶を一気に飲み干すと、ふっと息をついた。
「これで俺の話は終わりだ」
プーアルも茶に手を伸ばした。
そして一口ずつゆっくりと飲みはじめた。
「結局のところ、俺は何の成果も持ち帰ることは出来なかったわけだ。
10号は破壊したが、肝心の19,20号は設計図も入手できなかった。
ゲロのコンピューターはどうなったか知らないが……、たぶん壊れてはいないと思う。
それにゲロ本人は全然無事だ。研究は問題なく進むんだろう。
17,18号になるはずの人が死んだ影響はあるかもしれない。
でも彼らを救出するのも俺の目標で、そっちは失敗だ」
「キューとアールは助かったじゃないですか」
「そう、そいつが唯一の希望だよな。
でも、助かったかどうかはまだ分からない」
ヤムチャはそういうと窓の外に視線を移した。
砂漠は砂嵐になりそうだった。
見通しが悪い。ヤムチャは目を細める。
砂に混じって、避難し損ねた鳥が数羽、風に翻弄されているのが見えた。
「無事でいるといいが……」
- 431 名前:押収のヤムチャ13話 :04/10/09 15:23 ID:IyOSo9Zw
- 実際には双子はゲロの張る網から逃れられなかった。
ヤムチャが進んで軍をひきつけていることに気づいた兵士たちは、
不審に思われない程度に人員を割き、キューとアールの捜索に当てた。
双子と兵士たちの戦いは苛烈なものだったが、
最後には戦いなれした軍隊が勝利を収めた。
そしてゲロは双子を改造した。
双子は死んだ両親が付けられるはずだった名前、17,18号と名付けられた。
記憶は消された。成長にともない容姿も変わった。
性格も攻撃的になった。ようするに別人に変わった。
出会っても、分からないくらいに。
双子は激しく反発したが、
本来の歴史の双子に比べ、ゲロやレッドリボンへの復讐心は薄かった。
そのため、言うことを聞かせるための
パワーを抑える改造の必要も本来の歴史に比べ少なかった。
改造が軽くすんだ分、17,18号は、本来の歴史より強い力を持つようになった。
ヤムチャの潜入は人造人間をパワーアップさせるだけの結果に終わったように見える。
だが真の効果はその先にあった。
悪であったころも、17号と18号は、少なくとも楽しんで人を殺すことはしなかった。
そして18号はクリリンと結婚し、家庭を築いた。
17号は世界を村から村へと渡り歩き、鳥の声を聞いた。
本来の歴史とは全く違う。彼らは人とともに生活することができた。
彼らには残っていたのだ。
心の奥底にほんのわずか、全ての人間が敵に見えていたあのころに、
最後まで自分たちのことを考え、味方してくれた男の記憶のなごり。
「人間は信頼できる」というきわめて当たり前な感覚、
そして外の世界への、かすかな羨望の混じった愛が、彼らの中にはいまだある。
ヤムチャが教えたものだった。
- 432 名前:押収 :04/10/09 15:30 ID:IyOSo9Zw
- 終わりー。
- 433 名前:Classical名無しさん :04/10/09 15:37 ID:aqsc3FF.
- 押収はバキスレ行ったほうがいいんじゃないか?
- 434 名前:Classical名無しさん :04/10/09 16:53 ID:isZwTHss
- __________
<○√
‖
くく
しまった!ここは糞スレだ!
オレが止めているうちに他スレへ逃げろ!
早く!早く!オレに構わず逃げろ!
- 435 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/10/09 16:53 ID:3pbxpsqs
- 第四十八話「最終決戦」
「一つ目の願いで、地球を復活させて、二つ目の願いで、地球の人類を復活させるんだ」
ヤムチャは元気玉のことを説明し、願いを叶えさせてもらい、地球人と話させてもらった。
「みんな、これから言うことをよく聞いてくれ、今、あの悪しき魔人ブウと戦っている
ここで、みんなの元気を集めて、魔人ブウを倒すんだ、みんな、手を上げてくれ」
悟空の元気玉がスタートし、ちょっとずつ集まっていった。
その頃、魔人ブウ………
「狼牙太陽斬!!!」
ヤムチャとデブブウも加勢し、食い止めていたが、餃子はもう虫の息で、後ろで超能力を使っていた。
「ヤムさん、ボクの超能力が効かない!」
ヤムチャは普通に無視していた。
「とっておきをみせてやらぁ!太陽操気斬!!!」
この技は太陽拳+操気弾+気円斬の無茶苦茶な技である。
円盤で操れて、なおかつ光を放つというもの。
とはいえ、あれだけ思わせぶりに製作してわりにはたいしたことはない。
光で目が眩んだブウにカーブしながら、切り裂く。
ブウは切れたものの数秒で元に戻る。
次にデブブウが肉弾戦を持ちかける。
「オラに元気を集めてくれ!!!」
必死の説得に集まりは大きくなってきたものの、このままではやばく、悟空もイライラしてきた。
- 436 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/10/09 16:54 ID:3pbxpsqs
- 餃子やべジータはもう瀕死だった、ヤムチャもちょくちょく攻撃をあびせられ、デブブウも体力が底をついて来た。
その時、悟飯がクリリンの手により復活した。
「魔人ブウ、貴様、さっきの恨みは返させてもらうぞ…!」
悟飯は超2化し、高速の拳を繰り出す。
当たってはいるものの余裕の表情のブウ。
「仕方ない、これで終わりだ!!!」
魔閃光を放つ悟飯、飲み込まれるブウ。
「口ほどにもなかったな」
悪100%の悟飯は油断していた………
その時!悟飯の背中に激痛が走る。
「バカな、魔閃光をくらって、生きているなんて………」
絶望するZ戦士達。
ブウは悟空を倒しに行った。
ヤムチャは立ちはだかり、ナメック星のドラゴンボールにまだ願いが残っていることに気づく。
「サタンをここに呼んでくれ」
- 437 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/10/09 16:55 ID:3pbxpsqs
- 咄嗟の願いだった、そしてかの世界チャンピオン―――ミスター・サタンが現れた。
状況をサタンに手短に話すと……
「貴様等ぁ、このサタン様の言うことを聞けんのか!私は魔人ブウと戦っている、みんな、力を貸すんだぁ!!」
あらぬことを言う世界チャンピオンだが……
「サタン!サタン!サタン!サタン!………」
サタンコールが巻き起こり、元気が一瞬にして、マックスに。
「いくぜぁ!!!」
元気玉が撃ち出され、即座に退くZ戦士達。
しかし、そんなに速くなく、ブウに紙一重でかわされてしまう。
「そ、そんな………」
「悟空!操れ!」
「無理だ………」
「しょうがねえな」
ヤムチャは元気玉の方に瞬間移動し、元気玉を剣で吸収し始めた。
「うおぉぉぉ!!!」
ヤムチャは吸収した剣で魔人ブウに斬りかかった。
「終わりだあぁーー!!!!」
つづく
- 438 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/10/09 16:57 ID:3pbxpsqs
- エピローグ
「あれから一年経つのか……」
トランクスは過去を思い返していた。
「終わりだあぁーー!!!!」
ヤムチャの剣は魔人ブウを斬った、しかし、魔人ブウは悟飯からラーニングした魔閃光を放っていた。
同時だった。ヤムチャと魔人ブウは飲み込まれた。
ヤムチャは過去に行き、栄光を掴み、死んだのだ。
ドラゴンボールで生き返れると思われたが、四ヶ月後にピラフによる究極ドラゴンボール事件が起こり、生き返られなくなった。
トランクスは新しい仲間ギルとともにドラゴンボール集めをしていた。
青龍刀を片手に………
そして青龍刀は真に強い敵、邪悪龍…ベビー…などを倒す時、力を発揮し使われた。
ヤムチャは今も刀の中で生き続ける。
その名を飲茶刀と………
完
- 439 名前:ヤムチャ〜青龍刀伝説〜 ◆vNFYAR5c0g :04/10/09 16:58 ID:3pbxpsqs
- 完結しました。
今まで応援してくださった方、ありがとうございました。
- 440 名前:Classical名無しさん :04/10/09 17:56 ID:vndYLfe6
- ウェイーーーーーーーーーーー!!
ヤムチャSSでの完結作品誕生に拍手!
ゆくやった青龍刀!
- 441 名前:Classical名無しさん :04/10/09 18:02 ID:1D/c2Joo
- >>440
3年間は?
普通に完結したし面白かったぞ
押収も完結か?
いやー結構深い部分まで練られてて良かった!
- 442 名前:Classical名無しさん :04/10/09 18:17 ID:IsXXcNQE
- >>441
>いやー結構深い部分まで練られてて良かった!
そう思うんだったら一度くらい感想してやれば良かっただろボケ。
しかし3年間・押収・青龍刀完結か。WOLFは投げ出し。
今残ってるのが、サイヤンに樽漬けにヤムノートに菓子職人にヤムロットか?
あらら。ま、サイトも消えるみたいだからちょうどいいかもね。
- 443 名前:再就職ヤムチャ :04/10/09 21:21 ID:KXPaHRcY
- 「何か、アピールできることはありますか?」
「え〜、前の会社で課長をやっていました。」
皆さんお気づきでしょうか?ついに会社をクビにされました。
ま、クビにされて当然なのかもしれませんね。
で、いまこのハローワークにやって来ているのです。
「はい、結果が出ました。あなたに条件があっているのは...
バ−ガーショップです。」
ヤムチャ「え?それだけですか?」
「それだけです。」
ヤムチャ「狼牙風々拳!!!!」
「あべっしっっっ!!!!!」
- 444 名前:Classical名無しさん :04/10/09 23:37 ID:LYDa6iI2
- 職人さん乙
ところで歴代人造人間が載ってる扉絵って第何話ですか
- 445 名前:Classical名無しさん :04/10/10 04:40 ID:zsfqiLc.
- 押収って終わったのか?
今回のうぷ分が終わったってだけじゃないのか、>>432は。
いや、今までまったく読んでないから分からないが、
最後の数行だけ本文読んだら、えらく中途半端な感じがするし。
- 446 名前:Classical名無しさん :04/10/10 09:19 ID:tSuTMigE
- いや、今回で終わりだろう。
オレは昨日から読み始めて今読み終わったが、あれでちょうど完結してる。
話の設定は面白かったよ。
こういうストーリの隙間を埋めるような話が個人的に好きだからな。
- 447 名前:Classical名無しさん :04/10/10 12:04 ID:bEVcU5mc
- >>445
馬鹿な振りはもういいから。
ちゃんと読んでるんだろ?
読んでたらあれで完結とわかるもんな。
読んでないならレスつける意味わからんし。
押収面白かったよ。
本編に矛盾なく繋がっていくのがイイ感じ。
- 448 名前:Classical名無しさん :04/10/10 12:34 ID:.7F68F0w
- 押収は珍しく感想レスがついてるな。
3年間は終了してもろくに感想つかなかったのに。
住人もちったぁ反省したのか?
- 449 名前:Classical名無しさん :04/10/10 15:42 ID:JEqvim9U
- 感想ったって内容にはほとんど抵触してないものばかりだぞ?
>>441
>押収も完結か?
>いやー結構深い部分まで練られてて良かった!
>>446
>話の設定は面白かったよ。
>こういうストーリの隙間を埋めるような話が個人的に好きだからな。
>>447
>押収面白かったよ。
>本編に矛盾なく繋がっていくのがイイ感じ。
本当に読んでるんかってのばっかり。
>>445は読んでないと思う。俺も読んでないからなんとなく分かる。
- 450 名前:Classical名無しさん :04/10/10 16:29 ID:lSLjJ3RQ
- 未読厨と名付けるか。
- 451 名前:再就職ヤムチャ2 :04/10/11 22:26 ID:C3Eqkds.
- こんにちは、ヤムチャです。あまり乗り気ではないのですが。
ファーストフ−ド店へ面接に行くことになりました。
こないだのハローワークの人へ賠償金を払わされ
貯えもなくなってこのままでは飢えてしまいますので。
さて、そのファーストフード店のある場所ですが、ユンザッビト高地です。
「こんこん」
おや?私の番ですね。寒い面接場ですががんばりたいと思います。
アプール面接官「えぇ〜、お名前をどうぞ。」
ヤムチャ「ヤムチャです。」
アプール「はぁ?冗談はやめてくださいよ!」
ヤムチャ「いえいえ、本名ですよ。」
ラディッツ店長「まじめに答えてほしいモンですね。」
アプール「ですよ、だってヤムチャっつうのは中華料理の...」
「狼牙!風々拳!」
「グギャーーーーーーー!!!」
ラディッツ「おい!アプール君!!...きぜつしている。」
ヤムチャ「あ、すいません。帰ります。」
ラディッツ「採用だよ、採用!!」
かくして私は採用になりました。
理由は...強いからだそうです。
- 452 名前:Classical名無しさん :04/10/13 09:24 ID:JEeolts6
- あげ
- 453 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/13 23:33 ID:zmRIFHAU
- わー!ちょと見ないウチにイロイロ終わてたアルネ!ちょっと遅いけど感想いきたいです。そのまえに、いつものいきます。
- 454 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/13 23:38 ID:zmRIFHAU
- すごいの?ヤムチャさん。
「リクーム、バータ、目を覚ませ!!」
白髪・橙肌の男、ジースは、正気を保っていないであろう、元・同僚を説得しようと試みる。しかし…
「目ぇ覚ませ?目なら醒めたさ!」
「それより、お前こそこっちに来たらどうだ?いいぞ、亀仙流は!」
完全に螺子が緩んだ表情の二人。
「クソッ!ならば力ずくで…」
ジースは左腕を突き出し、力を掌に集中させ始めた…
第十七話
〜戦〜
「クラッシャー!」
力を集中させた掌から作り出された、凄まじいエネルギーを持つ光の球体。
「ボール!!」
それを、まるでバレーボールのアタックのように右手で打ち込む。
ジース、必殺のクラッシャーボール。相手は理不尽な理由で全快した上、戦闘力が増加した元同僚。
もともと互角程度の実力だった奴らがパワーアップしたのだから当たり前だがジースより強くなっている。
その為の、必殺。この一撃で、足りない戦闘力分の「流れ」を引き寄せようというのだ。しかし…
「ふん!」
パワーアップしたリクームにより、あっけなく弾かれてしまう。
もともと特戦隊では、ギニューを除くと最もパワーとタフネスのあるリクームだ。パワーアップした今、クラッシャーボール程度のエネルギー弾など紙風船の様なものだ。
「なっ!」
「マズイ、ジース!後ろだ!」
当然、リクームのパワーとタフネスが増したなら、バータのスピードもさらに増す。
- 455 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/13 23:39 ID:zmRIFHAU
- 「遅い!」
それは、クラッシャーボールを撃ってできた一瞬隙にジースの背後に回りこめる程のものだった。
「ガッ!」
バータ放った打ち下ろしの一撃で、ジースは轟音と共にクレーターを作り、叩き伏せられた。
「ジィースッ!!」
しかし、ギニューも仲間がやられては黙ってはいない。一瞬でバータの懐に踏み込み、高速の一撃を繰り出す。
「遅い、ねぇ…」
しかし、その一撃がバータを捉える事はなかった。
特戦隊の中では、総合的な戦闘力はギニューが上だったが、スピード単体ならバータの方が僅かに上だった。(もっとも、モノを捉える反応力はギニューの方が高かっただろうが。)
攻撃の一瞬に、バータはギニューの背後に回りこむ。
「グッ!」
バータの、マシンガンの様な連続攻撃。ギニュー防御が間に合わず、ほぼ全弾被弾してしまう。
だが、バータのパワーではギニューを倒す事はできなかった。
パワーアップの後でも、ギニューの方が戦闘力が高い上に、バータの戦闘力の割合を大きく占めるのは「スピード」。必然的にバータのパワーとギニューのタフネスの差は大きくなる。
- 456 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/13 23:42 ID:zmRIFHAU
- バータのコンビネーションの止まる一瞬の隙。それに合わせて、ギニューが反撃を試みる。しかし、次の瞬間、ギニューの体は宙を舞っていた。
「隊長ォ…俺を忘れてもらっちゃ困りますよ?」
リクームの、一撃だった。
その左手は、完全に気絶しているジースの首根っ子を掴んで引きずっている。
「ジースッ!クソッ!お前達、目を覚ませ!」
一方ヤムチャ。何か、退院してから初めてのまともな勝負だな〜とか寝そべって、ハナクソをほじくりながら考えていた。
ヤムチャの戦闘力
230000
界王拳…15倍まで無理なく使用可能
- 457 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/13 23:45 ID:zmRIFHAU
- 先ずは連載中の作品の感想から。
>ヘタレ王…プーアル、戦闘力10000越えですか!?スゴ…まぁ、最初から舞空術を使えるような生物ですからね。ベジータ、動物虐待はいけませんよ?
>ヤムチャの願い…あまり、量が無く、展開が進みませんね…いや、俺も人の事言えないんですけど。
まぁ、どのみち死後1年以上たっているんだし、ほっといてセルが落胆するのが見物、とか言うZ戦士が居なくて良かったです。
>ヤムノート…ピッコロさん、何だかんだでヤムチャのペースに引き込まれてますね。そして裏でヒッソリ死んでいるであろう占いババの事を考えると…いや、なんでもないです。
にしても、ヤムノートのヤムチャは一応限界まで修行してるみたいですね。普通に強くてカッコいいです。
>ヤムチャの仕事シリーズ…いや〜、やっぱり駄目なんですね、ヤムチャは。自分がキレるのがイケナイとか考えないし。
まぁ、ラディッツ店長が雇ってくれたことですし、これからの這上がりに期待でっす!
- 458 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/13 23:48 ID:zmRIFHAU
- >押収のヤムチャ…すごいです。人
造人間に主体を置いていて、尚且つこんなにこの時点原作の未登場キャラがでてきてのいるのに、こんな風に無理無く原作の流れにスッポリとはまるとは…感服です!
描写の一つ一つも練られていますし、完成度では歴代ヤムチャSSのトップではないでしょうか?いやいや、本当にスゴいと思います。また、短期間で集中して一気に終わったのもスゴいです。
いろいろ他にも書かれているようですし、また、押収さんの新しいヤムチャSSを読めたら嬉しいです。
本当にお疲れ様でした。
>青龍刀…こちらも完結ですね。
最後ですし、正直にダメ出ししてみると、何だか設定だけを読まされてるみたいでした。何と言うか、ワザと描写を簡素にされていたのは分かるんですけど、読者の理解してない所で勝手に話が進んでいる場所がポツポツみられたのが残念でした。
といっても、まだ作品の一つも完成させていない若輩者には言われたくないでしょうが。
新しい必殺技や、伝説の武器の設定はカッコよかったんですが…次があったら期待したいです。お疲れ様でした。
- 459 名前:YN :04/10/14 17:54 ID:fg.hp6u.
- 第11ページ「失明」
不適にピッコロへと放たれた太陽拳。
太陽拳と名付けられた技だけあって、その光は凄まじく、強烈であった。
「うっ――――」
迸る閃光、焼ける様な痛み。
痛みからか、目蓋を閉じる事も儘ならず、ただピッコロは耐え凌ぐ事しか出来なかった。
そして、太陽拳の光がようやく止む。
ピッコロの眼に映った物はヤムチャでも、ましてや殺風景な崖の上でも無い。
ただ、真っ暗な闇だけが、ピッコロの眼には映っていた。
「見えない・・・・か」
だが、ピッコロは落ち着いていた。
いつも通り、いや、それ以上に、冷静沈着であった。
感覚を研ぎ澄まし、ヤムチャの気を探っているからだ。
目が見えない為、その分気の力でカバーしなければいけない。
その為、いつも以上に、彼は冷静沈着でならねばなかった。
そして彼は、ヤムチャの気を見つけた。
「狂いなく同じ大きさの気が、12・・・・・・」
- 460 名前:YN :04/10/14 17:54 ID:fg.hp6u.
- 目の見えないピッコロにとって、気を消されたら見つける事は殆ど不可。
勿論潜在パワーさえ探れれば問題無いが、ヤムチャの気のコントロールなら、それは不可能。
だが、彼には何となく、ヤムチャが何れかの一つだと、感じていた。
罠かもしれない。しかし、これに賭けてみようと、ピッコロは思った。
そこで再び、ピッコロは考え込んだ。
ヤムチャの事だ、ダミーが繰気弾なのは間違いない。
なので、下手に攻撃した所で避けられるのがオチだ。
ならばどうするか。深く考えた末、彼は一つの結論に達した。
そしてピッコロは、両腕を天に翳し、気をジワジワと両手に集中させる。
ビリビリ―――。
静電気が起きたような音がしたり、幾つかのヤムチャの気が揺れ動く。
これは強大な気が現れた為、起こった現象だ。
と言えども、Z戦士達の中ではそんな大した事の無い気の量だ。
戦闘力で表すと、10万余りと言った所だ。
だが、12ものヤムチャの気全てを上回る気の量。
そして突然、爆発が起こった。
- 461 名前:Classical名無しさん :04/10/14 20:42 ID:IeZUZWYs
- 俺は樽漬けより、遥かに青龍刀の方がましだと思うが。
それに人の作品非難してる暇があれば、自分の力量上げろ。
最終回を終わらせた後くらい、気持ち良く終わらせてやれ。
あとヤムノート、いくら何でも短過ぎ。期待はしてるけど。
また冬の時代になりそうだな。
そしてサイヤン終わったら氷河期か……。
- 462 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/14 22:12 ID:9F3lu9TY
- 「ふぅ・・・悟飯の方も終わったみたいだな・・・」
「当然だ。時間をかけていたのはこのゴミが盾として使い物になるか試していただけのことだ。
貴様のように無駄な時間を使ったりはせん」
悟飯はそう言うと、血まみれになって健やかな笑みを浮かべているヤムチャに唐突に遅めの気
弾を放った。ヤムチャはびっくりしながらそれを慌ててよける。よけた先には、ヤムチャが先
ほどまで蹴りをくれていた奴が泡をふきながら伸びている。気弾がバータとその辺り一帯を完
全に消し飛ばした。ヤムチャはビビりながら悟飯に言う。「悟・・・悟飯さん?何も殺すこと
は・・・」
「甘い、チョコレートパフェよりも甘いぞヤムチャ」
「お、お前までチョコレートパフェと言い出したか・・・」
「黙れ、敵に情けは無用。負け犬は死あるのみだ。敵に情けをかけていては魔王の後継者の名
が泣くわ」
「いつから後継者に・・・」
「偉大な魔王を師に持ち、魔王の血を引く我こそが真の魔王の器よ・・・」
- 463 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/14 22:12 ID:9F3lu9TY
- (魔王の血っつっても牛魔王じゃねぇか・・・)
ヤムチャは心の中でそう呟くが、反感を買わぬように『そうですか』と適当に相槌を打った。
それを横目で見ながら残り二人になった特選隊員はひそひそ話を始める。
「おい!バータとグルドがあんなにあっさりとやられたぞ!」
「た、たぶんバータもグルドも油断してた所に偶然が重なっただけじゃないよなぁ・・・」
「偶然で足や首が吹っ飛ぶか!」
「仕方が無い!隊長のいるところまで戻って助けてもらおう!隊長ならきっと奴らを倒せる!」
「でも隊長セコイから手伝うのにチョコレートパフェおごるの無しにされるかもしれんぞ!」
「この際仕方ないだろう!じゃあ隙を見せたら二手に分かれて逃げるぞ!」
最後にジースが叫ぶと、隙を見つける前にリクームが飛び立った。ジースは心の中で『あの馬
鹿』と罵り、急いで別の方向に飛んだ。と同時に背後から鈍い音が聞こえてくる。速度をでき
るだけ緩めずに背後を向くと、リクームが片手で何者かに持ち上げられていた。いや、ただ持
ち上げられているのではない。その『何者か』の拳がリクームの背中から空に向かって突き出
している。ジースは敵の圧倒的な強さに恐怖を覚え、全速力で場所を離れた。
- 464 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/14 22:12 ID:9F3lu9TY
- 「悟空!来てたのか!」
天津飯が泣きじゃくりながら悟飯の手を振り解いて悟空にしがみ付く。悟空はリクームの付い
た左手でそれを叩き伏せた。悟空は左手のリクームを投げ捨ててそのまま左手を逃げていくジ
ースに向け、気を集中する。そして気功波を放とうとした。その前に悟飯が何故か手を広げて
静止する。
「何してんだ悟飯?」
「恥も外聞も掻き捨てて逃げる雑魚をわざわざ殺すのは美しくないし気の無駄ですよ。きっと
あいつら援軍をつれてくるからその後一掃しましょう」
悟飯がいつの間にか元の口調に戻っているのは気にしないとして、悟空はそれもそうかと納得
し手を下ろす。そしてその視線は端でうずくまっているヤムチャへ注がれる。
- 465 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/14 22:13 ID:9F3lu9TY
- 「久しぶりだなヤムチャ、ところでドラゴンボールは何処にあるんだ?」
ヤムチャの最も恐れていた言葉がいきなり悟空の口から飛び出す。ヤムチャは震える足を抑え
て立ち上がる。
「お、おぉ・・・悟空・・・じ、実は・・・」
「ヤムチャさんがあまりに能無しなんで格下相手にあっさり盗まれちゃったんですよ」
「そうか〜、やっぱヤムチャに任せたのは間違いだったな。天津飯にすら劣るし顔に変な傷が
あるし」
悟空と悟飯は爽やかに笑う。ヤムチャと天津飯は地面に『の』の字を書いていじけている。
(傷は関係ないじゃないか・・・でも持ってた四つが今取られたと思ってるのは不幸中の幸いか)
自分からベジータに渡したのがばれなくて良かったとヤムチャはほっと胸を撫で下ろした。もち
ろん二人には見られないようにだが。
- 466 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/14 22:13 ID:9F3lu9TY
- (・・・うぅ・・・ここは・・・)
ベジータは目を覚ます。ベジータは数秒で自体を飲み込む。
(ここはフリーザの宇宙船か・・・)
自分の周りには壊れたスカウターやら壊れた戦闘員やらが雑に置かれている部屋でだいぶ旧型の
メディカルマシーンに入れられてた。目の前ではザーボンと名前もしらない下っ端が話をしてい
る。水中なので耳に水が入って気持ち悪いが聞き耳を立ててみる。
(き、聞こえん・・・まぁきっとオレがドラゴンボールをまだ隠し持ってるかもしれないと思って
るんだろうが・・・)
そこで、大きい音が聞こえてきた。声ではなく、音だ。高い音が水を通して聞こえてくる。と、
同時に突然息が苦しくなる。まさかと思い、目の前の二人にばれない様に目を隣のメディカルマ
シーンの制御装置に向ける。そこには大きな文字でこう書いてあった。人工呼吸装置に以上発生、
と。ベジータは二人にばれないように平静を保ちながら慌てる。さっさと気づけこの野郎と言わ
んばかりに目の前の二人を罵倒する。心の奥底で
- 467 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/14 22:13 ID:9F3lu9TY
- 何を言っているか分からないが、一分ほどしてやっと気づいたようだ。ザーボンじゃないほうが
制御装置を慌てず騒がずザーボンと談笑しながら直そうとしていた。唇の動きから『やべ、やっ
ちまった』と最低三回言ってるのがわかった。十数分も経つとベジータは精神的にも肉体的にも
限界が近づく。『だめかも』といっているのを見てしまったのがベジータの心を乱す。息が荒れ、
ただでさえ少ない酸素を多く消費してしまう。そして、装置が故障して三十分後。とうとうベジ
ータの意識は途切れ、視界は真っ暗に閉ざされていった・・・が、すぐに視界は回復する。さら
に呼吸もできるようになっていた。あの能無しがやっと直したのだろう。ザーボンは既にいなく
なっていた。能無しがこちらを見て何かブツブツいっている。とりあえずさっきの仕返しに遠の
いたザーボン達に気づかれないよう軽くエネルギー波を打ってやった。そのエネルギー波は棒立
ちしていた能無しを飲み込み(アプール御臨終)、派手な音を立てて部屋を爆発させてしまった。
「な・・・?!そうか、死のふちから蘇ったせいで戦闘力が上昇したのか!くそっ!」
本来なら喜ぶところだが今はそうではない。戦闘力が大きければあっさりとフリーザに見つかっ
てしまうだろう。第一今の爆音を聞いてフリーザが何もしないとは考えられない。
「ドラゴンボールは惜しいが命には換えられん!」
ベジータはそう叫んで宇宙船をエネルギー波で打ちまくり何処から逃げるか分からなくしてから
そ〜っと水中に潜り込みゆっくりと宇宙船から離れていった。
- 468 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/14 22:20 ID:9F3lu9TY
- 前回332-338
しばらくこないうちに押収さんとか青竜刀とか終わっちゃいましたね・・・
お疲れ様でした。それと本気でうpが遅くてすみません。
- 469 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/14 22:21 ID:9F3lu9TY
- ↑>押収さんとか青竜刀とか
訂正>押収さんとか青竜刀さんとか
間違って呼び捨てにしてしまいましたごめんなさい
- 470 名前:Classical名無しさん :04/10/14 22:54 ID:BQvtzElo
- ttp://minoru_god.at.infoseek.co.jp/
- 471 名前:Classical名無しさん :04/10/16 13:23 ID:SLawdR4k
- スレが死にかけている!心臓に電気ショックを!
- 472 名前:Classical名無しさん :04/10/16 16:42 ID:L6MiFvJQ
- 荒らしはこのスレにとってやはり必要悪か。
- 473 名前:Classical名無しさん :04/10/16 19:12 ID:61M.a5Bw
- 荒らしで活性化するくらいなら潰れたほうがマシ。
現スレでいっそ、終わりにしたらどうだろう。
- 474 名前:Classical名無しさん :04/10/16 22:05 ID:IE0iN1HM
- 読み切り、樽漬け、ヤムノート、菓子職人と4本いっぺんに来たのに
いつも感想書く奴が来てない。そいつも荒らしもここを見捨てたのか?
厳しいな。頑張れヤムスレ。
ごめん、俺は上記四本のうちで再就職ヤムしか読んでないから感想書けない。
- 475 名前:Classical名無しさん :04/10/16 22:18 ID:PayRaUN6
- 今までROMってたけど感想感想言ってる奴ウザイ
- 476 名前:Classical名無しさん :04/10/16 23:24 ID:2x0Tgb2w
- 苦しいなこりゃ
- 477 名前:そうきだん :04/10/16 23:38 ID:Ne2PQbUM
- ついにやってきたサイヤ人。
地球を守るため、Z戦士達は集結!サイヤ人2人との長い戦いが始まった。
「さあて…どいつから片付けてやるかな…」
大地が揺れる程の気を発しながら、構えをとるナッパ。
怯えるZ戦士達。ボロクズになってしまったヤムチャ。
「はああああああ…」
弾かれたゴムのように、勢いよく飛び出すナッパ。
狙いは天津飯だった。すさまじいスピードに反応の遅れた天津飯は
ナッパのパンチによって左腕を失ってしまう。
「うおおおおおっ!!」
難を逃れたクリリンが、天津飯を守ろうと飛び出す。
「ほっとけ!奴はもうダメだ!」
「うるせえっ!」
ピッコロの精子も聞かず、天津飯のもとへ向かうクリリン。
上空から様子を見ていたナッパは、そのクリリンに向かってエネルギー波を放った。
轟音と共に地面に空いた大穴。エネルギー波のとてつもない威力を物語っている。
「ちゃ…餃子は!?今のでやられちまったのか!?」
あたりを見渡して、餃子を探すクソソソ。
「ナッパ、後ろを見てみろ」
餃子はナッパの後ろに回りこんでいた。べたっとナッパの背中に張り付く餃子。
「何をする気だ!逃げろ餃子ああああああああ!!」
「天さんさようならどうか死なないで」
「まさかお前 やめろー餃子ー」
ドウグオオオオオン!!!
餃子は自爆した。誰もが餃子の死を悲しんだ。しかし…
「へっ無駄なことしやがって。俺達の恐ろしさをまだよくわかっていないようだな…」
生きていたナッパ。本当の恐怖の時間はこれからだった…
そしてヤムチャは右手にそうき弾のエネルギーを溜め込みながら、死んだふりをしていた。
続く。
- 478 名前:そうきだん作者 :04/10/16 23:41 ID:Ne2PQbUM
- はじめました皆さん。
このたびこのスレでSSを書くことにしました。
題名はそうきだんです。そのままです。
完結だけはぜったいにさせるので奇態していてください。
どうかよろしくおえんがしいましす。
- 479 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/17 00:03 ID:UZ3IQrhI
- >>461 全くおっしゃる通りですね。俺に他人のSSをどうこう言えるだけの力量は無いですから。けど、そうおっしゃるなら文句だけでなく、最終回の作品に感想をつけてください。
もっと頑張って精進します。では行きます。
- 480 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/17 00:03 ID:UZ3IQrhI
- すごいの?ヤムチャさん。
「ふぁーあ。」
二時間程の昼寝の後、目を覚ました悟空。
周りの風景が見慣れないらしく、キョロキョロと辺りの様子を探っている。そして、ここにいる理由について、しきりに思考を張り巡らしていた。
「そうか、オラ、悟飯達を助けにナメック星に来たんだったな。そんでもって、確かヤムチャに悟飯達を助けに行かせたんだった!」
まだ眠そうな悟空は、手を叩いて納得した。そして、寝直そうと横になった。が。
「・・・。って、何でオラヤムチャなんかに悟飯達の事任せてんだ!?クソッ、待ってろ悟飯!今、父ちゃんが行くからな!」
どうやら、一気に目が覚めたようだ。流石にヤムチャ一人に悟飯達を任せるのが心配になった悟空は、跳ね上がる様に飛び起き、気を探り始めたのだった。
第一八話
〜闘〜
ギニューの前に、歩みよるリクームとバータ。1対1の戦闘なら、パワー馬鹿とスピード馬鹿など何とでもなる。
しかし、ギニューに一撃必殺とはいかないまでも、結構なダメージを与える事ができるリクーム。
自分を上回るスピードでチョロチョロ動きまわる事ができるバータ。
- 481 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/17 00:06 ID:UZ3IQrhI
- 正直、それでもパワーアップなどされなければ楽勝だったのだろうが、今、目の前にいるそいつらの戦闘力は10万にも迫る数値である。
自分の最大戦闘力が12万と理解しているギニューには、充分な程に脅威となる数値だ。
「お命頂戴!トゥッ!」
不意に、リクームが右飛び膝蹴りを繰り出してきた。当たれば脅威だろいが、そこはギニュー、直線的に飛んでくるリクームをいなして捌く。
勢い余ったリクームは、轟音と共に地面に激突した。激突した地面はクレーターとなり、砂埃を巻きあげた。
「くそっ、視界が!」
仲間の放った攻撃に視界を奪われたバータが一旦空中に待避する。しかし…
「はっ!」
「うおっ!」
スカウターによりバータの位置を捕えていたギニューの体当たりにより、撃ち墜とされてしまう。
「ハァッ!」
リクームは起き上がり、力を解放してその衝撃で砂埃を吹っ飛ばす。が、既に上空に移動していたギニューはリクームに特大のエネルギー波を放っていた。
「ぐわぁぁ…」
光に飲み込まれるリクーム。死なない程度には手加減されていたが、それでも戦闘不能の状態だ。
もとより一人一人が宇宙でも指折りの傑出した力の持ち主を集めたギニュー特戦隊。一応、隊員同士のコンビネーションは持っているが、一人で戦ってもまず負けることは無いので、チームワークの訓練はあまりされていなかった。
「後はバータか…すぐに目を覚まさせてやるからな!」
こうしてリクームがやられたころ。ヤムチャは、「悟空が死んだ時、当然の如く保険金がおりてたけど、生き返ったし、どうするのかな〜。」とか考えていた。
ヤムチャの戦闘力
230000
界王拳…15倍まで無理なく使用可能
- 482 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/17 00:11 ID:UZ3IQrhI
- >ヤムノート…ヤムチャが以外とピッコロから評価されているのが良い感じですね。繰気弾も沢山作れるようですし、真面目に修行してたっぽくていいです。
>ヤムチャの覚醒…魔王は魔王でも、牛魔王ってのがツボでした。というか、この世界では孫親子はどっちも酷い人なんですね。比べて、どんどんショボくなるベジータが哀れです。
>そうきだん…何か、荒らしっぽいのでパスです。変換ミスはまだしも、クソソソはないでしょ。
- 483 名前:Classical名無しさん :04/10/17 00:15 ID:/Du/W82k
- >481
チチ、保険金かけてたのかw
- 484 名前:Classical名無しさん :04/10/17 00:29 ID:7YsHlwag
- 樽漬けよ。
自分が荒らし扱いされてる時、どう思った?
嫌だっただろう?頭に来ただろう?
そんな君が、今度は他人を荒らし認定するのか?
しかも、青龍刀をこき下ろした後に。
お前は職人として最低だが、人間としても最悪だ。
本当にクズだな。人として。
匿名掲示板だからって何を書いても良い訳じゃない。
- 485 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/17 00:52 ID:UZ3IQrhI
- 荒らし扱い云々は俺が悪いとして、青龍刀さんをこきおろした覚えはありません。こきおろすとはひどくけなすという意味で、貴方がやっているような事です。まぁ、俺が悪いんでしょうが。
ついでに言うなら荒らしっポイと書いただけで、断定したわけでないですし、あれだけ変換ミスとかあったらいくら俺でもそう感じます。前にも何個か引っ掛かって感想つけてますし。
ひととおり言い訳を書いてスッキリしたので、とりあえず謝ります。申しわけありませんでした。次からは気を付けます。
m(_ _)m
- 486 名前:Classical名無しさん :04/10/17 01:22 ID:1kxeXCGA
- >>485
いや、青龍刀さんへの意見はこき下ろしですよ。それが許されることかどうかは別として
あれはこき下ろしだと思うのですが。
- 487 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/17 01:34 ID:UZ3IQrhI
- そうですか…こきおろしたようなつもりは全くなかったんですが、周りがそう見えるというならきっとそうなんでしょうね…
あれは、一応、読者として読んでいて、ここが自分的に読みづらかったという点を挙げてみただけなんですが…すみませんでした。
- 488 名前:Classical名無しさん :04/10/17 04:45 ID:E6DqkmPs
- >>487
あんま気にすることないかと思うが。
作者の感想にすらケチつけるバカが現れたか。
つーか、菓子職人も樽漬けも作品だけあげて、その他のレス書かなければいいと思うんだが。
やむノートや押収や青龍刀みたいに。
今はそっちの方が利口だ。今は作者と俺以外は荒らしだけだからな。
相手すればするほど意味不明な理論で立場が悪くなるだけだぞ。
- 489 名前:Classical名無しさん :04/10/17 08:58 ID:on6RvOYs
- >樽漬け
市ね
- 490 名前:Classical名無しさん :04/10/17 12:09 ID:uNT.fDEg
- 大体樽漬けの感想は取ってつけたようなもんばっかだし
- 491 名前:Classical名無しさん :04/10/17 16:28 ID:O1Zi5k8g
- 今度のターゲットは樽漬けか。
>>樽漬け
488の言う通り、変なのはスルーしとけ
サイヤン氏の失敗をくり返さないように気をつけてくれ。
- 492 名前:Classical名無しさん :04/10/17 18:15 ID:tTjM260A
- まぁ、変なこと言ったのは樽漬けの方なんだがな。
で、サイヤンと同じく消滅するのか?
- 493 名前:Classical名無しさん :04/10/17 20:44 ID:NvnFqLKc
- おいおい、元々青龍刀を散々こき下ろして叩いてたのどいつらだよw
俺が苛めるのはいいがお前が苛めるのはダメだって奴か?w
- 494 名前:Classical名無しさん :04/10/17 21:41 ID:L7VkUg6o
- >>493
本当にその通りだな。
つーか何でこのスレでは名無しがデカイ顔して職人さん達が常に馬鹿な名無しの顔色を伺っていなきゃいけないんだよ
- 495 名前:Classical名無しさん :04/10/17 21:49 ID:P5Wb4RHw
- 職人さん、なんて呼べるの3年間やサイヤン、押収くらいじゃねえか
- 496 名前:Classical名無しさん :04/10/17 21:58 ID:E6DqkmPs
- >>494
悲しいことにそういうスレなんだよな。
菓子もチャパプットも樽漬けも作品以外はしゃべらないほうがいい。
- 497 名前:Classical名無しさん :04/10/17 22:09 ID:Gfz4ACjk
- >>495
しかし押収作者氏には連載中は住民全員スルー、
K氏の3年間終了時にも感想ほぼ無し、
サイヤンにしたってケンカモードの時に
盛り上っただけ。
職人育てたり為に応援したり、
このスレに残ってもらおうと努力したりする奴は
このスレにはほとんどいないみたいだな。
- 498 名前:Classical名無しさん :04/10/17 22:14 ID:P5Wb4RHw
- いやあ、その点彼らはえらいと思うよ。
反応0という、何のために書いてるのかわからん状況でもまともなもん投下してるし。
まあ、バキスレの馴れ合い環境も良いとはいえんがな。
- 499 名前:Classical名無しさん :04/10/17 22:45 ID:Gfz4ACjk
- K氏はともかく、押収氏は二度と書かないだろう。
まともな物書いてる奴ほど、馬鹿馬鹿しくて書かなくなると思うぞ。
バキスレは確かに馴れ合う所もあるが、確実にふらーりさん+2人位は
感想書いてくれるからな。それだけでも違うと思うぞ。
いや、まじで死臭が漂い始めたな。
サイヤンとサイトが終わったらいよいよか?肉スレも終わったし。
- 500 名前:Classical名無しさん :04/10/17 23:44 ID:itF0HD1o
- 499公報
- 501 名前:Classical名無しさん :04/10/18 02:33 ID:NfR0VCf.
- 感想感想まじうざ
感想つけたいやつがつけてりゃいいじゃん
ROMだっていると思うよ
- 502 名前:Classical名無しさん :04/10/18 04:04 ID:Nur6Gy3A
- >>499
押収やヤムロットは初代スレからの古株なのにな。
住民のスルーぷりはひどいもんだ。つーか、もう俺らみたいな住民とは言えない傍観者ばかりなんだろうが。
今までも死に掛けだったがついにカウントダウンがはじまったな。
このスレで終わりだろう。
あと500か・・
- 503 名前:Classical名無しさん :04/10/18 04:48 ID:rcNiEheI
- 502公報
- 504 名前:Classical名無しさん :04/10/18 08:19 ID:l9ZukHEE
- マロンのパート23見て初めて知ったのだが、
ヤムスレの方がバキスレより先輩なんだな。少し意外。
俺は普通に、あっちのスレが先に生まれたと思ってた。
- 505 名前:Classical名無しさん :04/10/18 18:19 ID:hDD1dps.
- >>504
あ〜とか〜ら〜 き〜たの〜に〜
お〜いこ〜さ〜れ〜
なんとなく水戸黄門のテーマソングが思い浮かんだ。
- 506 名前:Classical名無しさん :04/10/18 18:34 ID:pNUH6u3A
- 早く始まったのだから終わるのも早いのさ
- 507 名前:トグサ :04/10/18 20:42 ID:N7.v6XQU
- トグサの唯一無二の親友である益田から手紙が届きました。
君に、贈る。
封筒の中は赤で染まっていた。中から――
- 508 名前:トグサ :04/10/18 20:43 ID:N7.v6XQU
母さん、元気でいますか? 僕はこれから警察に出頭します。せっかくお腹を痛めて
生んでくれたのに、ごめんなさい。
光が射した、とでもいえばいいのでしょうか(もっとも、それは一般的な見地からしてと
ても暗い、暗い光でしょうが、それはこの際置いておきます)。僕は一人の少女の人生を
台無しにしてしまいました。彼女にはとてもわるいことをしたと、本当に思っているのです
が、なんといっていいのか……それを行っているとき、僕は、愉悦を覚えていたし、体のあ
る部分が急激に膨張していたりもしたのです。これは本当です。間違いありません。信じ
たくはないが、事実そうなのです。僕は善良な異常者だと自分を信頼しきっていました。お
母さん、あなたのせいではありません。僕がただその瞬間のみ醜悪に狂い狂い狂ったのです。
狂ってしまったのです。あの日、あの子の前に立った時、何か世界が捻じ曲がったような感覚
を覚えました。空が地面に感じられ、地面がただ透明に透けて見えました。ちょうど、母さんと行
った北海道の空のように。それからは、思いが体という領域から解き放たれ、ただそれを全開に
放出し、対象物に危害を加えようと試みていました。そして、それは成功してしまったのです。残
念ながら、ね。
キリがないのでこのくらいに致しましょう。恐らく僕は、法の裁きにより十数年は表に出て来れ
なくなるでしょうが、弱めに祟り目というか、それとも棚からぼた餅といえばいいのか、内臓に悪
性の腫瘍が見つかりました。多分、一審の判決を僕が聞くことはないと思います。母さんは、た
だ頭を下げてうなだれていて下さい。衆目の同情を多少なりとも引くことが出来るでしょう。
最後に――母さんは孫の顔を見たがっていましたね。血の繋がっていない赤ん坊の顔でしたら
見せることも出来たかもしれません。今はただ、それだけが僕の心残りです。
(以上は、益田が実の母に逮捕前に書いた手紙である。彼はそれと他に親しい友人などに合わせて
五通の手紙を出したらしいが、その内容は何故か知れぬ)
- 509 名前:トグサ :04/10/18 20:45 ID:N7.v6XQU
- トグサに届いた封筒の中には、益田からの短い言葉と、人間の手、足、陰部、乳房など数点のパー
ツが、まるで牛肉か豚肉でも扱うかのように、雑然と詰め込まれていた。中には、そのパーツの生前の
姿と思われる、凛とした少女の写真も同封されていた。トグサはそれを視認し、何かを頭が確認できた
瞬間、糸が切れた人形のようにことりと倒れた。そして動きそのものを永遠に止めたのだ。
中のロボもそれを感じた。そして動いた。考えてした行動ではなく(考える暇などどこにもなかった。な
にせ、外への扉が閉まってしまったのは、ちょうど野球でピッチャーの投げた球がキャッチャーミットに
届くまでの時間程度しかなかったのだ。ここ2、3週間のプロ野球はとても凄まじい)、まさに『本能』としか
言い表せないような行動であった。トグサが永遠に停止した瞬間に、ロボは無意識のうちに脳を乗っ取り、
体を掌握した。そう、もうトグサという枷はなく、全て、自分の思い通りに事を運べるようになったと、ロボは
内心ほくそえんだ。そして、右拳を家の壁に打ち込み、その壁が広く破壊された様を確認すると、外に飛
び出た。行く場所はもう決まっている。全て、見えている。最後の時だ。ただあれを成し遂げ、消えるのみ。
その眼には、火が点いていた。
- 510 名前:ヤ氏屁垂れ 〜プーアル、その愛〜 :04/10/18 20:45 ID:N7.v6XQU
- プーアルはまず、カプセルコーポレーション跡地のスターバックスに入った。その奥に、かつて世界一の
大企業の跡取り娘として栄華を謳歌した、今はただ落ちぶれ薄汚れた娼婦のような女を確認すると、その
空いてる方の席に座り「カプチーノ」とだけ言った。「用件は? あたし今日は分刻みのスケジュールなのよ。
本来ならあんたみたいな小市民には会ってられない様な身分の女で、社交界の中心で支柱を廻してる様な
女なのよ。だけどさ、あんたがどうしても会って欲しいっていうからさ、来たんじゃない。とっとと済ましてよね」
大分、この前見た時より病状が進行しているな――プーアルはそう思った。この女は、憐れなことにカプセル
コーポレーション倒産後(理由は特に決められていない。ただ、複合的なものだとされている。両親が世界的
に大流行した伝染病で共に脳死状態、ことさら父親のほうは世界的に知られた大人物で、また商売上の信頼
も厚かったこともあって、取引が潮を引いたように破談になっていったことによる損失が十億を超したことなどが
要因という。また、これまでもピンチを救ってもらっていたウーロン氏(彼は超一流の変装技術を身に付け、たび
たび大銀行の頭取に化け、大金を二束三文の利子で貸し出してカプセルコーポレーションに多大な貢献をした
らしい。報酬はパンティ一枚だったというので驚きだ)の急逝もまた要因の一つであろう)、重い神経症を患った。
それからは、毎日毎日『人生が終った女のカタチをした生き物が巣食うバー』で、奇特な男性各位と蛆が湧いた
ような暗さの部屋で昔の輝かしいおもひでをぽろぽろと零し、小金を得ているという。当然、今日の取材・撮影も
プーアルの奢りである。「そうですね、お忙しいのでしょうからさっさと済ませることに致しましょう……お、ありがと
う」プーアルは、女の店員が恐る恐る運んできたカプチーノにまず一口付けた。恐らく、ブルマが余程酷いヒステ
リーを起こしたのだろう、店員全体が三万歩くらい引いたところからこの席を眺めているように感じられた。まあ、
そのお陰で撮影もし易いというものだが。
- 511 名前:ヤ氏屁垂れ 〜プーアル、その愛〜 :04/10/18 20:46 ID:N7.v6XQU
- ――あなたがヤムチャと付き合いだしたのは何十年前のことでしょうか? 私の記憶によると、あれはもう4、50年
前の事と存じます。当時はヤムチャがまだ女に対する耐性を持っていなかった頃で、私も大変に心配したものでし
た。
「あんたの語り長くない? ひゃひゃ」
――すいませんでした。以後気をつけますので……では、あなたに語っていただくと致しましょう。
「語るったって、あのダメ男のどこをさ? ひたすらにダメなトコを言ってきゃいいのかしらね」
――ええ、どうぞ好きなだけお話下さい(全カットだがな)
「そうねえ……そうそう、あの男初めてのときさあ……もうすごいんよ。いままで色んなヤツにのっかられたけど、あん
な早かったのは記憶にないわぁ、アレ以外」
――初めてとは、セックスのことでしょうか?
「当たり前じゃない! それ以外になにがあるっつーの、まあ、いいけど。あんまり早くて満足できなかったからあの後
別の――」
――分かりました。では、今日はこれまでということで……(もう足りるだろう)。
- 512 名前:ヤ氏屁垂れ 〜プーアル、その愛〜 :04/10/18 20:47 ID:N7.v6XQU
- プーアルは、カメラを止めた。そして、尾をくいくいと動かし、いかつい大男達を店内に招きいれた。
「ちょ、ちょっとなんなのよこいつ等!」
「今撮った映像、音声共に使用することはありません」プーアルは、ニコリとして言った「ただ、『ヤムチャを良く知るブ
ルマ氏にインタビューした』という事実のみが欲しかった――」ブルマは、体を弱々しくゆさゆさと揺り動かしたりしていた。
彼女なりのか細い抵抗であったが、勿論両脇を抱える大男達の前ではビクともしない。
「安心して下さい、悪いようにはしない、むしろ、あなたに良いようにしてあげましょう」プーアルは言った。そして、毛むくじ
ゃらの短い指をパチンと鳴らして「これで残りの人生は快適に過ごせるでしょう。無論、無茶な使い方をしなければ、ですが」
大男達はブルマの両腕を離し、空いていた片腕で抱えていたトランクを開けた。大男2人のトランクに全く同じ金額――あわ
せて1000万と、いかにもカラットの大きそうなダイヤが各2個が無骨に詰め込まれていた。
「ひいいっ、ひいい〜〜」こんな豪華なものを渇望していたのだろう。ブルマはトリュフを見つけた豚の如く地面に叩き置かれ
たトランクに抱きついた。その奇声は、もはや人間の尊厳というものは何なのか、と見ている人々にそう考えさせるほどに下卑
で醜悪であった。
「これから人に「どこでそんな大金を手に入れたのか」と聞かれたら「ヤムチャの遺産を受け継いだの。あの人は何十年前の女
にも財産を分け与えるほどの、この世に2人といない聖人なのよ」とでも答えなさい」プーアルはそう言って「分かったら早く消えろ
メスブタが」と小声で呟き、今度は尾を外に向かい振り、大男達にブルマを抱えさせ、外に出させた。
映像はとりあえず欲しい尺以上に揃えた。あとはこっちで作ったセリフに音声を合成して被せればいいだけ。この際モラルは捨て
置き、ただ出来上がるもののクォリティのみ追求する。この場合のクォリティとは勿論、ヤムチャ……いや、『ヤムチャ様』をひたす
らに――
- 513 名前:Classical名無しさん :04/10/18 22:04 ID:hDD1dps.
- >トグサ
第一回目から楽しく読んでいます。ヤムチャ大活躍ですね。
最後まで読み続けますので、これからも頑張って下さい。
>ヤ氏屁垂れ 〜プーアル、その愛〜
今の状況で新人さんがいらっしゃるのは嬉しいです。
初回から盛り上がっていますね。どんな展開になるか楽しみです。
- 514 名前:Classical名無しさん :04/10/18 22:58 ID:IsOWqQ0s
- >>513
ワラタ
お前まったく読んでないだろw
- 515 名前:Classical名無しさん :04/10/19 02:21 ID:F3EXyHII
- ト愚さってヤムチャSSだったの?
- 516 名前:Classical名無しさん :04/10/19 08:49 ID:6R81nRJw
- トグサがヤムチャだという説があったが違う。
マジで荒らしSSだよ、これ。もう相手するな。
- 517 名前:Classical名無しさん :04/10/19 11:55 ID:FyrNlEVw
- 一つの戦闘シーンが続くと感想って書きづらいものですね。
こんなところでも自分の反省点を発見。
>>474
私のことでしょうかね?
見限ったわけじゃないですよ。ちょっと私用で忙しかっただけです。
>>479 すごいの?ヤムチャさん
ようやく眼が覚めた悟空。ヤムチャは戦ってないのである意味その危惧は正解。
リクームバータも眼が覚めちゃってますね。違う方向に。この二人が開眼って珍しいかも。
そしてリクームバータが強いよ。10万て。倍以上になってるんじゃないでしょうか。
>>462 ヤムチャの覚醒。ピッコロと温泉饅頭。
フリーザの部下たちに禿藁w バータにこかされるヤムチャさん萌え。
足元指摘ができないのはもう災難としか、でしょう。ええ。
アプールも使えねえーっ! メカ使うなよw、といいたくなるほど素敵です。
>>422 押収のヤムチャ
完結おめでとうございます。
決してハッピーエンドでは終われなかったけれども、その後でハッピーに向かう話で、
希望に満ちていた感じがしました。二人の記憶には残らなくともカッコいいぜ、ヤムチャ。
- 518 名前:YN :04/10/19 17:58 ID:EGhIp0sM
- 第12ページ「再生」
上空には人間が2人。
地上にはチラチラと燃える炎。
ただ其れがあるだけだった。
「ち・・・・流石にやるな、ピッコロ」
口元を歪ませ、ピッコロをキィッと睨むヤムチャ。
「貴様のような雑魚と比べてほしくないのだがな・・・・」
目を瞑り続け、完全にヤムチャの気を捉えつつ、ピッコロも喋る。
ヤムチャは即座に、動作等からピッコロの置かれた状況に勘付く。
「どうやら冗談も言ってられないような状況じゃないか。ピッコロ」
フン、と鼻で笑うピッコロ。
「確かに俺の今の目で、貴様を捉える事は出来ん。
気で察する事が出来るとは言え、少しばかり貴様にでも勝つのは難しいだろう」
ヤムチャはピッコロの顔を見て、次に彼の言いたそうな言葉を察する。
ニヤリ、と不気味に一回笑って見せてから、彼は喋った。
「どうやら俺の力について知りたいようだな。
ククク・・・・。単純に言えば、俺は名前と顔さえ分かればどんな奴だって殺せる力を突然持った。
もちろんそれで悟空達を殺した。
そして今、俺の眼はお前の名前を探っている。
で、そのお前の名前を探り当てるまで、あと10分ちょいって所だ。ハッハッハっ!」
高らかに笑い続けるヤムチャ。その顔は狂い果てた鬼、そのもののようだった。
だがそんな有頂天なヤムチャを前に、ピッコロもニッ、と笑って見せた。
- 519 名前:YN :04/10/19 17:59 ID:EGhIp0sM
- 「10分か・・・・貴様を片付けるには充分だ」
そう呟き、ピッコロは突然両目を左手で刳り貫く。
血が先程目の在った場所から流れ、涙のように頬を伝う。
ヤムチャは一瞬戸惑う。が、ピッコロの目的を悟り、ただ愕然とする。
ピッコロは左手にある両目を潰し、気を高める。
「カッ!!!」
そう叫んだ刹那、一気にピッコロの両目が再生していく。
元の姿と全く変わらない、その両目。
太陽拳を浴びる直前に戻っており、ばっちりと視界も当然元通り。
ヤムチャは冷や汗を流しながら、わなわなと震える。
「半殺しにする必要がなくなった。一気にかたを付けるぞ」
額に右手の中指と人指し指を当て、先程の数十倍まで気を高める。
「くそ・・・・くっそぉぉぉっ!!!」
ヤムチャは叫びつつ50倍界王拳を発動させる。
今の彼の限界ギリギリの倍率ではあったが、そんな物ピッコロにとっては屁でもない。
ヤムチャは幾つかピッコロにストレートや蹴りを浴びせたが、ほぼノーダメージのようだ。
「貴様の野望も、これで終わりだ・・・・」
ピッコロはヤムチャとの間を空け、強大な気を凝縮させた指先を彼へ向け、ゆっくりと振り下ろした・・・・。
- 520 名前:YN :04/10/19 18:00 ID:EGhIp0sM
- 第13ページ「苦」
ズドォォォォ――――。
凄まじい轟音と共に、強大な気を凝縮した指先から、怪光線が放たれる。
激しくうねるその怪光線は、ヤムチャへと正確に、素早く突き刺さる。
「うぐあぁっ!」
悲痛な叫びと共に、倒れるヤムチャ。
咄嗟に避けて致命傷は免れたものの、それでも傷は深い。
ヤムチャは必死に立ち上がるも、ピッコロの右足の爪先蹴りで軽く吹っ飛ぶ。
50倍界王拳を解かれたヤムチャにとっては、今の状況は子供対大人どころか、幼児対大人。
今のままでは、どう転がってもヤムチャに勝ち目は無い。
と、思われた。
「・・・・此れを使う・・事に・・・・なる・・・とは」
そう途切れ途切れに言葉を言いつつ、腰に掛けた袋から何か小さなものを取り出し、ぎこちなく口に放り投げる。
刹那、ヤムチャの傷が塞がり、気も完全に元通りになった。
「仙豆・・・・だな」
ぼそりと呟くピッコロ。
そんな彼に、いきなり強烈なかめはめ波を放つヤムチャ。
ズドォーン――――。
辺り一帯が砂塵に包まれ、血の匂いが漂った。
- 521 名前:YN :04/10/19 18:02 ID:EGhIp0sM
- 「ちぃっ・・・・・・畜生・・・・」
血が流れ出す右腕を押さえ、痛みを堪えながらピッコロを睨むヤムチャ。
ピッコロはかつてライバルであった悟空に対して使った、口から怪光線を咄嗟に放ち、
ヤムチャの渾身のかめはめ波を揉み消し、そのまま彼の右腕に直撃したのだった。
両手で繰気弾をピッコロに放つヤムチャ。そして荒々しくも、砂塵を巻き上げ、姿を消す。
だが、焦りからか、ヤムチャは繰気段によるダミーを作り忘れている。
ピッコロは軽々と繰気弾を跳ね除け、先程のように、額に右手の中指と人指し指を当て、気を高める。
未だにヤムチャは魔貫光殺砲に気付いていない。
依然として砂塵はピッコロの辺りに舞っており、冷静さを欠いたヤムチャは気を読み取る事を忘れていたからだ。
「魔貫光殺砲っ!!!」
ピッコロの振り下ろした右腕の指先から、先程の怪光線――魔貫光殺砲――が放たれる。
「え?」
凄まじいスピードでヤムチャの腹に突き刺さり、貫く魔貫光殺砲。
鮮血が迸り、ヤムチャはバタリと倒れる。もだえ苦しむヤムチャ。
ピッコロはヤムチャの気が薄れてきた事に気付き、彼の元へ歩み寄る。
「哀れな奴だ。安らかに眠るがいい・・・・」
ヤムチャを見下ろし、気を溜め、左手でトドメの気功波を放とうとするピッコロ。
だが、苦しむのはヤムチャだけではなかった。
「っ・・・・!?」
ヤムチャに圧し掛かるように、左の胸を押さえながら倒れるピッコロ。
「おま・・・えの・・・・・名前が・・・分かったか・・・らな・・・・。殺さ・・・せても・・・・らう・・ぞ」
虫の息のヤムチャが声を上げる。だが、ピッコロは辛くも立ち上がる。
「死ぬ前に・・・・お前・・・・・だけはぁっ!!!」
ヤムチャの首元に手を差し伸ばすピッコロ。そして、ヤムチャは意識が途切れた。
- 522 名前:YN :04/10/19 18:03 ID:EGhIp0sM
- 第14ページ「嘘」
「うぅっ・・・・」
目を開けるヤムチャ。
ヤムチャは仰向けになって倒れていた。
ここは何処か確認しようと体を上げると、強烈な痛みが腹から全身へ広がった。
「動くな・・・・死ぬぞ」
ベジータの声が聞こえてくる。どうやらヤムチャはベジータか誰かに助けられたようだ。
よく見るとヤムチャはベットに寝ていた。
「あ、ヤムチャ。起きたの?」
続いてブルマの声が聞こえる。
「ぴ・・・・ピッコロは?」
ヤムチャがゆっくり口を開く。
「心臓麻痺で死んだわ・・・・私が怪しい奴を見張っててって言ったばかりに・・・・。
そう言えばあんたどうして?デンデ君は精神と時の部屋でたまたま修行をしていたし・・・・」
精神と時の部屋というのはこの世界での一日分の時間が精神と時の部屋では、1年分となる部屋。
修行にはもってこいだが、精神と時の部屋はこの世界とは別次元の為、この世界とはドアを通すだけの完全なシャットダウト状態となる。
ふとしたアクシデントで入り口が消えていたが、ここ最近、入り口を作り直したらしい。
ヤムチャにとって、これ以上の好都合はない。デンデにも神眼は備わっていたが、この世界とシャットダウト状態となれば、神眼も能力を失う。
ブルマ達が状況が分からない事からして、目撃者もいないようだ。
ただ単に、大きな気を察知して、行ってみたらヤムチャとピッコロが倒れていた、としか分からないのだ。
ヤムチャは自身の運の良さを知り、彼等に分からないようにニヤリと笑った。
今は完全にヤムチャのペースだ。運命はヤムチャの手中にある。
- 523 名前:YN :04/10/19 18:05 ID:EGhIp0sM
- 「実は悟空を殺した奴に俺が狙われていたんだが、ピッコロが助けに来て、そして・・・・・・」
ヤムチャは言葉を止めた。笑いが込み上げてくる。
が、それを留め、ベジータ、ブルマの方を向く。
「・・・・やっぱり仕組まれた事だったのね。孫君の死は・・・・」
ブルマが間を一旦空けて、喋る。
ベジータ、ブルマの手は力が込められ、ゆるゆると震えている。
許せない、そんな気持ちが渦を巻いているのだ。
「容姿は・・・・学生のようだった。18,9ぐらいの」
「神龍っていうものがあるんだから、人を殺す能力位もあるかもね・・・・その被害者がたまたま孫君だったって事もあるし」
それまで殆ど喋らなかったべジータが、口を開く。
「変だな・・・カカロットは人目を忍んで修行をした筈だ。当然一般人に会う機会が殆ど無い。
つまり、犯人は遠隔殺人が可能だ。しかし・・・・何故今回は貴様の前に姿を現した・・・・?」
沈黙が流れる。
が、ヤムチャがはっとした様に装い、口を開いた。
「それについては分からない・・・・・が、奴は・・・犯人は悟空を知っているようだった。
『貴様等の仲間を殺した者だ』って名乗っていたし・・・」
再び沈黙が流れる。
「とにかく・・・・皆を呼びましょう。ヤムチャみたいにターゲットの前に現れるかもしれないし・・・
それなら集まっておいたほうが効率が良いわ」
「せいぜいそれまで休んでおけ」
そう言い残し、部屋から出て行く二人。
ヤムチャは、そんな二人を見ながらニヤリとほくそ笑んだ。
- 524 名前:YN :04/10/19 18:09 ID:EGhIp0sM
- 短いなどの苦情があったので、今回はちょっと長めに・・・・。
これからも週2,3回位投下したいと思いますので。
それでは。
- 525 名前:Classical名無しさん :04/10/19 19:52 ID:6R81nRJw
- やむノートが一番面白い。それしか読んでないけど。頑張れ。
- 526 名前:Classical名無しさん :04/10/19 21:29 ID:HAVNyOHU
- 俺は樽漬とサイヤンだけ読んでる。
樽漬は最初読む気なかったけど、ヤムチャが洗脳されたところが面白かったから、
そこから読んでる。
でもナメック星着いてからダレ気味かも。
- 527 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/19 23:45 ID:MaluLQF6
- 投下します。
- 528 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/19 23:45 ID:MaluLQF6
- すごいの?ヤムチャさん。
「見つけた!クリリン、悟飯に…ベジータも一緒か…」
あっと言う間に悟飯達の気を探り当てた悟空。
「どうしてベジータが…?まぁ、戦っちゃいねぇみてぇだし、大丈夫か…?え…と、ヤムチャは一緒にいない、か…。何やってんだ、アイツ!チクショ〜、何でオラ、アイツに任せるとか言っちまったんだ!!」
空を飛び、辺りを見回し、一人言を叫びながら、地団駄を踏む。傍目からは結構危ない人である。もっとも、今のナメック星はほとんど誰もいないのだが。
「ヤムチャの気は…あれ?見つからねぇぞ?ヤムチャに似てるデカい気はあんだけど…」
第十九話
〜嫉妬〜
一方のヤムチャと特戦隊。前回、書き忘れていたが、一応、時間軸的には悟空が目覚める少し前の事である。
「ガハッ!」
バータの巨躯をくの字に曲げる程、深くバータに突き刺さったギニューの拳。常に高速で動き続けていたバータを、やっとの思いで捉えた渾身の一撃である。
「少し寝ていろ、バータ。後でフリーザ様の宇宙船の設備を使って、元に戻してやるからな。」
その台詞を聞いたか聞いてないかは定かではないが、気を失い、地面に倒れ伏すバータ。
「ハァッ、ハァッ…」
小さいダメージでも、積み重なれば馬鹿にはならない。
(まだ、やれるな…)
ギニューは、自分の体を少し動かし、蓄積されたダメージの大体の大きさを把握する。
- 529 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/19 23:47 ID:MaluLQF6
- そして、戦闘可能なのを確認すると、ギニューはヤムチャを睨みつけた。
「貴様!よくもこのギニュー特戦隊をコケにしてくれたな!許さんぞ!」
瞬間、ギニューの体から大地を揺るがす程の強大なエネルギーが吹き出す。
「この、ギニュー隊長自らが貴様を葬ってくれる!」
一応、ギニューはこの宇宙でも指折りの強さである。しかし、ヤムチャは、その全力を見ても全く怯む事はない。むしろ、何か逆に睨みつけている。そして。
「コケにしただと…?貴様等の方が俺をコケにししてるだろ!」
いきなり、わけの分からないキレ方をする。その理不尽さは、まさしく逆ギレである。
「は…?」
当然、ギニューはわけが分からず、だらしなく口を開けて、ポカンとしている。
「貴様等、一回の戦闘にどれだけ話を使ってるんだ!俺なんて、俺なんて…」
ヤムチャの脳裏に浮かぶ、ナメック星での記憶。
リクームは、戦闘についての描写なんてまともにされず、わずか数行で決着。バータに至っては、話をまたいだせいで戦った描写すらない。
「それなのに…それなのに、お前等は…2話だと?ふざけるなぁッッ!」
言うが早いか、ヤムチャの体から赤いオーラが吹き出した。
「な、馬鹿な…!?戦闘力、30万を超え…ぐあっ!!」
ギニューは、ヤムチャの怒りの一撃で地面と平行に吹っ飛ばされた。
ヤムチャの戦闘力
230000
界王拳…現在、2倍を使用中
- 530 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/19 23:50 ID:MaluLQF6
- >トグサ…前回のアレなヤツは、今回の話をまとめる伏線だったんですね。というか、もう日本編クライマックスになってしまいましたか…
親父さん、でませんでしたね。ロボの正体と目的がいよいよ明らかになりますね。ロボはやっぱり彼なのか、期待しています。
>ヤ氏屁垂れ…うわっ、ブルマがスゴいことに…ブルマでコレなら、他のキャラもまさか…!?プーアルの財力源も気になりますし。
こういう話を何話か続けて、できた映画としてまとめる、という形なんでしょうか?プーアルのヤムチャ愛に期待してます。
>ヤムノート…ピッコロ戦、決着ですか。目的を聞いてから倒そうとするところなど、ピッコロらしくて良かったです。
そして、偶然の幸運で、ベジータ達にでっちあげの犯人像を信じこませる事ができたヤムチャ。この犯人像をどう利用するのか、それとも…ヤムチャの頭脳戦に期待しています。
- 531 名前:Classical名無しさん :04/10/20 00:32 ID:ATmV5gR2
- 書くなって言ってるのに・・・
それが荒れる原因になるのがまだわからんのか。
つーかやっぱり荒らしだったんだろうけど。
- 532 名前:Classical名無しさん :04/10/20 02:28 ID:.vEK3LmQ
- >>531
仕切るなっつーの。
それが荒れる原因になるのがまだわからんのか。
531の文面見る限り、確信荒らしのようだが。
- 533 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/20 19:19 ID:84JaTjHM
- ご無沙汰してました。久しぶりにうぷしますね。
- 534 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/20 19:20 ID:84JaTjHM
- >>272
第143話
ザシャッ……
悟空のヒザがゆっくりと地面に落ちる。うつむき、腕は力無くだらりと
垂れ下げられていた。ぽたり。ぽたりとその腕から血が滴り落ち、小さな
血溜まりを地面に作る。
『…や…やった…のか………!?』
そんな悟空の様子に、マーリンが思わず声を上げそうになる。だがすぐに
気づく。いまだ彼の身体からは、恐ろしいほどの戦闘力を感じられる事に。
一方、悟空はこれまでの戦いを振り返り、半ば呆然としていた。明らかに
自分が力では上回りながら劣勢を強いられている事実に。なぜこんな少女に
…しかも一度目の戦いでは、勝負にすらなり得なかった程度の相手なのだ。
認めたくはないが、自分の心に慢心があったのは確かだ。その上、少女を
舐めていた事も。それゆえ常に先手を取られてきた。マーリンの、そして
ヤムチャの筋書き通りにまんまと乗せられてきた自分に、怒りで最後の理性
さえ吹き飛びそうになる。
だがそれは何としても抑えねばならない。ここで狂えばそれこそ相手の思う
ツボだ。認めねばならない。このマーリンという少女が、かつてない『強敵』
である事を。
「………なっ……!」
すっ、と悟空が立ち上がる。まるで何事も無かったかのように。思わず目を
疑うマーリンだったが、あわてて気持ちを戻す。
べっとりと手についた血を振り払い、悟空が大きく深呼吸をする。静かに
見開かれた目からは、もはや一切の迷いも気負いも見られなかった。
「波ァァァァァッッ!!!」
大きく息を吐くと同時に、悟空の必殺のかめはめ波が放たれた。
- 535 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/20 19:21 ID:84JaTjHM
「……!!??」
突然のかめはめ波に、さすがのマーリンも一瞬怯む。まともに食らえば大
ダメージ、悪くすれば一撃で終わりかねない。とっさに空中へジャンプして
逃れる。だが。
瞬間的に飛び上がった先、その自分のすぐ傍に悟空の気配。おかしい。
いくら何でも速過ぎる。有り得ない。
まとまらない思考が瞬間的に頭を走る。そうしている内に悟空の姿を目の端に
捉えた。堅く硬く握り込まれた拳が自分に迫っていた。
「…瞬間…移動…!!!???」
ガッッッッツツ!!!!
「ぐあぁっっ…ああッッ!!」
かろうじてガードが間に合った。しかし、ガードしてもなおその衝撃はマーリン
の胸部に大きなダメージを刻む。
痛みで涙がこぼれそうになるが、そんなヒマなど悟空は与えない。畳み掛ける
ように更に拳を繰り出す。
「うりゃあぁぁぁぁぁッ!!!」
「くっ……うッ……!!」
痛む胸を押さえながら、必死に意識を回避に集中する。一発一発が身体を掠る
たび、マーリンの身体が総毛立つ。もしもう一発でも悟空の渾身の一撃を
食らえば、それだけで全ては終わってしまうのだ。
- 536 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/20 19:22 ID:84JaTjHM
- 第144話
必死で悟空の攻撃を避け続けるマーリン。時折り、そのパンチをもらって
しまう事もあるが、かろうじて直撃だけは防いでいた。しかし圧倒的な戦
闘力の差は例えガードの上からでも、決して小さくないダメージを少女に刻み
込んでいく。
「だだだだだだーーーーーーっッッ!!!」
「ちぃぃッッ!! ちぇりゃーーーーッッ!!!」
だが悟空も無傷と言う訳にはいかなかった。わずかな隙を突いて繰り出さ
れるマーリンの狼牙操気拳も、悟空の身体の至る所に確かな傷跡を残していく。
「たぁりゃーーーーーーッ!!」
悟空の渾身のサイドキックがマーリンの細いウェストを襲う。とっさに
それを回り込んで避け、そのままバックブローをお見舞いする。紙一重で
悟空もそれを避けたものの、さらに気弾が追い討ちをかけ、空中で体勢の
崩れた悟空に2発の気弾が命中する。しかし直撃にもかかわらず大して効いた
素振りも見せず、一瞬大きくよろめいた次の瞬間には、開いた距離を再び瞬間
移動で詰める。
一見互角のような攻防ではあるが、実際にはマーリンが押されている事に
間違いはなかった。内容としてはマーリンの方が上回っているが、ただの
一撃でもまともに食らえば終わってしまいかねない少女と、何発もの攻撃を
受けてなお致命傷にには至らない悟空とでは、そもそも条件が違いすぎる。
このままの状況が続けば、いずれその天秤が悟空に傾くのは火を見るより
明らかだった。
- 537 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/20 19:23 ID:84JaTjHM
『ち…まずいな…。悟空のヤツ…まるで隙を見せなくなりやがったか…』
ヤムチャの顔にかすかに焦りの色が浮かぶ。
先ほどまでとは違い、悟空はマーリンに決してペースを握らせない。絶対的な
インファイトに持ち込み、少女に操気弾を操るヒマを与えないのだ。そして
距離が開けば瞬間移動で即座に詰める。少々ダメージを受けたとしても、半ば
それを無視するかのような戦い。
悟空にしてみれば『肉を切らせて骨を絶つ』作戦で、相当パワーも低下して
いるのだが、それでもその戦い方を続けていけば、先に潰れるのは間違いなく
マーリンだという事を悟空はとっくにお見通しなのだ。
ピッコロもようやく安堵の表情を浮かべている。悟飯は少し微妙な感じでは
あるが、それでも父親の勝利を確信しているようだった。
やがて、二人の戦場が再び地上に戻る。はぁはぁと荒い息をつく両者だったが、
すでに勝負は決したかのように見えた。ようやく悟空にもかすかな笑みが浮かぶ。
「…どうやらここまでのようだな…だがオレをここまで追い込むとは…
たいした女だ…おまえは……」
そう言いながらも悟空は油断無く体勢を整える。マーリンはと言えば、すでに
戦闘力は最初の3分の2近くにまで落ち込み、限界がもうすぐそこに来ている
事を感じさせていた。
だが。その目はいまだ揺ぎ無い勝利への確信に満ちていた。
- 538 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/20 19:24 ID:84JaTjHM
- 第145話
ざっ、と悟空が足元の砂を軽く蹴る。そして大きく構える。終わらせる気
なのだろう。
もはやマーリンに敗北を宣言させるつもりなど悟空には無かった。そんな
半端なもので終わらせたくは無い。どちらかが動かなくなる事だけが、こ
の戦いを完結させられる。そう感じていた。例えそれがどちらかの命が失
われる結果になったとしても。
すでにマーリンの身体からは赤いオーラが失われていた。界王拳を解き、
構えすら取らずにただじっと悟空を見つめる。その目の色からは怒りも
憎しみも感じられない。
さすがにそれには悟空も面食らったが、あくまで油断せずに様子を伺う。
この少女が大人しく倒されるのを待つだけなどとは夢にも思わない。今
までの戦いで、それは十二分に理解している。
「…何か…まだ手でもあるのか…?」
静かに、どこか押し殺したような口調でマーリンに問う。
「あぁ……わたしも傷ついたが、お前のダメージはそれ以上だ…ずっと
この時を待っていた……」
「…どういう事だ…? 確かにオレのダメージは大きいが、それでも
今のお前を倒す事ぐらいはたやすいぞ…?」
にわかにはマーリンの言葉の意味が掴めず、不審げに悟空が言葉を返す。
「…さっきまでの戦いは全て、お前を削るための戦いだったのさ…
ようやく届くようになった…ようやくな…!!」
「………???」
- 539 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/20 19:25 ID:84JaTjHM
悟空にはマーリンが何を言っているのかまるで理解できない。確かに少女の
ダメージや体力は、自分に比べればずいぶんと余裕があるのは事実だ。それに
よって差は格段に縮まったとはいえ、まだまだ開きは大きいのだ。
「…っ…!」
その時、ぐらり、と大地が揺れた。その揺れが徐々に大きくなる。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ッッ…!!
「な…じ……地震かっ…?……い…いや…違うっ!!」
ピッコロが驚いて叫ぶ。地球そのものが恐怖に震えているかのような凄まじい
振動が外にいる3人をも襲う。振動は地響きとなり、大地を、そしてクレーター
を大きく崩していく。もはや外も内も存在しなくなるのは時間の問題だった。
その震源に気づいたピッコロがわなわなと震えながら、それを凝視している。
「ば…バカなっ…なんだ……このパワーはッッ!!!」
その視線の先。
そこには。
マーリンがいた。ようやくその意図を見て取ったヤムチャが両手を口に添えて
大きく叫ぶ。
「よーーーーーしッ!!! 今こそ見せてやれマーリン!!
カイオウケンをーーーーーッッ!!!」
- 540 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/20 19:27 ID:84JaTjHM
- 第146話
「か…界王拳だと!!?? どういう事だそれは!! 今まで使っていた
のでは無いのか!?」
目を剥いてピッコロがヤムチャに詰問する。しかしますます激しさを増す
揺れに、もはや3人はそれどころでは無くなっていた。
「はぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ…………ッッ!!」
マーリンのこめかみ、腕や足にいくつも血管が走る。そしてその横を滝の
ような汗が幾筋にも流れ、足元には幾何学的な裂け目が無数に生まれては
それが大きく広がっていった。
「な……どうなってる……んだ…、こいつのパワーは……っ!」
眼前の少女から感じられ始めた途轍もない力に、さすがの悟空も驚きを隠せ
ない。すでに戦いが始まった直後のフルパワーすら軽く超えているのだ。
やがてマーリンの咆哮が止んだ。そして一呼吸置いて。
「海!!! 皇!!! 拳ーーーーーーッッ!!!!」
カッ……… ゴゥアァァァァァァァァーーーーーーッッ!!!
一瞬マーリンの身体が目も眩む閃光を放つ。そしてわずかに遅れて衝撃波
が疾る。危うく吹き飛ばされそうになった3人だったが、かろうじてそれを
堪え、再びマーリンに視線を戻す。
すでに大地の震動は、まるで何事も無かったかのように止まっていた。そして
ゆっくりと巻き上がる砂塵の中から少女が姿を現す。その身体に、ほの青き
白銀の炎を纏って。
- 541 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/20 19:27 ID:84JaTjHM
「ち……違う…、界…王拳じゃないぞ…。なんだ…あの気は……」
呆然としながらピッコロがつぶやく。界王拳の特徴的な赤いオーラではなく、
今マーリンの身体から噴き上がっているのは、かすかに青みがかった銀色の
オーラである。その中心の少女もまた、金色に輝く悟空と対照的に全身を
まばゆい銀色に染め上げられていた。
「…あれは界王拳じゃない…。『海皇拳』さ。
あいつ自身が生死の狭間で…って言うか、マジで一度死んだんだけど…
その時の事をヒントに編み出した、界王拳を超える界王拳…超界王拳っ
てとこだな」
複雑な表情で一応ピッコロにヤムチャが解説を送る。そしてその表情が
意味するもの。それは。
「ただし、あれは界王拳なんか比較にならないぐらい神経を使う技だ。
なんせ一歩間違えたら…暴走して自分がバラバラに吹っ飛んじまう
危険さえあるんだからな…。
それに何より…パワーに身体が持たない。せいぜい1分が限界なのさ…」
想像を絶するヤムチャの言葉に、ピッコロと、そして悟飯の顔が色を失う。
もう誰もこの戦いの結末を予想する事はできなかった。いや、予想する
事すら許されない気がしていた。ただじっと目を逸らさず見続ける。それ
だけがこの場にいる者の出来る全てだった。
「残り……1分……。ここに全てをかける…!! 行くぞっ!!
ソン・ゴクウーーーーーッッ!!!」
- 542 名前:Classical名無しさん :04/10/20 19:31 ID:.vEK3LmQ
- ガンガレ
- 543 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/20 19:31 ID:84JaTjHM
- 今日はここまでです。来週にはもう少しまとめてうぷ出来ると思います。
それではまた^^
- 544 名前:Classical名無しさん :04/10/20 19:46 ID:.vEK3LmQ
- 乙
- 545 名前:Classical名無しさん :04/10/20 22:24 ID:arzFMixI
- やっべ、サイヤンやっべ
マジで燃えたよ。
- 546 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/20 23:38 ID:iIKl.N8w
- すごいの?ヤムチャさん。
「オメェは…ヤムチャ、じゃねぇよな?」
ナメック星の、広大な空に対峙する、山吹色の道着の二人。
「ヤムチャ?そうか…本来、この体入っているはずのヤツの名前は、ヤムチャと言うのか。」
「こっちの質問に答えろ。」
じりじりと、気を解放しながら睨みつける悟空。
「戦闘力、2万、5万、9万…おー、スゴい、スゴい。恐い、なぁ。」
恐い、という割にはおどけた表情で、余裕の声色で喋るヤムチャ?。よく見ると、その右目には見覚えのある、緑のレンズと補聴器のようなものからなる機械がついている。
「…こっちの質問に答えろっていってるだろ。」
「ああ、悪い、悪い。」
両手を小さく前に挙げ、おどけた表情でヤムチャ?は言った。
「俺の名前はギニュー。フリーザ様の忠実な部下だ。」
第二十話
〜同時〜
「ク、クソ…」
ふらふらと、ナメック星の空を飛ぶ、ギニュー。怪我をしているのか、壊れた戦闘スーツの上から胸に手を当てがいながらとんでいる。
「ク、クリリンや悟飯が殺されてしまう…お、俺のカラダで…」
いや、ギニューか、これ?というくらい情けない声で一人言を言っているが、その風貌はギニューである。
「あっちか…いや、こっち?あれ?うまく気を探れない…」
だが、よく見ると、いつも右目に付けている機械、スカウターが見当たらない。
「あっ、あっちか…悟空と一緒か…」
キョロキョロと辺りを見回した結果、ある一方向から感じるエネルギーに狙いを定めたようだ。
- 547 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/20 23:42 ID:iIKl.N8w
- 「あっ…!ご、悟空が気を解放しはじめた…!マズい!俺のカラダが…」
分かり易すぎるくらいの焦りの見える、半泣きの表情でスピードアップするギニュー?。
「く、くそっ、うまく飛べない…」
スピードは結構でているのだが、端から見ていて、危なっかしいくらいフラフラしている。そして。
不意に、ギニュー?は地面に激突した。
仰向けになり、空を見ながら涙を拭う。
「なんでこんな事に…」
それは、同時だった。
地面と水平に吹っ飛ばされた、ギニュー。
何個もの山を貫き、また山にぶつかり、ようやくそれは止まったのだった。辺りを包む、砂埃。
『…勝てない。』
たった、一撃で感じとってしまった、敗北。
彼の右目に付いている機械もまた、敗北を告げていた。
彼等にとって、スカウターの数値は絶対だ。
しかし、彼には彼『等』とはくくれない、ある一つの能力があった。
この、山にぶつかった事による砂埃。そして、圧倒的な強さの体を持つ敵。
彼にとってはまたとないチャンスだった。
スカウターから、敵の追撃を知らせる警報がけたたましく鳴り響く。
何故、敵がこの砂埃の中で、自分に向かって真っ直ぐ飛んでこれるのか?そんな事は知った事ではない。むしろ、真っ直ぐ飛んできてくれるならありがたかった。
ギニューは、地面にスカウターを置き、いわゆる大の字のポーズをとった。
そして、一呼吸置いて、力の限りに叫んだ。
「チェーンジ!!」
と。
それは同時だった。
ヤムチャが、止めを刺そうと突き出した拳が、ギニューの戦闘スーツを突き破り、その胸に突き刺さった瞬間と。
ヤムチャの戦闘力
不明
界王拳…使用不可
- 548 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/20 23:43 ID:iIKl.N8w
- >サイヤンキラー…久々の大量投下ですね。お疲れ様です。一撃必殺、瞬間移動の悟空には、やはりマーリンの手数も追い付かない様子。そこで出てくる、最後の賭け。燃えますね〜。
けどヤムチャは解説役…そこあたりがヤムチャの限界を感じさせてくれていい感じです。
それとは関係ないですけど、海皇拳の文字を見たとき、チラッとバキを想像してしまいました。ごめんなさい。m(_ _)m
来週の大量投下で決着でしょうか?期待しています。
- 549 名前:Classical名無しさん :04/10/21 00:07 ID:uhBfkDjE
- >>548
台風すごいですね。大丈夫?
- 550 名前:Classical名無しさん :04/10/21 00:25 ID:JzpXzfeM
- 樽付けは市ねばいいのに。
- 551 名前:Classical名無しさん :04/10/21 14:28 ID:56ohgMio
- 台風といえば、昨日は家の周りが川みたいになって家から出れなかったよ。
まあ、浸水しなかっただけましだけど。
- 552 名前:Classical名無しさん :04/10/21 16:52 ID:qyQiHstI
- 台風で列車が脱線して大学に行けなくなった。
そのことを先生に連絡すると、「その分勉強すれば出席扱いする」だってさ。
やったね!
- 553 名前:Classical名無しさん :04/10/21 17:51 ID:JzpXzfeM
- 台風で沢山の方が亡くなったみたいだな。悲しい事だ。
樽付けみたいな奴は元気なのに。
- 554 名前:Classical名無しさん :04/10/21 20:19 ID:mzlauT7Q
- >>553
いつもは温厚な俺様だが、お前の発言は癇に障った。
糞野朗が。
お前なんか、今アニマッ糞でやってるDBZのビーデルさんのようにスポポビッチにボッコボコにされてしまえ。
そして筵に巻かれて川に放り込まれてしまえ。
すぽぽぽぽー
- 555 名前:Classical名無しさん :04/10/21 20:24 ID:JzpXzfeM
- >>554
ナイス荒らし。その調子でガンガレ
あと樽付けはこのスレの事を少しでも
考えてるんなら潔く身を引け。
- 556 名前:Classical名無しさん :04/10/21 20:54 ID:JI.qhvuA
- やれやれ…また荒れてきたな・・・。
今度のターゲットは樽漬け氏か?ほんとに飽きないね、荒らしの諸君は。
気にしないで続きがんがってくださいよ>樽漬け氏
- 557 名前:そうきだん :04/10/21 21:02 ID:il1kZnjI
- >>477
生きていたナッパに向かって気功砲の構えをとるテソシソハソ。
決死の気功砲もむなしく、ナッパにはまったく聞かない。
息絶える天津飯。
叫ぶクソソソ。
倒れこむ御飯に向けて、ナッパがエネルギー波を放った。
ピッコロは死んでしまった。
御飯はぶちきれて言った。
「もう許さないぞお前達%」
御飯の戦闘力がどんどん上がっていく!!!!!!!!!!!!!!
戦闘力はついに1000万に達した。スカウターが壊れた。
ベジータは宇宙船を呼び出してとっとと逃げていった。
置き去りにされたナッパはパンツを脱いでそれを御飯に差し出した。
「俺の脱ぎたてで勘弁してくれ」
「わかった」
御飯はほかほかのパンツを手に取ると、ナッパを逃がした。
「逃げられると思っているのか?」
死んだはずのヤムチャが現れて言った。
ナッパはヤムチャをバラバラに引きちぎると、遠くへ逃げていった。
しかし、その後をヤムチャのそうきだんが追っていた。そのことは菜っ葉も知らない。
続く
- 558 名前:そうきだん作者 :04/10/21 21:03 ID:il1kZnjI
- 第2話です。
シリアスとギャグの混じったssに指定校かとお持っています。
これからもよろしくお願いします。
- 559 名前:Classical名無しさん :04/10/21 22:19 ID:uhBfkDjE
- >>557
乙です。とりあえず感想。
文で表現しようが無いおもしろさ。このストーリーはじっくり読んでみておもしろくて惹かれました。
でもおもしろくないと思う人も少なくは無いと思います。
このSSではナッパがとってもかわいいです。可愛くないと思ったらまずよんでみよう。すぐにかわいいと思えるはず。
一度目はさらりと読んで、ほー。で、なんとなくまた読みはじめて、お、おっ!とうとう三度目は、泣き出してしまった・・
読むたびに自分の潜在意識が刺激されてるようで、摩訶不思議!日常まで変化が起きてきた。
作者さんの意図するものの奥の深さに、痺れました。
表面的な事ではなく、はらわたをわしずかみにされてるような、何とも言えない快感があります。
タイトルのとおり、そうきだんと現代の日本人が薄々気づいている日本の問題を関連させているのは巧妙すぎますw。
近年増えている子どもによる凶悪事件や非行について、なぜ子どもたちが変わってしまったのかという疑問にも答えてくれているんですね。
スピリチュアル的な考え方に初めて触れる人にも理解しやすく書かれているため、
初めての方でも驚きと同時に納得されると思います。子どもたちについて、広く訴えたいという真剣な気持ちが伺えます。
- 560 名前:Classical名無しさん :04/10/21 22:19 ID:uhBfkDjE
- 一方、すでにバトル小説になじんでいる方には少しまわりくどい部分があるかもしれません。
しかしながら、このSSのメッセージはこれまで以上に力強く、内容も濃いので、もう充分わかったという方でも一読の価値ありです。
20代以下の若者・子どもの心の空虚さのみならず、30代以上の主体性のなさ、50代以上の心を大切にしない価値観にズバリ触れています。
子どもたちの問題の原因は祖父母まで遡るというものです。今の日本がどうしてこんな国になってしまったのか、そして、
今から各世代ができることはなにかを教えてくれています。ぜひ親子3代で読んで欲しいSSです。
彷徨う10代の子どもたちと、彷徨う大人たちにも広くメッセージが伝わることを期待したいと思います。
あまり評価は高くないようですが、でも基本的に「地球滅亡の危機を人類の中から選ばれた人間が命をかけて救いに行く」と言った話が好きなので、
見ていて楽しかったです。
ただやはり話の展開を読めてしまう部分が多々あったので、その点をもう少し捻って欲しかったですね。
でも宇宙編ではなく、サイヤ人編というアイデアは興味を非常にそそりました。
- 561 名前:Classical名無しさん :04/10/21 22:24 ID:LHYXyQ32
- 新手の荒らしか
- 562 名前:Classical名無しさん :04/10/21 22:32 ID:C8a9Q0gE
- 相変わらず荒らしがいないと成り立たないスレだなw
そうきだん作者乙。長期連載頼みます。
- 563 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/21 23:05 ID:DKIG.oZY
- 「はぁはぁ・・・どうやらうまく逃げられたようだな・・・」
ベジータは海から這い上がりながら、数Kmほど遠くにある岩陰から宇宙船を除いて呟く。当然
の如く下級兵が騒ぎまくっている。その時ベジータは周りの風景を見て気づいた。ここは先ほど
ザーボンにやられた場所だ。ベジータの脳裏にあの触手の入り乱れたおどろおどろしい(自粛)が
蘇り、顔色が結構青くなる。が、それと同時にここはドラゴンボールがひとつ、海の中に落とし
ていたのを思い出した。
「とりあえずこの何処かにある一つを持っていれば奴らが願いをかなえる事は無い・・・」
ベジータは独り言を言うとすぐさま海に飛び込んだ。そして、意外と浅かった地面に顔面から突
っ込んだ。痛い。油断していた所をやられたので互角だったころのキュイのパンチ並にダメージ
は大きかった。ベジータは顔面を押さえて水面付近でのた打ち回る。転がっていると、何かに頭
をぶつけた。ベジータは顔面を押さえながらそれを見る。自分の探していたオレンジ色の巨大な
球体だった。
- 564 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/21 23:05 ID:DKIG.oZY
- 「くくく・・・これさえあればあいつらの願いは叶えられない・・・ばれないように残りのドラ
ゴンボールを手に入れれば俺が不老不死となり、フリーザを倒し世界征服を!」
ベジータは両手を天高く掲げ自分の野望を高らかに宣言する。誰もいないが。と、思ったらいた。
空を見上げていたベジータの目線の先に、ドラゴンボールを二つ抱えた紫色の生物が。ベジータ
の顔はみるみるうちに青ざめる。
「ギ、ギニュー!フリーザの野郎ギニュー特戦隊まで呼んでいたのか・・・!」
ベジータはびっくりしながら岩陰に隠れてやりすごす。幸いギニューは何故かスカウターをつけ
ていないらしく簡単にやり過ごせた。
「くそ・・・あいつらまでいるんじゃ気をつけて行動しないとな・・・ん?そういえばこれを俺
が持っていたら場所をスカウターで割り出された時お荷物になるし奪われてしまったらフリーザ
が不老不死になってしまうな・・・よし・・・」
ベジータはそれを適当な方向に放り投げた。ドラゴンボールは放物線を描かずに何処までも遠く
まで飛んでいった。
- 565 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/21 23:06 ID:DKIG.oZY
- 「ベジータめ・・・宇宙船を壊すとは・・・いくら修理費がかかると思っているんだ・・・」
ザーボンは愚痴りながら宇宙船から少し離れた場所を見回る。ベジータを逃がした罰として宇宙
船の修理費をアプール(死去)と二人で弁償しなければならなくなってしまった。結局罰として眼
球にワサビも塗られてしまった。そのせいで目からは涙が滝のように流れている。スカウターは
前の村の時のような事が無いようにフリーザが全て管理している。アレさえあればすぐに見つけ
てベジータを血祭りにあげてやれるものを・・・!
「修理費はアプールの遺産だけでは全く足りないんだぞ・・・!くそっ!俺の人生設計どうして
くれるんだ・・・!」
ザーボンはそう言った所で、何かが前から飛んでくることに気づいた。そして、その飛んできた
『何か』はザーボンがそれを認識する前にザーボンの頭を粉々に粉砕した。音を立てて地面にザ
ーボンの首から下と、オレンジ色の球体が落下した。
『ザーボン・殉職』
- 566 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/21 23:06 ID:DKIG.oZY
- 「ザーボンさんの反応が消えた・・・おかしいですね・・・他の戦闘力の反応はありませんでし
たが・・・」
フリーザが先ほどまでザーボンの反応があった方向を眺める。ただ山があるだけで何も見えない。
その時、フリーザのスカウターが戦闘力の反応を拾った。戦闘力約八万。これほどの戦闘力を持
っているのは一人だけ、自分の部下ギニューだ。反応のある方向を見るとやはりギニューが脇に
ドラゴンボールを抱えて飛んできていた。それを見て自然とフリーザの口元が緩む。ギニューは
ゆっくりとフリーザの目の前まで下りて来た。
「フリーザ様、ドラゴンボールを持ってまいりました」
「ご苦労です、その働きに免じてチョコレートパフェを後でおごってあげましょう」
「ありがたき幸せ!」
変なやり取りをして思わず感涙するギニュー。フリーザはチョコレートパフェ一杯でなんでもす
る強めのパシリくらいにしか見ていないが。
- 567 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/21 23:07 ID:DKIG.oZY
- 「ふふふ・・・あなたの持ってきた二つでドラゴンボールはほとんど揃いましたよ・・・宇宙
船はこの通り壊されてしまいましたがね・・・」
壊れかけた宇宙船の廊下を歩きながらフリーザはギニューに言う。現在フリーザが保有してい
るのは先ほど村で奪った一つ、ベジータが置いていった三つ、ギニューが持ってきた二つで合
わせて六つだ。ほとんどを手中に収めたといっても過言ではない。フリーザはドラゴンボール
を置いた部屋の扉を開けて、中に入る。
「さて、今からザーボンさんの反応が消えた場所まで行きます。また誰かにドラゴンボールを
取られないように全部持っていきます。ここにおいて置くより自分で持っていたほうがよっぽ
ど安全ですからね」
フリーザは微笑を浮かべ、ギニューにドラゴンボールを持たせ(強制)連れて飛んだ
- 568 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/21 23:07 ID:DKIG.oZY
- 「まさかこんなにあっさり見つかるとは思いませんでしたよ」
フリーザが笑みを浮かべながら最後のドラゴンボールを手に取る。少しザーボンの粉砕された
頭部が付着しているのが嫌だがそんなことは気にしていられない。既にギニューが他の六つを
横に並べていた。フリーザはそれを地面に置く。そして、一度深呼吸をして高らかに叫んだ。
「ドラゴンボールよ!この私を不老不死にしなさい!」
辺りにフリーザの声が響く。が、それだけだ。ドラゴンボールには何も起こらない。そのまま
数秒が過ぎ、ギニューが口を開いた。
「何も起きませんね・・・それともすでに不老不死に?」
「いえ、そうは思えません」
フリーザは否定して黙考する。そして、ドラゴンボールを奪った村での長老の言葉を思い出す。
(どうせすべて揃えても貴様らには使えんだろうがな・・・)
(すべて揃えても貴様らには使えん)
そして、ある言葉が特定された。
『貴様らには』
- 569 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/21 23:10 ID:DKIG.oZY
- 「まさか!集めるだけでなく奴らしか知らない暗号が?!並べ方か?!合言葉か?!場所か?!」
フリーザは焦燥を露にする。
「ナメック星人はほとんど生きているものはいません・・・これでは確かめようにも・・・」
ギニューが言う。フリーザはすぐにスカウターのスイッチを入れ反応を探す。そして、見つけた。
一箇所に集まった二つの戦闘力を。
「こいつらだ!私は直接こいつらから使い方を聞き出します!ギニューさん!貴方は絶対にその
ボールを死守しなさい!いいですね!」
「はっ!」
ギニューの返答を確認するとフリーザは全速力で飛んだ。最長老とネイルのいる場所へ・・・
- 570 名前:菓子職人 ◆vhLG0T1BFw :04/10/21 23:12 ID:DKIG.oZY
- >>462-467
前回の話
- 571 名前:Classical名無しさん :04/10/22 04:11 ID:HMt5041s
- 前回の話って?
- 572 名前:Classical名無しさん :04/10/22 17:13 ID:qwQl88Tk
- ヤムスレ職人がどんどんバキスレに流れている。
菓子職人さんもバキスレへ行ってはどうですか?
- 573 名前:Classical名無しさん :04/10/22 17:53 ID:BajMhdyI
- ダブルの意味でやめてくれ。
- 574 名前:Classical名無しさん :04/10/22 23:28 ID:HMt5041s
- >>572
誰が行ってる?
- 575 名前:Classical名無しさん :04/10/23 00:15 ID:RJmSrfWc
- >>574
>>572じゃないが、なんとなく最近の新人は質や発言ともにそれっぽい
- 576 名前:Classical名無しさん :04/10/23 05:41 ID:WAFPT7p2
- 確かにここ最近のバキスレの新人微妙だw
スチールとマルチメディアは好きだがな。
新人が多くなるって事は良い事だけどね。
またあっちにドラゴンボール物始まったみたいだね。
輪廻転生とドクターゲロ。
やばいな、こっちに新人が来なくなってる。
ところで輪廻は青竜刀と思うがどうよ?
- 577 名前:Classical名無しさん :04/10/23 06:11 ID:NUz97jDI
- 何時の間にか宇宙ぶっちぎりのスゲェ奴!!(別の意味で)も逃げてるな。
ヤムスレはやっぱりこんなもんだ。菓子はまだまだ続きそうだけど完結しそうにないし。
これだけ長くて見せ場がないと読者は普通に飽きると思うのだが、本人は書いてるだけで楽しいんだろうな。
こんな読者を意識しないオナニーSSばかりじゃ読者はいなくなるのも当然だよ。
ここは完結させる気のない、「適当に書いてる」って奴だけでいいよ。
いつ、ドラえもんとか三年間みたいな名作が誕生するかと期待してたけど
チャパプットみたいなのばっかりだったら見る必要もなくなるし。
- 578 名前:Classical名無しさん :04/10/23 07:34 ID:WAFPT7p2
- ていうか、今実質連載してるの5本だけか?
サイヤン・樽漬け・菓子職人・トグサ・ヤムノート。
完成度の高いサイヤンでも最近展開の遅さがきついし
(もっと更新ペースが速ければまだ気にならんのだが)
樽漬け・菓子職人・トグサはオナニーもいいところだし
ヤムノートだけだな、個人的に楽しみにしてるのは。
ヤムドラ作者氏がせめて復活してくれればな。
- 579 名前:Classical名無しさん :04/10/23 08:43 ID:QOoNNQlY
- >>576
>ところで輪廻は青竜刀と思うがどうよ?
たぶん間違いない。
こっちで引き取ってくれよ。
- 580 名前:Classical名無しさん :04/10/23 11:30 ID:NUz97jDI
- 樽漬けはヤム拳と同時に現れたからな・・。
SSは大して華もないけど、そんなにつまらなくもないからどうでもいいんだけど
感想だの何だのでうるさいのがイヤ。黙ってくれれば気にならない。
- 581 名前:Classical名無しさん :04/10/23 13:00 ID:bfAFuCCg
- サイヤンキラーは100話以内に収めれば名作だったと思いますが。
今はアニメのドラゴンボールZの引き伸ばしみたいでちょっと辛い。
もちろんラストへ向けて期待はしてますが。
でも、サイヤンが終わってしまうといよいよここ危ないんですよね。
だから氏は、弛緩するのを承知で伸ばしておられるんでしょうか?
- 582 名前:Classical名無しさん :04/10/23 15:09 ID:RJmSrfWc
- >>580
華厨まで沸いてきたかよ
巣に帰れ
- 583 名前:Classical名無しさん :04/10/23 16:57 ID:JyyLFGSs
- >>581
別に引き伸ばしてるようには見えないけど?
必要ない話しはあんまりいれてないだろ?
- 584 名前:Classical名無しさん :04/10/23 17:03 ID:VIFXQh.Y
- 本当に作品と感想以外で進行するスレだなw
感想なんてほとんど誰も書いてないけど。
>>583
作品の進行テンポが遅いって事じゃないか?
それなら同意。苦痛な人にはそう感ずるんだろう。
俺も修行シーンで投げたし。
- 585 名前:そうきだん :04/10/23 17:28 ID:1zue08R.
- >>557
ナッパを追うそうきだんの名前は田辺といった。
田辺はナッパに特攻をかける。
「なんだ!うおおおおおおおお!」
ナッパは死んでしまった。
田辺も力尽きて息絶えた。
ZEROがいい!ZEROになろうッ!もう1回!!アウッ!!
B,zが現れて突然ZEROを歌いだした。
なんとナッパが復活した。
「ぐひひひひ・・・・・この星は、俺がいただくぜ」
ナッパは次々と街を破壊していった。
「やります!相手がナッパなら、人間じゃないんだ!僕にだって!」
ZEROによって蘇っていたヤムチャがRX−78ガンダムに乗って来た。
ビームライフルの連射!ナッパは軽々と避けて行く。
吉岡、今度からちゃんと避妊しろよ。
ナッパはガンダムの両手足を引きちぎって濃くピットからヤムチャを取り出した。
「糞!大リーグボール要請ギブスをつけているせいで動きが鈍い%%%」
ヤムチャが言った。しかし…
「ちゅどーん!! な、なにいっ!」
ナッパを攻撃する2つの影が!!
それは孫悟空とマーリンであった。
続く
- 586 名前:そうきだん作者 :04/10/23 17:32 ID:1zue08R.
- こんcにちわそうきだん作者です。
今回荘気団はすぐに死んでしまいました。
でもヤハリ題名になってるぐらいなので活躍は指定校かと思われます。
これからもふょあ魯庶路よろしくお願いします。
- 587 名前:Classical名無しさん :04/10/23 17:40 ID:VIFXQh.Y
- ヤムスレにも期待の新人が現れたじゃないか。
ビーズとか笑ったぞ。話のテンポもいい。
そうきだん作者、ずっとこのスレで頑張ってくれ。
ところで肉スレっていつの間にか消えてるな。
- 588 名前:Classical名無しさん :04/10/23 18:01 ID:7E.aDSI6
- 5分で書けそうだな>そうきだん
- 589 名前:Classical名無しさん :04/10/23 18:28 ID:VIFXQh.Y
- 最強への道→ドラヤム→操気弾→サイヤン→樽漬け→そうきだん?
だんだん看板作品、しょぼくなってくな。
作品の質じゃなくて、スレへの影響度・スレを活性化させる力がな。
- 590 名前:Classical名無しさん :04/10/23 22:10 ID:bfAFuCCg
- もう栄華を取り戻すのは不可能そうだな……
- 591 名前:Classical名無しさん :04/10/24 03:00 ID:1EHSrw1Q
- 最強への道→Yamcha Burst Error→プーアルの中身→急襲のヤムチャ→ドラヤム→操気弾→ドラゴンボール異聞録→サイヤン→三年間→Yamunote
- 592 名前:Classical名無しさん :04/10/24 04:04 ID:kk69GT..
- 良くも悪くもサイヤンが終止符を打ってしまったな
感受性が高い人間っていうのは煽り耐性が低いものなのかもしれないが
残念でならない
- 593 名前:Classical名無しさん :04/10/24 04:09 ID:1EHSrw1Q
- サイヤンは100話以内でまとめて、荒らしをスルーしてたら、殿堂入りだった
最初はサイヤン>三年間だが、三年間が長すぎずきれいに終わったのでサイヤン<三年間になった気がする
もう荒らしも来ないだろうから、サイヤンには有終の美を飾って欲しいが、まだ半分くらいなんだよな
いくらなんでも
- 594 名前:Classical名無しさん :04/10/24 08:06 ID:5CKGRJV6
- サイヤンは良作だと思うが名作ではないだろうな。長すぎる。
余程ラストがうまくまとまれば別だがな。
俺はリアルタイムで読んでたから修行と今の戦闘のダルさにも
耐えれるが、展開がゆっくり過ぎて一気読みには辛そうだ。
ま、哀○士ほど酷くはないけどw
>>593
>サイヤンは100話以内でまとめて、
>荒らしをスルーしてたら、殿堂入りだった
同意。
>まだ半分くらいなんだよないくらなんでも
勘弁してくれ。
- 595 名前:Classical名無しさん :04/10/24 08:17 ID:oynbMTt6
- サイヤン評判悪くなってきたみたいだけど,楽しみにしてる奴が
1人はいることを忘れないでくれ。
- 596 名前:Classical名無しさん :04/10/24 10:42 ID:plgHa6Bg
- >>593
さすがに半分って事は無いだろ・・・俺は別に今までの展開もとくに長いとは
感じてないけど、長い長いって言う奴はまともに小説とか読んだ事ないのか?
- 597 名前:Classical名無しさん :04/10/24 11:07 ID:.561zjtg
- 輪廻転生、こっちでやってくれんかな・・・
ヤムチャ主人公なんだし。
このスレでちゃんと青龍刀を保護してこなかったからバキスレに来ちまったんじゃないのか?
- 598 名前:Classical名無しさん :04/10/24 11:19 ID:1EHSrw1Q
- >>596
そりゃ普通の小説にくらべれば短いけどさ・・。
ネットの場合は、長時間読むのはしんどいし、サイヤンの場合はなんというか、漫画のコマを一つ一つ説明しているような感じ。
長くないと思っているのはリアルタイムで読んでいるからじゃない?スラムダンクを連載中読んでるときはダラダラ長くても面白かったから気にならなかったけど
古本屋で一気に読むのはちとめんどくさいようなもん。
別にエンディングには期待してるからいいけどね。
>さすがに半分って事は無いだろ
これまでの流れからして200話は軽く越えそうな勢いだが。
- 599 名前:Classical名無しさん :04/10/24 15:46 ID:kk69GT..
- まあ作品があまり来なくてまったりになるのは以前も良くあったことだしいいんじゃね?
煽りカキコがほとんどな状態に比べればまだましだろう
- 600 名前:Classical名無しさん :04/10/24 16:51 ID:e9brWjbE
- >>595
俺もいるぞ!
ところでそうきだん作者は荒らしだよな。わざとらしい変換ミスしやがって下らん話を書いてやがる
- 601 名前:Classical名無しさん :04/10/24 17:12 ID:JLCbVl/c
- 俺は修行で投げ出したから偉そうな事はいえないが、
サイヤンって「からくりサーカス」みたいだな。
凝りすぎて長くなってかえって完成度が落ちたみたいな。
評判もいいのか悪いのかさっぱりわからん。
いや、時を経るほど評判悪くなっていくような気が?
完結したら読もうかと思ったが、リアルタイムじゃないと
きつそうだな。このスレ内ですらそんな意見が出てるのなら。
寝転んで読める本と違って、ずっと横書きディスプレイを
見続けるのは辛いからな。
ま、とりあえずヤムノートだけでいいや。
あれはさくさく進んでいい意味で手軽で面白い。
- 602 名前:Classical名無しさん :04/10/24 17:22 ID:JLCbVl/c
- ところでWOLFとかヘタレ王とかヤムチャの願いとか宇宙ぶっちぎり〜とか
ヤムロット伝3とかは投げ出しなのか?
>>597
あっちの輪廻転生は青流刀で確定なのか?ちらっとしか読んでないけど。
まあ連載初期あれだけ荒らし扱いすれば流石に嫌になるでしょうな。
- 603 名前:Classical名無しさん :04/10/24 19:01 ID:.561zjtg
- つまらなさ、ダイジェスト形式という点から
輪廻転生=青龍刀
かと思ってたが、一文の長さと掲載テンポから考えるとどうも別人臭い。
青龍刀はクズだったが、あそこまで空気の読めないやつではなかった。
- 604 名前:狼の軌跡 :04/10/24 19:09 ID:9EUhlKnI
- これは荒野で育った一人の青年の記録である
「ヤムチャ様、今日も大量でしたね。」
「いつもこれくらいだといいんだがな、それにしても今日、襲った村はずいぶんと蓄えていたな。」
ヤムチャと呼ばれた男、年は17、8といったところだろうか、が答えた。
傍らにいるのはお供のプーアル。
昔、どこだかの幼稚園で覚えたという変身が得意ないわば付き人のような存在だ。
ここで時は一時間ほど過去に遡る。
場所はとある村、特に豊かでもなく村人たちは平和に暮らしていた。
そう、この時までは・・・
「さぁ、食料をよこしな」
声の主はもちろんヤムチャ、彼が話しかけているのはこの村の村長と思しき人物だ。
「何じゃ?お前らは」
老人は怪訝そうに訪ねる。こんなことは彼の長い人生において初めての経験だった。
「盗賊といえば話は早いかな、おっと、これは強盗か?」
「盗賊なんぞに渡すものはない。さっさと消えてもらおうか。」
言うやいなや、ヤムチャに攻撃を仕掛ける老人、年をとってはいるが腕に覚えはある。
・・・はずだった。
- 605 名前:狼の軌跡 :04/10/24 19:09 ID:9EUhlKnI
- 老人の拳が男の顔にめり込む。周りを囲む村人たちの誰もがそう思った瞬間、
信じられないほどの速さでそれをよけ、悠々と反撃に転じるヤムチャ。
「こっちも生活がかかってるんでね、ありったけとは言わない、今、ある分全て持ってこい」
さすがにこのヤムチャの言葉に切れた一人の村人がヤムチャに襲い掛かった。
軽く一蹴される村人。だが、堰を切ったように今度は村中の男たちがヤムチャに襲い掛かった。
「みんなでかかれば、何とかなるぞ!」
「おー!俺たちの村は俺たちで守るんだ。」
一斉にヤムチャに襲い掛かる村人、しかし・・・
「ふん、狼牙風風拳。」
おそらく、数人が何が起こったのかも理解できないまま気を失っていた。
恐るべきヤムチャのスピードである。
「さぁ、じいさん。これ以上、怪我人を増やしたくなかったらおとなしく
食料を渡しな。」
「くっ、仕方ないか・・・」
歯がゆさに唇を噛み締める老人であったが、これ以上の抵抗は男の言う通り
怪我人を増やすだけでしかないと判断し、男を食料庫へと案内した。
- 606 名前:狼の軌跡 :04/10/24 19:11 ID:9EUhlKnI
- ヤムチャたちはこうして略奪を繰り返しながら生計を立てているのであった。
しかし今度ばかりは入った村が悪かった。この後すぐに彼は人生の岐路に立たされることになるのだ。
ヤムチャたちが浮かれながらアジトへ戻ろうとしていた頃、先刻ヤムチャたちが襲った村では
「隣村へ言ってくる。留守は頼んだぞ。」
ヤムチャと拳を交えた老人がある目的のために隣町へと向かおうとしていた。
「しかし、大丈夫なんですか?その用心棒というのは?」
「分からん、じゃがその用心棒とやらのおかげでこの村は今まで平和に暮らせてきたんじゃ。
そのために隣町へも、毎月高い税金を納めておる。」
「道中ご無事で。」
若者の言葉を背に老人は隣町へと旅立った。自分たちの村から略奪を行った男への復讐を果たすために。
- 607 名前:狼の軌跡 :04/10/24 19:12 ID:9EUhlKnI
- 数ヶ月後、食料の尽きたヤムチャたちは再び、略奪を行うためにその村を襲うのである。
そこに待ち受ける罠と彼がこれから歩むことになる非情な運命をも知らずに・・・
「さぁ、また来てやったぜ、爺さん。食料は用意できるかな?」
再び、老人と向き合うヤムチャであったが、何かがおかしい。
前回は彼に対して痛いほどに緊張感を張り詰めていた村人たちが笑顔で彼を出迎えたのである。
「待っておったよ、全く。もう来ないものかと少々不安になっていたところじゃ。」
顔に余裕の笑みを浮かべながら話す老人。怪訝に思いながらもヤムチャはこう聞くことを禁じえなかった。
「あは、前回ので懲りて素直に渡してくれます?」
(まさか、銃でイキナリ蜂の巣とかはないよな・・・)
不安でいっぱいのヤムチャであった。
「ついてくるがいい、今回は君に合わせたい人物がおる。」
言うやいなや、老人は食料庫へと歩き始めた。
「もう少し早く来れんかったのか?」
苛立たしげにヤムチャに言葉をかける老人、さすがに不安に感じたヤムチャは
「プーアル!逃げるぞ。」
さけびながら村を後にしようとした。その時、
「先生、盗賊が着ました!先生のお力で奴らを追い払って下さい。」
老人が叫ぶと食料庫から辮髪を伸ばした一人の男が現れた。もちろん逃げることに必死なヤムチャたちは
そんなことは露も知らない。逃げるヤムチャたち、しかし、男は微動だにしない。
「先生、奴らが、逃げますぞ。早く追ってください。」
「ふん、逃げ切れるとでも思っているのか」
男の顔に不敵な笑い声が浮かぶ、その頃ヤムチャたちは用意していた車に乗り込もうとしていた。
(よし、逃げ切れる、もうこんな村には来ないぞ)
そう胸に誓うヤムチャであった。
- 608 名前:狼の軌跡 :04/10/24 19:13 ID:9EUhlKnI
- 今回うぷ分終了。
始めましてよろしく。
- 609 名前:Classical名無しさん :04/10/24 19:26 ID:tBmQT7d6
- おまえ荒らしだろ…文頭が同じSSをヤムスレ補完庫で見たぞ…
- 610 名前:Classical名無しさん :04/10/24 19:33 ID:VALFQpTk
- >>609
マジかよw
>>597
輪廻転生いるか? 俺は両スレの住人だが、こっちもあっちもいらんと思うぞ。
他の(バキスレ)新人作品は楽しんでいるけど、輪廻だけは内容以前に礼儀知らな杉。
あの投下の仕方は荒らしと思われても仕方ない。
- 611 名前:Classical名無しさん :04/10/24 19:43 ID:35APMzsA
- >>601
>ま、とりあえずヤムノートだけでいいや。
あれはさくさく進んでいい意味で手軽で面白い。
こんな事いうのもどうかと思うけど、結局こういう意見が多いからヤムスレが
衰退していったんじゃないのかなぁ。
お手軽に読める事が悪いとは思わんけど、結局ネタスレであってSSスレじゃない
作品が好まれるのかねぇ。。。
- 612 名前:Classical名無しさん :04/10/24 20:08 ID:.561zjtg
- >>609
ヤム拳再び、ってことか。
今の死に体のヤムスレを荒らすなんてどういうつもりなんだか。
- 613 名前:Classical名無しさん :04/10/24 20:11 ID:kk69GT..
- DBの世界観、特にヤムチャとシリアスって合わないんだよなあ
サイヤンとか見ても、別にヤムチャじゃなくていいじゃんって思ってしまう
- 614 名前:Classical名無しさん :04/10/24 21:10 ID:35APMzsA
- >>609
たしかに見覚えあるな。この話は。
これ以上のコメントは荒らしを調子つかせるだけなので、皆スルーな。
>>613
それは否定しないけど、それだけじゃ先細っていく一方でしょ。
スレの住人が職人を育てるってのも、あながち間違いでもなかったんだな。。。
昔はたわ言だと思ってたけど、結局ココの住人の姿勢を見ると、>>613みたいな
住人が多いんだろうな。
3年間が終わった時のあのスルーっぷりといい、ネタSSしか読む気がしない住人は
思いのほか多いのかもな。
もういっそシリアス、長編はバキスレに移った方がいいのかもしれん。で、こっちは
ネタスレ、書きなぐり用として棲み分けると。
- 615 名前:Classical名無しさん :04/10/24 21:36 ID:5TG7UNHA
- 職人自演必死w
- 616 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/24 21:40 ID:Tq97t1B6
- 投下します
- 617 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/24 21:46 ID:Tq97t1B6
- すごいの?ヤムチャさん。
「…ヤムチャに何をした?」
ヤムチャ、もといギニューを睨みつける悟空。
「カラダを取り替えてもらったのさ。こっちの方がそうとうに強かったもんでね。」
中身はギニューだが、悟空の目に映るのはヤムチャの余裕の表情。
(…何か、ヤムチャが天津飯と戦う寸前の、あの軽口叩きまくってた時みたいな顔してんな…)
その表情は、無意味に悟空の不安を掻き立てる。
「そうさ!!この俺はギニュー特戦隊・隊長、ギニュー様だ!」
そして、お決まりのキメポーズ。その姿は…
(何か、妙に似合ってるな…)
狼牙風風拳のあの姿に慣らされた悟空の目には、普通に見えた。
第二十一話
〜不意〜
「名前はさっき聞いたぞ。」
再びギニューを睨む悟空。ヤムチャの体のせいか、ギニューは少しビビって逃げ腰になる。
「そ、そうだったな。早速試させてもらうかな…戦闘力30万以上のとんでもな…ベハァッ!?」
突如、悟空の拳がの顎に入り、ギニューは竹トンボの様にクルクル回りながら吹っ飛ばされた。
「わりぃな、スキだらけだったもんだから、つい…」
わりぃな、という割に、悟空にあまり悪気はなさそうだ。
「お、おのれ…卑怯な…!」
ギニューは話の途中で殴られて口を切ったのか、口の周りに付いた血を拭いながら立ち上がる。ダメージは大した事がなさそうだが、憎らしげに悟空を睨んでいる。
「だ、だから、わりぃって言ってるだろ!?ほ、ほら、この通り…」
両の掌を合わせて前に突き出し、片目を瞑って悪い、と腰を折る。、本当に『すみません。』という思いを感じさせる挙動。
「お、おのれっ!この、ギニュー隊長を馬鹿にするかっ!!」
- 618 名前:そうきだん作者 :04/10/24 21:48 ID:9EUhlKnI
- 今日は調子が悪くてかけません
楽しみにしている肩は大勢いると思いますが残念です
来襲からは大爆発していくのでヨロシコ%%%%%
- 619 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/24 21:50 ID:Tq97t1B6
- 当然、ブチキレるギニュー。不意打ちをかけといて謝るなんてのは、あまり空気を読めない悟空ならではの行為である。当然、このまま戦闘に入るのかと思いきや。
「だから、この通り、な?」
「ならば、最初から不意打ちなどするなっ!!」
「だ、だからさぁ、こうして謝って…」「そんな事を言っても…!」「な、何!?いくらなんでも、そりゃ…!」「ならば、それは…!」「…!」「…!」
何故か言い争いをはじめる二人。根が穏やかな悟空と、少し幼稚なところのあるギニューの相性が良かったのだろうか?
そんなこんなでウダウダやっているうちに。
「う、うわぁー!?ど、どけ、どいてくれーっ!?」
「ん…?何だ!?ゲブファッ!!」
紫の物体が、場に突っ込んできた。その物体の頭突きを喰らい、ギニュー体操選手のキリもみ回転の様に回りながら飛び、そのまま顔面から地面に叩きつけられた。
「あイタタタタ…!!」
頭を抑えながら地面にうずくまる紫人間。もちろん、ギニューボディのヤムチャ。突然の出来事に、悟空はポカンとしている。
「あっ、悟空!やっぱりお前だっ…ホブファッ!?」
悟空は、突然話しかけてきた知らない宇宙人に恐怖を覚えたのか、ヤムチャを殴りつけたのだった…
ヤムチャの戦闘力
不明
界王拳…使用不可
- 620 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/24 21:51 ID:Tq97t1B6
- 感想は不評のようなので、今回からやめます。
- 621 名前:Classical名無しさん :04/10/24 22:29 ID:9EUhlKnI
- >樽漬け
乙。
ほぼ毎日更新ですね。
これからも頑張って欲しい。個人的にギニュー応援。
ヤムチャの戦闘力 不明にちょっと笑った。
- 622 名前:Classical名無しさん :04/10/25 05:59 ID:5O6b90e2
- >樽漬け
乙です。
今回も面白かった。
ヤムチャが大活躍ですね。
かっこいいです。
- 623 名前:Classical名無しさん :04/10/25 07:58 ID:bzokgD6A
- うわ、語ろうぜスレ化しとるwもしくは肉スレ末期状態。
樽漬けのいいところでは5分で読める所だな。煽りでなくマジで。
あってもなくてもいいけど、あれば嬉しいみたいな。
でもこれはSSじゃなくてネタだよね、どっちかというと。
- 624 名前:Classical名無しさん :04/10/25 11:33 ID:v1oL0dng
- 樽漬けはとってつけたような感想と一言多い愚痴がなくなったから、悪くない。
- 625 名前:Classical名無しさん :04/10/25 12:37 ID:4RaGHnXA
- >>622
お前、読んでないだろ
>樽漬け
おつー!
面白い展開になってきましたね。
ヤムチャが活躍しててカッコいいです。
- 626 名前:Classical名無しさん :04/10/25 17:29 ID:A.zL9quc
- >>625
てめえこそ読んでないだろ。
樽漬けさん最高!
ヤムチャがあれしてああなるなんて思いもしなかった。天才だよ!
(未読の人の為に伏せとくね。こんな名作読まない奴はクズだけど)
ヤムチャ大活躍でかっこいい!
- 627 名前:Classical名無しさん :04/10/25 18:02 ID:2qU9nU5A
- >>527 すごいの?ヤムチャさん
自分の戦闘描写の無さにいじけたり初対面の相手に逆ギレしたり
ヤムチャかわいいよヤムチャ(;´Д`) で、しっかりと戦闘もしてますね。
狼牙風風拳がギニュー特戦隊のポーズと同レベルですか。
悟空に恐怖を抱かせたのはラディッツくらいのものだぞ、すごいぞヤムチャw
>>533 Saiyan Killer
ついに最終決戦といった感じになってきましたね。
決戦に制限付きのパワーアップは横道な感じで燃えです。
最期の技は師匠譲りじゃなく、自己の技って所がまたいいですね。ついに師匠超えって感じで。
一度死んだ、というヤムチャの発言が肝になってくると睨みますが、どうでしょう。
- 628 名前:Classical名無しさん :04/10/25 19:13 ID:A.zL9quc
- >>627
けなげだなw
その姿勢がもう半年早ければこのスレも助かったかも知れないな。
今それやってもふら〜りの真似する一人と思われるだけw
- 629 名前:Classical名無しさん :04/10/25 20:19 ID:5O6b90e2
- >>626
読んでないのバレバレ(ププ
樽漬け!
すごいよ!
あれとか!
サイコー!
- 630 名前:Classical名無しさん :04/10/25 21:21 ID:qaK.dOXQ
- >>621-629
やれやれ。結局読んでいるのは俺だけか。
樽漬けさんおつ。感想は特に無し。
- 631 名前:Classical名無しさん :04/10/25 21:35 ID:qaK.dOXQ
- 樽漬けすごいな。10レス近くも感想載ってる。
感想つけた奴、みんな作品を熟読してるのがわかるよ。
この前のサイヤンでも2、3レスなのにすごいな。
もうすっかり看板だな。内容も最高だしな。
- 632 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/25 21:51 ID:1JKyRQmU
- 投下します
- 633 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/25 21:54 ID:1JKyRQmU
- すごいの?ヤムチャさん。
ぐるぐる、ぐるぐる回る地平。ぐらぐら、ぐらぐら歪む大地。今のヤムチャの視界はそんな感じである。
ヤムチャの拳が肋骨を破壊し、悟空の拳が鼻骨を粉砕。結構ピンチのギニューのボディ。
「ま、待て、悟空!俺だ、ヤムチャだ!」
鼻血がしたたる鼻を右手で、ズキズキ痛む胸を左手で抑えながら、必死に自分がヤムチャであることを伝えようとする、ギニューの体のヤムチャ。
「ヤムチャ?嘘つけ!オラの知ってるヤムチャはそんな失敗ヅラじゃねぇ!」
そして再び悟空の拳がヤムチャを襲った。しかし。
“オラの知ってるヤムチャはそんな失敗ヅラじゃねぇ!”
“ヤムチャは失敗ヅラじゃねぇ!”
“失敗ヅラじゃねぇ!”
『あの、悟空が…俺の事を…そんな風に…』
微妙に嬉しいヤムチャであった。
第二十ニ話
〜友情〜
「クックック…そいつの言っている事は嘘ではない。そいつのカラダは、このギニュー様がいただいたのだ!」
いつの間にやら立ち直っていたギニューが、ヤムチャの台詞を肯定する。どうやら、さっきの追突のダメージはなさそうだ。
「い!?そ、そうなの!?」
そう言って、悟空は倒れいるヤムチャに視線を向ける。
「そ、そうなんだ…あいつに止めを刺そうとしたら、急にカラダが入れ替わって…」
小刻に震えながら、何とか立ち直る事のできたヤムチャが、ギニューの台詞を肯定する。どうやら、さっきの悟空の拳のダメージは深刻そうだ。
「す、すまねぇ…大丈夫か?ヤムチャ…」
- 634 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/25 21:58 ID:1JKyRQmU
- そう言って、悟空はどうみてもあまり大丈夫ではなさそうなヤムチャに手を差し出す。
「ああ、大丈夫だぜ、悟空…!」
本当は、さっぱり大丈夫ではないのだが、さっきの“ヤムチャは失敗ヅラじゃねぇ!”発言で一方的に悟空への好感度が上がったヤムチャは、虚勢を張ってその手を取る。
「ボロボロじゃねぇか…ヤムチャ、オメェはそこで休んでいろ。」
おいおい、ボロボロになったのは半分お前のせいだそ、悟空。そうヤムチャの喉からでかけたが、悟空との友情の為に飲み込むヤムチャ。一方、悟空はギニューを睨みつけている。
「おい、ギニュー!ヤムチャのカラダを元に戻せ!」
戦闘体勢になる悟空。さっきまでのギニューとの和やかな空気はどこへやら、一転して緊迫した空気が流れはじめた。
「フン!返せと言われて、返すヤツがあるものか!フッフッフ…試させてもらうぞ!戦闘力30万以上という、とんでもないパワーをな!!」
そして、ギニューも戦闘体勢へと移行する。
「悟空、よく聞け。使い慣れたカラダならともかく、他人のカラダじゃ気を操るどころか、うまく練る事すらできないはずだ。お前なら楽勝だ。」
後ろからアドバイスをするヤムチャ。悟空も、と親指を立てて、分かった、とサインを出す。
「わりぃが、すぐに決めさせてもらうぞ!たぁっ!!」
猛スピードでギニューに向かって突撃する悟空。だが。
「がぁっ!」
次の瞬間、悟空は後方に吹っ飛ばされていた…
ヤムチャの戦闘力
不明
界王拳…使用不可
- 635 名前:Classical名無しさん :04/10/25 21:57 ID:IWaf/ul2
- これがID繋ぎ直しの荒らしの仕業なのか、それとも住人が面白がっての
カキコなのかは分からんけど、どっちにせよスレの終焉は近そうだな。
サイヤン氏ももうここにうPするのは止めて、バキスレに移ったら?そしたら
漏れもいちいちここを覗く手間が省けてありがたいんだけど。
あ、ついでにバキスレに移る歳には、今までのを短く編集したバージョンに
書き直すのキボンヌ。全100話前後に収まるようにね。
- 636 名前:Classical名無しさん :04/10/25 22:38 ID:X/llGUYs
- >>樽漬け
ウンコ
- 637 名前:Classical名無しさん :04/10/26 05:39 ID:2tHXOEUk
- やっぱ樽漬けはサイコーだぜ!サイヤンなんか目じゃねぇ!
ひゃっほーーーーーーーーーーーい!!
読んじゃいないけどな!!
- 638 名前:Classical名無しさん :04/10/26 07:21 ID:FRqxXrWU
- >>635
感想が来ないと「感想をつけないからスレが廃る」と難癖をつけ、
来たら来たで心のこもった感想たちにいちゃもんをつける。
ナイスクレーマー。
>樽漬けさん
今回も最高でした!
特にピッコロが悟飯をかばって死ぬところなんて、
感動して泣いちゃいました!
これからも頑張って下さい!
ピエロのように(プ
- 639 名前:627 :04/10/26 11:25 ID:kBniieaw
- >>628
なあ、この空気の中でこんなこと言っていいのか分からんが
煽りでも釣りでもなくマジレス、というか質問していい?
ふら〜りって誰?
バキスレの人?
- 640 名前:ふら〜り :04/10/26 18:10 ID:zj3La/mA
- 様々なところからの要望を受けて、私もこちらにお邪魔することにしました。
でもまだ全ての作品を読み終えていないのでもう少しお待ちください。
私などでよければ、このスレの復興に協力したいと思っておる次第であります!
- 641 名前:Classical名無しさん :04/10/26 18:40 ID:sSSD8gjQ
- 騙りうぜぇ
- 642 名前:トグサ :04/10/26 18:59 ID:EZcKnE1E
- 夫は、闇の中で目を見開き、ただひたすらに何か呟いていました。それが、私には
とても恐ろしくて堪らなく、そして、惹かれてもいた所だったのです。
私の夫は漫画家『でした』。今は違います。彼はとても頑張り、もう仕事をしなくても
一生食べていけるだけのお金を稼ぎました。
私を含めた家族にもとても優しく、いい夫であり、父親でした。ただ、ひとつ気になる
兆候が顕れ出したのは、そう、もう二ヶ月ほど前になるのでしょうか――
ある日を境に、夫は何も喋らなくなりました。声が出せないとか、そういうことではな
いのです。喋らないのです。何を聞いても。何があっても。私達――いえ、誰とも――
目すら合わせなくなりました。何故なら、彼はいつも上を向いていたからです。
そして、何かうわ言を呟いているのです。あまりに小さい声で、その内容は聞き取る
ことが出来ませんでした。
そんな日が続き、つい昨夜のことです。
私は深夜たまたま起き、喉の渇きを感じて立ち上がりました。そして台所に行き、コップ
一杯の水を飲み干して、また床に着こうとしました。その時、声が聞こえたのです。それは
夫のうわ言でした。何故か、その夜はよく聞き取ることが出来たのです。彼はこう呟いてい
ました。
怯えを捨てるな。アイデンティティを失った時、君は崩壊する。それは、最後のお楽し
みとしてとっておきたいからね
その夜、私はなかなか寝付けませんでした。何か、心に出所の分からないざわざわした
感じがしつこく残っていたのです。それがようやく薄まって眠りに付き、次に起きた時、既に
夫の姿はありませんでした。
夫は、きっと私にお別れを言っていたのです。内容は関係ありません。きっと、そうです。
そうじゃないと、悲しすぎます。
次回最終回。
- 643 名前:Classical名無しさん :04/10/26 19:05 ID:67f0VOdE
- 次回最終回ですか。
大方のヤムスレ住民の中では、とっくに終わっていた作品ですが残念です。
空気がなくなると人間生きていけませんからねwwwwwwwwwwww
- 644 名前:Classical名無しさん :04/10/26 19:07 ID:sSSD8gjQ
- トグサがヤムチャだという説があったが、結局最期までドラゴンボールと関係なく終わるんだろうな。
本当にスレ違い。
- 645 名前:Classical名無しさん :04/10/26 19:13 ID:67f0VOdE
- ていうかトグサって何なんだろうな。
荒らしにしてはオリジナル作(読んでないが、多分)を
延々とまじめにうぷし続けてるし。
樽漬けとかもちゃんと感想あげてるんだろ?雑魚同士仲良く。
なんかドラゴンボール以外の漫画でも出てるんか?
まあ腐れ作品でもまた連載が無くなったから、
さらにスレ消滅に一歩近づいてって事だな。
- 646 名前:ヤムチャ球宴 :04/10/26 20:46 ID:zj3La/mA
- パワフル高校 1−A教室
「は〜あぁ。また今日から部活かよ。面倒くせえなぁ・・・」
彼の名はヤムチャ。パワフル高校1年生。野球部に所属しているが、
ヘタレ癖があり、いつもサボっていた。
「ヤムチャく〜ん!」
「おう、矢部。何だよ。」
「早く練習に行くでやんす!今日は逃がさないでやんすよ!」
「わあったよ・・・」
矢部とは、ヤムチャがこの高校で初めてできた友達。
野球熱心で、ガンダーロボが好き。すごいマニアである。
「矢部。今日は何をするんだ?」
「あかつき大付属との練習試合でやんすよ。」
「へぇ〜、あかつき大付属ねぇ・・・って、ええ!!!!」
野球部グラウンド
「おい!矢部はどうした!」
「田之上キャプテン、落ち着いて・・・」
「落ち着いてられっか!坂本!矢部を探して来い!」
「ここにいるでやんすよ。」
「俺もいるぜ。」
・・・・ガス!・・・バキ!・・・・・・ボコボコガチーン!・・・
いま、キャプテンが矢部とヤムチャをボコボコにしています・・・
「痛いでやんす〜〜〜。罰としてグランド50周でやんす〜。」
「まあ、ゆっくりやろうぜ、矢部。」
「そんなんじゃだめでやんす〜〜。オイラは試合をやりたいでやんす〜。」
「あ、あかつき大付属がきたぞ」
「うわ〜すごいでやんす・・・」
ド迫力のあかつき大付属にビビル二人! どうなる!
第2話に続く・・・
- 647 名前:Classical名無しさん :04/10/26 21:44 ID:pjuoRZl.
- 他スレの話題はあまりしてはいけないと思うけど、
バキスレからヤムスレへ来ると雰囲気の差に驚く。同じSSスレなのに。
もう少しまた〜りしようよ。
特に樽漬け氏への悪意は読んでて吐き気がする。もう止めなよ恥ずかしい事は。
>ヤムチャ球宴
お疲れ様です。ちょっと分量は少ないけど、今の状態で新連載を始められた男気に
まず感謝します。ご自分のペースで頑張って下さい。
- 648 名前:Classical名無しさん :04/10/26 22:08 ID:YmWvw6cs
- ヤムプロクンポケットだろこれ
- 649 名前:活躍の狼 :04/10/26 22:36 ID:zj3La/mA
- 第一話「巨星落つ」
孫悟空が悪の帝王フリーザとの死闘を繰り広げてから数年が経とうとしていた。
孫悟空という強さと優しさを兼ね備えた戦士のおかげで地球や宇宙は平和そのものであった。
しかし、別れは必ず訪れる。
孫悟空の家にはヤムチャ、亀仙人、ブルマなど孫悟空の知人達が集まっていた。
「みんなすまねぇ。もうオラの体もちそうもねぇや」と悟空は言った。
「諦めないで孫君。お父さんの友達の医者からいい薬をもらってきたから飲んで」とブルマは
悟空を励ました。
「そうじゃぞ悟空。弱気になるなんておぬしらしくないぞ」と亀仙人も悟空を励ました。
「みんなサンキューな。オラちょっと疲れたから休ませてくれ」と悟空は眠りについた。
−その日の未明−
悟空の看病していた悟飯が「大変だ!お父さんの脈が急に少なくなった!」と叫んだ。
みんなが悟空の部屋に駆け寄る。
「悟空!しっかりしろ!」ヤジロベーが悟空の肩を揺らす。
悟空はうっすらと目をあけて小さな声で言った「・・・みんな・・・世話になったな。悟飯、チチを、
お母ちゃんを頼んだぞ。・・・あの世でクリリン達と修行ができる。楽しみだな・ ・ ・」。
悟空は息を引き取った。
「悟空ーーーーっ!!」ヤムチャは号泣した。他のみんなも泣き崩れた。
最強の強さを持つ伝説のスーパーサイヤ人はあの世へと旅立っていった。
- 650 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/26 23:10 ID:i0zBJal2
- 投下します
- 651 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/26 23:12 ID:i0zBJal2
- すごいの?ヤムチャさん。
「なっ!?」
ギニューから、思わぬ反撃を受け、信じられない、という表情の悟空。舞空術を使い慣性を制御し、何とか再び戦闘できる姿勢まで持ち直す。しかし、そこに追撃の特大エネルギー弾。
「ヤベェッ!」
舞空術で上昇し、何とかそれをかわす悟空。エネルギー弾は虚空へと消えいった。が。
「ぐわっ!!」
そのエネルギー弾に注意を引き付け、下に回りこんでいたギニューのアッパーが悟空の顎を捉えたのだった。
第二十三話
〜体〜
『…あれ?普通に俺のカラダを使いこなせてないか?』
悟空がギニューにやられている姿を見て、唖然とするヤムチャ。
『いやいや、そんな訳ないよな。現に、俺はこのカラダをうまく使いこなせないで、何度も地面に墜落している訳だし。』
ヤムチャは首を振り、さっきの考えを否定し、もう一度悟空の方に目を向ける。
「そらそらそらっ!」
そこには、ギニューの猛攻に防戦一方の悟空の姿が。
「ふはははははっ!どんどんパワーを強くしていくぞ!覚悟は出来たか!?」
『え!?いや待て!俺のカラダって全力でも悟空より弱い筈だぞ!?』
「く、くそ、なんてスピードだ!こんなん、避けられねぇ!!」
『あっれぇー?おっかしいなぁー!?アレ、元の俺より強くなーい?』
ヤムチャは、目の前の不可思議な出来事に首をかしげている。
「くっ!仕方ねぇ!はあぁぁ!!」
何とか、距離をとり、悟空は気を練りはじめる。
「ハァッ!!」
掛け声とともに、悟空から吹き出す赤いオーラ。同時に、けたたたましくなり響きだす、スカウターの警戒音。
「な!?ス、スカウターが!最新型だそ!?」
そして、小さな爆発とともにスカウターは壊れてしまった。
「たぁっ!!」
- 652 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/26 23:16 ID:i0zBJal2
- それとほぼ同時に、界王拳の使用により、超高速で繰り出された悟空の飛び蹴り。
「グッ!?」
轟音とともに、ギニューは遥か後方へ吹き飛ばされる。
「か、界王拳か!悟空の奴、ハラハラさせやがって…」
額の汗を拭う、ヤムチャ。その額の感触は、慣れないゴツゴツした、奇妙なものだ。そしてヤムチャは気が付いた。
「って、あーっ!?俺のカラダー!!」
自分のカラダが界王拳使用中の悟空の蹴りを受けた事に対して、ヤムチャは焦りを感じた。2倍だろうか、3倍だろうか。とにかく、ギニューが死んでしまっては元のカラダに戻れないのだ。
「慌てんな、ヤムチャ。気を探ってみろ。アイツはまだやられちゃいねぇ。」
「な、何!?」
悟空の言葉を聞き、ヤムチャはギニューの気を探る。やはり、カラダをうまく使いこなせないせいか、なかなかうまくはいかないが。
「そ、そんな馬鹿な!(認めたくないけど、)いくら、アイツが俺のカラダを使いこなせていたとはいえ、アイツは界王拳を使えないんだぞ!?」
何とか、ギニューの気を捉えるヤムチャ。
一方、遠くに飛ばされたギニュー。
「…ぐぐ、ハァッ、ハァッ!くそっ、何てパワーだ!あの、赤いエネルギーのせいか!?」
蹴られて
- 653 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/26 23:19 ID:i0zBJal2
- ダメージを負ったのか、腹部を抑えている。
「そういえば、前のこのカラダの持ち主…ヤムチャ、だったか?アイツも、アレによく似た赤いエネルギーが吹き出した途端に戦闘力が増大したな…」
「…赤い、エネルギー、か。」
ヤムチャの戦闘力
不明
界王拳…使用不可
- 654 名前:Classical名無しさん :04/10/27 04:44 ID:X41JGIFM
- 樽漬け氏乙。
毎日読めるのはうれしいけど、もう少しボリュームが欲しいのも本音。
つまらん雑音は無視でがんばってください。
- 655 名前:Classical名無しさん :04/10/27 08:24 ID:7ZvOnfAc
- 新連載、みんな過去作品のコピペかよw
- 656 名前:Classical名無しさん :04/10/27 10:54 ID:z9YeB6ig
- ヤム拳がまた来たな
- 657 名前:新作SS :04/10/27 18:17 ID:BdXhmJgg
- 感動学園SSヤムチャ先生 第一話「投げ出し野郎哀戦士」
キーンコーンカーンコーン。(鐘の音)
ヤムチャ先生の担当してるクラスの朝のホームルームが始まった。
ヤムチャ「皆さんおはよう。転校生を紹介します。
宇宙人のグレイくんです。さ、自己紹介を」
グレイ「;亜秘奥thが陣gfvぃうsdh;;うhjlbk甥亜jhp;llmmbんj
伊jの8絵7yt@んっ子lkpl、っぷkmlっぅlk。;t@;ks98h
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イオj-p98湯v8@6位0位lm、90@意k@ぺうghb65んl;;」
生徒のピッコロと悟飯が困ったようにいいました。
ピッコロ「何をいってるのかさっぱりわからんな」
悟飯「ボクわかりますよピッコロさん」
ピッコロ「なんていってるんだ、悟飯?」
悟飯「よろしく、っていってます」
ピッコロ「あんだけ長くてそれだけ?ぎゃふん」
- 658 名前:Classical名無しさん :04/10/27 18:20 ID:BdXhmJgg
- 第二話「ケンカモードだサイヤンキラー」
キーンコーンカーンコーン。(鐘の音)
ヤムチャ先生の担当してるクラスの朝のホームルームが始まった。
ヤムチャ「皆さんおはよう。転校生を紹介します。
雪男のイエティくんです。さ、自己紹介を」
イエティ「;亜秘奥thが陣gfvぃうsdh;;うhjlbk甥亜jhp;llmmbんj
伊jの8絵7yt@んっ子lkpl、っぷkmlっぅlk。;t@;ks98h
9うmq98絵湯b@-意j^6r-甥。ん78−ぃl;9^7ypヴぃえr
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@0卯8卯yh日t7.0ん@お。m7−ぽm9p、p;いおj8うくj
8卯7qyv9ぴ@世pml、@」:おいおjp98y:う@pいうhp9ぃ
イオj-p98湯v8@6位0位lm、90@意k@ぺうghb65んl;;」
生徒のピッコロと悟飯が困ったようにいいました。
ピッコロ「何をいってるのかさっぱりわからんな」
悟飯「ボクわかりますよピッコロさん」
ピッコロ「なんていってるんだ、悟飯?」
悟飯「えへ、うそついちゃいました」
ピッコロ「こいつう」
- 659 名前:Classical名無しさん :04/10/27 18:23 ID:BdXhmJgg
- 第三話「復活してくれ黄泉の門」
キーンコーンカーンコーン。(鐘の音)
ヤムチャ先生の担当してるクラスの朝のホームルームが始まった。
ヤムチャ「皆さんおはよう。転校生を紹介します。
ネス湖のネッシーくんです。さ、自己紹介を」
ネッシー「;亜秘奥thが陣gfvぃうsdh;;うhjlbk甥亜jhp;llmmbんj
伊jの8絵7yt@んっ子lkpl、っぷkmlっぅlk。;t@;ks98h
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生徒のピッコロと悟飯が困ったようにいいました。
ピッコロ「何をいってるのかさっぱりわからんな」
悟飯「ボクわかりますよピッコロさん」
ピッコロ「なんていってるんだ、悟飯?」
悟飯「ボクはネッシーっていってます」
ピッコロ「そんなの先生が言っただろ!ぎゃふん」
- 660 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/27 18:31 ID:BdXhmJgg
- 皆さんこんにちは!
ゴミみたいな作品が少しあるだけの状況なので、
新作オリジナル作品で連載を始めることにしました!
全50話を予定してます。まさにこのスレの救世主です。
ありがたく思え。まず、出来の悪い先輩方に挨拶をします!
>サイヤンキラー作者氏
精神に病を持ちながら、いつもお疲れ様です。
病院からの書き込みは辛いでしょうが、頑張って下さい!
>樽漬け氏
クソみたいな作品をほぼ毎日上げ続ける精神力に脱帽です!
「チラシの裏にでも書いてろ」って意味が始めてわかりました!
>トグサ作者氏
俺の愛するヤムスレに荒らしSS書くなよ。ぶち殺すぞ。
>その他の作者さん
雑魚なんて相手にする気も起こりません。少し腕を上げて下さい。
皆さん、これからもボクの活躍に期待して下さい!
第二回は早ければ明日上げます!
- 661 名前:トグサ :04/10/27 19:10 ID:f2nAF5aQ
- 「僕はとてもとてもとても楽しみにしてたんだ。君に出会うことを。僕によって形作られた
架空の存在である君と出会うことを。全く、作家冥利に尽きるというものじゃないか!」
富士樹海――2人の男が互いの存在を対峙させていた。
1人は、日本有数の元創作家。
もう1人は、彼によって生み出された、この世に存在しないはずのキャラクター。
ありえない話だ。しかし、そんなことは今さら関係ない。ただ、お互いの溜まり溜まった
気持ちを思い切りぶつけるだけだ。
「俺はなんでこの世に存在しえたんだろうって、ずっとずうっと考え続けていたんだ。正直、
幾ら考えても確固とした答えは浮かんでこなかった。でも、あんたのお陰で分かったんだよ。
皮肉なことだがな――俺がこの世界にやってきた理由は、あんたを一発思い切りぶん殴る
ことだったんだよォ!!」
トグサ≠ヘ、飛び出した。命――いや、己の存在全てを懸けて。きっと、もう肉体を持ち、
意志を持ち、重力を感じて、風を感じて――そんな、人間みたいなことは出来なくなるのだろう。
だからこそ、後悔しないよう、この体に眠る全てのパワーを絞りつくしてやる。
創作家は微塵も動こうとはしなかった。それはまるでトグサ≠、トグサ≠フ存在自体を
嘲笑うかのように見えた。トグサ≠ヘしかし、それについては何の感情も抱こうとはしなかった。
彼は極限の集中を保ち続けようとだけし、また視野も広く持とうとしていた。もう冥府に片足突っ込
んでいる状態だ。
存在の篭った拳が、創作家の顔面を貫いた。
「ふっ……いいぜ、本気を出してやる」
「俺だって一応優勝を狙ってるんだぜ」
「ぐあああ〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
彼はまた、娯楽の中の存在に戻った。彼は皆から嘲られ、罵られ、比較の対象にもよくされる。
もう、永遠に感じることの出来ないあの――――
トグサ 終
- 662 名前:Classical名無しさん :04/10/27 19:10 ID:t52swEWk
- >>ヤムチャ先生
自然消滅しそうなスレに、さらに追い打ちかけて何か楽しいことある?
あなたは現実社会でストレス溜まってるからここで発散しているんですか?ならば他のことで発散して下さい。
- 663 名前:Classical名無しさん :04/10/27 19:45 ID:JQttKcq.
- >>トグサ氏
乙!!!
最初の怪文は物凄く恐かったけどキャラやギャグも面白くて凄く楽しめました。
でも組織とかの伏線がら明らかになって無いので2とかやってほしいなぁ
まぁ、謎を残したまま終わるからこそ良いのでしょうが。
作品に読んでないとかいちいち文句をつける荒らしは大嫌いだがヤムチャ先生にはワラタ
- 664 名前:YN :04/10/27 20:15 ID:FnHhUfbs
- 第15ページ「失踪」
7月13日 遠隔殺人犯捜査本部兼アジト(カプセルコーポ社建築ビル) 午前7:30。
それから48時間―――つまり2日が経った。
ピッコロが第二の被害者――実際は第三の被害者――となったという事で、
瞬く間に死者を除いたZ戦士達が集まった。
事情を聞きたいという気持ちと、恐ろしい、許せないと言う気持ちが皆を突き動かしたのだろう。
ヤムチャから話を聞いた途端、――もちろん嘘の話だが――Z戦士達は唖然と、そして恐怖で沈黙に包まれた。
だがその直後、考察や推測、それによる考察が続いた。
そして今。
再びZ戦士達は沈黙に包まれた。
そう、第三の被害者が現れたのだ。
Z戦士達は有に100uはあろう集会室に集まっていた。
「クッ・・・・・」
ベジータが眉間に皺を寄せる。
「デンデが・・・・唯一の地球での神眼の持ち主だったのに」
これは悟飯だ。
地球以外でも、遥か遠い所に神眼の持ち主は何人も居る。
だが、界王も大界王神も、ましてや界王神は地球の事だけに掛り切っている訳にはいかない。
何せ地球だけでなく、他の幾多の星を見守る担当なのだ。
それに、彼等に伝える術すらなかった。
ピッコロは前世が大殺戮を犯した張本人であり、天国に行く事は無い。
デンデは修行をしていた為、ただブルマに来てと言われただけで、訳を知らない。
そろそろ出てくると思って見に行ったら、殺されていたのだ。
だが、大変な出来事は其れだけではなかった。
「プーアルが・・・・プーアルが居ない」
- 665 名前:YN :04/10/27 20:16 ID:FnHhUfbs
- ヤムチャが突然皆の元へ駆け込み、叫び出した。
プーアルはここ最近旅行でヤムチャの家から居なくなっていたが、ヤムチャが倒れたと聞き、戻ってきたのだ。
ヤムチャは仙豆により、1日で体が全快し、一度自宅に帰って準備を整えて、戻ってきたのだ。
其の時にDEATH NOTEを持ってきたのは言うまでもないだろう。
そして、デンデを始末した訳であったが、プーアルを標的にした事は無かった。
「下手をすると・・・・もう殺されているかもしれない」
トランクスがぼそり、と呟いた。
刹那、悟天が胸を押さえながら倒れる。
「うッ・・・・ぐあぁぁ・・・・・」
力なく叫び、そして悟天は息を引き取った。
皆が呆気に取られ、固まる。
数pだろうが動けば殺される、そう何となく感じ取ったのだ。
他でもないヤムチャでさえ、そう思った。
(どういうことなんだ・・・・・・誰が・・・・誰が仕組んだ・・・・・・訳が分からない・・・・)
少なくとも、ヤムチャは仕組んでいない。
そして、とても偶然とは思えなかった。
悟天は胸を押さえて死んだ。
おそらく、いや、間違いなく心臓麻痺だろう。
この事件の真実は、DEATH NOTEと、監視カメラの画面を覗く犯人、そして死鬼だけが知っていた。
- 666 名前:YN :04/10/27 20:17 ID:FnHhUfbs
- 第16ページ「紛失」
そして2時間が過ぎていった。
流石の彼等もどうやら危険は失せた、と判断したようだ。
最初にベジータが、そして全員が早々と集会室を立ち去り、二人一組に用意されていた部屋に篭った。
ヤムチャはプーアルと一緒の部屋だった為、今は部屋にはヤムチャ一人――実際にはガレルも居るが――しか居ない。
だからこそ、プーアルが失踪したのを直ぐ様判った訳だが。
ベットに寝そべり、少し頭を捻った後、ヤムチャは自身の持ってきた荷物が全て入った巨大なバックのチャックを開け、中身を改めて細かく、念入りに調べた。
「やはり・・・・ない・・・・くそっ」
ボソッと呟くヤムチャ。それを見て、ガレルは笑いながら顔を出す。
「デスノートか・・・・だが犯人は必ずしも奪ったお前のデスノートを使っているとは限らない」
「ど、どういうことだ?」
少し考え込みつつ、ガレルの方を向くヤムチャ。
「デスノートの主である死鬼が、そのデスノートを下界、つまりこの世に落としてしまった。
そして、それが不幸にもお前等の仲間が拾った、という寸法だ」
説明を受け、納得するような素振をする。
そして、何かに気付く。
「・・・・・・って事は、誰にでも犯行は可能だ、ってことか?」
「まぁ、そういう事になるな」
軽く応対するガレル。
つまり、犯人の特定はZ戦士、というのみで一人や、ましてや五人にでさえ犯人を絞る事など出来ないのだ。
警戒のしようがない、という事だ。
そんな絶望的な壁を目の当たりにしているヤムチャに、ガレルは更に警戒の言葉を掛けた。
- 667 名前:YN :04/10/27 20:19 ID:FnHhUfbs
- 「ここからお前は俺の話す事に対して応ずるな」
真顔でヤムチャに向かって話すガレル。
「え?」
ヤムチャは間抜けな声を発しながら、細い目でガレルを見つめる。
「この部屋には監視カメラと盗聴器の両方が含まれている」
「そういうお前も声を・・・・」
キィッと目を尖らせ、ヤムチャを静止させるガレル。
「案ずるな、俺はカメラには見えないし、声を聞かれる事もない。いくらデスノートの所持者だろうが、機械を通してではな。
だが良く考えてみろ、何も居ない筈の空間に向かって、お前は喋ったりしている。
最悪の場合、死鬼の存在がこの世に知られかねない。それはまずい。
それに、貴様も会話を聞かれれば弱みを握られる事になる筈だしな」
この言葉を聞いた途端に、ヤムチャはそっぽを向き、ガレルを無視するようにベットに潜った。
確かにヤムチャにとってこれは大きなハンデだ。
しかし、ガレルにこっちが話し掛けなければいいだけの事だ。
最初は難しいだろうが、慣れれば問題ない。
それに、それを除けば第二のDEATH NOTE所持者への手がかりになりうる。
そしてアジトに監視カメラと盗聴器設置させたのはベジータかブルマの何れか。
そしてカプセルコーポ社の社長であるブルマ自らだけしか命令する事は出来ない筈。
ならば少なくとも監視カメラと盗聴器を設置する為には、ブルマはヤムチャがDEATH NOTEを持つ者だと知っていなければならない筈だ。
ヤムチャはおもむろにポケットからいつも持ち歩いているDEATH NOTEの切れ端とシャーペンをポケットから取り出し、
ブルマ、と名前を書こうとした。
だが、何か違う。そうもヤムチャは感じた。
(・・・・殺すのは、もっと手がかりが増えてからでもいい・・・それになるべく・・・・殺したくはない・・・・・・)
ヤムチャはポケットにDEATH NOTEの切れ端とシャーペンをポケットに戻して目を瞑り、そのまま深いまどろみに落ちた。
- 668 名前:Classical名無しさん :04/10/27 20:49 ID:/v0iSEY6
- トグサ作者さん、お疲れさま!そしてヤムチャ先生、いらっしゃい!
ヤムノート作者氏、今回も力作ですね!
トグサが終わるので心配してましたが、新しい連載が始まって一安心です。
ヤムチャ先生さん、このスレには>>662みたいな職人潰しが常駐してますが、
雑音を気にせず、最後まで連載を続けて下さい。
>>662
おまえみたいに、職人叩いて喜ぶような奴がいるからスレが廃っていくんだよ。
今すぐここから出てけ、クソ荒らしが。二度とヤムスレに来るな。
いや、いっその事、今すぐ氏んでくれや。ヤムスレがその分平和になる。
- 669 名前:Classical名無しさん :04/10/27 20:53 ID:gSVwy1uA
- >>668
ヤムチャ先生!自演はいけないことだと思います!
単なる便乗荒らしだったら死んでろ、お前
- 670 名前:Classical名無しさん :04/10/27 21:23 ID:/v0iSEY6
- >>669
ヤムチャ先生でもなければ、便乗荒らしでもない。
ただ、ヤムスレを愛しそして現状を憂う者だ。
ていうか、君自身が便乗荒らしか。
最近は、荒らしが真っ当な住人や職人を逆に荒らしと
決め付ける性根の腐った荒らし方が流行っているんだな。
少しは恥ってものを知れよ。
匿名掲示板だからって、何を書いてもいい訳じゃないぞ。
- 671 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 21:47 ID:/kUyOORE
- ひとつ空けますねー。
- 672 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 21:51 ID:/kUyOORE
- >>541
第147話
それは冷たい炎と形容するしかない、不思議なオーラだった。熱など
感じさせず、それでいて温度は赤く燃え盛る火などとは比べ物にならない
熱さの炎。燃焼の極限とも言える、バーナーを思わせるそれをまといながら、
マーリンが一直線に悟空に迫る。
ヴォウッッッ!!!
少女の拳が唸る。咄嗟にそれをガードした悟空の表情が驚きに変わった。
ミシィ……ッッ!!
『な……なんて重い…パンチだ……ッッ…!!!』
マーリンの体格からは想像もできない重い重い拳。それがガードした悟空
の腕に、くっきりとした跡を残す。
さらにもう一撃。再び悟空の腕に衝撃が走る。芯にまで響くその威力に
悟空の認識がはっきりと切り替わる。
『こ…いつのパワーは本物だ…ッ!! 今のオレ並みか…それ以上…!!』
まだこれほどの力を隠していたのかと驚嘆する一方、さっきまでの心理的な
優位さはどこかへ消えてしまっていた。マーリンの背水の拳の勢いに飲み
込まれそうな自分を必死につなぎとめる。
- 673 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 21:53 ID:/kUyOORE
そしてさらに一撃が放たれる。だが今度はそれを悟空は上空に飛んで
避けてみせる。狙いは空振りの後の一瞬。
ブゥゥンンンッッ!!!
案の定、大きな空振りの後にバランスを崩すマーリン。そこへ今度は悟空の
気功波が放たれた。
ヴァッッッ!!!
回避できるタイミングではなかった。だが、それはそもそもマーリンの動き
を止め、その後に機先を制するためのつなぎだったのだから、ガードさせ
られればそれで良かった。悟空はそのつもりだった。しかし。
「うぉぁあああああああッッ!!!」
その気功波を少女は…崩れた体勢のままで跳ね返した。そしてお返しと
言わんばかりに、体勢を崩すであろうと予測し、それに対する攻撃の態勢に
入ろうとしていた空中の悟空に、連射で気功波を放つ。
「くっ……!! やばい……ッッッ!!??」
何とか初弾をギリギリでかわし、すかさず瞬間移動で地上のマーリンの
背後に移動する。マーリンも気がついたものの、さすがにどうしようも
なかった。
ドギャアッッッ!!!!
悟空の剛拳をしたたかに食らい、ダウンしそうになったが、かろうじて
それをこらえる。そして間を置かずに更に反撃に出る。
状況はまったくの五分だった。
- 674 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 21:57 ID:/kUyOORE
- 第148話
「うぉぉぉおおおりゃあああッッッ!!!!!」
「てぃりゃあああああああーーーーーーッッ!!」
紛れも無く、宇宙で最強の力がぶつかりあっていた。伝説の超サイヤの
力と、ひたすらに練り上げた珠玉の力が。それはまるでお互いにぶつかり
あう事で、さらに強く結びつこうとする何かの意思すら感じさせた。
「おおおおおぉぉっ!!」
「はぁあああああぁぁっっ!!」
クレーターの中央…と言っても、すでにそれは崩れて形を成しては
いないのだが、かつてクレーターであった場所、その中央の位置からは
離れた場所で死闘は続いていた。
それはまさに死闘と呼ぶにふさわしい、極限の戦い。
もはや悟空も、そしてマーリンさえもそれまで見せていたテクニックなど
関係ないとばかりに、ただただ持てる力を振り絞っていた。
ズガァッ!! ドズゥッ!! ベギャッッ!!!
吹き荒れるその拳のひとつひとつさえが、一撃で星をも砕くエネルギーを
秘めている。それらをまるでキャッチボールのようにやり取りする二人。
想像を絶するレベルの戦いに、呼吸する事も忘れたようにヤムチャたちは
魅入られていた。
- 675 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:02 ID:/kUyOORE
「…っりゃああッッ!!」
マーリンのボディフックが悟空のわき腹に突き刺さる。身体をくの字に
曲げて、その顔に苦痛の色が浮かぶ。だが、歯を食いしばってすかさず
反撃に移る。ほぼ密着した形のマーリン、その隙だらけの頭が誘うように
揺れる。かすかに迷いながらもそこ目掛けて悟空は拳を振るう。
メギャッッ!!
まるでよける素振りも見せず、易々とそれはマーリンの顔面を捉える。
確かな感触をその拳から受け取った悟空だったが、マーリンは意に介した
様子も無く、再び悟空のボディを激しく穿つ。
「ぐ…くっ…!! な……ばかなッ……!!」
この時点での二人の戦闘力は、わずかにマーリンの方が上だった。だが、
それはほんのわずかに過ぎず、ほとんど互角と言える。しかもナチュラルな
悟空に対して、マーリンは半ばドーピングのような海皇拳での結果である。
たとえ数字の上では同じでも、実際の差は決して少ないものではなかった。
しかしそんな事をまるで感じさせない。
執拗なマーリンのボディ攻撃が続く。右へ左へ容赦なく叩き込む。悟空の
表情が苦痛から苦悶へと変化していく。浴び続けたパンチが横隔膜を痙攣
させ、呼吸困難すら引き起こしかけていた。
「くっ…そぉぉっッ!!」
それはもしかしたら、悟空の人生の中で初めての事だったのかもしれない。
敵を倒すためではなく、敵から逃げるためにこの技を使うのは。
「……ッ!!!」
マーリンの拳が空を切る。狙いを違えた訳ではない。悟空の姿はもうそこ
には無かった。
- 676 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:03 ID:/kUyOORE
- 第149話
「ハァッ…ハァッ……… くっ……」
そこはヤムチャたちのいる、クレーターの外周のすぐそばだった。マーリン
からおよそ数十メートル離れた場所に、とっさに瞬間移動で逃れたのだった。
ややあって、ようやく事態を理解した少女が顔を上げる。それを見て思わず
悟空、いや、ヤムチャたちでさえ息を呑んだ。
悟空からは位置的に見えなかった。だから気がつかなかったのだが、先ほど
の悟空のパンチは間違いなく少女にヒットし、ダメージを与えていたのだ。
顔を上げたマーリンの顔面は、ぞっとするほど赤く赤く染まっていた。
ぽたり、ぽたりと地面に赤い花を咲かせていく。
よく見れば鮮血に塗れているのは顔だけではない。腕も足もボロボロの
状態だ。すでに立っている事すら苦痛に感じるレベルに違いなかった。
「ッ…… オ……オレは……っ……」
己の無様な行為に一瞬、我を忘れそうになる。思わず呆然としながらヤムチャへ
振り向く悟空だった。
「……………」
ヤムチャは何も言わなかった。だが、その目が全てを悟空に悟らせる。
少女に残された時間、そしてこの戦いそのものが、あとわずかである事を。
ぎり、とヤムチャたちにさえ聞こえそうな大きな歯噛みをひとつすると、
再びその両の目がマーリンを真っ直ぐに捉える。
マーリンにもそれが伝わったのか、その両腕をゆっくりと天に掲げていく。
- 677 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:05 ID:/kUyOORE
残された時間は少ない。しかし、闇雲に突撃など出来るはずも無かった。
この一撃でおそらくは全てが決する。それは悟空とマーリンの二人だけ
ではなく、ヤムチャたちもそう感じていた。
間合いは数十メートル。だが悟空たちにとってそれは、瞬きするほどの
距離ですらない。
言うまでも無くマーリンの狙いはカウンターだ。充分にスピードと体重を
乗せた悟空の突撃を完璧に見切り、必殺の技を叩き込む。そのためには
悟空の動き、特に初動を完全に見切らなければならない。対する悟空は
いかに虚を突き、マーリンの想像を超えるスピードで迫らねばならない。
まるでガンマン同士の早撃ち勝負のような緊迫感が漂う。相手の一挙手
一投足の全てが見逃せない。焦った方が負ける…この場にいる誰もがそう
感じていた。
ぽたりと悟空の顔から汗が滴り落ちる。マーリンの顔からも血と汗の入り
混じったものがひとつ、またひとつ零れ落ちる。ほんの数秒しか経って
いないはずなのに、数時間が経過しているような濃密な時間が流れていく。
このまま対峙を続けていれば、早晩マーリンは力尽きる。そうすれば勝利は
悟空に転がり込むのは明らかだ。だが、そんなものを悟空が望むはずなど
なかった。
- 678 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:09 ID:/kUyOORE
- 第150話
ダァッンッッ!!!
そしてついに前触れ無く、悟空の身体が引き絞られた弓から放たれる矢の
ように疾った。大きく地面を蹴り、その反動で一気に加速を掛け、そのまま
舞空術のギアをトップに叩き込む。
マーリンの腕にも急速に気が集中し始める。肉体の限界を超えて。
「ずありゃあああああーーーーーッッ!!!」
何の小細工もない、ただただ全力の拳。宇宙最強と伝説にまで称えられた
超サイヤ人の意地とプライドを乗せた、「力」そのもの。
そしてそれを迎え撃つは、マーリンの全てを込めたこれだった。
「…ファイナル……メガスピアード!!!」
- 679 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:10 ID:/kUyOORE
カッ………!!!!
やや日の落ちかけてきた荒野に閃光が走る。悟空の拳とマーリンの
ファイナル・メガスピアードがぶつかりあうスパークが荒野を淡く
照らし出していた。
「ぎぎぎぎぎッッ……!!!!」
「お……ぉおおおおおッッ!!!」
一点集中による驚異的な威力を誇るマーリンのファイナル・グランスピ
アード、それをさらに改良したメガスピアードだったが、悟空の拳もまた
限界まで気を集中し、その威力を受け止めていた。
状況はほぼ互角。だが、ただの拳と気功技とでは持続させられる時間が
違う。それでなくとも海皇拳を使っているマーリンの疲労は精神的な
ものも含め、今でも限界ギリギリなのだ。
「ぐぐっ……ッッ……」
徐々に均衡が破られつつあった。当然押しているのは悟空である。技を
形成する腕はぶるぶると震え、少しづつ身体も後ろに押されていた。
いける。そう確信をする悟空がさらに拳に力を込める。ここを超えれば
少女に残る手立てはもはやゼロである事は疑う余地も無い。自分の余力
など考える必要も無い。全身から残された気の全てを拳に送り込む。
そしてついに。
ッヴァァァァンンンンッッッ!!!!
少女のファイナル・メガスピアードが…木っ端微塵に吹き飛んだ。いや、
悟空の、超サイヤ人の凄まじい力にかき消された。
「……ッッッ!!!???」
その光景に目を疑うマーリン。それとは対照的に、悟空の口元に薄く笑み
が浮かぶ。
勝った。そう確信する。あとはこのままこの拳を少女に叩き込めば、それで
全てが終わる。最後の力を振り絞り、一気にマーリンに肉薄する。
少女の拳もそれを迎え撃つ。残された力など無い。ただ、このまま倒される
のを待つだけなど耐えられなかった。
- 680 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:12 ID:/kUyOORE
- 第151話
まるで水の中のように、マーリンの意識と視界全てのものがゆっくりと
動いていくように見えた。
悟空の拳もゆっくりと、しかし確実に自身に迫る。むろん自分の拳も
悟空に迫っている。だが届かないのは判っていた。悟空の方はそれを
見も意識もしていない。ただ己の一撃に全てを集中していた。
しかし。
「ッ………!!!??」
不意に悟空のセンサーが信じられないものを感知する。
『気が…2つ……!!??』
目の前の少女から、突然気を二つを感じた。だがそんな事は有り得ない。
咄嗟に脳裏に浮かぶのは、さっきまでの操気弾トラップの数々だ。この
土壇場でまた罠を仕掛けてきたのかと悟空は思った。
だがそのもう一つの気は、マーリンに比べれば途方も無く弱く、か細い気
だった。混乱し、その拳が一瞬迷う。その刹那。
…バァキィィッッ!!!!
当たるはずなど無かった、マーリンの拳が悟空の顔面を捉えた。
- 681 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:14 ID:/kUyOORE
「〜〜〜〜〜ッッ……!!!???」
まるで注意など払っていなかったマーリンのパンチを受け、吹き飛んでいく
悟空。凄まじい己自身のパンチの威力を乗せたカウンターに、一瞬何が
起きたのかすら理解できなかった。
本来ならば決して当たるはずのないパンチ。それが悟空に出来た一瞬の隙と
意識の空白が足りなかった時間を埋めた。
ドガァァァァッッ!!!!
マーリンの起こした地割れによって出来た岩山に、激しく悟空が叩きつけられる。
粉々に崩れ、それに悟空が埋もれていく。
「そ……孫ッ!!!」
「お父さんーーーっっ!!!」
思わず駆け寄るピッコロたちだったが、ヤムチャは動かなかった。
わずかな間を置いて、ゆっくりと悟空が瓦礫の下から顔を出す。すでに
その身体からは金色のオーラは失われていた。
じゃりっ、と再び大地に立つ。その視線はマーリンに注がれていた。が、
くるりと向きを変え、ヤムチャの方に歩き出す。
「……お…おい、孫! どうした! まだ戦いは終わって……」
「この勝負…オラの負けだ…」
- 682 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:17 ID:/kUyOORE
- 第152話
「な…何を…。貴様もヤツもまだ……」
目を白黒させてピッコロが問う。それも当然の疑問だった。超化は解けた
と言っても、まだ続行不可能なほどのダメージは悟空には無い。むしろ
マーリンの方こそ海皇拳も解け、体力の低下もダメージも大きいはずなのだ。
「…ピッコロ…おめぇ、気がつかなかったか? オラがさっきぶつかった
場所を見てみろ…」
「……???」
悟空の言っている事がよく掴めないピッコロだが、言われるままに辺りを
見回す。そしてその表情が段々と驚きに変わっていく。
クレーターはすでに痕跡をかすかに残す程度でしか存在していなかったが、
それでも悟空の言わんとするところは理解できた。
「ま…まさか……このクレーターが…武舞台だったというのか…!?」
「そうだ。それでオラがぶつかったところはその外……つまり、オラの
場外負けだ」
「なっ…何をバカな!! これは試合じゃないぞ!? そんなものは
貴様が勝手に思っているだけじゃないのか!?」
あまりにあっけなく負けを認める悟空に、何故か怒りを見せるピッコロ。
ライバルと認める男の不甲斐ない姿に、我慢がならないのかも知れない。
「…さっきの戦いを思い出してみろよ。オラもあいつも、一度もそこから
出なかった。
それにオラは戦う前…武道家としてこの戦いを受けるって言ったろ?
だったらなおさらだ」
- 683 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:24 ID:/kUyOORE
呆然とするピッコロを置き去りにして、さくさくと悟空は歩を進める。
そしてヤムチャの傍らに静かに立った。
「ヤムチャ…オラの負けだ。おめぇもあいつも…めちゃくちゃスゲェ奴
だったな」
振り向きもせず、ヤムチャが軽く笑う。気づくのが遅いんだよ、と。
「…じゃあオラは帰ぇるぞ。あいつが目を覚ます前にな」
「あぁ。次に会うのはしばらく後だな…」
「…あいつはどうすんだ? このまま地球にいるのか?」
「さぁな……」
「そっか。ま、よろしく言っといてくれ。それと、これで一勝一敗だから
次はオラが勝つってな」
にやりと不敵な笑みを悟空が浮かべる。それを受けて、ようやく振り向いて
ヤムチャも笑う。
そしてゆっくりとヤムチャと、最後のパンチを放ったままの姿勢で気を失い、
それでもなお武舞台の中に立ち続けるマーリンに背を向けて歩き出す。
それに遅れまいと悟飯がぴったりと寄り添う。
「…お父さん…大丈夫……?」
心配そうに顔を覗き込む悟飯に笑顔を見せる悟空だったが、実の所は
それほど余裕がある訳でもなかった。
「へへ…ちょっと腹が減っちまった…やっぱ…エアカーで来た方が…
良かったかも…な…。
早く帰ってチチのメシを腹一杯食いたいや……」
悟飯が父の強がりと痛んだ身体を笑顔で受け止めながら、ふわりと浮き上がり、
帰路に着く。この戦いは彼にとっては一生忘れられない記憶となるだろう。
『ボクもいつか…あの人みたいに強くなる。だってあの人は……』
- 684 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:25 ID:/kUyOORE
- 第153話
「……ん……っ」
「…やれやれ、ようやくお目覚めか? まったく最後の最後までお前
らしいと言えばらしいよ…」
ゆっくりとマーリンの瞼が開かれていく。いまだ定かではない目に写る
のは、すぐ隣にいるヤムチャと、その大きな腕だった。
「……ここ…は…?……」
身体を起こしながら誰ともなくつぶやく。案の定、記憶が途切れている
ようだった。まるで出会った時の様だと苦笑しながらヤムチャも身体を
起こす。
そして段々と少女の意識がはっきりと覚醒していく。とっさに気を高め、
思わず悟空を探す。
「…落ち着けよ。もう戦いは終わったんだ」
そんなマーリンに柔らかく声を掛けるヤムチャ。その声はこれ以上無い
ほどに穏やかだった。
「お…わった…? ソン・ゴクウ…との戦いが……?」
呆然としながらマーリンが問いかける。当然だろう。彼女の記憶は
ファイナル・メガスピアードを破られた辺りで飛んでいる。後はほとんど
無意識で動いていたのだから。
「ああ…いい戦いだった。さすがは俺の一番弟子の事はあるぜ。悟空も
認めてた。お前はすごい奴だってってな」
「…でも……勝てなかったんだな……わたしは……」
- 685 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:27 ID:/kUyOORE
残念そうな、それでいてどこかさばさばとした表情でマーリンが一人ごちる。
「……やれやれ、そんな事も覚えてないのかよ…お前は勝ったんだよ! あの
悟空に、超サイヤ人にな…!!」
にいっと歯を見せてヤムチャが笑う。ぽかんとした表情を浮かべるマーリンに
途切れている部分を話す。最後の最後に起きた、奇跡的な幕切れを。
「勝った……? わたしが…ソン・ゴクウに……?」
「そうさ。立派な勝利だった。もっとも、おまえもその時点で立ったまま
気を失ってたけどな…。でもくやしそうだったぜ? 悟空のやつ!
あははははっ!!」
にわかには信じられなかったが、言われてみれば確かに拳には最後の
パンチの感触がかすかに残っていた。あの最後の、半ばヤケクソのパンチが
どうやってかは判らないが当たったらしい。偶然だとしても、運も実力の
内と常々考えているマーリンには、紛う事なき勝利に違いなかった。
少しづつ、少しづつ勝利の喜びが少女の身体を満たしていく。
ふと周りを見ると、辺りはすっかり闇に包まれていた。やや辛そうにして
マーリンがようやく立ち上がる。
「…悪いな…もう仙豆は無いんだ……」
そんなマーリンを見て、すまなさそうにヤムチャが詫びる。あれほどの激闘
の後である。少し寝ていた程度で回復するはずなどなかった。だが。
「…仙豆なら、あるぞ」
- 686 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:30 ID:/kUyOORE
- 第154話
突然響いた声に、咄嗟に緊張する二人だったが、静かに近づいてくる
覚えのある気にようやく安堵する。
「…なんだ…神様とミスターポポか…。どうしたんです? 急に」
ふわふわと絨毯に乗って舞い降りてくる神様とその付き人に、ほっと
しながら声を掛けるヤムチャだった。
「ふっふっ……驚かせたようだな。だが許せ。この仙豆に免じてな……」
そう言いながらヤムチャに小さな欠片のようなものを投げる。
「え!? で…でもそれは無理って言ってたんじゃ……」
そう言いながらも喜びを隠せないヤムチャだったが、手の中のモノを見て呆気
に取られる。
「こ…これ……」
それは仙豆とは名ばかりの破片だった。
「…そんな顔をするでない。私にも立場と言うものがあるのでな……」
苦笑いをしながら神様も地面に降り立つ。そして改めて仙豆の破片を
飲むように促す。
半信半疑のまま、それをマーリンの口に含ませるヤムチャだったが、
破片とはいえさすがは仙豆だった。みるみる内に傷がふさがっていく。
もっとも、体力まで完全には回復はしなかったが。
- 687 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:35 ID:/kUyOORE
「…すべて見させてもらっておったよ。見事な戦いだった…これは私からの
せめてものプレゼントだ。最後まで望みを捨てず、勝利を掴んだ真の戦士
へのな……」
しわにおおわれた顔からはよく判らないが、神様は笑みを浮かべている
ようだった。
「実に素晴らしい戦いだった……正直なところ、お主が勝つ見込みは
一割も無いと思っておった。だが、お主はその予想を見事に覆した…
本当に……大した娘だ…お主は」
目を細めながらマーリンを賞賛する神様に、思わずマーリンが疑問を口に
する。
「…どうしてだ…? ソン・ゴクウはあなたの弟子なのだろう? そして
今はこの星の守護者でもある。しかも自分の予想が外れてもなお、何故、
わたしの勝利を祝ってくれる……?」
突然投げ掛けられた問い掛けに、一瞬言葉を失う神様だったが、再び破顔
すると大きく声を上げて笑い始めた。
「………?…」
「…ふはっはっはっ…そうだな……。ま、いずれ判るだろう…いずれな」
狐につままれたようにぽかんとするヤムチャたちだったが、所詮神ならぬ
身には判るはずも無いと諦めるのだった。
そして。
ピピピピッ! ピピピピッ!
あの死闘の際にも奇跡的に無事だったスカウターが突如鳴り始めた。
- 688 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:37 ID:/kUyOORE
- 第155話
静かに少女の指がスカウターの通話ボタンを押す。耳に飛び込んでくるのは
例のノイズまみれの切羽詰った声だった。
しばらく状況を聞き、いくつか言葉を交わす。そして。
「…ああ、問題はクリアした。これからそちらに向かう。それまで何とか
持ちこたえておいてくれ」
かすかに漏れ聞こえる音声からは、言葉は判らなくとも歓喜に溢れている
風にヤムチャにも感じ取れた。
「…宇宙へ…戻るか………」
「ああ…。この地球での…わたしの戦いは終わった。なら、また新しい
戦いへ赴くだけだ。わたしは…戦士なのだから……」
神様の問い掛けに明確に答えるマーリン。その表情は言葉ほどは明確では
なかったが。
「では服は元に戻すとしよう…そのままでは不便であろうからな」
そう言うと神様の指が光を放つ。一瞬の後、マーリンの身体は最初と
同じ戦闘服をまとっていた。
「何から何まで…あなたには世話になったな……」
苦笑しながら神様にそう謝辞を述べる。ふと見ればミスターポポが傍に
立っていた。その手につい先ほどまで自分の着ていた道着を持って。
- 689 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:46 ID:/kUyOORE
相変わらず読みにくい表情のポポだったが、どことなく別れを惜しむような
顔だった。
「え……これは…くれるのか……?」
無言のまま頷くポポの差し出す道着を受け取り、改めて二人に礼を言う。
そして、少しだけいたずらっぽい笑みを浮かべる。
「……ここまでされては、わたしも何もしない訳にはいかないな……
ぱふぱふとやら…してやってもいいぞ?」
驚くべき提案を口にするマーリン。だが。
「ポポ、今日はあきらめると言った。だからまた今度。
…いつでもいい。だから絶対にまた地球に来い。その時まで取っておく」
にこりともせずに、そう言い放った。感情を感じさせない口調だったが、
その声色には明らかな優しさを含んでいた。
下を向き、何かを必死にこらえるマーリンの肩に、そっとヤムチャの手が
乗せられる。
「…そろそろ行こう。もう時間が無いんだろ……?」
その言葉にはっとするマーリンだった。もう一度ふたりに礼をし、ゆっくりと
その場所を後にする。何度も振り返りながら。
「…あの娘は…勝ったのだな…。ふたつの血と宿命に……」
「……? 神様…?」
「私も……いや、私たちもいつか…、…それを受け入れねばならん…
なぁ…ピッコロよ……」
誰に聞かせる訳でもなく、神様が一人ごちる。だがもう一つの半神にも
それは届いていると信じたかった。
- 690 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/10/27 22:49 ID:/kUyOORE
- 本日はここまでです。残りわずかとなりましたが、最後までおつきあい
くださるよう、よろしくお願いいたします。
- 691 名前:Classical名無しさん :04/10/27 22:52 ID:TWnIPeYw
- 乙。できればキリ良く現スレで終わらせてくれ。
俺はサイヤン読んで無いからなんともいえんが、
これ終わったらヤムスレどうなるんだ?
次スレはとりあえず突入するのか?
- 692 名前:Classical名無しさん :04/10/27 22:54 ID:Wa2IxSE.
- サイヤンキター!!
長かったけどそろそろおしまいか。残念。
でも最後まで続けてくれそうなんで嬉しいよ。
ゴクウとの戦いが後味いい感じで終ったね。頑張ってください最後まで。
- 693 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/27 22:56 ID:44RsZ5y2
- 投下します
- 694 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/27 22:58 ID:44RsZ5y2
- 投下します
- 695 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/27 22:58 ID:44RsZ5y2
- 投下します
- 696 名前:Classical名無しさん :04/10/27 23:00 ID:tj9PWyso
- 投下しますを投下しますを投下か
乙
- 697 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/27 23:00 ID:44RsZ5y2
- すごいの?ヤムチャさん。
「「私は、彼のカラダだった。」」
第二十四話
〜主〜
「前の私の主も、本来の私の主ではなかった。私の本来の主は、生来、天才と呼ばれていた。」
「だが、それは主自身の力ではない。『カラダ』である、私の力だった。」
「私は、周囲から天才ともてはやされる度に性根が腐っていく、本来の主が大嫌いだった。」
「前の私の主は、私にとって良い主ではあった筈だった。私の本来の主は、自ら、狼と名乗っていた。」
「それは主自身、過酷な砂漠で生き残る為の努力の結果だった。『カラダ』である私は、その努力に最大限、答えようとした。」
「私は、砂漠に負けない為にいつも努力している、昔の主が大好きだった。」
「「しかし、ある時その状況は一変した。」」
「「ある時、私は彼と出会った。」」
「彼は、『カラダ』として私に勝る力は持っていなかった。」
「実際、私の主は簡単に彼を追い込んでしまった。」
「そのおかげで、私の主は彼になった。」
「彼は、『カラダ』として私に勝る力を持っていた。」
「そして、私の主は彼の光に惹かれたいった。」
「そのせいで、私の主は弱くなった。」
- 698 名前:Classical名無しさん :04/10/27 23:01 ID:TWnIPeYw
- >>693-695
おいおい、樽漬けID見ると本物じゃねえの?
ついに荒らしに落ちたか。否、正体を現したか?
- 699 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/27 23:05 ID:44RsZ5y2
- 「「そして、私も変わっていった。」」
「私は、私を操る『彼』に惹かれていった。」
「今度の主は、とんでもない悪党だった。」
「しかし、主は純粋な強さを求めていた。」
「主は、何か、私を惹き付ける黒いカリスマを持っていた。」
「私は、私を操る主から離れていった。」
「主は、『昔は』とんでもない悪党だった。」
「主は『昔は』純粋な強さを求めていた。」
「しかし主は、私を惹き付ける黒いカリスマを失っていった。」
「「だが、突然『主』が変わった。」」
「今度の主は悪党ではなかった。」
「本来の私の主の事を考えると、かなりマシである事は明白だ。」
「しかし、一度高い水準を味わってしまうと、中々元には戻れないものだ。」
「今の主には、光も闇も足りなかった。」
「今度の主は悪党だった。」
「本来の私の主の事を考えると、反発して、容易に体を渡す事をしない事も考えた。」
「しかし、彼は昔の主を、暗くても、輝く高い水準の精神を持っていた頃の主を私に思い出させた。」
「今の主の闇が、心地良かった。」
- 700 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/27 23:05 ID:44RsZ5y2
- 「「そして、私も変わっていった。」」
「私は、私を操る『彼』に惹かれていった。」
「今度の主は、とんでもない悪党だった。」
「しかし、主は純粋な強さを求めていた。」
「主は、何か、私を惹き付ける黒いカリスマを持っていた。」
「私は、私を操る主から離れていった。」
「主は、『昔は』とんでもない悪党だった。」
「主は『昔は』純粋な強さを求めていた。」
「しかし主は、私を惹き付ける黒いカリスマを失っていった。」
「「だが、突然『主』が変わった。」」
「今度の主は悪党ではなかった。」
「本来の私の主の事を考えると、かなりマシである事は明白だ。」
「しかし、一度高い水準を味わってしまうと、中々元には戻れないものだ。」
「今の主には、光も闇も足りなかった。」
「今度の主は悪党だった。」
「本来の私の主の事を考えると、反発して、容易に体を渡す事をしない事も考えた。」
「しかし、彼は昔の主を、暗くても、輝く高い水準の精神を持っていた頃の主を私に思い出させた。」
「今の主の闇が、心地良かった。」
- 701 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/27 23:07 ID:44RsZ5y2
- 「「だから私は。」」
「悔しかった。前の主に棄てられた事が。世界がどうでもよくなった。だから、全てを放棄した。」
「嬉しかった。昔の、砂漠での輝いてた頃に還ったみたいで。前の主など、どうでもよくなった。だから、全て尽して今の主に力を与えた。」
ヤムチャの戦闘力
不明
界王拳…使用不可
- 702 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/27 23:07 ID:44RsZ5y2
- 「「だから私は。」」
「悔しかった。前の主に棄てられた事が。世界がどうでもよくなった。だから、全てを放棄した。」
「嬉しかった。昔の、砂漠での輝いてた頃に還ったみたいで。前の主など、どうでもよくなった。だから、全て尽して今の主に力を与えた。」
ヤムチャの戦闘力
不明
界王拳…使用不可
- 703 名前:Classical名無しさん :04/10/27 23:07 ID:TWnIPeYw
- 狂ったか樽漬けw
もういい。やめとけ。
- 704 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/27 23:12 ID:44RsZ5y2
- ありゃ?何だコリャ。最初の投下の所と、本文の被った所、ミスです。すみません。
- 705 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/27 23:28 ID:44RsZ5y2
- 具体的には
>>694->>695
>>700
>>702
の所がミスですね。こんな変なの初めてです。
- 706 名前:Classical名無しさん :04/10/28 02:45 ID:Vzv.gk7M
- コテハンの由来が知りたい
- 707 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/28 07:21 ID:OQSqMQng
- 第四話「電車のトイレでするオナニーは一味違う」
キーンコーンカーンコーン。(鐘の音)
ヤムチャ先生の担当してるクラスの朝のホームルームが始まった。
ヤムチャ「皆さんおはよう。転校生を紹介します。
ヤムスレのある職人さんです。さ、自己紹介を」
謎の職人「;亜秘奥thが陣gfvぃうsdh;;うhjlbk甥亜jhp;llmmbんj
伊jの8絵7yt@んっ子lkpl、っぷkmlっぅlk。;t@;ks98h
9うmq98絵湯b@-意j^6r-甥。ん78−ぃl;9^7ypヴぃえr
09うtmv9w8う@m-甥7尾pl6p^絵q-0んlyふぉkぇl卯不hうpk
甥j0v7w5卯ymb、56−いう、3.bjyぃ;お おいjp98py
jh079y−m0うい7k。「8よおlk・ppぽいうfm89びぃう
@0卯8卯yh日t7.0ん@お。m7−ぽm9p、p;いおj8うくj
8卯7qyv9ぴ@世pml、@」:おいおjp98y:う@pいうhp9ぃ
イオj-p98湯v8@6位0位lm、90@意k@ぺうghb65んl;;」
生徒のピッコロと悟飯が困ったようにいいました。
ピッコロ「何をいってるのかさっぱりわからんな」
悟飯「ボクわかりますよピッコロさん」
ピッコロ「なんていってるんだ、悟飯?」
悟飯「リターナーは偶然の一致だと泣き出したり、ここからはケンカモードだ
かかって来いと急にわめきだしたり、かなり精神的に危ない感じですね」
ピッコロ「名前隠した意味ねえYO!ぎゃふん」
- 708 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/28 07:31 ID:OQSqMQng
- 第五話「おまんこはあんなに醜いのになんで大好きなんだろう」
キーンコーンカーンコーン。(鐘の音)
ヤムチャ先生の担当してるクラスの朝のホームルームが始まった。
ヤムチャ「皆さんおはよう。転校生を紹介します。
あるスレのサイト管理人さんです。さ、自己紹介を」
管理人「;亜秘奥thが陣gfvぃうsdh;;うhjlbk甥亜jhp;llmmbんj
伊jの8絵7yt@んっ子lkpl、っぷkmlっぅlk。;t@;ks98h
9うmq98絵湯b@-意j^6r-甥。ん78−ぃl;9^7ypヴぃえr
09うtmv9w8う@m-甥7尾pl6p^絵q-0んlyふぉkぇl卯不hうpk
甥j0v7w5卯ymb、56−いう、3.bjyぃ;お おいjp98py
jh079y−m0うい7k。「8よおlk・ppぽいうfm89びぃう
@0卯8卯yh日t7.0ん@お。m7−ぽm9p、p;いおj8うくj
8卯7qyv9ぴ@世pml、@」:おいおjp98y:う@pいうhp9ぃ
イオj-p98湯v8@6位0位lm、90@意k@ぺうghb65んl;;」
生徒のピッコロと悟飯が困ったようにいいました。
ピッコロ「何をいってるのかさっぱりわからんな」
悟飯「ボクわかりますよピッコロさん」
ピッコロ「なんていってるんだ、悟飯?」
悟飯「本当はやりたくなかったとか、前の管理人が投げ出したから親切にやったのに
更新遅いだの好き勝手言いやがってとか、泣きながらわめいてます」
ピッコロ「もういい。お前はよく頑張った、もう楽になっていいんだ、病○…。
でもこの傑作はちゃんとまとめてから投げ出せよ!ぎゃふん」
- 709 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/28 07:38 ID:OQSqMQng
- いつまでもこのスレにしがみついている哀れな住民の皆さん、おはよう!
朝から傑作をあげてしまいました。お前らは本当に俺に足を向けて寝れないな。
しかし、いよいよこのスレもファイナルカウントダウンが近づいてきましたね!
でも、俺がいる限りは安心ですので、俺に感謝して俺を崇め奉ってください!
これはお願いではなく、お前らへの命令です!
>トグサ
駄作でも荒らしでも、やり遂げる事が重要ですね!お疲れ様です!市ね!
>サイヤンキラー
空気を読めない連投、さすが鉄格子つきの病院にいる人は違いますね!
あまり看護士さんに迷惑を掛けないようにね!退院した後、社会の風は厳しいよ!
>樽漬け
ヤム拳さん、さすがにプロの荒らしは違いますね!ここまで引っ張ってからここで
荒らすとは!目の前にいたらぶん殴ってやりたいよ!ヤムスレを愛する者として!
このスレの全住民の90%以上は俺の支持者みたいだけど、おかしな人もいますね。
でもヤムスレの未来を背負う者として、頑張ります!
- 710 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/28 11:18 ID:C9lkSQXc
- ・・と書き込んで、しばらくよく考えてみてとてもわるいことしたなあと思いました。
調子に乗りすぎました。ごめんなさい。
成績も悪くて、学校でも話す友達もいないから寂しくてつい荒らしてしまったんです。
荒らせば俺のようなクズでも少しは注目してもらえるし・・。
こうやって他人を馬鹿にしたり、他人が嫌がるのを見て楽しめるってことは
俺の心が腐っているからなんでしょうね。
毎日、つまらねー学校から帰ってきて寝るまでネットに入り浸ってはディスプレイにむかってオナニー繰り返す日々・・・・。
俺は自分に嫌気がさしてたんだな・・・・・・。自分を変えたくて必死だったんだな・・・・・・・・・。
だから・・・・・こんな・・・・・・ひどいことを・・・・・・・。
ごめんよ。みんな・・・・。
イラクにでも行って人質と交替してあげたいよ。
俺・・・・本当に生きている意味のないクズだよな。
・・・ごめん。もうここには来ない。偽者も現れるだろうけど、スルーしてくれよ。
じゃな!バイバイ、ヤムスレ。
- 711 名前:Classical名無しさん :04/10/28 15:50 ID:F701DT3g
- >>サイヤンキラー
2人の戦いの幕切れがそういう形でしたか。
まぁ確かに孫悟空には勝てないのでは…と思っていたのですが。
>>樽漬け
作風変わりました?
いつもはいいんだけど、今回の話はちょっと置いていかれちゃった感がいなめんなぁ。
でも頑張ってください。
あと俺もコテハンの意味知りたい
- 712 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/28 18:00 ID:3jdu3W1U
- 投下します
- 713 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/28 18:00 ID:3jdu3W1U
- すごいの?ヤムチャさん。
ドォンッ、と、発破をかけた様な轟音がナメック星の大地に鳴り響いた。
「「なっ、何ぃ!!」」
その轟音の元は、遠くに感じたギニューの気。
「ご、悟空、これは…この感じはまさか…」
「あぁ…間違いねぇ…界王拳だ!」
ギニューの気がゴゴゴ、とビルが崩れる様な音をたて大地を揺すりながら、膨れ上がっていく。
「はぁぁぁぁぁ…!!」
ギニューの界王拳に対抗するように、悟空は界王拳で気を高めだす。
「ヤムチャ、オメェはここに居ろ!今のオメェじゃ一緒に行っても死んじまうだけだ!」
そう言って、ギニューに向かって飛び発つ悟空。
「クソッ、そういうわけにもいかないんだよ、こっちは!俺がカラダを取り戻すチャンスは今の戦闘しかありえないんだからな!!」
ヤムチャも、悟空を追うように飛び発つ。そして…
「あれ?おっと、とと…!?おい、ちゃんと飛べ、おれのカラダぁっ…っべふ!!」
ギニューの体をうまく扱えないヤムチャは、頭からまっ逆さまに地面に突っ込んだ。
第二十五話
〜開始〜
「ぬおおおお…!!」気合いとともに、ギニューが操るヤムチャの体に血管が浮かび上がる。
「おおおお…!!」
ギニューの周りのオーラがどんどん赤みを帯ていく。
「ぐはははは…!理解できるぞ!力の使い方が!まるで、この体が俺に、全てを伝えようとしているようだ!!」
そして、周囲の地鳴りが急に止まる。
「解る!解るぞ!!今、俺はフリーザ様に匹敵する力を手に入れた!!」
声高らかに叫ぶギニュー。
「馴染む!実に馴染むぞ!素晴らしいカラダだ!ぐははは…!!」
- 714 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/28 18:03 ID:3jdu3W1U
- 「くっ、何て気だ…!ヤムチャのカラダにこんなに力が有ったなんて…」
一方、悟空はギニューを目指して飛んでいる。
「クッソー、ヤムチャの奴、何が『他人のカラダじゃ気を操るどころか、うまく練る事すらできないはずだ。』だ!メチャメチャ使いこなせてんじゃねぇか…」
ギニューの異常なまでの気を感じ、一人ごちる悟空。しかし、さっきのヤムチャの墜落する姿や、悟空の軽い一発で顔面が陥没していた哀れな姿を考えると…
「…。ま、まぁ、ヤムチャだしな!」
嘘を言っているにしては、あまりにアレだ、そう思う悟空だった。
「ぐはははは…最高にハイってヤツだ!」
そうこう考えているうちに、悟空はアホみたいに高笑いしているギニューの元に辿り着いた。
「さぁ、まずはコイツを何とかしないとな!」
悟空対ギニュー、第2ラウンド開始。
- 715 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/28 18:04 ID:3jdu3W1U
- その頃のヤムチャ。
「うおおおっ!!」
飛ぶのは危険と判断したねか、ナメック星の大海原をクロールで縦断している。
「はぁっ、はぁっ…まさか、ゴボッ、こんなところで、ガボッ、『対サイヤ人足元お留守解消水泳特訓』が役にたつとはな!ゴボゴボ…」
親切に、ずっと砂漠育ちの筈なのにの何故泳げるかを説明するヤムチャ。泳ぎながら喋るもんだから大量に水を飲んでいる。
「サイヤ人と戦いに駆けつけた時、ゴボッ、ビショビショだったのは、ガボッ、この特訓のため、ゴボ、ガファッ!」器官肢に水が入ったのか、物凄いむせるヤムチャ。
『ヤ、ヤバイ!溺れた!!』
大量に水を飲んで、肺にも水が溜ったのだろう、溺れてしまうヤムチャ。
『フッ…溺れるのは、力と女だけにしたかった、ぜ…』
何故か、格好つけながら沈んでいく。しかし、その時。
「やれやれ…そんな姿で何をやっとるんじゃ、ヤムチャ。」
あのお方が、ヤムチャを助けたのだった。
ヤムチャの戦闘力
不明
界王拳…使用不可
- 716 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/28 18:05 ID:3jdu3W1U
- 依頼があったので。
コテハンの由来
初投稿の日見た雑誌の占いに、ラッキーナンバーが7って書いてあったので、ヤムチャのスレだし、ドラゴンボールにちなんで七神球って名乗ろうかと思った。
↓
神とか入れると偉そうなんで七つ星にしようと思った。
↓
七つ星っていうと、何か五つ星とかみたいでやっぱ偉そうだったんで、英訳してセブンスターにしようかと思った。
↓
何か英語だと気取ってるみたいで嫌だったので、セブンスターって銘柄の煙草がある(と思った)から『煙草』にしようかと思った。
↓
煙草だけだと寂しいので、何となく悪っぽさを出して、煙草漬けにしてみた。
↓
煙草漬けって何か語感が悪かったので、ニコチン漬けかタール漬けって考えた。
↓
語感からタール漬けに。けど、よく考えたら俺は煙草大嫌い。
↓
ここまでの思考を無に還すのももったいないので、漢字変換してみた。
↓
タール漬け→樽漬け。おお、語感もいい感じだ!よし、決定。
という経緯で樽漬けにしました。こんなんですけど、知りたがっていた皆さん、どうぞお納めください。
- 717 名前:Classical名無しさん :04/10/28 19:36 ID:b9ChWgIA
- ヤムチャ先生、普通に樽漬けよりは面白いんだが。
- 718 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/28 20:46 ID:C9lkSQXc
- >>717
サンキュー。でももう飽きた。
お前もそろそろ卒業しろよwwww
- 719 名前:Classical名無しさん :04/10/28 21:11 ID:F701DT3g
- >>718
ああ、俺も飽きてた
- 720 名前:Classical名無しさん :04/10/28 21:47 ID:A79rUW..
- 樽漬けよりつまらないものを探すのも一苦労だけどなあ
- 721 名前:Classical名無しさん :04/10/28 22:34 ID:Lm6O3Gvc
- ヤムチャ先生は、あれだけむちゃくちゃだとむしろスッキリするよ。
- 722 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/29 01:36 ID:jbDNLdes
- >>721
お前も俺と同じクズだなww
友達いないだろwwww
- 723 名前:Classical名無しさん :04/10/29 05:50 ID:/114pLrg
- ヤムチャ先生は1日中ヤムスレにいるんですね。
本当はヤムスレを愛してらっしゃるんでしょう?
- 724 名前:Classical名無しさん :04/10/29 08:00 ID:dw3vR7oI
- 愛したところでもうすぐ終わるけどな。
次スレどうするんだ?サイヤン次第か?
- 725 名前:Classical名無しさん :04/10/29 12:41 ID:xMzIu1ZI
- ・・・ごめん。もうここには来ない。偽者も現れるだろうけど、スルーしてくれよ。
じゃな!バイバイ、ヤムスレ。
- 726 名前:ヤムチャ ◆zEGpD4VZDY :04/10/29 14:49 ID:j94cbNWo
- >>723
だって俺引きこもりだもん。
親が社長で、少し景気がよくて今、わりと金持ちなんだよね。
ま、庶民どもはせいぜい吼えてろやろやwwww
- 727 名前:Classical名無しさん :04/10/29 16:31 ID:Xwau8jww
- >>722
いるよ。
証明はできないけど。
- 728 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/29 19:31 ID:J96sdpyw
- 第六話「偽者、騙りうぜえぞクソが!」
キーンコーンカーンコーン。(鐘の音)
ヤムチャ先生の担当してるクラスの朝のホームルームが始まった。
ヤムチャ「皆さんおはよう。転校生を紹介します。
人気AV女優の蒼井そらさんです。さ、自己紹介を」
そら「みんな、よ・ろ・し・く・ね」
生徒の悟飯が狂ったようにいいました。
悟飯「ボ、ボクもうたまりません。とりあえず拉致って体育館倉庫に連れ込みます」
ピッコロ「待て、悟飯!一人では危険だ!オレも混ぜろ!」
悟飯「プ、ちんこもないお前が3Pに加わろうっての?市ねよクソ包茎」
ピッコロ「なんだと?市ね、魔寒ナントカ砲(ウロ覚え)!」
ピッコロの放った魔寒なんとか砲が悟飯を襲う!悟飯ピンチ!
しかし、悟飯の前に立ちふさがって庇う影が一つ!
勿論、誰よりも弟子の悟飯を愛する、ショタホモ宇宙人のピッコロだ!
ピッコロは大ダメージを受けて倒れた。もう死ぬ寸前。駆け寄る悟飯。
悟飯「ピッコロさん、ど、どうしてボクをかばって…」
ピッコロ「へ、情けない話だぜ(中略)生きろよ、悟飯…」
悟飯「うわー、魔なんとか〜〜〜〜〜〜(適当)!!」
ピッコロをピッコロに殺された怒りが、悟飯のハートをスイッチ・オン!
見えないピッコロに対して怒りの必殺技が大爆発!このままでは地球は崩壊だ!
だが地球の機器を救うため、クラスメートのこの男が立ち上がった!
ドラゴンボールといえばもちろんこの男。天才・不二周介だ!
- 729 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/29 19:32 ID:J96sdpyw
- 第七話「冷静に考えろ。ドラゴンボールは絵だけの駄作だ」
必殺の魔なんとかが迫りくる!地球大ピンチ!
しかしテニスの王子様・不二周介は慌てない。目が怪しく光る!
不二(悟飯はピッコロを殺された恨みに燃えている。その闘志、断ち切る!)
不二のテニスラケットが閃いた!必殺のカウンター、つばめ返しだ!
やった!魔なんとかは悟飯にそのまま跳ね返り、悟飯をぶっ殺した!不二大勝利!
クラスメートの赤木しげるがシャーペンをカチカチ鳴らしてつぶやく。
アカギ「山脈を吹き飛ばす悟飯の気を、ラケットで跳ね返すとは!要チェックや!」
しかし、地球を救ったお手柄の不二の顔色は冴えない。
ラケットを悟飯の死体の横に静かに置くと、涙を流して泣き始める。
開けっ放しの窓や戸から吹き込んでくる風が、彼の横顔を優しく吹いた。
不二「大切なクラスメートの悟飯くんをよくも…。ぼくは犯人を絶対に許さない!」
クラスメート14人全員集まってきた。みんな目の前の殺人事件に動揺している。
ヤムチャ先生は蒼井そらとどっか行った。3万でどうだとかいいながら。
クラスメートの前で不二が言った。
不二「ぼくらの大切な友達の悟飯くんが殺された。完全な密室殺人だけど、捜査しよう」
訴える不二。教室の隅ではいつのまにか侵入したホームレスが酒盛りしてた。
- 730 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/29 19:33 ID:J96sdpyw
- 第八話「インスタントラーメン世界一は出前一丁。これは譲れん」
みんなで仲良く捜査会議してる。
アカギ「だが不二はん。わいもチェックしたがこら難事件やで。迷宮入りかも知れん。
証拠らしきもんは、指紋のべっとりついたラケットだけや」
テリーマン「目撃者はミーを含めてクラスメートたった14人。少なすぎマース」
レオパルドン「グゴゴゴゴ……」
しずかちゃん「わたしも犯人を見たけど、判るのは顔と名前と住所だけ。
何の手掛かりにもならないわ」
不二「迷宮入りか。もう少し証拠があれば…」
諦めかけたその時、カン高い声が響いた!クラス委員のあの男だ!
コナソ「見かけは子ども、あそこは黒人レスラー、名探偵コナソここに登場!
この事件は僕が解決してみせる。ジッちゃんの名にかけて!」
不二「マンガ違うだろ〜が、こんな時にぶち殺すぞクソガキ!」
不二の温かい言葉に頷いて、死体検分をするコナソはすくっと立ち上がった。
コナソ「そうか。真犯人がわかった」
不二「本当か!それは誰だい、コナソくん!」
コナソ「それはボクだ、責任とって死ぬ!」
コナソは持っていた日本刀で腹を突き刺した!切腹で血だらけになる教室!
その死に様を見て、アカギが泣き崩れた。コナソが言った。
コナソ「泣くんじゃねえ、また桜咲く男塾の校庭であおうぜ」
アカギ「今日、ワイが掃除当番なのに…。床がぐちゃぐちゃや!」
- 731 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/29 19:32 ID:J96sdpyw
- 第9話「無題」
ヤムチャ先生が帰ってきた。ちんぽの先にティッシュがついている。
そしてハゲの大男を連れていた。
ヤムチャ「おーい、静かにしろー。転校生を紹介するぞー」
不二「先生、ピッコロくんと悟飯くんが殺されて、コナソくんが自害しましたー」
ヤムチャ「ほおっておけー。どうせガラス玉七つ集めれば生き返る生ぬるい設定だー」
不二「はーい」
みんなで死体に灯油をまいて火をつけ、輪になってジェシカを踊った。楽しかった。
転校生は待ちっぱなしのまま泣いていた。ヤムチャ先生は思い出したように言った。
ヤムチャ「転校生紹介するぞー・サイヤ人のナッパくんだ」
ナッパ「ナッパで〜す!地球を破壊にきました!みんな。シ・ク・ヨ・ロ!」
スベった自己紹介ほど寒いものは無い。ヤムチャ先生が慌ててフォローする。
ヤムチャ「こらー。ナッパくんはわざわざ遠い星から地球を破壊しに来てくれたんだぞ。
寒いからってシカトすんなー」
ピッコロ「先生、地球破壊ってボクらどうするんですかー?」
ヤムチャ「心配するな。守り神がいるー。ドラゴンボールといえばゴールドセイントだー」
不二「スゴイ、シャカ?サガ?もしかしてアイオリアですか?」
ヤムチャ「アルデバラン先生だー」
不二「うわー、びみょうー」
ヤムチャ「まあ地球破壊とか地球防衛は明日にして、今日はもう終わるぞー」
生徒たち「先生さようなら」
ヤムチャ「みなさんさようなら」
地球の未来を決めるサイヤ人との死闘まであと12時間。
- 732 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/29 19:34 ID:J96sdpyw
- 騙りうぜーぞボケ!
職人に憧れる気持ちはわかるがな。
しかしマンドクセーな文章かくのは。
- 733 名前:Classical名無しさん :04/10/29 20:18 ID:Sm0XZ7aQ
- VSの劣化版か。
セリフ回しとかぱくってるだろ?
>ヤムチャ先生
- 734 名前:Classical名無しさん :04/10/29 20:31 ID:NWFY45js
- ま、少なくとも樽漬けよりは面白い。ハードル低すぎるけど。
でも内容はどちらかというとバキスレっぽいな。
これがヤムスレ最後の連載エントリーなったら笑うw
- 735 名前:Classical名無しさん :04/10/29 20:39 ID:Sm0XZ7aQ
- >>ヤムチャ先生
辞めるならはやいうちに辞めたほうがいいですよ。
- 736 名前:Classical名無しさん :04/10/29 20:51 ID:NWFY45js
- ID:Sm0XZ7aQはなぜ必死に叩いてるんだ?樽漬けか?
別にこのスレもうすぐ終わるから、あっても無くてもどうでもいいじゃん。
ところで病的は、もうサイトへのやる気無いみたいだな。無理も無いけど。
- 737 名前:ヤムチャ先生 ◆.815/aWnr6 :04/10/29 21:12 ID:Sm0XZ7aQ
- 1
- 738 名前:ヤムチャ先生 ◆A3eelL4BkE :04/10/29 21:12 ID:Sm0XZ7aQ
- 2
- 739 名前:ヤムチャ先生 ◆KOjwvN52Y2 :04/10/29 21:32 ID:Sm0XZ7aQ
- 3
- 740 名前:Classical名無しさん :04/10/29 22:06 ID:u/6cup0Y
- 俺は今回面白いと思う>ヤムチャ先生
俺の評価(読んでるやつのみ)
ヤムノート>サイヤン≧ヤムチャ先生(今回限定)>樽付け>∞>Sm0XZ7aQ
Sm0XZ7aQは詩ね
- 741 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/29 22:29 ID:/aY4G.dA
- 投下します
- 742 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/29 22:35 ID:/aY4G.dA
- すごいの?ヤムチャさん。
ナメック星の、広大な空。ギニューはその空に、一人たたずんでいた。
「ククク…そこに居るのは分かっているぞ?」
フッ、と海に浮かぶ島の1つを見つめ、そこに向けて左手をかざす。
「はっ!」
放たれる、特大のエネルギー弾。
「波ーッ!!」
しかし、それは島の岩影から放たれたエネルギー波により弾かれる。
「ちぇっ。あと少しだったってのによう。」岩影から山吹色の道着の男、悟空が現れた。
第二十六話
〜読心〜
「ククク…今の俺は解るのだよ。相手の位置が!強さが!スカウターなど無くてもな!ぐはははは!!」
ゆっくりと浮かび上がり、悟空はギニューの正面に対峙する。
「うひょー、オメェ、スゲェなぁ!カラダを取り替えるってのは、そいつのカラダの技術も使える様になるもんなのか?」
驚いたように言う悟空。
「さぁな。だが、このカラダは…ヤムチャとやらのカラダは!このギニュー様に全てを教えてくれる!まるで、母親が我が子に言葉を教えるように易しくな!!」
「へへっ、そうか…」
「何がおかしい!」
「いや、オメェがあんまりスゲェもんだからさ、オラ、ワクワクしちまって…」
「クク…ワクワクか!ならばそのワクワク、絶望に変えてくれる!」
「いくぞ!!」
「来い!!」
交差する、ギニューと悟空の拳。ナメック星の空に、轟音が鳴り響いた…
- 743 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/29 22:36 ID:/aY4G.dA
- ナメック星、海。そこに居るのは主人公、ヤムチャ。
「ゲホッ、ゲホッ、ウェホッ!あー、こんな姿なのに、俺の事が分かるんですか?」
溺れていたヤムチャは、先程飛んで来た人間に引き上げてもらい、何とか助かることができたようだ。
「当たり前じゃ!ワシを誰じゃと思っとるんじゃ。」
ナメック星の3つの太陽に照らされて光る、サングラスとハゲ頭。
「いやー、さすがです、武天老師様!悟空は分かりませんでしたからね。」
そう、ヤムチャを助けたのは亀仙人だった。「しかし、お前、一体なんでそんな格好をしとるんじゃ?」
「あー、それはですね…」
「待て、話さんでいい。お前の話は長そうじゃ。」
そういって、亀仙人は手を前につきだしてヤムチャの言葉を遮る。
「え?話さなくていいって…」
「どれ」
ピッと鋭い目つきでヤムチャを見つめる亀仙人。
「な、何ですか!?俺は何も悪い事はしてませんよ?」
普段、ひょうひょうとしている亀仙人にじっと見つめられ、焦るヤムチャ。
「ふむ、成程のう…ワシが寝ている間にいろいろ有った様じゃの…まぁとりあえずはギニューとやらにお前のカラダを返してもらわんとの。」
読心術。過去に、亀仙人がナム等に使用してきた技である。
「へ?武天老師様、何でその事を…?」
その事を知らないヤムチャは、目を丸くして驚いている。
「ワシは何でも知っとるんじゃ。さあ、グダグダ言ってないで、とっとと行くぞい!」
そう言って亀仙人は、ヤムチャをグイと持ち上げ、悟空の気に向かいスピードアップしたのだった。
ヤムチャの戦闘力
不明
界王拳…使用不可
- 744 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/29 22:49 ID:jbDNLdes
- 第10話「おれおれ詐欺」
ヤムチャ先生が目をおっぱいにして教室に入ってきた。
隣にはドラえもんを連れていた。
ヤムチャ「おーい、静かにしろー。転校生を紹介するぞー」
ドラえもん「先生、ピッコロがイラクで拘束されましたー」
ヤムチャ「ほおっておけー。どうせ首を切られても再生できるからー」
ドラえもん「ピッコロは首を再生できません%%%%」
ヤムチャは沈黙した。
ヤムチャ「じゃあ俺が替わりに人質になってやるぜ(泣)」
ドラえもん「さすがヤムチャ先生!どこでも電話ー」
ヤムチャ「おれおれー。」
ある嗅いだ「ボスですか」
ヤムチャ「そう。ボスだ。アる科いだー。今からヤムチャという男がひとじちを交替するー457
ひとじちを交替しろー」
ある嗅いだ「わかりましたー」
ピッコロ「やったー!」
ピッコロはすでに首を切られてたけど再生することができた。。「・
ヤムチャ「ー」
かわりにヤムchあは処刑された。
ドラえもん「ぬるぽ」
ヤムチャが死んだので終わり。
完
- 745 名前:Classical名無しさん :04/10/29 23:00 ID:NEcBlXsw
- ドラえもん「ぬるぽ」
ワラタ
- 746 名前:Classical名無しさん :04/10/29 23:43 ID:EX8m119c
- 今回のヤム先受けるんだけど、最初からこんな感じでやって貰いたかった。
- 747 名前:Classical名無しさん :04/10/30 00:45 ID:FxFtar2g
- ヤムチャ先生はあらしが目的だったのに創作の楽しみに少し目覚めた感じがするのが笑える
- 748 名前:706 :04/10/30 01:14 ID:5eIevVtc
- >>716
解説サンクス
意外と奥が深いのね
- 749 名前:Classical名無しさん :04/10/30 12:27 ID:LtZPk5Bw
- >樽漬け
読心術とかよく覚えてたな。
悟空が読心術使えるようになったのも亀仙流で修行してたからなんかな
- 750 名前:Classical名無しさん :04/10/30 14:17 ID:crgMgom.
- 何が一番面白いといえば、20レス近く力作上げたサイヤンが感想2レスで
ヤムチャ先生の方が反響大きいことw
すっかりヤムスレの看板だなw>ヤムチャ先生
>>748
本当だな。作品よりコテの由来の方がずっと深い。
- 751 名前:Classical名無しさん :04/10/30 17:20 ID:5JQvaGns
- ヤムスレって今、存在価値あるの?
煽りでなくマジで聞いてるんだけど。
- 752 名前:Classical名無しさん :04/10/30 19:36 ID:OBwr1Z7A
- 無いよ。
俺もこのスレ開く回数激減したな。
- 753 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/30 19:51 ID:p/j0YebQ
- >>752
バカか。あるよ。俺のSS載ってるだけで価値ありまくりじゃねーかよ。
次スレも俺立てるしwwww。
俺のSS見たくない奴は来なくてよし!出てけ。
- 754 名前:Classical名無しさん :04/10/30 20:13 ID:OBwr1Z7A
- >ヤムチャ先生
なんだとクソコテが!
樽漬け並のカスみたいなSSばっかり書きやがって。
ここからはケンカモードだ、かかってこい!!
- 755 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/30 20:32 ID:p/j0YebQ
- >>754
名無しの分際で偉そうだなクズが。お前ら何もしないくせに文句ばかり言ってる名無しがコテに意見するなんて100年はえーんだよ。
樽漬けはま、それなりに面白いだろ。俺のSSにはかなわないけどな。
レスの数から見ても今のヤムスレは俺のSSで持っているようなものだし、ヤムスレの看板だということは否めんだろーがよ。
それとも君はレスがないクソSSの職人かいプププwwwwwww
- 756 名前:Classical名無しさん :04/10/30 21:00 ID:q0f5fd0s
- >>755
禿同
- 757 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/30 21:04 ID:OBwr1Z7A
- >>755
騙りの分際で偉そうだぞお前。
みんな、ヤムチャ先生#まんこな。
- 758 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/30 21:16 ID:OBwr1Z7A
- 第10話「ぬるぽ」
ヤムチャ先生が言った。
「ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽ
ぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぽぬるぷぬるぽぬるぽぬるぽ!」
続く
- 759 名前:Classical名無しさん :04/10/30 21:35 ID:u0Kcaxeg
- >>639は私なんですが答えは無かったようですね。
いやホント誰なんでしょ?
>>632 すごいの? ヤムチャさん
失敗ヅラ発言への感激に始まり亀仙人の読心術が締める、と。
やはりヤムチャは亀じいさんの掌の上から逃れられないようですね。
今まで寝てた老師様がどんな活躍を見せてくれるんでしょうか。
そしてヤムチャのヘタレは身体にまで染み付いて長い物に巻かれるハイスペックw
>>671 Saiyan Killer
ついに決着がつきましたね。軍配はマーリンに上がりましたか。
命を削る、とかの割りに技使用のリスクが感じられなかったのは少し残念ですが
結果としては双方に得るものがあってよかったのかな、と。
そしてボコボコにされたお父さんを見ても幻滅しない悟飯はいい子だw
- 760 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/30 21:37 ID:p/j0YebQ
- >>757
騙りはてめーだろ。
ま、騙っててめーの低俗な優越感が満たされるなら好きにしろやwwwww
いくらでもこんなコテあげるから。俺はまた新作発表するから。
>>758
偽者じゃこんな程度だろうなプゲラッチョ
- 761 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/30 21:40 ID:OBwr1Z7A
- お、新作がんばれよw
どうせこのスレもう終わりだし、どーでもいいし。
- 762 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/30 21:49 ID:p/j0YebQ
- どうでもよくはない。一度始めた作品をやめるのはお前も知ってのとおり俺のポリシーに反するしな。
ヤムチャ先生も責任を持って完結させるし、新作も長編になると思うけど頑張るつもりだぜ。
- 763 名前:Classical名無しさん :04/10/30 22:05 ID:5JQvaGns
- >>759 ふらーりさんの事
バキスレの感想レスの達人。本人もSS職人。
SSスレの有名人の一人。
人に聞かずともバキスレ開けばすぐ分かる。
しかし、いよいよ終焉って感じだな。
既にまともな奴よりおかしな奴のほうが多い気がする。
- 764 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/30 22:14 ID:LtZPk5Bw
- サイヤン終了・まとめサイト閉鎖で死亡判定。
まだ終わらんね〜
- 765 名前:Classical名無しさん :04/10/30 22:22 ID:5JQvaGns
- バキスレより思い入れはこっちの方が
あるんだがそれゆえ、今の状態は辛いわ。
昔好きだったかわいい女がデブになったみたいだ。
- 766 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/30 23:11 ID:.S4bOeGs
- 投下します。目標の一週間連続は達成したので、次からは普通のペースに戻します。
- 767 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/30 23:14 ID:.S4bOeGs
- すごいの?ヤムチャさん。
「ヤムチャよ。」
ナメック星の空を飛ぶ禿2人。ヤムチャも元はふさふさだったが、今はギニューの体なのでつるつるだ。
「な、何ですか、武天老師様。」
亀仙人にぶら下がっている、ヤムチャ。その表情は半泣きである。結構なスピードで亀仙人が飛んでいるので、逆風と重力の付加で傷が非常に痛むらしい。
「お前にこれをやろう。宇宙船の重力で壊れてなければいいんじゃが…」
そう言って、亀仙人は服からベルトの様なものを取り出した。
「何ですか?これ。」
どうやら、ヤムチャの知っているアイテムではないらしい。手にとって、まじまじと見つめている。
「それはな…」
第二十七話
〜本気〜
ナメック星の空に、爆風の様なものが吹き荒れる。鳴り続ける、削岩機の様な騒音。高速で動く、山吹色の人影が2つ。不意に、そのうちの1つが轟音とともに地面に叩き付けられた。
「ぐははははは!!どうした!貴様の実力はその程度か!」
空に浮かんでいるのは、長髪の、顔に傷のある男。ヤムチャの体を奪い、使用しているギニュー。話しながらも追撃のエネルギー弾を撃ち込む。
「く…!!」
叩き付けられた、ツンツン頭の男、悟空は両手を前に突き出してそれを受けとめる。
「ぐ…ぐぎぎ…!だっ!!」
地面に足が埋まりながらも、エネルギー弾を弾きとばす。
「い…いちちち…!!おー、イテェ!」
「ククク…!やるな。楽しめそうだ。」
- 768 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/30 23:24 ID:.S4bOeGs
- 不適な笑みを浮かべ、ゆっくりと降りてくるギニュー。悟空もそれに不適な笑みを返す。
「オラもワクワクすんぞ。そろそろ本気でいかせてもらうかな!」
刹那、悟空を包み込むオーラが、更に赤みと勢いを増す。
「面白い!ぬおおお…!」
それに呼応するように、ギニューのオーラも赤みと勢いが増していく。
「「でりゃあああ!!」」
2人拳が、激突した…
悟空達の元へと向かう、亀仙人とヤムチャ。ただ飛んでいるのではなく、体を取り返す為に作戦会議中だ。
「成程…。けど、その作戦だと武天老師様がギニューに勝つ事が前提ですよね?今のギニューは普通に悟空の奴と互角の戦いをしていましたからね…いくら武天老師様でもちょっと…」
弱気なヤムチャ。相手が強いと分かっていると、いつもこうである。
「なぁに、ギニューとやらはお前のカラダを使っとるんじゃろう。ならばワシには勝てんよ、絶対に、じゃ。お前に渡したそれも問題無く使用できるようじゃしの。」
反対に自信満々の亀仙人。どうやら勝算は有るようだ。
「それより、見えてきたぞ。悟空じゃ。」
亀仙人の目線の先に有る島。どうやら悟空はそこで戦っているようだ。轟音が空にいるヤムチャ達の耳まで届いている。
「…武天老師様、本気であそこに飛び込むんですか?」
そこから感じられる強大すぎる気のぶつかりに、少し引き気味のヤムチャ。
「何言っとるんじゃ。本気も本気じゃ。あれも、元はお前のカラダなんじゃろう?腹をくくれ。ハァッ!」
亀仙人は、しっかりと悟空達の姿と位置を捉えると、がっちりとヤムチャを抱え、急降下する。そのあまりのスピードに…
「ぎえぇぇぇ・・・!!」
ヤムチャの悲鳴がナメック星の空に、いつまでも、いつまでも轟いていた…
ヤムチャの戦闘力
不明
界王拳…使用不可
- 769 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/31 06:46 ID:efmOwnGA
- 樽漬けの存在意義
不明
空気化…使用可能
- 770 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/31 08:51 ID:pdW28ws.
- >>769
なら名無しのてめーは空気以下だな。
>>765
はげど。
ああ・・なんでこんなバカが増えちまったんだ。
ヤムスレは俺の心のより所だったってぇのによ・・。
SSを適当に書いて、適当に読んで、適当に感想書いたりするだけの場所だったはずだろ・・。
荒らしたち、頼むから俺たちにその場所を返してくれ。
- 771 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/31 09:40 ID:efmOwnGA
- >>770
消えろ騙り。
お前のようなクズにヤムチャ先生を名乗る資格は無い。
ていうか樽漬け君が悔しくてヤムチャ先生を騙って煽ってるのかな(ププ
- 772 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/31 15:17 ID:Ji1o3ugw
- 第三十二話「樽漬け市ね!!!!!!!!!!」
キーンコーンカーンコーン。(鐘の音)
ヤムチャ先生の担当してるクラスの朝のホームルームが始まった。
ヤムチャ「はーい、ナッパ君の世界制服が彼が急死した事により頓挫したので、
今日は学級会議を始めまーす!
議題は「ヤムスレに未来はあるのか?」でーす!」
アカギ「先生、なんでナッパ君死んじゃったんですか?」
ヤムチャ「先生が偶然拾った変なノートに、ナッパ君の名前書いたら死んじゃったんだー」
不二「凄いですね先生、この作品「ヤムノート」も兼ねているんだー」
悟飯「先生、生まれて初めて地球の危機に役立ちましたねー」
ヤムチャ「そんなに褒めるなよー。先生照れちゃうぞー」
ヤムチャ先生が大きく黒板に「ヤムスレに未来はあるのか」と書いた。
- 773 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/31 15:19 ID:Ji1o3ugw
- 第14話「荒らしでも立派な戦力だろ?」
生徒全員「先生ー。未来どころか現在もないと思いますー」
ヤムチャ「ありゃー、いきなり結論出ちゃったなー。でもサイヤンとか頑張ってるぞー」
コナソ「ボクの推理によると、もう次回で終了だと思います。病気も悪化してるし」
ヤムチャ「こらー。心に病を持った人に、そんな事いうもんじゃないぞー」
ピッコロ「でも、この作品、以外と面白いって言う人いるな。荒らしなのに」
ヤムチャ「荒らしとは失礼なー。思いつきを適当に書き殴っているだけだー。
投げ出しも飽きたらいつでもするつもりだぞー」
アカギ「思いつき・投げ出し・書き殴り。この3つがヤムスレの作品の
キーワードやな?要チェックや!」
ヤムチャ「まあヤムスレだしなー」
生徒全員「まあヤムスレですしねー」
テリーマン「バキスレっぽい作品とも言われてますがー」
ヤムチャ「ここですら荒らし扱いなのに、選民意識の強いあっちなら削除依頼が出るぞー」
不二「でも、樽漬けよりは面白いって意見もたくさんありますー」
ヤムチャ「当たり前だボケッ!あんな駄作と比べること自体が失礼じゃ!!」
ヤムチャ先生の怒りが爆発した!
- 774 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/31 15:24 ID:Ji1o3ugw
- 最近、名職人を騙るクズが多いですね!
これも看板職人と宿命とあきらめます!
ところで俺の名作保管してないぞ病的!
やる気無いならとっとと止めろや!
- 775 名前:ヤムチャ先生 ◆zEGpD4VZDY :04/10/31 18:35 ID:efmOwnGA
- ヤムチャ先生!病的はとっくにやる気なくしてます!
サイト閉鎖の時期を早める気まんまんです!
- 776 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/10/31 22:17 ID:rhCX0h.E
- ヤムチャ先生の皆様へ
俺を馬鹿にするのは構いませんが、俺までヤムチャ先生をやってるみたいな発言はやめていただきたいです。それと、一部のヤムチャ先生へ。見てて痛々しいです。後で自分のした書き込みを確認された方がよろしいです。
- 777 名前:Classical名無しさん :04/11/01 01:24 ID:ZkR6fqio
- 禿同
自作自演バレバレ。しかもつまんねえオナニー駄文の
垂れ流しときたもんだ。
> ピッコロ「でも、この作品、以外と面白いって言う人いるな。荒らしなのに」
プゲラ
- 778 名前:Classical名無しさん :04/11/01 05:03 ID:dCXfqPmE
- >>774-775
サイト閉鎖を早めているのはむしろお前らだろw
- 779 名前:Classical名無しさん :04/11/01 06:47 ID:8eeQ1VkQ
- >>776
樽漬け、痛々しい。
- 780 名前:Classical名無しさん :04/11/01 21:39 ID:QQtEB.PY
- さて、次スレのテンプレでも考えようか。
- 781 名前:Classical名無しさん :04/11/01 21:52 ID:dCXfqPmE
- >>780
職人にやらせたら?
- 782 名前:Classical名無しさん :04/11/01 21:55 ID:ZXQsU.a2
- >>781
ヤムチャ先生もかw
- 783 名前:Classical名無しさん :04/11/02 07:15 ID:62DSFZZI
- 糞スレ立てんな
- 784 名前:Classical名無しさん :04/11/02 07:42 ID:H.Eb0QRI
- 12/31でサイト更新停止するそうだけど、ならば逆に次スレは立ちそうだね。
それ以降はわからないけど。
- 785 名前:バキSSまとめサイトの輪廻転生の作者 :04/11/02 09:13 ID:B8JPyfEo
- ここって基本的にSSに登場するキャラはDBZ(GTもありか?)だけなんですよね?
しかも主人公だけはヤムチャだけ。他の作品のキャラが登場するのはまずいでしょう。
だからあっちに書くことにしたんです。
- 786 名前:Classical名無しさん :04/11/02 15:13 ID:lfweMWCw
- 主人公が一応ヤムチャなら構わんと思うが。
- 787 名前:Classical名無しさん :04/11/02 17:30 ID:4t39TkqI
- まとめサイトなくたって、SS書く人がいるなら次スレ立てるべきでしょ。
一ヶ月以上SS投下がなければ本当に終了させればいい。
何かと終らせたい奴がいるけど、別に気にしなくていい。
まだヤムロットやヤムノートも連載中だし、樽漬け氏はいつも頑張ってる。
必死だなとか言うんだろうけど、別にそれも気にしない。
- 788 名前:Classical名無しさん :04/11/02 17:31 ID:H.Eb0QRI
- >>785
本物か偽者かわからないが、あまり波風立てるような事をいわないように。
連載、頑張ってね。外伝面白いよ。
次スレは作品がもう一度来てからでいいか。
誰も立てなきゃ俺が立てるよ。テンプレは変更無しでいい?
- 789 名前:788 :04/11/02 17:32 ID:H.Eb0QRI
- >>787
じゃあ、スレ立て任せるね。
- 790 名前:Classical名無しさん :04/11/02 17:57 ID:4t39TkqI
- >>788
クラシックじゃ立てられないので悪いけどよろ
- 791 名前:788 :04/11/02 18:19 ID:H.Eb0QRI
- >>790
じゃあ、あと何かひとつSS来たら立てるわ。
それでちょうどいいだろ?
テンプレはこのままでいいのか?
- 792 名前:Classical名無しさん :04/11/02 18:33 ID:4t39TkqI
- >>791
狼牙風風拳爆発!ヤムチャがやらねば誰がやる!
ってテンプレ今まであったっけ?
なければそれで行きたいんだけど。
- 793 名前:Classical名無しさん :04/11/02 19:09 ID:suH0Gq6c
- >>792
「爆発!」じゃなく「不発!」で。
- 794 名前:Classical名無しさん :04/11/02 20:00 ID:/IVBBZag
- スレたてなんて職人に任せとけばいいのに。
- 795 名前:Classical名無しさん :04/11/02 21:08 ID:435a/ezQ
- 肉スレ見習えよ。
あがきすぎ。みっともねえ。
- 796 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/02 21:31 ID:pCvue1FQ
- ひとつ空けます。まだ大丈夫ですよね…?
- 797 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/02 21:39 ID:pCvue1FQ
- >>689
第156話
先ほどまでの荒野から、しばらく行ったところにそれはあった。半年
近くの月日を感じさせるように、それは自らが穿った大穴に半ば埋没
さえしていた。
「へぇ…こいつが宇宙船か……思ったよりも小さいんだな」
そのすぐ傍に降り立ちながら、ヤムチャが感心したのか呆れたのか
判らないつぶやきを漏らす。
「基本的に一人乗りだからな…それに乗っている間はほとんど寝てる
訳だから、別に問題はないぞ?」
リモコンを操作しながらヤムチャに応じる。しばらくするとかすかな
音を立てて宇宙船がゆっくりと浮かび上がり、その姿を完全に現した。
プシュッ…
静まり返った夜のしじまに、やけに響く音を立ててハッチが開く。中を
覗き込み、何やらマーリンがあれこれと操作を始める。半年近くも放置
していた割には、何の問題も無いようだった。もっとも、そんな程度で
どうにかなる代物では、怖くてこんな用途には使えないのだろうが。
「うん……各機関に問題なし。エネルギーレベルも充分だ。これなら
7日…いや、6日もあれば着く」
手早くチェックを終え、ほっとしたようにマーリンがつぶやく。その様子を
ヤムチャが優しげな、それでいて少し寂しそうな眼差しで見つめていた。
- 798 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/02 21:42 ID:pCvue1FQ
「…これで…いよいよお別れか…。俺もようやく自分の修行に専念できる
ってもんだ。なんせ後1年半しか無いんだからなぁ…」
ヤムチャがまるで独り言を言うかのように、背を向けたままのマーリンに
声を掛ける。
「………」
「ま、いくら何でも俺じゃ主役にはなれそうもないからな。死なないように
修行するって感じだけどな。はははっ……」
自虐めいた笑いを口にする。それでも笑いは笑いだ。湿っぽいサヨナラ
よりはずっとマシだとヤムチャは思った。そんな風に思いながらも、脳裏
にはこれまで過ごしてきたマーリンとの5ヶ月が浮かぶ。
出会いは最悪だった。いきなり戦いを挑んできて、しかもそれは勘違い
ときた。その後も隠れ家を消滅させられ、虎の子の仙豆も使われた。
そして引き受けた修行の日々。にわか仕立ての露天風呂。精神と時の
部屋での自分の逆ギレとマーリンの死、そして復活と覚醒……。
思い出すだけで暖かく、そして胸が締め付けられるような思い出に満ちた
5ヶ月だった。
何もかもが今となってはいい思い出だ。ただひとつを除いては。
- 799 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/02 21:44 ID:pCvue1FQ
- 第157話
その時、突然マーリンが背を向けたままヤムチャに声を掛けた。
「なぁ…ヤムチャ……前にわたしが言った事…覚えてる……?」
あまりに漠然とした、そして唐突な言葉にとっさにヤムチャは答える事が
できなかった。
「前に…言った事………? な…なんだっけ?」
女のこういう所だけは相変わらず苦手だとヤムチャは思う。ブルマもそう
だったが、とかく男からすれば些細な事を、ねちねちといつまでも覚えて
いては、事あるごとにそれを持ち出すのだから。
だが、マーリンの口ぶりはまるで非難の色など感じさせない。いまだ背を
向けたままで少女が続ける。
「……おまえは…この地球では弱いのかもしれないが、それ以外の世界
では…ほとんど無敵と言われるレベルなんだ…」
そう言えば来て間もない頃、そんな風な事をマーリンが言っていたのを
何となく思い出す。だが、それが一体、今と何の関係があるというのか?
「この宇宙船は一人乗りだ…でも、それはあくまで基本的にであって…
二人は絶対に乗れないという…訳じゃ…ないの……」
背中越しの声はかすかに震えていた。
- 800 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/02 21:48 ID:pCvue1FQ
少しの間、沈黙が流れる。ヤムチャにもさすがにマーリンの言わんとする
ところがようやく理解できた。そしてうつむき加減のままでゆっくりと少女が
振り向く。その目に一杯の涙を湛えて。
「…わたしと…いっしょに来て…欲しい。その方が…おまえにとっても……
きっと…いい……!
人造…人間とやらは…ソン・ゴクウに任せればいいじゃないか!!
奴が勝てないのなら、おまえにだって勝てっこない!! おまえが戦う
必要も……この星に留まる理由もないじゃないか……!!!」
ずっとずっと心に押し殺してきた感情が一気にはじける。もう涙はすでに
とめどなく零れ落ちていた。
「だったら…!! わたしといっしょに星々を巡ろう…! その力をこの
地球で腐らせるだけなんて……駄目だっ……! 宇宙には…おまえが
必要なんだ……!!!」
突然のスカウト。だが、それは以前からマーリンが胸に秘めてきた想いでも
あった。
確かに今のマーリンには遠く及ばないとはいえ、それでもヤムチャの戦闘力
もフルパワーで50万近くに達するのだ。かつての宇宙の帝王、フリーザの第
一形態に匹敵するほどの力は、どこの勢力にとっても魅力的に違いない。
それはもしかしたら、侵略者への抑止力にもなり、宇宙全体の平和をも左右
するちからにもなり得る。
熱のこもった勧誘に、面映い心地のヤムチャだったが、答えは考えるまでも
なかった。
- 801 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/02 21:53 ID:pCvue1FQ
- 第158話
「…ありがたい申し出だけど…遠慮しとくよ。俺はそんな……正義の
味方ってガラじゃないからな。はははっ…」
冗談っぽく流そうとするヤムチャに、かすかに少女の目に怒りが灯る。
「……だったらはっきり言ってやろう…地球にいる限り……おまえは
何の役にも立たない…。ソン・ゴクウたちの引き立て役のままだ!!
戦う機会すら与えられず!! もし機会が訪れるとすれば……それは
おまえの死ぬ時なんだぞ!!」
かすかだった怒りが、放たれる言葉と共に激しさを増していく。まるで
駄々っ子のように首を振りながら、ついにはそれが絶叫へと変っていった。
そして、目を閉じ、マーリンの訴えをじっと聞いていたヤムチャの胸に
どん、とぶつかるものがあった。
「頼む……わたしと…一緒に来て…。わたしは…わたしはおまえに……
死んで欲しくないんだ……っ!」
マーリンがその小さな拳でヤムチャの胸を叩いていた。何度も何度も。
そしてそっと頭を押し付ける。まるで涙でぐちゃぐちゃの顔を見られる
のを隠すように。
「……ありがとよ…でも、やっぱり俺は行けない。お前にやる事があった
ように、俺にもまだここでやらなきゃいけない事があるんだ…」
そんなマーリンの頭を、優しくなでるように大きな掌で包み込む。だが、
その言葉ははっきりとした拒絶だった。
- 802 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/02 21:56 ID:pCvue1FQ
「…前に俺は、ある戦士にこんな事を言われたんだ。『終わってみるまで
判らない戦いを無駄と決め付けるやつは戦士じゃない』ってな…」
びくりと少女の肩が震える。
「その戦士は、誰もが無理だと思っていた戦いに…最後の最後まであきら
めずに立ち向かって…とうとう勝っちまった。俺は心底すごいと思った
んだ。そして…俺もそうなりたいと思った。なれるんじゃないかって
勇気ももらった」
静かに、だがきっぱりとした口調でヤムチャが淡々と続ける。
「俺は確かに悟空たちに比べれば弱っちい。でも、それは才能だとか
地球人だからじゃない。自分自身と…本気で戦ってなかったからだ。
だから今度こそ戦う。だから……お前とは行けない…。
それに…力だけが戦いじゃないって事はお前も判っただろ? あいつらが
きちんと戦えるようにフォローするのだって戦いさ」
ぴったりとヤムチャに抱きついたまま、マーリンの動きが完全に止まる。
ヤムチャの決心が揺ぎ無いものである事が、自分を包む腕から、いや、
全身から伝わるのを感じていた。
「…ヤムチャ…ひとつだけ聞かせて…。おまえは…その戦士の事……
どう思ってた…?」
顔を押し付けたまま、少女がくぐもった声でぽそりとつぶやいた。
- 803 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/02 22:02 ID:pCvue1FQ
- 第159話
しん、とした静寂が闇を包み込んでいた。マーリンの発した問いかけが、
それをより一層に強く感じさせていた。
しばらくしてからようやくヤムチャが口を開いた。ゆっくりと選ぶように。
「…その戦士の事は…最初の印象は最悪だったな…はは。
でも、今は…そいつの事が…好きだったと思う。俺にとって…かけがえ
のない人だ…たぶん…これからもずっと……
ま、向こうがどう思ってるかは判らんけどな! あっはっは!」
そう言って。まるで他人事のように笑うヤムチャだったが、その表情は
言葉ほどに明るくは無い。むしろ悲痛さを必死に押し殺しているようにも
見えた。
「…ふ…そんな心配などいらない…。きっとその戦士は……おまえの事を
嫌いになど思ってはいない。それどころか…おまえの何十倍も好きだと
思う…」
あの夜の事は一夜限りの夢、幻だと自分に言い聞かせてきた。だが、ヤム
チャにとってはどうなのか。それはずっと少女の心に重く圧し掛かっていた。
そしてそれはヤムチャも同じだった。
だが今、想いは重なっていた。それはきっと、ずっとずっと以前から。
ようやく顔を上げ、ずずっ、とすすり上げながらマーリンがヤムチャから
身体をはなす。もう涙は止まっていた。
そして一歩、また一歩ずつ後ろ向きで後ずさる。しっかりと視線はヤムチャ
から離さずに、宇宙船に戻っていく。
開いたままのハッチが少女を呼ぶ。急げ、早くしろ、と。
- 804 名前:Classical名無しさん :04/11/02 22:19 ID:KE33tJ8s
- 投稿規制に引っ掛かってるのか。
さて、サイヤン終わって実質的に終了したな、このスレも。
しかしいろんな意味でサイヤンはヤムスレの最後を飾ったなw
お疲れさん。今度、暇があったら読んでみるわ。
- 805 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/11/03 04:33 ID:lAy.vD12
- 投下します
- 806 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/11/03 04:34 ID:lAy.vD12
- すごいの?ヤムチャさん。
1発、2発、3発。
悟空に、ギニューの拳がめり込んでいく。
悟空の界王拳は既に、大きな負担がない状態で使える限界点の16倍。
『く…くそ!』
1発、また1発とギニューの拳が悟空の体に突き刺さる。
『界王拳を20倍まで上げるしかねぇ!!』
限界を超えた界王拳。それは、焚き火にガソリンを注ぐ様なもの。燃焼が激しすぎて、燃え尽きる事はおろか、全てを吹き飛ばしてしまう。もちろん、自らも。
「界王拳、20倍だぁっ!!」
しかし。相手の火力が勝るなら、吹き飛ばされてしまう。その、強き炎さえも。
第二十八話
〜交代〜
ヤムチャの目に映る、ヤムチャの「体」に悟空がやられている姿。
『な、何か…!』
戦っているのはギニューであるが、見た目は全く、ヤムチャその人である。
『何か、嬉しい!!』
あのピッコロを、あのベジータを敗り、地球を何度も危機から救い、皆の信頼を一身に受けてきた男・悟空を、まるで自分が圧倒しているかのような錯覚を受け、どことなく嬉しいヤムチャ。
目を輝かせて観戦していると、不意に、ポカリ、と頭を小突かれる。
「こりゃ!何を不謹慎な事を考えておるんじゃ!それより、準備はできておるのじゃな?」
亀仙人である。さっき、急降下した2人は、そのまま悟空に加勢するのか、と思いきや、ギニューと悟空が戦闘に気をとられている間に気を消して、近くの岩場に隠れていた。
ヒソヒソ声で話す2人。
「準備って言ったって、このベルトを手首に着けるだけでしょう?もうとっくに終わってますよ。」
そう言って、ヤムチャは左手を上げ下げする。前回渡されたベルトの様なもの。ベルトはベルトでも、腕時計の金属ベルトの様なものである。
「うむ、準備は良いようじゃな。それではそれを使って、『ここ』に隠れておれ。」
ちょうど、悟空が20倍界王拳の時間切れを迎えた時の事だった。
- 807 名前:樽漬け ◆uD3fO/U2s. :04/11/03 04:36 ID:lAy.vD12
- 「はぁっ、はぁっ…」
限界を超えた界王拳の代償。ガクリ、と膝を折る悟空。目の前に倒れているギニュー。
「へ、へへ…」
薄く笑う悟空。声にも、その肉体的なダメージ、疲労が表れている。
「やっぱ…駄目、だったか…」
糸が切れた様に倒れこむ悟空。それとは逆に、ギニューは起き上がる
「ぐは、ぐははははは…ハァッ、ハァッ…!な、なかなか効いたぞ、今の攻撃は!だが、それでもこのギニュー様を倒すには到らなかった様だな!」
『いくらなんでも、そりゃねぇよな…こんなに効かないなんてよ…』
悟空は、20倍界王拳を発動させてからギニューを叩きまくった。叩いて、叩いて、叩き尽くした。
それこそ、ギニューの周りの大地がえぐれとんで、悟空の踏みしめた地面がクレーターになる程に。
しかし、悟空は気が付いてなかたった。悟空が、界王拳の倍率を上げたとともに、ヤムチャの体もまた、界王拳の倍率を上げて、ダメージを軽減していた事に。
「よくぞ、この、今やフリーザ様に並ぶ力を得たギニュー様相手にここまでやれたものだ!しかし、ここまでだ。」
ギニューが、右腕を天高く振りかぶる。
「さらばだっ!!」
ギニューの、悟空の首をめがけた高速の手刀。
しかし。
「やれやれじゃわい。」
その手刀は空を切る。
「誰だ!」
ギニューの視線の先には、悟空を抱えた老人。
「じ…じっちゃん…逃げろ、早く…」
「心配無用じゃ。お前は少し休んでおけ。選手、交代じゃな。」
武術の神
武天老師
見 参 ! !
亀仙人の戦闘力
220000
界王拳…15倍まで無理なく使用可能。
- 808 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/03 05:46 ID:NKcsT1R.
- 昨晩は重すぎて、途中で挫折してしまいました…。今は大丈夫っぽい
ですね。早起きは三文の得、でしょうか?(笑)
それでは今のうちにうぷしまーす。
- 809 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/03 05:48 ID:NKcsT1R.
- >>803
未練を断ち切るように、無言で乗り込み、手早く準備を進める。もうヤム
チャの決心は翻る事はないのだ。これが今生の別れとまでは言わないが、
次に会えるのがいつになるかはまるで判らない。ぼかしたカタチではあったが
お互いの気持ちを告白しあったふたり…特に知りたかったヤムチャの想いを
知ったマーリンにとって、それはあまりに辛い現実だった。
準備はすべて終わった。あとはハッチを閉じ、エンジンを始動するだけで
自動的に目的の星にたどり着く。大気圏を離れればコールドスリープも
始まる。次に目が覚める時、それは新たな戦いの始まり。
だがどうしてもその最後のスイッチが押せない。宇宙でも屈指の力を誇る
少女の指であっても、それは途轍もなく重く、固く感じられた。
その時、月明かりに照らされた宇宙船の中に影が差し込んだ。
「………?」
思わず顔を上げたその先に、ヤムチャがいた。
- 810 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/03 05:49 ID:NKcsT1R.
「……ャ…ヤム…」
驚いて名を呼ぼうとするくちびるを、そっとヤムチャが塞ぐ。ぽろり、と
もう一度だけ涙が頬を伝う。そしてヤムチャの手が、スイッチにかかった
マーリンの手に重なった。
カチッ……
小さな音をたててスイッチが入った。同時に、宇宙船から聞こえる低い
唸り声のような音が徐々に大きくなる。顔を離し、お互いを見つめる二人。
「…俺は死なないよ…何があっても生き残る。そして約束する……もし
地球が本当に平和になったら…もう地球で戦う必要がなくなったら…
連絡する。絶対にな」
「…そんな事は不可能だ…でも…うれしい…ありがとう、ヤムチャ…」
首を振りながらも冷酷な事実をに口にするマーリンだったが、ふと心に何か
が引っかかる。なにせヤムチャにはいつも驚くような発想で、自分の想像を
何度もいい意味で裏切られてきた。そういえばヤムチャから聞かされた物語に
登場する、数々の奇跡と、それをかなえる魔法のごとき玉の存在が無かったか…?
「「ドラゴン…ボール……!」」
- 811 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/03 05:50 ID:NKcsT1R.
- 第160話
二人の声がきれいに重なる。にやっと笑うヤムチャに、マーリンも精一杯の
笑顔で応えた。無論それで全ての不安が無くなる訳ではないが、生きてさえ
いれば可能性はある。それは細い細い、蜘蛛の糸ほどの可能性ではあるが。
そして、ゆっくりとハッチが閉じようとしていた。思わずこのままヤムチャを
拘束してしまえば…とも考えたマーリンだったが、するりと滑るように身体
を離して、あっという間にヤムチャは外に出る。
そして。
プシュッ……
ハッチが完全に閉まった。
「ヤムチャ!! 絶対だぞ!! わたしも…必ずもう一度……地球に
来る!! どんな事をしても!! いつか…必ず!!!」
再びマーリンの目からは大粒の涙が溢れだしていた。小さな窓に張り付き、
どんどんと叩きながら必死に叫ぶ。その声が届いているかは疑問だったが、
それでも叫ぶ。そうする事が、今の少女に出来る全てだったのだから。
赤い窓越しに見えるヤムチャの口も、何事かを叫んでいるようだった。
それはマーリンには聞こえない。だが感じていた。ヤムチャの想いの全てを。
- 812 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/03 05:53 ID:NKcsT1R.
ふわり、とゆっくり宇宙船が地を離れる。それを涙に塗れながらヤムチャ
が見送る。ギリギリまでついていく事も出来たが、それはしたくなかった。
少しづつ宇宙船が小さくなっていく。それに向かって声を張り上げる。
完全に見えなくなるまで。必死に。声を枯らして。
「マーリーンーっ!!! がんばれよーーーっ!!! 俺も…がんばる
からなーーーーーっ!!!」
ぐんぐんと宇宙船は高度を増していき、すでに大気圏を突破しようとしていた。
中にいるマーリンもようやく少し落ち着きを取り戻していた。ぺたんとシートに
身体を預けると、うっすらと眠気を感じ始めた。コールドスリープの準備が始
まったのだろう。
「……ヤムチャ…絶対に…もう一度……わた…しは……」
段々とその眠気が激しくなってくる。意識が深い深い底を沈み込んでいくのを
感じながら、遠ざかる地球を目に焼き付ける。必ず再びそれを目にする事を
誓いながら。
「ありがとう…ヤムチャ……」
あっという間に地球は、その他の星と同じ点となっていく。そして宇宙船も
また、小さな光の点となって星々の海へと帰っていった。
- 813 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/03 05:57 ID:NKcsT1R.
- エピローグ
「こ…こいつ…ガキだと思って手加減してやってりゃ…いい気になり
やがって!!」
「へぇ、だったら本気でかかってきなよ。ま、無駄だと思うけど…」
すでに数人が地面に倒れ伏している。残った異形の男たちの顔にも微かに
焦りが浮かぶ。その彼らがぐるりと取り囲んだ中心にいるのは、まだ10にも
満たない、見るからに生意気そうな黒髪の少年だった。
「おぉおおおおおっ!!!」
ドゥンッ!! ドゥゥンンッ!!
次々とエネルギーを開放し、一気に男たちが少年に迫る。それらを軽々と
捌きながら一人、また一人を倒していく。しかし。
倒したと思った一人が、口から血泡をこぼしながら凄まじい形相で少年を
後ろから羽交い絞めにする。予想外の出来事にあわてる少年だったが、
身動きひとつ取れない。
「くっ…くそっ!! は…離せよっ!!」
そう毒づくのが精一杯の抵抗だった。残った男たちがぞろぞろと近づいて
くると、さすがに少年の顔に恐怖の色が浮かび上がる。
「へっへっへっ…調子に乗りやがって……。でもこれでおしまいだな!
ボウズ……!!」
にやにやと哂いながら少年の顔面にごっ、ごっと拳を叩きつける。何度目
かのそれで唇が切れ、鮮血が溢れ出す。悔しそうに男を睨みつける少年
だったが、ふと見たその背後に表情が変る。
それに気づいた男たちも訝しげに振り向く。そこには一人の女性が立って
いた。
- 814 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/03 06:02 ID:NKcsT1R.
男たちの種族ではないが、その彼らからしても充分に美しいと感じられる
女性だった。小柄だが均整の取れた引き締まった身体。そして腰まで伸ば
したプラチナブロンドが風にたなびくように揺れていた。
「お……おかあさんっ……」
「…こんな雑魚を相手に後れを取るとは…情けないぞ、シルフ…」
シルフ、それが少年の名前のようであった。そう呼ばれた少年は羽交い絞め
されたまま顔を伏せ、しょんぼりとしていた。
「なんだっ!! てめぇはっ!! 邪魔するならてめぇも……」
そう言い掛けた男たちだったが、まったく自分たちを恐れる様子もなく、さく
さくと女性が近づくにつれ、その言葉が止まる。
「…!? ……ま…まさか…、お前……あ…あのマーリ……」
「ほう…こんな辺境の星の盗賊にまで知られているとは光栄だ。だが少し
気がつくのが遅かったな……」
ズァヴォゥッッッ!!!
男の言葉は、最後まで発せられる事は叶わなかった。
- 815 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/03 06:05 ID:NKcsT1R.
「…あ…あんな連中…僕一人でもやっつけられたんだからね!」
唇の手当てを受けながら、そうシルフがぼやく。助けられた事を面白く
思ってはいないようだったが、母親も息子を助ける事が出来たのを
素直に喜んではいない風だった。
「まったく…あの程度の連中に足元をすくわれるなど…おまえは油断が
多すぎるんだ! そんな所がヤムチャ譲りなのかもしれないが…」
はぁぁ、とためいきをつく。だがそんな母の、ヤムチャという単語に息子が
ぴくん、と反応する。
「そうなの!? おとうさんも僕みたいだったの? ねぇ! また
おとうさんのお話してよ、おかあさん!!」
目を輝かせながら父の話をせがむ我が子に苦笑しつつも、いつものように
ヤムチャとの思い出を語る。共に過ごした時間はさほど長いものでは無か
ったが、彼女の人生において最も密度の濃い、充実した日々だった。
もう一体何度同じ事を話したのかも判らないが、飽きる事なく少年は満足
そうに、いつもいつもそれに聞き入っていた。
「ねぇ、おかあさん…それでいつになったらお父さんは…僕たちのところに
きてくれるの?」
少年の素朴な疑問に、わずかに表情が曇る。だがその時。
ズゥゥゥンンンッッッ!!!!
「貴様らかァァァっっ!! オレたちを狩ってるって奴らはァァァ!!!」
身の丈は10メートルを軽く超える巨躯がそびえ立っていた。足元には先ほど
あわてて逃げ出した男たちがいた。
「なんだァァァッ!! 女とガキの二人じゃねェかァァァッッ!! こんな
奴らに尻尾巻いて逃げてきたってのかァァ! てめぇらはァァァッ!!」
「い…いぇッ! お頭…、あ…あいつは…あの有名な『銀光のマーリン』で……ッ!?」
その言葉を言い終える前に、部下は巨大な岩の塊のような拳を真上から叩き
つけられ、ぺしゃんこになった。
- 816 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/03 06:06 ID:NKcsT1R.
「ふん…ようやくボスのお出ましか…下がってろ、シルフ……!」
カチカチとスカウターを操作し、相手の戦闘力を測る。今の彼女にとって
それは大した意味など持たない行為ではあったが、染み付いた習慣はなか
なか抜けるものではない。一瞬だけ険しい表情を見せるが、すぐにそれは
消えていつも通りの余裕の笑みが浮かぶ。
「…シルフ…、ヤムチャに…父さんに会いたいか…?」
こんな時に何を言い出すのかと、びっくりした表情のシルフだったが、答え
は決まっている。会いたい、はっきりとそう叫ぶ。
「なら…強くなるんだ。こいつよりも、わたしよりも! その日がいつ
来てもいいように…あの人の子供である事に恥じないようにな……!」
ヴォウッッッ!!!
「次のスケジュールが迫ってるんでな…悪いが一瞬で終わらせてもらう…。
海!! 皇!!! 拳ーーーッッ!!!!!」
〜Saiyan Killer〜 完
- 817 名前:Saiyan killer ◆b5uV5vP75. :04/11/03 06:13 ID:NKcsT1R.
とりあえず最後という事で、久しぶりにこちらにもカキコ
させて頂きます。半年以上もお付き合いして下さっていた
方々、初挑戦でこんな長編になってしまい、お見苦しい点も
多々あったと思いますが、最後まで読んでいただき、ほんとうに
ありがとうございました。
何度ももうダメだ、もうやめようと思いました。でも、どうにか
こうにかこの日を迎える事が出来て…感無量です…(涙)。
いろんな事がありました。特に、おそらくは私が原因で荒らしが
現れて、スレに多大な迷惑をかけた事は、申し訳なく思うほか
ありません…。本当にすみませんでした。
これでまたしばらくは名無しのROMに戻ります。あるいは書く意欲が
戻ってきたら、もしかしたらまた細々とうぷさせて頂くかもですが。
でもDBSSではあっても、ヤムチャネタじゃないので、どうしようかと
思ってたり…(ラディッツのSSを書きたいなー、なんて思ってます)。
それでは職人の皆様、これからも素敵なヤムチャSSをお願い致します。
ROMの皆様、がんばっていつまでもスレを盛り立てていきましょう!
- 818 名前:ヤムチャ先生 :04/11/03 07:27 ID:mcHI5t7U
- 「せんせーい!」
何度目かの呼びかけで、ようやくヤムチャは振り返った。声の主は見知らぬ
少女だった。立ち止まった少女とヤムチャの左右を、往来の人々が通り過ぎて
いく。
「あんた誰?」
ヤムチャが尋ねると、少女はちょっと拗ねたように頬を膨らませた。
「ひどーい。わたしのこと忘れちゃったんですかあ?」
ホルターネックの白いワンピースの裾をつまんでクルリと一回転してみせた。
ストレートの長い髪の毛がワンピースと一緒に柔らかく風に舞った。
「ほら、わたしですよわたし。思い出してくれましたかあ?」
そんな猪口才な真似をされても知らないものは知らない。ヤムチャは少女の
素性について思いを巡らせた。そして一つの結論を導き出した。
「貴様、悟空の放った刺客だな! 死ね!」
怒りのヤムチャが繰り出した狼牙風風拳が少女の五体を引き裂くかと思われ
た、その刹那。
「ヤムチャ様、ストップ!」
ヤムチャの頭上から大量のウナギが降ってきた。首までウナギのヌルヌルに
埋まって拳法どころではなくなったヤムチャに、空のタライを持ったプーアル
が諭すように言った。
「悟空さんが刺客を放つ訳ないでしょ。さっきの本屋の方ですよね」
言葉の後半は少女に向けたものだった。少女はハイと言って笑顔で頷いて、
それでヤムチャも思い出した。
数日前に立ち寄った本屋で、店長らしき中年の男が少女の手首をつかんで何
やらまくし立てていた。立ち読みに夢中のヤムチャは他人同士のいざこざなど
全く興味がないが、男の怒鳴り声はイヤでも耳に入ってくる。
「手前の店で万引きなんざ百年早いでやんす! まったく武士の風上にもおけ
ない女でやんす!」
「万引きなんかしてません! それにわたし武士じゃありません!」
「言い逃れもほどほどにするでやんす! これが動かぬ証拠でやんす!」
少女の背負っていた風呂敷包みを解くと、中身は大きなダンボール箱だった。
取次ぎから届いたばかりのダンボール箱には、今日発売の新刊本がぎっしりと
詰まっていた。
- 819 名前:ヤムチャ先生 :04/11/03 07:28 ID:mcHI5t7U
- 「万引きじゃありません! だってわたしお金なんかもらってません!」
「お金をもらうのは手前の方でやんす! 潔くこの場で切腹するでやんす!」
あまりにうるさくて立ち読みに集中できない。ヤムチャは本棚から百科辞典
を抜き取って、男めがけて思い切り投げつけた。百科辞典は男の後頭部に命中
して、男はひっくり返って失神した。自由の身になった少女はダンボール箱を
背負って、ヤムチャにお辞儀をして店を出て行った。その時の少女だった。
「おー、あんたか」
「はい! あの時はどうもありがとうございました!」
ヤムチャはウナギの山から抜け出して、山の上に胡坐をかいている。体のぬ
めりをタオルで拭き取りながら、ヤムチャは少女に言った。
「で、その万引き女がオレに何の用?」
「万引きなんかしてません! わたし、ヤムチャ先生にお願いがあるんです」
少女は先ほどから、ヤムチャのことを先生と呼んでいる。通りがかりの女子
高生にウナギを投げつけて遊んでいるヤムチャに、少女は深々と頭を下げた。
「ヤムチャ先生、わたしに喧嘩のやり方を教えて下さい!」
ヤムチャはウナギを投げる手を止めて少女を見た。起き直った少女の真剣な
表情は、冗談を言っているとは思えない。
「なんでよ」
「はい! 息の根を止めたい男がいるんです!」
物騒なことをサラリと言ってのけた。本屋で店長を倒した腕前を見込んでの
お願いだろう。ヤムチャはしばし考えて、そして重々しく口を開いた。
「えーよ」
「わーい!」
少女は心底嬉しそうにウナギの山に飛び込んで、抱え込んだウナギを大空高
く放り投げた。車道に落ちたウナギを踏んだ自動車が次々とスリップを起こし
て衝突炎上した。
「で、いつまでに強くなれればいい?」
「はい! 決闘は一ヵ月後です!」
「オレの特訓は万引きよりもつらいぞ。途中で音を上げるなよ」
「はい! わたし万引きなんかしてません!」
- 820 名前:ヤムチャ先生 :04/11/03 07:29 ID:mcHI5t7U
- ヤムチャの描いた青写真はこうだ。まず最初の一日目で、すでに七個集めて
あるドラゴンボールで神龍を呼んで、少女を強くしてもらう。残った二十九日
は特にすることもないので適当に遊んだり昼寝したりひたすらボケーとして暮
「そんなのいけませーん!」
少女は巨大なハンマーでドラゴンボールを叩き割った。粉々になったドラゴ
ンボールをさらに踵で踏みつけて、ヤムチャに必死に訴えた。
「わたし、ヤムチャ先生に色々と教えてほしいんです! 楽して強くなったっ
て、ちっとも嬉しくありません!」
少女の心意気を褒め称える前に、ヤムチャはまず基本的な質問をした。
「そのドラゴンボール、オレの家にあったやつ?」
「はい! 先生の住所を調べて合鍵を作って忍び込みました!」
非常に手癖の悪い少女である。しかしヤムチャは怒らなかった。ドラゴンボ
ールがなくても困ることはないし、家には他に盗られるようなものはない。
「分かった。今からオレの家で特訓だ! 行くぞ万引き女!」
「はい! わたし万引きなんかしてません!」
少女はヤムチャについていった。商品タグがついたままのローファーを履い
ていた。プーアルも二人の後を追って、街にはウナギと大破した車と生臭い女
子高生だけが残った。
ドラゴンボールはこの世から消えた。ドラゴンボールの永き歴史に終止符が
打たれた。
- 821 名前:ヤムチャ先生 :04/11/03 07:29 ID:mcHI5t7U
- 続くかもしれないし続かないかもしれない。
- 822 名前:Classical名無しさん :04/11/03 09:21 ID:j88oy6K.
- >>817
次回作はバキスレに行ったほうがいいよ
- 823 名前:Classical名無しさん :04/11/03 09:51 ID:A8HvpS5o
- サイヤン終了か。これで次スレ立てる必要は無くなったな。
- 824 名前:Classical名無しさん :04/11/03 13:15 ID:j88oy6K.
- 次スレは
・続けたい職人
・連載作を読みつづけたい住人
のどちらかが立てればよい。
- 825 名前:ヤムチャ先生 :04/11/03 13:44 ID:mcHI5t7U
- >>820
勝手知ったるヤムチャの自宅だった。少女は全く淀みのない足取りで玄関か
らヤムチャの部屋に直行して、スチールベッドの下に潜り込んだ。収納箱を押
しのけて、一番奥から洗濯バサミを拾ってきた。
「はい! 夕べ先生がないない言って騒いでた洗濯バサミ!」
「うわー、気持ち悪ーい」
おそらく盗聴器も仕掛けている。初めて少女に対して漠然とした不安を感じ
たヤムチャであったが、洗濯バサミ捜索中のパンツ丸見えに免じて全てを不問
に付してやることにした。
「それで先生、まずは何から教えてくれるんですかあ?」
少女はいつの間にか特訓用のジャージに着替えていた。もちろんタグがつけ
っぱなしである。
「えーと。とりあえず狼牙風風拳の型から始めよう」
「はい! 今時の若者は見てくれ優先ですもんね!」
身も蓋もないことを言う少女の前で、ヤムチャは演舞をしてやった。
「こうで、こうで、こうだ! さあ、オレの真似をしてやってみろ!」
「はい! こうで、こうで、こうですか!」
どうなんだかよく分からなかった。狼牙風風拳はヤムチャが独自に編み出し
た拳法なので教則本の類は存在しないし、ヤムチャも鏡で型をチェックする程
マメな性格でもないので、自分がどんな動きをしているのか知らなかった。た
だ何となくサマになっているような気がしたので、両手で大きな輪を作った。
「はい満てーん」
「やったー!」
少女とヤムチャの共同生活が始まった。洋服や食料は少女がどこからか調達
してきてくれるので、余分な費用は一切かからなかった。時には励まし時には
鬼となり、少女にとってそれは辛く苦しい、それでいて夢のような一ヶ月間で
あった。
- 826 名前:ヤムチャ先生 :04/11/03 13:44 ID:mcHI5t7U
- 「今日は基礎体力の向上だ!」
「はい! 頑張ります!」
「それが終わったらセックスの特訓だ!」
「それは出来ません!」
「今日は武器を使った攻撃を教えるぞ!」
「はい! 卑怯なやり口なら誰にも負けません!」
「よく頑張った! ご褒美に今日はセックスデーにしてあげよう!」
「はい! 死んでもイヤです!」
前夜からの雨はあがったが、辺りには濃い霧が立ち込めていた。決闘当日、
約束の場所の河原に立って、少女は大きく胴震いをした。明け方の冷気のせい
か、はたまた来るべき大一番に興奮を隠し切れないのか。後見人として同伴し
たヤムチャは、そんな少女の様子を一瞥して声をかけた。
「決闘なんてどうだっていいじゃん。帰ってメシ食って寝よーや」
「わたし万引きなんてしてません!」
そんなことは聞いていない。少女はヤムチャの言葉など耳に入らず、一心に
敵の到着を待っている。ヤムチャはやや時間を置いて、別のことを訊いた。
「キミと闘う男って、どんなヤツなの?」
「あんなヤツです!」
前方の霧がわずかに揺らめいて、人の影が浮かび上がった。影は次第に輪郭
を整えて、ツンと立てた髪の毛が分かるぐらいの距離になったところで声を出
した。
「なんだ、ヤムチャじゃねえか」
「覚悟ー!」
ヤムチャは駆け出した少女をマジックハンドでとっ捕まえて引き戻した。男
はヤムチャの良く知るあの男だった。
「なにするんですか先生! わたしの決闘を邪魔するなんて、先生はそれでも
武士ですか!」
「武士じゃねっから。それより、キミの相手って本当にアイツ?」
必死にマジックハンドから逃れようとする少女に、ヤムチャは確認した。
- 827 名前:ヤムチャ先生 :04/11/03 13:45 ID:mcHI5t7U
- 「間違いないです! アイツが万引きだ万引きだ騒いだせいで、わたし何度も
警察に補導されたんです! ヤムチャ先生、アイツの知り合いなんですか!」
初めて決闘の理由を聞いた。ヤムチャはマジックハンドを伸ばして、少女を
男の鼻先に突きつけた。
「悟空ー。この万引き女が、お前の息の根を止めるらしいぞー」
「おー、おめえいつかの万引き女じゃねえか」
「わたし万引きなんかしてません!」
少女の反論には一切取り合わず、ヤムチャと悟空は会話を続けた。
「で、どうすんの? 本当にこいつと決闘すんの?」
「ああモチロンだ。オラ強えヤツと闘いてえんだ」
「この万引き女が強そうに見えるのか。悟空、お前目が腐ってんだろ」
「んー。でもオラ、強えヤツと闘いてえしなあ」
ここに至って、ヤムチャは悟空がタイフーン級のバカであることを思い出し
た。ダメでもともとの一計を案じて、少女を脇にやって悟空に耳打ちした。
「あのな。本当は万引き女、フリーザの百万倍のパワーの持ち主なんだ」
「百万倍ってなんだ。納豆と豆腐を混ぜたヤツか」
「その通りだ。お前が全力で闘っても勝てないかもしれない。だから、勝負が
長引く前に元気玉で一瞬で決めてやれ」
「おお、オラ始めっからそのつもりだ。泣く子も黙る元気玉だぞ」
「よし。ちょっと待ってろ」
ヤムチャは少女を引き寄せて、悟空から離れた所で今度は少女に耳打ちした。
「キミがどうしても闘いたいと言うのなら、オレはもう止めない。ただ、キミ
が悟空に勝つ方法は一つしかない」
「わたし万引きなんかしてません!」
「それはもういいから。いいか、悟空って男は強いんだが、闘いの最中に時々
バンザイをしてボケーと棒立ちになることがある」
「へー。バカなんですか?」
「バカなの。で、その時両手の上に大きな玉ができるから、それを……」
少女はマジックハンドから解放された。悟空と少女の間に一枚の枯れ葉が舞
い落ちて、それが決闘開始の合図となった。
- 828 名前:ヤムチャ先生 :04/11/03 13:47 ID:mcHI5t7U
- 「でや!」
悟空が両手を挙げると、あっという間に特大の元気玉が出来上がった。悟空
が改良を加えた、地球の寿命を縮める急速チャージの元気玉である。少女も動
いた。悟空との間合いを詰めて、無防備になった悟空の腹に渾身の狼牙風風拳
を打ち込んだ。
「てい!」
当然、全く効かない。悟空は元気玉から少女に視線を移して、非常にガッカ
リした声を出した。
「なんだ、オメー弱えなあ。もういいからさっさとおっ死んじまえ」
悟空は天空にかざした両手を少女に向けて振り下ろした。ピチャンと水の跳
ねる音がして、少女の足元に大きなタライが落ちた。悟空が放ったのは元気玉
ではなく、ウナギの泳ぐ檜のタライだった。
「ん?」
素っ頓狂な顔でタライを見つめる悟空に、少女の影が落ちた。バンザイをし
た少女の両手の上には、悟空が作った元気玉が浮いていた。
「せんせーい。これでいーんですかー?」
闘いを見守っていたヤムチャは、両手で大きな輪っかを作った。
「はい満点でーす。向こうがタライを返してくれたんだから、キミも玉を返し
てあげなさーい」
「これ返したら、万引きにはなりませんよね!」
「ならないよー」
「はい! 悟空さんの玉!」
少女は悟空から掠め取った元気玉を、悟空の頭上に落としてやった。
「ん?」
悟空は顔を上げて空を見た。悟空の視界は白い光で満たされた。
「ん?」
それが悟空の最後の言葉になった。悟空を飲み込んだ元気玉は一度小さく縮
んでから、空いっぱいに拡散した。元気玉は消え、悟空の姿もどこにもなかっ
た。悟空は死んだ。ドラゴンボールも無くなった。もう何のマンガなんだか誰
にも分からなくなった。
- 829 名前:ヤムチャ先生 :04/11/03 13:48 ID:mcHI5t7U
- 少女はヤムチャに抱きついた。ヤムチャは少女の頭を撫でてやりたい衝動に
かられたが、所詮は万引き女なのですぐに思い直した。
「先生! わたし勝ったんですね! 悪い孫悟空の魔の手から、わたしが地球
を救ったんですね!」
「そんなご大層な名目の喧嘩じゃなかっただろオメー」
今の少女には何の効き目もないヤムチャの指摘だった。少女は妖精みたいに
そこらを飛び跳ねて喜びを爆発させて、ふいにヤムチャに向き直った。
「ヤムチャ先生のおかげです」
先生と呼ばれるのにもすっかり慣れたヤムチャだが、この「先生」はいつも
とちょっと違う余韻をヤムチャの耳朶に残した。ヤムチャはなぜか少女の顔を
まともに見られなくなって、プイとそっぽを向いてしまった。
「結局セックスは一回もさせてくれなかったけどな」
「それでもいいんです! わたし先生のことずっと忘れません!」
全然よくない。よくないが、ヤムチャは鼻の横をかきながら不器用な笑顔を
作って少女に言った。
「最後にもう一度、先生って呼んでくれないかな」
「はい! ヤムチャ先生、だーいすき!」
- 830 名前:ヤムチャ先生 :04/11/03 13:49 ID:mcHI5t7U
- 少女の唇がヤムチャの頬に触れた。軽くて柔らかくて温かい、花びらのよう
なキスだった。少女の胴着の襟元についた防犯タグが風に揺れた。
「次に万引きしたらオレがぶっ殺すからな。肝に銘じとけよ」
「わたし万引きなんかしてません! ヤムチャ先生こそ何よこれ!」
少女はヤムチャの腰の青龍刀を蹴飛ばした。防犯タグがついていた。
「ははは。先生を叱るつもりかこいつ」
ヤムチャは少女の頭を軽く小突いた。少女の耳の穴から値札のついた指輪が
地面に落ちた。
「もう! 先生ったら!」
少女はヤムチャの胴着を捲り上げた。裁断前の一万円札のシートがさらしの
ように腰に巻いてあった。
「やったな! お前も裸にひん剥いてやる!」
「べーだ! ヤムチャ先生、ここまでおいでー!」
「セックスさせろー!」
「笑っちゃうぐらいイヤでーす!」
霧はすっかり晴れていた。元気玉よりも明るい光に照らされた朝の河原で、
犯罪者に成り下がった二人はいつまでも鬼ごっこを続けていた。
ヤムチャは少女の名を知らない。
- 831 名前:ヤムチャ先生 :04/11/03 14:15 ID:mcHI5t7U
- 完
- 832 名前:Classical名無しさん :04/11/03 14:28 ID:Wp2PQRyo
- >サイヤン
>それでは職人の皆様、これからも素敵なヤムチャSSをお願い致します。
>ROMの皆様、がんばっていつまでもスレを盛り立てていきましょう!
ちょっと嫌味に聞こえるわw 簡潔乙。俺は途中で投げ出したけど。
>>822
ていうか、ここ書こうとした時にあるかどうか分かんないしw
>ヤムチャ先生
いったい何人がヤムチャ先生名乗ってるか知らないが乙。
少なくとも俺はT氏の作品よりは面白い。対象物のレベルが低過ぎるけど。
さあ、次スレは立つのか?w
立ってもどうせお題スレ並にぐだぐだだろうなw
- 833 名前:Classical名無しさん :04/11/03 16:44 ID:zytkBlm6
- 作品読まなかった俺にとってはサイヤンは
ヤムスレの寿命を縮めた疫病神に過ぎない。
心の底から迷惑だった。
作者はろくな死に方をしないで欲しい。
- 834 名前:Classical名無しさん :04/11/03 17:45 ID:A8HvpS5o
- ヤムスレの寿命を延ばしたんじゃないか?
サイヤン無かったら保管庫なんて必要なくなってたんだし。
第一、今更サイヤン煽っても奴はもうここには来ないぞ。
バキスレに行ってSS書きはじめるだろう。
- 835 名前:Classical名無しさん :04/11/03 19:50 ID:tEN3WQic
- ヤムチャ先生も終わりか。
次スレは、樽漬けの等のSSスレでいいかも。
- 836 名前:Classical名無しさん :04/11/04 01:19 ID:WUDOOYfw
- 俺は結構サイヤン楽しみにしてたなあ。
お疲れ様、楽しませてもらったよ。
- 837 名前:Classical名無しさん :04/11/04 02:34 ID:XIsylFwg
- さいやん乙。次回作期待してますよ
- 838 名前:Classical名無しさん :04/11/04 19:05 ID:5Qg1PTfk
- おまいら乙以外に言う事はないのかよ
- 839 名前:Classical名無しさん :04/11/04 20:15 ID:ROH7A/Zc
- サイヤン完結の感想で唯一まともなのは、
ヤムスレサイトBBSでのバレさんの感想だけだな。
俺は読んでないから何も言えないが。
- 840 名前:839 :04/11/04 20:26 ID:ROH7A/Zc
- サイヤンへのレスはどうでもいいが、
バレさんの病的さんへのこのレスはショックだ。
>あと二ヶ月ですか‥長い間、お疲れ様でした。
>私の方も仕事環境が微妙になってきてますので、
>正直どうなるかわからない状況ですね。
>4月以降は日本にいないかもしれませんし。
下手したらバキスレ、ヤムスレともに終わるなw
肉スレも終わったし、SSスレの歴史が閉じるかも知れんな。
- 841 名前:Classical名無しさん :04/11/04 20:33 ID:dAxpD8YA
- ヤムスレは終焉にむかっているからいいけど
バキスレは飛ぶ鳥を落とす勢いなのにな。
ま、バキスレもおかしなのが増えてきたが。
- 842 名前:839 :04/11/04 20:42 ID:ROH7A/Zc
- バキスレはかえって絶好調だから、サイトの管理人の成り手がいない気がする。
あの尋常じゃない更新量をこなせる人ってなかなかいないだろう。俺には無理。
まあ出来ればバレさんには頑張って頂いて、ヤムスレにも存続して頂いて
両スレ来年も続いて欲しいな。なんのかんの言っても俺はSSスレが好きだから。
- 843 名前:Classical名無しさん :04/11/04 22:19 ID:dAxpD8YA
- >>842
鬼か・・・おまいは・・。
- 844 名前:Classical名無しさん :04/11/05 10:04 ID:nYgGa5IY
- >>Saiyan killerさん
長い間本当にお疲れ様でした。途中何度か長い休止期間があったので、その度に「もう読めないかも・・」
と不安になったのですが、無事完結ということで、本当に嬉しく思います。終わってしまって寂しいという気持ちもありますが・・
言いたいことは山ほどあるのですが、一言でまとめると、「本当に面白い作品だった」これに尽きます。特に、マーリンのキャラが本当によく書けてたと思います。
作品をうpされる度に、本当に楽しい時間を過ごさせていただきました^^
私も絵を描くのですが(前に作者さんも絵を描くといってましたよね?)、実はマーリンを自分で想像して描いてみたことが何度かあります・・。
昨日の夜も描いてました。「顔はこんな感じで、戦闘服はこんな感じかなー」と作品を頼りにしたり想像したりして・・
エンディング・・まだ希望のあるものでしたね。是非、もう一度ヤムチャと会ってほしいと思います。
辛い過去だった分、物語の最初のほうでヤムチャが言っていたように、地球で息子のシルフも一緒に、三人で静かに、幸せに暮らしてほしい・・
っていうか、そうなると、自分の中では勝手に(スイマセン)考えています。
まだまだ言いたいことはたくさんあるのですが、ここまでにしておきます。楽しい作品本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。
今の気持ちとしては、正直終わってしまって寂しいという気持ちが大きいです・・。
万が一、続編を書くことがあれば嬉しいのですが・・サイトは作らないのでしょうか?(忙しいと言ってましたが・・)
なんか未練がましくてすいません・・でもそれだけ、自分の中では特別な作品でした。
長くなりましたが、本当にお疲れ様でした。とても楽しかったです。次回作も是非、描いてください。期待してます!