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ハンター・ヤムチャ

第3部 

 

268 名前:ハンター・ヤムチャ[sage] 投稿日:03/08/19 21:56 ID:???
前回>>25

地球はサイヤ人に狙われている。
だが、彼等は圧倒的な戦闘力で地球にいるZ戦士たちを叩きのめした後
ほとんど動きを見せていない。
一体なぜか?実は彼等にも彼等なりの事情があった。

1年前、ここはサイヤ人の母星、惑星ベジータ。
彼等サイヤ人は地球攻略の為、ずっと前に集めた地球の情報を整理していた。
そして働き者のサイヤ人Aさんがそれらをディスクにまとめ、
地球攻略部隊の隊長、ベジータ王子に渡していた
「ベジータ王子、これには複雑なパスワードがかかっています
そしてこれがパスワードの答えです、絶対に無くさない様に」
そして出発当日、ベジータ王子を乗せた巨大宇宙船サイヤのフルーツ号が飛び立った

出発から3ヶ月後、サイヤのフルーツ号の中でベジータはディスクを手にしていた。
「そろそろ地球の情報も見なければ行かんな」
そういってディスクを機械に挿入する、そして左手にはパスワードの答えらしき物。
数秒後、画面にパスワードが表示される、ざっと15億ピースはあるジグゾーパズル
パスワードらしき物の答えには絵がひとつ、これが完成図と言うわけだ。
当たり前だが機械操作をして一つ一つ組みたてるのだ、Aさんはちょっと頑張り過ぎた。
ちなみに画面は縦に約30cm横に40cm、これに15億ある。
ベジータはサイヤ人の王子の底力見せちゃうぞと三日ほど頑張っていたが四日目で倒れた。

その後、母星に連絡をいれようとしたが通信機が故障しているか
母星で何かあったかで通信が届かない。
仕方なくベジータ達は現地についたら独自に調査を進めることにした。

つづく

311 名前:ハンター・ヤムチャ[sage] 投稿日:03/08/21 06:49 ID:???
ベジータ達が地球調査を始めて数ヶ月
サイヤ人たちは地球の半分近くの調査が終り、
単純計算すると、ブリーフが主張したサイヤ人達の侵略活動時期より、
かなり早く本格的に侵略を始める事となる、そうなれば地球側の準備が整わない内に
サイヤ人たちが侵略行為を本格的に始める事となってしまう。

しかし、調査開始の頃に見つけたペンギン村なる場所で
ベジータ親衛隊が小さい女の子に襲われ負傷。
ベジータは小さい羽の着いた子供に電撃を食らわされ
危うく感電死させられそうになったが、辛くも逃げてきた。
なにせ相手は素手で地球を割っていたのである。
しかもそのすぐ後に地球が元通りになってしまった事も付け加えると
ベジータ達の心に、例え様の無い恐怖が芽生えたのは言うまでも無い。

こうした事情により、地球と言う場所が侮れない事を思い知らされ
ベジータは数名のサイヤ人を母星に帰らせ援軍を派遣してもらう事を決断。
通信機を直せば良いと主張する者もいたが、
原因不明で数ヶ月たっても直せないところを見ると
母星に戻った方が、良いと言う事となった。
仮に調査が終わっても、母星からの援軍が無ければ
サイヤ人達は侵略してこないのである。

そして残ったサイヤ人達は地球の調査を続ける事となる。
だが、ベジータただ一人、ブルマと呼ばれる女性に狙われ
幾度と無く死闘を演じていた。

312 名前:ハンター・ヤムチャ[sage] 投稿日:03/08/21 06:50 ID:???
ベジータとブルマの間で死闘が繰り広げられた結果
二人の間には愛情が芽生えていた。
まあ、男と女が拳を交えたら愛情くらい芽生えてしまう
柔道の寝技なんて、男と男の間に愛情が芽生えるくらいだ。
こんな事もあり、見事寝取られた?我等がヤムチャ。

そしてここは砂漠にあるヤムチャハウス。
こちらはヤムチャがプーアルに寝技を仕掛け、
人間と動物の間に愛を芽生えさせようとしている所
「ヤムチャ様しっかりして下さい」
そう言うと、プーアルが剣に変身してさくっとヤムチャを切り倒す。
「プーアルすまない、ブルマの事で気が動転してるとはいえ俺は何て事を」
「解ってくれれば良いんですよヤムチャ様
これで今日4回目です、いつになったらわかってくれるんですか?」
こっちはこっちで死闘を演じてると、ふいにヤムチャハウスに電話が鳴り響いた。

「はいもしもしヤムチャです」「ヤムチャ君か、わしじゃよ神様じゃよ」
「どうしたんですか急に?」
「大変な事が起きてな、それで尋ねたいんじゃが今日は秋刀魚を食べたか?」
「はいサンマ食べましたよそれがどうしたんですか?」
「実はポポの奴が今朝、秋刀魚を食べたすぐ後にバニラアイスを食べたんじゃよ
良いかね食べ物は、胃で消化されるまで時間が掛かる
だから、ポポの胃の中では秋刀魚とバニラがグッチョングッチョンに・・」
そこまで聞くとヤムチャは電話を切った。

「今の電話はなんだったんですかヤムチャ様」
「いたずら電話だったよ、そろそろ昼だし今日の狩りに行って来るよ」
しかしこの狩りでヤムチャは運命的な出会いをしてしまう。

つづく

405 名前:ハンター・ヤムチャ[sage] 投稿日:03/08/22 17:46 ID:???
前回>>311

ヤムチャがひとしきり狩りを終え、でかい猪を背負っていると
前方に若い女性が倒れているのが見えた
すぐに駆け寄り、その姿を見て一目惚れ。
年の頃なら16歳、髪は白色のショートカットの女の子であった。
すぐに人工呼吸開始、人間にとって一番必要な物は愛であるから
口から愛を送り込んでいるのだ。

天に愛が通じたのか奇跡的に目を覚ます女の子。
「大丈夫ですかお嬢さん」
ヤムチャは白い歯を見せながら
瞳に狼を宿している、砂漠の狼の狩りの本番である。
「おお、ヤムチャ久しぶりだな」
「えっあの俺のこと知ってるんですかどこでお会いいたしました?」
「わしじゃよ占いばばじゃよ」
女の子が手を振るとポンっと変身が解けていつものババに戻った。
その姿を確認して、砂漠の狼は涅槃の境地に突入、魂が地獄まで飛んでいった。

ここはヤムチャハウス、占いババとプーアルが楽しく話をしている。
「久しぶりじゃのうプーアル元気にしてたか」
「お久しぶりです、占いババさんこそ元気にしてましたか」
ヤムチャはと言うと、ダンボール箱を積み重ねて
タイムマシンが出来たとさっきから呟いている
ダンボールに書いてある、みかんのかの字が過去へ飛ぶスイッチらしいが
幾ら押しても過去に飛ばないので泣き始めた。

つづく

712 名前:ハンター・ヤムチャ[sage] 投稿日:03/08/25 01:53 ID:???
>>前回405

占いババとのキスも無事にすませたヤムチャは
次なるステップへ行くために、ババを自宅に連れ込む
怪しく光る狼の目付きにババ困惑
と言うのがババの脳内設定。

「聞けば女に振られたくらいで戦意を無くすとは情けない」
しわくちゃな顔をした、老女がヤムチャを口で攻める。
「それであんた何しに来たんだよ、ただ俺を攻めに来たのか?」
少し頭に来ているのか占いババに詰め寄りながら不機嫌そうに問いかけた。
「近づかないでよ獣!!」
ババがヤムチャに張り手を浴びせる
その理不尽すぎる張り手にヤムチャの方は涙目になりながら
もう帰ってくれ!!としきりに叫ぶ、泣きっ面に蜂状態。

713 名前:ハンター・ヤムチャ[sage] 投稿日:03/08/25 01:53 ID:???

間にプーアルが入り、やっとの事で落ち着いた二人。
お詫びの印にババがただで占いをしてくれると言う
「じゃあブルマとベジータって奴が今どうなっているのか教えてくれ」
ヤムチャの願いを聞き入れたババは覚悟を決めておもむろに服を脱ぎ始める
だが、ヤムチャのかめはめはの構えに気付いて急遽中断。
予定どうり水晶玉を使い、占いを始める水晶に映るのは二人の幸せそうな顔と声。
「本当かブルマ」「本当よべジータできたのよ私達の赤ちゃんが」
「良くやったぞブルマ俺もついにお父さんか」
その場面を水晶で見たり聞いたりしている二人と一匹、
ヤムチャの方は泣きっ面に機関銃を浴びせられたような顔。
「いけない、ヤムチャ様のヘタレパワーが絶好調だ」
ヘタレパワーがMAXになった所で、ヤムチャの魂は今日2回目の地獄旅行へと旅立った。

つづく

96 名前:ハンター・ヤムチャ[sage] 投稿日:03/08/27 07:53 ID:???
>>前回712

意識を失っているヤムチャを見ながら
ババとプーアルはもう二度とヤムチャの意識が戻らないだろうと確信した。

すぐさまババは、ブリーフに電話で連絡を入れる。
実は、占いババはブリーフに頼まれてヤムチャを説得しにきたのだった。
「こちら占いババです、ブリーフどうぞ」
「こちらブリーフだ、説得は上手く行ったかね、ババさん」
「とどめを刺しました」

事情をブリーフに説明する占いババ。
ブリーフもまさか娘とサイヤ人の間に子供が出来た事を知りちょっとショック
「まあ出来ちゃった物はしょうがない
それでババさん、名前は何が良いかねちょっと占ってくれないかね」
笑顔を浮かべながら、頼みを引き受けた占いババ
持っている水晶玉を使い早速始める。
ババが水晶玉に手をかざすとババの周りに白い霧が出始める
白い霧が徐々に水晶玉の中に入っていき水晶の中に白い文字が浮かび始める
だが、水晶玉に浮かび上がってきた名前はヤムチャ。

「このわしが失敗か?それとも成功か?もう一回占ってみるとするか」
何か直感が働いたのだろう、ババはまた占いを始めた。
そして浮かび上がってきたのはまたもやヤムチャ
首を左に二回ほど軽く動かし、手で印を組みもう一回と占う
そしてまたもヤムチャ。意地になったババは連続占いコンボを仕掛けるが
ヤムチャ・ヤムチャ・ヤムチャ・ヤムチャ・ヤムチャ・ヤムチャでございます
最後の方は水晶も飽きてきたのか文章にひねりを加えて来やがった。


97 名前:ハンター・ヤムチャ[sage] 投稿日:03/08/27 07:53 ID:???
占いババは取り合えず結果だけでもブリーフに話すことにした。
「そんな偶然があるとは、世の中面白い事があるんじゃのう」
その言葉を聞いた占いババはある推測をブリーフに話し始める
「推測の域を出てないが、もしかしたらヤムチャの無念の思いが
何らかの影響を与えてこんな結果になっているのかもしれん
奴は腐ってもZ戦士の一員だからな、凄まじい力を持っている」

ブリーフと占いババが話をしている頃ヤムチャは深い意識の底をさ迷っていた
ヤムチャの脳内はブルマとの楽しい過去の記憶以外を許しはしなかった。
そしてブルマとの初めてのキスを思い出していた。

初めてのキスの時、君はなぜか顔が緑色でしわくちゃで、
耳が尖がってて頭に触角が生えていたよね、可愛らしい触角をつねつねしながら僕は
「そろそろくると思ってたぞ神よ、貴様俺に何をしたんだ!!」
そう心の中で叫ぶと、先ほどまでの思いでが頭から消え、
暗闇の中から神の姿が次第に浮かんできた。
「冗談じゃよヤムチャ君、乙女心がちょっぴり暴走じゃ」
笑いながらヤムチャに話しかける神様一体。

つづく

369 名前:ハンター・ヤムチャ[sage] 投稿日:03/08/29 07:44 ID:???
>>前回96

神様出現でヤムチャは復活するのか、神様に全てが託された。

「ヤムチャ君、わしがブルマ君を忘れさせる程の
飛びきりの相手を紹介してやるぞ」
神様がヤムチャに持ちかけるが、ヤムチャの方はいらないと首を横に振る。
「どうせ占いババって落ちでしょ?行動パターンが読めますよ」
「いや、実はナメクジを紹介しようと思ってたんじゃよ、読みが甘いなヤムチャ君」

ヤムチャの血管が怒りで切れ始めたが、神様は話を続ける。
「そう怒るな、お詫びにわしに出来る事の範囲内でお前の頼みを聞いてあげよう」
その言葉を聞きヤムチャは何か閃いたのか急に顔が明るくなる。

「神様、本当に俺の頼みを聞いてくれますか?」
「できる事でならな、何かあるのか遠慮せずに言ってみろ」
「確か神様は下界の事なら力を使い、かなりの情報を知っていますよね?」
「そうだが、それで何か知りたい事でもあるのか?」
ヤムチャは急に真面目な顔になり、瞳にクールな狼が宿った。
「地球の美女100人の住所と電話番号を教えてくれ」


370 名前:ハンター・ヤムチャ[sage] 投稿日:03/08/29 07:44 ID:???
プーアルと占いババが、ヤムチャを目覚ます為に唐辛子1tをブリーフに注文していると
ヤムチャの体から、あふれんばかりの気が出てきた
「ヤ・ヤムチャ様が復活したんだ、なんて凄い気なんだヤムチャ様、格好良い」
「待てプーアル、あの気からは邪な気が大量に混ざっておる
何かろくでもない事が起きたんじゃないのか」

占いババが冷静に分析していると、ヤムチャは元気よく飛び起きて
ブルマから立ち直りましたと、戦線復帰を主張。
かくしてここにヤムチャ完全復活となった。
狙われた地球の美女100人の住所と電話番号については、
後日神様が写真も同封して、まとめて送ってくるとの事だ。
ヤムチャの顔は太陽の様に輝いていた。

後日、神様から送られてきた、地球の美女100人は
世の男性ならば、見た人は全員綺麗だと言わねばならない程の美しさだった。
ただ普通の女性とちょっと違うのは、
全員アニメの中で活躍している二次元の女性であり
ヤムチャのいる三次元とは次元が違っていた。


一幕終り。



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