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グラップラー飲茶


708 :グラップラー飲茶 :02/10/11 23:10 ID:mQLPTWEV 
其之一「シンクロニシティ」

 三ヵ月後に第23回天下一武道会を控えている無人の武道会場に5人の戦士が集った。彼らは各々が心の内に秘めている共通の意思、復讐心により互いが強力な磁石のように引き寄せられてきたのだ。さらに彼らの放つ「戦いの匂い」により引き寄せられたもう一人の漢がいた。
 天下一武道会の司会者(本名タシーロ)である。

「やや!!やややや・・・きみたちは!!」
 彼は無人のはずの武道会場に揃い立つ5人の戦士達、すなわちチャパ王、サイボーグ桃白白、チチ、マジュニア、そしてヤムチャを交互に見つめ、驚きの声を上げた。と同時にこの5戦士が今回の天下一武道会に尋常ならざる執着を持っていることを悟った。
 ぜひともその理由を聞いてみたい。司会者タシーロは聞いてみた。
「君達は何を求めて天下一武道会に参加するのですか?」

チャパ王「前大会の忘れ難き屈辱を晴らす為。今の私は孫悟空にも勝てる!」
桃白白「裏切り者の天津飯、餃子を殺し、孫悟空とかいうガキも殺してやる」
マジュニア「父の仇、というのは建前に過ぎん。俺様の目標は世界征服だ」
チチ「あんなとこ触られたらお嫁に行くしかないべ。」頬を赤らめる。
ヤムチャ「今度こそ俺が優勝をいただくぜ!今の俺なら悟(以下略)」

 すばらしい。司会者は鳥肌を立てた。わたしの求めていた天下一武道会とはこれだったのだ!
「君達に復讐の機会をプレゼントしてさしあげよう」
それを聞いたヤムチャが鼻を鳴らして答えた。
「あんたにプレゼントされんでもいるじゃあないか。ここに俺でも勝てそうな奴らが・・・」
 5人の闘気がせめぎ合い、異様な空間が発生する。が、耐え切れずにヤムチャが屈した。
「ヒィ、ごめんなさい。すいません。許して・・・」
 語尾が段々小さくなっていく。他の4人も臨戦態勢を解いた。

「今回はあなた方のために試合ルールは『なんでもあり(バーリトゥード)』、対戦表もわたしが操作しましょう。天下一武道会は3ヵ月後!それまで楽しみに待っていますよ!!」

741 :グラップラー飲茶 :02/10/13 20:33 ID:WVAb28vF 
其之二「群雄割拠!」

 ブルマ達が武道会場に着いた時は土砂降りの雨だったが、
成長した悟空、ヤムチャ達と合流した頃にはすっかり晴れた。
 身の上話をしながら予選会場へ向かいそこで亀仙流の道着に
着替えた悟空達は、殺気を感じて振り返った。
「バ・・・バカな・・・まさか・・・」
 うろたえる天津飯。そこにいたのはピッコロ大魔王だった。
不敵な笑みを浮かべて立ち去るピッコロ、マジュニア。
「あいつ・・・まさかピッコロ大魔王の手下の生き残りか?」
「ああ、そんなようなもんだな」
 ピッコロ大魔王の再来を知っていたのは悟空と
3ヶ月前に既に出会っていたヤムチャだけだった。
(あいつむちゃくちゃ怖い顔してんだもんなぁ・・・)
ヤムチャの足が震えていた。
肩を叩かれた悟空が振り返ると、そこには匿名希望で参加した
チチの姿があった。
「孫悟空・・・」
笑顔で話しかけ、じっと見つめる。が、
「だれだ?おめぇ」
「バカ!!」
 凄まじい表情で怒鳴りつけ、帰っていくチチ。あっけにとられる悟空たち。
またもやヤムチャだけが彼女の正体を知っていた。
桃白白、チャパ王だけが悟空に「あいさつ」をしていないが、チャパ王は
予選で悟空と戦い、桃白白は予選で餃子、本選一回戦で天津飯と戦うように
仕組まれている。
 司会の奴もなかなかの悪だな、とヤムチャは思った。
開会式が始まり、会場が選手達のどよめきが消えた。
いまだかつてない最大の天下一武道会が始まる。


742 :グラップラー飲茶 :02/10/13 20:34 ID:WVAb28vF 
其之三「チャパ王VS孫悟空」

「あり?」
競技台に上がった悟空がすっとんきょうな声をあげた。
「見てくださいよ、またチャパ王だ。」
 言われんでも知っとるわハゲ、と思いながらヤムチャはうなずいた。
「さーて、さらにあいつどれだけウデをあげたか・・・」
「へへー、やっぱり気になるでしょ」
 クリリンは勘違いしているようだが、ヤムチャが気にしているのは
チャパ王の方だった。3ヶ月前にあった時から、異常なまでに鍛え上げられた
ように見えるチャパ王の肉体にヤムチャは関心があった。
(どう見えるかより、どう造ったのかが問題だが・・・)

『では始めてください』
 アナウンスと同時に構えるチャパ王。対する悟空は気配を完全に消した
無の構えだ。
「ふざけおって!武道をなめると痛い目にあうぞ!」
「孫の気配が完全に消えている・・・それに気付かんようではチャパ王は勝てん」
 天津飯がつぶやく。だがヤムチャの予想は違った。
(・・・チャパ王の勝ちだ。)

「つあおーーーー!!!」
 八手拳。すばやく繰り出される掌打の嵐が悟空を襲う。悟空はその全てを
片手で受け止め、はじいた。はずだった。
「どうしたんだ悟空!!」
 クリリンが叫ぶ。はじいたはずのチャパ王の手の平は悟空の腕にぴったりと
張り付いていた。そのままチャパ王は悟空の足を払い、体勢を崩させ、頭から
地面に叩きつけた。
「どうした、足元がお留守だぞ・・・」
 汚名返上。チャパ王は前大会で受けた屈辱を晴らした。頭を振り、立ち上がる悟空。

「手の平が・・・のりみてぇにくっついた!」


743 :グラップラー飲茶 :02/10/13 20:35 ID:WVAb28vF 
其之四「八手拳×真空=破壊力」

「3年間の修行の末、わたしはこの手の平の中に真空を作り出すことができる
ようになった」
 チャパ王は地面に手の平をくっつけ、引き上げた。その手には剥がれたタイル
が貼り付いていた。
 さらにそのタイルを空中に放り投げると、八手拳で粉々に砕いた。
「孫悟空・・・貴様は神の修行を受けたというが、わたしの掌は本物の神を破壊した!」

 そのころ聖地カリンでは
「なんだろう・・・あれ」
 ウパはカリン塔に大きな布が貼ってあるのに気が付いた。
 近くに行って、はがしてみる。
「なんてこと・・・父上!!父上ぇぇぇ!!」
 そこには人間の掌の形にへこんだ穴が開いていて、さらにそこから出ている亀裂により
カリン塔は崩壊寸前の状態にあった・・・。

「ぐおおおお!!!」
 さらにすばやい八手拳が繰り出される。かろうじて全てを避けようとするものの
顔面へのきわどい攻撃を反射的に手を出してしまった。
「もらった!!」
 背負い投げの要領で悟空を地面に叩きつけ、首を踏みつけた。
「景色がどろどろになった様に見えるだろう・・・クックックッ」
 どうやらあいつが準決勝の相手になるらしいな、とヤムチャは思った。



744 :グラップラー飲茶 :02/10/13 20:35 ID:WVAb28vF 
「チャパ王、ちょっとタンマな。オラ服ちょっと脱ぐから」
「服?好きにしろ。暑いからな」
 起き上がった悟空はそう言って服を脱ぎ始めた。
「ほう、もうアレを脱ぐのか・・・よほどの相手と見える」
 一般人の体を借りて観戦していた神様が言った。
「よ、っと」
 両手のリストカバーを重そうにはずし地面に落とした。ズシン。
「!!」
 驚きの目でそれを見るチャパ王とヤムチャ達。チャパ王がリストカバーを拾う。
「き、貴様・・・今までこんなものを付けて戦っていたのか・・・」
「神様がな、これも修行のうちだって・・・ヤムチャ、これ片付けてくれ」
 脱いだ靴とリストカバーをヤムチャが持ち上げようとする。腰骨が砕けた。
「な・・・なんだよこれ・・・」
 がんばって仙豆をとりだし噛み砕く。「全部で100kg以上ある・・・」
 騒然とする会場。これにはチャパ王も流石に焦りだした。
「よいしょ、と」
 一番重いシャツを脱ぎだした悟空。視界が塞がり完全な無防備状態のなった。スキあり!
「ダッシャアアアアアアアア!!」
 掛け声と共にチャパ王は悟空の股間を蹴り上げた。油断しきっていた悟空はこれを
まともに喰らった。
 シャツの下から苦悶の声が漏れ、悟空は倒れた。
 10カウント。悟空は起き上がらなかった。
「・・・さ、再起不能・・・勝者チャパ王・・・」
「う、うそだろ・・・悟空が負けちまった・・・」
 うろたえるクリリンたちを尻目にヤムチャは興奮していた。
「今年の天下一武道会は一筋縄にはいきそうにないぜ」

872 :グラップラー飲茶 :02/10/17 22:31 ID:uFYDaBdm 
其之五「8勝者 決定す!!」

餃子の予選試合が行われている方からざわめきが聞こえた。
天津飯達が駆けつけると、そこには気絶した餃子の姿があった。
「殺してしまっては失格らしいからな。かろうじて生かしておいてやったぞ」
「あ・・・あなたは・・・白白さん・・・。し、死んだのでは・・・」
そこにはサイボーグ手術を施し復活を果たした桃白白の姿があった。
「孫悟空は予選落ちしたらしいがな、天津飯!貴様はオレさまが直々に殺してやる」
「い・・・いいでしょう、闘いますよ、餃子の分まで」 
「くっくっくっ・・・あいかわらずうぬぼれの強い奴だ。首を洗って待っておれ」
桃白白は去っていった。
「い・・・今の天津飯さんならあんなやつ楽勝ですよ」
クリリンが桃白白の背中をにらめつける天津飯に向かって言った。

『みんなァァァァァ!!地上最強の漢が見たいかァァァァァ!!』
司会者タシーロの言葉に会場は熱狂の渦に巻き込まれた。「オオォォォォ!!」
『私もです・・・私もです!みなさん!!』
涙を浮かべ、演出をする司会者。
『本選出場選手、入場!』


873 :グラップラー飲茶 :02/10/17 22:32 ID:uFYDaBdm 
『鶴仙流はおれが完成させた! 
 奇怪な技と三つ目が光る 前大会優勝者 天津飯!!』
『身のこなし、技の多さではおれがNO.1だ!
 多林寺修行経験有り 亀仙流 クリリン!!』
『まさかこの漢が来てくれるとは! 
 過去天下一武道会でノーダメージで優勝した 八手拳 チャパ王!!』
『緑色の肌! キモォォォォォイ!!
 説明不要! バーリ・トゥード(なんでもあり) マジュニア!!』
『冥土の土産に優勝とはよく言ったもの!!
 超強運で勝ち抜いてきた 無職 シェン!!』
『ルールの無いファイトがしたいから殺し屋になったのだ!
 なんでもありではコイツが一番怖い! 鶴仙流 桃白白!!』
『名を明かさぬ理由はなんだ!
 本選出場選手唯一の女性 流派不明 匿名希望!!』
 会場の熱狂は最高潮に達した。残るはヤムチャだけだが、
彼は司会者に特別目立つような紹介をするよう頼んでいた。
『ぼくらは君を待っていたァ!!
 天下一武道会の真の王者!! 狼牙風風拳 ヤムチャァァァァ!!』
 両手を力強く掲げ、ヤムチャが入場した。

 会場は静まり返った。「・・・誰だっけ」というつぶやきがあちこちから漏れる。
(だからやめようって言ったのに)司会は恥ずかしそうにうつむいた。
 掲げられていたヤムチャの両腕もしだいに下がり、ヤムチャ自身、
恥ずかしそうにそそくさと選手の列に加わった。
「ヤ・・・ヤムチャの野郎、はずしやがった・・・」ウーロンがつぶやいた。

『さ・・・さて、本選出場選手、全員で揃いました。そしてこれが対戦表です』
気を取り直して、司会者は対戦表を発表した。

『第1試合、ヤムチャ対シェンは10分後に開始します』

107 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/10/26 11:43 ID:Z9zVaq7u
其之六「一回戦ダイジェスト」 

 場面は神がヤムチャに正体を明かしたところから始まります。 
神「君は私には勝てない」ヤム「ほざけ!!」→狼牙風風拳→神、軽く受け止め足払い 
→神「足元がお留・・・」足払いの反動を利用したヤムチャの蹴りが神のあごにヒットする 
→ヤム「シェンさん!!あんたやっぱりド素人だッ!!」→神、膝ががくがく震える 
→ヤム、狼牙風風拳で神を追い詰める「勝てるッ!このオレがッ・・・あの神にッッ!!」 
→ヤムチャ、神の股を蹴り上げる「つぶれたッッ!もう確実だッ・・・一回戦初勝利・・・」 
→神「ヤムチャさん・・・許して・・・私は勝たなければ・・・」ヤム「許すかバカッッッ!!」 
→目潰しがまともに決まる。悲鳴を上げる神→ヤム「オ・・・雄雄雄雄雄雄雄雄ッッ!!」 
→突然神の姿が消える→神「催眠術ですよ。現実じゃない」振り返るとそこには無傷の 
神の姿が。→神「残念ながら現実の私はここにいる」→ヤムチャ、呆然とする。泣く。 
→ヤム「・・・いい夢見させてもらった・・・マジでありがとな。だが最後にはやはりオレが 
勝たせてもらう」涙をぬぐって気を溜め始める→操気弾→はずれる→神「いまのはかなり 
おみごとでしたよ」ヤム「ほめるのにはまだちょっとばかりはやいんじゃないかッ!」 
→ヤムチャが指をあげると地面から30個の操気弾が吹き上がる→ヤムチャはこの日の 
ために3ヶ月前から一日1個操気弾を会場下に集めていた。つまり90個の操気弾のうち 
60個は地上に出られず地下で息絶えたのだ。ヤムチャはセミの一生を連想した。 
→ヤム「はあッ!ざまあみろッッ!!」→司会『場外ッ!勝者ヤムチャ』 


108 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/10/26 11:44 ID:Z9zVaq7u
 一回戦第二試合。→司会『匿名希望選手は控え室で療養中の孫悟空さんの所へ 
行っているため試合を棄権するようです。そこで私、この試合にふさわしいスペシャル 
リザーバー(補充選手)を用意しました。前々大会優勝者、ジャッキー・チュンですッッ!』 
→司会『チャパ王vsジャッキー・チュン、試合開始。』→開始早々チャパ王との距離を 
あけるチュン。気功波の類を使えないチャパ王を遠距離攻撃で仕留める作戦→チュン、 
萬國驚天掌の構え→気をため始めた所でチャパ王に異変が起こる→司会『おお・・・ 
チャパ王の上半身が異常なほど膨らんでいきます』チャパ王は限界まで空気を吸っていた 
→口に筒状に丸めたてを付け、圧縮した空気を一気に吐き出す→空気の弾が目に当たり 
一時的に視力を失うチュン→目を開けると目の前までチャパ王が距離をつめていた 
→「萬國驚天・・・」技を放つより先にチャパ王の拳がチュンを捕らえる→チュン、場外へ。 
→『場外ッッ!!勝者チャパ王』→クリリン「すげぇ・・・あのチュンさんを一撃で・・・」 

 一回戦第三試合。→原作通り桃白白を圧倒する天津飯→天津飯がとどめの一撃を 
放とうとし、誰もが天津飯の勝利を確信した→桃白白「ファイア」→桃白白の胸部から 
腹部までが開き、10基のスーパーどどん波が放たれる→完全な不意打ちにより天津飯は 
まともにこれを喰らう→天津飯、全身黒焦げで倒れる→『死亡確認ッッ!勝者桃白白』 
→客席に戻った亀仙人「これが漢の戦いといえるのか・・・」→会場、ブーイングの嵐。 
→『だまれ糞野郎共ッッッ!!!』司会、キレる→『今大会は武器使用も認めます。文句が 
あるならどうぞ、お帰りください。こんなエキサイティングな死合いが見たくないのならね・・・』 


109 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/10/26 11:45 ID:Z9zVaq7u
 一回戦第四試合。→会場入りするクリリンの前に漢としての死の淵から蘇った悟空の 
姿が。傍らに頬を染めた汗だくのチチを連れている・・・→クリ「悟空・・・まさかお前セッ・・・」 
→悟空「ただの嫁だ、気にするな。それより気をつけろ・・・おめえの試合相手ははんぱじゃ 
ねえぞ」クリ「え?あ・・・ああ・・・ちぇ、なんか調子狂っちまったなあ・・・」→試合会場に足を 
踏み入れたクリリン、突然神に体を乗っ取られる→神「すまんな。ここは私にゆずってもらう」 
→クリリンの体を使って闘う神→結局原作通り神はマジュニアにより魔封波で封印される 
→『気絶ッ!勝者マジュニア』→悟空「クリリン!おめえすげえ腕あげたな!びっくりしたぞ」 
→クリ「え?あ・・・ああ・・・」 

『激戦によりベスト4が決定いたしました。これより準決勝を行います。』 
http://proxy.ymdb.yahoofs.jp/users/7d5e1f5e/bc/%b0%fb%c3%e3/tournament2.jpg?bc2smC.AiNUXgy3k 


110 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/10/26 11:46 ID:Z9zVaq7u
       おまけ「サイボーグ桃白白ノ戦力」 

両腕:スーパーどどん波×2、両手両足:カッチン鋼ブレード×4 
胸部〜腹部:スーパーどどん波×10、股間:気功砲×1 
頭部:太陽光発生装置(太陽拳)×1、かかと:パイパイジェット×2 
奥歯:加速装置×1、肛門:毒ガス化学兵器「戦術神風」噴出口×1 



319 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/02 16:49 ID:lpgZEWC1
其之七「リアルシャドー」 

『え・・・と・・・どうしたのでしょうか、ヤムチャ選手・・・登場してください!試合を始めます』 
「もう・・・なにやってんのよ、ヤムチャったら」 
会場がざわめく。すでに開始予定時間を5分も過ぎている。 
にも関わらず、ヤムチャは闘技場にあらわれない。 
「ふっふっふっ・・・まさか怖気付いて逃げたんじゃあるまいな」 
チャパ王がつぶやくと、ようやくヤムチャが姿をあらわした。だがその姿は・・・ 

「おまたせ」 
『ヤ・・・ヤムチャが血だらけだァァァァァッ!!』 
ヤムチャはすでに一戦闘ったかのように血だらけの姿であらわれた。 
「だ・・・誰かとウォーミングアップでもやってきたのか・・・いや、しかし・・・」 
戸惑うチャパ王。と、ヤムチャが口を開いた。 
「強えなァ、あんた。決して過小評価しているつもりもないけど・・・いやァ強烈だったよ・・・ 
八手拳4000年の歴史」 
「貴様ッ、私と同格の八手拳使いと闘ったとでも言うのかッ!」 
「久し振りに本気の自分に逢えた・・・。この勝負、勝ったのは俺だ」 
『前代未聞ッ!ヤムチャ、「勝つ」ではなく「勝った」と宣言しましたァ!』 
「・・・いいだろう。お前のその言葉の真意、確かめさせてもらおう」 
『準決勝第1試合ヤムチャVSチャパ王、試合開始ッ!』 


320 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/02 16:50 ID:lpgZEWC1
試合開始と同時にヤムチャは悠然とチャパ王の目の前まで歩いていった。 
「武道をなめおってッ!!」 
チャパ王が仕掛ける。が、ヤムチャはその攻撃を回避、チャパ王の背後にまわった。 
「〜〜〜ッッ」 
声にならない声を出しながら振り返るチャパ王。 
途端、ヤムチャの狼牙風風拳がチャパ王を襲う。無敵を誇ったチャパ王が膝をついた。 
「あんたの手の内はぜ〜んぶ体験済みだぜいッッ」 
「ヤ・・・ヤムチャさんってあんなに強かったのかァァァ!!」 
クリリンが絶叫した。 
立ち上がったチャパ王が足払いを仕掛ける。ヤムチャは軽々とそれを避ける。 
「やっぱフェアじゃないなぁ・・・こうまでリハーサル通りだと・・・」 
「貴様・・・確かに初めてではないな、八手拳との手合いはッ!」 
「俺がまだ荒野の1匹狼だったころ、周りに人がいないという環境上、戦闘経験をつむには 
それなりの工夫が必要だった・・・」 
そういうとヤムチャは静かに気を集中し始めた。 
すると突然、触れてもいないヤムチャの頬に鋭い切り傷が現れた。 
「バッ、バカなッ!どういうトリックを・・・」 
「思い込みの力だ。人がリアルに思い描く事は実現する・・・。そしてコイツを極めると・・・!」 


321 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/02 16:51 ID:lpgZEWC1
ヤムチャが突然一人で暴れ始めた。 
『いや・・・違うッ!ヤムチャは架空の敵と闘っているように見えますッ!』 
架空の敵を相手に攻撃を加え、または受けた。 
存在するはずの無い敵との戦いにより空気は震え、ヤムチャの傷は増えていった。 
『架空の敵がローキックを放ったように見えます!ヤムチャが転んだッ!』 
だがすかさずヤムチャは体勢を整え、反撃を加えた。 
『今ッ!架空の敵が砂煙を上げて倒れたように見えますッ!ヤムチャ勝利ッッ!!』 
「今のが多林寺の熟練者、あるいは達人レベルだ」 
「『独闘』か・・・。ボクシングのシャドーに代表されるおよそ全ての格闘技に取り入れられている 
稽古方法じゃが、ここまで高次元のものは始めてみたわい・・・」 
亀仙人でさえ驚きを隠せなかった。 
「あんたの予選からの戦いぶりを見て攻撃パターンを予測。そしてリアルシャドー・・・、勝った」 
「てことはヤムチャさんの戦闘経験は100回以上・・・」 
「否ッ!千回以上にもなるだろうッ!」 
チャパ王が苦々しげに言った。 
「なるほどヤムチャとやら・・・荒野の狼の名に恥じぬガキだッッ!!」 



347 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/03 17:48 ID:LC8gB4tH
其之八「覚醒」 

ヤムチャが手の内を全てさらしてしまった以上、もはや二人の間にハンデは無い。 
「私を本気にさせるとはな・・・。もはや貴様に勝ち目は無いぞ」 
チャパ王は両掌をあわせ、気を集中させた。 
「技を借りるぞ天津飯ッ!四妖拳ッッ!!」 
『おおっと!チャパ王の肩から一対の腕が生えましたッ!』 
「終わりだッ!!十六手拳ッッ!!」 
狼牙風風拳で迎え撃つヤムチャだが、あえなく投げ倒されてしまう。 
『4本の腕による十六手拳!まさに驚愕の技ですッ!』 
「驚愕の技だと・・・?驚愕の技とは・・・こういう技を言うんだッッ!!」 
チャパ王は倒れたヤムチャの両手足を4本の腕で押さえつけ、舌で胸板を貫いた。 
うめき声を上げるヤムチャ。 
(う・・・動け・・・) 
「数秒だけだが全身が麻痺する秘孔を突いた」 
そう言ってチャパ王ははるか上空まで飛び上がった。 
「技を借りるぞナムッ!天空×字拳ッッ!!南無阿弥陀仏ッッ!!」 
高速落下してきたチャパ王の1対の腕がヤムチャののどを、もう1対がみぞおちを強打する。 
「・・・もはや永遠に起き上がることはあるまい」 
『強すぎるぞ魔拳・チャパ王ッ!ヤムチャダウン!カウントとります・・・ワン・・・』 

孫悟空も大猿も亀仙人も天津飯もウサギも美乳も幼女も・・・ 
ヤムチャの真の力を目覚めさせるまでには至らなかった。 
だが八手拳伝承者チャパ王ならばあるいは・・・ 
『ン・・・ツー・・・!ヤムチャ立ち上がりましたッ!』 
「なんとッ!×字拳を喰らって2カウントで立ち上がるかッッ!!」 
立ち上がったヤムチャはチャパ王をにらみつけた。 
「図に乗りやがって・・・」 


348 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/03 17:48 ID:LC8gB4tH
(先程まで感じられてた甘さがまったく無い・・・) 
どこか雰囲気の変わったヤムチャに戸惑うチャパ王。 
突然ヤムチャが狼牙風風拳を仕掛ける。 
チャパ王は大きく息を吸い、チュン戦で使った「見えない目潰し」を放つ。 
が、ヤムチャはすでにチャパ王の懐へ入っていた。 
「真・狼牙風風拳ッッ!!」 
ヤムチャの拳の一撃ごとがチャパ王の全身の関節を破壊する。 
さらにヤムチャは右手でアフロを、左手であごを持って回転させ、首の骨を折る。 
ヤムチャはチャパ王から手を離した。 
『こ・・・これはッ!勝負有・・・』 
司会が言い終えるより先にチャパ王が動き出した。 
両腕を回して遠心力により関節をはめ、次にあごを、そして首の骨をむりやり直す。 
「キサマッッ!!」 
チャパ王がヤムチャにつかみかかろうとしたその時、ヤムチャのハイキックがチャパ王の 
頭部を吹き飛ばした。 
武道会場に血の雨が降り、なんとか原型を保った眼球が転がる。 
「は・・・はやいッッ!!」 
マジュニアの目には映らぬ高速の蹴りだった。 
『死亡確認ッ!勝者ヤムチャッ!決勝進出ッッ!!』 

準決勝第二試合、マジュニアと桃白白は肩を並べて入場する。 
「一分で終わらせてやる」 
「ほう、貴様もそのつもりか」 
マジュニアの挑発に桃白白が応じる。 
『準決勝第二試合、桃白白VSマジュニア、試合開始ッ!』 
試合開始の合図と共に桃白白は両手足の刃をあらわにする。 
「ふん・・・出しやがったな」                  つづく 



438 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/06 22:11 ID:AcLsyHGG
其之九「怪物対決」 

試合開始と同時に刃を出した桃白白に対してマジュニアは余裕の態度であった。 
「卑怯とは言うまいね」 
「かまわん。いつでもいいぜ・・・かかってこい、ザコ」 
「ザコか・・・、ムッフッフ。では約束通り一分で終わらせてくれるわッッ!!」 
桃白白はスーパーどどん波を放った。 
「ふん、くだらん技だ・・・」 
余裕で空にかわすマジュニア。背後の観客席で大爆発が起こる。 
「こんなものが避けられんとおもうかッ!」 
「バカが!加速装置ッ!」 
桃白白は舌先で奥歯の横についている加速装置を押した。 
加速した桃白白の目には他のものの動きはまったくスローに見える。 
マジュニアの動作を1とすれば、加速した桃白白はその間10の動作が可能だ。 
桃白白は余裕を持ってマジュニアの背後へ回り、装置を解除した。 
「〜〜〜〜〜ッッ!!バカなッ!いつのまに・・・」 
桃白白は4枚の刃をもってマジュニアの四肢を切断した。 
『こ・・・これはすごい・・・。あっという間に勝敗がほぼ確定してしまいました・・・』 
「意外と早かったな・・・。まだ30秒と経っていないだろう」 
芋虫のようにのた打ち回るマジュニアを見て桃白白は言った。 
「どれ・・・とどめをさしてやろうか」 
マジュニアの襟首をつかみ、持ち上げようとした。が、 
「バカなッッ!!コイツ・・・」 
桃白白の五指が切断され、転げ落ちる。 
「 襟 に カ ミ ソ リ ッッ!!」 
生じた一瞬の隙にマジュニアは再生し、桃白白の両腕をへし折った。 


439 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/06 22:12 ID:AcLsyHGG
「一分にはまだ数秒を残している・・・。まだ、試合を続行するか?」 
両腕を失った桃白白を見てマジュニアは勝利を確信した。 
「甘い奴だ・・・。そうやって最後の詰めを誤り、再起不能に陥った選手を見ていただろうに・・・」 
桃白白の胸部に仕掛けられた10基のスーパーどどん波が姿を見せる。 
「ファイア」 
天津飯を一瞬で葬った大火力が放たれた。が、マジュニアにはかわされてしまう。 
さらにマジュニアは腕を伸ばして桃白白を殴りつけた。 
『なんとッッ!マジュニアの腕が伸びましたッッ!!』 
さすがの桃白白も膝を突いてしまった。 

加速装置はまだ十分に慣れていないため連続使用は出来ない。 
隠しダマのスーパーどどん波はかわされてしまった。 
のこる必殺武器はあと一つ。 

「マジュニアさん・・・一つ質問をしよう・・・」 
桃白白は肩の力を抜き、脱力した状態で立ち上がった。 
「この地球上で最も強力な毒ガスとは何かわかるかね」 



466 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/07 22:30 ID:6cEGUF9P
其之十「毒ガス」 

「毒ガス・・・、ですか」 
天下一武道会より1週間も前のこと、司会は鶴仙人と会っていた。 
「化学兵器『戦術神風』。サイボーグ桃白白の最終兵器ですわ」 
「そ・・・その威力はどの位のものなのでしょうか?」 
「あんたァ・・・その歳で暗殺でも企んどるのかね」 
「いやいやいやいや、まさかまさか」 
鶴仙人の言葉に司会は首を振る。 
「まあ、話したところでできるハズもなく・・・聞くだけ無駄というものではあるが・・・ 
桃白白の肛門より出ずる目に見えぬ気体は・・・ 
生まれたばかりの赤子であろうと・・・暖かい眼差しの老人であろうと・・・ 
信仰を持っていようと・・・、無音で瞬殺しますわ」 
「あの・・・もしその毒ガスを戦闘中に対戦相手が受けたら、どうなりますか?」 
つばを飲み込み、司会は質問をした。 
「原液一滴で原形をとどめませんな・・・。はぁ、死にますな」 
「死ぬってアナタ・・・」 
「わしらは殺し屋じゃからの・・・。ヒァッ ヒァッ ヒァッ」 
「なるほど」 
素晴らしい。と思いながら司会は笑みを浮かべた。 


467 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/07 22:30 ID:6cEGUF9P
「この地球上で最も強力な毒ガスとは何かわかるかね」 
そう言うと桃白白は仰向けに寝、股を大きく開いた。 
「な・・・なんだそのポーズは?ギブアップかッッ!!」 
「否ッッ!!」 
そう叫ぶと桃白白はクィッっと腰を持ち上げ、肛門をマジュニアに向けた。 
『桃白白が謎の構えをとりました・・・。何をねらっているのでしょうか?』 
そう言いながら司会はホイポイカプセルを投げ、ゴム製の全身服を取り出し、着た。 
(密封されたゴム装備!?あれは確かバイオハザード用・・・、防毒服!!) 
司会の姿を見たマジュニアの思考が回転する。 
そして桃白白に向きなおった。 
(格闘技じゃないッ!先手をッッ!!) 
だが風に混じるちょっとした異臭を嗅ぎ取ったマジュニアは立ち止まって再び考えた。 
(毒ガス・・・ガス・・・腸内ガス・・・、『オナラ』ッッ!! 放屁!!臭ッッ!!今ッ!) 
突然浮かんだ明快な回答にマジュニアは混乱し、桃白白に手を伸ばした。 
が、時は遅く、化学兵器『戦術神風』は桃白白の肛門より既に発射されていた。 
「答えは『屁』。気付いたときにはもう遅い」 



538 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/11 23:00 ID:Pq5MFhsk
其之十一「怪物対決、決着」 

マジュニアの体表面の8割が白骨化し、片目が転げ落ちた。 
呼吸器も大部分が破壊されている。 
「ふっふっふっ・・・、今とどめを刺してやろう。はぁッ!」 
桃白白は腹筋に力をこめた。 
「戦術神風!MAXパワーだッッ!!」 
その瞬間、マジュニアの指が伸び、桃白白の肛門に突き刺さった。 
『流・星・指・殺(スターフィンガー)・・・。見事な・・・』 
大解放されるはずだった毒ガスが一気に桃白白の体内に逆噴射される。 
「おおお〜〜〜〜〜〜〜〜」 
桃白白の機械化されていない内臓、脳が溶け出した。 
「ふ・・・ふしゅる・・・、残念だったな・・・」 
致命傷を負っていたマジュニアだが、この間に肉体を完全再生する。 
「俺様の戦闘能力・・・、というよりも肉体能力が勝っていたということだな。 
俺はたとえ致命傷を負っても『核』さえ残っていればいくらでも再生可能だ」 


539 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/11 23:00 ID:Pq5MFhsk
「お・・・おんどりゃぁ〜〜〜」 
桃白白は身体を内側から破壊されてもなお立ち上がった。 
ふらつく足取りでマジュニアに向かっていき、その腕をつかむ。 
「・・・ファイア」 
胸部のスーパーどどん波、股間の気功砲、全門開放。発射。 
マジュニアを背後の観客達、山々ごと完全に消し去った。 
と思った。 
「おしかったな」 
残像拳。マジュニアは背後へ回っていた。 
マジュニアの手刀が桃白白の首を切断する。 
『死亡確認!マジュニア決勝進出ッ!前代未聞の怪物対決、ここに決着しましたッッ!!』 
「そう簡単にこの世を手に入れることはできんらしいな・・・。正直ゾッとしたぜ」 


540 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/11 23:00 ID:Pq5MFhsk
死闘の決着がついたころ、ヤムチャは控え室で食事を取っていた。 
「ご・・・、悟空さんと始めてあった日と同じだ・・・」 
プーアルがつぶやく。 
「ヤムチャ、マジュニアって奴はピッコロ大魔王の生まれ変わりだぞ。 
話せば長くなるけど腹の中に神様を人質にとってる」 
悟空が言った。 
「知ってる。それで勝てると思うのならそうすればいい」 
ヤムチャはエネルギー効率の良いおじやをかきこみ、炭酸抜きコーラを流し込んだ。 
「ブルマ・・・、ちょっと来てくれ。・・・さんきゅ」 
ヤムチャはブルマの膝枕で寝た。 
「熱ッ!何コレ・・・、まるでスチームヒーターみたい・・・」 
ヤムチャの異常なまでに高い体温にブルマは驚いた。 
「ヤムチャさんは知ってるんだ・・・。この戦いの意味を・・・。 
この戦いに世界の存亡がかかっていることを・・・」 
クリリンがつぶやいた。 



608 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/14 21:55 ID:qpQi1eRC

其之十二「決勝戦〈ファイナル〉」 

『地上最強を目指して何が悪い!!』 
司会が叫び、会場は熱狂の渦に包まれた。 
『男として生まれたからには誰だって一度は地上最強を志すッ! 
地上最強など一瞬たりとも夢見たことが無い・・・そんな男は一人として存在しないッッ!! 
 そ れ が 心 理 だ !! 
ある者は牛魔王の伝説に屈し・・・ある者はウサギ団に屈し・・・ 
ある者は殺し屋に屈し・・・ある者はレッドリボン軍の武力に屈し・・・ 
それぞれが最強の座をあきらめ、それぞれの道を歩んだ・・・。 
 し か し ッッッ!!! 
今夜あきらめなかった者がいるッッ!! 
偉大なる《バカヤロウ》2名!! 
この地上で誰よりもッ!誰よりもッッ!!最強を求めた2名ッッ!!』 
ドラが鳴り響く。 
『天下一武道会決勝戦ッッ!!両選手入場ッッ!!』 
ヤムチャ、マジュニア両者が武舞台に入場する。 
「え?・・・おい・・・、見ろよ、あれッッ」 
ランチが異変に気付いた。 
マジュニアがターバンを脱いでいる。その姿はまるで・・・ 
「・・・ピッコロ大魔王にそっくりだ」 
「似てて当たり前だッ!この俺はピッコロ大魔王の生まれ変わりなのだッッ!!」 
『まさかッ!マジュニアは実はピッコロ大魔王の化身だったッッ!! 
この現実を我々はどう理解するッッ!!』 
観客からざわめきが漏れる。が、その場から逃げ出す者は一人としていなかった。 
皆が地上最強の戦士の誕生の瞬間を心待ちにしているのだ。 
「心配するな。ひとおもいに一瞬で叩き潰してやる」 
「ああ・・・、俺もそうするつもりだ」 
『決勝戦ッッ!!ヤムチャVSピッコロ大魔王、試合開始ッッ!!』 


609 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/14 21:57 ID:qpQi1eRC
其之十三「小手調べ」 

「貴様さえ倒せばこの世は素晴らしい魔の世界となるのだ・・・」 
試合開始早々ピッコロがヤムチャに言った。そして観客達のほうを向く。 
「脆弱な人間どもよッ!世界中に知らせておけぃッッ!!このヤムチャとやらの息の根を 
止めた後ッ!ふたたび貴様らの王になってやるッッ!!ピッコロ様の天下がよみ・・・」 
ヤムチャの不意打ちの拳がピッコロのあごを強打した。 
「よくしゃべりやがんなァこいつ」 
ピッコロは舌を噛んでしまい、口を押さえた。 
「もっと・・・純粋に・・・ファイトを楽しめッッ!!」 
ヤムチャの猛ラッシュ、狼牙風風拳が炸裂する。 
不意打ちを喰らって戸惑い気味だったピッコロも応戦する。 
拳と拳、蹴りと蹴り、頭突きと頭突きがぶつかり、汗や血が飛び散る。 
激しい攻防であるが、実力差は全く感じられない。 
完全な互角である。 
「波ッッ!!」 
ヤムチャが予備動作もなくかめはめ波を放つと、ピッコロもすかさず気功波を放つ。 
「な、なんとッ!ヤムチャの奴はあんなに速く撃てるのかッッ!!」 
亀仙人がおどろく。 
巨大な気と気がぶつかりあい、強烈な爆風が生じ、両者ははじかれた。 
ヤムチャはすかさず立ち上がり、上着を破り捨てた。 
「い〜い感じで温まってきたァ・・・」 
「俺もだ・・・。なかなか手の内を見せんな。様子見ってとこか」 
「そっちだってそうだろうが」 
「い・・・、今のでまだ様子見じゃと・・・?」 
「なんてやつらだ・・・」 
二人の戦いはウォーミングアップの時点で既に常識をはるかに超えていた。 
「さて。そろそろ本気で行くかッッ!!」 



814 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/24 07:55 ID:iw4hHbtt
其之十四「超巨身術」 

「いっとくけどな、おまえなんかに天下をやる気はないからな」 
ヤムチャが勝利宣言ともとれる言葉を発する。 
「そういう自信にあふれたセリフは次の技をみてから言うべきだったな・・・」 
そう言ってピッコロ大魔王は気をため始めた。 
「お・・・おおおおお・・・おおおおおおお!!」 
次の瞬間、ピッコロの体が一気に数倍にもふくれあがった。 
「〜〜〜〜〜〜ッッ!!」 
言葉を失う観客たち。解説をしなければならない立場にある司会者もあぜんとするばかりだ。 
「ははははは!!貴様もこれでおわりだなッッ!!」 
ピッコロ大魔王はそう言って飛び上がると、全体重をかけてヤムチャを踏み潰そうとした。 
ヤムチャは間一髪かわすが、ピッコロの手にはじかれ、場外へととばされる。 
が、かめはめ波の逆噴射によりなんとか場内にとどまった。 
「困ったな・・・。でっかくなってもスピードがかわらないなんてな・・・」 
さすがのヤムチャもそうつぶやいてしまう。 
「あのピッコロ大魔王の戦法・・・、あれは『巨大化』というおそらく格闘技界初の技を取り入れた 
ことによる奴独特の戦闘スタイルなのじゃろう・・・。ヤムチャよ、巨人の力を得た魔族を相手に 
どう戦いを挑むつもりじゃ・・・」 
亀仙人は絶望した。が、 
「問題ないッッ!!」 
ヤムチャは拳を握り、構えた。 
「弱点を3つも見つけちまった」 



815 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/24 07:56 ID:iw4hHbtt
「弱点だと・・・?つよがりはよしたほうがいいんじゃないか?」 
「つよがりなんかじゃないさ。お前、むしろ弱くなっちまったんじゃねえか?」 
その言葉にピッコロは笑みを浮かべ、突然拳をくりだした。 
だがヤムチャは避けない。それどころかむしろ拳に向かっていき、狼牙風風拳を放った。 
「無理だ!避けろ、ヤムチャッッ!!」 
悟空が叫ぶと同時に、骨の砕ける鈍い大きな音が響いた。 
「ぬう・・・」 
うめき声を上げたのはピッコロだった。小指が折れている。 
「いくらでかくたって、指の1本程度となら互角以上に闘える。弱点その1だ」 
「なめやがって!」 
ピッコロがヤムチャを踏みつけようとするがヤムチャはピッコロの後方へ回り込んで避ける。 
そして膝をおもいきりけりつけ、ピッコロの足を折った。 
「ぐあ・・・」 
たまらずくずれてしまうピッコロ。 
さらにヤムチャはピッコロの顔面まで飛び上がり、あごに対して集中攻撃を加える。 
大きな身体が地響きを立てて倒れる。 
『す・・・すごいッ!あの巨大なピッコロ大魔王を相手に完全な優位に立っていますッッ!!』 
「弱点、というよりむしろ基本だな。腕や足みたいな末梢からせめられるのに巨体は弱い」 


816 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/24 07:57 ID:iw4hHbtt
だがいくらダメージを与えても『核』が無事である限りピッコロ大魔王は再生する。 
すぐさま折れた指、足を治すとピッコロは立ち上がった。 
「すばしっこいやつだ・・・。だが弱点を知ったからには俺に死角は無いッッ!!」 
「まだ3つ目の弱点がある。それが致命的な弱点だ」 
ヤムチャが言うが、ピッコロは聞いてもいなかった。作戦を練ったのだ。 
(殴れば指を、踏みつければ足を破壊される。ならば直接仕掛けなければ良い。 
気功波の類で攻撃、避けたところを叩けばいいのだ。) 
ピッコロは口を大きく開け、気弾を吐き出そうと構えた。 
「バ〜〜〜〜カ」 
そう言うとヤムチャはすばやくピッコロの口に飛び込んだ。 
「しまッ・・・おう・・・ごほ・・・、かはぁッッ!!」 
体内に侵入したヤムチャを苦労の末吐き出す。 
「悟空ッッ!!これを開けてくれッッ!!」 
ヤムチャがなにやら悟空に向かって投げた。 
神の閉じ込められた小瓶だ。 
「しまったぁぁぁッッ!!」 
悟空が小瓶のふたを開けると、煙と共に神が姿をあらわした。 
「弱点その3、って言うまでもねえよな」 
ヤムチャはにやにや笑った。 



851 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/25 22:28 ID:yyysWv3q
其之十五「誰がために俺は闘う!!」 

「ピッコロよ、もうやめい。お前は私の心にあった一握りの悪、それだけのものだ。 
生きていてはいけない存在なのだ・・・」 
復活した神がピッコロに言った。 
「黙れ神ッ!貴様のエゴのために父と俺は呪われた運命を歩まざるをえなかったんだッッ!!」 
そう叫ぶと、ピッコロは全ての憎しみをぶつけるかのようにヤムチャへ突進する。 
「魔族として忌み嫌われ、あまつさえ人間に敗れた父の無念・・・誰が知るッッ!!」 
ピッコロの放つ拳が次々とヤムチャの身体を襲う。 
「怨念と共に生み出され全てをうらみ生きた俺の無念・・・誰が知るッッ!!」 
ヤムチャの顔をつかみ腕を伸ばすと、いっきに地面に叩きつける。 
さらに上空へ飛び上がると、倒れたヤムチャに向けて無数の気弾を放つ。 
「ああ・・・、なんでヤムチャさまはやられっぱなしでいるの?」 
プーアルの目に涙が浮かぶ。 
力を出しきり、息を切らしながらピッコロがおりてくる。 
「ふん、さすがに死んだかもしれ・・・」 
「へっ・・・幸せ者がよ」 
全ての攻撃を受けきり、それでもヤムチャは立ち上がった。 
「ばかな・・・幸せ者だと?オレさまが幸せ者だとッッ!!」 
「そうだ・・・そういえばヤムチャさまも1人ぼっちで荒野を生きてきたんだ・・・」 
プーアルが言った。 
「・・・呪いだ?運命だ?小難しいこと言ってんじゃねぇよ・・・」 
当然ピッコロの猛攻は効いていた。が、ヤムチャは堂々としている。 
「この大会のキャッチフレーズ知ってるか?『バーリトゥード』、なんでもありだ。 
向かい合った敵をどう料理してもいいんだ・・・。俺たちは自由なんだぜ? 
さっきも言ったけどよ・・・、もっと純粋にファイトを楽しもうぜ。なあ、マジュニア」 
ヤムチャの言葉にピッコロは心を動かされつつあった。 
「ヤムチャとやらはピッコロに示そうとしていたのか。己の全てをぶつけられる存在を・・・」 
神は言葉を失った。 
ピッコロは吹っ切れた。過去の因縁も何もない。目の前に立つこいつを倒す、それだけだ! 
「うおおおおおおおおおおおッッ、レガヤキテッカカッッ(かかってきやがれ)!!」 
ピッコロは雄たけびをあげた。 



926 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/30 10:48 ID:DfCWCeFN
其之十六「絶技繚乱ッッ!!」 

「うおおおおおおおおおおおおッッッ!!! レガヤキテッカカ(こい)ッッ!!」 
ピッコロの雄たけびに応じてヤムチャは突進していった。 
ぶつかりあう両雄。だが次の瞬間、ヤムチャははじかれる。 
「あのヤロウ、体力をまだ残してやがったのかッッ!!」 
クリリンが叫ぶ。 
ピッコロの猛攻を受けきった今のヤムチャの体力ではピッコロと正面から戦うのは難しかった。 
「操気弾ッ!」 
ヤムチャの手の平の上に気功砲並みの威力をそなえた気のかたまりがあらわれる。 
「これを受ければ貴様とて無事では済まないッ! うまく避けろよ、マジュニアッッ!!」 
低く太いうなり声をあげて気弾がピッコロへ向かっていく。 
(避けれるか・・・いや、無理! 当たる・・・、死・・・) 
ピッコロは気を集中させて強化した両腕を突き出し、操気弾を受け止めようとした。 
が、両腕を根こそぎ吹き飛ばされ、ピッコロ自身も地を転げまわる。 
これにヤムチャがとびかかるが、それより速く腕を再生したピッコロはこれを逃れる。 
それからさらに、ピッコロは人差し指、中指を額にあて、気を集中し始めた。 
「どどん波じゃッッ!!」 
亀仙人の叫びと同時にピッコロのどどん波が放たれる。 
上へとび避けるヤムチャ。だがそれもピッコロには読まれていた。 
ピッコロの腕が伸び、ヤムチャの足を捕まえる。さらに腕を縮め、もう片方の手に拳を握る。 
「やべぇぞ、おいッッ」 
悟空が叫ぶ。 
この時、餃子だけが気付いていた。 
ヤムチャが技をねらっていることに。 
「て・・・、天才めッッ!!」 


927 名前:グラップラー飲茶 投稿日:02/11/30 10:49 ID:DfCWCeFN
次の瞬間、ヤムチャの額が強烈な閃光を放った。 
それをまともに直視したピッコロは一時的に視力を失う。 
「貴様ッ!なにしやがったッッ!!」 
『た・・・、太陽拳ですッッ!!前大会の天津飯の技だァァァァッッ!!』 
目を押さえもがくピッコロを尻目にヤムチャはその背後へまわった。 
さらに腰を低く落としてかまえ、右の拳を左手で包む。 
「ま・・・まさか・・・」 
今度は悟空がうろたえる番であった。 
「じゃん・・・拳ッッッ!!!」 
グー、チョキ、パーの高速三連激がピッコロの背中を強打する。 
が、パーでピッコロが吹き飛ばされることはなかった。 
背中に手の平がはりついている。 
『真空掌ッッ!!』 
ピッコロを投げ、地面におもいきり叩きつける。 
それからヤムチャは構えた。 
関節、急所などの局部破壊にねらいを定めた新しい、完成した狼牙風風拳・・・ 
「真・狼牙風風拳ッッッ!!!」 
ヤムチャは光になった。 

手関節!肘関節!肩関節!足関節!膝関節!股関節! 
顎関節!目潰し!人中!咽喉!水月!金的!鼓膜! 
さらにピッコロの頭とあごをつかみ、強烈にねじって首を、頚椎を破壊する。 
ピッコロから手を離すとすばやく回転し、後ろ回し蹴りで頭を完全に吹き飛ばした。 

「おッしゃァァァァァァァァァッッッ!!!」 
ヤムチャは力強く拳をかかげた。 
『魔族の王ピッコロ大魔王、ついにダウン〜〜〜!!強い、強すぎるぞヤムチャッッ!!』 



49 :グラップラー飲茶 :02/12/02 23:31 ID:??? 
其之十七「あと3分!!」

『カウントを取ります!・・・ワン!・・・ツー!・・・スリー!・・・』
誰もがヤムチャの勝利を確信していた。
悟空も・・・クリリンも・・・亀仙人も・・・餃子も・・・神も・・・司会者も・・・ヤムチャ自身も。
そして会場にいる全ての観客が確信していた。
悪の元凶、魔族の王・ピッコロ大魔王の死を。
世界に再び訪れた危機がヤムチャの手により去ったことを。
だがピッコロは生きていた。頭部を破壊されてなお。

『・・・フォー!』ピッコロの体が細かく震え始め、
『・・・ファイブ!』失われた頭部が急激に再生を始め、
『・・・シックス!』飛び散った肉片が集まり、
『・・・セブン!』破壊された関節がなおり、
『・・・エイト!』再生完了。
『・・・ナイン!』
ピッコロはいきなりはね起きると、口から怪光線を放った。
ヤムチャはとっさに反応するものの回避が間に合わず、右肩をごっそりもがれてしまう。
激しく出血する肩をおさえ、ヤムチャは呆然とした。
『〜〜〜〜〜ッッ!!ナインカウントで起きッ・・・ヤムチャッ、ものすごい出血ですッッ!!』
「げげッ!あいつ生きてたのかよッ!」
「むぅ・・・これはまずい。ヤムチャとやら、上腕動脈をやられおった。」
神様が言った。
「出血が死に至ると言われている動脈系の1つですな・・・。あの出血、ほっといても10分、
動いて5分、戦闘不能になるまでおそらく・・・3分とかからぬじゃろう・・・」
亀仙人が青ざめた。


50 :グラップラー飲茶 :02/12/02 23:31 ID:??? 
「貴様の最大の弱点は最後にかならず詰めを誤ることだ。
言っていなかったかな?俺は・・・体内で核を自由に動かせるということを・・・」
うずくまるヤムチャを尻目にその背後にまわるピッコロ。
「とどめだ」
ピッコロが腕を振り上げる。
しかし、その腕は振り下ろされること無く中空で停止した。
ヤムチャの背中・・・腰の辺り、服の下で何かがうごめいている。
「な・・・なんだい、これは・・・」
瞬間、うごめいていた『それ』が服から飛び出し、ピッコロの顔面をひっぱたいた。
うめき声をあげてさがるピッコロ。『それ』はすでに服の下へ戻っていた。
ピッコロはヤムチャと距離を開けるために空へ飛んでいった。
「何を隠しているのか知らんが関係ないッ!ここにいる奴らもろとも吹き飛ばしてやるッッ!!」
「き・・・きたねぇぞ、おめえッ!他のみんなは関係ないだろッッ!!」
ピッコロの言葉に悟空が叫ぶ。
「ふん、知ったことか。良いではないか。ここにいるやつらなど・・・たかが雑草にすぎん!
おぞましき雑草どもを滅ぼすのが俺様の夢だッッ!!」
そう言ってピッコロは全エネルギーを掌に集中し始めた。
「あいつッ!本気であの位置からぶっ放すつもりかよッッ!!」
「・・・終わりじゃ・・・。」
「くそ〜〜、こんなことならもっと肉まん喰っときゃよかったッッ!!」
会場が混乱と絶望でざわめくなか、ヤムチャは両足に魂を込めてゆっくり立ち上がった。
決して騒ぐことなく、余計な言葉は一切口にせず、ただ怒りを胸に秘めてヤムチャは叫んだ。

「雑草などという草は無いッ!」



68 :グラップラー飲茶 :02/12/03 18:06 ID:??? 
其之十八「チャンピオン誕生!!」

「マジュニア・・・。次の技が・・・俺の最後の技だ・・・」
そう言ってヤムチャは出血している右肩から手を離し、左手を空に掲げた。
「この技を受けて立っていられたら・・・その時はマジュニア、お前の勝ちだ」
次の瞬間、ヤムチャの手の平の上にごく小さな気の弾がポッ、とあらわれた。
「そんなものが最後の技とは・・・見損なったぞ、ヤムチャッッ!!」
ピッコロの全身全霊をこめた一撃が放たれた。
「お・・・終わった・・・」
神がつぶやいた瞬間、ヤムチャに異変が起き始めた。
「うおおおおおぉぉぉッッ!!」
ヤムチャの全身の筋肉が膨張し始め、小さかった気弾がいっきに直径5m程に膨れ上がる。
ピッコロの放った気功波は気弾のなかにスッと飲み込まれてしまった。
なおも叫び続けるヤムチャ。膨張し続ける気弾。
次の瞬間ヤムチャのズボンの尻の辺りが裂け、中から・・・
尻尾が生えた。
「し・・・しっぽだ・・・。オラと同じ・・・なんでヤムチャに・・・」
『なんとッッ!!尻尾ですッッ!!ヤムチャに尻尾が生えた〜〜〜ッッ!!』
「超操気弾ッッ!!終わりだッッ!!マジュニアァァァァッッ!!」
直径10mの巨大な操気弾が放たれた。
「くそッッ!!こんなもの・・・こんなものォォォォッッ!!」
ピッコロは両手で超操気弾をはねかえそうとしたが、完全に力負けしていた。
「ちくしょォォォォォォッッ!!魔族の・・・王・・・おれが・・・敗け・・・」
はるか上空までピッコロを押し上げたところで超操気弾は大爆発を起こした。
間をあけて空から血肉の雨が降り注いだ。
もう疑う余地は無い。
『け・・・決っちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜くッッッッ!!!!
死亡確認ッッ!!第23回天下一武道会優勝はッ!ヤムチャだァァァァァァァァァァァッッッ!!!!』



145 :グラップラー飲茶 :02/12/06 05:51 ID:??? 
其之十九「もう一つの決勝」

「お前の言うとおり、全ての元凶はわたしであったのだ・・・」
新チャンピオン誕生に湧く歓声をよそに、神はピッコロの『核』に話しかけた。
あの大爆発の中で運良く、あるいは悪いことに核は無傷であった。
「私にはとうの昔から神である資格などなかったのだ・・・。ピッコロよ、共に逝こうぞッッ!!」
神はピッコロの核を完全に破壊するために手刀を振り上げた。
「やめろ!神さま!!」
それに気付いた悟空がとっさに止めにはいった。
「ピッコロを殺したら神さまも死んじまうだろ」
「・・・私はあとでドラゴンボールで生き返らせてくれれば・・・」
「神さまが消えたらドラゴンボールも消える。そうだろ?」
「・・・この私など死んであたりまえだ。ピッコロという巨悪を産み落とし世界を混乱に落としいれ・・・」
「じゃが世を再び平和へ導いたのもあなたですぞ?」
2人のやりとりを見ていた亀仙人が割って入ってきた。
「あなたの作られたドラゴンボールがここにいる皆を引きつけ・・・成長させたのです。
たった1個のドラゴンボールから全てが始まり、そして世を守ったのですぞ」
神は、亀仙人の言葉を噛みしめるようによく聞いた。
「孫・・・そしてヤムチャよ・・・、良い師に出会ったな」
神は再びピッコロの核に向き合うと、懐から小瓶をとりだし魔封波の構えをとった。
「私は死ぬわけにはいかない。だがそれでもピッコロよ、お前は世にいてはならん」
ピッコロは小瓶に封じ込められ、神はそれを飲み込んだ。
「・・・私も神を辞めるとしよう・・・」


146 :グラップラー飲茶 :02/12/06 05:51 ID:??? 
突然ヤムチャが神の前に立ちふさがった。
「マ・ジュ・ニ・アァァァァァ!!てめえまだ生きてやがったのかッッ!!」
「え?え?ヤムチャッ!この人は神さまだぞッッ!!」
悟空の言葉はヤムチャには通じていなかった。
瀕死のヤムチャには聴覚も視覚もなく、ただ闘争心のみが残っていたのだ。
次の瞬間、ヤムチャは神にとびかかり、地面にめりこむほどの一撃を加えた。
「バカやろうッッ!!日に二度も敗れる奴がいるかッッ!!」
「おいヤムチャ!しっかりしろッッ!!」
悟空、亀仙人、クリリン、餃子、ブルマ、プーアル、ウーロン、ランチ・・・
皆がヤムチャの元へかけよった。が・・・
「ヤムチャさん・・・立ったまま死んでる・・・」
天下一武道会の覇者は最後の瞬間まで闘い、そして死んだのだった・・・。

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