ヤムチャ・レクイエム
〜最後の聖戦〜
【第5話】 かつてない死闘!ヤムチャ VS ラティッツ
ヤムチャ「何だ。貴様」
ラディッツ「せ……せ…戦闘力……12000…!?」
誇り高い兄は、びびりまくりながらヤムチャたちの前に姿を現した。
地球人を見つけ、手始めに嬲り殺し、自分の現在のパワーを確認しようとしたのだ。…が、既に逃げ腰になっている。
天津飯「この男、フリーザ軍の戦闘服を着ているぞ!」
ヤムチャ「それだけじゃない!あのマークを見ろ!」
餃子「あ……あれは…!!」
ヤムチャ「そうだ。レッドリボン軍のマーク!!」
餃子「……ということは……まさか…」
ヤムチャ「どういうことだ!?」
餃子「知るか」
一方、ラディッツはありえない戦闘数値(ラディッツの中では)にガクガクブルブル。
(バ…バカな!?なぜ…こんな星にこんなパワーを持ったやつが……
そっ……そうか……!!
ス カ ウ タ ー の 故 障 か ぁ〜〜!!)
とそう思い、自分のスカウターに手をのばす…が、ない。
「え……!?あれ……!?」
ラディッツの指があるべきボタンをおせずに勢いあまって目につきささる。
「あぐぅぅう!? な、何だと!?」
(スカウターがないのに………なぜ戦闘数値が表示されるんだっ!?)
理由は簡単である。
ラディッツの死体を荒野で拾ったドクター・ゲロがラディッツの脳にパワーレーダーを導入したからだ。
「チビスケの方は………戦闘力5万!?…あ…ありえないっ!!」
混乱するラディッツ。
(お……落ち着け!!よく考えるんだ!まずこんなことはありえない!オレが地球に来たとき、この星にはそんなパワーを持ったやつはいなかった!!
そうだ。それに、今、オレにはスカウターがない!!
つまり、何か脳に表示される変な数字は戦闘力じゃないということだ!!
そ…それにオレは以前より遥かにパワーアップしている!
お…恐れることは何もない!!何もないんだぁぁぁっ!!)
「オレの名はラディッツ!!誇り高き全宇宙一の強戦士族サイヤ人だ!!」
ラディッツが恐怖を取り払うように叫ぶと、一気にヤムチャに向かって走り出した。
ヤムチャ「ラディッツ!?」
天津飯「サイヤ人!?」
餃子「えっと……シッポ!?」
天津飯「いや…無理にしゃべらなくていいからお前……」
ラディッツは復活パワーと、人造人間化で凄まじいパワーアップを経ていたのだ!!いまやその戦闘力はかつての40倍!!
今のヤムチャと同じだった…。
ヤムチャ「か…界王拳5倍だぁぁぁっ」
壮絶な死闘が始まった!!
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