ドラゴンボール最後の願い
第15話 ヤムチャたじたじ!最悪の敵はドラ息子
ついに2個のドラゴンボールを手にいてたヤムチャ。残るは5個だ。
レーダーの反応からするとまだ1人1個の保持状態。
現在一番ボールを多く持っているのはヤムチャだ。
レーダーを見てふと首を傾げるヤムチャ。
ヤムチャ「あれ…待てよ。1…2…3…。4つ!?オレのあわせて6個!?」
どんなにレーダーをいじくってもレーダー上の反応の数は6個以上にはならなかった。
亀仙人とのやりとりを思い出すヤムチャ。
ヤムチャ「ドラゴンボールは生命体に取り込まれるとレーダーに映らなくなるんだよな……。何か動物が呑み込んじまったのか…。
いや……これはひょっとすると…」
レーダーを見ながら何かに気づくヤムチャ。だがすぐに別のことに気を取られる。
ヤムチャ「…むっ。1個がこっちに近づいてくる……!この気は…」
一つの気がじょじょに自分の方へと向かってくる。
その気は明らかに自分より大きい。それも遙かに。
だがヤムチャは動じない。
今までのように得意の弁舌で逃れられるし…と安易な気持ちでいたからであるが…。
その人物はヤムチャの目前まで迫ってきた。
ヤムチャ「げっ…悟天……。悟飯じゃなかったのか…」
悟天「あれ…?やっぱり…ヤムチャさんだ。」
目を丸くしている悟天。ヤムチャのほうも当てがはずれたようで少々びびっている。そうヤムチャは悟天が苦手だったのだ。年上の人は敬わないし、人の話はきかないし…。
ヤムチャ「よ…よう。悟天。」
悟天「どんなずるいことしたの?」
ヤムチャ「ど…どういう意味だよッッ!」
悟天「だって…ヤムチャさんが2個もボール集められるはずないじゃない」
ヤムチャ「……はっきり言うなぁ。こいつ…」
悟天「よっしゃー。これでもう3つ!ボクが一番早いぞ!」
もうヤムチャのボールを手に入れた気になってはしゃいでいる悟天。
ヤムチャ「まぁ…待てよ。お前の願いはなんだ?教えてくれ」
こいつに悩みなんてあんのか…といぶかしがりながらも尋ねてみる。
悟天「願い?…あぁ。ボクの彼女にプレゼントするネックレスだけど?」
ヤムチャ「ネックレス!?ネックレスくらい働いて買えよ!!」
自分のことをまた棚にあげて説教するヤムチャ。だが,悟天は一筋縄ではいかない。
悟天「やだ。」
ヤムチャ「くっそ。やっぱ…ダメか。よーし!悟天!ネックレスくらいオレが買ってや…うぁ!」
悟天はヤムチャの言うことなど無視し,かまわず襲ってきた。
まったく手を抜いている悟天。だが,よけるのもヤムチャはやっとだ。
ヤムチャ「タンマ!タンマ!…ネックレスは…オレが…」
悟天「やあっ」
悟天は身軽にヤムチャの背後にまわり,肘撃ちを喰らわせた。
ヤムチャ「ぐへっっ!」
血反吐を吐くヤムチャ。その一撃でヤムチャの意識はとんだ。そのまま下に落下する。運良く下は砂漠地帯だったので激突で大ダメージを負わなかった。
悟天はヤムチャのリュックをまさぐりボール2個を奪った。悟天の言ったとおり,早くも3つのボールを揃えることとなった。しかもあっさりと。
悟天「やっりぃ〜〜っ!!」
喜びの声をあげる悟天。悟天にとっては予想外の展開だったが…それが彼にとって不運につながるとは彼も思わなかった。
これで,ボールの状況は
悟天(3),悟飯(1),ベジータ(1),ブウ(1),ピッコロ(1)
となった……。
ヤムチャはこのまま果ててしまうのだろうか。うん。まぁそれが無難だよね。
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オッス!オラ悟空!
たまげたぞ!まさかブラが大猿になっちまうとはな!あいつの秘策ってこんなことだったなんて…。
でも元に戻ったときどうすんだ?素っ裸じゃねぇか!
次回「やるときゃやるぜ天津飯とっておき満功砲炸裂」
絶対見てくれよな