ドラゴンボール最後の願い
第12話 天津飯VSトランクス 第二ラウンド
上空へと浮かび上がる天津飯と餃子。
天津飯は素っ裸。だが気にする素振りはない。
トランクスにはまったく敵わなかった二人だが勝機がないわけではない。
トランクス自身言っていた。
「超サイヤ人にならなければ死んでいた」と。
つまり,超サイヤ人にさせなければ自分にも勝ち目があるということだ。
餃子の超能力をうまく使えば,やつに勝てる…はず。
意を決してトランクスを追おうとする二人。だが,餃子があることに気づく。
トランクスが向かった方向とは全く別の方向から,トランクスの気が近づいてくる。
天津飯「ばかなっ!?」
その気はみるみる二人との距離を縮め,やがて視認できるほどまで近づいた。
天津飯「うそぉ!?」
天津飯の前まで来ると,気さくに話しかけてくるトランクス。
トランクス「て……天津飯さんですよね?あの…フリーザ見ませんでした?……どうでもいいけど何で裸なんです?」
言うまでもなくこっちのトランクスは未来トランクス。
服装はもちろん,雰囲気も違うのだが,天津飯は動転していてそのことに気づかない。
天津飯「く…っ。まさか…。もう来てしまうとは…。心の準備が…。まだ」
焦りまくっている天津飯。気功砲の構えもろくにできない。
餃子「天さん。排球拳でスキを作って!その間にボクが超能力で動きを止める!そしたら気功砲でトドメだよ!」
仕方なく餃子がリードする。
トランクス「あ……あのぉ…」
天津飯「よし!排球拳!!いくわよ〜〜!!」
天津飯がトランクスに突撃する。わけがわからないが殺気だった天津飯が襲いかかってきたので,トランクスはひらりと身をかわす。
トランクス「なっ,何するんですか!」
天津飯「よーし。今だ!餃子」
まだ全然スキができてないじゃん…と思った餃子だが仕方なく超能力を発動する。
餃子「界王拳金縛り!!」
餃子の超能力…金縛り。天下一武道会では格上の悟空の動きさえ止めた技である。
ナッパには効かなかったが,その後,界王の元で修行し独自に技を磨き続け,
今ではトランクスの動きすら封じるほどに……ならなかった。
餃子「天さん!ボクの超能力が効かないっ!」
天津飯「やっぱり……?」
天津飯と餃子は無言でトランクスを見つめる。ポケッとしているトランクス。
天津飯「仕方ない!餃子!やつを背後から押さえるんだ!オレは新気功砲で…」
餃子「ボク死ぬじゃん!もういい加減にしてよ!!」
トランクス「あの…用がないなら…これで……」
あきれ果てたトランクスは二人の元を去ろうとした。
天津飯「ま。待て!くそっ!どどん波!」
天津飯は引き留めようとトランクスの背後にどどん波を放つ!…があっさりかわされてしまう。間髪いれず天津飯がトランクスに再び襲いかかるが…
トランクス「いい加減にして下さい!!魔閃光!!」
ズドンッッッ。
激しい音を立てトランクスの魔閃光が天津飯にぶち当たり
天津飯の生々しい叫び声とともに遥か彼方へすっ飛んでいった。
餃子「天さ〜〜ん」
天津飯を追いかける餃子。それを困惑した表情で見送るトランクス。
トランクス「何なんだ。あの人…。よくわからん…。そう言えば過去へ行ったときもどうでもいい質問ばっかしてしつこかったし…。
まぁいい。それよりフリーザだ」
何が何やらわからないまま,トランクスは再びフリーザの捜索へと向かっていった……。
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