ヤムラディ 〜チャパ王の逆襲〜

 

 

チャパ王「どうやらこの化け物たちはお前達の言っていたほど強くないようだな。他の五匹も全て私が倒させてもらおうか」

ベジータ「今度は甘くみたのはお前達の方だったな」

チャパ王「なにッ!?」

ガシッ!栽培マンがチャパ王に抱きついた。キィィィと光だす栽培マンの肉体。

栽培マン「道連れだぜ…ダンナ」

チャパ王「しゃべれたの!?」

 

ドォォォン!!!

 

ピッコロ「ちっ。くだらんことに驚いてるからだ。おい悟飯,汚いから片づけておけよ。そのボロクズを」

悟飯「はい,ピッコロさん」

 

あの世――。

閻魔「もしものときのことを考えて魂をそのままにしてよかったわい。助けに行ってやってくれ」

ラディッツ「いや…閻魔さんよ。オレにはムリって言ったろ,そりゃあの二人にはイジメられてたから仕返しはしたいよ,オレだって」

閻魔「ごちゃごちゃ言っとらんで早くいかんか!ヴォケが!囮にでもなんでもなれるだろうがッ!それとももっと過酷な地獄に送りこんでやろうかぁ!?」

ラディッツ「はっはい!今すぐ行きます!行かせていただきます!」

 

再び地球――。岩影に隠れて様子を見るヤムチャ。

ヤムチャ「すまんなチャパ王。オレにはどうすることもできなかったのだ」

ピッコロ「おい!!そこの岩影に隠れている奴出てこい!!」

ヤムチャ「ひっ!」

クリリン「ヤムチャさんでしょ!?いるなら出てきて下さいよ。今は1人でも助けが欲しいんですから」

ヤムチャ「いやぁ…ばれちゃあしょうがないな。不意打ちでもしようと思っててな。つーかまぁ今来たところなんだ,実は」

ピッコロ「ウソをつけ。ずっと前から気を感じてたぞ」

ヤムチャ「ぉおおお!!チャパ王じゃないか!チャパ王が死んでいる!誰だ!こんなことをしたのは!!」

クリリン「あいつらに決まってるでしょ。ったくワザとらしいんだから」

ベジータ「おい!次は誰にするんだ?」

クリリン「えーと。じゃあ,ヤムチャさんで」

ヤムチャ「え!? ちょっ…! は!!?? 何でいきなりオレなんだよ!準備できてないっつーの!」

クリリン「何の準備ですか。さぁ早く行って下さいよ!」

ドンッ!

クリリンに押されて栽培マンたちの前に吹っ飛ぶヤムチャ。

ヤムチャ「いたたぁ…。ひぃ肘すりむいた…」

ヤムチャの目には涙が浮かんでいた。

 

その頃……

占いババ「すぐ近くのはずじゃ…。ワシはこわいんでもう帰るぞい」

ラディッツ「もっと遠くでよかったのに…。…ジ〜〜〜…」

占いババ「な…なんじゃ?」

ラディッツ「一年も…ごぶさただと……あんたみたいなのでも…ムラムラするんだな…………ゴクッ」

占いババ「……ひっ!キャー!セクハラァ!!」

ラディッツ「ま,待ってくれ!」

追いかけるラディッツ。

 

ピッコロ「ん…?近くに気が現れたぞ!こ,この気は!」

天津飯「悟空か?悟空が来たのか?」

ピッコロ「いや…この気は前のサイヤ人だ!あ!来やがった!!!」

ラディッツ「げっ!会っちまった!」

ベジータ「ほぉ。これは,これはラディッツじゃないか!死んだんじゃあなかったのか?」

ラディッツ「え。いえ。あの…いろいろありまして」

ナッパ「へっへっへ。何にしてもよ,生きててよかったぜ。パシリがいなくて困ってたんだ。ほれ。何してんだ。来いよ!」

ラディッツ「いや…あ…あの…その…諸事情がありまして。その…今は…何と言いますか,そちらの敵というかたちでありまして……

(ビビるな!オレ!尻尾さえ握れれば勝機はあるんだ!勝てば天国行きだぞ!がんばれ!ラディッツ!)」

ナッパ「あぁん?何だってぇ?よく聞こえねぇなぁ」

ベジータ「まさかオレたちに仕返しにきたというくだらんジョークをいいにきたんじゃないだろうな?」

ベジータはギロリとラディッツをにらみ付けた。顔には笑みすら浮かんでいない。今までのベジータとラディッツの執拗なイジメ,いやがらせの想い出が頭の中を駆けめぐる。

ラディッツ(負けるな!オレ!負けるな!オレ!勝てば天国勝てば天国勝てば天国勝てば……)

ベジータ「あぁッ!!???」

ラディッツ「もちろん違います」

閻魔「え!?」(あの世から見てる)

ラディッツ「いやぁくだらないジョークっすねぇ!いやまったく笑えない!誰が言ったんすか?そんなくだらない!あのバカどもっすか?」

ベジータ「…オレだ」

ラディッツ「え……」

ベジータ「まぁいい。さっそく働いてもらおうか。お前はさっき死んだ栽培マンの代わりだ。むこうも1人増えたからちょうどいいだろ。1対1でのゲームだ」

ラディッツ「え……そんなの栽培マンにやらせれば…」

すると四匹の栽培マンがラディッツのそばにゾロゾロとちかづき,周りを囲んだ。背後の一匹がラディッツの足にローキックを入れ,ラディッツを地べたに座らせた。

一匹が耳もとでこっそりとつぶやいた。

栽培マンA「自爆すんぞ。コラァ」

ラディッツ「ひぃっ…わ,わかりました…やります。やらせていただきます!」

別の一匹がラディッツの顔に唾をはいた。

栽培マンB「栽培マンなめんなよ,ォラァ」

栽培マンC「腰ぬけが!ブッヒャッヒャッヒャ!」

笑いながらベジータたちの方へ戻っていく栽培マンたちの後ろ姿が涙でぼやけている。

しばし鼻をすすりながら目をこするラディッツ。ひっくひっくと嗚咽するたびに肩が上下するのをピッコロたちは何か切ない気持ちで見守っていた。風が妙に冷たかった。

すすりきれなかった鼻水はきちんとハンカチで拭ってから,敵方の方をキッと睨んだ。

ラディッツ「さぁて死にたい奴は誰だ?」

ヤムチャ「やっと準備できたか?ヨワムシくんよ」

クリリン「さっきと全然態度が違うっ!両方とも」

 

ヤムチャ(誰かしらんが奴らの仲間だな。あの変な化け物より弱いみたいだし楽勝のハズだ!一対一だし,勝てばもう戦わなくてすむぞっ!あとはスキを見て逃げればいい!)

ラディッツ(誰かしらんがカカロットの仲間だな。カカロットより弱いはずだし楽勝のハズだ!一対一だし,勝てばもう戦わなくてすむぞっ!あとはスキを見て逃げればいい!)

 

向かい合う二人の胸中ではヘタレな思いがシンクロしていた……。

 

ベジータ「戦闘力1470…なるほどラディッツと互角だな。ようナッパ。どっちが勝つか賭けないか?」

ナッパ「ベジータも好きだな。オレはラディッツには賭けないぜ。なんせ弱虫クンだからたとえパワーが互角でも根性が足りないしな」

ベジータ「ちっ…。これじゃあ賭けにならんなぁ」

クリリン「なぁピッコロ。二人の気はほぼ互角だ。どっちが勝つかな?」

ピッコロ「おそらく相手だろう。たとえパワーが互角の相手であってもヤムチャは足もとがお留守だからな…。そこに気づかれたら間違っても勝てんだろう」

クリリン「やっぱり?」

 

ヤムチャ「ぅおおおお〜〜〜!!!」

ラディッツに何の考えもなしにつっこむヤムチャ。

ラディッツ「ひぃっ!」

ヤムチャ「狼牙風風拳!!!」

ガシッガシッ!バシッバシッ!!

ラディッツはヤムチャの素早い攻撃を何とか防御する。

ラディッツ「は…はやいぞ!思ったより!こいつ!」

パシッ…。

ヤムチャパンチがラディッツの頬にヒットする。

ラディッツ「ひぃぁああああぁああ!」

ヤムチャ「やった!やったぜ!クリリン!なぁ見たか!今の!」

大げさにびっくりしてるラディッツと振り返り自慢げに話すヤムチャ。

クリリン「な,何言ってるんですか!?前,見て!」

ラディッツ「ス…スキあり!!」

ヤムチャ「え…!バカめ!オレにスキなど…ゥ!? ぃダァッッッ!!!」

ラディッツの蹴りがヤムチャのすねにきまる。

ラディッツ「や…やった!やりましたよ!ベジータさん!」

ヤムチャ「ひぃーッ,ヒ〜〜ッ」

 

 ((中略))

 

ピッコロ「いつまでやってやがる……。イライラさせやがって」

ナッパ「くだらねぇ……いい加減あきてきたぜ」

ヤムチャとラディッツが戦いはじめて1時間余。しかもどこか間の抜けていて,緊迫感もない最悪の戦いだった。

最初,ラディッツのびびり様やヤムチャのヘタレ様を見て楽しんでいたナッパたちもさすがにイラだちはじめていた。

ベジータ「まぁ待てナッパ。あの弱虫をもっと精神的に痛めつけてやろうぜ。オレに考えがある。プロジェクトSと名付けよう。くっくっく…」

ヤムチャを半ば心配そうに,半ば呆れて見守る地球戦士たち。ヤムチャとラディッツのあまりの間抜けた戦いに我慢できず「くぷぷっ」と天津飯がたまに吹き出していた。

チャパ王「このままでは埒があかんな。どれ,一つ私があの長髪を潰してきてやる」

クリリン「長髪って…どっち!?」

ピッコロ「いや…わかるだろ普通」

チャパ王「無論両方だ。」

クリリン「両方!? な,何でヤムチャさんまで!」

チャパ王「……忘れたか?私がかつて大会で奴に苦汁を飲ませられたことを!好都合だ。ここで二人とも消してやる!!」

そう言ってチャパ王はヤムチャとラディッツの方に歩み寄っていった。

 

クリリン「ど…どうすればいいんだ…?」

 

悟飯「あの…みなさん…何かもっと大事なところに気がつきません……?」

 

チャパ王「氏ねェェェェ!ハァッ!」

ヤムチャとラディッツに走り出すチャパ王。

ヤムチャ「チャパ王…!!助かったぜ!2対1だ!」

ベジータ「邪魔だ!!!」

ピッ!

ベジータの指先から見えないエネルギー波が発された。

 

ボンッ!

クリリン「チャパ王――ッ!」

ヤムチャ「ひぃぃぃfっdhfhds」

一瞬にして肉片と化して飛び散るチャパ王の肉体――。

クリリン「なぁ…オレ思ってたんだけど,チャパ王ってさっきも死ななかったか?」

悟飯「おそッ…!」

天津飯「うーん?どうだったろ〜?そこんとこ曖昧〜」

悟飯「覚えてすらいないの――ッ!?」

ピッコロ「ぬっ!?みろっ!」

悟飯「え? ヤムチャさんとラディッツが髪の毛ひっぱりあってるだけですけど…」

ピッコロ「違う!奴らの足もとだ!」

クリリン「肉片が…肉片がくねくね動いている!!」

餃子「ほっ,ほんとだ!」

天津飯「チャパ王の肉片が動いているぞ――!!」

悟飯「いったい…」

ピッコロ「な…」

チャパ王「なにが…」 ←

クリリン「なにがおこるんだ――!?」


 

悟飯「いる――――――――ッ」

 

ラディッツ「い…いい加減離したらどうだ?痛いのはわかってるんだw」

ヤムチャ「い…いたくないぜ!お前こそ痛いんだろ。涙がにじ…グス…にじんでるぜww」

ベジータ「ど…どういうことだ?奴は粉々になって死んだはず…」

ナッパ「ベジータ。気づかなかったがあいつチャパ族だぜ」

ベジータ「チャパ族はオレたちサイヤ人に滅ぼされたはず!生き残りがいたワケか!チャパ族は本来(略)というわけで,あの程度で死なんのもうなずける!」

ナッパ「なるほど」

ベジータたちとはずいぶん離れているが話の都合で聞こえていたチャパ王。突然怒りだす。

チャパ王「な…なんだと!?私の故郷を滅ぼしたのはキサマらだったのか――っ!」

チャパ王のモノローグが始まる…。

――その頃…私は5歳であった。チャパ族の王子で(メンドいので省略)。

チャパ王「ゆるさんぞ〜〜〜きさまら〜〜〜〜」

ゴゴゴゴゴゴゴ……・・・・・・・。

餃子「大地が震えている…!」

クリリン「どうでもいいけど,さっきから作者は随分,省略してないか?どう考えてもこりゃ手抜きだぜ」

(中略)

 

クリリン「あわわわわ……どうなっちまうんだよ〜〜……」

ラディッツ「伝説の一族チャパ族か……おもしろい」

チャパ王「……強い。想像以上だ…くっくっく」

超サイヤ人となったラディッツがゆっくりと歩きだす。示し合わせたようにチャパ王も歩を進める。なぜかヤムチャもニヤリと笑いながら二人に近づく。

ラディッツとチャパ王,そしてヤムチャ…3人が睨みあう!!

チャパ王「くっくっく…それが噂に聞く1000年に1人誕生するというスーパーサイヤ人か?相手に不足はない」

ヤムチャ「ああ…不足はないな…」

ラディッツ「オレ自身も信じられんがな。そういうキサマも伝説のチャパ一族の王…しかもミラクルチャパ人になるとはな…。」

ヤムチャ「素晴らしい闘いになりそうだぜ!」

ラディッツ「いくぞっ…!」

ヤムチャ「来いっ!」

チャパ王「かぁぁぁっ!」

ド  ン  ッ  !  !

ぶつかりあうチャパ王とラディッツ!衝撃でふきとぶヤムチャ。未だかつてない戦いが始まった!

ナッパ「ラディッツのあの変わり様はホントウにスーパーサイヤ人とかいうものなのか?くそったれが!あのプロジェクトSがまずかったんじゃぁ…」

ベジータ「く…。ちっくしょうめぇぇぇ!なぜラディッツが超サイヤ人になる!!なれるとしたらサイヤ人の王子であるオレだけのはずだ!!」

栽培マン「ダンナ…落ち着いてくださ…げはっ!」

一匹の栽培マンがベジータに頭をくだかれた。

ベジータ「こうなっったらこの星をぶっっこわしてやる〜〜〜!!」

ナッパ「えっ!?待…」

プライドがずたずたにされたベジータは空高く飛び上がると,ギャリック砲の構えをとり一気にとき放つ!

ナッパ「ひぃぃぃ」

ラディッツ「うざい」

パシッと指でギャリック砲をはじきかえすラディッツ。跳ね返されたエネルギーはあさっての方向へ飛んでいった。唖然とする一同。

ベジータ「オ…オレたちの命運は尽きた……」

 

クリリン「意味がサパーリだぁぁぁ!! 話まで省略されてるぅぅ!!??」

 

それでは作者と対談することにしよう。

――あまりに長くて省略されてしまった分の話を簡単にお話ししていただけませんか?

はい。そうですね。あまりに手抜きでしたからね。いいでしょう。

チャパ族の真の力をじょじょに解放しだしたチャパ王なんですが,ベジータたちにはやっぱり適わず,ナッパに消しとばされてしまいます。でもベジータたちは頭にきています。

で,誰ももうヤムチャ対ラディッツとかに興味ないわけです。ベジータはもうすごく頭にきていてラディッツにプロジェクトSとかやろうとナッパに持ちかけるんです。

そりゃもう頭にきてますから。そのときヤムチャがラディッツの尻尾を偶然に握っちゃうんです。で,弱虫ラディッツですからヘナヘナとかなってしまうわけです。はい。弱虫ですから。

で,ベジータたちはこりゃやばいぞ,と。ヤムチャはもうおおはしゃぎです。ヘタレですから。そこにまぁ栽培マンとかが助けにくるわけなんですが,ヤムチャはすぐに降参するわけです(笑)。

―――そしてチャパ王が復活すると。

はい。そうですね。チャパ王はもう完全に覚醒してますよ。ベジータも適いませんよ。悟空の出番どうすんだと(笑)。

―――ここでみんなチャパ王対ベジータだと思ってしまいますもんね。しかしそうは問屋がおろさなかった!

はい。餃子の八頭身化ですね。私もビックリでした(笑)。悟空が大猿になったときと同じですよ(笑)

―――しかし天津飯の気功砲であっさり消滅してしまうんですよね>八頭身餃子。

ええ。残念でした。餃子じゃ乗り切れなかったんですね。だから消したと。

―――では次の天津飯が八ツ目になるという展開も同じ理由だったんですか?

ええ。まぁこれはさすがにキモすぎまして(笑),上の方からストップがかかりまして。やばいよ,やばいよ状態だったのですが,勝手に死んでくれました。

―――で,いよいよヤムチャの出番というわけですね。

いえいえ。実はピッコロとかクリリンとかも活躍させる予定でした。でもくどいんですよ。パワーアップ,そして逆転されるという展開が。ですからヤムチャを出したんです。いきなり。

―――でも結局ヤムチャはプロジェクトSの犠牲者になってしまうわけですが?彼を突然出したのは何だったのでしょうか?

いいでんすよ。ヤムチャですから。キッカケになってくれるだけで。で,まぁいろいろあってラディッツが超サイヤ人になると。これでいいでしょうか?あらすじは。

―――はい。今日はどうもありがとうございました。まったくわかりませんでした。

 

超サイヤ人ラディッツとミラクルチャパ族チャパ王との戦いは次第にヒートアップしてきた。二人の激しい気のぶつかり合いので生じる余波は周囲の岩山を砕くほどだ。

衝撃で吹っ飛ばされ岩に頭を強打して気を失っていたヤムチャ。意識が戻り二人の戦いを見て愕然としていた。

つい先ほどまで同じくらいの強さだった二人がすさまじい強さになっている。三人でケリをつけるのだと勘違いしてさっき二人に近づいたのがすごく恥ずかしくなってしまった。

ラディッツの強さにビビったベジータは精神崩壊をおこして失禁していた。そんなベジータを見てナッパは泣きそうになって膝をかかえて二人の戦いを見つめていた。

ベキッ!!!!

ミラクルチャパ王になっても足もとお留守なチャパ王の両足が,ラディッツのキックでもぎとられ,吹っ飛んだ。しかし,チャパ王の足はすぐに再生する。驚異的な再生力…これがチャパ族の隠された能力だった。

吹っ飛んだ足は運悪く観戦していたピッコロにあたり,首の骨が折れて絶命してしまった。

悟飯「うわぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜!!!ピッコロさぁぁぁぁん!!!!」

やり場のない怒りを魔閃光に変えてとりあえず栽培マンに発射した。栽培マンは残らず消滅した。力尽きる悟飯。追い打ちをかけるようにクリリンもチャパ王たちの攻撃にまきこまれてしまった。

ラディッツ「ハァハァハァ…や…やるな」

チャパ王「ハァハァハァ…キサマこそな…いくぞ!!」

ラディッツ「ちょっと待て!」

チャパ王「な,なんだ!!」

ラディッツ「何かおかしくないか?オレたちが戦っている意味はあるのか?」

チャパ王「な,何を言い出すかと思えば,キサマらサイヤ人は私の故郷を…」

ラディッツ「オレは参加してないよ!恥ずかしい話だが,オレは絶対に勝てるっていう奴としか戦わなかったんだよ。キモったま小さくてな…お…おい!誰にも言うなよ!w」

チャパ王「う…うむ。言わぬ。安心しろ。まぁ私も実はな(略)てことがあるのだ」

ラディッツ「あっはっは。このヘタレw!なんだかお前さんとは気があいそうだ」

チャパ王「おぬしこそうるさいぞw!このヨワムシww!」

ラディッツ「あ,ところで話戻すとな。実はかくかくしかじかで,オレはお前さんと戦う理由はない気がするんだが。」

チャパ王「むぅ。理由がなければ戦いはやめよう。お互いの目的だけに集中するか!」

ラディッツ「そうだな。おーし!終わったら飲みにいこーぜ」

チャパ王「うむ。いいだろう。いい店知ってるぞ」

チャパ王は,かつて自分の顔に泥を塗ったにっくきヤムチャに,ラディッツはかつて自分をさんざんいじめたナッパとベジータに,それぞれ矛先を変えた。

 

チャパ王は,ヤムチャを探す。

ラディッツは,怯えているナッパの元へと飛んだ。ラディッツが自分の方へと向かってくるのを見て逃げようとしたが腰が抜けて立てない。

ナッパ「ひぃッ…ラ…ラディッ…チュ……さん。た…たしゅけ…て」

ラディッツ「安心してください。ナッパさん。あなたは殺しませんから」

といって,にこっとほほえんでナッパの股間を蹴りあげるラディッツ。荒野に絶叫がこだました。

ラディッツ「どっちも潰れたかな?どれ…これも用済みだろ……」

と言ってナッパのパンツをずり下ろす。ブチィッ!引っこ抜かれる竿。さすがのナッパも気を失って倒れた。

ラディッツ「くっくっく。これからのキサマの人生を想像すると同情するぜ。さぁてと本命は…」

そういってベジータの方をふりむく。が,ベジータは空に向かって「ちょうちょ…ちょうちょ」とあどけない顔でつぶやいていた。ラディッツは急にむなしくなってベジータを殺すのをやめた。

ラディッツ「ちっ…。まぁいい。じゃあ次はカカロットのガキだ!オレをびびらせてくれた御礼をたっぷりしなくちゃな!」

悟飯は少し離れた場所で気力を使い果たし座り込んでいた。それを確認するなり襲いかかるラディッツ。

悟飯「ぅわぁぁぁぁ!!!!」

が,ふいにラディッツの動きが止まる。

ラディッツ「カラダが動かん!!…なぜだ…!?ぐわぁぁぁぁぁぁ――――」

ラディッツの肉体は自由を失い,空へとひきずりこまれていく。そう。ラディッツの超サイヤ人化によりこの世に滞在可能な時間が大幅に減少したのだ。

ただの超化なのに?見た目が超サイヤ人3だからであろうか?まぁ小さなことは気にしないでおこう。そういうわけでラディッツはあっさりと昇天してしまった。

今後の彼のことを考えると気の毒でならない。

 

こそこそ隠れていたヤムチャであるが,ついにヤムチャはチャパ王に見つかってしまった。

チャパ王「見つけたぞ!ヤムチャ!あのときの恨み,今日晴らしてやるわ!」

ヤムチャ「ひぃぃぃぃぃ!待て!待ってくれ!若くてプリプリなの2,3人紹介するから!」


チャパ王 「「え!!!???」」


電池がきれたようにピタッと動きの止まるチャパ王。こころなしか口元が緩くなったように見える。

そこにやっと悟空が到着した。

ヤムチャ「悟空!!バッカヤロォォ!おそいぜ!」

悟空「どういうことだ?みんなの気もサイヤ人の気もがかんじられねぇ。」

ヤムチャ「チャパ王!お前にやる女なんて1人もいないぜ!(もともといないけど)

悟空よぉ!あいつだぜ!敵は!チャパ王が敵だったんだよ!やっつけてくれ!」

悟空「え!? そうだったんか?よし!なら倒してやる!界王さまのとこで修行した強さを見せてやる!」

チャパ王「き,きききききさまァァァァ――。期待を持たせやがってェ―。やっと彼女できると思ったのにィ絶対にゆるさんぞォォォ」

チャパ王は2秒で悟空を肉片にすると,ヤムチャの方をゆっくりと向いた。

 

(((((((ア…シヌ…)))))))

 

このフレーズがすんなりと脳裏に浮かんできた。瞬間的に自分の運命を悟ったヤムチャ。ウソを言おうにも恐ろしさで声が出ない……が,必死に頭の中で考えを巡らす。

ヤムチャは頭脳のフルに働かせ助かる道をさぐっている。女をくどくとき以外にこんなに頭を使ったのは初めてだ。

 

(何か助かる方法があるはずだ!

ヒーローはこんなときどうする!?

…力を合わせて戦う…そうだ!

合体だ!

うん!

そうか!

悟空と合体して戦うんだ!

ヤムチャとカカロットでヤムロット!

いけてるじゃん!いや待てよ!

どうやって合体すんだよ!

ってか悟空,今死んだじゃん!ダメだ!他!他!

ドラゴンボール!

そうだよ!

何忘れてんだよ!オレ!

そうだ!オレを1000人にしてもらえればさすがに勝てるかもしれない!

いや!きっと勝てる!頭いいぜ!オレ!

っておい!どうやって今からそろえるんだよ!

ドラゴンボール!あぁ!もうオレのバカ!バカ!

次!

次だ!何かないか!

アクマイト光線!

当たれば爆発…いや奴はいますごい再生能力がある!

ってぇか,そもそも使えねーじゃん!アクマイト!

もう!

真面目に考えろよ!オレ!あー!

あーそうか!何もオレが戦う必要はないんだ!

そうだ,そうだ!最強の人造人間を創って奴を倒してもらおう!

これしかない!ってもうあーワケわかんねぇ!できるワケねぇだろ!

もうわかんねぇダメだ!

武道家やめて探偵でもすればもう戦わなくてすむぞ!

オレ頭もいいし探偵むいてると思うんだよねー。

ってぶっころされっわ!!今!!

ぅわーもうダメか?

ダメなのか?

いや何か手があるはずだ!!

そうそう前々から思ってたけどブルマと結婚して子供ができたら

トランクスと名付けようか。

いやいやそんな将来の夢はいいとして

とりあえずオレのこの頬の二つの傷ってどうやってできたんだっけなー

この傷ってカッコイイけどあからさまにひかれるよなー。

っつーか三ツ目の方が明らかにキモイのに何で天津飯の方がもてんだよ

ブルマとよりプーアルが化けた女と寝た回数のが多いんだよなだってブルマのmqzっzoときたらdshbfzshgでgfっwppl,,だしsddjsvでhbgwanbawon……………)

 

ヤムチャ「   はっ!!!!  」


時空の彼方に飛ばされていたヤムチャが我に返ったのは,チャパ王の手刀がヤムチャの頭上に振り下ろされるまさにそのときであった。

?「はーい。ちょっとストップ!ストップ!」

チャパ王「ッ!?」

ヤムチャ「?」

?「盛り上がっているところすまないけど」

チャパ王「何だッ!キサマは!」

?「いや何かこれ人気なくてねぇ近々,打ち切られることになっちゃんたんで」

ヤムチャ「どういうこと?」

?「え,いやだから,打ち切りなんで。ヤムラディ。だからあとはもうよくあるようにダイジェストってことで進めるんで」

ヤムチャ「……え?」

チャパ王「何だ?これは」

ヤムチャ「オレが知るか」

 

〜〜〜〜それから〜〜〜〜

 

怒りの力という不可解なパワーアップによりチャパ王との死闘を制したヤムチャ。消滅してしまった地球のドラゴンボールを復活させるためにピッコロの故郷ナメック星へ旅立つことに。

ヤムチャ『始まってるよ!何これ!何なのコレ!?』

向かったのはヤムチャ,悟飯,ブルマの3人。彼らはここで宇宙を荒らし回るフリーザという者の存在を知ることになる。フリーザ軍とのドラゴンボールを巡る攻防。

ヤムチャはドドリア,ザーボン,ギニュー特戦隊と次々に倒し,悟飯も死闘の中でじょじょに力に目覚め始めた。

フリーザをだしぬいてナメック星のドラゴンボールを集めることに成功した。まずピッコロが生き返り,地球のドラゴンボールはめでたく復活した。

また,このドラゴンボールは何度も生き返らせることができるので悟空も復活することができた。3つめの願いで悟空とピッコロはナメックに飛んだ。

 

――ダメだ。これではとても間に合わない。箇条書きでいくしかない。

・ヤムチャ,命をはって元気玉を命中させる。

・悟空,兄貴に次いで超サイヤ人に変身する。フリーザ死亡。地球のDBでみんな地球に。悟空行方不明。

・1年後,天津飯とかそのへんが生き返ったり生き返らなかったり。

・1年後,フリーザ親子やってくる。トランクス撃退。悟空も帰ってくる。トランクス,破滅的な未来を語る。

―――これでも間に合いそうにない。もう流れ図だ。

・(3年後)→人造人間戦→(数週間後)→セルゲーム→(7年後)→天下一武道会→ブウ復活→(3日後)→ブウあぼーん

 

 

そしてさらに2年後―――。

ヤムチャはコンビニでアルバイトをしていた。レジを担当していると,子供を抱いた中年の夫婦らしき男女が店に入ってきた。カップルは弁当を選んでレジに持ってきた。その顔には見覚えがあった。

ヤムチャ「温め……チャパ王ッ!」

チャパ王「ヤムチャ!! くっふっふっふ。久しいなぁ?えぇ?あ弁当は温めてくれ」

ヤムチャ「誰が温めるか!ボケ!」

ヤムチャはチャパ王の顔に弁当を投げつけた。が,チャパ王は怒りもせず,落ちた弁当を拾い上げた。

チャパ王「我々はもう敵ではないのだ。過去のことは水に流そう」

ヤムチャ「なんだと!? オレを殺そうとしやがったくせに!出て行け!」

女「ねぇ?何やってんのぉ?はやくいこ!」

よく見ると子供を抱いたその女もどこかで見た顔だった。髭はなかったが明らかにナッパその人であった。似合ってない金髪もカツラであることは即バレだった。

二人があれからいかに愛し合い今日まできたか,チャパ王の穏やかな顔とそして態度を見てヤムチャはすぐにわかった。そして過去にこだわってしまった自分の行動を心底恥じた。

ヤムチャ「すみませんでした。お弁当温めますか?」

チャパ王「ああ。たのむ」

 

ナッパの胸の中にはラディッツそっくりの子が眠っていた。

 

<<完>>

 

【追記】
ラディッツによってシンボルをとられたナッパは,ヤムチャに敗れたチャパ王により介抱され,彼に惹かれるようになりました。

チャパ王もまた,ボロボロにされたプライドをナッパに癒やしてもらい,二人の愛は性別・種族を越えて,燃え上がりました。

ナッパは,フリーザ〜人造人間編の間にドラゴンボールで女になっていましたが,数年間子供に恵まれませんでした。しかし,去年になってようやく子供を身ごもることができました。

お気づきでしょうが子供はラディッツの生まれ変わりでした。ラディッツが地獄での刑期を終え浄化され新しい生命となるまでは,ナッパにずっと子供ができなかったのです。

これはあの世の役人が決めた運命なのでしょうか?それとも,あの世の決まりを超越した人と人との奇妙な巡り合わせなのでしょうか。

 

 


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