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Saiyan killer2



【171話】

いくら自分が全力の気ではないとは言え、このヤムチャの強さは明らかにおかしい。
悟飯はその不気味さに思わずまた体が硬直してしまった。
「……どうなっているんだ…一体…」
「悟飯ーーーー!!何やってる、早くヤムチャから距離を取れ!!そして気を溜めろっ!!!このままだと負けっぞ!!」
悟空が再び悟飯に向かって叫ぶ。
だが、ヤムチャはその悟空の言葉を聞いても全く動揺しておらず、むしろ悟飯が距離を取るのを待っているかのように何も手を出さなかった。
「は……はい!」
悟飯は後ろに大きくバックステップし、ヤムチャから十二分に距離を取る。
ヤムチャとしては、離脱した悟飯に本来追い討ちをかけたいところだったが、何故かそうしない。
意図があってのことなのか、それとも悟飯をなめているのか…少なくとも、この試合を見ている者には誰も真意は分からなかった。
少なくとも、マーリン以外の者には。
「はぁ………はぁ………」
悟飯は腹部を押さえながら大きく呼吸を繰り返すと、ようやくヤムチャに先制攻撃された腹痛が多少治まってきた。
多少治まったとは言っても、完全にダメージが消えるのには今しばらく時間がかかるだろう。
早くても、この試合中…ヤムチャと戦っている間は消えそうにない。
「フルパワーまで気を高められれば…絶対に負けないっ!」
悟飯は腹を押さえながら悔しそうにそう声を出し、万全ではない状態ながらも、再び気を溜め始めた。
先ほどと同じことにならないよう、ヤムチャへの警戒は当然忘れずに。
「ちっ…やっぱり狼牙風風拳は、格上に通用しないかよ」
ヤムチャはこの技に拘りがあるのか、試合の流れとしてはヤムチャが押しているというのに、どこか悔しそうな表情を見せていた。
「だが、先制攻撃が思った以上に効いたようだな…」
そして、ヤムチャはバッと手の平を顔の前に上げる。
「悟飯、お前が気を溜めている間に、こっちも存分にこの時間を使わせてもらうぜ!」
そう言ってヤムチャは手の平に気を集中し始める。




【172話】

悟飯は、覚えていた。
父とマーリンが戦っている最中、ピッコロとその戦いを観戦していた自分に、マーリンが使っているフワフワした気弾を自在に操るの技について、ヤムチャが目の前で解説をしてくれたことを。
その情景が、ふと悟飯の遠い記憶から蘇ってきた。
「…あのモーション……そ、繰気弾かっ!」
悟飯が気を溜めながら叫ぶ。
「へえ…覚えていてくれたんだな。一回しか見せてねえのに、さすが優等生」
そう言って、より一層手に気を集中するヤムチャ。
数秒後、ヤムチャの手の平の上にボッと音をたてながら、白い気弾が現れた。
「さて…こっからが勝負だぜ、悟飯」
試しに、その気弾をビュンビュンと自分の体の近くで操作するヤムチャ。
「完璧に思い通りに動く。なかなか調子がいいみたいだ」
ヤムチャはそう言いながら、勢いよくテスト操作していた気弾を、自分の手の平のすぐ上に戻し、状態を落ち着かせる。
だが、そんな様子を見ても悟飯は一切動揺しなかった。
「…へへ、ヤムチャさん…繰気弾で時間をかけたのは失敗でしたね。ぼくに気を溜めさせるチャンスを与えてしまったんですから」
「……かもな…。だが、この繰気弾はちょっと特別でね。だから、まだ作るのにちょっと時間がかかるんだよな」
「…。そんなハッタリ染みた事が、この試合で通用すると思いました?」
「…そうかい。なんとでも言うがいいさ」
両者の距離は30メートルといったところ。
悟飯の気は、既にヤムチャの気を大きく上回っており、例え繰気弾が悟飯にまともにヒットしたとして、大きなダメージを与えることは難しいだろう。
悟飯の気がヤムチャより小さい状態の時に、そのまま試合を続けていればまだ勝敗は分からなかったかもしれないが、既にヤムチャの気は悟飯に劣ってしまっている。
まともに打ち合っては、ヤムチャに勝ち目はなかった。




【173話】

「あの地球人の馬鹿、不意打ちでいい気になりやがって…あの勢いで攻め続ければ結果は分からなかったが、どうやら勝負あったようだな」
ベジータが馬鹿馬鹿しそうにそう言うと、ベジータを無視していたマーリンがようやくその言葉に反応する。
「さっきから鬱陶しい。黙って見ていられないのか?気が散るのだよ、お前のような奴がそばにいると」
マーリンはうざそうにベジータをあしらう。
「ほう、俺の言っていることが何か間違っていたか?」
そのマーリンの煽りに対して、嫌味とも取れるような言葉を薄ら笑いを浮かべながら返すベジータ。
だが、マーリンは逆にベジータを笑った。
「ふ…一つだけ言わせてもらうとすれば、馬鹿なのはヤムチャではなくベジータ、お前だったようだな」
「な…なんだと!」
「騒ぐな。試合を見ていろ、そのうち分かる」
マーリンとベジータがそんなやり取りをしているうちに、悟飯の気は最大近くまで溜まっていた。

「はぁぁぁあぁぁあっぁあぁぁぁぁあぁぁ!!」
見た目に変化はないが、悟飯の気の上昇は止まらない。
既に悟飯の戦闘力は2億近くまで上がっていた。
星のひとつやふたつ程度なら、簡単に破壊できてしまえるレベルの気が悟飯の体に充満している。
「悟飯の奴…ムキになっちまってんな…」
悟空が険しい表情をして言う。
「ソンゴハン…本当に凄い男だ。ヤムチャが言ってた通り、ソンゴクウ…お前のスーパーサイヤ人3以上のパワーを感じる」
そばにいたマーリンも悟空の言葉を聞いて口を出した。
「ああ…気はオラより悟飯の方がつえぇ。それだけに、この試合が心配だ…悟飯の攻撃をくらって、ヤムチャが無事ならいいんだけどよ…」
悟空はヤムチャの身を心配していた。
だが、マーリンはそれを聞いて笑いながら言い返す。
「ふふ…一つ訊くが、何故ヤムチャは先ほど追撃出来る場面で敢えてそれをしなかったのか、説明が出来るか?」
「……繰気弾を作るためじゃねぇのか?」
「…ふふふ」
マーリンはただ笑うだけで、悟空にその答えは話さなかった。




【174話】

一方、ヤムチャは悟飯から離れているというのに、ビリビリと肌がしびれる様な感覚に陥る。
「凄い気だな…マジで。こんな奴の攻撃一発でもくらっちまったら、体がただじゃ済みそうにないぜ…」
ようやくヤムチャの顔に焦りの色が見え始めた。
ツー…と、頬にある十字の傷に沿うように、一筋の冷や汗が伝う。
「今更後悔しても、もうぼくは手加減するつもりはありませんからね…ヤムチャさん」
「そうやって油断しちまっていいのかな?俺には繰気弾があるんだぜ」
そう言いながら、ヤムチャはわざとらしくそれを見せ付けるように、再び身の回りで気弾を高速操作する。
「…その技で、ぼくを倒せるとでも……?」
悟飯は念のため、ヤムチャが操作している気弾の気を探る。
気弾からは、それほど大きな気を感じられない。
直撃しても、精々かすり傷が残る程度だろう。
悟飯は状況考察を終えると、ヤムチャに対して久しぶりに余裕の表情を見せる。
「一時は、どうなることかと思いましたが…ヤムチャさん、油断したのはあなたの方でしたね」
「……」
押し黙るヤムチャに、悟飯は続けた。
「あなたの攻撃では、もうぼくを気絶させることなんて出来っこない。そして、ぼくが降参なんてするはずもない。つまり、何をしてもあなたはぼくには勝てない…違いますか?」
「……大した自信だな、悟飯」
ヤムチャはなおも繰気弾を自在にビュンビュンと自在に飛ばしながら言う。
悟飯はそれを警戒するように、宙に舞う気弾とそれを操作している地上のヤムチャをチラチラと交互に見る。
そして、何かを閃いたように悟飯の表情が変わる。
「あんな弾に気を取られずに、ヤムチャさん本人にダメージを与えればいい…簡単なことじゃないか」
悟飯はヤムチャに聞こえないぐらい小さな声で言うと、そっと足に力を込めた。
しかし、ヤムチャはすかさずそれに気付く。




【175話】

そして、気弾をさりげなく今まで操作していた場所より上空へと動かし、そこに停止させる。
「…今、足に気を集中したな?隙を突いて一瞬で突っ込んでくる気か?そうだろうな…お前はそうするしかない」
分かりきっているかのように言うヤムチャに、悟飯は数秒驚いたような表情を見せるが、それは“驚異”であって、”脅威”ではなかった。
「さすがに長年武術をやりこんでいるだけあって、気を読む能力は素晴らしいですね。でもさ、ヤムチャさん。頭では分かっていても、体の動きがその判断に追いつかなければ何の意味もないんですよ」
嫌味っぽくそう言うと、悟飯の気の上昇がようやく止まる。
推定戦闘力2億以上…まさに最強の肉体を誇る悟飯の筋肉が、気の上昇が止まった数秒後に一瞬…ピクリと動いた。
それと同時にヤムチャは神経を悟飯の気に集中させる。

そして……会場から悟飯の姿が消えた。
「―――だッッ!」
高速、いや、光速とも言えるほど素早い動きで、悟飯の右の肘がヤムチャの顔面に迫る―!
当然、肉眼では見える速さではない。
だが、その宇宙一のスピードに、ヤムチャの集中力は勝っていた。
「…!………っぶねぇ!」
そう言いながら、ヤムチャは足を動かさずに体の腰から上を数十センチ左にずらすと、紙一重でその肘打ちを回避する。
悟飯の肘打ちは空を切り、それによって生じた突風により、肘打ちの先にあった武舞台のレンガが粉々になり、激しくその破片がぶっ飛ぶ。
避けられたのが計算外だったのか、悟飯は歯を食いしばるが、すぐに次の攻撃に転じようと、体を捻ってグググと右手に力を溜めた。
「…らぁぁッ!!」
悟飯は突進した勢いを武空術で停止させると、その場にまだ突っ立っているヤムチャにそのままの体勢で力を込めた裏拳を放つ。
「……っ!」
再び、拳は空を切った。
ギリギリとは言え、それすらも見せ付けるようにバック転をしながら華麗に避けるヤムチャに、悟飯はイライラし、攻め方が雑になる。




【176話】

「…ダッ!ダッ!ダッ!だらァッ!うるァァッ!!おるァアァァッッ!ダァァァァッ!!」
その後も悟飯はパンチや蹴りの強打を数発放つものの、やはりヤムチャに攻撃は当たらない。
ヤムチャも避けるのにいっぱいいっぱいで、余裕がない表情をしている。
悟飯の攻撃は余裕で避けられているわけではなく、紙一重のギリギリの差で避けられているため、惜しい事は惜しいのだが、そもそもそんなこと自体がおかしい。
ヤムチャの気の大きさでは、あんな攻撃避けることも、受け止めることも無理なはず。
理解できない現実に、悟飯はこれが悪い夢じゃないかとすら思い始めていた。
「ばかな……あ、当たらないはずがない……!!」
「…どうした悟飯!攻撃が止まったあとの足元がお留守になっているぜ!!」
そう言いながら、ヤムチャは悟飯に向かって足払いをかける。
「…っ小癪な!」
悟飯は慌てたようにそれをジャンプして避けると、ヤムチャはその隙に武舞台のコーナーまで逃げるように高速で移動し、悟飯との距離を取った。
「っふう……!危ない危ない!あんなの一発でも当たってたら体が弾け飛ぶだろうな…」
ヤムチャはそう言って額の汗を拭う。
「クソ…ありえない…!……ぼくの攻撃が…当たらない…なんて…!」
悟空やベジータと違い、修行を続けていなかったため、当て勘が鈍っているのもあるかもしれないが、それだけでは説明がつかないあのヤムチャの避けっぷりに悟飯はワナワナと震えていた。
「…あいにく、ここ最近は“お前と同じような奴”とこっちは毎日修行してたんだ。おかげで体の感覚というか反応が、かなり鋭くなっているから、避けるだけならギリギリなんとかなるんだな、これが」
そう言ってヤムチャは笑いながら、試合を見ているマーリンに向かって目線を送った。
マーリンはそれを見て微かに笑い返す。
そう、ヤムチャは界王神界から地球に戻ったあと、毎日マーリンと組み手を行っていた。
圧倒的に自分より気が大きいマーリン…当然、スピードもパワーもヤムチャよりは上をゆく。
そのおかげか、ヤムチャの体の反応は以前より遥かに研ぎ澄まされ、どうにか自分より数段階強い相手の攻撃を避けれるレベルにまで達していたのだ。




【177話】

それにしても、まさか悟飯の攻撃を避けれるレベルにまで達していたとは、ヤムチャ自身が想像していた以上の上達っぷりだった。
ということは、それだけマーリンの実力も凄まじかった…ということになる。
だが、ヤムチャにとってこれは綱渡りのようなものであって、命懸けとも言える行為だ。
はっきり言ってしまえば互角に戦えている“ように見える”だけに過ぎない。
気の大きさは当然何倍も悟飯の方が大きい為、一撃でもクリーンヒットを許してしまったら…それこそ、ヤムチャは致命的なダメージを受ける。
骨が折れる、などといったレベルではない。
以前、サイヤ人が地球に攻めてきた時、ナッパの攻撃を受け止めた天津飯の腕が簡単にもげてしまったのを、ヤムチャはあの世で見ていた。
もし、悟飯が少しでも加減を誤れば、下手したら死に至るレベルの大ダメージを受けることになるだろう。
少なくとも、気が全開の状態である今の悟飯の攻撃を、一発でも食らってしまったら…それはヤムチャの負けを意味する。
「ま……これ以上速くなるってんなら、さすがに無理かもしれないけどな」
ヤムチャはリストバンドで額の汗を拭いながら言った。
しかし、そのヤムチャの言葉を聞いて悟飯の口元が緩む。
「……これ以上、速く動けないとでも思っているんですか?」
悟飯は精神的に追い込まれているのか、顔は笑っているが、その声は笑っていなかった。
「…なんだと…!?あれで全力じゃないのか?」
「意識すれば、まだスピードは上がりますよ。言うまでもなく…それに比例して、当然…攻撃が当たった時のダメージも大きくなりますがね」
「……マジかよ」
ヤムチャはようやくここにきて初めて本気で焦ったような半笑いの表情を見せる。
「ヤムチャさん、次の攻防で勝負は終わる…意味が分かりますか?」
「…あいにく、物分りが悪くてね」
「じゃ、丁寧に教えてあげますよ…その体、直々にね!!」
「……いいだろう。来い、悟飯!」





【178話】

ズァァァアァアァ………………ッッ!!!!

悟飯の体から、先ほどの気を上回る、本当に全力の気が溢れる。
「らッッ!」

ギュッ…フフゥ…………ッッッ!!!!!!

それを見たヤムチャも、界王拳を自分が今まで使っていた50倍…以上に上げる。
明確に何倍かは分からないが、おそらく60倍から70倍はあるだろう。
全身の筋肉が膨張し、ヤムチャの体が一回り大きく見える。
さすがに体に無理があるようで、その表情に少しだけ苦痛の色が浮かんでいた。
あと数秒後には勝負が決まる…それが、勝つにしろ、負けるにしろ…。
悟飯もヤムチャもこの一瞬に勝負をかける気だった。

―――ピッッッ!

その刹那、再び悟飯の姿が消えた……と思った瞬間には、その拳はヤムチャに向かって一直線に進んでいた。
速い。
悟飯の拳はヤムチャの顔面目掛けて迷いなく放たれている。




【179話】

「――くっっ…!!」
先ほどと同じように、ヤムチャは悟飯の攻撃を避けようと体を体を捻らせた。
その拳は………ヤムチャの頬、1ミリか2ミリぐらいの所を通過し………空を切る!
「……な……にっ!!」
悟飯の攻撃は、またしてもヤムチャを捉えられない。
しかし、今回のヤムチャは避けただけで終わりではなかった。
「…こいつの存在を忘れていたな、悟飯!!」
攻撃を避けられた先…つまり、ヤムチャの頭の後ろに、白く光る気弾がフワフワと浮かんでいるのが目に入る。
「……しまっ…!」
ヤムチャの頭が壁になっていて、視覚では捉えられず、今までその気弾のことなどすっかり忘れてしまっていた悟飯。
焦った悟飯だったが、今更ヤムチャの繰気弾がヒットところで、大したダメージにはならない。
一瞬でそれを脳内処理すると、悟飯は視線を気弾からヤムチャに変え、追撃を仕掛けようとする。
しかし。
「今だ、弾けろ!!」
その言葉と同時に、ヤムチャは拳を強く握り締めた。

そして、悟飯の目の前にあった気弾…ヤムチャの繰気弾は破裂したような音をあげると、瞬きするまもなくその周囲を白銀の世界へと変えた。
悟飯だけではなく、悟空やピッコロたちもその眩しさに思わず目をそむけてしまう。
「こ、この技は…オラやクリリンが使っている技と同じ……太陽拳か…!?」
悟空は目を閉じながらそう叫ぶ。
「まっ…まぶしい…!なんだ、これは!!」
悟飯の目は思いっきり眩んでいた。
目が見えないことでパニックになり、悟飯はヤムチャの気を読むことをやめてしまう。
「ハイーーーッ!!」
「…う…わ!?」
ヤムチャの足払いが、足元が覚束ない悟飯の足を捉え、全く警戒をしてなかった悟飯はその足払いに見事にかかってしまい、悟飯は宙に浮いている状態となる。
まずい。
これは非常にまずい。
目が見えないため、はっきりとした状況は分からない悟飯だったが、さっき自分は武舞台のコーナーにいるヤムチャに突進して行った。
ということは、今自分がいるところは、一体どこかというと…?




【180話】


「ハイイイッッッ!!!!!!」
宙に浮いた状態の悟飯を、ヤムチャはタイミングを逃さず肘で胸部を突いた。

……ドサッ

虚しく、実に虚しく音だけが聞こえた。
ようやく、全員の視力が戻り、武舞台の上に立っていた二人の選手を確認すると、それは一人になっている。
そして、もう一人の選手は意味が分からなそうな顔をしながら、ポカンと場外の芝生の上に尻餅をついていた。
「お前ともあろうものが、事の他単純な手にかかっちまったな…悟飯」
武舞台の上にいる方の男……ヤムチャはそう呟いた。
「今のは繰気太陽弾(そうきたいようだん)…と、繰気弾影狼(そうきだんかげろう)のコラボレーションだ。まさか、ここまで完璧に決まるとは思っていなかったが…」
そう言って、ヤムチャは思い出すように天を仰いだ。
時は一週間前に遡る。


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