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やさしくうたって

 

152 名前:マロ「やさしくうたって」[sage] 投稿日:03/09/12 01:07 ID:???
クリリンが初めて手にした圧倒的な力、元気玉は辺り一面を無塵に帰す。
爆煙がたち込め周囲を覆う。
「直撃はしなかったがこれならべジータも…。」淡い期待。
しかしクリリンが見たものは御飯を盾に衝撃を防いだべジータだった。
「息子の死ぬ瞬間が見れなくて残念だったなカカロット。ところでそこのチビ。お前が殺したカカロットの息子だぞ。もっと大事にしてやれよ。」
べジータがクリリンに向かってボロボロになった御飯を投げ付ける。
声にならない絶叫―悪夢。

ベッドから跳び起きるクリリン。
息を吸い込むことさえ上手くできない。
それでも辺りを見回し自分がカメハウスにいることを確かめる。
「―夢。」
時計の針はまだ午前2時。これで何度目だろう。
汗のべとつきにも喉の乾きにももう慣れた。
サイヤ人の恐怖が去って3日。同じことの繰り返しだ。
御飯が元気玉を跳ね返していなければ、見ていたかもしれない光景。
夢から覚めれば落ち着きを取り戻すが、また夢はやって来る。

 

153 名前:やさしくうたってその2[sage] 投稿日:03/09/12 01:09 ID:???
「もう少し静かにしろよクリリン。」
ランチがあられもない姿でクリリンの部屋へ入って来た。
「夢から覚めるたびに叫ばれてちゃ、おちおち眠れねーんだよ。」
険しい表情をクリリンの顔に近づける。
「すいませんランチさん。」
「終わったことでいい加減くよくよすんなよ。男だろ。」
少し声のトーンを落とす。
「すいません…」
「そんなことでナメック星に行けるのか?お前がしゃんとしなきゃ、みんなが生き返らないんだぞ。もういいからさぁ眠れよ。」
「ありがとう。おやすみなさいランチさん。」
だいぶ落ち着いたようだ。
「俺が子守唄歌ってやるよ。」
ランチがベッドの傍らに座る。
「いいですよー。僕はもう大人ですよ。」
暗闇でランチにはわからないが、クリリンは真っ赤になって照れている。
「いいから聞けよ。俺のお袋が歌ってくれた子守唄だ。眠れるよ。Lullabye〜time to close your eyes

 

154 名前:やさしくうたってその3[sage] 投稿日:03/09/12 01:10 ID:???
歌いながらランチはクリリンの汗を拭いてやる。
この気持ちは何なんだろう。
「かわいい寝顔だ。」そうは思う。
しかし母性愛なのか、異性への愛なのか自分でも戸惑いを覚える。
あるいは弟としてみているのかもしれない。
長い間カメハウスで一緒に暮らして来た分、そばにいるのが当たり前に思える。
こうして寝ている時は子供のようだ。
それでもいつか恋人を連れて紹介に来るだろう。
その時私はクリリンの横に立っていられない。
私みたいに汚れた奴はウブな奴に釣り合わないから。
それでもあいつは私に似た子を選ぶんじゃないかと思う。
クリリンの横にはきっと私みたいに気の強い奴が立っていて、
照れ隠しでつっけんどんな態度をとっているに違いない。
でも今はまだ先のお話。ぐっすりお休み。

終了