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魔神ブウが倒されてから数ヶ月、世界はもとの平和を取り戻し、
ここ西の都も元通りのにぎやかさを取り戻しつつあった。
ほとんどの人々は元通りの生活を始め、街の復興はごく一部を
除けば着実に進んでいるようである。
しかし、ブウの脅威は一部の人々の生活を大きく変え、
ある者達は犯罪に手を染めていくようになったのである。

そんな中、ヤムチャは相棒のプーアルとともに犯罪の減少に
尽力しようと海の見える倉庫街に一つの探偵事務所を建てた。
ヤムチャ探偵事務所である。
その人並はずれた戦闘力、感覚能力、盗賊時代に培った優れた第六感。
数々の戦闘を繰り広げ身につけた生きるための知識
それらはヤムチャを短期間のうちに凄腕の探偵にのし上げ、
今では西の都の天城小次郎とまで呼ばれるようになった。

そんな中。。。プーアルがある依頼を持って事務所に戻ってきた。

「ヤムチャ様! 絵画捜索の依頼です。依頼人は男性。雲孔氏
 依頼金はなんと3000000ゼニーです。」

なんの変哲もないはずの捜索依頼が後にヤムチャの探偵人生最高の難事件になるとは
この時誰も思っていなかった。



ヤムチャ 「3000000ゼニーだと! 天下一武道会の賞金より多いじゃないか。」
プーアル 「はい。依頼人は資産家で3000000ゼニーぐらいどうとでもない方だそうです。」
ヤムチャ 「そうか。それにしても凄い金額だな。それほどの絵画をなくしたのか。」
プーアル 「いえ、娘さんが描いた絵だそうです。一昨年亡くなった娘さんの唯一の形見だそうで
      他のもの、写真などは全てブウの時に失い、残ったものは絵だけだとか。」
ヤムチャ 「それで、何でなくしてしまったんだ」
プーアル 「先日家に泥棒が入り込んだ形跡があり、確認してみると絵がなくなっていたとのことでした。」
ヤムチャ 「他になくなったものは」
プーアル 「ありません。絵だけです」
ヤムチャ 「娘は有名な絵師なのか。」
プーアル 「わかりません。詳しいことは直接依頼人に聞いてみるのがよいと思います。」
ヤムチャ 「そうだな。で、いつどこで会えば良いんだ」
プーアル 「今晩電話があり、そこで待ち合わせ場所と時間を決めると言っていました」
ヤムチャ 「よし、それまで待っているか」



プルルルルルルル・・・
ガチャ

ヤムチャ 「はい、ヤムチャ探偵事務所です。」
依頼人  「あ・・・、私、雲孔と申しますが。本日昼頃お宅に依頼した件で電話しました」
ヤムチャ 「雲孔さんですね。お話は伺っております。」
雲孔   「はい・・・娘の描いた絵が盗まれまして。。。」
ヤムチャ 「えぇ。 唯一の形見だったとか。」
雲孔   「大切にしていたのですが。いつの間にか。私はきちんと鍵をかけて窓も閉めていました。
      防犯カメラも使っていたのですが・・・」
ヤムチャは話を遮った
ヤムチャ 「雲孔さん。電話口で話すのも何ですから、直接会って伺ってもよろしいでしょうか。」
雲孔   「もちろんです。 では、今からでもこちらにきていただけますか。私家で待っておりますので」
ヤムチャ 「わかりました。では、ご住所の確認を」
ヤムチャは雲孔の住所をメモした
ヤムチャ 「では30分ほどで伺いますので」
雲孔   「わかりました。お待ちしています」
ヤムチャ 「あっと。。雲孔さん。 一つだけ伺ってもよろしいでしょうか」
雲孔   「はい」
ヤムチャ 「娘さんの絵は・・その・・・高価な物だったんですか」
雲孔   「私にとってはそりゃぁもう、何より大切な物です。しかし、一般的に高い値が付く物ではありませんねぇ。」
ヤムチャ 「そうですか、わかりました。では30分後にまた」
雲孔   「はい」



プーアル 「ヤムチャ様。なんで30分後なんですか。飛んでいけば5分でつくのに」
ヤムチャ 「納得いかない点が多いのでね、少し整理しておきたいんだ」
プーアル 「どこが納得いかないのでしょう。」
ヤムチャ 「一つは依頼の金額が大きすぎる。ブウの被害にあった後だブルマの所だって3000000ゼニー
      は滅多に出さないぜ。それに盗まれたのが娘の絵っていうのもわからん。資産家であれば他に盗む物があるはずだ
      なのに、盗まれたのは絵だけ。それも高価な物ではない」
プーアル 「知人による犯行では。依頼人が悲しむことを知った上での行動なのでは」
ヤムチャ 「それは誰でも考えることだ。当然、雲孔氏もな。だが、彼は一言もそれにふれなかった」
プーアル 「電話が短かったからですよ」
ヤムチャ 「そうかもしれんが、これは最も重要な内容だ。知人による怨恨の線で考え泥棒を絞り込めば犯人がわかるかもしれん
      そのことにふれなかったと言うことは雲孔氏がその可能性を考えていないからだ」
プーアル 「根拠が薄いですよヤムチャ様、雲孔氏は単純に知人による犯行だと言うことまで頭が回らなかったのかもしれませんし
      電話も途中でヤムチャ様が遮ったから」
ヤムチャ 「確かにな。だが、知人の犯行である可能性に雲孔氏が気づかなかったと言うことはない。
      犯行日から数日たち、電話口では気持ちも落ち着いていたように思えた。いくら素人とはいえ、
      この程度のことに考えが巡らないはずはない。だいたい、警察に依頼しないでうちに依頼してくるほどだ
      そうとう事件について考えていなければこんなことはしないはずだ。警察はタダで捜索してくれるのだからな
      とにかく、うまく言えないのだがこの依頼は腑に落ちないところが多すぎる。」
プーアル 「考えすぎですって」
ヤムチャ 「だといいがな」



ヤムチャ 「じゃ、行ってくる。留守を頼むぞ」
プーアル 「わかりました。お気をつけて」

ヤムチャは雲孔邸に向かった。西の都3丁目にある高級住宅街である。
その中でもひときわ大きいのが雲孔邸であった。
ピーンポーン

ヤムチャ 「ヤムチャです」
雲孔   「どうぞ上がってください」
雲孔はとても大柄な男だった。失礼な言い方をすればデブにあたる人間である。
ヤムチャは広い応接間に通された。地面には土の付いた足跡が残っている。
周りには高価そうな家具や彫刻などがたくさんおいてあった。
ヤムチャ 「初めまして。ヤムチャ探偵事務所所長のヤムチャです」
雲孔   「初めまして。絵画捜索をお願いした雲孔です」
ヤムチャ 「雲孔さん。早速ですが事件のことを伺います。詳しくその時のことをはなしていただけますか」
雲孔   「はい。実は私、二週間ほど前から一週間だけ旅行に出かけておりました。
      帰って来るとそこの窓が割られ、中に足跡が残っていたので何事かと思い、
      色々調べたところ娘の絵がなくなっておりました。」
ヤムチャ 「足跡は一直線にあの棚に向かっていますね。これは犯行当時のままなのでしょうか」
雲孔   「はい、そのままです」
ヤムチャ 「すると、犯人は他には何も目をくれず娘さんの絵を目指したと言うことですね」
雲孔   「そういうことになるのでしょうか」
ヤムチャ 「犯人の足跡を信じるならば、そうなるでしょう。もっともこれは犯人が我々を欺くために
      つけた跡だという考えもあります」
雲孔   「なるほど」
ヤムチャ 「ま、現時点では何も言えませんがね。それとあの割られたガラスを見てもいいですか」
雲孔   「どうぞ」
ヤムチャ 「見事に割られていますね。。。。」
ヤムチャ (妙だ。この窓ガラスは割らなくても侵入できるタイプの物。それが割られている)



ヤムチャは事件の捜索を続けていく。

ヤムチャ 「雲孔さん。では電話の時にはなしていた監視カメラについて教えていただけますか」
雲孔   「はい。ではこちらの部屋にきてください」

七つのモニターがある部屋に通された。それぞれに家の前や中庭などを映し出している。

ヤムチャ (ガラス窓に比べ随分厳重な施設だな)
ヤムチャ 「これだけあれば、犯人の姿も映ったのでは」
雲孔   「はい、映っていました。しかし、薄暗くて犯人の顔までは分かりません。
      それに、犯人に7つの監視カメラ全てが割られてしまったので、犯行当時の細かい様子などは分からなくなってしまいました
      今あるものは、それから修理してもらった物です。」
ヤムチャ 「7つ全てを割ったんですか」
雲孔   「えぇ、そして恐らくは中庭から侵入して・・・」
ヤムチャ 「カメラの位置を教えていただけますか」
雲孔   「防犯上それはできません。ですが、簡単に分かる位置ではないはずです。
      先ほどヤムチャさんも気付かなかったでしょう。あなたも映っていたんですよ」
ヤムチャ 「確かに気がつきませんでしたね。つまり、よほどのことがない限り気付かれないような所に隠してあると・・・
      わかりました。では先ほどの部屋に戻りましょう」
ヤムチャ (妙だ。この犯行プロのものか素人の物か全く判断が付かない。一体どうなってるんだ)



先ほどの応接間に戻る

雲孔   「何か分かりましたでしょうか。」
ヤムチャ 「今のところ何も」
雲孔   「そうですか、残念です」
ヤムチャ 「いえ、大丈夫です。まだ捜査は始まったばかりですから。
      それで、もう二三伺いますが、まず絵画はあの棚にあったのだと思いますが、そのことは誰が知っていましたか」
雲孔   「私と娘だけのはずです」
ヤムチャ 「繰り返し伺いますが、絵画にはほとんど価値がなかったのですね」
雲孔   「はい。それはもう。娘が生前に学校の授業で描いた物ですから。私以外に価値のある物ではありません」
ヤムチャ 「他になくなった物もありませんね」
雲孔   「事件があってから何度も確認しましたが一つもありません」
ヤムチャ 「そうですか。では大変失礼ですが、盗んだ人に心当たりはないですか」
雲孔   「ないですねぇ。。」
ヤムチャ 「そうですか、ではいくつかの質問が終わったので、この部屋の写真を撮ってもよろしいですか」
雲孔   「どうぞお願いします。それと、娘の描いた絵の写真も渡しておきましょう」
ヤムチャ (なんだと・・・)
雲孔   「これが写真です。娘は絵が下手であまり見せたくなかったのですが
      隣にあるのはサイズ比較のためのマッチ棒です」
ヤムチャ 「ありがとうございます」

ヤムチャは部屋の写真を撮り、念のために中庭の写真も撮った。

ヤムチャ 「では、捜査がすみ次第連絡を入れます。捜査が進展しないときは一週間で連絡しますので」
雲孔   「え。。助手の方から伺ってないのですか、捜査をお願いする期間は四日間です」
ヤムチャ 「何ですって」



雲孔   「えぇ。私もさんざん悩んだのですが、四日で捜査していただくことにしました
      娘の形見がないことを考えると一日だって耐えられないんです」
ヤムチャ 「しかし、四日とは随分短い期間ですね」
雲孔   「はい、難しいとは思いますが、その辺は金額に反映させていただいてますのでお許しください」
ヤムチャ 「依頼人の頼みは断れませんからね。了解しました。では四日までに捜索します、今日はこれにて」
雲孔   「いや、待ってください。ヤムチャさんは昔、天下一武道会に出て武道が達者だと伺いましたが」
ヤムチャ 「えぇ、今でもミスター・サタンより強いと思ってますよ」
雲孔   「それは頼もしい。でしたら、ついでにもう一つ依頼をお願いしたいのです。料金は倍にしますので」
ヤムチャ 「依頼内容を伺いましょう」
雲孔   「友人の娘の護衛です。名をババロアと言いまして、こちらにいます」
雲孔は廊下を歩いていく
雲孔   「ババロアさんは現在何者かに命をねらわれておりまして、車に轢かれそうになったり部屋を荒らされたりと
      様々なことが起こっていたらしいんですよ。そこで彼の父である私の友人ゼリーは私の家に預けてきたのですが
      私の家も先日のような事件がありましたので、決して安全ではないと思い、ヤムチャさんに護衛をお願いした方が
      良いと考えました。護衛を受けていただけるでしょうか」
ヤムチャ 「その娘さんは一体いつ頃から、この家にいるんですか」
雲孔   「一ヶ月ほど前からです」
ヤムチャ 「わかりました。護衛を引き受けます」

雲孔が扉をノックする
トントン・・・「はーい、あいてます」

雲孔   「おや、ババロアさん勉強中でしたか」
ババロア 「うん」



ヤムチャは事件のことについて考え始めた。
この事件ヤムチャが考えていた以上に謎の多い事件である。

ヤムチャ
( 犯人は恐らく窓から侵入したわけではない。窓からの侵入の痕跡を残したのは
  他からの侵入の可能性を考えさせないためだ。雲孔氏の留守をねらい、犯行を行いやすくするために
  監視カメラを破壊する。その後は窓以外のどこかから、恐らくは通常通り玄関から侵入し目的の物を盗んだんだ。
  そして、しかる後に足跡を付ければまるで中庭から窓を割って侵入したかに思える。これがねらいだ)

さらに考える
( しかし、なぜ侵入経路を誤認させる必要があるのか。通常泥棒は窓から侵入することが多い
  もちろん多くの家で使われているピッキングしやすいタイプの鍵ではドアから侵入することも考えられるが
  裏側から侵入した方が人の目にもつきにくい。だから、通常は窓から侵入するはずなんだ)

もっと考える
( もしかすると、犯人は俺たちに窓からの侵入の可能性を否定させるため、逆に足跡を残していたのかもしれない
  俺がこうやって考えることを予測した上で、足跡を残していたのだとすれば辻褄が合う・・・が、まぁ、犯人については
  これ以上考えても、わからんだろうな)



ヤムチャ
( だが、この依頼犯人以上に腑に落ちないのが依頼人だ。雲孔氏は何か隠している。
  依頼金についても納得できないが、もっと納得できなかったのはあの写真だ。
  娘の描いた絵の写真を残しているだと、それもサイズ比較のためのマッチ棒までついてやがる。
  盗まれることを想定していたとしか思えん。案外犯人は雲孔氏自身だったりしてな。。。
  って、300万ゼニーも払ってやることじゃねーか)

ヤムチャ
( 写真以外にも納得できないことがある。天下一武道会だ。規模は世界一で知らぬ者もいない大会だろう。
  だが、俺が出場したのはもう17年も前の話だ。そのときのことを知っている人間は多くない
  よほどの格闘マニアか、俺の知り合いぐらいなものだ。それを知っていたと言うことは格闘マニアか・・・
  あるいは事前に俺のことを調べていたかのどちらかになる。警察に依頼しなかったことも考えると
  後者の可能性が非常に高い。雲孔氏には油断できないかもしれない・・・)

ヤムチャ
( だが、この護衛の依頼はチャンスだ。イマイチ信用できない雲孔氏からの追加依頼だが
  護衛のターゲットは一ヶ月間も雲孔氏と一緒にいる。雲孔氏のことを聞き出すにはうってつけの人物になるわけだ)

ヤムチャは目の前の少女を見ながら、事件のことを考えていた。



少女の名はババロア、見たところ17・8歳の若い娘だ。
金色の髪に整った顔立ちのかわいい女の子だ。
一番の特徴は彼女の目にある。瞳の中に左右異なる黄色と青の色を持った一風変わった目をしていた。
表情はにこやかで、初対面のヤムチャの前でも緊張していないようだ。

雲孔   「ババロアさん。こちらが以前紹介したあなたの護衛をしてくださるヤムチャさんです」
ヤムチャ (最初から護衛させるつもりだったのか)
雲孔   「ヤムチャさん。この子が護衛をお願いしたい友人の娘でババロアといいます」
ヤムチャ 「よろしくな、ババロア」
ババロア 「よろしく」
雲孔   「ヤムチャさん、では護衛の件について詳しく説明します。
      実は既にババロアさんとは話し合ったのですが、
      ヤムチャさんの事務所にかくまっていただくことはできないでしょうか」
ヤムチャ 「事務所にですか・・・」
雲孔   「この間も。。。車に轢かれそうになったり、銃で撃たれそうになったり。とにかく尋常じゃないんですよ」

ヤムチャ (初対面の俺の事務所に来るだと・・・年頃の娘が
      何かたくらんでるのか。まぁいい、それも面白そうだ)

ヤムチャ 「えぇ、わかりました。汚いところですが、それでもよければ」
雲孔   「それは良かった」
ババロア 「よろしくね、ヤムチャさん」



ババロアは荷物をカプセルに詰め、ヤムチャの飛行機に乗り込む。
ヤムチャは雲孔氏に挨拶をして事務所に戻った。

飛行機にて・・・

ババロア 「ふぅ。やっとあの変人から逃げ出せたよ。ありがとね、ヤムチャさん」
ヤムチャ 「変人って・・・雲孔さんのことかい」
ババロア 「うん、なんか生理的に好かないんだよね、わたしデブ嫌いだし」
ヤムチャ (いきなり、年上にタメ口とは、これだから最近のガキは・・・)
ババロア 「実はさ、デブが最近探偵のこと色々調べてて有能な探偵が欲しいって
      よっぽど大切な絵だったのかしらね。どうしても探さなきゃ駄目って言ってさ
      でも、警察には言えないって言うんだよ。だからね、ヤムチャさんの事務所を紹介したの
      わたし格闘技好きでさぁ、一度ヤムチャさんに会ってみたかったんだよね
      一回戦で負けたけど、三回も連続で出場してたでしょ。それも一番予選参加者が多かった時じゃない
      今出場するよりもよっぽど凄いことだよね・・・」

ババロアは格闘技の話を延々と言い続けた。

ヤムチャ 「あの・・・ババロア、その話はもういいんだけど
      車に轢かれそうになったりしたときの話を教えてくれないか」
ババロア 「あれは嘘よ、確かに最近変なことが色々あるけど、
      いたずら電話がかかってきたり、変質者が家の周りにいたり、その程度なんだから
      お父さんがあのデブに話したときに大袈裟になっちゃってさぁ
      で、お父さんが出張するから、その間だけでもかくまってもらえって
      一ヶ月以上も出張するくせに・・・」

今度は愚痴を延々と言い続けた。
ヤムチャ (賑やかなガキだな)



ヤムチャ (護衛の任務は楽そうだな。この娘を見ている限り、さほど危険なことがあるわけでもなさそうだ
      それに俺の事務所は雲孔邸から6000kmは離れている。ババロアの家も雲孔邸からそれほど離れていないだろう
      だから、仮に変質者がババロアを狙っていたとしても、事務所までは来られないはずだ)

そうこうしているうちに、飛行機は事務所の前に着いた。

ヤムチャ 「プーアル、今戻ったぞ」
ババロア 「きれいな事務所ね」
ヤムチャ 「おい、プーアル。。。いないのか」
ババロア 「誰それ」
ヤムチャ 「俺の相棒の猫なんだが、少し出かけているようだな。。
      なんだ、飯も作ってないじゃないか。ひどいな・・・」
ババロア 「じゃぁ、わたしが作ってあげるよ。料理には自信あるんだよね」
ヤムチャ 「いや、材料がないんだ。。。すまないが、近くのコンビニで弁当を買ってきてくれないか。地図を渡すから」
ババロア 「えぇ。護衛のターゲットに一人で買いに行かせるの」
ヤムチャ 「すぐそばのコンビニだから大丈夫だよ。それにさっき大したことないって言ってただろ」
ババロア 「うーん。。。」
ババロアは少し不安そうにしている
ヤムチャ 「大丈夫だ。ここはさっきの場所から数百キロは離れている。変質者も襲ってこないさ」
ババロア 「でも、一人で行く必要ないじゃん」
ヤムチャ 「俺は今日の事件を書類にまとめなくちゃいかん、だからお願いだよ」
ババロア 「しょうがないなぁ・・・」

ヤムチャは地図を書いて渡した。 「じゃ、買ってくる」とババロアは事務所を出た。

ヤムチャ (さて・・・程度はどうか知らないが、あの反応を見る限り変質者に狙われていることは
      間違いないようだな。ババロアは大袈裟だと言っていたが、案外ひどい目に遭っていたのかもしれん
      ま、おいおい分かっていくだろう。)



ヤムチャは机に向かい、本日の事件を書類にまとめ始めた。

ヤムチャ (今日も一日平和でした)

・・・・・・

ヤムチャ (これで終われるはずないよな。プーアルに怒られてしまう)

只今書き込み中・・・・ ビーッッ終了

書類をまとめ終えるとヤムチャは雲孔からもらった写真を確認した。
写真には雲孔が添えてくれた、娘のプロフィールがついていた。

ヤムチャは考える
 (しかし、下手な絵だな。こんなものを盗んでいくやつがいるとは
  人物画なのはわかるが、モデルの性別すら判別できん。
  デッサンがどうのとか、筆遣いがどうのとか、それ以前に
  全く才能が感じられない。盗むやつの気がしれんよ)

プロフィールに目を移す
 (名前は雲漏子、ルーエ女子学院所属三年生。一昨年亡くなったんだから
  生きてたのなら20歳ってところかな。おしいなぁ、女盛りじゃないか
  身体的特徴・・・経歴・・・、これはどうでもいいな
  問題の絵画は一年生の時、美術の授業中に書いたものらしい)

戸棚の地図を探す
 (ルーエ女子学院はこのすぐ近くだな。明日でも行ってみるか)

このとき、突然かすかな悲鳴とともにヤムチャはわずかな気の乱れを感じた。



ヤムチャ 「今の気は間違いない。ババロアだ。っち、襲われたのか」

勢いよく事務所を飛び出し、ババロアの方向に向かっていく。

???? 「死んじまえ」
男がババロアに向けて銃を発砲した。 ダンッ

ババロア 「いやーーーー」

しかし、ヤムチャが危機一髪のところで間に合った。
拳銃を受け止めるヤムチャ。

???? 「なんだ、おまえ」

ヤムチャ 「貴様に名乗る名などない、失せろ」
???? 「ふざけんな、そいつはなぁ・・・」

ヤムチャは地面をたたき割った。

ヤムチャ 「失せろ」
???? 「化け物め・・・ちくしょう」

男は逃げ出した。



ヤムチャ 「ババロア、大丈夫か」
ババロア 「うん。 あーびっくりした」
ヤムチャ 「怪我はないか」
ババロア 「ないよ。 しかし、最近の男は若い女相手に発砲するなんて
      どんな神経してるんだろ、信じられないね
      それとさ、ヤムチャさん。さっきカッコ良かったよ
      銃弾受け止めて、地面をバコンって、さっすが・・・」
ヤムチャ 「おまえ、襲われたことは何とも思ってないのか」
ババロア 「だって、昔の話じゃん」
ヤムチャ 「ついさっきだろうが!」
ババロア 「甘いねヤムチャ君、過ぎ去ったことはすべて昔の話なんだよ」
ヤムチャ 「おまえ、タフなんだな」
ババロア 「よく言われる」
ヤムチャ 「じゃ、事務所に戻るか・・・それと、済まなかったな」
ババロア 「気にしない気にしない」



ヤムチャ 「それにしても、たくさん買ってきたな。一週間分はあるんじゃないか」
ババロア 「一食分だよ」
ヤムチャ 「嘘だろ」
ババロア 「本当だって、いつもは・・・50個ぐらいかな。
      今はダイエットしてるから、40個にしといた」
ヤムチャ 「まるで、サイヤ人だな」
ババロア 「何それ」
ヤムチャ 「過食症患者のことだ」
ババロア 「ひどい言い方ね。だから、少なくしてるんじゃん」
ヤムチャ 「40でも多いぞ」

そうこうしているうちに、事務所に着いた。

ババロア 「プーアル」
返事なし。
ババロア 「猫、帰ってきてないね」
ヤムチャ 「そうだな。まぁ、そのうち戻ってくるだろう」



二人は食事をとり、しばらく語り合った後眠ることにした。

ヤムチャ 「来客用の部屋がある。こっちだ」
ババロアをつれて部屋に案内する。
ヤムチャ 「あまり広くないが、ここを使ってくれ
      布団はその押入に入っている」
ババロア 「きれいな部屋ね。広さも十分よ」
ヤムチャ 「気に入ったか。
      じゃ、明日は学校に行く時間になったら言ってくれ、送るから」
ババロア 「明日日曜日じゃん」
ヤムチャ 「そうだったな。じゃ、ゆっくり眠るといい」
ヤムチャはそう言って部屋を後にした。

ヤムチャは考える。
(しかし、西の都でも襲われるとはな。。。しかも、発砲されるとは
 ここ最近は発砲事件の数も少なくなってきたってのに。運の悪い娘だ
 それとあの男気になることを言っていたな「ふざけんな、そいつはなぁ・・・」
 って、ババロアがどうしたというんだ。ババロアに聞くわけにもいかんし。。。
 機会があったら目撃者でも探すか)

さらに考える
(それにしてもババロアのやつ、なんてタフなんだ。
 若い娘が拳銃で撃たれれば、少しは落ち込むもんだろう。
 当たらないから良かったようなものの、一つ間違えば大惨事になってたぞ
 ひょっとして、護衛の話もババロアは大丈夫だなんて言ってるが
 相当ひどいことが起こってるんじゃないのか。逆に心配になってきてしまった。)

色々なことを考えながら、ヤムチャは眠りについた。

Yamucha Burst Error 一日目終了



Yamucha Burst Error 二日目

ヤムチャとババロアは昼頃に起き、食事をとった。
プーアルはまだ帰ってきてこなかった。

ヤムチャ (一体どうしたんだ、留守を任せておいたのに・・・
      勝手に抜け出すとは帰ってきたら、お仕置きだな)

ヤムチャ 「それにしても・・・おまえ食い過ぎじゃないか」
ババロア 「朝食は体の資本だよ。晩ご飯の倍は食べないとね」

ヤムチャ (朝から気持ち悪くなってしまった)

ヤムチャ 「さて、出かけるとするか」
ババロア 「どこに」
ヤムチャ 「ルーエ女子学院だよ」
ババロア 「あ! わたしの学校だよそれ。一緒に行くの?」
ヤムチャ 「いや、俺一人で行く」
ババロア 「ヤムチャさん、昨日の失敗を懲りてないの」
ヤムチャ 「捜査については極秘でね。一緒に連れて行くわけにはいかない
      それと安心しろ、今日は世界でもトップレベルに安全な場所に
      連れて行ってやる」
ババロア 「そんなとこ、あるの?」
ヤムチャ 「世界一の金持ち、カプセルコーポレーション社長宅だ」



二人は飛行機に乗り込み、ブルマの家を目指した。

ババロア 「ヤムチャさんも顔が広いね、世界一の社長と知り合いだなんて」
ヤムチャ 「直接に知り合ったのはその娘だ」
ババロア 「ナンパしたの?」
ヤムチャ 「違うよ」
ババロア 「なんだ。。。軽そうに見えるのに」
ヤムチャ 「あのなぁ・・・」

ブルマの家に到着。インターホンを鳴らす
ピーンポーン。。。ベジータが出てきた。

ベジータ 「ヤムチャか。何のようだ」
ヤムチャ 「この娘を保護してもらいたいんだ、夕方頃まででいい。
      俺のクライアントだ。護衛の依頼を受けている」
ベジータ 「依頼を受けたのなら、貴様がやるべきだろ」
ヤムチャ 「少しの間、用事ができたんだ。だから、その間だけでも頼む」
ベジータ 「わかった。預かろう」
ババロア 「よろしくお願いします」

ヤムチャ 「ところで、ブルマはいないのか」
ベジータ 「会社の機密書類が盗まれたとかで、研究所に行っている」
ヤムチャ 「部外者に言っていいのかよ」
ベジータ 「俺には関係ないことだからな、盗まれたものがなんなのかも知りたいか」
ヤムチャ 「いや、いい。後で恨まれても困るからな」

ヤムチャはババロアを預けて、カプセルコーポレーションを後にした。
ヤムチャ 「じゃ、夕方に迎えにくるからな」



ヤムチャ
(さてと・・・まずはルーエ女子学院に行く前に、あすこに寄っていくか)

ヤムチャは昨日ババロアが襲われた場所に到着した。

ヤムチャ (なんだこれは?)

地面の上に白線が人の形になって引いてある。
その周りをテープで囲まれ、警察官が数名立っていた。
殺人事件だ。

ヤムチャ 「おい、何があったんだ」
警察官  「殺人だよ。昨日の夜、ここで殺人が起こったんだ」
ヤムチャ 「どんな事件だ。誰が殺されたんだ。どこの何奴がやった」
警察官  「殺されたのは、若い20代の男だ。麻薬常習者で拳銃も所有している
      いわゆる小悪党さ。殺した男は・・・まだ、証拠はでてないが
      恐らくは被害者の仲間で、30代のヤクザだよ」
ヤムチャ 「そうか。。」
警察官  「そいつの話じゃ、殺したのは地面をたたき割るほどの怪物
      だって話だが、そんな奴いるわけないしな。そのうち、自白するはずだ」
ヤムチャ 「でも、ここの地面は割れてるぜ」
警察官  「ブウの時に割れたんだろ。珍しくもない」
ヤムチャ 「そうだな。。」

ヤムチャは殺人現場を後にした。



ヤムチャは考える
(しかし。。。昨日は気がつかなかったが、殺人が起きていたのか
 地面をたたき割るほどの怪物って言うのは恐らくは俺のことだな
 だとすると、殺した男は昨日のあいつだ。
 奴からは色々な話を聞きたかったのだが、今は警察に捕まっているみたいだったな
 残念だが昨日の言葉については諦めざるを得まい・・・
 いっそのことババロアに聞いてみるか。。。いや、駄目だな)


ルーエ女子学院に到着した。日曜日のため校門は閉まっている。
ヤムチャは上空から潜入した。学校には何人かの人が残っている気配がした。

ヤムチャ (生徒はいないが、職員は残っているようだな。気をつけなくては)

ヤムチャは職員室を目指した。雲漏子の資料を探すためである。

ヤムチャ (悟空。技を借りるぜ)
ヤムチャは第22回天下一武道会の準決勝で悟空が勝利を決めた技を使った。
姿が消え、音だけになるヤムチャ。その音さえも、ヤムチャは技を改良して
ほとんど聞こえないようにしていた。

職員室を捜索する・・・しかし、集合写真や名簿などの資料しか見つからなかった。
ヤムチャは美術室に行くことにした。



ヤムチャ
(しかし・・・ある程度予測していたことだが、ほとんど資料がないな
 念のために美術室も確認するが、期待はあまりできない。
 本来なら誰かに話を聞きたいところなんだが・・・それもできんしな)

ヤムチャは姿を消しながら美術室に入った。

ヤムチャ
(見事に何もない。。あるのは、彫刻。最近の授業で書いたものと思われる生徒の絵
 四年前に雲漏子が書いた絵に関連するものなど、どこにも見あたらない
 仕方がない、収穫はないが学校を出るか)

ヤムチャは技を解き、学校を出ようとした・・・そのときである。

???? 「誰!」
ヤムチャ 「マズイ。。逃げるぞ」

ヤムチャは一目散に逃げ出した。
空を飛ぶと怪しまれるので、地面の上を高速で逃げ出した。

???? 「今の男・・・一体。。。」



ヤムチャ
(失敗したな・・・、顔を覚えられてなきゃいいんだが。
 収穫ゼロで失敗のみとはついてないぜ。)

しばらく走り続ける・・・・(ここまで来れば大丈夫だろう)
ヤムチャは近くの公園に入りベンチに座りながら考え始めた

ヤムチャ
(それにしても、きっかけがつかめない事件だ・・・
 どうすればいいんだ。。。全くわからん。)

ヤムチャは事件のきっかけがつかめなくなったとき
必ず、初歩に戻ることを心がけていた。

考える
(探偵の基本は足だ。足で情報を稼ぐ。だが・・・今回は、
 その歩くべき場所が見あたらない。そんな場合は・・・
 そうだ、事件現場を再捜査することだ!)


ヤムチャは雲孔邸に向かった。



雲孔邸に到着。ピーンポーン。

雲孔   「はい。どちら様でしょう」
ヤムチャ 「ヤムチャです」
雲孔   「これはこれは、どうぞお入りください」

雲孔   「おや、今はお一人で・・・」
ヤムチャ 「えぇ。ババロアは知人の家に預けてきました」
雲孔   「そうですか。。。で、本日のご用件は?」
ヤムチャ 「もう一度、事件現場を確認させていただきたく思いまして」
雲孔   「そうですか。ではどうぞ。。。ところで、捜査は進展しましたか?」
ヤムチャ 「えぇ。かなり重大なヒントを得たと思っています」
雲孔   「それはすばらしい。どのような?」
ヤムチャ 「まだ、人に言える段階ではありません。もう少し考えたいんです」
雲孔   「期待してますよ」

ヤムチャは応接間に入る。

雲孔   「では、捜査の邪魔になるといけませんのでわたしは席を外します」

ヤムチャ
(さて。。。見栄を張って嘘をついてしまったが、その分頑張らないとな)



捜査を開始するヤムチャ

窓を確認した。窓枠には土が付着していない、雲孔が洗ったのだろうか。
床を確認する。床には足跡が今でも残っていた。
足跡をたどってみる。。。引き出しがあった。

ヤムチャ
(この中に問題の絵画が入っていたんだな。念のために開けてみるか
 一番上の右から・・・ない。。・・・ない。。・・・ない。。)

問題の絵画は見つからない。入っていたのはペンとメモ用紙だけであった。
メモ用紙を確認する。何か書いてないだろうか・・・
一枚一枚めくっていくがどれも白紙のままだった。

ヤムチャはメモ用紙とペンを引き出しに戻した。・・・閉まらない
ペンとメモ用紙を入れ直す。。。うまく入らないようだ。

ヤムチャ
(場所を間違えたのか?・・・こっちだったな)

今度は閉まった。
どうやら、一つだけ引き出しが狭くなっているようだった。

ヤムチャ
(妙だな・・・)



狭くなっている引き出しを確認するヤムチャ・・・
外から見たところ他の引き出しと大きさは変わらない。取り出してみる。
引き出しの底を確認する・・・上げ底だ。

上げ底をはがし、その下を確認する・・・・が、何もなかった。

ヤムチャ
(そう上手くいくわけがないか・・・、いや待てよ。。。
 俺が物を隠すならどうする。。一つの引き出しを上げ底にしておいて
 そこに物を隠したとする・・・だったら、他も上げ底にしないか?)

(そうすれば、他が上げ底になっていることを隠せる。。。
 一つが上げ底になっていることを発見する・・・しかし、見つからない
 だったら、大抵の人間はそこで捜査をあきらめるはずだ。
 よし、全ての引き出しを確認してみよう)

一つ目・・・ない。。。二つ目・・・ない。。。三つ目・・・あった!!
問題の絵画だ。。。ヤムチャはポケットから写真を撮りだし確認する、間違いない。

ヤムチャ 「雲孔さん、絵画が見つかりました」
雲孔   「おぉ!!!  素晴らしい。見つけてくださいましたか」



雲孔   「いやぁ、素晴らしい。発見してくださいましたか。」
ヤムチャ 「いえ。。。運が良かっただけですよ」
雲孔   「ご謙遜を。。で、どこにあったんですか?」
ヤムチャ 「そこの引き出しに入っていました。上げ底になってね」
雲孔   「なんと。。。上げ底でしたか。。それは気がつかなかった
      なにぶん、あの引き出し長い間は使っていなかったので
      しかし、犯人は何のために上げ底になんかしたんでしょうね」
ヤムチャ 「申し訳ありませんが、それは分かりません」
雲孔   「いや、もういいでしょう。。では、依頼料をお支払いいたします」

雲孔は金の入ったアタッシュケースを取り出した。

ヤムチャ 「現金とは気前がいいですね・・・」
雲孔   「なあに、これもヤムチャさんへの感謝の印ですよ」

雲孔は言葉を続けた

雲孔   「それと、もう一つの依頼。ババロアの護衛ですが
      そちらの方はもうしばらくお願いします。
      彼女の父親ゼリーがまだ帰ってこれないそうなので
      恐らくは後一週間ほどになると思います」
ヤムチャ 「分かりました。それでは責任を持って護衛いたします」

ヤムチャは雲孔邸を後にした。



ブルマの家に向かうヤムチャ。。。事件のことを考える

ヤムチャ
(なんて形で終わったんだ・・・いや、問題のある終わり方ではない
 しかし、なんて言うか何も解決してないような終わり方だ。
 犯人の目的は何だったんだ。それに雲孔氏は何を考えていたんだ)

しかし、もう遅い。。いくら考えても事件は既に終わってしまったのだ。

カプセルコーポレーションに到着した。 ピーンポーン
ブルマが出てきた。

ヤムチャ 「よう。久しぶりだな、預けてた娘は元気か」
ブルマ  「久しぶり。あの子なら元気よ。。元気すぎるぐらいよ」
ヤムチャ 「そうか、安心した」

ババロアが出てくる。 「お世話になりました」そう言って頭を下げるババロア。
ヤムチャも礼を言って出て行こうとした。。。

ブルマ  「あ。。。ちょっと、ヤムチャにお願いしたいことがあるんだけど」
ブルマ  「実は・・・うちの研究所から大事な書類が盗まれてね
      それを探して欲しいのよ」

ヤムチャ (また捜索依頼か・・・)



ブルマ  「盗まれたのはタイムマシンの設計資料よ。
      既に警察にも捜査を依頼してるけど、時間があればヤムチャにも探して欲しいの」
ヤムチャ 「OK。時間があればな」
ブルマ  「どうせ暇でしょ」
ヤムチャ 「忙しいよ」
ブルマ  「女遊びならこっちを優先してちょうだいよ」
ヤムチャ 「自分勝手な奴だな・・・」
ブルマ  「事の重大さが分かってないのよ。タイムマシンの設計資料が盗まれたって
      そのことの意味が分かってるの?」

ヤムチャは少し考える

ヤムチャ 「歴史を変えることができる・・・いや、、それはないな。。何だろう?」
ブルマ  「分かってないじゃない。
      いい、まずねタイムマシンの設計方針は主に二つあるのよ」

ブルマ  「一つは相対論的量子テレポーテーションを利用する方法
      量子テレポーテーションっていってね、離れたところに同じ物を二つ存在させる技術があるの。
      これを利用すれば、同じ物が別々の場所に存在してるわけだから瞬間移動できるってわけ
      でも、これは量子力学の話なのよ」
ブルマ  「量子力学では時間と空間は別の物だとして扱っているわ、この点が相対論と違う所ね
      だから、相対論と量子力学は互いに矛盾してるって言われてるんだけど・・・
      昔の偉大な科学者がそれを一緒にした理論を作ってね。。それを使えば量子力学的な考えを
      使って、時間と空間を同じ物と見なせるのよ」
ブルマ  「つまり、相対論的量子力学の量子テレポーテーションを利用すれば時間転移が可能になるって訳
      でもね、これには問題があってね。元々量子力学の知識を使うわけだから、大きい物が運べないのよ
      未来のわたしが作ったのは・・・今にして思えばこのタイプだったんだと思うわ
      だから、一人分のタイムマシンを作るのにもやっとだったしエネルギーを蓄えるのにも時間がかかったのよ」

ブルマの話は続く。ヤムチャはほとんど聞いていなかった。



ブルマ  「でもね。。この問題を解決する一つの方法が存在するわけ
      量子テレポーテーションを利用しないで別の手段を使う方法なんだけど
      ワームホールって言うのを作るのよ、それを作ってしまえば後はその中にはいるだけで、
      どんな物でも時間転移させることができるわ。これならいくら大きい物を移動させるのにも困らないの
      で、うちの研究所ではそれを作ってたんだけど・・・
      そのためにはね、とんでもないエネルギー発生装置が必要なの
      試しに、うちのベジータに狭い空間で最大のエネルギーを出してもらったことがあるんだけど・・・
      それの一万倍以上のエネルギーが密集していないとワームホールが作れないことが分かったのよ」
ブルマ  「それがね・・・うちの研究所で、半年ほど前に偶然できちゃったのよ。。そのエネルギー発生装置がね
      まだ、制御が上手くできないんだけど、一立方メートルの空間にそんだけのエネルギーを集中することができるのよ
      その装置の設計資料が盗まれたのよ・・・わかった!!」
ヤムチャ 「わからん」

ブルマはイライラをこらえながら・・・

ブルマ  「つーまーり。孫君よりももっと怖い殺人兵器が盗まれたのよ」
ヤムチャ 「それなら。。わかった。でもなぁ・・・」
ブルマ  「何よ。探してくれないって言うわけ」
ヤムチャ 「警察も動いてるんだろ。それで駄目だったらもう一度言ってくれよ。。
      なんだかこの依頼は頭が疲れて・・・」
ブルマ  「だらしない・・・でも機会があったら探してね」
ヤムチャ 「できる限り頑張るよ」

そう言ってヤムチャはブルマの家を後にした。



事務所に向かうヤムチャ達。。

ヤムチャ 「そういえば、ババロアは格闘技が好きだったんだな
      なら、あすこの親子にはびっくりしただろ、世界最強クラスの親子だぞ」
ババロア 「息子の方は優勝してたけど、、ベジータさんの方は一回戦を棄権してたじゃん
      あの人って強いの?」
ヤムチャ 「あぁ。俺なんかよりずっとな」
ババロア 「裏を返すとヤムチャさんは一回戦棄権より弱い・・・と」
ヤムチャ 「あのなぁ・・・」

色々と話しているうちに事務所に着いた。

ヤムチャ 「プーアル」
ババロア 「プーアル。。。。いないね・・・本当に猫飼ってたの?」
ヤムチャ 「飼ってたんじゃない。一緒に住んでたんだ
      カプセルコーポレーションに豚がいただろ、あれと同じだ」
ババロア 「変な猫。。。そう言えばさ、捜索依頼はどうなったの?」
ヤムチャ 「解決したよ。これが依頼金だ」

そう言ってアタッシュケースを取り出した。 その中には300万ゼニーが入っていた。

ババロア 「これで恋人にプレゼントが買えるじゃん」
ヤムチャ 「まあな」
ババロア 「あんだけたくさんいると、プレゼントもお金かかるからね」
ヤムチャ 「恋人は一人しかいないぞ。。。」
ババロア 「ヤムチャ君。。既に証拠は挙がっているのだよ」
といってババロアはヤムチャの引き出しから、女との逢い引き写真を取り出した。
ババロア 「白状してくれるかね、ヤムチャ君」
ヤムチャ 「それは恋人じゃない・・・・その。。。。。。。愛人だ。。」
ババロア 「恋人1人に愛人5人ってところかな。わたしへの口止め料も忘れないようにね」
ヤムチャ 「悪魔め・・・」



ヤムチャ達は買い物に出かけた。恋人達へのプレゼントを買い込むヤムチャ。
ババロアも自分の欲しい物をいくつか買っていった。そうして時間は過ぎていった。

事務所にて

プルルルル・・・・・電話が鳴った。

ヤムチャ 「はい。ヤムチャ探偵事務所です」
???? 「あー。。ヤムチャさんですか。私、雲孔と申しますが、
      実はあなたにお伝えしたいことが、ウゥ・・・・ガンッッ。。。。」

ツーツーツー・・・

ヤムチャ 「何だ? 雲孔氏のようだが。。。」

考える
(ただ事でないのは確かだ。最後に妙な音が鳴ったのも気になる
 一体雲孔氏に何があったんだ。。誰かに襲われたのか。どうする?
 いや、どうするもこうするもない。彼はクライアントだ。
 その彼に何かがあったのなら、俺は助けに行かなくてはいかん)

さらに考える
(だが、ババロアはどうする。ここにおいて行くわけにもいかん
 しかし、悠長に考えている暇もない。。だからといって連れて行くわけにも
 仕方がない・・・カプセルを使うか。。。)

ヤムチャ 「ババロア、急用ができた。お前にはこの救命用のカプセルに入ってもらう」
ババロア 「突然何言うのよ、カプセルの中に入るのって、狭いんだぞ。。。」
ヤムチャ 「すまん、だがそれ以外にないんだ。。。」
ババロア 「ったく。。もう」

ババロアはホイポイカプセルの中に入った。



ヤムチャは雲孔の家に向かった。

到着・・・見た目には何も起こっていない。住宅街は静けさを保ったままである。
当たりに人の気配はなく。ただ闇が世界を覆っていた。

インターホンを鳴らす。ピーンポーン・・・何も起こらない
もう一度ならす・・・しかし、やはり何も起こらない。

ヤムチャ (しかたない。このまま入るか・・・おっと、監視カメラがあるんだったな)

ヤムチャは監視カメラに映らないよう、超高速で上空から侵入した。

(雲孔氏がいた部屋は・・・確かここだったな。。誰もいないな、寝室を探すか
 ここもいない・・・)

いくつかの部屋を探し・・・そして、応接間に入った。。。

ヤムチャ 「なんだと・・・」

辺りにはおびただしい血が散乱している。部屋中から腐臭が立ちこめる。
バラバラになった死体が辺り一面に転がっている。

ヤムチャ 「ババロアをカプセルに入れて正解だったな。こんな物を見せるわけにいかん」



ヤムチャは辺りを捜査し始めた。指紋を残さないように手袋をはめ、足跡を付けないよう
空を飛びながら捜査を開始した。

ヤムチャ 「あのときの電話から考えて、殺されたのは雲孔氏だろう」

バラバラになった死体の一つを取り、ヤムチャは考える
(生前は信用のおけない依頼人だと思った。何か裏があると
 しかし、死んでしまった人間を悪く言うわけにもいかん。もう何もできないのだしな)

死体はまだ体温を持っていた。つい先ほど殺された証拠だ。血液もまだ乾いていない。
やはり電話の時に殺されたのだ。。。。が、しかし何かおかしい。

ヤムチャは握っていた死体を見て思った。。(これは・・・雲孔氏でない)
腕が雲孔のそれよりも一回り小さかった。殺されたのは彼ではなかったのだ。
では一体誰が・・・ヤムチャは腕をもとの場所に戻し、捜査を再開した。

ヤムチャ 「もうこれ以上何も見つかりそうにないな、
      殺されたのが雲孔氏ではないことが分かっただけでもよしとしよう」

ヤムチャが部屋を出ようとしたとき・・・ドアに血で書かれた文字を見つけた。
レッドリボンのマークである。



レッドリボン軍・・・20年ほど前に悟空によって滅ぼされた軍隊。
世界最強の軍隊といわれ歴史上でも希に見る最悪の軍隊である。
だが・・・滅んだはずだ。軍隊が悟空によって滅び
その10数年後、残党であるドクター・ゲロも滅んだ、そのはずである。

ヤムチャ 「これも因縁か。つくづく俺たちの前に立ちはだかってくる奴らだ」
今度こそ自分の手でとどめを刺してやる。
ヤムチャはレッドリボンのマークにかめはめ波を放った。ドアが砕け散る。

ヤムチャ 「これぐらいやっても、怪しまれることはないだろう。
      どうせ、部屋の中はこの状態だ」

今度こそ部屋を出ようとした・・・そのとき、廊下から足音が聞こえてきた。

ヤムチャ (誰だ?)

物陰に隠れて、誰が来たのかを確認することにする。

???? 「なんてことなの・・・」



昼間ルーエ女子学院で見た女教師である。女は死体を見て一瞬驚いたがすぐに落ち着きを取り戻し、
そのまま辺りを見回し始めた。何かを探しているようである。

ヤムチャ 「死体の周りで捜し物をするとはいい趣味してるな」
???? 「誰?・・・あなた。。昼間の不法侵入者じゃない
      そう、あなたが彼を殺したのね」
ヤムチャ 「違うよ。それと不法侵入はお互い様だろ」
???? 「わたしは不法侵入者じゃないわ」
ヤムチャ 「お前がこの家の住人でないことぐらい分かる。
      それに家の主がこの状態じゃ、許可を取って入ってくることもできん
      だから、無断で侵入したとしか考えられないんだよ」
???? 「この人に呼ばれたのよ。それでも入って来ちゃ駄目っての」
ヤムチャ 「嘘の好きな女だな、呼んできた人間が死んだんだぞ
      お前の用はもうないはずだ。なのに何かを探してやがった
      最初からそれが目的だろ」
???? 「下手な決めつけね。勝手もいいとこだわ」
ヤムチャ 「俺の勘だからな。だが、外れてないはずだ」
???? 「じゃぁ、そう言うことにしてあげるわ
      でもね、わたしの仕事は邪魔しないでくれるかしら
      あなたの言うとおりこれから探さなきゃいけない物があるのよ」
ヤムチャ 「死体の周りで捜し物をするのはお奨めできない。。外に出ようぜ」
???? 「明日になれば警察が来るわ。そうなってからじゃ遅いのよ」

ヤムチャは考える。
(人殺しかもしれない相手に、こんな話をするとは。。気の強い女だな)



ヤムチャ 「OK。決意は固そうだな。俺は退散するよ」
そう言ってヤムチャは立ち去ろうとした。女は後ろを向いたヤムチャに突然銃を向けた。

ヤムチャ 「拳銃かい?」
???? 「勘がいいのね。そういう人嫌いじゃないわよ
      でも、わたしは立場上人殺しを見逃すわけにはいかないの」
女は発砲した・・・・しかし、ヤムチャは動かない。全く通じていないようだ
ヤムチャ 「俺に銃はきかない。無駄だったな」

ヤムチャはその場を去っていった。

事務所に戻るヤムチャ。ババロアをカプセルから戻した。

ババロア 「ふぅ。。狭いところに入ってたからお腹空いたよ
      ヤムチャさん、何か食べ物ない。 ヤムチャさん・・・」

ヤムチャは考える。
(一体殺されたのは誰なんだ? それと雲孔氏はどこに行った。あの女は誰だ
 突然謎が増えやがった。元々、何か裏のある事件だと思っていた。
 しかし、ただの絵画捜索が殺人事件まで発展するとは。。。
 いや、まだ絵画捜索と関係あるとは言い切れない。しかし、同じ家で起こった事件だ
 上手く言えないが、何かが関係しているような気がする)

さらに考える
(しかし、そんなことよりも一番気になったのは、あのマーク。レッドリボンのマークだ
奴らがまた動き始めた。倒しても倒しても。。。これで三度目だ。
今度こそ、俺が息の根を止めてやる)

ヤムチャはそのまま眠りについた

Yamucha Burst Error 二日目終了



Yamucha Burst Error 三日目

ヤムチャ探偵事務所、早朝。ヤムチャはまだ寝ている。
ニャァー。 窓の外に猫がいるようだ。

ババロア 「お・・猫だ。あなたがプーアル?」
ババロア 「ヤムチャさん。普通の猫じゃないっていてたのに
      かわいらしい猫じゃない」

窓を開けて猫を招き入れる。

ババロア 「おいこら、あなたが来ないから、ヤムチャさん心配してたんだぞ」
猫を抱きかかえようとするババロア。。。。それを拒む猫 「かわいくない奴だな」

ババロア 「いいプーアル。勝手にいなくなっちゃ心配するんだからね」
ニャー
ババロア 「プーアル。分かってるの」
ヤムチャ 「ん・・・・プーアルが戻ってきたのか?」

そのとき、外から声が聞こえる。 「キャメロット。どこに行ったの? キャメロット」
その声を聞き猫は窓から外に出て行った。

ババロア 「あの猫・・・キャメロットって言う名前だったんだ。。。。」
ヤムチャ 「プーアルは普通の猫じゃないって言っただろ」
ババロア 「そうだったね・・・」
ヤムチャ 「ん・・・どうした。。。お前、泣いてるのか?」
ババロア 「え? あ、いやあくびしただけ。。」

ヤムチャ 「そうか。。。」
(昨日のことは、まだ黙っていた方がいいな)



二人は食事を取り学校に行くことにした。ヤムチャの飛行機に乗り込む二人。
ルーエ女子学院を目指す。

ヤムチャ (しかし、今日で二日目だな。プーアルが勝手にいなくなるなんて事
      今まで一度もなかったのに。。。これは本格的に捜査すべきかもな)

学校に到着した。

ヤムチャ 「今日の授業は何時までだ?」
ババロア 「授業は・・・3時で終わりだけど
      その後ホームルームがあるから3時半終了かな」
ヤムチャ 「分かった。じゃぁ、その時間に迎えに来るから。
      そのときには校門にいてくれ。それとくれぐれも一人にならないようにな」
ババロア 「うん」

ヤムチャはそのまま飛行機に乗り込み、ブルマの家を目指した。

ヤムチャ (プーアルが行くところと言えば。。ブルマの家ぐらいしかないからな
      カメハウスまでは一人でいけないし。。。悟空の家はもっと遠い)

ブルマの家に到着した。



ピンポーン・・・ブルマが出てきた。

ブルマ  「またアンタ?」
ヤムチャ 「そんな言い方はないだろ、今日はプーアルを探しに来たんだ」
ブルマ  「プーアルなんて来てないわよ。それより他にやることあんじゃないの?」
ヤムチャ 「あのなぁ。プーアルの方がタイムマシンよりも大事なんだよ」
ブルマ  「そりゃぁ、そうかもしれないけどね。。。でも、それ以外にもさぁ
      あんたの依頼人殺されちゃったんでしょ。そのことで何もしなくていいわけ
      お葬式とかさぁ」
ヤムチャ 「依頼人が殺されて、なぜ俺が葬式をあげにゃならん
      第一、依頼人はまだ生きてる」
ブルマ  「嘘よ。。。だって今朝の新聞に殺されたって書いてあったわよ
      それも家の中でバラバラに惨殺されてたんだって」
ヤムチャ 「なんだと。。。」
ブルマ  「間違いないわよ。だって、雲孔でしょ。。その人、元はうちの研究員よ
      わたし顔も覚えてるから、見てごらんなさいよ」

そう言ってブルマはヤムチャに新聞を見せた。

ヤムチャ 「なんだ。。。別の人じゃないか。こんな感じじゃなかった
      もっと太めで・・・顔だって全然違う」
ブルマ  「ふぅん・・・同姓同名の別人なのかな。。。住所はどう?
      西の都××○○・・・正確には載ってないわね」
ヤムチャ 「珍しいな。。住所も近くだ・・・・って、ちょっと待て
      さっきバラバラ殺人って言わなかったか?」
ブルマ  「言ったわよ」
ヤムチャ 「どういう事なんだ・・・」



ブルマ  「どうしたのよ?」
ヤムチャ 「いや。。。なんでもない」
ブルマ  「何でもないように見えないわよ」
ヤムチャ 「何でもないって、プーアルがいないのなら帰る。じゃーな」
ブルマ  「あっそう、少しゆっくりしていけばいいのに」

ヤムチャはカプセルコーポレーションを後にした。

考える
(どういう事だ。。。バラバラに殺された被害者。。雲孔と言う名前。近くにある住所
 これで違う事件だと思う方が無理がある。。。しかし、あの姿は雲孔氏ではない
 たまたまの偶然だとでも言うのか。俺は実際に見たんだ。殺されたのは間違いなく
 雲孔氏以外の人間だった)

ヤムチャは殺人事件の現場に向かった。

家の周りを白いテープが囲んであり、警察官が数名いる。
さらに警察よりも多くの野次馬が辺りを囲んでいた。

ヤムチャ 「おい、これは一体何の騒ぎだ?」
野次馬  「知らないのか、昨日この家で殺人事件があったんだよ
      家の主人がバラバラにされて殺されたらしい。。。むごい話だよ」
ヤムチャ 「家の主人が殺されたのか・・・」
野次馬  「あぁ。。最近行方が分からなかったらしいが
      発見されたらこのざまだ。世の中恐ろしいねぇ・・・」
ヤムチャ 「そうか、教えてくれてありがとう。。。。」

(何だって言うんだ。。。一体これは・・・)



ヤムチャは考える
(考えられることは一つしかない。雲孔氏を名乗ったあの男、あいつは雲孔氏ではない
 別の人間だったんだ。身分を偽り捜査を依頼してきたんだ。
 だから、警察には頼めなかった。。。なるほど、奴には何か裏があると思っていたが
 まさか雲孔氏ではないとはな。。。気がつかなかったぜ)

ヤムチャ
(しかし、こうなると俺はどうすればいい。俺の探偵としての主義は依頼人絶対主義だ
 奴が何者であれ、きちんと俺に依頼料を払い、仕事上は間違いなくクライアントだった
 奴にどのような裏があろうとも俺のクライアントである事実に何ら変わりはない
 どうすれば良いと言うんだ。。まだ、ババロアの護衛依頼も残っている。
 こちらも裏があるかも知れん、だが・・・俺はどうしたらいいんだ。。)

さらに思う
(こんな時になぜプーアルがいないんだ。教えてくれ、俺は一体どうしたらいいプーアル。。。)

ヤムチャはプーアルが戻ってくるまで、今の依頼を続行することに決めた。
彼には他にどうすることもできないのだ。



ルーエ女子学院に到着した。約束の時間まではまだかなり残っているので
近くの喫茶店で時間をつぶすことにした。

3時半、校門に向かうと既にババロアが待っていた。
二人は飛行機に乗り込み、事務所に向かった。

ヤムチャ 「ババロア、お前の護衛依頼の件だが、父親はいつ帰ってくるんだ」
ババロア 「今週の土曜日よ」
ヤムチャ 「そうか。。で、母親は?」
ババロア 「いないよ。わたしを生んですぐにいなくなったって」
ヤムチャ 「そうか。。。すまない、思い出させてしまったか」
ババロア 「わたしは過ぎたこと気にしないから、大丈夫だよ」

事務所に到着した。
ヤムチャは事務所内部で気を感じた。。。二人いる。ブルマと昨日の女だ。

事務所に入るヤムチャ

ブルマ  「おっそいわね。コーヒーもらってるわよ」
ヤムチャ 「おい。。。勝手に入るなよ」
???? 「探偵の家にピッキング一つで入れるっていう方がおかしいのよ」

ピッキングもするなよ・・・・とヤムチャは思った



ヤムチャ 「用件は何だ」
???? 「その前に、そちらのお嬢さんは席を外してくれるかしら」
ヤムチャ 「ババロア。。。奥の部屋に行ってくれるか?」
ババロア 「愛人達との修羅場か・・・了解しました」

ヤムチャ (本気で思ってるんじゃないだろうな。。。。)
ババロアが奥にはいるのを待ってブルマが話し始めた。

ブルマ  「紹介するわ、わたしがタイムマシン設計資料の捜索を依頼した探偵さんよ」
女探偵  「よろしく、ヤムチャさん」
ヤムチャ 「本名は?」
女探偵  「訳あって言えないわ、それに大して重要なことでもないでしょ」
ブルマ  「んじゃ、説明するわよ」
ブルマ  「カプセルコーポレーションからタイムマシンの設計資料が盗まれた
      この事は既に話したよね。彼女にはそれの捜索を依頼してたんだけど
      その事で、資料を盗んだのは元研究員の雲孔だって言うのが彼女の考えなの」
女探偵  「彼はカプセルコーポレーションに入る前、レッドリボン軍にいたわ
      最近レッドリボンの残党がタイムマシン制作に取りかかったっていう話を聞いてね
      彼を疑ってみたわけ、そしたらレッドリボンがタイムマシン制作を始めた時期と
      彼がカプセルコーポレーションを抜けた時期がほぼ一致したのよ
      これが一ヶ月ほど前の話ね。その後レッドリボンは二週間ほどで
      タイムマシンを完成させたそうだけど、それが全く動かなかったのよ」
ブルマ  「盗まれた資料をただ作っただけじゃ動かないように設定してあってね
      研究員しか知らない起動用のパスワードがあるの、入力して初めて動くわけ」



ヤムチャ 「それで・・・なぜそんな話を俺にするんだ?」
女探偵  「あなたにも関係あるからよ。最近になって分かったことだけど
      実は雲孔はタイムマシン設計資料を仲間に渡した後
      そのあまりの恐ろしさにパスワードだけ隠していたことが分かったの
      誰にも分からないよう、娘の描いた絵のどこかにそれを隠したらしいわ」
ヤムチャ 「なんだと・・・」
女探偵  「どうして彼がパスワードを捨てずに取っていたのかは分からないけどね
      あなたが捜索してたんでしょ、理由は何も聞いてないの?」
ヤムチャ 「絵画捜索は雲孔氏本人から受けた依頼じゃない。
      なぜ彼がパスワードを保存してたのかはわからん。
      だが、絵画なら昨日発見した」
ブルマ  「何ですって・・・・」
ヤムチャ 「しかし、納得のできない話だな。女探偵さんアンタはブルマから
      捜索の依頼を受けてるんだろ、それにしちゃ詳しすぎないか?」
女探偵  「どういう事かしら」
ヤムチャ 「アンタが設計資料奪取の犯人を雲孔だと思ったことは調べれば分かるかもしれん。
      しかし、どうして起動パスワードとやらを娘の絵に隠したなんて事まで知ってるんだ」
女探偵  「ある人から聞いた話よ。。確かな情報だと思ったんだけどね」
ヤムチャ 「そいつは誰だ?」
女探偵  「グリーンという元レッドリボン軍幹部よ、
      タイムマシン設計資料を盗むように雲孔に依頼した人
      そして、恐らくは今回あなたに絵画捜索を依頼した人間よ」
ヤムチャ 「なんだと・・・・あいつか。。。すると、アンタはそいつの仲間なのか?」
女探偵  「わたしも元レッドリボン軍だからね、一応スパイとして向こうに潜り込んではいたわ
      でも、今は仲間だと思ってない。向こうは思ってるだろうけどね」



ヤムチャ 「そうかい。なるほどね。。。」
ブルマ  「今日来たのは、アンタの絵画捜索依頼がどうなってるのかを確認して
      まだ、終えていないようだったら手を引いてもらおうと思ったんだけど」
ヤムチャ 「残念だが、捜索は既に終了している。
      彼からは依頼料をもらいビジネスは終了した」
ブルマ  「アンタ、ビジネスじゃないわよ。。。
      タイムマシンの恐ろしさは説明したはずじゃない!」
ヤムチャ 「すまんが、あの話は理解できなかった」
ブルマ  「なんて奴なのよ・・・」
ヤムチャ 「お前の話が難しすぎたんだ。だが、今の話は理解できるつもりだ
      女探偵さん、俺はアンタのことが信用できない
      だからこの話もほとんど信用しちゃいないんだ」
女探偵  「そうね。。。」
ヤムチャ 「名前も言えない元レッドリボン軍人、さらにあの胡散臭いデブの仲間だ」
女探偵  「けど。。わたしの話は本当よ、もうすぐタイムマシンが動き始めるわ
      正確に言うと、タイムマシンのエネルギー発生装置
      あれが動き始めるともう誰に求められない」
ブルマ  「アンタのせいだからね。もう、後は孫君にでも頼むわよ」
ヤムチャ 「そうしてくれ、とんでもないエネルギー発生装置が相手なら悟空の方がいい」
ブルマ  「ったく。。。じゃぁ、もう一つ別の話もしてあげるわ」
ヤムチャ 「今日は話が多いじゃないか」
ブルマ  「茶化さないでよ。アンタにとって世界で一番重要な話よ」



ブルマ  「うちの会社は警察ともある程度つながりがあるわ
      その事で、雲孔殺害の犯人の話をついさっき聞いたのよ。
      警察が誰を犯人だと思ってるのかっていう話ね」
ヤムチャ 「そんなこと、俺に関係ないだろ」
ブルマ  「プーアルよ。警察は雲孔殺害の犯人をプーアルと決めて捜索してるわ」
ヤムチャ 「何だと!」
ブルマ  「雲孔の家の監視カメラにプーアルが映ってたらしいわ。決定的な証拠よ」
ヤムチャ 「あいつが、そんな事するわけないだろ」
女探偵  「レッドリボンの仕業よ、グリーンの考えそうなことだわ」
ヤムチャ 「なんだと。。。」
ブルマ  「アンタは最初からだまされてたのよ」
女探偵  「プーアルというのが誰か知らないが、グリーンなら犯人に仕立てるだろうね」
ヤムチャ 「っくそ!!」

ブルマ  「じゃぁ、伝えるべき事は伝えたから」
女探偵  「知ってると思うけど、レッドリボンを甘く見ない方が良いわよ」

二人は去っていった。

ヤムチャ 「ちくしょうーーーーなんて間抜けなんだ俺は。。。」



カプセルコーポレーションに向かう飛行機の中、ブルマと女探偵が乗っている。

ブルマ   「これであいつも動いてくれるわ。
       孫君とベジータはエネルギー発生装置が完成するまでまつって言うし、
       ベジータなんか、完成した装置と張り合うつもりよ。。冗談じゃない」
女探偵   「最初から彼を行かせるつもりだったの。。。」
ブルマ   「頼りになりそうな他の連中は戦闘主義者が多くてね」
女探偵   「良い性格してるじゃない」
ブルマ   「まーね。ところでバイオレットさぁ
       アンタ娘さんに何か言わなくても良かったの?」
バイオレット「今さら、娘に会っても言うことは何もないわ。
       元気に育っていることを確認できただけで、とてもうれしかった。。
       それにね、レッドリボンを恨んでいる彼女に名乗り出られないわよ」
ブルマ   「恨んでるって、彼女が生まれる前に軍はなくなったじゃない」
バイオレット「まーね・・・そうなんだけど。。。」
ブルマ   「どうしたのよ?」
バイオレット「家族のことをあなたに話さなきゃいけない理由はないわ」
ブルマ   「それもそうね」

バイオレット
(見たところ普通の人間と変わりなかった。でも、あれは普通の人間じゃない
 レッドリボンに関わらせたくなかった。夫にも娘にも、その事が裏目に出たのかしら
 願わくば、あの子がせめて人並みの幸せを手に入れることを)



「あのデブ今すぐぶっ飛ばしてやる」
ヤムチャはグリーンの気を探り始めた。

「どうしたのヤムチャさん・・・少しうるさいよ」
ババロアが奥の部屋から出てきた。

「見つけたぜ、待ってろよ」
「ヤムチャさん!!」

「なんだ。。。ババロアか?
 そうだ、お前あのデブのことどこまで知ってた。この事件のことをどこまで知ってたんだ」
「突然なんなのよ。。デブのことなんて知ってるに決まってるじゃない
 事件って絵が盗まれた奴でしょ」
「しらばっくれるな。デブの正体を知ってたんだろ」
ヤムチャはババロアにつかみかかる
「デブの正体って・・・わたしは知らないよ、離してよヤムチャさん」

「す・・・すまない。。。どうやら関係なかったようだな」
「何がどうしたっての?」
「お前に話す事じゃない、しばらくここで待っててくれ。俺には急用ができた」
「えーーー、ちょっとなんなのよ」

ヤムチャはババロアの言葉を聞かず事務所を飛び出していった。



ババロア
(行っちゃった・・・止めるべきだったかしら。今行けば彼に殺されてしまう
 わたしは彼にこれ以上人殺しをさせてはいけない。ヤムチャさんは殺される)

(・・・・もう関係ないことだよね。。。ヤムチャさんとは知り合ったばかりだし
 彼は既に何人も殺してきている。わたしが止めるべき事ではない)

事務所のドアが開いた

「ただいまー、ヤムチャ様。。今戻りました」
「お邪魔します」

空を飛ぶ猫とチビの中年親父が入ってきた。

ババロア 「あなた・・・プーアル?」
プーアル 「はいそうですけど・・・あなたは誰ですか?」
ババロア 「わたしはババロア、ヤムチャさんに護衛をお願いしている者よ」
プーアル 「そうですか・・・で、ヤムチャ様は今どこにいるんですか?」
ババロア 「ヤムチャさんはあなたを助けるためにグリーンの所に行ったわ」



プーアル 「ヤムチャ様がグリーンの所に行ったんですか?
      やったぁ! これであいつらに仕返しできますよ。ヤムチャ様ガンバレ」
ババロア 「何を呑気なこと言ってるの。ヤムチャさん。殺されるわよ」
プーアル 「え? 大丈夫ですよ。ヤムチャ様より強い人なんてほとんどいません
      殺されることなんてあり得ませんよ」
???? 「ま、俺ほどじゃないけどな」
ババロア 「なら、確実に殺されるわ」
???? 「お前、、口悪いな」
ババロア 「ヤムチャさんの相手は遺伝子を改造された究極の人間・・・
      並の人間が勝てる相手じゃない。きっと殺される」
???? 「俺たちはそういうのと何度もやり合ってきてるんだよ。心配すんなって」
ババロア 「相手はあのレッドリボンなのよ・・・大丈夫なんて言える相手じゃない」
???? 「レッドリボン・・・だと、レッドリボンの改造人間って
      人造人間達のことか?ドクターゲロか?」
ババロア 「ドクターゲロって言う人のことは知らない
      人造人間のことは私達はコーディネーターって呼んでたわ
      遺伝子を改造された人間だから」
???? 「一体何人の人間が改造されたんだ?」
ババロア 「さぁ・・・でも、少なくとも300人は。。」
???? 「なんて奴だ・・・おい!プーアル、俺も行くぞ
      ヤムチャさんに助太刀がいるかどうか分からんが
      レッドリボンの人体改造をこのまま見過ごすことはできない」

中年親父が飛び出そうとした・・・その時、ババロアが立ちはだかる。



ババロア 「あなたは何のために行くの?人体改造を阻止するためって。。
      改造されなきゃ生きていけない人もいるのよ、それを阻止するの?」
???? 「確かにそうかもしれない
      けどな、奴らの人体改造はそんな事の目的だけに使うものじゃない」
ババロア 「どうして、そう言いきれるのよ」
???? 「俺の妻が・・・レッドリボンに改造された人間だからだ」
ババロア 「奥さんが、、」
???? 「レッドリボンの人体改造は間違いなく不幸な人間を増やしていく
      俺は妻のような人間をもう増やしたくない・・・見たくない
      だから行くんだ、どいてくれ」
ババロア 「奥さんのこと愛しているの?」
???? 「あぁ」
ババロア 「愛する人のために戦うの?」
???? 「そうだ」
ババロア 「あなたの名前は?」
???? 「クリリンだ」
ババロア 「ありがとう。クリリンさん、わたしも愛する人のために戦う」

ドン・・・ババロアの拳がクリリンにめり込む。 「な・・・何を。。。」
クリリンはその場に倒れた。

ババロア 「やっぱり、あなたに行かせるわけにはいかない
      あそこにはわたしの愛する人がいる」



プーアル 「あ・・・クリリンさん。。。」
ババロア 「大丈夫よ。いずれ目を覚ますわ」
プーアル 「ババロアさん、あなた。。一体」
ババロア 「普通の女子高生じゃないみたいね・・・でも、そんなことはどうでも良いわ
      プーアル、地図を持ってきて。グリーンの居場所を教えて」
プーアル 「あ、はい」

プーアルは地図を持ってきた。 「ここです、ここにいます」

ババロア 「いつもの場所か。。OKわかったわ。クリリンさんをお願い
      目が覚めても決してついて来ないように言っといてね」
プーアル 「・・・わかりました」
ババロア 「じゃ、行ってくる」

出発しようとするババロアの体に異物がついていることをプーアルは発見した。

プーアル 「あ。。。ババロアさん・・・あなた、、それ・・・」
ババロア 「これ? 珍しい物かしら。。よく見るでしょ」
プーアル 「あなたはまさか・・・」
ババロア 「もういいでしょ。行ってくるね」

ババロアは事務所を後にした



場面は移りヤムチャに戻る。

ヤムチャ 「ここだ。ここからグリーンの気を感じる」

大きな屋敷の前に来た。雲孔邸の倍はありそうだ。
大きな門は鉄でできている。屋敷を囲む塀は3mはありそうだ。
家と言うよりは要塞という言葉がふさわしい。

ヤムチャ 「正面からはいるか」

ヤムチャは鉄の扉をこじ開けた。
「ファンファンファンファン・・・・侵入者あり。。侵入者あり」

ヤムチャ 「やっぱり、要塞だな」

警備員1 「貴様何者だ」
ヤムチャ 「グリーンに用のある者だ。。通るぞ」

ヤムチャは警備員の目にとまらぬスピードで中に入っていった。

警備員1 「何だと・・・消えた。。。至急グリーン様に連絡しろ」
警備員2 「わかった」



グリーンの気を頼りにヤムチャは進んでいく。
ある一室に入った。。グリーンがいた。
グリーンの傍らには一人の青年が立っている

ヤムチャ 「プーアルを返してもらいに来た」
グリーン 「これはこれは、ようこそヤムチャさん
      ですが、今日は呼んではいませんよ」
ヤムチャ 「もう一度言う。。。プーアルを返せ」
グリーン 「プーアルさんですか・・・わかりました。こちらに来てください」

グリーンは部屋を出て、長い廊下を通っていった。
ヤムチャはグリーンの後をついて行く。

ヤムチャ (プーアルを取り返したら、こいつらを倒す。。。絶対に許さねぇ!
      だが、なんだこいつの余裕は? 俺のことを知ってるんじゃないのか
      俺が怖くないのか。。何の用で来たのか気付かないほど鈍感ではあるまい)

警戒しなくてはいけない。。ヤムチャの第六感がそう訴えていた。

グリーンはある部屋に入った。
大きな部屋だ。周りの壁に窓はなく、一面絵画で埋め尽くされている。
天井には大きなシャンデリアがあり、辺りを華やかに照らしていた。



グリーン 「さて・・・ヤムチャさん。。わたしの正体にはもうお気づきですか」
ヤムチャ 「あぁ。元レッドリボンのグリーンだろ」
グリーン 「ご名答。。では、なぜあなたに絵画捜索を依頼したのかはご存じですか」
ヤムチャ 「タイムマシンの起動パスワードだろ・・・
      そんなことはどうでも良い。プーアルを出せ」
グリーン 「タイムマシンの起動パスワードを探すだけでしたら。。
      あなたに依頼はしません。あなたでなくては駄目なんです」
ヤムチャ 「何度同じ事を言わせるつもりだ。プーアルを出せといってるんだ」

「ふふふ・・・」 グリーンが笑った。

グリーン 「プーアルさんはもう解放しましたよ。。。
      喜んで帰っていきました、警察に通報されたとも知らずにね
      あの猫には考えもつかないでしょう。自分が犯人になっているとはね」
ヤムチャ 「何だと・・・っくそ。。」

一刻も早くプーアルを見つけなくては。。。そう思い部屋を飛び出そうとする。。が、
ブンッ。物凄い力でヤムチャは投げ飛ばされた。

ヤムチャ 「何・・・誰だ?」
少年   「あなたを殺すように命令されました」
グリーン 「その少年の名前はキャメロット、わたしの最も有能な部下です」



「はぁああ!!」 キャメロットが力を込める。彼の周りを気の力が覆い始める。

ヤムチャ 「なんて奴だ・・・お前みたいなのとやり合ってられるか」
グリーン 「キャメロットさん。やってしまいなさい」
「了解しました」とキャメロットがヤムチャに向かって突進する。

ヤムチャ 「か・め・は・め・波ーー」
ヤムチャは片手でかめはめ波を放ち、もう片方の手で操気弾を放った。

キャメロットはかめはめ波をものともせず突進してくる。
はじき飛ばされるヤムチャ・・・しかし、次の瞬間、操気弾が天井のシャンデリアを破壊した。
一瞬にして辺りは闇に包まれる。 「な・・・非常灯をつけなさい」グリーンが叫ぶ。

次の瞬間、非常灯が点灯し辺りが明るくなった。

ヤムチャ 「遅いぜ」

ヤムチャはシャンデリアの破片をキャメロットの顔面に投げつけた。

キャメロット 「うぁ。。。」

ヤムチャはこの隙に逃げ出そうとした。 「じゃーな」



グリーン   「キャメロットさん、早くヤムチャを追いなさい」
キャメロット 「了解です」


廊下を走るヤムチャ

ヤムチャ 「来たときは気付かなかったがまるで迷路みたいだ
      っち、急がないとプーアルが。。。」

ヤムチャ 「天井を破壊するか・・・いや、目立つのはまずい」
ヤムチャは廊下を走り、入り口を目指す。

グリーンとキャメロットも先回りして入り口に向かう。

先にたどり着いたのはグリーン達だ。
ヤムチャも入り口についた。
ヤムチャ 「最悪だ・・・」

グリーンが話し始めた。

グリーン 「ヤムチャさん。。。あのシャンデリアは非常に高いんですよ」
ヤムチャ 「それはすまなかったな」
グリーン 「死んで償っていただきましょう」
ヤムチャ 「ちょっと待て、、さっき話の途中だったろ。。俺に依頼をした理由だ」
グリーン 「そういえば、そうでしたね」



ヤムチャ (時間を稼がなくてはいけない。キャメロットとの戦闘力差は絶対的
      やり合えば間違いなく殺される。。策を考えなくては)

グリーン 「あなたに依頼したのはキャメロットと戦っていただきたかったんです
      わたしが作った最高の芸術品、戦闘力では他のものに劣るかも知れませんが
      何よりわたしに従順です。この芸術品をあなたに審査していただきたかったんですよ」
ヤムチャ 「審査結果は満点だよ。俺を遙かに上回ってやがる、とんでもない戦闘力だ
      他に。。キャメロットのような人間はいるのか?」
グリーン 「いると言えば・・・いるかも知れません。
      キャメロットは317番目の試作品です、次の318番が強かった。
      でもあれは言うことを聞かなくて」
ヤムチャ 「そいつはどんな奴なんだ?」
グリーン 「随分とおしゃべりになりましたね。。ヤムチャさん」

時間稼ぎがばれた・・・

グリーン 「もうあなたに話すことはありませんよ、死んでください
      やりなさいキャメロットさん」



ヤムチャ 「っち。。。」
ヤムチャは辺りの塀に向かって気功波を放つ。塀の土煙がヤムチャを隠す。
この瞬間、ヤムチャは真後ろに逃げた。

グリーン 「追いなさい」

ヤムチャは元来た道を戻り始める。キャメロットがその後を追う。

ヤムチャ 「追いつかれる。。。」

ヤムチャは広い部屋に入ったところで停止した。
すぐ後ろにキャメロットがいた。 「追いついた」

ヤムチャ 「太陽拳」
キャメロット 「うわ・・・」
ヤムチャ 「あばよ。。」

ヤムチャが逃げようとする。。。しかし、その足を物凄い力で掴まれてしまった。

キャメロット 「目がくらんでしまった。。。でも、もう放さない」
握る拳に力を込める。バギ・・・ヤムチャの足首が皮一枚残して潰れた。



キャメロットはヤムチャを投げ飛ばした。
ヤムチャ  「ガハッ・・・」
壁に叩きつけられるヤムチャ。

キャメロット「さっきの技は・・・こうだったっけ?
       か・め・は・め・波ーーーー」
ヤムチャ 「避けられん!」

目の前にかめはめ波が迫り来る。。。「くそ。。」 ヤムチャは目を閉じた。
次の瞬間。。物凄い衝撃音が鳴り響いた。

ヤムチャ 「・・・何ともない??」
ヤムチャが目を開けると、ババロアがかめはめ波を受け止めていた。

ババロア 「初めて会った日と逆だね。。。今度はわたしが助けちゃった」
ヤムチャ 「お前。。。大丈夫なのか」
ババロア 「足が潰れてる人に言われたくないよ、わたしは平気だから」

キャメロット 「なぜ。。。なぜ君が」
ババロア 「あなたを止めに来たのよ、キャメロット
      これ以上、人殺しをさせるわけにはいかない」



キャメロット「あれだけ人を殺しておいて。。。僕が殺そうとしたら止めるのか」
ババロア  「わたしはもう殺してないわ」
キャメロット「昔の話をしてるんだよ、僕よりもたくさん殺してただろ」
ババロア  「だから、殺しの先輩としてアドバイスしてるのよ」

グリーンが現れた。

グリーン  「おや。。。ババロアさん、いつの間に」
ババロア  「デブ、、お前の顔だけは見たくなかったよ」
グリーン  「相変わらず口が悪いですね」
ババロア  「キャメロットは返してもらうわ」
グリーン  「あなたの物じゃないでしょう」

キャメロット「ババロアは僕が始末します、探偵の方は他の人でお願いします」
グリーン  「仕方ないでしょう。。。油断しないでくださいね」

ババロア  「デブの言うことを聞いても、良いことなんかないのに。。。」
キャメロット「グリーン様は僕の命を助けてくれたんだ
       だから、命令には絶対服従だ」
ババロア  「あなたは。。。助けてもらった命で何人殺してきたの?」
キャメロット「数えてない」

「いくぞ!」 キャメロットが突進してきた。



突進するキャメロット。連続攻撃が炸裂する。。。しかし、ババロアには当たらない。
ババロアのカウンターを喰らい、キャメロットは逆にはじき飛ばされた

ババロア 「わからずや。。。」

ババロアがヤムチャに駆け寄る。

ババロア 「ヤムチャさん。プーアルならクリリンって言う人が連れてきてくれたよ」
ヤムチャ 「そうか、無事だったのか。。しかし、お前の力は一体?」
ババロア 「わたしは・・・そこのキャメロットと同じタイプの人間だよ」
ヤムチャ 「お前ら一体・・・いや、その体についているものは、、まさか」
ババロア 「ヤムチャさんは見慣れてないかもね。。
      わたしも生まれたときは付いてなかったんだけど」

グリーン  「おしゃべりはそこまでですよ」
キャメロット「油断した。。。もう許さん」

「はぁあああ!!」
キャメロットが気をためる。

ババロア  「今度は本気か。でも止めて、わたしはあなたを傷つけたくない」
キャメロット「なら、邪魔するな。。その探偵を殺す」
ババロア  「それもできない」
キャメロット「だったら、どけ」

ババロア 「もう何を言っても無駄みたいね」
ババロアとキャメロットが激突する。二人の力はほぼ互角だ。



グリーン 「さて。。あの二人は恐らくキャメロットさんが勝ちます
      ですが、あなたはその事を気にする必要はありません
      今すぐ死んでいただきますから」

そういってグリーンは拳銃を取り出した。

ヤムチャ 「俺に銃は効かんぞ」
グリーン 「動けない人間が何を言いますか」

ズガガガガッ・・・グリーンは銃を連射した。
しかし、全てヤムチャは防ぎきってしまう。

ヤムチャ 「打ち終わったか」
グリーン 「馬鹿な・・・」
ヤムチャ 「キャメロットがいなきゃ怖くないんだよ」

ヤムチャはグリーンの頭を鷲づかみにした。
ヤムチャ 「おい! キャメロット、グリーンを殺されたくなければ引け」
グリーン 「キャメロットさん、助けなさい」

キャメロット「グリーン様。。。今助けます」
ヤムチャに向かって突進するキャメロット。しかし、
「わたしを忘れないでね」と、ババロアの肘打ちを喰らってしまった。
そのままキャメロットは気絶した。



ヤムチャ 「ふぅ。。。一番厄介な奴が倒れてくれたな・・・」
そのままグリーンを放した。
(グリーンに死なれては困る。プーアルの無実を晴らすため、こいつは必要なんだ。)


ババロア 「わたしは。。本当にこれで良かったのかしら・・・」
ヤムチャ 「おい、過ぎたことは気にしないんだろ」
ババロア 「そうね。それにこのままキャメロットを連れて帰れば
      彼はもう人を殺さずにすむ。デブとの関係を絶ってしまえば」

そう言ってババロアはグリーンの方を向いた。。。しかし、グリーンがいない。

ババロア 「あれ。。。ヤムチャさん、デブはどこにいったの」
ヤムチャ 「逃げられたのか。。」


グリーン 「まさか、キャメロットさんが・・・
      しかし、わたしには最強の兵器があります。
      カプセルコーポレーションが作った人類史上最強の兵器が」


ババロア 「デブを捜さないと。。。
      あいつが命令したらキャメロットはまた人を殺してしまう」
ヤムチャ 「あぁ。。プーアルの無実を晴らすのにも探さなくてはならない」



ヤムチャ達は部屋を出た。
「あ。。。キャメロットを連れて行かなきゃ。。。」 ババロアが部屋に戻る。

その瞬間、部屋のドアが閉まった。

ババロア 「え。。何?」
ヤムチャ 「なんだこれは」

「その扉はあなた方でも破壊できませんよ」
グリーンの声が館内放送で響き渡る。

「キャメロットさんが負けたのは正直予想外でした。
 ババロアさんは決してキャメロットさんに本気を出せないと思っていました。
 だから、キャメロットさんが負けるはずないと考えていました」

「ですが、あなたとキャメロットさんの実力差はわたしが思っていた以上だったようです
 それとヤムチャさん、片足を潰されているにもかかわらず銃弾を全て受け止めるとは
 天下一武道会出場者を少し甘く見ていたようですね。正直ヒヤっとしましたよ」


ヤムチャ
(あの時間で遠くまで逃げられるはずがない、この近くにいるはずだ
 どこだ、グリーンはどこにいる)



グリーンは話を続けた。
「さて、わたしはもう皆さんとお会いすることもないと思いますが、
 最後にすてきなプレゼントを差し上げます。
 カプセルコーポレーションが生んだ最高傑作、究極の兵器を」

カチッ・・・「装置が起動しました、カウントダウンを開始します」
30、29、・・・

「ではごゆっくり味わってください」


ヤムチャ 「くそ。。グリーンはどこにいる」
精神を集中し、グリーンの気を探るヤムチャ。しかし、なかなか集中できない。
その間にもカウントは続いていく。

20、19、・・・

ヤムチャ 「見つけた」
ヤムチャが隣の部屋に入るとグリーンがいた。



グリーン 「まさか。。。あの部屋から抜け出したんですか」
ヤムチャ 「部屋に閉じこめられたのはババロアとキャメロットだけだよ」

15、14、

ヤムチャ 「装置を停止しろ」
グリーン 「無理ですよ、試作段階で停止機能は付いていません」
ヤムチャ 「なら破壊する」

ヤムチャは目の前の機械を破壊した。しかし、カウントは止まらない

10、9、・・・

ヤムチャ 「何とかしろ!」
グリーン 「だから無理です。。。動き出したら誰にも止められません」

7、6、・・・

ヤムチャ 「起動する」

3、2、1 「装置起動」


一瞬。。辺りはすさまじい光に包まれた。



ヤムチャ 「光っただけ。。。なのか?」
グリーン 「違います。局所的な破壊を可能にする兵器です
      あの部屋の中身だけが全て消えたんです」
ヤムチャ 「何だと・・・」
グリーン 「太陽の持つエネルギーよりも遙かに大きなエネルギー
      それがあの部屋にのみ集中されるんです。これが究極の理由ですよ」

ヤムチャ 「じゃぁ・・・あの二人は。。。」
グリーン 「死にました。。確実にね」
ヤムチャ 「貴様!!」

「装置起動終了。時間転送は無事完了しました
 転送人数二名、30000年の時間転送に成功です」

グリーン 「馬鹿な・・・」
ヤムチャ 「二人は助かったのか。。おい、確認しろ!」

グリーンは機械の中から壊れていない物を探し出し状況の確認を行った。

グリーン 「時間転送機能がONになっている。。。あの二人は・・・
      生きています。30000年前のどことも知れぬ惑星で」
ヤムチャ 「何だと・・・生きてるのか。。。」
グリーン 「しかし、これは死んだと同じですよ」
ヤムチャ 「いや。。。生きていればいい
      死んでなければそれで良いんだ」

Yamucha Burst Error ヤムチャ編終了



Yamucha Burst Error ババロア編

グリーン 「では、ババロアさん。探偵の監視をよろしくお願いします」
ババロア 「わかった」

もう二度と・・・デブに会うこともない。そう思うと嬉しかった。
探偵の監視には興味ない、デブから離れることがわたしの目的だ。

今から一年ほど前、わたしはレッドリボンの遺伝子治療を受けた。
目的は生まれつき見えなかった左目の手術である。
わたしは視力と引き替えにレッドリボンの下で働くことを誓った。

わたしはレッドリボンで暗殺者として一年間働いた。
もちろん、暗殺を引き受けたのはは視力だけが理由の全てではない。
しかし、どのような理由があれ、わたしが暗殺を行ったことは紛れもない事実であり
それはわたしの体と同じく、人にあらざる行為である、その事は十分に承知していた。

ババロア 「今日は誰を殺すの・・・」
グリーン 「この家族をお願いします」

???? 「・・・やめて。。。助けて。。。」
命乞いする人たちを何度も殺してきた。人を殺すたび、わたしは心に傷を作っていった。

ババロア 「まだ、、子供じゃない・・・」
ババロア 「あなた達は何をしたの、どうしてあなた達を殺さなきゃいけないの」

探偵の監視を引き受ければ。。。もう二度と人を殺さなくてすむ。
デブの顔を見なくてすむ。わたしは人間に戻れる。



今から一年前、手術を受けてからしばらくしての事だった。
その日はちょうど10人の人間を殺した日だった。
わたしは自分の体に有り得ない物が付いているのを見つけた。

ババロア 「何よこれ。。。こんなの・・・人間じゃない。。。」

神様がきっと天罰を与えたんだ。人を殺したから
だからわたしに人間を止めろって言うんだ。

その日からわたしは仕事の時は必ず、ソレを服の外に出していくことにした。
人間を止めたんだ・・・そう思うことで暗殺を楽にしたかった。

今日で30人殺した・・・心なしか大きくなっている。。。人間にはもう戻れない。

???? 「ば・・・化け物。。。」

あははは・・・そうよ、化け物よ。もっと怖がりなさい。

ババロア 「わたし、人間止めたの・・・怖いでしょ」
???? 「助けて。。。」
ババロア 「もっと怖がってよ、わたし怪物なんだよ」

恐怖におびえる人達を殺すことでわたしは自分自身を納得させていった。

そんな時わたしは自分と同じ体を持つ男の子と出会った。
怪物同士、わたしにはこの少年が似合いだ。

自分自身も恋人も何もかも、わたしは人間じゃない。



ある日のことだった。珍しく暗殺以外の仕事でわたしは雲孔さんの家に行った。

雲孔   「こんにちは、今日は何の仕事かな」

この人はわたしが暗殺者であることを知らない、普通の女の子だと思っている。

ババロア 「タイムマシンの設計資料をもらいに来たの」
雲孔   「設計資料なら、既にグリーン氏に渡したよ」
ババロア 「あれだけじゃ、動かないんだって、パスワードが欲しいって」
雲孔   「グリーン氏はどうしてもあれを動かしたいのかい」
ババロア 「レッドリボン再建に必要なのよ」
雲孔   「もう少し待って欲しいんだ」
ババロア 「なぜ」
雲孔   「タイムマシンを使って会いに行きたい人がいるんだよ」

雲孔さんはタイムマシンがあれば娘に会いに行ける。
だから、タイムマシンのパスワードを渡すのはしばらく待って欲しい。
レッドリボンに渡してしまえば、二度と自分の所には戻ってこない。
娘に会いたい、だからまだ待ってくれ。そんなことを言ってきた。

わたしの親とは全然違う。
娘に会いたいなんて全く思わない親なのに、雲孔さんがお父さんなら良かった。

しばらくして、雲孔さんがグリーンに捕まった。



雲孔さんはパスワードを絶対に喋ろうとしなかった。
というより、グリーンが言うには人が記憶できるほど簡単な物じゃないらしい。
だから、雲孔さんはパスワードを知らないんだ。

雲孔さんがパスワードを隠した書類を探すため、捜索チームが組まれた。
捜索チームは雲孔さんが保管していた一枚の写真を発見した。

グリーン 「この絵は何ですか?」
部下1  「雲孔の娘が美術の授業で描いた絵です」
グリーン 「それがどうかしたのですか?」
部下1  「この絵に起動パスワードが隠されているのではないかと・・・」
グリーン 「なぜ、そう思うのですか?」
部下1  「雲孔にこの写真を見せたとき、様子が変わりました
      また、授業で描いた絵の写真を撮るなど、尋常ではありません」
グリーン 「だから。。それにパスワードが書いてあると・・・
      あなた正気ですか?」

そんなことを言いながらも、グリーンは絵画の捜索を開始した。
彼には部下の提案を否定することはできても、他の案を提案する能力はないのだ。
結局、他に探す物もないため絵画を捜索する。。。情けない

翌日、わたしに暗殺の命令が来た。
雲孔を殺せ、そう言う命令だった。



雲孔さんはパスワードの居場所をどうやっても吐きそうにない。
グリーンはパスワードを自分で探すから、もう雲孔さんは必要じゃないと言った。
一度雲孔さんを釈放するから、その間に事故死に見せかけて殺せ、そう言ってきた。

わたしはその命令を承諾した。

深夜、人気の少ない通り道。わたしはここで雲孔さんを暗殺する。

ババロア 「こんばんは、雲孔さん」
雲孔   「やあ、君か。こんな時間に何をしてるんだい」
ババロア 「あなたを殺しに来たの」
雲孔   「何を言ってるんだ、って・・・ソレは。。。」
ババロア 「これはね、わたしが人を殺すから神様が与えた罰なんだよ
      今のわたしは人を殺す怪物。だから、あなたも殺す」
雲孔   「グリーンに言われたのか」
ババロア 「違うわ、これは勝手に生えてきたのよ
      人間を止めなさいって、神様が言ったのよ」
雲孔   「わたしの娘にも同じ物があったよ」
ババロア 「嘘・・・」
雲孔   「嘘じゃない、グリーンの手術を受けた後、しばらくして生えてきた」
ババロア 「そんな事って」
雲孔   「君は人間だよ、なぜならわたしの娘が人間だったんだから」
ババロア 「娘さんはどんな人だったの」
雲孔   「普通の女の子だったよ。君と同じただの女の子だよ」

わたしはただの女の子なの、こんな物が付いているのに。
雲孔さんを殺せなかった。ただの女の子が人を殺してはいけない、怪物じゃなきゃ駄目。
でも、今日のわたしは怪物じゃない



これが生えていても人間だったら、わたしいつか人間に戻れるかも知れない。
そう思って、その日から人を殺すのを止めた。

ババロア   「キャメロット、わたし達人間に戻れるかも知れないよ」
キャメロット 「何を突然、元から人間じゃないか」
ババロア   「うぅん。。なんて言うかなぁ、その・・・
        人を殺して日々を生きていくなんて、まるで人食いの化け物みたいで」
キャメロット 「暗殺はレッドリボン再建のために必要なことだ
        化け物にそんなこと考える頭はないよ」
ババロア   「でも、わたしは人を殺すとき、自分が化け物になったみたいに感じる」
キャメロット 「それは君が思ってるだけだろ
        まさか、君はそんなことを理由に暗殺を止めたんじゃないだろうね」
ババロア   「そう言う理由だよ。化け物になるのは好きじゃないんだ」
キャメロット 「変わったこと考えるんだね」

キャメロットはわたしの事を変に思いながらも、暗殺を止めることを咎めはしなかった。
この日から彼がわたしの代わりに暗殺を行うことになった。

元々グリーンに命を救われた彼はグリーンのためなら何でもやれるんだろう。
暗殺なんてやれるような人じゃない。いつか、彼も化け物になる・・・



キャメロットが暗殺を開始して数日経った。
彼はやつれた。やっぱり、人殺しなんてできる人じゃない。

グリーン   「ババロアさんは最近仕事をしてないそうですね」
キャメロット 「彼女の代わりは僕がやります」

キャメロットに人殺しをさせているのはわたしかも知れない。

グリーン 「ババロアさん、今日はあなたに仕事を頼みたいのですが」
ババロア 「暗殺ならキャメロットに言ってよ」
グリーン 「暗殺ではありません、監視です」

パスワードを探すために探偵を雇うらしい。
その探偵の行動を監視する事がわたしの仕事だ。

わたしはチャンスだと思った。これはグリーンから逃げるためのチャンスだ。



今日は探偵が来る日だ。探偵の名前はヤムチャ、西の都で評判の探偵らしい。

グリーン 「ヤムチャさんにはこの娘の護衛をお願いします」
ババロア 「よろしくお願いします」

探偵は素敵なおじさんだった。顔に付いている傷が面白い。
お父さんが帰ってくるまでは、監視しているふりをしよう。そう思った。

ヤムチャさんの事務所に着く。かなり汚い事務所だけどお世辞で綺麗といっておいた。

ヤムチャ 「ババロア、ちょっとそこのコンビニまで弁当を買いに行ってくれ」

名目上とは言え、護衛のターゲットに買い物をやらせる。少し無神経な人らしい。

まぁ、少し逆らってみて。。でも、結局言う通りに弁当を買いに行く。
ヤムチャさんに弁当を買ってきてもらっても、多分一人分しか買ってこない。

コンビニからの帰り、変な男達にからまれた。一人は銃を持っている。

???? 「おい、金を置いていけ」

なんて情けないセリフ。。もっと良い言葉は思いつかないのかしら。
無視して先に進む事にする。

???? 「おい、見てみろよ、こんなのつけてるぜ」

しまった。



???? 「お前、こんなのつけてて恥ずかしくないのか」
ババロア 「あんた達よりはマシだよ」

一人の男がソレをつかんできた。

???? 「ん。。。おい、これ体に付いてるぞ」
ババロア 「当たり前だよ、生えてるんだから」
???? 「ハハハッ・・・化け物かお前、変態だな」

化け物・・・言ってはならない事を・・・わたしは切れた。
男を一人殺してしまった。

???? 「おい。。。てめぇ」
ババロア 「わたし、化け物だから・・・」
???? 「くそ。。殺してやる」

男がそう言って銃を構えたとき、ヤムチャさんが来た。
わたしは普通の女の子に戻った。

ヤムチャさんが脅したら男は去っていった。



事務所について二日目の朝、今日は日曜日だ。

一応、ヤムチャさんがどんな探偵なのか確認してみる事にする。
引き出しを漁る。。女の写真がたくさん出てきた。なるほど、こんな人か・・・

お昼からはヤムチャさんの紹介でカプセルコーポレーションにお世話になる事になった。
世界一のお金持ちの趣味は分からない・・・
わたしと同じ物をつけてる人がいた。いい年して恥ずかしくないのかしら。
念のためにレッドリボンで改造を受けたかどうか聞いてみる。
一瞬表情に変化はあったけど、改造は受けてないって言ってた。
あの反応。。この人はレッドリボンの事を知っている。

ヤムチャさんが迎えに来た。パスワードを発見したらしい。
グリーンは気前よく300万ゼニーを払ってくれたようだ。
愛人の写真を見せて、脅迫してみる。

300万もあるんだから、少しもらっても良いでしょ



事務所に来て三日目。学校から帰ってみると女の人が二人いた。
一人は写真に写っていた人だ。ヤムチャさんは女癖が悪いらしい。

最初は恋人達の痴話げんかでも聞こえるのかと思った。
でも、話はレッドリボンの事だった。
雲孔さんが殺されたらしい、殺したのは間違いなくキャメロットだ。
わたしが殺しておかなかったから、だからキャメロットが殺したんだ。

ヤムチャさんはプーアルを助けるって行って出て行った。
このままではキャメロットはまた人を殺してしまう。彼は化け物になってしまう。

事務所にクリリンという人が来た。
彼の奥さんもレッドリボンに改造されたらしい。
彼はレッドリボンの人体改造を阻止すると言った。

ババロア 「あなたは何のために行くの?人体改造を阻止するためって。。
      改造されなきゃ生きていけない人もいるのよ、それを阻止するの?」
クリリン 「確かにそうかもしれない
      けどな、奴らの人体改造はそんな事の目的だけに使うものじゃない」
ババロア 「どうして、そう言いきれるのよ」
クリリン 「俺の妻が・・・レッドリボンに改造された人間だからだ」
ババロア 「奥さんが、、」
クリリン 「レッドリボンの人体改造は間違いなく不幸な人間を増やしていく
      俺は妻のような人間をもう増やしたくない・・・見たくない
      だから行くんだ、どいてくれ」
ババロア 「奥さんのこと愛しているの?」
クリリン 「あぁ」
ババロア 「愛する人のために戦うの?」
クリリン 「そうだ」

わたしもキャメロットを愛している。
彼を化け物にはしたくない。



グリーンのアジトに行く。
キャメロットがいた。相変わらずグリーンの言う事ばかり聞いているようだ。
ヤムチャさんの協力もあって何とかキャメロットを気絶させる事ができた。
後はグリーンを脅して・・・・って、わたし発想が物騒だな。
そんな事を考えていると、突然部屋の中に閉じこめられてしまった。

ババロア 「え。。何これ?」

ドアを破壊しようとする。。。ビクともしない。

グリーン 「その扉はあなた方でも壊せませんよ」
館内放送でグリーンの声が聞こえた。
グリーン 「カプセルコーポレーションの最高傑作を存分に味わってください」
装置のカウントダウンが始まった。
30、29、・・・

ババロア   「あのデブ・・・わたしを殺すつもりなの」
キャメロット 「君がグリーン様に逆らうのが駄目なんだよ」
彼が目を覚ました。
ババロア   「何言ってるの、あなたのためじゃない」
キャメロット 「君はいつか・・・自分が人食いの化け物になって行く気がする
        そんな事を言ってたよね。僕も最近化け物になってきたようなんだ」
ババロア   「だから、助けたかったんだよ」

カウントが続いていく。。
20、19、・・・



キャメロット 「化け物になっていく僕にグリーン様は優しくしてくださった」
ババロア   「そりゃぁ、化け物の力が必要だからね」
キャメロット 「化け物が生きていける所なんて限られてる
        僕にはレッドリボンしか生きる場所がないんだ」
ババロア   「あなたは化け物じゃない。。人間に戻れる、絶対に・・・」
キャメロット 「もう遅い、装置が起動したら僕たちは生きていられない」

3、2、1、「装置起動」

次の瞬間、強烈な光がわたし達を襲った。。目がくらむ。
しばらくして、わたし達は暗闇の中に放り込まれた。キャメロット以外何も見えない。。
ここはどこなんだろう。すると、星が流れた。たくさんの星がわたし達の周りを流れる。
わたし達は流れ星に囲まれた。なんて綺麗なんだろう。。

あぁ、これが死の世界なんだ。そう思ってたら、天国についた。
まるで地球みたいだ。キャメロットが隣にいる。生きていたときと同じ服を着てる。

ババロア   「天国についちゃった」
キャメロット 「地獄の間違いじゃないのか」



ここは誰もいない世界、わたしとキャメロットの二人だけ。
もうレッドリボンも何もない。

キャメロット 「まるで、夢みたいだ」
ババロア   「そうだね」

夢の中でも天国でも構わない、ここにはキャメロットがいる。
ここではわたしは化け物じゃない。それだけで十分だ。

キャメロット 「もう、僕は元に戻れないのか・・・」
ババロア   「元に戻らなくても良いじゃない、これからずっと二人きりなんだから」

この誰もいない世界で、わたしはキャメロットと共に生きていく。

それから、数万年後。

「生まれましたよ、元気な男の子です」
「そうか、生まれたのか」
「あなたにそっくりな子よ、名前は何にする」
「この子の名はカカロット、我々の伝説上の祖先キャメロットからとった名前だ」

Yamucha Burst Error 終了