グラップラーヤム
124 名前:グラップラーヤム[] 投稿日:03/05/07 11:19 ID:KTQgUXxQ
5話完結 〜グラップラーヤム〜
第一話「黄泉がえり」
「チャオズは自爆してバラバラに・・・」
悔しそうにつぶやくクリリン。
「あ、あっちにヤムチャさんが・・・」
「ヤムチャ・・・」
まだナメック星のドラゴンボールというわずかな希望が残っているとはいえ
あまりにも悲惨なヤムチャの残骸に、ブルマは涙をこらえきれなかった。
「ヤムチャさんはサイヤ人の攻撃から悟飯をかばって・・・」
あっけなさすぎたヤムチャの死をごまかそうと思わず嘘をつくクリリン。
その時であった。
125 名前:グラップラーヤム[] 投稿日:03/05/07 11:19
ID:KTQgUXxQ
「ピクッ」
「ヤムチャ!?」
「ぐ・・・がはっ」
「ヤムチャさん!?」
「うう、いてててて・・・」
「ヤムチャさん!生きてたんですか!俺はてっきり死んだものだと・・・」
「お、俺は・・・そうだ、確かあの緑のやつの自爆をくらって・・・」
「自爆??」
「いや、あの、ヤムチャさんは悟飯をかばってやられたんじゃないですか!!!!!」
「ん?え、あ、ああ・・そうだったかな。そんなことよりサイヤ人はどうなったんだ?」
「サイヤ人は俺たちが倒しました・・・。でも生き残ったのは俺と悟飯と悟空だけで・・他はみんな・・・・」
「なんてこった、、ピッコロも死んだんじゃもうみんな生き返れないってことか・・」
「いや、それについてはまだ望みがありそうなんです。それより体は大丈夫なんですか?」
「ああ、なんとかな。俺も体をはったかいがあったぜ。悟飯が助かってなによりだ」
「悟飯くんをかばうなんてヤムチャもやるじゃん!見直したよ」
「へへっ、悟空やチチさんを悲しませたくなかったからな」
「・・・・・」
「さ、さあ早く都へ戻ろうぜ。病院で俺の武勇伝をたっぷり聞かせてやるよ」
「ヤムチャさん・・・・」
つづく
131 名前:グラップラーヤム[] 投稿日:03/05/07 15:23 ID:hNw/ptz7
五話完結 〜グラップラーヤム〜
第2話「旅立ち」
サイヤ人との闘いから一週間後、病室で仲良くベットを並べるクリリンとヤムチャ。
「・・・・というわけでナメック星にいけばドラゴンボールがあるかもしれないんだ」
「なるほど、それじゃあ天津飯たちもいきかえれるかもしれないのか。それにしてもお前たちよくあの化け物を倒せたなあ」
「ああ、悟空もやられて正直もうだめだと思ったんだけど・・あのとき悟飯に尻尾がはえてこなきゃ完全に俺たちの負けだったぜ・・・」
「やっぱりあいつもサイヤ人の血を引いてたってことだな。そういや昔オレが盗賊を始める前に住んでた村でも急に尻尾が生えてきた赤ん坊がいて大騒ぎになったもんだが・・・」
「ガチャッ」
「ねえ聞いて聞いて!神様の使ってた宇宙船の修理がやっと終わったの!これでいつでもナメック星にいけるわ!!」
「本当ですか!?俺もようやく体が動くようになってきたしさっそく向かいましょうよ!もたもたしてるとあのサイヤ人もドラゴンボールを狙ってくるかもしれないし・・・」
「!!」
「お、俺はまだ無理だぜ・・まだ体中が・・・」
「分かってますってヤムチャさん」
「ク、クソッ!この傷さえ・・悟飯を、悟飯をかばってできたこの傷さえなけりゃ・・・。」
「落ち着いてヤムチャ。そんなに自分を責めることないわ。あなたのおかげで悟飯くんも助かったわけだし・・・」
「・・・・・。ブルマさんは一緒に来てくださいね。宇宙船の操縦がわかる人がいないと。」
132 名前:グラップラーヤム[] 投稿日:03/05/07 15:23
ID:hNw/ptz7
「え!?・・仕方ないわね・・・。でも二人は絶対にイヤよ!若い男女が何週間も密室のなかで二人っきりだなんて・・・」
「うーん。それじゃあ悟飯も誘ってみます。多分チチさんが反対すると思うけど」
「絶対よ!絶対悟飯くんも一緒だからね!」
「クソッ!クソッ!この傷さえ・・悟飯を、悟飯をかばってできたこの傷さえなけりゃ・・・。」
「・・・・・・。」
「ガチャッ」
「うるさーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!!」
「悟飯くん!?」
「悟飯!」
「クリリンさん!僕も行きます!僕のせいで死んだピッコロさんを生き返したいんです!!」
「えれえぞ悟飯・・強くなったな・・・」
「ヤムチャさん・・・」
こうしてクリリン、悟飯、ブルマの三人は一路ナメック星へと旅立つのであった・・・
つづく
160 名前:グラップラーヤム[] 投稿日:03/05/09 09:54
ID:vIFIDb0G
五話完結中止! 〜グラップラーヤム〜
第3話「無理やりはやめてやれよ」
クリリンたちが旅立って数週間後、地球にナメック星からの交信が入った。
それによるとナメック星のドラゴンボールを狙って、フリーザ一味というサイヤ人を上回る凶悪な集団があらわれたというのだ。
「やべえなヤムチャ。このままじゃみんなを生き返せねえどころか、クリリンたちもやられちまう・・・。」
「ああ。だが俺たちがこの状態じゃどうすることも・・・。クソッ!悟飯をかばったこの傷さえなけりゃ・・・。」
その時であった。
「悟空よ、ようやく仙豆ができたぞ」
「ほんとかカリン様!!よし・・これでオラたちもナメック星にいける!!!」
「今あるのはこの30粒だけじゃがの」
「それだけあれば十分だ!よしリキ満タンだ!!ヤムチャ、おめえも早く食え!」
「いや・・・俺は遠慮しとくよ。俺が行っても役にたちそうもないんでな」
「なに言ってんだ!ドラゴンボールを探すには一人でも多い方がいいに決まってんだろ!」
「いやでも仙豆がムダになるし・・・」
「いいから早く食えって!」
「ああやめて!そんな、無理やりだなんて・・・」
こうして悟空とヤムチャは悟空の乗ってきた宇宙船を改造し、一路ナメック星へ向かうのであった・・・
つづく