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無題

(第22回天下一武闘会決勝戦)


717 名前:709[sage] 投稿日:03/06/17 13:04 ID:???
第22回天下一武闘会決勝戦
悟空が必死の特攻でマジュニアを倒したその後…
「ふぅ、生き返ったぞ!」
ヤジロベーから仙豆をもらいそれを食べて回復する悟空
「ヤジロベー、もう一個仙豆くれね…」
そう言い掛けた悟空だったが…
「ハァ!」ダムッ!
突如マジュニアに気弾が飛んできた。
気弾自体は大した事がなかったが気弾で吹っ飛んだマジュニアは
運悪く神様に頭をぶつけ神様の首の骨が折れて二人とも死んだ。
「なっ!?一体誰が…」驚愕とするテンシンハン
「ふっ、まだ生きてたから止めをさしてやったぜ!」
そう、我らがヤムチャである。
ほとんどまともな戦いをしてないヤムチャはここぞとばかりに自分を
アピールするために悟空が勝った時からずっと気を練っていたのである。
「ば、ばかやろー!ピッコロが死んだら神様もいきけえれねぇんだぞ!
ドラゴンボールももう復活しねぇ、どうするんだ!」
怒りをあらわにして怒る悟空
「え、そ、そうなの…?まぁ、これ以上地球を脅威で脅かす奴もいないしいいだろ
なんなら俺が代わりに神になっても…」
めきょっ、間髪をいれずにヤムチャの顔に悟空の肘がめり込む。
「いつつ、悟空てめぇ何しやがる!」

718 名前:709[sage] 投稿日:03/06/17 13:07 ID:???
「それはこっちの台詞だヤムチャ!」
「ま、まぁ、ヤムチャさんも知らなかったわけだし…取り返しのつかない事だけど
ヤムチャさんもよかれとしたことだし、ピッコロが生きてたらこの先どうなるか
わからなかったしな…落ち着けよ悟空」
なだめるクリリンしかし、「ヤムチャの馬鹿何しでかしてるんだよ」と心で思っていた。
「お、おらはピッコロがまた力をつけてもそれを超えるぐらい強くなって阻止
するつもりだったんだ…」
がっくりする悟空。
そして既にダメージから回復して「俺がピッコロを倒したのにギャルがみてないのかつまらん」
と悟空の言ってる事を全く聞いてないヤムチャ。
「まぁ、奴もこの世を脅威から守る為にやった事だ…許してやれ、悟空…」
テンシンハンも仕方ない、とばかりに悟空をなだめる。
「そ、そうだよな悪気があったわけじゃねぇんだ…すまねぇ、ヤムチャ」
「気にするな悟空。」
自分に非があるのを全く忘れてえらそうにするヤムチャ。
しかし肘を顔に食らった時に顔にちょっぴり傷がついたので悟空に一生恨みを持つだろう。
そしてヤムチャは知っていた…ピッコロが死ぬと神様も死ぬことを。
だが、彼はドラゴンボールが消えたり神様が死んだり、地球がピッコロの手に渡るのよりも
これ以上ライバルキャラが増えて自分が目立たなくなる事を恐れたのであった。

723 名前:709[sage] 投稿日:03/06/17 16:05 ID:???
第2話 

天下一武闘会から5年…久々に悟空がカメハウスに姿を現した。
「よぅ、じっちゃんもクリリンも元気そうだな」
ヤムチャもいたのだがさりげなくスルーする悟空。
「ご、悟空!会いたかったぞこのやろー!」抱きつくクリリン
「実はクリリンってホモじゃ…?」ヤムチャは横からその様を見てそう思った。
「こ、こんにちは…」
その時おずおずと四星球の帽子を被った子供が悟空の後ろから姿を現した。
「な、ドラゴンボールが歩いてる!?」既に子供が目に入ってないヤムチャ。
「あぁ、おらの子だ。悟飯っていうんだ」
「い、いつの間に子供なんて作ったんだよ悟空ー!」驚くクリリンと亀仙人
「悟空の奴何もしらなそうな顔してやる事やってるんだな、さすが俺のライバル」
相変わらず見当違いな事を考えるヤムチャ。足元がお留守なのを棚に上げて
まだ悟空をライバルと思っているらしい。
その時突如謎の戦士が悟空達の前に現れた
「探したぞカカロット」
「な、なんだおめぇは!」その戦闘力に驚く一同
「あ、あのもっこりパンツスタイルはいけてる!」ラディッツのファッションに見とれるヤムチャ
「俺は、カカロット貴様の兄であり、強戦士サイヤ人だ!そして貴様はこの星を征服
するために送り込まれたサイヤ人の尖兵だ…サイヤ人は星を侵略し
その星を売っているんだ。」
生い立ちとサイヤ人の生業をわざわざ皆に説明するラディッツ
「そうか、そうすれば俺も一気に金持ちになれるじゃん。女の子もゲットできるしな」
ヤムチャは心の中でサイヤ人っていい商売してるなぁ、と感嘆した。
「俺と一緒にこいカカロット!」
「おらは地球生まれの孫悟空だ!」
断固として拒否する悟空、しかしラディッツに一撃で叩き伏せられ
悟飯をさらわれてしまう。

724 名前:709[sage] 投稿日:03/06/17 16:06 ID:???
「はっはっはー、ガキが返してほしくば取り返しに来い!」
そう言って去っていくラディッツ…
「く、じっちゃんドラゴンレーダーを貸してくれ!悟飯の帽子にはドラゴンボールがついてるから
それを辿るんだ!」
「素直に気を読めばいいじゃん、やっぱ悟空って馬鹿だな!」
ヤムチャは珍しく正論を心の中で言っていた。
「だ、だけどよ…一人で行っても勝てるかわからないぜ…」
既に自分が行く気はないクリリン。
「なら俺が行ってやろう。」
ラディッツの気の凄さを一人読めなかったヤムチャがそう言う…そう彼は鈍感だった。
「いーーっ!?お、おめぇがか…?!」あからさまに嫌そうな顔をする悟空。
「ふ…確かに俺が行くとお前の出番はなくなっちまうだろうけどな!」
なぜか勝ち誇るヤムチャ。彼の中では悟空を倒したラディッツを倒せば
自分が一番じゃん、と思っているのだろう。ラディッツの気を読めなかったので
倒せると既に勘違いしてるのだ。
悟空はちらっとクリリンを見るが「諦めろ」と言わんばかりに首を振るクリリン
「し、しかたねぇなぁ…だけど、邪魔するんじゃねぇぞヤムチャ!」
この状況でクリリンをつれて行っても役に立たないしヤムチャでも盾代わりにでもなる
だろうと悟空は思ったのでヤムチャを連れて行く事にした。
「ふ、その台詞そっくりリボンをつけて返すぜ!それに俺がいれば誰が来ようが倒してやるさ」
前々回天下一武闘会でテンシンハンに言われた台詞を悟空に言うヤムチャ。
「足元がお留守な奴が何言ってやがるんだ…せめてテンシンハンが一緒に来てくれるか
ピッコロが生きていてくれればな…」
心の中で切にそう思う悟空だった。