×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

">remove
powerd by nog twitter


天ちゃんヤムチャん


559 名前:天ちゃんヤムチャん[sage] 投稿日:04/03/05 20:16 ID:w3Ham5J.
「おぬしたちは、とうにこの私を超えてしまった。わたしやミスターポポの教えることはもはや何もない。
この後対決の時をむかえるまでは地上に降り、おのおのの技をみがくがよい」
ここは天空の宮殿。サイヤ人との対決を前にして6ヶ月間、地球の戦士たちは神の下で厳しい修行を積んできた。
「未来を頼んだぞ」
「はい!!」
力強く5人の戦士達は力強く答えた。それぞれに厳しい修行を耐え抜いたことで自身がみなぎっている。
 ・・・この者達ならば地球を救ってくれるかもしれない。
この星の神は戦士たちを満足そうに見回した。天津飯は元々このメンバーの中では一番の実力者であったが、さらに力を上げている。
クリリンは力こそ天津飯に劣るが、実戦向きの技が多く機転が利くため、実際の戦闘能力では天津飯に勝るとも劣らぬ存在だ。
ヤジロベーは、えーと、ま、やる時はやる男だろうし、ヤムチャはなかなかハンサムだ。
チャオズはミスターポポに雰囲気が似てて可愛いしな。
ああ、そうだそうだ、孫悟空がいるぞ。界王様の下で飛躍的なパワーアップをしているはずだ。
それにピッコロもいるしな。うん、勝てる勝てる。

560 名前:天ちゃんヤムチャん[sage] 投稿日:04/03/05 20:16 ID:w3Ham5J.
 徐々に不安になる気持ちを抑えて、むりやり勝利を信じた神を傍目にヤジロベーは服の下にきた重い胴着を脱ぎ捨てた。
「ヤムチャさん。一緒に修行しませんか。組み手とかしたいし」
クリリンの呼びかけにヤムチャは首を振った。
「いや、俺は自分のペースでやるよ」
「じゃ、ヤジロ」
「俺はやらねぇよ」
そう言ってヤジロベーはさっさと天空宮殿から去っていった。
「・・・天津飯とチャオズは?やっぱり二人でやるのか」
「いや」
天津飯は何かを決意した表情で神の方を向いた。
「そのことなんですが、神様。決戦の日までチャオズを預かってもらえませんか」
「別に構わんが、おぬしはどうするのだ」
「行ってみたいところがあります。・・・自分の原点です。チャオズ、しっかりやれよ」
「天さん・・・」
天津飯は背を向けると勢いよく宙に飛び出した。すぐにその姿が小さくなる。
「あいつ、どこへ行くつもりなんだ?」
「天さんは自分の故郷に行くつもりなんだ」
「故郷?」
「三つ目族の里、さ」



631 :天ちゃんヤムチャん :04/03/12 18:02 ID:w3Ham5J.
半年後のサイヤ人の襲来も知らず、そのサイヤ人に壊滅される東の都はなかなかの賑わいを見せていた。
その東の都の外れの空き地に一人の男が降り立った。
 目の辺りについた大きな傷、肩に届くほどの長い髪。うっすらと笑みを浮かべたその男は唐突に気を上げ始める。
「はぁぁぁ・・・」
空き地に咲くタンポポがかすかに揺れる。限界まで気を上げると、息を吐いて男はまた笑みを浮かべる。
恐れるものなど何も無い。ヤムチャは自分のパワーに満足しながら考える。あの厳しい神の修行に耐えたのだ。
半年前に悟空とピッコロが協力して倒したサイヤ人の力ももう超えてしまった。今度来るサイヤ人達ももう脅威とはならない。
天津飯やクリリンは確かに俺を超えるパワーを持っているが、休憩の時にしたUNOでは俺の連戦連勝だった。
つまり頭を使った闘いならば俺の方が有利という事だ。ピッコロは悟空の子供の子守に忙しいし、
界王界の修行というのも神の修行と大差はないだろうから悟空も大幅なパワーアップしてないはずだ。
つまりこの俺が地球最強だ。いざとなったら、操気弾と狼牙風風拳を組み合わせたあの技もある。新狼牙風風拳・改がな・・・。
・・・新狼牙風風拳・改ってのはちょっとかっこ悪い名前だな。狼牙風風拳・鬼とか、
かっこいい漢字を使おうか。狼牙操気拳じゃ味気ないしな・・・。
よし!女の子の意見なんかも取り入れてかっこいい名前をつけよう。修行は明日からだな。休養も必要だしな、うん。
ヤムチャは一人で頷くとニヤニヤと街の中心部に向かって歩き始めた。



632 :天ちゃんヤムチャん :04/03/12 18:03 ID:w3Ham5J.
さすがはヤムチャだ。もうウォーミングアップを始めている。北の都の上空を飛びながら天津飯は感心していた。
やはり亀仙流の奴らは勤勉だ。俺も負けてられん。
 目の前に小さな孤島が見えてくると、速度を落とし、その島に降り立つ。
木が生い茂り、人が住んでいるようには見えない、なにやら不気味な島だった。
島中に広がる森の中からは得体の知れない鳴き声が聞こえてくる。草や葉を払いのけながら天津飯は森の奥へと進んで行く。
 この場所に三つ目族の里があるということは天津飯がまだ幼少の頃、鶴仙人から聞かされた。
三つ目族の人間は普通の地球人より戦闘能力が数段高く、さらにその能力を開放させる様々な術を用いるらしい。
鶴仙人が捨て子だった天津飯を弟子として育てたのも、その潜在能力を見込んでのことだった。
 自分が三つ目族の里から捨てられたと考えていた天津飯は、これまでこの島に降り立った事はなかった。
自分を捨てた里の者たちになど会いたくなかったし、確かに能力を開放させる術は魅力的だが、自分の強さにも自身があった。
わざわざ開放させる必要性を感じなかったのだ。しかし今は違う。
 前回の天下一武道会の時に天津飯と悟空の間には大きな実力差があった、
天空での修行だけでその差が埋まったとはとてもじゃないが考えられない。
さらに今度地球に来るサイヤ人もとんでもない強さらしい。このままではピッコロ大魔王の時のような醜態をさらす結果になる。
今は小さいプライドに構っている場合ではない。大きな力を手に入れる必要があった。
「誰だ!」
前方に気配を感じて天津飯は立ち止まる。いつのまにか動物たちの鳴き声は止まっている。草を掻き分ける音だけが聞こえる。
「鬼の子が来おったかよ」
眼前に立った男の額には瞼を閉じた三つめの目があった。