宇宙ぶっちぎりのスゲェ奴!!(別の意味で)
オッス!!俺の名はヤムチャ
Z戦士で最も男前でエレガントな漢だ。
もっとも、白目や鼻が無い奴や三つ目の男、緑の奴とかは、
俺のことを戦力外の役立たずと言っているが
孤高の漢は妬まれるモノなのサ・・・
さて・・・今の地球は大変な事になってやがる・・・
サイヤ人とか抜かす猿野郎が地球を征服しに来やがったんだ。
しかも、悟空の奴までやられちまった・・・
あの悟空が・・・だぜ?
信じられねぇよ・・・
でだ・・・
皆は悟空を生き返らせるためにドラゴンボールを集めたけど
俺はそのドラゴンボールを使って神龍にお願いをしたわけさ。
今、ドラゴンボールは神様の神殿に安置されている
下手に下界にあるよりよっぽど安全だからな。
だから、俺が願いを叶えることが出来るってワケさ・・・
だけど勘違いするなよ?
俺は自分の欲の為にこんな事をするんじゃない・・・
今度こそ、俺は・・・俺が皆を守ってやるんだ!
「出よ神龍!!そして願いを叶えたまえーーッ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
いつみても、神龍はすげえぜ。鳥肌が立っちまう。
「さぁ、願いを言うが良い・・・一つだけ貴様の望みを叶えてやろう・・・」
「俺の!!俺のヘタレ(というか怠けグセ)を治してくれーーーッ!!」
「・・・・(間)・・・・その願いは叶えることはできん・・・」
「なッ!?なぜだ!!なぜ出来ないんだ!?」
「その願いは私の力を超えてしまっている・・・他の願いにするがよい・・・」
俺だってびっくりしたさ・・・
まさか、神龍の力を超越するぐらいに俺がヘタレだったとはな・・・
正直、この状況は漢として認めたくないものだが・・・
「どうした?騒々しいぞ?」
「か、神様・・・」
「俺の性格改善を神龍に頼んだのですが・・・」
「ほう、断られたのか・・・?」
「かっかっかっか・・・それは愉快な事だな。のぅ?ヤムチャよ・・・」
正直、この人には天下一武闘会以降あまり良い印象が持てない。
すると、笑っていた神様が突然真顔でこう語り出したんだ・・・
「ヤムチャよ・・・神龍ではその願いを叶えることは出来なくとも
界王様ならその願い、聞き届けてくれるやもしれぬぞ??」
「界王・・・様・・・ですか?」
「そうじゃ・・・我々神と言っても万能ではない・・・我々の上にも神は居るんじゃよ」
「しっ、しかし・・・何故手助けをして下さるのですか!?」
「そうさな・・・確かにおぬしの仲間達なら止めたじゃろうな・・・」
「しかし私は地球の神なのだ・・・万物に等しく恩恵を与えねばならん」
「それにな・・・私は見てみたくなったのじゃよ・・・お前の成長をな」
「ヤムチャよ・・・天下一武闘界の事を覚えているか?」
「ええ、忘れるわけありませんよ。こっぴどくやられましたからね・・・」
「あのときのお前の操気弾は見事なモノじゃった・・・ワシが勝ったとはいえ
今でもあの古傷が痛むときがある・・・お前の才能は悟空にも劣らぬモノを持っているのだ」
「その証拠に、おぬしのヘタレを神龍が治せなかっただろう?
お前は地球人という器を超えた男なのだ・・・」
正直、飛び上がりたくなるぐらい嬉しい反面
微妙な褒め方をされた俺の気持ちは少し複雑だった。
(俺のヘタレは地球人でぶっちぎりって事かYO・・・)
「で、どうすれば界王様に会えるんですか?」
「うむ、閻魔様のところから100万キロほど蛇の道と言う所を抜けた先じゃな」
「いいっ!?100万キロ!?飯は!?女は居るんですか!?」
「心配するな、おぬしは死んでおるじゃろう?腹もすかんし、餓死もせんよ」
「俺は思いっきり生きてます!!」
(正直、この神様はアルツハイマーが始まってるんじゃなかろうか・・・。)
「おっと・・・そうじゃったな・・・」
「では、神龍に直接界王星に飛ばして貰ってはどうかな?」
「なるほど・・・では申し訳ありませんが、ピッコロや天津飯達の後始末はお願いします」
「うむ、お主こそ界王様の元でしっかりと励むのじゃぞ?」
「ハイッ!!」
「神龍!!俺を界王星に飛ばしてくれーーッ!!」
「うむ・・・ワタシは放置プレイされるのかと思っていたぞ・・・よかろう、その願い叶えよう・・・」
そんなワケで、俺は界王様の元へ行くことになった。
もっとも、これでヘタレのまま帰ってきたらサイヤ人以前に天津飯達に殺されるだろうな・・・
そんな事を考えながら、俺は飛ばされる不思議な感覚にとらわれながら目を閉じた・・・
そして目を開けると・・・
グブシッ!!
いきなり地面に叩きつけられた!?い、いや違う!体が体の自由がきかねぇ!?
これは・・・重力かッ!!
「おんやぁ〜?オメエは・・・ヤムチャ!やっぱりヤムチャだ!!」
「おお!!悟空か?」
正直、友と久しぶりの感動の再会を果たした。
俺がとんでもなく、情けない格好で地面にへばり付いていることを除けば・・・だが。
「悟空・・・界王様・・・って人はいるかい?」
「にしても、ヤムチャ。どうやってここまで来たんだ?」
「オメエも天津飯達殺されてここへ来ちまったのか?」
こいつは・・・昔っから人の話をちゃんと聞きやしねぇ・・・
「いや・・・界王様に修行をつけて貰うためにドラゴンボールで来たんだ」
「イイッ!?ドラゴンボール・・・つかっちまったのか?」
「ああ、すまねえな・・・だけどお前には後悔させねぇように頑張るよ・・・」
正直、このときは悟空に殴られることも覚悟してたんだが・・・
「まぁ〜、つかっちまったモノはしょうがねぇな。」
「オラももう一年、ここで修行できるんだし・・・」
正直、こいつのポジティブな考えはネガティブな俺にはとんでもなく
羨ましくなるときがある・・・
「そのかわりヤムチャ!!オメエがサイヤ人を倒すんだ!!」
「ああ、言われなくてもそのつもりだぜ!!」
俺は親指を立てて満面のスマイルで悟空に微笑んでやった。
地面にへばりついたまま・・・だが。
「お〜うぃ、悟空よ!今日から界王拳の修行にはいるぞ〜」
「おっ?界王様ァ〜!!オラの友達のヤムチャって奴が界王様に修行を
つけて貰いたいってここに来てるんだけど?」
「ダメじゃ、ダメじゃ!!ワシの修行はギャグのセンスが無い奴には
教える気になれん!!」
正直、重力の所為以外で頭痛がしたきたぜ・・・頑張れ・・・俺!!
「ヤムチャ、界王様のギャグは厳しいぞ〜」
「オラなんか一ヶ月もギャグを言わされ続けたぞ?」
うっ・・・ギャグで一ヶ月もかよ・・・なんで神様にはまともなのが居ないんだ!?
「ヤムチャよ・・・ワシに修行をつけて貰いたいならギャグでワシを笑わせるんじゃな」
なんてこった、そんな簡単にギャグなんか思いつくもんじゃねぇ!
しかも、界王様の笑うギャグなんてきっと素晴らしく高度なギャグに違いない!
うーむ・・・だめだ。そんな高度なギャグは思いつきもしない。
こうなれば、手当たり次第ギャグを言って行って当たりを狙うしかないな・・・
「界王様、界王様。こんなギャグはどうですか?」
おれは一発目のネタを披露したんだが・・・
「ブワッハッハッハッハッハッハ!!」
「すげえ!すげえぞヤムチャ!一発目で界王様が笑うなんてすっげ〜!!」
こいつ・・・ただのゲラじゃねえのか?そう思いつつ
久々の悟空からの羨望の視線を楽しみながら俺は界王様に語りかけた。
「修行・・・させてもらえますよね?」
「うむ、ギャグの師匠にどんな修行でもつけてやるぞい!!」
「俺のヘタレを治して下さい!!」
「無理ッ!!」
「はやッ!!!」
いきなり、界王様にダメだしを喰らった俺は界王様にワケを聞いてみた
「何故ですか!?何故無理なんですか!!」
「界王のワシの力を超えているから!!」
「わかりやすッ!!」
「じゃ、じゃあどうすれば!!」
「ふぅむ・・・大界王様ならなんとかしてくれるやもしれんが・・・」
「ほ、ホントですか!!」
「どうすれば大界王様に会えるんですか!?」
「その前にヤムチャよ、少しここで修行していってはどうじゃ?」
「大界王様は非常に厳しいお方じゃ。いまここでへばりついている
お主では相手にもしてもらえまい。」
「どうじゃ?ヤムチャよ・・・?」
俺の脳内で三つの選択肢が浮かび上がってきた・・・
1.ここで諦めて地球に帰る=天津飯達に殺される。
2.無理をしてでも大界王様に会いに行く=相手にしてもらえない=1へ
3.ここで修行をしていく。自分も強くなってウハウハ。
「さ、三番で!!」
悟空と界王様はお互いに顔を見合わせた・・・
ひぃっ!ひぃっ!!もう一週間ぐらい経っただろうか?
ひたすら猿野郎を追いかけることをさせられている・・・
「あぁ〜、もっとこうパパッ!!っと強くなるつもりだったのになぁ・・・」
悟空は界王拳とやらを教えてもらっているようだ
なんでも、今の自分の力を何倍にも出来るらしい・・・
素晴らしい技じゃねえか!界王様もただのゲラじゃ無かったんだなぁ。
そんな事を考えつつひたすら猿野郎(バブルスらしいが俺には猿野郎だ)を
追いかける日々が続いている。
さらに三日後・・・
「つ、つかまえたぁ〜!!!バブルスを捕まえたぞ〜!!」
「界王様〜悟空〜!!バブルスを捕まえたぞ〜!」
界王様と悟空がこちらの様子を見に来たときに・・・
スルリっ〜バブルスが手から抜け出した。
「ヤムチャ〜ウソは良くねぇゾ!!」
「いくらギャグが上手くてもバブルスを捕まえないと修行はできんぞ」
そう文句を言いながら二人は去った・・・
その時のバブルスの顔を見ると・・・心なしか笑ってやがる・・・
ニタニタとこっちを見ながらバブルスは追いかけてくるのを待っている。
やっぱり笑ってやがる!
思ったより根性が悪い猿らしい・・・
「人間様を舐めるなぁ!!つぇりゃぁぁ〜!!狼牙風風拳!!」
ドカッ!バキッ!ボコッ!!
今度こそバブルスを捕まえて界王様に見せに行った。
バブルスが・・・その・・・ピクリとも動かなくなったのは少し心配だったが・・・
悟空と界王拳の修行を始めてもう一月になるだろうか?
俺は三倍。あいつはもう五倍までマスターしてやがる。
「やはりあいつの素質は本物だな。」
半ば自嘲気味にそんな事を呟いていると・・・
「ふむ・・・お主らはもう基礎は十分じゃろう」
「後は己の鍛錬で界王拳をもっと高みに持って行くことが
出来るじゃろう。」
「では!!大界王様に!?」
「いや、まだじゃな・・・元気玉を習得してからじゃ!!」
「元気玉ぁ〜!?」
悟空と俺の声がハモって界王様に質問をした。
まあ、詳しいことは置いておいてかいつまんで説明すると・・・
万物から少しずつの元気を分けて貰ってそれをぶつける
とんでもない技らしい・・・サイヤ人を倒す為の切り札だそうだ。
にしても、当初の目的から外れてきたけど・・・ま、いっか。
さらに元気玉の修行を始めてから一ヶ月・・・
「悟空、この大岩に元気玉を命中させてみよ。」
言うが早いが界王様は数トンもあろう大岩を念動力で
こちらに飛ばしてきた。
すでに界王星の元気を貯め終えていた悟空は大岩に向かって
元気玉を思いっきり放つ!!
「ズドォォォォォオォオォン!!」
うぉっ!!あの大岩が粉々に砕けて無くなっちまった・・・
その威力に一人感動してる頃、悟空が突然に
「でもさぁ界王様、サイヤ人はもっと早いと思うんだ?」
「もっと早く大岩を飛ばしてみてくれないか?」
「ふーむ、どのくらいの速度で飛ばせば良いんじゃ?」
「思いっきり頼むわ!」
「アバウトな頼み方じゃのう・・・」
そう言いながら、界王様は二つ目の大岩を念じて動かし始めた・・・
ドンッ!!
「速いッ!!」
俺は思わず口に出して言ってしまうほど大岩の速度は速かった!
むしろ、俺がここで修行していなければ見えないぐらいの速度だ!!
悟空も考えていた速度より速かったのか思わず体勢を崩しながら
元気玉を放った!
「くうッ!!」
しかし、悟空が放った元気玉と界王様の念じた大岩は
交差することなく、あらぬ方向へ飛んでいっただけだった。
「ひっぇええ!界王様、いくらなんでも速すぎっぞ!」
「お主が思いっきりって言うからじゃろうが!!」
この二人にはついて行けないと思ったとき・・・
「おい、ヤムチャ!おめえもやってみろ!」
悟空の奴、とんでもない事を言い出しやがった・・・
「おいおい、悟空・・・俺には無理だよ・・・」
そう答えたのだが、次の悟空の言葉に俺は絶句した。
「何いってんだヤムチャ!ドラゴンボールを使っちまったんだろ!」
「オメエが元気玉を習得するしかねえんだ!」
毎日の修行で俺でさえすっかり忘れてた事を悟空は言い放った。
「う、うむ。そうだな・・・界王様、お願いします」
「界王様ぁ!思いっきりやってくれよー!!」
悟空が余計なことを言う。悪気は無いんだろうが・・・
俺の体に当たったら、俺は死人になっちまうぜ?
そして、界王様が三度大岩を飛ばしてくる・・・ってさっきより速ええ!!!!!!?
俺は元気玉を当てることより、避けることに集中して
元気玉を放り投げた!!
「スカッ!!」
悲しい音と共に、元気玉は大岩の横を過ぎていく・・・
その時・・・俺は無意識にあのポーズを取っていたんだ・・・
「あの構えは!!操気弾!!」
悟空が驚いた表情とすっとんきょうな声を上げて叫んでいた
「つえぇぇぇぇぇぃッ!!」
あらぬ方向へ飛んでいった元気玉が向きを変え
大岩を追尾し始めた
そして・・・
「ズドォォォォォオォオォン!!」
俺はこの時に、何が起きたかは自分では理解できず
悟空と界王様も何も言わなかった。
ただただ、皆が呆然としていただけだった・・・
「すっ、すっげえええぇえー!!」
いきなり悟空が俺に抱きついてきて俺の肩をバンバンと叩く
「ヤムチャ!オメエすっげえヤツだ!」
「え?・・あ?」
俺は未だ心ここにあらずといった感じで呆然としていたが
「ヤムチャ!オメエどうやって元気玉曲げたんだ!?」
「あ、ああ・・・いや・・・よくわからん・・・」
「こう、無我の境地って奴なのかな?」
「体が勝手に反応したんだ・・・」
俺がそう答えると、界王様は微笑みながら
「合格じゃ・・・」
そう言ってくれたんだ・・・
現在のヤムチャの戦闘力
ヘタレ度=地球最強
ギャグセンス=地方銀河系最強(界王様認定)
戦闘力=そこそこ(笑)
「・・・と言うわけで、大界王様。
この男のヘタレを治してやることは可能でしょうか?」
界王様が大界王様にやうやうしく頭を垂れながら挨拶をする。
「無理だな・・・」
まさか、大界王様にまでダメ出しをされるとは思っていなかった俺は
正直ヘコんだ・・・
というか、泣いた・・・
さすがに、界王様もこの答えを予測してなかったらしく
「ヤ、ヤムチャよ・・・そう気を落とすでない・・・」
「大界王様でさえ、お主のヘタレを治せぬのだ。」
「あの世(界王様から見ればの話で、ヤムチャからはこの世)で
お主が一番のヘタレだと言う事が証明されたではないか!!」
「う、うぉぉおぉぉぉぉおおん!!!」
ひでえよ!宇宙で俺が一番のヘタレだなんて!!
宇宙は広いって言う言葉があるけどさ・・・
俺のヘタレはその宇宙を超越しちまったんだぜ??
涙も枯れ果てかけた頃・・・大界王様が思わぬ提案をしてくれたんだ・・・
「ヤムチャよ・・・お主・・・大界王拳を習得する気はあるかな?」
「は?大界王拳と言いますと・・・」
俺は、小声で界王様に大界王拳の事を聞いてみると
界王様も初耳だという・・・
「北の界王の考えた界王拳も、優れた技ではあるが
あの技は肉体強度の限界に比例する技であって
いつの日かは頭打ちするときが来るであろう・・・
「どうじゃ?ヤムチャよ・・・」
「ワシはお主のヘタレを直接的に治すことは出来ぬが
その手助けをしてやることは出来るじゃろう・・・」
そう言うと、大界王様は気を貯めだしたんだ・・・
ビッビリビリビリビリビリッ!!
大界王星の空気が震えている・・・!?いや、大気が振動しているのか!!
「ひぇ〜〜っ!!」
界王様と抱き合いながらガクガクブルブル震えていると
大界王様の体が金色に光り出したんだ・・・
髪型も・・・金髪の逆毛になっている?
気は・・・だめだ・・・
もう、俺にはそんな事がわからないぐらいの次元の出来事になっちまってる!
「どうじゃ?ヤムチャよ・・・」
ハッキリと・・・そして落ち着いた声で大界王様が語りかけてくる。
「大界王拳は・・・己の全ての潜在の力を引き出し具現化する技じゃ・・・」
「ぜっ、是非教えて下さい!!」
俺は、裏声でそう叫んだんだ・・・
裏声は・・・ワザとじゃないぜ?もちろん・・・
「では・・・こちらに来て頭を差し出しなさい」
そのまま、握りつぶされたりしねぇだろうな・・・
半ばチビるのを我慢しながら、おそるおそる大界王様の元へ歩み寄る・・・
そして・・・
大界王様は俺の頭に手を当て・・・
それからは良くわからなかった・・・
こう・・・視界が真っ白になっちまった・・・
やっと気が付いて、大界王様に尋ねてみたんだ。
「こ、これで大界王拳が使えるように・・・?」
「そうじゃ!!」
イ、イヤッホー!!心の中で三度ガッツポーズを取りながら
大界王様!!アンタ最高だよ!!修行もスマート過ぎるよ!!
一人、浮かれていると大界王様がとんでもないことを言い出したんだ・・・
「良く聞けヤムチャよ・・・大界王拳は・・・47185200大界王時間中
65535大界王時間しか使うことが出来ん・・・」
「十分ですよ!!」
「ところで・・・47185200大界王時間って地球ではどのくらいですか?」
「24時間じゃな・・・」
界王様がぽつりと呟いた・・・
「えええええーっ!!?
ってことは、65535大界王時間は!!?」
「5分じゃな・・・」
「みじかッ!!!!!」
5分っきりの必殺技かよ・・・でもまぁ・・・それもカッコイイか・・・
「ところで、大界王様?」
「うむ?」
「どうやって、大界王拳を使うんですか?」
「それは時が来れば己で理解できるようになるじゃろう・・・」
「つまり・・・今は?」
「使えんな・・・」
「サイヤ人戦に間に合いませんよ!!」
「フッ・・・」
大界王様は意味ありげな微笑で俺に目で語りかけてきた気がした・・・
(ヤムチャよ・・・言ったであろう・・・私に出来るのはここまでだ)
「大界王様・・・お時間でございます」
大界王様の僕であろう人が横で本らしきモノを手に
恐る恐る口を挟んだんだ・・・
ああ、俺のヘタレを治す旅はどこへ行っちまうんだ?
「だ、大界王様!!俺のヘタレを治す事が出来る方法は!!
もう、もう無いんですか!!」
大界王様は、無言で背を向けながら・・・
「界王神様なら・・・可能やもしれぬのう・・・」
(もっとも・・・あの方も・・・ヘタ・・・)
大界王様は何か思い出し笑いをしていたようだが
界王様にこう言ったんだ・・・
「北の界王よ・・・ヤムチャを連れて界王神様の聖域へ向かいなさい」
「しっ、しかし!たかが人間のヤムチャを界王神様に会わせても!?」
こいつ、俺のことを師匠と呼びながらも・・・こう言う所では
やっぱり見下しやがるのな・・・
そんな事を考えながら、界王神様がどんな方なのか正直不安で
堪らなかった・・・
そして、その予感が命中しちまうなんてなぁ・・・
界王様に連れられて聖域に向かう途中に、界王様に聞いてみたんだ・・・
「なぁ、界王様。界王神様ってどんな人なんだい?」
「ばっ!馬鹿モンッ!!」
「よりによって、界王神様に人とはなんだ人とは!!」
「そんな事を聞かれたら、ヘタレ云々どころか蒸発させられるぞ!!」
ここまで界王様が怒るってことは・・・よっぽどすげえ人なんだなぁ。
「私が・・・どうかしましたか?」
「かッ、界王神様!!?」
界王様は完全に萎縮しちまってる・・・
俺は逆に、ここまで偉いサンだと・・・もうどんな対応をすれば良いか解らなかった
「界王神様!!オレ・・・じゃなかった。私のヘタレを治して下さいッ!!」
「無理ですッ!!!!!!!!!!!!」
思いっきり否定された・・・しかも語尾まで強調して・・・
正直、もうワケがわからん!みんなして俺をからかってるのか?
「ど、どうして・・・無理なんです・・・か?」
俺はもう、絞るように声を出しながら恐る恐る聞いてみた・・・
まさか、界王神様の力を超えるほど・・・
いや!!そんなわけない!界王の神様なんだ!
どんなことでも出来るはずサ!!
ひたすら、偉いサン方にダメ出しを喰らった俺は
いつの間にか、結構ポジティブな考えを持っていたようだ・・・
そして・・・
驚愕の言葉が、界王様の唇から溢れたんだ・・・
「ワタクシもヘタレだからですッ!!!」
正直・・・こんなオチってひでえよ・・・
俺の涙は・・・もう枯れて零もしれなかった・・・
「ヤムチャさん・・・とおっしゃいましたね?」
「私から・・・界王神拳を習ってみませんか?」
「戦闘力を100万倍にすることが出来ますよ?」
「イイッ!!?」
「ひゃ、ひゃくまん・・・ですか?」
半ばインチキじゃ無いだろうかと言う一抹の不安を抱きながら
俺は、恐る恐るお願いしてみることにした・・・
「是非・・・修行をつけてください・・・」
「イイでしょう・・・アナタは私に匹敵するヘタレですからね・・・」
「ヘタレ同士、仲良くしようじゃありませんか!!」
満面の笑みで、界王神様は俺に近づいてきた・・・
ってか、その前に界王様は帰っちまったらしい・・・
そうだよな・・・俺だって帰りたいもんな・・・
「ヤムチャさん・・・アナタはなかなか筋が良さそうですね・・・」
まさか、界王神様に誉められるとは思っていなかった俺は・・・
「ホントですか!!有り難うございます!!」
大声で、界王神様に礼を言いながら修行のことを切り出したんだ・・・
「そうですね、先ほども言ったようにアナタはなかなか筋が良い・・・」
「まぁ、2億6000万年も修行すれば・・・界王神拳を使えるでしょう」
「・・・」
「・・・」
「界王神様・・・一つ質問してもよろしいでしょうか?」
「なんですか?ヤムチャさん?」
「地球人の寿命をご存じ・・・ですか?」
「ああ、あの辺境惑星の生物ですか・・・あまり詳しくは存じませんが・・・」
「だいたい10億年ぐらいですか?」
俺は・・・俺はこの時ほど神様という存在を憎いと思ったことは無かったよ・・・
俺は、界王神様に人間の寿命を伝えると・・・
「みじかッ!!ゴミ並ですね!」
これも・・・悪気は・・・無い・・・のか?
片や界王神・・・片やしがない人間・・・
同じヘタレでも、この扱いは無いじゃないか!神様!!
おれは、お願いした神様以上の存在である界王神様を忘れて
神に祈っていた・・・
「そうですか・・・その寿命だと・・・」
「そうだ!ゼットソードはどうですか!?」
ゼットソード・・・?
たぶん、何のことか解らない顔をしていたんだと思う
界王神様が説明をしてくれたんだ・・・
えーと、説明をまとめると・・・
ゼットソードってのは、この聖域にあるソードで
それを引き抜けば、凄い力を得ることが出来るそうだ・・・
俺だって昔は、青竜刀だって扱っていたんだぜ?
剣の一本や二本・・・
界王神様に連れられて、ゼットソードの有る場所に
連れて来て貰ったのは良いんだが・・・
「おぉ〜、あれかぁ〜!」
あった、確かに剣はあった・・・しかも仰々しく
大きな岩の柱のさきっちょに突き刺さっている
「あれを抜けば良いんですね?」
界王神様に、念を押して俺はゼットソードの元へ舞空術で
飛んでいったんだ・・・
後ろで、意味深げな微笑みを浮かべている界王神様に気が付かずに・・・
「ど〜れ!!いっちょ軽く抜いて・・・」
・・・
「フンッ!!」
・・・
「ぬぅんッ!!」
・・・
「ぬぉりゃッ!!」
・・・
ビクともしねぇ!!・・・こりゃ参ったぜ・・・
パン、パン、パン、パン
界王神様が拍手をしながら、こちらに歩いてくる・・・
「私でも何億年も挑戦してますが、少しも動きませんからね・・・」
「まぁ、ヤムチャさん・・・頑張って下さい・・・」
口調とは、うってかわって楽しそうな笑顔に少々ムッっとしながらも
どうしようもない現状に頭を抱えている俺だった・・・
しっかし、界王神様も・・・
思ったより、性格が悪いんじゃねえのか?
顔も・・・むっつりだしな・・・顔色も悪いし・・・
あれ?
界王神様の顔が引きつったぞ・・・?
俺、声に出してないよな?
界王神様のモヒカン〜
界王神様のチビ〜
界王神様のヘタレ〜
俺は、そう考えてみたんだが・・・
あ!こりゃいかん!今度は青筋が立ってる!
界王神様は思考が読めるのか!
おれは、思いつく限りの美辞麗句と賛辞を頭に思い浮かべて
界王神様のご機嫌を取ることに三日もつかっちまったんだ・・・
ゼットソードを抜くことを決めて二週間
ゼットソードはまったく動く気配すらせず
俺の根性が抜けかかってきた今日・・・
界王拳を使って挑戦をすることにした・・・
「といっても、界王拳を使って抜くことが出来るなら
こんなに苦労はしないんだがなぁ〜」
ひとり、そうボヤきながら
すでに日課となった、ゼットソードの前に立つ・・・
界王神様は、飽きもせずに俺の苦闘を眺め続けている
「うぉぉぉお〜!!」
「界王拳、2倍だー!!」
ゴゥッ!!赤いオーラと共に気が体を駆けめぐり
ゼットソードは・・・!!
・・・
抜けない・・・
「2.1倍!!・・・2.2倍!!・・・2.3倍!!・・・2.4倍!!」
「当社比2.5倍!!」
界王様ならきっと爆笑してくれただろう
苦し紛れのボケをかましつつ、倍率を上げていく・・・
「3倍だぁ〜!!!」
その時・・・ゼットソードが!!
次回、ヤムチャの咆哮!!セットソード未だ動かず・・・
「ハァッ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・」
「畜生・・・俺の最高の界王拳を使ってもビクともしやがらねぇ・・・」
こうなれば・・・限界ギリギリの界王拳を使うしかねぇな・・・
体に負担がかかるが・・・ここままじゃ埒があかねぇ・・・
・・・その頃・・・界王神様は・・・
「キビトさん・・・あの地球人はなかなか頑張りますね」
界王神は自分の部下であるキビトににこやかに訪ねていた
「ただの悪足掻きにしか見えませんが・・・」
キビトはヤムチャの事が気に入らないのだろう
身の程知らずが・・・そんな顔をしてヤムチャの方を観ている・・・
「キビトさん・・・彼は確かにヘタレ人間です・・・しかし・・・
こう・・・変わったエネルギーを感じませんか?」
「しかし、歴代の界王神が挑戦して成し得なかった
ゼットソードをたかが地球の人間ごときに抜くことができるでしょうか?」
「それはどうでしょう?
彼は、最後の賭をするみたいですよ?」
界王神はヤムチャの方に向き直り・・・
目を細めながら呟いた・・・
「界王拳の限界に・・・体が保てば良いが・・・」
「ふんッ!!」
「界王拳!!3.1415926535 8979323846 2643383279 5028841971倍だぁ〜ッ!!」
かなり強そうな倍率に見えるが、実際は3.1倍少しである・・・
しかし、少なくともヤムチャにとっては命を削った界王拳なのだッ!!
「ぬ、ぬぉぉぉぉ〜!!」
ビキッ、ビキキキィッ!!
しかし、現実は非情かな・・・
ヤムチャが限界を出し尽くした界王拳でもゼットソードは動かず
ただ、足下の岩をへこませヒビを入れただけであった・・・
「フンっ!たかが地球人!界王神様、所詮あの程度の男ですよ・・・」
キビトが鼻を鳴らし界王神に意見を述べる
その時・・・界王神の目に光が宿った・・・
「チクショウ〜!!」
ヤムチャが悔しさのあまりに、地面を殴った・・・
ピシィッ・・・!!
「なんで抜けねぇんだぁぁあぁぁ!!」
「・・・あ?」
今、地面が・・・割れたよな・・・少し・・・
「・・・」
やってみるか・・・ダメで元々だ・・・
「・・・・・・・・スゥ〜・・・・・・」
「つぇぇええいッ!!狼牙風風拳!!」
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!
限界一杯の界王拳を使用した狼牙風風拳は・・・
ゼットソードではなく・・・
その地面を抉り出した!!少しずつではあるが・・・しかし確実に!!
「バッ・・・バカなっ!!?」
キビトは驚愕の顔でヤムチャの行為をみつめ・・・
界王神は・・・まるでこうなることを予測していたかのごとく
だた、ヤムチャを見つめるだけであった・・・
「おお!!いける!!いけるぞッ!!」
さながら骨を掘り出す狼の如く、ヤムチャは地面を抉っていく・・・
そう・・・ヤムチャの考えは・・・
剣が抜けないなら、刺さっている地面を破壊して剣を取り出す・・・
まさに、人類の英知が界王神星の常識を打ち破った瞬間でもあった・・・
(と、ヤムチャの脳内でナレーションは流れていた・・・)
「あの男が・・・あの男がゼットソードを・・・」
キビトはただ現に今起きている・・・歴代の界王神の誰もが成し遂げることが
出来なかった事実を・・・みつめていた・・・
そして、小一時間が経過した頃・・・
「ゼットソードを抜いたぞ〜!!」
なんとも嬉しそうな、狼の咆哮が界王神星を揺るがした・・・
「界王神様〜!!俺、やりましたよ〜!!」
ヤムチャが界王神に向かって、思いっきり手を振っている
そして・・・
「あっ!!ヤムチャさん危ない!!」
界王神がそう叫ぶのと
ほんの少しのバランスで刺さっていたゼットソードが
ヤムチャの足下に倒れるのと同時だった・・・
「あんぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ヤムチャはお留守な足下を抜け落ちたゼットソードの直撃で
潰されていた・・・
「よかったですね、ヤムチャさん!!これで足下がお留守になりませんよ!!」
たぶん、この事態まで予測していた界王神様は満面の笑顔で
ヤムチャに叫んだのであった・・・
「冗談は良いから、はやく助けてくださいよ〜ッ!!」
俺は半ベソをかきながら、界王神様に助けを求めた
「・・・むぅ、冗談などでは無かったのですが・・・」
「キビトさん、助けて差し上げなさい」
キビトは嫌々ながらも、主人である界王神には逆らえず
ヤムチャの元へ飛び、ゼットソードを持ち上げようとした・・・が?
「ぐっぐぎぎぎぎッ・・・ハァッ・・・ハァッ」
「界王神様、無理です・・・」
「ふうむ・・・足を千切りますか・・・」
界王神様が恐ろしい事を言ってのけたとき、俺は正直半泣きになったぜ?
いや、むしろ泣いたね・・・
「ハッ・・・」
言うが速いが、キビトは俺の足を手刀で切り落としたんだ・・・
「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁ!!」
界王神星に、ゼットソードを抜いた勇者の叫びが響き渡った・・・
俺がゼットソードを引き抜いてから三日・・・
俺は千切れた足をキビトさんに回復で繋げて貰い
(正直、これをして貰うまでは俺の人生は終わったと思ったぜ・・・)
今では、ゼットソードを使った修行をしている
最後にキビトさんが、こんなお留守な足は観たことが無いとか
呟いてたけど・・・そんなに俺の足は酷いのか・・・?
「ヤムチャさん〜、剣を持ち上げることはできましたか〜??」
界王神様が俺に毎日聞いてくる・・・
ゼットソードを持ち上げる訓練で俺は界王拳も少し上達した・・・
なにせ、界王拳を使いながら気を抜くとスグに足下に剣が落ちるからな・・・
にしても、こんなんでヘタレが治るのか?
サイヤ人が来るまでに時間が無いってえのに・・・
ゼットソードの修行から2ヶ月・・・
俺は、軽快に・・・とまでは行かなくても
なんとか振り回せるぐらいにはゼットソードを扱えるようになっていた・・・
「界王神様〜!本当にこれでヘタレが治るんですか〜?」
俺はゼットソードを振り回しながら、界王神様に日頃の疑問をぶつけてみた
「言い伝えでは・・・そう聞いているのですが・・・」
界王神様は考え込んでいるようだ・・・一応真剣に・・・
「そうだ・・・ヤムチャさん!!カッチン鋼を斬ってみましょう!!」
「これさえ有れば、全宇宙の何でも斬ることが出来ますよ!!」
界王神様は、誰も意義のないナイスアイディアとばかりに
俺の答えも聞かずにカッチン鋼やらを飛ばしてきた!!・・・思いっきり!!
ポッキーン!!
なんとも、耳にキーンと来る音を残しながら
ゼットソードは哀れ中腹から見事に真っ二つに折れてしまった・・・
俺と界王神様は、しばし呆然としていたんだが・・・
「キビトさん!!!アナタがカッチン鋼を試せと言うから試したら
ゼットソードが折れてしまったではありませんかッ!!!」
いきなり、界王神様がキビトさんに向かってキレだした!!
「いえ、界王神様・・・私は何も・・・」
キビトさんは、突然降りかかった災難に賢明に立ち向かったようだが・・・
「ええいッ!だまらっしゃい!!アナタの顔など見たくもありません!
今すぐどこかに消えておしまいなさい!!」
・・・界王神様・・・ひでぇ・・・
俺は、キビトさんを哀れみながらキビトさんが去るのを見つめていた・・・
「うぉっほん・・・」
界王神様の後ろにはいつの間にか一人の爺さんが突っ立っていた・・・
「誰・・・?」
あんな爺さんここに居たっけ?
俺は脳内で1000人のヤムチャ会議を行い結論は生き別れの界王神様の父
という結論に落ち着いたが・・・
「ワシは十五代前の界王神じゃよ・・・」
爺さん・・・じゃなかった。十五代前の界王神様の発言でヤムチャ会議の
結論はまったく無意味な物となってしまった・・・
とりあえず、十五代前の界王神様・・・めんどくさいから老界王神様と呼ぶが
老界王神様によると・・・昔に老界王神様の能力を恐れた敵が
老界王神様をゼットソードに封じ込めたそうだ・・・
ちなみに、老界王神様の封印を解いたと言うことで
キビトさんは呼び戻されていた。<キビトさんは何も悪いことはしてないのだが
「一体、老界王神様の能力とはどんな力なんですか?」
俺は、恐る恐る老界王神様に質問をしてみた・・・
「聞きたいか・・・?」
「是非!!」
「では、教えてやろう・・・ワシの能力とは・・・
パワーを引き出す能力じゃ・・・」
も、もしかしてこれは・・・!!
「老界王神様!!ヘタレを、俺のヘタレを治すことは出来ますか!?」
老界王神様はニヤリと笑うと・・・
「あったりまえじゃ!ワシにとってはそんな事、造作も無いわい」
俺は・・・ついにその言葉を聞くことが出来たんだ・・・
「で?どうすればいいんですか?」
俺のヘタレが治ると思えば、気分もなんとなく晴れやかな気がしてくる・・・
どんな修行でも耐えてみせるさ!!
「まぁ、そこに座れ・・・」
老界王神様に言われるままに俺は腰をその場に下ろして
「どんな修行をするんですか?」
そう聞いてみた・・・
「ん?お主はそこに座ってるだけでええ」
座ってるだけ?それだけでヘタレが治るのか?
神々の間をたらい回しされてきた、俺は一抹の不安を感じながらも
老界王神様の話を信じて座ることにする・・・
・・・が、老界王神様は俺の周りを踊ったり
俺の向かいに座りながら、漫画を読み耽ったりと・・・
アナタはホントにカミサマデスカ・・・?
俺は正直、不安でたまらなかった・・・
「う〜む・・・」
老界王神様が俺の目の前で踊り続けて丸一日・・・
ヘタレが治ってきた〜!治ってきたぞ〜!!!
な、実感は・・・全くない!!!
「老界王神様・・・」
「ん?なんじゃい?」
「私のヘタレは何時治るのでしょう??」
「お?おぉ、とっくに終わっとるぞ。」
「・・・は?と申しますと今踊ってらっしゃるのは?」
「ああ、久々に封印から解放されたので体のウォーミングアップじゃよ!
かっかっかっかっか!!」
「それにな・・・」
「お主の能力の上限も上げておいてやったわい!」
「ほ、本当ですか!!」
「あったりまえじゃ〜!その代わり・・・」
「・・・代わり・・・?」
な、何を代償に取られるのだろうか・・・
若さとか、寿命とか・・・まさか金じゃないよな!?
俺は一人、まだ見ぬ要求に脅えていると・・・
「今度、ワシを合コンに招待せい・・・」
「・・・」
「嫌かの?嫌ならすぐにでもヘタレに戻してやるぞ。」
「い、いいえ〜!とびっきりの可愛いコを集めておきますよ!」
「そうか、そうか!なら良し!!」
界王神様とキビトさんは複雑な表情で、こちらの様子を見つめていた・・・
俺の脳内で、武天老師様、神様、老界王神様をメンバーに
合コンのセッティングを考えながら、俺は悟空の事を思い出した・・・
「界王神様〜!!」
「ん?なんですか?ヤムチャさん?」
「界王神様は何でも出来ますよね??」
「それは勿論です、界王神の私に出来ない事は何もありませんよ」
「何せ私はフリーザを一撃で倒せますよ・・・」
フリーザって・・・誰?
まぁ、界王神様が一撃で倒せるってんだからウーロンレベルだな(笑)
ははははは・・・おっと・・・
「いえ、一人の人間を生き返らせて貰いたいのですが・・・」
「その者の名前は?」
「孫悟空と言う、地球育ちのサイヤ人です」
「よろしいでしょう・・・」
「かっ、界王神様!!界王神様のお命をたかが
地球人にくれてやるなどと!!」
いきなりの俺の提案に、キビトさんがあわてて口を挟む・・・
しかし・・・
「キビトさん・・・いつ私の命を孫悟空にあげると言いましたか?」
「・・・は?」
「キビトさん!アナタの命を分けて差し上げなさい!!」
「えっ!!いや、しかし!!」
「それとも、何ですか?界王神である私の命を分けろと言うのですか!」
キビトさんは、泣きそうな顔をしている・・・
正直この界王神様に仕えるのは、もの凄い重圧なのかもしれない・・・
「はっ・・・わかりました・・・」
俺がそんなことを考えている間に・・・キビトさんは折れた・・・
「一億年も差し上げれば良いですかね?」
他人事の界王神様は、楽しそうに俺に語りかけてくるが・・・
「いえ、90年もあれば・・・十分です」
「たった、それだけで良いのですか?つまらないですねぇ」
「・・・」
キビトさんは、もう何も言わず・・・ただ静かに座っていた・・・
「孫悟空は生き返りましたよ、ヤムチャさん」
おれは90歳老けたであろうキビトさんを横目で見ながら
界王神様とキビトさんに礼を述べた。(特にキビトさんに)
「さて・・・じゃあ、俺は行きます!!」
「老界王神様!界王神様!キビトさん・・・お世話になりましたッ!!」
「キビトさん、北の界王星まで送って差し上げなさい」
「はっ・・・カイカイ!!」
俺は、界王神界から消える瞬間に界王神様が何かこちらに
叫びながら手をこちらに親指を立ててる姿を見た・・・
声は聞こえなかったが・・・なんとなくその言葉がわかった気がした・・・
それはたぶん、俺が言いたかったことと同じだろうから・・・
時は少し戻って界王神界・・・
キビトがヤムチャを送り届ける様を眺めながら・・・界王神は・・・
「ヤムチャさん・・・お前がヘタレナンバーワンだ・・・!!」
・・・ヤムチャが言いたかった事と、界王神が言ったこと・・・
「すいません、キビトさん・・・」
「うむ?」
「悟空を生き返らせるために、キビトさんの命を分けて頂いて・・・」
「気にするな、界王神様の命令は絶対なのだ」
「でも、キビトさん・・・あの人の下に仕えるのは・・・大変ですね・・・」
その時、キビトさんの目にキラリと何かが光った気がした・・・
「ヤムチャ殿、私からの贈り物だ・・・」
そう言って、キビトさんが取り出したのは亀仙流のブーツだった。
「これは?」
「カッチン鋼で編み込んだブーツだ・・・お主のお留守な足下を護ってくれる
良き相棒になってくれるだろう・・・」
「もっとも、老界王神様に強化して頂いたお主ならこんな物が無くとも
十分に戦えると思うが・・・」
「いえ、喜んで頂きます。」
「ヤムチャとキビトの間に奇妙な友情が生まれつつあった・・・」
「界王星に着いた・・・ではヤムチャ殿・・・御達者で・・・」
「キビトさんも・・・」
「カイカイッ!!」
キビトさんは、どう考えてもギャグとしか思えない台詞を残して
界王星から去っていった・・・
「おんやぁ〜?オメエは・・・天津飯!やっぱり天津飯だ!!」
「違うッ!!俺はヤムチャだ!ヤムチャだよ悟空!!」
「冗談、冗談だよ〜」
「オラも界王様にボケを習ってみたからな〜」
「どうだ?ビックリしたか?」
俺は、痛む頭を抱えてしばらく界王星の地面に座り込んだ・・・
悟空の話によると、俺が界王星を旅立ってから
毎日、界王様のギャグを習っていたそうだ・・・
「悟空・・・お前、今の界王拳の倍率は何倍だ?」
「5倍・・・かな?体に負担がかかっけど6倍か7倍はいけるかもしれねぇ」
「そうか・・・俺もお前と同じぐらいだな・・・」
「にしても、オメエがオラを生き返らせてくれたのか?」
「ああ、界王神様に頼んで特別にな・・・」
おれは悟空に、生き返った経緯を手短に説明した後に
俺は、久しぶりに会った界王様に挨拶を述べると
サイヤ人襲来まであと何日か聞いてみた・・・
「三日じゃな・・・」
「イイッ!?」「ええっ!?」
俺と悟空が仲良くハモって驚いていると界王様が
「お主達なら、三日でも帰れるじゃろう・・・」
「悟空、お前は先に帰れ!俺はキビトさんに飛ばして貰う!」
「わかった、ヤムチャ!!オラが帰るまでみんなを守ってくれ!!」
「ああ、任せとけ!!」
くぅ〜・・・俺もついにヒーローっぽくなってきたぜ〜
一人で感慨に耽りながらも界王神様に頼んでキビトさんと
交信をして、キビトさんに界王星に来て貰った
「すいません、キビトさん・・・」
「なに、寿命を90年取られたことに比べれば容易いことだ・・・」
「いぇっ!?」
「冗談だ・・・」
「では・・・下界のカメハウスなる所で良いのだな?」
「はいッ!!」
「ああ、それと・・・」
「合コンをするときは、私も呼んでくれ・・・」
キビトさんは、また冗談か本気か解らない難問を問いかけて
「カイカイッ!!」
俺をカメハウスへ送ってくれた・・・
「たっだいまぁ〜!!」
俺は理由はどうあれ、皆に無断でドラゴンボールを使って
界王星に修行に行った・・・上手く謝ろうと明るいノリでカメハウスへ
乗り込んだのだが・・・
「おお〜ヤムチャ!!良く帰ってきたな」
カメハウスに居たのは武天老師様一人だった・・・
「はい、武天老師様もお元気でなによりです」
「ところで・・・皆はどこへ?」
「ああ、神様の所で修行をつけてもらっとるよ」
「そうですか・・・」
「お主も、大分修行を積んだようじゃな・・・」
「ええ・・・それとサイヤ人があと三日で来ます・・・」
俺は武天老師様に手短にサイヤ人襲来と悟空の復活を告げた。
「なッ!!なんじゃとッ!!」
「後一ヶ月はあるはずじゃぞっ!?」
「ええい、ヤムチャ!急いで天界へ行き皆にしらせい!」
「はいッ」
俺はまだ見ぬサイヤ人との戦いに少し心を躍らせていた・・・
「ヤムチャ!!」
天津飯、クリリン、餃子が揃いも揃って同時に声をかけてきた・・・
「貴様ぁ!貴様のせいで孫は生き返られなくなったんだぞ!!」
天津飯が俺の襟首を締め上げてガクンガクン振り回す。
「ちょっ!やめっ!天津飯!ぐふっ・・・」
「天津飯さん、やめてください!ヤムチャさんがせっかく帰ってきたんじゃないですか」
「そうだよ〜、天さん・・・やっちゃえ!」
五分後・・・やっと落ち着いた天津飯に修行の事(全てではない)と悟空の事を話すと
とりあえず、こいつらにもサイヤ人が後三日で来ることを伝え
荒野で三日後に落ち合うことにした・・・
ピッコロとは連絡がつかなかったのだが・・・
まぁ、アイツなら大丈夫だろう・・・
クリリン、天津飯、餃子のハゲトリオを後にしつつ
俺は神殿の方へ向かった・・・
「神様・・・」
「ふぅむ・・・良き目をするようになったな・・・ヤムチャよ・・・」
「すべて、貴方の御陰です・・・」
「では・・・お主の戦いをここからじっくりと見せて貰うとしよう」
俺は神殿から出て空に目を向けた・・・
雲の上にある神殿の空にはただ一面の青い空のみが広がっている・・・
そしてその向こうにはサイヤ人が居るのだ・・・
さぁ・・・かかって来やがれ!!サイヤ人!!
俺は太陽に向かって拳を突き出すと、静かに闘志を燃やし始めた・・・
時は過ぎて・・・
サイヤ人到着の日の荒野・・・
「ピッコロさん・・・あの人の気大きいですね〜」
悟空の息子が俺の方を見ながら横にいるピッコロと話している・・・
「フン!!気だけデカくても戦力になるかわからん!」
ピッコロはピッコロで、まだ俺の事を信じていないらしい・・・
「ねぇ、ヤムチャさん?俺たち勝てるかなぁ??」
半ばビビッた顔をしながら、クリリンが不安げに俺に尋ねてきた
「ああ、悟空もこっちに向かっているし勝てるだろう」
「そ、そうですね!勝てますよね!」
「それに・・・お前も特訓して技を開発したんだろ?」
「えぇ〜?ヤムチャさん知ってたんですか?」
「お前の気がだいぶ練れてるからな・・・わかるよ」
「ヤムチャさんも一年前とは別人みたいですよ〜」
「まぁな、これでも大変な修行をくぐり抜けてきたんだぜ?」
俺は軽口を叩きながら、界王様のギャグの事、界王神様のヘタレの事
正直苦々しい思い出を思い浮かべながらクリリンと話していた。
「っツツツツツ・・・」
「どうしたんですか?ヤムチャさん?」
「急に腹が・・・イツツツツ・・・」
俺はうずくまりながら、必死に腹を抑える・・・
周りからの冷たい視線が俺に突き刺さる・・・
ピッコロなんか、やはりな・・・こんなヤツは役にたたん!って顔してやがる・・・
「イツツツ・・・なんか悪い物喰ったかな・・・イツツ」
俺はあまりの腹痛に顔を上げた時に・・・
俺は目があった・・・餃子と・・・
「餃子〜!!!!」
俺に向けて、超能力の構えを取っていた餃子が
突然声をかけられてビクッと構えを解くと同時に腹痛は治まった・・・
「貴様、髪の毛を抜かれたいかァ〜〜!!」
「ち、ちがう!サイヤ人戦の前に超能力のウォーミングアップしただけ」
顔面蒼白になった餃子が(元からだが)必死に弁明しながら
天津飯の後ろに隠れる・・・
「ヤムチャよ・・・俺が餃子に指示したのだ・・・」
「失望したぞヤムチャ!!餃子如きの超能力で腹痛を起こすなど笑止千万!!」
「天さん、如きとはヒドイよ・・・」
Z戦士達の心はバラバラになりかけていた・・・
「来たぞッ!!」
チームの中で一番まともな位置になりつつあるピッコロが
空を見上げた!!
ズドォォォン!!
サイヤ人達のポッドが大地を抉り目の前に落下してきた。
プシュゥゥゥゥ・・・
「あれが・・・サイヤ人・・・」
ピッコロを除いて、サイヤ人を見たことが無い俺たちは
生サイヤ人を食い入るように見つめていた・・・
そして・・・出てきたのは・・・
「ふん、ご丁寧に俺たちを出迎えに来てくれてるぜ?ベジータ」
「どいつもこいつもゴミ揃いってとこか・・・」
ハゲとチビだった・・・
小さい方のサイヤ人が俺たちに向かって叫んで来た・・・
「貴様ら!!ドラゴンボールを知っているか!!!
貴様らがドラゴンボールを差し出せば、命だけは助けてやろう!!」
「ふざけるなッ!!誰がお前達に教えるかッ!!」
威勢の良いクリリンが同族嫌悪のハゲサイヤ人に吼えかかった!!
「ハッ!じゃあ貴様から片付けてやろう!!」
ちなみに、ハゲのサイヤ人も同族嫌悪でクリリンが嫌いらしい・・・
というか・・・俺らのチーム、悟飯と俺以外ハゲじゃないかッ!!
いかん!味方が危ない!!
そのとき・・・
「やめろナッパ!!」ビクッ!!「す、すまねぇベジータ・・・」
小さい方のサイヤ人(たぶんベジータ)がハゲ(たぶんナッパ)を制止した・・・
あのベジータとか言うヤツの方が・・・強いのか・・・?
貴様ら・・・ゲームをしよう・・・
ベジータとか言うサイヤ人はそう提案してきたんだ・・・
「しめたッ!!良いなお前ら!孫のヤツが戻るまでゲームとやらで
なんとか時間を稼ぐんだ!!」
ピッコロが俺たちに力説しながら作戦を立てていた頃・・・
「おい、ナッパ!!栽培マンは何粒ある?」
「6粒だ・・・丁度あいつらと同じだな・・・」
「この土なら、イイ栽培マンが育つぜベジータ・・・」
ナッパが何か種を植えようとしたとき・・・
俺の頭に、何かヤバイと直感が知らせた・・・
こう、キュピーン!!と・・・
「波ぁぁッ!!」
俺は種埋め、5秒前の体勢に入っていたナッパと栽培マンとやらの種に
エネルギー波を放っていた・・・
「うぉぉぉぉ〜!!」
ナッパの叫びと共にナッパの姿が光に呑まれていく・・・
「凄いや!ヤムチャさん!ゲームに乗ると見せかけて不意打ちだ!」
クリリンが微妙に勘違いしながら解説をしていた・・・
「貴様ぁ!!孫のヤツが来るまでに時間稼ぎをすると言ったろうが!!」
ピッコロのヤツが、俺の胸ぐらを掴んで揺さぶる。
「い、いや・・・何か嫌な予感がしたんだ・・・
たぶん、栽培マンとやらと戦っていたら誰か死んでいた・・・そんな気がしたんだ・・・」
「へっへっへ・・・こいつはおもしれぇ!!」
砂煙の中から、プロテクターが半壊して半裸のナッパが出てきた・・・
「ウ、ウソだろ・・・今のはヤムチャさんの全力のエネルギー波だったはずだ・・・」
クリリンが後ずさりながら完全に解説役に回っていた・・・
「まずは・・・貴様だ!!」
俺は身構えながら、ナッパに向けて意識を集中しつつ
界王拳の気を練り始めていた・・・
刹那!!吹っ飛んだのは悟飯だった!!
俺も含めてZ戦士はナッパが俺に向かってくるとばかりに思っていた為に
悟飯はまさにノーガードだった・・・
「悟飯ーー!!」
ピッコロが悲痛な叫びと共に悟飯に駆けつける!
(あの野郎・・・いつの間にか甘いヤツになっちまったな・・・)
悟飯は幸い息があるようだが、しばらく動けなさそうだ・・・
「ぐふふふふ・・・トドメを刺してやる!!」
「爆裂魔光砲ーーーーーーーーーーーーー!!」
ピッコロの放った純粋なエネルギーはナッパを確かに飲み込んだ・・・
しかし・・・
爆裂魔光砲はナッパを半裸から全裸寸前に追い込んだだけであった・・・
黒いパンツ一丁になったナッパ・・・
「相当早死にしたいらしいな・・・」
チィッ!ここからじゃピッコロの所へ飛ぶのが精一杯だ・・・
悟飯とピッコロを助けるには間に合わん!!
「死ねぇいッ!!」
ナッパの口から放たれた閃光ががまっすぐに悟飯を包もうとする・・・
その時、ピッコロが悟飯の前に立ちはだかった!
いかん、このままではピッコロが死んでしまう!
その時・・・俺の頭に・・・閃きが起きた・・・
「キビトさん!技を借ります!!」
俺、そしてピッコロと悟飯・・・
ナッパの閃光に3人が呑まれた後に・・・俺たちは生きていた・・・
呑まれる瞬間・・・
界王拳でなんとかピッコロの元に辿り着いた俺は
ピッコロの首をキビトさん直伝の手刀で切り落として
ピッコロの頭部と悟飯を守ったのだ!!
・・・体は真っ黒に焦げついたが・・・
「ぐふふふふ・・・しつこい奴らだ・・・グァパッ!!」
「チクショウ!二発目を撃つつもりかっ!!」
解説クリリンが分かり切った事を大声で叫んでいる頃・・・
「早く体を再生しろーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
「アホかーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」
俺とピッコロの悲痛な叫びが荒野にこだました・・・
俺は天津飯達にピッコロ(頭)と悟飯を放り投げると
ナッパのエネルギー波を界王拳でかわしながら
ナッパの後ろに回り込んだ・・・
「フッ・・・貴様の攻撃なんざ狼の前じゃ止まって見えるぜ!!」
チクショウ!もっとスマートに決めるはずがピッコロ達のせいで
ギャグになっちまったじゃねぇか!
俺はナッパを目の前に余裕で考えているとき
「ベジータ!コイツの戦闘力はいくつだ!!」
「今は4000だが・・・さっき一瞬だが8000まで上がったな・・・」
「なに!?8000だって!?壊れてるんじゃねえのか!?」
ナッパは明らかに狼狽しながらベジータに叫んでいる・・・
話から判断すると、界王拳二倍の時点では俺はナッパを超えてはいるが
ベジータとやらは8000以上の持ち主らしい・・・
「フン!!故障だと良いがな・・・」
「絶対故障に決まってらぁ!!」
あまりに、ベジータとナッパの会話が長いので
俺は、ナッパの足にローキックを入れてみた・・・
「ぐほぉ!!」
「足下がお留守だぜ?ナッパさんよ!!」
俺はこの台詞は必ず一度は言いたかった・・・
「かかって来な!ナッパさんよ!!」
「ふざけやがって!!ぶち殺してやる!!」
「死ぬのはテメェだ!狼牙風風拳!!!」
あ、死んだな(ヤムチャが)・・・<Z戦士全員の心の声
今!!Z戦士達の心が一つになった!!!