招集のヤムチャ
107 名前:招集のヤムチャ(1/6)[sage] 投稿日:03/09/30 17:21 ID:lmBd1KnM
「本題から言うが、俺が夜食べようと思って取っておいたプリンが、誰かに盗まれた」
荒野のど真ん中にある一軒家の客間。ヤムチャが客全員を集めて言った。
「ここは見ての通りヘンピな場所だから、外部犯の可能性はまったくない。
俺のプリンを盗った邪知暴虐傍癘ウ人極悪非道な窃盗犯は、このメンバーの中の誰かということになる」
ヤムチャはそういうと、にらみを聞かせて訪れていた客たちを見回した。
孫悟空、悟飯、チチ、ベジータ、ブルマ、トランクス、クリリン、18号、天津飯、チャオズ、ランチ、
亀仙人、ウーロン、ピッコロの計14人の客、そしてプーアルがヤムチャを見返す。
ヤムチャはその視線に圧倒されて目をそらすと、ごほんと咳払いをした。
「つまり、えーと、あれだ。
これから全員で話し合って、俺のプリンを盗った奴を突き止めようと思う」
「あんた……、まだやる気なの? いいじゃないプリンぐらいどうだって」
ブルマがうんざりした顔で言う。
すでにヤムチャは30分ほどの間プリンを捜して大騒ぎをしており、
それでも見つからなかったのでこうして全員を集めたのだった。
「いや、むしろさっさと終わらせてしまおう。こいつは何を言っても諦めそうにない」
ピッコロが言い、ヤムチャはわが意を得たりといった調子でうなずいた。
「よし、じゃあまず問題を整理するぞ。
ことの発端は、俺が日頃の感謝の気揩ソを込めてみんなを料理パーティに招いたことだった」
「そんなことはここの全員がわかっているだろうが! 俺たちはそのパーティに呼ばれてきたんだ!」
ベジータが突然怒鳴る。
彼の堪忍袋の緒は、すでに2,3本は切れていた。
「ま、まあ、こういうときは最初から考え直した方がいいんだ。急がば回れというじゃないか。
……ええと、俺は丹精こめて料理を作り、みんなを待っていた。
料理は玄関の横にある厨房に並べていて、そこには一緒にプリンも置いてあった。
厨房をチラッと見るだけで、プリンがあることは誰にでもわかるような状態だ」
「つまりヤムチャのセキュリティ意識が甘かったんじゃないか?」
ウーロンが言ったが、無視された。ヤムチャの説明は続く。
108 名前:招集のヤムチャ(2/6)[sage] 投稿日:03/09/30 17:30 ID:lmBd1KnM
「パーティに一番最初にきたのは、意外なことにベジータだった。
俺とプーアルは玄関まで出てベジータを出迎えた。
すぐにブルマたちも来るというので、俺とプーアルはそのまま玄関に待機していた。
ベジータの言ったとおり、ブルマとトランクスはすぐに飛空挺に乗ってやってきた。
ふたりを客間まで案内すると、すでにそこにはベジータとピッコロが座っていた」
「ミスター・ポポに、魔法v甍毯で直接客間に送ってもらったのだ」
ピッコロが補足説明をした。
「そして俺たちがしばらく客間で話をしていると、玄関がノックされた。
やってきたのは天津飯、チャオズ、ランチさんの3人だ。
3人を客間に案内して、10分ぐらい雑談をしていると、またノックがあった。
俺が玄関に向かおうとすると、天津飯も何故かついてきた。
何故かと尋ねると、トイレだと答えた」
「ちなみに小の方だ」
天津飯が聞かれてもいない補足説明をした。
「天津飯にトイレの位置を教え、俺は玄関に向かった。
ドアの前にいたのはクリリン、18号、武天老t様、ウーロンの4人だ。
客間に向かおうとするとちょうどその時、悟空、悟飯、チチさんの3人が瞬間移動で現れた。
これで招集した客が全員揃ったことになる。
いよいよ俺が真心込めて作った舌平目のワイン蒸しフライパンR風味の出番だ」
「なんというか、魚をブド