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612 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:03/06/04 23:33 ID:lVdUcd71
「ヤムチャ様!カモですよカモ!…何かこっちに向かって歩いてます!」
「何!? 久し振りの獲物だな…ふふ…」
「男のガキが一人か…カネなんぞ持ってそうにないな…」
「でもホイポイカプセルを持ってるかも知れませんよ」
「よし、プーアル!ジェットモモンガを用意しろ!」
「はい!」

 荒野の砂も余り沈まない程小さな男が、まるで何かを目指すかの様に黙々と歩いている。
精悍な顔立ち、エキセントリックな髪型。いやまず見る者を驚かせるのは彼自身の下半身
に纏わり付く様な、毛の生えた長い尾であろう。
「よう」
 長い黒髪、砂漠の盗賊、ヤムチャが声を掛けると小さな男は鋭く睨む。
「俺はこの荒野を根城にするハイエナ…ヤムチャってもんだ。ガキを相手じゃ様にならねぇが
生きて荒野を出たければ金かカプセルを」
「食い物をよこせ」
 男はヤムチャの声など興味がない。低く、少し恐ろしげな声の少年だ。
「根城があるなら、それくらいあるだろう」
「貴様、そんなに天国を旅行したいか」
 そう剣を抜くヤムチャを見詰め、少年は小さな頭で懸命にこの盗賊の戦闘能力を計った。
恐らく、勝てない。口惜しい自らの空腹。
 しかしヤムチャもこの男の鋭さと迫力に色を失っている。出来るなら戦いは避けたい。

613 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:03/06/04 23:39 ID:lVdUcd71
「俺は孫悟空」
 悟空は橙色の石を取り出し、ヤムチャに見せた。
「七つ集めると、何でも願いが叶うんだってよ。俺はこれが懐かしくて…こいつも俺も、きっと
違う星から来た。きっと宇宙の果てみたいな所から…俺は最強だ。今そうでなくともいつか必ず
そうなる。お前の様な小物を見るとムカツクぜ。欲しいものがあるなら殺して奪え」
「お前のような筋金入りの悪党を斬るのは刀の穢れだが、生かしちゃおけねぇな!」
「下らねぇって言ってんだろ、殺しに来い理由など要らん」
「バーカ、ウーロンの時みたいに行かないわよ!」
「ブルマ、出て来るな」
「ウーロン?」
 ヤムチャに付いて来ていたプーアルが反応すると
「知り合いか?食っちまったよぉ」
 と悪魔の様に少年は笑った。ヤムチャはこの悪魔から、あのブルマと言う娘を救いたいと思って
「よそ見するなっあれは俺の女だ!」
 悟空の凄まじい張り手の圧力にヤムチャは吹き飛ばされて一瞬意識を失うが、重心を保ち怯まず
豪傑の少年に突進して行った。