セルと戦士達の壮絶な戦いから数ヵ月後の西の都…
ヤムチャは街の繁華街でストリートファイターとなっていた
「さあ、誰かいないのか!オレに勝てたら10万ゼニーだ!」
路上の一部をロープで区切ったリンクとその周りの観衆にヤムチャの声がひびく
(プーアルやブルマ達にはこんな姿見せられないぜ、だがネックレスのためには金が必要だ)
ヤムチャは彼女の欲しがっているちょっと高級なネックレスのために金を稼いでいるのであった。
「おい、おまえやれよ!」
「じょうだんじゃないぜ、あいつは拳法の使い手だ!」
周りからはこのような言葉が聞こえ始め挑戦者も居なくなりつつあった。
(クソッ、手加減して戦ってるとはいえ30連勝以上もしてると
さすがにオレの強さがばれてしまったか?)
ヤムチャは思った以上に挑戦者が少ないことにあせっていた。
(まずいな…明日のデートまでにネックレスを買っておかないと彼女を悲しませてしまう、
ここは一気に稼ぐしかないな)
「よし、今から賞金を43万2000ゼニーに引き上げるぞ!最初の挑戦者はただで戦ってやるぜ!」
ヤムチャは手持ちの全財産を賞金に当てることで挑戦者を釣ろうとしたのだ
おおおお!
観衆からざわめきが起こる
(効果ありだな、やっぱりオレは頭も顔もサイコーだぜ!)
「オレがやってやる」
「よっしゃー!かかってきやがれ…ってベベベベベジータ!!」
突然のべジータの登場に驚きを隠せないヤムチャ
「騒がしいと思ったら、まさかきさまがこんなことをしているとはな」
ヤムチャは混乱しつつも作戦を練っていた。
(よりにもよってベジータだと?ふざけやがって!だがここじゃ気孔波は使えない、
となると接近戦用の技の狼牙風風拳があるオレが圧倒的に有利か!)
「よし、やってやるぜ!」
戦いのゴングが鳴らされた。
「悪いな、一気に終わらせるぜ!狼牙風風拳!!!」
野生の狼のスピードで飛び掛るヤムチャ
「フンッ」
しかしベジータは冷静に足払いをかける
状態の崩れるヤムチャ、そこに強烈なパンチが打ち込まれた
どかああああああん
吹っ飛ばされたヤムチャが壁に激突し崩れ落ちる、そして失禁
「ふ、雑魚が」
ベジータは周囲の歓声を無視しヤムチャに歩み寄る
ヤムチャは片手で股間を抑えつつベジータに賞金を渡し
「くそっ、操気弾さえ使えれば」
と言って去っていった
二日後
ヤムチャは街でばったりブルマとであった
「あら、ヤムチャじゃない、どうしたのその顔の手形、どうせ彼女にでもふられたんでしょ?
それよりねーベジータが突然ネックレスなんてくれたのよ、わたしびっくりしちゃった
ねえ、ヤムチャ聞いてるの?それでさー………………」