たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart9
元のスレッド
たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart9
- 1 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/28 21:25 ID:Q8+xd22Q
- たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart9
〜この世で一番お留守なヤツ〜
エーックス・・・
漫画界有数のヒット作品、ドラゴンボール。
その登場人物の内に他の追随を許さぬ最低のヘタレが居た。
そのヘタレに、わずかばかりでも活躍の場を・・・
しかし、そのあまりのヘタレさは人類の想像力の限界を遥かに超えていた。
あまりにもお留守な足元、雑魚キャラの自爆で道連れ、恋人を寝取られる甲斐性の無さ。
2ch中でヘタレの代名詞としてネタにされてゆく日々。
立ちはだかる「戦闘力のインフレ」という難敵。
誰もが「ヤムチャ」の2ch語化を覚悟した。
だが、そんなヤムチャにせめて妄想の中だけでも活躍させてやりたい…
少年漫画板と懐かし漫画板を荒野の狼が駆け巡る・・・!!!
ヤムチャを最もネタに使い、そして愛した彼らがこの困難に、立ちむかったのだ。
これは、少年漫画史上最も困難な創作に立ち上がった男たちの物語である。
前スレ
【たまにはヤムチャが活躍する語を考えようぜPart8】
http://comic2.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1047301408/
【公式サイト(更新停止)】
http://members.tripod.co.jp/yamcha676/
【小説倉庫】
http://yamuchayamucha.hp.infoseek.co.jp/yamucha/
【やむちゃんねるZ】
http://yamuchan.hp.infoseek.co.jp/
- 2 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/28 21:26 ID:Q8+xd22Q
- 賛同が得られてたんでこれも貼っておきます(少し改訂)。
ヤムチャからの提案 :02/12/20 13:24 ID:OcUFXt30
うやむやになったけど提案、過去レス参考にして
◎レスがほしいという作者さんも進んで他の作品をレスしよう!
◎批評・批判・叱咤激励・感想・アドバイスなどなど作品を読んで思ったことを何でも書こう
(でもただの叩きはやめようね)
※作者さんも少し叩かれたぐらいで「もう漏れは書かん」とか言ってヤムチャ化しないで下さいね。
煽り・叩きは2chではあたり前。
◎べた褒めもかまわないけど、無意味なランク付けは点数付けと同じ。たとえ一個人の意見としてもランク外にされた作者さんには失礼。
こっちよりこっちのがおもしろいと言われているようなものだから。
ランク付けしたかったら、作者さんへの気配りも忘れずに。
◎作品としては自己満足でいいと思うけど、やっぱり基本的に多くの人が見ていることを意識した方がいいんじゃないかなぁ。
作品の内容とかじゃなくて、作者の態度とかね(俺の意見。ただの)
↓2ちゃんの注意書きから転載
『まず、他人が見て面白いことを書きましょう。大勢の読者がいることを意識してください。』
- 3 名前:キャッチフレーズ :03/03/28
21:26 ID:Q8+xd22Q
- このスレは漫画「ドラゴンボール」のキャラ、ヤムチャを
題材にした小説を書いていくスレです。参加資格は特になし。
「ヤムチャ?ああ、あのヘタレでしょ?」
ほどの知識があれば、あなたも立派なヤムチャー。
小説のジャンルはバトル・ギャグ・シリアス・はたまた18禁などさまざま。
ここ数年、ドラゴンボールが終わってガックリしているあなた。
もう一度、ヤムチャをはばたかせてみませんか?
- 4 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/28 21:27 ID:t5lnY258
- >>1
(゚д゚ )・・・*
(:) 殺(:) ミミミ
<(::)ヽ二ゝ ミミミミミ
/ ̄ヽ二二二二ーー、
ヽ_ノ三三二二ニニ′三二ニゴ――
いまそちらに世界一の殺し屋
“桃白白”が向かっています
- 5 名前:作者の都合により名無しです :03/03/28 21:27 ID:Q8+xd22Q
- 『たまにはヤムチャが活躍する物語を考えようぜ』
http://yamuchan.hp.infoseek.co.jp/past_log/1.html
『たまにはヤムチャが活躍する物語を考えようぜZ』
http://yamuchan.hp.infoseek.co.jp/past_log/2.html
『たまにはヤムチャが活躍する物語を考えようぜGT』
http://yamuchan.hp.infoseek.co.jp/past_log/3.html
『たまにはヤムチャが活躍する物語を考えようぜAF』
http://yamuchan.hp.infoseek.co.jp/past_log/4.html
『たまにはヤムチャが活躍する物語を考えようぜ Part5 〜ヤムチャの伝説』
http://yamuchan.hp.infoseek.co.jp/past_log/5.html
過去ログ倉庫
http://yamuchayamucha.hp.infoseek.co.jp/yamucha/kako.html
- 6 名前:やむ管 :03/03/28 21:37 ID:hCcI+bzK
- >>1乙姫ー
- 7 名前:作者の都合により名無しです :03/03/28 21:47 ID:MpbE8O8P
- 乙。
- 8 名前:さいりょ :03/03/28 21:47
ID:ZPofsjaC
- >>1
乙。
- 9 名前:これが始まり :03/03/28 22:01 ID:Q8+xd22Q
- 僕がヤムチャという少年にあったのは、昨日のことだ。
けれど、その話をする前に僕のことを紹介したいと思う。
だから、昨日より少し前の日から話を始める。
僕がどんな猫か。僕たちの生活がどうなってるか。
それを知らないと、あの少年との出会いも理解できないだろうからね。
〜・〜・〜
数日前。
僕はいつものように、朝起きて幼稚園に向かう。
僕の一日は幼稚園を中心に回っている。
今が旬の現役幼稚園児だ。
幼稚園児って聞くと、僕のことを子供だと思う人が多いと思う。
でもね、僕はもう20代の大人だ。
生まれてから、まだ2年しか経ってないけど、
猫だから育つのが早いんだ。
僕の通う幼稚園は南部変身幼稚園。
変身動物が通う幼稚園としては、国内最大の幼稚園だ。
ここには、変身動物としてはエリートの
猫。狸。狐。
が通うことになってる。
ただ・・・例外として豚が一匹いる。
僕はあいつが嫌いだ。
<続く>
- 10 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/28 22:54 ID:fitHyQ8U
- 乙かれい!なんていうか、このスレはいつまで続くのだろうかなあ
- 11 名前:急襲のヤムチャ(1/5) :03/03/28 23:05 ID:BP7lF/vv
- 7 天津飯
ヤムチャの動きはまったく警察の網にかからず、
ブルマとサタンのもとに情報が寄せられることはなかった。
パンプットを殺害したのがヤムチャであることを伝えれば警察も本腰を入れて捜査してくれるかもしれないが、
その代わりに逮捕しようとした警官に犠牲者が出る危険がある。
しかたなく悟空たちは、
警察からの連絡も期待しながら自分たちも下界でヤムチャを捜す二重の作戦を取ることにした。
戦力が散らばることは危険でもあったが、
まだヤムチャの力が弱いうちに手を打たなければさらに危険が増す。
このような理由で天津飯は、チャオズとともに砂漠の町を訪れた。
しかしここでも、ヤムチャの情報はまったく得られなかった。よほど用心深く行動しているらしい。
天津飯は町での捜査をチャオズに任せ、自分は砂漠を越えた先にある村に向かった。
砂漠を半分ほど渡ったころ、調子の悪かったカーラジオが突然音を出し始めた。
何かの角度の関係か、ちょうど上手く電波を受信したらしい。
「……やはり現場には「樂」の字が残されていて――」
天津飯は耳をそばだてた。しかしラジオはそれだけ言うと再び雑音混じりになってしまった。
天津飯は急ブレーキをかけ、ゆっくりとさっきの位置まで後退した。
再び電波の入りがよくなり、ラジオは不明瞭な音でニュースを伝えはじめた。
「……ナムさんの死因もやはり栄養失調であり、
直前まで元気だったこともパンプットさんの時と共通しています。
警察では同一犯と見て調査を開始しています」
天津飯の3つの目が見開かれた。間違いなく、ヤムチャが再び牙を剥いたのだ。
- 12 名前:急襲のヤムチャ(2/5) :03/03/28 23:05 ID:BP7lF/vv
- ニュースは淡々と続けられる。
「ナムさんは砂漠の村の村長として、長らく村人の信頼を集めていたとのことです。
なお、ナムさんは若いころにあの天下一武道会への出場経験があり、これはパンプットさんと共通――」
天下一武道会の出場者。
最近でなく若いころとあったのだから、ヤムチャが知っていてもおかしくは無い。
そう言えばピッコロ大魔王の事件の中で聞いた名前のような気もする。
ヤムチャと同時期に天下一武道会に出場し、見知っていたのだろう。
……だから狙われた。
しかしそれよりも重大なことをアナウンサーは述べている。
"砂漠の村"。
自分が今いるこの砂漠を、越えてすぐの村でヤムチャが事件を起こした。
村のさらに向こうは乾燥した高い山と海しかない。空を飛べるにしても行く意味のない場所だ。
対して村のこちら側には、食料も泊まるところも充分な町がある。
つまりヤムチャは村のこちら側――この砂漠に、いる。
天津飯は3つの目を凝らしてあたりを見回した。前方にはいない。
気付かずに追い越したのかと思って後方も見てみたが、やはり見当たらない。
この砂漠では人間を見落とすことはないはずだ。もうすでにここを離れたのだろうか。
天津飯はそう考え、何気なく空を見上げた。
と、同時に、車のフロントガラスを突き破って外に飛び出した。
一瞬の後、空から落下してきた何かによって、車は粉々に砕け散っていた。
間一髪で攻撃を避けられたのだ。
巻き起こる砂埃から3つの目を守りながら天津飯が見たものは、
かつての仲間、ヤムチャだった。
- 13 名前:ヤムチャッカ :03/03/28
23:06 ID:cN3+lG2X
- ありがとうございます。
管理人さんはいつ作品書くのだろうかといつも思ってました。
大変でしょうががんばってください。
- 14 名前:急襲のヤムチャ(3/5) :03/03/28 23:06 ID:BP7lF/vv
- 「よう、天津飯」
ヤムチャは普段と変わらない調子で天津飯に声を掛けた。
「よく空からの攻撃に気付いたな。さすがだぜ」
「偶然だ。偶然空を見上げていなければ、やられていた……」
天津飯は着ていた外套を脱ぎ捨て、戦闘態勢をとった。
「腕を上げたな。マトモじゃない方法でだが……」
「ああ。お前を倒してさらに腕を上げるつもりだ」
ヤムチャは悪びれる様子もなく言った。
「残念だがそいつは無理だ。
お前のパワーアップを見こんでも、まだオレの方がはるかに強い。試してみるか?」
「そうしよう」
ヤムチャは素早く天津飯に踊りかかっていった。
「新狼牙風風拳!」
「その技は天下一武道会の時に見切っているぜ!」
ヤムチャの手刀を、天津飯は余裕を持って受け止めた。
ヤムチャは素早く腕を引っ込め、「オウ」という掛け声とともに両手を突き出す。
天津飯は腕を十字に構えこれを受け止めたが、衝撃で僅かに後ろに飛ばされた。
ヤムチャはその隙を逃さず、かめはめ波で追い討ちをかける。
しかし天津飯は後ろに吹っ飛びながらも印を切り、気合でかめはめ波をかき消した。
ふたりは着地して、一旦構えを取り直した。
「すべて防御して見せるのはさすがだが、オレよりはるかに強いとまでは行かなかったようだな。
むしろオレがやや優勢なようだ。お前はかめはめ波を完全に跳ね返すことは出来なかった。
……そうそう、この吸収装置は意外と不便でな。自分の気は吸収できないんだ」
ヤムチャの言葉に、天津飯は不敵に笑った。
「そう、ほとんど差はなかった。今はな。
"界王拳を使わなかったオレ"と、"界王拳3倍のお前"が互角だった。
オレの方がはるかに強いといった、これが理由だ」
天津飯の身体を赤いオーラが包んだ。
- 15 名前:急襲のヤムチャ(4/5) :03/03/28 23:07 ID:BP7lF/vv
- ヤムチャが防御体勢を取るより早く、天津飯の膝蹴りがみぞおちに決まっていた。
天津飯は反撃の間を与えず、ヤムチャを空中に蹴り飛ばし、素早くそれに追いつくと地面に強烈に叩きつけた。
「見たか。これがオレの実力だ」
天津飯は腕組み出来るだけの余裕を取り戻していた。
「今のは界王拳2倍だが、オレは界王拳を、お前と同じ3倍まで極めている。
界王拳を使わずにいてもお前といい勝負が出来るのに、オレは3倍まで強くなれる。
……降伏しろ、ヤムチャ」
「まだだな」
ヤムチャがゆっくりと起き上がり、ペッと血ヘドを吐き出した。
「まだ勝てる」
「勝てる? どうやってだ」
「戦闘で重要なのはパワーやスピードだけじゃない。……オレはお前に技で勝てる」
「技だと? 気功砲や四妖拳に、操気弾や狼牙風風拳で勝てるとでもいうのか?」
「そう。オレがいまいち活躍できなかったのは、やっぱり技がしょぼいってのもあるんだよな。
だからオレは対策をとった」
ヤムチャが構えを取った。
「対策?」
天津飯も腕組みを解いて身構える。
「さっきオレは上空からお前を攻撃した。あんな攻撃パターン、お前は初めて見たんじゃないか?
あの攻撃には名前がある。……天空X字拳ってんだ」
「天空X字拳? それがお前の新技か?」
「ああ。かつてナムってやつが得意としてた技だ」
「ナム、が?」
天津飯はさらに身体を緊張させた。
「まさか、お前――」
- 16 名前:急襲のヤムチャ(5/5) :03/03/28 23:07 ID:BP7lF/vv
- 「オレが吸収できるのは、戦闘力だけじゃない」
ヤムチャは両手を突き出した。
「萬國驚天掌!」
ヤムチャの手から飛び出した光線は、天津飯の身体を包み込み、完全に封じ込めた。
「か、身体が、……動かん」
「どうだ? お前の動きと技は封じられている。界王拳も使えないだろ。
そして界王拳が使えなきゃ、お前はオレより少し弱いわけだ」
ヤムチャは腕に力を込めた。天津飯の身体に激痛が走る。
「お、お前は……、相手の戦闘力だけじゃなく、わ、技も……」
「ああ、オレは手のひらに触れた相手の力と技を吸収できる。この萬國驚天掌は武天老師様の技だ」
天津飯は痛みに苦しみながらも考えた。
ヤムチャが吸収した相手の技を使えるというのなら、自分が吸収されることは非常にまずい。
あのセルの動きでさえ止められる上に連射も出来る大技、新気功砲を覚えられてしまう。
そして太陽拳は、追われる身であるヤムチャにとって非常に便利な技だ。
渡すわけには、いかない。
天津飯はどうにか逃げようとして、金縛りの中でもがいた。
しかし界王拳が使えない今は、どうやっても萬國驚天掌を抜けられそうに無かった。
力が抜けて行く。
(チャオズ!)
天津飯は最後の力でテレパシーを飛ばした。砂漠を越えて、チャオズに届くように。
(これからお前に、オレが手に入れたヤムチャの全情報を伝える!
お前はすぐに逃げて、情報を悟空たちに伝えるんだ。
いいか、すぐにそこから離れろ! 決してこいつと戦うな!)
数分後、最後の情報を伝え終わった瞬間、天津飯の身体から力が抜けた。
ヤムチャは天津飯に近寄り、手のひらを彼の頭に当てた。
現在のヤムチャ 戦闘力:135344(界王拳3倍で406032)
続く
- 17 名前:ヤムチャッカ :03/03/28
23:20 ID:ffZqw3Ff
- >>11
幼い頃ヤムチャファンだった自分には見ていてすっきりする話ですね。
- 18 名前:ヤムチャッカ :03/03/28
23:22 ID:ffZqw3Ff
- <超ヤムチャ伝 〜未完の戦士〜 第7話>
クリリン、天津飯、チャオズの3人が参加したある武道大会。その決勝戦は天津飯と、謎の強者、ハン・チャー
との一騎打ちとなった。好試合を見せる2人だったが、パワーで勝る天津飯が、ハンを中盤から圧倒し、
優勝は鶴亀チームのものとなった。試合後・・・
クリリン「おーい!ハンさーん!待ってくれー!」
一人でも多くの戦士が欲しい今のクリリン達にとって、ハンの実力はとても魅力的なものだった。
彼らはあらかたの事情を説明し、彼に一緒に修行をしないかともちかけた。
クリリン「と・・いうことなんだ・・・ハンさんの実力ならあと半年俺たちと修行すれば、見違えるほど強くなれる!
一緒にきてくれないかな・・・?」
ハン「なるほど・・・おぬし達の強さの秘密がわかったわい・・・神様の話なら少し聞いたことがあるのでな。
わしでよければ力になろう・・・」
ハンとクリリン達はすぐに意気投合し、神様の宮殿で、共に修行をするようになった。人生経験豊富な彼は
武道のことだけでなく、様々なことでクリリン達の相談役として、慕われるようになった。ただひとつ・・・
彼は過去のことについてあまり話したがらない・・・不思議に思うクリリン達・・・誰にだって嫌な過去は
あるものだ・・・神様はそう言った。クリリンは遠めにこんな質問を投げかけてみた。なぜそんなに強い
力をもつようになったのか・・・と。その問いに対し、ハンは一呼吸置き、何かを思い出すようにこう語った。
ハン「昔のことだが、家族と離れ離れになってしまいましてな・・・わしがふがいないばっかりに・・・
わしには夢があるんじゃよ・・・いつか、あの幸せな日々がまた来ればいいなと・・・そのために自分を強く
もとうと思って修行しとったんじゃよ・・・カリン塔にも登ったしな・・・」
聞かなければよかったのだろうか・・・いや、ハンさんが隠さずに打ち明けてくれたことはクリリンにとって
とてもうれしいものだった。俺たちのことをここまで信頼してくれてるからこそうちあけてくれた・・・
彼はそう思うことにした・・・彼らの修行の日々はつづく・・・・・
- 19 名前:ヤムチャッカ :03/03/28
23:22 ID:ffZqw3Ff
- 「ナッパ・・・あと何日ほどで地球につく・・・?」
「そうだな・・・3ヶ月ってとこだな・・・楽しみだぜまったく・・・」
「そうだ・・・ナッパよ・・・地球についたらあいつらを久々に遊ばせてやろう・・・地球人相手にな・・」
「へっへっへ・・・お遊びが好きだな・・・ベジータも・・・」
- 20 名前:ヤムチャッカ :03/03/28
23:23 ID:ffZqw3Ff
- ヤムチャが界王星へ来てから、10ヶ月ほどが過ぎた。サイヤ人はあと地球に2ヶ月で到達するほどの距離
まで迫っていた・・・悟空は界王拳を極め始め、新たな必殺技にとりかかろうとしていた。
ヤムチャはというと、3日に一回ほど来る界王の娘と共に、技の開発に努力していた・・・
厳しい修行とは裏腹に、食事の時の彼らはとてもなごやかだった。ヤムチャの恋愛談、悟空の髪型のこと・・・
それつながりで、サイヤ人にはハゲが多いという界王様が聞いた噂話など、話題は尽きなかった。
界王は、自分の技ばかりを鍛えているヤムチャに対して、ふと、こう問いかけた・・・
界王さま「師匠・・・本当に界王拳をお教えしなくてもよろしいのですか?自分でいうのもなんですが、
あの技はきっと師匠のお役にたつと確信しておるのですぞ・・・!」
ヤムチャ「む・・界王拳か・・まあ悟空と技がかぶってしまうしな・・・もとはといえば、お前がオレにギャグの
指導ばかり求めるから、お前からいろいろ学ぶ前に、オレのほうが強くなってしまったのではないか・・・」
界王はヤムチャになんとかお礼がしたかったのだろうか・・・少なくとも自分自身、この10ヶ月でかなり腕が
上がったと自身をもって言える・・・彼はヤムチャに特訓の成果を披露しだした・・・
界王「そのおかげでわしはこんなにギャグの実力がアップしたのですよ・・・今度はわしが師匠に恩返しをする
番です。わしの新作をお聞きください!ん〜ん〜・・・・・・・」
その後、ヤムチャが界王拳を学ぶことはなかった。孫悟空は界王拳を極め、元気玉という技を学んでいた・・・
ヤムチャと界王の娘の仲はとてもいいものであり、界王さまの望みは達成するかと思われていた。
娘「ヤムチャ様、こないだの技、あれから使ってませんよね・・・?」
ヤムチャ「ああ、今のオレには少し負担が多すぎたからな・・・だが、あれは必要になってくる・・・」
娘「危険ですわ・・!ヤムチャ様の身に何かあったら・・・」
悟空「なあ、界王さま・・・ヤムチャの奴、最近あんたの娘にそっけねえな・・・」
界王「む・・むう・・師匠・・・やはり現世に戻るおつもりなのか・・・・」
そして、さらに1ヶ月が過ぎた・・・サイヤ人到着まであと1月!2人は修行の最終調整に入っていた。
悟空は元気玉を自分のものにまでしていた・・・
- 21 名前:ヤムチャッカ :03/03/28
23:24 ID:ffZqw3Ff
- 界王「いえいえ・・・師匠と悟空の2人で実践特訓を行いたいと思いましてな・・・これからはサイヤ人
打倒に向けて、実践に慣れておかないと・・・」
ヤムチャ「いいだろう・・・悟空・・・久しぶりだな・・・お前とやるのは・・・」
悟空「ああ!じゃあいくぞ!」
- 22 名前:ヤムチャッカ :03/03/28
23:25 ID:ffZqw3Ff
- 界王さまの提案により、悟空とヤムチャの模擬戦を行うことになった。ヤムチャも悟空もこれまでの自分で
磨いてきた技を実践でまずためしてみたいと思っていた・・・そして界王さまはこれを読んでいた。
戦いは界王拳を使えば悟空にかなり分がある・・・そう思っていた界王さまの読みはみごとにはずれた・・・
いや、むしろヤムチャの戦闘能力、技の威力が彼の予想以上だったのかもしれない・・・
悟空「いやあ、まいったぜヤムチャ・・・オラたまげちゃったな・・・!」
ヤムチャ「なあに・・・オレはお前よりも半年もここにはやく着いてたんだ・・・差ができてあたりまえだよ。
それにオレにはあれが・・・・・」
悟空「それにしても界王拳が通用しなかったなんてな・・・なあ界王様!界王拳、もっと強くできねえのか?」
この模擬戦により、ヤムチャは自分の技の完成度を身をもって知ることができ、悟空にも新たな課題が見つかった。
2人はさらに自分を高めるために1ヶ月みっちりと修行をした・・・そして1ヵ月後・・・
界王「2人とも、よくここまで頑張った・・・サイヤ人達はいよいよ明日地球に到着する・・・あ、しまった!」
ここで界王さまがヤムチャ達が帰る時間を計算してなかったことが判明した・・・ヤムチャ達は急いで、現世に
連絡を取った。そして、ドラゴンボールを保管していたブルマによって願いはかなえられ、2人は見事復活をとげた。
ヤムチャ「まったく・・お前のドジにはあきれるぜ・・・しかし、世話になったな・・・」
界王「いえいえ!世話になったのはわしの方です・・・師匠にもう会えないと思うとわしは・・・・・」
娘「本当に行ってしまうのですね・・・」ヤムチャ「ああ・・・仲間と、恋人も待ってるしな・・・」
娘「でも、心配です・・・」
ヤムチャ「操気弾で勝てるさ・・・操気弾はボクがあみだして、君の意見で改良したんだから・・・」
やはり、戻ってしまわれるか・・・界王さまは残念な気持と娘に対して、こんな悲しい思いをさせてしまったことを
後悔していた・・・そして、2人は界王星を後にした・・・
悟空「じゃあなー!!!!!」
<つづく>
- 23 名前:ヤムチャッカ :03/03/28
23:28 ID:ffZqw3Ff
- >>20と>>21の間に下の分を入れ忘れました。
界王「孫悟空よ・・・ここまでやるとはびっくりだぞ・・・そうだ・・・最後に実践特訓を行おう・・・
師匠!ちょっとここまで来ていただけますか?」
ヤムチャ「なんだ・・・またギャグの指導か・・・?」
- 24 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/29 02:43 ID:Z6l0rq7I
- スレごとに乙と言う人が少なくなっていく気がする・・。まあ仕方ないか・・五人くらいしかいないんだろうなあ、書き込むのは
- 25 名前:作者の都合により名無しです :03/03/29 03:23 ID:Mjd9xejF
- 狼拳爆発!!ヤムチャが殺らねば誰が殺る
http://angelsld.hp.infoseek.co.jp/db.novel.yamucya31.htm
↑
こんなHP発見しました!
- 26 名前:作者の都合により名無しです :03/03/29 05:14 ID:AnZCa8sH
- >>急襲のヤムチャ
悪役ですか・・・僕のヤムチャ様が・・・
>>超ヤムチャ伝
やっぱり、偉くないと駄目ですね。
ヤムチャ様は僕が尊敬する人ですから
- 27 名前:これが始まり :03/03/29 05:26 ID:AnZCa8sH
- 豚の名前はウーロン。
豚のくせに、変身を習おうなんていう不届きな奴だ。
知っていると思うが、変身できる動物は
猫、狸、狐
の三種類しかいない。
なのに、ウーロンの馬鹿は自分も変身できると思って
うちに入園してきたんだ。
まぁ、それだけなら僕も我慢する。
けどね。あいつ、とってもスケベなんだ。
あんな奴は今まで見たことがない。
先生のスカートはめくるわ。
女の子のフルートはなめるわ。
もう、やりたい放題。
学級委員長の僕としては許せないんだよね。
(1/3)
- 28 名前:これが始まり :03/03/29 05:26 ID:AnZCa8sH
- って、話がそれちゃったな。
そうそう、うちの幼稚園について紹介する。
ここは幼稚園とは行っても人間で言うと大学みたいな所だ。
だから、かなり高度なことを学んでいる。
一時限目は、変身物理学
二時限目は、世界変身史
三時限目は、変身法実習(1)
四時限目は、変身法実習(2)
五時限目は、変身倫理学
と、かなり難しい授業をやっている。
さて、色々話していると、時間がきてしまった。
もう授業が始まるところだ。
最初は変身物理学。
この授業は、メッチャ眠たい。
・・・・・ウトウト・・・・
(2/3)
- 29 名前:これが始まり :03/03/29 05:28 ID:AnZCa8sH
- 猫はこたつで丸くなるって言うけど、
机の上で椅子に座りながら丸くなる猫は僕ぐらいだな。
そう思い、授業を受けている。
正確に言うと寝ている。
幸せだ。
が、それも長くは続かない。
「こら! プーアル」
うぁ。。。怒られちゃった。
幸せの時を捨てて、起きていることにする。
残念だ。
んでも、先生も、少しは面白い話してよね。
ブラックホール消滅時のフォトン放出理論なんて、
聞いても誰も分からないって・・・
(3/3)
<続く>
- 30 名前:作者の都合により名無しです :03/03/29 07:11 ID:AnZCa8sH
- 言い忘れたけど、
小説飲茶に、連載中の作品。っていう項目を追加しました・・・
俺が勝手に判断した、連載中の作品を載せています。
ただし、小説飲茶に保管してある奴だけです。
- 31 名前:ヤムチャッカ :03/03/29
08:23 ID:0ar/xAua
- ありがとうじゃなく乙と言ったほうが良かったようで。
スレ立ててくれた方、乙です。
- 32 名前:作者の都合により名無しです :03/03/29 09:04 ID:Tvifqs9t
- >>24
大丈夫。ROM人ってのは、書き込みの3倍くらい存在するらしい。
だから実際には5×3=
・
・
・
- 33 名前:作者の都合により名無しです :03/03/29 10:53 ID:IezqAQFG
- >>24
昨日の夜にスレが立ったばかりなのに
「乙の数が少ない」
と言われても・・・・・
というわけで
>>1
乙
- 34 名前:やむ管 :03/03/29 12:50 ID:wejYdKwE
- >>25
ガイシュツなんだが・・・しかも、出来れば2chからリンクを貼るのはやめてほしかった
- 35 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/29 12:56 ID:DPsnhIPQ
- 茅ヶ崎ちゃんねる
http://jbbs.shitaraba.com/travel/1213/chigasaki.html
- 36 名前:急襲のヤムチャ(1/4) :03/03/29 18:34 ID:Wx+k4F0R
- 8 鶴仙人
天津飯がやられてから2週間ほど経ったが、ヤムチャの行方は依然分からないままだった。
正面から戦おうとせず、逃げ回り、隠れてやり過ごそうとする。
ヤムチャはかつての人造人間やセルと同様、悟空たちが最も苦手とするタイプの敵だった。
以前のヘタレイメージと今の用心深さのギャップもまた、悟空たちにとってはやりにくかった。
手がかりがつかめない悟空たちは仕方なく、
パンプット・ナムら格闘家を連続して殺した犯人がヤムチャであることを、警察や一般市民に公開した。
記者会見で「犯人は私が捕まえる!」と豪語したサタンを信頼したのか、
狙われているのが高い戦闘能力を持つ者だけなので安心しているのか、
ピッコロ大魔王やセル・ブウの時のように世界中がパニックになることは無くて済んだ
(いい加減皆地球の危機に慣れてきたのかもしれない)。
警察でもヤムチャ逮捕はサタンに任せる方針にした様子で、逮捕しようとして返り討ちに遇うような者はいなかった。
しかしこれで、ヤムチャは望んでいた世間の評価を手に入れた。
もう誰も、彼のことを「プッ」と嘲笑するものはいないだろう。
事態は完全に、ヤムチャのペースで展開していた。
そしてエイジ784年5月25日、鶴仙人が自宅で死亡しているところを、警官に発見された。
死因は栄養失調で、現場には「樂」の紙が残されていた。
このニュースを聞いて、悟空たちはついに痺れを切らした。
バラバラで行動することの危険を顧みず、再び下界に降りて直接ヤムチャを捜すことにしたのだ。
天津飯の事件以来、バラバラでの行動をかなり警戒していたピッコロも、
相次ぐ事件を止めるにはこの方法しかないと決意した。というより、決断せざるを得なかった。
事態はやはり完全に、ヤムチャのペースで展開していた。
現在のヤムチャ 戦闘力:140000(界王拳3倍で420000)
- 37 名前:急襲のヤムチャ(2/4) :03/03/29 18:35 ID:Wx+k4F0R
- 9 ブラ
「ブラぁ、ちょっと来てー」
研究室からのブルマの声に、ブラは飲んでいたコーヒーを置いて部屋から出た。
「なに?」
「お使いに行ってきて欲しいの。私今手が離せないから」
といってブルマはカプセルを2,3個手渡した。
「トランクスの着替えとみんなの分の戦闘服。ちょっと神様の……、"故"神様の神殿に届けてきて。
カリン塔を目印にしてうーんと上に昇ったところにあるから」
「お父さんの分はないの?」
「あいつはどうせ、孫君たちと一緒になんか居ないわよ。
じきお金なり食べ物なりが不足して帰ってくるだろうから、そのときに渡しましょ」
「ふーん。ま、いいか。行ってくるね」
「頼んだわよ。あとでお小遣いあげるから」
ブラは飛空挺のカプセルを取り出すと、裏庭へ向かった。
西の都の中心部にあるカプセルコーポレーションだが、
裏にはバーベキューが出来るほどの広い庭を持っていて、訪れる人を驚かせる
(もっとも、その後屋内で放し飼いされている恐竜や得体の知れない重力室などを見てさらに驚かれるのだが)。
この庭のお陰で都会のど真ん中でありながら、ある程度静かに生活できるのだが、
――この日は、静か過ぎるような気がした。
鳥の声が聞こえないせいだった。今は春で、鳥の声はむしろ増えてくるはずの季節なのに。
鳥だけではない。昆虫も小動物も、すべての生き物の気配が完全になくなっている。
背筋が冷たくなるのを感じて、ブラは我にかえった。
なんだか分からないがこんなところでモタモタしていられない。
早いところ神様の神殿とやらに行って、お使いを済ませてしまおう。
風が吹いた。ブラはカプセルを投げる。
そのカプセルを、風がさらった。
いや、風ではない。
現在のヤムチャ 戦闘力:140000(界王拳3倍で420000)
- 38 名前:急襲のヤムチャ(3/4) :03/03/29 18:36 ID:Wx+k4F0R
- 10 チャオズ
ユンザビット高地中央部の岩場。
チャオズは全身を緊張させていた。
突然すぐ近くに、地球上ではありえないほど強大な気を感じたからだ。
ヤムチャの気だとすぐに分かった。
そして、ヤムチャが突然気を隠すのを止めた理由も、やはりすぐに分かった。
自分を殺し、吸収するつもりに決まっている。
ヤムチャがゆっくりと、目の前の岩場に現れた。
「よう」
普段と変わらない調子の挨拶だった。
「ユンザビットくんだりで会うなんて奇遇だな。オレを捜しに来たのか?」
「天さんのカタキ! お前なんかやっつけてやる!」
「いきなりご挨拶だな」
ヤムチャは不敵に笑った。
「安心しろよ。すぐに天津飯に会わせてやる」
「会うのはお前だ!」
チャオズは限界まで気を高めた。
「あの世で天さんに謝れ! 僕があの世へ送ってやる!」
「やってみろよ」
チャオズは気を集中させ、両手をヤムチャに向けて掲げた。
激痛を感じさせる超能力。
戦闘力差があっても、まだ本気を出していないヤムチャになら通じるはずだった。
- 39 名前:急襲のヤムチャ(4/4) :03/03/29 18:37 ID:Wx+k4F0R
- しかしヤムチャは不敵に笑っていた。今までと全く変わらない表情だった。そして微動だにしなかった。
チャオズが目の前のヤムチャが残像である事に気付くのとほぼ同時に、
後ろからヤムチャの手が伸び、チャオズの後頭部を掴んでいた。
「残像拳。最初から超能力の効果範囲には入らないことに決めていた」
後ろのヤムチャが言った。目の前のヤムチャの残像はまだ、微動だにせず笑っている。
「悪いけどいただくぞ。お前の力と、超能力を」
チャオズの体から力が抜けて行く。
そして目の前のヤムチャの残像が消えるのと同時に、チャオズの意識も途絶えた。
「桃白白もすでに吸収した。……鶴仙流の滅亡、か」
ヤムチャは一瞬だけ寂しそうな顔を見せると、すぐに気配を消して飛び立った。
その飛び去る姿を、天界でピッコロの千里眼が捉えた。
すぐさま叫ぶ。
「ユンザビットだ! ヤムチャがそこに居る!」
現在のヤムチャ 戦闘力:150000(界王拳5倍で450000)
続く
- 40 名前:作者の都合により名無しです :03/03/29 18:58 ID:AnZCa8sH
- >>急襲のヤムチャ
同じ事の繰り返しのような・・・
- 41 名前:急襲のヤムチャ :03/03/29 19:08 ID:Wx+k4F0R
- そうかも……。
- 42 名前:作者の都合により名無しです :03/03/29 19:21 ID:YxQfldNw
- >>急襲のヤムチャ
ホームページ運営してる方でしたっけ?
このまま、他の戦士が犠牲になって最後悟空あたりがヤムチャを倒すっていう
ありきたりな展開にはならないとは思いますが、そばらくは続きそうですね。
急展開みたいなものを期待します。漏れはね。
- 43 名前:作者の都合により名無しです :03/03/29 19:23 ID:YxQfldNw
- >>42
「そばらく」になってる。「しばらく」です。逝ってくる。
- 44 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/29 19:26 ID:YxQfldNw
- ブラも殺されたのかどうか・・・
- 45 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/29 21:08 ID:mEAQlc3o
- 悟空が空腹だったとはいえ、一度は彼を追いつめたほどの達人であるヤムチャ。
その後は本当に、情けないぐらいのザコ。
- 46 名前:作者の都合により名無しです :03/03/29 22:04 ID:x2sSZsqF
- >>これが始まり
ずっとプーアルの視点で行くのだろうか。てゆーかプーアルが主人公か。
まだ始まったばっかだから何とも言えんが、早くヤムチャ出てきてほすイ。
いまんとこ感想も何もないね。これから楽しくなること期待age
- 47 名前:やむ管 :03/03/30 00:05 ID:ItIwvOu2
- >>42-43
悪気がなくともそういうことは言わないほうが良いと思われ
- 48 名前:作者の都合により名無しです :03/03/30 00:49 ID:k8HKM01n
- >>47
うむー。確かにネタバレはまずいかも。
現状の展開自体に批評するのはいいけど。
- 49 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/30 10:05 ID:91tmyYOY
- >>40-42
そうかな?
急襲のヤムチャ好きだよ、俺。
- 50 名前:プーアルの中身 :03/03/30 11:25 ID:cCamr8CZ
- >>1スレ立て乙!!
ドラゴンボール(フリーザ編)について思うこと
1)ベジータってそんなに魅力あるキャラなのか?レギュラーにせずリクーム戦で
あぼーんさせた方が後のストーリー展開がすっきりした気がする。
(だってVS悟空、VSザーボンで瀕死の重傷→復活で戦闘力がだいたい6千UPだった
のに、VSリクーム後になんで10万以上も戦闘力UPするの?わけわからん)
2)フリーザの変身は2回でよかったのでは?
ストーリーの流れとして悟飯とクリリンがフリーザにじわじわといたぶられる。
殺される寸前にピッコロ登場、善戦。そこでフリーザ第2形態になる。
ピッコロ押される。そこで悟空登場。フリーザ押される。そこで最終形態。。。
という感じでよかった。強さのインフレ抑止の為にも。
3)宇宙No.2のギニューの必殺技がボディーチェンジって。。。相当な強さを
持つ者の技としては説得力がない気がする。
それと、ジースのクラッシャーボールもインパクト薄。
ギニュー特戦隊はグルド、リクーム、バータの3人でよかったのでは?
名前もフリーザ親衛隊にしてさ。
ヤムチャと関係のない話をしてスマソ。。。
- 51 名前:プーアルの中身 :03/03/30 11:25 ID:cCamr8CZ
- 第七十四話「ヤムチャのベストワーク(3)」
「さすがに今のを食らってたらひとたまりもなかったな」
ヤムチャは心底安堵した表情で言ったが、自信は揺らいでいない様子だ。
「今度はこっちがいくぞっ!」
ヤムチャはそう言うと、勢いよく地上のセルに向かって行った。
(接近戦に持ち込まれたらヤバイッ!)
セルは心で叫ぶと、ヤムチャと適当な距離をとりながら攻撃のチャンスを狙った。
「どうしたセル!究極生物ともあろうお方が逃げの一手かっ!!」
追うヤムチャ。一体誰がこの展開を予測できたであろうか。
「なめるなっ!」
セルはそう叫ぶと、目から怪光線を放ちヤムチャの足元を狙った。
バシッ!!
怪光線はヤムチャをガードしている操気弾によってやむなく消された。
「無駄なあがきだなっ!」
ヤムチャはニヤリと笑って言うと、徐々にセルとの間合いを詰めていった。
(よし!このくらい近づけば射程距離内だっ!)
ヤムチャは心でそう確信すると、セルめがけて操気弾を放った。
「食らえっ!操気弾・参式!!!!」
(このときを待っていたっ!)
セルは心でほくそ笑むと、自らヤムチャに近づいた。
グシャッ!
セルは操気弾をかわそうと身をひるがえしたが、左肩をえぐられた。
「くそっ!!」
ヤムチャが悔しがって叫ぶ間に、セルはヤムチャの目の前に迫った。
「これで終わりだっ!」
- 52 名前:プーアルの中身 :03/03/30 11:26 ID:cCamr8CZ
- 第七十五話「フォロー」
セルはヤムチャにボディブローを見舞った。
ドカッ!
「ぐあああっ!!」
腹を抱え悶絶するヤムチャ。大ダメージを受けて闘気は消えた。
「これが肉を切らせて骨を断つ、だな」
セルはしてやったりの表情で言った。
力なく崩れてゆくヤムチャ。
「ヘタレと呼んで悪かったな。凄い技だったぞ。さらばだ、狼よ!」
セルは手向けの言葉を言うと、人差し指からエネルギー弾を放った。
すると、
―――さっ―――
猛スピードで何者かがヤムチャの体を抱き、セルの攻撃を回避した。
「なにっ!?」
驚きを隠せないセル。エネルギー弾は地面に当って大爆発を起こした。
どーーーーーーーん!!
爆風と砂埃が舞い、大地には巨大な穴が空いた。
「奴はどこだっ!?」
辺りを見まわすセル。穴の向こう側にはヤムチャの肩を抱くベジータの姿があった。
- 53 名前:プーアルの中身 :03/03/30 11:26 ID:cCamr8CZ
- 第七十六話「リベンジ(前編)」
「ちっ、いつも余計な手間をかけさせやがって!」
ベジータはヤムチャに向かってそう言ったが、ヤムチャの健闘を称えるような凛々しい目つきだ。
「・・・すまない、ベジータ・・・おまえも助太刀に来てくれたのか」
ヤムチャは力を振り絞るように言った。
「フン、元々あの化け物を誕生させたのは俺の責任だ。俺が始末してやる」
「しかし、奴はハンパじゃない強さだぞ?現にピッコロも重症を・・・」
「誰がどうなろうと知ったことか!俺が最強だということをセルにわからせてやる、それだけだ!」
ベジータは興奮気味に言い放つと、
「貴様はここで寝ていろ」
ヤムチャを乱暴に横にさせると、セルの方へ歩いていった。
(相変わらず不器用なヤツだな)
ヤムチャはお言葉に甘えて休息することにしたが、
(早くピッコロと悟飯来ないかな?)
多少の心もとなさもあった。
ヤムチャは岩陰に行き、チャパ王に介抱してもらった。その間に、
「誰かと思えばベジータか。気を消して来たのか?存在に気付かなかったぞ。
とにかく試合の邪魔だ、どけ!それともまた恥のうわぬりに来たのか?」
負傷した左肩を修復し全開の気を抑えていたセルは、そう言うと大笑いした。
「貴様はこの俺の手で殺す。それだけだ!」
ベジータはセルを睨み付けて言い放つと気を開放した。
- 54 名前:プーアルの中身 :03/03/30 11:26 ID:cCamr8CZ
- 第七十七話「リベンジ(後編)」
「ハハハ、ヤムチャやピッコロのレベルアップに比べるとだいぶお粗末だな」
セルは大笑いでベジータを見やった。
「死ねっ!!」
ベジータはセルに飛びかかっていった。
(なにっ!?動きが速いぞっ!)
向かってくるベジータを見てセルは驚きの表情を見せた。
「こしゃくなっ!」
セルはそう叫んで応戦した。
パンチやキックの攻防が始まった。
戦闘力では劣っているはずのベジータがスピードでは互角の戦いをしている。
「パワーでは貴様に勝てんが、スピードではどうだっ!!」
ベジータはセルの困惑ぶりを見てそう言い放った。
「調子に乗るなよ、ベジータの分際でっ!」
セルは間合いを少しとると、気を開放した。
「ちっ!!」
セルのパワーアップに舌打ちするベジータ。
「私のスピードについてこれるかな?」
セルは不敵な笑みを浮かべて言うと、ベジータにパンチの連打を浴びせた。
必死にガードするベジータだったが、顔面や胴体に数発決まってしまった。
バキッ!ドカッ!ボコッ!・・・
「くあああっ!!」
大ダメージを受け、腹を押さえ地面にひざまずくベジータ。
「フフフ、まぁ、こんなものだろう」
セルはベジータを蔑んだ目で見下ろして言った
<つづく>
- 55 名前:作者の都合により名無しです :03/03/30 17:54 ID:1fS6hRNN
- >>49
うん、俺も面白いと思うよ
って言うか連載中の作品の中では1番楽しみかも
- 56 名前:プーアルの中身 :03/03/30
19:24 ID:Zf47MtfN
- 今日書き込み少ないなぁ。。。日曜だからか。
とりあえず『プーアルの中身』最終話まで完成しました。
今回は4話分うpします。
とりあえずage
- 57 名前:プーアルの中身 :03/03/30 19:24 ID:Zf47MtfN
- 第七十八話「敗北」
ひざまずきながらベジータはワナワナと震え、自身の決定的な敗北を暗黙のうちに悟った。
「ダメな奴は何をやっても無駄だということだな」
セルはガチガチと歯を鳴らして震えているベジータを見て楽しんでいた。
「・・・・・さて、決勝戦の続きをするか」
セルは一通りベジータを観察すると、満足げな表情でヤムチャを探し始めた。
―すると―
ピッコロと悟飯が瞬間移動で神の宮殿からヤムチャの元へ戻ってきた。
「待たせたな」
回復したピッコロはヤムチャにねぎらいの言葉をかけた。
「ベジータさんも来たんですね!」
悟飯はベジータを見つけると嬉しそうに言った。
「ああ、今ヤバイんだ。助太刀してやってくれ!」
ヤムチャはうずくまるベジータを見て早口で言った。
すると、
「おい、セル!貴様の相手はこの孫悟飯がやるっ!!」
ピッコロは悟飯を指差しながら、セルに向かってそう叫んだ。
「フフフ、よかろう。ヤムチャは降参ということにしてやる。それでもってセルゲームに優勝した
この私が地球一、いや宇宙一の存在と証明されたわけだ。ハッハッハッハッハッ!!」
ピッコロの発言を聞き、セルはそう言い放つと、高らかに笑いガッツポーズをとった。
- 58 名前:プーアルの中身 :03/03/30 19:24 ID:Zf47MtfN
- 第七十九話「伝説、再び(1)」
ベジータにかけよる悟飯。
「ベジータさん、早くピッコロさんたちのもとへ!」
悟飯はベジータに退くよう促した。
「・・・おまえのようなチビにセルを倒せるわけないだろう!」
やっと我に返ったベジータは八つ当たりして怒鳴った。
「やれるだけやってみます。その間にベジータさんは休んでいて!」
悟飯にそう言われると、ベジータは渋々ピッコロたちのもとへと行った。
「私はさっきからお前の存在が気になっていたのだよ」
悟飯を見てそう言うセル。
「お前だけは許さないぞ!ボクの大切な人たちを沢山傷つけて!!」
悟飯は怒りと憎しみの混ざった目をセルに向けると、気を開放した。
「なるほど。ガキにしてはよくやるほ・・・」
セルがそう言いかけたとき、
「だあああああっ!!!!」
悟飯がキレそうなほど絶叫すると、突然、髪の毛が金色になって逆立ち、眉毛も金色に
変化した。目つきも鋭い、いや、悪くなったという表現の方が適切だ。
全身には金色の気のオーラが覆っている。それはおぞましいほど巨大な気であった。
「覚悟はいいな?」
悟飯はセルを睨みつけて言い放った。
- 59 名前:プーアルの中身 :03/03/30 19:25 ID:Zf47MtfN
- 第八十話「伝説、再び(2)」
「なっ!そんなバカな・・・この私と同じ強さを持つものがこの世にいるなんて!!」
悟飯の変貌ぶりを見てセルは呆然とした。
「お父さんの強さはこんなもんじゃなかったぞ!」
悟飯は驚くセルを冷ややかな目で見て言った。
「ほざけっ!!」
セルは絶叫すると、気を全力に開放した。
再び空気が歪み、地球が震えた。
「死ねぇっっっ!!」
飛びかかるセル。迎え撃つ悟飯。パンチやキックの攻防が始まった。
その攻防は人知を遥かに超える壮絶なものとなった。
「どうしたセル!お前は究極の存在じゃなかったのかっ!!」
悟飯はセルを攻めながら吼えた。
「す、すごい・・・まさか悟飯にこんな力が眠っていたとは・・・」
ヤムチャは悟飯の驚異的な潜在能力に絶句した。
「どうやらあれが超サイヤ人の姿らしい・・・けっ、末恐ろしいヤツだぜ!」
ピッコロは愛弟子の成長ぶりに心底驚嘆している。
「・・・・・」
悟飯とセルの攻防をただ呆然として見つめるベジータ。
「でも、どのようにしてあのようなすごい力を?」
疑問に思ったチャパ王は恐る恐る聞いた。
「俺と精神と時の部屋で修行中、ふと、俺がセルに殺されるシーンを想像してしまったらしい。
すると、胸の内の怒りが膨らみ、限界点を越えて爆発したらあの力が開眼した、と」
ピッコロは皆の疑問を晴らすように解説した。
- 60 名前:プーアルの中身 :03/03/30 19:25 ID:Zf47MtfN
- 第八十一話「伝説、再び(3)」
「ちくしょう!私を超えるもの、肩を並べる者がこの世にあっていいわけがない!!」
セルは悟飯との攻防で押され始めると、たまらず叫んだ。
「さすがに連戦続きだから体力が減ってきているな」
悟飯はかすかに見え始めたセルの疲労を察知するとニヤリと笑った。
そして、
バキッ!
ドカッ!
悟飯の右ストレートがセルの顎を、左ひざ蹴りがわき腹をそれぞれ捉えた。
「ぐおおおっ!」
よろけるセル。
「・・・もう少し楽しませろよ」
悟飯は余裕の表情で言い放った。
「くっ!この私をなめるなっ!!」
セルは鬼の形相で絶叫すると、上空へ上がっていった。
「・・・まさか!?あの野郎地球を消し飛ばす気じゃぁっ!?」
戦況を見つめていたピッコロはセルの思惑を見抜いて叫んだ。
「悟飯!ヤバイ!早く決着を付けろっ!!」
ヤムチャは必死になって叫んだ。
「フフフ、そういうことか・・・ならば」
悟飯はそうつぶやくと、かめはめ波の構えをとった。
「貴様が地球を消し飛ばす前に、ボクが貴様を消し飛ばしてやるっ!!」
悟飯はセルに向かってそう叫んだ。
<つづく>
- 61 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/30 20:53 ID:O3doupH7
- そういえば、プーアルの中身、もう81話か。すごいな。
- 62 名前:急襲のヤムチャ :03/03/30 23:37 ID:PrjlOo/s
- 今日はうpできないのでレスしてみる。
>>40 >>42-44
>>49
>>55
いろいろ感想どうもです。
とりあえず急襲のヤムチャの、
「一話につき誰か一人がヤムチャと遭遇して戦ったり喋ったりする」というスタイルは
いまさら変えられそうにないです(サブタイトルのつけ方からしてその方式なので)。
なので同じことの繰り返し、マンネリ感を拭うためには、
一話一話の内容を工夫するしかないと思います。
戦闘に戦略性を取り入れたりセリフの掛け合いを工夫したり。
ただ入り組んだ描写をしようとするとその分文章が小難しくなる両刃の剣。
素人には以下略。
急展開の方は……厳しいかも。
>>50
ベジータはリクーム戦あたりは疲労のピークだったはずなので、本当の実力を発揮できてなかったのかも。
それでもまだ厳しいか。
- 63 名前:作者の都合により名無しです :03/03/31 00:24 ID:jO+ba7sg
- 良スレ発見!これだから2chはやめられない
>>62
俺個人の感想では凄くいいと思いますよ
そもそも、原作自体、一つのバトルに3巻くらい使っているんですから
本当は単純なマンセーレスなんてしたくないのですが、
その分、批判ばかりが表に出てしまう、悲しいものですね
- 64 名前:作者の都合により名無しです :03/03/31 00:51 ID:GaqU3Mp1
- >>プーアル
ついに伝説の超サイヤ人登場ですね。
戦闘力は 超悟飯=超悟空≧100%フリーザ・完全セルですか?
いや、「超サイヤ人が最強」という設定がお気に入りなので。
>>強襲
いや、小難しいわけでもないし上手いと思うっすよ>工夫
以前からの作品も楽しく読ませて頂いています。
自分もシメに期待してます
- 65 名前:やむ管 :03/03/31 00:54 ID:prClf9oz
- プーアルの中身さんに倣って漏れもDBとDSについて書いてみる
このスレの住人としては珍しいだろうが
前スレでも言ったように漏れはDBにそれほど思い入れはない
ありえないほどの戦闘力の高騰
1000年に一度しか現れないはずの超戦士の氾濫
新キャラが出てくる度に影の薄くなる古参キャラなど
連載を続けるために後付け設定を多用し
ストーリー的には面白くとも
世界観の崩れたDBに納得できない部分があったからだ
ネタバレになる部分についてはあえて触れないようにして第5部までをサクッと解説すると
DSには予め、オラ設定を設け、登場キャラをあえて少なくすることにより
それぞれのキャラクター性を重視しオリキャラは基本的に出さないことにした
焼売王などは19号の前身とはいえオリキャラではあるが・・・
ゆえに桃鶴再登場時に時間稼ぎをしたかった(餃子の覚醒イベント)という作者の都合で
サイバイマンに登場してもらった。
もちろんチャパ王などの人造人間化でも良かったのだが
サイヤ人戦でサイバイマンが必要なかったことや読み手の裏をかきたかったことが理由
二人だけだと先が分かってしまう可能性があったのと
ここで人造人間が登場するというのは誰も予想できなかった展開だろうと思う
それもまさかサイバイマンが出てきて、ラディッツ出てこないのかと思わせたかったこともある
あえて、長身と小柄の黒装束として登場させたのはベジナパかと思わせたかったため
- 66 名前:やむ管 :03/03/31 00:54 ID:prClf9oz
- いきなり、桃鶴が登場した背景については第4部をダイジェストで済ませてしまったことが要因
武天老師×天津飯戦で武天老師が桃鶴の殺気に気づくというシーンを描けなかったためかな
(天津飯が武天老師に勝てたのは実は武天老師が試合を早く終わらせ、殺気の正体を探りたかったため)
ただ、この試合以外、ほぼ原作どおりに進行する(前述の武天老師×天津飯戦のみオリジナル)
という状態だったのでスレ住民の総意としてあえて割愛した。
桃白白が出場せず、ジャッキー・チュンが出場している時点で何かあるなと思った方が正解
これだけでも第5部冒頭への布石になるかなと思った
桃鶴が登場する背景にはもちろんヤムチャとの絡み(師弟関係)
DSヤムチャの要素の一つにこれも前スレで挙げた『運命に流される』というものがある
だからこそヤムチャは師匠を超えられない。彼は「ただ流されるだけ」だからだ
餃子覚醒イベントについては第6部への布石
また、DSでは地球人がサイヤ人より(極端に)強くなることはありえない
ということで、人造人間編を先に持ってきた。
一般人を改造しただけでフリーザクラスというのもおかしな話なので
トランクスの人造人間化に関しては、ヤムチャの息子という設定では
スーパーサイヤ人化は不可能ということもあり
地球人強化のための抜け道の一つとして用意した
また人造人間編を先に持ってきたもう一つの理由は
ヤムチャのヘタレ最盛期をDSでも表現したかったことである
このスレの趣旨としてヤムチャはヘタレである
最近カコイイヤムチャが多いがへたれたヤムチャのほうがしっくりくる
また、強くしたところで所詮、ヤムチャ。それほど息長く活躍できようはずもない
だからこそ、あえて第1,2部で活躍後、ヤムチャをヘタレにさせた
ヤムチャの活躍まで描こうとするとそれこそ膨大な量になる懸念もあったことも理由の一つ
- 67 名前:氣動戦士ヤムチャ :03/03/31
01:07 ID:Qgo9WdJp
- 第1話「勇者の鼓動」
「・・ヤ・・ムチャ・・・ヤムチャ・・・」
少年は目を覚ました。ここ2、3日ずっとだ。頭の中に謎の言葉が飛び込んでくる。
睡眠中、食事中、その言葉は時と場所を選ばずに少年の頭に鳴り響く。
少年の名は「狼牙拳太」。これといってとりえのないごく普通の14歳だ。
黒髪の長髪につりあがったまゆと目。女の評判はなかなかである。
普通に学校に行き、友達と遊び、飯を食い、そして寝る。なんの変化のない生活に
彼は満足していた。自分の運命を知り、それに立ち向かっていくまでは・・・
「・・・ヤ・・ムチャ・・・ヤムチャ・・・」
気がつけば、あたりは小鳥のさえずりが聞こえてくるほどの時間となっていた。
少年はこの声のことなど気にもせずに学校へ行く準備を始めた。朝飯はいつもどおり。
味噌汁とご飯だった。彼はこれを崩すことを嫌った。
「お前、今日は中間テストだろう?勉強はちゃんとしてたのか?」
コーヒーをすすりながら少年の父がぶっきらぼうにそう言った。名は「狼牙武」。
考古学の学者だ。ちなみに少年の母親はいない。彼を生んだ時に死んだ。死んだ理由を
父が息子に語ることはなかった。
「やったよ!父さん!たまには朝飯作ってくれよ!」
そう言うと、武はそそくさと仕事に行く準備を始めた。
「今日は遅くなりそうだ・・・重要な遺跡が見つかってな・・うちのすぐ近くだが・・・」
一人の晩飯は慣れていた。もう子供のころから何回一人で晩飯を食っただろうか。
少年は父親に対しては表向きいい親子関係を築こうとしているが、父の仕事に対しての
異常なまでの執着心に軽い恐怖の気持と軽蔑心をいだいていた・・・
いつもことだ・・・そう思うと少年は父を残して学校へと出かけた。
「・・ヤ・・ムチャ・・・ヤムチャ・・・」
- 68 名前:氣動戦士ヤムチャ :03/03/31
01:09 ID:Qgo9WdJp
- 学校へついた彼はいつもの人間、風景と顔を合わせた。謎の声のことなど気にもとめていなかった。
「おはよう、拳太」
彼女は少年の同じクラスの生徒。名は「相沢ショーツ」。ハーフらしい。変わった名前のためか
男子からからかわれることが多いが逆に男子を押さえ込んでしまうほどの負けん気の強い子だ。
顔は美人だった。少年はかすかな憧れを抱いていた。
「おはよ。今日もパッとしねえ日だなあ」
「そうね・・・でも朝はじめてあった人が拳太で良かったな・・・」
「え・・・・?」
少年が思いも寄らない言葉を聞いた時だった。ものすごい爆音と共に大地震が発生した。
「うおおおおお!」
突然の大地震に生徒達はパニックに襲われた。むろん、少年も同じである。これが、自分の
運命を大きく変える合図になろうとは想像もしていなかった。
「・・ヤ・・・ムチャ・・・ヤムチャ・・・・・」
(ま・・・まただ・・・!なんなんだいったい!それに突然の地震も・・・!)
地鳴りがやみ始め、あたりは騒々しい雰囲気から落ち着きを取り戻し始めた。地震の衝撃でリモコンが
落ちたのだろうか。突然、教室のテレビがついた。電気はまだ通っているようだ。
「・・・○○遺跡から・・・・か・・いぶつ・・が・・・あ・・らわれています・・」
ノイズの影響でほとんど状況がわからなかった。ただ一つ、少年の父が発掘作業をしている
遺跡という言葉が出てきたのはまぎれもない事実だった。少年は教室を飛び出し、現場へと向かった。
現場へとついた彼を待っていたのは緑色をした怪物があたりの町を破壊しているという状況だった。
40・・いや、50メートルはあるだろうか。父親はどこだろう・・・生きているのか・・・
その異常な風景は少年の心からそんなことを考える心の余裕を消し去るのに十分だった。
「ヤムチャ・・・ヤムチャ・・・ヤムチャ・・・・!!!」
激しい耳鳴りと共に少年の頭にまたあの声が鳴り響いた。
「選ばれものよ・・・オレと一緒に戦うのだ・・・・・」
- 69 名前:氣動戦士ヤムチャ :03/03/31
01:19 ID:kBZTntoB
- の瞬間、少年の体が光に包まれた。気づいた時、彼の目の前には先ほどの化け物並の大きさの
巨人が立っていた。
「フェ・・・フェード・・・フェード・・・フェード・・・」
少年は無意識のうちになにかを言おうとしてる自分が不思議だった。だが、いわなくてはいけない。
「フェード・ヤムチャ!!!!!!」
そう言った瞬間、彼の体はまた光に包まれ、謎の空間に座っていた。そこからはさっきの化け物が見える。
「よく来たな・・・俺はヤムチャ・・・荒野をかけるハイエ・・・・ふごおっ!!!」
敵が巨人に攻撃をしかけたと同時に少年の腹部に激痛が走った。
「サイバイマンか・・・初めての相手が貴様とは・・・因縁を感じるな・・」
ヤムチャと名乗るその巨人はそう言った。
- 70 名前:氣動戦士ヤムチャ :03/03/31
01:20 ID:kBZTntoB
- 少年はおそるおそる右腕を動かしてみた。すると巨人の腕も動いている。少年はすぐに現状を
理解した。
「やってやる・・・!相手もおなじ大きさなんだ・・・!やれるはずだ!」
そう言った瞬間、サイバイマンは空たかく飛び上がり、ヤムチャに足蹴りを加えた。ふいをつかれた
少年はなにがなんだかわからなくなっていた。やっと我に返ったその時、サイバイマンはここぞと
いわんばかりに第2撃、3撃を加えた。
「お・・・おい!ヤムチャって人!どうすりゃいいんだ!?なんか方法はねえのか!」
「ない!お前が頑張るしかないんだ!オレはお前なしでは動けんのだからな!」
「オレは格闘技なんかやったことないんだっ!何か武器はないのか!?」
そう言うと少年の手に技のマニュアルのようなものが置かれた。
「ローガフーフーケン!?こ・・・これでいいや・・!」
少年はマニュアルで読んだとおりに精神集中をはじめた。
(姿勢を低くし、指を狼の牙のようにたてる・・・そして相手に向かって闘牛のように突進して叫ぶ!)
「狼牙風風拳!!!!!」
少年がそう叫んだ瞬間、ヤムチャの体がサイバイマンの横を風のように通りぬけた。
時間が止まったように動かない両者。「手ごたえありだ・・・」
サイバイマンの体が脳天から裂け、バラバラに砕け散った。少年はその瞬間を目にすると
生命力を使い果たしたように気を失った。
「さすがだ。これでオレの望みも果たせるかもしれん・・・頼むぞ、相棒・・・」
死んだように自分の体の中で眠っている少年に対して、ヤムチャはそうささやいた・・・
(つづく)
- 71 名前:作者の都合により名無しです :03/03/31 01:30 ID:J7upsP9K
- このスレの趣旨ってそうだったの?そんなの書いてあったけ?
勝手に決められちゃあ困るんだけどな。しっくりくるこないの問題じゃなくてさ。
いっぱいかっこいいヤムチャ書きたい人だっているんだから。
やむ管さんの作品はそうだとか別にどうでもいいんだけどさ、
決め付けるのはよくないよ。あなたはこのスレでけっこう発言力というか、
そういうものを持ってるようだし。そんなにあなたの考えを言われてもねえ。
- 72 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 01:37 ID:oQ1ts5qZ
- うわぁまだこのスレ続いてたんだ!
ドクターヤムチャ誕生の時は面白いスレ発見して嬉しかったけど
まだスレが続いていたことはもっと嬉しいかも。皆さん、ガンガッテ!
- 73 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 01:38 ID:oQ1ts5qZ
- 72=初代スレ45 です ^^;
- 74 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 01:51 ID:7OPrsfCb
- 71は誰へのレスなの?72さん、お久し振り!
- 75 名前:72=初代スレ45
:03/03/31 02:02 ID:oQ1ts5qZ
- 特定の誰に対してという訳ではなく、このスレを盛り上げてくれている
方々全員への応援レスです。 74さん、お久しぶり!
- 76 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 02:03 ID:oQ1ts5qZ
- ゴメン、74さんのレスを読み間違えてますた。上のは無視してね
- 77 名前:やむ管 :03/03/31 02:06 ID:prClf9oz
- >>74
漏れへのレスだと思われ
>>71
うーん、そんなに絡まれてもなぁ・・・
他のスレならゴルァしたいところだがヤムスレではマターリしたいんだyo
ちなみに漏れに発言力云々はないと思われ
- 78 名前:やむ管 :03/03/31 02:09 ID:prClf9oz
- >>初代スレ45さん
よく見たらドクヤムの続きキボンヌした香具師じゃねーか
あのレスから全てが始まったといっても良いなと思った
おかえりーーーぃ!!
- 79 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 02:35 ID:t7HD2iZE
- 71はかっこいいヤムチャを書いてる人に対してそれはないんじゃない?
と言いたいのだと思われ。「最近かっこいいヤムチャが多いが、へたれのほうが
しっくりくる」「しょせんはヤムチャそれほど長くは活躍できない」などの
発言は漏れもどうかと思うのだが。今、昔、そしてこれからかっこいいヤムチャ
を前提として書こうと思っている人に対して、失礼というか、自分の考えと比較して、
それを見下しているようにも感じられた。やむ管さんはせめてこのスレの趣旨は
ヤムチャはへたれであるってのが全体の考えなのか自分だけの考えなのか
答えるべきなんじゃないでしょうか?
正直、>>65 >>66 はやむ管さんのオナニーのように思えた。
気を悪くしたらスマソ。
- 80 名前:作者の都合により名無しです :03/03/31 02:36 ID:A5hBzo/m
- >>77 やむ管さん
>71の言ってることはよくわからんが発言力はあると思うyo
作者さんのレスは作者さんに影響力があると思う。
リレーが見たいage
- 81 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 02:41 ID:t7HD2iZE
- >>80
はげどう
漏れは他の作者さんとかに影響が出て、連載ストップなんてことになるんじゃないかと
心配しているしだいです。
- 82 名前:やむ管 :03/03/31 02:50 ID:prClf9oz
- >>79
見下した気はないんだけどね・・・
まぁ、初代あたりからの常駐組ならその辺は暗黙の了解だと思ってたんだが>ヤムチャ=ヘタレ
最近、人の入れ替わりとともにスレの方向性も変わってきたのかなとも思う
たしかにヤムチャがへたれなければダメってのは他の作品を束縛しそうな意見だなと思った
反省しますです。
>>81
とりあえず、ダークサイドに関しては読んでくれる人間がいる以上は続けるつもりかな
他の作者さんに影響を与えるかもって点でなら納得できる
でも、前スレで懐板がいいって言ったのも、新スレは480KB超えてからにして欲しいっていったのも
スルーされた漏れに発言力なんてねぇyo
- 83 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 04:00 ID:GD9Ox9I0
- 何かさ、自分の意見言うこと=他人に意見を押し付ける、とすぐ解釈する人もいるんだよな。書き方如何の問題でもあるが
- 84 名前:80なんだけど :03/03/31 09:24 ID:A5hBzo/m
- すまん粘着っぽいが言わせてくれ。
>>82 あなたの言ってること自分はわかる。ヤムチャ=ヘタレってのはだって、
原作自体がそうだから。別にかっこいいヤムチャでもおもしろければいいが、
その先入観のあるなかでヤムチャっぽさを出すのは難しいんだと思う。
「最強の道」は多分このスレ史上一番の人気作だったと思うんだが、
あれが何で人気だったかっていうと文の上手さ面白さだけのお陰じゃなく
圧倒的にわかりやすくて原作らしさもあったからだと自分は思う。
原作に沿っているという性質だからでもあるけど。あとヤムチャが
へタレもいるしかっこいいのもいる、とバランスもよかった。
(これは話の特性を使ってるから誰でもできるわけじゃないと思うが)
あとさあ、これは個人的な意見なんだけど作者さんたち専用の議論の場作った
ほうがいいんじゃないかな。本スレで作者同士の議論批評とかあっても作者か
話書こうかなーって思ってる人以外あんまりおもしろくないと思うのよ。
作者さんが色々言いあってると書きこみづらいと思う。一名無しとして。
なんでっていわれるとなんとなくとしかいえないんだけど、作者さんが
表にいると作品の感想とか言いづらい。(結構前自分はそうでした)
なんか内輪話っぽくみえてしまう。ライトな読者が入ってこないんじゃないか?
新しい作者さんは増えてるけど読者はどうなんだろう?
作者達や古株のスレ住人は作品を読んで感想をくれるかもしれないが
それだけじゃさみしくない?正直、(軽い)読者はもっと良い話をつくってけるように
とかはどうでもいいと思う。どうでもいいっていうか関係ない。それより
面白い話を面白く読みたい。・・・自分勝手ながら俺はそうだった。
本スレに書きこむななんて言えないけど、極力避けたり、名無しで書いたりさ。
まあ、実際は読者がどうなのかとかわからないしただの憶測にしか過ぎない
んだけど。つーか読者にはこういうレスこそうぜーと思います。
馴れ合いっぽくなりたくないからエラッそーだけど自分自身ただの
春厨なんで「ハア?何いってんのこいつ」って思ったらスルーしたって。
- 85 名前:80 :03/03/31 09:28 ID:A5hBzo/m
- うわーすっげ長文。うぜー。縦読みじゃないですすいません。
関係ないけど今ギャグ物ないね。クソ軽い読者の漏れとしては読みたいっす。
- 86 名前:やむ管 :03/03/31 14:19 ID:prClf9oz
- ちょっと作ってみたが今のヤムスレでは受けないのかなと思う・・・
http://yamuchan.hp.infoseek.co.jp/yamucha/
- 87 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 14:48 ID:VtEwiO7K
- >>86
昔も今も受けないんじゃないかと・・・率直な感想。
- 88 名前:作者の都合により名無しです :03/03/31 16:28 ID:K2sHHO9N
- >>86
俺はワロタよ。ただ最初は気付かなくて
「読めねーじゃんかよ、ヴォケ」とか思ってしまいますた、スマソ
- 89 名前:急襲のヤムチャ(1/4) :03/03/31 19:28 ID:d0MkQvdJ
- 11 ウーブ
天界にいた戦士たち――孫悟空、孫悟天、ピッコロ、
トランクス、ブウ、ウーブ、クリリンの7名は瞬間移動によって、
それから30秒も経たないうちにユンザビットにたどり着いた。
チャオズの遺体はすぐに見つかったが、ヤムチャの姿はすでに消えている。
「いいか。ヤムチャは気配を消しているから素早い飛行は出来ない。
まだこのあたりに隠れているはずだ。
オレたちはまだ奴より強いが、今のあいつは実力以上の戦いが出来る。
油断せずに、見つけたらまず仲間に合図をしろ」
ピッコロが全員に指示を出した。
「それからクリリン。残念ながらお前だけはヤムチャより能力が下だ……。
チャオズの遺体を、天界かカメハウスにでも運んでやってくれ」
「あ、ああそりゃかまわないっスけど、このままじゃ……。
何か包んでやれるもの、ないかな」
「ボクが母から冷凍保存用のカプセルを預かってます。使わないで済めばよかったんですけど……」
トランクスが胸ポケットからカプセルを取り出した。
「サンキュ。
……このカプセル、オレがピッコロ大魔王の部下にやられたときに入れられてたやつなんだよな。
チャオズがこいつに入るのは、二回目になるわけか……」
クリリンは棺桶の中にチャオズを入れた。
「じゃ、頑張ってくれよな。もうカプセルは無いんだから、死なれちゃ困るぜ」
クリリンが飛び立つのを見送り、戦士たちもそれぞれ散らばった。
- 90 名前:急襲のヤムチャ(2/4) :03/03/31 19:29 ID:d0MkQvdJ
- 最初の地点から北西側に向かっていた孫悟空は、森を突き抜けて切り立った崖までたどり着いた。
ユンザビット高地の端にまで来たのだ。
少し遅れて、西側に向かっていたピッコロが同じように森を突き抜けてきた。
「見つけたか?」
ピッコロが悟空の元へ飛んできて、聞いた。
「いや、何も見てねぇな」
「台地の中央から放射状に散らばって捜したんだから逃げ道は無いはず。
今ごろ東側へ向かった連中が見つけているか、もしくは……」
ピッコロは視線を下へやった。
「この崖を降りたか、ってことか」
悟空も下を見た。
崖の下には背の低い木々が集まり大森林となっており、崖自身にも洞窟がいくつか入口を開いている。
「そうなると隠れ場所は多そうだし、厄介だな〜。
……誰かが合図も出来ずにやられちまったなんてことは、ねぇよな?」
悟空が聞く。
「ああ。今のヤムチャがいくら強くなったにしても、オレたちを倒すまでには至っていないはずだ。
このオレや悟天にトランクス……、ブウ、ウーブ、そして孫、貴様……。
全員、最低でも超サイヤ人レベルの力を持っている。
もしヤムチャが何かの方法で上手く倒したにしても、合図の一つぐらいは出せる余裕があるはずだ」
「じゃあ、上手く逃げられちまったってことか。あいつずいぶん用心深くなってんだな〜」
話しているうちに、それぞれの方向へ散らばっていたトランクス、悟天、ブウが集まってきた。
しかしウーブは戻らない。悟空の顔が険しくなった。
- 91 名前:急襲のヤムチャ(3/4) :03/03/31 19:29 ID:d0MkQvdJ
- 「ウーブが、やられたのかもしれない」
「心配しすぎなんじゃないの、お父さん。
ウーブは確かここと正反対の南西側に向かったから、集まるのが遅れてるだけだよ」
悟天が気楽に言ったが、悟空の表情は変わらなかった。
「ピッコロ……。ウーブの気を、感じるか?」
「え? あっ……」
ピッコロは神経を集中するため少しうつむいたが、すぐに顔を上げた。
「何ッ! ま、まさか……」
「そのまさか、だ……。ウーブの気を感じねえ。オラのミスだ……」
「し、しかし、そんな……。ウーブは少なくとも、あのフリーザぐらいの力はあったはずだ。
ヤムチャの奴がいかに力を上げたにしても、オレたちに全く気付かれずに倒せるはずは……」
「……オラがウーブに教えてやってた修行は、
亀仙人の爺ちゃんがやってたみたいな基礎体力作りのメニューだけだった。
後々それが一番ためになると思ったからなんだが……。実戦の練習はほとんどやらなかった。
あいつは、とんでもねえ力を持ってるだけで、使いこなせてはいなかったんだ。
そんなところがヤムチャにとってみりゃ一番のねらい目だったんだ。
たぶん気を解放することもできないうちに、やられちまったんだろう。
あいつをひとりにするべきじゃなかった……。もうドラゴンボールは使えねえってのに……」
悟空はがっくりと肩を落とした。他の皆も何も言えずにいた。
その沈黙から一番最初に立ち直ったのは、ピッコロだった。
「ウーブを一人にしたのは、確かに貴様のミスかもしれない。
だが、そのウーブが運悪くヤムチャのいる側に向かってしまったのは、あくまで偶然だ」
ピッコロはそう言って一人うなずくと、くるりと身体の向きを変えた。
「そしてヤムチャがウーブを倒してここを抜け出したなら……、奴は南東に向かったってことになる。
追うぞ、孫。気落ちするのはまだ早い」
- 92 名前:急襲のヤムチャ(4/4) :03/03/31 19:32 ID:d0MkQvdJ
- そこから南東へ、30キロほど離れた海上。
気配を消して低空を飛行するヤムチャの前に、立ち塞がるものがいた。
「貴様の悪運もとうとう尽きたようだな……。クズにしては上出来だが」
立ち塞がるものは言った。
ヤムチャは流れる冷や汗を拭って、相手をにらみつけた。
立ち塞がるものは、ベジータだった。
現在のヤムチャ 戦闘力:5,150,000(界王拳3倍で15,450,000)
続く
結局ウーブにひと言もセリフを喋らせないまま殺してしまった……。
- 93 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 20:44 ID:HjiOI8jh
- ROMのみなさん、作者のみなさん、今の連載陣の中で一番楽しみなのは
なんの作品ですか?ちなみにボクは急襲のヤムチャ。
- 94 名前:作者の都合により名無しです :03/03/31 20:57 ID:DPU6k8bi
- うーん、一番は「ヤムチャのあがき」かな
でも、同じくらい「超ヤムチャ伝」と「急襲のヤムチャ」も楽しみ
- 95 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 21:11 ID:06Fm+tA6
- ぐるぁ
- 96 名前:プーアルの中身 :03/03/31 21:24 ID:gK2PXD6e
- >>64さん
漏れの作品の中でのキャラの力関係は
超サイヤ人孫悟空≧超サイヤ人孫悟飯≧完全体・セル>フリーザ(MAX)>神と融合後ピッコロ です。
ちなみに、漏れが一番楽しみにしている作品は『ヤムチャのあがき』かな。
もちろん他の作者さんのも楽しみですけどね。
- 97 名前:プーアルの中身 :03/03/31 21:24 ID:gK2PXD6e
- 第八十二話「かめはめ波」
「宇宙の塵となれっ!!」
セルは上空でかめはめ波の構えをとった。
「バカ野郎!そんなことをしたら貴様も生きてはいけんぞ!」
ピッコロはセルの無謀を止めるべく叫んだ。
「はっはっはっ、私のDNAは宇宙空間でも生きていけるように改良されているのだ!」
セルは勝ち誇ったように言い放った。
「くそっ!頑張ってくれ悟飯・・・」
ヤムチャは胸の内の不安を抑え、期待の目を悟飯に向けて言った。
―気を集中させる悟飯とセル―
「地球ごと消えてなくなれっ!か・め・は・め・波ーーーーーーーっ!!!!」
「消え去れ、化け物っ!か・め・は・め・波ーーーーーーーっ!!!!」
ふたりはかめはめ波を放った。
上空でぶつかり合う2つの超巨大かめはめ波。
その2つの気のパワーと圧力は全宇宙最強であると断言できるものだった。
しかし、徐々に圧されていくセルのかめはめ波。
「お、おのれーーーっ!」
全力で気を振り絞り圧し返そうとするセルであったが、飲み込まれる寸前まできてしまった。
「これで終わりだっ!!」
悟飯はさらに気を振り絞ると、自身のかめはめ波がセルを捉えた。
- 98 名前:プーアルの中身 :03/03/31 21:24 ID:gK2PXD6e
- 第八十三話「絶望」
ぎゅおーーーーーーーん!!!!
悟飯のかめはめ波は激しいうねりをあげてセルを飲み込んでいる。
「や、やったか?」
チャパ王は呆然としながら生唾をゴクリと飲んで言った。
かめはめ波が消えると、上空には頭部の一部と手足の一部を消し飛ばされたセルがいた。
「ぐぎぎ・・・くそがぁっ・・・」
セルはショックとダメージを隠し切れずにうめいた。
「ちっ、完全に消し去らなきゃ意味がないや」
悟飯はいたずらな笑みを浮かべて言った。
「ちくしょう・・・許さん、許さんぞーーーーーっ!!」
セルは悔しさと怒りを込めて叫ぶと、ちぎれた体を修復した。
「絶対ぶっ殺してやるぅーーー!」
セルはそう叫びながら地上に降り立つと、急に体を膨らませ始めた。まるで巨大風船のようだ。
「私は3分後に自爆する。そして地球は跡形もなく消え去る。・・・なまじ刺激を与えると爆発するぞ!
といってもお互い死期が早まるだけだがな。とにかく、この勝負はドローだな。ヒッヒッヒッ」
セルは不気味な笑い声を発するとカウントダウンを始めた。
「ちくしょーーーーーーーっ!!!!」
うつ伏して地面を叩く悔しさ一杯の悟飯。
その間に悟飯のもとへかけ寄ってきたヤムチャ,ピッコロ,チャパ王。ベジータは後からついて来る。
「どうやら最悪の状況に追い込まれたらしいな」
ピッコロは無念の表情でつぶやいた。
「・・・いや、待ってくれ。こいつはオレが片付けられるかもしれない」
ダメージの残っているヤムチャは、辛そうな表情ながらも決心したように言った。
- 99 名前:プーアルの中身 :03/03/31 21:25 ID:gK2PXD6e
- 第八十四話「秘策」
「何か秘策があるのか?さっきは惜しくも敗れたが・・・」
チャパ王はヤムチャに真意を探るような目つきで聞いた。
「ああ、今の身動き取れない奴なら大丈夫だ」
ヤムチャにはどうやら自信があるらしい。
「しかし、下手に刺激を与えん方が・・・」
ピッコロもヤムチャの取ろうとしている行動を想像できない様子だ。
「ゴメンなさい。ボクが未熟者なばかりに・・・」
泣き崩れている悟飯。
「なぁに悟飯、おまえはよくやったよ。天国の悟空も喜んでいるはずだ。
それに、もしオレの技が成功すればみんなも地球も助かる!!」
ヤムチャは悟飯をなぐさめると、セルに近づいた。
「ぐふふ、さっき敗れた分際で・・・何をほざくかっ!!」
ブヨブヨに太った風船状態のセルは、ヤムチャを軽蔑の眼差しで見た。
「自爆してオレらも地球も消し去ろうとしたその試み、敗れたりっ!!」
ヤムチャはそう言うと最後の力を振り絞って闘気を繰り出し、狼牙風風拳の構えをとった。
「ドクター・ゲロの唯一のミスはオレのDNAを貴様に組み込まなかったことだ!
この技の性質を知らず、使えないできた貴様の負けだっ!新狼牙風風拳!!!!」
ヤムチャの無数に放たれた掌底がセルの胴体を直撃した。
しかし、自爆の誘発を恐れてか通常より勢いを抑えていてむしろ掌底を当てているという感じだ。
「なにを始めるかと思ったら・・・」
セルが呆れた表情でそう言いかけたとき、
「ぐおっ!?体が・・・・・!?」
セルの胴体の皮膚がボコボコ沸騰し始めた。
- 100 名前:プーアルの中身 :03/03/31 21:26 ID:gK2PXD6e
- 第八十五話「熱い最後」
「か、体が燃えるように熱いっ!!」
自爆目前のセルは、自身のそのおこないに相反するようなセリフを吐いた。
「本来の新狼牙風風拳は敵の心臓にオレの気を注入し、血液を通して全身に気を送り
爆発させる技。しかし、闘気に進化した気は、気を超高温に上昇させることが可能になった。
そして超高速で全身に送り込んで敵を溶かし、蒸発させるのさ。いくら究極生物であろうが
生き物であるならばこの技から逃れることはできない!」
ヤムチャは勝利を確信して言った。
(ぐおおーーーーーーーっ!!ま、まさかこんな結末になろうとは!核を移動させ・・・・・
ダメだ!ヤムチャの気はもう全身にまわってしまった・・・無念!!!!)
セルは心でそう絶叫すると、間もなく全身は沸騰し、蒸発して跡形もなく消えた。
「終わった・・・・・」
セルのあっけない最後に呆然とするピッコロたち。
反対に、決着を付けたのが自分であることに満足そうな表情をしているヤムチャ。
セルのいた場所には4つのDBが落ちていた。
「そうだそうだ、DBのことを忘れていた。溶けなくて良かったよ」
ヤムチャはそう言うと、DBを拾った。
「とりあえずみんなで神の宮殿へ行こう」
ピッコロはシメの言葉を言うと、悟飯に瞬間移動を使うよう促した。
悟飯の体にタッチするヤムチャとピッコロ。
「俺は無傷だからひとりで帰ることにするよ」
チャパ王はヤムチャたちに言った。
「そうか・・・また会えるといいな!元気でな、チャパ王!!」とヤムチャ。
「ああ!素晴らしい戦いを見ることができて良かった。武道家冥利に尽きるよ!!」
チャパ王は涼しげな表情でそう言うと、ポイポイカプセルからハーレーを出して帰っていった。
<つづく>
- 101 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 21:51 ID:jxe8JDe9
- >>96
ヤムチャはどのへん?
つーかオレは「ヤムチャ、イク」が一番だった。
- 102 名前:作者の都合により名無しです :03/03/31 21:53 ID:ydN5PiRw
- Cafestaは、日本初のコミュニケーションポータルサイト
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- 103 名前:プーアルの中身 :03/03/31 21:59 ID:bJhVoblo
- 神と融合後ピッコロ>>>>>ベジータ>>>>>>>闘気ヤムチャ
しかし、
操気弾・参式=超サイヤ人孫悟飯
操気弾・参式は悟空の元気玉みたいな性質の技という設定です。
- 104 名前:プーアルの中身 :03/03/31 21:59 ID:bJhVoblo
- 第八十六話「後日談(1)」
「俺は貴様らとは一緒に行動せん!」
ベジータは不機嫌そうに言い放った。
「・・・そうか。では、またな!」
ピッコロは苦笑して言った。
「さよなら、ベジータさん」
悟飯は寂しそうに言うと、瞬間移動を使った。
荒野に残されたベジータ。
(まさか悟飯が超サイヤ人になるとは・・・カカロット親子に完全にしてやられた!
・・・サイヤ人の王子の俺を追い越しやがって!・・・俺はもう戦わん・・・)
ベジータは心でそうつぶやくと、荒野から去っていた。
―神の宮殿では―
デンデに治療してもらったヤムチャ。
「DBはここで預かってもらっていいかな?」ヤムチャはデンデに聞いた。
「はい!いいですよ」デンデは笑顔で応えた。
「・・・ボクはこれで帰ります。お母さんが心配してるだろうし・・・」
悟飯はみんなに向かって言った。
「そうか、いつでも遊びにこいよ!」ピッコロは悟飯に微笑んで言った。
「ピッコロはここで暮らすのか?」ヤムチャは聞いた。
「ああ」応えるピッコロ。
「では、また!!」
悟飯は瞬間移動で去っていった。
- 105 名前:プーアルの中身 :03/03/31 21:59 ID:bJhVoblo
- 第八十七話「後日談(2)」
「では、オレもおいとまするか。残りのDBも探さなくてはならんしな!」
ヤムチャは気合を入れて言った。
「俺も手伝おうか?」ピッコロは聞いた。
「いや、プーアルとふたりで旅がてら探すことにするよ。残りは2つだけだしな」
ヤムチャはピッコロの気遣いに感謝して言った。
「ではまた!」
ヤムチャは挙手すると、西の都へと帰っていった。
カプセルコーポレーションに着いたヤムチャ。
門にはプーアルとウーロンが出迎えていた。
「おかえりなさいヤムチャ様!!ご無事で何よりです!!」
プーアルは涙ぐみながら言った。
「さっきベジータが帰ってきたからな・・・どうやらその表情だといいことあったな?」
ウーロンはヤムチャの凛々しい表情を見て言った。
「フフフ、わかる?なんたってセルにとどめを刺したのはこのオレ様だからなっ!」
ヤムチャはどうだ、といわんばかりの態度をとって言った。
「す、すげぇな。一体どんな手を使ったんだよ?」
ウーロンは怪しげな目をヤムチャに向けて言った。
「フッ、もちろん正攻法さ。さて、プーアル。テレビ局に戦果を報告したらDB探しの旅に出るぞ!」
ヤムチャはそう言うと、プーアルとともに自宅へ帰った。
「ああ、俺も旅に行きてぇよ・・・」
ひとりと一匹の後姿を見ながらぼやくウーロンであった。
- 106 名前:プーアルの中身 :03/03/31 22:00 ID:bJhVoblo
- 第八十八話「後日談(3)」
世界中はヤムチャの大活躍で話題騒然となった。
多くのメディアへの出演の話が入ったが、DB探しの予定があったので全部断った。
代わりにミスター・サタンが出演し、最初は愛弟子(?)を褒めちぎるトークを展開していたが、
途中から何故か自身がセルを倒したかのような話にすり替えて話題をさらった。
―ちょうどその頃、神の宮殿では―
ヤムチャ、プーアル、悟飯、ピッコロ、デンデ、ミスター・ポポがDBを囲んでいた。
シェンロンを呼び出し、1つ目のねがい「セルに殺されたものたちを生き返らせる」をかなえた。
「デンデのDBは2つねがいがかなえられるのか・・・あとひとつはどうするんですか?」
悟飯は興味津々の顔でみんなに聞いた。
「そのことなんだが・・・17号と18号が生き返っていたら体内の爆破装置を
取り除いてやりたいんだ・・・」
ヤムチャは申し訳なさげにみんなに伺った。
「ヤムチャさん、18号のこと好きなの?」
悟飯は無遠慮に聞いた。
「まさか!このオレ様はモテモテなんだぞ・・・っていっても今フリーだからなぁ・・・」
ヤムチャは微妙な表情をしながら小声で言った。
「恋愛というやつか・・・よくわからん。まぁ、俺たちは相当なレベルアップをしたわけだし、
もしあいつらが騒ぎを起こしたらその時までということだな」
ピッコロは皆の意見を総括するようにして言った。
「では、お言葉に甘えて・・・シェンロン、17号と18号の体内に埋め込まれている
爆破装置を取り除いてくれ!!」
ヤムチャは叫んだ。
- 107 名前:プーアルの中身 :03/03/31 22:00 ID:bJhVoblo
- 最終話「有終の美」
「たやすいご用だ。ついでにそこにいる猫の耳の中にある超小型スパイロボも取り除いてやった
・・・・・では、さらばだ」
シェンロンはそう言うと、消えていった。石になったDBは四方八方に飛び散っていった。
「プーアルの耳の内にスパイロボって・・・どうなっているんだ?」
ヤムチャは思い巡らすように、目を宙にさまよわせて言った。
―すると、柱の影から―
「それは俺がこっそり忍び込ませたのさ」
突然、17号が飛び出てきて言った。
「そのお陰であんたたちの居場所がわかったってこと」
18号も出てきて微笑を浮かべて言った。
「話を聞いていたのならわかるだろう。悪さをするなよ。それとヤムチャに感謝するんだな」
ピッコロは17号と18号を等分に見やって言った。
「フン、俺には破壊の趣味はねぇよ。まぁ、狩りでもしながら楽しく暮らすさ」
17号はそう言い放つと去っていった。
「・・・彼氏が行っちまったぞ。追わなくていいのか?」
ヤムチャは18号に試しに聞いた。
「あいつとは双子の姉弟だよ。だからってその気になるなよな!いくら顔が二枚目だからって
いってもあたしは別に面食いじゃないんだ。それに爆弾のことだって感謝してないからな!」
18号は一方的にまくし立てて、去ろうとしていた。
そして、ふとヤムチャに振りかえり、
「またな」
と言い残して去っていった。
「ははは!モテる男はつらいってことかな!!」
ヤムチャは苦笑を浮かべてひとりごとを言った。
―こうして再び地球に平和が訪れるのであった。Z戦士、なかんずくヤムチャのおかげで―
<おわり>
- 108 名前:プーアルの中身 :03/03/31 22:04 ID:bJhVoblo
- 最終話までうpしてしまいました。。。
スレ住人の皆様、長い間くだらないはなしに付き合って下さってありがとうございました。
またしばらくはROMにまわると思いますがよろしこ。
- 109 名前:作者の都合により名無しです :03/03/31 22:36 ID:5GUpMEv0
- 小説飲茶にプーアルの中身を全部アップしました。
ということで、久々の長編小説が追加です。
- 110 名前:作者の都合により名無しです
:03/03/31 23:39 ID:wdc2ChCi
- 乙
- 111 名前:作者の都合により名無しです :03/04/01 00:15 ID:Z7KikXOD
- >>94
一緒だね。漏れも「超ヤムチャ伝」と「急襲のヤムチャ」かな。
プーアルの中身さん、次回作期待しとります。
- 112 名前:やむ管 :03/04/01 03:36 ID:PK6oiuLK
- 漆黒の魔狼 YAMUCHA -The Dark Side- 第五部
ダイジェスト(22話以降)
他の戦士たちよりも早くセルゲームの舞台に到着したトランクスを煽るセル
はやるトランクスを押さえ込む16号の元に天津飯、餃子がやってきた
遅れてやってきた天津飯になぜここにいるのかと聞かれ、意気揚々と人造人間になったことを話すトランクス
怒る天津飯と16号が一触即発の状態になったところで悟空が到着、そして、いつの間にかピッコロもいたことに驚く天津飯。
そして、天津飯の怒りが収まらぬ中、クリリンが到着し、ついにセルゲームが始まる。
一対一を望むセルに対し、悟空が名乗りを挙げた。
その頃、カプセルコーポでは遅れて到着したTV局のカメラが映し出した光景
というよりもトランクスがその場にいることに驚愕するブルマとヤムチャがいた。
もう戦わない、そう心に誓ったヤムチャではあったが愛息・トランクスを二度と失うわけにはいかないとばかりに
部屋に駆け上がると、封印していた胴着を取り出した。
それは替えのきくものではない。かつて、天下一武道会に優勝したときに着ていたものだ。
セルと悟空のあまりにハイレベルな戦いに唖然とするしかない一同。
だが、冷静に戦況を分析している者もいた。16号とピッコロだ。
そして、悟空に疲れが見えはじめた時、突然、16号がセルに襲い掛かる。
舌打ちをして16号に続いたピッコロだったが、セルは二人の攻撃を難なくかわしてしまう。
そして、天津飯、餃子、クリリンの3人も加わり戦況は混乱した。
初めての戦いに困惑するトランクスはただ呆然とそれを見守ることしか出来なかった。
戦況を打開するため初代ピッコロ大魔王の技・爆力魔波を放ち、距離を置いたセルは分身であるセルJr.を生み出す。
悟空とトランクスを除く戦士たちの数に合わせて生み出されたセルJr.の猛攻の前にクリリンが餃子、そして天津飯が倒れてしまう。
短い戦闘の間にフォーメーションを取り始めるピッコロと16号はなんとかその猛攻に耐えていたが、
16号がピッコロにある提案をする。
- 113 名前:やむ管 :03/04/01 03:37 ID:PK6oiuLK
- それはピッコロに時間を稼いでもらう間に彼がセルに取り付き自爆するというものだった。
最後の望みを賭けた16号の特攻であったが、セルに胴体を分断され失敗に終わる。
今まさに果てようとする16号の元に駆け寄るトランクス。
ブルマに直してもらえば助かるというトランクスの言葉を拒否し、自分の胸をこじ開ける16号。
そこには彼の心臓とも言うべきエネルギー炉が眠っていた。
彼はトランクスにそれを委ね、セルを挑発した。トランクスがお前を倒すと・・・
その侮辱的な言葉煮に逆上したセルは16号を跡形もなく破壊する。
16号の死に怒れるトランクスの姿が消えたかと思うと、セルが吹っ飛んでいた。
セル相手に苦戦を強いられていた悟空も、セルJr.を相手していたピッコロたちもその光景に呆然とする。
トランクスにはドクターゲロが開発中だった気の増幅装置が仕込まれていた。
それはかつて鶴仙人と桃白白に搭載されるはずだったものだ。
ドクターゲロの研究所からそれらの資料もともにカプセルコーポレーションに運び込まれていた。
16号はわずかな希望を託し、この装置をトランクスの体に埋め込んだ。
本来、気を使えないはずのトランクスには無用の長物と思われていたこの装置だったが、
16号を破壊された怒りにより彼の中に眠るヤムチャの、狼の力が目覚めてしまったのだ。
もちろんそれだけではない。16号が最後に託したエネルギー炉の出力もあいまって、少年は今や、
地上最強の戦士になろうとしていた。
- 114 名前:やむ管 :03/04/01 03:37 ID:PK6oiuLK
- トランクスの猛攻の前に次第にセルの形勢が悪くなる。
親をかばうかのように集まってきたセルJr.はトランクスの相手にはならなかった。
そして、セルの腹にトランクスの拳がめり込む。急に様子がおかしくなったセルの尻尾から18号が出てきた。
同時にセルはかつて17号を吸収した時の姿に戻る。
そして、トランクスのヘルズフラッシュがセルを襲う。その光の中、セルは空のかなたへと消え去った。
トランクスが放った光の柱、それは戦い果てた16号への手向けだった
勝利を確信し、喜びに沸く一同、しかし、悟空ははるか上空にセルの気配を感じる。
とっさに全てのエネルギーを核の防御に当てたセルが再生したのだ。
しかも、その姿は完全体のものである。悟空の遺伝子が皮肉にもセルの役に立ってしまったのだ。
復活したセルに比べ、トランクスは所詮、子供であった。
この後に及んで、先ほどまでの戦いが嘘のように失速してしまう。
体力のなさ、そして、ムリな戦いのために16号が託したエネルギー炉も一時的な出力不足に追い込まれたのだ。
一方、ヤムチャは戦いの舞台へあとわずかなところまで近づきつつあった。
そのヤムチャの耳に凄まじい轟音が響いた。空を飛んでいたヤムチャは気づかなかったが、
地響きを伴うその音は悟空たちの元にも達していた。
戦闘の余波でビルが倒壊でも起こしたのだろうか、だが、それはセルゲームの戦闘の凄まじさを物語っていた。
胸騒ぎを覚え、力の限りを振り絞りヤムチャは戦いの舞台へ向かう。
- 115 名前:やむ管 :03/04/01 03:38 ID:PK6oiuLK
- じりじりとトランクスをなぶるセルに怒りを爆発させた悟空はセルに再び一騎打ちの勝負を挑む。
すでにトランクスは敵ではないだろう
セルにとってもその場にいる者たちの中で最も力のある悟空を殺すことは有益だった。
誰も手出しをするなという悟空であったが、死の淵から蘇り、大幅に力を上げたセルにかなうはずもなく、遂に力尽き倒れてしまう。
止めをさせ、そう叫ぶ悟空に自分の技で果てろと言い放つとセルはかめはめ波の構えを取った。
そのセルを上空から気功波が襲った。ヤムチャが到着したのだ。
だが、まるでセルにはダメージを与えることが出来ない。
それでもあきらめずに攻撃を加えるヤムチャの姿は絶望しかけた戦士たちの心を揺さぶる。
ヤムチャの元へ飛び上がるとそれぞれ力の限りを尽くした最後の一撃を放つ。
その攻撃は戦士たちの心を表すかのように一つになりかめはめ波を放たんとするセルに直撃した。
裁きの鉄槌が今まさに振り下ろされたのだ。
耳をつんざくほどの爆音がとどろき、あたりは一面、砂塵に包まれた。
徐々に砂塵が収まり、そこには巨大なクレーターが出来上がっていた。
しかし、誰もが絶望に打ちひしがれていた。セルの気はそれでもなお消えていなかったからだ。
クレーターの中心に禍々しい赤いバリアーをまとったセルが立っていた。
悟空は死を覚悟した。ドラゴンボールで生き返ることもないだろうが、驚いたことに恐怖は感じなかった。
むしろ、最後に自分よりも強い相手と戦えたことに満足感を感じていたのだ。
そして、ゆっくりと目を閉じるとセルの一撃を待った。
しかし、予想していた衝撃は来ない。弄ばれているのかと思い怒りに目を見開き、声を荒げようとする悟空。
だが、その眼前にはセルが何者かに体を貫かれた光景が広がっていた。
(第5部 完)
- 116 名前:作者の都合により名無しです :03/04/01 15:15 ID:HsMqeomV
- >やむ管さん
第五部、乙。
- 117 名前:作者の都合により名無しです :03/04/01 15:16 ID:HsMqeomV
- つーか、下がりすぎ。age
- 118 名前:作者の都合により名無しです :03/04/01 15:42 ID:PK6oiuLK
- >>117
http://yamuchan.hp.infoseek.co.jp/
- 119 名前:作者の都合により名無しです
:03/04/01 17:41 ID:hI4282S4
- 疲れたってことかな。
お疲れ様でした。
- 120 名前:作者の都合により名無しです :03/04/01 17:56 ID:dMUfqGLC
- なるほど。知らんかった。
疲れたというか、この辺が限界だと感じたのかもしれない。
読み手が明らかに減ってる上に感想書くのが義務付けられてるもんで純粋に楽しめない。
GTやAFから既に減退は始まってたが今ほど酷くは無かったし、まだ楽しかったからな。
これから先今以上の発展を望むのも絶望的だし、そろそろこのスレも終わりにするべきじゃないか?
まだまだ続けたい人がいるなら、今度はヤムチャ限定じゃなくてDB全般にするべきかと。
そうすれば人もたくさん来るだろうし新鮮な気持ちで再スタートできると思う。
当然煽りやらなんやらもたっぷり来るだろうが、そういう2ちゃん的雰囲気の中で書くのもまたいいかも。
ごめん。勝手にスレが終わりそうだと感じてたからこんなこと書いちゃった。
↓何事も無かったかのように続けて下さい。
- 121 名前:作者の都合により名無しです :03/04/01 18:12 ID:hI4282S4
- 確かにね
もういい加減ネタ切れだろ。っていうか、
仮に新しいネタが思い浮かんだとしてもね、
読者がついてこないんじゃ意味がないし。
最初は、あくまでもネタスレだったと思っている。
当時、誰が言い出したのかヤムチャ=ヘタレキャラっていう、
誇張表現をネタとして用い、人々の笑いをさらったのが最初だ。
だが、あくまでもネタだったので、そのネタの効力も徐々に尽きてくる。
スレとしては、それで終わるべきだったのかもしれない。
というか、ネタの効力が尽きたと思った時点で、
別のネタに走るとか。なにか考えるべきだったと思う。
さて、そんなわけで、別のネタをはじめようと思う。。。
- 122 名前:病的 :03/04/01
19:10 ID:fkDI0Gwx
- え?え?終わっちゃうの?いや〜ん!だったらリレーを俺の下らないギャグでオチつけちゃうぞ(w
- 123 名前:作者の都合により名無しです :03/04/01 19:17 ID:hI4282S4
- ヤムチャ限定にしないほうがいいと思う。
っていうことじゃないかな。
DB全体でなら、ネタはたくさんあるんだから。
何とかなるってば
- 124 名前:作者の都合により名無しです :03/04/01 19:34 ID:hI4282S4
- そうは言っても、すぐにほかのネタなんて思い浮かぶわけもなく。
とりあえず、ヤムチャのネタを書くことにする。
- 125 名前:これが始まり :03/04/01 19:46 ID:hI4282S4
- まるで、休み明けの月曜日みたいに眠たい授業が終わり、次の時間が始まる。
そういえば、今日はまだ、ウーロンが来てない。アイツが来たら、クラスは
狼に襲われた羊たちのように騒がしくなる。今はまだ静かだ。けど、いつか
変わる。ウーロンが来るのだ。
僕がウーロンのことを思い出すと、同時にいくつかの苦い思いでも蘇ってきた。
あの豚の被害にあった女の子はたくさんいるが、実は最初の獲物は僕だったんだ。
ウーロンは僕が大切にしていた尻尾飾りを盗んで自分の尻尾につけた。それが
悪事の始まりだ。僕の大切なものを盗んでおいて、とんでもないことを言った。
「いいだろ。これ、プーアルからもらったんだぜ。
あいつ、おれにぞっこんだからな。ハハハッ」
冗談じゃない。ふざけるのも大概にしろ。
それだけじゃない、周りの男たちも
「いいなぁ。俺もプーアルから何かもらいてーよ」
なんて言ってる。信じるなよ。ったく。
まぁ、そんな事があったから、僕はあの豚が嫌いだ。世界で二番目に嫌いだ。
ちなみに、一番はというと、それは今から始まる授業を聞けばわかる。
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