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たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart18

1 :Classical名無しさん :03/12/26 20:23 ID:o88.i3og
〜ヘタレつきろ!! 敗戦・劣戦・超悪戦〜

エーックス・・・
漫画界有数のヒット作品、ドラゴンボール。
その登場人物の内に他の追随を許さぬ最低のヘタレが居た。
そのヘタレに、わずかばかりでも活躍の場を・・・
しかし、そのあまりのヘタレさは人類の想像力の限界を遥かに超えていた。
あまりにもお留守な足元、雑魚キャラの自爆で道連れ、恋人を寝取られる甲斐性の無さ。
2ch中でヘタレの代名詞としてネタにされてゆく日々。
立ちはだかる「戦闘力のインフレ」という難敵。

誰もが「ヤムチャ」の2ch語化を覚悟した。
だが、そんなヤムチャにせめて妄想の中だけでも活躍させてやりたい…
ヤムチャを最もネタに使い、そして愛した彼らがこの困難に、立ちむかったのだ。

これは、少年漫画史上最も困難な創作に立ち上がった男たちの物語である。

※ヤムチャ以外の小説・ネタも大歓迎!おまえらも妄想爆発させようぜ?
【前スレ】
たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart17
http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1064415375/l50

【小説作品保管庫】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako.html
【お勧め作品】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/recommend.html
【過去ログ倉庫】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/log.html

2 :Classical名無しさん :03/12/26 20:32 ID:IiewFLcE
●ヤムスレSS&しりとりスレ しりとりのルール●

・”ん”がついたら、その手前の題から再スタート
・漫画のタイトルONLYでしたが、漫画のネタならもうなんでもいいです。
・濁点の有無は関係無いです 例:ルーキーズ→スクライド
・新スレとともにリセットされます。が、なるべく既出のネタは控えるのが望ましいですね。
・ここはSS&しりとりスレです。しりとりだけでなく、キチンとSSに感想をつけましょう。

3 :Classical名無しさん :03/12/26 20:53 ID:sC/OIMtc
やはりバキスレに貼り付けたのもこのバカだったか。


4 :ヤムチャの就職活動 :03/12/26 21:00 ID:o88.i3og
面接官「特技は狼牙風風拳とありますが?」
ヤムチャ 「はい。狼牙風風拳です。」
面接官「狼牙風風拳とは何のことですか?」
ヤムチャ 「必殺技です。」
面接官「え、必殺技?」
ヤムチャ 「はい。必殺技です。目にも止まらぬスピードで相手を攻撃します。」
面接官「・・・で、その狼牙風風拳は当社において働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」
ヤムチャ 「はい。敵が襲って来ても守れます。」
面接官「いや、当社には襲ってくるような輩はいません。それに人に危害を加えるのは犯罪ですよね。」
ヤムチャ 「でも、警察にも勝てますよ。」
面接官「いや、勝つとかそういう問題じゃなくてですね・・・」
ヤムチャ 「悟空だって倒せるんですよ。」
面接官「ふざけないでください。それに悟空って誰ですか。だいたい・・・」
ヤムチャ 「孫悟空です。カカロットともいいます。カカロットというのは・・・」
面接官「聞いてません。帰って下さい。」
ヤムチャ 「あれあれ?怒らせていいんですか?使いますよ。狼牙風風拳。」
面接官「いいですよ。使って下さい。狼牙風風拳とやらを。それで満足したら帰って下さい。」
ヤムチャ 「運がよかったな。今日は気が足りないみたいだ。」
面接官「帰れよ。」

5 :ぐしゃだった人 :03/12/26 21:01 ID:rWvahVbY
乙です。今日の深夜あたり書けたら続き書きます。

6 :Classical名無しさん :03/12/26 22:05 ID:IiewFLcE
>>5
おう、期待してる。頑張ってくれな。

7 :Classical名無しさん :03/12/27 04:23 ID:cWK007Rg
>>1
スレ立て乙
「ヘタレつきろ!!」にワラタ


8 :Classical名無しさん :03/12/27 08:11 ID:9AcrbhgM
新スレ始まったばかりでこの有様か。
過疎化は止められんな

9 :Classical名無しさん :03/12/27 10:47 ID:o88.i3og
>>8
さあ、君も小説書きにレッツチャレンジだ!!

10 :Classical名無しさん :03/12/27 13:11 ID:9AcrbhgM
いや、そういう前に自分がやれよw
しかし、次スレは操気弾が終わった今
このままだと鯉のぼりが泳ぐ季節になりそうだw

11 :チャムヤ :03/12/27 16:47 ID:b/u035N2
第18話激闘の時代

もう一人のヤムチャ「すまんすまん、とりあえず俺の仲間たちとの出会いからはじめよう。
          俺は15のとき家族がいなくなった、理由はわからん、そして旅
をはじめた、行く当ても無いのでさまよっているとこっちの世界のプ-アル、
そこのプーアルよりは弱かった、だがそいつは変化が得意技だったな、そいつ
がガキにいじめられているところを助けた、あいつも行く当てが無かったので
一緒に旅をすることにしたんだ、そして砂漠に行き着いたするとそこに盗賊た
ちがいた俺はやつと戦った、するとやつらと意気投合して、そこで意気投合した、
だが2年後俺たちが出稼ぎに行っている間に仲間たちはいなくなってしまったんだ、
その出来事から1年後、孫悟空、ブルマ、ウ−ロンに出会ったやつらに出会い、
ドラゴンボ-ルのことを知り、結果的に仲間になってしまった、それからしばらくして
サイヤ人という宇宙人が襲来したその時俺は一度死んだ、そして界王星にそれまでの間に
天津飯、ランチ,クリリン、チャオズ、ピッコロと仲間になった、そうそう、武天老師様と

12 :チャムヤ :03/12/27 16:54 ID:T9XmljYk
いう武道の達人に弟子入りした、そして界王様に弟子入りし、ドラゴンボ-ルで生き返った、
それからも色々な事件が耐えなかった。そして随分たち、俺も35になったころ魔界から
最強の独裁者イキュがやってきた、やつは身体能力、頭脳ともに俺の調べた数多くの達人
の中でも最強だ!やつはあるひとつ全テレビに現れこういった、
イキュ「わが名はイキュ、この地球以外の星ぼし、紙の期間をすべて破壊したこの星に来た
    理由は2つ、まずドラゴンボ-ルを集める、その二、最後の達人たちをこの世から消すのだ!
    後々ここは私の住処にする、破壊は線、それと働かせるための人民も残すか、地球の諸君、
    君たちに未来は無い!」                             
と言って消えた、やつは予告どおりやつは達人、俺の仲間全員を消した、俺は恥ずかしいことに
絶対見つからないかくれば、この神殿に隠れ場に隠れていた、だがしかし3年前にやつの手下が
来た、ポポは勇敢に戦った、そして神デンデもそいつを封印しようとし、失敗してなくなった俺
も戦った、だが無理だった、しょうがなく俺はやつの存在がもともと無いようにするために他の
次元に送り込んだ、記憶を消して。すまんトランクス、そいつがピッコロだ!」
トランクス「な、なんだって!貴様よくも!」
もう一人のヤムチャ「大丈夫、ドラゴンボ-ルでお前の世界もすべて戻してやる。」
ヤムチャ「ドラゴンボ-ルはイキュが持っているんじゃ?」
もう一人のヤムチャ「大丈夫、俺がひとつ持っている。」
もう一人のヤムチャはドラゴンボ-ルをくわえたかえるを取り出した。
一同「四星球!!!」
次回に続く!

13 :チャムヤ :03/12/27 17:08 ID:HMNRNeqY
チャムヤ大全集1
チャムヤはフィ-ルドや人物が入れ替わり立代りなのでストーリ-の流れがつかみに
くいと思ったので補足を書いてみます、第一回は人物関係です。
〜〜〜〜〜〜チャムヤの登場人物〜〜〜〜〜〜〜〜
プ−アル襲来編までの人物
ヤムチャ
過去にはごくうがいなかったのでたいして強くなかったがごくうが行方不明になっ
た後隠れて同化されていたフリ−ザが体から出て一騎にパワ−を発揮他の世界のヤ
ムチャの中でも異常に強い、亀仙人と界王に弟子入りした経験あり、だがフリ−ザ
と分裂したとき亀仙人のかめはめはで間違えてやられ、天に召された経験も、
プ−アルを倒したとき一度だけ世界を救った。ヤムチャナデシコ七変化ができる。
プ−アル
全宇宙を800年程前に恐怖にいましめた変身する怪物、800年程前にとんでもない
数の子供を生んで膨大な数の自分の一族を繁殖させていたのだ、能力はフリ−ザが
かわいく見えるほど。ごくうと同化していた、ヤムチャにやられた後改心し、神に
救われヤムチャのよきパ−トナ−となった。
ブルマ
ヤムチャの元彼女、もう振られた。
クリリン
ごくうの友達、ヤムチャのことをさんずけで呼ぶ数少ない人物の一人。
得意技は叫ぶこと

14 :チャムヤ :03/12/27 17:09 ID:HMNRNeqY
亀仙人
武道の達人、今までにヤムチャクリリン、ごくうなど数々の達人を育てた。
フリ−ザを倒し世界を救いそのフリ−ザを修業ししんの達人に仕立て上げた。
閻魔
裁きの達人、粋なやつ。
界王
ものすごいつおい人。
天津飯、餃子
鶴仙人の弟子、チャムヤの中ではたいした役割ではない。
ヤジロベ−、カリン
カリン塔を守っている、カリンは仙人、たいていのことは知っている。

プ−アルの父。
フリ−ザ
地球を征服しようとした、ヤムチャとしばらく同化し分裂したら亀仙人にやられ
亀仙人の弟子になった。
神、ポポ
その名のとおり、神様とその付き人。
悟空
かなり強い、プ−アルと同化してた。チャムヤ上ではサイヤ人ということがわか
っていない。ヤムチャの友達ヤムチャとの戦闘力の差は不明。
時代開拓変の人物
トランクス
ヤムチャとは別の次元に住んでいる。ピッコロに征服された世界で細々とピッコロ
を倒す策を練っていた、次元に詳しい。
ブウ
これから謎がひも解けていく、はず。

希望があればスト−リ−略図もやります。


15 :Classical名無しさん :03/12/27 18:58 ID:9AcrbhgM
やっと職人が来たと思ったらチャムヤか。がっかり

16 :Classical名無しさん :03/12/27 20:32 ID:IiewFLcE
チャムヤおつ。
まさに激闘の時代だな。
あと、紙の期間→神の機関でいいのか?
間違ってたらすまん。
>>15の肌には合わないみたいだが、俺は好きだ。

それではしりとり開始。


ヤムチャ

「や」

17 :Classical名無しさん :03/12/28 01:12 ID:Q/50HjB6
>>15
なら貴君に手本を見せてもらいたいわけだが

18 :Classical名無しさん :03/12/28 02:42 ID:Gmiz7Wt2
チャムヤ乙。
しかし長期連載になったなあ。

19 :Classical名無しさん :03/12/28 14:48 ID:dFnallOM
>>14
乙です。
相変わらず、迫力ある文章ですね。

20 :チャムヤ :03/12/28 17:46 ID:iN9qYlyI
神の機関でございます。

21 :チャムヤ :03/12/28 17:52 ID:M2/c8n0w
チャムヤとともに〜スーパーコンビ!ヤム&キュイ!〜
第二話冠番組
ブランチミニコ−ナ−が始まって1年後、ミニコ−ナ−は終わったがなんと二人に冠番組の依頼がきたのだ。
キュイ「おい!それほんとかよ!」
ヤムチャ「ああ、今朝事務所から電話が来た。最近予定がどんどん増えてきたからな!4月に冠はじまるころにはジャ−マネもつくらしいぜ!」
キュイ「ジャ、事務所でな!」
事務所につくとプロデュ−サ−が待ち受けていた。
プロデュ−サ-(プロ)「話は聞いていると思うが、番組まであと1ヶ月。
            企画を説明しようと思う。」
チェア-に腰掛ける2人、
プロ「これは素人さんから送られてきたビデオレタ-を元にゲスト5人とト-クや
   コントをやる番組だ第一回のゲストにはピッコロさんなどを予定している。」
ピッコロ、その大御所の名前に打ち震える2人、子供のころテレビで見てたあの人
と共演ができるなんて、しかもデビュ-2年目、たった2年でここまでくるなんて想像もしなかったことだ。
プロ「そこでだ、君たちは何か出されたものでアドリブなんかが苦手そうだからな、
   初回のビデオを一本もってきた、うちでよく見てコメントを考えておいてくれ。」
3日後の空き日にヤムチャがビデオのあるキュイのうちに出向いた。
最初の投稿の内容は盗みをしようとしたけどできなかった人からだった。
これを見てヤムチャがコメントを思いついた。
ヤムチャ「これいいじゃんか、俺昔チョット盗賊やってたんですけどね-なんでも
     盗んでましたよ-、なんていえばいいんジャン。」


22 :チャムヤ :03/12/28 17:54 ID:M2/c8n0w
キュイ「そりゃだめだろ!盗賊やってたなんていったら一気にイメ-ジダウンだよ!へたすりゃ捕まるぞ!」
二人は悩んだあげく今一緒にゴ-ルデンをやってるべジ-タさんに相談してみることにした。
ヤムチャ「どうですかね-、べジさん?」
べジ-タ「そんなことよりお前ら冠持つのか世!そういう時はちゃんと今まで世話
     になった大御所さんとかに電話一本ぐらい入れといたほうがいいぞ!
     そうそう盗賊のけんな、ウ-ン、そのねたはあと10年とっとけ!10年
     もたてば時効だってことで笑って終わりだよ!」
べジ-タは笑ってそのことを見過ごしてくれた、ありがとうべジ-タさん、二人はトイレで涙を流しかえっていった。
べジ-タ「キュイ、お前が世界征服軍団に入ってたことも封印しとけよ!じゃあな!」
コメントをしっかり考えた二人についに冠収録のときがやってきた、ゲストはピッ
コロさん、同期の天&チャオ、結婚したての女性タレント波花子(18号)さんだ。
プロ「君たちには期待してるよ!さあ、本番10秒前スタンバイ!スタンバイ!」
3,2,1、Q!収録が始まった、ゲスト紹介、自己紹介、番組説明と続きついに
試行錯誤を繰り返した一本目のVTRのときがやってきた。
「ヤムキュイキュウッ!」
---VTR終了---
イキュ「いや-どうでしたかピッコロさん。」
ピッコロ「ウ-ン、根性の無いやつだな!」
ヤムチャ「いや-盗みはだめでしょ!正しいんですよこのひとは。」
テレビを見ている人には何気ない一言だったかもしれない、それは当然のことだった
からだ、何年後かに、ヤムチャか誰かが昔盗賊をやっていることを言ったら、
「なんだこいつ、昔あんなことを言ってたくせに!」なんて思われてしまうかもし
れない、この世界はイメ-ジだ、たとえ嘘をついてもいい、イメ-ジの為なら。
なんて解釈をしていた、だがキュイは違った、いつかこのことを言わなければ
という解釈をしていた。このコンビの考え方のずれが、後々大きな問題を引き
起こすことになる。彼らは半年後、ついにばら売りされることになる。


23 :Classical名無しさん :03/12/28 18:23 ID:o88.i3og
ナイスチャムヤ

24 :Classical名無しさん :03/12/28 19:16 ID:Gmiz7Wt2
おっハイペースだね。
他の作品が何も来ない今、
楽しみはチャムヤだけだ。

25 :Classical名無しさん :03/12/28 20:03 ID:IiewFLcE
>>20
やっぱそうか。

>>21-22
>ヤムキュイキュウッ! で笑った。
ってかパース早くね!?
こっちとしては嬉しいが、あんま無理すんなよ。

>>16
闇のイージス

「す」か「ず」

26 :Classical名無しさん :03/12/28 22:24 ID:yPinUYjU
チャムヤ乙。
だが、ID:IiewFLcEなんか相手にするなよ。
職人がそれでどうするんだよ。

27 :Classical名無しさん :03/12/29 08:05 ID:4KjA0iKc
職人達の小説、期待していますよ!

28 :駆逐されゆく者ども :03/12/29 10:28 ID:QJO5nFRU
  CC(カプセル・コーポレーション)は復活した。
特筆すべきことはしていない。ただマニュアルを見てそれに従ったのみである。
それで十分であった。元々資本力・企業力共に優れていた会社であり、普通にやればトップシェアを再度奪うことは容易だったのだ。
CCが危機に陥ったのは前社長・ブルマの責任である。
彼女は特にする必要の無い無駄な資本投資を行う・ニーズ未知数の新商品を莫大な金額をかけて開発するなど、
およそ商才を微塵も感じさせない行為を繰り返した。
結果CCは長らく保持してきたトップシェアの座を奪われ、苦境に立たされることとなったのである。
前出のように、それは堅実な経営方針を執った新社長の存在により解決した。
そう、ヤムチャ社長のおかげで――――。


29 :駆逐されゆく者ども :03/12/29 10:28 ID:QJO5nFRU
  「社長、今日の会議で、この商品開発を提案しようと思うのですが…」
「社長! 我が社の主力商品であるカプセルについてなのですが、もう十分に行き渡っているので生産量を従来の五分の一程度に…」
「社長、トイレの水漏れが――」
「しゃちょ〜! 飲み行こうよ飲み!!」
「社長――」
ヤムチャ社長は就任以来社員の評価を上げていた。それはまさに鰻登りであった。
といっても実力を認められたとかではなく(勿論業績を立て直したことは評価されているが)、純粋にその温和な人柄ゆえである。
そう、ヤムチャ就任以来CCの雰囲気が確実に変わっていたのだ。この社長の男を立てたい、認めさせたい――そういう空気が出来つつあった。
またヤムチャはいい意味で上の人間の香りを発していなかった。それゆえ意見を通しやすく、社内の風通しを良くする一因にもなっていた。
これが後に結実し、CCの成長と共にヤムチャがツルカメグループの中核を成してゆくこととなるのであった。
ヤムチャは自身の実力だけでなく、周りの力も借りて上に上り詰めることになる。

 

30 :駆逐されゆく者ども :03/12/29 10:29 ID:QJO5nFRU
  「ほれ、やっぱりオレの眼は正しかったろう?」
クリリンは得意げな面持ちで威張る。相手は懐刀・トランクス。
「さすがです、社長。私は正直勘繰っておりました、たとえヤムチャさんに実力があろうとも、素人です。まさかこんな短期間で立て直すとは…」
「ヤムチャに実力なんてないよ。アイツはただ人を使うのが抜群にうまいんだ。そこを買っている訳だよ、オレは」
「成る程…トップに立つ人間にとって下の人間をどれだけうまく扱えるかは最重要ですからね」
「そう! 覚えておけよ。お前も遠くない未来同じ立場に立つんだからね。しかし、まだ、ヤムチャは物足りない…」
「わずか三週間でCCを立て直したヤムチャさんにまだ御不満がおありなのですか?」
「まだ、足りねんだよな、アイツ。いくら人をうまく使えるからって本人が無能でいいかというと、そうではない。誰か、優秀なブレインが必要かな」
クリリンはしばらく考えた。物事を考えている時、クリリンの眼は遠く宇宙の果てを眺めているかのようになる。
「うん、そうだ!! お前CC行け!」
「僕が、CCに、ですか?」
「ヤムチャに教えてやってくれ。そして、教えられてこい」

31 :駆逐されゆく者ども :03/12/29 10:31 ID:QJO5nFRU
更新予告しときながら出来ませんでしたが…。

なんか段々展開が広がりつつあり、ネタ切れの心配はないかもしれません。

32 :駆逐されゆく者ども :03/12/29 10:31 ID:QJO5nFRU
これ正式タイトルでお願いします。

33 :Classical名無しさん :03/12/29 16:42 ID:o88.i3og
愚者さんキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!

34 :Classical名無しさん :03/12/29 19:54 ID:Vt5PzTHU
愚者さん乙。

そういや、悟飯はどうしているんだろう?
頭もいいし、クリリンの目に止まってもいいようなもんだが。
頭固すぎてダメなのかな

35 :Classical名無しさん :03/12/29 22:24 ID:Fnz4Mpyc
>>30
単なる利潤第一主義者かと思っていたクリリンですが、ずいぶん印象が変わりました。
外道クリリンを底から沈める………どうも、こう単純にはいかなそうです。
ヤムチャの名社長っぷりも期待してます。

36 :Classical名無しさん :03/12/30 08:32 ID:IiewFLcE
>>31
おんもしろい。
トランクスによってヤムチャは補強されるのか、はたまた変化するのか。
それによって今後の展開が変わってくるな。

>>25
ストライダム

「む」

37 :Classical名無しさん :03/12/30 21:20 ID:o88.i3og
作品期待age

38 :Classical名無しさん :03/12/30 21:33 ID:ZyMblrRU
>34
悟飯はビジネスには向かないだろう。
18号とか意外と頭の回転早そう

39 :Classical名無しさん :03/12/31 23:27 ID:pg2Vs.PM
前スレが‥

40 :ハンター ◆kwnurxPg :03/12/31 23:47 ID:e8yF78mk
>>前回772

カリン塔の直撃で、半壊した天界。
ブルマとベジータは、何とかカリン塔が直撃する前に天界から逃げる事に成功したが、
逃げる時にブリーフとはぐれてしまった。
ブルマとベジータがブリーフを探し始めて十分後、夫であるベジータが、ある情報を掴んだ。
ラディッツが、先ほどブリーフと神様が一緒に居る所を見たと言うのだ。
ブルマの顔から血の気が失せた。

「まさか、あの緑色の触角人間が、お父さんの良心を今度こそ本当に握り潰したんじゃあ。
また昔のお父さんに戻っているかも」
つまり、ドサクサにまぎれて神様がブリーフの良心を握りつぶしたと思っているのだ。
ブルマは想像した。自分の父が神様に捕らえられ、抵抗も空しく額に手を当てられる。
次第に顔つきが邪悪に成っていく父親。その様子を神様は笑いながら眺めている。
そして、昔の父へと逆戻りしてしまうのだ。
見事に邪推しているブルマ。神様を一片たりとも信じていない。

「おいブルマ。あれはブリーフ博士だろ」
いきなりベジータがブリーフを発見したと言ってきた。
ベジータの突然の言葉に少し驚きながらも、ブルマはベジータの指差した方を振り向いた。
するとそこには神様がブリーフを担いでいた。
「お父さん!」
ブルマが神様に駆け寄る。お腰につけた斬鉄剣に手をかけながら。

41 :ハンター ◆kwnurxPg :03/12/31 23:49 ID:e8yF78mk
ヤムチャ最強の技、カリン塔振り下ろし。
ただカリン塔を振り下ろすだけと言うこの技は、一撃で大陸を破壊する事も可能だ。
その振り下ろしをまともに食らってしまったナッパ。
もはやナッパに戦う力は残っていない、つまりナッパの負けである。
だが、荒れ果てた荒野に倒れているナッパ様の顔は実に安らか。
戦士として出来る事を全てやり尽くした。そんな安らかな顔だった。

ヤムチャはそんなナッパに向かい、手に持っていたカリン塔を投げつけた。ちゃんと止めを刺したのだ。
轟音とと共に安らかな顔のナッパ様は消え去った。
ヤムチャは満足そうな笑顔を浮かべると、二度と復活するなよと一言だけ吐き捨てた。
そして、そのまま天界目指して飛んで行く。先ほどカリン塔に破壊された天界に。


少し前、大空を落下中のブリーフを神様は見つけた。
先ほどのカリン塔と天界がぶつかった衝撃で気絶したのだろう。
ブリーフは飛ぶ事もできずにいた。

ブリーフを保護した神様は、辺りにブルマが居ない事を確認すると、
当たり前のようにブリーフの額に手を当てる。
ここまではブルマの邪推も少しは当たっていた。だが、神様はブリーフの心に入り込めなかった。
いくらがんばっても無理だ。何か巨大な黒いもやが神様の邪魔をしている。
しょうがないので、天界に戻る事にした神様。
天界には色々な便利グッズがある。それを使ってブリーフの心をこじ開けようとしてるのだ。
やる事は決まった。ブリーフ復活まで秒読み体制だ。
心に希望を浮かばせながら、気分高揚にブリーフ担いで天界まで戻るその道中で、
いきなりブルマが襲い掛かってきた。

42 :ハンター ◆kwnurxPg :03/12/31 23:50 ID:e8yF78mk
ブルマの太刀筋はそれはもう見事なものだ。ブリーフ共々神様を葬り去ろうとしている事は傍目に見ても判る。
ベジータに抑えこまれるブルマ。ベジータにはいくつも刀傷が出来ていた。
死を覚悟したわりには傷は少ないなと思いながら、ベジータは優しくブルマを説得し始めた。
「話だけでも聞いてみないかブルマ」
「良いの、もう判ってるから。きっとお父さんは、神様のせいで昔のお父さんに戻ったのよ。
今は気絶しているみたいだけど、それは好都合だわ。
私は娘として、あの男を二度とこの世の復活させるわけには行かないの。全てこいつのせいよ」
「わしは神様じゃぞ。もう少し有り難味を持って接しても良いと思うのじゃが」
問答無用とばかりに、ブルマが再度神様に襲い掛かる。
「待てブルマ君。どうだね? ここはひとまず取引でもしないか。わしを見過ごす代わりに世界の半分を上げようじゃないか」
神様の言葉を聞いたブルマの太刀筋が鋭くなった。
どうやら火に油を注いでしまったらしく、ベジータさんもブルマを抑えるのに必死だ。

間に入ったベジータが、ブリーフ博士が目覚めるまで待つという事でブルマを納得させた。
神様、ベジータ、ブルマの三人は半壊した天界に戻ってくると、ブリーフが目覚のを待っていた。
「もしも昔のお父さんに戻っていたらどうなるか判っているでしょうね?」
「それは無いよブルマ君。わしもブリーフ君を元に戻そうとしたのじゃが、なぜか心に入り込めなかった
きっと昔のブリーフ君には戻っていない」
妙に説得力のある神様の言葉に、ブルマも二の句を告げられない。
そんな雰囲気の中、ある男がやってきた。
先ほどカリン塔で天界を壊した男、ヤムチャだ。

つづく

43 :ハンター ◆kwnurxPg :03/12/31 23:53 ID:e8yF78mk
>>駆逐
あ、>>770の眠いって愚者さんだったんですね、勘違いしましたすみません。
ヤムチャ自身はやっぱり無能ですか。
ここで仕事を手際良くこなしているヤムチャも、実は少し見たかったです。

>>チャムヤ
もう一人のヤムチャのせいで、トランクスの世界はぼろぼろになったわけですね。
ヤムキュイも面白いですし、これからも頑張ってください。

>>780
大ファンですか? それはありがとうございます。
神様はともかく、ブリーフは最終話で凄い活躍をする予定です。


トリップをちょっと消失してしまったので、これからはこれを使います。
今年ももう終わりですね。今年一年お疲れ様でした。
来年のヤムスレの繁盛を願って、今夜はもう寝ます。
それでは良いお年を。

44 :Classical名無しさん :04/01/01 07:12 ID:o88.i3og
            ___   ,,.......、 ヽ, 、
          / r''`,r'"    `ヽ) ヽ , - 、
         /   レ"          '"∠⌒`
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    i  /       ,i! ハハ   ,!i        ,'
    '、 {!, i      ,! l l l .l  /! l  ,ィ     /
    `ヽ! ヽj、     H,,!、! .l /'! l ,!-j/jノ  i
         `'!,   i !r',.、\l/  jノ∠゙`'l i   '、  )ヽ
     /(   j  (i i `''゚`''` ー'''"゚-" / l)   `'''゙ノ
    (  `''-'"   '! ハ     j     /l .!     `ヽ
     `>      V ゙\  ー - ,/ V       `ヽ
  ,r''~ ̄    / ,'    | `''− ''" |  _ ヽ  `:、   !
 /,r'7     ,' ハ(ー'゙r`┘、__  __,, ゙くノ ヽ__i   !  ハj
 '、! !____r''T"!、 ! `ー' l----------/   ,/  ,イト:、 ノ
---''"  i、 `:,、゙`'' \ '!、    ,,-'' /` ー'--'" ノ  `゙ヽ,

よう!
ヤムチャーのみんな、あけましておめでとう!
今年も俺の活躍に期待してくれよな!!

45 :Classical名無しさん :04/01/01 07:39 ID:AJAirsL6
ハンター乙カレ

46 :Classical名無しさん :04/01/01 15:50 ID:ObfVg2vA
>>43
乙。

47 :Classical名無しさん :04/01/01 23:29 ID:IiewFLcE
>>ハンター
ヤムチャ強すぎだろ
ブルマも強すぎだろ
っつーかやっぱりベジータが一番好きだな。この話の中で。

>>36
無敵鉄鋼

「う」

48 :Classical名無しさん :04/01/02 19:03 ID:lx/UhTVE
過疎化で、なかなかレスの上がらないヤムスレ。
レスは多いが、厨の荒らしレスも多いバキスレ。

どちらが幸せか……

両方大好きな自分としては、ヤムスレはもっと活気付き
バキスレは荒らしが消え去って欲しい。
今年もヤムスレバキスレが、元気良く年末まで続きますように。

49 :チャムヤ :04/01/02 21:39 ID:QgReMBTU
第19話ヤムチャが仕切るぜ!

「四星球!!!!」
もう一人のヤムチャ(やむ2)「そう、ドラゴンボ-ルの電波は生き物の中に入っ
ていればキャッチできない特性を生かしてこいつの中に隠した、このかえるは救
世主だぞ!]
トランクス「後のボ−ルはどうやってうばうんですか?」
やむ2「あいつらから力ずくで球を奪うのは無理だ。そこでこの変化のつえを
使いやつの手下に化け、あいつの城に侵入してドラゴンボ-ル警備員を倒す、
俺の経験から言ってお前らの戦闘力なら余裕で勝てる相手だ。そいつらを
倒しドラゴンボ-ルを奪い次元移動装置でトランクスの次元 に行く、そこ
で力を合わせピッコロを倒す、そこでドラゴンボ-ルを使おう。」
トランクス「俺の世界にドラゴンボ-ルはもう無かった、考えましたね!」
そこでまだ謎が残っている人造人間魔人ブウだそこでプーアルが聞くと、、、
やむ2「あれは次元を自在に移動できるイキュがたまたま作ったものだ、
やつは失敗作だと思い捨てた、そいつがトランクスの世界に行ったんだ。」
ヤムチャ「作戦開始か!」
脅威の頭脳で作戦を考えたやむ2、いよいよ次回Y戦士たちのバトル魂が燃え始める!
次回に続く!


ここまでの物語りかなり謎が多いと思うので補足がいれば何なりと。

50 :チャムヤ :04/01/02 21:41 ID:QgReMBTU
第20話恐るべき3等兵

ヤムチャたちはついに作戦を決行しようとしていた。やむ2が瞬間移動期をカプセルから取り出す。
やむ2「さあ、この台座に乗ってくれ、よし、行くぞイキュタワ-から50メ−トル地点へ、GO!!!」
到着するとそこは一面砂漠の広がる荒野、そこには1本の塔だけがそびえ立っていた。
ヤムチャ「さあ、早速そのつえを使ってくれ!」
やむ2「ああ、な、何イ?つえが折れてる?しまった!瞬間移動したときに空間移動の重圧に耐え切れなくて折れたんだ!」
トランクス「大じょぶですよ!あそこに3等兵が2人立っていますよねえ。あいつ
らを見えないところでやっつけて戦闘服を奪って着ちゃえばいいですよ。」
プ-アル「でも待ってください、ぼくは変化できるから言いとして1人分足りないですよ。」
やむ2「しょうがない、それは中で奪おう。」
プ-アルとトランクスは塔の両脇に散った、そこでヤムチャたちは3等兵を殴り飛ばした。
そしてその飛ばされた二人にかめはめ波をはなった。
3等兵「うわ-!」
3等兵は死んでいないものの気を失っていた。その二人を洞くつの置くそこにのこし戦闘服を奪いついにタワ-前に、
やむ2「よし、乗り込むぞ!」
ついにタワ-内に侵入した4人、いったいどうなってしまうのかァァァァァァ!
次回に続く

51 :Classical名無しさん :04/01/03 09:22 ID:o88.i3og
チャムヤ乙
今の時期、コンスタントにうpしてくれるのが一番ありがたいな

52 :Classical名無しさん :04/01/03 16:47 ID:eoT9dNOk
よくわからんが、すげーつまんねーんだけど。

乙とかいってるのはなんで?

53 :サザエさんのエンディングテーマ :04/01/03 17:49 ID:Xx2IbJHo
大きな空を眺めたら〜
ヘタレなヤムチャが飛んでいた〜
今日は悲しい〜今日は悲しい〜天下一武道会〜
ほらほら〜足元がお留守ですよ〜
ヤムチャさんヤムチャさん〜ヤムチャさんはヘタレだな〜

54 :Classical名無しさん :04/01/04 03:11 ID:X.mR8.Ws
目指せ、スレッド二周年、保管庫20000HIT!
正月なんで、人少ないのは仕方ないと思いますよ。
来週辺りから、段々増えてくるんじゃないでしょうか。

55 :Classical名無しさん :04/01/04 19:24 ID:Noj88182
保守&作品期待age

56 :Classical名無しさん :04/01/04 21:56 ID:yPinUYjU
>>54
いや、クラウンに来てから人が多かった事はないが。
心配だ。1日6レスペースだぞ……

57 :Classical名無しさん :04/01/04 22:15 ID:5l5p4pcQ
何気に保管庫もしっかり更新されてるんだな
人知れずいい仕事する病的さん乙

58 :Classical名無しさん :04/01/05 18:15 ID:/YWO.ey2
哀戦士はマジでもうやる気無いみたいだな。
連載期間は長くても実際書いた回数はそれ程でもない。
まるでバス○ードみたいだw

59 :Classical名無しさん :04/01/05 18:46 ID:IiewFLcE
>>チャムヤ
すげー。
ドラゴンボールは生き物の体内に〜なんて設定忘れてた…。
いったいどうなってしまうのかァァァァァァ!

>>47
植木の法則

「く」か「ぐ」

60 :Classical名無しさん :04/01/05 21:26 ID:5l5p4pcQ
>>58
一番容量が大きい小説って哀戦士なんじゃなかったっけ?それだけ多く書いてるってことだろ

61 :Classical名無しさん :04/01/06 02:31 ID:SKTkGwZ.
駆逐されゆく者ども期待sage

62 :Classical名無しさん :04/01/06 21:53 ID:eGosv7HE
ところでさ、結構前にここ覗いてた時は少年漫画板だかにあったのになんでこっちにきたの?
誰か経緯を教えてくれないですか?

63 :Classical名無しさん :04/01/06 22:40 ID:5l5p4pcQ
>>62
少年漫画板で続けるもだんだん人が減ってきて、新しい人材を求め懐かし漫画板へ移動
                ↓
懐かし漫画板で続けるも一旦少年漫画板へ戻ってドクヤム作者さんの回収作戦に出るが失敗に終わる
                ↓
再度懐かし漫画板に戻るも規制に遭い漫画サロン板へ強制移動
                ↓
漫画サロン板で続けるも他の小説スレともめて一か八か強制IDのクラウンへ移動
                ↓
             現在に至る


簡単に書くとこんな感じ

詳しくはhttp://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/log.htmlで過去ログを漁ってみてくれ

64 :62 :04/01/06 23:01 ID:eGosv7HE
>>63
ありがとうございます!
そんな事があったんですね…。

できれば次スレからはまたマロンに戻ってほしいなー。
ここ人が少なすぎるんで。

もめたときにこのスレにいなかったので余計なお世話かもしれませんが…

65 :Classical名無しさん :04/01/07 08:17 ID:BG4moH5c
今のバキスレの荒らしを見ると、2、3人なんだよね
マロンの時のヤムスレとバキスレ、不良番外スレを
荒らしてた人間は同じ気がする。
ヤムスレバキスレのマロン時代のいがみ合いも、
こいつらがけし掛けたような気がするんだよなあ。
それに普通の住人同士が反応してしまい、各スレ移転の大事になった、と。
管理人同士、職人同士は別に仲悪い訳でないし。むかつくね、荒らしは。
もし次スレマロンへ帰ったらまた荒らされるんだろうか。

66 :Classical名無しさん :04/01/07 14:39 ID:oYdhL6dI
数ヶ月かかるでしょうが、次スレ以降は新装開店ですかね?
今までの歴史は引き継ぐとしても、スレッドの方向性を変えていくような。

67 :Classical名無しさん :04/01/07 15:34 ID:eGosv7HE
うん、戻って欲しいなー。
向こうにいけば職人さんも増えるだろうし。初めて来た人でも短文ぐらいなら書くかもよ。
ここで面白い文章を書いてくれる人もたくさんいるのですが何故かあまり盛り上がらないし。


>>65
ここの一般住人が荒らしを徹底放置できればその内荒らしも消えるだろうが…。


>>66
ヤムチャ以外のDBへタレキャラのストーリーもあり、みたいな?

68 :Classical名無しさん :04/01/07 15:55 ID:5l5p4pcQ
たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜ
ヤムチャについて語るスレ
ヤムチャ様を愛でるスレッド
ヤムチャ総合スレ
ドラゴンボールで一番強いのはヤムチャ
くだらねえヤムチャの質問はここに書き込め
勇気が無くて見られないヤムチャ解説スレ
ヤムチャタンのエロ画像キボンヌ


更に、スレ名の両サイドに【DB】や【ドラゴンボール】などを入れることによって検索時のヒット確率アップだ!さあ、みんなもレッツチャレンジ!!

69 :Classical名無しさん :04/01/07 22:10 ID:yPinUYjU
まあ、4ヶ月位先の話だけど新スレは漫画板のどこかか。
しかしまだ100レスいってないのにこんな話かw

70 :やむちゃりりん ◆vDSHkUQM :04/01/08 10:20 ID:eGosv7HE
ショートストーリー、「ヤムチャ、べジータに挑む」
第1話「測ってみよう!!」

ヤムチャはブルマに頼んでスカウターの改良版を作ってもらった。
これは小数点まで戦闘力が測れ、遠くや、異世界にいる奴のも測れる。さらに鉛筆削りまでついているシロモノだ。
ヤムチャ「今日はこれを使ってみんなの戦闘力を測ってみよう。そうだ、勝てそうなら決闘を挑んでみるのもいいかもしれん。」
ノック「そっすよ、ヤムチャ様!」
最近プーアルに見放されたヤムチャが新しく手下にしたノックが騒ぐ。
ヤムチャ「まずクリリン、【ピピッ】17000。大した事ないぜ!腕が落ちたようだな。」
ヤムチャ「そして天津飯、【ピピッ】35000。!?ふふっ中々やるようだ。ずっと修行してたんだろーな。まぁ俺の敵じゃなかろう。」
ヤムチャ「餃子、【ピピッ】12000。へぇ、10000の大台に乗っていたか。まぁずっとハゲと修行してたんだろーな。」
順調に測っていくヤムチャ。
ノック「特殊機能で異世界だかにいる人のもはかれるんスよね!?やってみたらどーすか?」
ノックが強襲サイヤ人でかいわれまんと戦いながら言う。
ヤムチャは(いつの間にファミコンつけたんだコイツ?まぁいい。)と思った。
ヤムチャ「そうだな…ナッパ、【ピピッ】6000。ぷっ!餃子の半分かよ!あいつも大した事なかったんだな。」
ヤムチャ「ラディッツ、【ピピッ】1500。うっわ!悟空とピッコロこんな奴に苦戦したのかよw」
ヤムチャが戦闘力を測ってる最中もノックは強襲サイヤ人に夢中だ。
ノック「ほれピッコロのくちからかいこうせんくらってろ!」
と叫んでいる。ヤムチャは「ウゼー」と思っていたが口を挟まずにはいられなかった。
ヤムチャ「だからラディッツはBP1300はなきゃ勝てねーよ!!」
ノック「うっせ。黙ってろ。」
ヤムチャはぶん殴ろうと思ったが数少ない部下なのでやめといた。
その頃ナムは「有名ヤムチャストーリーをパクってるし、つまらなくてすいません」
とか村長にいってた。

71 :やむちゃりりん ◆vDSHkUQM :04/01/08 10:21 ID:eGosv7HE
第2話「故障品を渡しやがって!」

ヤムチャ「さてそろそろ俺の戦闘力を測ってみるか。おいノック!測れ!」
ヤムチャはどなる。ノックは「…ちッ…」と小さい声で言い、しぶしぶ「わかりました。」と言った。
ヤムチャは舌打ちは聞こえてなかったふりをした。嫌われたくなかったのだ。
ノック「はぁ…、【ピピッ】9500っす…」
ヤムチャ「えっ!?俺10000無いの!?」
ヤムチャ「ま…、まてノック、気を溜めるからもう一度測ってくれ」
すでに天下一武闘会モードでチチを出す裏技を試し始めてるノックに言う。
ノック「はいはい…、じゃ早くして下さいね〜」
ヤムチャ「操気弾でよかろう…、はぁぁぁぁぁ!!!」
ノック「9500…、9600…、9700…、」「ふふっ、このまま気を溜めれば53万はいくかな?」とかヤムチャはほざいた。
ノック「9800…、9900…、【ピピッ】9900。9900っすヤムチャ様。」
ノックは言うとすぐスカウターをはずしてファミコンのコントローラーを持った。
ヤムチャ「操気弾で9900…、俺の界王拳2.3倍を使っても21850…。くそっ!ブルマの奴め!故障品を渡しやがって!」
ヤムチャはどなった。サタンは酒飲んだ。
ヤムチャ「まてよ…、故障品を渡したのは俺にしっかり戦闘力を測らせないためでわ?」
ヤムチャは考える。一応高卒のヤムチャはDB戦士の中では頭のいい部類だ。
ヤムチャ「俺に測らせないという事は、スーパーサイヤ人無しならべジータより強いのからではないのか?
無理もない…、とっくに地球人の限界を超えた俺は通常状態なら最強になっていてもおかしくはない…」
ヤムチャは戯言を言う。
ノック「おいおいガーリックJr.強ーよ!」ノックはまだ強襲サイヤ人をやっている。
ヤムチャ「よし、べジータに勝てば皆の見る目が変わるハズだ!いっちょやってみっか!いくぞノック!」
セーブが終わったノックは「なんか面白そーっすねー。いきますかー」と言った。
ヤムチャは小腹がすいた時のために菓子をポケットにいれ、家を飛び出した。
その頃ムーリは「ツまらなくたって読んで下さい。お願いですから。」
とかカルゴにいってた。

72 :やむちゃりりん ◆vDSHkUQM :04/01/08 10:24 ID:eGosv7HE
第3話「決闘!!ヤムチャ対誇り高きサイヤ人の王子べジータ!!!」

カプセルコーポについたヤムチャとノックはブルマとべジータの部屋に駆け込んだ。
ヤムチャ「おい、べジータ!俺と勝負してみないか?スーパーサイヤ人抜きで」
べジータ「あん!?」
ヤムチャ「いえ…!、戦って下されば僕自身こんなうれしいことはないので是非…」
ヤムチャはビビりながら言った。
べジータ「ふん、まぁいいだろう。ブルマ、!特別室の鍵を貸せ」
ブルマ「はいはい、でもヤムチャには手加減してあげてね。」
ブルマはまたヤムチャがバカなこと考えたんだろーなーと思った。
ブルマ「そーいえばヤムチャ、スカウターどう……」
ヤムチャ「いや言わなくていい!俺はすべて知ってるんだ。」
ブルマは(何言ってんだこいつ?まぁいいかって思った。)
ヤムチャ「あれノックは?」なんとノックは部屋の隅で隠れてた。「何してんだ?」ヤムチャが聞く。
べジータ「おや?天下一武闘会にいた小僧ではないか?」
ノック「い…、いえ人違いですすす…。初対面です。お金も持ってないです。」ノックはポケットを押さえながらジャンプする。
べジータは「そーか、もしアイツを見かけたらいっといてくれ。今度あったら100万ゼニー請求に行くとな。」べジータはからかう。
ノック「はははい…、わかわかわかりました…。」
言うと同時にノックはカプセルコーポを飛び出し西の都に消えていった…。ヤムチャは手下がいなくなった怒りと悲しみで戦闘力があがった。

73 :やむちゃりりん ◆vDSHkUQM :04/01/08 10:25 ID:eGosv7HE
べジータ「さて、ここだ。入れ。」ヤムチャに言う。中は普通になぐったぐらいじゃ絶対壊れないような合金製だ。
入った途端、ヤムチャは「べジータ、今日から俺の事をヤムチャ様、自分の事をゴミ虫と言いやがれ!」
ヤムチャは気を開放し、いきなり必殺の2.3倍界王拳を使った。
べジータ「ほう。中々やるじゃないか。ドドリアぐらいはありそうだな。」
ヤムチャはべジータに飛び掛る。
ヤムチャ「はい、はい、おう〜」「あたたたたたたたたたたぁ」と言いながら乱打するがべジータに目をつぶったまま避けられてしまう。
ヤムチャ「ではこれでどうだ!新・狼牙風風拳!!」だがこれもべジータになんなくかわされてしまう。
ヤムチャ「くそっ!操気弾を作る時間があれば…!」  べジータ「面白い、その操気弾とかいうのを撃ってみろ!」
ヤムチャ「なに…!?後悔するなよべジータ!はぁぁぁぁぁぁぁ!」  ヤムチャは全身の気を集中する!
その頃ランチはディナーを食べながら「次回最終回ですんでよろしく。スレ汚してスマソ。」とかつまらん事を言ってた。

74 :やむちゃりりん ◆vDSHkUQM :04/01/08 10:26 ID:eGosv7HE
第4話「決着!!結構強い○○○○さん!!!」

「へーぇ」べジータが言う、ヤムチャの手には輝く球体が浮かんでいた。
ヤムチャ「おめぇはすげー奴だ、たった一人でここまでやるなんて…。次に生まれる時はいい奴になってこいよー」
と悟空みたいな事を言いながら操気弾をべジータに向かって投げつけた。「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
しかしべジータはでこピンで跳ね返す。ばちんっ!
ヤムチャ「くっそーあたりさえすれば!!」と叫ぶ。
べジータ「あててみろよ…」とフリーザみたいな事を言う。
ヤムチャ「後悔するなよーーー!!!!」と言いながら手を動かすヤムチャ。
もの凄い勢いで操気弾はべジータに襲いかかる。   どがーーーーん!!!すごい地響きだ。
ヤムチャ「はぁはぁはぁ…、やったか!?」とやってない場合の決まり文句を言うヤムチャ。
しかし煙の中から現れたべジータは無傷だった。
ヤムチャ「あわわわわわ…。」 「さて今度はこっちの番か?」べジータが言う。
ヤムチャ「待てべジータ、パン作った事あるか?」 「???あぁ、ブルマと一緒にな…。それがどーかしたか?」
ヤムチャ「えぇ〜べジータ君ってパンツ食った事あるんだ〜。しかもブルマちゃんとー」とヤムチャはほざいた。べジータ「………」無言でエネルギー波のポーズを取る。
「ま、待って!!お願いします、ゆ、許して下さい。ほんの出来心なんです…。」と土下座するヤムチャのポケットから菓子がこぼれおちる。グミだ。
べジータ「よ○せ!」
ヤムチャ「や○!!」 うぉぉぉぉおお!! どがーん。二人がぶつかり合う。
べジータ「グミくれよ!!」
ヤムチャ「や〜だよ!!」と言ってグミを口に運ぶ。  「ちっ!」べジータはヤムチャに手を突き出す。
ブルマ特製の特別室の中からべジータのビッグバンアタックの音がいつまでもこだましていた…。
その頃チャパ王は「つまんねーし中途半端に伏字にするし意味わかんねーよ」とか考えながら髪をセットを開発していた…。
              「ヤムチャ、べジータに挑む」完

75 :やむちゃりりん ◆vDSHkUQM :04/01/08 10:27 ID:eGosv7HE
74訂正

第4話「決着!!結構強い○○○○さん!!!」

「へーぇ」べジータが言う、ヤムチャの手には輝く球体が浮かんでいた。
ヤムチャ「おめぇはすげー奴だ、たった一人でここまでやるなんて…。次に生まれる時はいい奴になってこいよー」
と悟空みたいな事を言いながら操気弾をべジータに向かって投げつけた。「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
しかしべジータはでこピンで跳ね返す。ばちんっ!
ヤムチャ「くっそーあたりさえすれば!!」と叫ぶ。
べジータ「あててみろよ…」とフリーザみたいな事を言う。
ヤムチャ「後悔するなよーーー!!!!」と言いながら手を動かすヤムチャ。
もの凄い勢いで操気弾はべジータに襲いかかる。   どがーーーーん!!!すごい地響きだ。
ヤムチャ「はぁはぁはぁ…、やったか!?」とやってない場合の決まり文句を言うヤムチャ。
しかし煙の中から現れたべジータは無傷だった。
ヤムチャ「あわわわわわ…。」 「さて今度はこっちの番か?」べジータが言う。
ヤムチャ「待てべジータ、パン作った事あるか?」 「???あぁ、ブルマと一緒にな…。それがどーかしたか?」
ヤムチャ「えぇ〜べジータ君ってパンツ食った事あるんだ〜。しかもブルマちゃんとー」とヤムチャはほざいた。べジータ「………」無言でエネルギー波のポーズを取る。
「ま、待って!!お願いします、ゆ、許して下さい。ほんの出来心なんです…。」と土下座するヤムチャのポケットから菓子がこぼれおちる。グミだ。
べジータ「よ○せ!」
ヤムチャ「や○!!」 うぉぉぉぉおお!! どがーん。二人がぶつかり合う。
べジータ「グミくれよ!!」
ヤムチャ「や〜だよ!!」と言ってグミを口に運ぶ。  「ちっ!」べジータはヤムチャに手を突き出す。
ブルマ特製の特別室の中からべジータのビッグバンアタックの音がいつまでもこだましていた…。
その頃チャパ王は「つまんねーし中途半端に伏字にするし意味わかんねーよ」とか考えながら髪をセットし、新しい髪形を開発していた…。
              「ヤムチャ、べジータに挑む」完

76 :駆逐されゆく者ども :04/01/08 13:16 ID:s//keDUY
  静寂が満ちる部屋。それを壊す切断音が等間隔で鳴り響く。鋏の音――。やがて微かな声も混じる。
「クリリンクリリンクリリンクリリンクリリンクリリンクリリン…………」
じゃき、じゃきと、音は鳴り止まない。声もまた止まない。ひたすらに人の写真を切り刻み続ける。
「クリリンクリリンクリリンクリリンクリリンクリリンクリリンクリリンクリリン……?」
ふと手に持つ冊子の片隅を見たとき、彼の鋏が止まる。
「ヤムチャ…………」

77 :駆逐されゆく者ども :04/01/08 13:16 ID:s//keDUY
  「社長」
年増女がヤムチャに声をかける。ブルマ。
「これはどういうことでしょう? 『新年あけましておめでとう! CCからのお年玉だ!!』キャンペーン、あまりにも利益を度外視しています。
 というか利益はまるで無いではありませんか? 確かにポイポイカプセルはダブついていますが、それに我が社の製品を詰めて
 ただで配るなんて…しかも、どれも安い物ではないのに2000セットも……正気の沙汰とは思えません」
ヤムチャは臆せずに切り返した。
「後々まで考えたら利益になると思う。これでCCのイメージは確実に好転する。まさかウチみたいな大企業がこんな捨て身のキャンペーン
 撃つとは誰も思ってはいなかっただろうからな。しかも、品質はお墨付きだ。ウチが自信を持って送り出せる商品ばかりだ。
 お客さんも気に入るに違いない。つまり、ウチのレベルの高さを広く一般に知らしめることに繋がるわけだ。至極正気だよ」
確かに、これは効果的かもしれない。今までのCCでは考えられないような企画だったのである。
なにせ、今までの社長は高値の商品ばかり開発し、無駄にブランド主義を取り入れ失敗したブルマである。タダで配ると言う発想などあるわけがなかった。
ヤムチャはつい最近までどん底の生活を送っていた。それゆえに一般市民の(つまり自分の)ツボを掴んでいたのである。
「しかし…今回の我が社の損失は三千万を越えて……」
「その位、今のウチなら十日もあればプラマイゼロに戻せるんじゃないか? 大したことはない」
この発言を聞いたとき、ブルマは言い知れない不安を覚えた。この男は確かに業績を立て直した、それは評価せざるを得ない。
しかし、今後会社をさらに安定的に発展させていくには役不足な男なのではないかと。今回にしても、安定には程遠い。
しかし、ブルマは疑念を無理やり自分の中に留めた。もう私の出る幕は無いのだ、と――。
そんなとき、CCをなにか気味の悪いモノが覆った。それは感覚的に人を縛り付けるものだった。


78 :駆逐されゆく者ども :04/01/08 13:18 ID:s//keDUY
今日中にもう一回、後編をうp出来たらなーと。本当はもっと早く書きたかったのですが、単純にネットやってる時間がなくて…。

79 :Classical名無しさん :04/01/08 14:01 ID:5l5p4pcQ
連続でキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!

>>やむちゃりりん
乙。
強襲サイヤ人って懐かしいなオイ
面白かったんでまた頼むな

>>駆逐
乙。
相変わらず上手いな
また頼む

80 :Classical名無しさん :04/01/09 02:36 ID:XFMrXjHU
>>やむちゃりりん
ノックって、裏拳一発でのされたアイツですよね?
テンポが良くって、面白かったです。
突然出てくる作者の代弁キャラ(?)も素敵。

>>駆逐されゆく者ども
最初の6行の方は、今後の伏線か?
随分と思い切ったヤムチャの作戦、どんどん社長らしくなってますね。
今後起こるであろう怒涛の展開に期待。

81 :駆逐されゆく者ども :04/01/09 12:00 ID:nv0I3EIo
  大音量の叫び声が社内に満ちる。謎の、息苦しい気配。
ラップに包まれた食い物はこんな気持ちなのだろうかとヤムチャは思った。
必死の思いで周りを見渡すと社員は皆悶絶していた。勿論、普通の人間と大して変わらないブルマも――。
「ヤムチャ、ヤムチャ……僕は、天さんを、殺した。殺してしまった」
「チャ………チャ、オズ……!! お前………か? …お前、が……これを………」
繋がりの薄い言葉をうわ言のように繰り返しながら、チャオズは現れた。
「ヤムチャ、僕、クリリンが許せないよ。あいつに復讐したいんだ。天さんの仇を討ちたいんだ」
「天…津飯が、殺された? …お前が、殺した? それが、なんで復讐に、なるんだ………?」
「ヤムチャ…僕を使え。使うんだ」
「というか…この、結界みたいの…早く、解いて、くれ……」
「僕は役に立つ……平常時は君の命を受けて力を使うよ」
「分かった…雇う、から、解いて、お願い、ほら、周りの、社員とか、秘書、とか、俺、とか、もう、死」
ブンッと振動音のようなものが鳴って、気配は解けた。社内の空気が一気に薄くなる。皆生きるために必死に空気を吸っているからだ。
咳き込むヤムチャに、チャオズは怪しげな笑顔で言い放つ。
「感謝する、ヤムチャ……!!」

  「これは、どういうことだ?」
今日から赴任するトランクスがあくまで冷静に疑問を呈す。
「何故、皆地面に伏している?」

82 :駆逐されゆく者ども :04/01/09 12:03 ID:nv0I3EIo
何気に伏線張ってます。色々と。チャオズがやたら強いですが、きっとクリリンへの復讐の思いゆえでしょう。
クライマックスに向けてもうちょっとキャラとそのバックボーンを厚くしたいと思います。

83 :やむちゃりりん ◆vDSHkUQM :04/01/09 17:50 ID:eGosv7HE
>>79
レスどうも。

>>80
えぇ、べジータに話しかけ、ぶっ飛ばされた奴ですw


ではこれからはROMってますです。
どーも文がたどたどしいし。本ってモノをあんま読まないからな。漫画と雑誌以外。
それにもしかNETも出来なくなるかもしれないんだよなー、俺。
まぁいいか。職人さん、がんがって下さい!名無しさん&ROMの人、是非作品を!でわでわ。

84 :チャムヤ :04/01/09 17:58 ID:SaMcLw5Y
第21話証拠隠滅

入ると壁の突き当たりにロッカ-があった。トランクスはそこで1着ばかり戦闘服
をいただいた。
トランクス「うひゃ!こりゃいいや、動きやすいなぁ!」
扉をあけるとそこにはテ-ブルがあり隊員たちが井戸端会議をしていた。
やむ2「ちょうどいい、ここで情報収集をしよう。」
ヤムチャたちもそこのいすに座った。
ヤムチャ「おつかれい!」
兵士A「ん!見かけない顔だな、地方から帰ってきたのか。」
トランクス「あ、ああ!A4地区だ。」
兵士A「どうだった。進み具合はどうだった?イキュ御殿製作は?」
ヤムチャ「まちまちだったかな?ハハハ!」
やむ2「そ、そんなことより旅先でドラゴンボ-ルを見つけたんだ、ドラゴンボ-ル
保管室はどこなんだっけ?」


85 :チャムヤ :04/01/09 17:58 ID:SaMcLw5Y
兵士B「あはは、35階だけど何で?」
トランクス「旅先で見つけたんですよ!ラッキーでしょ!」
兵士A「じゃ、じゃあ早くイキュ様に知らせなくていいのか?」
プーアル「ビックリさせようと思ってるんですよ、知らせないでよ!」
兵士B「でも、発見時には知らせるのが原則だぞ!知らせないで向かったらどうな
るかわからんぞ!!!」
トランクス「やばい、ばれた!」
トランクスがエネルギー弾を兵士たちに浴びせた。「どりゃ!!」「グオオー!」
やむ2「意外と過激派だな。」
ヤムチャ「無線もいちお壊しとくか。」「ボフッ!!」
トランクス「エレベーターはないのか?しょうがない、階段で行きましょう、
そのうちエレベーターが見つかるはずです。」
ヤムチャたちは階段を上っていった。
次回へ続く


86 :Classical名無しさん :04/01/09 20:43 ID:5l5p4pcQ
駆逐、チャムヤ共に乙。やむちゃりりんもまた書きたくなったら書いてくれよ

87 :Classical名無しさん :04/01/09 23:15 ID:IiewFLcE
>>ヤムチャ、べジータに挑む
おつかれ。
テンポよく読めるのがいい。
でもこのネタだと続きはなさそうだ。
気がむいたらまた頼むな!

>>駆逐されゆく者ども
まさかここでチャオズとは。
天津飯のことも気になる。
おもしれーわ。

>>チャムヤ
こっちもテンポの良さがいいな。
>意外と過激派だな。
に笑った。

>>59
くにおくん!熱血勝負!!

「ふ」か「ぶ」

88 :Classical名無しさん :04/01/11 03:27 ID:Hb7liHbY
あげてみるか・・

89 :Classical名無しさん :04/01/11 14:40 ID:5l5p4pcQ
ttp://www.dragonballarena.org/page1/games/dbzb2.zip

2月に発売されるDBZ2にも我らがヤムチャ様は参戦しますよ

90 :Classical名無しさん :04/01/12 00:17 ID:YEA/mjWs
さてと、書き込んでみるか

91 :Classical名無しさん :04/01/12 01:09 ID:WGCFqAX2
2004年もヤムチャでGo!

92 :Classical名無しさん :04/01/12 03:42 ID:NGKV.Lpc
 その少年がヤムチャの元を訪れたのは先月の事だった。少年の村は数ヶ月前から
化け物共に襲われるようになっていた。その化け物とはフリーザ軍の残党である。彼
らの一部はフリーザが死んでからも地球に生き残ったのだ。それが今もなお、この地
上に残り悪事をはたらいている。Z戦士の一人としてヤムチャはその者達の掃討を行
っていた。
 ヤムチャには最初、少年が自分の元を訪れたのは「化け物共を倒してくれ」という願
いのためだと思っていた。実際、今まで何度もその手の依頼を受けてきた。今回もそ
れだと思ったのだ。しかし、少年の言った言葉は違った。
「俺にあの化け物を倒せる力を。父さんと母さんを守れる力をくれ!」
少年はヤムチャに師事し、力を得る事を望んだのだった。
 フリーザ軍の残党は平均して2000程度の戦闘力を持つ。Z戦士達から見れば低す
ぎるほどの戦闘力だが、それでも一般人の戦闘力、一桁のそれに比べれば天と地ほ
どの差がある。常識的に考えれば、少年が残党を駆逐出来る力を得る事は考えられ
なかった。

93 :人であるために :04/01/12 03:42 ID:NGKV.Lpc
「ヤムチャ先生はいらっしゃいますか?」
 ダンの名前はダン。彼の言うヤムチャ先生とはかつて歴史上最もレベルが高い時
期と言われた天下一武道会で三回連続の予選突破を成し遂げ、その後も地球の危
機を救ってきた英雄の事である。
 今、英雄はプーアルという猫と共にヤッホイ近くの山奥で暮らしている。ここはフリー
ザ軍の残党が最も多く目撃される所と言われ、今では民家も少ない。ヤムチャの目的
はここをもう一度人の住めるところにすることである。

 ダンはヤムチャに武術を教わるために来た。力を手にする、それも武道大会で勝て
るだけの力ではない。化け物を駆逐出来る圧倒的な戦力。自分の村だけで良い、い
つまでも守り続けられる力が欲しい。そのために、ここへやってきた。
 ダンの呼び声に、家の奥から一人の男が出てきた。
 長身、長髪、体は痩せ型だが筋肉量は多い。武術の達人である事は一目して明ら
かだった。だが、それ以上に目を引いたのは彼の左頬にあるバツの字をした大きな
傷だった。
(間違いない、この方が噂に聞いたヤムチャ先生)
 ダンはその姿を見て、一瞬見とれる。だが、その後すぐに跪き
「俺をヤムチャ先生の弟子にしてください。あの化け物共を駆逐出来る力を俺にくださ
い」
 「帰れ」
 即答だった。ヤムチャは考えるそぶりも見せず、ダンにそう言うとそのまま家の奥に
消えていった。

94 :人であるために :04/01/12 03:43 ID:NGKV.Lpc
 ダンはヤムチャの冷たい態度にその日は何もする事ができず去るしかなかった。だ
が、彼は翌日も再びやってきたのである。
「もう一度言います。俺を先生の弟子にしてください。俺に力をください」
「お前さん、何か勘違いしてやいないか。俺はただの戦士だ、誰かにものを教えた事
なんか無いよ。それにね、俺に教わったからってフリーザ軍の残党共を蹴散らす力を
普通の地球人が身につけられるはずもない。悪い事は言わないから、奴らは俺に任
せてお前は普通の暮らしをするんだ」
「普通の暮らし? 奴らがいるのに。俺たちの村はあの化け物共に毎日のように襲わ
れ、作物はとられ、村の女達は慰み者にされ、俺の姉も……。あいつらがいるのにど
うやって普通の生活をすれば良いんです? 俺はそれを取り戻したいんだ。なぁ、先
生お願いですから、俺に力をくれ」
「普通の生活を取り戻したいか……。だがね、何をもって普通の生活と言うんだ。俺
は幼い頃、両親に殺されかけ、自分が助かるために奴らを殺した。その後、親殺しの
汚名をかぶせられた俺はお前さんぐらいの年になったら、水もなく食料もないような荒
野に化け猫と二人で暮らしてたんだ。それでも、俺は俺にとっての普通の生活ができ
たんだよ。力が無くたってどうしたっていうんだ。与えられた環境で真っ当に生きるの
が人間ってものじゃないのか?」
「ふざけないでくれ! 先生がどんな過去を持っているのかは知らないが俺が欲しい
のは人並みの普通だ。それを手に入れるには力が必要なんだ。そう、奴らを駆逐出
来るだけの力が!」
「そうかい、だがハッキリ言ってやる。お前には無理だ。だいたいお前さんは今いくつ
だね? まだ15にも満たないだろ。そんな年で奴らと渡り合えたのは過去にも混血サ
イヤ人しかいないんだ。お前には無理だよ」
「無理なのは分かってる。でも、俺はやるしかないんだ」
「頭が悪いね、無理なのは無理だよ。やろうとしたってできないから無理って言うのさ」

95 :人であるために :04/01/12 03:43 ID:NGKV.Lpc
 その日もヤムチャの返事はノーだった。ダンは分かっていた。ヤムチャが自分の申
し出を受けるはずがないと。ヤムチャ達Z戦士達の目的はあくまで地球人の安全確保
である。そのために残党狩りを行っている。故に、残党とは言え悪意のない者達は駆
除の対象とはならず、また、駆除活動に他の人間を動員する事もないのだ。その事
はダンも重々承知していた。
 彼は今、姉の前にいる。
「姉さん。聞いてくれ、今日もまたヤムチャ先生に断られた。弟子は取れないって。で
もね、俺は諦めない。だって力が必要だから、村や姉さん、母さんや父さんを守るた
めに俺が力をつけなきゃいけないんだ」

 Z戦士とは言え、所詮は人である。彼らも一日24時間残党狩りを行えるわけではな
い。あるものは生活のために働きながら、また、あるものは息子や親の世話をしなが
ら闘っている。そのため、残党の数は余り減っていかない。フリーザが地球にやって
きてから数ヶ月が経つがその数は依然として半分にも減っていなかった。
 故に一部の地球人は思う、そうダンのように思う。自分が力を身につけなければや
られると。だが、それは武の道を知らぬ愚か者の考え。決して成功する事のない考え
なのだ。

96 :人であるために :04/01/12 03:44 ID:NGKV.Lpc
 次の日もダンはヤムチャの元へ向かった。ヤムチャの態度は相変わらずだ。
「また来たのかい。無駄だよ、何度来ても俺は弟子なんてとらない」
それからは昨日と同じような問答が始まった。互いに考えている事は理解出来る。だ
が、譲れないのだそのために結局は平行線のまま終わる。どちらからが引かねば交
わる事のない線。だが、戦士の誇りと家族への愛はどちらも引く事を知らない。

 互いに譲らぬまま、数時間が経ち日が暮れた頃。
「先生、どうしても俺に教えてくれないというのなら。俺は……俺は……」
「どうするって言うんだ? まぁ、待っていればそのうち、俺か仲間がお前の村を助け
てくれるさ」
「俺はね、先生、もう一日だって待てないんですよ。ここで弟子にしてくれないのなら俺
のとる行動は決まっている」
 ダンはポケットからナイフを取り出した。殺意のみなぎるその目に一瞬ヤムチャが怯
む。そして、次の瞬間、ナイフはダンの首筋を切り裂いた。
「馬鹿な……」
 ヤムチャが怯んだのは一瞬だけだった。すぐさま、ダンのナイフを取り上げ、傷の具
合を確認する。Z戦士が持つ猛スピードのため、ダンの傷は幸いにも浅くすんだ。
「なんて事をするんだ。死んでどうなるものでもあるまい」
「先生は知らないんだ。俺たちは今日死ななければ明日死ぬ。そんな生活をしている
んだ。昨日も今日も村の者が死んだ。殺された者もいれば現実に耐えきれなくなって
自殺する者もいる。分かるか、俺はそんな生活から逃げ出したいんだよ」
「わかったよ、少年。明日からお前に武術を教える。ここに荷物を持ってこい」
ダンの顔に生気が漲る。そして表情が喜びのものへと変わった。
「ありがとうございます。俺、励みますからご指導よろしくお願いします」
「お前さんには負けたよ。少年、名は何という?」
「ダン。俺の名はダンです」

97 :人であるために :04/01/12 03:44 ID:NGKV.Lpc
 あれから一ヶ月が経った。ヤムチャが直接ダンの指導に当たる事は少なかった。彼
は西の都に恋人を残しているが、それを捨ててこのヤッホイに猫と共にやってきてい
たのだ。実はZ戦士達の中でも残党狩りに最も熱心なのはヤムチャであった。元々善
悪の違いこそあれ、彼は人狩りを本業としていた人間だ。戦闘力ではサイヤ人やナメ
ック星人に後れをとっても戦術面では決して引けをとらなかった。まして、団体が相手
ともなれば彼の方が上手であったと言って良い。そのためか、彼には毎日のように駆
除依頼が舞い込んできた。ヤムチャは依頼を差別することなく順番にこなしていった。
どんなに辛い境遇にある者達も、どんなに財産を持つ者達であっても、半壊した村に
住む者達であっても、そして弟子の住む村であっても、差別せず順番に依頼をこなし
ていくのが彼の流儀だ。
(後二週間か……)
 カレンダーを見ながら、呟くヤムチャ。二週間後とはダンの村を救出に行く日の事で
ある。ほとんど、一緒になる事はなくても彼はダンの村の事を忘れた事はなかったの
だ。
(既に気の動きで敵の位置は掴めている。本当なら、今日中にでもダンの村を救って
やりたい。だが、俺がその村に行けば、他の村がやられる。ダンよすまない)
 ヤムチャは弟子を持った事で今まで感じた事がない焦りを覚えていた。
(俺のしている事は本当に正しいのか。ダンの村を救わなくても良いのか……)
 これは恐らく、ヤムチャがダンの弟子入りを拒んでいた理由の一つでもあったのだ
ろう。

98 :Classical名無しさん :04/01/12 10:40 ID:5l5p4pcQ
新作乙。
つーか、なんだこのハードボイルドなヤムチャは。
格好良すぎる。

続きも頑張ってくれ。期待age

99 :人であるために :04/01/12 15:12 ID:YEA/mjWs
 師匠が焦りを覚えている頃、弟子のダンも別の悩み事を抱えていた。基礎の武空術
を覚えて以来、戦闘力が伸び悩んでいたのだ。
 武空術を覚えた事で、僅かではあるがダンは気を感じる事ができるようになってい
た。そのため自分が闘うべき相手がどれほどの力をもっているのか判断出来るように
なっていた。
「今のままでは勝てない……」
 思えば、Z戦士とは言え地球人で戦闘力2000越えを果たしたものは皆特殊な訓練を
受けている。重力が10倍のところでトレーニングを積んでいたり、別の惑星で潜在能
力を限界まで引き出されたものもいる。ダンにはそれがない。また、彼は今14歳。こ
の年齢と言えば現在地球人最強のクリリンでさえ、戦闘力は100程度であったろう。最
強でさえだ。
 ダンはこの現実に気づき始め、徐々に悩み始めてきた。
「勝てるのか。こんな修行を続けていて本当に奴らに勝てるのか」
 武空術を繰り返し、ひたすら気を練る訓練を続けるダン。だが、敵との能力差は一
向に縮まらない。
 僅かに持った能力、気の探知能力がダンに冷酷な現実を突きつける。弟子入りして
から一ヶ月。村人の数は半分に減ってしまった。
「俺はどうしたら良いんだ……」
 自らの手を見つめ、拳を握る。だがその拳はとても弱々しく感じられた。

100 :人であるために :04/01/12 15:13 ID:YEA/mjWs
 ダンがヤムチャの家に住み込みを始めてから、焦りは日増しに強くなり、毎晩うなさ
れる日々が続いた。
「……うぅっ。やめてくれ頼む。姉さんを殺さないでくれ!」
「また、うなされているんですね。ダンさん、辛いでしょうが我慢してください。いつかヤ
ムチャ様のような力が身に付く日が来ます。その日まではじっと耐えてください」
 隣で寝言を言うダンにプーアルが優しく話しかける。
 ダンの精神は限界に近づいていた。力を得たために知ってしまった戦闘力差という
現実。並の人間が宇宙人に立ち向かう事など不可能な事なのだ。それが今身をもっ
て実感出来る。敵の強さを感じる、自分とは比較にならない強大な力を感じる。この
壁は越えられない。これが宇宙の壁。

 翌日の事だったヤムチャが朝早く帰ってきた。だが、その体はひどく傷ついていた。
「へへ。ドジっちまった」
 体中の骨折は数カ所。切り傷はその十倍。だが、それ以上に右腕が酷すぎる。い
や、右腕は酷いとは言えない。なぜなら、もう存在しないからだ。
「これじゃ、しばらくは戦えないな」
「先生……この体でまた戦うおつもりですか」
「当たり前だ。俺がいなければ一体誰が奴らと戦うって言うんだ。あの狂った野蛮人
共と……」
「先生は安静にしていてください。今まで十分すぎるほど戦って頂きました。今度は僕
が戦います」
「馬鹿を言うな! お前ごときが相手になる訳がない。怪我をしていても俺の方がマシ
だ。お前はまだ役立たずなんだよ。自分の実力ぐらいもう分かるだろ!」

101 :人であるために :04/01/12 15:14 ID:/5kXyMtU
 その日の昼。傷つき眠っているヤムチャの隣でダンは思う。
(確かに足手まといかも知れない。けれど、化け物共を駆逐出来る能力を持っている
のはこの界隈ではもう俺一人になってしまった。俺が闘わないで誰が闘うんだよ先生)
 眠っているヤムチャのそばにダンは一枚の置き手紙を残した。
『     ヤムチャ先生へ 
   
  短い間でしたが、ご指導ありがとうございました。
  俺はもう十分力を身につけたので、化け物共と戦
  いに行きます。先生に教えて頂いた技の数々はき
  っと奴らとの戦いで役に立つでしょう
                           ダン     』

 ダンはそのままヤムチャの元を去っていった。そして、彼が向かった所は自分の村
ではなく、ヤムチャが怪我を負った町。そこにはまだ敵がいる。ダンは気を探知して感
じていたのだ、罪もない人々が無惨に殺されている様を……
 だが、彼はこの時、大きな勘違いをしていた。ヤムチャの闘っていた敵が誰であっ
たのか。彼は思い違いをしていたのだ。

102 :人であるために :04/01/12 15:15 ID:/5kXyMtU
 ダンが村に着いたのはそれから丸一日が過ぎた後だった。
「先生のやり残しでもなければ、こんな俺と関係のない町なんて放っておくのに……」
 武空術で上空100メートルほどの高さから町を見下ろすダン。が、何かがおかしい。
「この村? なんだ、なんでここは化け物の襲撃を受けていたんじゃないのか」
 見下ろした所、町には人が溢れており、活気に満ちている。とても化け物の襲撃を
受けているとは思えない。
「ヤムチャ先生はこんな町のために俺の村を放っていたのか?」
 疑惑の念が一瞬頭に浮かぶ。しかし、ヤムチャは英雄だ。彼が……まさか?
 しかし、確かに自分も感じたのだ。ここの町で人が死んでいくのを。小さな力しか持
たぬ者達が死んでいくのを感じたのだ。
 ダンは人目に付かぬよう隠れながら地上に降りた。そして、あたりを見渡す。
 敵の姿はない。周りに見えるのは普通の人間だけ。皆当たり前の生活をしている。
あるものは買い物を楽しみ、あるものは仕事に励んでいる。
「普通の町だ。平和な、危険のない町だ……先生は別の町に行っていたのだろうか。
それとも怪我をしながらも、敵の駆除に成功したのだろうか……いや、この町はまる
で敵がいなかったかのような雰囲気だ。一体なんだって言うんだ?」
 訳が分からない、ダンの頭が混乱する。だが、しばらくして正気を取り戻した。
「そうだ。気を探知すれば良いんだ。そうすれば、敵がいるかどうかハッキリする」
 そう思い精神を集中し始めるダン。だが、その結果驚くべき事に気づいたのだ。

103 :人であるために :04/01/12 15:16 ID:/5kXyMtU
「感じない。何も感じないぞ、気を感じない。そんな馬鹿な、敵だけじゃない町の人々
の気も感じない」
 活気溢れる町、だが、その内実は気を持たぬ人形達の住む世界。
「一体この町は何だって言うんだ。敵もいなければ町の人々もいない……。いや、い
るのか? あれらは一体なんだ俺の目の前にいる人間らしき物体は、あれは一体な
んだって言うんだ。どんなに弱い人間でも気を感じないなんて事はない、なのにここの
人間と来たら誰一人気を持っていない。全く感じない。俺がおかしくなったのか?」
 ますます、混乱するダン。だが、何とか気を落ち着け再度気を探知してみる。
「今度は見つけた。これは敵の気だ。だがなぜだ、気が乱れている。明らかに苦しん
でいる。敵の気が乱れて減っているのに……周りに戦士の気配はしない。この町は
一体なんなんだ」
 困惑しながらも、ダンは敵のいる場所へと向かう。
「たとえ死にそうでも、敵は敵。俺は奴らを倒すのみ」
 疑念を頭から無理矢理押しのけ、敵の場所へ向かう。だが、そこで見たものは……
「あ、あ、……嘘だろ。これ……」
狭い部屋の中、幼い少年達が化け物共をいたぶっている光景。おとぎ話にある亀を
虐める子供達、そんな喩えがピタリ当てはまるような情景。ただ一点違う所は、おとぎ
話の子供達は恐らく普通の少年達だっただろう、だが、ここにいる子供達は気を感じ
ないロボットのような子供達だと言う事だ
「お前ら一体何なんだ」
「お兄ちゃんこそ誰? この町の人間じゃないでしょ」

104 :人であるために :04/01/12 15:17 ID:/5kXyMtU
「この町の人間か…お前らは本当に……」
 人間なのか、ダンはそう言いかけて思いとどまった。相手は子供だ。不用意に傷つ
ける事はできない。
「僕たちこの化け物で遊んでるんだ、お兄ちゃんもどう? もうほとんど動かなくなっち
ゃったけどね」
「その程度にしておいてやれ、もう虫の息だ。抵抗する気力のない者を殺す必要はな
いだろ」
 ダンは自分でも信じられない事を言った。仇と恨んでいた者を助けろと言ったのだ。
「えぇ……でも、こいつら悪者だよ、ちょっとぐらいやっても良いじゃない」
「もうちょっとじゃないだろ、死にかけているんだ放っておいてやれ、それ以上痛めつ
ける必要はない」
「ちぇ、楽しかったのに……」
 少年達は愚痴を言いながら、その場を去っていった。無垢であるが故に残酷な心。
それがもたらしたのは敵としていた者達への同情というあり得ない感情。
 ダンは化け物達を見つめる。もう、声すらも出せないほど衰弱していた。ある者は腕
をもがれ、またある者は腹を引き裂かれ、死んでいる者もいるかも知れない。沢山の
者達が苦しんでいた。
「同じだ、こいつらも俺たちと同じなんだ、苦しみを知っているんだ。アハッ、そうなん
だ、こいつらだって同じ生き物だったんだ。そうなんだ、なぁーんだそうかよ!」
 一瞬感じた同情という感情をダンは無理矢理別の感情にすり替えようとする、化け
物共に追い打ちをかけるような彼のこのような言動は、同情を感じた彼自身への戒め
だった。

105 :人であるために :04/01/12 15:50 ID:/5kXyMtU
「なぁ、お前ら苦しいだろ。助けてもらいたいだろ」
「助けてくれ……」
「誰が助けてやるか、そのまま苦しみな! 俺があの餓鬼共を追い払ったのはな、あ
のままじゃ、お前らがすぐ死にそうだったからだ。そのまま、地獄の苦しみを味わえ」
 嘘だった。敵に同情を感じたという負い目がダンに嘘をつかせた。本当は助けるつ
もりで子供達を追い払ったのだ。だが、そんな事は口が裂けても言えない。
「嘘だろ、アンタは俺たちを助けてくれるつもりだったんだろ。なぁ、だからあの子達
を……」
「ふざけんな! テメー等化け物共が俺たちにしてきた事を忘れたのか。俺たち人間
がテメー等に一体どれほどの苦汁を飲まされたと思ってるんだ」
「その事は謝る、いや、謝っても謝りきれるものじゃないが、それでも悪いと思ってるん
だ。だから、助けてくれよ。お願いだ」
 ダンに話しかけている宇宙人は連中の中では唯一口がきけるらしい。他を見渡せ
ば、指一本動かすのさえ困難なほど傷ついている者もいた。
「頼む。死にそうなんだ。何でもするよ」
「くどい!」
 一瞬だった、ダンの手刀がその宇宙人を切り裂いた。
「……酷いよ……」
 シンプルな言葉だったが、宇宙人の言った言葉はダンの心に強く響いた。それを打
ち消すようにダンは叫ぶ。それは宇宙人達に対してではなく、自分に対して言い聞か
せるために。
「酷いだと、それはお前等の事だろ、お前等は一体何人殺したんだ。俺はまだ一匹な
んだよ。おれは優しいんだよ、わかるか? なぁ、お前等を苦しませたくないから殺し
てやったんだ」
 矛盾だらけの自己弁護。だが、ダンが理性を保つためにはこれしか手段がなかった
といえる。

106 :Classical名無しさん :04/01/12 17:28 ID:E1QIOFag
頑張ってるところ悪いけど、ここにはもう人なんていないんだよ。
無駄な努力ご苦労様。当然俺も読んでねえけどな。

107 :Classical名無しさん :04/01/12 17:35 ID:EnyIUlhg
>>105
乙。
面白いっス。続き期待。

>>106
読んでねえなら黙ってすっこんでろ

108 :Classical名無しさん :04/01/12 17:53 ID:E1QIOFag
>>107
感想が「乙。面白いっス」だけか。全く読んでないだろお前w
それとも感想もまともに書けない知障?

ま、このままこのスレがなくなるのもあれだしな。
じゃあ俺もこのスレに協力するよ。じゃさっそく。

>>87 ブラックジャックによろしく  


109 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

110 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

111 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

112 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

113 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

114 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

115 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

116 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

117 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

118 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

119 :Classical名無しさん :04/01/12 18:32 ID:E1QIOFag
秋田。またそのうち遊びにきてやるよ。
過疎化のこのスレを救うために名w
つまらねえオナニー駄文は読まないけどなw

120 :Classical名無しさん :04/01/12 18:36 ID:5l5p4pcQ
>>119
何だかんだ言って結局おまえはこのスレを愛しているんだな
いや、何も言うな。俺には分かる。おまえは本当は優しい子だもの

121 :Classical名無しさん :04/01/12 18:57 ID:E1QIOFag
>>120
ありがとう。俺の真意を分かってくれて。
じゃあ、お礼に今からもう一度AA支援を始めるよ。
連投規制が怖いけどな。じゃ再スタートだ

122 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

123 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

124 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

125 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

126 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

127 :あぼーん :あぼーん
あぼーん

128 :Classical名無しさん :04/01/12 19:11 ID:E1QIOFag
さて電気代も勿体無いしそろそろやめるか。
じゃあな、愛すべきヤムスレの仲間たち。

129 :Classical名無しさん :04/01/12 19:50 ID:jsZ/FFpc
>人であるために
面白い。続きに期待々々
ヤムチャが片腕失うってエピソードは多いな。
たいていはそこからヤムチャが更に強くなっているけれど、
このSSではヤムチャはこれで引退なのかな。
しかしダンはなぜヤムチャを選んだのだろう…

130 :ハンター ◆kwnurxPg :04/01/12 21:03 ID:GLivkliQ
夜中には投下できると思います。
寝ちゃったら明日投下します。

131 :Classical名無しさん :04/01/12 22:01 ID:b.558RDc
>人であるために
ヤムチャが格好いいですね、やられましたが。
ダンは修羅への道を歩むのでしょうか…。

ところで、ダンって何か元ネタあるんですか?

132 :Classical名無しさん :04/01/12 22:48 ID:l/FjLbJs
>人であるために
親殺しかヤムチャ。プーアルを化け猫呼ばわりしてるし、
ちょっとダークなイメージだな。
ダンも結構いい感じのキャラだし。
(一ヶ月で舞空術覚えたって結構凄いな)

ハンターさんも期待してるので、がんがって投下して下さい。

133 :Classical名無しさん :04/01/13 00:03 ID:hx4BlwLk
そろそろハンタか?

134 :Classical名無しさん :04/01/13 15:35 ID:U3rhDrdA
ハンター期待

135 :人であるために :04/01/13 16:25 ID:U3rhDrdA
 次の瞬間、ダンは宇宙人達を皆殺しにした。
「ハハッ。大丈夫だ、俺の心は痛まない。化け物を殺しても心は痛まない。俺は奴らを
倒す事ができる」
 悲しい選択だった。ダンは自ら残酷になる事で、人間が化け物を苦しめるという現
実から逃避する方法を選んだのだ。
 だが、彼がこうして自分の残酷性を口に出して説明している事は逆に言えば、彼が
まだ人間らしい心を失っていない証かも知れない。けれど、ダンはそこから目を背け
いるのだ。
「さてと、化け物共は片づいたが、もう一つの問題が残っているな。この町の人間達、
いや、本当に人間かどうか分からないが、とにかく連中が何者なのか、それを明らか
にしなくてはならない。うまくいけば、俺にも化け物共をいたぶるだけの力が身に付く
かも知れないからな」
 ダンが宇宙人のいた部屋を去ろうとしたとき、奥から初老の男が現れた。
「なんだ、お前は? せっかくの実験材料を壊しおってからに。一体何のいたずら
だ?」
「おい、俺に文句を言おうって言うのか、世界を滅ぼす悪の化け物を駆逐してやった
んだ、感謝されても良いぐらいだぜ」
「世界を滅ぼす化け物だと? 何を言っている、こいつらはもうこの町では無力だよ」
「なんだと?」
「この町はワシが作った人造人間で溢れておる、あのレベルの輩に殺されるような失
敗作は一つもないわ」
「人造人間? それは一体なんだ?」
「肉体に特殊な改造を行い、戦闘力を劇的に増加させ人間達の事だ」
「それは強いのか?」
「フフッ。ここの化け物共を捕獲したという事から大体の事は分かるだろ」

136 :人であるために :04/01/13 16:25 ID:U3rhDrdA
 ダンの心に小さな欲望が生まれてきた。それは砂粒のような小さな塊だったが、あ
っという間に大きくなってきた。
「なぁ、誰でも改造を受けられるのか? 俺でも強くなれるのか?」
「あぁ、なれるとも」
「奴らに、あの化け物共に勝てるのか?」
「もちろんさ」
「ハハハッ。修行なんて面倒な事しなくて良かったんだ。改造を受ければ良かったん
だ。頼む、俺を強くしてくれ。俺はあいつ等を駆逐するだけの力が必要なんだ。俺を誰
よりも強くしてくれ!!」
「クククッ。自分が実験材料を壊した事も忘れ、強くしてくれか……都合が良すぎるん
じゃないか。若いのよ」
「確かに、あれはすまなかった。貴重な材料だとは思わなくてな……」
「まぁ良い。どうせ、餓鬼共がいたずらしておったから、いずれは死んでしまうものだっ
ただろうし、新しい実験材料も手に入った事だしな」
「新しい材料?」
「お前さんの事だよ。改造をしてやるよ」
「ほ、本当か?」
「あぁ、本当だとも」
 こうして、ダンは人造人間になるための改造を受ける事になった。その心に邪悪な
念を潜めたまま……

137 :人であるために :04/01/13 16:25 ID:U3rhDrdA
 ダンは夢を見ている。夢の中では姉が元気な姿でダンを見つめていた。
「姉さん、スッカリ元気になって。もう良いんだよ、二度とあんな事にはならないから
ね。俺は強くなったんだ、ほら見てごらん」
 そう言うとダンのしたに無数の死体が現れる。化け物共の死体。屍は積み重なって
山となり、ダンはその頂上に立って姉を見下ろす。
「もう、俺たちを苦しめるものは何もないんだよ。こいつら弱っちいから、何もできない
のさ」
 ダンの上空から敵が降ってくる。ダンはそれを目視することなく撃墜した。
「ね。 俺は強いでしょ」
 敵の体を真ん中から貫き、返り血を前身に浴びてダンは嬉しそうに言う。
 それを見ている姉の目に、涙が浮かんだ。
「姉さん、なんで泣いてるの? 悲しいの? もう、俺たち助かったんだよ」
 その涙がうれし涙でない事はダンにも直感的に分かった。
「姉さん、何か喋ってよ」
 姉は黙ったまま、瞳にいっそうの涙をたたえダンを見つめている。
 そして、しばらくして消えてしまった。

138 :人であるために :04/01/13 16:26 ID:U3rhDrdA
 それから二日。ヤムチャは仲間の持ってきた仙豆で怪我を完治させていた。そし
て、ダンの残した手紙を見て愕然とした。
「行ってしまったのか……」
 自分がふがいないために、初めて持った弟子を殺してしまう事になった。そう、ダン
の気はもう感じなかったのだ。
「ヤムチャさん、俺がここに来たときにはもう、弟子の少年はいませんでした」
 仲間のクリリンが言った。そして、彼が説明する事によれば、ダンが向かった先は
ヤムチャが傷を負った町。残酷な者共が支配する町。人間が化け物を襲うあべこべ
の世界。
「ダンはあそこに行ったのか……そして、殺された」
「すいません、俺は仙豆を取りに行くので精一杯で……」
「クリリンが謝る事じゃない。俺が、俺が全て悪いんだ」
「ヤムチャさん」
 誰が悪いというわけでもない。だが、ヤムチャは弟子を持ったという事から自ら責任
を負うべきだと考えていたのだ。
「クリリン。言い遅れたが、仙豆ありがとう。これでまた戦える」
「また……あれだけの怪我をしたんですよ、もう俺や悟空達に任せてください」
「いや、一つだけ、俺以外にはできない仕事がある。少し早くなってしまったけどな」
 そう言いつつ、ヤムチャはカレンダーを見つめる。カレンダーには赤く丸を付けた所
があった。それはダンの住む村に行くはずの日である。だが、ヤムチャはもう、その
日には行かない。今日、今からそこへ向かうのだ。

139 :人であるために :04/01/13 16:26 ID:U3rhDrdA
 ヤムチャが辿り着いたのは今までに見た事もないほど荒れ果てた村だった。村民が
一人もいなくなった村でも、ここまで酷くはない。もし、地獄があるならここの住人は地
獄にだって行くだろう。なぜなら、地獄の方がマシだからだ。
 水が汚れていた、自然の色ではない紫色をした鮮やかな色だが、明らかに何か人
工的な細工を施された水だ。
 土も腐っていた。乾燥しきっており、草木一本育たない死んだ土だ。
 村人は生きていた。が、家はない。薄着をしたまま、荒野の地べたに座り込んでい
る、生きていると言うよりは生かされているといった方が適切だろう。恐らくはここを襲
っているフリーザ軍の残党が無理矢理生かしているんだろう。村人達の顔に生気はな
く、体はやせ細り、腹だけが不自然に出ている。餓鬼という化け物がいるが、正にそ
れと同じ風体をしている。
「こんな状態になっても、まだ生きているのか……」
 ヤムチャは目を覆いたくなった。だが、自分がここから目を背けていては誰もこの村
を救えない。耐えなくては、この現実を直視するんだ。ヤムチャは自分にそう言い聞
かせた。
 ヤムチャが村に降り立つと、一人の女が近づいてきた。
「あぁ、ダンや。大きくなったねぇ」
 その女は目が見えないらしい。栄養の不足が原因か。長くはないだろう。
「なぁ、ダン。お前の姉さんも喜んでるよ」
 女はそう言いながら、ミイラ化した死体の頭をさする。
「お前、ダンが帰ってきたよ。それも強くなってね。あの化け物共を倒すためにね」
 ヤムチャは女の言葉で全てを察した。
「母さん、姉さん、俺は強くなって戻ってきたよ。あの化け物共を俺が倒してやる」

140 :Classical名無しさん :04/01/13 17:43 ID:5l5p4pcQ
>人であるために
どんどんコアな内容になっていくな
いや、それにしても面白い
これからも頑張ってくれ

141 :駆逐されゆく者ども :04/01/13 18:23 ID:AnDQ7LQc
  チャオズの得体の知れない力からようやく解放されたCC。
「ヤムチャ、僕を好きに使え」
「分かったから…もうこういうことはやめてね」
そんなとき、エレベーターが到着する。中から現れたのは銀髪の颯爽とした若者だった。
「ヤムチャ社長、何があったのです?」
「トランクス……か? 十年見ない間に立派になったなあ」
「そんなことを言っている場合ではないでしょう。まずは会社全体がどのような状態になっているかを調べなければなりませんよ」
「あ、ああ……そうだな」
いきなり来て何をぬかすんだコイツは…突然来た奴に口を挟まれたヤムチャはあまり面白い気持ちではない。
「トランクス……!!」
急速に変化する気配。チャオズの周辺が激しく歪む。顔には怒りの色が浮かんでいた。
「トランクス!! クリリンの懐刀!!! 殺す!!!!」
チャオズは両の手の付け根を合わせ、トランクスに向けて力を発しようとする。
刹那。
チャオズの額にトランクスの右手が接する。静かな、気配だった。
「チャオズさん、落ち着いて下さい。少なくとも今、僕はクリリン社長直属の部下という訳ではありません。」
「…………………………」
「攻撃準備を止めないのなら、このまま頭部を胴体から引き離しますが、宜しいでしょうか?」
「………………………………!!」


142 :駆逐されゆく者ども :04/01/13 18:23 ID:AnDQ7LQc
  気配は治まる。トランクスは額から手を離した。
「大体、僕を倒しても仕方が無いでしょう。あなたの標的はクリリン社長、違いますか?」
ヤムチャはトランクスから目が離せない。またも、格の違う男と出合った。一生かかっても追いつけないと思わせられる男と――。
しかし…いいのか!? 今のセリフをクリリンに聞かれたら、謀反の可能性有りと判断されてもおかしくは無い。
つまり、この男は冷静沈着且つ大胆不敵。そんなおよそ並び立つことの無さそうなものを両方持っている、異端のモノなのだ。
「ト……トランクスゥゥッ!!!!」
ブルマが感情を抑えきれないという風に叫んだ。
「あなたは誰です? 初対面ではないでしょうか。失礼、申し遅れました。私はトランクス。ツルカメ商事の……」
アナタハダレ? ショタイメン? それは何? どういう意味なの?
「さあ、皆さん、早く被害状況を調べましょう。私は一階から五階までを、ヤムチャ社長は六階から十階までを、ブルマさんはこの階を頼みます」
仕切りやがって……しかし、ヤムチャはそれを言葉にすることが出来なかった。
自分より格上の男には何も出来ない。それがヤムチャという男の性であった。
「ああ、言い忘れました。私は今日からこのCCでヤムチャ社長直属の部下として働かせていただきますので。今後宜しくお願い致します」
ヤムチャは人知れず一生分驚く。こんな男が、自分の部下に…………?

143 :ハンター ◆kwnurxPg :04/01/13 21:59 ID:dFs/U4I2
一つ開けますね。

144 :ハンター ◆kwnurxPg :04/01/13 22:00 ID:dFs/U4I2
>>前回40

天界は大きく変わっていた。
大きな亀裂の入った今にも崩れそうな地面と、半分ほど倒壊している神様ハウス。
奇妙な形をした木々達は、全て根から折れていた。

「本当にすみませんでした神様」
一人の男が、腰を直角に折り曲げて頭を下げている。
名前はヤムチャ。クールな瞳とホットなハートの持ち主。
この男、カリン塔と呼ばれる太くて長い建造物を好き勝手に振り回して、天界を半壊させてしまった。
つまり、今回の事件の加害者。
「そんなに謝らなくて良いよヤムチャ君」
ヤムチャを優しげに諭す、無数の刀傷が身体に刻まれている緑色の触覚を頭に生やしたこの人物、名を神様と言う。
天界の持ち主で、天界半壊事件の被害者でもあった。
「いえ、こうでもしないと俺の気がすまないんです神様」
「君の気持ちはわかるが、しかし」
「いえ、本当に申し訳無いです。まさかこんな事に成っていたとは」
「良いんだよヤムチャ君。ちょっと首を置いていけばわしは許すよ」
神様ご自慢の便利グッズの一つ、切っ先がかなり鋭い槍をヤムチャに向ける。
普段のヤムチャなら神様と戦うことも出来るが、ナッパとの戦いで体力を消耗している今のヤムチャには
神様と戦うだけの力は残されていなかった。
「犯人は誰か知らないかと聞かれたから、素直に俺ですと言っただけなのに」
「ちょこっと素直過ぎだ、ヤムチャ君」


145 :ハンター ◆kwnurxPg :04/01/13 22:01 ID:dFs/U4I2
「それくらいにしたら神様」
そう言ってきたのはブルマだった。
「他の人は黙っていてもらおう。わしはヤムチャ君を許すつもりは無い」
「貴方は神様でしょ、広い心を持って許したらどうなの?」
「刀を持ってわしごとブリーフ博士を切り捨てようとした人間に、そんな事言われたく無いわ。
どうせブリーフ博士が悪人に戻っていたら、わしを刀の錆にしようとでも思っているんじゃろ」
ブルマは黙ってしまった。神様の言っている事がもっともだからだ。
「わかったわ、もしお父さんが悪人に戻っても何もしないと誓うわ。だから、ヤムチャを見逃してあげて」
「本気で言っているのか?」
「本気よ」
「絶対だな?」
「絶対よ」
今度は神様が黙ってしまった。ブルマの決意が本物だと感じたからだ。
「さ、ヤムチャがした事は許してもらうわよ神様」
「だがしかしなあ……」
「駄目だって言うんなら、父さんが悪人に戻っていたときは覚悟してね」
「わかったよブルマ君。ヤムチャ君は許すよ」
神様が槍をヤムチャの首から離してポポに渡した。

この場で一番驚いているのはヤムチャだった。
ブルマが自分の為にここまでしてくれるとは思いもしなかった。
「ありがとうブルマ。この恩はいつかちゃんと返すよ」
「良いのよヤムチャ。私もベジータと勝手に結婚したから負い目を感じてたのよ。
でもこれで勝手に結婚した事はチャラよ」
「ああ、当たり前じゃないか。じゃあ俺はもう家に帰るぜ、ブリーフ博士が良い人に変わっていると良いな」
「何を言ってるんだヤムチャ君。わしは元々良い人だよ」
ヤムチャが爽やかな笑顔でその場から立ち去ろうとしたとき、ブリーフが目を覚ました。

146 :ハンター ◆kwnurxPg :04/01/13 22:02 ID:dFs/U4I2
場が凍りついた。その場にいる全員がブリーフ博士を見ている。
「どうした? わしがどうかしたのか」
全員がブリーフの言葉を反芻していた。元々良い人という言葉を。
「悪人に戻ったのね、お父様」
「待てブルマ、決め付けるのはまだ早い、もう少し様子を見るんだ」
ベジータが今にも飛び掛ろうとしているブルマを制止した。
「ブリーフ君、元に戻ったんだね」
その横で神様が嬉しそうにブリーフに話し掛けた。横にいるブルマの気持ちなんて考えてない。

「元に戻った? そう言えばさっき変な夢を見たよ。
わしがブルマに平和だの愛だのと語って、挙句の果てには兵器を作らないだのと言いよった」
「それはとんでもない悪夢だったな。だが大丈夫、もうそんな悪夢は終わったよ」
「そう言えば夢の中で地球の神よ、あなたにも出会った。
そうだ、あれは夢ではない。確かにわしは兵器を作らないと語っていた。
わしとした事が何と言う醜態を晒してしまったんじゃ」
ブリーフが拳を強く握り、歯軋りを一つする。
ちなみに、近くで二人の話を聞いているブルマは歯軋りが鳴りっぱなしだった。

「じゃが、君は自力で戻ってきたじゃないか。醜態なんかでは無かったよ」
「いや、あなたのおかげだ。あなたが最初にわしの心に巣くっていた変な良心を握りつぶしてくれ
なかったら、わしはあのままだっただろう。きっと自分の心を取り戻すことは出来なかった」
「いや、これも全てブリーフ君の精神力の強さの賜物だ。わしは背中を押しただけに過ぎない。
流石だなブリーフ。それでこそ地球の王だ」
「神よ!」
「ブリーフ!」
がしっと二人は抱き合った。それを見ていたブルマの殺気が跳ね上がった。
その凄まじい殺気は、あのベジータもその場から逃げ出したほどだ。

147 :ハンター ◆kwnurxPg :04/01/13 22:04 ID:dFs/U4I2
暗闇の中に一体の龍がいる。シェンロンと呼ばれる巨大な龍。
この龍は死者を生き帰らせる事も出来るほど強大な力を持っていた。
「あの男は私以上だと言うのか」
あの男とはブリーフの事だ。
シェンロンは、ブリーフの心に良心を植え付けた。
最初の内は、この良心がブリーフの心を支配することが出来た。
神の妨害も全く問題になっていなかった。それほどブリーフの心の奥深くに植え付けていたのだ。
だが、時間がたつに連れて、シェンロンが植え付けた良心は力を無くして行った。
例えて言うなら、芽を植付けたは良いが、土は腐っていたという感じだ。
しかも、ブリーフ本来の心が前にも増して強くなって行った。
まるで厳しい修行を乗り越えた修行者のように、激しいトレーニングをこなしてきたアスリートの様に。
今では、以前よりも何倍も強くなったブリーフの心に、シェンロン如きでは手が出せなくなっていた。
「化け物か……」
シェンロンは暗闇の中で一人呟いた。

ここは天界。ブルマが現在大暴れ中。
「待てブルマ君、これを見ろ」
神様が右手でヤムチャの後頭部を掴んで持ち上げた。
「確かにわしは聞いたぞ、ブルマ君はヤムチャ君を助ける代わりに、わしには切りかからないと
それなのに、何でブリーフ君だけじゃなくて、わしにまで手を出して来るんだ。
いや、ブリーフ君を切りかかることも間違いだ。さっき君は言ったじゃ無いか、
広い心を持って許してやれと。
それなら、君も広い心を持ってわしとブリーフ君を許してくれ」
ブルマは少しだけ悩む仕草を見せると、ボソッと一言だけ呟いた。
その一言をヤムチャは聞いていた。確かにブルマはこう言った。
「ヤムチャ、あんた邪魔だよ」

148 :ハンター ◆kwnurxPg :04/01/13 22:06 ID:dFs/U4I2
「待ってくれブルマ、俺に対して負い目感じてるんじゃないの?」
「誕生日プレゼントに台所のキュウリ渡す奴が偉そうに言ってるんじゃないよ」
ブルマは手に持っていた刀を投げつけた。ヤムチャと神様の二人を一片に片付けると言う修羅の攻撃だった。
ヤムチャの鼻先三oの所でぴたりと止まる刀。ヤムチャが真剣白刃取りで受け止めたのだ。
ホッと胸を撫で下ろす神様とヤムチャ。
それと同時にグイッと凄い力で押される刀。
ヤムチャの目の前には何時の間にか距離を詰めていたブルマの姿があった。
「止めてくれブルマ」
「そうじゃぞ、ヤムチャ君がどうなっても良いのか」
「どうなっても良いから頼むから殺させて神様、ついでにヤムチャも」
刀を押しつづけるブルマと、力を振り絞って抵抗するヤムチャ。
鼻先に刀がプスリと刺さった時、ブリーフが叫んだ。
「止めるんだブルマ」

ブルマが驚きの表情でブリーフを見た。いつもなら進んでやっちまえというはずの男が、
戦いを止めろと言っている。
ブルマの動きがとまった。その隙をついてサササっとブルマから逃げ出す神様とヤムチャ。
(これで良いのか神よ)
(そうだ、それで良いんだ)
「お父さん、何で止めろって言うの?」
「刀を振り回して人に切り掛かろうとしている娘を止めて何がおかしい
全く、何度もこうやって娘を止めるのは、わしでも疲れる。言っただろ刀を振り回すのは駄目だと」
「ご……ごめんなさいお父さん」
(ここまでは大丈夫だよな神よ)
(完璧だよブリーフ君)
神様がテレパシーを使ってブリーフと心の中で話し合っている。
この状況では、ブルマを止めるにはブリーフが良い人になったと思わせるしか道はない。
それならば、先ほどと同じ状況を再現すればブルマもブリーフが良い人のままだと
勘違いすると神様は思ったのだ。

149 :ハンター ◆kwnurxPg :04/01/13 22:08 ID:dFs/U4I2
そして、その作戦は見事に成功した。
普段のブルマなら、見破られていたかも知れないが、今のブルマは感情的過ぎた。
冷静な判断力はほとんど無かった。
「お父さん、元に戻ったかと思ったけど、良い人のままだったのね」
「はははっわしは元か……良い人に戻ったよブルマ」
ブルマがブリーフに泣きながら抱きついた。
ようやく天界の騒ぎも収まった。
(どんなものかね、地球の神よわしに掛かれば簡単なものよ)
(流石だなブリーフ君。それでこそ地球の王だ)
「わかった。もう刀なんて使わない。こんなもの使っちゃ駄目だよねお父さん」
「その通りだ、いつも言っているだろ、武器は最新の物を使えと、
刀みたいな前時代的な武器を使っているのは止めなさい。今度父さんが加粒子砲を作ってやろう」
場が再び凍りついた。
ヤムチャがやっちゃったという顔で見ている。実は遠巻きに一部始終見ていたラディッツも同じ顔だ
「お父様…」
一度は消えたはずのブルマの殺気が再び燃え出した。
「神よ、わし何か間違えた?」
ブリーフが神様の方を向いたときには、神様は遥か彼方まで逃げていた。
ヤムチャもラディッツもその場から逃げていた。
取り残されたブリーフも状況を理解して、すぐさま逃げ出した。
天界に一人残されたブルマは、獲物の数を数えはじめた。
「一人…二人…三人…四人。なぜか一人増えてるみたいだけどまあ良いわね」
狩は始まった。

150 :ハンター ◆kwnurxPg :04/01/13 22:10 ID:dFs/U4I2

夕焼け空も暗くなり、天の星々が輝き始めたころ、
ヤムチャハウスでは、召使の喋る猫プーアルが夕食の準備をしていた。
時間は六時を回ったところだ。そろそろヤムチャが帰ってくる。
実は、自分の主人がどんな土産話を持って帰ってくるのか楽しみにしていたプーアル。
いつもより豪勢な夕食を作っていると、不意に玄関のドアが開いた。
「お帰りなさいヤムチャ様」
プーアルの元気な声が家中に響き渡るが、ヤムチャからの返答は無い。
首を少し傾げて、玄関まで主人を迎えに行くと、そこには刀傷だらけのヤムチャがいた。
「ヤムチャ様しっかりしてください」
プーアルが駆け寄る。
身体を揺すっても全く返事は無い。プーアルが包帯を取りに行こうとすると、そこに占いババがやってきた。
「ついに見つけたぞヤムチャ、さっきはよくもやってくれたな。この償い身体で払ってもらおうか」
来ていた服を引き千切り素っ裸になった占いババ。貞操の危機を感じたヤムチャが、目をカッと見開いて
占いババにかめはめ波を放った。断末魔を叫びながら、占いババは光の中に消えていった。
「ただいま…プーアル…」
「ヤムチャ様、この傷は一体どうしたんですか」
「ブルマは最強だったよ。流石ブリーフ博士の娘だ」
ヤムチャは微かな笑みを浮かべると、そのまま気を失ってしまった。
プーアルには何がなんだか判らなかったが、尋常ならざる事が天界で起きたことだけは判った。

続く

151 :ハンター ◆kwnurxPg :04/01/13 22:41 ID:dFs/U4I2
>>チャムヤ
いつもながら独特の世界観ですね。
チャムヤのイキュと、漫才のキュイは何か関係があるのかなと
勝手な妄想をしたりしてます。
トランクスも、ばれたかどうか判らないときに攻撃するとは、過激派ですね

>>ヤムチャりりん
小学生レベルのベジータとヤムチャの戦い。
二人に凄いはまってましたね。
ブルマも止めれば良かったのに。

>>人であるために
乙。弟子がオリジナルのキャラみたいですね。
だんだん暗いほうに行ってますが、続きを期待しております
弟子もどうなったのか楽しみです。

>>駆逐
トランクスとプーアルの関係がどうなるのか。
天津飯が死んでいるみたいですけど、
白桃桃みたいな感じで破滅して行ったのでしょうか。

152 :Classical名無しさん :04/01/14 01:35 ID:2iyZX4yE
この後連続投下開始いたします。

153 :人であるために :04/01/14 01:36 ID:2iyZX4yE
 ヤムチャは村を後にし、残党共がいる山奥へと向かった。だが、一つの疑念が残っ
た。なぜ、あの村だけ他に比べてあれほどまでの地獄に変貌したのだろうか。
 以前ヤムチャは元フリーザ軍の男から話を聞いた事がある。フリーザ軍はあくまで
商売のために、侵略を行う。だから、必要以上にその土地を傷つける事はない、なぜ
なら高値で売れなくなるからだと。
 残酷だが理にかなった説明だ。そして、実際ヤムチャが見てきた光景はそれを裏付
けるものばかりだった。人々は殺されていても、水は澄み、土地は潤い、フリーザ軍
が侵攻した事により、逆に人間の住みよい地形に変わっていたのである。
 だが、あの村は違った。とても人が住める所ではなかったのだ。この違いはどこから
来るのか? ヤムチャの頭に大きな疑問となっていた。
 しかし次の瞬間、ヤムチャは疑問解決の糸口を見つけた、敵を発見したのだ。
「敵は一人、戦闘力は1500程度か。余裕だな」
 地上を歩いている敵に一閃。自由落下の速度を優に超えたヤムチャの一撃がその
宇宙人に直撃した。無論、手加減しての一撃だ。村の事を吐かせなければならない。
「おい、貴様に聞きたい事があるんだが」
 突然、脳天に一撃を食らい。事態の把握ができない元フリーザ軍軍人。だが、自分
に迫ってくる男を見て思う。オレンジの胴衣に左胸の『亀』の字。間違いなく、仲間達を
やっている男だ。そして、一瞬のうちに悟った。逆らうのは無駄だと。
「何でも聞いてくれ、その代わり命だけは……」

154 :人であるために :04/01/14 01:36 ID:2iyZX4yE
 ヤムチャの聞きたい事とは、なぜダンの村だけが生き地獄のように変貌してしまっ
たのか。という一点である。あのやり口はフリーザ軍のそれとは大きく異なっている。
その疑問を解決したかった。
「おい、貴様等はなぜ、あの村を破壊したんだ。あれじゃお前等にとっても都合が悪い
だろ? 売り物にならないはずだ」
「売り物? 何を勘違いしているんだか知らないが、俺たちはあの村を、いや、他のど
の村も町も、売り物にするつもりなんか無いぞ」
「なんだと?」
「大体、宇宙船が壊れているのに誰に売りに行けばいいって言うんだ。総大将は殺さ
れ、宇宙船は破壊され、地球人と生体の大きく異なる俺たちは繁殖能力も持たず、こ
のまま死ぬしかないか弱い生き物なんだぜ。その俺たちが商売を考えて行動するっ
て言うのか? そんな筈はないだろ」
「どういう事だ?」
「どういう事も、こういう事もない、あの村が本来の姿なんだよ。お前達が見てきた村
はお前達の目を欺くために作ってきた擬態だ。他の村が余り侵略を受けていない事
を見れば、お前達も被害が大きくないと勘違いするだろ。ある地球人の進言でな、フリ
ーザ軍を二つに分割し、片方にこれまで通りの任務を与え、商売道具としての植民地
確保を命じた。そして、俺たちはただ、自分のストレス解消のために町を破壊していた
のさ」
「馬鹿な……フリーザ軍壊滅から、既に数ヶ月が経っている。俺たちはその間、ずっと
踊らされていたというのか?」
「これもその地球人の情報でな、お前達の行動は全てモニターされているんだ。俺た
ちはお前等の行動が手に取るように分かった。お前達に、もう一つのフリーザ軍、つ
まりは植民地開拓にどん欲な奴らを攻撃させるように仕向けるのは難しい事じゃなか
ったぜ」
 ヤムチャはこの事実に震えた。俺たちはこの間ずっと騙されていたのか。考えてみ
れば、当たり前の事だ。フリーザが死に宇宙船が破壊されたこいつ等にはもう商売人
として生きていく道など選べなかったはずなのだ。

155 :人であるために :04/01/14 01:37 ID:2iyZX4yE
「なぜ? 俺にその事を話した?」
「嘘をついても生き残れないだろ。俺は死にたくないんでね、だから助かるために言っ
たのさ」
「自分のためか?」
「当たり前だ。なぁ、全部喋ったんだから助けてくれ。俺を見逃してくれよ、な? もう二
度と悪さはしない。地球人の倫理を勉強して、それに合わせるからさぁ」
 保身のために喋ったこの宇宙人に対して、ヤムチャは言いようのない怒りを覚え
た。いや、正確に言えば、宇宙人の話した内容に対してだったかも知れない。どちら
にしても、ヤムチャはこれまでに感じた事のない大きな怒りを覚えたのだ。
「外道が!! お前は生かすに値しない」
「え? お、おい……まて……まっ」
 命乞いする宇宙人を容赦なく貫くヤムチャの拳。それは緑色の血にぬれていくと同
時に強く震え始めた。
「許さんぞ! 貴様等!!」
 骸と化した体に容赦なく拳をつき入れるヤムチャ。ものの数分で人型をしていたそ
れは、ただの挽肉になってしまった。
 人々を好きなように殺された事に対する正義の怒り。自分達が騙された事に対する
自尊心の怒り。様々な怒りが混じり合い、ヤムチャは激高した。
 気がつけば、ヤムチャは敵兵の血で化粧をしていた。緑色だったそれは乾くとどす
黒くなり、地球人のそれと区別がつかない色になっていた。
「もう許さん! こいつら全員ぶち殺してやる!!」
 ヤムチャは近くに敵の密集地帯を発見するとそこへ向かった。殺すためではなく惨
殺するために。

156 :人であるために :04/01/14 01:37 ID:2iyZX4yE
 ヤムチャが向かった所には中規模の基地が存在した。上空から敵基地を見下ろ
し、全身に浴びた返り血がオレンジ色の服を真黒に染め上げている。その姿は死に
神そのものと言ってよい。
「スカウターに反応あり、戦闘力……測定不能!!」
『緊急指令! 緊急指令! 未確認戦闘生物捕捉、未確認戦闘生物捕捉。隊員は直
ちに第一戦闘配備につけ。繰り返す、隊員は直ちに第一戦闘配備につけ』
 基地内に緊張が走る。未確認とは言え、戦闘生物でありその力は隊員達を遙かに
凌ぐ。また、星間移動を当たり前のようにこなす彼らにとっては常識であるが、他の惑
星において、戦闘生物が基地に近づいてきたときはまず間違いなく敵と見なして良
い。そう、ヤムチャがただ上空に現れただけで彼らはそれを認識し、一致団結して敵
の排除に乗り出してきたのだ。
「いつ見ても、こいつらのチームワークには頭が下がる。チームワークが良いという事
は訓練の成果でもあるのだろうが、こいつ等は基本的に仲間思いなんだ」
 数ヶ月に及ぶ残党狩りの中、ヤムチャは敵の本質を理解しつつあった。フリーザ軍
が宇宙に席巻出来た理由はその戦闘力だけではなく、仲間同士のチームワークや、
同族に対する友愛があったればこその事だったのだ。
「もう少し、違う風に出会っていれば分かり合えたかも知れないな。だが、ここが地球
で俺が地球人である以上。お前等を許すわけにはいかない、さぁ……裁きの時間
だ!!」

157 :人であるために :04/01/14 02:28 ID:YEA/mjWs
 同時刻、ダンの改造手術が終わった直後の科学者邸。ダンは改造された自分の体
を調べていた。
「気は感じない。だが、圧倒的に戦闘力が上がっている。具体的に言えばスピードと
パワー。筋力と言った方が分かり易いか……。今まで使いこなせなかったエネルギー
波も使えるようになっているようだ」
 確認のため、近くにあったボールペンを軽く上に投げてみる。下に落ちるまでにかか
る時間は10秒程度。その間にパンチを放ってみる、一回、二回、三回……途中まで
数えてみて、それが無駄だと気づいた。何回パンチを放っても、中空にあるボールペ
ンは動かないまま。そう、ダンは圧倒的なスピードを身につけたのだ。
「時間に換算するとパンチ一回あたり、0.01秒なんてものじゃないな、文字通り桁が違
う。フフフッ、ハハハハハッ。凄い、凄いぞこの体は!!」
「気に入って頂けたかね?」
「あぁ、最高だよ。気に入った、これで俺はあの化け物共を倒せるんだな」
「造作もない事だね」
「ありがとう、早速試してくるよ……あそこが良いな」
 そう言って、ダンはある場所を指さした。
「ほう、パワーレーダーは内蔵させなかったはずだが?」
「ふふ、これは自前の能力さ」
 言うが早いか、ダンは飛び立った。目標までの距離は百キロほど離れているだろう
か、かつてのダンなら半日かかってやっと届くかどうかという距離。だが、今の彼から
見ればその距離は一瞬で到達出来るものだった。

158 :人であるために :04/01/14 02:29 ID:YEA/mjWs
 一瞬のうちにダンは敵の上空にやってきた。そこは近代的な設備が整ったフリーザ
軍の基地とはかけ離れた外観を持つ村だ。
「一見すると普通の村と変わらない、地球人達が住んでいるような村だ。だが、俺には
分かる。奴らが隠れているのが手に取るように分かる。フフ、お前等はもう逃げられな
い、究極の戦士がお前等を殺しに来たんだ!」
 ダンは中空で一人つぶやき、そして一瞬のうちに地面まで落ちる。地面につく刹那
彼は方向を変え、家の中にいる敵を発見した。
「死ね!!」
 一瞬だ、フリーザ軍残党は何が起こったのか分からず死んでしまった。
「ハハハッ、凄い。凄いぞ、この体は。無敵だ、俺は誰よりも強くなった!!」
 ダンの襲撃に対し、スカウターが反応する。
「馬鹿な、生体反応が一瞬にして消えた」
 敵襲? だが、相手の反応はない。ならばスカウターの故障か? いや、違う。とも
かくも反応が消えた地点に向かう残党達。そこで彼らが目にしたものは、胴体を引き
ちぎられた同僚と、その返り血を浴び嬉々として微笑んでいる一人の少年だった。
「あ、たくさん来たね。」
「待て、話を……」
 フリーザ兵の一人が何かを言いかけたとき、既に殺害は完了していた。
「さて、雑魚共でも全滅させておかないとな、後が厄介だ」
 敵の骸には興味もくれず、ゆっくりとその場を立ち去るダン。彼は気を感じる方向に
ゆっくりと進んでいく。そして、彼は一人の赤ん坊を見つけた。

159 :人であるために :04/01/14 02:29 ID:YEA/mjWs
「赤ん坊? 化け物共には子供を作る能力なんか無いって先生に聞いたけど……」
 ダンはヤムチャから教わったことを思い出した。フリーザ軍は軍人であるため、地球
に飛来したとき、そのほとんどが、いやあるいは全員が雄であったという。そのため彼
らは子供を残す事ができないと言う話だった。
「だが、これはどう見ても赤ん坊だ。感じる気は小さいし、体も小さい」
 ダンは生まれたばかりの赤ん坊というものをほとんど見た事がなかったが、それで
も本能的に悟った。この子は生まれて数ヶ月にも満たない赤ん坊であると。
「時期的に考えて……化け物共が現れたのは数ヶ月前、この子は化け物が来てから
生まれたという計算になるな。とすると……」
 しばし考え込むダン。だが、赤ん坊を見てみると、服装がおかしい。全身を黒い服で
覆われている。
「これは確か、あの化け物共が戦闘服の下に着ている下着じゃないか! ハハッ。そ
うか、化け物共は何らかの方法で繁殖をしていたんだ。そして、これがその証拠だ」
 次の瞬間、ダンは赤ん坊の首をはねた。
「駄目だなぁ、先生。間違ってたじゃないか、こいつらが成長したら地球を埋め尽くされ
るかも知れなかったんだぜ。俺に感謝しろよ」
 そう言ってダンは赤ん坊の首を抱えつつ、残りの化け物達を片づけていった。

160 :Classical名無しさん :04/01/14 03:20 ID:IiewFLcE
>>人であるために
おもしろいなーオイ。
ダンはオリキャラかと思ったが、
この話は未来の話なのかな?
で、ダン=人造人間17号 姉さん=18号
になるんじゃないかと予想。

>>駆逐されゆく者ども
トランクスは記憶喪失?
何にせよ、漂う緊張感が素晴らしい。

>>ハンター
ベジータの存在感が薄くなってんなー。
相変わらずブルマの最強さはいい。
占いババ笑った。

>>108
Q.E.D.証明終了

「う」

161 :Classical名無しさん :04/01/14 08:14 ID:BG4moH5c
>>160
ID違うけど、どうせAA荒らししてたのもお前だろ。悪質すぎるぞクズ。
スレが多少荒れるのは仕方無いが(俺もしりとりに少し荷担してしまった)
スレを潰そうとすんなよヴォケ。市ね。

162 :Classical名無しさん :04/01/14 17:37 ID:FGXN.m1I
>>161
状況証拠だけだが、まず間違いなくID:IiewFLcEだろうな。
こんな事するのは。でもID:IiewFLcEは悪くないよ。こいつを責めるな。
悪いのは、ID:IiewFLcEをこの世に産み落としてしまったこいつの両親。

きっとID:IiewFLcEは、無能な父親とブタのような母親が薄汚い快楽の為の交尾の挙句、
うっかり間違ってつくってしまった、要らなかった子供なんだよ。
そうでないとこの粘着は説明出来ない。可哀想な奴なんだよ、ID:IiewFLcEは。

このスレの住人ももうID:IiewFLcEを悪く言うな。こいつは悪くない。
悪いのは、こいつをこの世に存在させてしまったクズ父とクソ母なんだから。

163 :Classical名無しさん :04/01/14 19:05 ID:ig8JbTdM
>>144-159
連続でキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
ハンター、人であるために乙。相変わらずナイスだ。

AAコピペもあぼーんされてるな。削除人さんも乙。

164 :Classical名無しさん :04/01/14 22:19 ID:Qj0oB66I
>>人であるために
ますます謎が深まってますねぇ。
ダンのクラッシュ振りも素晴らしい。

165 :Classical名無しさん :04/01/14 22:45 ID:VnVabuko
人であるためには結構面白いな。操気弾作者氏だと思うが乙。違ってたらごめん
ま、ハンターやチャムヤがひど過ぎるってのもあるがw

166 :Classical名無しさん :04/01/14 23:46 ID:s77qugSA
来ない時は全然作品が来ないのに、
来る時は一度に来たな。
嬉しいけど。


167 :Classical名無しさん :04/01/15 00:28 ID:VnVabuko
>>166
心配しなくていいよ。またすぐ止まるから。

168 :人であるために :04/01/15 03:41 ID:IvYgc3PQ
 その頃、ヤムチャはフリーザ軍基地を壊滅させ、これまでの事を思い出していた。
 そもそもフリーザ軍はなぜ地球で猛威をふるう事になったのか。それは、フリーザ軍
が地球にやってきた後、未来から来た少年によって変える手段を失ったためである。
 数ヶ月前、地球にフリーザが飛来した際、かれはもう一人の腕の立つ者と多数の部
下を連れてきていた。フリーザやその者を含む大多数は未来から来た少年によって
殺され、同時に彼らの宇宙船も破壊された。
 この時、未来の少年とZ戦士達は大きな過ちを犯してしまった。それは少年の殺した
フリーザ軍がその全てであると勘違いした事だ。実際には少年の攻撃を逃れ、生き延
びたフリーザ軍残党がいたのだ。その数は数千とも数万とも言われており、彼らが残
ったために、地球に住む力を持たぬ人々は言われ無き苦しみを味わうハメになった
のである。
 ヤムチャは思う。なぜ、フリーザ軍残党は殺戮を繰り返すのか。前に殺した兵士の
言葉が頭をよぎる。
「地球の倫理を勉強して……」
 確かにあの兵士はこう言った。そう、彼らの行為は決して地球外の倫理で見た場合
間違っていないのだ。自分達がどことも知れぬ星に迷い込み、あと数年あるいは数十
年で滅んでしまうと知ったとき、一体彼らにどれだけの選択肢があっただろうか。
「いや、考えるのは止めるか。あいつ等は自分の快楽のために地球人を殺していた
んだ。もし善悪という考えがあるなら、奴らは間違いなく悪だ。そしてそれを裁く俺は
善。これは勧善懲悪の正義の行為なんだ」
 ヤムチャはそれ以上考えるのを止めた。今のヤムチャにはこの事が何を意味する
のか判断する能力はない。


169 :人であるために :04/01/15 03:41 ID:IvYgc3PQ
 しばらくして、ダンは赤ん坊の首を持ったまま自分の村に帰ってきた。そして地べた
に横たわるミイラ化した姉に話しかける。
「姉さん、俺強くなったよ。化け物共を倒せるようになったんだ。ほら、ごらん。敵の首
だよ」
 そう言って首を死体の胸に置くと、姉の手を取り再度呟く。
「もう、脅えなくても良いんだよ。俺がみんなを守るからね」
 ダンが姉と会話をしていると、村人が何人か集まってきた。
「ダン。お前、戻ってきたのか?」
「あぁ、戻ってきたよ。それも強くなってね!」
 そう言って、少しだけ宙に浮くダン。一瞬、ざわめく村人達。この力、すなわち武空術
は戦士達にとっては当たり前の力だが、村人達や一般の人間から見れば理解の範
疇を超えた超常現象である。
「ダン……お前一体?」
「力を身につけたんだよ、みんなを守る、奴らを駆逐出来る力が手に入ったんだ。ほ
ら、見てよ俺が殺したんだ」
 喜びの表情でダンが差し出した赤ん坊の首は紛れもなく人間のそれだった。
「ダン、お前それは……それは人間の首だぞ!」
 村人の間に緊張が走る。人殺し、ダンが人を殺した。ダンが敵になってしまった。村
人みんな、と言っても十数人程度の思考が一致する。ダンは化け物の力を得て帰っ
てきた。

170 :人であるために :04/01/15 03:41 ID:IvYgc3PQ
「お、おい。何言ってるんだみんな。これは化け物共の赤ちゃんだぞ」
 ダンは当たり前のように首を差し出し皆に詰め寄る。だが村人の反応は冷たい。紛
れもなく両者の間には認識の相違があるのだ。
「お前がどこで何をしてきたのかは知らないが、化け物まがいの力を身につけ罪無き
赤子を惨殺してきたとあれば、俺たちはお前を許すわけにはいかない!」
「何を馬鹿な事を言ってるんだ。これは化け物共の赤子だ、奴らはどうやったのか知
らないが地球上で繁殖する術を身につけていたんだ。このままだと、地球は奴らに汚
染されるかも知れないだぞ」
「馬鹿な事を言っているのはお前だ! ダン、それのどこが化け物の首なんだ」
 村人とダンの言い争いが続く中、ダンの母がやってきた。
 母親はダンにも村人にも何も言わず、死体と化した娘の元へと進む。
「もうすぐ、ダンが帰ってくるよ。お前も、あの子が強くなって嬉しいかい? あの子は
ね私たちを守るために正しい力を身につけて来たのさ。そうとも、もし神様がいるのな
ら、こんな残虐を許すはずがないからね。あの子は神の力を授かったんだよ」
 母親が姉に話しかける様子を見て、ダンは不思議に思う。目が見えなくても母は自
分が側にいるときはすぐに気がついていたからだ。
「母さん、何言ってるの? 俺はここにいるじゃない」
「はて? ダンの声が聞こえたような……」
 母親は化け物共の攻撃で目から光を失っている。だからこそ、余計に気配には敏
感だったはずだ。なのになぜ……
「そうか、この体には気がないんだ……」

171 :人であるために :04/01/15 03:42 ID:IvYgc3PQ
「マーサさん、ダンはここにいますよ。だが、こいつが手に入れたのは神の力なんかじ
ゃない、悪魔の力なんだ。こいつは……」
「黙れ!!」
 母親に自分の行為を悟られる事をダンは恐れた。いや、正確に言うと誤解される事
を恐れた。これ以上面倒な事はしたくない、敵を倒せば村のみんなも認めてくれる。
俺が得た人造人間の能力をみんな認めてくれる筈なんだ。
「母さん、気がなくなって分からなくなったんだね。でも、俺はここにいるよ、これからは
村のみんなを守ってあげられるんだ」
 ダンはそう言って、優しく母親を抱きかかえた。「母さん、俺強くなったよ」
 満足気なダン、恐怖と怒りと疑念の入り交じった表情で見つめる村人達。そして、母
親はダンの腕の中で震えていた。
「誰だ。私を抱きかかえるこれは何だい。怖い、この生き物から生気を感じないよ。私
は化け物に抱かれているのかい」
 母親マーサはダンに抱きかかえられながらも、その存在を認められない。そして、そ
の様子を見て村人達は思った。間違いなく、ダンは敵になったと……。そして、村人の
一人が言った。
「ダンを殺せ!」

172 :人であるために :04/01/15 03:42 ID:IvYgc3PQ
 一人のかけ声をきっかけに一斉に村人達が武器を持って立ち上がる。ある者は竹
槍を手にダンを刺し、またある者は猟銃をもってダンを撃った。そして口々に言う。
「マーサさん、逃げるんだ。あたるぞ! 早く逃げろ」
「何言ってるんだ、アイツは化け物の母親だ一緒に殺せ!」

 ダンは母親を抱えたまま、母親はその腕の中で震えている。一体なぜ、こんな事に
なってしまったんだ。先生が来ればきっと誤解を解いてくれる。そうすれば、俺は村の
英雄になれるんだ、俺のおかげで村は救われる筈なんだ。
 ダンは母親を抱えながら、そんな事を考えていた。だから、今はじっと耐えるんだ。
今は理解されなくてもいつかきっと皆俺の事を分かってくれる。
 ダンはそう思い、母親をしっかりと強く抱きしめる。


    グチャッ
 一瞬、卵が割れるような音がした。銃の流れ弾が当たったのか、それともダンの力
が強すぎたのか。どちらかは分からない。けれど、ダンが抱えていた母親は、その骨
を砕かれ、中から臓物や体液を四散させていた。

「うわぁああああああ!!! 嘘だ、嘘だーーーー!」

173 :Classical名無しさん :04/01/15 13:40 ID:D/b1cZeI
スペーシング

174 :人であるために :04/01/15 14:40 ID:D/b1cZeI
 それからは何が起こったのかダン自身にも分からなかった。ただ一つ言える事は、
ダンの住んでいた村はもう誰もいなくなってしまったという事だけだ。
「みんながいけないんだよ、母さんを殺すから。俺は何も悪くないよ、そうだろ。これは
敵討ちさ」

 ダンの村にヤムチャが現れる。
「先生、来るのが遅いよ。みんな死んじゃった……」
 ヤムチャは弟子の変わり果てた姿に驚く、ダンの体からは気が感じられなくなってお
り、さらにその服は全身真新しい返り血で汚れていた。その色は紛れもなく地球人の
それだったのである。
「殺したのか……」
「あぁ、敵討ちさ。こいつらが母さんを殺したからね、自業自得なんだよ。俺の言う事も
信じないでさ、俺が化け物の仲間だって思いこみやがって」
「……」
 ヤムチャには何が起こったのか理解出来ない。けれど、これだけは分かった。ダン
は狂ってしまったと。もはや、正常な人間とは言いがたいと。
「ねぇ、先生も見てよ。この赤ん坊、どう見ても敵の子供だろ。俺が見つけたんだ、奴
らは繁殖する術を身につけてたんだよ。俺は地球を守ったんだよ」
 ダンはそう言ってヤムチャに首を差し出す。だが、それはかつて荒野の盗賊だった
ヤムチャには一目で人間と分かる首だった。

175 :人であるために :04/01/15 14:44 ID:D/b1cZeI
「ダンどうやらお前は間違った道に進んでしまったらしいな」
「え? 先生まで何言ってるの」
「人間の赤ん坊を殺し、村の仲間を殺し、人の心を失ったお前を戦士として許す事は
できない!」
 そう言って、ヤムチャは構える。ヤムチャは既に気づいていた、ダンの体から気が
感じられなくなったという事は二日前ヤムチャが大怪我を負ったあの町の人間と同じ
体になってしまったという事だ。そして、それは自分に近い戦闘力を身につけたという
事でもある。
「せ、先生? 何やってるの、俺は先生と闘う理由なんて無いよ」
「問答無用!!」
 ヤムチャの狼牙風々拳がダンに襲いかかる。華麗なフットワークと狼の牙に見立て
た拳の連撃。何が起こったのか分からないダンは防戦一方。瞬く間にダンはヤムチャ
の攻撃を浴びて倒れてしまった。
 気を失う直前、ダンが見たものは涙を流すヤムチャの姿だった。


 ここはダンの夢の中、ヤムチャの攻撃を受け瀕死のダメージをおったダンが見る夢
の中。そこには久しぶりに見る姉の姿があった。死体ではなく生きていた頃の姉だ。
「ダン、久しぶりね。こうしてまた会える日が来るとは思わなかったわ」
「姉さん、怪我が治ったのかい」
「ううん、違う。あれは怪我なんかじゃない、私は死んでしまったの。あれは死体よ」

176 :人であるために :04/01/15 14:45 ID:D/b1cZeI
「死体……うん、薄々気づいていた。いつまで経っても目を覚まさないんだもん、姉さ
ん死んじゃったんだって、俺気づいてたよ」
「そう、ダンは賢いのね……。ねぇ、ダン。アナタの身につけた力で今度は私を守って
くれない? 私一人で寂しくて……」
「姉さんを守る……」
「そうよ、こっちにきて私と一緒に暮らしてくれる」
「姉さん、駄目なんだ。俺の力じゃ誰一人守れなかったんだよ。母さんも、村のみんな
も、全員死んでしまったんだ」
「そうね、でもアナタに力がないからじゃない。アナタは使い方を間違ってしまっただ
け。アナタはいつかきっと私を守れるようになるわ」
「姉さん……」
 ダンはゆっくり姉の方に歩み寄る。姉もそれに答えるようにダンに近づく。二人はふ
れあった瞬間、強く抱き合った。
「姉さん、もう離さない、俺がきっと守る。姉さんを悲しませたりしないよ」
「ありがとうダン、優しいのね。優しすぎるぐらい優しいのね。ありがとう」


 夢を見るダンにヤムチャは別れの言葉を継げる。
「さようならダン。生き続けるには悲しみを知りすぎた男よ……」

177 :人であるために :04/01/15 14:47 ID:D/b1cZeI
 あれから数ヶ月。ヤムチャ達Z戦士の活躍により、フリーザ軍残党は壊滅した。彼ら
は地球人のあるマッドサイエンティストからZ戦士達の行動を事細かく知っていたが、
Z戦士の前では滅ぶしかなかったのである。ちなみに、その地球人科学者の名前はド
クター・ゲロと言い、ダンを改造したのも彼である。彼の開発した人造人間はその後改
良を重ね、数年後にはフリーザを凌ぐ戦闘力を得る事になるが、それはまた別の話。



 フリーザ軍が去った後も、ダンのいた村は荒廃したまま。そして、そこに二人の姉弟
はもういなかった。あの日の後、二人の姿を見た者はいない。


       終わり

178 :Classical名無しさん :04/01/15 17:55 ID:IiewFLcE
>>人であるために
見事に書き上げたな。
本当におつかれ。
短期集中連載でここまでまとめあげたのは素晴らしいよ。
っつーか俺の予想は見事に外れたな…。


>>160
牛若丸

「る」

179 :Classical名無しさん :04/01/15 18:39 ID:ig8JbTdM
人であるためにお疲れ。
最後の最後でダンがあっさりヤムチャにやられたのが少々残念だけど本当に面白かったぜ
また暇ができたら書いてくれよ、待ってるからな!

180 :Classical名無しさん :04/01/15 19:55 ID:yPinUYjU
人であるためにお疲れさま。
>>179 必死だなw ゆっくり待ってればいい。しかしまた過疎化になりそうだな・・。
>>178 職人は誰もお前の感想なんか読んでないだろうに、ご苦労な書き込みだなw

181 :Classical名無しさん :04/01/16 01:39 ID:qUGdzaL2
ついさっき、お勧め作品の繰気弾を読んでみた。
連載中も上げられるたびに読んでたけど、まとめて読むと
いっそう面白さが伝わってきていい感じだった。


で、今回の作品書いてて何が嬉しかったかって
誰かが一人俺の作品を繰気弾作者さんの物と勘違いした事。
そんなに面白かったか。いやぁ、良かった良かった。


というわけで、今度は本物の繰気弾作者さん光臨希望!

182 :Classical名無しさん :04/01/16 10:21 ID:QY9Atdpk
>>181
ID違うだろアホ。作者騙るなクズ。市ね

183 :Classical名無しさん :04/01/16 14:14 ID:8ceoOIq2
>人であるために
お疲れサマでした。
ダンは最後には救われたのでしょうかね・・・。

184 :Classical名無しさん :04/01/16 18:45 ID:StpR7krA
>人であるために
お疲れ様。
ダークな雰囲気のまま、一気にラストまで突っ走りましたね。
ヤムチャが結局、殆ど役に立っていないのがナイス。
ダンはともかく、他の人造人間(街の子供とか)はこれから
どうするのか、少し気になったり。

次回作も期待しています

185 :Classical名無しさん :04/01/16 18:58 ID:ig8JbTdM
>>182
いくらクラウンといえど環境によってはID変わるぞ
下手に決め付けない方がいい。本物か偽者かは本人じゃなきゃ分からないが

そういえば結構前に消えた元小説保管庫管理人、黄泉の門作者って自衛隊員なんだっけ?
やっぱイラク行っちゃうのかな。心配だ

ついでにage

186 :Classical名無しさん :04/01/17 14:40 ID:yPinUYjU
ちょっと盛ったと思ったらまた過疎か。
もう正直見限ろうかな……。
いや、あと1ヶ月だけ待つ。
操気弾さん、復活してくれ。

>>185 黄泉の門作者って捨てセリフ吐いて出てった人だよな?
   あれは作者も住人もどっちもどっちだけどもw
    

187 :Classical名無しさん :04/01/17 15:04 ID:Hx2AA0nk
ヤムチャがイラクに行くような話希望

188 :駆逐されゆく者ども :04/01/17 15:37 ID:5.8K5bRQ
  世界の北の果て――――。

  その日、一人の男が知れずに空から入国を果たす。男は舞空術を用いていた。
髪と眼鏡のフチは黒く、学者然とした雰囲気を漂わせながらも所作に隙は無し。
男が降りた地は森の中。堂々と立つ大木を顔を上げて眺めた。しかし、隙はやはり無い。まるで幾つもの眼を持っているかのようだ。
「…このブナ林は荒らされた跡が無い。今の世界にこれほどまでに立派な木があるとはな――」
男はその後数時間に渡って木を仰ぎ見続けた。おかげで首が痛くなった。

  男は一歩一歩大地の感触を確かめながら進んだ。飛べばいいだろうと思うが、彼はじっくりと見て行きたい様である。
「踏み荒らされた跡がほとんどない。誰にも乗られていない大地――なんと貴重なんだ」
この現代にこんな秘境が残されていることに驚嘆しつつ足取りも軽やかに進む。


189 :駆逐されゆく者ども :04/01/17 15:38 ID:5.8K5bRQ
  やがて川が見えた。原始的な生活を送っているのなら、この周辺に集落があるはず……あった。
男は悠然と入り口から入ってゆく。それぞれの生活を変わらずに営んでいる集落の民が、訝しげにその様子を眺める。
男には揺らがぬ確信があった。たとえ、今俺を警戒した民に襲われようと何の問題もないという確信が――――。
少なくとも、こんなところに自分を脅かす戦士はいまい。俺は過去地球の危機を幾度と無く救ってきた男なのだ、と――。
旧態依然にもほどがある生活。それは男が過去学んだ古代の生活様式とピッタリ合致するものであった。
で、その学んできた知識によると……やはり。
古代の民は強さ、権力をシンボルとして扱う。それは石像や壁画にみられるものであり、今目の前に広がる大屋敷のようなものにも見られる。
集落のボスは、ここにいるのだ。

  「失礼」
集落の入り口に入る時と同じく、ボスの大屋敷の門にも真正面から入ろうとする男。門は相当の大きさだ。さすが支配者と言うべきだろう。
「#лбдХвСи!!!!!」
さすがにボス屋敷には門番が付いている。ロシア語のように聞こえなくもないが、彼の学んできたどの言語とも異なる。
「かーなり、怒ってるみたいですねぇ……ま、いいや」
男は軽く跳び上がって大門を越す。本当に軽く跳んだ。貧乏ゆすりのように――――。
「бΜΘцΙп!!!!!?」
「今度はギリシャ語みたいのが混ざってる。ホントに訳分からん言葉だ」
今度は走る。足指パッチンくらいの力で……。



190 :駆逐されゆく者ども :04/01/17 15:39 ID:5.8K5bRQ
  「пцибСв?」
「+#$й@цеИ!!?」
「ははっ、やっぱ適当にロシア語組み合わせても通じないか。つか、通じてるかどうか確かめようがねえ」
それにしてもこの男、先程自然に趣き深く語りかけていた男と同一人物とは思えない。自然に優しく、下賤なるものに厳しく。
差別撤廃が声高に叫ばれている現代、しかし、それでも人間とはこういうものなのかもしれない。これが、真実の姿なのかも、しれない。
「まあどーでもいい。俺は上司の命令でこの土地を奪いに来たんだ。今すぐ荷物纏めて北の都にでも行きな」
「+#$й@цеИ!!!?」
集落のボスはあまりの事態に現状を把握しようと躍起になっている。しかし、それは無駄というものだ。
「三秒以内に集落全体に号令をかけるんだ。『集落を捨てろ』とな――――もし、出来なければ」
何故なら、彼は――。
「スリー…」
彼は。
「+#$й@цеИ!!!!!??」
「ツー……」
彼は。
「+#$й@цеИッ―――!!!!!??」
「ワン………」
彼は――――。
「ゼロ」
集落は壮大な光に包まれた。そして、次の瞬間、消え失せた――――。
彼は、ハナから集落民を生かす気など無かったのだ。
当然ながら、男は知らなかったことだがこの民には何かを書き残すという習慣が無かった。
口頭のみによって伝えられる歴史が唯一だったのだが、男はそれを一瞬にして人類史から永久にかき消した。
しかし、男は破顔していた。破顔していたのだ。



191 :駆逐されゆく者ども :04/01/17 15:42 ID:5.8K5bRQ
  男は胸ポケットから携帯電話を取り出した。  
「もしもし、クリリン社長でしょうか? 俺です、悟飯です」
『おう、どうだ? 首尾よく進んだか?』
「はい、すばらしい大地と森林ですよ。ここなら次期リゾートモデルとして十分の器でしょう」
『うん、よくやってくれたな。気をつけて帰ってこいよ』
「はい、どうも、はい」
男――孫悟飯――は携帯をしまい、翻ってブナ林を見上げた。
「本当に、美しい、力強い木だな。また見たいものだ」
そう言って悟飯は飛び立った。滞在時間約一時間。舞空術のスピードと同様、まるで光のような速さだった――――――。

192 :駆逐されゆく者ども :04/01/17 15:43 ID:5.8K5bRQ
悟飯…書きながら性格変わっていったよ。

193 :Classical名無しさん :04/01/17 17:00 ID:Hx2AA0nk
変わりすぎ。
学者の風上にもおけんな。悟飯。


194 :駆逐されゆく者ども :04/01/17 17:19 ID:5.8K5bRQ
勿論理由はあるのですが、まあそれはそのうち。

195 :Classical名無しさん :04/01/17 18:39 ID:ig8JbTdM
駆逐キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!

196 :Classical名無しさん :04/01/18 02:05 ID:LyUkfZZk
>>189の四行目辺りから様子がおかしくなり・・・
最悪の結末キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!
すげぇ、すげぇよ孫悟飯。

197 :ヤムチャDVD :04/01/18 13:17 ID:ig8JbTdM
悟空「だからどうしてくれんだよナッパァ!!
ナッパ「す…すまない お、俺は…
悟空「すまないですむかよ!! 見ろよこれ
ナッパ「だ…だけどよぅ…
ベジータ「ナッパ…どうしたんだ?
悟空「ナッパの栽培マンが自爆して殺しちゃったんだよそのヤムチャ!! オラの連れてきたやつ!!
ナッパ「すまないカカロット 俺 ドラゴンボール集めるから
ベジータ「そうだな…俺も手伝うよカカロット で、どこにあるんだ? ドラゴンボールは…
悟空「フン!! そんなこと言ってもダメだね もうドラゴンボールは使えねぇもん オラが生き返るのに使っちゃったし
  ピッコロと神様も死んじまったんだ 生き返らせることなんてできっこないだろ!!
ベジータ「ナ…ナッパ おまえ ナメック星人も殺しちまったのか?
ナッパ「…
悟空「そうだ!! おまえでいいや 
ベジータ「え…
悟空「おまえがこのヤムチャの代わりをしてくれたら 生き返らせなくていいよ
  おいナッパ  こいつの名前は!?
ナッパ「……… ベ…ベジータ
悟空「ベジータ 狼牙風風拳見せろ!!
ベジータ「えっ?
悟空「狼牙風風拳だよ 早く!!
ベジータ「あ ああ…
ナッパ「ベ… ベジータ
ベジータ「カ…カカロット やっぱりやめないか こんなこと…な
悟空「ダメだ!! だったらこのヤムチャ生き返らせて動けるようにしてくれよ
  ヤ・ム・チャ!! ヤ・ム・チャ!!


198 :Classical名無しさん :04/01/18 13:26 ID:S.fYJIWs
>>197
ワロタw

199 :Classical名無しさん :04/01/18 13:30 ID:0i46Cmsc
たしかミスターホーとかいう話があったな。まんま飲茶だが、あれじゃいかんのか?

200 :Classical名無しさん :04/01/19 02:13 ID:3YhyCPa.
        まもなくここは 乂200取り合戦場乂 となります。

      \∧_ヘ     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ,,、,、,,, / \〇ノゝ∩ < 200取り合戦、いくぞゴルァ!!       ,,、,、,,,
    /三√ ゚Д゚) /   \____________  ,,、,、,,,
     /三/| ゚U゚|\      ,,、,、,,,                       ,,、,、,,,
 ,,、,、,,, U (:::::::::::)  ,,、,、,,,         \オーーーーーーーッ!!/
      //三/|三|\     ∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
      ∪  ∪       (    )    (     )   (    )    )
 ,,、,、,,,       ,,、,、,,,  ∧_∧∧_∧∧_∧ ∧_∧∧_∧∧_∧∧_∧
      ,,、,、,,,       (    )    (    )    (    )    (    )






201 :200 :04/01/19 02:22 ID:3YhyCPa.
いかん。今気づいたんだが自分で200取ってしまった_| ̄|○

202 :Classical名無しさん :04/01/19 02:40 ID:40uovViQ
202(σ・∀・)σゲッツ!

203 :Classical名無しさん :04/01/19 19:30 ID:IiewFLcE
>>駆逐
やっと御飯が登場したか。
それにしても性格変わってんなー。
みんながことごとく変わった理由が気になる。
まさかベジータは落ちぶれてないだろうな。


>>178
ルパン三世

「い」

204 :Classical名無しさん :04/01/19 19:31 ID:IiewFLcE
ちなみに、>>197笑った。

205 :Classical名無しさん :04/01/19 19:44 ID:yPinUYjU
>>204
しりとり荒らしの分際で2レスも使うなよ。
分をわきまえてせめて1レスにまとめろ。
それにお前の感想なんて職人は誰も読んでないから
家のノートにでも寂しく書いてろよ、クズが。

206 :Classical名無しさん :04/01/19 20:11 ID:ig8JbTdM
>>199
懐かしいな、オイ。
もうこの際だからヤムチャに似てれば誰でもOKよ。書いちまえ

>>205
まだしりとりに固執してる奴がいたのか。
少なくとも作品に感想レスしてるだけおまえよりIiewFLcEの方が大分マシ。スレを汚すことしかできないなら、見限ってくれて結構ですよ。

207 :Classical名無しさん :04/01/20 05:27 ID:CPTqmJyE
IiewFLcEはまともなレスを一緒に書く事によって
しりとりを見逃してもらおうという意図だろ、どう考えても。
それにig8JbTdMは読んでて吐き気が出るほど偉そうだな。
yPinUYjUも感情ばかりが先走ってて読み苦しいし。
俺から見れば人間の程度はIiewFLcE=ig8JbTdM=yPinUYjUだな。

こんな住人たちではスレが過疎化してゆくのも当然か。
見限られるというより、見捨てられてゆくという感じだな。
しかもまた移転とか抜かしてるし。何回目だよ一体。
いっそ今度はドラゴンボール板か最悪板でやったらどう?
もしくは他の掲示板とか。行く先々で厨増やして板に迷惑掛けてるんならさ。


208 :Classical名無しさん :04/01/20 17:00 ID:h8TA/V9I
>>207
まだ続いてる作品もあるのだから、そういう物言いは失礼。
厨なんて、この世界どこでもいるし。
しりとりは邪魔だが、それに過剰反応する人も邪魔。

最近のこのスレの現状に我慢ならない人は、黙ってお引取り下さい・・・。

209 :Classical名無しさん :04/01/20 20:25 ID:CPTqmJyE
ま、俺出てくわ。いろいろと程度低過ぎ。だが最後に一つ聞きたい。
ここ出身のIiewFLcEが他のスレ荒らしているのをここの住人はどう思ってるの?

ここの住人は「関係ない」か、下手したら「いい気味だ」とか思ってそうだな。
バキスレだけでなく、IiewFLcEは肉スレや長官スレでもしりとりやりかねんぞ。
でもここの住人の8割は喜ぶんだろうな。
他のSSスレの不幸=ヤムスレの幸福と思ってる奴が多そうだから。

じゃ、パート3から付き合ってたけど消えるわ。お元気でな。
ただし、漫画カテゴリに帰ってきたら荒らす。アク禁覚悟で荒らしまくる。
元々荒れてたバキスレは仕方ないが、長官スレや肉スレが荒れるのは我慢ならん。
今やこのスレは、他のSSスレにとって百害あって一利無しだからな。
これ以上漫画板に厨が増えちゃ困る。IiewFLcE見たいなな。


210 :Classical名無しさん :04/01/20 21:07 ID:pTgJbqC2
>>209
>他のスレ荒らしているのをここの住人はどう思ってるの?
 大抵の住民はヤムスレだけではなく、バキスレや長官スレなども見てるでしょう
から、他人事とは思っていないでしょう。(私もバキスレや長官スレ見てますし)
 仮にヤムスレオンリーの人がいたとしても、やはり他のSSスレが荒れるのは
いい気分ではないでしょうね。いずれ荒らしはここにも来るわけですから。

 それから、しりとり荒らしはこのスレから発生しただけで、別にここの住民が
荒らしになったわけではありません。
 もし貴方が荒らしの責任がこのスレにあるというなら、それは筋違いでしょう。

>漫画カテゴリに帰ってきたら荒らす。アク禁覚悟で荒らしまくる。
ネタと思いますが、やめましょうね、そういう事は。それこそ百害あって一利なし。

211 :Classical名無しさん :04/01/21 00:50 ID:yPinUYjU
申し訳ありませんでした、ID:ig8JbTdMさん。
あなたにとってしりとり荒らしは大切な住人なんですね。
確かに、今の下手すれば一ケタの住人数なら荒らしでも要りますね。

あなたのような素晴らしい人間性の方がいるスレなんて
私にはもったいなくている事が出来ません。見捨て……いえ消えさせて頂きます。
もっとももうすぐこのスレも消え……いえいえ。
これからもしりとり荒らしと仲良くして下さい。でもひとつだけお願いがあります。
いくらバキスレや肉スレや長官スレが盛り上がってても、荒らさないで下さいね。

212 :Classical名無しさん :04/01/21 00:50 ID:yQXMmJLs
>>209
質問の答えだが、その他のSSスレもかわいそうだと思っているよ。
俺自身、よく見に行ってるしね。

で、質問の答え以外にも、言う事があるのだが
例えば、今度>>209の家に強盗か何かが押し入ってきて>>209が怪我をしたとする。
その強盗が、その足で隣家に押し入り、人を殺したとしたら、
>>209は殺人罪で捕まるようにしろよ、


ヤムスレ住人が他のスレを荒らしていると勘違いし、
さらに、他のスレが荒らされているのを見て喜んでいると思っているらしいが、
そんなわけない。まともな人間が、そんな事を考えるはずがない。
誰一人思ってないと断言出来る。

ただ、お前がそんな風に言うのなら、上で言った事は守れ。
なぜかというと、お前と同じ論理で言ったからだ。
お前はヤムスレに来た荒らしが他を荒らしたらヤムスレの責任だと言った。
だとしたら、上のような状況になったら、それはお前の責任な筈だ。
その場合、お前は殺人の罪を背負わなければならない。

じゃ、二度と戻ってくるなよ基地外

213 :ハンター ◆kwnurxPg :04/01/21 01:09 ID:FeDLC8N6
>>165
つまらないですかすいません。その言葉を肝に銘じて頑張ります。

214 :ヤムスレ掲示板コピペ :04/01/21 07:03 ID:CPTqmJyE
ID:CPTqmJyEさんへ、 本スレに書き込めないからこっちに書き込む。
えーと。俺が思うID:IiewFLcEっていうのはズバリあんただ。
同一人物だと思っている。それぐらい、あんたは最悪な人間だ。
何があったかは知らないが、ヤムスレのまともな住人のレベルまで
あんたの妄想で決めないでくれと散々言ってきたはずだ。
それを無視して、このような発現をするあんたは相当程度が低いと言わざるを得ない。

で・・・最初はただのキチガイかとも思ったが、冷静に考えてみて
人間がこれほどまでに狂うだろうかと思ってみた。
あんたの狂い方は常軌を逸している。だから、おそらく計算づくで狂っているのではないかと思った。
そうすれば、ID:IiewFLcEとあなたが同一人物ではないのかという推論が成り立った。
一方でしりとりを続け、一方でヤムスレの現状を嘆き、また、一方で他スレを荒らす。
そうすることで、自分の発言に論理性を少しでも(現実は皆無だが)持たせようとしていたのだとすれば
あんたの狂いっぷりが、決してその知能の低さからくるものではなく、逆にその知能の高さからくるものだと
推定される。

なので、俺はあんたがID:IiewFLcEと同一人物だという仮説に至ったわけだ。

215 :Classical名無しさん :04/01/21 07:07 ID:CPTqmJyE
自分に都合悪い書き込みは全て同一人物か。
ご苦労なこった。やはりこのスレは潰した方が他スレの人間のためか。

216 :Classical名無しさん :04/01/21 07:27 ID:CPTqmJyE
>>212
あまりにもガキ過ぎて笑ったよ
いいよ、殺人罪でも何でも背負ってやるよ。その前にまず強盗探さねばな。
ずっと居座るわ、ここはこんな奴ばかりで面白いからな。

217 :Classical名無しさん :04/01/21 08:11 ID:QwHa0OIE
>213
顔出しだけ?
続きはー?

218 :Classical名無しさん :04/01/21 14:39 ID:IiewFLcE
>>213
おう、頑張れ。
賛否両論なんか当たり前なんだからさ。
SSスレにおける主役はSS職人としりとり職人だからな。

>>203
イーノマータ

「た」か「だ」

219 :Classical名無しさん :04/01/21 16:07 ID:1eMRdN7w
>>213
気にしない方がいいですよ
リラックス

220 :チャムヤ :04/01/21 18:27 ID:Xi/IGzJo
第22話16号の脅威

2階に着いたヤムチャたち、目の前には一人のごつい人間が立っていた。
ごつい人間「セキュリティ−カードを見せろ。」
トランクス「そいつぁ困った。セキュリティカードが無い、どうにかとうしてく
れよ!」
ごつい人間「それはならん、カードを見せろ!」
ヤムチャ「強情だな。見ろ!この戦闘服、仲間だろ!よく見ろよ!」
ごつい人間「だめだ!無いならば出ていけ!」
やむ2「そいつはできねえな!」
蹴りを入れるやむ2、だが敵は一向に応えない。
やむ2「こ、こいつ!人造人間じゃないのか!?」
ごつい人間「そのとおり、私は人造人間、人造人間16号だ!」
トランクス「どこかに基本チップが入っているはずだ、そこを探して打つんだ!」
殴り合いをはじめたヤムチャと16号、勝負はヤムチャが押されぎみだ、なぜなら
ヤムチャには体力の限界があるが16号にそれは無いのだ。


221 :チャムヤ :04/01/21 18:27 ID:Xi/IGzJo
「だりゃ!!」「フンッ!!」ヤムチャが16号の背中の出っ張りを一打ちした
とき、16号の動きが一瞬停止したのだ。
ヤムチャ「ここだトランクス!そこの出っ張りを打ってくれえ!!」
「どりゃ!」キューン、16号の動きが停止した。
プーアル「やった!たおしたぞ!」
喜んだのもつかの間、また16号が動き出したのだ。
16号「ウッ、大丈夫恐れることは無い。私を制御していたチップはもう無い、
色々と迷惑をかけてすまなかった、感謝してるよ!」
やむ2「お前がイキュの作った人造人間ならなぜ自分の意思がもてるんだ?」
16号「それは俺が失敗作だったからだ、全く自分のいうことを聞かないことに
おこったイキュは俺に後からこの制御チップをつけたわけだ。そうだ、
お礼にこのうえの階にいる人造人間の弱点を教えてやる。イキュを倒し
に来たんだろ!?そいつの弱点は頭の割れ目だ、そこに電源がある、そ
こさえつぶせばこっちのもんだ。」
やむ2「有難う、俺たちは3階に行くんだがお前はどうするんだ?」
16号「俺はここに来たやつを絶対入れないよう守っててやる。あと無線妨害電波
も発してやるよ。あいつを倒したらカードを奪いエレベーターで行け!
またな!」
ヤムチャ「ありがとよ、またな!」
階段を上るヤムチャたち、はたして第2の人造人間を倒せるのか!

次回に続く

222 :Classical名無しさん :04/01/21 18:51 ID:ig8JbTdM
チャムヤ乙。
チャムヤとハンターの一番凄いところはどんなにスレが荒れて寂れた状況でもうpしてくれるたくましさだな。
二人ともこれからも頑張ってくれ。

>>216
>>212も、おまえみたいにコロコロ考えを変えるような奴にガキ呼ばわりされたくないと思うぞ。自分が言ったことにはちゃんと責任持って出て行ってくれないと困る。

それと、おまえはここ以外の小説スレにも行かない方がいい。
自分が気に食わなければ徹底的に荒らしたり叩いたりするような奴に居つかれるバキスレや長官、肉スレの身にもなってみろ。スレ住人がそんな危ない奴を迎え入れてくれると思うか?頼むから他の小説スレのためにもおまえ自身が自粛してくれ。

223 :Classical名無しさん :04/01/21 19:26 ID:CPTqmJyE
>>222
笑わせるな。
では聞くが、以前しりとり荒らしがバキスレを読んでいると知った時、
ここの住人はソッコーで報復の荒らしをしたよな?知らないとは言わせんぞ。
この事実に目隠しをして、ここの住人は荒らしなどしないとよく抜かせるな。
お前も>>212も。多分お前たちの言い分はこうだろうな。
あれはヤムスレ住人の騙りだ。あれは本物のヤムスレ住人じゃない、ってところだ。
いや、下手すればヤムスレを貶めるためのバキスレ住人の自演とか言いそうだなw
れっきとした事実がある以上、ここの住人は荒らしなんてしませんてのは言えないんだよ、もう。

あ、俺バキスレ読んでるってつい言っちゃったね。また報復荒らしに行く?
あと俺は肉スレも長官スレも読んでるぞ。3つまとめて荒らしちゃう?怖い怖い。
第一お前にどのスレに行くなって権限がどこにある?yPinUYjUも追い出したみたいだしよ。
あ、ひょっとして俺がyPinUYjUと同一人物とか言い出すんだろ?
いいね、都合が悪くなると自演とか言い出してさ。どうでもいいけどよ、厨の寝言など。
君こそまさにヤムスレ住人の象徴だよ。あんまり人様のスレ荒らすんじゃねえぞ、外道。

224 :Classical名無しさん :04/01/21 20:17 ID:HQ2Ug7Hg
CPTqmJyEもig8JbTdMその他も少し落ち着こう。

>チャムヤ
お疲れ様。
ごつい人間…ってw確かにそうだけど。


225 :Classical名無しさん :04/01/21 20:36 ID:OOHoLHyE
すごいのがいるな。さすがヤムスレw
読んでみるとCPTqmJyEの厄介なのは、IiewFLcEみたいな単純なしりとりバカではなく、
妙に弁が立って頭が切れそうなところだな。確かに痛いところ突くなw
こいつが常駐したらしりとり荒らしの100倍厄介そうだ。その能力を別方面で生かせよw

226 :駆逐されゆく者ども :04/01/21 21:02 ID:fXJJsgso
 俺は俺であって俺ではない。
意識は紛れもなくこの俺自身のものであるはずだ。しかし、それが行動に反映されることはない。
どう俺が思おうと、この体は勝手に動く。聞く耳を持たない。というより、耳自体存在しないのだ。
俺の声が体に届くことは、何か外的要因が発生しない限り、永遠に無い。
元々、こうではなかった――。

 憎きあの男、クリリン。
あの悪魔こそが俺を今の状況に貶めた。
肉体はインプットされたセオリー通りに行動する。インプットしたのは…チャオズだ。
あれがチャオズを用いて俺を意思を相手にしない玩具とした。実用性の高い玩具へ――。
チャオズ、可哀想に。俺を慕っていてくれたのに、その俺を…つらかったろうに。

 俺は知っている。もうすぐあの悪魔は大々的に行動を起こす。
それは恐ろしい遊びだ。下手をすれば、世界が「消える」――。
奴の目的は知らない。ただの戯れなのかも知れない。戯れで世界が無きものとなる。
そのことを知っているのは、まだ俺だけ。しかし、俺には何も出来ない。
今、俺の体はツルカメ商事の支社の社長として動いている。とことん、人に屈辱を与えるのに長けた男だ。意思が反映されないのをいいことに――。
しかし、それこそが奴の油断なのだ!!
現状では、俺があの「遊び」に参加することになる。チャオズに会えれば…どうにかなる。
風の噂では、今チャオズはヤムチャの所にいるらしい。ヤムチャも「遊び」出場者だろう。
接触するチャンスはある。だが、俺の意思がまるで意味の無いことを考えると、それ相応の備えをしなければならぬ。
逐電する。意思の力を貯め、チャオズの目の前で放出する。チャオズは俺の意思が死んだと思っている。まず、意思の無事を報せねば。
そうすれば、あとは自然と話が進む。チャオズが俺の意思を解き放ってくれるだろう。そうなれば、奴の思惑を裏切ることが可能となる。
あと、アイツの意思も解かねばならぬ…俺ほどではないとはいえ、アイツも多少の支配を受けている。
いずれにせよ、俺とチャオズが再び遭った時こそ、悪魔の落日だ――――。


227 :ヤムチャ抄(3) 風と共に去りぬ :04/01/21 22:55 ID:PZNv5GQo
ドラゴンボールの世界にも、当然ヤムチャという食事形式は存在する。
子供の頃は、友達からバカにされるたびに名づけた両親を怨んだものだが
今ではもう諦めた。ブルマやプーアル、ラーメンマンなどに較べれば
それでも幾分人の名前っぽいし、初対面の人間にも一発で覚えられる。
ヤムチャとして生き、ヤムチャとして死んでいく覚悟をヤムチャが固めた
ちょうどその頃、最寄りの駅前に飲茶専門店がオープンした。この店の
評判というのがこれ以上ないくらい最悪で、怖いもの見たさで無駄金を
払った女子高生が往来で口々に怒りのたけをぶつけ合うのである。

「(あの店の)ヤムチャって(値段どおり)見た目が安っぽーい」
「(店内の装飾が)ダサくてキモーい」
「(点心の春巻が)細いし短いし、なんだかくさーい」

ここに至って、ヤムチャは改名を決意した。役所に駆け込んで必要書類を
窓口に提出すると、一冊のパンフレットを手渡された。中華料理屋の
お品書きである。窓口の女性に、素直な疑問をぶつけてみた。

「あの、何すかこれ?」
「新しい名前は、そちらに載っているメニューのみと決められております」
「俺が勝手に考えたらいけねーのかよ!なんだよその決まりは!」
「決まりっつったら決まりなんだよボケ!早いとこ改名してさっさと帰れ!」

公務員を怒らせると始末が悪い。しぶしぶながらも仰せに従うことにした
ヤムチャが、メニューに目を通した。もうヤムチャ以外なら何でもいいや。
マーボードーフ650円。チンジャオロース780円。北京ダック6,500円。水餃子
500円。クリリン30円。…クリリン?

228 :ヤムチャ抄(3) 風と共に去りぬ :04/01/21 22:55 ID:PZNv5GQo
「こ、このクリリンって、料理の名前なの?」
「そうらしいですねぇ。私は頼んだことないけど」

なんだよ、クリリンも料理仲間なのかよ!頭がクリリンな上に、中華料理!
しかも30円!?安っしー!クリリンを馬鹿にするネタ、発見であります!
お品書きに書いてあった住所を頼りに店に急行した。現物をじかに確認して
ネタの精度を上げるためである。

「オヤジ、クリリン食わせろ!」
「へい、クリリン一丁!」

店の奥から5歳くらいの女の子が出てきて、ヤムチャの向かいの席に座った。
両腕に抱えた額をテーブルの上に置いて、目を閉じて手を合わせている。
少女の側に向けられた額を、ヤムチャはクルリとこちらに返した。クリリンの
遺影であった。厨房からヤムチャを見つめる親父に、素直な疑問をぶつけてみた。

「あの、これが、クリリン?」
「へい、クリリンです!うまいっすよ!」

少女が念仏を唱え始めた。閉じられた目から、糸のような涙の筋が頬を伝って
いる。我知らず、ヤムチャも手を合わせて友の魂を弔った。そして泣いた。

店を出ると、そこに偶然クリリンが通りがかった。気軽に手を振るクリリンだが
ヤムチャはうつむいたままその場を後にした。今は挨拶など交わす気分ではない。
改名はやめた。はかなく散ったクリリンの分まで、俺はヤムチャとして生きる!
ヤムチャが昂然と空を見上げて、拳を掲げた。俺の名前は、ヤムチャだ!

お代の30円はしっかり取られた。

229 :Classical名無しさん :04/01/21 23:57 ID:NI97wt8I
>>226-228
ウホッ いい連作!
雰囲気が殆ど正反対なので、軽い異次元旅行が楽しめました。

>>駆逐されゆく者ども
この男は○○○ですよね。いよいよ登場してくれました。
勝ち組クリリンと負け組ヤムチャの企業事情を絡めた激突、と思っていた昔が懐かしい。
悪魔クリリン、想像以上のヤバい奴だったようです。
ヤムチャはどう動くのか!? ドキドキです。

>>ヤムチャ抄
一行目。何の事かと思ったら、あるんですよね“ヤムチャ”というのが。
いきなり無知ぶりを曝け出してしまいました。
それにしてもクリリンって、一体何だったんだ・・・生きてるし。
最後、いやに爽やかに改名を止めてしまったヤムチャも・・・w

230 :Classical名無しさん :04/01/22 02:49 ID:dbFM7xmo
さてと、そろそろ餃子が主人公の物語ができあがりそうなんだけど、
後二三週間したら、うぷるわ

231 :Classical名無しさん :04/01/22 08:07 ID:ig8JbTdM
>>230
頑張れ。期待してるぞ
それと、IDがドラゴンボール

232 :Classical名無しさん :04/01/22 15:47 ID:IiewFLcE
>>チャムヤ
16号か。
キュイの弱点を知ってるのに倒せなかったのか。

>>駆逐
お、良い所で終わってるな。
アイツって誰だろう。

>>風
おもしろいな。
名前が自分で決められないのがDBらしい。
ヤムチャはどんな名前を考えてたんだろう。


>>218
ダイ

「い」

233 :Classical名無しさん :04/01/22 21:02 ID:yPinUYjU
>>223
ハゲドウwえらそうな事言っても荒らしてるじゃん、ここの住人。
確かにもうここの住人は荒らしてませんなんて言えないよね。
ID:ig8JbTdMもこの件についてちゃんとレス上げろよ。
人に出てけと言うばかりじゃなくてさ。都合の悪くなるとスルーかいw
ここ出身のしりとり荒らしもバキスレを潰そうと頑張ってるし。
俺も生温かく見守ってやるよ。消えるのや〜めた

234 :Classical名無しさん :04/01/23 03:06 ID:OOHoLHyE
バキスレがひどい荒らされ方だなw
看板のパオやVSも、なんだかやる気が無くなった感じのレス上げてた。
良かったね、ここの住人の希望通りバキスレ潰れそうだよw
しりとり荒らしはもしかしてバキスレ潰しのヤムスレからの刺客!?


235 :Classical名無しさん :04/01/23 19:35 ID:TE6ZmLGw
437 名前: 愛蔵版名無しさん [sage] 投稿日: 04/01/23 18:28 ID:???
ttp://wf.31rsm.ne.jp/~iikagen/jisyoz/index.html
ここのヤムチャの項目の奴がヤムチャは界王星修行終了時に
戦闘力3万だと鳥山が当時のジャンプに書いてたって、これホント?

236 :Classical名無しさん :04/01/23 22:11 ID:OOHoLHyE
パオご臨終w
このスレの住人の手を叩いて喜ぶ姿が目に浮かぶ。
最高のヒットマンをおくったな、ヤムスレw




237 :Classical名無しさん :04/01/24 16:05 ID:yPinUYjU
今バキスレ見てきて唖然とした。
本当にパオ消えたじゃないか。どうしてくれるんだよヤムスレ住人。
いや、もう言うのはよそう。俺は基本的にはバキスレもここも大好きだし。
今まで暴言吐いたのも謝るが、せめてここのスレの住人に希望がある。
こことバキスレのしりとり荒らしの削除依頼を一人でも多く出してくれよ。

しりとり荒らしがここの住人とは俺も思わないけど、ここが排出したのは事実。
IiewFLcEをここでなんとかしておけば、バキスレがああなる事もなかった。
しかもこいつ肉スレや長官スレでもしりとりしようとしてるし。
本当に何もせず自分のところだけ見てれば良いというなら、悪いがここにずっといてくれ。
クラウンで消えるまで名。肉スレや長官スレまで荒らされたらたまらん。
自分のところから出火して、自分のところに一切責任がないって言うなんて
大間違いだぞ。長文スマン でもここはこんな意見でもスルーされるかな?

238 :Classical名無しさん :04/01/24 17:00 ID:IiewFLcE
俺は長官スレと肉スレはやってないよ。
だってあそこは特定のコテが殆どいないのと、SSだけのスレじゃないから。
あと、IDが隠れるから自演し放題。
その所為で自然とレスの流れが速いし、話題が拡散するからスルーされやすいんだよね。
だから今まであの二つには手を出さなかった。
俺がみんなと共にしりとりをやるのはこことバキスレしかないって思ったんだよ。
あの二つでやるつもりならもっと早くやってるしね。
そして予想通りみんなは俺を受け入れてくれた。今ではしりとり職人も増えた。
住人全員で歓迎してくれるなんて、俺はなんて幸せ者なんだろう。
パオは何故か引退しちゃったけど、俺は何の心配もしてないよ。
ここもバキスレも、ずっとずっと安泰に決まってるんだ!

239 :駆逐されゆく者ども :04/01/24 17:12 ID:P43OUDXw
 某日――ツルカメ商事本社ビル最上階社長室。
クリリンは、一人一人の顔を舐めるように見つめた。
トランクス,孫 悟飯,天津飯,そして、ヤムチャ――。
そう、この四人こそが、神の如き洞察力をもつクリリンの認める男たちであった。
「うん、よく来てくれた。君たちそれぞれ各々、評判は聞いてるよ。…トランクスはさすがおれの秘蔵っ子だけあって
 ヤムチャをよくフォローして、CCの業績を過去最高以上に引き上げた……」
ヤムチャはこの時、「全部俺の手柄になるっつってなかったっけ?」と思いながらも、
こんなこと言ったら評価落とすかなーと考えて表には出さなかった。非常に小物である。トランクスは普通に聞いていた。
「悟飯もよくやった。北の未開地域開拓は後の繁栄のために必要不可欠だったからな。期待通りの結果を残してくれて
 感謝している」
悟飯は、まるで表情を変えずに佇んでいた。何も考えていないかのようにも、ヤムチャとトランクスからは見えた。
「天津飯。君の安定度はピカ1だ! 何事にも惑わされることなく、ただ冷静に必要最低限の事をこなす。
 おれは突飛な発想力をもつ者も好きだが、君くらいの男ならそんなことは関係しない。文句なしだ」
天津飯は悟飯とは微妙に違った。表情を変えないのは全く同じだが、悟飯の目がどこか泳いでいるような感じがしたのと
比べて、彼は一度もクリリンから目をそらさなかった。クリリンの目は、どこか人を値踏みするというか、量っている風がある。
それは勿論、クリリンがその人間の事を「洞察している」のだが、普通その対象に当てられている人間はどこか嫌な感じがして
自然と気付かないうちに目を横にそらしているものだ。だが、天津飯にその様子は全くない。悟飯もそこは本質的に共通している。
というか、悟飯は今日クリリンと対峙してから全く目線を合わせていなかったのだが。
「そう、皆気付いていると思うが、今日わざわざ遠くからお越し願ったのはウチのエース級ばかりだ」
ヤムチャは省かれたことに内心気付きつつも、俺はきっと特別扱いで最後に褒めてくれるに違いないと本気で信じていたので黙っていた。
最初に書いておくが、そうはならない、絶対。
「勿論、意図はある。君たちにある課題を出す。といっても、単純至極。君たちには造作もないこと――」


240 :駆逐されゆく者ども :04/01/24 17:12 ID:P43OUDXw
 「君たちは、基本的には今までと同じように働いてくれていればいい。ただ、心持を変えておけよ、ということだ。
 実は、おれはそろそろこの『社長』という職を降り、名誉職につきたいと考えている。」
「ええっ!?」
ヤムチャのみ、おおげさに驚いた。トランクスは内心で、「名誉職とは言っても実権は持ち続けるだろう」と即座に判断したので、
驚きは薄かった。悟飯と天津飯はまるで変わらなかった。悟飯など、暇になったのか手をこねくり回している。
「なっ! 何故急に!? 聞いてないですよ!!?」
「当たり前だ。誰にも漏らしていないのだから。問わず語りで悪いが、動機はな……なんというか分からんが、別の次元の
 ことをしてみたくなったんだ。そう、会社経営とは全く異なる次元のな――」
(そりゃそうだろう。お前の言う「別次元」ってのはな…世界を終らせることなんだよ!!)
内心の内心で天津飯が歯軋りした。

241 :Classical名無しさん :04/01/24 17:36 ID:bjZlKbfA
駆逐されゆく者ども乙。
欲をいえば、もう1、2レス書いてくれるといいんだがな。
でもこの状況でよくあげてくれた。ありがとう。

>>237
今までのあんたの物言いは許せないが、今度のレスについては大方同意。
ID:IiewFLcEが発端となってバキスレが大荒れになったのは事実だし。
でも、ここの住人は動かないんだよな……

242 :Classical名無しさん :04/01/24 18:27 ID:ig8JbTdM
駆逐乙。

>>237>>241
俺じゃないがヤムスレ住人で削除依頼を出した奴はいるぞ。ただ

http://qb2.2ch.net/test/read.cgi/saku/1044235839/l50
344 名前: 海王 ◆POSEIDONgg @削除海王 ★ [sage] 投稿日: 04/01/23 20:30 ID:???
バキスレは構いまくっているようので削除せず。徹底放置してください。
徹底放置とは、そのレスが無いものとして扱うと言うことで、
注意喚起や反論自体も反応の一種かと。

という理由で削除してもらえなかったが。
だから削除してもらうには住人がしりとり荒らしを徹底放置する必要がある。「>>○スルーしろ」とかも駄目。

ただし、過度の馴れ合いやスレの私物化を削除するのは認められてるみたいだから、
http://comic3.2ch.net/test/read.cgi/ymag/1072026298/624-632
だけなら、しりとりごと削除してもらえる可能性はあるかも。あくまで可能性だが。
どうする?コレでよければ削除依頼してこようか?それと、削除について詳しくはここを見てくれ↓
http://info.2ch.net/guide/adv.html#saku_guide

243 :241 :04/01/24 18:55 ID:bjZlKbfA
>>242
そうかすまん。そして情報乙。
しかし削除海王は噂通り本当に削除しないなw
出来ればその削除依頼やって欲しい。
両方の住人として、ヤムスレとバキスレが安寧状態に戻る事を願ってるよ、本当に。


244 :241 :04/01/24 19:01 ID:bjZlKbfA
何度もすまない。俺も削除依頼したいけど、やった事ないから自信が無い。
見たら依頼方法、やたら難しそうだしな。うーん。

ところで、哀戦士氏はどうしたんだろう?
俺の記憶では、一ヶ月以上レスが無いが。もう止めちゃったのかな。
まあ哀戦士氏の場合、途中が空く事は珍しくは無いけどw
ここまで空いたのは今まで無かった気がする。
作品を上げてくれるのがベストだけど、時間的に厳しければ
レスだけでも上げてくれないかなあ。多分他の住民もそう思ってる。

245 :Classical名無しさん :04/01/24 19:07 ID:IiewFLcE
>>242
一応バキスレの書き込みなんだから向こうで呼びかけたほうがいいと思うんだけど。
俺が言ってきてあげるよ。

246 :読みきり ヤムチャ屋本舗2 :04/01/24 20:21 ID:P43OUDXw
 場末のしがない宴会場。社会の落伍者――所謂”負け組”――が毎夜この周辺で日頃の鬱憤を晴らしているのだ。
いや、晴れない。きっと、それは宴会なんかでは晴れない――――。

 「茂野さぁん!! ほれえ、とんと呑みんしゃりぃや!!」
もう完全に出来上がっている中年。それに煽られてもイマイチ乗り切れないこれまた中年。
「いや、私は……この前、会社の健康診断で、キツく言われたんですわ。一日アルコール度数6,5%以上の酒を
 二杯以上は呑むな、ってね」
「あんだえー、めでたい場所だべえ。今ときくらい呑んでもバチは当たらんちゃん!」
この時、茂野という名の中年の胸ポケットが震えた。携帯電話である。
「ああ…では、松山さん私はこれで……」
「あんだえー」
茂野は、自分と松山の分の勘定を済ませ、店を出た。ほの暗い店の外に、一人の男が何やらかを待ち構えていた。
「茂野浩二さん、ですか……?」
「あなたが……」
「ヤムチャ屋本舗です」
頬に十字の傷を持つ、へタレオーラをこれ見よがしに発散させている男は、ご存知ヤムチャ――。

 「最初は、ただの願望だったんです」
一転して場は大人の雰囲気漂わす高級バーへ。
「私は最初から理解していました。いや、理解せざるを得なかった、というところですか…」

247 :読みきり ヤムチャ屋本舗2 :04/01/24 20:22 ID:P43OUDXw
続きは今日中に。たまには読みきり書きたいんです。

248 :一ヤムスレ住人 :04/01/24 20:38 ID:ndbCeuy.
スマンが・・・一人でも多くの人間が削除依頼を出してくれよ・・・
っていうのは同意なんだが、口だけじゃなくて行動も一緒にしてくれると助かる

249 :Classical名無しさん :04/01/24 20:38 ID:dFfZ6kZE
http://www.fdinet.jp/jsp/c.jsp?p=4&a=s5eWOIAVQjJF8Af6&s=765

250 :Classical名無しさん :04/01/24 20:40 ID:ndbCeuy.
あれ?? IPが表示されるんじゃなかったっけ?

251 :Classical名無しさん :04/01/24 20:51 ID:ig8JbTdM
書いてきた
削除依頼出すのも串刺すのも初めてだから緊張したよ

とりあえずバキスレ住人は今後しりとり荒らしは絶対にスルーしてくれ。削除してほしいなら尚更。
何か反応するとそれだけで削除してもらえなくなるぞ。

それと、人にばっか頼ってないで自分で動こうとしろ。
削除スレ見に行ったら、依頼してたのはほとんどバレさんとかふら〜りさんとかコテばっかだったぞ。
不満や文句言ってる暇があったら、削除依頼でもしてこようとは思わないのかね。


ついでに削除について議論するなら↓へ池。同じように削除してもらえなくて悩んでる奴らがたくさんいるみたいだから。
http://qb2.2ch.net/test/rea.cgi/sakud/986400553/l50

252 :Classical名無しさん :04/01/24 20:54 ID:yPinUYjU
>ヤムチャ屋本舗殿
お、いい意味で軽く読める作品は大歓迎。
でも読み切りはその日の内に終わらせたいよね。うぷ待ってます。

>ID:ig8JbTdM氏・住人の皆様
今、改めて読み直してみると>>211>>233>>237のレスは失礼にもほどがある。
住人の皆様、スレの雰囲気を悪くして申し訳ありません。
特にID:ig8JbTdM氏には酷い事を書きました。申し訳ありませんでした。

253 :Classical名無しさん :04/01/24 20:56 ID:ndbCeuy.
thx アンド otu

そう言うときは、
荒らしにレスする事はスレの趣旨に反するので
削除理由5番に相当いたします。また、数ヶ月前から自演により、
レスを増やして削除させないという手口がSSスレで流行しているため、
これらも荒らしの手口と考えられます。
どちらにせよ5番の削除理由が成立しております。

お手数をおかけして申し訳ありませんが、対応の程よろしくお願いいたします。


254 :Classical名無しさん :04/01/24 20:57 ID:ndbCeuy.
いつの間にか、作品が上げられてた。
これ・・・昔やった奴の続きじゃね?

結構好きだったんだよな。短いのは好きだ。
頑張ってくれ。

255 :Classical名無しさん :04/01/24 20:57 ID:ig8JbTdM
書いてる間に小説キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
ヤムチャ屋本舗久しぶりだな。つーか、アレ書いてたの駆逐書いてる人だったのか。

>>248
fusianasanは名前欄。その上「h」は、いりませんよ

256 :Classical名無しさん :04/01/24 21:28 ID:cWK007Rg
ヤムチャは、女戦士デイジー、力持ちのモコモコ、魔法使いハッサンとともに
アリアハンを出発した

257 :読みきり ヤムチャ屋本舗2 :04/01/24 23:34 ID:P43OUDXw
 「私はそれなりに名の通った一部上場企業に就職し、そこそこマジメに働いてきました。大きなミスもしていないので、
 四十代で課長くらいにはなれると思ってやってきたのです。しかし、四十代はいつの間にやら過ぎ、私はまだ係長…。
 どうやら、同期がたまたまコネで入った人間の集まりだったらしくてね……私より成績を残していない人間もいるはず
 なのに、そいつらは全員俺より上のポスト……やってられねぇ」
「まあまあ…口調が変わってきていますよ……バッチグーでYou Copy? I Copy! なノリで行きましょう」
「いけねえよ!! 日本は腐っている…再生にはまず破壊が必要だ。壊す、日本を、壊す……」
「それが依頼の理由、ですか…?」
「新聞の広告欄に載ってただろ。”力を手に入れたい方にオススメ!!”って…嘘じゃねーんだろう? おう」
いつの間にか、茂野は出されたカクテルをあおりまくっていた。既に医者の警告した限度量を遥かに超えている。
「勿論です。勿論ですが…覚悟はしていただかなくてはなりません」
「覚悟だあ?」
「はい、覚悟を。巨大な力を手に入れる代わりに失うものもまた大きいということです。とりあえず、今の肩書きをかなぐり捨てる
 お覚悟がないのなら薦められませんね」
「それが覚悟? はっ! そんなモンとうに越えている!!」
「もう、戻ることは出来ないのですよ? 死ぬまであなたはずっとへタレのままに……人望も、信頼も、尊敬も、永遠に得ることはない」
決して簡単なことではないと、ヤムチャ屋本舗社長は呟いた。
「人望も、信頼も、尊敬も……俺は全てリセットしてみせる!! そして、俺中心の価値観を1から作り出す!!!
 俺を慕い、敬い、持ち上げる人間を作り上げるのさ!! その為には一度全てをぶち壊す必要があるんだ! だから、力をよこせ!!」
ヤムチャ屋は、哀れみを湛えた眼で茂野を見た。まるで、結果を見透かしているかのように。


258 :読みきり ヤムチャ屋本舗2 :04/01/24 23:35 ID:P43OUDXw
 「俺は…何故、こんなへタレになっちまったんだ? 何を好き好んでこんな姿に? 分からない、思い出せない……」
三日後まで、茂野だった男はヤムチャになったことを深く後悔していた。
「分からない、思い出せない。分からない…………助けて、誰か…お恵みを………!!」
ヤムチャになるということは、人間の生活を捨てるということだ。ヤムチャには収入を得る方法がない。
西日本における部落差別をより酷くしたようなもので、より厳しい就職阻止プロテクトがかかっている。
しかも、ヤムチャは皆見た目が同じゆえ、判別もしやすい。整形をする者などもいるが、独特のヤムチャスメルなど他多数の特徴
も存在し、全て隠し通すことは不可能といわれている。
「お恵みを、お恵みを………」

 「ヤムチャとは、忘れることだ」
いかなる目的を持っていようとも、脳内の”へタレ思考”に全てかき消される。残るは、一般人より上、という程度の力のみ。
「こっちも、こうでもしないと生きていけないのさ……」
ヤムチャ屋本舗社長は、またも雑踏の奥に消えた――。

259 :Classical名無しさん :04/01/25 09:31 ID:ig8JbTdM
>>257-258
ヤムチャ屋乙。
>ヤムチャになるということは、人間の生活を捨てるということだ。ヤムチャには収入を得る方法がない。
西日本における部落差別をより酷くしたようなもので、より厳しい就職阻止プロテクトがかかっている。

ワラタ
ヤムチャの扱いは家畜以下なのか

260 :Classical名無しさん :04/01/25 11:54 ID:e8CupxXA
部落差別をネタにするのはいかがなものか。
正直、最低なネタと思う。
別に部落民でも度を越えた良識者でもないが、普通の感覚としてね。
ま、2ちゃんだから仕方ないか。

261 :Classical名無しさん :04/01/25 14:17 ID:.DuLqa4c
ヤムチャ屋乙。
同じヤムチャでも愚者のとはえらい違いだw

>260
西日本の人間だが、部落差別なんて無い。
むしろ部落の方が偉そうだし優遇されてる。
戦前は知らないけどね。
スレ違いなのでsage

262 :Classical名無しさん :04/01/25 17:51 ID:RFTTwNN6
正直、>>260に同意。
西日本だろうが東日本だろうが戦前だろうが戦後だろうが、
差別をねたにする神経が信じられないし、それを見て面白いと思う>>259の人間性も疑う。
なんだ、家畜以下って。>>259の頭の中では家畜>>部落で生まれた方々か。

言っておくけど、普段はヤムスレを楽しんでいるし、応援もしているよ。
でも、ねたを上げる前に一度推敲して欲しい。面白ければ何でもいいってものではないよ。
正直面白くないし。この状況で作品をあげてくれたヤムチャ屋さんはえらいと思うけどね。

263 :Classical名無しさん :04/01/25 18:48 ID:ig8JbTdM
>>260>>262
反論というわけじゃないが、俺は部落民を見下してるわけじゃないし、ヤムチャ屋さんもそこまで深い意味を込めて書いたわけじゃないだろうに。
こんな風に書くと『その軽率さで傷つく人だっているんだ』とか言われそうだが、例えやふと書いたものをそのまま受け止められては困る。

逆におまえらにとって部落差別は駄目で足元がお留守だという欠点を嘲笑することはいいのか?
長年付き合ってきた恋人を宇宙人にあっさり寝取られたことを笑うのはいいのか?
仲間のレベルアップについていけず置いてけぼりを食っているのをネタにするのはいいのか?
今までのヤムチャ小説の中にはヤムチャが強盗や強姦、殺人する話も出てきたし、ヤムチャ自身が強姦された小説もあったわけだが、それについてはどう思ってるんだ?

264 :Classical名無しさん :04/01/25 19:00 ID:RFTTwNN6
>>263
いや、落ち着いてよく考えてみてよ。深い意味なく書いた、というのはそうだろう。
「ヤムチャ」という架空の人物の欠点を笑う事と、実在する差別問題を同列に扱う事は出来ないだろう。
それに、ふと思いついた事を何書いてもいい、という事なら、今までこのスレを荒らしてきた人間だって
ふと荒らしを書いたってだけだろう。違うかい?
別に、そこまで堅苦しく考える事はないけども、やはり不特定多数(多数と今言えないかも知れないがw)の
人間が見る以上、一度読み直すくらいの配慮が欲しい、と言っただけだ。間違ってますか?

あと、いくら匿名掲示板とはいえ、「おまえ」呼ばわりとかは少し不躾過ぎと思う。
あなたがこのスレを好きなのは読んでて分かるし、好感も持てるけど、やはり最低限礼儀を欠いてはいけないと思う。
知らない人が見たら、ここの住人の品度はこんなものか、と思ってしまうよ。本当に。

265 :Classical名無しさん :04/01/25 20:58 ID:YEA/mjWs
ヤムチャっていうのはあくまでも創作物。
部落差別は現実の物。
だから、ヤムチャが何をしていても、それは現実の差別とはリンクしない。
けれど、部落差別をネタにした以上現実の差別とリンクする事は事実。


俺自身は差別云々っていうのはよく分からないけど、あまりネタにして
文章を作るのが好ましくないっていうのだけは同意しておく。

266 :Classical名無しさん :04/01/25 22:17 ID:yPinUYjU
ヤムチャ屋氏もig8JbTdM氏もそこまで深く考えていたという訳ではないだろうが、
表現方法を間違えたんだろうな。外野の見方だが、>>264氏の意見は筋が通ってる。

ig8JbTdMはこのスレを愛してるのは分かるんだけど、ちょっと粗野なんだよなー。
一度俺もその言い方にキレて荒らしになっちゃったし。悪い人では無いと思うんだが。

しかし、ここ最近で一番熱いSS感想レスがSS以外の部分とはw

267 :他スレからの拾い物 :04/01/26 00:41 ID:/bxdnDE6
ピッコロ【キャラクター名】

約二十年ほど前に放映が開始され、一部の大人と大多数の子供が熱狂して鑑賞した、
ある時代を象徴すると言っても過言ではないテレビ番組に登場するキャラクター。
主人公とは言えないかも知れないが、作中かなりの人気を誇り、特定の世代の
人物であれば、男女問わずこいつを知らない者はいないだろう。
その見た目から感じられる威圧感は眉毛がないためだろうか、それともその
非常に立派な体格のためか。
肌の色や頭部の形状、腹部の色が他の部分と異なっていること、卵を生むと言う
習性など、あらゆる部分で人とは違っており、特に指の数が五本よりも少ないという
特徴を持つ。無理もない、こいつは地球人ではなく、もともとは宇宙の彼方にある
地球型惑星に住んでいた異星人なのだから。
見た目に反してその力には凄まじいものがあり、そのフルパワーを注ぎ込んだ
必殺技を使えば、大地を揺るがし周囲を破壊することさえ造作もない筈だ。
頭にかぶった東洋風の帽子と暗い色のゆったりとしたズボンが定番スタイル。





じゃじゃ丸とぽろりが大の親友。


268 :Classical名無しさん :04/01/26 01:11 ID:q3BkYkv6
>>267
「日光に骨粉」の方ですね。
奴はDBでも通用するかもしれない…!

269 :Classical名無しさん :04/01/26 09:15 ID:ig8JbTdM
>>267
       / ̄ ̄ヽ     / ̄ ̄ヽ
       l i'´~`ヽ|   l /~`ヽ |
       ヽ.\  ,レ-――-'<、 _ノ /
         `‐/_____\- '         人_ト、__ノ、_,ヘノ\_ノヽノ、
          / ,-、      ,-、 ヾ、       人/                \__
           l  ,..、       ,..、  l     _ノ
     __l  i 0} ,.●、 !0 i  l__  _)
  / ̄| | . |  `~ /___\`~´   |  | __ノ  絶対に許さんぞ虫ケラども!!!!!!!
/     | | |l    ‘-イ !_|_!`r’     !|  | ノ
\\   | |. |`、   r{     h   ,/リ <    じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!!!!
  \\.| |   ヾ\ ヽ二ニ二.ノ  /〃 |  )
、   \ノ^,ニ‐-ァ  ̄`ー-----一´ ̄/  | ^ヽ
\  // ,/⌒i、_\\_____//  .|  |  ⌒)
   {   i   |  iヽ`ー-----― '    |  |    ̄ヽヘ/⌒ヽ/\i'\へ/⌒Yヽ'^
    i          }         _|  |


そういえば声優さん、同じなんだっけ。

270 :Classical名無しさん :04/01/26 11:16 ID:wKoZ82/M
それはぽろり

271 :Classical名無しさん :04/01/26 14:21 ID:i3vS8Ois
ぴっころ「ぴっころちゃん♪ ぴっころちゃん♪ どうしてそんなにかわいいの♪」
ヤムチャ「クールな眼差し ホットなハート 俺が噂のナイスガイ ヤムチャさ!」

ぽろり「ほっほっほ、どっちも自信過剰ですね………フリーザさん」
フリーザ「え、俺が部下!?」

272 :Classical名無しさん :04/01/26 20:21 ID:pE/13Y9k
>>267
わらたよ。一気に和んだ。

273 :Classical名無しさん :04/01/26 23:32 ID:UBVd5cYw
>>267
ウソは言ってないんだよな、考えた人天才だよ・・・。
特に「特徴の説明」の部分。

274 :こんなのもあり? :04/01/27 00:37 ID:1kQ8Ks.s
【男の正体】

 その男は常に背中に悲哀を背負っていた。
 「悲哀」と書いて「へたれ」と読む。
 登場時は割といい役どころだったはず。しかしそれは最初だけ。
 主人公と対峙していた頃の面影はどこへやら、巻を重ねるごとに
 登場回数は減り、中盤以降はバトルシーンも殆ど見られなくなった。

 男も無駄に時を過ごしていたわけではない。
 彼は何十年と修行を積んでいた。しかし主人公との力の差は歴然であり、
 挙句の果てに、その主人公のライバルにまで馬鹿にされる始末。
 しかし、ヒロインとちょっといい関係になるなど美味しい面もあった。

ここまで書けば分かるとは思うが、これは某少年漫画のキャラクターである。
古い作品でとうに連載は終了しているが、未だこの作品の人気は根強い。
現在、作者がジャンプに連載がないのは勿体無い。少年漫画界への復活が待たれる。





男の正体:「味っ子」の丸井シェフ。
関係ないけれど前スレ落ちた?

275 :Classical名無しさん :04/01/27 10:13 ID:ig8JbTdM
>>274
ちょっと苦しいけどワラタ

ああ、落ちてるね前スレ
リレーも中途半端なまま終わっちゃったか

276 :Classical名無しさん :04/01/27 13:08 ID:GtPKzNbw
イタリア料理主任でしたっけ?

>現在、作者がジャンプに連載がないのは勿体無い。少年漫画界への復活が待たれる。

この表現は上手いね。嘘じゃないし。

277 :Classical名無しさん :04/01/27 23:10 ID:yPinUYjU
>>267
確かそのスレって「誤解を与えかねない紹介」とかいうスレだったっけ?
まだあるの?最近見てないけど。

278 :急襲 :04/01/27 23:57 ID:lmBd1KnM
>>277
誤解を招く紹介文を書くスレ。たしか今はガイドライン板にあるはず。

279 :Classical名無しさん :04/01/28 00:06 ID:yPinUYjU
>>278
サンクスあんど新作期待してるよあげ

280 :カリン南北戦争 :04/01/28 00:18 ID:TCaTwWmU
 どことも知れぬ、見渡す限りの大海原。ここに、一つの大陸が存在する。名前はカリン。
このちっぽけな大陸を舞台にして、二頭の恐竜による決闘は繰り広げられていた。北のド
ドン王国、南のカメハ王国、共に優秀な国家であった。
 この戦争は、二年前に起こったドドン軍の侵攻から始まった。ドドン王国の鶴仙王は、
元々野心深い君主であった。この侵攻も、鶴仙王の野心から発生したものと思われている。
一方のカメハ王国とて、全く警戒していなかった訳ではない。両国は、瞬く間に戦争状態
へと突入したのである。
 当初、ドドン軍の勢いは凄まじく、猛然とカメハ王国の首都まで駆け上がっていった。
名将ウミガメ率いる“甲羅武装兵団”も善戦したが、それが打ち破られるのも時間の問題
であった。もはや、勝敗は決したと思われた。しかし、亀仙王は最後の賭けに出る。盗賊
としてカメハ王国で悪名を馳せていたヤムチャに、国中の運命を託したのだ。
 大金を条件に、軍人となったヤムチャ。腕に覚えのある者を集め、“ウルフファング”
を結成する。青竜刀を主装備としたこの部隊は、期待以上の戦功を上げた。白兵戦、特に
近距離での戦闘では無敵を誇り、次々とドドン軍を打ち負かしていったのである。予想外
の被害を被ったドドン王国は、首都攻略を中断せざるを得なくなった。
 現在、ドドン王国軍は国境付近に駐留している。いつ進軍してきてもおかしくはない状
況だ。緊迫した空気の中、静かに物語は幕を開けるのであった…。

 カメハ王国の中心に位置する、首都ハメハ。ここに一人の男が凱旋していた。そう、ウ
ルフファング隊長ヤムチャである。数々の勝利を収め、一時的にではあるが国を守ったヤ
ムチャは、城の食事会に招待されていたのだ。
 城門へ入るヤムチャを、十数名の兵士が出迎える。
「ようこそ、ヤムチャ殿。お待ちしておりました」
「おお、わざわざお出迎えかよ。いやぁ、こういうのも悪くないぜ」
「…では、こちらへどうぞ」

281 :カリン南北戦争 :04/01/28 00:18 ID:TCaTwWmU
 招かれるがまま、ヤムチャは城内を進んでいく。豪華な芸術品が並んでいるかと思いき
や、蓋を開けてみれば大した事はなかった。現国王の「城をあれこれ飾る余裕があるなら
ば、それを国民のために費やした方が良い」との意志が尊重されているからだそうだ。
「ヤムチャ殿、こちらの部屋です」
「おう」
 巨大な扉が開かれる。中には着飾った国政や軍事の主要人物が勢揃いしていた。彼らの
視線は、一気にこちらへ向けられる。だが、決して歓迎の眼差しばかりではない。大臣や
将軍の中には、未だヤムチャを煙たがっている者もいるのだ。所詮ヤムチャは盗賊上がり、
それも当然と言えるかもしれない。
「お偉いさん大集合! ってな感じだなぁ。ハッハッハ…」
 厳粛なムードを断ち切るが如く、一人で笑うヤムチャ。
「で、ではヤムチャ殿。そこへお座り下さい」
「良い椅子じゃねぇか。俺なんか、岩や切り株くらいしか座った事なくてよ…」
 そう言って、用意された席に乱暴に座る。およそ教養が感じられない行動や言動の数々、
殆どの人間が顔をしかめた。当のヤムチャは全く気にする様子はない。
「ふぉふぉふぉ、全員揃ったようじゃな。では、始めようかのう」
「そうですね」
 亀仙王の合図で、次々に料理が運ばれてくる。いずれも一流シェフによる、一流の料理
ばかりだ。ヤムチャにとっては雲上の楽園世界。
「すげぇな。あまり上品なのは好かねぇんだがよ、一生のうち一度は食ってみたいと思っ
てたもんよ。爺さん、呼んでくれてアリガトよ」
 この発言が良くなかった。将軍の一人であるクリリンが激昂する。
「おい! キミがどれだけ強いかは知らないがな…こういう場に来たんだったら、それな
りの礼を通すべきなんじゃないか!? 悪いが、キミからは品性の欠片も感じられない。
はっきり言って不愉快だ!!」

282 :カリン南北戦争 :04/01/28 00:19 ID:TCaTwWmU
「お、落ち着いて下さいよ、クリリンさん…」
 果敢にして慎重な防衛戦を繰り広げた名将ウミガメが、すぐさま割って入る。だが、今
度はヤムチャから反論が飛んで来た。
「盗賊に品性なんてあるかよ。それにクリリン…だっけ? アンタの部隊なんか、俺や亀
の部隊に隠れて震えてたじゃねぇか。それで俺に説教なんて、十年早いんじゃねぇか?」
「な、何だと…!」
 いがみ合う二人。ちょっとした小戦争が勃発してしまった。音速で、敵に精神的打撃を
与える兵器。つまり“罵声”が、部屋の中を飛び交う。
「…あんな野蛮な闘い方、いずれ通用しなくなるさ!」
「へっ、だったら隅っこでビクビクしてるのが、正しい戦法だって事か?」
「せいぜい吼えてるがいいさ。どうせ戦争が終われば、キミの居場所はなくなるんだ」
「そしたら、盗賊家業に戻るまでだぜ。真っ先にお前の家を襲撃してやるよ」
 二人の言い争いはエスカレートしていく。売り言葉に買い言葉、お互いに油を注ぎ合っ
ている。外野には、口を挟む隙間すらない。先程までは仲裁に尽力していたウミガメも諦
めたのか、特注のワカメ入り塩水をチビチビと飲んでいる。
「水なんか飲んでないで、何とかしろよウミガメ将軍」
「そ、そんな事言われましても…大臣」
 話しかけた男の名は、ウーロン。達者な口と、数々の貢ぎ物で大臣にまで成り上がった。
カメハ王国が危機に陥った際に、敵側に寝返ろうとしたという噂も流れている。はっきり
言って小物だが、何故か国王とは気が合う模様。
「じゃあ………ランチ将軍、奴らを止めてくれ」
「えぇっ!? 私なんかが殿方の間に入るなど、とてもとても…!」
 ランチ将軍、カメハ王国唯一の女将軍。普段は清楚で、およそ戦場の血生臭さとは無縁
な雰囲気を持つ。しかし、一度クシャミをすると、途端に一騎当千の鬼将軍へと変貌する。
どちらが本性かは未だ解明されていない。
「う〜ん、今クシャミさせたら、状況が悪化しかねないな……」

283 :カリン南北戦争 :04/01/28 00:24 ID:TCaTwWmU
どこか遠くの世界で、ヤムチャが戦場を駆けるストーリーです。
よろしくお願いします。

つづく

284 :Classical名無しさん :04/01/28 02:20 ID:IiewFLcE
>>駆逐
ヤムチャが小物だけど、
それでも妙な安心感がある。
これからの展開が楽しみでならない。

>>本舗2
ヤムチャになるということは…っていうのはおもしろいネタだった。
部落云々ってのは少しだけ配慮が足りない気がしたけどね。
2ちゃんってのは匿名ゆえに差別発言が許されてるような感じがするけど、
SSを書く事によって「特定できる誰か」になった場合、一気に反感をかってしまう。
でも、作品を投下してくれてありがとう。

>>カリン
おもしろいな。
長期連載になるのかな?
亀仙王は笑った。強そうになってるし。


>>232
猪狩

「り」

285 :Classical名無しさん :04/01/28 16:21 ID:ig8JbTdM
 いな            戦ヤ
 いん    ,─--.、    場ム
 言と   ノ从ハ从    をチ
 葉聞   .リ ´∀`§   駆ャ
 かこ    X_@X    けが
 |え   U|_____|U    る
 |の    ∪ ∪
 ! !

286 :Classical名無しさん :04/01/28 18:14 ID:9uEf..Ag
新作が来た。二月になったらゆっくり読もうっと

http://news5.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1069506292/

287 :カリン南北戦争 :04/01/29 01:16 ID:7fnHjVCM
>>282
 部外者達が手をこまねいている間にも、両者の罵倒合戦はヒートアップしていく。その
代わり、内容自体はどんどん低質化している。下品な単語の連呼、身体的特徴への言及、
もはや五十歩百歩。子供の喧嘩と比べても、全く遜色ない。
 聞いている方とて、たまったものではない。これから、より激しくなるであろうドドン
との戦争。その合間に、より結束を強めようという目的で開催された今回の食事会。それ
が、のっけから台無しになってしまったのだから。
「あーだこーだ、うるせぇハゲだ。いいぜ、いっそ勝負するか?」
「フン、所詮は盗賊。行き着く所は暴力ってワケかい」
「逃げるのかよ」
「おいおい、僕はこれでも多林寺で拳法を習っていた男だよ? 多少腕に覚えがあるとし
ても、盗賊如きに負ける気はしないねぇ」
 ヤムチャとクリリン、同時に席を立つ。共に殺気は丸出し。ナイフにフォーク、更には
火の灯ったロウソク。凶器になりそうな物は無数にある。今この部屋は、ガスが充満した
密室より危険である。誰もが、心の中でカウントダウンをしていた。数秒後起こるであろ
う大爆発へ向け…。
 その時、派手な金属音。
「うっ!?」
「な、何があった!」
「あ………国王陛下!!」
 金属音の正体は、亀仙王が落としたフォークとナイフであった。
「おぉっ! すまん、すまん。年取ったせいか、腕が震えてのう……」
 一瞬で空気は入れ代わった。プロパンガスの代わりに、爽やかな高原の空気が入ってく
る。闘志が萎えてしまったヤムチャとクリリンも、黙って席へと座る。
 誰もが止められなかった争いを、ピタリと鎮めてしまった。これが亀仙王なのだ。カメ
ハ王国の頂点に立つ者なのだ。

288 :カリン南北戦争 :04/01/29 01:17 ID:7fnHjVCM
「責任ある立場にありながら、軽率な行動に出てしまい申し訳ありません…」
「せっかくのメシ時に、野暮な真似して悪かったよ」
 喧嘩も収まり、互いに己の非を詫びる。しかし、内面に出来てしまった決定的な溝が埋
まる事はない。これには、流石の亀仙王も処置のしようがないのだ。多くの問題を抱えつ
つ、食事会は再開された。

 ハメハより、東に十キロ地点。この荒れ地にヤムチャ率いるウルフファングの拠点は存
在する。点々と存在する小高い岩山、そこへ掘られた多くの洞穴。これがウルフファング
の棲み家であり、基地でもあるのだ。
 メンバーの一員であるパンプットが、街の方向を見ながら話しかける。
「ヤムチャさん、遅いですねぇ」
「政府の高官や軍の上層部には、ヤムチャ様を煙たがっている者も多いからね。何も起こ
らなければいいんだけど…」
 答えたのは、空飛ぶ猫のプーアル。ヤムチャの副官であり、最も頼れる相棒だ。戦闘能
力は乏しいが、冷静な判断能力で幾度も仲間達の窮地を救ってきた。もしプーアルがいな
ければ、今日のウルフファングの栄光もなかっただろう。
「まさか、食事会はヤムチャさんへの罠とか………!?」
「いや、それは無いよ。少なくとも、ドドンと決着をつけるまでは…」
「それもそうか、今や我々がこの国の主力ですからね」
「まぁ、終戦後はどうなるか分からないけど」
「そうなったら、カメハ軍とも戦いますよ! ここにいる連中は馬鹿ばかりだが、ヤムチャ
さんに一生ついて行くって誓っているんだ!!」
「分かってるよ」
 プーアルがダーツを投げる。ダーツは、岩壁に刻んである的へ見事に命中。パンプット
も、ヒュウと軽く口笛を鳴らした。

289 :カリン南北戦争 :04/01/29 01:17 ID:7fnHjVCM
「盛り上がってるじゃねぇか。プーアルさん、パンプット」
 巨大な身体を揺らしながらやって来たのは、怪獣ギラン。ウルフファングの中でもダン
トツの体格と怪力を誇る。
「お前はあまり動くなって言っただろ。この岩山が崩れたらどうするんだ、ここにいる全
員生き埋めだぞ」
「ガハハ、すまねぇな。つい興奮しちまってよ」
 プーアルのジョークを、豪快な笑いで返すギラン。
「で、プーアルさん。次の戦いは一体いつになるんだ?」
「詳しい話は、ヤムチャ様が帰ってきてからだけど…。恐らく三日後くらいに、パパイヤ
砦に攻め込むはずだ」
 数多くのカメハ軍施設の中でも、最北に位置するパパイヤ砦。かつては将軍ナムによっ
て難攻不落を誇っていたカメハの重要拠点であったが、天津飯率いるドドン軍に僅か一週
間で落とされてしまった。現在では、ドドン侵攻軍の最前線基地として利用されている。
ここを攻略せねば、カメハ王国に未来は無い。
「三日後か。へっへっへ…腕が鳴るぜ!」
「焦るなよ、まだ決まった訳じゃないんだから」
 そんな忠告も聞かず、ギランは地面を踏み鳴らしながら外へ出て行った。水でも飲みに
行ったのだろう。ため息をつくプーアル。
「ふぅ……僕じゃ、とてもお前らをまとめ切れないよ」
「自信持って下さいよ。プーアルさんは、僕達のブレーンなんですから」
 パンプットの励ましに、プーアルは苦笑いする。プーアルは優秀な指揮官であり、軍師
であるが、真の意味で部下達を統率する事は出来ない。ウルフファングを仕切られるのは、
ヤムチャだけなのだ。プーアルはそんな彼に、多大なる尊敬と、ほんの僅かな嫉妬を抱い
ていた。
「うん………そうだね」

290 :カリン南北戦争 :04/01/29 01:21 ID:7fnHjVCM
ぴっころVSピッコロ。
果たして、どちらが強いのか…!?

つづく

291 :Classical名無しさん :04/01/29 05:31 ID:Fmn0x8Xw
たまには餃子が活躍する物語を考えようぜ

  ↓   ↓   ↓

292 :世界は二人のために :04/01/29 05:33 ID:Fmn0x8Xw
 餃子・天津飯編

 それは悲しいすれ違いが生んだ物語だった。愛し合う二人の男女は互いの事を思う
が故に冒してはならない過ちを犯してしまったのである。

「後悔しないのか。もう、後戻りはできないんだぞ」
「大丈夫。覚悟は決めてきた」
 狭い部屋の中、二人の男が何かを話し合っている。この会話を境に二人の境遇は
逆転する事になり、それがきっかけで事件は起こってしまった。



   物語は悟空がウーブを連れて旅立ってから1年、
       エイジ785年から始まった


 TVに流れている画像は廃墟と化した都会の図だ。あちこちで炎が上がり、地面はひ
び割れ原形をとどめている家は一軒もない。人々は無惨に転がり、あるものは腕が
無く、あるものは頭がない。体が炎によって溶けだし、原形をとどめていない物もあ
る。
「ここは西の中心部、カプセルコーポレーション本社の近くです。ご覧ください、既に辺
りは地獄の様相と課しております。一体この西の都で何があったのでしょうか?
我々はその謎を探るべく……」
 ガッガ……。突然、映像が傾き、画面にノイズが走る。そして、次の瞬間TVは消えて
しまった。

293 :世界は二人のために :04/01/29 05:35 ID:Fmn0x8Xw
「天さん、大変だよ! 西の都が……」
 ここは北の都付近の天津飯宅、中では餃子とランチの二人が一緒に暮らしている。
TVを見ていたのは餃子、変わり果てた西の都の様子に驚いている。
「餃子、何があったんだ!」
「西の都が……西の都が壊滅しちゃった」
「何だと!!」
「さっきTVでやってたんだけど、西の都中が炎に包まれて……」
 天津飯は餃子の説明を聞き流し、西の都の方角の気を探る。そして、事態の深刻さ
に気づいた。気を感じなかったのである。たくさんいるはずの住人達の気も、そして必
ずいるはずのベジータ親子の気も、かつて共に闘った仲間ヤムチャの気も、誰の気も
感じなかったのだ。
「馬鹿な……一体何が起こったというのだ。餃子、TVはいいから、気を探ってみろ!」
 天津飯に言われて餃子も気を探る、確かに誰もいない。西の都には誰一人人間は
残っていなかった。さらに餃子は西の都以外にもそこから数千キロ離れたカメハウス
でも気の消失に気づいた。
「天さん、カメハウスにも誰もいないよ」
「確かに……」
 つい一日ほど前には賑わっていたはずの西の都、そしていつもなら亀仙人やクリリ
ンがいるはずのカメハウス。共に今は誰もいなくなっていた。

294 :世界は二人のために :04/01/29 05:38 ID:Fmn0x8Xw
「餃子! 俺は様子を探るために天界に行く、あそこならまだピッコロ達がいるから
な。事情を知っているだろう、お前はここに残ってランチを見ていてくれ」
「う、うん分かった。でも天さん無理しないでね」
「あぁ、分かっているさ」
 餃子には天津飯の台詞が気休めに過ぎない事が分かっていた。天津飯は生粋の
戦士である。たとえ戦闘力は及ばなくても、何度も敵に挑んできた男だ。今回の見え
ない敵、『ベジータ以上』の戦闘力を持つ敵に対しても怯むことなく闘いを挑むだろう。
だが、その結果セルやブウの時のように生き残れるとは限らない。
 飛び立つ天津飯を見て餃子は思う。「天さん、本当に無理はしないでね」と。

 天津飯が天界に向かった後、家には餃子・ランチ夫婦だけが残された。今、ランチ
は餃子の子供を妊娠中である。子供が生まれたら焼売にしようと考えているが、ピラ
フ一味と名前がかぶって縁起が悪いとも考えている。ともあれ、この夫婦は長年のつ
きあいからか、今でも天津飯に世話になっている。
 家主は天津飯であり、二人は扶養家族という所だが、不思議な事に収入があるの
は餃子とランチの二人である。天津飯は収入など無く、ただ一人黙々と修行の日々を
続けている。
 かつて、ランチが天津飯に恋をしていた頃、二人は相思相愛の仲であったが武の道
に専念する天津飯は自分に恋人など不要と考え、ランチの愛を表面上は受け入れな
かった。そのため、心の奥底では愛し合っているはずの二人が結ばれる事はなかっ
たのである。
 そして気がつけば、ランチは天津飯を諦め餃子と結ばれてしまった。ちなみに、今あ
る家は天津飯が第二十二回天下一武道会の賞金で購入した物であるが、餃子一家
の住まいとなっており、初夜もここで過ごした。

295 :世界は二人のために :04/01/29 05:41 ID:Fmn0x8Xw
 話は横道にそれたが、元に戻って天津飯に移る。
 高速移動により、僅か数分で天界についた天津飯。天界にはいつもの三人がいる。
ピッコロ、デンデ、ミスターポポの三人だ。さっそく天津飯はリーダー格のピッコロに
話しかける。
「下界での異変にお気づきですか?」
「あぁ、気づいている。ベジータがやられた」
「はい……ベジータ以上の気は悟空しか感じないのですが……一体何が起こったん
です?」
「教えられないな、天津飯。お前は足手まといになるだけだ。相手はベジータ以上の
戦闘力を持つ怪物。後は俺や孫で闘うからお前は逃げていろ」
「何を馬鹿な事を言ってるんですか。おれがそんな事を聞くとでも思うんですか、闘い
ますよ、たとえ相手がどんな敵であろうともね」
「止めておけ、お前の能力では味方の邪魔になるだけで役には立たん!」
「っく……」
 ピッコロの冷たい態度に天津飯は黙るしかなかった。確かに、自分の戦闘力はピッ
コロ以上の連中とは雲泥の差がある。地球人では最強クラスかも知れないが、この
世界ではそれは弱い部類にはいるのだ。
「ならせめて、敵の正体だけでも教えてください。一体なぜ敵は俺たちに気づかれず
ベジータを殺せたんだ。ベジータ以上の気を持つのなら、すぐにその存在に気づいた
はずだ」
「敵はかつて闘った事もある化け物、ドクター・ゲロの生み出した人造人間だよ」
「ば、馬鹿な……既にゲロ博士は死んだはずでは?人造人間はもういないはずじゃな
かったのか」
「これ以上は教えられん。お前は戦士達に近づかず、気を押さえて生活しろ。敵は大
きな気を持つ者を狙っているからな」
「……分かりました」

 ピッコロの言う「これ以上は教えられん」という言葉に憤りを感じながらも天津飯はそ
の場を去った。無論、ピッコロの言葉に従うつもりはない。敵が大きな気を持つ者を狙
ってくるのなら、行く場所は決まっている。孫一家が住む所だ。
「俺は戦士だ、気を押さえて逃げるのは弱者のする事。俺は逃げん、相手がどれだけ
強力であろうともな!!!」

296 :世界は二人のために :04/01/29 05:43 ID:Fmn0x8Xw
 ここは最強一家孫家。一番弱いと思われるチチ、ビーデル、牛魔王でさえ、超人レ
ベルという武道家一族。最強は孫悟飯であり、その強さは地球どころか宇宙一と言っ
ても良いレベルである。二番手がその父、孫悟空。二番手というのは、この一族で二
番手ではなく、宇宙で二番手という意味にとっても構わない。最近はウーブという少年
と一緒にいる時間が多く、家にいない事もあるが瞬間移動が使えるので時々何の前
触れもなく帰宅してくる男だ。三番手が孫悟天、彼も強い、兄悟飯に比べれば弱いが
彼より強い生物は宇宙に5体程度ではないだろうか。
 以下、宇宙の標準的戦闘力を大幅に超えた戦士達で埋め尽くされているこの家。ピ
ッコロの言う『敵は大きな気を持つものを狙っている』が正しければ、ベジータを殺した
犯人はこの家を真っ先に狙うはずだ。天津飯はそう考えたのである。
 天津飯は今、孫家の近くにいる。彼らはまだ普段通りの生活を送っていた。今や一
家の長となった孫悟飯は家の一室で勉強に明け暮れており、その娘パンは叔父の悟
天と修行している。ビーデル、チチ、牛魔王はやる事が無くテレビを見ているようだ。
悟空はいないらしい。恐らくウーブと共に旅に出ているのであろう。
 天津飯が近づいていくと悟飯がやってきた。やってきた、と言ってもそのスピードは
天津飯が目視出来るレベルではない。いきなり天津飯の目の前に現れ、
「天津飯さんお久しぶりです」
と笑顔で言う。天津飯は突然の挨拶に一瞬怯みながらも、
「あ、あぁ、元気そうだな」
と答えた。

297 :Classical名無しさん :04/01/29 13:30 ID:ig8JbTdM
>>287-290
カリン乙。
天下一武道会の奴等まで出てくるのか。
面白くなりそうだな。

>>292-296
新作キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
天津飯と餃子が主人公か。
斬新でイイ感じだな。


それにしても新作が立て続けに来たな。
二人とも頑張ってくれ。

298 :Classical名無しさん :04/01/29 18:47 ID:IiewFLcE
>>カリン
ぴっころとか言って。
亀仙人が大物だと何か嬉しいな。

>>世界は二人
ランチと餃子かよ。
犯人はその二人だったりしてな。

なんだかんだ言って新連載始まってるじゃん。
誰だよこのスレが危ないなんて言ってるの。


>>284
林檎

「こ」か「ご」

299 :カリン南北戦争 :04/01/30 00:30 ID:U1//sNz.
>>289
 夜が更け、見張り以外のメンバーは殆どが就寝に入っている。そんな中、プーアルはヤ
ムチャの帰りを待つために起きていた。
「遅いな…。まさか、本当に何かあったんじゃ……」
 そこへ、見張り番の一人が飛び込んで来る。すぐさま頭を切り替えるプーアル。
「プーアルさん!」
「どうした、ドドンの襲撃か!?」
「いえ、ヤムチャさんが帰って来ました」
 部下に続き、ヤムチャも入って来た。よほど楽しかったのか、いつもの狼のような眼光
が見る影もない。顔色から察すると、少し酔っているらしい。
「ちょっと遅れちまったぜ、すまんすまん」
「で、どうだったんです? 肝心の食事会は………」
「クリリンの野郎が絡んできやがったが、まぁ無事に終わったよ。飯も美味かったしな、
ハッハッハ…」
「ではパパイヤ襲撃は、いつに?」
 途端に、ヤムチャの瞳に闘志がこもる。少年時代から、幾多の修羅場を潜り抜けてきた
戦士。日常生活でも、こと戦闘に関する話題となると身構えてしまうのだ。
「あぁ…三日後、クリリンとランチの部隊と共に攻撃する」
「作戦などは?」
「俺達が先頭に立って、砦へ強行突入する。ランチはその援護だ。ちなみにクリリンの部
隊は、逃亡兵の駆逐だとよ。笑わせるぜ」
「相変わらずですね、クリリン将軍は…」
「もういい、奴の事は思い出したくなくてな。明日、部下を全員集めて決起会を開こう」
「はい、分かりました」
 二人は簡素な布団に入り、眠りに就いた。普段は野蛮で獰猛な狼達も、こうなるとただ
の人間。彼らとて、各々の正義を信じて戦っているのである。

300 :カリン南北戦争 :04/01/30 00:30 ID:U1//sNz.
 そして翌日。早朝からウルフファングの全軍を集め、決起会が開かれる。勇猛な戦士達
を前に、演説さながらに吼えるヤムチャ。次の戦闘は二日後、目標はパパイヤ砦の奪還、
各自用意を怠らぬようにせよ。
 ボスの意気に応えるように、狼達も沸き立つ。武器であり、シンボルでもある青竜刀を
掲げ、口々に主を称える。決起会は大成功で幕を閉じた。
「大成功でしたね、ヤムチャ様」
「まぁな、プーアル。お前が即興で作った、このカンペのおかげだよ」
「いえいえ、ヤムチャ様だから成功したのです。他のカメハの将軍でも、あれ程活気に満
ちた決起会には出来なかったでしょう」
 初めは、ヤムチャがカメハ軍から手に入れた大金を目当てに集まったならず者達。だが、
今は違う。最大で最強、群れを率いる狼“ヤムチャ”に魅せられ従っているのだ。

 一方、ドドン陣営。パパイヤ砦の天津飯とて、何もせず沈黙していた訳ではない。ウル
フファングの登場により被った被害を計算し、今度こそハメハを攻略するため準備を整え
ていたのだ。しかし、ここに来て計算外の事態が生じていた。
「…援軍はまだ来ないのか?」
「はっ! 何度も本国へ援軍要請の使者を送っているのですが…」
「音沙汰無し、というワケか」
「察しの通りです……」
「止むを得ん。当面は、我々だけでこの砦を守らなければならないな」
「覚悟しております」
「頼むぞ。餃子のE・S・P部隊や、兵器工場で開発しているという新兵器が到着すれば、
ウルフファングとて恐れる事はない。いわば、今が正念場なのだ!」
「はっ!」
 敬礼した後、部下は鼻息荒く司令室を後にした。

301 :カリン南北戦争 :04/01/30 00:31 ID:U1//sNz.
 一人になった天津飯は苦悩する。一向に援軍が来ない事への苛立ち、いつ砦を奪還せん
とやって来るかもしれぬ敵への恐怖。部下の前では気丈に振舞っているが、やはり問題要
素は尽きない。
「遅くとも、一週間後にはカメハ軍は攻めて来るだろう。間に合えば良いのだが………」
 窓の側に立ち、じっと風景を見つめる天津飯。その瞳に映っている物は、果たして何な
のであろうか。

 舞台は戻って、再びウルフファングの根城。広々とした荒野に、青竜刀がぶつかり合う
音が響き渡る。今は訓練時間の真っ最中なのだ。その様子を、プーアルと共に真剣な眼差
しで見定めるヤムチャ。
「へぇ、なかなか上達してるじゃないか。最初のうちは、力任せに振り回すだけだったも
んなぁ…こいつら」
「短期間でここまでの軍団に仕上げたのは、やはりヤムチャ様の手腕によるものですよ」
「ハハハ、よせよプーアル」
 訓練中、特に頭角を現しているのはパンプット、ギラン、男狼、バクテリアンの四名で
ある。連戦連勝、並みの兵士では相手にもならない。技巧派で天才肌のパンプット、怪力
のギラン、拳法も使いこなす男狼、凄まじい体臭のバクテリアン。各々が、他人には真似
できない色を持っている。
「う〜ん、見てたら腕がうずうずしてきた。ちょっと遊んでもらってくるぜ」
「あっ、ヤムチャ様!」
 青竜刀を片手に、戦士達の所へ駆け寄るヤムチャ。突然の隊長登場に、場の空気が一気
に引き締まる。
「どうにも抑えられなくてな。誰か、相手してくれないか?」
「…じゃあ、僕がやりましょう」
 名乗り出たのはパンプット。その表情には、幾許かの自信が漂っている。

302 :カリン南北戦争 :04/01/30 00:38 ID:U1//sNz.
300超えましたね。
春へ向け、スレも盛り上がる事を期待しています。

つづく

303 :Classical名無しさん :04/01/30 09:46 ID:IiewFLcE
>>カリン
ふと思ったが、ヤムチャって青龍刀使ってたっけ。
持ってるだけで一切使ってなかった気がする。
何で使わないんだろう。

>>298
こどものおもちゃ

「や」

304 :Classical名無しさん :04/01/31 11:43 ID:ig8JbTdM
>>303
一番最初に悟空と戦ったときに使ってただろ

ヤムチャ様の真の武器・ヌンチャクが出てくる事を祈り期待age

305 :Classical名無しさん :04/01/31 17:24 ID:xaOLeXBI
>>ID:ig8JbTdM
君、前に誰かにしりとり荒らしを相手にするなら、出てけってレス上げてなかったか?
もう少し考えてレス上げろ。部落差別の時のレスといい。ID:IiewFLcEは完全放置。
君は人にとやかく言う前に、まず自分のレスを上げる前に一度読んで考えるべきだよ。


306 :カリン南北戦争 :04/01/31 22:21 ID:GhSvOJyY
>>301
 皆が円を描いて見守る中、二人の戦士が対峙する。刀を構えながら、じりじりと間合い
を詰めるパンプット。対するヤムチャは全く動かない。
「………はァッ!!」
 パンプットが渾身の力で刀を振り下ろす。だが、ヤムチャはその軌道を完全に読んでい
た。切っ先の寸前で刀をかわし、逆にパンプットの喉元へと青竜刀を突き付けたのだ。勝
負あり、である。
「うぐ…僕の負けです……」
 冷や汗をかきながらの、パンプットによる敗北宣言。先程までの自信に満ち溢れた表情
は、既に失せていた。やはり、ヤムチャは桁外れに強い。
「さて、次は誰が来るんだ?」
 周囲に刀を向け、挑戦者を乞うヤムチャ。しかし、パンプットの惨敗振りを見た直後に
出て行ける者はなかなかいない。空しく時間だけが過ぎていく。
「…よぉし、やってやるぜ!」
「いや俺だ! 拳法と剣術の融合を見せてやる!!」
「げへへへ、ここは任せてもらおうか…」
 群集を押し退け、円の中心に現れたのは三人の男。ギラン、男狼、そしてバクテリアン。
相手はパンプットを軽々と退かせた実力者、だからこそ勝負したい。自分の腕を試したい。
そんな想いが彼らを動かしたのだろう。
「お前らか…。よ〜し、出血大サービスだ! 一気に三人がかりで構わねぇぜ」
 ウルフファングの中でもトップクラスの実力を誇る彼らを前にして、余裕の笑みを浮か
べるヤムチャ。ここまで言われては、三人も黙っていられない。ギランが特注の巨大な青
竜刀を振りかざし、ヤムチャに言い放つ。
「流石はヤムチャさん…。訓練とて真剣勝負だからな、手加減はしねぇぜ?」
「当たり前だ。手加減なんかしたら、容赦なく斬り捨てるぞ」
 戦闘開始。三人が同時に、弾かれたようにヤムチャへと突っ込んで行く。

307 :カリン南北戦争 :04/01/31 22:21 ID:GhSvOJyY
 高速で飛び交う三つの剣閃。だが、ヤムチャはそれ以上の速度で全てを捌いていく。見
ている方が、惚れ惚れする程である。
「どうした? こんなんじゃ、俺に傷一つ付けられんぜ!」
 業を煮やした男狼は、敢えて刀を捨てた。独特のフットワークで、ヤムチャ目掛け正拳
突きを打ち込む。思い切った選択だったが、最強の狼には通用しなかった。突きより速く、
ヤムチャの蹴りが男狼の腹部に入っていたのだ。
「うっ! ……うげぇぇぇ………」
 倒れ込み、その場で嘔吐する男狼。当分立てそうもない。一人倒された事で、ギランと
バクテリアンはヤムチャとの距離を取る。何か作戦があるようだ。
「あのバカ、やられやがって! こうなったら、グルグルガムだ!!」
「ヒッヒッヒ……喰らえ!!」
 ギランは体内から大量のガムを、バクテリアンは強烈なタンを吐き出す。それを待って
たとばかりに、ヤムチャは瞬時に身を屈めた。二つの攻撃はすれ違い、一直線に飛んでい
く─────衝突。
「うおおぉぉぉ! く、臭せぇ!!」
「ぎゃあッ!」
 タンを喰らったギランは、余りの悪臭に悶絶。バクテリアンもグルグルガムによって拘
束され、身動きが取れなくなってしまった。こうなれば誰が見ても明らか、ヤムチャの圧
勝である。
「ハッハッハ、こんなもんかな」
 拳法を得意とする男狼を体術で退け、残る二人も攻撃を利用して自滅させた。周囲から
は歓声が沸き起こる。この男は最強だ、この男にならば全てを捧げても良い、彼らは改め
て認識したのだ。
 祭り上げられ天狗になっているヤムチャを見て、ただ一人プーアルに不安がよぎる。
「やっぱりヤムチャ様は強いな。でも…」

308 :カリン南北戦争 :04/01/31 22:21 ID:GhSvOJyY
 もし一度でも負けたら、もし一度でも醜態を晒したら、彼のカリスマ性はどこへ行くの
だろう。これまではドドン軍相手に無敗を誇っているウルフファングだが、熾烈を極める
戦争に“絶対”など存在し得ない。
「…いや、こんな事を考えるのはよそう!」
 プーアルは、己に根付いた濁った思考を瞬時に断ち切る。そして、汗を拭きながら戻っ
て来る隊長を迎えるため、ドリンク片手に飛んで行った。

 そしてハメハ城では、将軍クリリンが数人の部下を集めて密会を開いていた。クリリン
の部隊を構成する多くは、拳法の名門“多林寺”から召集された僧兵である。今回集めら
れた者達も、例外なく寺の出身者ばかりだ。
「将軍、今日はパパイヤ砦の事で…?」
「そうじゃない。あの男………ヤムチャの処遇だ!!」
「あの野蛮人、食事会の時も一騒動起こしたそうですな? 全く困ったものです」
「その通りだよ。奴はこれ以上、生かしておけない!」
 机を叩きながら、クリリンが激昂する。すると、一人の部下がなだめるように意見を述
べ始めた。
「いいんじゃないですか? 好きにやらせておけば…」
「そ、それはどういう意味だ!?」
「ヤムチャの部隊……ウルフファングはやはり強力です。当分泳がせて、ドドン軍を倒さ
せましょう。彼もうっとうしいが、ドドン王国を何とかしなければならないのは事実です
からね。でも、快進撃は長くは続かないでしょう。彼らにも窮地は必ずやって来る。その
時、我々でチョチョイと片付ければいいんですよ。ゴミ掃除みたいなモンです」
「…そうだな。何も、急いで利用価値を失くす事もないか」
 悪意の微笑を浮かべるクリリン。確実に深まりつつある、食事会で誕生した遺恨。これ
が表面化するのは、時間の問題なのかもしれない。

309 :カリン南北戦争 :04/01/31 22:24 ID:GhSvOJyY
一度も日の目を見なかったリーサルウェポン・ヌンチャク…。
これはそのうち出る予定です。

つづく

310 :Classical名無しさん :04/02/01 00:12 ID:IiewFLcE
>>304
そうだったか、ありがとう。

>>305
>>304は親切で教えてくれてるのにイチャモンつけるのは止めろよ。
感じ悪い奴だなー。

>>カリン
>ヤムチャは桁外れに強い。
>最強の狼
>この男は最強だ

こんなにもヤムチャが賞賛されるとは…。

>>303
ヤムチャ

「や」

311 :Classical名無しさん :04/02/02 18:22 ID:x4nu7kUY
ほっしゅage

312 : ◆pAHNvIKg :04/02/02 18:50 ID:gakr.r9M
武術の神と言われる亀仙人より強い天津飯でも歯が立たないドラムを瞬殺した悟空が8年修行して、
同じ位の強さのピッコロさんと二人がかりでやっと倒したラディッツと匹敵する戦闘力を持つ栽培マンを
あっさり倒した天津飯・ピッコロ等が束になっても敵わないナッパを悠々倒した悟空の2倍以上強いベジータが
かなりパワーアップしても全く相手にならない強さのリクームを一撃で倒した悟空が更にパワーアップしても、
それを半分の力で殺せるフリーザをあっという間にバラバラにして消した未来のトランクスでさえ
仲間と束になっても敵わない人造人間17・18号に匹敵する強さを持った神コロ様でも敵わない程に
生体エネルギーを吸って強くなったセルと互角の16号を大きく越える17号吸収態セルを子供扱い出来る
精神と時の部屋パワーアップ後のベジータと随分差がある悟空でも勝てない完全体セルを
一方的に痛めつけることが出来るブチ切れ悟飯をも越えたベジータが命を賭けても倒せなかった魔人ブウが
更に凶悪になったブウと互角以上の戦いをしたゴテンクスよりも強くなった悟飯でも全く歯が立たない


313 :カリン南北戦争 :04/02/03 23:48 ID:fRm0sfDo
>>308
 時は満ちた。パパイヤ砦攻略作戦、決行日。ウルフファングの根城にも、普段とは比べ
物にならない緊張感が漂っている。およそ三週間振りの戦い、狼達に繋がれた鎖が外され
る時が来たのだ。
 青竜刀を持った仲間に、“樂”の文字が入った胴着を身に付けたヤムチャが咆哮する。
「久しぶりの戦だ! てめぇら、思う存分暴れてやれッ!!!」
 その途端、地響きが起こったと錯覚するような轟音が鳴り響いた。無論、男達の叫び声。
五百程度の少数ではあるが、彼らの戦闘能力はカメハ正規軍をも上回るのだ。
「気合も入れたし、行くかプーアル」
「そうですね。ちなみにランチ・クリリンの部隊とは、砦近辺で合流する模様です」
「奴らの協力なんぞ、必要ねぇ! 俺達だけで十分だぜ!!」
 ヤムチャを先頭に、隊列など気にせず進軍するウルフファングの面々。その様子からは
確かな自信が感じ取れる。
 また、途中で目に入る一般人、つまりカメハ国民の反応も信じられないものだった。皆、
口々にヤムチャを「英雄」や「救世主」と呼ぶ。以前は国内での落伍者に過ぎなかった彼
らが、国中の希望を背負う存在へと変貌を遂げていたのである。
「俺は盗賊だった男だぜ? 悪い気はしないが、不思議な気分だな」
「それだけ僕らが期待されてるって事ですよ」
「ふぅん」
「あれ? 意外に反応が薄いですね。もっと驚くかと思っていたんですが」
「所詮、俺達はアウトローだからな。だがなプーアル、俺は誰かに期待されたのに、それ
を裏切るような事は絶対したくねぇんだ。俺は奴らの分も戦うつもりだ」
「流石ヤムチャ様!」
「そう持ち上げるなよ、照れるじゃねぇか」
 頭をかきながら、赤面するヤムチャ。荒くれ者を統べる狼も、煽てには弱いらしい。何
はともあれ、パパイヤ砦はもう目と鼻の先である。

314 :カリン南北戦争 :04/02/03 23:48 ID:fRm0sfDo
 砦付近の森には、既に二つの部隊が待機していた。クリリンは歩き回りながら、時計を
何度も見ている。相当イライラしている様子だ。
「…遅い! ウルフファングは一体何をしているんだ!!」
 その隣にいる青い髪の女将軍、ランチ。こちらも不機嫌な同僚への対応に、苦労させら
れている。クシャミをしていない状態では、単なる大人しい女性に過ぎないのだ。
「作戦開始時刻は九時です。まだ十分に時間はありますから…」
「これは友人同士の待ち合わせじゃないんだ! 砦を奪還するという重要な任務、ギリギ
リで来られても困るんだよ!」
「は、はい…」
「全く、これだから盗賊の起用には反対だったんだ!」
「しかし、彼らに国を救われたのは事実ですし……クシュッ!」
「そうやって甘やかすから、あのバカ共がつけあがるんだよ。キミもね、もうちょっと軍
の規律というヤツを勉強した方が………うっ!?」
 クリリンの喉元には、鋭く光るナイフの先端。目の前にいるのは、先程までの奥ゆかし
い女性ではなかった。荒々しく猛々しい、ブロンドの女軍人。
「てめぇ、誰にクチ聞いてんだ? あぁ!?」
「ひっ!」
「さぁて、何か言う事があるよなァ?」
「え?」
「“ゴメンなさい”だろ…? 両手付いて、膝付いて、謝るんだよォ!!」
 自分の喉に、冷たい感触を感じたクリリン。危険を察知する本能から、即座に土下座を
敢行する。彼の部下である僧兵達も、ランチの迫力に手出しが出来ない。
「ごめんなさい! 僕が間違っておりましたァ!!」
「ふん、それで良いんだよ」
「う…うぅ……! くっ……!」

315 :カリン南北戦争 :04/02/03 23:49 ID:fRm0sfDo
 坊主頭の兵士が、クリリンの震えている背中をそっと叩く。
「…相手が悪かったんですよ、将軍」
 クリリンも無言で頷く。そして気を取り直し、自らの率いる部隊のもとへ向かった。ラ
ンチには気迫の差で敗北したが、戦争は敗れる訳にはいかないのだ。
「我々の任務は逃亡兵の処理だ。大した仕事ではないが、油断は禁物だぞ」
「はっ!」
「砦の出入り口は、八つある。ドドンへの国境に最も近い北口には、特に重点的に兵を配
置し─────」
「クリリン将軍!!」
 作戦の確認を行っていた所に、伝令の兵隊がやって来た。やや息を切らしている。
「どうしたのだね?」
「ウルフファングが到着いたしました!」
 今回の作戦、最も危険で重要な役目を進んで引き受けた猛者達。現時点でカメハ王国が
誇る最強部隊“ウルフファング”、遅ればせながら登場。

 役者は揃った。間もなくヤムチャ達も交え、最終確認が始まった。
 午後九時きっかりに、ウルフファングが砦へ強行突入を開始する。それと同時に、クリ
リンの部隊が逃亡兵に備え砦を全て包囲。そして乱戦状態となったところで、援軍として
ランチの部隊が投入される。
 狙うは敵の総大将、天津飯の首。有能な男ではあるのだが、斥候からの情報によるとド
ドンからの援軍が砦に入ったとの情報はない。兵力的には、こちらが圧倒的に有利なはず
なのである。
「そろそろ時間だな…。俺に続け、プーアル!」
「はい!」
 パパイヤ砦奪還作戦、開始。

316 :カリン南北戦争 :04/02/03 23:50 ID:fRm0sfDo
節分でしたが、豆は撒かず…。
食いました。

つづく

317 :Classical名無しさん :04/02/04 12:35 ID:yPinUYjU
カリン南北戦争作者氏ってドラえもんと操気団作者氏かな?
後書きの書き方とか文体とか似てる。とにかく乙。

しかし困ったものだな、ID:ig8JbTdMはw
人に物申すのは結構だけど、ならばまず自分を律しないとね。

318 :Classical名無しさん :04/02/05 19:21 ID:.gZXS3hI
みんなが待ちわびたZ戦士の登場を確認
http://news4.2ch.net/test/read.cgi/news/1075941467/

http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1075919807.jpg

319 :Classical名無しさん :04/02/05 21:11 ID:dGpJbFlg
こんなのあった

http://www.42ch.net/UploaderSmall/source/1075919807.jpg

320 :Classical名無しさん :04/02/05 21:13 ID:dGpJbFlg
すまん既出だった。

321 :Classical名無しさん :04/02/06 16:28 ID:IiewFLcE
>>カリン
ヤムチャ普通にいい奴だな。
クリリン普通にちっちゃい奴だな。
頑張れ。

>>310
ヤジロベエ

「え」

322 :Classical名無しさん :04/02/07 21:08 ID:qK3bIIhQ
     ∧M_,、
  |\/`;;;;;:;;;;;;;;;;レi
_「::::;;;;;;;;:''-‐-、;;;;/
\;;;;;;;;/     ';;;7
 <;;;;;i       i/
  `i !    _  !         ヤム飯です!
 ___rミ、,、 (_。) /i\   ,イ`i、_
./: : `r-、`ru、i,iイj!: : :iT´:j-r'、:`i  フンッ!
Tー-i`、'、 ̄`j´ム/:,ノj-く ノ ヘ: :|
┴-、j:_:i,``、rァ'´ V::,rー-   ヒ!  口ほどにもなかったな!
 ミ 、_,.>'´`'、_ j'´ __` ,、i-'
    〜    /;;7´`'i__j、,ノ
、_/`ー-、___/;;;;/'└く_\
::::::::`ー、_>、__i;;;;;!`' `ー-ト-|
ー-r--―/__i二ハ、>-='フ
   \r-┴-┴┴'´`rー'´
   i´〕三≡三三ニ=!
  /「川-―r-t-┬┬'`i
// i | !/ i ハ l| |  |

323 :Classical名無しさん :04/02/08 03:27 ID:h9PuyeiI
ほしゅage

324 :奴隷船 第1話 :04/02/08 15:59 ID:ytLEhgfw
―盗賊なんてヤクザな商売、本当は辞めたいのさ。けど、しょうがないだろ?何もないこの過酷な砂漠で
生きていく為にはこうするしかないのさ―

ゴミ砂漠に旅人を襲っては金品を強奪して生活している19歳の青年がいた。名はヤムチャ。
彼に両親はいない。兄弟も友人も恋人も。天涯孤独の身である。たったひとつ、彼の空虚な心を癒すものを
挙げるとしたら、それは手下のプーアルという猫の姿をした空飛ぶ生物の存在であろうか。
しかし、ヤムチャはプーアルを完全に信頼している訳ではない。そう、人(もしくは生き物)をいとおしく思う
気持ちが芽生えてしまったら、盗賊なんてできなくなってしまうからだ。ヤムチャは生きていく為に己の心を
殺しているのだ。そんなことをしてまで何故、ヤムチャは生きるという行為を続けるのか。彼の肉体、意志、
そしてダイナミックな生命を突き動かすものは一体何なのか?そして、もっとも基本的な問いかけとして、
彼は盗賊をやりたくないのに盗賊を続けるのは何故か?都会で職を求めて暮らせばよいではないか―

そう、彼は「不良」であり「ひきこもり」でもあるのだ。本質的に「不良」は己の持つ負の感情を外に向けて
爆発させるのに対し、「ひきこもり」は逆に己の持つ負の感情を自身の心の内に溜め込み、外との繋がりを遮断する。
このふたつは相反する存在なのだ。しかし、ヤムチャはこの水と油を両方備えていた。
盗賊を辞めたいと思いつつも辞められずそのスリルを味わう。一方で、人との関わり合いを極端に畏れ天涯孤独の
生活を送る。
ヤムチャの精神は崩壊寸前まで達していた。

(つづく)かもしれない


325 :Classical名無しさん :04/02/08 18:08 ID:Wbix9NI2
新作キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!

326 :Classical名無しさん :04/02/08 18:54 ID:hYJnsm/k
              ry、
             / / }
           _/ノ.. /、
           /  <   }
      ry、     {k_ _/`;,  ノノ パンパン
    / / }      ;'     `i、 
   _/ノ../、   _/ 入/ /   `ヽ, ノノ
  / r;ァ  }''i" ̄.   ̄r'_ノ"'ヽ.i   ) ―☆
 {k_ _/,,.'  ;.  :.      l、  ノ  
    \ `  、  ,i.    .:, :, ' / / \
     ,;ゝr;,;_二∠r;,_ェ=-ー'" r,_,/   ☆


【ラッキーレス】
このレスを見た人はコピペでもいいので
10分以内に3つのスレへ貼り付けてください。
そうすれば14日後好きな人から告白されるわ宝くじは当たるわ
出世しまくるわ体の悪い所全部治るわでえらい事です

327 :カリン南北戦争 :04/02/08 23:26 ID:hXTMgV5U
>>315
 石煉瓦で築かれた頑強な城壁、周囲を見張る番兵達、砦の周囲には不気味な静寂が漂っ
ていた。嵐の前の静けさ。この平和な一時は、脆くも崩れ去る事になる。
 遠くで猛獣の唸り声が聞こえる。徐々に、徐々に、近付く軍団。ドドン軍も異変に気付
くも、時既に遅し。久しぶりに戦場に駆り出された野獣が、けたたましい足音と共に襲来
したのだ。
 最上階に位置する司令室。得物を携えた天津飯に、火急の報せが舞い込む。
「司令官、敵です! カメハ軍がやって来ました!!」
「分かっている」
「お逃げ下さい、司令官。貴方は舞空術を使える、まだ間に合うはずです!」
「まだ負けたワケではない! 夜襲を仕掛けてきた敵を返り討ちにするというチャンスに、
俺がいなくてどうするんだ?」
「し、司令官…!」
 兵士は無言で部屋を出て行った。それを見送り、寂しげに笑いながら天津飯が呟く。
「これが、最後の戦いか…」

 正面入口はもはや惨状。次々とドドン軍の兵が、青竜刀の餌食となっていた。首が飛び、
腕が飛び、胴体までも飛んだ。狼達は、血の池と化した足場をビチャビチャと音を立てな
がら猛然と行進してゆく。
「うおりゃあぁぁぁぁ!!」
 ギランが巨大な腕で刀を振るう。標的となった人間は、その圧倒的な破壊力により無残
にも四散した。刃物と言うより、もはや鈍器である。
 バクテリアンはその悪臭を生かし、先頭に立ちドドン陣営へと突っ込んでいく。
 一方、パンプットと男狼の技巧派コンビは、迅速かつ確実に兵士達を始末していた。
「へっ…弱っちい奴らだぜ!」
「油断するなよ、男狼」

328 :カリン南北戦争 :04/02/08 23:27 ID:hXTMgV5U
 そして、ボス狼ヤムチャ。プーアルをお供に、最上階にいる天津飯目指す。いつもなが
らの鬼神の如き強さで、順調に砦を駆け上がっていた。
「ヤムチャ、覚悟ォォォ!」
 槍を構えた兵隊が三人。猪突猛進に突っ込んでくる。全く問題はない、青竜刀の三撃で
片はついてしまった。
「えぇと、そこの角を左だっけか?」
「いいえ、右です」
「そうだった、悪いなプーアル。あの見取り図、どうも分かりにくくてなぁ」
 この砦は、元々カメハ軍の施設。見取り図もきちんと用意されていたのだが、ヤムチャ
は戦闘優先の性格のため殆ど覚えていなかった。改めて、プーアルの女房振りに感謝する
ヤムチャであった。
 角に差し掛かると、またも敵の集団。今度は五人、ヤムチャは恐れず果敢に挑む。
「一人で我々の相手だと!?」
 最前列の兵を瞬殺し、その死体を盾にしながら二人目と三人目の首を斬り飛ばす。だが、
残り二人が怖気づいてしまった。間合いを空け、掛かって来ない。厄介な事になった。同
じ場所で、同じ相手に長時間手こずるのは極めて危険だ。応援が来ないとも限らない。
「ちっ、ここは俺がやる! お前は向こうから何人か呼んで来い!」
「わ、分かった!」
 そうはさせまいと、素早くヤムチャは青竜刀を投げ付けた。刀は回転しつつ、応援を呼
びに行こうした兵士に突き刺さる。残るはあと一人。だが、敵は笑っている。
「失敗したな、武器を捨てちまったのはよっ!」
 丸腰のヤムチャに、兵士の槍が襲い掛かる。
「舐めるなよ、狼牙風風拳ッ!!」
 身を屈め、持ち前の瞬発力で驚異的な初速を得たヤムチャ。槍を巧みに掻い潜ってから
の、凄まじい打撃の嵐。兵士は反応する事すら出来ず、その場に倒れた。

329 :カリン南北戦争 :04/02/08 23:27 ID:hXTMgV5U
 鮮やかに五人を仕留めてみせたヤムチャ。近くにいるプーアルも、拍手をしながら喜ん
でいる。
「もう司令室は目の前ですよ、ヤムチャ様!」
「…プーアル、お前は刀を拾って来い。俺はもう一人を相手する」
「えっ!?」
 背後の殺気。ヤムチャ達が先程来たルートから、一人の兵士が追って来ていた。その自
信満々の様子から、実力もかなりのレベルだろう。
「天津飯様の所へは行かせんぞ!」
「やってみやがれ!」
 鉄槍の連続突き。フェイントも交わらせ、丸腰では懐に入り込むのは厳しい。プーアル
が刀を拾ってくるのには、まだ時間が掛かる。
「仕方ねぇ……これを使うか!」
 槍の先端に、弾けるような衝撃が走った。兵士は突然の出来事に槍を地面に落下させて
しまう。
「しまっ───!」
「ダッリャアアァ!!」
 若き兵士の人生は幕を降ろした。槍を叩き落したヤムチャのサブウェポン、ヌンチャク
によって頭蓋骨を叩き割られたのだ。血の滴り落ちる真紅のヌンチャクを手に、ヤムチャ
が、軽く一瞥する。
「すまねぇな。だが、これも戦場なんだ…」
 相棒から青竜刀を受け取り、先を急いだ。

 一方、パパイヤ砦周辺。戦場と化していたのは、砦内部だけではない。
「うわっ! 頼む………見逃してくれぇ!!」
 十秒後、兵士の泣き叫ぶ声が途絶える。クリリンの部隊も着実に任務を遂行していた。

330 :カリン南北戦争 :04/02/08 23:31 ID:hXTMgV5U
ファインディング・ヤムチャ。

つづく

331 :Classical名無しさん :04/02/09 15:29 ID:xQyQAbYg
おっつ!

332 :世界は二人のために :04/02/10 03:34 ID:6NPs5LnU
 「天津飯さん。わざわざ来て頂いてありがとうございます。 今日はどういった用件で
すか?」
 天津飯は曇り無い青年の眼差しにうつむいてしまう。敵が来た事を言わなくてはなら
ない、だがこの青年は闘いが好きではないのだ。
「……重大な話がある。どこか落ち着ける所まで連れて行ってくれ」
「はい。でしたらこちらの部屋にどうぞ」
 天津飯はひとまず言葉を濁す事で青年に打ち明ける事を避けた。だが、地球の危
機を何度も救ってきたZ戦士達の言う『重大な危機』の意味を最強の戦士悟飯が分か
らないはずがない。悟飯は天津飯を応接間に招いた後、自分から口を開いた。
「敵が現れたんですね」
「……あぁ、そうだ。敵は既に西の都を壊滅させ、ベジータ達もやられた。そして亀仙
人様も……」
「敵の正体は分かりますか?」
「直接見たわけではないが、ピッコロが言うには人造人間らしい」
「人造人間ですか……」
 悟飯、チチ、ビーデル、牛魔王の四人は突然の報告に驚かされている。西の都が
壊滅した。ベジータもやられた。その事が意味する事は敵の強さは今までに現れたど
の敵よりも強いと言う事だ。だとすれば、悟飯が闘うしかない。父と共に闘うか……自
分で闘うか……どちらにしても、自分は逃げるわけにはいかない。
「天津飯さん、報告ありがとうございます。天津飯さんは危険ですので逃げていてくだ
さい。後は僕とお父さんでなんとか敵を倒します。戦士以外の方は邪魔になるだけで
す」
「なっ、なんだと!! 戦士以外? この俺がか??」
「えぇ、ハッキリ言って戦力外です。敵はベジータさんを倒したと言う事を忘れないで頂
きたい」
「悟飯、お前言うようになったじゃないか」
「圧倒的な戦闘力差があるんです、僕だってこんな事は言いたくありません。けれど、
言わなければ駄目なんです。敵とは僕とお父さんが闘います。アナタは他の人間と一
緒に逃げてください」

333 :世界は二人のために :04/02/10 03:34 ID:6NPs5LnU
 悟飯からの通告に天津飯は激怒する。一日に二度も、戦力外通告されてしまった現
実。無論、相手の言う事が正論であると言う事は理解出来る。確かに戦闘力の面で
は彼らに及ぶべくもない。だが、戦士としての誇りなら後れをとらないつもりだ。なの
に……
「悟飯、俺はお前がなんと言おうと闘うぞ、ベジータを倒したほどの相手だ。逆に身が
うち震える、そいつを倒したいとな」
「現実を認識してください。あなたでは……」
 二人が話している様を、チチ、ビーデル、牛魔王の三人はただただ見つめているだ
けである。だが、そこにパンが現れた。彼女は一家が集まっているので興味本位でや
ってきたのだ。
「あれ? お客さんが来てたの?」
「あっ、パン。入ったら駄目だよ。大事な話をしているからね」
 悟飯は娘に敵の事を知らせたくない。そう思っているから、娘にはこの話をしないで
いるつもりだったのだ。だが、ふと考え、一つのアイデアが浮かんだ。
「そうだ。そこのおじさんと勝負をしてみないか? パン」
「え……」
 悟飯の突然の提案に天津飯とパンは目を合わせる。年齢にして30歳以上は離れて
いるであろうこの二人。まだ幼い子供、それも女の子と、最盛期を過ぎたとは言え地
球最強クラスの戦闘力を持つ天津飯。この二人を闘わせる? それも父親が?
「悟飯、お前は一体何を考えているんだ?」
「天津飯さん、僕の考えている事は分かるはずです。アナタはパンより弱い。闘えばそ
れが分かりますよ」
「……貴様、自分が何を言っているか分かっているのか?」
「えぇ、現実を認識しないアナタに今の自分の戦闘力を見つめ直して頂きたいと思い
ましてね」
 悟飯と天津飯の会話をパンは興味深く見守っている。パンにとって、会話の内容に
は大して興味がない。ただ、闘えるという事一点に興味がある。
「な、なにを言ってるだ悟飯ちゃん、パンちゃんはまだ小さいべ、天津飯さんには勝て
ないだよ」
 チチが叫ぶ。ビーデルも不安そうに見つめている。だが、悟飯は確信を持って言う。
「天津飯さんはパンに勝てない」

334 :世界は二人のために :04/02/10 03:36 ID:6NPs5LnU
 かくして、天津飯vsパンの闘いが始まる事になった。何の因果で幼い子供と闘わな
ければならないのか。だが、この闘いに勝てば頑固な魔族の師弟二人も自分が戦士
である事を認めるだろう、悟飯には悪いが娘は倒させて頂く。天津飯は幼子と闘う覚
悟を決めた。
 全員、孫家の外に出る。そして、歩いていった先は先ほどまでパンが修行をしてい
た所。ここでパンと天津飯が闘う。広さは野球場ほどであろうか、地面は起伏が少なく
所々石が露出しているが戦士達には関係がない。平らな足場があれば闘うのには不
自由しない人種にとってここは天下一武道会会場となんら変わらない環境である。
 二人が、この広場の真ん中程まで歩いた所で悟飯が言う。
「ルールは無し、急所攻撃でも何でも可とします。ギブアップは認めません。相手が気
絶するまで闘って頂きます」
 望む所だ。と天津飯は思う。貴様の娘が気絶だけですむと思うな。そう思い、パンを
見やると、幼子はこれから起こる事の恐怖などみじんも感じていないそぶりを見せ、
ただ楽しみなイベントを待っているだけのように見えた。
「親子三代揃って俺を嘗めやがって! 後悔しやがれ!!」

「では、始めてください」
 悟飯の合図により試合が始まった。天津飯は大人げなくも先手をとる。女子供であ
ろうと容赦はしない。
 天津飯の手刀による袈裟切り……が、パンは見向きもしない。「えい!」とスネを蹴
る。
「う、ぐぉ!!」
 蹴り一発で天津飯は悶絶する。地面に転がりのたうち回る天津飯。

「あ、あはは。お嬢ちゃん少しは強いみたいだね」
 脂汗をかきながらも、何とか笑顔を浮かべる天津飯。だが、明らかに余裕が無くな
っている。敵の戦闘力を分析し、「ひょっとしたら自分より上かも?」と思い始めてい
る。

335 :世界は二人のために :04/02/10 03:36 ID:6NPs5LnU
「今度はおじさんが本気を出すからね」
 最初から本気で先手をとった事も忘れ、『今度』という天津飯。余裕が彼から消え、
ある意味では確かに本気になっていた。その本気とは決して実力を出すという意味で
はなく、本気になって焦り始めた。という事である。

「ハァッ!! 四妖拳」
 天津飯の手が四本に増える。一部では人間ではなく、他の哺乳類と言われている男
だ。地面に四角い穴を掘る習性があるとも伝えられており、生殖ではなく分裂によって
増える生物であるとは有名な話だ。
「ワァ!! すごいすごい」
 パンは手が四本に増えた天津飯を見て、あぐらをかきながら拍手している。
「ふざけるな!!」
 天津飯は四本の手で連続突きを繰り出す。が、パンは涼しげな顔でそれを捌く。
「ねぇ、おじちゃん。もっと増えないの?」
「ふざけるな!!!」

 以下、天津飯が怒りに震え、様々な技を繰り出すがパンは涼しげな顔で捌くのみ。
これが長く続くので、今回は省略する。

 長い闘いの末、退屈したパンの前には全力を出し尽くし、むなしく倒れた一人の元
戦士がいた。元戦士の名は天津飯、今はアホ面を晒して倒れている男だ。

336 :世界は二人のために :04/02/10 03:37 ID:6NPs5LnU
 所変わって、ここは餃子とランチ。この二人の所に17号がやってきた。
「天津飯という男はいるか?」
「天さん出かけている、用件言え」
 17号の用件は突然西の都に現れた化け物に関しての事である。
「お前達も知っているだろうが、ある化け物が現れたために、西の都が壊滅した」
「うん知ってる。お前何か、その事で知ってるのか?」
「あぁ、詳しい事はまだ言えないが、あれは俺たち人造人間の一種だ。俺たちの……
いや、言うまい。とにかく、敵の事は俺たちが知っている。天津飯はどこだ?」
「天さんいない、僕が聞くから敵の事教えろ」
「っち、分かった。教えてやるからついでに天津飯の所まで俺を連れて行け」


 ここで、餃子が一度でも17号に会った事があれば、彼の異変に気づいたはずだっ
た。だが、餃子は17号が気を持たない人造人間であるという事しか知らない。直接見
た事はないのだ。だから、この会話の奇妙な所に気づかなかった。
 17号がなぜ、直接天津飯の所に行かなかったのか? これが異変であると言う事に
餃子は気づいていなかったのだ。その事が敵の正体をつかむヒントになる事も、当然
彼は気づいていなかった。

337 :Classical名無しさん :04/02/10 14:45 ID:IiewFLcE
>>奴隷
新作おつかれ。
ヤムチャの内面を書くのか。

>>カリン
やべーヤムチャかっこよすぎるな。
ある意味このスレで最も活躍してるかもしれん。

>>世界
天津飯が物凄く弱いな。
いや、強いんだろうけど。
17号は一体なんなんだ。

>>321
エメラルド・スプラッシュ

「ゆ」

338 :Classical名無しさん :04/02/10 19:05 ID:Wbix9NI2
>あぁ、詳しい事はまだ言えないが、あれは俺たち人造人間の一種だ。俺たちの……
いや、言うまい。
>教えてやるからついでに天津飯の所まで俺を連れて行け」

ここか?
何にせよ面白いな
続き期待age

339 :世界は二人のために :04/02/11 02:58 ID:lByR/2f.
 餃子とランチは17号がやってきた飛行機に乗って天津飯の所に向かった。
 17号は思う、
(さてと、どうしたものか。勢いで教えてやる等と言うんじゃなかったな。敵の正体はこ
いつ等にはあまりに辛すぎる。教えてやらない方が親切というものだろう。まさか、あ
の男が今になって敵対するとは思ってもいないだろうからな……)
 そんな17号の気持ちに気づくはずもなく餃子は問いかけてくる。
「で、敵は誰だ?」
「あ、あぁ……俺たち人造人間の仲間だ」
「どんな奴だ」
「強い奴だ」
「そうか。わかった」
(え?? マジ。強い奴だけで納得するのか?)
 17号は餃子が引き算もできない事を知らなかった。ともかくも、彼は敵の正体につい
てごまかす事ができた。本当に言えない、あんな事が原因だとは言えるはずがないの
だ。



 さて、再び所変わって天津飯。30歳は離れているであろう女の子に手も足も出せず
に負けた元戦士の所。
「さて、天津飯さん。これで自分の実力を認識して頂けましたか? パンに勝てないよ
うではとても戦士とは言えません。僕や父さんから見れば、地球人最強レベルなんて
言うのは最弱と区別がつかないんです」
 悟飯の無礼な言葉遣いにも天津飯は返す言葉がない。娘に負けてしまっては戦士
としての誇りを保つ事ができないのだ。

340 :世界は二人のために :04/02/11 02:59 ID:lByR/2f.
「分かった……俺はもう引退して、戦士をやめて、逃げて生き延びるしかないんだよ
な……ハハッそうか。俺はもう弱いんだな」
 自虐的な笑いを浮かべる天津飯。残酷だったかと思いつつも、これで良いと思う悟
飯。勝負の決着はつき、天津飯は逃げ隠れる事を決めた。まだ見ぬ敵に未練を感じ
ながらも。

 だが……、敵はすぐ側まで忍び寄ってきていたのだ。

「さて、僕は敵の特徴を知るためにピッコロさんの所に行ってきます」
 そう言って家を出ようとする悟飯。だが、異変はその直後に起こった。
 突然、周りが薄暗くなる。太陽の光が遮られる。つい先ほどまで昼間だったハズが
夜のようになってしまった。
「神龍が出てくるというのか?」
「い、いや違う! 見てください。あれだ!!」
 悟飯が指さした先には巨大な雲のような塊が存在した。雲のような……といっても、
それは大きさだけである。見た目から感じられる質感はまるで岩肌のようで、高さも地
上数百メートルと言った所。
「何だ一体??」



 17号は思う。
(俺たち人造人間にはパワーリミッターがセットされている。それが外れれば、俺たち
は巨大化する。その大きさは一つの島ほどになる)

341 :Classical名無しさん :04/02/11 18:21 ID:Wbix9NI2
巨大化するのか。dでもないな

小説保管庫のヤムチャの戦闘力15000突破シタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!

342 :カリン南北戦争 :04/02/11 23:33 ID:jIJijzuY
>>329
 襲撃から一時間が経過した。敵味方入り乱れる戦場に、ランチの部隊が突入を開始する。
ウルフファングの猛攻により、敵軍の大半は撃破されている。戦局は完全にカメハの物と
なった。
「うっしゃあ! 片っ端からぶっ殺せ、おめぇら!!」
 金髪状態のランチの強さは並ではない。いや、単独の駒としての強さならばヤムチャや
クリリンの方が上だ。だが彼女の狂気とも思える殺戮劇には、味方を鼓舞し、敵を萎縮さ
せる効果があるのだ。
 あらゆる武器を担ぎ、問答無用で敵を嬲り殺すランチ。もはや誰も止められない。カメ
ハが最大の危機に陥った時も、命を捨てて特攻を掛けようとしたくらいだ。
「すげぇな、ランチ将軍は…」
「鬼将軍と言われるだけはあるよな…。こうなると、敵が可哀相になってくるよ」
 部下達の私語に、ランチがナイフを投げ付けながら威嚇する。
「ゴチャゴチャうるせぇぞ、そこ!」
「す、すみません…!」
「ったく、ガキの遊びじゃねぇんだ……はっ………クシュッ!」
 瞬時にランチの髪色が、金から青へ変化した。同時に、それは性格も変わった事を意味
する。自らの手にある血染めのナイフや斧を、つい目にしてしまう。
「何で私がこんな物を…?」
 変身前の記憶は持ち越せない。後方で部下を支持する役目である自分が、何故最前線に
いるのか。ランチの脳内を訳の分からない物が駆け巡る。
「森にクリリン将軍と一緒に居て………それで……え………あら……?」
「や、やばいぞ! 将軍を保護するんだ!!」
「いきなり元に戻るんだもんなぁ…」
 鬼将軍は諸刃の剣。青髪の時は癒してくれ、金髪の時は頼りになる上司だ。しかし、一
歩間違えると最悪の事態にもなりかねない。

343 :カリン南北戦争 :04/02/11 23:33 ID:jIJijzuY
 襲撃から一時間半。司令室付近の猛攻を凌ぎ、ヤムチャと数人の部下が天津飯の待つ最
上階へと到達した。
「司令室は、そこです!」
「よし!」
 プーアルの指差す方角には、ひときわ頑丈そうな扉が築かれていた。これに違いない。
内部の気配を慎重に探りつつ、一気にドアを蹴り破った。

 部屋にあったのは、飾られている豪勢な絵画、ツヤが入った木製の高級机、巨大な窓と
それを引き立てるカーテン、派手な彩色の成された絨毯などであった。そして、ドドン軍
最高司令官・天津飯。
「よう…。アンタなかなか優秀らしいが、今回はチト兵隊の数が足らなかったな」
「ふん。俺も軍人、そして武道家の端くれだ……降伏する気はない」
 ヤムチャは、天津飯の眼をチラリと覗いた。そこにあったのは、覚悟を決めた男の瞳。
恐怖と孤独に支配された目でも、困惑と虚勢とで彩色された目でもなかった。最後の武器
であろう長槍を構え、生涯最後の戦いに挑もうとしている。
 その天津飯に、部下の一人が斬り掛かった。
「待て!!」
 攻撃を止めたのはヤムチャだった。直接対峙した事こそなかったが、今なら分かる。一
対一の真剣勝負、この男とはそれを行う義務がある。
「タイマンで決着つけようぜ、天津飯」
「ほう? かつて我が軍に大敗を喫させた集団の長が、そんなに甘いとは思わなかったぞ」
「俺もな、盗賊時代に守ってきた掟くらいある。戦わない奴には手は出さねぇ、そんで心
底戦いたいと思った奴とは、正面からケリを付ける………ってな」
「勝敗は決しているのにな。もし、ここで貴様が死ねば完全な犬死にだぞ」
「かまわねぇ! 一度心に灯った火は、もう消す事は出来ないぜ」

344 :カリン南北戦争 :04/02/11 23:35 ID:jIJijzuY
「ヤムチャ様!」
 余りに無意味なヤムチャの提案、プーアルが慌てて止めに入る。万が一ヤムチャが殺さ
れれば、天津飯の言った通り“犬死に”である。砦の大部分は制圧したのだから、こんな
博打めいた戦いをする意味は全くない。
「ダメです、もしもの事があったら…!」
「心配するな! でも、もし殺されちまったら、後はよろしくな」
 冗談なのか本気なのか分からぬ言葉を吐き、改心の笑顔を見せるヤムチャ。この人は止
められない、そうプーアルも諦めるしかなかった。
「では、行くぞヤムチャ!」
「来い!!」
 天津飯の動きは速かった。長槍を持っているにもかかわらず、全く殺されていない。間
合いに入れば即、突きの応酬である。下の階で倒してきた者達とは比べ物にならない。
「くっ! 俺より速いぜ…てめぇ!」
「まだまだ行くぞ!!」
 風を切る音を立て、槍が前後に往復する。串刺しにされたら一たまりもない。強引に掻
い潜ろうとしても、柄での打撃や強烈な前蹴りが待っている。少しずつ、確実にヤムチャ
が押されていく。
「ヤムチャさん!」
「ヤムチャ様!」
 今度は突きを避けたところを横に払われ、脇腹にクリーンヒットを許す。自分の戦い方
が出来ず、翻弄されゆく狼。
「どうした、この程度なのか!?」
 パワー、スピード、リーチ、テクニック、全て相手が有利。真っ当な戦法では勝ち目は
薄い。切り札を使うしかない。刀を持ったまま、狼牙風風拳という奇策。これに賭けるし
かない。窮地に立たされたヤムチャが、全身を屈伸させる。

345 :カリン南北戦争 :04/02/11 23:35 ID:jIJijzuY
あと3000でキュイに追いつきますね。
そうなればドドリアの目の前…。

つづく

346 :世界は二人のために :04/02/12 04:25 ID:lByR/2f.
「あんな巨大なのが僕の所に来たのは……偶然じゃないですよね?」
「俺は知らんぞ」
 二人が巨大な物体を眺め、焦りながらもノンビリとした会話をしていたその瞬間。巨
体が動いた。雲のように大きな体から多くの触手が伸びてくる。それは正確に孫悟飯
めがけて襲いかかってきた。
「っく!!」
 飛び上がってかわす悟飯。だが、そこにエネルギー弾の追撃が来る。正確に、そし
て悟飯だけを集中して。悟飯はバリアーをはってなんとか防いだ。

「なんだ、あのでかいのは……あれで生き物なのか。そらを埋め尽くすほどの巨大さ。
岩を思わせる重厚な質感。生き物と言うより空を飛ぶ島といった方が良い、あんなも
のが攻撃してくるのか? あれで人造人間だとでも言うのか?」

 天津飯が敵を観察している間にも、敵の攻撃は続いている。悟飯は防戦一方だ。い
や、正確に言うと、防戦一方と言うより敵の攻撃を観察しているといった方が良い。敵
がどれだけの戦闘力を持っているのか、気を探る事ができない相手ではその攻撃
力、スピードなどから戦闘能力を分析する他はない。悟飯は今敵の能力を分析中な
のだ。

347 :世界は二人のために :04/02/12 04:25 ID:lByR/2f.
 敵の攻撃は時間と共に熾烈さを増してくるが、同時にその攻撃は細く鋭利なものと
なり、的確に悟飯だけを狙ってくる。エネルギー弾は最初直径5cmほどあったであろう
が、今は1mmもない。悟飯だけを正確に狙い撃つよう集約されているのだ。
 天津飯は分析する。
「今はまだ悟飯に余裕があると言った所か……」
 悟飯は自分から攻撃を仕掛けていないものの、傍目から見れば明らかに実力で勝
っているように思われた。

 天津飯はそれらを見て思う。
(おかしい、おかしい事だらけだ。敵が巨大なのはいい、人造人間とは言っても例外
的に巨体を持つ者がいてもおかしくはない。
 だが、おかしいのはその攻撃だ。悟飯からわずか数百メートルしか離れていない俺
や牛魔王、チチなどには一切攻撃があたっていない。正確にこの場にいる最強の男
だけを狙っている。攻撃は威力を一点に集中させ、破壊力はあるだろうが集約された
力であるために、攻撃範囲はきわめて狭い。だから、これだけ近くにいる俺たちに一
切流れ弾が当たらないんだ。
 攻撃を集中する、この事が何を意味しているのかは分からない。だが、ハッキリ言
える事は西の都を壊滅させたときに働いた力は明らかに別物だ。あれは広範に弱い
力を分散させた攻撃だ。今の攻撃とは質そのものが違う。今の攻撃では数時間繰り
返しても、西の都どころかカプセルコーポレーションすら全壊させられない。とすれ
ば……この敵はまだ力を隠しているのか?
 いや、それは分からんが、そう言えば西の都の壊滅もおかしかった。ベジータを倒
すほどの攻撃力を持ちながら、西の都はまだ存在した。廃墟ではあったが建物はま
だ原型をかろうじて止めていた。ベジータがそのレベルで死ぬか? 答えは否だ。だ
とすれば、一体西の都で何が起こったと言うんだ。
 納得出来ない点はまだある。悟飯の余裕だ。悟飯は宇宙最強と言ってもその実力
はベジータと大差ない。そのベジータが俺たちに気づかれないうちに殺された。ベジー
タが本気を出して長時間闘っていたら、誰だって気づいたはずだ。とすれば、ベジータ
は短時間でやられた。それだけの攻撃力を敵は持っていたという事だ。なのに、この
敵の攻撃力……明らかにそのレベルではない。

おかしい、とにかく、おかしすぎるぞ。この化け物は)

348 :世界は二人のために :04/02/12 04:26 ID:lByR/2f.
 天津飯が疑念を抱いている頃、悟飯はあらかた敵の能力の分析を終えていた。
「攻撃力、スピード。ともに相手にならないレベルだな……悟天ぐらいのレベルか。余
裕で倒せる、でかいのは図体だけだ」
 そう呟くと、悟飯は一気に攻勢に出る。敵が伸ばしてきた触手をかめはめ波で消し
飛ばし、敵が放ったエネルギー弾を超スピードでかわすと、数百メートルはあるであろ
う敵のさらに上まで飛び上がった。
 そして、上空でエネルギーの集中を始める。周りにはバリアーを張りながら、気をた
め始めた。
 悟飯は額に右手の人差し指と中指を当て、気をためている。敵の攻撃はその間も
続き、触手やエネルギー弾が悟飯に襲いかかる。だが、悟飯の周りに張り巡らされた
バリアーはそれを通過させない。
「お前の能力は既に分析済みだ。このバリアーはお前には壊せないよ」

 そして、数分後、悟飯の右手にエネルギーが集中された。
「ピッコロさんから教わった技だ。喰らえ! 魔閑光殺法!!」
 悟飯が指を敵に向けた瞬間、エネルギー弾が敵めがけて襲いかかる。そして、敵の
ど真ん中をぶち抜いた。
「直径1メートルほどの穴か。だが、安心するなよ。魔閑光殺法はまだ続くぞ。曲が
れ、魔閑光殺法!!」
 悟飯は師から教わった技を改良し、曲がるようにしていた。
「たとえ、お前が巨大でも、何度も曲げて巨体を覆い尽くしてやれば、いつかは壊れ
る。僕の勝ちだ」

 圧倒的な実力で敵を駆逐しようとする悟飯。だが、対照的に天津飯には不安がよぎ
る。
「なぜだ。この敵は倒してはならないような気がする。今ここで悟飯の攻撃を完全に食
らえば、敵の息の根を止められる。だが、なぜだ。殺してはいけない気がするんだ。こ
いつは一体……」

349 :Classical名無しさん :04/02/13 00:54 ID:IiewFLcE
>>世界
お、早いな。
っつーか巨大化したら戦闘力は上がるのか?
ピッコロみたいに口の中に入られて終わる気がする。
まぁそこら辺は考えてあるだろうけど。
と思ったら普通に弱いのか。

>>カリン
強いな。
剣を持ったままでどこまで強くなるんだ。
あとランチ最高。
>>337
ユパ様

「ま」

350 :Classical名無しさん :04/02/13 14:37 ID:uV8GkCWs
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/db.html

これの続きないの?

351 :Classical名無しさん :04/02/13 19:12 ID:Wbix9NI2
未だにヤムロットの続きを期待しているのは俺だけではないはず

352 :Classical名無しさん :04/02/13 19:39 ID:5rNepCg2
>>350
確か未完だと思いますが、もう1、2レスくらいの続きはあったかも…。
見落としている可能性はアリ。
>>351
チャオズ様さんは昔、マロン板でよく見ていたけどもう今は2chもやってないのかな…

353 :Classical名無しさん :04/02/13 22:41 ID:uDcy.69I
―スタンド使いだヤムチャ!―

人気のない静かな森。
その森で一人の人物が重い服を着ながら空気を殴る。
サイヤ人が地球を訪れるまであとわずか。
砂漠の狼、Z戦士の一人であるヤムチャはサイヤ人襲来に備え、一人修行に励んでいた。
ヤムチャ「ふうっ ちょっと休憩するかな」
ヤムチャが地面にへたり込んだ。

ふと自分の手元を見ると奇妙な『物体』を発見する。
ヤムチャ「ん…?なんだこれ?何か刃みたいだな……」
ヤムチャはそれを興味深々に見つめる。
ヤムチャ「なんたってこんな森に刃が落ちてるんだ?この辺には人が住んでないはずだ……」
その奇妙な物体は矢の先についている刃のようなものであった。
ヤムチャ「これは…… 矢の先端についていた刃かな」
普段ならどうでもいいと捨ててしまうが、ヤムチャはなぜかその刃に惹かれていた。
ヤムチャ「ま…… なんだか気になるし、持っておくか」
ヤムチャは刃を胴着の懐にしまうと再び立ち上がった。
ヤムチャ「痛っ…… 刃で指を切ってしまったか……」
ヤムチャは特に気にもとめず修行に戻った。



354 :Classical名無しさん :04/02/13 22:42 ID:uDcy.69I

静寂な森の夜。
ヤムチャは焚き火をしながら晩飯を食べていた。
ヤムチャ「こんなんで本当にサイヤ人に勝てるのか……?」
ヤムチャに不安が過ぎる。
あの悟空でさえやられてしまったサイヤ人だ。
それもそのサイヤ人より数段強い奴がやってくるという。
勝てるハズが無い。ヤムチャの頭にそんな思いが出てくる。
ヤムチャ「やってみるしか…… ないよな」
ふうっ とため息をつくヤムチャ。
漆黒の世界からふと目を醒ますと地球では既に朝を迎えていた。
ヤムチャ「朝か…… 俺はいつの間にか眠っていたのか……」
頭を書きながら立ち上がるヤムチャ。
ヤムチャ「……?」
ヤムチャが地面にある何かの跡を見つける。
ヤムチャ「なんだ…… これは?」
まるで地面が焼け焦げたように煙を出している。
その跡は人間の手の平のような形であった。
ヤムチャ「どうやったらこんな跡がつくんだ? 一体何が……」
奇妙な跡に困惑するヤムチャ。
「ソレハ…… オマエ ジシン ダ」
どこからか声がする。
ヤムチャ「!? だ…… 誰だ!? 誰かいるのか!?」
「オマエ ハ オレ オレ ハ オマエだ」
声はするが姿が見えない。
ヤムチャ「誰だ!?どこにいる!」
「ヤムチャ オマエ ハ 手ニ入レタ ノダ 『力』ヲ」


355 :Classical名無しさん :04/02/13 22:43 ID:uDcy.69I

バッ!
ヤムチャが後ろを振り向く。
ヤムチャ「な…… なんなんだ、お前は! お前は…… 一体……」
ヤムチャの後ろには人の形をした奇妙な生物…… いや、生物と言い難いものが立っていた。
「モットモ重要ナノハッ! 敵タオシ! 味方ヲマモロウト スル 強固ナ『決意』!」
ヤムチャ「強固な…… 決意…… お前は……!?」
「オレ ハ オマエ自信ノ 能力。 オマエ ハ オレヲ 操ル 主人!」
ヤムチャ「俺自信…… これは…… 俺が出したのか!? 俺の能力なのか!?」
「ソウ ヤムチャ オマエハ 手ニ入レタ ノダ 新タナ 能力ヲ……!」
静かな森が奇妙な雰囲気に包まれていく。
ヤムチャ「これが俺の新しい能力…… お前は…… なんというんだ?」
「ケイウ・ローガ!」
ヤムチャ「ケイウ・ローガ…… 狼牙風風拳と似てる気がするな」
こうしてヤムチャに『スタンド』能力が覚醒した。
※スタンドとは人には見えない守護霊みたいなもの


356 :Classical名無しさん :04/02/13 22:46 ID:uDcy.69I

ドンッ!
突然、目の前の木が地面にめり込む。
ヤムチャ「な……なんだあの木は…… 急に地面にめり込んだぞ」
ヤムチャが木を見つめながら驚いている。
ケイウ・ローガ(略称ケイウ)「コレガ オレノ『能力』」
ヤムチャ「お前の能力……?」
ケイウ「ソウ、ワタシ ハ 好キナ空間ニ 好キナ重力ヲ設定デキル……!」
ヤムチャ「重力を設定…… 操れるのか?」
ケイウ「ソウ ワタシノ能力ハ 重力ヲ好スキに操ル……!」
ケイウは拳を天に掲げる
ケイウ「イマイマ シイ サイヤ人ナド ブッツブシテ ヤルノダ!」
ケイウはそう言いながら拳で空を殴る。
どうやら軽い性格なのだろう。さすがはヤムチャのスタンドと言ったところか。
ヤムチャ「そ、そうか…… 『重力』これが俺の新技か!」
ヤムチャはぴょんぴょん飛び跳ねると自分のスタンドと一緒に
踊っている始末。さすがはお調子者である。
ヤムチャ「凄い! 凄いぞ! 今だかつて誰も手に入れたことのない能力がこの俺に!」
勝てる。サイヤ人に。
ヤムチャの脳裏にそんな予感が過ぎ去った。
<つづく>


357 :Classical名無しさん :04/02/13 22:47 ID:uDcy.69I
※最後に能力説明

スタンド名―ケイウ・ローガ
本体名―ヤムチャ

破壊力―C スピード―A 射程距離―C(10メートルくらい)
持続力―C 機密動作性―C 成長性―A

ある指定した一箇所(半径10m程)だけを好きな重力にできるスタンド。
重力設定の幅は0Gから300Gまで。
スタンドが成長すればもっと多くのGと場所を設定できるようになる。
自分自身にも重力は有効で、0Gにすれば宇宙のような動きができるし
10Gにすれば自分の体が物凄く重くなる。



358 :カリン南北戦争 :04/02/13 23:00 ID:wPD1tmY2
一つ空けます。

359 :カリン南北戦争 :04/02/13 23:00 ID:wPD1tmY2




360 :カリン南北戦争 :04/02/13 23:04 ID:wPD1tmY2
>>344
 標的は天津飯。かつて出会った男の中で、紛れも無く最強の相手。殺気を剥き出しに、
ヤムチャが高らかに宣言する。
「狼牙風風拳、見せてやるぜ!!」
 地面を蹴ると、両者の距離が一瞬にして縮んだ。戦闘開始以来、ようやくヤムチャが敵
の懐に入る事が出来た。後は狼牙風風拳の要領で、無数の斬撃を浴びせれば良い。そうす
れば天津飯は血液を撒き散らせながら、司令官としての最期を迎える事になる。だが、そ
れは実現しなかった。
 ヤムチャが青竜刀による一撃目を入れようとした瞬間、その刀は宙を舞った。何が起き
たか、一体何をされたのか。ヤムチャには判断し切れなかった。
「え、俺の刀が─────!?」
「はぁッ!」
 一瞬、視界がグラリと揺れた。脳天にハンマーで殴られたような衝撃が走る。
「ぐおッ…!」
 この感触は踵だ。ヤムチャは一連の出来事を全て理解した。
 ヤムチャが速攻を掛ける、天津飯は刀身を蹴り飛ばす、青竜刀を弾かれたヤムチャが呆
然とする、すかさず天津飯が蹴り上げた足で踵落としを決める。二秒と経たぬ間に、これ
だけの攻防が繰り広げられたのだ。しかも、ヤムチャは完全に圧倒されている。
「せあッ!」
「…くばァ……!」
 攻防の解析に思考を費やした刹那、中段蹴りがヤムチャの鳩尾に炸裂した。真剣勝負に
待ったなし。やや転倒気味のヤムチャ、槍の先端を定める天津飯。そして躊躇なく、槍が
一直線に心臓へと放たれる。
 ヤムチャも少しでも直撃を避けようと、必死になって身をよじった。
 間一髪、長槍は脇腹をかすめただけであった。無論、当たった箇所の肉は削り取られて
いる。

361 :カリン南北戦争 :04/02/13 23:04 ID:wPD1tmY2
 九死に一生を得た。額から冷やかな汗が滴り落ちたのが分かる。
「ハァ……ハァ………強いな」
 天津飯からの返答はない。弱った獲物を仕留めんと、冷徹に一歩ずつ距離を詰める。ヤ
ムチャは槍の攻撃範囲に入らぬよう計算し、ギリギリのところで間合いを外す。何とも消
極的な作戦だ。
 確実に死が近付いている隊長の姿に、ギャラリーは言葉も出ない。しかし、邪魔しては
ならない。もし止めれば、それはヤムチャにとって最大の汚点となる事を知っているから
だ。それは副官プーアルとて例外ではない。恐らく誰よりも隊長の身を案じているだろう
彼ですら、この勝負に入り込む資格は所持していない。
 そして突如、状況が一変する。
「悪いが…決めさせてもらうぞ!」
 長い槍の先端に付いた鋼鉄の矛。それを突く、突く、突く、突く。遂に天津飯が勝負を
決めに出た。
 ヤムチャも巧みに避ける。だが、長くは続かない。狭い部屋の中、しかも敵の武器は特
注品であろう長槍。追い詰められない方がおかしい。
「くっ…!」
「勝負ありだな、ヤムチャ」
「まだ分からんぜ? 俺に起死回生の手があるかも…」
「あったとしても、俺の攻撃が速い!」
 狼に最後の一撃が下される。その時ヤムチャが取った行動は、刀を捨てる事だった。空
いた両手で槍を─────捕えた。
「捕ったぜ…!」
 素早く槍を掴み直し、そのまま槍ごと天津飯を投げた。床に叩き付けるつもりだったが、
相手も激突寸前で受身を取った。
「ちいっ!」

362 :カリン南北戦争 :04/02/13 23:05 ID:wPD1tmY2
 起き上がろうとする天津飯。すると脳の中心に、聞き覚えのある声が聞こえた。念力だ
けでコミュニケーションを行う手段、テレパシー。
「天、聞こえるか」
「…餃子! 一体どうしたのだ!?」
「お前はまだ死んではならん。天、今は退け」
「それは出来ん! 国のために戦った部下達を、裏切る事になる!!」
「命令だ。お前は鶴仙王様の意思に逆らうのか?」
「いや、そんな事は…」
「ならば退け、天。言いたい事も多々あろうが、それは後回しだ」
「分かった…」
 通信は終了した。強い念力を受けた事により、軽く頭痛がする。突然動きの止まった天
津飯を、周囲のカメハ軍は怪訝そうな表情で見つめていた。
「悪いな、ヤムチャ…」
「何だよ」
「不本意ながら、今回は勝負を預ける。さらばだ…!」
 天津飯は窓を叩き割り、司令室から逃走した。ドドン王国に伝わる天を駆ける秘技“舞
空術”によって。誰よりも驚いたのはヤムチャだった。
「マジかよ…!」
 急いで窓の外を眺める。どこにもいない。逃亡兵を見張っているクリリンの部隊も、空
中の敵には気がつかなかったようだ。あっけなく逃げられてしまった。
「くっそぉぉぉ!!」
 苛立ちの余り、ヤムチャが壁を殴った。軽く振動が起き、殴られた箇所は見事に砕けて
いた。逃げられた事に苛立っているのではない、まるで歯が立たなかった自分自身に憤慨
しているのだ。後味の悪い結末となってしまった。
 この一時間後、パパイヤ砦は完全に制圧される─────作戦完了。

363 :カリン南北戦争 :04/02/13 23:07 ID:wPD1tmY2
いよいよ消え始めた牛丼。
親子丼のが好きですけどね。

つづく

364 :ハンター ◆kwnurxPg :04/02/14 00:22 ID:7kGTdP.o
炊飯器の中から現れたピッコロ大魔王を倒すためにゴクウ、テンシンハン、亀仙人の
三人が立ちあがった。
だが、奮闘むなしく返り討ちにあいゴクウ達大ピンチ。ゴクウ達が死ねば、地球の運命は
ヤムチャの手に委ねられることになる。
この地球の危機を救えるのは、ゴクウたちの戦いを見ていたウーロン達だけであった。

「お、おいプーアルどうするんだ」
ウーロンが落ち着きの無い声でプーアルに尋ねた。
「僕達で何とかするしかない。大丈夫、作戦ならある」
「ヤムチャと俺とプーアルの三人で何が出来るって言うんだ、俺達だけでピッコロを倒せるわけ無いだろ」
「ウーロン、僕達がピッコロを倒す必要は無い。ゴクウさん達を助けるだけで良いんだ。
あの人達さえ生きていればピッコロを倒すチャンスは幾らでもある」
狼狽するウーロンとは対照的にプーアルは落ち着いていた。ヤムチャもプーアルの意見に満足そうに頷く。

「そうだな俺達がピッコロを倒す必要は無いか」
「その通り。じゃあ時間が無いから簡単に作戦を説明するぞ。
ウーロンとヤムチャ様が囮になってピッコロ大魔王の注意を引き付ける。その間に僕が
ゴクウさん達を助けだす。これだけ」
ヤムチャがプーアルの意見に頷く、了解の合図だ。だがウーロンはプーアルの意見に
全く賛成の態度を示さない。


365 :ウーロンとピッコロ大魔王 :04/02/14 00:24 ID:7kGTdP.o
「ちょっと待った。何で俺が囮役なんだ、危険度最高級じゃねえか」
「時間が無いんだ、文句は後で聞く」
「後が無くなるかもしれないから文句言ってんだよ」
「良し、行くぞウーロン、ヤムチャ様」
「あ、ちょっと待てプーアル」
プーアルとヤムチャがウーロンの話しを最後まで聞かずに飛び出して行った。
ウーロンは少し遅れて隠れていた物陰から飛び出すと、ヤムチャの後を追うように走り出した。

「くっそー覚えていろよプーアルめ。ウーロンさまを怒らすと後が怖いんだぞ」
「ウーロン、言いたいことはわかったが、プーアルがそろそろゴクウ達の近くに辿り着く。
文句は後にして、俺達は派手にピッコロの注意を引こうぜ」
「わかったよ。じゃあ行くぞ変化!」
ウーロンは腕をクロスさせるといつものお気楽声で、巨大なゴキブリに変化した。
その時、場の空気は変った。突如現れた巨大なゴキフリに全員が目を奪われた。ピッコロだけでなく、
ヤムチャやゴクウ達も余りの事に、口を大きく開けて巨大なゴキブリを一心に見つめている。
囮は成功した。ピッコロの注意は完全にゴクウ達から逸れた。

このチャンスをプーアルが逃すはずがない。プーアルはピッコロの意識がウーロンに
向いている隙に腕を縄に変化させると、ゴクウ達の腕や足に縄を絡ませて、自分の方へ少しづつ
引き寄せて行った。時間が余り無いので、遠すぎても駄目であるし、
近すぎればピッコロに見つかってしまう。ウーロンが変化できる時間は五分間。五分以上たつとウーロンは
一分間の休憩を取らない限り変化は出来ない。

366 :ウーロンとピッコロ大魔王 :04/02/14 00:26 ID:7kGTdP.o
テンシンハンと亀仙人はすぐに救出できたが、ゴクウを救出するのには時間が掛かった。
ゴクウを救出できた時には、ウーロンが変身してから四分以上経っていた。それにゴクウの
怪我が酷い。意識はかろうじて残っているが、すぐに病院で診てもらう必要がある。
プーアルは飛行機に変身すると、ゴクウ達を乗せてキングキャッスルから離れていった。
ゴクウ救出作戦は成功した。ヤムチャも自慢の逃げ足で、とうにこの場から逃げ出していたし、
犬の王様達もゴクウ達がやられるやいなや、この場から逃げ出していた。
こんな危険なところに残っている者は誰一人としていなかった。ウーロン以外は。

怒りの形相でピッコロ大魔王はゴクウたちを探している。逃げられたことに気づいたのだ。
現在、キングキャッスルにいる人間はピッコロとウーロンの二人のみ。
ヤムチャはいないプーアルもいないゴクウ達もいない。
乾いた土と倒壊した建物が辺りにはあるだけ。ウーロン、この時になってようやく
見捨てられたと気づいた。

「あいつら、囮役の俺の事を全く考えてなかったな。ピッコロと二人きりで一分間なんて
自殺するのと同じような物じゃねえか」
ピッコロがエネルギー波で周りをなぎ払う。凄まじい衝撃でウーロンの身体が宙に投げ出される。
地面にぶつかった後も、勢いあまってどこまでも転がって行った。
変身できるようになるまで後三十秒。何とかしてそれまでピッコロに見つから
ないようにしなければならない。
「もう駄目、もう動けない痛すぎるっつーの」
ウーロンは仰向けになって全てを諦めていた。もう死んでも良いやと考えている。


367 :ハンター ◆kwnurxPg :04/02/14 00:28 ID:7kGTdP.o
後少しだけ我慢すれば良かったのに、我慢ができない、そこがウーロンの弱さだった。
「ピッコロさーん、僕はここですよー。さっきのゴキブリ、あれは僕が変身したんだよー
悔しいだろ、ゴクウ達はもうここにはいないぜざまあみろ」
自暴自棄と成ったウーロンはもう止められない。ありったけの暴言を叫びピッコロを挑発する。
身体に走る激痛のおかげで一種の錯乱状態になっていた。

「悔しかったら出て来やがれ、ウーロン様が何時でも相手になってやるぜ」
ふいにウーロンの頭を誰かが捕んだ。そこにいたのは憤怒の表情のピッコロ大魔王。
「そうか貴様が全ての元凶か」
ウーロンの顔から血の気が引いた。自分が馬鹿な真似をしていた事にようやく気がついた。
「もしかして私の言葉でピッコロ大魔王様の気力を上げられてしまいましたか」
「ああ、もう限界突破だよウーロン」
変身できるようになるまで後五秒、タッチの差でウーロン死亡。覚悟を決めたウーロンの脳裏に
走馬灯が流れる。
「良い人生じゃなかったけどそこそこエロイ人生だった、心残りは山ほどある死にたくない」
未練がましいウーロンにピッコロさんの捌きの鉄槌が下る。手に力を込めて首をへし折ろうとしたその時、
どこからか飛んできたパンツアーファーストの弾がピッコロさんの頭部を直撃した。
「ウーロン、早くこっちにこい」

368 :ウーロンとピッコロ大魔王 :04/02/14 00:31 ID:7kGTdP.o
「ヤムチャ、本当にヤムチャなのか」
「時間が無い、早くこっちに来い」
ピッコロが先程のパンツアーファーストの痛みで頭を抑えて蹲っている隙に、
ヤムチャの元へとウーロンは走って行った。

「ヤムチャ、逃げ出したかと思ったぜ」
「このヤムチャ様が仲間を見捨てるわけないだろ。ちゃんと途中で思いなおして戻ってきたぜ」
「それは仲間を見捨てたと言うんだぞ、わかってるんだろうな」
ウーロンの突き刺すような視線がヤムチャを貫く。
「細かいことは気にするな、じゃあこの場から逃げるぞ。こんな事も
あろうかと、切り札を用意していたんだ」
ヤムチャは腰につけていたホイホイカプセルを使って、地味なエアバイクを一つ出した。
「これに乗って逃げる」
「ちょっと待てヤムチャ。そんなしょぼいエアバイクでピッコロから逃げ切れるわけ無いだろ」
「大丈夫だ、このエアバイクは見てくれはアレだが、初速からマッハ四は出せる。
ちょっと音速の壁がきついかも知れないが我慢してくれ」
「俺の身体はお前みたいな超人じゃねえんだよ、一般ピープルが乗れるもの持って来い」
「これ以外にピッコロから逃げる方法は無い諦めろ」
ヤムチャはウーロンの首根っこを掴んで強引に自分の前へと座らせた。
「そういえば俺はもう変身できるようになってたんだ、自分で何とか逃げれるから今すぐ降ろせ」
「ゴーーーーーーーーー」

369 :ウーロンとピッコロ大魔王 :04/02/14 00:33 ID:7kGTdP.o
ヤムチャは満面の笑顔を浮かべてスロットルを回した。
ウーロンがロケットに変身してその場から逃げ出したのは、ほとんど同時だった。
ヤムチャの姿が一瞬で消えた。
音速の壁を突破したヤムチャは息も出来ずに眼前に迫り来る生涯物を前にして、
始めてこのエアバイクの欠陥に気づいた。
「曲がれねえ」

何処か遠くから爆発音が聞こえてきた。ウーロンはすぐにヤムチャの乗ったバイクだと直感的にわかった。
「危なかった」
ウーロンはしみじみと思った。味方に殺されてはたまったものじゃない。
「それにしても今回は大変だった、もうこんな危険な事は二度としたくないぜ。
ま、後は優雅に空を飛んで亀ハウスにまで帰るだけだ。ピッコロはゴクウ達が倒せば良いだけだしな」

その後、ゴクウの指示でカリン様の元へ飛んで行ったプーアルは、カリン様から仙豆を貰い
ゴクウ達の怪我を治癒させた。怪我の治ったゴクウは、すぐさまキングキャッスルに舞い戻り、
見事ピッコロ大魔王を打ち倒した。
ちなみにピッコロ大魔王最後の言葉は「あの豚め、絶対に許さんぞ」であった。
数年後、天下一武道会でマジュニアと名乗る武道家がウーロンを見るなり襲い掛かったと言う。




370 :ハンター ◆kwnurxPg :04/02/14 00:36 ID:7kGTdP.o
ハンターサボってました、すみません。
とりあえず、リハビリついでにウーロン主役の短編物を書きました。
ハンターの方はもう少ししたら書きます。


371 :Classical名無しさん :04/02/14 02:14 ID:YbE3mL3o
一気に大漁だ。嬉しい。

372 :世界は二人のために :04/02/14 03:26 ID:5EYsty6Y
 ここは餃子達が乗る飛行機の中。餃子は既に闘いが始まった事を感じていた。
「この気は悟飯のだ。全開で闘ってるのかな? 僕には分からない」
 餃子は戦闘の開始は分かっても、中身までは理解する事ができない。そして、もっと
理解出来ていないのが、17号だ。
「闘いが始まったのか……敵は誰だ?」
「分からない。敵の気は感じられない。悟飯の気がとても大きくなったから分かった」
「大きいって、どのぐらいだ?」
「とっても大きい、いま地球で一番大きい気だ」
「地球で一番? 孫悟空よりもか」
「そうだ」
 (なるほど、とすれば戦闘の相手は間違いなく人造人間。あの男が相手になってい
 るに違いない。だとすれば、死んだな……悟飯とやらは)
「あれ?? 悟飯の気が小さくなっている」
「殺されそうって事か?」
「違う。戦闘を終了したみたいだ」
「な、なんだと? 馬鹿な、あの男に勝てたというのか?」

 悟飯は敵にとどめを刺すため、魔閑光殺法をを曲げ、敵の体を粉々に砕いていく。
誰の目から見ても、悟飯の勝利は揺るがない。だが、それ故に天津飯は不安になっ
てくる。この敵を倒してはならない。根拠のない不安、だが、ハッキリ感じる不安。
 その不安が、天津飯に考えられない行動をとらせた。
 できうる限りの力をもって、高速で移動する天津飯。自分の何倍もの測度で移動し
ている魔閑光殺法の軌道を読み、それを妨害する位置に移動する。
 魔閑光殺法は勢いを付け、敵に迫る。だが、その軌道上には天津飯の姿が。
「な、何やってるんですか!! 天津飯さんどいてください」
 悟飯は魔閑光殺法の軌道を修正しようとする、だが……
「間に合わない。くそっ」
 軌道の修正が間に合わないと判断した悟飯はとっさに魔閑光殺法を消した。
「あと少しでとどめが刺せたのに……」

373 :世界は二人のために :04/02/14 03:27 ID:5EYsty6Y
 上空高く浮かび上がる悟飯の眼下には、8割方崩壊した敵の姿があった。元々小
島ほどにもあったその巨体は全身穴だらけとなり、攻撃するための触手が体中につ
いていたが、今は一本も存在しない。人間で言うなら、再起不能の大けがと言った所
だろう。
 餃子は17号とランチに言う。
「おい、そろそろ着くぞ」
「あぁ、見えてきた。巨大化した人造人間がな」
 17号は思う。
 (しかし、腑に落ちない。あの男が巨大化したのならば、悟飯など相手にならないは
ずだ。いや、そもそも巨大化するような原因があるというのか? いや、それ以前に巨
大化しなくても悟飯以上の戦闘力は持っているはずだ。なのに、なぜ巨大化してさら
に、悟飯以下の戦闘力になってしまったのか……)

「天津飯さん、なんで邪魔したんですか。こいつはベジータさんを殺し、西の都を壊滅
させた張本人なんですよ。ここで倒さないでどうするんです」
「すまん、だが俺にもなぜ止めたのか分からないんだ。ただ、ハッキリ言える事はコイ
ツは恐らく、西の都を壊滅させた奴ではない。西の都の壊滅には別の原因があるは
ずだ。」
「なぜ、そう言えるんです」
「こいつの戦い方と戦闘能力。どちらをとっても、ベジータ殺しや西の都壊滅を説明づ
けるものではない。悟飯、お前は闘っていて気づかなかったか? 敵の攻撃力があま
りに低い事に」
「ヘタレたあなた程じゃなかったですよ。一体何が言いたいんです」
「いいか、ベジータとお前の戦闘力はブウ戦の時に逆転し、確かにお前の方が強くな
った。だが、あれから数年たち、お前とベジータの戦闘力差はかなり縮まったはずだ」
「えぇ、そうですよ」
「だとすれば、なぜベジータを倒した敵をお前が、あれだけ楽に倒せる? 敵はベジー
タを俺たちに気づかないほど短時間で殺したんだぞ」
「あ……言われてみれば。でも、そいつだって僕に襲いかかってきたじゃないですか。
なんで止めるんです」
「……さっきも言ったが、その理由は分からん。だが、これだけ実力差があるんだ、こ
いつはいつでも殺せるだろう。今すぐにとどめを刺す理由はない」

374 :世界は二人のために :04/02/14 03:27 ID:5EYsty6Y
「その考えは甘いぞ、天津飯!!」
 悟飯と天津飯が話している所に17号がやってきた。
「巨大化した人造人間は理性を失った化け物のような存在だ。今はまだ、全身に負っ
た怪我のためおとなしくしているが、ひとたびコイツが動けるようになれば、再び悟飯
に襲いかかる。そして、一人一人確実に殺されていくんだ。何があったかは知らない
が、この男が本来の力を失っているうちにとどめを刺せ、でないとコイツは悟飯以上
の実力を発揮し、俺たちを全滅させるぞ」
「17号、お前は敵の正体を知っているのか?」
「あぁ、あの巨大化した姿はお前に匹敵する力を持つあの男のなれの果てだ」
「あの男?」
「お前にそれを聞く覚悟があれば教えてやる。敵はお前等のよく知っている男なんだ」
「その、僕たちの知っている人がベジータさんを殺したんですか?」
「あぁ」
「17号、教えてくれ。一体誰なんだ」

「数日前、俺の所にあの男がやってきた。自分を人造人間に改造して欲しいと言って
な。俺には人造人間を作り出す技術はないが、人造人間を形成するパーツなら持っ
ていた。そのパーツをあの男に渡し、あの男は自分で自分の体を改造したんだ。そし
て、あいつは最強の力を手にした……どういうわけか、今は悟飯に負けてるけどな」

「で、誰なんです。誰が人造人間になったんです」
「あぁ、あの男の名は……いや、言うまい。言った所でどうとなるわけでも無し、どうせ
アイツは理性を無くしているんだ。あの巨大な体はな、俺たちが理性も知性も無くし、
全てを失ったなれの果てなんだ。だから、あいつが誰だったかなんて言う事はもう何
の意味もないんだよ。さぁ、悟飯、奴を殺せ! とどめを刺すんだ!!」

「わ、わかりました」

375 :世界は二人のために :04/02/14 03:28 ID:5EYsty6Y
 悟飯は思う。
(敵の正体は気になるけど、17号さんは極端に隠したがっている。これ以上聞いても、
教えてくれない。残念だけどアイツは僕が倒すしかない)

 敵はゆっくりとだが、自然に自らの力で傷を回復させていっている。このまま、数日
経てば悟飯の与えたダメージも全快するだろう。
 謎はまだ多い。17号が言うには最強の筈の敵がなぜ自分より弱かったのか。ベジ
ータはなぜ殺されたのか。西の都は廃墟になりながらもなぜ原形をとどめていたの
か。そして、この敵の正体は一体何なのか。
 だが、もう構わない。こいつを倒せば全てが終わるはずだ。

376 :世界は二人のために :04/02/14 03:28 ID:5EYsty6Y
  あ・ら・す・じ


 天津飯と餃子は突然、西の都が不可解な壊滅をした事を知る。
1.突然に
2.原形をとどめて
3.闘っている最中の気を感じさせずに
 何者かによって、西の都は壊滅し、その中にいたベジータを含む複数の戦士達も全
滅した。同時期、カメハウスからも全ての者の気が消えている。

 事態を把握するため天津飯は千里眼の能力を持つピッコロのもとへ向かう。ピッコ
ロはなぜ西の都が壊滅したのかを知っている様子。だが、天津飯には何も教えてくれ
なかった。


 同じ頃、餃子のもとに人造人間17号がやってきた。彼は天津飯を探しに、天津飯の
家にやってきたのだ。この行動も不可解であった。
1.彼は飛行機で天津飯の家にやってきた。
2.彼は天津飯がいない時間に天津飯の家にやってきた。
 本来パワーレーダーを持つ彼なら、直接天津飯のもとへ行く事ができたはずなの
に、そうはせず、家に向かい、天津飯を探すという事をやったのだ。さらに「飛行機に
乗って」である。

 17号の目的は天津飯から敵と戦える可能性を持つ悟飯や、孫悟空の場所へ連れて
行ってもらう事だった。
 とにかく、17号は餃子の案内により天津飯のもとに一旦移動する。そこには悟飯も
いる。


 天津飯はと言うと、悟飯の家に着いた頃。娘のパンと闘って敗れていた。

377 :世界は二人のために :04/02/14 03:28 ID:5EYsty6Y
 そして、天津飯がパンとの勝負を終えた後、敵がやってきた。
 敵は巨大な体を持つ人造人間の変わり種。その大きさは島ほどもあり、宙に浮いて
移動する。攻撃にはいくつかの不可解な点がある。
1.攻撃力はベジータを倒せるほどではない。
2.攻撃範囲は狭く、西の都を壊滅させるほど広範ではない。
と言った点だ。

 この敵を悟飯は倒そうとするが、天津飯はいくつかの不可解な点から敵を倒しては
ならないという。

 そこへ、17号が来て、敵を倒せと言った。
 17号は敵の正体を知っているらしいが、
1.正体と思われる男に比べて敵の能力が低い。
2.なぜ巨大化しているか定かではない。
 等の疑問点もある。とにかく、17号の考え通りだと、敵の能力は悟飯を大きく上回る
ので、今のうちに殺しておくようにとの事。




 あ・ら・す・じ  終わり。  本編に続く。

378 :Classical名無しさん :04/02/14 13:10 ID:F8RQECqo
別に煽りでもなく、何の反応もないのに書き続ける職人に感動を覚える。
感想書きたいが、読んでないから書けない。ごめん

379 :Classical名無しさん :04/02/14 13:13 ID:Wbix9NI2
みなさん連続で乙
新作や短編も来てたんだな

>>357
重力を操るってエコーズみたいなもんなのか?
何にせよ強そうだな

380 :Classical名無しさん :04/02/14 15:16 ID:5EYsty6Y
sage

381 :スタンド使いだヤムチャ :04/02/15 01:15 ID:h1OMxOb.

ヤムチャがスタンド能力を身につけて1日が過ぎた。
ヤムチャは夢の世界から目を醒ますと小川に向い顔を洗った。
綺麗な小川は魚も住んでいる。
バシャバシャとヤムチャが顔を洗うとやっとスッキリする。
ヤムチャ「ふーっ……」
ヤムチャは魚を捕まえて焚き火用の木に火をつけると魚を焼き始めた。
ヤムチャ「よし、そろそろいいな。 ところでお前は何も食べなくていいのか?」
ヤムチャはスタンドに語りかける。
ケイウ「オレハスタンドナノデ 食料ハ イラナイノダ」
ヤムチャ「スタンド?」
ケイウ「ソウダ オレノヨウナモノハ スタンドト イウ」
焼けた魚をもぐもぐと食べるヤムチャ。
ヤムチャ「ふーん…… ところで俺達の他に似たような能力を持つ奴はいるのか?」
ケイウ「ワカラナイ ガ イツカ カナラズ デアウダロウ」
ヤムチャは魚を食べ終わると気合を入れた。
ヤムチャ「よし!今日はお前の能力を使って修行してみよう!」
軽く腕を振ると一つの石を掴む。
ヤムチャ「ところでお前の能力でどのくらいの重力をかけられるんだ?」
ケイウ「ソウダナ 0Gカラ300Gクライノ重力ヲ 操レルダロウ」


382 :スタンド使いだヤムチャ :04/02/15 01:16 ID:h1OMxOb.

ぽんぽんと石を手の上で転がす。
ヤムチャ「300Gか…… よし、ちょいとこの石に重力をかけてくれ!」
ケイウは手の平を上に向けて顔を振った。
ケイウ「直接物質ヲ 重クスルコトハ デキネーヨ」
ヤムチャは驚いて突っ込みを入れる。
ヤムチャ「な、なんだって!? 物体は重くできないのか!?」
ケイウ「重クデキルノハ 『指定』シタ『場所』ノミダ ハッハッ」
そう、物質でなく、場所に重力を掛けることができるのだ。
使いようによっては強力になったり、効果が無かったりする。
それがスタンド能力の恐ろしさでもある。
ケイウ「例エル ナラ オマエノ 立ッテイル 場所ヤ木ガ生エテイル場所ナドダ!ハッハ!」
笑いを飛ばしておどけるスタンド。
ヤムチャ「なるほどな…… つまり地面や空中だったら重力を設定できるのか」
ケイウ「ソウダ 物質ヲ オモクデキナイノハ 仕方ノナイ コトダ ウン キットソウダ」
得意な一面もあれば不得意な一面もある。
それがスタンドであるがそれを必死にアピールしているようにも感じる。
さすがはヤムチャのスタンドといったところか。
ヤムチャ「とういうことは…」
ヤムチャは何かを思いついたようだ。
自分が今着ている胴着の重さをもっと重くできればさらによい修行になるのでは?


383 :スタンド使いだヤムチャ :04/02/15 01:16 ID:h1OMxOb.

ヤムチャ「俺の周り、半径10mを重くすることはできるんだな?」
ケイウ「ソウダ タダシ オマエモ オモクナルゼ!」
ヤムチャ「それが狙いなんだよ、早速重力10Gでやってくれ!」
ケイウ「イイノカ? シヌゾ」
ヤムチャ「やってみなくちゃわから…… ごばっ!」
ズドンッ!と思いっきり鈍い音を出してぶっ倒れるヤムチャ。
ヤムチャ「た……たんま……解除……」
ケイウ「解除スルゼ」
ゲホゲホとむせながら立ち上がるヤムチャ。
どうやら10Gの重力はヘタレにはそうとうキツイようだった。
ヤムチャ「くそ! 5Gだ! 5Gくらいなら平気なはずだ!」
ケイウ「5Gダナ! 俺モ ソノクライガ イイトオモウゼ!」
ドン!っと5Gの重力がヤムチャに襲いかかる。
ヤムチャ「グッ……! だ、だがこの程度なら…… なんとか立てるぞ……」
強気になりながらも今にもぶっ倒れそうなヤムチャ。
やはりヤムチャには5Gでもかなりキツイようだ。
ドスッ ドスッ と音を立てながら歩くヤムチャ。
ヤムチャ「く、くそ…… だけどこれはいい修行になりそうだぜ……」
ケイウ「無理シナイ ホウガ イインジャナイノカ……?」
スタンド自身にもGが掛っているので辛そうだ。
しかしヤムチャはひいひい言いながら体を動かす。
ヤムチャ「な、なんの…… 悟空だって辛い修行をしてるんだ…… 俺だって!」
事実、悟空は界王星で10Gの重量の元で修行をしている。
ヤムチャは過去のように無残な結果に終わらせたくないと思っているようだ。
ヤムチャ「今度こそ…… 活躍してみせるぜ……!」
汗を垂らしながら5倍の重力に苦しむヤムチャ。
5倍といえど一般人なら立つことも不可能なレベルだ。
ヤムチャ「この重力を克服してみせるぜ…… そうすればサイヤ人を倒せるかもしれん」
ケイウ「ハヤク 克服シテクレ 重クテ シカタネーゼ」


384 :スタンド使いだヤムチャ :04/02/15 01:17 ID:h1OMxOb.
時は過ぎ、夕方になる。
上空ではカラスの群れが飛び交っている。
疲れきったヤムチャはその場にヘタリ込む。
ヤムチャ「ハァ…ハァ… き、きついぜ……」
5倍の重力はかなり辛いようだ。
ヤムチャ「今日はここまでだな…… 解除してくれ」
ケイウ「ワカッタ」
ヤムチャがそういうと5倍の重力空間が解除された。
スウッと体が軽くなるヤムチャ。
ヤムチャ「ふう、しかし5倍の重力がここまで辛いものとはな……」
ヤムチャの頭の中にふと考えが浮かぶ。
ヤムチャ「まてよ、これを利用すればサイヤ人も簡単に倒せるんじゃないか…?」
5倍の重力でさえこの辛さ。
300倍の重力なら体が潰れるくらいの重圧がかかるはず。
常人なら簡単にペシャンコだろう。
ヤムチャ「そうか、使い方に気を付ければ敵を圧倒できる……!」
ヤムチャの頭の中に希望の文字が浮かぶ。
勝てる。 この重力を操るスタンドさえあれば。
ケイウ「ソウダロウナ ダケド ユダンスルト シヌゼ」
スタンドに痛いところをつかれる。
ヤムチャ「わ、わかってるさ…… 修行は怠らないぜ!」
今度の戦いは本当に辛いものとなる。
ヘタをすれば簡単に命を落とす可能性だってある。
ヤムチャ「今度こそ活躍してみせるさ…… 死にたくはないからな……」
サイヤ人が攻めてくるまであとわずか。
果たしてヤムチャは5倍の重力を克服できるであろうか。
<つづく>

385 :Classical名無しさん :04/02/15 18:43 ID:Wbix9NI2
ビッグバン乙

386 :Classical名無しさん :04/02/15 18:54 ID:aj6U1OrQ
ヤムチャが1人で特訓にはげむ

チンピラ登場

かめはめ波

チンピラびびって逃げる

勝利

こんなんでいいよ

387 :Classical名無しさん :04/02/15 22:35 ID:5J9SLIjE
気を悪くしたらすまん。少し話題が早いのを承知で敢えて書く。
このスレ終了後、漫画板のどこかに移転というのが既成事実みたいだけど、
辞めた方が良いと思う。絶対にここのままが安全と思う。

他スレの名を出して恐縮だけど、3名ほどの悪質な粘着荒らしのせいで
バキスレが潰れそうだ。職人が続々と作品を投げている状況を見ると、
今度ばかりはもう駄目かとも思う。本当に残念だけど。
もし2ヵ月後に漫画テリトリに復活すると、この3人にエサにされるのが
ほぼ確実だろう。杞憂ならいいんだけど、恐らく間違い無い。

幸い、ヤムスレは職人が数人連載している状況なので、潰れる事は絶対無い。
正直過疎化していると思うけど、職人がいなくなったらSS主体のスレは終わり。
向こうにいけば本当に潰されかねん。かつての哀戦士作者氏みたいに。

余計なお世話だと思うけど、敢えて書いた。スレ汚しご容赦。
でも大好きなスレが2つも同一犯に潰されるのは、正直耐えられないからね。


388 :Classical名無しさん :04/02/15 23:14 ID:3RsFmnAs
心配してくれてありがと。

389 :Classical名無しさん :04/02/15 23:23 ID:yPinUYjU
職人の皆さん方乙。久しぶりに覗いたら盛況ですね。喜ばしい限り。
>>387
さっき5日ぶり位にバキスレ覗いたら、何だありゃ。
ますます状況悪くなってるじゃないの。胸クソ悪くなったよ。
俺もそう思う。あんなふうになったらもう収拾がつかん。
SSスレなんて職人がいればなんとかなるんだから、
無理にリスク背負って移転する事ないんじゃないかね。

ところでID:ig8JbTdM氏は来なくなったのか?
気にしなくていいのに。



390 :Classical名無しさん :04/02/16 06:24 ID:IiewFLcE
>>スタンド
おつ。ジョジョとの融合だな。
重力っていう電磁力に比べて圧倒的に弱い能力を
活用してどうやって戦っていくのかが気になるな。

>>カリン
流れるような戦闘シーンだな。
決着は先延ばしか。気になるな。

>>ハンター
久しぶり。ウーロンが…。
最後の行で笑った。

>>世界
天津飯がなんとなく目立ってるようでよかった。
ところで敵は17号タイプに改造されたセルか?

>>スタンド
おお、そういう使い方か。
相手に絶えず300Gをかけながら戦えばヤムチャでも勝てるかも。

>>349
マリオ

「お」


っていうかこのスレ全然大丈夫じゃん。
職人とROMがいる限り何の心配もない。
しりとり職人は今は俺一人だけだけど、やっぱりヤムスレの伝統だからな。潰すわけにいかない。
バキスレみたいにしりとり職人が増えればいいんだけどな。

391 :Classical名無しさん :04/02/16 07:35 ID:Wbix9NI2
強制IDの板に移動すれば問題ないと思うんだけどな。少年漫画板とか
まあ、どちらにせよ今はバキスレがあるから移動しない方がいいな
両スレが共倒れする危険性がある

その前にバキスレ見てきたが、いくらなんでも荒らしに構いすぎじゃないか?
だから削除依頼が通らないってことも分かってるだろうに

392 :Classical名無しさん :04/02/16 11:29 ID:TiBmBEk6
前の話になるけど・・・
「ただ今、テスト中」ってヤムチャ全く関係ないじゃん

393 :Classical名無しさん :04/02/16 13:09 ID:ea.BMly.
>>スタンド使いだヤムチャ
(・∀・)イイ!!新作ですね。期待してます

394 :Classical名無しさん :04/02/16 14:06 ID:5uBukXv6
職人さん方乙。これからもがんがって下さい。

>>387の意見は的確と思う。正直移転のリスクは大きい。
IiewFLcEみたいな狂人が暴れて、暇人が3人それに付き合えば
どんなスレでもグチャグチャになる。ここもそれで移転したはず。

削除依頼に関しては、相手が悪名高い削除海王だから、
たとえ完全スルーでもまず削除はされない。AA連投以外は多分無理。
以前他のスレで半分以上荒らしのレスだけで埋められて、
そこの住民が辛抱強くスルーして削除依頼出しても
「流して下さい」の一言で却下された。(結果スレは潰れた)
肉スレのスレ乱立でも2回削除依頼されてやっと削除されたようだし。

ま、移転論議に関しては700過ぎたあたりからまたやればいいな

395 :Classical名無しさん :04/02/16 14:08 ID:TiBmBEk6
過去スレッド7の>>468
「他漫画対決」ってチャンピオンの「無敵看板娘」が元ネタだっけ。
アレ糞漫画だし(藁
つーか作者逝け

396 :Classical名無しさん :04/02/16 14:28 ID:1g3EccWQ
一番マトモに感想書いてるのが、ID:IiewFLcEてのが笑える。
>>378の言うとおりだと思う。
SSったって、書くのに何時間とかかかるんだろうし、ここらで止めた方が無難では?
職人さん達、貴重な時間をこのスレで費やすことはない。
その分、遊んだり、仕事したり、勉強したり、他のスレ行ったり、睡眠取ったりしたほうが、絶対良い人生送れる。

397 :Classical名無しさん :04/02/17 02:02 ID:3RsFmnAs
煽りなしに>>396に同意。
まじめな話、書いてて疲れるし、精神やんでくることがあるのは事実。
それでも、時々書いてしまうのは、俺自身どこかおかしくなっているからだろうか。
ともかく、いつか終わりが来ないと、永遠に同じことを繰り返す気がする。


別に、悪い意味で言うわけじゃない。物事には区切りをつけたほうがいいと思う。
まぁ、有終の美を飾る何かがほしい事は事実だが、ともかくも永遠に書き続けるのは
疲れるので区切りをくれ・・・って・・・俺が頼むことじゃないんだけどな。

398 :Classical名無しさん :04/02/17 12:20 ID:ZyMblrRU
全ては書き手が決めること。
書きたければ書けば良し、嫌なら止めれば良し。
住民としては続けて欲しいがね。

399 :Classical名無しさん :04/02/17 12:29 ID:v3U6k8D2
>>398
まあ、とどのつまりそういうことだよな

職人さん期待age

400 :Classical名無しさん :04/02/17 14:21 ID:uV8GkCWs
400げーっと

401 :Classical名無しさん :04/02/17 15:18 ID:vYusqgZU
職人さん期待ったって、もはや「楽しみたい」よりも「スレを存続させたい」っていう惰性だけでしょ?
(作品が来れば、読む読まないにかかわらず、表面的にはスレが進んでいるように見える)
実際、読んでるのはID:IiewFLcEだけみたいだし。

ここらで方向転換して、ただのネタスレに戻らないか?
もうSSスレとしては限界に達したと思う。

402 :Classical名無しさん :04/02/17 15:46 ID:5rNepCg2
>>401
みんな、もう読んでいないのかなぁ…。
感想がなかなかつかないのはもう何スレにもわたっているものだし。
まぁ、多くの人が読んでいない状況ならばどうにもならないけれど
作者が楽しんで書いているなら、それはそれでいいと思うのですけれどね。

もし、読者も作者も楽しむというのなら前スレ最後にあった、
一行リレーなんかも導入してみたらいかがでしょうか。



403 :Classical名無しさん :04/02/17 15:56 ID:vYusqgZU
>>402
少なくとも、最近の「作品だけずっと羅列」状態は異常でしょう。
病的さんだって、感想がつくのはやっぱり嬉しいって言ってたし。
「楽しんで書く」ってのも「誰かが読んでいる」という前提条件がないと成り立たない。

リレー小説には賛成。
前スレでも、それなりに繁盛していたようだったし。
きちんとしたルールを設定すれば、なかなかのモノにはなるんじゃないでしょうか。

404 :名無しってことで :04/02/17 16:21 ID:5rNepCg2
>>402
そうですね。感想はなくてもいい、って言う人も中にはいるようですが、
誰かが読んでいるってアクションがないと、作者の意気込みは減るでしょうね。
で、頑張って書いてれば、いつか何か……と思っている作者さんもおられるかも
(自分がそうだったから…)。
とりあえず、私は小刻みに読むのは苦手なので、まとめて読ませていただいております。
だから、頻繁にレスはできませんが、稚拙な感想をたまには書きたいと思います。
まあ方向転換をはかるのも一つの手だと思いますが。

405 :Classical名無しさん :04/02/17 16:37 ID:v3U6k8D2
小説以外でも絵や漫画をうpしてくれる人がいると
いいんだけどな。
そうすればスレの幅も広がると思うんだが
いかんせん絵は得手不得手があるから厳しいか。

406 :Classical名無しさん :04/02/17 16:45 ID:ZbdwgCAc
>>396
>その分、遊んだり、仕事したり、勉強したり、他のスレ行ったり、睡眠取ったりしたほうが、絶対良い人生送れる。

自分の人生に於いて何に価値を見出すかで違ってくると思うけど。
無駄だと思っても別の人にとっては楽しいかもしれないし

407 :Classical名無しさん :04/02/17 17:29 ID:v.kStfNI
ttp://www.42ch.net/UploaderAnime/source/1077004356.jpg

408 :Classical名無しさん :04/02/17 21:32 ID:2leyxa0Y
おいおい・・・
リレー小説なんか始めたらしりとりのこと言えなくなるぞ

409 :オンドゥルルラギッタンディスカー!! :04/02/17 23:05 ID:v3U6k8D2
ドゥッデオギドワザオ゙ヴィゼデャヅ!

  人    a a
(;0w0)つ(~ж~)

ナンデャヅダ!カベバベバオ゙バベカエスドゥバ!

   人     a a
’:;.(0w0(○三(~ж~)


ttp://undina.hp.infoseek.co.jp/flash/ondul_tools.html

410 :Classical名無しさん :04/02/17 23:39 ID:v.kStfNI
ttp://www.42ch.net/UploaderAnime/source/1076524044.jpg

411 :Classical名無しさん :04/02/18 23:14 ID:v3U6k8D2
感想レスが少ないのはクラウンが強制IDの上に
一部の環境じゃ一生IDが変わらないからって
こともあるかもな

まあ、そのおかげで荒らしの人数も特定できたんだけどね

412 :Classical名無しさん :04/02/18 23:21 ID:v3U6k8D2
それと、保管庫が改装されたみたいだな
何やら黒くなってるぞ

413 :Classical名無しさん :04/02/18 23:42 ID:G0ApD9RU
保管庫リニューアルしてますね。
病的さん、お疲れ様です。

414 :Classical名無しさん :04/02/20 08:13 ID:Ai6yXfg2
1年ぶりくらいにヤムチャスレに来ました。
もうなくてるっと思ってただけに懐かしいです。

しかもヤムチャ最強への道が作者さんは違えど完結してるのにびっくりしますた。
改めて最初から最後まで読んじゃいました。偽作者さんもおもしろかった。
本物の作者さんの方は当時死ぬほど感想書いたから偽作者さんの方の感想をば。
ちょっと本物の作者さんに比べるとネタに走りすぎという気もしましたが、
個々のネタそれぞれおもしろくて、なにより最後の終わらせ方がすごいうまかった。
隻腕ヤムチャ、ベジータの魂を受け継いだヤムチャ、ナッパのパンツで鍛えられたヤムチャ
ヤムチャの壁を越えた3人のヤムチャがDBの効力が切れることによって
また元の1人になって・・・感動しますた。
ラストのあだち充風に結果だけわかるってのも俺としては想像力が掻き立てられてよかった。
「これ、ラスト終わらせられるのかな?」と当時から懸念してただけにすっきりしました。

いきなり出てきて長文すみません。またちょくちょく新作を読みに来ます。

415 :Classical名無しさん :04/02/20 16:08 ID:v3U6k8D2
>>414
まさかクラウンで再開することになろうとは思っても
みなかっただろうな

416 :Classical名無しさん :04/02/20 21:10 ID:yPinUYjU
>>414
ものすごい偶然だなwま、いいや。お帰り。

>>397
そんな人に区切りを求めるような精神力じゃ、
ヤムスレ終わっても何かに依存するだけだと思うよ。がんがれ。

417 :Classical名無しさん :04/02/20 21:39 ID:5rNepCg2
>>やむちゃりりん
こういう短編ギャグものっていいです。笑いました。
特にレスごとの最後のつけたしみたいなの。

>>人であるために
ダンは途中まで17号だとおもってました。ダークだから受け入れない人もいるかもしれないけど
僕はなかなか面白かったです。

>>カリン南北戦争
設定変更ものは個人的にあまりすきではないのですが、これは結構面白いです。
もうちょっと伏線あるといいかも?
続き期待してます。

>>世界は二人のために
ギャグかと思ったけど、違うんですかねw
推理っぽくて面白い、ってかマジで続き気になるんで続けてください、できれば。

>>ウーロンとピッコロ大魔王
やむちゃりりん同様、こういう短編ギャグ好き。
ウーロンを普通に犠牲にするヤムチャ…。

>>スタンド
どういう展開になっていくんだろ…。

いい新作はたくさん来たけど…本当に続いて欲しいところです。


418 :Classical名無しさん :04/02/20 22:29 ID:gBKlwF4w
一通り読ませてもらいましたけど、ヤムチャ以外には
バクテリアンとギランの活躍に期待です。

419 :ライバル :04/02/20 23:27 ID:5rNepCg2

「どういうつもりだ?ヤムチャ」
ヤムチャの前に立つ三つ目のハゲは現れるなり言い放った。
ここは西の都からかなり離れた荒野。ヤムチャは目の前の男…天津飯にいきなり手紙で呼び出されたのだった。
ノートの切れ端のような無愛想な手紙には『会いたい』とだけしか書かれていなかった。
出した天津飯本人も気づいたか、あとで場所と日時と名前を書いた手紙がまた投函されていたが…。
「はぁ…?
…おまえこそどういうつもりだ?もう二度と会わないとか言ってオレを呼び出すなんて」
『久しぶりだな』の一言すらなく、いきなりのわけのわからない問いに困惑気味のヤムチャ。
飲みに行こうだなんて誘う奴でもないことはよくわかっているし、何より目の前の彼は明らかに殺気だっている。
「恨まれるようなことをした覚えはないんだが…。ん?さては恋の相談か…?ははぁん。
お前さんもいよいよ女性に…」
冗談で場の空気を和らげようとするヤムチャだったが…。
「ふざけるなっ!!」
「ひぃっ!!」
額に無数の血管を浮き出させて天津飯は吼えた!あまりの気迫に荒野全体の空気がビリビリ震えた。
「お前……あのときなぜ『あの力』を使わなかった!?使っていればヤツに勝てたというものを……!!」
「!? …気づいて……いたのか」
静かに天津飯を見据えるヤムチャ。


420 :Classical名無しさん :04/02/20 23:27 ID:5rNepCg2

「ふっ…。しょせん、オレは引き立て役だしな…。目立つ役柄じゃねぇよ…」
「バカな…じゃあ何か?お前、あのとき殺されて本望だったというのか…?真の力の一片も出さず…」
「…そうは言ってないさ…。だが……そういうお前も…なぜ力を隠したままだった!?」
「……やはり…気づいていたか。いや…そう思ってお前を呼び出したんだけれどな」
ニヤリと悲しげに微笑む天津飯。
「まさかお前ここでオレとその力を使って戦うつもりじゃ……。」
「そのまさかだ」
「バカよせ!!あの力は……ようだな界王さまにも絶対使うなと言われたじゃないか!!」
「お前は納得できるのか!歴史の表舞台で真の力を発揮できなかったというこの悔しさ!
おそらく悟空やピッコロ、ベジータたち…連中はオレたちがヘタレだと思ったままなんだぞ!!
クソの役にも立たない、ただの脇役だろうってな!!
あいつらだけじゃない…!やつらの取り巻きですら…オレたちをバカにしているに決まっている!!」
「天津飯…お前……。」
「ヤムチャよ……。あの恐ろしいと言われていた魔人ブウの気…。一度でも凄いと思ったことがあるか?」
「………。」
「ふふん。答えはオレと同じだろ?
いわば……オレたちはすぐにでも宇宙1になれるのだ!!…あの力を使えば!!」
「オレには興味がないね……」
「なにっ!?」
「しかし……お前を止めるためになら使おう!あの力を!!」
「その気になったようだな!!勝負だっ!ヤムチャ!!」


421 :Classical名無しさん :04/02/21 02:18 ID:IiewFLcE
>>ライバル
やべー超気になる。
単純なパワーじゃないだろうけど。
特殊能力か?

>>390
おしり

「り」

422 :Classical名無しさん :04/02/21 11:11 ID:sFnoDA2o
>「ヤムチャよ……。あの恐ろしいと言われていた魔人ブウの気…。一度でも凄いと思ったことがあるか?」
「………。」
「ふふん。答えはオレと同じだろ?
いわば……オレたちはすぐにでも宇宙1になれるのだ!!…あの力を使えば!!」

         ナ ゝ   ナ ゝ /    十_"    ー;=‐         |! |!   
          cト    cト /^、_ノ  | 、.__ つ  (.__    ̄ ̄ ̄ ̄   ・ ・ 

     / ミ:::,..::- 、::;;;ミミミ彡)             ./´.: .:: ~:. :.`゙ー=,
    !'"  ミ:::/   u`ヽ--、'k.、  ,..-一、,.‐--、,,_   i '.: .: ,,..,.,..,.. ドヾ   __,,,,...::-一=、
    i. ミ::/ ゙゙゙''ヽ、  u   iミ;!,.'";: .: .: .: .:. :: ド;'.  i _,.ァ='-ノノi!_、i    /.: .: :   :. :.ミ
  /',、ヾ ! u ,'"´r。`ヽ、_ :. _,,iミi ''  彡_イィiレヾi゙`  iヘi ゙--゚,..` t_;7!   .i .: ,.=-、ソiヾ、.,ヾ
  ゙i 'ヘ i:┘  ゙ー---.,,  ゙i''f..i ,.i.-./r'"r。ヾ、ィ;、゙!   ゝ. u .,.-、.,.ゞ. i   .r、:i‐i' ( ;) i-i;"゙i'
   .! ゙ヾ  u    "   .:ヤ''〈ヘォi u ̄,._ ト‐-!   ,,.ィ''ヾ ド--、 〉丿   ゞ_ u゙ー=、'.冫ィ
  _,__7‐'i     ,.:-‐-、.´/ .i,゙F'i   /__.゙ラ' ,..j_,,ィ'" i. .:ヾ.==-'/  _,,../i' .、(ー-7 ノ
;'";;;゙i.  i.    /`==‐-/  .ノ: i. \ ゙、__././  ゙、  :i. ゙' .:::`゙T´ i`ー'-、;,.  ゙、 ::゙ーr-'_´
;;;;;;;;;;゙i.  ,;\  ゙、-- 、.:/ /;,: : :゙i :. ;,,`ーr'´、.__   ゙、  .i.-、 ,.-i: .i   ゙i ;,  ゙、;::::i  ';,ー、
;;;;;;;;;;;;゙i. , ; ;;\  ゙二ニ'./: : : ;,: : :゙ト、 ;;::i: : :;,: :.ヽ  ゙、 .:i.   i :i    ゙i ;,  ゙、ノ  ;'  :i

423 :Classical名無しさん :04/02/23 12:39 ID:sFnoDA2o
torinokaraage

424 :Classical名無しさん :04/02/23 13:13 ID:EVYlZbas
憂愁のヤムチャって完結なんじゃ?

425 :哀・戦士 :04/02/24 16:50 ID:9NTZYfmg
前回までの簡単なあらすじ

サイヤ人軍団をしりぞけたヤムチャ達。だが、その前にさらに強大な敵が立ちはだかる。
宇宙の帝王フリーザ。サイヤ人最強の戦士、バーダックも敗退。
ヤムチャ達はフリーザ軍に攻め込む。
フリーザ軍の尖兵、ギニュー特戦隊を倒す事に成功するも
フリーザの圧倒的な力に、孫悟空が瀕死の重傷を負い、ヤムチャは殺される。
これまでか・・とその時。突然ヤムチャが復活。額にMの紋章のようなものを
浮かび上がらせたヤムチャは、とてつもない戦闘力を発揮し、フリーザを圧倒する。
しかし、その力も長くは持たず。衰えていくヤムチャをフリーザは捕獲する。
フリーザは微笑む。こんなにはやく、魔の力を持った者を見つけ出せるとは・・と。

一方なんとかフリーザから逃れる事の出来た悟空達に新たな敵が現れる。
ドクターゲロ率いる人造人間達だ。一般市民を次々と殺害していく彼ら。
クリリン達と、人造人間の戦いは決着がつかなかった。だがクリリンの胴着の
ポケットの中には、人造人間から託されたと思われる一本のビデオテープが。

フリーザにとらわれたヤムチャは、洗脳処理をほどこされていた。
ヤムチャの隠された力。それを求めていたフリーザは、自分のしもべとして
ヤムチャを活用しようとしていた。
Mの紋章を自由自在に操れるようになっていくヤムチャ。そして心も次第にフリーザの元へ。
フリーザはヤムチャに命ずる。かつての仲間。悟空達を殺せと。

ヤムチャ、フリーザ、人造人間、悟空達。そしてピッコロとの決着をつけに
行った神様の行方は・・・?

ではつづき↓

426 :哀・戦士 :04/02/24 16:52 ID:9NTZYfmg
<36話>
人造人間達との戦いの後、18号からクリリンに託された一本のビデオテープ。
地上へ降り、ビデオデッキにテープを差し込むクリリン達。
テープには恐るべきドクターゲロの人類補完計画が記されていた。
テープには、ドクターゲロの研究室が写されていた。撮影しているのは恐らく18号だろう。
ゲロの留守を狙って、撮影したに違いない。ゲロの計画を打ち砕いてくれる強者に渡すために。
研究所の中心部には、巨大な円柱型の水槽が。様々な機器が装着されており、何かを培養する装置のように見える。
水槽内には、小さなセミのような生物が浮いていた。これはなんだ・・・。人間・・?昆虫・・・?
18号はその生物を指差しながら説明する。この生物の名はセル。ドクターゲロが生み出した
史上最悪の生物・・。ドクターゲロが、約20年かけて原型を作り出した化け物・・。
20年前、地球に落着した例の隕石を調査してる時のこと。ゲロは落着現場である細胞を発見する。
あたりにいる小さな虫等の生体エネルギーを吸って、少しずつ大きくなっていくその細胞。
姿形はまるでアメーバのようだった。およそ生物とは言えない形だったが、意志をもつのか。
あるいは本能のままに行動しているのか・・。延々と捕食活動を繰り返し、巨大になっていく。
ゲロはひらめく。この細胞を利用し、生体エキスを吸うことによって延々と強大な力を増幅することの
できる生物を作り出せたら・・。そしてその際の餌は人間。低俗な一般市民どものエキスを
吸い取る事によって、無駄な人口を減らし、強大な神を作ることが出来る。一石二鳥。
それから20年。ゲロはようやく「セル」の原型を作り出す事に成功する。後は人間の生体エキスを
集めるだけ。

427 :哀・戦士 :04/02/24 16:53 ID:9NTZYfmg
そこでゲロは生体エキスを集める兵を製造する。それが17号、18号の2体だ。
最強の人造人間達は、最強の生物を作り出すために人間を駆逐しはじめた。殺した人間の生命力を
拳から吸い取り、それをセルの入っている水槽へと注入する。その作業が行われるごとに
セルの大きさは巨大になっていき、そして力も増していくのだ。だが二人の人造人間は知ってしまった。
最強の生物を作る計画に必要な人間・・。その中に自分達二人も入っているということを。
セルの完全体が完成するためには、2体の人造人間のエキスも必要だった。ゲロは自分の野望のために
18号達に人殺しをさせ、あげくの果てに殺してしまおうと考えていたのだ。元々ゲロに誘拐され
勝手に改造された17、18号の二人はゲロに不信感を抱いていた。二人はセルを作り出すために
ゲロに協力していると見せかけ、裏ではゲロを倒す計画を練っていた。だが、二人にはあるプログラムが
組み込まれていた。



428 :哀・戦士 :04/02/24 16:55 ID:9NTZYfmg
ゲロに対する反逆行為を禁ずるプログラムである。そのプログラムが脳内にある限り、二人はゲロを
攻撃することは出来ない。むろん、水槽内の不完全なセルを破壊することも不可能である。
もっともそのプログラムも不完全なもので、二人に反逆行動を封じることは成功するも
思考回路までは支配することが出来ていなかった。つまり、二人は反逆行動は出来なくとも
策を練ることは可能なのだ。
テープはこんな18号の言葉で綴られていた。私達の代わりに、ゲロの野望を打ち砕いてくれる
方々、人類のため地球のためにどうか立ち上がってください・・。その時、私達はあなた方の敵となって
立ちはだかる事になります。その時は、容赦なく破壊してください。それが、私達の望みなのです・・・。
テープは約20分程で終了した。内容を確認した者達の反応は様々だった。
よく理解出来なかった者、また敵が増えるのか・・・と落胆の表情を見せる者。
そして惚れた女の悲しい過去、現在の悲惨な状況に怒りと憎しみを覚える者・・。そう、クリリンである。
18号に一目ぼれしていた彼は、ゲロに対する怒りを抑えるのに必死だった。
わずかな気のみだれに気づいた悟空が、クリリンに話しかける。
 「よ、よくわかんねえけどさ、まあ落ち着けよクリリン。オラ達でなんとかしてやれるだろうからよ」
いつものあっけらかんとした感じでクリリンをなだめ、肩をポンと叩く悟空。しかしクリリンはその手を
払いのけ、一人立ち上がる。

429 :哀・戦士 :04/02/24 16:56 ID:9NTZYfmg
「皆は手を出すな。ここは俺一人で片付けてみせる。18号から直接テープを託されたのは俺だ。
 俺一人でやらなくちゃいけないんだ」
 「お・・・おいおい。あの人造人間二人の力をお前も見ただろ?自分達が望んでいないとはいえ
 あの二人にはゲロを守るというプログラムを組み込まれているはず。どうするつもりだ?」
 「関係ないね。それでもオレはやる。そして18号を普通の女の子に戻してあげるんだ!」
恋心に乗せられて、一人先走るクリリンとそれを必死でなだめる天津飯達。
展開にうまくついていけない悟空が、クリリンをからかい、天津飯が逆効果だろ!と悟空を突っ込み
そんな3人をボーっとみつめる餃子。その場はしばらくなごやかな雰囲気に包まれた。
だがそんな貴重な時間を切り裂く、刺客が接近する。接近する敵の気に気づいた悟空達。
テープを見るために勝手に借りていた民家を急ぎ後にし、神の宮殿へと戻る。
当然追ってくる刺客の気。弱弱しく感じられるが、暴走する力を必死に押さえ込んでいるような・・
そんな不気味な感じの気。しかし、少し懐かしい感じの気。悟空達はとまどいながらもある疑問を
感じ始めた。この気は・・・敵じゃない・・・。この気は、俺達の仲間・・・。でも悪意を感じる。
まさか、あの人がそんな・・・。
神の宮殿へと到着した悟空達。到着と同じに戦闘態勢を整える。気はもうそこまでせまっていた。
「ヤムチャ・・・」
悟空がふとつぶやく。ヤムチャの気だ・・。クリリン達も、その言葉にはっとする。
そうだ・・。ヤムチャさんの気だ・・。戻ってきた・・。生きていてくれた・・・。
神の宮殿に颯爽と現れた二つの影。迫り来る謎の気の正体だ。二つの影の一つ・・。
構えをとる悟空達の目の前へと降り立つ。
風で揺れる長髪・・・。青龍刀。樂の文字の胴着・・・。ヤムチャ復活・・・!?


430 :哀・戦士 :04/02/24 16:58 ID:9NTZYfmg
今までごめん皆さん。
書きたいことはいろいろあるが、ここではやめときます。
まとめサイトの掲示板にでも書いときます。とりあえず、完結させようと思います。

いろいろ伏線とか消化する予定なので、よくわからなかったら
できれば以前の内容を見てもらえればうれしいです。暇な時でいいので・・・

431 :Classical名無しさん :04/02/24 17:14 ID:sFnoDA2o
哀戦士キタ━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━!!!

ヤムチャが亀から色々もらうとこまでは覚えてるんだが、
ほとんど忘れちまったな

四部の初めから読み直すか。
ttp://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/aiindex.html

432 :カリン南北戦争 :04/02/25 22:44 ID:au/2d8ec
>>362
 砦は制圧された。頂上に備えてあったドドン王国の国旗も、兵隊達によって燃やされた。
奪われたパパイヤ砦が、ようやくカメハ王国の手に戻ったのである。勝ち戦ではあったが、
やはり嬉しいものだ。砦周辺は、一挙に歓喜のムードに包まれる。
 手を取り合い、互いに祝福し合う兵士達。だがそんな中、ヤムチャとプーアル、他数名
のウルフファングの戦士は曇った顔をしていた。
「ヤムチャ様…」
「プーアル、すまない。勝負を申し込んで、劣勢になって……しかも逃がしちまった」
「いえ………」
 暗い雰囲気の中、近付いて来る二つの影。将軍クリリンと、褐色の肌をした男。
「よぉ、ヤムチャさん」
「何の用だ?」
「自信たっぷりだったわりには、天津飯を逃がしたそうじゃないか。根拠のない自信ほど、
役に立たない物はないっていう良い例だね、ハッハッハ」
 やり取りを聞いていた、側にいたウルフファングの一戦士。ヤムチャを馬鹿にする発言
に黙っていられず、クリリンに突っ掛かる。
「おいコラ! ヤムチャさんを侮辱したら、タダじゃ………!?」
 慣れた手付きで、クリリンは戦士の手を捻り曲げた。骨が折れるか、折れないか、ギリ
ギリの線。大の男らしからぬ、甲高い悲鳴が上がる。
「ひいいぃぃぃっ…!」
「ふん、調子に乗るからだ」
 手を放し、クリリンが話を続ける。
「この方はナム将軍だ。捕虜として、地下室に囚われているところを救出されたのだ」
 横にいる、褐色の肌をした男の正体。かつてパパイヤ砦に陣取り、ドドン軍に敗れたナ
ムだった。やつれた様子もなく、丁重な扱いを受けていたようである。
「その人がどうしたんだよ?」
 クリリンは一瞬ニヤリと笑うと、更に話を続けた。

433 :カリン南北戦争 :04/02/25 22:45 ID:au/2d8ec
「当分の間は、この砦を拠点に戦いを進めていく事になる。進軍するにしても、防衛する
にしてもね…。だが、キミ達はもういらない」
「はぁ?」
「窮地に立たされていた頃はともかく、戦力的にも整った今ならば、もう盗賊達の力を借
りる事はないんだ。軍律もろくに守れぬ奴らなど、これからは足手まといなのさ」
「て、てめぇ…!」
「砦の守将は、このナム将軍だ。彼はキミ達の駐屯には強く反対しているんだよ…」
 クリリンが顎で促すような仕草を取ると、ナムも首を縦に振った。砦では、ウルフファ
ングを受け入れる事は出来ない。数々の活躍にもかかわらず。
「そういう訳だ。後は我々に任せ、あの荒野へ戻りたまえ…」
 突然のお払い箱告知、天津飯との決着、ヤムチャには納得出来ない点が多々ある。はい
そうですか、と事情を呑み込む道理などあるワケがない。クリリンを睨み付けながら、ヤ
ムチャは言い放った。
「だったら勝手にやらせてもらうぜ…!」
 決定的な亀裂が生じた。もはや修復は不可能だろう。踵を返し、部下達と共に砦を去っ
て行く。哀愁漂う狼達の背中を、クリリンは愉悦の隠し切れない笑みで眺めていた。

 首都ドンパ。ドドン王国が誇る煌びやかな都市。鶴仙王が君臨し、城下町に住む者達に
は、生涯の富と栄光が保障されている。その代わり、他の地域では貧しい生活が強いられ
ている。明らかに高すぎる年貢、徹底した力による統治。地方から吸い取り、ドンパにば
ら撒くという確固たる図式が成立しているのだ。
 都市中央に君臨する、雄大な居城。ここへ一人の男が現れた。砦を奪回された若き司令
官、天津飯その人である。兵達は全てを察しているかのように、手順良く天津飯を迎え入
れた。
「お待ちしておりました、司令官。陛下と餃子様は、王の間でお待ちしております」

434 :カリン南北戦争 :04/02/25 22:45 ID:au/2d8ec
 豪華絢爛な城内。あらゆる弱者から搾り取ったであろう財が、惜しみなく使われている。
だが、天津飯はそれらには目もくれない。彼の心の中にあるのは、敗戦の屈辱、好敵手ヤ
ムチャ、そして一抹の疑惑のみ。
「天津飯、入ります」
 必要以上に装飾された扉を開くと、これまでを遥かに上回る豪勢な部屋が待っていた。
玉座にはサングラスをかけた老人、隣には白い顔をした子供、鶴仙王と餃子がいる。
「天、よく戻ってきた」
「ご苦労だったな」
「砦は再び敵の手に落ちました…。もはや弁解する余地もありません……」
 死をも覚悟した天津飯の表情。しかし、二人の反応は意外なものだった。
「そう気を落とすな。全て計算通りなんじゃよ…パパイヤ砦を落とされる事もな………」
「えっ!?」
 驚いたものの、彼には思い当たる節があった。一抹の疑惑、援軍要請へ一度も反応がな
かった事実。事実の裏にも、また事実は存在する。これから天津飯は、その大原則を思い
知るはめになるのだ。
「援軍の件じゃろう?」
「は、はい…」
「突如現れ、我が軍に多大な被害を出したウルフファング。計り知れぬその戦力、迂闊に
兵を出す事など出来なかったのじゃよ」
「そうだったのですか…。ならば、せめてその旨を報せて下さっても…」
「そうはいかん。彼らの全貌を知る必要が、どうしてもあったのじゃよ」
「え………」
「教えてくれるな、天津飯? 貴様が見た、貴様が感じた、奴らの全てを……!」
 ドドン軍には、まだまだ数多くの軍隊が温存してある。天津飯は気づいたのだ。自分達
が、後身の土台を固めるための捨て駒に過ぎなかったという事を。

435 :カリン南北戦争 :04/02/25 22:47 ID:au/2d8ec
哀・戦士さん、復活おめでとうございます。
そして、いよいよ花粉の季節…。

つづく

436 :Classical名無しさん :04/02/25 23:11 ID:ooUmE9Pg
こんなネタはダメ?

クリリンの死で超サイヤ人化する悟空
そして、ヤムチャと悟飯は悟空の帰りを信じ宇宙船へ戻る
悟空とフリーザの激闘が始まる
悟飯とピッコロを宇宙船に乗せる、しかし・・・
「どうしたんですか?ヤムチャさん」
ヤムチャはピッコロが生き返ったことにより、地球のドラゴンボールが復活した事を知った
ヤムチャの頭の中に嫌な予感が走った
「悟飯、俺は少し様子を見てくる、だから宇宙船を発進させてくれ!」
「あ!ヤムチャさん!」
ヤムチャは飛び立っていった

そして、界王神の考え通りナメック星の人々が復活する
当たり前のようにフリーザもポルンガの存在に気づく
願いを叶えようとするフリーザ
フリーザを悟空が追う
そして、フリーザがデンデの存在を知る
「ちぃ、願いをかなえられてたまるか!」
フリーザの指先から光線が走る!
ズドン!
光線が貫いたのはデンデではなくヤムチャであった・・・

437 :Classical名無しさん :04/02/25 23:12 ID:ooUmE9Pg
「ヤ、ヤムチャさぁぁぁん!!」
「デ、デンデ、願いを・・・早く!」
「ええい、ゴミの分際で、この俺に歯向かうだと!ふざけやがって!」
ヤムチャがフリーザへ突進していく
そしてフリーザはヤムチャの身体を貫いた
「さあ、最後の願いは何だ?」
「悟空さんとこの人意外を…」
「この俺を!」
「やらせん!」
ヤムチャの手に光ができる
「は、離せ!俺の願いが!!」
「か、め・・・は、め・・・は!!」
フリーザの顔にヤムチャ、渾身のかめはめ波が炸裂した
そして、ヤムチャは息絶えた
そこへ、悟空も到着した
「ヤ、ヤムチャ!」
「よ、よくもこの俺の望みを・・・許さんぞ、貴様等!!」
「ヤムチャ、おめぇ、よくやった・・・安心して眠れよ、後で生き返れらせてやっから・・・」
「フン、貴様も同じようにしてやる、あの二人の地球人のようにな・・・」
「二人の地球人・・・クリリンとヤムチャの事か・・・」
「クリリンは一番の親友だった…」
「ヤムチャは一番付き合いが長いやつだった・・・」
「二人とも良い奴だった、本当に良い奴だった・・・絶対に許さねぇぞ!!フリィィィザァァァァァ!!」

438 :436 :04/02/25 23:13 ID:ooUmE9Pg
>>436
界王神ではなく界王でした・・・
すみません

439 :Classical名無しさん :04/02/26 18:45 ID:sFnoDA2o
>>436-437
フリーザ様と戦う前に、しょっぱなから
ドドリアさんに見つかってぬっ頃されそうだ

440 :Classical名無しさん :04/02/27 15:53 ID:5rNepCg2
>哀・戦士
洗脳ヤムチャVS地球戦士になるのか…!?
哀・戦士作者さんの言うことからするとクライマックスなのかな?
ここでもベジータは自信過剰で一筋縄ではいかないひねくれ者っぽいですね。
天津飯や餃子、クリリン、ナッパなど原作では戦闘から外された連中がせっかく、活躍しているので、最後までヘタレないでほしい気はします。
主を失った魔族、神コロ、フリーザ、ドクターゲロとセル……
そして魔神…とまだまだ処理されていない伏線が多いですが
どういう展開になっていくか楽しみです…と同時に
未完になってしまわないか不安でもあります。頑張ってください。
>カリン
何かどろどろした展開になってきましたね、天津飯の今後の動きが気になる。
>436
カッコイイんだか、悪いんだかw

さて、ヤムスレも何か終わりそうな雰囲気なってきました。
まぁ運命かもしれません。つーことで、一発投稿してみます。
ドラゴンボール最後の願いみたいなもんです、つまり急襲のヤムチャのパクリみたいなもんってことです
まぁくだらんネタということで。

441 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜 :04/02/27 15:54 ID:5rNepCg2
【プロローグ】

「お前らァァァーッ!!黙って聞いてればいい気になりやがって!!」
カプセルコーポレーションの庭で行われていたバーベキューパーティでヤムチャはあらん限りの怒声をあげた。
ここでは毎回毎回、ヤムチャのヘタレ話がネタになる。酒の席とあって、クリリンにブルマ、悟空や果てにはウーロンまでヤムチャを小バカにしたようなことを冗談っぽく言うのである。
大人連中がそうであるから悟天やトランクスもヤムチャを尊敬しなくなった。
いつもはヘラヘラ笑っていたヤムチャだったが、今回は我慢の限界が来たようだ。
「ヤムチャったら、何マジになってんのよ!」
「必死だな!ヤムチャ!!」
「もう〜〜。冗談ッスよ〜〜。ヤムチャさん。マジにならないで」
仲間たちが口々にヤムチャを諌める。まるでヤムチャの方が悪いように…。
「ど…どいつもこいつもオレをバカにしやがって…!
今に見てろ…!ぜ……絶対……お前らに……」
「笑わせるな。貴様に何ができるっていうんだ?」
「ちょっと!ベジータ!油を注がないでよ!!」
「…何ができるか…お前らの身をもって教えてやる!絶対にな!!」
そう捨て台詞を吐くとヤムチャは舞空術で飛び上がるとそのまま闇夜に消えた。
「なんだぁ…ヤムチャのヤツしらけるなぁ…」
あっけらかんに言う悟空。隅で飲んでいたプーアルは慌てて飛び起きると主人を追いかけた。
「プーアルも大変な主人をもっちまったなぁ。」
クリリンがその様子を見て苦笑した。


442 :Classical名無しさん :04/02/27 15:54 ID:5rNepCg2
【其之1】天津飯と餃子

荒野を荒々しい気を発しながら飛んでいる。まっすぐ。
ある人物を目指して。
「……いた!」
ヤムチャの目がその者の姿をとらえた。
精神統一しているのか…その男は巨大な岩山の上で静かに座り込んでいるようだった。
その者の背後にヤムチャは音もなく降り立つ。
「ほう。……まさかお前が」
その男は、ヤムチャに背を向けたままつぶやいた。
「久しぶりだな………天津飯」
天津飯と呼ばれた男は、ゆっくりと立ち上がるとヤムチャの方へと振り向いた。
「……今更、オレに何のようだ?」
無愛想な台詞だが、顔には明らかに笑みが浮かんでいた。
「腕は訛っていないようだな?」
「オレがか?笑わせるぜ」
「その力……試してみたくはないのか?お前がずっと目標にしていた男に通じるかどうか…」
「バカを言え。種族が違うんだ。超えられない壁ってものがある」
「それで満足なのか?」
「……オレはオレの限界が知りたいだけだ」
「嘘だな…」
「なにっ!?」
「お前は嘘をついている!試したいはずだ!己の力を!今すぐにでも!!」
「お前…しつこいぞ…。久しぶりにあったというのに…」
的を射ないヤムチャの問いにさすがの天津飯もうんざりしてきた。
「試さないか?お前の力…。ヤツらに見せ付けてやるんだ!なぁっ!オレと一緒に!」
「……つまり……悟空やベジータにバカにされたから、オレの力を借りたいって言うんだな?」
「うぐっ…お前…いつからそんなに鋭くなった…」
「図星か…。変わってないな……。
まぁいい。もうすぐ日が暮れる。…餃子も買い物から帰ってくる。…そのことも含めて積もる話でもしようじゃないか…」


443 :Classical名無しさん :04/02/27 15:54 ID:5rNepCg2

「ヒック…ヒック…ぅわぁぁぁん。天津飯よぉ。餃子よぉ。聞いてくれよぉぉ」
「はっはっはっは!!心配するな。ちゃんと聞いてるわ!」
「うるせぇ!!同じ話何度もすんじゃねぇっ!ヒック、ヒック」
ここは、かつてのヤムチャのアジトのように岩山をくりぬいて作った質素な天津飯と餃子のアジト……世界中を旅する二人には世界各地にこのような拠点が幾つかあったのである。
泣き上戸のヤムチャ、笑い上戸の天津飯、暴れ上戸の餃子の三人は夜遅くまで長々と語り合っていた。
「ヤツらてめぇらの悪口も言ってるんだぜ…。何度もおめぇらに助けられることもあったってぇのによォォ。ぅうう……」
「はっはっは。マジかよ〜〜。笑えるな!そりゃ!!」
「笑えるかよぉぉ……ぅわぁぁぁん……」
「ぁンだとぉ!?ぶっ殺してやっぞ!!」
「はっはっは。お前には無理だ。餃子。はっはっはっは」
とりとめのない話は朝方まで続いた。

ヤムチャが目を覚ますと既に太陽は真上まで昇っており、天津飯と餃子の姿は近くにはなかった。
「あー頭いてぇ……。あ…あいつらもう起きているのか……」
ヤムチャは重い頭を起こすとノソノソとアジトからはいでた。強烈な日射で荒野がまぶしく照らされ、目が痛い。
「やっとお目覚めか?」
「いい身分だな。けけけ」
アジトの前で組み手をしていた天津飯と餃子がヤムチャに声をかける。
「ふぁぁぁ〜〜おはよ……。何でそんなに元気なんだよ……」
汗だくの二人に呆れるヤムチャ。
天津飯は呼吸を整えると静かにヤムチャに言った。
「ヤムチャよ……。昨日の話だが…オレはやるぞ…。
ヤツらに……一矢を報いてやる………」
「ホ…ホントか!?」
「ボクも手伝ってやる」


444 :Classical名無しさん :04/02/27 15:55 ID:5rNepCg2

「……どこまでできるかはわからんが…悔いだけは残したくないからな。
武闘家としての悔いだけはな……。」
天津飯は青く、高く澄んだ空をみあげながら語りだした。
「……いつからだろう……悟空のヤツを追いかけなくなったのは……。
界王様の修行をはじめたときはピッコロは勿論、悟空を越える気でいた。
フッ…。
しかしオレの修行をあざ笑うかのように次々と現る強敵………
努力もバカバカしくなるうような超サイヤ人の変身につぐ変身がオレを戦いの場から遠ざけた……。
そして……いつしか……」
「天さん。ご高説のところ申し訳ないけどこいつ寝てる。たったまま」
ぐぅ……。ヤムチャの寝息が聞こえる。
ピクピクと天津飯のこめかみが動く。
「かぁっ!!」
「ひぃっ!!」
天津飯の気合でビリビリと荒野全体が震えた。このときヤムチャがチビったのは内緒だ。
「ヤムチャ!もちろんお前にも特訓してもらおう!ここで一ヶ月間、鍛えなおしだ!!」
「げーーーっ!ヤブヘビだったYO!!」
こうして……ヤムチャ、天津飯、餃子はかつての仲間たちに無謀にも決戦を挑むことになったのだが…はたして…いかなる結果になることやら?
はてさてふむー。


445 :Classical名無しさん :04/02/27 16:15 ID:SZmGLZdM
>>440
病的さんか?
明らかに哀・戦士>>>>>他作品、みたいなレスはどうかと思う。
まぁ、どうでもいいが。

>さて、ヤムスレも何か終わりそうな雰囲気なってきました。
まだ書いてる人いるのに、メチャクチャ失礼だな。
まとめサイトの功績は誰もが認めるところだが、正直失望したよ。
もう本当に終わりなんだな。ヤムスレ終われ、早く終われ。

446 :Classical名無しさん :04/02/27 16:25 ID:5rNepCg2
>>445
えー…と…なんといっていいやら。
とりあえず…。
>明らかに哀・戦士>>>>>他作品、みたいなレスはどうかと思う。
どこからそんなことが…w
哀・戦士を途中から今回アップされたところまで読んだ感想ですよ。
>まだ書いてる人いるのに、メチャクチャ失礼だな。
私の単なる感想みたいなもんです。早く終われだなんておもってませんよ。
何か終わりそうだ…と思っただけです。
まぁ書きつづけたいという人がいればスレは続くのでしょうから見守らせていただきますよ。


447 :Classical名無しさん :04/02/27 18:38 ID:APovvLVo
荒らしごときが失礼だのなんだのほざくな氏ね>445
バカはほっとくにしても廃れてるな、作品が幾つか

来てるってのに感想ほとんどないのなw<住人
それならそれでいいけども作品について何も書かね

ぇのにスレのことについては言う香具師多いのはど

ういうことよw


447:Classical名無しさん [Over 447 Thread]

このスレッドはネタが尽きました。
もう書けないので、新しいスレッドは立てないでく

ださい。

448 :Classical名無しさん :04/02/27 18:48 ID:sFnoDA2o
ヤムスレももう終わりだな・・・

449 :Classical名無しさん :04/02/27 18:49 ID:sFnoDA2o
まだだ!まだ終わらせないぞ!
ヤムスレマンセー!

450 :Classical名無しさん :04/02/27 22:49 ID:qJLhT6DI
個人的にはヤム飯が活躍する物語をキボンしてるわけだが

451 :Classical名無しさん :04/02/27 23:47 ID:vpG8SLF2
>>436->>437
小ネタ乙。
こういう小ネタからこのスレは始まったんですよね。
このスレのヤムチャって、大体へタレが功を奏して役に立ってますね。

>>カリン南北戦争
個人的に設定変更物は好きです。私のもそうですし。
かっこいいヤムチャが見られそうなので、後で最初から読んでみます。

>>ヤムチャレクイエム
お得意の、ヘタレたヤムチャが活躍する話ですね。
ヤムチャと天津飯が組む。お約束のようで、以外と少ない組み合わせ。
そしてヤム飯へとつながって・・・はいかないかな?

452 :Classical名無しさん :04/02/28 14:58 ID:DEot0wqY
415 名前:水先案名無い人 [sage] 投稿日:04/02/28 14:19 ID:r/2Fqfm7
勝手に盛り上がってるとこ悪いけど、バキスレはSS板に移転するつもりはないから。
SSだけを集めた板なんて、閉鎖的になる一方だしね。
うちのスレッドにはパオさん、VSさんなど、優秀な職人がたくさんいる。
SS板に逃げなくとも、自分達だけでやっていく自信がある。

事実、パオさんは一から組み立ててきた。
媚びることもなく、逃げることもなく、たった一人で戦ってきたんだ。
それを見ていた人間としては、職人同士が寄り添うここの光景は滑稽でしかない。

もし、SS板云々の議論がバキスレに迷惑をかけるような事があれば・・・
俺はアンタ達を絶対に許さない。


453 :Classical名無しさん :04/02/28 20:10 ID:h0f77Ocw
 闘いたくないわけじゃない。ただ恐くて恐くて仕方がないのだ。
「恐怖」の出所は、「苦痛への恐怖」じゃあない。
「負ける事」により、周囲の俺に対する評価が一変することが何より恐ろしい。
負ける、頼りにされなくなってくる。負ける、強者の目にも入らなくなってくる――。
体が震えだす、嫌な汗が噴出す。考えるだけで世界から消えそうになる。
実際、今の俺は消えたも同然だ。もうこの世界――より強いものに光が当たる世界――からは。
昔の女が俺を抱き、耳元に呟く。「あんたは、それでいい」
脳が言葉を認識した瞬間、動悸が早くなる。声にならない嗚咽が走る。目から熱い水が溢れる――。
気付いた時には、俺はもう女によがっていた。奇声をあげながら涙を止め処なく流す男。
それを胸におさめる女。その顔には常に微笑みが佇んでいた。
「弱くても良い。それが、あんたなんだから」

454 :哀・戦士 :04/02/28 21:40 ID:GOouihuo
<37話>
クールな目つきに、渋い長髪。「樂」の胴着に青龍刀。どこからどう見てもその男はヤムチャだった。
だがかつてのクールな目つきは、どす黒い悪の視線へと変わり、さらさらだった長髪も
汗でべとつき、汚らしくなっていた。明らかに、ヤムチャ。だが明らかに今までのヤムチャと違う。
「Mの紋章だ・・・」
クリリンがつぶやく。そう、突然舞い戻ったヤムチャの額にはあの「M」の紋章が浮かび上がっていたのだ。
以前は、ヤムチャが謎の力を発動する時にしか浮かび上がらなかった紋章。それがなぜ・・。
フリーザに拉致されてからの約二週間あまり・・。彼に何が起こっていたのだろうか。
そんなことはいざ知らず、仲間の帰還に喜ぶ孫悟空。上空で待機したままの、フリーザ軍と思われる
戦士の姿は気にはなったものの、たいした気は感じられない。
「ヤムチャ!心配してたんだぞー 一体今まで何やってたんだ?」
いつもの調子でヤムチャに話しかける悟空。ヤムチャ、返答せず。さすがの悟空も不信感を覚える。
「ヤムチャさん・・・ なんか、いつもと感じが変すよ・・・。せっかく戻ってきてくれた所悪いけど
 それに、仲間の前なんだから、いいかげんにその敵対心に満ちた気を抑えてもらえないですかね・・・?」
と、クリリン。彼は薄々気づいていた。目の前にいる男は、もはやかつての気さくなヤムチャではない。
何があったかはわからないが、悪に傾いてしまった様子。そして、「M」の紋章。
あの紋章を発動させたヤムチャの戦闘力を知るクリリンは、悟る。今の状況は、仲間同士の感動的な
再開とは程遠い、危険な状況だということを。


455 :哀・戦士 :04/02/28 21:40 ID:GOouihuo
「フリーザたまの命令。おまへタチを殺しニ来た」
ヤムチャ、突然口を開きかつての仲間に宣戦布告。同時に自らの戦闘力を開放。
すさまじい戦闘力は、爆煙と音速並の衝撃波を作り出し、悟空達と宮殿の建造物を吹き飛ばした。
立ち上がる悟空達に、ヤムチャは容赦なく襲い掛かる。一番手はもっとも手前にいた天津飯。
ヤムチャの突進を、両腕でガードする。しかし、ガードはいとも簡単に破られ、まわりには血しぶきが飛ぶ。
ガードした両腕がえぐられてッッ・・天津飯の両腕の大半の肉は、ヤムチャの拳によってえぐりとられていた。
我が眼を疑う天津飯。自分の腕にしか意識を集中できていない。スキだらけの頭部上空。
弓のようにしなるヤムチャの右足。猛烈な勢いのカカト落としが天津飯の脳天に直撃する。
重力が逆転したかのように、反転する天津飯の身体。そのまま顔面から宮殿の床へと落ちる
顔の半分がめり込み、ピクリとも動かない天津飯。同時にその気も途絶える。

456 :哀・戦士 :04/02/28 21:41 ID:GOouihuo
指についた血をペロっとなめ、にやりと笑うヤムチャ。残りの悟空達3人の顔を順に睨みつける。
クリリン、餃子、その戦闘力に身動きすら出来ず。餃子にいたっては、天津飯が一瞬のうちに
無残な姿に変わってしまったショックを隠しきれない様子。二人とも戦意喪失と同状態。
「二人とも手ぇだすな。ヤムチャ・・・いや、こいつはオラがなんとかする」
ヤムチャの恐るべき戦闘力を目の当たりにした悟空。自分以外の者では太刀打ちできないと悟る。
界王拳発動。真っ赤なオーラが、悟空の身体から吹き出す。死の淵からはいあがることで
戦闘力をアップさせることが出来る、サイヤ人の特性のおかげだろうか。フリーザに半殺しにされ
回復した悟空は、それ以前よりもパワーをアップさせていた。


457 :哀・戦士 :04/02/28 21:42 ID:GOouihuo
「以外と強くなってたみてえだ・・今の界王拳は五倍ってとこか・・・。ヤムチャ、覚悟しろよ
 悪いが手加減はできねえ。おめえが天津飯に手加減しなかったようにな・・・」
向かい合う悟空とヤムチャ。一見怒りに満ちているように見える悟空だったが、わずかな笑みも見える。
強い者と戦うことが出来ること・・それが一番の喜び。サイヤ人の本能がうずくのだろうか。
この戦いを、心の中では喜んでいる。そんな遺伝子を持つ男が、宮殿内にもう一人いた。
「くっく。なにやら面白いことになってるじゃないかカカロットよ」
「ベジータ・・・」
どこからともなく現れるベジータとナッパ。どうやら宮殿内で睡眠をとっていたようだ。
眠りを妨げられた二人は、かなりご機嫌斜めな様子。
「俺にやらせろカカロット。事情は知らんが、今はフリーザの手下なんだろ?こいつは。
 このヤムチャってのには借りがある。丁度いい機会だ・・・」
体中の骨をポキポキならしはじめるベジータ。やる気満々である。ちぇ・・と舌打ちをする悟空。
そんな二人に対して、同時にかかってきてもいいぞ・・と言わんばかりに、指で挑発するヤムチャ。
ベジータの頭の毛細血管が、三本ほどぶちきれた。眉間にしわをよせ、 一歩前へ出る。
「ナッパ、貴様は引っ込んでいろ。貴様がかなう相手ではな・・・グォッ!」
ナッパの身を案じたベジータ。その身体は一瞬にして吹き飛ばされる。油断大敵とはこのことである。
怒りに我を失ったベジータのガラアキのどてっぱらに、ヤムチャの正拳が突き刺さる。
スピード、パワー、技の切れ。全てにおいて文句なしの見事な突き。間近で見ていた悟空は
その美技に惚れ惚れとしている自分に気づく。見事だぜ・・・。けど、オラあれ止められっかな〜・・



458 :哀・戦士 :04/02/28 21:44 ID:GOouihuo
ひゅん、ひゅんと風を切る音がする。衝撃波が、悟空の顔をかすめ切り傷を作る。
ベジータを一撃で叩きのめしたヤムチャの突き。次のターゲットは孫悟空。悟空は、自分の顔面に
狙いを定めるその音速の拳を、紙一重のところでかわしていく。受け止めたら、その腕が破壊される。
かわすしかねえっ。防戦一方である。攻撃の糸口が見つからない。だが、攻撃は最大の防御。
一矢報いなければ、このままやられるっ・・・。まずは界王拳で、この場を少し離れて・・・。
ずんっという衝撃が悟空の身体に走る。同時に、ぐらぐらと揺れる目の前の世界。
腹・・を膝蹴りされた・・。とてつもなく、重い一撃。意識ごと、命まで押しつぶさらんばかりの
一撃・・。だが、界王拳で身体を強化していた悟空には、わずかに浅い一撃だった。0.5秒ほどで
意識を取り戻した悟空は、自分の顔を狙ってくるヤムチャの拳を見極め、それを受け止める。
ドスンという音と共に、悟空の腕にしびれにもにた衝撃が走る。続くヤムチャの攻撃。
悟空は、これも受け止める。両者は組み合った状態になり、一歩も譲らない。次第に上がっていく戦闘力。
両者が陣取る床は圧力で押しつぶされ、沈んでゆき、風のカーテンが、両者を包み込む。
フィールドに入る者全てを切り刻む勢い。次元の違う戦いに、ナッパ、クリリン、餃子は言葉も出ない。
「す、すげえパワーだ・・・。界王拳五倍の力が、押しつぶされるッッ・・!」
歯を食いしばり、ヤムチャのパワーに負けじと、必死に食い下がる悟空。

459 :哀・戦士 :04/02/28 21:44 ID:GOouihuo
ヤムチャ、にやりと笑うと腕に入れている力を一気に倍増させる。悟空の腕へ、すさまじいエネルギーが
注がれる。ゴキッという鈍い音・・・。妙な方向へ曲がっている悟空の両腕。そして悲痛な叫び・・・。
いとも簡単に悟空の腕を破壊したヤムチャ。均衡の破れたフィールドはとけ、あたりは一瞬静けさを
取り戻す。と、同時に現れるベジータ。悟空のピンチを救うわけではない。自分に屈辱を与えた相手に
一矢報いるため、突撃する。打撃の連打。そして首筋への蹴り。並の相手なら首が消し飛んでいる。
だが、ヤムチャは仁王立ちしたまま。ものともしていない。愕然とするベジータ。冷や汗が垂れ落ちる。
その首元に、今度はヤムチャの右足蹴り。再び吹き飛ばされたベジータの身体は宮殿の床にぶつかり
3、4回 バウンドを繰り返す。悟空が・・・ベジータが・・・。
地球に存在する生物の中で、一番と二番の実力を持つ者がいとも簡単に敗れる。
もはや、この世のどんな生物も対抗できない。ヤムチャに・・・。かつての仲間に・・・!
折れた両腕の痛みに耐える悟空を蹴り飛ばし、ヤムチャはクリリン達の元へと近づく。
一瞬でやられる。悟空達のように、身体にも触れることなく、一瞬で。下手すれば肉片に変えられる・・。


460 :哀・戦士 :04/02/28 21:45 ID:GOouihuo
抑えきれない恐怖がクリリン、ナッパ、餃子を襲う。発狂まじりの奇声を発し、エネルギー波を
一心不乱に撃ちまくるナッパ。すべてがヤムチャに命中するも、煙の中から現れるヤムチャは無傷。
絶望・・・。死・・・。ヤムチャは突然上空へと飛び上がる。真下のクリリン達を見つめながら
あの技の構えを。
「か・・・かめはめ波・・・!?」
すさまじいエネルギーが収束されていく。この宮殿含め、半径10キロ以内にある物体は
影も形も残さない程の・・・そんなすさまじいエネルギー。
「コレでオワリだ・・・・・!」ドオオオオォォォン・・!!
轟音と爆煙が、クリリン達に降り注ぐ。すごい音と衝撃波だ・・・。やっぱり、とんでもない威力だった。
って、あれ・・?なんで俺の意識は・・・。クリリンは、つぶっていた目を開けあたりを見渡す。
そこには、先ほどと同じような光景。悟空が痛みに耐え、餃子は恐怖で目が点になっている。
ヤムチャは・・。ヤムチャのかめはめ波はどうなったんだ・・・。状況を理解できないクリリン。
「ずいぶんと危なかったが、なんとかなったようだ。俺に感謝するんだな・・・」
聞き覚えのある声が、背後から聞こえる。はっと振り返るクリリン、悟空、餃子。神様・・・?
いや、ピッコロ・・?行方不明になっていた神様に、そしてその分身であるピッコロ大魔王にもそっくり
両方を足して割ったような戦士がそこにいた。一体何者だ。クリリンは尋ねる。
「名などない。本当の名も忘れてしまった・・・。かつて神だった・・そしてピッコロ大魔王でも
あった男とだけ名乗っておこう・・・」
??? どういうことだろうか。ピッコロでもあり、神でもあった男。
つまり、分裂していた両者が、再び融合した姿なのだろうか。クリリン達は強引に結論を出す。
「よ、ようするに、神コロ様ってことかい・・・?」
悟空が尋ねる。その男は、少し顔をしかめながら言う。
「ふん、どうとでも呼ぶがいい。詳しい説明は後だ。ヤムチャか・・。初めて会った時から
何か不思議な感じを覚えてはいたが・・まさかこんな風に化けるとはな」
そうつぶやく神コロ様の前に、ヤムチャが姿を現す。肌が多少焼け焦げている。神コロ様の気功弾を
受けて傷を負ったようだ。かめはめ波が発射される直前、神コロ様が放った気功弾がヤムチャを捕らえた。


461 :哀・戦士 :04/02/28 21:46 ID:GOouihuo
体勢を崩したヤムチャはかめはめ波の発射を中断する。クリリン達は、万死に一生を得たのだが・・・。
ヤムチャの傷は、みるみるうちに回復していった。約30秒後。焼け焦げ、ただれていた皮膚は
元のきれいな皮膚に戻っていた。普通の人間では考えられない治癒能力。神コロ様はごくっとつばを飲む。
「人間ではないのか・・。わからん。だが、さすがの俺でも敵う相手ではないかもしれないな・・・」
そう言うと、神コロ様は懐から小さなビンのような物を出し、床へと置いた。大魔封じと書かれた
小さなビン。皆の注意が、そのビンへと向く。神コロ様、目から眼光を発射し、ヤムチャの動きを封じる。
かなしばりの術だ。魔と聖の神の合体神。さすがに技のバリエーションも豊富だ。
しかし、ヤムチャのパワーは、神コロの技を上回っていた。ほんの5秒ほどで、かなしばりから抜け出す
ヤムチャ。と、同じにヤムチャの身体を再び神コロ様の技が抑える。うずまき状の衝撃波。
必死でもがくヤムチャ。先ほどのようにうまくは抜け出せない。
「見たところ、貴様には何者かが取り付けたと思われる悪の精神が住み着いている・・・
 それを取り除いてやる。この私の魔封波によってッッ・・・!」
魔封波の中、絶叫するヤムチャ。苦しんでいる。悟空やベジータを簡単に倒した男が
苦しんでいる。体中の血管を浮き上がらせ、気を集中する神コロ様。それを見つめる悟空達。
「つあっ!」勢いのいい掛け声と共に、神コロ様が一気に攻勢をかける。よりいっそう苦しみだすヤムチャ。


462 :哀・戦士 :04/02/28 21:47 ID:GOouihuo
突然、その身体からピンク色の奇妙なガス生命体が吹き出る。
「出たッ!あれがヤムチャの精神を犯していた悪の源だ・・」
悪の源が抜けたヤムチャは、抜け殻のようにぺたんと地べたに落下する。必死に悪と戦う神コロ様。
数分後、ヤムチャから抜けたガス生命体は、神コロ様の取り出したビンの中に吸い込まれ、封印された。
あたりは静けさを取り戻す。終った・・。ほんの数分間だろうが、異常に長く感じた戦いだった。
悟空達は安堵の表情を浮かべる。上空には、まだフリーザの手下が残っていた。無傷のクリリンが
手下の下へ向かうが、一瞬にして逃げ出す。追いかけようとするクリリンだったが
それを制する神コロ様。そんな小物相手にする必要はない、と大物ぶりを匂わす。
重傷者多数。クリリンはそのまま、カリン塔へと向かい仙豆を人数分取ってくる。
負傷者に食わせるクリリン。命に関わる怪我をした者はいなかったようだ。
しかし、ヤムチャだけは仙豆を食わせても意識を取り戻さなかった。外傷も特にない。息もしている。なぜだ・・。

463 :哀・戦士 :04/02/28 21:47 ID:GOouihuo
その頃、フリーザの宇宙船では・・・。

「フ、フリーザ様、ザーボンただ今戻りました・・・」
フリーザは寝起きだった。当然機嫌が悪い。震える手を必死で抑えるザーボン。
「おやザーボンさん。ずいぶんはやかったんですね。それで、残りの抵抗勢力の抹殺には成功したのですか?
ヤムチャさんはどうしたのですか?姿が見えませんが・・・」

「そ・・それが、ヤムチャ氏は敵の術にかかってとらえられてしまいまして・・・。」
「なんですって・・?それは一大事ですね。で、あなたはなぜ戻ってきたのです?見たところ
まったくの無傷で戦闘をした形跡がないようですが・・・」
「そ、そ、それが・・・相手の戦闘力があ、あまりにも強力だったため・・・
まずはフリーザ様にご報告をと思いまして・・・」
「そうですか。しかし、できればそこで一矢報いてほしかったですね〜。敵前逃亡をするような負け犬は
私の部下には必要ないんですよ」

ボンッ
フリーザの寝室に、血と肉片の雨が降った。
「おのれ・・・。何をやったかは知らないが、洗脳を解かれるとはっ!魔の力を失うわけにはいかない・・・」

ところ変わって神の宮殿・・・
仙豆を2つぶ食べさせても一向に動く気配のないヤムチャ。なぜだ・・・。
悪の心は、消し去った。今ここにいるヤムチャは、かつての正義の心を持ったヤムチャのはず。
まさか、魔封波の影響でヤムチャの生命力に影響を与えてしまったのか・・・。神コロは考える。

「その答えは、私がお答えしましょう。かつての地球の神よ」
「あ、あなたは・・・大界王・・・」
「界王神様だ」


464 :哀・戦士 :04/02/28 21:50 ID:GOouihuo
改行とかが下手で、10レスにもなってしまいました。
読みづらくてすいません。つづく。

465 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜三話目 :04/02/28 22:12 ID:5rNepCg2
「これはこれは何のご用件で?」
天界……。いきなりの訪問客に一同に緊張が走った。
その訪問客とは全宇宙の神…界王神その人であったからだ。
「そうかしこまらないで下さい。」
にこっと笑う界王神。キビトとポタラで融合し、かなり恰幅のよくなった界王神がそんな表情をするとけっこう気持ち悪いが本人は気づいていない。
(……何しにきやがったんだ?また何か面倒ごとをオレたちに押し付けるつもりかっ?)
しかしブウ戦でのあまりの役立たなさに皆にはあまり好かれていなかった。
ピッコロの心を読んで、少し顔の引きつる界王神。
「今日は嬉しいことをご報告にきただけですから。」
「どっ、どんなことですかっ?」
無邪気にはしゃぐデンデ。
「ふふっ。大したことではないのですが、今日、私の20億歳の誕生日なのです!!」
「………」
「え……」
(そっ、それだけかよーーーーーっ)
五秒くらい天界を静寂が支配する。
「そ…それはおめでとうございます。」
デンデが口を開いた。ほっとしている顔のピッコロ。
「も…もちろん、それだけではありませんよ!」
あまりのリアクションの低さに界王神は慌てた。
(そ…そうだよな…。界王神様だもん…)
「それを記念して……そーですね……恩赦として地獄にいる誰かを生き返らせてあげましょうっ!」
「………」
(誰ものぞんでねぇぇぇよっ!!)
デンデ、ピッコロ、ポポが心の中でつっこむ。


466 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜三話目 :04/02/28 22:12 ID:5rNepCg2
「……誰か候補はいませんか?」
「………」
「……いないようですね。それでは仕方ないですね」
(……帰ってくれるのかな……?)
ドキドキしているピッコロ。
「では……他の誰かに聞いてきましょう。まずは悟空さんのところへ行ってみましょう。それでは…」
引っ込みがつかなくなった界王神は、とりあえず場の重い空気にたえられなくなったので天界から逃げるように去った。
「どうしましょう……勢いだけで適当なことを言ってしまいました……」
界王神は悟空の家へ向かう途中、そんなことをぼやいていた。
「瞬間移動で行けばいいのに……わからない……界王神様って……」
ピッコロがあきれ果てつぶやいた。

「さて……つきました。悟空さんなら祝ってくれるでしょう」
界王神の顔を見てちょっといやそうな表情をした悟空だが、家に招きいれた。
「驚かないでくださいよ。実は今日、私の20億歳の誕生日なのです!」
「ふぅぅん……。」
素直に驚き具合を表現する悟空。
「それはおめでとうございます」
やさしい悟飯は界王神を祝ってあげる。もちろん、おだてれば何かもらえると思ってのことだが。
(……なかなか狡猾ですね。悟飯さん。まあ、あなたはそういう人ですが)
「へぇ〜〜。界王神様、20億歳って…ようわからんけど、むっちゃくっちゃジジイなんだなぁ〜〜。でもよ、全然、ジジイにみえねぇぞ。」
「それはどうも……」
(そういえば地球の神が見ているかもしれませんね。先ほどの約束を果たさなければ……)
「それで私の誕生日を記念して、恩赦として地獄にいる極悪人を一人生き返らせてあげようと思うのです!生き返らせたい人はいますか?悟空さん、悟飯さん。
その一人を選ぶ権限をあげましょう!」
「え……?」
「は……?」
絶句する二人。居間にいる悟天とチチもポカンとしている。
「な……なんてことだ。あのヤロウ、マジにやるらしいぞ!!そんなことをして誰が得をするんだ!?」
天界で様子を見ていたピッコロは絶叫した。


467 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜三話目 :04/02/28 22:13 ID:5rNepCg2
「いや…オラ別にそんなヤツいねぇけど……」
「もちろんボクもいませんけど……」
「……むっ……。
(これは私に対する嫌がらせですね……まったく……)
…わかりました…。そういうことならば仕方ありません。
私にその人物を選ばせていただくことにしましょう!
それでいいですね!?」
「いや……オラもともとたのんじゃいねぇし……」
界王神はぶつくさ文句を言いながら、あの世へと瞬間移動した。
「お……お父さん……界王神のやつ、何しにきたんでしょう……」
「わ…わからねぇ……」
「悟空さ、今の気味の悪い男は誰だべ……」


「まったく……下界の人間ときたら私の偉大さがまるでわかってない。見てなさい!」
閻魔の館へと移動した界王神。魂の列を強引にかきわけながら、閻魔の部屋へと入ってくる。
「はい。失礼しますよ。すみませんね。そこをあけてもらえますか。
ちょっとそこ、通しなさい。は?何を言ってるんですか!
どきなさいって言っているんです!!」
「おい!そこ!何、割り込んでいるんだ!!――って…あなたは界王神様!?な…なぜこんなところへ!?」
突然の来客に慌てふためく閻魔大王。
「久しぶりですね。閻魔大王。仕事はちゃんとしていますか?
ところで今日は私の20億歳の誕生日なのです。それを記念して一人、生き返らせることにしました。」
「へっ……。そ、そんなことは……」
「私は全宇宙の頂点に立つ界王神ですよ。さぁ、閻魔帳を見せなさい。」
「んもう……」
困った顔の閻魔。仕方なく裁判の手を休め、界王神に閻魔帳を手渡す。


468 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜三話目 :04/02/28 22:12 ID:5rNepCg2

「ふむふむ。この男にしましょう。」
「ちょっ……界王神様っ!こいつ、地獄生きだったヤツですよっ!(こいつ…適当に選んだろ……)」
大声を張り上げる閻魔大王。その怒声で閻魔の宮殿がぐらぐら揺れた。
「そうですよ?それでいいのです。ほら。極悪人ですら許す界王神って寛大…ってことになるでしょう!」
(なるかっ!!)
「せっかくです!もう一人くらい生き返らせてあげますか!」
「えぇぇぇ〜〜〜!?」
「えーと。ど・れ・に・し・よ・う・か・な♪
か・い・お・う・し・ん・さ・ま・の・い・う・と・お・り・っと♪
この者に決まりました。さぁすべての責任は私がとります。その者を生き返らせてあげなさい」
「……知りませんよっ!どうなっても!!」
半ばやけくそになって閻魔大王は界王神の指名した人物を現世行きに書き直した……。

続く


469 :哀・戦士 :04/02/28 22:20 ID:qHGWwH.2
>>レクイエム
界王神の20億歳の誕生日に笑った。
原作でのヘタレぶりをうまくいかしてますね。
えっと、でも間違ってたら悪いんですけど、これって二話じゃないですか?

470 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜 :04/02/28 22:24 ID:5rNepCg2
すいません。
442-444が一話目でした

471 :Classical名無しさん :04/02/28 22:44 ID:qJLhT6DI
> 哀・戦士
乙。中々にスピーディな展開で楽しませてもらいますた。
ただ、たまに台詞に違和感を感じるんですが(俺だけだと思うけど)
今回でいうなら悟空の
>おめえが天津飯に手加減しなかったようにな・・・
とかかな。「ように」を「みてえに」にすると前の台詞と
単語が被っちゃうんで難しい所だとは思いますが。

> ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜
界王神のネジの緩みっぷりにワロタw
>さぁすべての責任は私がとります
展開がわかったような…w

472 :哀・戦士 :04/02/28 22:52 ID:qFjVSdnM
>>471
以後気をつけますです。
違和感あったけど、いいやって思ってしまいました。
もっと活字を読むようにしよっと

473 :Classical名無しさん :04/02/28 23:56 ID:JMIAN1VU
書き溜めたのなら、テキストファイル化何かで保存しておいて
ゆっくりあげたほうがいいと思う。 そうすると、うぷる時にムラが出なくてすむ。


 ま、関係ないなら無視してね

474 :カリン南北戦争 :04/02/29 00:09 ID:6ZCD8zdY
>>434
「俺は……俺達は、最初から捨て駒だったという事ですか」
 驚嘆と、若干の怒りを込めながら天津飯が言い放った。やり切れない思い。つい先日ま
で生きていた部下達の笑い声が、心の奥に染み渡る。
「天、戦争には犠牲がつきものだ。だが、お前だけは違う」
「どういう事だ」
「お前は優秀な男だ。だから、これからも国のために働いて欲しい」
 自分の部隊が捨て駒扱いされた事、それは理解出来る。戦争とは、まず勝たねば話にな
らない。先を見越し、幾らかの犠牲を出す事態も十分あり得る。だが、自分だけは生き延
びてしまったのだ。決闘を捨て、部下達を見捨て、逃げ出してしまったのだ。
「断る! 俺には、これ以上戦う資格など………」
「天、お前は大きな勘違いをしている」
「勘違いだと?」
「砦を落とされ、部下を失い、今お前はここにいる。お前には生きるしかないのだ。いや、
生きる義務と言うべきか。天よ、お前は死ぬまで働くしかないのだ」
 傷口を抉り、塩を塗り込むような言葉だった。天津飯は敗北しているのだ。援軍が来な
かったからなど、言い訳にすらならない。彼に残された道はただ一つ、ドドン王国に身も
心も捧げる事のみ。お上に逆らう権利など持たないのだ。
「そういうワケじゃ、天津飯」
「はい…分かりました……」
「だが、当分は休んでくれてかまわん。カメハ軍の始末は、“E・S・P部隊”と“フラ
イングピラー”に任せようと思うのじゃ」
「あの連中にですか!?」
 E・S・P部隊とは、ドドン最強の超能力者である餃子が指揮する軍団。超能力に目覚
める素質がある者達を集め、徹底的に英才教育を施したエスパー集団である。訓練に多大
な費用が掛かったため、これまで実戦投入するに到らなかったのだ。

475 :カリン南北戦争 :04/02/29 00:10 ID:6ZCD8zdY
 もう一つ、フライングピラー。直訳すると“飛んでいる柱”、全てが謎に包まれた殺人
集団。正規の軍隊でない点は、ウルフファングと共通している。しかし、その残虐性、無
節操性は、彼らを遥かに凌ぐものだという。
 どちらの部隊も人数こそ少ないが、一つの道を極めたという専門性にかけては、右に出
る者はいない。
「では、私は失礼します…」
 この二つの部隊の介入で、恐らく戦局は激変する。しかも、それはドドン側に好転する
方向で進むだろう。だが天津飯には、何か嫌な予感がしてならなかった。

 大きく流れが変わろうとしている。カメハ王国でも、その予兆とも言うべき異変が発生
していた。砦の外でキャンプを張って過ごす、ウルフファングの面々。殆ど野宿に近い生
活形態だったが、不満は特に出なかった。
 砦攻略から一週間経った。犠牲者の埋葬も終え、再び場には緊迫した空気が流れ始めて
いた。だが、ヤムチャだけは違った。天津飯との対決以来、ずっと抱えていた欲求不満。
それが心の奥底へ積もり、噴出寸前の段階まで到達していたのだ。
「さぁ、次だ!」
 何時にも増して、積極的に訓練へと参加するヤムチャ。次々に戦士が掛かっていくが、
まるで歯が立たない。それは、パンプットら四人も例外ではなかった。天津飯に比べ余り
に弱すぎる部下達、あの決闘を忘れさせてはくれない。
「ヤムチャさん、更に腕を上げたな。僕では、もう相手にすらならない」
「俺なんか、グルグルガムを真正面からぶった斬られたぜ。敵わねぇよ…」
「げっへっへ、何かあったんじゃねぇのか?」
「そうは思うんだがな。知ってそうな奴に聞いても、何も教えてくれねぇんだ」
 話している間にも、隊長の怒号が飛んでくる。天津飯に一矢報いたいという、戦士らし
い一途な目標。だが、その強すぎる思いは確実にヤムチャの心を蝕んでいた。

476 :カリン南北戦争 :04/02/29 00:10 ID:6ZCD8zdY
 日が暮れた。近くの村で仕入れた食料や、狩った獣を利用した荒々しい料理が、各人に
行き渡る。それを美味そうに口に入れる戦士達。だがここでも、ヤムチャは一人虚ろな表
情をしていた。
「この肉、美味しいですね」
「あぁ…」
「スープも結構いけますよ。ただ、ジャガイモに火が通ってない気がしますけど」
「そうだな…」
 プーアルの問い掛けにも、半ば死人のような受け答えをするヤムチャ。今はそっとして
おくのが最善と、プーアルは食事を取る事に専念し始める。その時だった。
「みんな、聞いてくれ!!」
 ほぼ全員の視線が、ヤムチャへ注がれた。その様子を満足そうに見回した後、ヤムチャ
はとんでもない一言を放ったのである。
「俺達だけで………ドドンに攻め込もう!!」
 場が凍り付いた。突拍子がなく、しかも無謀だ。確かにウルフファングはこれまで負け
を経験していない。しかし、それはカメハ軍の援護による恩恵も受けているし、ドドンが
彼らの存在を知らなかったという強みもあった。決して彼ら一部隊だけの力によるもので
はないのだ。
 ヤムチャには現実が見えていなかった。天津飯との決闘以来、彼は空虚の世界へ旅立っ
ていた。そのため、現実的な状況把握能力が欠如している状態なのだ。当然、本来このよ
うな場面でヤムチャを諌める立場にあるプーアルが、すぐさま反論する。
「落ち着いて下さい、ヤムチャ様! それは余りにも無謀すぎます!!」
「何が無謀だ! クリリンの野郎は、もう俺達に用はないって言っていた。それはつまり、
“お前らは勝手にやれ”って意味なんじゃねぇのか?」
「しかし、我々だけでのドドン攻略は現実的に不可能です!!」
「それを可能にするのが俺達だろうが! 今度こそ、天津飯に勝たなきゃならねぇ!!」

477 :カリン南北戦争 :04/02/29 00:15 ID:6ZCD8zdY
次回で終了です。
3月近くになり、再び盛り返してきた…?

つづく

478 :Classical名無しさん :04/02/29 00:38 ID:sFnoDA2o
最終回かよ!
と今更な突っ込み方をしてみる

頑張って最後まで突き抜けちゃって下さい

479 :ハンター ◆kwnurxPg :04/02/29 02:05 ID:pL7Hf/zg
>>世界は二人
あらすじ乙。
ゴクウに匹敵する強戦士。トランクス辺りと予想します。
何気にミステリー部分もかなり含んでいますね。

>>スタンド
ヤムチャがスタンドで活躍する姿が浮かばない。自分だったら
へたれ化させるところでしょうけど、活躍期待します。5Gから何処まで行くのか。
ジョジョとDBのコラボレーションは難しいでしょうけど頑張ってください。

>>ライバル
宇宙一のヘタレと宇宙二のヘタレが宇宙最強に。天地がひっくりかえりますね。
他作品書いているみたいなので、こちらは打ちきりですか?

>>哀戦士
お久しぶりです。待っておりました。
18号だけでなく17号もゲロに反感を抱いてましたか。セルとヤムチャの
関係も気になります。ピンクの煙と聞いて何かと思いましたが、もしかしたら
あれですか。だとすると最後の敵は。ヤムチャが全ての謎の中心ですね。

480 :ハンター ◆kwnurxPg :04/02/29 02:11 ID:pL7Hf/zg
>>カリン
次で終わりとは残念です。戦争もの好きなんです自分。
ヤムチャ独走状態。プーアルと部下達がどう行動するのか。
全く期待を裏切りませんね。

>>436-437
格好良いヤムチャ。原作では雑魚で自爆死したのに。
この死に方でしたらこのスレの題名はもしかしたら、
たまにはヤムチャがへたれる物語を考えようぜになってたかも知れません。

>.レクイエム
酒を飲んでもおぼれない。闘志宿るテンシンハンと行き当たりばったり界王神。
地獄にいてゴクウ達に害のなさそうな人間。いませんね。
素直に地獄じゃなくて天国にすれば良かったのに。
ピッコロのあの野郎本気だに笑いました。

481 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜三話目 :04/02/29 20:34 ID:5rNepCg2

闇の中で一人の男が目を覚ました。
「ここはどこだ…!!暗い……なんでオレはこんなところに……!?」
今自分がいる場所も、なぜこんなところにいるのかもわからない男は記憶をたどる。
「……待てよ……オレは一度…死んだような気がする……
死んであの世に行って……そして、地獄に落とされ―――。
しばらくは地獄で罰を受けていたような…んで…いきなりまばゆい光に覆われ……。
それからはわからん……とぎれ、とぎれにしか……」
そこで男はハッとする。自分は誰だ?名前は?
わからない。まったく浮かんでこない。
無理に思い出そうとするとなぜか頭に激痛が走る。
「……どういうことだ……」
そのとき、男は全身にみなぎる力を感じた。
「このパワーは何だ?少しでも力をいれれば……どうなるんだろ……」
真っ暗で何も見えないが、自分には肉体が存在しているのは確かだ。
そのことを確信した男は、全力でこの力を放出しようと試みた。
「はっ!!」
肉体から爆発的にオーラが噴出し、視界が黒から一気に白へと転じた。
直後、男の目には青く澄み切った空が飛び込んできた。
ゆっくりと流れる雲が目に入る。
「ここは…現世………?…いて…」
と呟く男。一息入れて、上空から無数の岩石が落ちてきた!男がさきほどエネルギーを出してふっ飛ばしたやつだ。
「ぐわーーー」
男の頭部に巨岩が直撃する。そのとき頭に激痛とともに閃光が走った!

「オレの名はラディッツ!!誇り高き全宇宙一の強戦士族サイヤ人だ!!」

岩に潰されながらもその男、ラディッツはあらん限りの声で叫んだ。




482 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜三話目 :04/02/29 20:35 ID:5rNepCg2

「やれやれ……。」
瓦礫の岩山からはいでたラディッツは頭に強い衝撃を受けてこれまでの記憶を全て思い出した。
「あの緑色の野郎にカカロットとごと腹を貫かれ、オレは死んだ。
そして地獄で重労働を強いられていた。……が、なぜか体がまばゆい光に覆われたんだ……。
次に目をさましたとき、オレの目の前に変なジジイがいやがった。
オレの体をいじくっているようだったが、体はまったく動かず……。
何をやっているかわからなかったがジジイの野郎は
『失敗作だ』などと言っていたのを覚えている……。
そして、オレは暗い倉庫の中にほうりこまれ、ずっと放置されてきたんだ……。
そのときそのジジイはオレにむかってこう言っていたのを思い出した。


人造人間……12号と……」


483 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜四話目 :04/02/29 20:38 ID:5rNepCg2

「どうだ?戦いの勘をとりもどしたか?」
「ハァッ…ハァッ…アホッ…こ…殺す気か?」
天津飯と餃子の修行についていけず、もう三日くらいで根をあげたヤムチャ。
打っ倒れて息も絶え絶えに文句を言っている。

「天さん、ダメだよ。コイツ、使えない」
「……しかし、言い出しっぺの責任は果たしてもらわないとな。せめて足手まといにだけはならないくらいに鍛えなおさないと…」
ムクリと起き上がるヤムチャ。
「お前らなぁ〜。今さらオレが腕をあげたってしょうがないんだよ!相手を考えてみろ。クリリンじゃないんだぞ?」
「そんなことはわかっている。仮にオレたちがこれからどんどん実力をつけていってもしょうがない」
「わかっているじゃないか!だったらこんな修行なんてやめて…連中をハメる作戦でも考えようぜ!」
「おい…まさかお前、純粋に武道でケリをつけるつもりじゃないのか?」
「当たり前だろー。ヤツらには毒ガスや病原菌が効くんだぜ。これを使わない手はない!」
「バカかっ!それじゃ単なる犯罪者じゃないかっ!」
「そ、そうだけど……ヤツらをぎゃふんと言わせるのが目的であって……。だいいち、真っ向からいって勝てる連中かよ…!」
「……ふっ……だからといって、そんなものに頼るようじゃ、武道家失格だ」
「というより、人間失格だよね」
間髪いれずつっこみを入れる餃子。
「じゃ…じゃあ何か作戦あるのかよっ!」
「もちろんだ。勝算がなければそんな提案など受けなかったぜ!」
「ほう……?」
「勝負は戦闘力だけで決まるモノではないということを見せてやるのさ」
「ふむふむ…で?」
「お前は黙ってオレの特訓に付き合え!オレの技を早く完成させたかったらな!!」
「えぇ〜〜?」
結局、ヤムチャは天津飯の修行の手伝いをさせられることとなった…。


484 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜四話目 :04/02/29 20:43 ID:5rNepCg2

「ハッハッハァッ!!何か知らんがカラダが軽いぜッ!」
ラディッツが奇声を張り上げて海の上を飛んでいる。予想以上にパワーがあがったのが嬉しいらしい。
「よくわからないが、これだけのパワー……。ナッパやベジータにも勝てるかもしれんな。くっくっく。どれ……久しぶりに暴れてみるか!…む!?」

――その頃…。悟空の家には再びあのお方が訪れていた。
「……というわけで悟空さんたちにお願いにあがったのです」
「えぇ〜〜!?またオラたちにメンドいことおしつけるのかぁ界王神さまぁ?」
食事を邪魔されてブーブー文句を垂れる悟空。
「つべこべ言わずに手伝いなさい!私は宇宙の頂点に立つ界王神なんですよっ!」などと界王神が言うことは勿論できず、「お願いします」と何度も懇願しつづけた。
「しょうがねぇな……しかしどうしてそんなことになっちまったんだ?」


485 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜四話目 :04/02/29 20:47 ID:5rNepCg2

界王神は、老界王神に「死人を無闇に生き返らせるとは何事じゃ!しかも悪人を!!」とこっぴどく怒られ、すぐにその生き返った悪人を始末してくるように命じられたのだ。
でも広大な宇宙、どこに生き返ったのかわからない。そこでまずピッコロにお願いしにいったのだが、デンデの儀式が何やらと体よく追い返されてしまった。
そんなワケで悟空の家に来たのである。
「え……閻魔の手違いのせいです……」
目を泳がせながら白々しい嘘をつく界王神。
「……でもぜんぜん邪悪な気なんて感じねぇぞ」
「し…しかし……!」
「もし邪悪な気を感じたら、オラがすぐに倒してやるさ!」
「で…でもっ!!」
「もう〜〜。オラ今夜、チチとHすんだから、界王神さま帰ってくれ!」
「悟…悟空さっ!?」
「お…お父さん何言ってるんですかっ!!」
「嘘も方便っていうだろ?」
「ついていい嘘と悪い嘘があるべっ!」
「ちょっ…そ…そんな…っ」
バタンッ!!
無理やり、外に出された界王神の目の前でむなしくドアが閉じられた。
「まったく……!こ…こうなったら………」
その後も界王神はベジータに助けを求めにいったが断られた。仕方ないので、強い気を感じるところへ……。

その頃−ヤムチャたちにかつてない危機が近づいていた。
ヤムチャ「何だ。貴様」
修行しているヤムチャたちの前にあの男が現れたのである。誇り高きサイヤ人、ラディッツが……!

つづく



486 :Classical名無しさん :04/02/29 21:28 ID:IiewFLcE
>>哀戦士
久しぶりだな。
クリリンかっこいいな。
っつーかヤムチャじゃね!?
と思ったら敵側かよ。
こういう場合のヤムチャは恐ろしく強いな。

>>カリ戦
クリリンむかつくな。
これでヤムチャが天津飯側にまわったりは…しなかったか。
クリリンが勝手にやれと言ってるのか、ヤムチャが勝手にそう解釈してるだけなのか。
何にせよこのヤムチャはかっこいいな。

>>こんなネタ
ヤムチャが活躍してるからイイな。

>>レクイエム
ヤムチャと天津飯は絶対引き合いにだされるな。
まあヤム飯だから仕方が無いか。
っつーか界王神うぜー。
ラディッツもヤムチャ化しそうだな。
最後の悟空の嘘に笑った。


>>421
リンボーダンス

「す」か「ず」

487 :カリン南北戦争 :04/03/01 00:05 ID:e/svcsek
>>476
 血走った眼光で、精神論を並べ立てるヤムチャ。ようやくプーアルも気がつく、この主
には現実が見えていない事に。二人を囲む部下達も、それに何となく勘付いている。
「皆を見て下さい、ヤムチャ様」
「え……?」
「彼らの眼は、次なる戦いへの闘志に満ちた眼ではありません。生きて帰れるかどうかも
分からない戦いへの、疑念の眼です」
 戦士たるもの、生の保障などないのが当たり前。戦場で死ぬのが当たり前。だが、それ
でも死に急ぐ事など出来ない。ほぼ確実に死ぬ戦いに身を投じるなど、とんでもない。彼
らは戦士である前に人間、死を恐れている人間なのだ。
「どうです? これでもまだ─────」
「分かったよ、プーアル…」
 胸を撫で下ろすプーアル。この男を思い止まらせる事が出来た。ヤムチャを現実に引き
戻す事が出来た。
「だったら、俺は一人で行く! ついて来たい奴だけ、俺と一緒に来やがれ!!」
「なっ…!」
「明日、早朝に出発する! 覚悟を決めた奴は、向こうの広場に集合していろ!」
 もはや、ヤムチャを止める術はなかった。自分のテントに戻っていく彼を、部下達はた
だ黙って見守るしかなかった。

 それから数時間が経過し、時刻は翌日となっていた。パパイヤ砦では、クリリンが嬉し
そうに窓の外を覗いている。彼が見ている風景、それは広場に集合しているウルフファン
グの姿であった。
「やっとか…。やっと動いてくれたか……ヤムチャ」
「少々遅かったですが、やはり予想通りの行動に出てくれましたなぁ」
「フフフ、我が軍も出撃の準備だ。くれぐれも慎重に頼むぞ」

488 :カリン南北戦争 :04/03/01 00:05 ID:e/svcsek
 僧兵達が慌しく駆けて行く。舞台は整った。あの憎き狼を歴史上から消し去る瞬間が来
たのだ。顔には出さなくとも、クリリンは笑っていた。
「前々から気に食わなかった…。ウミガメもランチも、国王陛下も、みんな甘すぎる。あ
んな野蛮人は、さっさと殺しておくべきだったんだ……」

 砦から陰湿な視線が向けられている事も知らず、広場に集結する戦士達。その数、ざっ
と二百強。ウルフファングの約半数が集まる結果となった。
「嬉しいぜ。まさか、こんなに集まってくれるとは思わなかった」
 プーアルやパンプットら四人の姿はない。だが、ヤムチャにとっては関係なかった。今
広場に集まっている者達だけが、ウルフファングなのだ。真の勇者なのだ。臆病風に吹か
れるような、軟弱者には用はない。
 一人の兵士が、おずおずとヤムチャに話しかける。
「えぇと…プーアルさんから伝言です」
「伝言だと?」
 手渡されたのは、二つ折りにされた一枚の紙切れだった。内容はだいたい想像がつく。
ヤムチャへの、最後の忠告というやつであろう。とても読む気にはなれず、ヤムチャはポ
ケットの中に紙切れを突っ込んだ。
「え…? あの、読まないんですか?」
「アイツも所詮は裏切り者だ。最高のパートナーだと思ってたが、一番大事なところで物
怖じしちまうような奴だったんだ」
 彼にとって最もショックだったのは、プーアルが自分を理解してくれなかった事だった。
天津飯に敗北し、味方であるはずのカメハ軍にも厄介者扱いされた。最後の拠り所である
はずのプーアルも、結局は袂を分かつ事となったのだ。
 そんな思いを断ち切るように、ヤムチャは青竜刀を掲げた。
「俺達だけで、ドドンの奴らをぶっ潰してやろうぜ!!」

489 :カリン南北戦争 :04/03/01 00:06 ID:e/svcsek
 まもなく二百余名による、大行進が始まった。ある者は青竜刀を振り上げながら、ある
者は口笛を吹きながら、ある者はヤムチャを称えながら、狼の群れがドドンへと一直線に
向かっていく。

 その後、ヤムチャが帰って来る事はなかった。クリリンの話によると、国境付近に潜ん
でいた特殊部隊に虚を突かれ、あっさり全滅してしまったらしい。
 真偽は定かではない。クリリンが罠にはめてヤムチャを葬ったのかもしれないし、本当
にドドンの奇襲に遭ったのかもしれない。ただ一つ、確かな事は“もうヤムチャは帰って
来ない”と言う事実のみ…。
「ヤムチャ様が亡くなられた。今日で、ウルフファングは解散だ」
 プーアルが静かに言った。生き残った二百名の猛者達は、意外にも声を荒立てる事はな
かった。皆、この事態を予感していた部分があったのだろう。

 現在、プーアルはウルフファングの根城であった洞穴で、一人で暮らしている。
 戦争は、今もなお続いている。カメハが出ればドドンが退く、ドドンが出ればカメハが
退く。そんなイタチごっこを、もう何年も繰り返しているのだ。傍から見れば、こんなに
馬鹿らしい事もない。
 プーアルはヤムチャの最期を看取る事が出来なかった。いつ、どこで、どのように、戦
死したのか、それすら分からない。
「あの伝言は読んでくれたのかなぁ…」
 小さな瞳から、一筋の涙が零れ落ちる。戦場を駆け、時代を駆け、壮絶に散っていった
ヤムチャ。

 後に国境付近から、次の一文が書かれた一枚の紙切れが発見されたという。
「ヤムチャ様、必ず生きて帰って下さい」「ありがとうプーアル、死んだらすまん」


                            E N D

490 :カリン南北戦争 :04/03/01 00:08 ID:e/svcsek
強引ですが、何とか終わらせる事が出来ました。
読んで下さった方、ありがとうございます。

ヤムスレに幸あれ!

491 :Classical名無しさん :04/03/01 02:20 ID:j5nJ7uHI
>>490


492 :Classical名無しさん :04/03/01 02:32 ID:o0KJu5JQ
乙。ヤムチャはちゃんと読んだんですね。

493 :Classical名無しさん :04/03/01 16:15 ID:sFnoDA2o
>>490
お疲れ
暇ができたらまた書いてくれ

494 :Classical名無しさん :04/03/01 20:43 ID:NlJK20j2
天津飯の活躍する話はないのか?

495 :Classical名無しさん :04/03/01 23:59 ID:Ke9BZ6.6
レクイエムがこれから活躍しそうな予感だろ

496 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜四話目 :04/03/02 15:19 ID:5rNepCg2

ヤムチャ「何だ。貴様」
ラディッツ「せ……せ…戦闘力……12000…!?」
誇り高い兄は、びびりまくりながらヤムチャたちの前に姿を現した。
地球人を見つけ、手始めに嬲り殺し、自分の現在のパワーを確認しようとしたのだ。…が、既に逃げ腰になっている。
天津飯「この男、フリーザ軍の戦闘服を着ているぞ!」
ヤムチャ「それだけじゃない!あのマークを見ろ!」
餃子「あ……あれは…!!」
ヤムチャ「そうだ。レッドリボン軍のマーク!!」
餃子「……ということは……まさか…」
ヤムチャ「どういうことだ!?」
餃子「知るか」
一方、ラディッツはありえない戦闘数値(ラディッツの中では)にガクガクブルブル。
(バ…バカな!?なぜ…こんな星にこんなパワーを持ったやつが……
そっ……そうか……!!
  ス カ ウ タ ー の 故 障 か ぁ〜〜!!)
とそう思い、自分のスカウターに手をのばす…が、ない。
「え……!?あれ……!?」
ラディッツの指があるべきボタンをおせずに勢いあまって目につきささる。
「あぐぅぅう!? な、何だと!?」
(スカウターがないのに………なぜ戦闘数値が表示されるんだっ!?)
理由は簡単である。
ラディッツの死体を荒野で拾ったドクター・ゲロがラディッツの脳にパワーレーダーを導入したからだ。
「チビスケの方は………戦闘力5万!?…あ…ありえないっ!!」
混乱するラディッツ。
(お……落ち着け!!よく考えるんだ!まずこんなことはありえない!オレが地球に来たとき、この星にはそんなパワーを持ったやつはいなかった!!
そうだ。それに、今、オレにはスカウターがない!!
つまり、何か脳に表示される変な数字は戦闘力じゃないということだ!!
そ…それにオレは以前より遥かにパワーアップしている!
お…恐れることは何もない!!何もないんだぁぁぁっ!!)
「オレの名はラディッツ!!誇り高き全宇宙一の強戦士族サイヤ人だ!!」


497 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜 :04/03/02 15:23 ID:5rNepCg2

ラディッツが恐怖を取り払うように叫ぶと、一気にヤムチャに向かって走り出した。
ヤムチャ「ラディッツ!?」
天津飯「サイヤ人!?」
餃子「えっと……シッポ!?」
天津飯「いや…無理にしゃべらなくていいからお前……」
ラディッツは復活パワーと、人造人間化で凄まじいパワーアップを経ていたのだ!!いまやその戦闘力はかつての40倍!!
今のヤムチャと同じだった…。
ヤムチャ「か…界王拳5倍だぁぁぁっ
壮絶な死闘が始まった!!

(つづく)

五話目でした。
>>カリン
おつかれでした。ちょっと悲しい最後にジ-ンときました。次回作も期待しています。
「ドラえもん」作者さんでしたっけ?ダークなのがうまいですね。


498 :Classical名無しさん :04/03/02 17:53 ID:sFnoDA2o
ナイスレクイエム

499 :氏にたい :04/03/02 21:23 ID:G2qHdcaQ
我が家にはパソコンが一台しかありません。俺とプーアルと共用でつかってます。
で、プーアルが大抵家にいるのでパソオナをした事がなかったです。
しかーし、起きるとプーアルがいない!ラッキー!CGでこける!っと喜ぶ暇も惜しんで、パソコンルームへ!
当然男らしく下半身スッパオナニーだ!
ああ、、、天ちゃん、餃子かわいいよお、などとお気に入り画像で盛り上がる私
そして、いよいよ大詰めが近づき、フィニッシュに選んだのは18号様!
もうテンション上がる事山の如しで、ほとんどブリッジ状態でしごきまくり!
誰もいないので、「ああ〜!18号様ああ!18号様あああ、かーいいよーーー!かーいい〜!」
等とほぼ絶叫しながら逝こうとしていたとき、、、、
「ヤムチャさま、うるさい〜」と笑いながらプーアルが入ってきました。
私は修行等で大声を上げることが多いので、そんな感じだとおもったみたいです。
しかしそこには、下半身裸でティンポを握る俺の姿が、、、
無言で部屋を出て行きました。食事の時まで、部屋から出てきませんでした。
2週間会話してないです。。。
以前はジェットモモンガに乗せて買い物に行く仲の言い間柄だったのに、、、
昔通ってた幼稚園の出来事などを嬉しそうに話してきてくれたのに、、
すまん、俺は変態なのだ。。。



あああああ、、、氏にてえええええ!





500 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜500ゲットもういっちょ :04/03/02 21:33 ID:5rNepCg2

ラディッツが天津飯に一撃で気絶させられたころ、そこにまた変なヘタレが一人現れた。
界王神「あっ……どうも……」
ヤムチャ「また変なの来たぁぁぁっ」
ボコボコのツラをしているヤムチャ、急に自分の前に出現した界王神にびっくりする。
界王神「ヤムチャさんですね?」
ヤムチャ「あ……あんた……どこかで見たことがあるな……」
天津飯「あんた、ただもんじゃないな……」
ずいっと天津飯が界王神の前にでる。
界王神「ええ……なんせ界王神ですから」
ヤムチャ「か…かませ犬?」
界王神「どう聞いたらそう聞こえるんですか!界王神です!!か・い・お・う・し・ん」
天津飯「か…界王神………!?(ぅわぁ…むかつく……)」
ヤムチャ「界王神さま!?ま……まさか……貴方が!?」
餃子「か…界王神………!?」
天津飯「いや…いちいち言わなくていいから」
餃子「むすっ。だって無理やりしゃべらないと台詞なくなっちゃうんだもん」
天津飯「それもそうだな。はっはっは」
界王神「わ……私の話を聞きなさい」
界王神は目的を手短に話すと自分の紹介を長々としだした。
ヤムチャ(本題がすりかわっている……。なんてヘタレだ…悟空の言ったとおりだぜ)
ピクッ…。
ヤムチャの心の声を聞いて眉を吊り上げる界王神。
界王神「……ところで貴方たちは何をしていたのですか?」
ヤムチャ「修行ですよ。オレたちをヘタレ扱いした悟空たちに痛い目を見させようと思いましてね」
天津飯「界王神さまに修行をつけていただけるとありがたいですが、無理でしょうな。ハハハ……」


501 :ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜500ゲットもういっちょ :04/03/02 21:36 ID:5rNepCg2

界王神「………やりましょう」
その役、引き受けたといっているのです!!私も参加しましょう!その一大イベントに!!」
餃子「えぇぇぇっ!!??」
ヤムチャ「界王神さまがぁぁ!?」
天津飯「オレたちにぃぃぃ!??」
餃子「天さん。ちょっとクソしてくるね」
界王神「私は界王神でありながらブウ戦ではクソの役にも立ちませんでした。
いえ…それどころか事態をいっそうややこしくしたと言っても過言ではないでしょう。
しかし……いつまでもネチネチと嫌味を言ってくる悟空さんやベジータさんにほとほと嫌気がさしていたのです。
ほんの100年弱の寿命しか持たないクズどもが、何をほざいているんだと…。彼らが年老いて死ぬ間際にそばに言って『プッ、寿命みじかっ!』と笑ってあげようかと思っていました。
それが私にできる唯一の復讐か……と。
しかしこんなにも早く……別の方法が見つかるとは…!!
ヤムチャさんっ!そしてでかいハゲに小さいハゲ!彼らに見せてやりましょう!!」
ヤムチャ「は……はい……」
天津飯(……と……とんでもないヘタレだな……)
餃子「天さんっ!危ないっ!!」
そのときウンコをし終えて戻ってきた餃子が叫んだ。

(つづく)

>>499
コピペ?ワラタけど。
氏にたいといえば、ヤムチャの日記ですね。
http://ikebukuro.cool.ne.jp/bgooyu/html/1071851521.htm



502 :Classical名無しさん :04/03/02 22:45 ID:ui/YFob2
まとめサイト18000おめでとうございます。
次はドドリア・ザーボンですね。

503 :Classical名無しさん :04/03/03 01:39 ID:Jf5BYhgE
世界は二人のために
を書いてる人間です、今度のあっぷはちょい時間食います。

最終回分までできているのですが、今手元にはそのテキストがないんです。
最低でも日曜日まで待ってください。

504 :Classical名無しさん :04/03/03 01:44 ID:4lku6aKs
これはインフレと闘い続けた一匹の狼の涙と感動の物語である・・・・・

第0話「旅たち」
時は悟空がウーブとともに旅立ってから一年後の出来事である。

〜プーアルへ
 今までお前には迷惑をかけたな。
オレは旅に出ようと思う。もう二度と戻るつもりはない。オレは今度の旅で 
自分の道を自分で切り開くつもりだ。
思えば長い間オレは惨めな思いをしてきた。
 足元がお留守だったり、サイバイマンに自爆されて死んだり、人造人間に腹
を貫かれたり・・・・
天界や界王星での厳しい修行もほとんど意味がなかった。俺が強くなるほどに
まわりはそれをはるかに超えて強くなる。オレが一段ずつ階段を上る間に
やつらは百段飛ばしで登っていく。追いつけるわけがない。
俺は長い間そんなふうに考えていた。
でも違うのだ。地球人もサイヤ人も関係ない。俺はその言葉に逃げていただけなんだ。
今こそ自分の運命に立ち向かおうと思う。人生はやり直しが聞かないという。
しかしそれは間違っている。人生は、やる気さえあればどんなコトだってやり直しができるのだ。
正直お前には悪いと思っている。長い間オレについてきたお前には本当に感謝している。
勝手にいなくなるオレを許して欲しい。
ps
三ヶ月前オレのプリン勝手に食ったことは気にしなくていいからな。
じゃあなプーアル。元気でやれよ。
                       運命に立ち向かう男ヤムチャより〜



505 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/03 01:49 ID:4lku6aKs
上の自分のです。
あげちゃってすいません。
次から気をつけます。


506 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/03 01:55 ID:4lku6aKs
ヤムチャは手紙を机の上におくとかばんを手に取り住み慣れた我が家をあとにし、
誰もいない荒野へと向かった。
そして、かばんの中からドラゴンボールを取り出し、神龍をよびだした。
あたりが暗くなり巨大な龍が現われて言う。「さあ願いを言え。どんな願いも二つだけかなえてやろう。」        
ヤムチャは叫んだ。「オレを若返らせてくれ」
「よかろう・・・。よし願いはかなえた。二つ目の願いを言え。」
ヤムチャの体は二十年以上昔のわかわかしい体に戻っていた。肩を回してみる。
よし動く。四十肩も治っている完璧だ。
ヤムチャは空を見上げた。
「二つ目の願いは、未来のトランクスが乗ってきたのと同じタイムマシンを出して欲しい。できるか?」
「お安い御用だ」神龍がそういうと目の前にあのタイムマシンが現われた。
「願いはかなえた。ではさらばだ」辺りが光に包まれドラゴンボールは再びどこか遠くへと飛んでいった。



507 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/03 01:59 ID:4lku6aKs
第1話「それぞれの再会」
第23回天下一武道会がまもなく開かれようとしていた。3年ぶりの再会に喜ぶゴクウ達。
そこには本来ならいるはずのあの男がいない。誰もがその事実に気づいていたが誰もあえて触れようとはしなかった。
天津飯などは内心、どうせあいつまた一回戦負けだろからいてもいなくてもかわんないしな。
まあ今回も優勝するのはオレかな。ゴクウは背が伸びたぐらいで調子乗ってるし、
クリリン鼻ないし、チャオズはパシリだし、かめ爺さんはエロいからな。まいったな〜。
また優勝か。賞金何に使おう。とか思っていた。とうぜんながらこのあと彼は大きく考えを改めることになる。
なんてたって彼はヤムチャの次にヘタレなのだから。
ゴクウ達一行はあの男を欠いたまま受付を済ませに行った。とちゅう
マジュニアとかゆう指が4本しかないくせにえらそうなやつにもあったけど、こいつはどうでもいいので飛ばします。
そして予選会場に来た彼らは、あの男と再会する。
クリリン(な、なんて威圧感だ。)
ゴクウ(オラよりずっとつええ。)
チャオズ(!?)
天津飯(!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?)
そう、そこにいたのはまさしくヤムチャ。
みなヤムチャの予想外の強さに驚きを隠せなかった。

この天下一武道会、荒れそうだ。 


508 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/03 02:06 ID:4lku6aKs
第2話「波乱含みの天下一武道会」
予選は、組み合わせを操作したチャオズがタオパイパイの存在に気づかないという間抜けな失態をおこし脱落していったことを除けば、みな順当に本戦出場を決めた。
本戦の方は、天津飯 対 タオパイパイ
      ゴクウ 対 匿名さん
      クリリン対 マジュニア
      ヤムチャ対 シェン    という組み合わせになった。
本戦が始まるまでの間、ゴクウ、クリリン、ヤムチャの三人は亀仙人に会いに行っていた。
クリリン「それにしてもヤムチャさん、たった三年で見違えましたね。ゴクウもだけど。」
亀じい「ほんとにそのとうりじゃ。まさかヤムチャまでこのわしを超えるとは考えたこともなかったわ。」 
ヤムチャ「ははは、そんなことありませんよ。」(考えてなかったのかよ!)
亀じい「今だから言うが、わしが育てた弟子の仲で一番見込みがないと思とったよ。よくぞここまで成長してくれた。わしはうれしいぞ。」
やむちゃ「ははっ」(見込みなかったのかよ!?)
ゴクウ「・・・・・・・・・」



509 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/03 02:08 ID:4lku6aKs
やがて天下一武道会本戦が始まった。
天津飯が乳首切られたり、ゴクウが結婚したり、くりりんがマジュニアにぼろ負けしたり
、そんなふうに天下一武道会は和やかにすすんでいった。
そうして、いよいよ彼の試合がやってきた。
実況「では第四戦の二名を紹介いたしましょう!ヤムチャ選手とシェン選手です!!」
シェン「はは、どーもどーも」
どこにでもいる普通のおっさんがそう言いながら武舞台の中央にでてきた。
クリリン「はっきり言ってラッキーですねヤムチャさん。相手がいいですよ。」
クリリンが隣でそんなことを言う。そう、おもえばこいつのこの一言のせいでオレは油
断してしまったんだ。油断しなきゃ勝てたかもしれない。てゆーか、勝てた。うん、間
違いない。こいつがいなきゃな〜。そういえばセル戦のときだって素直に18号を停止さ
せとけばセルゲームでセルジュニアにぼこられずにすんだのに。しかもちゃっかり結婚
までしてるしよ。うらやましすぎる。あんな美人の奥さんでよ。くそー、何か腹たって
きた。あとで一発ぶん殴ってやるか。
ヤムチャ「じゃあ行ってくる。クリリン覚えてろよ。」
クリリン「???」
もう足元がお留守なんて言わせない。
そんな悲壮な決意の下、ヤムチャも武舞台にすすんでいった。


510 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/03 02:10 ID:4lku6aKs
第3話「ヤムチャ対シェン」
武舞台の中央にて向かい合った二人。
シェン「どーもよろしくお願いします」
シェンが頭を下げる。どこからどうみても普通のおっさんだ。
ちらりと観客席をみる。ブルマが悟ったようにこちらをみている。どこかあきらめのた
だよう表情。おいおい、オレたちこのときはまだ恋人同士だったはずだろ。なんでそん
な一回戦負けが前提のような目でオレを見るんだよ。
ブルマとは対照的にプーアルは張り裂けんばかりの大声で声援を送る。おいおい、なん
でそんな必死なんだよ。おまえもあれか。オレが負けると思っているのか。もううちょ
っと余裕のある応援をしてくれよ。頼むから。
シェンをにらみつける。
ヤムチャ「悪いけど、オレはあなたの茶番に付き合うつもりはありませんから。最初から
全力で来てくださいね、神様。」
シェン「むむ!!!!!!!!私の正体を見破るとわ、おぬし何者じゃ」
ヤムチャ「オレですか、オレはさながら荒野をさすらう孤独な狼ですよ。」
シェン「あっそう」
とそのとき「それでは第四試合はじめてください」という言葉と同時にドラムの音が鳴
り響いた。
ヤムチャが一気に間合いをつめにはいった。
しかしその時、予想外の事態が起きた。


511 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/03 02:13 ID:4lku6aKs
シェン「降参します」
ヤムチャ「えっ!?」
実況「降参て戦わないってコトですか。」
シェン「そうですよ。こんな強そうな人には勝てそうにありませんから。」
シェンはぺこりと頭を下げながら申し訳なさそうに言う。
実況「そうですか。え〜シェン選手の降参により第四戦はヤムチャ選手の勝利です。」
ヤムチャはこの展開についていけず、かまえたまま動けずにいた。
観客達は闘ってもいないシェンにたいしておっさん次の大会ではちゃんと闘えよ〜とか笑
いの混じった声援を送っている。勝ったのはオレなのに。
ブルマとプーアルは泣いて喜んでる。おいおい一回戦突破できりゃ他はどうでもいいのかよ。
俺戦ってないんだぜ。てゆーかおまえらはそんなに無理だと思ってたのか。
なんでオレ、勝ったのにこんなへこまなきゃいけないんだよ。
ヤムチャとシェンは声援を受けながら二人並んで武舞台をあとにした。
ヤムチャ「なぜ、降参なんかしたんですか。」語気を強めて言った。
シェン「正直、負けるつもりはなかったんですけどね。あなたを倒せそうにはなかったし、
その亀仙流の胴着を見て後を任せても大丈夫だと思いましてね。頼みますヤムチャさん。
マジュニアを倒してください。」
ヤムチャ(あっ!!!そうゆう話だったっけ)
    「分かりました。任せてください。」(勝手に決めて、勝手に任せんなよ)
物語の趣旨を思い出したヤムチャ。ついでに決勝のマジュニア対ゴクウのとき、巻き添
えをくらわないよう必死で逃げていた自分の姿を思い出し、さらにへこんだ。


512 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/03 02:23 ID:4lku6aKs
第4話「未知の領域」

武舞台では準決勝第一試合天津反対ゴクウの戦いが行われていた。その裏の控え室で
ヤムチャは一人ため息をついた。

一回戦は結局たたかわなかったから、へタレ返上ができなかった。
ゴクウやクリリンはいい。
あいつらは気を感じられるから、戦いを見せなくてもオレの強さを感じられるだろう。
でもブルマとプーアルは違う。
二人とも気が感じられない。だからオレのすごさが分からない。
きっとあの二人はオレの勝利を単なるくじ運がよかったぐらいにしか思ってないだろう。

ここはなんとしても準決勝で活躍しなくては。相手はピッコロだが今のオレなら楽勝だろう。
それどころか現時点での地球最強はオレなんだよな。負けるわけないよな。負けられないな・・・・・・。

そういえばあいつ手が伸びるんだよな。巨大化もするし。腕ちぎれても生えてくるし。
目や口からビームだすしさ、もしかしたら耳や鼻からだってビームだせるかもしれない。
・・・・・それはかなり怖いな。

あ〜緊張する。考えてみれば一回戦突破初めてなんだよな。オレ。
ヤムチャは天井をボーっと眺めた。

勝たなくてはいけないという重圧、相手があのピッコロだという不安、準決勝という未知の領域、そんなヤムチャの緊張が頂点に達した時、

ヤムチャ「はっ腹が〜」
強烈な腹痛がヤムチャを襲う。
ヤムチャは気力を振り絞ってトイレへと駆け込んだ。


513 :Classical名無しさん :04/03/03 02:24 ID:ZbdwgCAc
もしかして書きながら投稿している?

514 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/03 02:29 ID:4lku6aKs

武舞台ではゴクウがその実力を見せぬまま前回のチャンピオンである天津飯を破り、決勝進出を果たしていた。

実況「圧倒的な強さをみせつけてくれました。孫ゴクウ選手がいよいよ決勝戦に進出です。
   さて次の第六試合でもう一人の決勝進出者が決定いたします。
   これまたすばらしい試合になることを期待しましょう。かたや一回戦では超人的な試合をみせてくれたマジュニア選手。
   対するは三大会連続本戦出場、不戦敗で本人にとって初となる一回戦突破を果たしたラッキーボーイ、ヤムチャ選手です。」

武舞台裏のトイレ。
ヤムチャ「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
     おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
     おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」 

実況「え・・と・・・。どうしたのでしょうか。ヤムチャ選手。ヤムチャ選手。試合始まりますよ。」

ヤムチャ「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオらオッらオラオラオラオラオラオラ
     オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ
     オラオラオラオラオラオラオラオラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」



515 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/03 02:30 ID:4lku6aKs
実況「え〜〜〜。これはヤムチャ選手が現われないのでマジュニア選手の不戦勝です。
   決勝進出をはたしたのはマジュニア選手でした。続く決勝戦に期待しましょう。
   ・・・・それにしてもヤムチャ選手は何してるんでしょうかね」
   ・・・答え 死闘を繰り広げてます

決勝戦ではゴクウとマジュニアの壮絶な戦いが繰り広げられ、僅差でゴクウが勝利し、
念願の優勝を果たした。同じころヤムチャはもうひとつの死闘を制していた。

こうしてそれぞれの天下一武道会は幕を閉じた。

ヤムチャ戦績                  
  対シェン  不戦勝
  対マジュニア 不戦敗 
  対腹痛    辛勝

                 激闘のマジュニア篇  終


516 :哀・戦士 :04/03/03 03:09 ID:vtn6d.lE
>>501
コピペ改変です。
私が書いたんですけど。
最近盛り上がってていいですね。

517 :哀・戦士 :04/03/03 03:21 ID:7W4nBP/c
>>ヤムチャの強くてニューゲーム
最後まですらすらと読めました。
第二話に笑った。できれば戦闘してほしかったけど
こういうオチもいいですよね。このスレでのヤムチャの宿命というか、なんというか・・・


>>カリン南北戦争
シリアスなラストですね。乙。
最初から読みました。
ヤムチャはプーアルの心で生き続けるのか。
ハッピーエンドを期待していたせいか、いい意味で裏切られた気分です。

>>レクイエム
界王神がヘタレ。これにつきる。
続き期待してます。


518 : :04/03/03 04:22 ID:2tdthr/s
 これは短い作品なので煩わしい説明は極力省こうと思う。
状況を極々簡単に説明すると、「地球に襲い掛かる新たな敵。Z戦士達はことごとく殺され、DBも消える。俺宇宙船で逃げる」
ああそうさ、このヤムチャ様は冷酷無比。切り捨てるのは大得意なのさ。それだけじゃない、あの計画を遂に――。
 
 どこかの星に着いた。宇宙船が『ニンゲンテキオーカノウ』とかほざいてたので何とかなるんだろうと思い、星に立つ。
俺は何年かぶりに気を集中し、この星に兵がいないかどうかを調べる。俺以上のヤツがいたら即退避して別の星だ。
もう俺を知る人間はいないのだから、虚勢を張ってむざむざ負ける戦いに乗り出すことはしない。
どうやら、この星に俺以上の強さを持つ者はいないようだ。そうと分かれば、この星は今日から“ヤムチャ星”となる。
兼ねてから計画は立てていた。地球では俺はそれこそTAWARAでも嫁にしない限りはあの化物どもに勝つことは出来ない。
しかし、俺も男だ。コミックス一巻中ごろで既におっぱいいっぱいヘタれていたとはいえ、天下を獲りたい気持ちはあった。
ここまで言えば、読者の皆さんなら既にご想像が付いているであろう。【惑星乗っ取り! ヤムチャ君主化計画】である。
地球では噛ませ犬でも、他の惑星ならトップを獲れる。いわゆる『逆セリエA』である(地球にいた時の愛読書『かってに改蔵』より)。
というわけで、侵略開始。



519 : :04/03/03 04:23 ID:2tdthr/s
 よく見ると、ヤムチャ星は木が生い茂っており、いかにも猛獣が生息してそうなところであった。
が、さすがに、さすがにいくらなんでもこの俺も猛獣程度には遅れは取らない。それはありえない。うん、ありえない。
茂みに入っていきなり発見。予想通りというか、何と言うか。猛獣には違いないが、つぶらでラブリーな瞳。
俺は魅せられた。それ故に、気付けなかったのかもしれない。
ペットにしてあげようと、一歩近付いたときには遅かった。ラブリーの背後にはそれと同じのが2、30匹ほどいて、ニヤニヤ哂っている。
俺はこんな獣にまで嘲り笑われるのかと屈辱的な気持ちになったが、それをなんとか押し殺した。ここで二択。

A:やあ、僕? 僕のペットにならない?

B:や(略) 僕の食料にならない?

腹に嫌な気持ちを溜め続けるのも気が悪いので、さっさとあれをいぢめてヘンなものを吐き出すことにした。B。
俺の声を聞いてか聞かずか、あのワケワカどもが押し合いへし合いしている。背筋が何故だかゾクとした。
遅かった――一杯の猛獣は、合体し、戦闘体形と化していたのだ! 
恐らく、彼らは幾人もの侵略者たちをあの姿で始末していたのだろう。
そして、この俺も――――。

 ヤムチャはその命を散らした。地球人はこうして滅んだのである。
あまりにあっけない――もっとも、それこそがヤムチャではあるのだけれど――
その姿からは、儚さ、空しさを感じることが出来る。
ヤムチャ――彼は人間の弱い部分が凝縮している、ある意味で人類の最後を締めくくるに相応しい男であったのだ。


520 :Classical名無しさん :04/03/03 17:20 ID:sFnoDA2o
ヤムチャたちはがったいしてキングヘタレになった!

521 :Classical名無しさん :04/03/03 21:12 ID:5rNepCg2
ヤムチャ・レクイエム〜最後の聖戦〜
打ち切り(まとめサイトにはそのうち完結までは載せておきます)
>>503=世界は二人のために
楽しみにしています。
>>504=強くて〜
何か久々にタイムスリップを見た気が。
面白かったです。サイヤ人編はあるのかな?
>>516
乙。哀・戦士期待していますのでぜひ完結させてくださいね。
>>518=命
コピペじゃないですよね?
ヤムチャへタレな上に冷酷かよ!こういう短編もいいですね。

522 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 00:10 ID:4lku6aKs
第5話「先手必勝 防げインフレ」

天下一武道会から二年、ヤムチャはあいかわらずブルマとはうまくいってない。
武道会のために三年間修行で会ってなかったうえ、本戦では一度も戦わないまま終わってしまったとあっては、
ヤムチャの評価ががた落ちなのも無理はない。しかしヤムチャは大して心配はしていなかった。
なんてたってヤムチャは地球一の強さを持つのだ。戦う姿さえ見せれば惚れ直すこと間違いない。
だから今のヤムチャの最大の関心ごとは別にあった。

Drゲロの存在である。

そうあの人造人間を作りゴクウへ復讐しようとしたDrゲロだ。
思い返すはフリーザ親子来襲時、トランクスにより三年後人造人間が現われることを教えられたとき、
ブルマは今のうちに人造人間を壊しに行こうと提案した。
それをあの戦闘狂のゴクウとべジータが戦いたいとか抜かしやがる。結果、三年後おれは腹を貫かれる。
そういえばべジータはセルを完全体にする手助けもしたんだよな。ナメック星でも一人で調子乗ってたし。
ひょッとして、いやひょっとしなくてもあいつオレ以上のへたれだよな。
みんなあいつがサイヤ人だからって過大評価してるよ。しまいにはブルマを寝取るし。
チビではげのオヤジのくせに。

まあべジータへの恨みつらみはおいといて、ヤムチャは今あのときのブルマの提案を実行しようかと思っていた。
タイムマシンでこの時代へ来る前、綿密な聞き込みと調査の結果自分でもゴクウのポジションを奪えるという結論に達した。
これはその計画の最初の関門である。


523 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 00:12 ID:4lku6aKs
Drゲロの研究所のありかはすでにおれは調査済みだ。
あのときオレはゴクウを連れ帰るという重大な任務を負い直接研究所には行かなかった。
あっ念のためいっとくけど、ゴクウを運ぶことに志願したのは人造人間にびびってたとかじゃないからな。
ゴクウはオレの親友だから死なせたくなかったんだよ。
もしもあのときのオレがなんか必死だな〜と思ったなら、それは逃げるのにじゃなくて、ゴクウを救うのにだからな。
勘違いすんなよ。
そンな感じにヤムチャは自分に言い聞かせた。

ヤムチャはDrゲロの脅威とその目的、そして居場所をつかんだことをまわりに宣伝しまくり、
クリリンを誘いDrゲロの邪悪な野望を打ち砕きに旅立った。
クリリンを誘ったのは自分の雄姿をブルマに宣伝してもらうためだということは言うまでもない。



524 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 00:16 ID:4lku6aKs
第6話「英雄の代償」

北の都付近の岩山の中その研究所はあった。
頑丈そうな鋼鉄の扉が洞窟の入り口をふさいでいた。
正面からぶつかるのは得策ではない。
あの変態科学者のことだ。どんな迎撃装備があるか分かったもんじゃない。
ここはじっくりと様子を伺うのがいい。
この時点ではゲロもまだ人間のはずだから、食料なしには生きられない。
一月もたたないうちに誰かしら買出しに出て来るはずだ。

そうして三週間後、ついにそのときが来た。
ゲロの助手らしき女が巨大な扉からこっそりと出てきた。
って、あれ〜あいつ18号じゃんかよ。
としは十五、六歳にしかみえないが間違いない。
あれはおそらく改造される前だろうが、あの金髪と目つきの鋭さは変わってない。
ふ〜ん、17号と18号ってゲロの助手だったんだ。

18号はポイポイカプセルでバイクをだした。
まずい逃げられる。と思ったが今潜入するより、戻ってきたとき潜入するほうがはるかに楽だろう。
というわけで研究所に戻ってくるまでまつことにした。

そして五時間後ようやく戻ってきた。・・・って長いよ!!なんでそんな待たせるんだよ。
たかが買い物だろ。一時間で済ませろよ。・・・・まあいい。全ては予定どうりだ。
ヤムチャはクリリンを従え、バイクをしまおうとしている18号(推定15歳)のもとへおりていった。


525 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 00:19 ID:4lku6aKs
18号(推定15歳)「誰だ!!」
クリリン「怪しいものじゃない」
18号(推定15歳)「十分怪しいよ」
そのとうりだった。
ヤムチャ「おまえはゲロの助手か。」
18号(推定15歳)「だったらどうだっていうんだよ。あんたたちこそあれか。
ゲロの研究を狙う産業スパイってやつか?もっとも両方ともそう
は見えないけどね」
それもそのとおうりだった。
ヤムチャはなんとか18号を懐柔しようと交渉してみた。
懐柔が無理なら実力こうしでいけばいい。しかしそれはあくまで最終手段だ。
クリリンがいる前でそんなことしたら、たちまちブルマにまで話が通るだろう。
それはできればさけたい。
幸い18号はゲロに対して好印象をもっておらず、じゃあなんでそんなとこで働いてるかといわれたら、やっぱり金のためらしい。

これはあとで聞いた話だが18号達は身寄りもなく、頼るものもいなかったらしい。
でも生きるためには金が要る。そんなときゲロが現われ助手に誘った。
ゲロにしても最初から改造するつもりだったろうから身寄りがないほうが都合がよかったんだろう。
なんかひどいはなしだな。

だから研究所へ手引きする条件に100万ジェニー要求されたって怒ってないからな。
幼い姉弟で生きていくのは大変だからな。それぐらい必要だしな。ぜんぜん怒ってない
からな。

そんなこんなで、ヤムチャとクリリンは研空所に潜入。
ゲロを捕まえ、開発途中の人造人間を含め、研究所を破壊することに成功した。
最後はかめはめ破で研究所は岩山の中に埋まった。


526 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 00:21 ID:4lku6aKs

弟7話「ヤムチャの誤算」

ゲロ「な、なんてことを・・・・・。わたしの研究所が・・・・・」
Drゲロはまッ白に燃え尽きていた。
それも当然だ。十年近くここで研究してきたのだ。そのすべてが瓦礫にうもれた。
ゲロのことだから分からないが、おそらくはもう一度研究を再開しようとは思わないだろう。
ゲロは警察へ引き渡すつもりだ。
研究が成功したときのことを考えるなら、今息の根を止めとくべきだろうが。
やはりここでこの無力なじいさんを殺したらクリリンが(以下略)。
それにどうせ警察にいったとしても無断で人体の改造をしているのだから、
よくて終身刑、悪くて死刑だろう。どのみちもう脅威とはなるまい。

ヤムチャはちらりとクリリンの方を見た。クリリンは17号、18号となにやら話して
いる。
17号は18号よりずっとガキっぽく見えた。
そしてヤムチャは思った。
目つきわりい。めちゃくちゃ生意気そうなガキだな。
絶対一緒には住みたくないタイプのくそガキだ。
まあ、どうせ二度と会うことのないやつらだから関係ないけどな。
クリリンも今のうちに18号との会話楽しんどけよ。
お前ら別の未来では結婚してるんだからな。
と言ってもなんのことだわかんないだろうけど。


527 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 00:23 ID:4lku6aKs
とそのときクリリンがこちらに走ってきた。
クリリン「ヤムチャさん、Drゲロを警察につれていく仕事任せてもいいですか?」

いやな予感がした。

ヤムチャ「いいけど、どうかしたのか?」
クリリン「いやほら、あの子達の話を聞いてみたんですけど、
あの子達研究所で住み込みで働いていたらしくて、帰る家がないらしいんですよ。
研究所は僕達があんなにしちゃったし。
だったら亀ハウスで一緒に住んだらいいっていったら、あの子達もそれでいいって。
ちょうどランチさんもでてって部屋がひとつ空いてるので問題ないですし。」
ヤムチャ「へ〜〜」
     (なんだその展開は、あれか、いわゆるフラグがたつってことか。
さすがに強引だろ。無理やりすぎだろ。
ひょっとしてもう18号に狙いを定めてるってコトか。
ロリコンかよ、おまえ。)
クリリン「だからあの子達を亀ハウスまで連れて行きたいので、そっちは任せてもいいですか?」
ヤムチャ「ああ、こっちは任せろ」
(なんで、おまえばっかそんなおいしい役回りなんだよ。
だいだいおまえくる必要なかったし。何ついてきてんだよ。
おとなしく亀と戯れてろよ。なんか腹たってきた。
あとで一発ぶん殴ってやるからな)


528 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 00:29 ID:4lku6aKs
クリリン「じゃあ、ヤムチャさん」
ヤムチャ「ああ、じゃあな、覚えてろよ」
クリリン「?????」

こうして地球の危機は未然に防がれた。
しかしこの戦いでうけたヤムチャのダメージはあまりにも大きかった。
がんばれヤムチャ、負けるなヤムチャ、地球の未来はお前の肩にかかっている。

ヤムチャは普通人間17号、18号を仲間にした。

ヤムチャ戦績
対18号  完敗  マイナス100万ジェニー
対クリリン 完敗  人生の非情さを思い知った

                       一足早い人造人間編  完

このとき彼らはひとつの重大な過ちを犯したことにまだ気づいていなかった。(伏線)



529 :Classical名無しさん :04/03/04 01:12 ID:O.AHz2lg
>>528
乙!

530 :プロローグ1 :04/03/04 01:16 ID:Ke9BZ6.6
「ちょっとしたことでたくさんの未来ができてしまうわけです」
(其之三百五十七 トランクスの台詞より)

 乾いた冷たい空気、もとは建物であった瓦礫の山、ひびだらけの道路を歩くやせ細った
野良犬……。
 “人造人間”の出現により、この世は地獄と化した。
 最初こそ、立ち向かう者はいた。国王直属の軍隊、腕に自信を持つ名うての格闘家、そ
して――歴史に名を残す事こそなかったが、幾度となく地球を救った戦士たち。
 それら全てが、たったの二人によって全て粉砕された。
 生き残った数少ない人々は敵から姿を隠すために地下へと篭もり、脅えながら毎日を暮
らしていた。

531 :プロローグ2 :04/03/04 01:17 ID:Ke9BZ6.6
 バババババババババッ!!
 けたたましい物音と、何度も起こるスパーク。地下基地の一つにある研究所では、得体
の知れない実験が行われていた。
「これで完成っ!」
 しばらくぶりに物音が止んだかと思ったら、今度は威勢のいい声――実験の失敗の可能
性も考慮されて研究所だけは隔離されてはいるが同じ基地内にいた人全てに聞こえるほど
――が聞こえてきた。
 研究室内にいたのは、かつてのカプセルコーポレーション社長の娘であり、自身もまた
開発の任を担っていたブルマ、そしてその息子トランクスである。
 二人の目の前にあるものは、次元の壁を超える希望の翼、タイムマシン……の手のひら
に乗る程度の縮小版であった。
 過去に渡って歴史を変えるために造られたそれだったが、人が乗るには小さ過ぎる。
「見ててね、今テストするから」
 ブルマは小型タイムマシンに適当な鉄屑をセットする。
 眺めながらトランクスは思った。
 仮にそれで時間移動が可能なものとして、果たしてどうやって証明するのか……。開発
途中から気に掛かっていた事だったが、夢中になっている時の母に口を出しても無駄なこ
とは自分が一番よく知っている。亀仙人が“天才かアホかようわからんやつ”と評した性
格は思ったより厄介なものだった。
 少なくとも、自分が乗ったとたんにドカン! は避けられる、とプラス思考に務めるこ
とが自分にできる解決法だった。
 鉄屑を積んだタイムマシンが、二人の目の前でふっと消えた。

532 :プロローグ3 :04/03/04 01:18 ID:Ke9BZ6.6
 エイジ750――。
 亀仙流に弟子入りが決まったヤムチャは今、かつてのアジトに戻り、自分の胴着を漁っ
ていた。
 “楽”の字の一張羅は一着しかないし、居候先にあるトレーニングウェアでは心許ない
と感じたためである。
 何着か見繕って手持ちのカプセルに収め、乗ってきたジェットモモンガに足をかける。
 と、そこに。
 ガツン!
「うおぅ!」
 頭上に現れた鉄屑が、見事なまでに脳天に直撃した。
「な、なんだ?」
 周囲を見渡す。周りには誰もいない。自家用の飛行機から捨てられたゴミの類か、と思
い上空を見上げたが、雲一つない空にあるのは太陽だけだった。
 ヤムチャは薄気味悪く感じたのですぐにその場を離れる事にした。とりあえず、目的地
は近くのオアシスへ。でっかいタンコブを冷やさねばならない。

533 :プロローグ4 :04/03/04 01:20 ID:Ke9BZ6.6
 小一時間ほどでオアシスに着いた。かつては自分は何度もお世話になっていた場所であ
る。
 頭と傷を冷やす意味で頭を水に突っ込む。多少染みるが、薄気味悪さは消えて思考はク
リアになった。
 オアシスの中心に、何か、光を反射する物がある。普段ならば気にしない事であったが、
今日ばかりは何故か気になることだった。
「なんだ……?」
 全身が濡れるのも気にせず、湖の中からそれを掴みとる。
 そこにあったのは古ぼけた電子ジャー。かなりの年代物らしく、あちこちが錆びている。
表面に光を反射するような部分は見当たらない。
 影を潜めていた盗賊の嗅覚と好奇心が、それを開くように騒ぎ出す。内から漏れた光は、
財宝の類であるかもしれない。
 ヤムチャは、思い切って錆びた蓋をこじ開けた。

 閃光。それとともに、何かが勢いよく飛び出し、覗きこんだヤムチャのアゴを強打した。
「あうっ!」
 ついでに舌も噛んだ。なんかロクな事がない。
 指で恐る恐るアゴと舌の無事を確かめていると、背後から声が掛かる。
「このわしの封印を解いたのは、貴様か?」


534 :プロローグ 了 :04/03/04 01:20 ID:Ke9BZ6.6
 声のする方に振り返ると、そこにいたのは緑の肌をした者がいた。
 頭の割に細った腕や、額や顔のシワからかなりの老齢であることが見て取れる。だとい
うのに、隙はどこにもない。
 緑の老人はヤムチャを見て言った。
「人間、お前は武道家か」
 声がするたびにビリビリと痺れるような錯覚が襲う。どう歯向かっても、この化け物に
は敵わない。もともとお留守な足元が、さらにへなへなと崩れこんだ。
「……オ、オレは……」
 睨まれただけでこれなのだから、頭が正常に働くはずもない。
「オレは、武道家なんかじゃ、ない。ただの、盗賊だ……」
 武道家、と答えてはいけない。それだけ考えて、ヤムチャは答えた。
 途切れ途切れなその答えに、そいつは満足そうに頷いた。圧力こそは残っているものの、
ぞっとする感覚は消えた。
「それは良かった。このピッコロ大魔王の封印を解いたのが武道家などであったなら、復
活早々イヤな気分を味わう所だ」
 答えは間違っていなかったらしい。ヤムチャは心の中で大きく安堵した。と、不意にヤ
ムチャの体が掴まれ、持ち上げられる。
「ふっふっふ、魔族の戦士を生み出すよりは魔力の消耗を避けられるからな。
 盗賊よ、おまえを生まれ変わらせてやろう」

 ポコペン ポコペン……
 ダーレガツツイタ ポコペン ポコペン……

 気味の悪い声で呪文を唱えたかと思うと、
「がっ!」
 首筋に、牙が突き立てられた。
 次の瞬間、ヤムチャの意識は闇に落ちた。

535 :Classical名無しさん :04/03/04 01:25 ID:Ke9BZ6.6
ということで、初参戦させていただきます。
次からは本編に入ります。タイトルは『魔族転生ヤムま!』で。
基本的に批判も歓迎です(タイトル以外へのものなら)

次からは本編。
時代は十年ほど進んでサイヤ人襲来から。

536 :Classical名無しさん :04/03/04 15:02 ID:0fs6CGsY
>ヤムま


新作が続々登場してきましたね。

537 :Classical名無しさん :04/03/04 16:31 ID:KCu2sPMc
>>521
打ち切りかよ
次回作に期待

>>527
ヤムチャ「へ〜〜」
     (なんだその展開は、あれか、いわゆるフラグがたつってことか。
さすがに強引だろ。無理やりすぎだろ。
ひょっとしてもう18号に狙いを定めてるってコトか。
ロリコンかよ、おまえ。)

ワラタ。

>>535
タイトルに一番突っ込みたいんだが黙秘
がんがってくれ

538 :Classical名無しさん :04/03/04 19:44 ID:w3Ham5J.
「たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜ」の中でたまには天津飯の活躍する話を考えたいのですがよろしいか?

539 :Classical名無しさん :04/03/04 21:23 ID:kAPdwrCI
>>538
楽しみにしてます。

540 :Classical名無しさん :04/03/04 21:25 ID:AVuC4gs.
サイバイマンVS仙水
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1078291771/


541 :魔族転生ヤムま! :04/03/04 22:52 ID:Ke9BZ6.6
 それからおよそ十年の歳月が過ぎた。
 第二十二回天下一武道会、ピッコロ大魔王との戦い、第二十三回天下一武道会、サイヤ
人ラディッツの来襲を経、地球へとやってくる二人の新手に対する修行が、終わりを迎え
た。
 そして午前十一時四十三分、ついに二人のサイヤ人が地球に到着する。
「来る! やつらはここに来るつもりだ……」
 ともに修行をしていたピッコロと悟飯、ヤムチャは、遥か遠くから感じ取られた凶悪に
して巨大な力を感じ取り、身構えた。
 戦士たちも、時を同じくして同じ力を感じ取り、二人の元へ向かう。まず最初に合流し
たのはクリリンだった。他の仲間も、同じように向かっている。
 ほかの戦士たちよりもやや速く、サイヤ人たちがピッコロたちのもとに現れた。二人が
地面に種を植えたかと思うと、そこから栽培マンと呼ばれた小柄な化け物が顔を出す。そ
の直後、二人の仲間――天津飯と餃子が合流した。
 サイヤ人の内の一人、ベジータは戦士たちと栽培マンの数が同じことから、一対一のゲ
ームを持ちかけた。ピッコロなどはその提案に激昂したが、行きかえった悟空が到着して
いないこともあり、受け入れることになる。
 天津飯が先鋒として栽培マンを圧倒し、神の修行の成果を見せつける。天津飯を舐めき
っていた栽培マンの態度に腹を立てたベジータは先鋒の栽培マンをバラバラにした。

542 :魔族転生ヤムま! :04/03/04 22:53 ID:Ke9BZ6.6
 ベジータの底知れぬ実力に驚きを隠せない中、次鋒に、ヤムチャが名乗りをあげた。
 二人が見え、構える。と、姿が消え、
 ドガガガガガガガガがガガガガガガガッ!!
 凄まじい音と、衝撃。
 常人の限界を遥かに超えたスピードの攻防。
 栽培マンの攻撃をヤムチャは余裕の表情で捌く。
 逆に栽培マンはヤムチャの鉄拳を何度も浴びた。何故か蹴りは来ない。
 劣勢の栽培マンは戦術を変える。
 両手を広げ、飛びつく。
 が、そこに敵はいない。
 衝撃。気功波が直撃したのだと理解するまで、やや間があった。
 勝ち誇り油断したヤムチャに、栽培マンは抱きつく。
 カッ!
 閃光。勝利を諦めた栽培マンは、ヤムチャを道連れにしようと自爆した。
 ヤムチャの死が予想されたが、ヤムチャの気は消えてはいない。
「あ、危なかった」
 自爆の瞬間、ヤムチャは自分に出せる限りのスピードで抜け出していた。
 だが、無事に済んでいるはずがなかった。
「ヤムチャさん、脚が……」
「あ、安心しろ。脚が動かなくても操気弾は撃てるぜ……」
 味方はみんな思った。もともとお留守だから対した被害じゃない、と。

543 :Classical名無しさん :04/03/04 23:43 ID:2VPAv0Do
>>538
期待してます。

>>539
乙です。

544 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 23:44 ID:4lku6aKs
第8話「勘違い異星人」

あのゲロとの死闘から三年たったある日のこと、それは唐突に地球に降り立った。
ラディッツ「やはりココのやつらは生きていたか。カカロットめ。」
おっさん「わわ、な、なにもんだオメ〜」
ラディッツ「戦闘力・・・たったの5か、ごみめ・・・」
おっさん「わーーーーーーーーーっ!!!」
(ドンッ)(パシッ)(ビッ)(バシッ)
ラディッツ「ふっ、なんというもろい民族だ」
(ピピッ)
ラディッツ「大きなパワーをもったやつがいる。距離4880.
      ・・・・・・・カカロットか!!!!!!!!!!」

ピッコロ「な、なんだこのパワーは・・・。すさまじいパワーが近づいてくる
まさか孫悟空か・・・・違う!!!?」
ラディッツ「ちいっ・・カカロットじゃない」
ピッコロ「なにもだきさま、このオレ様に用でもあるのか」

(中略)ラディッツとピッコロのじゃれあい

(ピピピッ)
ラディッツ「もうひとつ大きなパワーがある・・・!
      あっちだ距離8302。 何だこの大きさは、この星でもっとも大きい。
・・今度こそカカロットか!!!」

こうしてカカロットをめぐるラディッツの迷走が始まった。
とうぜんながらピッコロはラディイッツのあとをつけていき、
この世には自分の理解を超える者がいることを知ることになる。
いったいこの地球はどうなってしまうのか。

ヤムチャとサイヤ人の長い戦いが今始まろうとしている。


545 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 23:47 ID:4lku6aKs
第9話「ああ、すれ違い」

ヤムチャは落ち込んでいた。
ブルマとはうまくいってないし、18号へのあの100万ジェニーはまだ払い終わってない
ヤムチャは昔、盗賊までやってたことからも分かるとうり、けして金持ちではない。
というかどちらかというと貧乏だ。食いっぱぐれることこそないものの、生活は楽ではない。
都での生活には金がかかるのだ。特に、円滑な人間関係を作るには。

だからこの三年というもの、ヤムチャは修行する間も惜しんで働かなくてはいけなかった。
男としてはブルマに頼るわけにはいかない。自分の問題は自分で解決してこそ、真の男というものだ。
これは別に、違う女とあっていることがばれて、
もう二度と顔見せんなとかいわれたからじゃないからな。勘違いすんなよ。
ヤムチャは自分に言い聞かせた。

ヤムチャ(!!!!!!!)
ヤムチャは突如外へ飛び出し、上空を見上げた。
何者かが高速でこちらに近づいてくる気を感じたのだ。
ミジンコみたいな黒い影がこちらに近づいていた。
黒い影がどんどん大きくなっていく。顔が見える。
そう、あれはあの特徴あるMッパゲは間違いない。

「べジータの兄貴か!!!!!?」

そう悲劇的なことにヤムチャはラディッツと面識がなかった。


546 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 23:50 ID:4lku6aKs
第10話「迷走は暴走へ」

ラディッツはヤムチャのまえに降り立つと口を開いた。
ラディッツ「ふっふっふ・・・。成長したな。だが一目で分かったぞ。カカロットよ。
      うちの近所のおじさんにそっくりだ。」
ヤムチャ「へっ?」(カカロットってゴクウのことだよな。なにいってんだこのMハゲ)
ラディッツ「カカロット、この星の有様はなんだ。人類を死滅させることが、
      きさまの使命だったはずだ。いったいなにを遊んでいた。」
ヤムチャ「?????」」
   (チビとハゲがくるのにまだ一年あるはずだよな。誰か他に来る予定あったっけか?)
ラディッツ「それになんだその格好は!」

ラディッツがそう言うのも無理はない。
ヤムチャは風風軒というラーメン屋で皿洗いのバイト中だったため、
胸にでかでかと店の名前が入ったエプロンをきたままだった。
ラディッツ「はっ!!!!!?まさか地球人を滅ぼそうとして返り討ちにあったというのか。
     それでやつらの下僕にされ、そんな格好まで・・・・
     誇り高き我等サイヤ人より強いものがこの星にいるといるとは!!!」
ラディッツは勝手にしゃべって勝手に納得していた。
サイヤ人。その言葉でヤムチャはようやくこの男がなにものか思い出した。


547 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 23:53 ID:4lku6aKs
ヤムチャ「あなた・・・もしかして・・・ラディッツっていう名前ですか・・?」
そういえばゴクウこいつに殺されたんだっけ。知らないうちに来て、知らないうちに終わってたからすっかり忘れてたわ。
たしかべジータの兄貴だっけ?あれゴクウの兄貴か?どっちでもいいか。

ラディッツ「カカロットよ、よくぞこの兄のことを覚えていたな。
では、いまいちど我ら兄弟の力で地球人のやつらをほろぼそうではないか!
そのあとはオレとともに来い、サイヤ人の血を存分に発揮できるような
すばらしい戦いがまっているぞ!!!」
ヤムチャ(そうか、これはひょっとして俺が活躍する絶好のチャンスなのではないか。
     どうやら、ゴクウの兄貴らしいが、全然たいしたことないな。
     このヤムチャ様が気を抑えていることに気づかず油断している。
     どうする、いまここでこいつをしとめとくべきか。決まっている
・・・・・やるしかあるまい!!!)
ヤムチャは静かにかまえをとった。

ラディッツ「おいなんのつもりだきさま。
まさかこの兄に逆らおうというつもりではあるまいな」
ヤムチャ「くっくっくっく・・・誤算だったなラディッツとやら。
     このオレはカカロットなどという名前ではない!!
     人は俺のことをこう呼ぶ。・・・・・・・・・・・・」

     「荒野の狼ヤムチャとなーーーー!!ホアターーーーー!!!!!!!」

ラディッツ「な、なに!?」
先手必勝ヤムチャの狼牙風風拳がラディッツを襲う。
ラディッツは回避する暇もなくあおむけに吹っ飛ぶ。
ヤムチャは体整をたてなおす隙もあたえず、一気に襲いかかった。


548 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 23:55 ID:4lku6aKs
勝負はまさに一瞬でついた。もともとヤムチャの方が戦闘力でまさっていたうえ、
不意打ちを受けたとあっては、さしもの戦闘民族もなすすべがなかった。
ヤムチャはとどめをさそうと手を振りかざしたとき、ふと周りに視線をやった。

好奇の目で見る野次馬達。

街中でこんな大立ち回り繰り広げてたら、こうなるのも無理はなかった。
ここでヤムチャはきづいた。

ここで殺しちゃったら単なる人殺し以外の何者でもないよな。
ラディッツはここにきてまだなにもやってない。それを一方的にヤムチャがぼこぼこにしてるのだ。
反撃を恐れてまったく隙をあたえなかったのが災いした。
もし仮にラディッツが町中で大暴れしていたなら、殺したとしても英雄扱いだろう。
けど今の状況は何処からどう見てもただのチンピラのケンカだ。
これはまずい。まずすぎる。

よし逃げるか。

ヤムチャは空を見上げる。何人かの野次馬もつられて空をみあげたとき
ヤムチャは一気に気を開放し、ラディッツを抱えて空へと逃げた。

こうしてヤムチャとラディッツの意味不明な逃避行が始まった。

残された野次馬には、その様子がただ消えたようにしか見えなかった。
後に彼らはこう証言する。
風風軒とかかれているエプロンをつけた男が、奇声を上げながら謎のコスプレ男に襲いかかっていたと・・・。


549 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/04 23:56 ID:4lku6aKs
第11話「へタレ二匹」

ラディッツ「う・・・・・ここは・・・・・?」
ヤムチャ「やっと目が覚めたようだな。」
ラディッツは辺りを見回し、ここがなにもない草原だということに気がついた。

ラディッツ「どういうことだ、カカロット!!なぜ、オレを殺さん!」
ラディッツは、まだカカロットだと勘違いしていた。
ヤムチャ「悪いが、オレはカカロットじゃないんだ。それに、人を殺すのも好きじゃない。」
ラディッツ「おい、おまえもしかして自分のことを忘れたというのか!
      はっ!!!!そうか!?おまえ小さいときに頭を強く打ったことはないか?」
ヤムチャ「へっ!?頭を?・・・う〜ん、そういえばあったなそんなことも」

ラディッツ「それだ!!!!!!
      おまえはそのときにサイヤ人の記憶を失ってしまったに違いない!!

ラディッツはヤムチャが名前を知っていたことをすっかり忘れ、一人叫んだ。
どうやらサイヤ人というのはゴクウやべジータ同様、頭は単純にできてるらしい。
ヤムチャはこの頭の弱いラディッツの誤解を解くことをあきらめ、本題に入ることにした。


550 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/05 00:00 ID:4lku6aKs
ヤムチャ「ラディッツ、もう地球を滅ぼそうなんて考えず、このまま帰ってくれないか?」
ラディッツ「なにを馬鹿なことを!!!
我らは誇り高き全宇宙一の強戦士族サイヤ人だぞ!
      おまえの力はたしかにこの兄をはるかに凌いでいる、
      しかし残った二人のサイヤ人ほどではない。
      たとえ、いまここで、オレが帰ったとしても数年後にこの二人の仲間が
      この星をつぶしに来るのだぞ。だから、いまのうちにオレと共に来い!!
      いまなら、さっきのことは水に流し仲間に加えてやる」
ヤムチャ「ふっふっふ・・・」ヤムチャは突如笑いだした。
ラディッツ「なにがおかしい!」
ヤムチャ「まさかおまえとの戦いでみせたあれが、
     オレの実力の全てだと思っているわけではあるまいな
     ・・・・いいだろう、みせてやる、その相手の力が分かる機械で
     よ〜くみておくんだな」

ヤムチャは一気に気を高めた。
ラディッツ「なに戦闘力,3000,4000、、・・・・6・・7000だと!!」
ヤムチャ「まだまだ・・・いくぞ!!界王拳!!!」

ラディッツ「・・・・・・・・・・・せ、戦闘力15000・・・・!?
      なんてことだ、こいつ天才か!!」
ヤムチャ「本気を出せばまだまだこんなものじゃないがな、(嘘、実はこれが限界)
     どうだ、これでもまだ無理だというのか?」
ラディッツ「まだあがるというのか!?・・・確かに、その実力ならあのべジータも倒せるかもしれん!!」



551 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/05 00:02 ID:4lku6aKs
ラディッツは思った。このカカロットさえいれば、
もうナッパに弱虫ラディッツなどといびられなくてすむ。
それどころか、あの自分のことを天才呼ばわりしているべジータさえオレをバカにはできまい。
これは、ひとつのの賭けだ。このまま一生肩身の狭い思いをするくらいなら、
この自分の弟にすべてをたくしてはどうか。
失敗したら殺されるだろう。けど、このまま、いじめられ続けられるぐらいなら・・・

ラディッツ「わかった、カカロットよ。地球をほろぼすのはやめよう
      しかし、おまえを連れ戻す任務に失敗したオレを、残った二人のサイヤ人は
      許すまい。すぐにでもこのオレを始末しにやってくるだろう。
      このスカウターにはいった通信機でやつらはこの会話を聞いてるはずだ。」
そういうとラディッツはスカウターを握りつぶした。

ラディッツ「これでやつらはもう、こちらの会話はわからない。
      しかし、俺の裏切りはもうばれているだろう。
      そこでカカロットよ。我ら二人同盟を組もうではないか。
      おれ達兄弟が力をあわせれば、その二人でさえ我らにかないはしない、どうだ?」   
ヤムチャ「ふふふ、いいだろう、その話乗ったぜ!!!」

こうしてヤムチャ&ラディッツという夢のタッグが誕生した
はたして彼ら二人は迫りくるサイヤ人にかつことができるのだろか?
ヤムチャのハッタリの真意とは?
風風軒のバイトはどうなったのか?
はたしてこの物語はいつ完結するのか?


謎が謎を呼び次回へ続く


552 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/05 00:04 ID:4lku6aKs
一時間後・・・・・・
ラディッツ「あいつらさ〜ちょっとぐらい強いからって、おれのこと弱虫呼ばわりだぜ
      やってらんねえよ」
ヤムチャ「わかるぜ、その気持ち。オレも昔は仲間からヘタレ扱いだった・・・」
ラディッツ「おまえも地球では苦労してたんだな。はは」
ヤムチャ「ははは」

彼らの傷のなめあいは深夜までつづいた。
影からのぞいていたピッコロは、その場に圧倒的な負のオーラを感じたという。

ヤムチャはラディッツを仲間にした。

ヤムチャ戦績
対ラディッツ 無効試合
対風風軒店主 ぼろ負け バイトをくびになった

                    迷走のサイヤ人前編   終 


物語は一人ぼっちのナメック星編へ続く


553 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/05 00:09 ID:4lku6aKs
長くなってスマン
ストックがなくなったので、二、三日充電します
ブウ編までいけないかもしれん

554 :魔族転生ヤムま! :04/03/05 00:33 ID:Ke9BZ6.6
>強くてニューゲーム
大量更新乙。
何故か仲間になったラディッツの活躍に期待。
次の更新を楽しみにしてます。
>(嘘、実はこれが限界)
ワロタw ヤムチャ戦闘力低過ぎだろ

555 :Classical名無しさん :04/03/05 01:02 ID:IiewFLcE
>>戦争
終わったな。
ごくろうさん。
プーアルはともかく、ヤムチャが読んでいて良かった。

>>氏にたい
改変ネタか。
ヘタレの為にあるようなもんだな。

>>レクイエム
ラディッツが強くなって復活したな。弱いけど。
とりあえず脳内にスカウター内臓されたら爆発した時に怖いだろ。
界王神は死ねばいいと思う。

>>ニューゲーム
逆行型か。
ヤムチャでやると大ハマリだな。
しかも結局ヘタレだし。
(伏線)に笑った。
ラディッツはやっぱりヘタレキャラにされやすいな。

>>ヤムま
おつ。
とりあえずヤムチャが半端に強いな。


>>486
ズッコケ三人組

「み」

556 :Classical名無しさん :04/03/05 16:46 ID:5rNepCg2
あと100kbか……。
SS板創設には間に合うか、あわないか……。
そもそもSS板が作られないかもしれないけど…。

557 :魔族転生ヤムま! :04/03/05 18:12 ID:Ke9BZ6.6
 クリリンが拡散エネルギー波とピッコロの力によって、残りの栽培マンは全て散った。
 ついに真打ちである二人のサイヤ人との戦いである。巨漢のナッパが力を溜めている
間、ヤムチャは飛べるはずなのにほふく全身で戦線離脱しようとしていた。
「よけろっ!」
「うおおおおおおおおおっ!」
 なんか背後の方で聞こえたが、自分のことでいっぱいいっぱい。這いずるヤムチャの
後頭部に、飛ばされた天津飯の手首が命中した。
 ようやく距離をとって振り返ると、戦況は芳しくない様子だった。天津飯は左腕を飛
ばされ、餃子がナッパの背に貼り付いて自爆をするもダメージを与える事もできない。
狼牙風風拳さえ出せれば……と悔やむが、脚が動かないので敵に向かって行くこともで
きない。自分にできることで援護するしかない。
「操気弾!」
 餃子の自爆にも同じないナッパの後頭部に、ヤムチャの操気弾が命中する。
「ぎひひひひひ。おまえから先に死にたいようだなっ!」
 巨体に似つかわしくないスピードでナッパがヤムチャに向かう。
 その後で、天津飯が気功波の構えをとった。
 命をかけた一撃で餃子の仇を取るつもりだった。
「気功砲!」

558 :魔族転生ヤムま! :04/03/05 18:12 ID:Ke9BZ6.6
「ちょ、ちょっとタンマ! おい! 後ろー!」
 ナッパと気功砲が脚の動かないヤムチャに迫る。
 気功砲がナッパを飲みこむ。
 さらにヤムチャをふっ飛ばす。そのまま岩山に叩きつけられた。
「ふうっ、おどかしやがって」
 天津飯の命懸けの一撃すらもナッパの戦闘ジャケットを破壊したに過ぎなかった。ナ
ッパは天津飯が倒れたのを見ると、再びヤムチャに向かってくる。
「はーっはっはっは!」
 ナッパの拳がヤムチャの顔面に迫る。
 拳が頬を掠めた。当たっては、いない。
 右。左。頭を狙った蹴り。
 それら全てを、ヤムチャは紙一重で避けた。
「な、なんだと……?」
 全力ではないとはいえ、ことごとく攻撃を避けるヤムチャにナッパは驚きを隠せない。
 敵が打撃での攻撃を仕掛けられるなら、自分も反撃することができる。
「くらえっ! 狼牙風風拳!」
 ヤムチャは出せる限りのスピードで拳をナッパに当てる。
 渾身の連撃。だが、ナッパには通じない。
「ダメだっ! 脚抜きじゃ力が出しきれなかったっ!」


559 :天ちゃんヤムチャん :04/03/05 20:16 ID:w3Ham5J.
「おぬしたちは、とうにこの私を超えてしまった。わたしやミスターポポの教えることはもはや何もない。
この後対決の時をむかえるまでは地上に降り、おのおのの技をみがくがよい」
ここは天空の宮殿。サイヤ人との対決を前にして6ヶ月間、地球の戦士たちは神の下で厳しい修行を積んできた。
「未来を頼んだぞ」
「はい!!」
力強く5人の戦士達は力強く答えた。それぞれに厳しい修行を耐え抜いたことで自身がみなぎっている。
 ・・・この者達ならば地球を救ってくれるかもしれない。
この星の神は戦士たちを満足そうに見回した。天津飯は元々このメンバーの中では一番の実力者であったが、さらに力を上げている。
クリリンは力こそ天津飯に劣るが、実戦向きの技が多く機転が利くため、実際の戦闘能力では天津飯に勝るとも劣らぬ存在だ。
ヤジロベーは、えーと、ま、やる時はやる男だろうし、ヤムチャはなかなかハンサムだ。
チャオズはミスターポポに雰囲気が似てて可愛いしな。
ああ、そうだそうだ、孫悟空がいるぞ。界王様の下で飛躍的なパワーアップをしているはずだ。
それにピッコロもいるしな。うん、勝てる勝てる。

560 :天ちゃんヤムチャん :04/03/05 20:16 ID:w3Ham5J.
 徐々に不安になる気持ちを抑えて、むりやり勝利を信じた神を傍目にヤジロベーは服の下にきた重い胴着を脱ぎ捨てた。
「ヤムチャさん。一緒に修行しませんか。組み手とかしたいし」
クリリンの呼びかけにヤムチャは首を振った。
「いや、俺は自分のペースでやるよ」
「じゃ、ヤジロ」
「俺はやらねぇよ」
そう言ってヤジロベーはさっさと天空宮殿から去っていった。
「・・・天津飯とチャオズは?やっぱり二人でやるのか」
「いや」
天津飯は何かを決意した表情で神の方を向いた。
「そのことなんですが、神様。決戦の日までチャオズを預かってもらえませんか」
「別に構わんが、おぬしはどうするのだ」
「行ってみたいところがあります。・・・自分の原点です。チャオズ、しっかりやれよ」
「天さん・・・」
天津飯は背を向けると勢いよく宙に飛び出した。すぐにその姿が小さくなる。
「あいつ、どこへ行くつもりなんだ?」
「天さんは自分の故郷に行くつもりなんだ」
「故郷?」
「三つ目族の里、さ」

561 :Classical名無しさん :04/03/05 20:29 ID:w3Ham5J.
>>538です。
タイトルが思いつかなかったので適当につけたが、こんなんでいいのか・・・。

 天津飯の悲劇というのは、最初のライバルキャラであった点で、
その後のピッコロ、ベジータと続く戦闘力のインフレにも追いつけず、
クリリン、ヤムチャのようにギャグキャラにもなれず、中途半端な存在になってしまった訳ですが、
この話はそのインフレになんとか天津飯を追いつかしてやるのがコンセプトです。
 ヤムチャスレなのでヤムチャも活躍させようと思いますができるかなぁ・・・。

とりあえず次回は「天津飯の嬉しい誤算、ヤムチャの悲しい誤算」

562 :Classical名無しさん :04/03/05 21:03 ID:ZbdwgCAc
書くのはありがたいことですが、せめて終わらせる努力をしてください。
いや・・こういうふうにワラワラっと新作がまとめて来るときは来るんだけど
そういう場合ってほとんど未完なんだよね。
作者の勝手つっちゃあ勝手だけど。だったら最初から書かないで欲しい。

563 :Classical名無しさん :04/03/05 22:07 ID:KCu2sPMc
>>562
完成させるかじゃあない

書くという行為に意義があるのだよ

564 :Classical名無しさん :04/03/05 22:13 ID:zmgnkBVw
前の作品があったら、1スレ空けたり、断りを入れるなどの工夫を。

565 :Classical名無しさん :04/03/05 22:23 ID:ZbdwgCAc
>>563
言い過ぎた。スマソ
書くという行為に意義があってもいい。しかし書きはじめたのなら、少なくとも終わらせようとするくらいの最低限の努力はしてほしい。
1、2回書いておわり、「つづく」と書いてつづかない。
だったら「続きを書く気はない」とはっきり書いてもらったほうが読んでいるほうとしては気楽。
あくまで個人的希望なのでレスはいらん

566 :Classical名無しさん :04/03/06 00:25 ID:oyqpmniQ
またーりとしましょう。
両者の意見にも同意。
でも職人さん達、まずは気楽に書いてください。それが一番。
長期連載を続けるためにもね。


567 :魔族転生ヤムま! :04/03/06 01:12 ID:Ke9BZ6.6
今のところ俺はストックを小出しにしてるんで
三日坊主って事はないです。たぶん。

>天ちゃんヤムちゃん
乙。
>ヤムチャはなかなかハンサムだ。
褒める所顔しかないのかよw
>三つ目族の里
住人が三つ目なだけっすよね。
ハゲじゃないっすよね。とか適当なことを言ってみる。

568 :魔族転生ヤムま! :04/03/06 21:07 ID:Ke9BZ6.6
「どういうことだ? いくらヤムチャが素早くても奴の攻撃をよけるとは……」
 とりあえず無駄に終わった反撃の分は無視。
「そうか! お留守な足元が使えなくなったから逆に気が満ちているんだ!」
 クリリンがヤムチャの回避の秘密に気付く。もしベジータがスカウターを予め外すこと
なく装着していたのなら、ヤムチャの戦闘力が何故か上昇していたことに気づいていたこ
とだろう。
「で、でもあれじゃ攻撃できませんよ」
「安心しろ。奴はあれでも魔族だ」
 三人は心置きなく気を溜めた。
「はい! はい! おぅー!」
 ヤムチャの攻撃が次々にヒットする。
 対したダメージはないとはいえ、ナッパもだんだん腹が立ってきた。
「ここまでだっ!」
 ナッパ全力の一撃。案の定ヤムチャはぶっ飛ばされた。足元のマイナス分がなかったの
が幸いして、死ぬことはなかった。
「今だっ!」
 その瞬間、三人が全力で放った集中砲火がナッパに襲いかかった。

569 :Classical名無しさん :04/03/06 21:08 ID:Ke9BZ6.6
 ドオオオオオォォォォォォォン!!!!

 ナッパに命中した特大の三つの気功波が大爆発を起こす。
「や、やったのか。はは」
 力を使い果たしたクリリンがぺたりとその場に座りこむ。もうもうと煙が立ち込め、ナ
ッパの姿は全く見当たらない。同じく、悟飯もその場にへなへなと座りこむ。

 ピッコロが、消えているはずの気を感じ取った。
「な、なんだと……?」
 上空を見上げ、二人がそれに続く。
 戦闘ジャケットを完全に破壊されたナッパが、そこにいた。
「あ、ああああ……」
 初めての実戦で対峙する相手の強大さに、悟飯は恐怖する。
「今のはさすがにかなり痛かったぜ……。きさまら、お遊びはここまでだっ!」
 上空からナッパがエネルギー波を放とうとする。
 その瞬間、地上から放たれた無数のエネルギー弾がナッパを取り巻いた。
「行け、魔空包囲操気弾!」

570 :Classical名無しさん :04/03/06 23:16 ID:whJGIOQg
>>569
乙です。

571 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/07 10:48 ID:4lku6aKs
あらすじ
ヤムチャはドラゴンボールを使い若返ったあと、過去へ向かいもう一度人生をやり直すことにした。
自分がヘタレないため、インフレと戦い続けるヤムチャ。
はたしてヤムチャがヘタレないなどということがありうるのだろうか?
物語はいまだ完結していない。
なお、本来この時代にいるはずのヤムチャがどうなったかについては、触れてはいけません。

激闘のマジュニア編 天下一武道会へ出場するため三年ぶりに再会した面々
          誰もがヤムチャの強さに驚きを隠せない
          この天下一武道会、荒れそうだ!!!!

一足早い人造人間編 まだ人造人間の完成してない今のうちに、
          Drゲロの野望を打ち砕こうとクリリンとともに旅立った
          思えば、このときからクリリンとの間におおきな溝が生まれた
          なおこのとき、諸事情により100万ジェニーの借金をすることとなる

迷走のサイヤ人前編 地球に謎の異性人ラディッツが降り立った
          スカウターでカカロットを探すラディッツ  
          しかし、事態は思わぬ方向へ


572 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/07 10:52 ID:4lku6aKs

第12話「決戦まで一年」

ラディッツの話によれば、サイヤ人は一年後に来るらしい。
これは、まあ歴史どおりである。

しかし、歴史は徐々に、だが確実にヤムチャの知るものとは、ずれてきていた。
本来、ラディッツとの戦いで死ぬはずのゴクウは、
ヤムチャの存在によりラディッツと接触すらせず、平和な日々を過ごしていた。
これにより、ゴクウは界王星へ向かうこともなくなり、当然ながら一年後の戦いにおいて、
ベジータを追い返すことも望めない。
また、ピッコロに誘拐されることのなくなった御飯は、チチの厳しい教育環境のもと、
立派な引きこもりへと成長してくれることだろう。
そう・・・ゴクウの活躍を期待できなくなった今、
地球の運命は文字通りヤムチャの働きいかんにかかっていた。

ここで、この地球の運命を握る二人の男、
ヤムチャとラディッツ、それぞれの思惑をみてみよう。

ラディッツの思惑
1、カカロット(ヤムチャ)とともに一年間トレーニングにはげむ。
2、やってきたナッパとベジータを二人がかりで倒す。
  その際、カカロット(ヤムチャ)が二人を相手にし、自分はその援護にまわる。
  日頃のうらみも込めて、ナッパのとどめは自分がさす。
3、その後、カカロット(ヤムチャ)とフリーザのもとへ戻る
  ベジータとナッパは裏切ったため始末したと報告(ベジータは普段から反抗的だった)
4、本来ベジータがいる地位にカカロット(ヤムチャ)がつき自分はその甘い汁をすう
5、中間管理職として余生安泰



573 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/07 10:53 ID:4lku6aKs
一方のヤムチャの思惑
・自分の実力ではベジータは倒せない(根本的事実)
 しかし、ナッパの方なら倒せるはず(根拠のない自信)
 ・・実際戦ってないのでヤムチャはナッパの力をしらないから根拠はない
・地球を救って仲間から一目置かれたい(長年の悲願)
・そのためには、他の仲間がまったく手に負えない敵をたおすことが必須(ラディッツでは役不足)
・何とかナッパだけと戦いたい(ヒーローのわがまま)
・ヤムチャに秘策あり(世界はヤムチャを中心に回っている)
・そして、もうヘタレとはいわせない(かなわぬ願い)

似ているようでやっぱり似ている二人の男。
地球の運命を本当にこの二人に託していいのだろうか?
歴史はここから大きくずれようとしている・・・・・・・・・。


574 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/07 11:05 ID:4lku6aKs
自分も今回から一話ずつ載せていくことにします。
構想自体は最後まで考えてあるので、なんとか終わらせられるよう
がんばりたいと思います。

>天ちゃんヤムチャン
  へタレじゃない天津飯の活躍に期待
  はたしてヤムチャも活躍できるのだろうか
>ヤムま
  ヤムチャがちょっとかっこいいと思ってしまった
  ヤムチャ足がない方が強いとは、使いどころのない特性だな


575 :Classical名無しさん :04/03/07 11:17 ID:KCu2sPMc
あらすじ乙

576 :Classical名無しさん :04/03/07 15:26 ID:uPCtD8Tk
ヤムチャの日記スレが変な方向にそれたので
移住してきました。

577 :Classical名無しさん :04/03/07 20:50 ID:StyasIUU
>>576
いらっしゃい。

578 :Classical名無しさん :04/03/07 21:03 ID:az22x6E6
>>562
書き手の気持ちになって自分の書いたモノ見直してみな


みそ汁

「る」

579 :魔族転生ヤムま! :04/03/07 21:28 ID:Ke9BZ6.6
「あ、あのヤロウ、まだ生きてやがったのか!」
 上空のナッパがエネルギー波の目標をピッコロたちからヤムチャへと変える。
「人の技を真似やがって……」
 ピッコロが呟くと同時に、全ての操気弾がナッパに襲いかかる。
 爆発する性質がない操気弾はナッパに命中すると再び襲いかかる。破壊力は本家の魔空
包囲弾とは比べるべくもないが、戦う相手からすれば技の性質は明らかにヤムチャの技の
方が嫌らしいものだった。
「ぐっ、こいつっ!」
 一つの操気弾がナッパを直撃。
 それを捕まえようと手を伸ばせばさらに二つの操気弾がぶちかます。
「この、ちょこまかと!」
 クンッ! ナッパが指を立てた手を振り上げる。
 操気弾の中心で起こる大爆発。ヤムチャの放った操気弾は全て掻き消えた。
 最大の技があっけなく破られ、ヤムチャは戦意を失う。
「ぎひひひ……、もう戦う気が失せちまったようだな」
 ナッパは地上に降り、ヤムチャに止めを刺そうと向かって行く。

580 :Classical名無しさん :04/03/07 21:29 ID:Ke9BZ6.6
 力と戦意を失ったヤムチャはナッパに頭を掴まれ、死なないように加減した鉄拳を何度も
撃ちつけられる。怒りの収まらないナッパは容赦なくヤムチャに攻撃しつづけた。
 クリリンが隙を突きナッパに突撃するも、かえって大ダメージを受けてしまう。
「死ねぇっ!」
 更にナッパがクリリンに向けてエネルギー波を放とうとする――。
 ドグォン!!
 ピッコロとクリリンは、一瞬何が起こったのか解らなかった。気が付いたら傍らの悟飯が
消え、ナッパが岩山に叩きつけられていたのだから。
 ともに修行を積んだヤムチャが殺される。
 そう思った悟飯が瞬間的に潜在能力を開放し、ナッパを蹴り飛ばしていたのだった。
「このガキィィィィッ!」
 ナッパのエネルギー波が悟飯に向けて放たれる。
 もうダメだ――そう思った。
 エネルギー波の閃光が悟飯を包み、飲み込む。
 クリリンもヤムチャも、無力感で一杯だった。
 光が消えた後、二人は驚愕する。
 悟飯が生きていることに、そして――、
 ピッコロが、悟飯の前に立ち塞がっていたことに。

581 :Classical名無しさん :04/03/07 21:38 ID:Ke9BZ6.6
どうも。ヤムまの作者です。風邪ひきました。
あと二日ほどでストックが尽きそうなのに大丈夫かなー。

最近知ったのですがまとめサイトにラディッツスレ投下分も収録してあるんですね。
『バーダックとラディッツ』が拙作だったりする訳ですが見直すと恥ずかしいというか。
いやスレ荒らしした事が苦い記憶なだけかもしれませんが。

>ニューゲーム
二人ともナッパにだけ狙いを定めてる所にワロタ。
ヘタレ義兄弟最高

582 :Classical名無しさん :04/03/08 01:14 ID:Rup0C/QA
>>582
乙です。
お大事に。

583 :Classical名無しさん :04/03/08 01:14 ID:Rup0C/QA
>>581の間違いです。

584 :Classical名無しさん :04/03/08 16:21 ID:iMzM7.Mk
黒歴史
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0403/07/1059766083.html
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0403/08/1061212680.html
http://ruku.qp.tc/dat2ch/0403/07/1061909355.html




585 :Classical名無しさん :04/03/08 21:02 ID:yPinUYjU
   ↑
バキスレにも張ってあったけど、なんだこれ?
怖くて踏めない。

586 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/08 23:00 ID:4lku6aKs
第13話「宇宙(そら)へ」

あのラディッツの戦いからすでに三ヶ月が経過していた。
その間、ヤムチャはゴクウ達、地球の戦士に
一年後とんでもない強さをもつ敵が地球に降り立つと教えといた。
ゴクウは分からないが、他のメンバーが一年間修行したトコで、
ナッパ相手に手も足も出ないことを、ヤムチャは知っていた。
自分達の努力が無駄に終わり彼らが絶望したとき、ヤムチャがナッパを倒す。
まさに、ゴクウのポジション。
誰もヤムチャをヘタレなどと言えなくなるだろう。

そうして現在、ヤムチャはバイトの日々を過ごしていた。もちろんラディッツも巻き込んで。
これで稼ぎは二倍。100万ジェニーもそれだけ早く払い終わるというものだ。

正直、決戦まで一年あることに楽観していた。
天界での修行にも誘われていたが、断っていた。
いまさらそんなとこで修行しても何の役にもたたないと思ったからだ。

自分で危機が迫っているといっといて、まったく修行しないヤムチャ。
それでも仲間がその話を信じたのは、ゴクウの力さえ超えるラディッツの存在のおかげだった。
ラディッツも恐れる相手が一年後地球に来る。
ゴクウ達は、地球を救うため、毎日厳しい修行に汗を流した。
誰もヤムチャなどあてにしていなかった。

ラディッツは、修行もしないヤムチャにだんだん不安になってきた。
最初のほうこそ、それが自信のあらわれだと思っていたが、
そうではなく単に借金返済に必死だということがラディッツにも分かってきた。
いまでは、あのスカウターの数字が幻だったようにさえ思える。
仲間が裏切ったことをいまさらながら後悔していた。


587 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/08 23:03 ID:4lku6aKs

「カカロットよ」ラディッツが言った
ラディッツはいまだヤムチャのことを勘違いしていた。
ラディッツ 「カカロットよ、いつまでこんなことを続けるのだ?
       あと、たった九ヶ月でサイヤ人がきてしまうのだぞ!!」
この一ヶ月、毎日のように聞かされている言葉だ。
ヤムチャはいいかげんその言葉にうんざりしてきた
ヤムチャ「何度もいっているけど、そんなことせずともサイヤ人ごときに、
     このオレが負けるわけないから心配すんなよ」
ラディッツ「そうはいうけどな・・・・・・・・・・あれ?」

いつもの小言が始まると思った時、ラディッツは窓の外をみて言葉をつぐんだ。
傍目に見てもラディッツが何かおかしなものを見たのだろうと察しがつく。
「なんか見えるのか」ヤムチャもラディッツにならい窓の外をみてみた。
あれ?おかしい・・・ヤムチャは思った。

真昼間ダトイウノニ、ナゼカ空ハ、暗闇ニ包マレテイル・・・・。

ヤムチャ「!!!!!!?」
ヤムチャの脳みそがこの怪異の原因をフル回転でつきとめようと動き出す。
昼が夜に変わる。原因はどう考えてもひとつしかない。
しかし、その答えにヤムチャは戦慄を覚えた。
ヤムチャの頭の中に次のような言葉が浮かでくる。

誰カガ、ドコカデ、神龍ヲ呼ビ出シテイル = 一年間、ドラゴンボールガ、使エナイ

その瞬間、自分の計画が音を立てて崩れ去るのを聞いた。
ドラゴンボールがなきゃあの秘策が使えない。
ということは、ベジータが地球に来てしまう。
そうなれば、自分がベジータを倒さなければいけない、はい無理〜。
ヤムチャは迅速に行動しなかったことを後悔した。


588 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/08 23:07 ID:4lku6aKs

どこだ!?ヤムチャは頭の中で叫んだ。
いったいどこに、誰かがドラゴンボールを使うなんて、伏線があった?
これ絶対、作者の都合だろ!!!ああ、わかった、そういうことか。
そんなに、オレが活躍するのがねたましいんだな?
彼は相当に混乱しているようだ。

ヤムチャは知らなかったのだ。ドラゴンボールの世界に伏線など必要ないということに・・・。

なぜか混乱しているヤムチャにラディッツはこんなことを言う。
ラディッツ「カカロットよ、今って昼じゃなかったっか?あれ、オレ時差ボケかな・・」
ボケボケだった。

オレきっとベジータに殺されるな・・・
ヤムチャの頭に走馬灯が流れる。
惨めな敗退「足元がお留守ですよ by神様」
ブルマとうまくいかない日々「死ね!! byブルマ」
栽培マンの自爆「ニヤリ by栽培マン」
蛇の道を通って界王星へ「おお〜ヤムチャ死んでしまうとは情けない by閻魔」
界王の厳しい修行「ふとんが吹っ飛んだ〜 by界王」 
ナメック星で戦うゴクウ達の応援・・・・・



589 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/08 23:09 ID:4lku6aKs

ヤムチャの頭に何かが浮かんだ。
ヤムチャ「ナメック星だ!?」
あった!!!!!あったじゃないか!!!
ドラゴンボールはナメック星にもあったじゃないか!!!!!
ヤムチャは一人ガッツポーズをとった。
諦めるのはまだ早い!!!!!!!
地球の平和はオレが守ってやる!!!!!!

ラディッツ「カカロット、今、夜だと思ってたんだが、また昼にもどってるわ。
      ・・・・・オレ病気かな?」
頭の病気だった。


ナメック星へと向かう決意をした、ヤムチャ。
ただ、ナメック星へ向かう理由を書くだけで、こんなに長くなってしまったことに
作者自身も驚きを隠せないまま、物語の舞台はナメック星に移る
はたしてヤムチャはこの宇宙(そら)に何を見るのか?
全人類の命運を握るヤムチャの秘策とは?
多くの謎を抱えたままヤムチャは宇宙(そら)へと旅立つ。
なお、ドラゴンボールで、誰がどういう願いをかなえたのかは、触れない方向でお願いします。
世の中には知らない方がいいということもあるのです。

次回へ続くかと思ったそのとき、ラディッツが深刻そうな顔で話しかけてきた。
ラディッツ「オレ疲れているのかもしれない。今日は帰ったほうがいいだろうか?」
むしろサルの惑星にでも帰ってください。

次回へ続く。


590 :Classical名無しさん :04/03/08 23:55 ID:RaBhwcRQ
>>585
見る価値もないクソスレ3点セット

591 :Classical名無しさん :04/03/09 00:13 ID:EuEYxOEo
>>589
順調ですね。
これからも頑張ってください。

592 :Classical名無しさん :04/03/09 02:49 ID:NTE5MKrA
超久しぶりに来ました。ほんとごめんなさい>>351
前チャオズ様を名乗ってた者です。途中でやめててごめんなさい。
しばらくPCができん状況になっててこのスレももうないと思ってたし
あんま続きを書く気もなかったけど、また書こうかな・・・
てゆーか、むしろヤムロット伝2の初めから書き直したい。
でもどっちにしろ今日の夕方くらいから12日までは実家帰るんで無理か・・・
また書くとしたら、読んで欲しいっす。

593 :Classical名無しさん :04/03/09 12:27 ID:KCu2sPMc
チャオズ様キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!

594 :Classical名無しさん :04/03/09 14:25 ID:5rNepCg2
>>592
お帰りなさい。復活期待してます。

595 :Classical名無しさん :04/03/09 17:07 ID:ZaXFbxiA
ひさしぶりに日記スレにいってみた…

もう、何も言うまい……

ttp://tmp2.2ch.net/test/read.cgi/mog2/1074837441

596 :Classical名無しさん :04/03/09 20:24 ID:IiewFLcE
>>ヤムま
戦闘シーン上手いな。
ヤムチャの新技がかっこいい。
でもピッコロはやっぱり死ぬのか?

>>天ヤム
三つ目族の里ってすごいな。
取り上げたの初めてじゃないか?

>>ヤムゲー
あらすじおつ。
ナッパ大人気だな。
っていうかナメック星にいくのかよ。
ラディッツがいい感じだな。

>>578
るきじ

「じ」か「し」

597 :Classical名無しさん :04/03/10 09:32 ID:mq9dXZ32
>>592
期待してます。

>>595
なかなか伸びてますね。
内容もスゴイがw

598 :Classical名無しさん :04/03/10 20:50 ID:KCu2sPMc
>>595
ラディッツスレと同じ運命を辿ってるような

599 :魔族転生ヤムま! :04/03/10 22:49 ID:.MTVsoAE
 ピッコロが悟飯を庇ったことはクリリンはもとより、ヤムチャにとっても大きな衝撃であ
った。ヤムチャが魔族の体を得、更に強靭な体を手に入れることとなったのは戯れといえど
ピッコロ大魔王の賜物。当時悪意に支配されていたヤムチャは恩義に報いるべく二代目のピ
ッコロを大魔王の名に相応しいように強く、さらに凶悪な性格を持つようにと教育した。
 今でこそ和解はしたが、そのためには相棒のプーアルさえ棄てたというのに。
 孫悟空と闘い、孫悟飯と半年ほど修行生活を送った。ただそれだけなのに、孫の一族はピ
ッコロの人生においてそれほどの影響力を持っていたのだ――自分を、差し置いて。
 声は聞き取れなかった。だが、ヤムチャには悟飯の腕の中でピッコロが何を言っているの
かわかる気がした。
 ちくしょう、かなわねえはずだぜ……。ヤムチャはようやく、天性の格の違いを知った気
がした。
 そして、ピッコロが悟飯の前でこと切れる。
「うあああああああああ――――――――っ!!」
 悟飯は叫んだ。
 小さな体にできる限りの声で。
 悟飯は構えた。
 小さな体に出せる限りの力で。
「魔閃光ーっ!!」
 その全てを込めた悟飯の一撃も、ナッパは腕一本で弾き返した。本当に、全てが終わった。
 ナッパが力尽きた悟飯を踏み潰そうとした、その時。
「き、筋斗雲……」 
 ふわふわと浮遊する雲が、悟飯をその場から退避させていた。

 やっと、到着した。
 地球育ちのサイヤ人、孫悟空が。

600 :魔族転生ヤムま! :04/03/10 22:51 ID:.MTVsoAE
 到着した悟空から残った仙豆を受け取り、クリリンと悟飯は体力を回復する。
「ご、悟空、オレは?」
「あれ、おめえヤムチャか? わりい、もう終わっちまった」
 あまりに顔をボコボコにされたので味方だと判断されなかったらしい。回復した二人から
気を分けてもらい、なんとかヤムチャも復活する。その間に悟空がナッパを圧倒していた。
 闘いのレベルの違いに、三人は絶句する。
 ナッパが特大のエネルギー砲を口から放出する。
 総毛立つほどの力を感じたが、
「波っ!」
 悟空はそれを更に切り返した。
「もういい! ナッパ! このオレが片付けてやる!」
 ベジータが見切りをつけてナッパに下がるように命じる。力の差を悟っていたナッパも渋
々と言う通りに悟空の前から下がった。
「だが、オレもこのままじゃ気が済まん……」
 口を開け、三人に向けてエネルギー砲を発射しようとする。
「しまった、間にあわねえ!」
「だーっ!」
 二人の声はほぼ同時だった。
 ナッパのアゴにヤムチャの操気弾が命中。
 上空に向けて軌道の逸れたエネルギー砲が虚しく放出される。
「界王拳っ!」
 瞬時にして更にスピードを上げた悟空が、ナッパに突撃する。

601 :Classical名無しさん :04/03/10 22:55 ID:.MTVsoAE
とりあえず風邪が大分良くなったようなので久々に。
この辺りはあまり弄れなくてほとんど作業的なことになってますが

書き方が拙かったかもしれないので捕捉
栽培マンの自爆によって脚使用不可になったヤムチャですが
切断された、という訳ではありません。
ズタズタになった位のつもりでしたが読みなおして書き方が悪かったと後悔


602 :Classical名無しさん :04/03/11 00:05 ID:fO.TdWhU
>>601
乙です。

603 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/11 00:39 ID:4lku6aKs

第14話「ドラゴンボール探そうぜ!!」

「ここがナメック星か・・・・・・・・」
ナメック星降り立つなり、感慨深げにつぶやいてみたが特に意味はない。単なる前ふりである。

地球からココへくるまでの困難な旅路が思い出される。
地球出発、強制睡眠、ナメック星到着。困難というのはいい過ぎだったかもしれない。

多分誰もが、どうやってナメック星に来たのか疑問に思っていることだろう。
答えは簡単。ラディッツの宇宙船を借りたのだ。最初こそ、借すのをしぶっていたが、
力の差を見せつけつつ、ナメック星にいく必要性を主張したら、わりとあっさり貸してくれた。
このヤムチャ様が逃げるとでも思ったのだろう。みくびられたものだ。
しかし、この丸型宇宙船の性能はすばらしかった。
地球からここナメック星まで日数にしておよそ10日間しかかからない。
これなら、サイヤ人が来る前に十分戻ることができる。

さっそくだが、レーダーの反応を見てみた。画面上に七つの点が映る。
ドラゴンボールもちゃんとあるらしい。
つづいて気を探ってみる。邪悪な気はどこにもない
ドラゴンボールの存在すら知らないフリーザが、ここにいるわけもない。
全く問題なし、なごやかなボール集めになりそうだ。
もうすでに集め終えたような気になっていた。

ヤムチャの冒険が今始まろうとしている。


604 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/11 00:42 ID:4lku6aKs
第15話「ナメク人の条件」

奇妙な形の建物、のどかな村の情景、そして緑の顔の人間達。
ここは、ナメック星人の村。ドラゴンボールはこの村のどこかに置いてあるようだ。

ヤムチャは村人達に警戒されないため気を抑えながら近づいた。
数人の緑顔がこちらに気づき顔を向けた。

かなり異様な光景。何も知らない地球人ならその様子に恐怖したことだろう。
しかしそこはヤムチャ。伊達に130日も彼らと共同生活を送ったわけではない。
今でも、全員の顔と名前ぐらいは覚えている自信があった。
顔には余裕の笑みさえ浮かぶ。

一人のナメック星人がヤムチャに話しかけてきた。知ってる顔だ。
ナメク人「異性人の方ですか?私達に何か御用でしょうか?」
馬鹿に丁寧な口調。おいおい、おまえそんなキャラじゃないだろ?
俺のこと忘れちまったのかよ。おれ達、ベジータに命がけのイタズラをした仲じゃないか。
あのとき、ブルマがベジータを止めてくれなかったら、オレ達あやうく死んでたよな〜。
どうせ、ドラゴンボールで生き返っただろうけど・・。
といってみても、それは別の未来の話だ。この時代では、見知らぬ宇宙人でしかない。

「実は・・・・」ヤムチャは用件を簡潔に話してみることにした。
「実は、地球を救うためドラゴンボールを探しているんです。協力してもらえないでしょうか?」

相手のナメック星人はしばし考えるそぶりを見せた。
やはり、そう簡単に渡してくれるわけではないようだ。
ナメク人「ちょっと待っててください。」
彼はそういうと、村の中で一番大きい建物へ入っていった。


605 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/11 00:45 ID:4lku6aKs

しばらくして、数人のナメック星人をつれてもどってきた。
ナメク人「地球の方よ。こちらはこの村の長老です」
紹介されて、真ん中でえらそうにしていた男が前に進み出た。
長老「ようこそ、地球の方。なんでも、自分の星を救うためドラゴンボールを
必要としているそうですね。しかし申し訳ありませんが、ナメックの掟として、
ドラゴンボールはそれぞれの村の長老に
   真の勇者と認められたものにしか渡せない決まりになっています。」

思いのほか、面倒くさそうな話になってきた。
ヤムチャ「分かりました。・・で、どうすれば真の勇者と認めてもらえるのでしょうか?」
長老「それは村によって異なりますが・・この村では村一番の実力者を倒せば認めています」
そういわれて、長老の右端に立っていた男が前に進み出た。
ナメク人「地球の方、手合わせ願います。手を抜くつもりはありませんので、あしからず」
やむちゃ「ふふふ、いいだろう。かかって来い!!!」
自分より弱い相手には強気のヤムチャだった。


こうして一つ目のドラゴンボールを手に入れたヤムチャ。しかし、これにより
ボール集めを甘く見ることとなる。それが、後々どんな影響をあたえるかも知らずに・・。


606 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/11 00:51 ID:4lku6aKs
>601 スマン、書き方が悪かった。、
     別に勘違いしてたわけじゃないんで、気にしないでください

607 :Classical名無しさん :04/03/11 01:01 ID:ltB6/CWc
(・∀・)キタ

608 :Classical名無しさん :04/03/11 01:07 ID:fO.TdWhU
>>606
春も頑張ってください。

609 :Classical名無しさん :04/03/11 02:13 ID:11CXxA1U
>>599
>>603
乙です
両方とも期待してます
頑張ってください

610 :Classical名無しさん :04/03/11 04:10 ID:5rNepCg2
ヤムま、ニューゲーム両氏とも乙です。
更新速度が速くていいですね。どちらも展開がスピ-ディーでさくさく読めます。
ちょっとだけ
>ヤムま
ヤムチャとピッコロの関係って気になるのですが、これからわかっていくのでしょうか?
プロローグから一話の間の空白の期間が明かされるのでしょうか??
>ニューゲーム
あの人からはどうやってもらうんでしょうか?気になる…。

関係ないけれど久しぶりにYamcha New grappler を読んで吹いてしまった。
グラヤムさんも復活しないかな〜

611 :テンプレ :04/03/11 12:28 ID:KCu2sPMc
エーックス・・・
漫画界有数のヒット作品、ドラゴンボール。
その登場人物の内に他の追随を許さぬ最低のヘタレが居た。
そのヘタレに、わずかばかりでも活躍の場を・・・
しかし、そのあまりのヘタレさは人類の想像力の限界を遥かに超えていた。
あまりにもお留守な足元、雑魚キャラの自爆で道連れ、恋人を寝取られる甲斐性の無さ。
2ch中でヘタレの代名詞としてネタにされてゆく日々。
立ちはだかる「戦闘力のインフレ」という難敵。

誰もが「ヤムチャ」の2ch語化を覚悟した。
だが、そんなヤムチャにせめて妄想の中だけでも活躍させてやりたい…
ヤムチャを最もネタに使い、そして愛した彼らがこの困難に、立ちむかったのだ。

これは、少年漫画史上最も困難な創作に立ち上がった男たちの物語である。

※ヤムチャ以外の小説・ネタも大歓迎!おまえらも妄想爆発させようぜ?
【前スレ】
たまにはヤムチャが活躍する話を考えようぜPart18
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/log18.htm

【小説作品保管庫】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/index.html
【お勧め作品】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/recommend.html
【過去ログ倉庫】
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/kako/log.html

612 :Classical名無しさん :04/03/11 12:36 ID:KCu2sPMc
430KB超えてきたからそろそろ次スレについて話し合わないか?

板移転はどうする?

613 :Classical名無しさん :04/03/11 13:51 ID:3W6QrkoA
移転するんだったら漫画板関係の強制IDのところしかないかと。
移転もありだと思うよ。全然。

614 :Classical名無しさん :04/03/11 14:56 ID:ZbdwgCAc
不変IDってここだけ?
よくもあったが、不変IDだと下手なことが言えなくなったためかレス数が落ちた。
・・が、不変IDでないと困る面もある。

615 :Classical名無しさん :04/03/11 15:56 ID:j5nJ7uHI
サブタイ案

〜銀河ギリギリ!!ぶっちぎりのお留守な奴〜

616 :Classical名無しさん :04/03/11 16:02 ID:Zccn/Nik
なんかここもバキスレも雰囲気落ち着いてきたね。良い事だ。
今なら、少年漫画板で共生も出来るかも知れないけど、無理かなやっぱり。

お互いのスレ信者を騙って、戦争状態にしようっていう荒らしがいるからな。
職人同士、管理人同士は別に仲が悪い訳ではないのに。
住人も俺みたいに両方のスレのファンだって奴も多いだろうに。

617 :急襲 :04/03/11 16:05 ID:lmBd1KnM
ざっと見てみたけど、カテゴリが漫画で強制IDでヤムスレが板違いにならない板は無いみたい。
というか、確実に板違いにならない板は漫画サロンぐらいしかない。
危険覚悟で少年漫画板に行ったとしても、レス増加のメリットより荒れる危険の方が大きいと思う。

それと、できれば次スレ前にローカルルールについても考えてみたい。
たとえば、今レスが少ないのが問題ならage進行してみるとか。

618 :Classical名無しさん :04/03/11 17:49 ID:ZbdwgCAc
>>617
とりあえず漏れはここに一票かな。そういうことなら。

619 :Classical名無しさん :04/03/11 17:55 ID:ZbdwgCAc
あとage進行には反対。嵐の対象になりそうだし。
ageても興味がなければうざがられるだけっぽいし。
ローカルルールといったらたとえばどんな?
以前にも出ていたがたとえば「作者もレスがほしければレスしよう」とか?
こういうのだとまず守られない。作者たちもうざいだろうし、ガイドライン板のスレに書き込まれた愚痴からすると
住人側はウザイと感じているようだ。守られないルールを作ったところで意味はない。
当たり障りのないところでは「作品と作品の間にはスペースをあける」「無意味なランキングはやめる」「自己満足でもかまわないが大勢が見ていることを意識する」
・・ぐらいしかあげられんな。過去ログみてきた分には。

620 :Classical名無しさん :04/03/11 18:13 ID:DJk2IFrQ
クラシックに一票です。
ローカルルールは619の案で良いと思う。

621 :Classical名無しさん :04/03/11 19:06 ID:5uBukXv6
ここで良いんじゃない?
人がいない/感想レスが少ないのは今に始まった事じゃ無し。

622 :Classical名無しさん :04/03/11 23:02 ID:jxI5zVNc
ただ、ココってあんまり盛り上がらないんですけど
感想書いてくれたのが、しりとりだけだった時とか空しかったですし

今でこそ新作が出てるものの、ぶっちゃけ職人が育つ環境ではない
とりあえず、俺は移転派

623 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/12 00:17 ID:4lku6aKs

第16話「ナメク人の最長老」

8ヵ月後・・・ドラゴンボールはいよいよあと一個というとこまで集まっていた。
なんとかここまでたどりつけた。この8ヶ月間の苦労を思うと正直涙がでてくる。
各村々の長老達がふっかけてくる無理難題。難問、奇問の数々。
その様子はとても言葉では言い表せないほどだった。書くのがメンドイともいうけど。
「さて、そろそろ行くか」ヤムチャは最後のドラゴンボールを手に入れるため出発した。

高い岩棚の上に家がひとつ。そこから、最後のボールの反応がしていた。
どこか、今までと違う印象を受ける。と突然中から一人のナメック星人があらわれた。
おかしい見たことのない顔だ。ヤムチャは思った。
ナメック星人達の顔は、彼らがカプセルコーポレーションに臨時避難中
一緒に暮らしていたこともあって、ほとんどの顔を知っていた。
その俺が知らないということは、ベジータに殺されたというツーノ長老の村の者だろうか。
いや、それにしては、他のものとは一味違う。こいつどこかピッコロに似ている。

ヤムチャがそんなことを考えていると、謎のナメック星人が口を開いた。
「どうぞ、こちらへ。最長老様がお会いになるそうです」
ヤムチャは言われるがまま、彼の後についていった。


624 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/12 00:18 ID:4lku6aKs

最長老は、そう呼ばれるだけあって、他のものとは雰囲気が違った。
「地球の方よ、大体の事情は分かっています。」
「で、ここでは何をすればいいんだ?」なぜか態度のでかいやむちゃ。
これもこの8ヶ月間でつちかった確かな自信のたまものだった。
3ヶ月間の断食をやりとおし、ナメック星を徒歩で一周した今のオレにできないことはない。
「簡単なことです。ここにいるネイルと戦ってください。彼がこの星一番の戦士です」

来た来た来た〜。ヤムチャは思った。久方ぶりに地球一の強さを発揮するときが来たのだ。
力比べこそ、ヤムチャの真骨頂である。最後がこんな簡単な事でいいのだろうか?
あのナメック星人もかなりできるようだが、まさかこの世にこれほどの強さを
持つ人間がいるとは思いもしていないだろう。気の毒にな〜。

「分かった、じゃあ、広いとこに出て始めようか、ネイルさんよ?」
「ああ、いいだろう」ヤムチャの提案に同意するネイル。

二人の超戦士の戦いがここナメック星でまもなく始まる・・・・・。


625 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/12 00:21 ID:4lku6aKs

第17話「死闘?ヤムチャvsネイル」

向かい合う二人の戦士。お互いに構えを取る。
「いーか、はじめって言ってから始めろよ。」というヤムチャ。
相手は中々のてだれのようだが、それでもヤムチャほどではない。
その証拠にこちらが気を抑えてることも気づかず、勝ちほっこったような笑みを
見せている。この勝負もらったな。ヤムチャもまた勝ち誇った笑みをうかべた。

しばしの静寂。
「はじめっ!!!!」その叫びとともに二人の達人は一気に間合いをつめぶつかり合う。
ヤムチャの拳が空をきり、ネイルの一撃がまともに顔面にはいる。が、たいした威力ではない。
「いける!!」ヤムチャはすかさず追撃にはいる。しかし相手は、それをことごとくかわし、
逆にカウンターでかえしてきた。行き詰まる攻防が続く。
ダメージはほとんどないが、接近戦では埒があきそうになかった。
面倒だ。一気に決めてやる。ヤムチャは後ろにとんで、距離を開けた。

「後悔すんなよ・・・か、め、は、め、・・・」気が手のひらに集まる。
「波―――――――――――――!!!!!」
ネイルに向け、気の塊が突っ込んでいく。が、それすらも空へと逃げることでかわされた。

いや、計算どおりだ。空へと逃げたところに、待ち構えていたヤムチャが強烈な
右ストレートをたたきこんだ。防御する暇もなく、地面にたたきつけられるネイル。
スピードがおまえなら、パワーは俺の方に分がある。もはや立ち上がることさえできまい。

「むやみに上空に飛ぶのはよくないぜ、相手の攻撃がとてもかわしにくくなる」
余裕のきめ台詞。かっこいいな〜オレ。シェンとの戦いも、もはや過去の話だ。



626 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/12 00:23 ID:4lku6aKs

ヤムチャが勝利を確信していると、ネイルはまるで何事もなかったように立ち上がった。
「ご忠告感謝する。地球の方よ、今のは、いい攻撃だった。」
おされているというのに、どこか余裕がある。不可解だ。
戦闘力ならこちらの方が上だというのに、起き上がってくるなんて・・。
どうやら、早めにけりをつけた方がよさそうだ。

「あんたこそ、なかなかやるな!いいいだろう、オレも本気をだしてやる!!」
ヤムチャは界王拳を使った。戦闘力にして15000。今のオレにかなうやつなんて
・・・・・探せばいっぱいいるけど、しかしナメック星人ごときに負けるはずがない。
さあ、俺の強さにおののけ!!!!

「ふむ、なかなかの強さだ。では、俺も本気を出すとしよう」「へ?」
おののくどころか、まだ本気じゃなかったというネイル。
はっはっは・・・無理しちゃって、動揺しまくりのヤムチャは思った。
ネイルの気がヤムチャのそれをはるかに上回る。

・・・・・あれ?あれあれ?ちょっと、そこのあなた。何でオレより、強くなってんだ?
そんな話聞いてませんよ。・・・・・・・やだな〜、たかがゲームですよ。
なに本気になっちゃってるんですか?ちゃんとオレが勝てるよう手加減してくれるんでしょ?

「待たせたな。では、続きをはじめようか。」全く手加減する気配はない。
・・・たかがゲームで本気になんなよ!ヤムチャは心の中でさけんだ。
・・・だめだ、死ぬかもしんない。

もはや、パワーもスピードもヤムチャに分はなかった。
「コ、コテンパンにしてやるぜ!!」ヤムチャは犬のようにほえた。


627 :Classical名無しさん :04/03/12 07:18 ID:5rNepCg2
>ニューゲーム
いい感じに盛り上がったきましたね。ヤムチャ、何の願いをかなえるのか気になるところだけど、まずどうピンチを乗り切るんだろ…。


628 :Classical名無しさん :04/03/12 07:19 ID:5rNepCg2
>>622

ちょっと長くなるかもしれませんがお許しください。
私も初代スレから居座っている者の一人ですが、621さんのおっしゃるように
波があるとはいえ、ヤムスレはずっと感想レスがつきにくい状況だったといえます。

初代スレ〜GTスレは人がかなり多かったので感想はよく書かれていましたが、それ以後は作品ばかりが続いて感想がほとんどなかったときや、作品も全くこないときなどがよくありました。
そういう私の作品も(面白くないだけでしょうがw)特定のコテハンさん以外にほぼスルー状態のが多かったりします。
おそらくレスをあげる人が特定の人に限定されちゃっているんでしょうね。

過去ログをちょっと見なおしてみて思い出したのですが、実は私も懐かし漫画板やサロン板の時など結構、かなり頻繁にレス(感想やら無関係な話題やら)をしてた時期がありましたw。
今、見返すと昔も結構、さいりょさんとかやむ管さんとか17ごう(小説飲茶管理人)さんとか特定の人がかなりレスしているんですよね。
たぶん名無しさんでもそういう頻繁にレスする人がいると思います。

こういったレスする人たちが少なくなっていくと、ROM人数が変わらなくてもスレは寂れているように見えるのではないでしょうか。
まとめサイトも100〜120人/dayくらい訪れているようなのですが、本スレにレスする人は見ての通りほとんどいません(うろ覚えですが、やむちゃんねるもこのくらいの人数だった気が)。
たいていの人はスレが盛り上がろうが盛り上がるまいが、読んで楽しめればそれでいいというのが実情でしょうか(それが悪いというわけではないです)。

私の意見としては板移転してもそれほど感想レスが増えるということはあんまりないかな、と思います。
ただIDが日ごとに変わる板だったらもう少し気軽に発言できるようになる…かもしれませんが…。それと、板移転とともに以前のように新しい書き手が増える可能性はあると思います。
そういうわけで私は板移転には反対ではありませんが、
ここで続ける方に一票を入れたいと思います。まぁ職人が育つような環境ではないから打開策を立てろと言われると困りますが…。

長文すみません。

629 :Classical名無しさん :04/03/12 14:29 ID:KCu2sPMc
西の都にいた時、ヤムチャさまに
「セックスってなんですか?」
と尋ねたところ、ヤムチャさまは
「男の人と女の人が仲直りするおまじないのことさ」
とお答えになった。

その日の夜、ヤムチャさまとブルマさんがケンカした。
ぼくは「ケンカなんかやめてセックスしましょうよ、セックスセックス!」
と止めに入ったらブルマさんにボコられた。

630 :Classical名無しさん :04/03/12 18:00 ID:w3Ham5J.
暫く書いてなったけど天ちゃんヤムチャん行きます。

>>562
なんとか書き上げようと思うのでよろしくお願いします。


631 :天ちゃんヤムチャん :04/03/12 18:02 ID:w3Ham5J.
半年後のサイヤ人の襲来も知らず、そのサイヤ人に壊滅される東の都はなかなかの賑わいを見せていた。
その東の都の外れの空き地に一人の男が降り立った。
 目の辺りについた大きな傷、肩に届くほどの長い髪。うっすらと笑みを浮かべたその男は唐突に気を上げ始める。
「はぁぁぁ・・・」
空き地に咲くタンポポがかすかに揺れる。限界まで気を上げると、息を吐いて男はまた笑みを浮かべる。
恐れるものなど何も無い。ヤムチャは自分のパワーに満足しながら考える。あの厳しい神の修行に耐えたのだ。
半年前に悟空とピッコロが協力して倒したサイヤ人の力ももう超えてしまった。今度来るサイヤ人達ももう脅威とはならない。
天津飯やクリリンは確かに俺を超えるパワーを持っているが、休憩の時にしたUNOでは俺の連戦連勝だった。
つまり頭を使った闘いならば俺の方が有利という事だ。ピッコロは悟空の子供の子守に忙しいし、
界王界の修行というのも神の修行と大差はないだろうから悟空も大幅なパワーアップしてないはずだ。
つまりこの俺が地球最強だ。いざとなったら、操気弾と狼牙風風拳を組み合わせたあの技もある。新狼牙風風拳・改がな・・・。
・・・新狼牙風風拳・改ってのはちょっとかっこ悪い名前だな。狼牙風風拳・鬼とか、
かっこいい漢字を使おうか。狼牙操気拳じゃ味気ないしな・・・。
よし!女の子の意見なんかも取り入れてかっこいい名前をつけよう。修行は明日からだな。休養も必要だしな、うん。
ヤムチャは一人で頷くとニヤニヤと街の中心部に向かって歩き始めた。


632 :天ちゃんヤムチャん :04/03/12 18:03 ID:w3Ham5J.
さすがはヤムチャだ。もうウォーミングアップを始めている。北の都の上空を飛びながら天津飯は感心していた。
やはり亀仙流の奴らは勤勉だ。俺も負けてられん。
 目の前に小さな孤島が見えてくると、速度を落とし、その島に降り立つ。
木が生い茂り、人が住んでいるようには見えない、なにやら不気味な島だった。
島中に広がる森の中からは得体の知れない鳴き声が聞こえてくる。草や葉を払いのけながら天津飯は森の奥へと進んで行く。
 この場所に三つ目族の里があるということは天津飯がまだ幼少の頃、鶴仙人から聞かされた。
三つ目族の人間は普通の地球人より戦闘能力が数段高く、さらにその能力を開放させる様々な術を用いるらしい。
鶴仙人が捨て子だった天津飯を弟子として育てたのも、その潜在能力を見込んでのことだった。
 自分が三つ目族の里から捨てられたと考えていた天津飯は、これまでこの島に降り立った事はなかった。
自分を捨てた里の者たちになど会いたくなかったし、確かに能力を開放させる術は魅力的だが、自分の強さにも自身があった。
わざわざ開放させる必要性を感じなかったのだ。しかし今は違う。
 前回の天下一武道会の時に天津飯と悟空の間には大きな実力差があった、
天空での修行だけでその差が埋まったとはとてもじゃないが考えられない。
さらに今度地球に来るサイヤ人もとんでもない強さらしい。このままではピッコロ大魔王の時のような醜態をさらす結果になる。
今は小さいプライドに構っている場合ではない。大きな力を手に入れる必要があった。
「誰だ!」
前方に気配を感じて天津飯は立ち止まる。いつのまにか動物たちの鳴き声は止まっている。草を掻き分ける音だけが聞こえる。
「鬼の子が来おったかよ」
眼前に立った男の額には瞼を閉じた三つめの目があった。


633 :Classical名無しさん :04/03/12 19:54 ID:IiewFLcE
>>ヤムま
ここまでは原作どおりだな。

>>強くて
こういう展開か。
っていうか集めんの早いな。
なんとか倒すか、このままナメック星に留まって
修行してフリーザ編に巻き込まれるかかな。

>>ちゃん
天津飯が前に出てきてるな。
三つ目族って強いのか?

>>596
汁の助

「け」か「げ」

634 :Classical名無しさん :04/03/13 02:43 ID:13GsH88I
サイト百人も来てるんですか、そりゃめでたい。

635 :Classical名無しさん :04/03/13 14:21 ID:ArUagaRg
いくらHIT数があってもねぇ・・・それが実感できないと意味ない気がする。
事実、感想掲示板には少ししか書き込みがないし。
読まれてる「可能性」がいくらあっても、読まれてる「証拠」がないとねぇ。


バキスレは漫画カテゴリで成功してるんだから、ヤムスレも戻ってみたい気もする。

636 :Classical名無しさん :04/03/13 21:23 ID:yPinUYjU
ここもバキスレも好きな俺としては、
いつか両スレの関係が良くなって気楽に交流したり、
職人がいったりきたりするのを夢見てるんだが……。
無理か……。

637 :Classical名無しさん :04/03/13 22:22 ID:KCu2sPMc
向こうが暖かく迎えてくれるとは思えないなあ

いや、俺も少年漫画板がいいとは思うんだけど

638 :Classical名無しさん :04/03/13 22:43 ID:hNzOmaU6
>>637 
ヤムスレ住人でもバキスレ住人じゃないだろ、戦争の発端は。
住人騙った戦争煽り荒しが原因と思うのが普。
だが、それに容易く乗ってしまった両スレ住人こそ本当の問題だった。
>>636
俺もヤムバキ両方好きだが、この両スレは仲の悪い兄弟みたいだからなw

639 :Classical名無しさん :04/03/13 23:40 ID:ciEh47t.
ここではダメって訳ではないけど、戻ってみたいですねぇ

640 :ヤムロット伝2 :04/03/14 04:37 ID:QKYXKzuw
オッス、オラ悟空!久しぶりだから第二十三話までのあらすじを軽く説明すっぞ。
まず物語は魔人ブウ戦の10年後で、今は天下一武道会の最中なんだ。
んで試合も残すはあと決勝戦だけなんだけど、なんと決勝にヤムチャが残ってんだ。すげえだろ。
しかもヤムチャはじじいのほうの界王神さまに魔法で重りをつけられてんだ。修行のためになー。
だから、ヤムチャは重りをつけたハンデありの状態で決勝まで勝ち上がってきたんだ。
まあ不意打ちとか不戦勝とか詐欺みてえな勝ち方ばっかだけどな。
重りをはずしたヤムチャはいったいどれくらい強くなるのか想像もつかねえ・・・って言えって言われた。

よう。オレは誇り高きサイヤ人の王子、ハゲータ!・・・あ、じゃない、ベジータだ!
だれがハゲータだこの野郎。ぶっとばすぞ。
・・・オレはいま医務室のベッドで治療を受けている。天下一武道会でフリーザにやられたんだ・・・。
フリーザのヤロウ、どういうわけか以前よりはるかにパワーアップして復活してやがった。
匿名希望という名で武道会に参加しちゃいるが、こんなのはヤツにとってただのお遊びだ。
きっと大会が終わればオレたちを殺すつもりだろう・・・!
決勝戦でヤムチャがフリーザと戦うことになってるが・・・勝てるわけがない。
だが、もうヤムチャに賭けるしかない!頑張れヤムチャ、お前がオンリーワンだ。

641 :ヤムロット伝2 :04/03/14 04:38 ID:QKYXKzuw
グラサンかけたらキモイって言われた・・・。お笑い界のデビットボウイこと天津飯だ。
最近、年のせいか視力が下がってきてな。こないだ視力計ったらなんと0.8だったぜ。0.8て。
そろそろコンタクトにするべきか。・・・ん?なに?コンタクト3つ買うのかって?いやいや(笑)
だから何回も言わせんなって!オデコの目はマジで何も見えてないから!こんなもんオブジェに決まってるだろ!
もう、ホンマ自分ムチャクチャ言いよんなー。
・・・おっと。いかん、話がそれてしまったな。ヤムロット伝2のあらすじだった。
武道会の準決勝で悟空とヤムチャが戦うはずだったんだが、悟空が試合に現れずヤムチャの不戦勝になったんだ。
まあおおかた女のケツでもあさりに行ったんだろう。本当に救いようのないエロだ悟空は。
どうせお前らもそうなんだろ?エロなんだろ?
はい、じゃあもういいよ・・・行って下さい!エロ画像でも何でも探しに行ってきて下さい!
ん、オレか?オレはホモじゃー!うおぉーーーー!!

(そのうち本編に続くと思う)

642 :Classical名無しさん :04/03/14 06:21 ID:KXvgqdGo
http://yamnov.hp.infoseek.co.jp/recommend.html

643 :Classical名無しさん :04/03/14 08:36 ID:KCu2sPMc
ヤムロットキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!

644 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/14 13:23 ID:4lku6aKs
前回あらすじ
ナメック星に来たヤムチャ。最後のドラゴンボールを
手に入れるため、最長老のもとに行くとネイルと戦うことに。

界王拳をつかうも、本気を出したネイルに逆転される。

もはや、パワーもスピードもヤムチャに分はなかった。
「コ、コテンパンにしてやるぜ」ヤムチャは犬のように吼えた。



645 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/14 13:24 ID:4lku6aKs

第18話「限界突破」 

コテンパンにやられました。

「うう・・・」ヤムチャはうなり声をあげつつ、目を覚ました。
戦闘の傷は最長老が治してくれたらしく、きれいに消えていた。

俺は負けた。完璧に。なんの、弁解もしようがない。
戦いに負けたこと自体はさほど問題でもない。悲しい話だが、負けることには慣れている。
問題はこれでドラゴンボールがもらえなくなるということだ。
再挑戦もできるが、たった一ヶ月ほどの修行で倒せる相手ではない。
つまり、おてあげ。かくして、地球はサイヤ人に侵略されてしまいましたとさ。
待て待て。そう考えるのはまだ早い。ほら、さっきのネイルってやつに
地球を救ってもらえばいいんじゃないか。
・・・いや、だめだ。それだとオレが目立たない。だけどな・・・・。
そんなことを考えながら、再び最長老にあいにいった。

ヤムチャが現われるなり最長老は口を開いた。隣にはネイルもいる。
「地球の方、ネイルから勝負の行方は聞きました」「・・・」
もうだめだ、そんな考えが頭に浮かぶ。

「たしか、地球を救うためにドラゴンボールを必要としているんでしたね?」
「ええ、まあ」答えるヤムチャの声は弱々しかった。
「すみませんが、そばにきていただけないでしょうか?」
ヤムチャがそばに近づくと最長老が手を頭の上にのせてきた。
なにをしているのか疑問に思っていると、しばらくして最長老が説明した。
「少しあなたの過去を探らせてもらっています」



646 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/14 13:26 ID:4lku6aKs

「ぷっ、足元がお留守」「え?」「いえいえ、何でもありません」
ナメック星人にはプライバシーの概念はないらしい。
どうやら、そうとう過去まで知られてしまったようだ。

重苦しい沈黙。ヤムチャが何も言えないでいると、最長老の方が先に口を開いた
「いや、あの・・、なんのためにドラゴンボールを必要としてるのか、知りたかったので・・」」
言い訳をしているようだ。

またも沈黙が支配する。
「分かりました」この重たい空気を打破しようとしたのか、最長老はふっ切れた様にいった。
「あなたにドラゴンボールを託しましょう」どこか、投げやりだ。
しかしヤムチャにとっては願ってもないことだった。過去を知られた代償とはいえ・・・

「ところで・・・」まだ話は続くらしい。
「あなたは、地球人として並外れた力をお持ちのようだ」危険で甘い誘惑。
「しかし、あなたにはまだ眠っている力があります」よせ、これは罠だ。
「わたしがその力を目覚めさせてあげましょう」耐えろ、耐えるんだオレ。
「そうすれば、地球に来るというサイヤ人もあなたの敵ではないでしょう」
「ほ、ほんとうか」かくしてヤムチャは敵の毒牙に落ちた。

最長老は、ヤムチャの力を引き出すため、再び頭の上に手をのせた。
それが、終わるまで、二十分ほどかかったろうか。
その間、最長老の顔を盗み見ていたヤムチャは、必死に笑いをこらえているその様子をみて、
なにか大事なものを失った気がしたという。

ヤムチャの基本戦闘力が7500から10000(界王拳使用20000)にあがった。
七つ目のドラゴンボールを手に入れた。
ヤムチャ=へタレが宇宙規模で広まった。


647 :ヤムチャの強くてニューゲーム :04/03/14 13:33 ID:4lku6aKs
645と646の間、一文ぬけてました。スマン
下のやつは645の次に文です

瞬間ヤムチャは音速を超えるスピードで最長老の手から逃れた。
そういうことは、先に言えよ。なんて恐ろしいやつだ。
まさか、天下一武道会で一度も戦わないうちに終わったこととか、
知られてないよな。

646へ続く

648 :Classical名無しさん :04/03/14 14:33 ID:DuMQzkB2
>>647
乙です。

そろそろバキスレとも和解できるんじゃないか?
数ヶ月経ってるし、少し落ち着いてきたし、戻ってもいい頃だと思う。

649 :Classical名無しさん :04/03/14 15:23 ID:ZbdwgCAc
何か戻ろうという意見が多いが同一人物か?
まぁ戻っても構わんが・・。
感想ないとやだっていう作者もいるから仕方ないけどな。でも感想よくても
批評はだめ、堅苦しいから・・という香具師もいる。
↓こういうの。


375 :水先案名無い人 :04/02/27 17:32 ID:va94k5jL
>>374
作者でも批評を受け入れる人と必要ないって人が別れますよ。
極端に言えば、否定的な意見はいいから感想だけレスしてくれってのが。
まあそれが悪いわけじゃないですけどね。むしろ自由ですし。
ヤムスレの昔の作者でもやたら批評やらにこだわる人間がいました。
昔に比べて、今の作者は伏線を活用してないとか、他の作者に感想を言ってないとか。
いちいち突っ込んできました。そしてスレは荒れました。
SSスレは自由であるべきだと思うんですよね。だって荒れるんだもん。
っていうかそんなことはスレを立てる時にルールとして決めればいいよね。
批評嫌いの人にとっては、下手すりゃ荒しよりむかつくかもしてない。
批評って。考えないとまずいかもですね。
よくわかんねえ〜wwwww

377 :水先案名無い人 :04/02/27 18:19 ID:va94k5jL
各SSスレでよく見られた現象。
批評をうざいを考えてる人、もしくはスルーした人に対しての風当たりが非常に厳しい。
勝手に批評されたのに、それをスルーするとせっかく批評したのにスルーするなんてとか
言われる。ひどい状況でしたねw


マンセーな感想オンリーじゃ肉スレみたいにたたかれるぞ。マジで。
あ、俺は少年漫画板でも別にいいけどね

650 :Classical名無しさん :04/03/14 15:26 ID:ZbdwgCAc
↑は、たぶん批評されてぶちきれた作者かもしれんが、
はっきりいってこのスレは批評で荒れたわけじゃない。

>作者でも批評を受け入れる人と必要ないって人が別れますよ。
極端に言えば、否定的な意見はいいから感想だけレスしてくれってのが。

マンセーな感想だけオッケーか・・。こういうのが荒れるもと(信者ウゼーみたいに)
だってのがわからんようじゃ(ry



651 :Classical名無しさん :04/03/14 15:33 ID:DuMQzkB2
>>649
感想レス云々は、あまり神経質になるとかえって膿が広がることにもなりかねないし・・・。
調整や強制のきく問題じゃないから。

俺が戻りたい理由は「漫画カテゴリへの回帰」「バキスレとの和解」の二点。

それを考えると、クラウンには本当に感謝している。
移転初期のここの態度ならば、もっと激しいバッシング喰らってもおかしくはなかったから。
ある意味、今の状況は理想だとも言える。
でも、それを踏まえてでも俺は移転を希望する。

652 :Classical名無しさん :04/03/14 17:26 ID:ZbdwgCAc
>>651
いや、感想レス云々は俺が神経質になっているわけじゃないよ。
普通に書きたいことかけば(荒らしや個人たたきは論外だが)いいと思うのだが。
>651にあげたレスを見ると読み手としても書き手としても何か勝手だなと思っただけ。
感想ない→作者へこむ→もっと感想を!→批評くる→批評はうざいからやめろ→感想こなくなる
どうすりゃいいっちゅうねん、って感じ。


653 :Classical名無しさん :04/03/14 20:11 ID:5rNepCg2

ぅわ…タイミングがいいのか悪いのか…w
まぁ批評なんて言うにはおこがましい感想みたいなの書きます

偉そうに見えるかもしれませんが、むかついたらスルーしてく
ださい。悪気はありません

>>天ちゃん
まだ始まったばかりで、なんとも言えないんで期待としかいえ
ませんが、シリアスでいくのかな?
だとすると展開がゆっくりならばちょっと更新早めにしたほうが読者が飽きがこないのではと思います。
シリアスだと毎回見せ場をつくるのは困難かと思うので、ダラダラ感をなくすには大変だけどうp多目にしたらどうでしょう
かね。都合よく今はあまり連載も少ないのでたくさんうpしたからといって文句は出てこないでしょうから。

>>ニューゲーム
やっぱりネイルに負けたか。ネイルが地球へ助っ人に行くのも読んでみたい感じ。
いつもどおりさくさく読めていいですね。まだ物語は序盤なのだと思いますが、ちょっと盛り上がりがあ
るといいですね。燃える感じの。

>>ヤムロット伝2
おぉ〜っ!復活おめでとう!期待していますので頑張ってください。

以上。偉そうですいません。むかついたらスルーしてください。悪気はないんですよ。本当に。





654 :Classical名無しさん :04/03/14 20:11 ID:5rNepCg2

>>635
10万アクセスあって掲示板書き込みなしより10アクセスで掲示板に感想10こあるほうが嬉しいと言う意見もありますしね。一
度書いた身であれば「読んでいるんだよ」という反応がないと、物凄く切ないのはよくわかる。

>>636-639
私は移転はどっちでもいいというのが本音なので、少年漫画板移転は別に反対でもないですが、作者さんたちの意見はどうな
んでしょう?
感想が少なくマターリ進行、感想はそこそこあるけど荒らしが多い……どっちも一長一短ですが。

>>649
俺のことっすかねぇwやっぱり。「伏線」なんてたまに書いたりするけど批評なんてカタいものはしているつもりはないんだけど…。
ただ公的な場にうpしているから、どんな反応が来てもしょうがないと思うのが本音。

655 :魔族転生ヤムま! :04/03/14 22:58 ID:L.Qztedo
「すまねえな、ヤムチャ」
 ナッパを片腕で担ぎ上げたまま、悟空はヤムチャに言った。対するヤムチャはというと、
ほとんど無反応に近い。界王拳を目の当たりにした驚きと力を使い果たした疲労によって脳
内もお留守状態だった。
「あ、あのスピード、威力……」
 ヤムチャの脳裏に一つのヴィジョンが浮かぶ。
 かつて魔族としての力を得た際に、ヤムチャは狼牙風風拳を更に強化できないかと試行錯
誤を繰り返したことがあった。たった今見た悟空の界王拳はヤムチャの思い描いた理想に限
りなく近い。
「ご、悟空、今の技は?」
「界王拳ってんだ。うまくいけば力もスピードも何倍にもなる」
 ただし、力を増幅し過ぎると自分の肉体にもダメージを与える諸刃の剣、悟空はそう説明
をしたが、錯乱中のヤムチャはその辺の大事な部分を聞いていなかった。
 初代の狼牙風風拳には、足元への注意を欠くという致命的な欠陥があった。それを克服す
べくスピードを磨いたのが新狼牙風風拳である。だが、それでも実力が上の敵には破られて
しまう。
 自分の限界以上のスピードが出すことのできる界王拳を更に加えることができれば……。
 ヤムチャの中で、新たな技の構想が練り上がりつつあった。

656 :Classical名無しさん :04/03/14 23:01 ID:L.Qztedo
 ヤムチャが呆然としている目の前で、ベジータがナッパに止めをさす。弱っているとはい
え、あの苦戦したナッパを一瞬で消しとばすベジータには、とても太刀打ちできそうに無い。
 悟空は三人に戦場を離れるよう促した。クリリンも、悟飯もそれを承諾する。ヤムチャも
また界王拳の研究をしたいと思う反面、自分が足手纏いになることは解っているので渋々と
二人に同行する。その際、クリリンの場所を変えてくれという要求に悟空は頷いた。
「場所を変えるぜ」
「スキにしろ。同じことだ」
 悟空とベジータは超スピードで飛び去る。

 カメハウスを目指す三人は、途中で言い知れぬ不安感を感じる。
 それがベジータの破壊力を垣間見たゆえのものであることは解っていたし、悟空を信じて
いない訳ではないが、自分の見ていない所で物事が進んでいくということは更に不安感を煽
っていた。
「ボク、行ってみます!」
 言うが速いが、悟飯は悟空とベジータの気が感じられる方向へと飛び出した。
「待て悟飯! ヤムチャさん、悟飯を止めないと……!」
 クリリンはヤムチャを振り返るが、ヤムチャはわなわなと震えるだけだった。
「オレは……、オレは見物だけだからなっ!」
 悟空の息子であるのだから、悟飯もきっと活躍する。
 これ以上、孫一派に差を付けられてたまるか。

657 :魔族転生ヤムま! :04/03/14 23:02 ID:L.Qztedo
 自分が太刀打ちできる相手とは思えなかった。栽培マンを一撃でバラバラにし、あのナッ
パをも粉々にした破壊力、戦う場所を変える際に見せたスピード。全てがヤムチャを上回っ
ている。勝てるはずがない、と自分でも判断するような相手に向かって行くのは正に自殺行
為である。
 それでも、自分よりも幼い悟飯は向かって行った。師を敵の一派に殺され、戦っているの
が自分の父であるということもあるのだろうが、それでも悟空の元へ行くのは賢いと言える
選択ではない。
「オレは見物だけだからなっ!」
 自分がいたから勝てた、という事態になるほどの力はない。
 それでも、何かの役にはきっと立つ。
 ヤムチャもまた向かって行くのを見て、クリリンも戦地へと戻ることを決意した。

 悟空とベジータの気を辿り、ヤムチャたちが二人の近くを飛行している最中、
「な、なんだあれはっ!」
 ヤムチャたちの向かう方向に巨大な光の柱が立っている。
 ベジータのギャリック砲と、悟空が放った三倍の界王拳でのかめはめ波がぶつかり合って
いたのだった。
 想像を絶する力の拮抗は大地を、空気を揺らす。
「おいっ!」
「うわっ」
 着地した三人のもとにヤジロベーが姿を現した。
 舞空術を使えない彼は見物に来たはよかったが、悟空とベジータとの戦いから退避するこ
ともできず、影から見守っていたのだった。

658 :魔族転生ヤムま! :04/03/14 23:04 ID:L.Qztedo
「悟飯とクリリンは気功波で悟空の援護をするんだ」
「わかりました。ヤムチャさんは?」
「オレは操気弾で……と言いたい所だが気に余裕がない。頼む」
 悟飯とクリリンは頷くとその場を散った。
 二人が離れた直後、ヤムチャは全身を震わせる。
 ベジータを倒すのに、操気弾ではおそらく間に合わない。
 かつて、この技は何倍もの力量差を持った敵を破ったという。
 ピッコロと同じ力を持っているなら、自分にも使えるはずだ。
 指先に気を集中し、額へ。
「お、おまえ何しようってんだ……!」
 ヤムチャの気迫と指先に集中された気に、ヤジロベーは圧倒された。

「ぐ、ぐぬぬぬぬっ!」
 ギャリック砲と三倍界王拳のかめはめ波の威力は全くの互角。
 気を抜いた方がやられる、そんな状態だった。
 ドンッ!
 そんな状態のベジータを気功波が襲う。
「な、なにっ!?」
 目をやれば、そこにいたのはクリリンだった。
 更に反対から、悟飯の気功波が命中する。
「くっ、あの虫けらどもめっ!」
 ベジータの意識が逸れた瞬間、
「四倍だあ――――――――っ!!!!」

 かめはめ波が、完全にベジータを飲みこんだ。

659 :Classical名無しさん :04/03/14 23:05 ID:yPinUYjU
肉スレの事はまったく参考にならないよ。
あそこは多少なりとも否定的なニュアンスのレスなら即座に荒らし扱いだから。
俺はそれが嫌でもう読むの止めた。

作品あげれば賛否両論あるのは仕方ない。
ただ、それでも「礼儀」は批評側も被批評側も尽くさないといけないな。

バキスレも雰囲気良くなったし、和解出来るんじゃない?
元々、職人同士管理人同士は仲悪くないし。
戦争煽り厨房を徹底的にスルーするのが条件になるな。両住民とも。

660 :Classical名無しさん :04/03/14 23:09 ID:L.Qztedo
レスエディタに『ヤムま!』更新しますという旨だけ書いて送信し忘れましたヤムま作者です。
風邪をひいたり下宿先をさがしに行ったりで忙しかったのですがようやく時間が取れました。
その甲斐あってかストックがもう切れそうな訳ですが。

>ニューゲーム
足元がお留守は宇宙中で通じる笑いの種w
ヤムチャの過去から正義の目的を探すのは難しそうだな
ラディッツの力も解放してもらえばようやく二人目のヘタレも戦力になる…か?

>ヤムロット伝2
復活キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
楽しみに次回更新をお待ちしております

661 :Classical名無しさん :04/03/15 08:15 ID:5rNepCg2
>ヤムま
>「オレは……、オレは見物だけだからなっ!」
…ヤムチャ…。・゚・(ノД`)・゚・。 もともとの歴史より…
ヤムチャの活躍に期待したいです

ところでもう470kbですが、次スレはどうしましょう。
654にも書いたのですが、作者さんたちは…?移転?
テンプレ >>611
サブタイ >>615
次スレ 少年漫画板
でFA?


662 :急襲 :04/03/15 09:25 ID:lmBd1KnM
少年漫画板で続けていたころならともかく、
今外部から少年漫画板に移転というのはどうだろう。
「連載終了作品は板違い」「鳥山明のスレはもうあるので、重複」
と言った感じで、居心地が悪い事態になると思う。
削除は無いにしても、マロンに強制移転ぐらいはありうるんじゃないかと心配なんですが。

663 :Classical名無しさん :04/03/15 12:50 ID:WioroxaY
>>661
いいんじゃないですか?
ただ、板については>>662にあるように、もう少し吟味が必要かと。
別に少年漫画か、マロンか、はたまた・・・。

でも、ここで移転しないと、次の機会は4〜5ヵ月後だからw
今の状況は寂しいものがあるし。

664 :Classical名無しさん :04/03/15 19:03 ID:KCu2sPMc
いいんじゃない?
少年漫画板で

もしも移転が原因で荒れても、ヤムスレは少年漫画板時代から
荒らしには慣れてる品。誰もレスしなかったらそのうち飽きて
荒らしも消えるだろうし

665 :Classical名無しさん :04/03/15 19:48 ID:7PtDA3r6
ここでいいじゃん。

666 :Classical名無しさん :04/03/15 19:50 ID:lxwpmaAk
>>664
おいおい、バキスレの事も考えろよw

俺もバキスレもここも好きなんで、和解して欲しいのは本音だが、どうだかねえ。
住人を装った戦争工作荒らしが両スレを暴れ回る気がする。
今、バキスレ無風状態だから、出来るだけこの状態を長引かせたいだよね。
移転は賛成だけど、だからといって移転を強行して他スレが荒れるってのはなあ。

移転なら、マロンに1票。

667 :Classical名無しさん :04/03/15 20:54 ID:lxwpmaAk
久しぶりに最強への道を読んだが…。
サイヤ人来襲までで止めれば名作だったのに…。

668 :Classical名無しさん :04/03/16 01:47 ID:29BOAofA
>>667
ナメック星も面白かったがなぁ・・・
戦闘服ヤムチャや、隻腕ヤムチャとか
リクームの攻撃で死んでるのに気づかず、「体が軽い」とかほざくシーンとか
時を止めすぎて老衰したエスパーヤムチャとか

せめて、フリーザ倒すとこまで続けてくれれば・・・

669 :Classical名無しさん :04/03/16 01:49 ID:29BOAofA
地味に20000超えてましたね(自分は20005)
おめです。

670 :Classical名無しさん :04/03/16 03:08 ID:UQ1uygcI
語ろうぜスレ読んでたら、最強への道ってすごく評価高いのな。
パオ死刑囚や外伝長官並の評価みたいだ。
どう考えても、ドラえもんの方が完成度高いと思うんだけどな。

671 :Classical名無しさん :04/03/16 08:54 ID:RoDeGa5A
で、どうすんだ?ここに残るのか?
残る場合、作品に対してもう少しレスしたりスレを盛り上げる努力しようや・・。
ざっと見た感じ特定の数人しかしてねーじゃん

672 :Classical名無しさん :04/03/16 11:42 ID:SCJMflOY
そういう喪前もしていないわけだがw

673 :Classical名無しさん :04/03/16 12:11 ID:xIpUt3m.
気軽に書き込める環境じゃないからな・・・
(マロンの時は気軽すぎて荒れたワケだが)
ここいても発展の余地ないし、戻った方がいいと思われ

674 :Classical名無しさん :04/03/16 12:43 ID:EZghHLEo
今戻るのは
ヤムスレにとってもバキスレにとっても、良くないと思うんだが。

675 :Classical名無しさん :04/03/16 13:32 ID:4vvYnT8Q
とりあえず漫画カテゴリならもうどこでもいいや
少年漫画板が駄目ならマロンでも漫画板でも
できれば、強制IDの板がいいが

676 :Classical名無しさん :04/03/16 17:35 ID:ei38R7JI
移転語るなら、語ろうぜスレの方が良くない?

677 :Classical名無しさん :04/03/16 17:41 ID:kVxq9A12
ラウンジクラシックで良いと思いますけどね。

678 :Classical名無しさん :04/03/16 18:20 ID:1YZhC4Y.
移転話はこちらでどうぞ

http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1076597712/l10

679 :Classical名無しさん :04/03/16 18:29 ID:wEm1cL8Q
>>678
何かそこ使うべきじゃないと思うんだが。
荒らし培養スレだし、そこの利用価値をますます高めるだけ。
ヤムスレのことなんだからヤムスレでやっちゃならんのか?くだらんことでレスを消費するのは無意味だとか言うんだろうけど。
こういうこと言うとまた俺も荒らし扱いされちゃうんだろうなw

680 :Classical名無しさん :04/03/16 18:30 ID:kVxq9A12
>>679
昔そう言うことがありましたね>利用価値高める。

681 :671 :04/03/16 18:31 ID:wEm1cL8Q
>>672
俺は好きな作品にだけ感想書くよ。今はとりあえず好きな作品がないだけ。
どうでもいいが、接続するたびにID変わるんじゃ永久IDの意味がねーな。
クラシックから出るのも問題ないかも。

682 :Classical名無しさん :04/03/16 18:45 ID:1YZhC4Y.
使えるものは使えば良いと思うがな。利用価値がどうの言ってもどうせそのスレが消える事はないんだろうし、無意味だと思う。
このスレを今消費して住人の総意がまとまらないまま変なところに次スレが立つより十倍良いと思うが?

683 :Classical名無しさん :04/03/16 18:47 ID:yPinUYjU
>>679
確かに移転はヤムスレの問題だが、移転先のスレの事もあるからな。
それ考えると、語ろうぜスレ使うのもありだと思う。

それに、この論議が続くと現スレで職人が作品投下し辛いだろ?

684 :Classical名無しさん :04/03/16 18:48 ID:KljxL0z6
>>682
わかった、じゃあそうしてくれ。ただあそこで話しあってもここで話あってもそんなに変わらんと思うのだが

685 :Classical名無しさん :04/03/16 19:27 ID:yPinUYjU
>>684
気にするなよ。誰も君の事荒らしなんて思ってないからな。
なんとなく謝っとく。すまん。

686 :Classical名無しさん :04/03/17 16:27 ID:ZbdwgCAc
そして誰もいなくなった

687 :Classical名無しさん :04/03/17 20:55 ID:yPinUYjU
で、こっちでもあっちでも議論止まったが、どうするの?

688 :Classical名無しさん :04/03/17 22:44 ID:bDIuF2w2
クラシック→ローテンション
少年漫画→バキスレとの摩擦
マロン→荒らしの再来

漫画板がいいのでは、思ったが板違いかな?

689 :Classical名無しさん :04/03/17 23:00 ID:HoTuRdLc
>>688
あそこはネタスレには厳しいはず。

690 :ヤムチャが活躍する話 :04/03/18 16:38 ID:DDJkPMVk
ここは神の神殿、来るべき強者たちとの戦いに備え5人の戦士が集っていた
かつて、天下一武道会をひょんなことで制した三つ目の変人・天津飯
技のデパートと自称する、ハゲ・クリリン
特に語ることもないような真っ白白助・餃子
何でこいつがいるんだ・・・時代錯誤・ヤジロベー
そして、我らがヒーロー、イケメン・ヤムチャである

物語はサイヤ人襲来から遡ること半年、この物語はフィクションである


691 :ヤムチャが活躍する話 :04/03/18 16:41 ID:DDJkPMVk
ヤムチャは悩んでいた
ひたすら悩んでいた
彼の悩みはただ一つ、これまで彼には数多くの「とっておき」があった
狼牙風風拳しかり、新・狼牙風風拳しかり、操気弾しかり
それらのいずれもが相手に通用することなく終わった
しかし、ここで懸命な読者諸君には気づいて欲しい

彼は「悩んでいる」のだ
「あの」ヤムチャが自分の技の無駄なことに!?
これは人類始まって以来の快挙である
いや、愚行である

どんなにがんばっても所詮はヤムチャ
しかし、この物語は決してヤムチャがヘタレる物語ではない
彼が活躍する物語だ


692 :ヤムチャが活躍する話 :04/03/18 16:42 ID:DDJkPMVk
そんなヤムチャに声をかける人物がいた
餃子と二人でオセロ・Mr.ボボ、もとい、Mr.ポポだ
彼の実力はたかが知れている
所詮はサイヤ人の足元にも及ばない自称神様の爬虫類の付き人だ
しかし、それでも今のヤムチャでは到底及ばない

何度組み手をやっても攻撃が当たらない
まるで、初めて天下一武道会に出場した時のようだ
そう、あの時も人前でハゲを晒すことが恥ずかしかったのか
ヅラをカブるエロじじい・ジャッキー・チュンに同じように敗れた
オセロ黒はまるで柳の木が風に逆らわず靡くが如くに
ヤムチャの攻撃を軽々とかわしていく

今日もヤムチャはオセロ黒にいたぶられる時間がやってきたことを知った
こいつを倒すまで爬虫類に修行をつけてもらうことは出来ない
その頃、毎回いいとこ取りの猿男・孫悟空もこともあろうに猿を追いかけていたのだが
まぁ、何だ、似たもの同士で鬼ごっこか、どうしようもねぇな

さて、どうやってこいつを活躍させようか
いっそのこと鼻毛でも伸ばすか
いや、それをすると我らがヒーロー、イケメン・ヤムチャをアフロにしなければならない
とりあえず、次までに考えよう、今日は疲れた

693 :Classical名無しさん :04/03/19 00:01 ID:knFWtGIM
ちょっと意見を言わせてもらいます。
今回の移転話ですけど、マロンに行くと荒れます。少年漫画板に行くとバキスレと
争わせようとする人がいます。
クラシックに残るしかないと思うのですが。

694 :Classical名無しさん :04/03/19 00:06 ID:1UQId3Uc
>>693
もう盛り上がらないよ、ここじゃ。
断言できる。
こんな僻地で人柱になるのもシャクだし。

それに、今更荒らしの計略に乗るヤツなんていないだろ。
いたら、そいつも荒らしだと思え。

695 :ヤムま作者 :04/03/19 00:22 ID:YOKvMkLU
荒れてもある意味それは盛りあがりっちゃ盛りあがりだよな…
とか不謹慎なことを考えた俺は逝ってよしですか。
常駐者さえ増えればここでも十分な気もするんだけども。

696 :Classical名無しさん :04/03/19 00:32 ID:yVnOoH.w

 
   足 元 が お る す だ ぜ の 予 感 !

697 :Classical名無しさん :04/03/19 01:44 ID:EQC/idMA
漫画サロンが一番だと思う。バカは無視すれば良い

698 :Classical名無しさん :04/03/19 07:46 ID:9AcrbhgM
ここでいいよ。
作品はちゃんときてるんだし。

699 :Classical名無しさん :04/03/19 07:52 ID:9AcrbhgM
>こんな僻地で人柱になるのもシャクだし

あのな、>>694.
これはクラウンとこの板の人間に対して失礼だろう。
俺はクラウンに対して感謝こそすれ、こんな事は思わない。

クラウン板住民の皆さん、ID:1UQId3Ucはヤムスレ住人を装った
荒らしなので、彼の言動に腹を立てないで下さい。

700 :Classical名無しさん :04/03/19 13:02 ID:IdoHEi/c
>ヤムチャが活躍する話
新作キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!!
ヤムチャが純粋に活躍する話は久しぶりだな
期待age

>>699
最後の二行は余計

とりあえず、このスレってクラウンの中で浮いてるんだよな
元々クラウン自体はネタスレが乱立して、みんなで馬鹿なこと
話し合ったりするのが主流の板だから、このスレの肌とは合わないと思う
名無しもコテも敬語使ってるところ見たことないし

スレ容量も少なくなってきたし、マロンで良ければ立ててくるけどどうよ?

701 :Classical名無しさん :04/03/19 14:50 ID:DfmKa0tI
>>700
マロンもネタスレ乱立で馬鹿なこと話し合うのが主流なのだが

702 :Classical名無しさん :04/03/19 18:32 ID:U9/DXKxY
【SS】このお題でSSを書いてみよう【コンテスト】

詳しくは、このスレ参照。
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1076597712/747-
腕に自身のある職人は、このスレの>>761を読んで是非参加だ!!

703 :Classical名無しさん :04/03/19 18:34 ID:DQ8ZjweA
>>700
GO。

704 :ヤムチャが活躍する話 :04/03/19 21:58 ID:9AYP2x6g
さて、このイケメン・ヤムチャを活躍させるにはどうしたらいいだろうか?
もういいや、『最強ジゴロ伝説 イケメン・ヤムチャ』
これでどうだ?だめか?やっぱり、ダメか(鬱
仕方がない、では、ちょっとヤムチャに神の宮殿でも散歩させてみるか
いくら今では爬虫類の棲家とはいえ曲りなりにも神の宮殿だ。
いくらでもいや、何か一つくらいは解決策はあるだろう

今日もヤムチャはオセロ・黒に触ることさえ出来なかった
すでに三つ目とチビハゲはこの課題をクリアしているというのにだ
あの目だ何を考えているかまるで分からないあのつぶらな瞳がいけないんだ
まるで空に浮かぶあのお月様、ん!?
くそっ、もう夜じゃないか。ヤムチャは一人ごちながらそそくさとトイレへと歩いていた

神の宮殿とはいえトイレははるか奥の方まで歩いていかなければならない
まったく、不便なところだ。そこに至るまでには多くの階段を下り、いくつもの廊下を渡る必要がある
ヤムチャはもちろん半年ほど寝食を共にしてきた三人ですらこの宮殿の全貌を知るものはいない
時には不気味に時には神々しいこの宮殿の一角でヤムチャは不思議な光が灯っていることに気付いた
いや、ほんの一瞬で消えたその光を捉えることが出来たのも彼の常人離れした眼があったからこそだが

705 :ヤムチャが活躍する話 :04/03/19 21:59 ID:9AYP2x6g
そこは書庫だったヤムチャは不思議な光に導かれるように気の遠くなるような本の山に囲まれていた
あの光は何だったのだろうか?不思議に思うヤムチャは不思議な気の放出を感じた
それはこの書庫に入らなければ気付かないほど微量な気だったが確かにそれはそこにあった
気の流れを辿リ、ようやくその元を見つけたヤムチャは我が眼をうたがった。そこにあったのは一冊の本だったからだ
ふとその本を開いてみる。見たこともない奇妙な模様がそこにはミミズがのたうつが如くに溢れていた
まるで、分からないと本を閉じようとしたとき、ヤムチャは目も眩むような光に襲われた

それは幻影だったのかもしれない。しかし、たしかにヤムチャは見たのだ
その証拠にヤムチャには本の文字が理解できるようになっていた
この本さえあればサイヤ人など目ではない。彼こそがNo1だ
いくつか条件はあるが戦士たちの中でも彼にとっては大した問題ではない
いや、これは彼にこそ相応しいものだといえるのかもしれない

それからの半年、彼は一切の修行をせずにひたすら瞑想を繰り返し、その本を読み耽った
神様が何も咎めなかったのは彼がその本を手にしたことを知ったからだろうか?
今のヤムチャに必要なのは肉体的な強さではない。精神的な強さだ

そして、時は流れ決戦の火蓋は今、ここに切られようとしていた

706 :Classical名無しさん :04/03/19 23:10 ID:DQ8ZjweA
【SS】このお題でSSを書いてみよう【漫画】
http://comic.2ch.net/test/read.cgi/csaloon/1079704414/13n-

707 :ハンター ◆kwnurxPg :04/03/19 23:19 ID:0pW8UAmc
移転はともかくマロンはちょっと無理では? と言うのが本音です。
感想レスつけたいのですが、ちょっと容量がぎりぎりみたいなので
次スレまでおとなしくしてます。

708 :Classical名無しさん :04/03/19 23:19 ID:c4MXaAAU
>>704-705
乙です。

>>706
そういう動きは知ってましたが、とうとう出来ましたか。

709 :ヤムチャが活躍する話 :04/03/19 23:24 ID:DDJkPMVk
>>706
書いてきたよ

710 :哀・戦士 :04/03/20 00:29 ID:9uKSMuiM
更新は新スレ後にします。
私としては、漫画系の板に移転することを望んでいます。
できれば懐かし漫画でしょうか。難しいだろうけど。
それは私がマロンへの残留を望んでいたため。あの当時は発言しなかったんですが。
マロンはもう無理でしょう。となると懐かし板しか浮かばない。バキスレとの事もあるし。
ともあれ、私ももう長くないと思うので最終的には住民の皆さんの決定に従うまでですけどね。

711 :Classical名無しさん :04/03/20 01:03 ID:yPinUYjU
>私ももう長くないと思うので
死ぬな。どんな病気か分からんが、生きろw

いや冗談はさておき、哀戦士が終わった後に新撰組も書いてよ。
今ならタイムリーだぞ、大河もあるしw
全編無理なら、ダイジェストでも良いからさ。
とりあえず決着だけはつけてくれ。

712 :Classical名無しさん :04/03/20 01:28 ID:vPafMbQ6
>>709
お疲れ。でもしばらくあのスレは放置した方が良い。荒らしに集中砲火を食らってる。
あと今からでもトリップをつけた方が良い。

713 :ヤムチャが活躍する話 :04/03/20 01:32 ID:DDJkPMVk
漏れが荒らしを集中させてるんだけどねw
つか、嵐も単純だね。釣堀が見つかったらすぐそこしか見えなくなる
ゴキブリホイホイにイパーイ入ってる感じ

714 :ヤムチャが活躍する話 :04/03/20 01:54 ID:DDJkPMVk
誰かが貼ったせいでこっちに飛び火しそうかも申し訳ない
つことで、出て行きます

さよふなら

715 :Classical名無しさん :04/03/20 01:57 ID:vPafMbQ6
>>714
それ以前にあのスレを本当にちゃんとしたSSスレにしようとしていた俺らに申し訳ないとも思わないのか。

716 :Classical名無しさん :04/03/20 02:00 ID:Hw685XfA
なるほどな。

俺も新聞の勧誘員を適当に追い払ったら、逆ギレされて
ドアに付いてる新聞受けからチンポ入れられたよ。
怒るべきところなんだろうが、あまりのことにワラタよ。

717 :Classical名無しさん :04/03/20 04:00 ID:9AcrbhgM
>>716
そのネタどこかで見た事がある気がする。
週間少年漫画板のバキスレだったっけ?
確かその後しゃぶったんだよな。

ところで、次スレはまだ決まらないの?
どうするのよ。

718 :Classical名無しさん :04/03/20 12:24 ID:11CXxA1U
ヤムチャが活躍する話期待してたんだけどな
残念だ

719 :Classical名無しさん :04/03/20 12:33 ID:ZbdwgCAc
ラウンジクラシック:ここがおそらくいやだと言うのはおそらく作者だと思われる。感想がつきにくいから。確かに新参者が入ってくる機会はあまりなく(感想レスをくれる人が来る機会はもっとなく)スレが盛り上がる可能性はかなり低いだろう。
ただし、他の板へ行こうとも「レスがつかないから」「人がいないから」と愚痴ばかり言って、自分からスレを盛り上げようという努力をしなければいつまでたっても貴方の作品にレスはつきませんぜ。旦那。
漫画サロン:IDはsageで非表示。この板に来てから、荒れまくるようになったといういわくつきの板。SS語ろうスレなどもあって荒れる可能性大。
しかし、作者にとっては荒れても(一見)盛り上がっていればいいという意見もある。
バカは無視をすればよいという意見もあるが、大半が荒らしレス、個人叩きで埋め尽くされたPart15〜16をご存知だろうか。そんな中で誰が書きたいと思うのだろうか。
懐かし漫画板:IDはsageで非表示。マターリしてて雰囲気はいいが、以前、ヤムスレはここから慢サロ板に強制移転されたので、ここはおそらく無理だろう。
少年漫画板:日替わりID表示。バキスレもあり、バキスレとの関係を懸念する声もあるが、ID表示もあり、努力さえすれば特に問題はないだろう。それよりもドラゴンボールは終了した漫画なのでスレ違いとされて漫画サロンに飛ばされる可能性は高い。

720 :Classical名無しさん :04/03/20 13:14 ID:5ChCspIU
バキスレには移転厨、ヤムスレには残留厨、か・・・。

>>719
ここに残るんだったら職人全員バキスレ行った方がいいと思う。
あっちは総合SSスレだし、ここに留まる理由もない。

721 :Classical名無しさん :04/03/20 13:17 ID:5ChCspIU
それに、どんどん職人減ってきてるし。
未完作品の山だぜ、これ。

722 :Classical名無しさん :04/03/20 13:42 ID:ZbdwgCAc
>>720
自分の意見にあわないからってすぐ厨、厨、言うのはおかしいと思わないか?
ようするに、あなたは漫画サロンに移転したいんだろ?
IDが変わっているけど、>>622>>635>>694>>700>>703とかあなただと思うんだよ。
まあ、それはいいとしても、それだけ移転したいなら、移転後もちゃんとスレを盛り上げる努力をしてくれよ。
あなたが作品にレスしてたのか知らないが、まともな住人なら相手を小馬鹿にして煽るのはやめてくれ。

>ここに残るんだったら職人全員バキスレ行った方がいいと思う。
>あっちは総合SSスレだし、ここに留まる理由もない。

あと、これは漫画サロンに行こうが少年漫画板に行こうが同じこといえるのではないか?


723 :Classical名無しさん :04/03/20 14:00 ID:5ChCspIU
>>635はオレな。
保管庫のヒット数は好調だから、きっかけさえあれば盛り上がると思うんだよ。
他は違う。厨扱いしたのは悪かったが、何でもかんでも自演扱いすんな。

まぁ、ここがバキスレに吸収されても困らないしな。
移転しようが、吸収されようが勝手だが、ここに残るのはどうかなってハナシ。
哀・戦士さんやヤムま作者氏も望んでるようだし。

724 :Classical名無しさん :04/03/20 14:49 ID:ZbdwgCAc
>>723
>何でもかんでも自演扱いすんな。
それはすまんかった。移転派がちょっと「ここじゃ盛り上がらない」一点張りだったので気になっただけ。
俺は別にここに残るのにこだわっているわけじゃないので、移転は大いに結構。
だが、「盛り上がらない」から移転するのであれば、そう言っている人たち、もうちょい何かスレにとって
お手伝いでもしたらどう?と言いたいだけ。レスするなり、宣伝するなり、企画考えたりさ。
作品に対して感想レスがないからといって愚痴っているだけじゃあ何も進展はしない。
その対策は移転だけではたぶん足らないだろう。移転しても過疎化してたらその手の作者はすぐ逃亡する。
あと漫画サロンに行くのもかまわないが、過酷な状況になる覚悟はしたほうがいいと思う。
長くなったごめん。まあ移転は好きにしてくれ。
>>719にも書いたが、ここに残るか、マロン行くかしかないと思われ。懐かし板と少年漫画板はローカルルールに反するし。

725 :Classical名無しさん :04/03/20 18:01 ID:ZbdwgCAc
こんなこと書いているうちに490kBか、マジやばいな。
今日夜12時までに投票じゃだめ?移転にしろ残留にしろどちらも言い分は正しいし欠点もある。
とりあえず多数決で。ラウンジクラシックか、マロンか、他かだけ書き込めば容量もとらないはず。
接続きるとID変わる人もいるが、良心を信じて。

726 :Classical名無しさん :04/03/20 19:56 ID:IdoHEi/c
マロン
ただしスレが立つ前に容量が切れたら
俺がもう一度クラウンに立てる

727 :Classical名無しさん :04/03/20 19:59 ID:ZbdwgCAc
>>726
乙。頼みます

728 :Classical名無しさん :04/03/20 20:01 ID:FnkcZauQ
クラシック

729 :Classical名無しさん :04/03/20 22:14 ID:20wiJIyU
今まで移転派だったけど、マロンの惨状を見てると止めた方がいい気がしてきた。
もし、マロンで>>713のような事態が起こったら、おそらく修復不能になるだろうし。
クラシックでまったり楽しむのが正しいのかもしれない。

730 :Classical名無しさん :04/03/20 22:36 ID:ZbdwgCAc
俺もサロンでもいいかとも思って久しぶりにSS語ろうぜスレや不良スレなど見に行ったが
罵倒やら荒らしやらですごいかった・・いつもながら。移転の場合は餌食にならんように祈るばかり。

731 :Classical名無しさん :04/03/20 23:47 ID:ArRZla3.
ここでいい気がしてきた。
いや、いっそしばらく休止ってのも。

ま。ここに1票

732 :Classical名無しさん :04/03/21 00:30 ID:GZSUkpM2
残留に一票。荒れてるのと活気があるのは違う。

733 :哀・戦士 :04/03/21 11:37 ID:pI5IlyJY
こないだ漫画板への移転を希望って言ったけど、やはりこのままでいいかもね。
懐かし板から強制移転させられたことを忘れてたよ。
私はマロン残留を望んでたんだけど、今マロン以上に危険な場所はないですよね。
だとしたらここしかないかな。私が更新をやめた理由の一つがここへの移転だったわけだが
住めば都ってことでしょうか。悪くないですもんね。コロコロ意見が変わりますが。

>>711
私も書こうと思ってます。できればあの作品については一から構想を練り直して
リメイクしたい。完結もしてないんだけど。ほんの出来心で始めてしまっただけに
初期なんかかなりひどい出来だから。そんな勝手許されないでしょうけどね。


734 :Classical名無しさん :04/03/21 11:56 ID:IdoHEi/c
         l ヽ,/i
         |∴ト|
         'iへ/! <OK,スレ立て完了
        _,i -イ、  http://sports2.2ch.net/test/read.cgi/entrance2/1079837609/l50
      (⌒`ー--''⌒ヽ   
       ヽ  ~~⌒γ⌒)   
      /::::ヽー―'^ー-'    
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735 :Classical名無しさん :04/03/21 13:58 ID:yPinUYjU
>哀・戦士氏
いや、期待してますよ。
ヤムスレでこんなこというのは不躾だけど、
正直あの作品があなたの作品の中で一番好きだった。
楽しみに待ってます。

ところで、結局ここになりましたか。
それでいいのかも知れんな。

736 :Classical名無しさん :04/03/21 14:12 ID:5rNepCg2
>>734
スレ立て乙でした。
>哀・戦士
完結めざしてがんばれ!期待しています。
まぁ無理をなさらず。
>>735
SS板があれば…。あれってどうなっちゃったんでしょう…。

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