×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

">remove
powerd by nog twitter




氣動戦士ヤムチャ

 

67 名前:氣動戦士ヤムチャ [] 投稿日:03/03/31 01:07 ID:Qgo9WdJp    New!!
第1話「勇者の鼓動」
「・・ヤ・・ムチャ・・・ヤムチャ・・・」
少年は目を覚ました。ここ2、3日ずっとだ。頭の中に謎の言葉が飛び込んでくる。
睡眠中、食事中、その言葉は時と場所を選ばずに少年の頭に鳴り響く。
少年の名は「狼牙拳太」。これといってとりえのないごく普通の14歳だ。
黒髪の長髪につりあがったまゆと目。女の評判はなかなかである。
普通に学校に行き、友達と遊び、飯を食い、そして寝る。なんの変化のない生活に
彼は満足していた。自分の運命を知り、それに立ち向かっていくまでは・・・
「・・・ヤ・・ムチャ・・・ヤムチャ・・・」
気がつけば、あたりは小鳥のさえずりが聞こえてくるほどの時間となっていた。
少年はこの声のことなど気にもせずに学校へ行く準備を始めた。朝飯はいつもどおり。
味噌汁とご飯だった。彼はこれを崩すことを嫌った。
「お前、今日は中間テストだろう?勉強はちゃんとしてたのか?」
コーヒーをすすりながら少年の父がぶっきらぼうにそう言った。名は「狼牙武」。
考古学の学者だ。ちなみに少年の母親はいない。彼を生んだ時に死んだ。死んだ理由を
父が息子に語ることはなかった。
「やったよ!父さん!たまには朝飯作ってくれよ!」
そう言うと、武はそそくさと仕事に行く準備を始めた。
「今日は遅くなりそうだ・・・重要な遺跡が見つかってな・・うちのすぐ近くだが・・・」
一人の晩飯は慣れていた。もう子供のころから何回一人で晩飯を食っただろうか。
少年は父親に対しては表向きいい親子関係を築こうとしているが、父の仕事に対しての
異常なまでの執着心に軽い恐怖の気持と軽蔑心をいだいていた・・・
いつもことだ・・・そう思うと少年は父を残して学校へと出かけた。
「・・ヤ・・ムチャ・・・ヤムチャ・・・」


68 名前:氣動戦士ヤムチャ [] 投稿日:03/03/31 01:09 ID:Qgo9WdJp    New!!
学校へついた彼はいつもの人間、風景と顔を合わせた。謎の声のことなど気にもとめていなかった。
「おはよう、拳太」
彼女は少年の同じクラスの生徒。名は「相沢ショーツ」。ハーフらしい。変わった名前のためか
男子からからかわれることが多いが逆に男子を押さえ込んでしまうほどの負けん気の強い子だ。
顔は美人だった。少年はかすかな憧れを抱いていた。
「おはよ。今日もパッとしねえ日だなあ」
「そうね・・・でも朝はじめてあった人が拳太で良かったな・・・」
「え・・・・?」
少年が思いも寄らない言葉を聞いた時だった。ものすごい爆音と共に大地震が発生した。
「うおおおおお!」
突然の大地震に生徒達はパニックに襲われた。むろん、少年も同じである。これが、自分の
運命を大きく変える合図になろうとは想像もしていなかった。
「・・ヤ・・・ムチャ・・・ヤムチャ・・・・・」
(ま・・・まただ・・・!なんなんだいったい!それに突然の地震も・・・!)
地鳴りがやみ始め、あたりは騒々しい雰囲気から落ち着きを取り戻し始めた。地震の衝撃でリモコンが
落ちたのだろうか。突然、教室のテレビがついた。電気はまだ通っているようだ。
「・・・○○遺跡から・・・・か・・いぶつ・・が・・・あ・・らわれています・・」
ノイズの影響でほとんど状況がわからなかった。ただ一つ、少年の父が発掘作業をしている
遺跡という言葉が出てきたのはまぎれもない事実だった。少年は教室を飛び出し、現場へと向かった。
現場へとついた彼を待っていたのは緑色をした怪物があたりの町を破壊しているという状況だった。
40・・いや、50メートルはあるだろうか。父親はどこだろう・・・生きているのか・・・
その異常な風景は少年の心からそんなことを考える心の余裕を消し去るのに十分だった。
「ヤムチャ・・・ヤムチャ・・・ヤムチャ・・・・!!!」
激しい耳鳴りと共に少年の頭にまたあの声が鳴り響いた。
「選ばれものよ・・・オレと一緒に戦うのだ・・・・・」

69 名前:氣動戦士ヤムチャ [] 投稿日:03/03/31 01:19 ID:kBZTntoB    New!!
の瞬間、少年の体が光に包まれた。気づいた時、彼の目の前には先ほどの化け物並の大きさの
巨人が立っていた。
「フェ・・・フェード・・・フェード・・・フェード・・・」
少年は無意識のうちになにかを言おうとしてる自分が不思議だった。だが、いわなくてはいけない。
「フェード・ヤムチャ!!!!!!」
そう言った瞬間、彼の体はまた光に包まれ、謎の空間に座っていた。そこからはさっきの化け物が見える。
「よく来たな・・・俺はヤムチャ・・・荒野をかけるハイエ・・・・ふごおっ!!!」
敵が巨人に攻撃をしかけたと同時に少年の腹部に激痛が走った。
「サイバイマンか・・・初めての相手が貴様とは・・・因縁を感じるな・・」
ヤムチャと名乗るその巨人はそう言った。


70 名前:氣動戦士ヤムチャ [] 投稿日:03/03/31 01:20 ID:kBZTntoB    New!!
少年はおそるおそる右腕を動かしてみた。すると巨人の腕も動いている。少年はすぐに現状を
理解した。
「やってやる・・・!相手もおなじ大きさなんだ・・・!やれるはずだ!」
そう言った瞬間、サイバイマンは空たかく飛び上がり、ヤムチャに足蹴りを加えた。ふいをつかれた
少年はなにがなんだかわからなくなっていた。やっと我に返ったその時、サイバイマンはここぞと
いわんばかりに第2撃、3撃を加えた。
「お・・・おい!ヤムチャって人!どうすりゃいいんだ!?なんか方法はねえのか!」
「ない!お前が頑張るしかないんだ!オレはお前なしでは動けんのだからな!」
「オレは格闘技なんかやったことないんだっ!何か武器はないのか!?」
そう言うと少年の手に技のマニュアルのようなものが置かれた。
「ローガフーフーケン!?こ・・・これでいいや・・!」
少年はマニュアルで読んだとおりに精神集中をはじめた。
(姿勢を低くし、指を狼の牙のようにたてる・・・そして相手に向かって闘牛のように突進して叫ぶ!)
「狼牙風風拳!!!!!」
少年がそう叫んだ瞬間、ヤムチャの体がサイバイマンの横を風のように通りぬけた。
時間が止まったように動かない両者。「手ごたえありだ・・・」
サイバイマンの体が脳天から裂け、バラバラに砕け散った。少年はその瞬間を目にすると
生命力を使い果たしたように気を失った。
「さすがだ。これでオレの望みも果たせるかもしれん・・・頼むぞ、相棒・・・」
死んだように自分の体の中で眠っている少年に対して、ヤムチャはそうささやいた・・・
(つづく)
311 名前:氣動戦士ヤムチャ [] 投稿日:03/04/07 20:38 ID:e0Q0Pa/z    New!!
最終話 ヤムチャ、星の海へ
「もう地球では1万3600年が過ぎているのか・・・すっかり見た目も変わったな」
「ああ・・俺達にとっては一瞬の出来事だったんだがな・・・」
拳太がヤムチャと一体となってから1万3600年が過ぎた。
あのすさまじい戦いから1万3600年・・・。
やっと地球へと戻ってきた彼らを思いもよらない事件が襲った。
「なっなんだ!なんだこの攻撃は!」
「地球からだ!違う!俺達はお前らを救ったんだぞ!」
地球から巨大なエネルギー波がヤムチャに向かって放たれた。
「あぼーん」
                <完>