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ヤムチャかよ!?

 

 

616 名前:ヤムチャかよ!?第一話 [sage] 投稿日:03/08/07 17:37 ID:???
俺は早坂聡、小学5年生。
最近俺は夜寝る前にドラゴンボールを読む。
この日は、ちょうど1巻から読み直していたんだ。
で、読みながら、ぐっすりと…

あれ?ここは…?
俺は周りを見回す。
荒れ果てた荒野。
ここ、見た覚えがあるぞ?確か…
そう、今日読んだドラゴンボールに出てきたんだ。
てことは、俺は今漫画の世界にいるんだ!!
ここは悟空がヤムチャと闘ったところだな。

ということは、俺は何かのキャラになっているわけだ!
まっ、どうせ悟空だろうけど…
「あっ!ヤムチャ様!!」
えっ、ヤムチャがいるのか!?どこだ、とっちめてやるぜ!
「ヤムチャさま〜」
ん?こいつ、プーアル、俺にいっているのか?まさか〜、俺がヤムチャな訳…
近くに鏡が。
       ヤ ム チ ャ か よ ! ? 俺!!(続く)

 

629 名前:ヤムチャかよ!?第二話 [sage] 投稿日:03/08/08 03:40 ID:???
何で…何で俺がヤムチャなの?
普通さあ、こういう場合主役になるのが世の常じゃないか?
何故?どうして?
「さあ、行きましょう!!“荒野の狼”ヤムチャさま!!」
止めてくれ!!そのうち、その名はギャグ同然になるんだ!

「なんだおめえ?」
悟空の前まできちまった…当然だけど、まだ子供だあ…
ちくしょう、俺は何故ヤムチャなんだ…
「ほら、ヤムチャさま!!」
「おめえ、ヤムチャっていうのか?」
くっそ〜〜…もうやけだ!!
「“荒野の狼”ヤムチャ様とは俺のことよ!!」
やってやる…俺は、この運命を受け入れ、闘い尽くしてやる…!!
「悟空!!覚悟!!!」
「たんま!!どうしておめえ、オラの名前知ってるんだ?」
はっ!そうか、まだヤムチャは悟空の名前を知らないんだ!!そうか、そういう…待てよ!!
その時、俺はひらめいた。この時の思い付きが、俺の大きな転機だったんだ。(続く)

 

630 名前:ヤムチャかよ!?第三話 [sage] 投稿日:03/08/08 04:15 ID:???
そうか、そういう訳か!!
「喰らえ、悟空!」
俺は跳び蹴りを見舞った。勿論悟空が俺――つまりヤムチャ――の蹴りなど喰らうわけない
「うわっ!おめえ、あぶねぇな!!」
ふんっ、かわされることは計算づく。俺は接近したかっただけだ!!
そして、間髪入れずに打ち合いに持っていく。当然負ける!!
「ぐあっ!!」
「行くぞ〜、じゃ〜ん、け〜ん…」
さあ、じゃん拳なんだ?
「チョキ!!」
目潰しかッ!!俺はしゃがんでかわす!!
悟空、腹がお留守だぜ!!
俺は悟空のどてっぱらに、思い切り拳を突き上げた!!
「ぐえええっ」

 

631 名前:ヤムチャかよ!?第四話 [sage] 投稿日:03/08/08 04:23 ID:???
悟空は、この時腹ペコだったはず。たとえヤムチャのパンチでもダメージは深刻だ!
「決めるぜっ!!」
といっても、狼牙風風拳は出さない。あれを出すと100パーセント負ける。
地味でも構わない、今はただ勝つ!俺はもう一度腹にアッパーをブチかました!
「うぎゃっ!!…」
悟空は倒れた。俺、つまり(ryの勝利だ!!

思いつき―それは、この夢の中が、ドラゴンボールと大筋同じだってこと。
つまり、原作を知ってる俺には完全先読みが出来るのだ!!
俺は不幸にもヘタレNO1のヤムチャになっちまった。しかし、先が読める以上俺にもチャンスがある!
俺は、ヤムチャでのし上がってやる!!

「ちょっと!?あんた負けちゃったの?」
ん?今まで気にしていなかったけど、ブルマがいた。
ふふふ…初期のヤムチャは女アレルギーだった。だが俺は違うぜ!襲って…

ジリリリリリ!!!!

目覚ましが、俺を目覚めさせた。
さて、学校に行くか…めんど(続く)

 

 

724 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/11 18:18 ID:???
俺は考えた。どうすれば、ヤムチャで天下を取ることが出来るのか―
結論は、簡単に出た。武道会で優勝すればよい。
俺はDB15巻を読みながら、深い眠りへと落ちた…

『それでは第四試合、はじめてください!!』
俺は武道会の試合場の上にいた。
眼前にはシェン。ようするに神。
どうせ、テメェも大したことせず負けるくせに…

「ど―――も。よろしくお願いします」
三味線弾いてんじゃねえよ!
「だあっ!!」
俺は三味線を弾くシェンにごあいさつの右ストレートを見舞った!
「あなた、思ったよりもやりそうですね」
シェンに甘さが消えた。本当は手抜きのうちに倒したかったが…
「俺が気付かないとでも思ったかい?」
「あなたは、人の見かけに騙される人間かと思いましたよ…」
確かに、ヤムチャならそうだろう。だが―
「俺は進化したのさ!!」(続く)

 

730 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/12 02:33 ID:???
「意外でしたよ、全く、ね」
俺はシェンと対峙している。
「ふん、舐めくさりやがって…本気で来いよ!!」
「いえ、本気は出せません。理由は言いませんが…」
その方が好都合だと思う俺。しかし、心の中には、別の思いがあるんだ…それが強すぎる!!!
「いいから黙って全力出しやがれ!!この三味線野郎が!!!」
「本気?出すまでも―」
シェンが言葉を言い終える前に、俺は悶え苦しんでいた。
「げっ!げぼ…ッ!!」
「―ありませんねェ」
ぐッ…!強い!!コンマ何秒の間に、腹に十発入れられた!!
「…力が違うぜ!それで本気じゃねーとはなあ」
「分かりましたか?さあ、ギブアップなさい」
「俺は、ただ『力が違う』とだけ言ったんだ」
「…」
「『勝てない』なんて言っちゃいない!!」
シェンが豹変する。
「止め時を失うと、痛い目に合いますよ…?」
へっ、言ってはみたものの、どうしたモンかねえ、この状況!!(続く)



761 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/13 10:02 ID:???
「へへへ…」
絶対的実力差を跳ね返す術…見つけたぜ!!
「勝てないのは分かっているでしょう。何故そこまで…」
「油断―」
俺は、全神経を脚に集中させてシェンに向かった!
まさか、奴もあれを狙われるとは思っていまい!!
シェンは腹のガードを固めた。ズバリだ!
そんなトコ、どーでもいいんだよ!!胸ポケットの、それが欲しいんだ!!
シェンの意識の裏を突いて、俺の作戦は成功した。あれを…魔封波のビンを奪い取った!!
「―大敵だぜ!!」
「なっ!き、貴様何故それを…」
シェンは明らかに狼狽している。DBの神は大したことがないんだな。
「俺は、未来予知が出来るのさ」
「た、戯言を…」
所詮神もヘタレさ!
俺はビンの蓋を外した。そして・・・
「行くぞ!!『魔封波』だ!!」
使えるはずだ…俺はこの技を知っている!!
グォオオオッ!!気の渦が、シェンを飲み込む。
シェンは、この時点で『魔封波返し』を知らない。1,000%返せない!!
「な、なんという事だ!!くっ…この人間の体は返さねば…!!」
神はシェンの体から抜けて、ビンに吸い込まれていった。
俺はビンの蓋を閉めた。勝った!!

『・・ナイン…テン!立てません!!ヤムチャ選手、不思議な技で準決勝進出を果たしました!!!』
さて、次はピッコロか…ははは、絶望的な相手だな

 

863 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/14 23:54 ID:???
『準決勝!!ヤムチャ選手対マジュニア選手!!!』

強い…それしか思い浮かばない。
目の前に悠然と立つあの緑の男は、なんて、無茶なキャラクターなんだ…!!
ヤムチャで勝つにゃあどうすればいいんだよう…

『それでは、準決勝…始めてください!!』

「弱そうな人間だ…だが、さっきのハゲのこともある。八割の力でやらせてもらおう…」
最終手段として、魔封波のビンの中の神をぶっ殺すという手がある。
ドラゴンボールがなくなるとかは、俺の知ったこっちゃあない。だが…
やれることをやってからだ!!そんなんじゃ最強の称号は得れない!
「マジュニア…いや、ピッコロ大魔王!!」
俺は叫んだ!!

(ピッコロ大魔王…?) (そ、そういえば…) (に…似てるぞ) (そっくりだ…)
予想通り、ギャラリーが騒ぎ出した。
「似てて当たり前だ!!!このオレはピッコロ大魔王の生まれ変わりだっ!!!!」
ギャラリーが戦慄する。皆、あの惨劇が記憶にこびり付いているのだろう。
「世界中に報せておけ!!!孫悟空の息の根を止めたあと再び貴様らの王になってやる!!!
 ピッコロ様の天下が蘇るのだ!!!!」
『『『『『『『『『『う…うわわ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!』』』』』』』』』』 
『『『『『ひいい〜〜〜!!!逃げろ―――――!!!!!!』』』』』
ギャラリーは大方逃亡した。残ったのはZ戦士関係と審判のみ!
「おい」
「何だ、ザコが!!」
「『孫悟空』じゃない、『ヤムチャ様』だろ?緑ヤロー」
「そうか…貴様、居たなあ!?」
ブアアッ!!!!ピッコロの気が高まってゆく!!
(コイツに勝てれば…いける!!)


 

17 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/16 22:30 ID:???
前スレ>>863からの続き

「ピッコロ…」
オレは、一つの作戦を思いついた。リスクは恐ろしく高いうえに、成功するかどうかも分からない。
「お前は、オレには勝てない。全力で来いよ!」
「なんだと、ゴミ」
「ゴミ…?はははははははっ!!!!」
「何がおかしい?」
「何を言ってんだ!?ゴミはテメーだろ?このミドリや」
その時、伸びてきたのだ、腕が。
そうか、そういえば、アイツはそんな事が出来たな…
奴の拳がビュッと伸び、俺の顎にクリーンヒットする―

「おい、ボロ雑巾。オレは全力出しちゃいないぜ。ただのハッタリ野朗か…」
こ…こいつ、強え!!分かってはいたが、これ程とは…
だがな、あと、一押し…
「馬鹿言うな!俺だってまだ本気出しちゃいないさ!!本気で来いよ
 それとも、本気出すのが怖いのかなあ?魔族のプリンスさんよォ!!」
「…クズが、その減らず口ごと、消し去ってやるよ」
ピッコロが飛んだ。そして、空中で力を溜める―
「空気が歪んでやがるぜ…」
「ふははっ…後悔しろよ、あの世でな」
ピッコロの両手に、何か異質なエネルギーが溜まる。
「死ねえッ!!!」
放たれた!!巨大な光の塊が、俺に向かって邁進する―
これをどうにか止めねば、大変なことになる―俺は思った。

絶  対  無  理  !  !  !  !

「悟空!!頼  む  !  !  」(続く)

 

29 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/17 12:11 ID:???
>>17からの(ry

さすがに、あのエネルギーはヤムチャではどうにもしようがない。
ここまでは予定通り!!
「波―――――――――――ッ!!!!」
悟空の超かめはめ波が、ピッコロの閃光と激しく衝突する。
「ぐうっ…!!孫悟空!!やはりオレの相手はお前にしか出来んなあ!!」
「勘違い、すんじゃねえよ!!今はヤムチャとの闘いだろ!?でやあああッ!!!」
悟空のかめはめ波が、ピッコロを圧倒する!!
「なっ、何!?オレさまのフルパワーを…上回るとはあッ!!?」
ピッコロの光弾、消滅。そして、超かめはめ波命中。
だが、こんなモンで奴がくたばる訳が無い!!
「悟空、サンキュー!戻ってくれ!」
「ヤムチャ、頑張れよ!!」
悟空は、やはりいいヤツだ!
「さあ、ここまでは予定通り。ここからが、最後の賭けだぜ!!」

 

30 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/17 12:12 ID:???
砂煙が徐々に晴れる…ピッコロの姿がおぼろげと見える。
「孫〜〜〜ッッ!!殺す!ぶっ殺してやる!!あのゴミを処理してからな!!」
ピッコロは闘技場の方を見る。まだ煙が完全に晴れていないゆえ、確認は出来ないが、ゴミらしき者の姿が見える。
「いたか…!!待っていろ、すぐ殺してやるからな」
ピッコロ、急加速。かなりの激昂が見受けられる。明らかに冷静では無い。
そして、ゴミの目の前に着く。
「さあ…死ね!!」
ピッコロの拳が激しく唸り、ゴミの顔面に…!!
「わ〜〜〜〜〜!!!!止めてくださ〜〜〜い!!!」
「何ッ!!?」
ピッコロが殴ろうとしたゴミは、ヤムチャでは無い。ヤムチャに変身したウーロン!!
「かかったなピッコロ…」
俺は、すでにピッコロの背後に回っていた。そして、ピッコロの頭部を両手でガッチリと掴む。
「お前が冷静さを欠いて突っ込んでくることは、計算済みだったさ。確か、君頭破壊されたら再生できないんだよねえ?」
「キッ、貴様ぁ、何故それを…!!」
「ゴミに殺されて、無念だろうなあ…」
ボンッ!!

『なっ、何と!!ヤムチャ選手、マジュニア選手を殺してしまいました!!反則負け―』
「待て。俺が殺したのは、選手じゃねえ。大魔王だぜ?特例を発動しておくれよ。」

結局、特例で、俺の勝利となった。次はいよいよ決勝…悟空だ!!(続く)


 

53 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/17 20:10 ID:???
どうやって勝てというのか…
俺の目の前には、最強の男が立ち塞がる。
孫悟空。紛れも無く、DB界最強の男―
だが、圧倒的不利な状況にも関わらず、心の中には、今も変わらない気持ちがある…
「ヤムチャでDB最強の座を」
思えば、今、このタイミングしかないかもしれない。
いくらなんでも、この後のインフレ展開で最強は無理だろう。
今しかない―悟空に勝つチャンス。
ならば、あらゆる手を用いて勝ちに行くべきだ、男なら!!
そう思ったとき、俺の腹は決まった―

『それでは、天下一武道会決勝戦!!!始めてくださいっ!!!』(明日に続く)

 

106 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/18 12:26 ID:???
>>53(ry

天下一武道会決勝戦、開始。

俺と悟空は、微動だにしない。戦士同士にしか分からない間合い。

一歩でも前進すれば、始まる。

怖い。勿論、怖い―

しかし、それ以上に、俺は、こう思わずにはいられない…

「戦いたい!!この強い男と、命を懸けてでも―」

それは自殺行為。力は、違いすぎる。言うまでも無く、悟空は俺を遥かに凌駕している。

本来なら、距離をとって冷静にヒットアンドアウェイで攻めるべきだ。

でも…

一回くらいなら… い い だ ろ ! ? 

「行くぞ、悟空!!」

「来い、ヤムチャ!!」

 

107 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/18 12:26 ID:???
俺は、今大会始めて肉体的に本気を出した。

今までは、どちらかと言うと戦術で勝ってきた。

だが、これといった弱点の見当たらないこの男に、小癪な作戦は通用しないだろう。

結局、中距離戦か、接近戦かしか、策は無い!

俺から動く。悟空に超速で接近!!

「でいやぁ!!」

気合乗りのいい拳が、悟空を貫く。

「うぐっ!!げほっげほっ!!…ヤムチャ、おめえいいパンチ持ってんじゃねえか…」

「…今ので、咽る程度かよ…実は、勝負を決めに行ったんだがな」

「もうちょっと楽しもうぜえ…しかし、人が変わったみてえだな、ヤムチャ」

「ああ、前に言ったろ?俺は生まれ変わったのさ!!」

「本当みてえだな…じゃあ、次はオラだ!!」

来る!!俺の全身を、冷たい汁が包む。一流の武道家のみが持つとされる、裂帛の気合―

間違いなく、この男は、それを放っている。巨人のように感じられるのは、一体何故だ!?

「簡単には、優勝出来そうにないな…」(続く)

 

186 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/19 11:50 ID:???
>>106-107

そうだ、ヒットアンドアウェイなんて、通用する訳が無い。
俺は、立場的にはチャレンジャーだ。向こうは王者―力の差は、歴然。
こういう場合、挑戦者はどう戦うのか…それは

「うおおおおおおおォッ!!」

懐に潜り込む。恐らく、これしかない。
王者は、弱者と戦う際どこか構えているものだ。それは悟空とて例外じゃない。
そこを突く!うまくすれば、ペースを掴めるかもしれない。

「ヤ、ヤムチャ!そう来たか!!」

「俺は、勝ちに行くぞ、やるからにはな!!」

俺は高速で拳を5発、胸部に打ち込む。しかし、奴は全てかわす。

「ちっ!さすがに速いな」

「ヤムチャ、おめえ随分冷静になったな」

「何だと?」

「今まではあった隙がねえし、基本動作も正確だ。無意味に派手な動きをしなくなったしな」

「…」

「それに、足元もお留守じゃねえぞ?」

「…舐めやがって」

 

187 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/19 11:50 ID:???
ヤムチャの技は、全て無駄。
隙が大きすぎるし、威力も所詮ヤムチャだから大したこと無い。
操気弾なんて、愚の骨頂。あれならクリリンの追跡エネルギー弾の方が優秀だ。
狼牙風風拳は、言わずもがな。出したら100パーセント負ける技だ。
だから、技は使わない。地味な格闘で攻めていくしか勝つ道は無い。

「ご高説はありがたいがな!それも隙じゃないのかい?悟空よ!?」

「いや〜、でも…」

離れられてしまったが、再び接近戦に―そう思った刹那

「ぐぶあっ!?」

俺の腹にめり込むのは、悟空の拳。

「まだ余裕があるんだ。悪いな、ヤムチャ」

俺は、倒れた。

『おっと!ヤムチャ選手今大会初めてのダウンです!!カウント1…2…』

すっかり客の戻った選手権会場で、実況が叫ぶ。
俺の意識は朦朧としていたが、これだけははっきりと俺の意識を支配していた。
こいつには、勝てない―そう思ったときだった。
怒号の客席から、俺の耳に唯一鮮明に聞こえてきた、声。

「ヤムチャ〜〜〜!!立ちなさいよ!!」(続く)

 

561 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/23 19:15 ID:???
>>187

俺は、負けたくない。
ヤムチャで優勝すると誓った以上、負けたくない。
だけど、心の中にもっと大きな思いが湧き上がって来たんだ」。

ありったけの力を、悟空にぶつけてみたい!!

そもそも、ヤムチャが本気の力で悟空と闘った事は一度しかない。
今、これ程の差がある状況で、全てをぶつけたら、どうなるだろう?
ワクワクしてくる――
立ち上がるしか、ない!!

『おっと!ヤムチャ選手立ち上がりましたよ!!試合再開!!』

「キャ―――!!ヤムチャ――――!!!」

悟空が、困ったような顔をして、俺を見る。

「ヤムチャ…まだやるのか?」

気付かれちゃ、ダメだ。
全力をぶつけるためには、気付かれちゃいけない。
力を溜めるんだ。少しずつ、少しずつ――
その間は動けないが、仕方ない。嬲られても仕方ない。
どれだけ倒されるかも分かったものじゃない。だけど――――
一発…一発でいいんだ。
デカイの当てなきゃ、引き下がれない!!

 

562 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/23 19:16 ID:???
『ヤムチャ選手、またまたまた!倒れましたァ!!もう何度倒れたか分かりません!!』

とりあえず、35回目までは、数えた。それ以降は、覚えていない。
力を溜め、それ故に動けない。殴られっぱなしだ。
だが…溜まった。
体中の気が、集まった!あとは、これを放出して、アイツにブチ当てる!!

『ヤムチャ選手、また立ち上がりました!!彼の底知れぬ精神力には、全く驚かされます!!』

「悟空……」

「…なんだ?」

「次で、終わりにしようぜ」

「…ああ」

そういうと、悟空が、決めに来た。
かなり、遅い。隙だらけだ。
俺への、同情か?甘いよ…
悟空は、もう手を伸ばせば届く距離にまで来ていた。悟空、攻撃姿勢。
その移行もかなり遅い。パンチが置いて来る感じになっている。
今だ―俺は、両手を合わせる。
全てを、集める―――!!!
行け!!!!

「波ァ――――――――――――!!!!!!」

 

563 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/23 19:17 ID:???
超至近距離のクイックかめはめ波が、悟空に迫る!
悟空、回避も防御も不可能だ。何故なら、腕が突き出している。
防御に転じようにも、もう無理。
いつもの悟空なら、もっと接近してから攻撃するだろう。
奴の優しさが、そうさせたのだろう。

「うわああ〜〜〜〜〜〜ッッ!!!!!」

命中。観客を巻き込んではいけない。俺はかめはめ波の軌道を上空の方に向ける。
そして、悟空は見えなくなった。俺の放ったかめはめ波は、空に消える――

「へへへ…全て、出し切った。これで、負けても―――」

そこで、俺の意識は途切れた。

「はっ!!」

気付くと俺は、医務室にいた。
どうなったんだ?決勝は…

「あっ!ヤムチャさん起きた!!」

 

564 名前:ヤムチャかよ!?武道会制覇篇 [sage] 投稿日:03/08/23 19:18 ID:???
クリリンの奴が入ってきた。結果を聞かなくちゃ…

「結果、結果はどうなった!?」

「そうか、ヤムチャさんは気絶してたもんなあ」

「どうなったんだ!?このハゲ!!」

「正直、ヤムチャさんがここまで悟空を苦しめるとは思いませんでしたよ!!」

苦しめる?ああ、そうか。俺は、負けたんだな……

「そうか…やっぱ、悟空には勝てないな」

「いえ、引き分けです」

「何だって――!?」

「あの後、空から悟空が武道場に落ちてきたんです。で、そのまま気絶。カウント10」

「て、ことは…?」

「両者優勝です」

「……………………………………………」

「ヤムチャさん?」

「………………………よっしゃァ――――――!!!!!」

当初の予定とは少々違ったものの、俺は見事天下一武道会優勝を果たした!!完!!


 

588 名前:ヤムチャかよ!? [sage] 投稿日:03/08/24 02:04 ID:???
>>561-564

あの後、俺は目を覚ました。一応の目的を達した為か、なんか達成感がある。

「ちょっと、根性入れすぎたかな…」

また今日も学校だ。朝飯を詰め込み家を出る。
家のすぐ前に、かなり車の通行量の多い交差点がある。

(次は、何がいいかなー?やりようによっては、ラディッツくらいとは互角に)

そんな事を考えながら、ふらっと車道を越えようと―

 


589 名前:ヤムチャかよ!? [sage] 投稿日:03/08/24 02:05 ID:???
俺は、またヤムチャになっていた。
どうしてだ?学校に向かっていたハズなのに……
今までは夢の中でDBの世界に来ていたのに、まだ起きてんぞ?

「どういうことだ…それに、ここは、いつの時代だろう?」

とりあえず、近くにいたプーアルに話しかけた。

「おい、プーアル―」

「あっ!ヤムチャ様!悟空さんにお子さんが生まれたそうですよ!!」

「何!初めての子か?」

「何言ってるんですかーヤムチャ様。当たり前です」

つーことは、ラディッツ来襲の前な訳ね………ん?
そういえば、ピッコロは俺が殺しちまった!!
このままでは、ラディッツに地球が支配される話の流れに―――
…仕方ない、俺が地球を救おう。アノ方法を用いて!!

しかし、何でここにいるのかなあ…?


 

866 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/08/25 20:52 ID:???
正式サブタイ決定>>588-589

(この馬鹿。サボってんじゃねえよ…)
自分の体に悪態をつく。なんなんだ、この体の重さは……
ゼッテー修行してねえぞ、コイツ。だからへタレなんだよ。
まあ…そうは言っても、いいかげん快感になってきたがな。
このへタレたボディーで勝ち抜いていくのも――


「ミスターポポ」

俺が来たのは、精神と時の部屋。
さすがに、ある程度は鍛えておかなければどうしょうもない。
多分、というか絶対このままではラディッツに瞬殺される。
既に、インフレの波に飲まれようとしているこの体では、なあ…

「何故入りたいのだ?」

「理由は言えない。ただ、これだけは言える…俺を部屋に入れさせなかったら地球が危ない!!」

ミスターポポは、ぽかんとしている。ところが、何かを思い出したように対応が変わる。

「ああ、そういえばヤムチャは武道会を制しているんだったな。分かった。神様を殺した張本人だが入っていいぞ」

 

867 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/08/25 20:53 ID:???
痛いことを言うなあ……


「ここだ」

俺はポポに連れられ辿り着く。
精神と時の部屋―――時間の流れが現実世界とは違う、異次元の部屋。
セル編の時は、キャラを短時間で急激に強くさせるために利用された部屋。
果たして、ヤムチャにはどれほどの潜在能力があるのだろう…
鍛えて鍛えて鍛え抜いてやる。シェンも言ってたじゃないか「素質は有る」と――

「この部屋は――」

ポポが説明しようとしてる。でも、俺知ってるんだよね。

「いい。知ってる」

「そうか、頑張れ」

「ああ!!次に出てくる時、生まれ変わった俺を見せてやるから。神の為にも、この星は守り通してやる」

「…頼んだ」

ポポの目が少し、ほんの少しだけ潤んでいたように見えたのは、俺だけだろうか。(続く)

 

41 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/08/26 20:55 ID:???
前スレ>>866-867

俺は、ポポに一時の別れを告げて、部屋に入った。見渡してみる―
                 
                 何もねぇ…

ある物といえば、水と食料、それとベット。終わり。
まあ、いい。この殺風景さも手伝って、寂しさは限りなく襲ってくるだろうが、無視する。
精神的にギリギリのところで頑張ってこそ成長する。
そう、なんかの本で読んだ覚えがある。


「いやあっ、とう!」
時間を無駄にするのも何だし、修行を開始した。
さて、修行を開始するにあたって、決めておかねばならないことがある。
どのくらいまでの強さを目指すか?
まず、最低でもナッパと互角にやりあえるくらいの強さは欲しい。
しかし、これではべジータにはどうしようもなく敵わない。
そこのボロ屑をかたずけておけよ―これだけは言われたくねェ……
とりあえず、やれるだけ頑張ってみるか――

 


42 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/08/26 20:55 ID:???
三時間後―
疲れた。
なんだよ、この疲労感は!体って、使わないとここまで鈍るモンなのか。
改めて、コイツが世界のへタレ王と呼ばれるだけの実力を持っていると実感した。
ヤムチャで活躍する――ここまで難しいこと、世の中にそうあるものかな?
なんか、今日は独り言が多いな、俺…それだけ、この空間が異質だってことか。
だが、負けん。ここで、負けたら、べジータどころかラディッツにすら勝てない!!


さらに、三時間後―――
今日はもう寝ます。もう無理です。
まあ、マジメな話、今日だけで相当パワーアップした実感がある。
少なくとも、武道会の時の悟空よりは強い。明日は、もっと…つよく……(続く)


 

225 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/08/28 19:00 ID:???
>>41-42

下界から完全に遮断された部屋「精神と時の部屋」に入り、二週間が過ぎた。

出たい。
率直な気持ちは、これ。
何も無い空間にいるのが、これほどまでに苦痛だとは…。
しかし、まだまだ強化すべきポイントは、山ほどある。せめて、あと一ヶ月――


まず、最優先強化ポイント―基本的戦闘力の強化。
これは、通常通りの稽古でどうにかなる。
格闘のみでなく、必殺技の威力を上げるためにも絶対に欠かせない。

次のポイント―狼牙風風拳の強化。
スキが大きすぎて足元がお留守になってしまうこの技。
基本動作を一から見直して、無駄と思える場所を修正する。
ヤムチャの代名詞のような技(色んな意味で)だから、実戦で使用できる状態にまで持ってきたい。

次のポイント―操気弾の強化。
ヤムチャをへタレたらしめる技。
まず、一々指で操作しなければならない、というのがマズイ。
しかも、威力はエネルギー弾と大差ないから始末におえない…。
しかし、この技もまた「狼牙風風拳」と同様に未完成だと思う。
強化ポイントはスピード・操作性。
スピードはもっと速くなくてはいけない。要練習だ。
そして、これをなんとかしなくては使えない、操作性である。
思えば、こんなスッカスカの技を「必殺」だなんて、アイツのアホさは真性だろうか?
使ってる間動けないじゃねえか!? 何で頭の中で操作出来るようにしないんだろう……。

ともかく、これらの事項を全てクリアにする。出来なくてもやる。
出来るまで、外には出ない。例え、死んでも。

 

226 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/08/28 19:00 ID:???
全てがクリアになった時には、もう三ヶ月が過ぎていた。

「…なんだ、もう、こんなに、たってたんだ、時間……。」
どのくらいの力になったのかは、比較対象がいないし、よく分からない。
ただ、課題は全て片したつもりだし、いけるだろうとも思う。
なんにせよ、行かなきゃねえ……。

「久しぶりに、人に、会える、なあ……。」


「ヤムチャ、大丈夫か? 」
ミスターポポが、下界に出た俺を迎えてくれる。

「なあに…俺は、武道会を制した男、だぜ。」

「こんなこともあろうかと、カリンに仙豆貰ってきた。食え。」

「んん…ゴクン、ありがとう、ポポ。」

なんていい奴だろうか。いや、いい奴にも程がある。
俺は、仕方なかったとは言え、神を殺した男だぞ? それなのに……。
「もう、ドラゴンボールは無い。神様がいないから。だから…お前が地球を、皆を、守ってやってくれ。
 神様の代わりに…。」

「…俺の責任だから、ケツは自分で拭く…!! 」

俺はそう言って地上に神界を出た。
俺は、頑張らなくちゃいけない……俺が守るんだ!!!
「ヤムチャ…頑張れ」(続く)

 

409 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/08/29 18:46 ID:???
>>225-226

精神と時の部屋から出た俺。
しかし、不思議だ、いや、頭では理解出来ているものの…。
俺は、三ヶ月もの時間をあの部屋で過ごしていたのに、現実の世界では一日と経っていない。
昼頃に入ったハズなのに、まだ夕方だ。
「分かっちゃいるんだけど、不思議だ…」

色々あって四年――


「はっ!! やあっ!!! 」

カプセルコーポレーション。俺は、ブルマの家に住まわせてもらっていた。
ブリーフ博士に「人口重力装置」を作成してもらって、毎日特訓。

「ヤムチャ〜アンタ、毎日平和なのに、なんでそんな頑張ってんのよ? 」

ブルマの声が聞こえる。この部屋には、今、10Gの重力がかかっている。
俺は、一日の大半をここで過ごしているので、入ってこないようにブリーフ家の皆に釘を刺しているのだ。
俺は、装置のスイッチを切り「入っていいよ。」
ブルマが入ってくる。

「あのねえ…たまにはデートにでも連れてきなさいよ!? 」

「悪い。」

 

410 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/08/29 18:47 ID:???
原作では、この時点で事実上破局しているのだが、俺は浮気なんてしないから、続いていた。

「まあ、いいわ。それより、覚えてるでしょ? 今日はカメハウスに顔出す日よ。」

…いよいよ、か。アイツが来るんだな…ラディッツの野郎が!!!!

「ああ、じゃあ行こうか。カメハウスへ…… 」

「何?ヤムチャ、顔が笑ってるわよ? アタシ、何かおかしいこと言ったかしら?」

「いやあ…思い出し笑いだよ」

この四年間の成果を見せてやる…!!
そう思った瞬間、別の事項が思い出された。
…そういえば、現実では、どのくらい時間がたっているのだろう?
今回の夢、ちょっと長すぎるよなあ……(続く)

487 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/08/30 13:47 ID:???
>>409-410

ブルマの運転する飛空挺に乗って、カメハウスへと向かう。

(……………………………)

「ヤムチャ、瞑想なんてしてないで。もう着くわよ!? 」

この後、確実に闘いが待っているんだ。
サイヤ人来襲、すなわち、インフレの始まり――
ここで、満足に闘えるかどうかが、俺の人生をわける。

ここで、現状を整理しておこう。
まず、神は死に、DBはもうない。ピッコロもいない。つまり、ここはもうパラレルワールドと化している訳だ。
この後のラディッツ戦で、原作通りの展開にすることは絶対に不可能な訳だ。
ヤムチャは、ピッコロの変わりとなり、闘う。
俺の行動によって、筋書きも変わってゆく――

 

488 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/08/30 13:48 ID:???
「どうも、武天老師様」

「おおーっ! ヤムチャ、はどうでもよい!! ブルマよう来たのぉ」

カメ仙人がブルマの乳に歩み寄る。殴られる。

「あ…相変わらずギャグの通じんやつじゃ………」

「相変わらずスケベなやつじゃ」

俺は、そんなやり取りを横目に、気を探っていた。
あと数分で到着するだろう、そこそこ大きな気。もう一つ、とても小さな気も感じられるから、悟空と悟飯だろう。
そして、遠くにある、もっと大きい気――といっても、悟空よりかは、だが――ラディッツ。
正直、恐怖を感じない。俺は強くなりすぎたかも…?

「さあ着いた!!」

悟空の気が、ここに着いた。奴も、近付いてくる。
申し訳ないが、ラディッツには、かませ犬になってもらおう……(続く)

 

933 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/04 18:22 ID:???
>>492-493

ラディッツの気が、接近する。
それはとても凶悪な気だった。この時点のZ戦士のレベルでは、足がすくんでしまうだろう。

「!!」

悟空がラディッツに気付いたようだ。
遅いな。俺はそう思う。自慢じゃないが、俺はカプセルコーポレーションを出る前から察知していたぞ。
やはり、今のヤムチャは悟空より遥かに――

「な…なんじゃ?悟空、どうしたんじゃ?」

「な…なにか、こっちに近付いてくる」

「ヤムチャ…は来てるか」

他の連中ののほほんとした雰囲気の中で、悟空は、冷や汗を掻いていた。それも、大量に。

「す…すげえパワーを感じる……な、なんだってんだ……!?」

そうか?

「きたっ!!!」

ラディッツ、到着――
奴は、周りを見る、ということをしなかった。
その眼は、ただ悟空のみを凝視していた……


934 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/04 18:23 ID:???
「ふっふっふっ…成長したな…だが一目で分かったぞ、カカロットよ…父親にそっくりだ…」

確か、この後は長ったらしい会話が…めんど。

「おい、お前俺と戦え」

この後、サイヤ人の説明があるのだ。長いので、コイツを殺してから、俺が悟空たちに教えてやろう。

「なんだ?クズ地球人などに用は無いわっ!!! だが、まあ、準備運動にはなるかな」

お前は、その「準備体操」で出番が終わるわけだがな……
俺には、自信があったのだ。まず、普通にやれば負ける相手ではないという、自信が――

「決まり、だな。ここは狭い。向こうの島でやろうぜ…」

「いいだろう……カカロット! すぐに俺は帰ってくるぞ!!」

悟空は不思議そうな顔で
「えっ!? カカロットって…?」


俺とラディッツは、近くの小島で対峙した。俺たち以外ここには誰もいないはず。

「俺は忙しいのさ。すぐに殺す、クズよ…」

「クズかどうか……試してみろよ!!?」

俺は、気を全開する!!(続く)

 

96 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/05 00:01 ID:???
前スレ946−947

コイツは大したことない。
ラディッツを見て思ったことは、それだけだった。
俺は、この時期にしては強くなりすぎてしまったかも…

「貴様……本当に地球人なのか!?戦闘力5000…7000…13000…」

「ああああっ!!!!」

俺は、全力を出す。掛け値なしの全力を――

「せ……戦闘力、23000……!!!?」

ラディッツは、明らかに逃げようとしてる。
俺は、去るものは追わない主義だけど…ここは曲げよう。
アイツは、子供を人質に捕るようなクズだ。似たようなことをするに決まってる。

「真…操気弾!!」

改良に改良を重ねた俺の真・操気弾。
実験させてもらおう…!!

「ばっ!!」

「なっ…デカ……デカい………」

威力、申し分無さそうだ。
これほどの巨大なエネルギーならば、充分に敵に致命傷を与えることが出来るはず。
増して、相手はあのラディッツだ。確実に、殺せる。


99 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/05 00:02 ID:???
「くううっ!!ここは、逃げる!!」(こうなったら、カカロットの息子を人質にして逃げ切ってやるぞ…!!)

「そうはさせない」

俺は、ラディッツの退路を防ぐ。操気弾は、順調にラディッツへと向かっている。
もう指で動かす必要もない。頭の中で念じればいい。修行の成果は、上々……!!!

「なっ…なにィ〜〜〜!!?何故、この俺の動きが読めるゥ!?」

「さあねえ…ただ、お前を見てると、そんなことをしでかしそうな予感がしたんでね…」

「ちっ…ちくしょう〜〜〜〜〜〜!!!」

操気弾、命中まであとわずか。俺はすばやくスカウターを奪い、巻き込まれないように退避する――

そして、命中。ラディッツを中心に、一瞬強い光が生じ、鮮烈な強風が舞い、周辺のあらゆるものを巻き込む。
数秒後、鮮やかな閃光を最後に、全てが終わる。ラディッツは、この世から抹消される――

「い…いくらなんでも、強すぎだ、操気弾…」


俺は、ラディッツから奪ったスカウターに話しかける。対象は、あの二人。

「おい、お前らのパシリは潰したぜ。地球にこいや、サルども」

べジータに通じるか、試してみたい。俺は、純粋にそう思っていたのだった……

(あ、そういえば、これで、随分歴史が変わるなー)

ちゃんと、そこら辺は考慮しなくてはならない――俺は、そう思った。(続く)

288 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/06 11:30 ID:???
>>96 >>99

そうか…やっぱり、そうだったんだ……
所詮、俺は地球人・ヤムチャだ――

二人のサイヤ人の死闘を横目に、俺は無力感を覚えずにはいられなかった。


ラディッツを倒し、かくかくじかじかを皆に説明したのち、俺は悟空と共に再び
「精神と時の部屋」に入った。悟空はあと11ヶ月、俺はあと9ヶ月使える。

組み手は、力を伸ばすにはうってつけだ。
悟空は、どんどんと強くなった。俺より成長速度は遥かに速い。
そう、どんどんと。しかし……

あっという間に3ヶ月が経過した。
悟空は、既に俺を越えていた。
俺の力は、ほとんど伸びなかった。
恐れていたこと――成長ストップ――が、どうやら来てしまったのか。

「どうした、ヤムチャ。手ごたえが無くなってきたぞ?」

「くっ……」(認めるかよ………!!!)

差はグングンと広がってゆく。それは、止まることが無い。
別に界王拳や元気玉など覚えなくても、悟空のポテンシャルは計り知れない。
原作を読めば容易に理解できることだ。ヤムチャは、止まるのだ……
強くなりたい、しかし、いくらやっても、強くなれないんだ………

半年が経った。俺たちは部屋を出た。

 

289 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/06 11:31 ID:???
原作どおりなら、あの二人は、1年後にくるハズだった。(勝ち目は無いが)
しかし、来ない――


どこか、他の惑星――
二人の人型の生物が、破壊活動に勤しむ。

「おいべジータ。なにも、こんなに修行することねえんじゃねえか?相手は落ちこぼれのカカロットだぜ」

「俺は、完璧主義者なんでな…確実に勝てると思うまで、他の星を回るぞ……
 俺の目的は、大きい。鍛えておいて損はねえ……」

奴らは、予定より2年遅れてやってきた。
その時、俺はレッドリボン軍・ドクターゲロの秘密研究所を破壊していた。
未来の脅威を排除する為である。しかし、そのせいで初動が遅れる。
奴らの落下ポイントまでは、遠い。遥か遠い。ヤムチャのスピードでは1時間はかかるだろう。
確か、悟空もかなり遠くで修行に励んでいたはず…
ということは…今戦っているのは――

「天津飯! 餃子! クリリン!! 」

三人は、既に息絶えていた。近くにいたのか…来なければよかったのに…!!

「声から判断するに…お前かァ?泣き虫ラディッツを殺した野郎ってのは」

ナッパのバカがほざく。殺してやる。
狼牙風風拳

「!!!!」

ナッパの顔が苦痛で歪む。ハッキリ言って、相手にならない。
殺した、確実に――

 

290 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/06 11:32 ID:???
確実に、ころ……

「ち…ちくしょう……いきなり、戦闘力が18000まで跳ね上がりやがった……」

ナッパは、ふらっと立ち上がる。殺した、はずなのに……

「ナッパの奴、少しは役に立つかもしれんな」

べジータが呟く。うるさい…次はお前だ。トランクスは、俺の子供の名だ!!

「あの世で後悔しやがれ、獣どもが……」

操気弾!!

「ばっ!!!」

やはり、ラディッツ戦と変わっていない。あの後3年…3年修行したのに……
いや、今は、そんなこと、考えちゃいけない。自分の…ヤムチャの力を、信じるんだ!!

 

291 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/06 11:37 ID:???
「せ…戦闘力、23400…!!?」

ナッパは、明らかにビビっている。空気で伝わってくるぜ…
その時、べジータが怒鳴る。

「ナッパ!!!騙されるな、見掛け倒しだ!!!地球人だぞ!!」

「くそ…くそがぁぁァァァ―――――!!!!!」

ナッパ、口から光線を放つ。苦し紛れだ……!!!

「あいつをブチ破れ!! 俺の操気弾!!! ばばっ!!」

「…ここは、ナッパの勝ちだな……」

べジータは、全てを見透かしているように、言った。
負ける要素など、何もない……何も無かった、ハズだったのに……!!!(続く)


 

479 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/06 21:06 ID:???
>>288-291

「技の性質の問題だ」

二つの光弾が衝突。耳障りな音をたてる。まるで、意志を持っているようだ――
そう思える程のぶつかり合い。そう、今思えばこれは、お互いのアイデンティティーを賭けた戦いなのだ。
俺はナッパに勝たなくては、もう先がない。ナッパも、恐らく分かっていたことだろう。ここで敗れたらどうなるかを…
勝負を分けるのは――

「光弾の性質、即ち……貫通力」

べジータの一人語りが続く。

「ナッパの奴の戦闘力は、今9000だ。普通に考えれば勝てるわけが無い。だがな」

べジータの口元が歪む。ヤムチャを見て、嘲る様に――

「お前は所詮地球人さ……」


「くそっ!!よりによって今日来るんじゃねえよ!!!」

悟空は、必死に戦いの地へと向かっていた。
彼の修行していた場所は、ちょうど正反対にあったのだ。
焦りが募る。

「やべえ…やべえ予感がする……もうヤムチャの気しか残ってねぇじゃねえか。皆、殺されちまったのか!?」

 

480 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/06 21:08 ID:???
「があああああああ―――――ッッッ!!!!」

ハゲの全存在を賭けた、裂帛の気概。
圧される……!!なんで、俺が圧される………!!?
俺の戦闘力のが高いじゃないか!?なんで、なんで……

この時、俺の心には、悪魔が忍び寄っていたんだ…全てを終わらせようとする、悪魔が――


《お前は弱い》


《諦めたらどうだ?こんなことに何の意味がある?》


《現実には、お前の求めるものが、あるんじゃないか?》


そして、見えた。まだ分からないが、見えたんだ。
この世界とは異なる、現実世界で見た覚えのあるものが――


ベット、明るい照明、周囲の騒乱、そして、大量の朱色の液体。


それらは、一瞬で消えた。夢の中で白昼夢を見た、とでもいうのか――
だが…来た。俺の気持ちの芯の部分から、強い、本当に強い気持ちが。
それは、死神を消し去り、目の前を開かせる、鮮烈に――

「死ねるか――――――!!!!!!」

 

481 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/06 21:08 ID:???
「ぐっわわ」

操気弾、瞬時に劣勢を跳ね返す。
心強い俺の最終兵器は、ナッパを蒸発させようと試みる。

「たっ、たすけぶ」

操気弾は牙をむく。ナッパは死んだ。説明するのも馬鹿らしくなるほどに、即座に。
俺の目に映るのは、既にべジータ。
偉そうにご高説を垂れ流してた、アイツ。
未だに俺をゴミを見るような眼で見やがる――

この時点では、負けの文字は俺の中には無かった。
これまでに無いほどに、俺は充実していた。
力?種族の違い?どうでもいい。
俺はアイツを殺す為に生まれてきたとさえ思った。
しかし、現実は違った。俺は叩き潰される、完膚無きまでに(続く)

 

554 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/07 02:35 ID:???
>>479->>481

ナッパが塵と化し、今この場に残っているのは俺とべジータ。
悟空が凄い勢いでこちらに近付いているが、この時、俺は気付けなかった。
全神経は、目の前の男に向けられていた。

べジータ――コイツの中には所謂「悪」が詰っているな。
純度が高く、濃縮された「悪」のエネルギー。
こういう奴は、正義のヒーローが豪快にやっつけるのが世の常だ。
俺では、しまらないな、と思う。自然と口元が緩む。不思議と余裕があった。
今思うと、一種のトランス状態だったのだろう。先ほどの白昼夢も含めて。
余裕など、あるわけが無い。余裕があると「思い込んでいた」のだ。
幻想は打ち砕かれる。これもまた、世の常だ。

「ありがたく思えよ、久々にこのべジータ様が本気で遊んでやるんだ……」

「『本気で遊ぶ』?言葉がおかしいんじゃねえか?」

俺は、緩んだ口元のまま、返す。

「なあに、すぐに分かるさ」

空気が締まる。
風が止む。
鳥の鳴き声も聞こえない。既に彼らは逃亡している。
ある意味、閉ざされた空間となる。
しかし、勝負は一瞬で決まったのだ。

 

555 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/07 02:35 ID:???
「行くぞォ!!!」

力を放出し、俺に向かって加速してくる。速いが、視界に捉えられないほどじゃない……!!
俺の中で時が止まる。べジータの攻撃箇所を冷静に見定めようとする。

(頭っから突っ込んできやがる…拳を前に突き出せば、ダメージを与えられる)

俺は、愚直に右腕を出す。避けようの無い攻撃の、ハズだった。
いくらなんでも、このスピードでは、回避出来るわけが無い。

べジータが視界から消える。だが、手ごたえが全くない。

「所詮、その程度だな」

もう遅かった――「所詮」の辺りで一瞬意識が飛んだ。

「まず、『相手が高速で突っ込んでくるから、かわせるわけが無い』この思い込みが
 いかにも雑魚だな。俺はそれを超えてゆくんだ。即ち、残像を見せ、背後に回りこむ。
 馬鹿なことに、腕を前に突き出した間抜けは、対応も出来ないわけだ。
 まあ、お前の弱さを信じていたからこそ出来たんだがな……」

大体こんなことを言っていた気がする。かなり屈辱的だが、事実だ。
俺は、当然当たると思い込んでいた。凡人の発想だった。それに拠ってしまったのだ…
首が痛い。まだ痛い。野郎、思い切り蹴りやがった。

 

556 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/07 02:40 ID:???
「雑魚には用はないからな、速めに消し去ってやる。」

そう言うと、強大なエネルギーが、べジータに集まり始める。
この時、確かに地面が震えた。それほどのものだった。

「……死ね!!ギャリック砲!!!!!」

濃縮された、破壊するためだけに作られた光の集合体。
それは、俺を消し去ろうと、冷徹に動く。あれも、死神といえるかも……
ふと思う。ここで死んだら、どうなるのだろう?
俺は、一度も死んだことが無い。元の世界に戻るだけだろうか?それとも……
死は、近付く。一歩ずつ、冷酷に、近付く。
意識は未だハッキリしなかった。こんなモヤモヤの中死ぬのも、いい――

波―――――――――――ッッ!!!!(続く)

 

663 名前:マロン名無しさん[sage] 投稿日:03/09/07 18:42 ID:???
>>554-556

俺の死が見えようとしていた。まだ見たことの無い世界に突入しようと、確実にしていた。
しかし、見えない何かが、俺を救う――

「波――――――――――ッッッ!!!!!!」

「見えない何か」は、正義のヒーロー・孫悟空。
最強の戦士は、空からゆっくりと降下する。
地面に着く。

「大丈夫か、ヤムチャ…まさか、おめえがやられるとはな……」

ああ……………

「……許さん…」

俺がどれほど鍛えて、鍛えて、鍛え抜いても……

「許さんぞ!!貴様ァ――――――――ッッ!!!!!!」

コイツには、敵わないんだ――――

「下級戦士の子が、このサイヤ人の王子たる俺に歯向かうか…面白い、そこのクズよりは楽しませてくれそうだ」


 

664 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/07 18:43 ID:???
何も言い返せない。甘んじて受け入れるしかない。
そうだ、俺はヤムチャなんだ、宇宙人に、勝てるわけがないんだ……!!
確かに、ヤムチャのセンスは地球人の中では図抜けている。
しかし、そんなものはどんぐりの背比べなんだ、きっと、そうだ。そうなんだ。
ああ、俺は、よくやった方さ…鳥山に出来なかったことを、成し遂げたんだもの……

俺は、自己満足に陥ろうとしていた。事実上の戦力外通告寸前。しかし――

「ヤムチャ……」

悟空が、俺に語る。その顔には、感謝の色が浮かんでいた。

「アイツはつええ。下手したら勝てねぇかもしれない。その時は、頼むぜ……!!!」

「ま…まだ、俺に戦えと言うのか!?分かってるだろ、俺の限界を…」

「何言ってんだ?おめえにはまだ力が残ってる。今度は、本気をぶつけるんだ」


回想はここまで。時間軸が戻る。タイマンは、序盤の山に来ていた。

 

665 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/07 18:46 ID:???
「カカロット…!!貴様にも拝ませてやろう、このべジータ様の最高の技を!!!」

さっき見た技…ギャリック砲。無限の破壊エネルギーがこもった最悪の技――

「くっ…な、なんだ、すげえ気がアイツに集まってきやがる…!!とにかく…か…め…は…め…!!」

「ギャリック砲!!!!」

べジータが、自信を持って最高という技・ギャリック砲。
だが…これなら

「波―――――――――ッッッ!!!!!!!」

似たエネルギーの衝突。それは、激しく大気を揺らす――

「お…俺のギャリック砲にそっくりだ!!!!」

かめはめ波が、圧倒的に圧す。界王に師事を請わなくとも、悟空は強い。

「あああああああ〜〜〜ッッ!!!!」

「な、俺の、ギャ……」

突き抜けたのは、悟空だった。
べジータは、遥か上空まで吹き飛ばされる。
だが……俺は悟空に一応忠告する。

「まだ、終わってないぞ」

「ああ、分かってる……」

段々、こういうポジションに定着しそうだなと、俺は思い、自分を嘲笑する。(続く)

 

79 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い[sage] 投稿日:03/09/09 20:54 ID:???
べジータが降りてくる。その顔は「怒り」この一文字だった。

「み…認めんぞ、認めんぞォォ〜〜〜〜!!!!」

べジータは、再び力を溜め始める。またギャリック砲か?
いや、違う。原作では――
まだ、俺にもツキが残ってた!!

「か…覚悟するんだな…思い知るがいい!!!これがべジータ様の……!!」

バレーボール大の大きさの赤く光る球体…月を模した、変身用の球だ。
だが、な……

「な……なんだ!? あれは!!!」

「へっ…俺の、操気弾……」

俺がべジータを倒す方法……それは、あの強力な球のエネルギーを、操気弾で吸収してしまうこと…!!
危険な賭けだ。失敗したら、奴は大猿になっちまう……でも、出来るはずだ。俺が磨き上げた操気弾なら。
そして、何より――

「俺がただのゴミじゃないって教えてやるよォ、べジータ!!!!」

負けられない!!負けたら、そこで終わりなんだ!!(続く)

 



121 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い :03/09/11 02:28 ID:???
>>79

俺は、事前に相手が何をするか察知出来る。原作を知ってるから――
悟空に敵わないことを(納得していないにしても)感じたべジータは、起死回生を賭けて、パワーボールを作るだろう。
大猿になれば、悟空を倒す確立が飛躍的に上昇する。まさに、奥の手。
それは、分かっていた。俺は、少し前に手を打っておいた。
べジータは、悟空しか見ていない。アレを準備するのは難しくない。
力を溜め終わられる前に、べジータの上に移動させておく。気付かれない高度に――
そう、操気弾を、移動させておく。

「お…俺の、パワーボールが……飲み込まれる?」

今の操気弾は、とても可愛いんだよ。
俺の思うとおりに動いてくれる。しかも従順に。
そう、相手のエネルギーより力が優れているのなら、それを吸い取ることだって、出来る。
攻撃力は、飛躍的に上昇するだろう。
磨けば、こんなにもすばらしくなる技だったんだな……
ヤムチャも、捨てたモンじゃない。

「さあ、頑張ろうぜ、俺よ。すぐだ。すぐ、倒せるんだ。アイツを――」

操気弾は、今、新たな次元へと突入した。昇華したのだ、さらに優れた技へと。
パンパンに膨れ上がる操気弾。俺には、この子の声が聞こえる…
『さあ、早くぶつけておくれ。弾けそうだ』
ああ、今すぐ、思い切りぶちまけさせてやるさ……!!!
イメージする。操気弾が、べジータに直撃するさまを。
すぐに、操気弾はイメージに忠実に動いてくれる。



122 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い :03/09/11 02:28 ID:???
「あ…うあああ…………」

もはや、べジータは身動きを取れない。
戦闘力で言ったら、恐らく7〜8万のエネルギーが、接近しているのだ。しかも、高速で。
修行をした甲斐があった。俺のしてきたことは、決して無駄じゃあなかった。
今なら分かる。何故、あれだけ修行して力が伸びなかったか――
思いの弱さ。ただ、一番になりたい。ただ、強い奴と戦いたい。そんな気持ちでは、先が見えている。
力を伸ばすには、力を、より強く求めることだ。一番強い心の衝動。それは……
                     
                     「死にたくない」

「喰らえ!!べジータぁァ――――!!!!!!」

操気弾、当たる。べジータの体の中にめり込んでゆく……!!
俺は、操気弾に内部破壊を求めた。外部へのダメージでは奴を倒すことは出来まい。
俺のイメージどおり動いてくれる、本当に――

「ぼげげげげぎゃ〜〜〜〜〜〜〜!!!!!??」

今、べジータの体組織全般を破壊している最中だろう。
もはや、人としての意識はない。あれは「生物」の雄たけびだ。
知能だの、関係ない。ああなってしまっては。あとは、破壊し終えるのを待つだけ。

「ャがゆら〜〜〜〜〜〜〜〜…………!!」

パンと、音がした。べジータが弾け飛んだ音だ。
操気弾、ご苦労さん………俺は、また生き延びることが出来たよ。




123 名前:ヤムチャかよ!?インフレとの闘い :03/09/11 02:36 ID:???
そこらじゅう、べジータの肉片だらけの中、俺は悟空に抱かれ、帰ろうとする。
もう、自分ではうごけねえ…ダメージも残っているし。悟空と話す。

「悪いな…自分で歩くことも出来ないや…」

「気にすんな。しかし、皆が……ちくしょう、オラがもっと速く来ていれば……!」

「大丈夫、ドラゴンボールのある星があるんだよ。ナメック星という星がな。そのうち、行こうぜ。俺とお前でさ」

「そうなのか…しかし、ヤムチャ。おめえ、本当につええな」

「なに言ってる。かなわねえよ、お前らバケモンにゃ」

「いや、おめえからは、すげえ強い気持ちを感じるんだ。実際、べジータにとどめさす時、すげえ力が出てたぞ」

あの時、今までの修行の蓄積分が一気に出た。瞬間的なものだが…
それもあって、パワーボールを吸収させることが出来たのだった。前の力では、吸収することも出来なかったはずだ。
努力は人を裏切らない。今回の戦いで、そのことがよく分かった。
まだ、戦うことが出来る。これほど嬉しいことはない――――!!!


病院、ICU(集中治療室)前のソファー。
一組の中年夫婦が座っている。不安そうに――

ICUの重い扉が開く。医師が、重苦しい口調で言う。
大変、危険な状態です――と……(続く)




135 名前:ヤムチャかよ!? 最後の驚き :03/09/11 19:54 ID:???
>>121-123

「ヤムチャ〜見舞いに来てやったぞ!! 」

俺は、入院していた。やたら体が痛いのだ。
カリンの奴、仙豆を切らしていやがるらしい。使えない奴だ。
アイツのせいで、こんなベッドに拘束されてるんじゃねえか…
そんな鬱憤が溜まっている中、ブルマが来たのだった。

「孫君も、つらそうねえ…」

「いやあ、チチが、いいって言ってんのに、聞かなくてさ……」

悟空は、俺に比べれば大した怪我では無いが、チチが無理言って入院させたらしい。
無駄に包帯ぐるぐる巻きだ。

「そういや、何か気持ち悪い顔色した人にヘンな豆貰ったんだけど…捨てちゃおっか? 」

仙豆じゃん!?




136 名前:ヤムチャかよ!? 最後の驚き :03/09/11 19:56 ID:???
「いや、それは捨てちゃ駄目だ!! く…食わせて」

俺は頭から下を動かせない。口を金魚のようにパクパクさせて、入れてくれるように頼む。

「え〜? 頭ターバン巻いて、ヘンな話し方する真っ黒な男に貰ったのよ? 大丈夫かしら…」

「いいから!! その人は、すげえ信用出来る人だから!!! 食わせろ!! 」

俺はやたら必死だった。この女なら、やりかねない。
この女の思考回路は読めない。何でこんなのと付き合ってるんだろう……

「はい」

「うわっ、いきなり!! ……きた」

ブルマは、俺の口内奥に豆を捻じ込んだ。気持ちの準備が出来ていなくて、俺は激しく咳き込む。
やがて、帰ってくる。力が、帰ってくる。
なんだ、こんなもの!! 拘束具を引き千切る。

「なっ……!!!! 」

ブルマや、そばにいた看護婦は、驚く。
今の今まで、大怪我をしていた人間がいきなり立ち上がったのだ。無理も無い。



137 名前:ヤムチャかよ!? 最後の驚き :03/09/11 20:03 ID:???
俺は、ブルマから仙豆を取り上げ(危なっかしいし)、一粒取る。

「悟空、ほら、お前も食え!! 」

「ああ!!! 」


こうして、俺たちは復活した。次回から、ナメック星篇に突入――


「あのさー…ヤムチャ、聞いてくんない?」

さっそく、色んな小事を済ませようと外に出ようとした俺を、ブルマが引き止める。

「なんだよ? 色々やらなきゃいけないことがあんだけど…」(宇宙船探してきたり、Drゲロの研究所破壊しにいったり……)

「今日来たのも、ホントはこれ言うためだったんだけどさ…三ヶ月、みたい」

「え?何が……?」

「……赤ちゃん」

「………何が……?」

子供が出来ました。(続く)

18 名前:ヤムチャかよ!? 最後の…[sage] 投稿日:03/09/25 19:15 ID:exxF7uYo
俺の目の前に、世界の覇権を狙う強大で凶悪な宇宙人がいる。
その名はフリーザ。俺の中でのDB最強の悪役――
冷徹なその瞳が、俺を捉える。俺も負けじと睨み返す。

 なんだ…このクズは?

奴は目はそういっている。
俺は攻撃を始める――

悟空が引き出してくれた、奴の力――最終形態――
 「うらあっ!! 」
悟空は敗れた。全力で――
 「だらっ!!! 」
勝つんだ……
 「いやああっッ!!! 」
勝つんだッ!!!!
 「はあああっ」
         
              効かんな

 

19 名前:ヤムチャかよ!? 最後の…[sage] 投稿日:03/09/25 19:16 ID:exxF7uYo
瞬間飛んで行く俺の体。何だ…?何が
 「余りにも遅い攻撃だ。それに軽い…そんなもので」
いつのまにか再接近するフリーザ。俺の胴着を掴み
 「そんなものでこのフリーザ様を倒そうと言うのか―――――!!!!?」
奴のヒザが、腹に――意識が飛びそ……


――意識の中――
…また、このビジョンか………だが、前のよりかは鮮明に見える。
ピーッ、ピーッ、ピーッ。
電子音が鳴る。
 「…ご臨終です」
…何が?
その時――俺の中に異常が生じる。
崩壊する何か。消え行く意識。そして…俺自身が――
まって。まだ、まだ消えたくない…………まだ、やることが

 「…操気弾」
集中する力。それは、燃え尽きる寸前の花火のように、煌く。
 「き……貴様! ゴミのどこにそんな力が――」
 「散れ……俺と共に」


そして――


20 名前:ヤムチャかよ!? エピローグ[sage] 投稿日:03/09/25 19:21 ID:exxF7uYo
界王界――
宇宙屈指の硬度を誇るこの星。
世界最高の悪が立ちはだかる。魔道士ビビディによって作られた魔人ブウ。
そして、立ち向かうは俺、早坂聡、いや、ヤムチャ――
何度目かの世界の命運を握る闘いが、始まろうとしていた。

崖の上の男、元NO.1の男、孫悟空。
 「いけ、ヤムチャ……おめえがNO.1だ!! 」


ヤムチャかよ!?完