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おめえの出番だぞ、ヤムチャ!

 

 

7 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:03/08/26 04:48 ID:64pOooQi
「今度の試合でたぶんセルゲームは終わる。そいつが負ければおめえに
勝てるヤツはいねえからだ…。だがオラは、さっきおめえと戦ってみて
やっぱりそいつならおめえを倒せると思ったんだ。だからオラは全てを
任せて降参した…」落ち着きを持って話す悟空。
「ということはそいつは貴様は勿論、私より強いとでもいうのか?」
半信半疑の笑みを浮かべたまま聞き返すセルに悟空はうなづいて答えた。
「くっくっく……では聞こうか。その存在するはずの無い者の名前を…」
期待と不安の沈黙が張り詰めた後、悟空が岩山に振り返りその名を呼んだ。
「おめえの出番だぞ、ヤムチャ!!」
誰も予想だにしなかった指名に、悟空以外の全員が驚愕と不信をあらわにした。
離れた岩陰に隠れるTV撮影のスタッフたちも、不意をついた言葉に動揺を
隠せない。
「飲茶の出番だって言ってますが…」「そ、そうか…とりあえず休憩して
弁当でも食おうというんだな…こ、こんな時にのんきなやつらだ……」

8 名前:マロン名無しさん[] 投稿日:03/08/26 04:49 ID:64pOooQi
うろたえるヤムチャに悟空が飛び寄る。
「やれるな?ヤムチャ」
「オ、オレがセルと…?」
半ば呆れたピッコロが口をはさんだ。「無茶を言うな悟空!戦えるわけない
だろう!こいつはヤムチャだぞ!相手は貴様でも敵わなかったセルだぞ!!」
「ピッコロ、ヤムチャはオラたちの思っている以上に信じられねえような
力を持っているんだ。考えてもみろよ。こいつはもっと若いころからみん
なの陰に隠れて闘っていた…参加しないことなんてしょっちゅうだった。
こいつが本気を出したところを見たことがあるか?」
戸惑うヤムチャの肩を悟空がポンと叩いた。
「やれヤムチャ!ブルマをベジータから取り返してやるんだ。お婿さんにな
りたいんだろ?」
狼狽の色を浮かべつつ、ヤムチャは強い眼差しで悟空を見据えゆっくりと答えた。
「……出るわけありませんよ。恥かきたくないスからね」