概要 ヤムチャの願い 魔狼の最期 フリーザ戦後、星を失ったナメック星人たちは地球での仮住まいをしていた。 彼らのドラゴンボールを使い、フリーザ線で死亡したと思われていた悟空を生き返らせようとするが 生きていることが判明、結局、クリリンの望みで18号が生き返り、悟天の望みでラディッツが生き返った。 三つ目の願いでナメック星人たちが新たな星に移住するはずであったが、サイヤ人の種の存続に関わるからと ベジータを生き返らせたいと申し出る。 ナメック星人たちは反対するが最長老の側近であったネイルと同化したピッコロが二度と悪事はさせないと ベジータの復活を認めさせた。 自分よりもはるかに強くなったピッコロやヤムチャ、そして、トランクスと悟天もゴテンクスとなり ベジータに二度と悪事をするなと脅しをかける。 さすがにこれにはベジータも従わざるをえなかった。ナメック星人とは険悪な雰囲気になりそうだったが 両者はカプセルコーポレーションに住んでいたため、ヤムチャとトランクスがうまく衝突を回避していた。 サイヤ人の星もまた惑星消滅の危機に瀕していたため、ベジータはドラゴンボールを使いたがったが、 さすがにナメック星人たちが反対、ピッコロも今回ばかりはとサイヤ人を自分たちの監視下に置くべく 地球に移民させることにした。 移民してきたサイヤ人も地球の超戦士たちを前に暴力を振るうことなく少しずつ地球での生活に溶け込みだした。 そして、数年後、悟空も地球に帰還し平和な日々が訪れた。 だが、何事もなかったようにカプセルコーポレーションの副社長としての生活を送っていたヤムチャの元に 閻魔大王から凶報が入る。魔界から邪悪な魔導師が抜け出したというのだ。 ヤムチャはかつてともに過ごした魔導師のことを思い浮かべたが、即座にその考えを否定した。 だが、間もなく彼らは再会することになる。 居場所の分からない魔導師の捜索を続ける閻魔大王であったが、その足取りは依然としてつかめなかった。 ヤムチャにも魔導師が見つかるまでの間は出来ることはなかった。 そして、久しぶりに天下一武道会に出場しようという誘いが悟空から入る。 天下一武道会に出場したヤムチャたちとともに勝ち上がった者の中に不思議な雰囲気を漂わせる者がいた。 シンを名乗るその相手が魔界から逃げ出したものではないかと思われたが、餃子の試合中に 突如、乱入してきた二人組が餃子の力を奪い、逃げ去った。 追いかけようとするヤムチャたちについてきたシンは自分が界王神であることを告白する。 閻魔大王の捜索にも引っかからなかった魔導師が地球へやってきていることを察知した界王神は 魔導師を魔界に戻すためにやってきたのだという。 魔導師の根城へとたどり着いた一行の心に直接に魔導師の声が響く。 その声を聞いたヤムチャは魔導師の正体を確信した。 さらに魔導師は言葉を続ける。ヤムチャに再び仲間になれという誘いだ。 誘いを断わり、魔導師の根城へと侵入するヤムチャたちの前に魔界の戦士プイプイが現れる。 苦戦しながらも天津飯が新・気功砲でこれを撃破。 歩みを進めるヤムチャたちの前に魔獣ヤコンが現れる。ヤムチャを間近で観察し、 その魔力である相手の力を吸収する能力を与えられたヤコンにスーパーサイヤ人と化した悟空が勝利を収める そして、一同の前には魔導師に操られるベジータが立ちふさがった。 再び、初めて地球へやってきたとき以来に対峙するヤムチャとベジータ。 その不思議なパワーアップを前に苦戦するヤムチャだったが、ベジータを弱体化させ、 あくまでも戦いを挑んでくるベジータにさすがに手加減できず、どどん波を放った。 だが、その瞬間ヤムチャのどどん波は壁に吸い込まれ、周囲が不思議な光に包まれた 魔導師の目的は戦うことではなかった。最初から強大な力を持つ彼らの力だったのだ。 それに気づかず戦い続けた彼らの力はフリーザにも匹敵する力を持つ魔人を生み出すに至った。 魔導師とともにブウと名づけられた魔人がヤムチャたちの前に現れた。 魔人の強大な力を前に苦戦するヤムチャたち、その最中、神が地球の危機を悟り、ピッコロを天界に呼ぶと 二人は同化、数百年ぶりに一つの姿となる。そして、地球の危機に武天老師も占いババの助けを借り現世へと舞い戻ろうとしていた。 生まれたばかりのブウはその強大な力とは裏腹にそれほど脅威ではなかった。 だが、厄介なことにいくら攻撃を加えても再生してしまうのだ。 これ印手を焼いたヤムチャたちは一旦、退き作戦を練り直すことにした。 ヤムチャたちが去ったあと、邪魔者がいなくなったとばかりに地球で破壊活動を行うブウ。 その間に、ナメック星からデンデを呼び寄せ新たな神として迎え、ドラゴンボールの準備は整った。 そして、天津飯と餃子、クリリンの三人は自分たちではかなわないことを悟ったのかヤムチャにエネルギーを差し出した。 スーパーサイヤ人と化した悟空。魔狼と化したヤムチャ、神と同化し更なる力を持ったピッコロ、 そして、ゴテンクスと界王神の5人でブウに波状攻撃を加え、再生できないほどのダメージを与える作戦を取った。 だが、時間制限のあるゴテンクスは早々と戦線を離脱してしまったが、それでも4人の超戦士の波状攻撃を前にさしものブウもなすすべはなかった。 それでもなお再生するブウに埒があかないと見た界王神が悟空とヤムチャにポタラを渡そうとした瞬間、 三人の注意が逸れ、隙の生まれた界王神がブウに吸収されてしまう。 界王神を吸収したブウはパワーアップしたばかりでなく、戦い方も巧妙になっていた。 そこへついに武天老師が登場する。 1万倍まで界王拳を使えるようになった武天老師が加わったことで再び、戦況は五部に戻るかと思われたが、 底なしの体力を持つブウを前に次々と戦士たちは力尽きていく、万倍界王拳という無茶な戦い方をしていた武天老師が消滅、 ピッコロも最後の力を振り絞り貴様だけでもと魔導師を倒すが、そこで力尽きてしまう。 ヤムチャの魔狼化も解けてしまい。フリーザを倒した悟空もさすがに一人ではブウには手も足も出ない。 そこでヤムチャは一旦、戦線を退くと集めておいたドラゴンボールで神龍を呼びだし、願いを叶えた。 自分と魔人ブウを宇宙のどこか生物のいない惑星へ移動させてくれと。 荒れ果てた惑星へと瞬間移動したヤムチャはブウ相手に最後の手段をとった。 恐ろしいほどの力を持つ魔人ブウを倒すことは出来ないかもしれない。だが、封印することぐらいは出来るはずだ。 ヤムチャの真の力である『吸収』、それは自分の力をはるかに超える力を許容することは出来ない。 魔狼化は限界以上にたまった力を排泄する役目も担っていたのだ。 だが、それは決して吸収できないということではないと考えたヤムチャはこの星でブウを封じ込めるべく、 魔力を最大限に発揮し、再生能力がきかないほどにブウの力を吸収し続けることにしたのだ。 突然消えてしまったブウに驚きを隠せない悟空、だが、はるか宇宙の遠くからヤムチャの気を感じた。 これまでに感じたことのない強大な力をヤムチャが発揮しようとしていることだけは分かる。 その頃、限界まで魔力を放出するヤムチャの体は徐々に闇に蝕まれつつあった。 力を吸収され身動きすらとれない魔人ブウ、だが、それでもなおヤムチャは魔力を使い続けた。 ヤムチャの力はすでに肉体の限界を超えていた。 だが、魔導師が現世へと舞い戻ったのは自分が彼に現世へと戻る道を指し示したためだ。 だからこそ、この戦いの決着は自分の手でつけなければならない。 残念だったな、ビビディ、ヤムチャはかつての仲間である魔導師に語りかけた。 極限まで魔力を消化させたヤムチャは遂に肉体を失った。それでもなお、ヤムチャの魔力は生き続けていた。 彼は惑星すらも飲み込み、魔人ブウを封印するブラックホールと化していた。 その中に最強の魔人を抱えたまま・・・ (第8部 完) エピローグへ〜