プーアルの悩み
- 860 名前:偉大なるヤムチャ作者 投稿日:02/11/26 11:55 ID:VWa28cHA
- 今日は、学校が休みなんで短編を一つ・・・。
プーアルの悩み・・・。
俺の名前はプーアル、中学3年だ。今は受験のシーズンでどの高校に行くかみんな悩んでいる時期だ。
俺の成績は学年でいつも10位以内だし大体どんな高校でもいける。
だが、ひょんなことから低俗のバカ高校にいくはめになった。
俺の知り合いのヤムチャという奴のせいなのだ。そう・・出会いはふとしたことだった。
1学期の初め、ヤムチャはクラス変えで緊張してたらしく筆箱を忘れてきたのだ。
俺が、隣の席だったからかしてやったら「ありがとうプーアル君!」と言ってきた。
その日から、俺のことを勝手に友達と思い、ベタベタと引っ付いては来て周りからは
「親友以上?恋人未満?」とか言われる始末。
まあ、そんな事はどうでもいいんだがなぜ、そのヤムチャのせいで低俗高校に行くはめになったか。その話をしよう。
あれは夏の暑い日だった。
- 861 名前:偉大なるヤムチャ作者 投稿日:02/11/26 11:56 ID:VWa28cHA
- 「お前がプーアルか?」 「そうだ文句あるか?」 「お前のその人をなめた態度が気にイラねえんだよ!」
不良が俺を殴ろうとする。
本来、俺はケンカ等をしたこともなく相手は5人。勝てる要素もなかった。そこへ・・・。
「おい!止めろ!そんなにケンカがしたいなら、俺が相手になるぜ!」 「なんだと〜・・・う・・コイツは顔に2つの傷を持つ男・・。貴様がヤムチャか。」
「そうだ。俺がヤムチャだ」 「噂は聞いてるぜぇ。お前、相当ケンカが強いってなぁ。お前を倒せば名が上がるってこともよぉ!」
俺にからんできた不良は、標的を変えヤムチャに殴りかかった・・・。 ガシッ! それを簡単に受け止め ボソッ と呟いた。
「狼牙風風拳・・・。」
凄まじい攻撃が不良達の一人を襲う。それは狼牙風風拳の名の通り
狼のように素早く獲物の懐に入り込み鋭い牙で倒す!そんな攻撃だった。
「ゲボハァ!」 狼の牙をまともにくらった一人の不良が気絶した。 「野朗!覚えてやがれ!」
そいつの仲間たちは、そいつを抱え上げ逃げ出した。
「大丈夫かいプーアル君。」 「ああ。ありがとう。ホントに助かったよ。」
「ははは・・・。俺にはコレしかとりえないけど、やっと人の役にたったよ。」
「ヤムチャ君にはかりが出来たな。なんか困ったことがあると相談に乗るよ・・・・・。」
今、思えばあんなこと言うもんじゃなかった。
- 862 名前:偉大なるヤムチャ作者 投稿日:02/11/26 11:57 ID:VWa28cHA
- それから、2ヵ月後・・・・。
「なんだいヤムチャ君。俺に相談って・・・。」 「実は・・。イヤ・・やっぱりなんでもない・・気にしないでくれ。」
「なんだよ水臭い。何でも言ってみろよ。」 「そうか・・じゃあ・・・実はな。俺先生から「お前の頭じゃ。H高校しか上がらんぞ。」って言われちまってさ。ほらっ。H高校って言うと不良で有名だろ?
俺、高校入ったら真面目に勉強していい職つきたかったのに、あそこじゃ勉強とか無理だよな・・・。毎年一人はうちの高校から行ってるらしいけど
俺じゃないなとかタカをくくってたら、いつもまにかその一人が俺になっちまったよ。」
「気にすんなよ!どんな高校でも勉強は出来るよ!そして公務員になって一緒に仕事しようぜ!」
「ふざけるな!!お前は頭が良くて何処の高校でもいけるからそんなことが言えるんだ!・・・俺の身にもなってくれ。」
「分かった。じゃあ俺はH高校を受けるとするよ。」 「な・・。なにバカなこといってんだ!お前は先生達から期待されてて、将来は鹿児島のオサ−ル高校に行くとか言ってたじゃないか!」
「いや、俺がH高校に行って勉強とか何処の高校でだってできる。って事を証明してやる!」
「ほ・・・本当か!ありがとうプーアル君、きみは最高の親友だ!」
それが原因で俺がバカで低俗で有名なH高校に行くはめになった。
いや。別にいやではないのだ。ただ一つ誤算があったのだ。それは・・・・・・・・。
ヤムチャがH高校に落ちたことだ。
毎年うちの学校から一人はこの高校に行くというけどその一人って俺かよ!
END