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☆☆壊れた世界☆☆ 

 

 

630 名前:☆☆壊れた世界☆☆ [sage] 投稿日:03/04/22 01:20 ID:bBPiCOCW
「お、おい。やめろよ!」
ブルマは包丁を片手に持ち、それを頭の上高く振り上げる。そして、ヤムチャめがけて勢いよく振り下ろした。
突然の出来事。ヤムチャにはなぜ、ブルマが襲い掛かってくるのか理解できない。
状況を理解するため、ヤムチャはブルマの顔を見る。いつもと違う。尋常じゃない。
まず、目が赤い。血走っているのではない。血管が浮き出るような状態ではなく、
黒目が小さくなり、周りの白目が薄っすらとだが、ハッキリ赤くなっている。
頬も違う。艶がない。日照りの後の田んぼのような荒れよう、いつものハリのある肌とは違う。
そして、一番違うのは口元。よだれをたらしている。
なぜだ。ブルマが変わってしまった。
自分に襲い掛かってくる。ヤムチャはブルマから逃げる。だが、距離をとらず、状況を確認している。
ブルマの近くにいて、彼女の変化を観察している。
どうして、ブルマが自分に襲い掛かってくるようになったのか。
考えている間にも、立て続けにブルマの攻撃がヤムチャに浴びせられる。
包丁を使って、切る。薙ぐ。突く。が、達人ヤムチャは余裕でかわす。
ヤムチャはさらに観察を続ける。
太刀筋について。素人のそれだ。武道の心得を持つ、ヤムチャにとって楽にかわせるものだ。
ブルマは人体の急所を理解していない。ただ、包丁を振り回すだけ。あたっても、致命傷にならないことは明白だ。
だが、そもそも、なぜこんな事になったのだろう。
一体、彼女に何があったというのだ。そして、自分が一体何をしたというのだ。
考えても答えなど出るはずもなく、ヤムチャはついに決断を行った。
ブルマの刃をかわし、彼女の右前に移動する。そして、そのまま手刀で首に一撃を与えた。
決着だ。ブルマは気絶した。

631 名前:☆☆壊れた世界☆☆ [sage] 投稿日:03/04/22 01:21 ID:bBPiCOCW
ヤムチャには突然の恋人の狂乱が理解できなかった。だが、彼女が尋常でないことは理解できる。
だから、今自分にできることは何もない。彼女の顔を見ただけでわかる。あれは異常だった。
再度、気絶した彼女の目を開けてみる。それを覗き込む。
黒目がほとんどない、そして、白目である筈の部分が鮮やかなピンク色をしている。
医者だ。医者を呼ぶべきだ。ヤムチャはそう判断し、ブルマを彼女の部屋に連れて行った。
ここは、カプセルコーポレーションの廊下。ヤムチャ、プーアル、ブルマ、ウーロンの部屋が並んでいる。
ブルマの部屋は廊下の奥にあり、入り口からは最も離れたところだ。部屋の大きさは四人の中で一番で八畳ほどの広さがある。
部屋の中には、テレビ、ビデオ、CDプレーヤー、電話機などの生活用品から、彼女の趣味である電気工作用の半田こて等まで様々なものがおいてある。
特徴的なのは、女性としては片づけが下手なところだろうか。床を見ればファッション誌や、工学系のカタログ誌が無造作に広げてある。
ヤムチャはそれらを掻き分けて、ブルマを彼女のベッドまで運んだ。医者を呼ぶ。それが自分にとってできる唯一の行動だ。
いや、その前にブリーフ博士に知らせるべきか。駄目だ。彼女の変貌を親に知らせるわけには行かない。
どうせ、知ってしまうのだ。その時でいい。ヤムチャはそう考えながら、ブルマの部屋にある電話から救急車を呼ぶことにした。
医者が来れば、彼女の病変理由がわかるに違いない。そして、きっと治してもらえるに違いない。
すぐに終わる。彼はそう思い、ダイヤルを回した。
「はい、11X番。救急センターです」
「若い女性が一人、突然倒れてしまいました。理由はわかりません。ただ、目がおかしいんです
ピンク色をしていて……」
ヤムチャは嘘をついた。が、目がピンク色という点だけは嘘ではない。
「目がピンク色……ですか」
「はい、僕にはなんだか、さっぱりわからないんで早く来てください。
とにかく、突然倒れたんです。お願いします」
「わかりました。では、住所を……」
オペレーターは定番事項と思われる確認をすませ、救急隊員を派遣した。

632 名前:☆☆壊れた世界☆☆ [sage] 投稿日:03/04/22 01:22 ID:bBPiCOCW
20分ほどして、救急車がやってきた。幸い、この時間帯はブリーフ達が外出している。家にはヤムチャとブルマしかいなかった。
救急車から、数名の人間が出てきた。ヤムチャは彼らに状況を説明した。
「突然、倒れてしまったんです」
「呼吸を確認しろ」
隊員の一人、おそらく一番格が上と思われる人間がヤムチャを無視して指示を出した。
「呼吸はあります」
「目を見てください」
ヤムチャは隊員たちを促した。言われるままに、格上の隊員がブルマの目を確認する。
「ピンク色……。おい、これは何ていう病気だ」
隊員たちのほうを向いて聞くが、答えは返ってこない。
「すいません、彼女の病歴などは」
格上の隊員は初めてヤムチャの方を向き質問した。
「わかりません。ただ、15歳ぐらいからは大きな病気はありませんでした」
「そうですか、とにかく病院に搬入するぞ」
タンカにブルマを移動させ、手際よく運んでいく。
「ご同行をお願いできますか」
隊長らしき人間からの質問に対し、ヤムチャは一旦考え込んだ。
タンカで運ばれていくブルマを見つめる。そういえば、今は自分と彼女しかいなかったんだ。
だとすれば、ブリーフに事の次第を知らせなくてはいけないんじゃ。そうだな、もう医者には連絡した。
ブリーフに伝えてから医者に会いに行ってもいいだろう。若干の沈黙の後、彼はしゃべり始めた。
「いえ、僕は後で行きます。このことを他の家族に知らせないといけないので」
「わかりました。では場所ですが、こちらになります」
そういって、隊長は地図を差し出した。あらかじめ用意してあったものらしく、カラーで印刷された地図だった。
それを見れば、ここからそう遠くない、西の都中央病院だそうだ。
「僕らも後から行きます」

<< つづく >>

652 名前:☆☆壊れた世界☆☆ [sage] 投稿日:03/04/22 22:41 ID:bBPiCOCW
ブルマを運ぶ救急車が去った後、ヤムチャはブリーフ博士が帰ってくるまで待つことにした。
博士はこの時間帯、いつも決まって研究者の同僚と大好きなレストランで食事をしている。
彼の好みはカレーだ。激辛のルーにチーズを乗せて食べるのが好きだとのことだ。
そして、そのカレーが最もうまいのが、そのレストランだった。
ヤムチャは時計を見る。20時、そろそろブリーフが帰ってくる時間だ。そして、他のメンバーも帰ってくるだろう。
では、帰ってきたら、何を伝えるべきか。
娘の変化を伝えるか。
伝えなくてはならない。いつかは知ることになる。では、それはいつだ。
今すぐに知らせなくてはならないことか、原因がわかってからでもよいのではないか。
彼女の異変を説明しやすいのではないか。いや、もっと言えば、彼女が回復してからの方がいいのでは。
どんな、異変であっても、終わってからならば、笑い話ですむ。
彼女の異変をそのまま、伝えるのは残酷すぎる。娘が凶暴になった。それも突然。
こんな事を、父親に伝えられるか。否、ヤムチャの答えは否だ。
彼はブリーフに、ブルマが怪我したことだけを伝えることにした。

653 名前:☆☆壊れた世界☆☆ [sage] 投稿日:03/04/22 22:42 ID:bBPiCOCW
しばらくして、ブリーフ博士が帰ってきた。プーアル、ウーロンらはまだ帰ってきてない。
ヤムチャはブリーフに伝えるべきことを伝えた。
「博士。ブルマが突然、倒れてしまって……」
明らかな嘘。だが、真実を伝えるよりは良い。
「え、ヤムチャ君、それは本当か。で、ブルマは今どこに」
「病院です。救急車を呼んで、運びました。」
ブリーフが明らかに落胆している。視線が落ちる。まっすぐ地面を見ているようだが、焦点が合ってない。
「……どこの病院だ」
ほとんど聞き取れないほど小さな声で、ブリーフは呟いた。「西の都中央病院です」ヤムチャは答えた。

654 名前:☆☆壊れた世界☆☆ [sage] 投稿日:03/04/22 22:44 ID:bBPiCOCW
ここは、西の都中央病院に向かう途中の救急車の中。
四人の隊員と、一人の患者がいる。患者の意識はない。いや、なかった。
今患者が起き上がろうとしている。ブルマの目が覚めようとしている。
隊員たちは、その経験から、彼女の意識回復が近いことを悟っていた。
「心拍が落ち着いてきます」
「呼吸の乱れもなくなっている」
隊員たちの顔に安堵の色が見える。患者が回復する。たとえ、それが出会ったばかりの人間であっても、
救急隊員であれば、喜ぶべきことなのだろう。
彼らの表情が輝き始めたころ。ブルマが目を覚ました。
ピンク色の目を開けて、ゆっくりと周りを見回す。首を動かさず、目玉だけ動かして回りを確認している。
若干不気味な光景だ。が、隊員たちは怪我が原因で動けないのだろうと判断し、ブルマに質問した。
「大丈夫ですか、体は動かせますか」
返事はない。代わりに、質問した隊員のほうをじっと見つめる。
喋れないのだろうか、隊員全員の頭にそんなことがよぎる。
「もうすぐ、病院に着きますから安心してください」
不安であるに違いない。そう判断して、隊員はそうなだめた。
次の瞬間。患者が動き出した。何かのカプセルを投げる。出てきたのは、大きな車。救急車より大きな車。
二階建てバスほどもある、車が救急車の中で弾ける。
救急車は炎上し、しばらくするとガソリンに引火して、爆発した。

<< つづく >>

86 名前:☆☆壊れた世界☆☆[sage] 投稿日:03/05/05 00:57 ID:???
>>過去ログは全スレのどこか

ブリーフとヤムチャは西の都中央病院に向かっている。
車の中ではブルマの話題が中心になった。無論、異常の事には触れていない。

「もうすぐ、ヤムチャ君の誕生日だろ
ブルマはね、それはそれは楽しみにしておったのだよ」
「そうですか……」
「科学者にしかできないプレゼントを作るんだと言って
ペンタセンを使って……おっと、難しい話はなしかな」
「俺のためのプレゼントですか」
「何を当たり前なことを言っとる。
できあがれば、そりゃ、世界でお前さんだけが持つ最高のものになる筈じゃ」

ブリーフは努めて明るく振舞っている。
彼はブルマがどうなっているのかを知らない。だから、明るく振舞えるのだろう。
もちろん、彼にとって未知の事態に娘が冒されているのだ。
本心としては明るく振舞っていられないだろう。
だが、恋人の前で暗い顔を見せるわけにはいかないとでも、言いたげな顔で話している。
本当は、父親のほうが辛いだろうに。

ヤムチャはそんな事を考えながら、この優しい父親に感謝しつつ
車を運転し中央病院の駐車場に入った。

87 名前:☆☆壊れた世界☆☆[sage] 投稿日:03/05/05 00:59 ID:???
病院に入り、受付でブルマの事を聞きだす。
が、
まだ救急車がついてない。

しかたなく、二人はロビーで待つことにした。
テレビが薬品についての情報を流している。

「このように、ナフタレンは人体に悪影響を与えます。
症状としては嘔吐や下痢などのものですが、内臓に対する破壊力が尋常ではありません……」

病院で流すテレビにしては縁起の悪い内容だ。
こんなもの、見るべきではない。そう判断し、ヤムチャは目をそらすことにした。
だが、
不思議なことブリーフは、この番組を食い入るように見つめていた。
いったい何があるというのだ。

ヤムチャの耳に、目をそらしても避けられない音が突き刺さる。
「ナフタレンを誤飲した場合は……」

相変わらず、ブリーフは真剣に見ている。
そのときだ。

テレビ番組が急に切り替わった。

「番組の途中ですがニュースです。
今日の午後、西の都xx丁で救急車が突如炎上しました」

88 名前:☆☆壊れた世界☆☆[sage] 投稿日:03/05/05 01:00 ID:???
「炎上した救急車は……」
テレビ画面に救急車の映像が映し出される。救急車の映像。正確に言うと違う。
もう、救急車の形はしていない。ただ単に燃えている。アスファルトの上に
妙な破片が散らばり、燃えているだけの映像である。
炎の勢いはあまり大きいものではなく、火の高さは1m程といったところだろうか、
火の中に確認できるのは、人の体と思われる幾つかの黒い物体のみである。
そして、火の向こうには大きなバスが転がっている。
バスと救急車がぶつかったのだろうか。

ヤムチャの頭に不吉な考えがよぎった。
まさか……
ブルマの乗っていた救急車じゃないのか。

隣ではブリーフが焦点の合わない目でテレビを見つめている。
ありえない。
あの救急車にブルマが乗っているなんて、あってはいけない。
そう考えながら、ヤムチャはテレビを見つめていた。


トントンッ
トントンッ
「すいません、ブルマさんをお見舞いに来た方ですか」
隣から看護婦が話しかけてくる。
ヤムチャはゆっくりと看護婦のほうを向いた。

89 名前:☆☆壊れた世界☆☆[sage] 投稿日:03/05/05 01:02 ID:???
看護婦がヤムチャ達に話したことは彼らにとって最悪なことだった。
救急車はブルマが乗ったもので、原因不明の爆発事故にあい中に乗った人間もろとも
粉々になってしまったとの事だ。

「なんてことだ……昨日まであんなに元気だったんだぞ
なのに、なんで突然死ななきゃいかんのだ」
「間違いなく、ブルマの乗っていた車なんですね」
「えぇ……お気の毒ですが、あの状況では……」

二人の間に沈黙が流れる。
突然の事故。突然の死。なぜ、どうしてブルマは死んだのだ。


ヤムチャはこのあまりに理不尽な事故を考え、そして、彼女のことを思い出していた。

90 名前:☆☆壊れた世界☆☆[sage] 投稿日:03/05/05 01:04 ID:???
今から、数ヶ月ほど前のことだ。
ブルマがヤムチャを呼んできた。それも珍しく研究室にだ。

ヤムチャとブルマの間には暗黙の了解がある。
それは、研究に関しては触れないというものだ。
お互いに理解できないのだから、触れないでいる。
というのが二人の間にある、キマリゴトなのだ。

しかし、珍しくブルマはそれを破ってヤムチャを研究室に誘ってきた。
そして、ヤムチャにはわからない薬品を見せて言う。

「これはね、ペンタセンって言って
今うちの会社で研究している新しい材料なのよ
これができるとさぁ……」

ブルマはうれしそうに、薬品を手にとって語っている。
ヤムチャにはそれが何なのか理解できないが、それでもブルマが喜んでいるものは無条件で
ヤムチャも嬉しくなってしまう。

ペンタセン。
そういえば、ここ最近ずっとこの薬品ばっかり触っているな。ブルマにとって
よっぽど大切なものなのだろうか。
ヤムチャには理解できないが、それでも恋人が喜ぶものだ。
決して悪いものではないというのだけは、理解できていた。

そして、それを触っているときの彼女の幸せそうな顔は今でも忘れられない。

91 名前:☆☆壊れた世界☆☆[sage] 投稿日:03/05/05 01:05 ID:???
それが今、突然の死。なんで。どうして。
ヤムチャには理解できない。
あいつはペンタセンを使って何かをやらなきゃいけなかったんだよ。
なのに、どうして死んでしまったんだ。
いや、それ以前にどうして突然狂ってしまったんだ。

そんな事を考えていたヤムチャの肩を、ブリーフがポンとたたいた。
「ヤムチャ君。帰ろうか……」
彼は力なくそうつぶやいた。


<< つづく >>

217 名前:☆☆壊れた世界☆☆[sage] 投稿日:03/05/13 23:26 ID:???
今までの奴。このスレのどこか。
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ブルマの死後、警察はその周辺を捜査した。
謎の救急車爆発。いや、原因は分かっている。ホイポイカプセルの誤作動だ。
突然、カプセルから大型バスが出現した。だから、爆発した。
謎なのは、原因ではなくその後だ。
爆発の規模が大きかったのだろうか、死体が足りないのだ。
ある死体は腕が欠け、またある死体は足がない。所々、パーツが抜け落ちている。

なぜ? 警察には分からない。 だから、調査しているのだ。
「欠けている物を考えれば、死体の数は5つだな」
一人の刑事がそう結論した。だが、別の刑事は異なることを言った。
「記録によれば、救急車に乗っていたのは6人。
ですので、死体も6つあるはずです」
「じゃぁ、なにか? 一つは粉々になったとでも言うのか」
「そうとしか。。。」
「この程度の規模じゃな、粉々になんてなりようがねぇよ」
「しかし。。。。」

二人の刑事が頭を抱えているところに、一人の巡査がやってきた。
「お取り込み中失礼します。 事件の目撃証言が得られました。
被害者のうち一人、女性と思われる人間が生きていたそうです」
「なんだと。。。。」
「その証言によると、女性はフランケンシュタインのような外見をしていたとか。。。。」

<< 続く >>


259 名前:☆☆壊れた世界☆☆[sage] 投稿日:03/05/16 20:01 ID:???
目撃者の証言によれば、事故の現場で奇妙なことが起こったそうだ。

「一人の女……いや、違うかもしれない。
とにかく、誰かが一人生き残ってたんだ。
救急車が小さく爆発してね。破片が燃え上がるんだよ。
その中に、火傷で顔も分からないような人間が立ってるんだ」

目撃者の男は事故現場を見ながら、担当の刑事二人に説明を続ける。

「俺はね、戦争に行ったことがあるから知ってるんだけど
あの人間は燃えてたぜ。皮膚が焼ける時の独特な匂いがするんだよ。
だから分かった。それもな、普通なら死んじまうほど燃えてたんだ。
けどよ、間違いなく生きてたんだぜ」

「だがな、これで驚いてちゃいけねぇ。あの人間はよ。
とんでもないことをやったのよ。あれは戦場でも見た事がねぇ」

260 名前:☆☆壊れた世界☆☆[] 投稿日:03/05/16 20:02 ID:Ibk3Jib2
「救急車って言うのは、簡単な応急処置のためいくつかの
器具が置かれてるみたいだな。で、アイツはそのうちメスを
取り出して、燃え盛る事故現場の中で手術を始めたんだよ。
ただの手術じゃねぇ。移植手術だな。
死体から、腕とか足を切り出して自分の体に付けていくんだ
もちろん、皮膚も移植した。体の表面はほとんど、入れ替えちまった。
できあがった人間は、まるでフランケンシュタインの様な
継ぎ接ぎだらけの体をしていたよ」


目撃者の証言は刑事達にとって、衝撃的であると同時に
信じられない話でもあった。

「事故現場で、自分を相手に、移植手術を……
まるで、ブラックジャックじゃないか。そんなことができる人間など……」
「けれど、あの男だけでなく、他にもそう証言している人が」
「だったら信じるのかい? 馬鹿馬鹿しい。あり得ない話だよ」

担当の刑事二人は、その後いくつかの仕事を済ませた後
署に戻っていった。

  << 続く >>


265 名前:☆☆壊れた世界☆☆[sage] 投稿日:03/05/17 21:43 ID:???
ブルマが死んでしまったため、ヤムチャ達は葬式を開いた。
が、無論形式だけの葬式である。ヤムチャ達には悲しんでいる暇など無く。
今すぐDBを集めなければならない。そう、彼女を生き返らせるために
DBを集めるのだ。

葬式が終わり、ヤムチャはブルマの部屋に入る。
ドラゴンレーダーを探すためだ。
散らかった部屋をかき分けると、科学系雑誌の下にレーダーが見つかった。
ヤムチャは雑誌をどけ、レーダーに手を伸ばす。
が、
ここで、雑誌の一文に目が止った。
「ペンタセンを利用した、有機FETの開発」
ヤムチャには分からない言葉が並べられた文章だが、
これだけは覚えている。
ペンタセンとは、ブルマが生前研究していた材料だ。
だとしたら、ブルマもこの「有機FET」を開発していたのだろうか。

ヤムチャはその雑誌を読んで見ることにした。
問題の記事は、○×△ページ目にある。

「有機半導体を用いた、柔軟性に富むFETの開発は
ここ数年、大学や企業の研究室で盛んい行われており……」

と書いてある。雑誌とは言っても、難しい言葉が並べられ
ヤムチャには全く理解できなかった。
仕方なしに、雑誌を机に戻し、ドラゴンレーダーを手に取った。

  << つづく >>