哀・戦士
第六部
257 名前:哀・戦士[sage] 投稿日:04/04/15 15:34 ID:BYF.xzMk
<38話>
「界王神様だ・・・」
混乱の中、突如神の宮殿に現れた界王神という人物。
その地球人離れした容貌からは想像も出来ないような、高貴な雰囲気。
その雰囲気にわずかに圧倒されるクリリン、天津飯、餃子。たらりと冷や汗が頬を流れる。
(無理も無いか・・・)そんな三人を見つめて、神コロ様が思う。
そう、無理もない。目の前にいる人物は全宇宙の神。界王神。全ての生物の頂点に立つお方。
全宇宙の生物は全て、界王神様に敬意を払わなければならない。かつて地球の神だった神コロは
その存在を知っていた。悟空は相変わらずキョトンとした表情をしているが
界王の所で修行した男だ。名前ぐらいは聞いたことあるのだろう。
界王神は、現れてからずっと倒れ込んでいるヤムチャの事を見つめていた。じいっと・・・・。
何かヤムチャに対して入れ込んだ思いがあるように、じいっと。
「あなた方には悪いが、そのヤムチャという人間。今この場で抹消させていただきます」
・・・!?自分で自己紹介もせずに、何だよそれ・・。悟空達は一気に不信感を募らせる。
だがそんなことはお構いなしと、界王神はヤムチャに対して気功波の構えを取る。本気だ。
「な、何をする気だ!」
「言ったでしょう。彼を抹消するのです。あなた方は彼の本当の正体を知らない」
「そんなこと、オラ達がさせねえっ!!」
「いいでしょう。本意ではないが、あなた方を倒してでも私は使命をまっとうせねば・・・」
ヤムチャを抹消することが、自らの使命。そのためにやってきたという界王神。
そして仲間を守ろうと必死で抵抗する悟空達。対立のボルテージは頂点に達し、激突の時は近かった。
グゴゴゴゴ・・・
突然、ヤムチャが目を覚まし立ち上がる。目はうつろ。顔も下を向いたままで病み上がりのような感じ。
だが、その外見とは裏腹に内部からあふれ出てくる恐ろしい程のエネルギーにその場にいた
全員が恐怖に似た感情を持った。慣らし運転はそろそろ終わりだ。エネルギーが爆発する!そんな・・
「いかんっ!再び覚醒が始まってしまうっ!!」
258 名前:哀・戦士[sage] 投稿日:04/04/15 15:35 ID:BYF.xzMk
界王神はそう叫ぶと、とっさにヤムチャに対して気功波を放つ。
二転三転する展開に、翻弄されていた悟空達はその攻撃に反応出来ず。数発の気功波はヤムチャの
体を見事とらえ、大爆発を起こす。
だがその体にはかすりキズひとつつけることが出来なかった。爆炎の中から姿を現したヤムチャの
体はピンク色の鮮やかなオーラに包まれていた。
「す・・・す・・すげえ・・・すげえ気だ・・・・・」
再び復活したヤムチャを見て、悟空がそうつぶやく。
「・・悟空にそう言ってもらえるとは嬉しいぜ。まぁ何があったのか、自分でもよくわからんがな・・」
ヤムチャの口調が、元に戻っている。かつての気さくなヤムチャ。俺たちのヤムチャに。
神コロ様の魔封波が効果を発揮したのだ。フリーザによって生み出されたヤムチャの中の邪悪な心は
完全に消え去っていた。
「も、戻ったんですね!ヤムチャさん!昔の、本当のヤムチャさんにっっ!」
涙ながらに言うクリリン。他の仲間達も嬉しそうだ。サイヤ人の二人は我関せずといった感じだが。
「ヤムチャさーん!」 「ヤムチャー!!」
仲間達は、一斉にヤムチャに抱きつく。かつての仲間の帰還に喜ぶ。
少し前、そのかつての仲間にボコボコにされたことなどすでに忘れていた。それ程嬉しかった。
「何が本当のヤムチャさんだ・・。おやめなさい!本当のヤムチャという人物は、すでに
死んでいるのですっ!あなた方はその男の正体を知らないからっっ・・・」
界王神は頭の血管が浮き出るほど、拳を握りしめ、怒りをあらわにしている。
覚醒前に抹消できればっ!あなた方が邪魔をしなければっ!ぶつぶつと独り言を繰り返す界王神。
「さっきから聞いてたぜ。俺の正体がどうとか。それは俺も知りたかった事なんだ。
俺の出生はいつどこでだったのか。あんたが何か知っているなら、教えてくれないか?」
地球にサイヤ人が現れた後、ヤムチャはブルマと共に自分の出生について調べた事があった。
亀に聞いた話では、自分は二十年前に落下した隕石のクレーターの中で発見されたということしか
わからなかった。だが、亀の話を聞いて育ての親である亀仙人の愛情を確かめたヤムチャは
それ以上の追求をすることはなかった。自分の親は亀仙人だ。他にいない。それでいいじゃないか・・。
259 名前:哀・戦士[sage] 投稿日:04/04/15 15:35 ID:BYF.xzMk
だが、「お前を抹消する」「お前の正体を知らないから・・」
こんな事を言われてはヤムチャも黙ってはいられない。自分の正体が、今後の戦いに大きく関わってくる。
そんな気がしていた。フリーザが、自分の力を妙に欲していたことも踏まえて・・。
「いいでしょう。今の時点で、あなたを抹消することは不可能だということがわかりました。
あなたはともかく、ここにいる全ての人物が私の力を大きく上回るエナジーを持っているようです。
考えが甘かったのは私のようでした・・。しかし、この話を聞けばあなた方もこの男を野放しには
出来ないと考えるかもしれません・・・」
界王神は語り始める。ヤムチャの秘密を。
「今から300年程前の話です。強い魔力を持った一人の魔術師がいました。
その名はビビディ。その魔力はすさまじく、魔界の王であるダーブラを洗脳し、自らの
下部にしてしまう程でした。ビビディはある日思いつきます。自分は魔力はあっても力が無い。
全宇宙を征服するには、強大な力を持った下部を生み出さなければ・・・と。
彼は、全宇宙を恐怖に陥れる魔神を作り出してしまいます。その名はブウ。魔神ブウ・・」
界王神は話を続ける。ビビディが約100年かけて生み出した魔神ブウは、その強大な力を
持って宇宙に数ある星々を滅ぼし始めた。ほんの数ヶ月の間にブウによって数百の星が消されてしまう。
全宇宙の神である界王神は、この状況に立ち上がる。当時四人いた界王神はそれぞれブウ撃破のために
攻撃をしかけるが、生き残った北の界王神を除く3人は殺されてしまう。
残った北の界王神は考える。何もブウ本体を叩かなくてもいい。ブウを支配しているビビディを
殺せば、ブウは無力になるはず・・。その思惑は見事的中。ブウ一人に破壊活動をまかせ
単独で待機していたビビディを殺害すると、ブウは活動をやめる。そして界王神の技によって宇宙の
果ての星に封印された。平和が訪れたかと思われた・・・。
「しかし、ビビディには息子がいたのです。バビディという、父よりも数倍強い魔力を持った息子が」
260 名前:哀・戦士[sage] 投稿日:04/04/15 15:36 ID:BYF.xzMk
北の界王神がブウを封印してから100年後、ビビディの息子、バビディは父の意志を受け継ぎ
魔神ブウの復活を試みる。ビビディより数倍強い魔力を持っていたバビディだったが
完全なブウの製造の仕方はビビディしか知らなかった。そのため、魔力によって
魔神ブウを製造することに成功するも、約20年の成長期間がある不完全な物になってしまう。
成長期間である20年間は玉に押し込められたまま無力だ。しかも、20年たったとしても
その体を自ら維持することは出来ず、他の生物の体をのっとって生存するしかない。
そんな不完全なバビディの魔神ブウだったが、その分製造コストはかからなかった。
もちろんバビディの強力な魔力のおかげだ。そこを逆手に取り、バビディは製造した魔神の卵を
宇宙にある星々に均等に送り込むことにした。その卵達が、20年経てば自分の下部となり
勝手に星々を破壊し、宇宙全土を征服してくれる。バビディはそう考えた。
「以来約180年間。バビディは20年に一回、ブウを作り出し星に送り込みました。
低コストとはいえ、一体を作るのには20年の時間を要したようです。
元祖魔神ブウとは違い、強力なエナジーを発することもなかったので、発見は大幅に遅れました」
268 名前:哀・戦士[sage] 投稿日:04/04/15 22:12 ID:x6jqMHWE
ビビディの息子、バビディが魔神ブウを製造し宇宙征服を狙っていることを界王神が気づいたのは
バビディがブウを星々に送り出し始めてから160年後。つまりつい最近の事だった。
バビディが星々に送り込んだ20体ほどのブウの一つが、覚醒を始め、周りの星々を破壊し始めたのだ。
強烈なエナジーを感じた界王神はその場へ直行。覚醒初期の魔神ブウをなんとか封印することに成功した。
その星での調査の結果、バビディが作った魔神ブウについての数々の情報を得る。
バビディの作り出したブウは不完全な物であり、今までいくつかの星に送り込まれているものの
覚醒には至らず、ひからびてしまったことは不幸中の幸いだった。バビディの潜んでいる星は
発見出来なかったが、ブウが送り込まれた数々の星は発見することが出来た。ブウの卵はひからびており
これ以上の覚醒は不可と判断。界王神はバビディの居住星の発見に焦点を移す。
だが界王神は気づいていなかった。特殊な状況が重なり、悪のエナジーを出さずに
覚醒を始めたブウがいたことを。地球に送り込まれた魔神ブウである。
269 名前:哀・戦士[sage] 投稿日:04/04/15 22:13 ID:x6jqMHWE
「あなた方の星の最近の歴史を調べさせてもらいました。20年前、地球に落下しサイヤ人の
部隊に壊滅的打撃を与えた巨大隕石。それこそが魔神ブウの卵だったのです。そして・・・
ヤムチャさん、あなたは魔神・・。その卵から産まれた魔神ブウなのですっっ・・・!」
驚愕の事実判明。魔神ブウ、ヤムチャ。相まみえる関係の両者が実は同じ存在だった。
自分は、地球を滅ぼすために産まれてきた・・・。ヤムチャの頭は真っ白になる。
界王神がヤムチャの存在に気づき始めたのは1年ほど前の事だった。神様の元での修行によって
ヤムチャの戦闘力は大幅にアップする。そのことが、悪のエナジーをわずかながらに増幅させ
覚醒のきっかけとなったのだ。同時にヤムチャの体からわずかに漏れだしたエナジーは
界王神の元へと届き、新たなブウの存在を知らせることとなる。
ヤムチャがブウの化身だということがわかった界王神はヤムチャの出生を調べ始める。
「二十年前、隕石の状態で落下してきた魔神ブウの卵は落下の後、急速な収縮活動を行い
直径10メートルほどの球体へと変化しました。そしてまわりに高熱のフィールドを一時的に
形成しました。常人なら数分も耐えられない程の高熱です。
少したった後、卵の近くに長髪の青年と小さな猫のような動物がやってきました」
界王神は水晶玉のような物を取り出し、その当時の様子を映し出した。
写っているのは長髪の青年と小さな猫。その青年は、今のヤムチャとそっくりだった。
270 名前:哀・戦士[sage] 投稿日:04/04/15 22:17 ID:x6jqMHWE
青龍刀にパンツァーファスト。胴体に「樂」の文字の服。そんな所までそっくりだ。
青年達の話し声が聞こえる。
「お・・おいプーアル・・・。よ、予想以上に熱いな・・。俺たちなんでこんなことしてるんだ・・?」
「ヤ、ヤムチャ様が「流れ星は願い事をかなえるからな。きっと落下後にはお宝が眠っている!」
とか言うからこうして来てるんですよ。落下したのが隕石だって忘れてた〜ってさっき
言ってたじゃないですか・・。」
「そ・・・そうだったかなぁ・・・じゃあ引き返すか。プーアル、俺の腰ポケットから
ジェットモモンガのカプセルを出してくれ。ん・・・・?あれは・・・」
青年達の目の前にあった物体。それこそが魔神ブウの卵だった。そんなことは知らず
青年はやっぱりお宝あるじゃないか〜などと言って騒いでいる。しかし・・・。
「よし!プーアル。今からこいつを運ぶぞ。結構いい金になるかもしれんな・・・
その金でそうだな・・・。クラブにでも行って女の耐性をつくって・・・な・・ぐっグゴゴぉぉぉ」
青年の体に、突然ピンク色のアメーバのような物が張り付いた。魔神ブウの幼体である。
手短な生物に憑依し、生存する。青年の目、鼻、口からブウの幼体が体内に入り込んでいく。
一分もたたないうちに、青年は動かなくなり仰向けに倒れた。側にいた猫も一緒に取り込まれてしまう。
他の生物に憑依した魔神ブウは、その後その生物の形をしたまま退化を始める。
余計なエネルギーを使わずに、力を蓄えるためだ。青年はもちろん人間。赤子の姿にまで
退化する。このままいけば、20年後には人間の姿をした魔神ブウが殺戮を始める、
バビディのシナリオ通りの展開になるはずだった。
しかし、赤子状態の魔神ブウは隕石調査に来ていた亀仙人に発見されてしまう。
すでに退化した状態のブウには抵抗する力は無く、地球に置き去りにされた孫悟空と共に
その場から連れ去られることになった。以来約20年間。地球に送り込まれた魔神ブウは
亀仙人によって「ヤムチャ」という名を与えられ、元気に育っていくのだった。
「そういえば亀が言っていた・・・。「ヤムチャ」という名は俺が拾われた場所に落ちていた
パンツに書いてあった名前から取ったのだと・・・」
271 名前:哀・戦士[sage] 投稿日:04/04/15 22:23 ID:x6jqMHWE
俺の正体は地球を滅ぼす為に送り込まれた魔神ブウ。そして俺のこの体は、地球に20年前に
存在していた「ヤムチャ」という人物の物・・・。
「そう、あなたは地球にいた罪もない「ヤムチャ」という男の体を乗っ取り、生活してきたのです。
あなたが今こうして悪の心を持たずに生活していられるのは、おそらく育ての親である
亀仙人のおかげでしょう。彼に拾われたおかげで、あなたの悪のエナジーは次第に薄れていった・・
幼少の頃、鮫に頭を咬まれたようですね。その出来事が、悪を消し去る決定的な出来事だったようです」
しかし、悪のエナジーが薄れたからと言って、魔神ブウであることには変わりはなかった。
ヤムチャの体からわずかに発せられていた悪の波動が、地球にいる悪人達を刺激。
そして行動を起こさせることに一役買ったのだ。レッドリボン軍の侵略活動。
魔族の復活。これらの出来事はヤムチャによって引き起こされたと界王神は判断していた。
「本来なら、1年前あなたの存在に気づいた後すぐに抹消出来たはずでした。
しかし、あなたがこの地球をいずれやってくるであろうサイヤ人達から守る貴重な戦力で
あることは事実。私はひとまず様子を見ることにしました。しかし、事態は予断を許さない方向へ
展開していきました。私が封印した初代魔神ブウ。その存在が、バビディに知られてしまったのです」
父の数倍の魔力を持つバビディは、たった数ヶ月で初代魔神ブウを蘇生することに成功する。
その力を目の当たりにした界王神は、愕然とする。無駄死に覚悟で特攻することは出来る。
だが、自分は全宇宙の王。無責任なことはできない。せめて、自分の出来ることをせねば・・・。
そう考えた界王神は地球へと目を向ける。復活した初代魔神ブウが、太陽系方面に向けて
射出されたからだ。初代ブウの強烈な悪の波動を受けて、地球にいるブウ、つまりヤムチャが
本来の姿を急激に取り戻してしまうかもしれない。そう考えた界王神はヤムチャの抹消を決めるのだった。
272 名前:哀・戦士[sage] 投稿日:04/04/15 22:26 ID:x6jqMHWE
「ちなみに、サイヤ人達の母星である惑星ベジータが消滅したのは、魔神ブウの攻撃のせいでした。
私がなんとか封印した魔神ブウです。サイヤ人を支配していたフリーザは、その時魔神ブウの存在を
知ったようです。そして、あなたはフリーザによって本来の力を取り戻された。悪用のために・・・
今、覚醒したあなたはいつ悪の心を取り戻すかわからない状態だ。非常に危険です。抹消せねば・・・」
界王神の説明が終わる。
「さぁ、この話を聞いても、あなた方はこのヤムチャさんを野放しにしておけるというのですかっ!」
さぁ、答えなさい!」
界王神が声を荒げる。全宇宙の神としての責任をまっとうしようという、彼の気持ちはわかる。
だが、皆の思いはひとつだった。悟空が口を開く。
「ヤムチャはオラ達の仲間だ。正体がなんだっていいさっ!ヤムチャがまた悪い奴に
なっちまうってんなら、オラ達みんなでその初代ブウってのをやっつけてやろうぜっ!」
悟空の呼びかけに、クリリン、天津飯、餃子の3人がうなずく。
「馬鹿な・・・。いいでしょう・・。好きになさい。しかし、初代魔神ブウに対抗することは
自殺行為です。あなた方は、私より強いが初代ブウの力は次元を超えている。
しかも、通常の生物では初代ブウの体に触れた瞬間にその身を取り込まれてしまうでしょう。
初代ブウに対抗出来るのは、同じ肉体を持った者のみ・・・。私にも策がないのですよ・・・?」
273 名前:哀・戦士[sage] 投稿日:04/04/15 22:31 ID:x6jqMHWE
「その初代ブウってのが太陽系にやってくるのはいつ頃だ・・・・・?」
ヤムチャが界王神に問いかける。
「一週間・・・。そう、早くて一週間でしょう・・。地球はおしまいです。地球どころじゃない・・・
宇宙全体が・・・初代とあなたの2人のブウによって、めちゃめちゃに・・・」
「一週間か。ブルマの親父に宇宙船の製造を今すぐ頼んでギリギリ間に合うってとこかな・・」
にやりと微笑むヤムチャ。天津飯がヤムチャに話しかける。
「お、お前 まさか・・」
「あぁ、対抗する術がないなら俺が行くしかないだろう。同じ肉体を持った俺しか・・・」
同じ頃、フリーザは自分の宇宙船内部の兵を全て集め、地球人抹殺計画の全貌を伝えた。
ヤムチャを奪われた苛立ちは、地球人類全ての命を絶てば晴れるだろう。
「全て、あなた方が悪いのですよ。ついでにサイヤ人の血も絶っておくとしますか・・・」
そして、まったく同じ行動を起こそうとしている人物がいた。ドクターゲロである。
配下である2人の人造人間に、人類抹殺を命じる。ゲロの傍らには新たな人造人間が・・・。
「巨額を投じてあんたを復活させてやったんだ。それなりの仕事はしてもらうぞ・・・」
「ふん、腐っても世界一の殺し屋と言われた私だ。まかせておけ。その前に出来の悪い
馬鹿弟子2人を消す。私の気がすまんからな・・・」
地球の、そして宇宙全体の運命をかけた一戦が始まろうとしていた。
<つづく>