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after DB

50 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/04 22:47 ID:5xUbE2PE
序章
「ブルマー タイムマシン借りるぜ!」
そういいながら 男はドアを開けた。
「いいけど、また 未来にでも行くの?」
「へへへ、まぁな。んじゃ行って来るぜ!!」  ボテ!
「いてて。。。んじゃ行ってくる」
「・・・」
勢い良く歩いてしまったために、足元にある石につまづく男。
彼の名は ヤムチャ。
Z戦士として幾多もの激戦を生き抜いてきた男・・だった。
しかし、今では修行もそこそこに、ブルマが作ったタイムマシンで
様々な未来を見ることを趣味とする、 もはや老後のような生活を送っていた。

「さーて、今日は何年後に行こうかなぁー。前行った20年後は俺が永遠べジータのパシリだったし、、
 15年後なんて、クリリンの家政婦やってたし・・・
 よし! いっそ誰も居ない400年後くらいにするか!」

ヤムチャは なぜか説明口調で独り言を言いながらタイムマシンを起動した。。。  そしてーー



51 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/04 22:48 ID:5xUbE2PE
ぷしゅぅーーー!!!

タイムマシンが到着した。 どうやら、無事なようだ。
ヤムチャは外を見る。
自分が居た時代と あまり変わっていない・・・
キレイな森、、川に海、、、そして砂漠。
ヤムチャは一通り空から世界を見て廻って、そして、ちょっとした異変に気付いた。
・・・車がない? 街も??ビルすらない。 
この世界のほとんどが、小さな村と小さな城があるだけだった。
未来にしては余りにも不自然。
文明は進歩こそすれ、退化することなどあるのか?
そう考えながら、ひとまずタイムマシンへ戻るヤムチャ。
大事な大事な仙豆を忘れていたようだ。



52 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/04 22:50 ID:5xUbE2PE
ヤムチャはZ戦士の中でこそ弱いというイメージだが、一般的なレベルから見れば、とてつもない達人だ。
しかし、それでもこの用心深さ(?)こそが、ヤムチャをここまで生かしてきたのだ。
「これこれ、忘れないようにしねーとなー」
ガタン!!!
と、突然タイムマシンが激しく揺れた!
「ひぃいーー!」
思わず逃げ出すヤムチャ。敵の姿形、強さを確認するまでは、絶対に隠れることに決めているヤムチャの自然な反応だった。
そこに居たのは、自分の数倍もあろうかという恐竜だった。
思わず 岩陰に隠れるヤムチャ。 暴れる恐竜。
大きさにビビッて動けないヤムチャ。暴れる恐竜。
そして やっと大事な事に気付いたヤムチャ!!
「あーー! タイムマシンが壊されるー!!!」



53 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/04 22:56 ID:5xUbE2PE
一気に気を解放し、恐竜を仕留める。
元々こんな相手など、余裕のはずなのだが、見た目で判断する悪い癖は治ってないようだ。
「あーーー、、、動かない。。けど、そんなに激しい損傷でもないのが救いだな。とりあえずカプセルに戻して・・・と」
なんとか、ちょっとの故障ですんだことにほっとするヤムチャ。

その影で、彼を見つめる視線がー??
壊れてしまったタイムマシン。
よくよく見ると恐竜ともちょっと違ったこの生物。そんなことに全く気付かないヤムチャ・・・・



55 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/05 08:58 ID:5xUbE2PE
とりあえずタイムマシンをカプセルに戻し、
近くの村まで行くことにした。
「さすがに、飛んでいくのはマズイだろうなぁ。仕方ない。歩いていくか」
ヤムチャはさっきのような生き物に出会わないよう祈りながら歩いていった。 するとーー
「お前 何者だ!?」
突然ひとりの男が現れた
「俺か? 俺は 砂漠の狼、ヤムチャってんだ! もっともココは砂漠じゃないけどな!!」
とっさの出来事にも関わらず、自己紹介だけは完璧にできるヤムチャ。
長年の合コンの修行の成果であった・・・

「あんな巨大なモンスターを仕留めるなんて。。。お前は凄い奴だ。 RYZE軍の精鋭か?
 は!! もしや、ガーディアン・ナイト??」

とつぜん 意味不明の言葉を並べられて、 すっかり 「???」状態のヤムチャ。

とりあえず、自分はよそ者で、この世界のことは良く知らない。
ただ、それなりの戦いをしてきたため、アノ程度の相手なら余裕だ。。と若干の脚色を加えながら 自分の境遇を説明した。



56 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/05 09:14 ID:5xUbE2PE
男は サード という名前だった。
サードが言うには、この世界は 400年前に「魔大戦」と呼ばれる大戦争がおき、それ以来 先ほどのような「モンスター」がはびこる世界となってしまったという。
ただ、「魔大戦」も伝承としてしか伝わっておらず、今では御伽噺のようだ、、と。

ー400年前といったら、俺の時代じゃないか? 一体 どういう事だ?
ヤムチャは不思議に思った。

サードは、この世界に伝わる伝承を語ってくれた。
途中 眠くて聞き逃したりもしたが、何とか重要な部分だけは聞いていたヤムチャだった。

「今から、400年前、、、 不死身の魔人が世を荒らしていた。」
「その魔人ブウは、文明を壊し、その巨大な魔力によって、地球の自然を壊していった」
「そして、ブウは 仲魔 −魔族−を生み出し、魔法と呼ばれる力によって、人類を絶滅寸前まで追い込んだのだった。。。しかし!!!」
「そこに現れたのが、伝説の大魔法使い ディークバスターであった。彼はブウを圧倒的な力で倒し、
 彼を暗黒の地に封印することに成功したのだった!!!」

と どこかで聞いたような設定だが、次の言葉にヤムチャはとてつもなく驚くことになるーー

「封印は、7つの玉に分けられ、世界各地の聖なる場所で今も守られ続けているという・・・」

 ヤム : ド。。ドラゴンボール??? まぁさすがにこれだけ時がたてば、間違って伝わるっていう、悪い例かぁーー



61 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/05 21:42 ID:5xUbE2PE
「っていうのが伝承なんだ。そしてその伝承によると、400年後の今、悪しきものが封印を打ち破る、、とも書いてある」
「へ、へぇ、 そうか、そりゃ大変だな」
ヤムチャは、 ブウが封印された?? ってか悟空は?? という当たり前疑問より、
"自分たちの あの激戦が
この400年後の時代の歴史にのこっていることが ちょっと嬉しかった。"
もっとも彼は ブウ戦には参加していないのだが、いつの間にか自分も戦っていたつもりになっていた。

「だから、今 世界の強者を集めて 精鋭による騎士団、RYZE軍を結成して、モンスターと対抗してるんだ。
 RYZEには、あんたのような強者が必要だ! ぜひ 俺と来てくれないか??」
サードは熱く語った。 彼の目は 輝いていた! ヤムチャの目は 濁っていた。
ヤムチャは、(これは活躍のチャンス!!)とばかりに、付いて行くことを決めた。
もちろん頭の中は、(この世界で活躍すれば、報酬はたんまり、、可愛い子も・・ ウハウハだぜ!) でいっぱいだった・・・
せめて この世界の中だけでも、ヘタレのイメージを払拭し、かっこいい俺として有名になってやる!!
ちなみに彼が、これほどのやる気を魅せたのは、 サイヤ人と戦った時以来だった。



63 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/06 00:25 ID:5xUbE2PE
サードによると、ここから、もっとも近い国は、 キリング というらしい。
今 世界には 4つの王国があり、それぞれの王国は、RYZE軍の兵士が守っている。
選りすぐりのRYZE軍の中でも、国を守ることを許された彼ら精鋭たちは、尊敬の念をこめて 「ガーディアン・ナイト」と呼ばれているそうだ。
ヤムチャは、心の中で、即座に それを目指すことにした。
ちなみにヤムチャの思考は、、、
国を守る → お姫様と ウハウハ → 王様に気に入られる → 次期国王に、、、と 様々な計算が働いていたのは言うまでもない。

4つの王国とは、一つはここキリングー北西の島国で、冬には雪に覆われてしまう。
また、南の大陸にはリーライン、海と川に囲まれた美しい情景の水の街である。 
海を隔てた東の大陸に ドゥトールと、アグライド の2つの国がある。
南側のアグライド王国は山間の国で、炭鉱が数多く存在する、 そして 北側のドゥトールは・・・
5年前に滅亡してしまったらしい、、、
広大な平野が広がる草原地帯の 温和な地域だった。
その国がなぜ滅びたか、、、未だに謎のままらしい。



64 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/06 00:25 ID:5xUbE2PE
この世界、、、いわゆる伝承による所の「魔大戦」以来 モンスターと呼ばれる異形の動物が世にあふれていた。
彼らは、多様な種類があり、その生態系などは解明されていない。
一般的に存在する『モンスター』と呼ばれるものは、せいぜい昆虫の巨大化したものや、いわゆる動物に近いものが多い。
だが、一様に凶暴で、もし出会ってしまった場合、 死を意識しなければならない。。。
例えば、ただの犬であっても、本気で襲われたら重傷を負うだろう。
それが熊のような巨大な生物であれば? 考えるまでもない。 モンスターの一撃とは、人間など一瞬で噛み砕けるのだ。

そんなわけで、多くの人々は農作業をして生計を立てている。
一番安全で、生きていく上で絶対に必要なものだからである。

街の外は死と隣りあわせの世界。。。そんな世界で、滅亡してしまった国の謎など 誰が調べるのか?
RYZE軍も この件に関しては手が出せずにいた。

サードは、幼い頃、村をモンスターに襲われ、両親を亡くしたそうだ。
そんな彼は、懸命に修行し、何としてもRYZE軍に入隊して、モンスターを倒して、
いつか、両親の仇を取りたいのだと言った。

「俺は、ともかく、あんたほどの腕前なら、絶対RYZEに入れるな!!」
「いやぁー それほどでも・・ナハハ。 いや サードこそ、、、」 
すぐ調子に乗るのは ヤムチャの悪い癖だが、それも 愛嬌と考えれば 打ち解けやすい性格でもあった。
2人はすぐに仲良くなり、互いのことを話しながら、王国へと 歩みを進めていった・・・



72 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/06 17:43 ID:5xUbE2PE
第2章 王国にて

「ここがキリング王国だ・・」
その国は、渓谷にあった。
後ろに山を配してるのは、モンスターから襲撃された場合を考慮してのことだろう。
多方向から攻められるという事態は、絶対に避けなければならない。 
戦法の定石である。

「何だ? お前たちは??!」
巨大なゲートの前に、 これまた巨大な戦士が立っていた。
ヤムチャたちは、王国内へ入るための、いわゆる「関所」に居る。 サードは彼と何か話し始めた。サードはこの国の人間のようで、通行証を持っているようだ。

 (サードがいれば、この世界では何かと不自由しなさそうだ。彼と行動をともにしながら、タイムマシンを修理する手段を考えなきゃな・・・ ) とヤムチャは考えていた。
話しの内容からすると、門兵は RYZE軍の兵士だろう。 
こうやって各地の門を守ることで、国民をモンスターの脅威から守っているようだ。



77 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/06 20:37 ID:5xUbE2PE
ーーーその時、何か邪悪な気配を背後に感じ、ヤムチャは さっと身構えた。
(気のせいか??) 構えを解くヤムチャ。
「どうした? ヤムチャ??」
サードがこっちを心配そうに見つめてる
「!?」
その時、ヤムチャは 見てしまった。 羽を広げるとゆうに5mはあろうかという 巨大な「鷲」のような生物が サードを後ろから襲いかかろうとしてるのをー
先ほどからの話し、そして自分が戦った敵、、、
ヤムチャは モンスターとは 地上の生物だと思い込んでしまっていた。
それゆえに、気配を感じても、空には注意が向いてなかったのだ。
(間に合わない!! )
ヤムチャは 体術ではもう襲いと判断し、気を溜めていた。
その、刹那
「波!!!」
すさまじいエネルギーの塊が、波動となって、敵を襲う。
サードの頭上を通りぬけた エネルギーは、 巨大な 鷲を直撃した。
「はぁ、はぁ、 やったか?? サード 離れろ!」
ようやく事態が理解できた サードと門兵は 急いでヤムチャの後方へと回った。
バサ!!
「−−!!」



78 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/06 22:25 ID:5xUbE2PE
ヤムチャは 敵を甘くみていた。
モンスターと呼ばれる生物は 確かに普通の人間には脅威であろう。
しかし Z戦士である自分には、、、
あれほどの激戦を潜り抜けてきた自分には 取るに足らない存在だと思っていたのだ。
だが、彼らの生命力は尋常ではなかった、、、
先ほどの「かめはめ波」で、顔の半分と羽を失いながら 
なおも襲い掛かってきたのである。

まさに 鬼気迫る攻撃ー

(スピードは凄い! だが 単調で直線的だ。)

ヤムチャは相手の攻撃を見切ると、、、   「狼牙風々拳!!」
瞬時に背後に回り 超高速で連打を叩き込む。 そしてー

「はっ!!」

空中から 巨大な エネルギー波を放ち敵は倒れた。



109 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/09 00:17 ID:8jGov97o

「ふぅー 何とか無事だったようだな」
「・・・」
「・・・」
驚きで声が出ない二人。
その二人の反応に、(何か悪いことしたっけ?) と必死に記憶をたどりながら
妙にビクビクしている ヤムチャ。
しばらくして、サードが聞いた
「い、、今のは 魔・・・法???」
言われて はっと我に帰るヤムチャ。
この時代では、(元いた時代でもそうだったが)気功波などは一般には認知されていない。
空を飛ぶなど、通所うではありえない事なのだ。
ヤムチャからすれば、普通の事でも、彼らからすれば魔法のように見えるだろう。
とかく、これらの技を使うときは、時と場所を考えながら 使っていた。
しかし、今 目前の危険に対し、とっさに身体が反応してしまったのだ・・・

必死で取り繕うヤムチャ。
「あ、、あぁ、今のはなんていうか、、、えぇっと、、、技っていうか、術っていうか、、、」  
 何のフォローにもなっていない・・・
サードは 怯えながら もう一度質問をした。
「ヤムチャ・・・ 今のは魔法なのか? お前は魔族か?!」

ヤムチャは、サードたちのの恐怖の真意を理解した
サードが話した伝承からすれば、「魔法」とは この世界の人々は忌むべ 伝説上の魔人が使っていたもの。
一瞬にして、ヤムチャは 彼らの心に、恐怖心・・・不信感とも言える感情を植えつけてしまったのだ。



110 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/09 00:17 ID:8jGov97o

ヤムチャは、 ふっと 優しい笑顔を浮かべ サードの顔を見つめた。
サードは、RYZEを目指すだけあって芯の強そうな顔立ちをしている。
モンスターとの死闘も経験しているだろう。それでも、魔法・・・魔族、、、そして伝説の魔人ブウ。
このような未知のもの対する恐怖は拭えないだろう。
ヤムチャは、優しく、優しく話し始めた。

 自分は、こういったモンスターに対抗するために、修行を重ね、先ほどのような技を身に着けた
 そして、この世界を救いたいと 本気で考えている、、、と。
サードは、沢山の疑問がありながらも、この男を信じてみよう、、と思った。
現に、幾度かのモンスターとの戦闘で、このヤムチャという者のレベルが常人では計り得ないほどの高みに在ることは判っていた。
まぁそれでも エネルギー波と舞空術には、かなりの衝撃を受けたのだが、この男なら出来て当たり前、、という気もしてきた。
「わかった。お前を信じよう! だけど、その技は人前では見せないほうがいいぞ。色々と面倒がおきそうだしな」
サードは意を決した表情でヤムチャに語った。
門兵のRYZE兵は、まだ目の前の男が 先ほどのような凄まじい力の持ち主だとは
未だに信じられないといった、表情だった。
もちろん、この二人が門を通ることに 異論を唱えることなど無く、大歓迎で通してくれたのだった。



129 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/09 19:19 ID:8jGov97o

ー勿論、真実は話せない・・し、話したところで信じてもらえないだろう。

  だが、ヤムチャの中で、何かが決定的に変わり始めていた。
 
−この世界を救いたい− 

  この言葉は、いつのまにか、彼の心の底から出たものであった・・・。

 しかし、ヤムチャは気付いていなかった。
 この時 彼が放ったエネルギー波が、後のあの大惨事をを生む事になろうとは、、、、、



130 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/09 19:19 ID:8jGov97o
「ビール2杯!!!」
2人が向かったのは、酒場だった。 一日の疲れを酒で癒す、、という意味もあるのだが、最も人が行き交い、情報が集まるのも この酒場なのだ。
豪快に喉に流しこむヤムチャ。
修行は止めたとは言え、武術家である彼は酒を絶って久しかった。
久しぶりのビールの苦味が何とも言えない美味となって 身体を通り抜けていく。 これが たまらなく快感なのだ。
(いつの時代も 酒は美味いもんだな・・)
ここは、400年後とは にわかに信じられない 世界だった。
人々は、いつ来るか判らぬモンスターの陰に怯えながらそれでも 必死に 「生きて」いる。

ヤムチャは、自分の「力」があれば、この世界もちょっとは救えるのではないか? と真剣に考え始めていた。
もちろん、タイムマシンを治して元の世界に戻る事が最優先ではあるのだが。

「ヤムチャー もっと飲めよぉ!!」
サードはかなりの酒豪だった。
「まぁまぁ・・ あはは」

ふぅっと ため息を漏らすヤムチャ。
先ほどの激闘で、少なからずヤムチャは疲労していた。
たった一匹のモンスターを相手に、瞬間とは言え本気を出さざるを得なかった。
その事実は、つまり、複数の強力な敵に囲まれたら,とてつもなく危険である、ということを意味していた。



131 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/09 20:07 ID:8jGov97o
その時、ガタイのいい男が絡んできた。
「おぅ おめぇよー、ちったぁ強そうじゃねぇか!」
「アンタ、止めな! まったく」
明らかに酔っ払いのソレとわかる口調で、ふらふらと近づく男、
口では制止するものの(いつもの事か、、、)と言わんばかりの諦め顔の女。

「なんだ?俺たちに何か用か?」 サードが言い放った。
ヤムチャは、この男の体格を見て内心ビビっていたので、サードの態度に感心していた。

(言ってやれー、サード♪ 何ならやっつけちまいなー)

軽く酔っていたヤムチャは心の中でサードを応援していた。

「このヤムチャって男は、アンタより遥かに強いぜ。止めときな!」
(そうそう、、、って えぇ!!?俺?!)



132 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/09 20:08 ID:8jGov97o
「何だと?ガキがぁ。こいつが俺より強いってか?そんな訳ねーだろ!!馬鹿がぁ。謝りやがれ!」
(そうだ、そうだー!俺がそいつより強いわけねーだろ!!早く謝れー!)
ヤムチャはいつの間にか酔っ払いの味方のようになっていた・・しかしその時!!

「ったく、俺が、こんなじじいに負けるわけねぇだろ!」

(じ・・じじぃ??)

プチン!

男は、言ってはならない言葉を口にしてしまった。

「じじい? それは俺のことか? 俺のことかぁーー!!!」

ヤムチャを包む赤く燃えるような気。
彼は、怒りの余り忘れかけていた界王拳1.41421356倍を使っていた。
あまりの迫力に酒場の全員が凍りつく。
ヤムチャは年こそ40過ぎだが、格闘で鍛えてきた肉体と端正な顔立ちだったので、
「自分はまだまだ若い!!」と思っている。
人一倍年齢のコトには敏感だったのだ!



133 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/09 20:08 ID:8jGov97o
男はヤムチャの気で吹き飛ばされ、口を利くことも出来ないようだ。
一方、ヤムチャも身体を襲う激痛に耐えるので精一杯で動けなかった。
「ち、1.41421356倍はさすがに、こたえるな・・・」 ヤムチャは言った。
「ル、、ルート2?」 
サードが言ったが、誰も聞いてなかった。
(こ、、こいつ 出来る!) 
ヤムチャだけは改めてサードの凄さを目の当たりにし、驚いていた。

しゅうぅぅぅ〜。

気を静めるヤムチャ。
(よし、ココはかっこよくキメるぞ!)
「これで、判っただろ?酒は楽しく飲むもんだ。さっさと消えな!」
「お、、覚えてろよ!」
決まり文句を叫びながら男は去っていった。

わーーと湧き上がる歓声。



134 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/09 20:09 ID:8jGov97o
どうやら、彼は 日々 この酒場に来ては、客ともめ事を起こすので、店員も困っていたようだ。
「さぁさ、ヤムチャさんとやら、のみなされ。 これはワシの驕りぢゃよ」

すっかりいい気分のヤムチャ(とサード)
「しかし、それだけ、お強いのでしたら、今度の武術大会には出られるのですかな?」
「武術大会?」
「え、えぇ。ご存知ないのですか?何でも今度の武術大会で優勝したものは、RYZE軍に入隊できる

とか、、、」
「なんだってーー!」
声をそろえるヤムチャ(とサード)
中々 いいコンビになってきたな、、とニヤリとお互いを見合った。
「そ、それで その大会はいつ?」サードはいささか興奮しながらたずねた。
「うーん、確か3ヶ月後じゃったかな」
「そうか!よし、俺は出るぞ!ヤムチャ、お前も出るな?」
「え、あ、ぁぁ、・・もちろんだぜ!!」
「よし!俺はともかくとして、お前なら優勝間違いなしだ!
 ヤムチャ、お前が優勝して、RYZEに入ったら、俺も呼べよ!約束だぜ!?」

「え、、あ、、あぁ判った!俺が優勝してやる!!」
ヤムチャが叫ぶ。ワーと沸く酒場の人々。
先ほどの活躍で、皆ヤムチャには好意を持っていたのだ。



135 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/09 20:09 ID:8jGov97o
ヤムチャは、お前が優勝すりゃいいじゃん、、と思ったが、
この空気に流されて、優勝宣言をしてしまったことを、ちょっとだけ後悔していた。。
武術大会と聞いて、天下一武道会の嫌な思い出が頭をよぎっていたのは言うまでもない。

こうして、2人の武術大会への出場が決まった。
ようやく新たな展開が見え始め、2人は意気揚々として家へと向かった。
もちろんサードの家、なのだが、ヤムチャは当然のように、ついていった。
サードは内心(あ、こいつ泊まるつもりか!?)と思ったが、
相手のほうが明らかに強いので、言うのは止めておいた。

 余談だが、サードはこの国に住んでいる。修行のために時々街の外に出て、モンスターと戦っていた

のだ。
 ヤムチャとは、偶然そのとき出合ったのだった。

サードの家に着くまでの間、ヤムチャは彼に妹が居ることを前提に、様々な妄想を膨らましていた。
ただ、ヤムチャにとって誤算だったのは、彼が一人暮らしだということだった。。。



145 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/11 17:55 ID:8jGov97o
その夜、、ヤムチャは今までのことを整理していた。

(どうやら、この世界にもDBはあるようだ、、、?
 DBを揃えれば、俺は帰ることができるだろうな。。。DBがあるのは本当に助かるぜ。
 しかし、ココでのDBは「邪悪な魔人ブウを封印してるもの」となっているようだ。
 表立って集めれば、俺が悪者扱いされる可能性もあるぞ。
 そもそも、レーダーも無い状況で集める事は、かなりの困難だな。
 
 それに「モンスター」って奴ら、妙に強いしよー。
 RYZE軍に守ってもらいながらDBを集めれたらいいなぁ。
 いや、そもそもRYZ軍に集めさせて、俺はこっそり着いていって最後に奪うか?
 いや、待てよ、前にもこの作戦したけど、失敗したしなぁ。
 あん時は、ピラフだが、シューマイだが、そんな奴らが居たからなー。

 まぁでも、まずは皆の羨望を集めてる、RYZE軍とやらに入ってお姫様と♪のが先だな。うん。
 あー、、その前に、武術大会かぁ、、何で皆戦いたがるんだよ??修行メンドくせーなー。
 皆 棄権しねぇかな??
 でも、それに出ないとお姫様と会えないだろうしなー。。
 待てよ? 姫ったって、まだ顔も見た事ねーからなー。美人とは決まってないぞ。
 いや、でも姫といったら、美人に決まってる、、 あーでもな、、、)

結局ヤムチャは、姫が美人か否か?の無限ループに陥って 
眠りにつく頃には、明け方になっていた。



146 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/11 17:56 ID:8jGov97o
3章 武術大会

修行の日々・・・

酒場の親父に聞いた武術大会。
それに優勝できればRYZEに入れる。

サードは 「いつかは親の仇を!!」
ヤムチャは「お姫様とウハウハ!!」

2人とも絶対に譲れない崇高な目標を持っていた。
現時点での2人の実力差は明白。
しかし、修行するには相手が居たほうが捗るのは百も承知。
2人は一緒に修行しながら、武術大会に備えることにした。

ドンドン!!

「おはよう ヤムチャ!修行しようぜ!!」目を輝かせながらサードがドアを叩いた
「ふぁ。。はょ、、がんばろっかぁ、、」 目をこすりながらヤムチャが出てきた。
「・・・顔 洗ってから来いよ」そう言い放つとサードは先に降りていった。

かくして2人の 厳しい修行が始まった。



147 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/11 17:56 ID:8jGov97o
ヤムチャは、肉体の鍛錬を中心に修行をしていた。
サードとの話で、人が集まる場所では、気功波による遠隔攻撃や、
舞空術は使わないほうがいいだろう、と話し合っていた。。
気を使わずに勝ち抜くには、なまった身体を鍛えなおす必要がある。

最初のほうこそ、その実力差から組み手はしなかったが、
一ヶ月もすれば、サードはヤムチャの修行の相手として十分な動きを見せるようになっていた。

サードは、細く曲がった剣、、いわゆる刀のような武器を主力としていた。
刀による攻撃と、体術を上手くミックスしたような流派だ。恐らくは我流だろう。

最初のほうこそサードの攻撃はカスリもしなかったが、
日々動きが良くなってきてるのをヤムチャは感じていた。



148 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/11 17:57 ID:8jGov97o
「やっ!」
左下段の構えから、切り上げる。ヤムチャは右へ飛んでよける。
「はぁっ!!」
と、そこに狙い済ましたかのように右ハイを打ち込むサード。
(よけきれない!)
超スピードで逆を突かれ、ヤムチャはやむなくガードした。
ガッ!!!
かなりの威力だが、ダメージはない。
攻撃の手を休めないサード。

上段右ななめからの振り下ろし、ヤムチャは僅かな動きでコレを避ける。
そこに振り下ろされたばかりの剣が 瞬時の切り返しで胴を狙う!
ー燕返しー  サードの得意技の一つだ。
サードは確かな手ごたえがあった。
いや、正確に言うと、眼前のヤムチャを確かに切り裂いたのを見たのだ。



149 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/11 17:58 ID:8jGov97o
  −しかし

「中々良い動きだったぞ!」
ふいに後ろから、声が聞こえる。。。
と同時に目の前のヤムチャが影となり消える。
「はぁ、はぁ、、、残像・・か」サードが息を切らしながら振り返る。
「まぁなー、でももう少し速ければ、俺も危なかったぞ。たった1ヵ月で見違えるようだぞ!」
そこには、憎らしいほど、余裕の笑顔を浮かべたヤムチャがたっている。

「ち、、まだまだ・・・か」
そう言うとサードは座り込んだ。
「さすが、、、だな。ヤムチャ、こればっかりは決まったと思ったンだが」
「あぁ。イイ線いってるぜ!俺にガードさせるようになっただけでも大した進歩だよ。
 あと、さっきの蹴りはもう少し『気』を込めてれば良かったな」
ヤムチャが的確なアドバイスを送る。
「ふん!」
サードは多少苛立っていたが、ヤムチャのアドバイスはいつも的を得ていた。
そのお陰で、飛躍的な成長を遂げれたのである。



156 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/12 16:55 ID:5xUbE2PE

彼はヤムチャとの修行の一ヶ月で、気というものを掴みつつあった。
無論気功波などが打てる程ではないが、自分の攻撃時などに気を貯めて
威力を増す事は出来るようになっていた。

ヤムチャは、このサードという男の成長が嬉しかった。
この一ヶ月、みるみる上達していくのを見るのは楽しかったのだ。
また、それが自分の教えによるものだ、、という自負も、彼の満足感を増幅させていた。

それゆえに気付かなかった、、、いや気付けなかったのだ。
サードが、抱える「悩み」に。
それは2人が修行を始めて2月ほど経った日のことだった。



157 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/12 16:56 ID:5xUbE2PE
別れ・・・

「ヤムチャ、、、色々考えたんだが、、、俺は独りで修行する!」

突然の告白だった。

ヤムチャはこの所、ますますレベルアップしていくサードとの対戦を楽しみにしていた。
それが急に、この発言。。。(何故だ???一体どうして??)
ヤムチャの頭は疑問だらけであった。

「俺は出て行く。武術大会には顔を出すから、お前もしっかり修行して待ってろよ!!」
サードは、背中を向けて歩き始めた。
「ちょ、、待てよ! 何でだ?二人で修行したほうが、、」
引き止めるヤムチャ。だが、、、
「ヤムチャ!!」
強い口調でヤムチャの言葉を制止する。

「俺は、、、修行すればするほど、、強くなったからこそ、、、
 お前との差に気付いてしまったんだ。」
「俺が どれほど努力しても届かない位置にお前は居る。。。俺は、力が欲しいんだ!
 誰にも負けない、、、全てを叩き伏せる力が!!!
 お前と一緒の修行をしていては、俺はお前を決して追い越せないだろう。」
「ヤムチャ、、、俺は強くなる。。。モンスターよりも、、
 誰よりも・・・無論、ヤムチャ! お前よりもな!!」

「そして いつか 俺の両親を殺した、、あの憎きモンスターどもを倒すんだ」



158 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/12 16:56 ID:5xUbE2PE

  −それは、強い決意の言葉だった。

ヤムチャは何も言えなかった。。。いや、言わなかった。
サードの気持ちが痛いほど良く判ったからだ。

ヤムチャも、昔、「その立場」に居た。
どれほど修行しても追いつけない、、、悟空やベジータはともかく、
クリリンや、天津飯にすら及ばないレベルに行ってしまった。
努力、、、この言葉が虚しくなるほどの差がそこにはあった。
そしてヤムチャは戦うことを、、、彼らを追うことを止めた。
狼は、自らその牙を抜いたのだ。

サードは恐らく自分との修行の日々で、
その「差」を強烈に感じ、虚しさを覚えたのだろう。
強くなった。。。なったからこそ気付いてしまった「決定的な差」。
しかし、彼は牙を抜く事をしなかった。
敢えて、ヤムチャと決別することで、より厳しい環境に身を投じることで、
さらなる強い牙を持つ狼となる事を決めたのだ。

ヤムチャは、悟空を追わなくなった自分を恥じた。
目の前の、、、自分より明らかに「弱い」はずの男が、とても強い男に見えた。



159 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/12 16:56 ID:5xUbE2PE
2人は何も言わず別れた。言葉は必要なかった。
互いに言いたい事はわかっていた。寂しい気持ちもあった。
しかし戦士である以上、、その牙を研ぐために選んだ道を、誰が止めることが出来るだろう?
ヤムチャは、いつか、、また共に笑える日が来ることを願った。
そして、そのためにも、「この悲しみに満ちた世界を救う」という気持ちを
改めて 心に決めたのだった。

  *ところで、ヤムチャは相変わらずサードの家に住んでいた。  
   サードは本当は、ヤムチャに出て行けと言いたかったが、怖かったので止めたのだった。 
   彼も、中々にしたたかな男であった

そして、武術大会の日がやってきた。。。。。



171 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/13 10:07 ID:5xUbE2PE
☆武術大会 予選!!☆

結局サードは、あれから帰ってくることはなかった。
しかし、あれほどの決意をしたのだ。
きっと、彼はこの武術大会に現れるはずだ。

ヤムチャは気付いていた。
遠くで、サードの気が、急成長を遂げていたことを、、、
少しの期待と、沢山の不安を抱えて、武術大会は幕をあけた。


大会場となるのは、キリング王国の中心、キリング城の表広場だ。
ここに巨大な特設リングを設けて、さらに城の外壁部
(本来は見張りをするためのもの)を観客席として解放しており、
会場は、大盛り上がりである。

予選に出場するのは総勢138名。
きっと誰もが腕に覚えがあるものだろう。
そのうち本戦に出れるのはたった8名である。



172 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/13 10:08 ID:5xUbE2PE

ヤムチャは、対戦表を見てホッとした。
ざっと見て強そうなのは、チャーメンと呼ばれた剣士と、
ブカビレと言う巨体のレスラーのような男だけだった。
彼らとは上手く別グループになれたのだ。
そして、サードとも・・・

予選は、城内の大広間のような場所で行われた。
ここは、普段兵士が訓練をするための部屋のようだ・・

「78番、本戦出場決定!」
「25番、本戦出場決定!」
 :
 :
次々と本戦出場者が決まっていく。



173 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/13 10:08 ID:5xUbE2PE
ヤムチャも、予選を順調に勝ち上がっていた。
予選最後の対戦も、、、

「はっ! とりゃ!!」

あまりに遅すぎる相手の攻撃、、そして威力もない。
ヤムチャは一瞬で間合いをつめ、、、
「さわやかな風をプレゼントしちゃおう」
ブン!!!っと勢いよく手刀を振りかざした!

「場外! 107番、本戦出場決定!」

ヤムチャの攻撃は明らかに空を切った。
なのに、相手は、数メートル先の場外へと吹き飛ばされていたのだ。

おおー!と湧き上がる歓声。
皆一様に、このヤムチャという男の底知れぬ実力に感嘆したのだ!
ヤムチャは、天下一武道会でやられた事をそっくり仕返しできたので、
とても満足げな表情であったという。



174 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/13 10:10 ID:5xUbE2PE
別のブロックではサードが勝ち抜いたようだ。
ヤムチャは、サードの家にあった、食糧も食い尽くしてしまっていたので、
怒られるのが怖くて、そそくさと、その場を離れた。
ちなみに、「夜な夜な街に現れる、農作物を奪う獣」という街の噂の主は
もちろんヤムチャの事だった。

さながら、天下一武道会のノリで進行していく武術大会。

「さー皆さん、お待たせしましたー!!!
 第7回 キリング武術大会を始めまぁーーす!!!」

わーー と 盛り上がる観衆。

(こ、、こいつ!絶対あの司会者の子孫だな!!!)
と 感慨深げなヤムチャ

「さて、今回、優勝者は、あの名誉あるRYZE軍に入る事が出来るという
 とんでもない ご褒美がついちゃってます!!
 では、まずはコノ武術大会を企画した鬼神館の館長に、
 開会宣言をお願いいたします!! どうぞ!!!」

「にゃー!!」

・・・・・・・・・・静まりかえる会場。

ヤムチャは、(4、400年経って「わん」が「にゃー」になっただけかぁ!??)
と 心の中でマニアックな突っ込みをしていた。



175 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/13 10:10 ID:5xUbE2PE
こうして、武術大会本大会が始まった。
抽選の結果、対戦は以下のように決まったのだった。

1回戦 ヤムチャ  VS バイザー
2回戦 チャーメン VS キュー
3回戦 サード   VS ブカビレ
4回戦 ゾーマク  VS ジンニ



180 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/14 00:37 ID:5xUbE2PE
こんばんわ。 After主です。
EURO2004が始まり、ますA寝不足の日々・・・

フランスVSイングランドまで、あと3時間。
とりあえず、投下してから仮眠する予定です。

*ヤムチャがサッカーしても、やっぱり足元はお留守で
 イマイチ活躍出来ないのかなぁ? と思ってみた人。 



181 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/14 00:39 ID:5xUbE2PE

☆本戦、始まる!!☆


さて、一回戦

(こいつ。。。できる)
ヤムチャの想像以上の迫力に ビビっているバイザー。
彼の武器はヌンチャクとナタのような刃だ。

バイザーが仕掛ける!!
刃を振り下ろし、ヤムチャが半歩下がったところに、
リーチの長いヌンチャクでの連続攻撃!!
彼も中々の達人のようだが、ヤムチャには足元にも及ばない。
余裕でかわしていくヤムチャ。
「くっそー こうなったら、、、!!!」
彼は、背中からひときわ長い棒を取り出した!



182 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/14 00:39 ID:5xUbE2PE
「やっ! はっ!!」
バイザーは棒術でも、かなりの腕前だ。
突いたかと思えば、一瞬で薙ぎの形に変化し、ヤムチャを襲う。
美しいほどの連続攻撃、、しかし全てが、空を切る。

「直線的な攻撃だなぁ、、キレはいいけど、それじゃ当たらないぜ?」
ヤムチャはまるで約束組み手をしてるかのように受けきってみせる。
因縁の一回戦という事で、ヤムチャの動きも固いのだが、
それ以上に、レベルの差は大きかった・・・

そして、、、


「見せてやる、、本物の攻撃、、狼の一撃をな!!」
そう叫ぶと同時に狼が顎を開いたかのような構えで飛び掛る!!!


「狼牙風風拳か、、決まりだな・・・さすがは、ヤムチャ」
離れたところで見ていた男が呟く。
サードであった。

「勝負あり! 勝者ヤムチャ選手!!!」
かくして、サードの予言通り、ヤムチャは圧勝で一回戦を突破した。



183 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/14 00:40 ID:5xUbE2PE
そして第2試合。チャーメンVSキュー

こちらも圧倒的であった。
チャーメンの剣技にほれぼれする観衆。
キューは防戦一方だ。
巨大な斧を持って時折反撃するが当たらない。そして、、

キン!!!

乾いた金属音を立ててキューの斧を吹き飛ばす、、、チャーメンはパワーも中々のようだ。
と同時にその剣はのど元を突きたてていた。
「降参なさい、、、貴方に勝ち目はない」
ガクっとうなだれるキュー。
「こ、、降参だ」
ヤムチャの対戦相手はチャーメンに決まった。



184 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/14 00:54 ID:5xUbE2PE
ますます盛り上がりを見せる武術大会。
キリング王は、貴賓室にて、この様子を頼もしげに見ていた。

「これだけの強者が、まだRYZEにも入らずに埋もれていたのだな・・・」と、感心しきりの様子だ。

「はい、この中から、優勝者と準優勝者をRYZEに加え鍛えれば、
 我らガーディアン・ナイトもより一層の強化が出来るかと存じます」
キリング王の隣に居た屈強な戦士が答えた。
鎧に身を包んだ、いかにも勇者といった雰囲気の男である。
不精に蓄えた顎髭が、また更に風格を高めてる感もある。
「うむ、モンスターは確かに恐ろしいが、これだけの人材が居ればわが国は安泰だな!
 ガーディアン・ナイトの育成は任せたぞ」
「はっ!仰せのままに・・」
彼の名は、この国のガーディアン・ナイトを束ねる隊長のルストゥ。
モンスターの侵攻を食い止め、キリング王国を守った2年前の
「イグナエフ峠の戦い」は今も語り草となっている。
徒党を組んだ100匹のモンスターを相手に、彼を筆頭としたわずか10人ばかりの
ガーディアン・ナイトが勝利を収めたのだ。
ちなみに、この戦いにより、彼ら 国を守る戦士達が、
「ガーディアン・ナイト」と呼ばれるようになったのである。
彼らのおかげで、このキリングは比較的平和な王国となっていた。



185 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/14 00:54 ID:5xUbE2PE
さて、舞台は戻って武術大会会場。

3回戦はサードの辛勝といった試合であった。
ブカビレの巨体による突進攻撃に終始押されながら、
最後の一瞬で相手の攻撃をかわすと同時の突きで、場外へと吹き飛ばしたのだ。
得意の刀は使わなかったようだ。

観客は、負けたブカビレにも拍手を送っていた。
しかし、ヤムチャは気づいていた。
サードが 有り余る力を敢えて抑えていた事に・・・

4回戦は、、(略) ゾーマクが勝利を収めた。

そして準決勝の組み合わせが決まった・・・

第1戦 ヤムチャ VS チャーメン
第2戦 サード  VS ゾーマク



186 名前:after DB[sage] 投稿日:04/06/14 00:56 ID:5xUbE2PE
☆準決勝☆

「優勝はあの、ヤムチャって奴じゃないか? あの動きはレベルが違うぜ!」

「いや!絶対チャーメン様よ!! 
 あの金髪のロングヘアー、、、青い目、、かっこいいわぁ(はぁと)」

「俺は、あのサードって男を推すな!予選での奴は相当実力を隠してたと思うぞ!」

などなど、観客は、勝手な予想を並べていた。
ヤムチャは全て逃さず聞き耳を立てていた。
100名ほどの予想を聞き終えたヤムチャの集計によると、、、

1位 チャーメン : 55票
2位 ヤムチャ  : 23票
3位 サード   : 20票
4位 ゾーマク  :  2票

という結果であった。


そして、準決勝、第1戦、、、ヤムチャ VS チャーメンの試合が始まった!!