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ヤムチャの国の17号(番外編)

 

 
 
304 名前:ヤムチャの国の17号:03/02/16 14:52 ID:cGBd9rha
ヤムチャの国の17号 (記憶から復活させました)
今までの話は前スレ、前々スレのどこかにあるでしょう。きっと

登場人物紹介

記憶を無くした男(主人公)
この世界において絶対的な力を持つ人物。ただし、記憶をなくしている。
自分のことを人造人間17号と名乗るが、それが何を意味するのかは不明

ヤムチャ
本来は普通のヤムチャを意味する言葉。
その後、ヤムチャのクローンを意味する言葉になり、
最終的に人外の化け物全体を指すときにも使われる言葉になった。


 
305 名前:ヤムチャの国の17号(番外編) :03/02/16 14:52 ID:cGBd9rha
番外編

化け物”ヤムチャ”は基本的にはおとなしい。
だが、化け物が生まれる瞬間。および、食事する瞬間。人々は恐怖する。

化け物”ヤムチャ”が生まれるには『水』と『人間』が必要だ。
ある特別な『水』を人間が飲んだとき、人間の体から”ヤムチャ”が発生する。
その際、人間の体を食い破って発生するため、人々はその発生を恐れている。

また、”ヤムチャ”達が食べる食料は主に人間である。
従って食事の時には人間を食べるため、里に下りてくる。
そのため、人々は”ヤムチャ”の食事を恐れている。


これはそんな世界にある、一つの国の物語。


 
306 名前:ヤムチャの国の17号(番外編):03/02/16 14:53 ID:cGBd9rha
「ヤムチャを焼き、人間の地を取り戻すに何をためらう」

ヤムチャvs人間、お互いにとって生きるための戦い。
無限に発生するヤムチャたちを相手に人間は苦戦を強いられた。
さらにヤムチャ達の持つ圧倒的な力も、人間にとって戦況を悪くする要因だった。

一人の勇気ある女が言った。
「私がヤムチャの群れの中に入ります。そしてこの毒ガスを撒いてきます」

  ”毒ガス”とはこの世界においてヤムチャを確実に倒せる唯一の兵器であり、
  最も希少な兵器でもある。世界に”毒ガス”はわずかしか残っていなく、
  確実にヤムチャを倒せるといっても、その使用には慎重を要した。
  ”毒ガス”を使うときには効率よく使用するため、ヤムチャの群れに
  散布するのが望ましい。
  そのために、理想としてはヤムチャの群れの中に”毒ガス”を持って入り、
  群れの中で”毒ガス”を巻くのが良いとされている。
  だが、ヤムチャの群れの中に入ることは命がけであり、さらに”毒ガス”
  を撒くことも命がけである。そのような事をやる人間はいなかったのだ。

少女の発言に対し、人々は様々な意見を言った。
女一人をヤムチャの群れに入れることに反対する声もあった。
だが、最終的にはヤムチャたちに対抗する手段はこれしかないとして、
少女は一人”毒ガス”を持って群れの中に入ることになった。


 
307 名前:ヤムチャの国の17号(番外編):03/02/16 14:54 ID:cGBd9rha
毒ガスを持って一人、ヤムチャの群れに入る少女。
(この時間、既にヤムチャ達は朝食を終えているはずだから、
 私には興味を示さないはずよね)
少女はそう思いながら、群れの中を進んでいった。
ヤムチャ達を最も効率よく殺すために、群れの中で最もヤムチャの多い所に入る。
そこで、”毒ガス”を散布する。これが少女の作戦だ。

群れの中央らしきところに着いた。そこにはリーダーと思われるヤムチャが一人いる。
彼は明らかに一人だけ風格が違っていた。
少女はリーダーに近づき、”毒ガス”を撒くことを決めた。

ゆっくりと歩いて、リーダーの近くまでいく。
周りのヤムチャは興味を示さない。だが、リーダーは違った。

「オマエ、ニンゲンカ?」
「え‥‥

 
308 名前:ヤムチャの国の17号(番外編):03/02/16 14:54 ID:cGBd9rha
「ニンゲンカトキイテイル」
「えぇ、そうよ。あなた達を殺すために来た人間よ」
「ワレワレハ タダ、ショクジ ヲ スルダケダ。
 コロサレル リユウハナイヨ」
「あなた達の理屈はどうでも良いの」

そう言って、少女は”毒ガス”を撒き始めた。
少女のまいた”毒ガス”により、少女自身とたくさんのヤムチャ達が死んだ。

だが、群れのリーダーは毒ガスの存在を知っていたようなので、
なんとか”毒ガス”をかわして、口をふさぎながら群れのヤムチャ達の救助に当たった。”毒ガス”があたりに立ち込め、視界をさえぎる。さらに大きく吸い込むと
死にいたる空気であるため、ほとんど呼吸の出来ない状況で救助作業を行なった。

 
309 名前:ヤムチャの国の17号(番外編) :03/02/16 14:56 ID:JVa08MgN
しばらくして、少女は目を覚ました。
周りにはヤムチャ達がいる。そして、その中の一人が倒れている。
倒れているヤムチャは群れのリーダーだった。

「ナントカ コレダケノ ナカマヲ タスケルコト ガデキタ。
 マチガッテ ニンゲンマデ タスケテシマッタケドナ‥‥

 オレハ モウシヌ。 ドクガスヲ スイスギタ」

リーダーの言葉を聞いて他のヤムチャ達が涙する。
少女はその光景を見て、ヤムチャにも『心』があることを知った。


その後、しばらくして少女は大人になり、ヤムチャの事を調べた。
そして、ヤムチャが人間以上に生物として素晴らしいことを知った。

この少女はヤムチャ達に墓を作ることを教えた。
死を悲しむ心をもっているのなら、墓を作るべきだと考えたからだ。


この少女の子孫は今も、ヤムチャの墓を作っている。

→本編に続く。