ヘタレウィルス
君たちは不思議に思っていないか?
あのかっこよく登場したキャラがなぜ途中からヘタレになってしまったのかと。
あんなに純情だったキャラなのになぜいきなり女ったらしになってしまったのかと。
原因はちゃんとあったのだ。
その症状が最初に現れたのはナッパだった。
ナッパ「なぁベジータ。こんな連中ほっぽって街へ繰り出さないか?」
ベジータ「あ?」
ナッパ「オンナだよ!オンナ!地球のオンナの味を…」
ベジータ「なに寝ぼけたこと言っているんだ。さっさと栽培マンを出せ!」
ナッパ「ん?…あ…ああ…すまねぇ。ついムラムラしちまって」
ベジータ「……?」
ヘタレ病症状その1:女ったらしになる。
ナッパの蒔いた種から気味の悪い緑色の化け物が誕生した。
クリリン「げげっ。何だ?あの不気味な化け物は…」
ベジータ「ゲームだ!この栽培マンとキサマらが1人ずつ戦うんだ。面白いだろう?」
ピッコロ「くだらん!さっさとケリをつけやがれ!」
餃子「いいだろう。ボクがやってやる」
クリリン「え!?餃子?」
天津飯「お…お前?まず俺がやってやる」
餃子「天さん。大丈夫。お遊びはいい加減にしろってところを見せてやる」
なぜか自信満々の餃子。向こうからも一体の栽培マンがやってくる。
餃子「お前が天国を旅行したいというアホか?思い知るがいいよ」
栽培マン「キキ?…キキ…キキキ」
餃子「その言葉…リボンでもつけて返してやるよ」
クリリン「言葉わかるの!?」
組み合う栽培マンと餃子。ちょっと互角にバキバキ撃ち合って,いったん離れる。
餃子「…どうやらお前たちが言っているほどこの化け物は強くないようだね。あっという間に白目を向かせてやる」
栽培マン「キキッ!キキ!!」
餃子「その減らず口をきけなくしてやる!」
そういうと餃子はどどん波を連発する。ドンッ!ドンッッ!ドンッッッ!
栽培マンはガードするもはじき飛ばされ,岩壁に叩きつけられ潰れた。
ベジータ「ほぉ…」
餃子の勝利。
天津飯「ふぅ…どうなることかと思ったが…ちゃんと修行したからよかったものの,あんな自信過剰だと足もとすくわれるぞ…餃子」
餃子「ん……何かちょっと急に言いたくなっちゃったんだ。」
ヘタレ症状その2:根拠もないのに自信過剰になって減らず口を叩く。
クリリン「よ〜し!餃子にも倒せたならオレだって勝てるさ!じゃあ次はオレだ!」
三番目の感染者はどうやらクリリンのようだ。
相手の栽培マンがやってくる。
クリリン「うりゃぁ〜〜!!」
クリリンの突撃,栽培も迎え撃つ。しばし,バシバシ殴り合ったが…
ベキッ!
クリリン「うわぁ!」
足もとに意識がいっておらずまともにクリリンのすねに栽培マンの蹴りが入った。
クリリン「いてぇ!」
ヘタレ症状その3:足もとがお留守になる(鉄則)。
ナッパ「へっへっへ。どーした!ハゲ!足もとがお留守だぜぇ!」
天津飯「あいつらしからぬ攻撃だったな…」
クリリン「くっそぉ〜。こうなりゃとっておきを見せてやる!」
ヘタレ症状その4:すぐにとっておきを見せたがる。
クリリン「気円斬!」
他の場面で使えばもっとインパクトが強かったのに,ザコ戦でいきなりの必殺技。
クリリン「とぉ!」
気の円盤はまっすぐ栽培マンに向かっていく!
ザンッ!
まっぷたつに切断された栽培マンの肉体は,どさっ…と体液を散らしながら地面に転がった。
クリリン「やっほぉ〜い!いぇ〜い!」
ナッパ「あれには気をつけんといかんなぁ」
ピッコロ「あのバカ…手の内を簡単にみせやがって……」
……が,ちぎれた栽培マンの上半身がガシッとクリリンの身体にしがみついた。
クリリン「うそぉ!? 生きてたの!?」
ニヤリと笑う栽培マン。
ドガァァ〜〜ん……
あとには無惨なクリリンの黒こげの死体…。
天津飯「あ…あっさりとまぁ…」
ヘタレ症状その5:すぐに油断して調子にのる。
あれ…あれでもう終わっちゃったの…そんな雰囲気に包まれる地球の戦士たち。
天津飯「なんてバカなことを!実力的には完全に勝っていたのに!」
そんな中,ナッパは1人悶々していた。
ナッパ「うぉぉぉぉぉぉ〜〜〜!!!」
ベジータ「やかましいぞ!ナッパ!クソならその茂みでしてこい!!」
ナッパ「す…すまねぇ。だってよぉ…一年もその…ヤってねぇんだぜ!?ムラムラしまくりだぜっ!」
ベジータ「まずはカカロットのバカに制裁を加えるのが先決だ!!このスケベハゲッ!」
思わず赤くなる餃子。こちらも若干,症状1が出はじめているようだ。
とりあえず応急処置として草むらでナニをしているナッパ。
なぜか栽培マン一匹も連れられていった。
栽培マンの絶叫が聞こえているが,ベジータは無視して,次は誰だとせかす。
天津飯「よし!ではオレが行く!」
栽培マン「キキ……」
バシュッ…!栽培マンが猛烈な勢いで地を蹴る!
迎え撃つ天津飯!
天津飯「鼻くその秘密をそっとはなくそォォォッッッッ!!!!」
ヘタレ症状その6:寒いギャグを突然いう。
栽培マン「キ!?」
一瞬動きの止まる栽培マン。
天津飯「気功砲!!」
ヘタレ症状その4:すぐにとっておきを見せたがる。
カッ!!
天津飯の気功砲!相手の栽培マンはもとより他の栽培マンも何匹か巻き込まれた。
天津飯「ハァッ…ハァッ……ざまぁみやがれ…の…残りの栽培マンもすべて…お…オレが…倒してやる……」
煙の中から,難を逃れた栽培マンが出現する!
天津飯「ぅぞぉ!? ぅぼぉあへ!」
ヘタレ症状その5:すぐに油断して調子にのる。
栽培マンに股間にいいパンチを入れられ悶絶する天津飯。
天津飯「お………お………」
天津飯,第二の人生はここから始まる。
茂みからナッパがすっきりした顔をして出てきた。
手にはひからびた栽培マン。もう戦えそうもない。
ベジータ,ナッパ,そして天津飯をつぶした栽培マン,そしてピッコロ,餃子,悟飯が向き合う。
ナッパ「オレにやらせてくれ。ここらでお遊びはおわりだってところを見せてやりたい」
ベジータ「スキにしろ。」
ナッパが力むと大地が揺れ始める。スパークもほとばしる。おびえるピッコロたち。
ナッパ「さあて,どいつから殺してやろうかな。……決めた!」
そういってナッパは悟飯にむかっていった。餃子は既に安全な位置をキープしている。おびえて動けない悟飯。そんな悟飯を見てわって入るピッコロ。
が…
ズシィッ!!強烈なボディブローを浴び,ピッコロは悶絶した。
このとき幸か不幸かピッコロは例のウィルスの感染を受けてしまった。
ナッパ「おっと,殺す順番がかわっちまったかな。お前は殺すわけにはいかねぇんだ」
ピッコロは悶えながらナッパの足もとに蹴りを入れた。
すっころぶナッパ。あまりにも鮮やかに転んだのでナッパもびっくり。
ナッパ「た…楽しい攻撃をしてくれるじゃねぇか。こ…こわいんだよな偶然って」
ナッパはピッコロの頭を掴むと,持ち上げ,腹にパンチを入れた。
ピッコロ「ぐほっ……ま…まいった…」
ヘタレ症状その7:潔い。
ナッパ「お前は殺すわけにはいかねぇしな」
…とナッパはピッコロの頭を離してやる。その途端,ピッコロはささ〜っとゴキブリのように地べたをはいずり,距離をおいた。
ナッパ「やろぉ…。うまくやりやがったな……」
ヘタレ症状その8:ずるがしこくなる。
ピッコロ「おい。餃子だったな。いいか,ヤツは攻撃にうつる瞬間,どうやら足下がお留守になるようだ。ヤツが攻撃をしかけた瞬間,足もとを攻撃するんだ…いいな。」
餃子「うん。」
ピッコロ「ヤツは転んだら…悟飯!キサマはヤツの背後に回ってヤツの尻尾を握るんだ」
悟飯「はい」
ピッコロ「ヤツが動けなくなったところを……餃子!お前がヤツにとびついて自爆するんだ!」
餃子「うん!! …ってあんたは何もしないのかよ!!」
ピッコロ「すまないが…はっきりいってオレが一番役にたってない…」
餃子「きたなっ…」
ヘタレ症状その9:びびりまくって弱気になる。自分の力をわきまえてすぐに撤退する。
ピッコロ「オレは死にかけたんだぞ!あんなやつどうしろというんだ。」
悟飯「ピ…ピッコロさん…お父さんが来るまでの辛抱ですよ!」
ピッコロ「オレは見物だけだからなっ!」
いきなりの弱気なピッコロに泣きそうになる悟飯。共感している餃子。
ヘタレウィルスに感染していないのは悟飯とベジータと栽培マンだけ。
ナッパ「何をごちゃごちゃ言っている!ぅらぁぁぁぁぁ!!!」
ピッコロ「ひぃぃぃぃぃぃ」
一目散に逃げるピッコロ。だが,突然の爆発。
ベジータが逃げるピッコロを撃ち落としたのだ。
悟飯「ピッコロさぁぁぁぁん!!!!」
ブチ切れた悟飯!ナッパめがけて突進する!
ナッパ「小僧!よほどオレに稽古をつけてほしいようだな!」
悟飯はナッパのパンチを交わすと下半身に回り込み,足払いをする。またまた見事にこけるナッパ。
悟飯「魔閃光!!」
そのスキを見逃さず,悟飯の必殺技をぶちこむ。
ナッパ「ほげぇぇぇgfdsfjhr」
まともに喰らうナッパ。
・・・ぷしゅ〜・・・
こんがり焼けているナッパ。
ベジータ「鼻くその秘密をそっとはなくそう…」
ベジータまで感染した。
それではざっと残っている者を見てみよう。
ちょっと気絶しているナッパ(感染率95%)。
もだえ苦しんでいる天津飯(感染率100%)。
悟飯(感染率0%)。
動き出すベジータ(感染率10%)。
餃子(感染率60%)。
ただし症状は個人によって違う。
ベジータ「さぁて。あとはカカロットの息子とチビキョンか…。オレはサイヤ人の王子ベジータってもんだ。死にたくなければドラゴンボールを渡してくれないか?」
ヘタレ症状その10:わりと気さくになる。
餃子「消えろ!ぶっとばされんうちにな!」
ベジータ「アタマの悪いヤツめぇぇぇ!!」
ベジータが餃子におそいかかろうとしたとき,ようやく悟空が到着した。
悟空「やっほ〜!みんな元気だったか?」
悟飯「お父さん!」
餃子「悟空!やった!悟空があいつらをやっつけてくれるぞ!やーい!お前なんかが暴れても全然平気だぞー!悟空はむちゃくちゃ強いんだからな!!」
ヘタレ症状その11:人任せになり,強い者がそばにいると強気になる。
悟空に走り寄る悟飯と餃子。
悟空「オラにそっくりかと思ったらやっぱりオラの子か〜」
そういって餃子を抱き上げる悟空。
餃子「違う!お前の息子はこっち!」
悟空「冗談だよ!なっ悟……えーと……悟なんか!」
悟飯「……。」
ベジータ「何だ?カカロット。
まさかオレたちを倒しに来たなんてオレのシャレにも勝るジョークを言いにきたんじゃないだろうな?いや,オレのシャレの方がおもしろいか…いや…まぁこの場合,同じくらいにしておこうか?」
悟空「何言ってるんだ?おめぇ」
ナッパが気がつく。
ナッパ「ぅおおおおおおおお〜〜〜」
落ち着かないナッパ。ムラムラしている。
ナッパ「もう我慢できねぇ!オレは街に繰り出すぜっ!うーひょっひょっひょ!女だぜ!女ァァァァ」
ベジータ「黙れ!黙れといっているだろうが!オレの言うことがきけんのかーーー!!」
ベジータは暴れ狂っているナッパをはり倒すが別の方向から声があがる。
餃子「ぉぉぉおおおおおおおおおお」
悟空「どうした?餃子?」
餃子「ボクも行く!」
悟空「え?どこへ」
餃子「ナンパ!」
ナッパ「お前も行くか!!」
性欲が敵意を凌駕した。息のあった二人。
ベジータ「逃がすかよ!ナッパ!キサマも処刑だ!」
餃子は,同士が殺されると思い,秘技を放つ。
餃子「太陽拳!!」
目もくらむような激しい光の中,餃子はナッパを連れ,そそくさと逃げ出した。
空を飛ぶハゲ二人。
ナッパ「すまない。お前らにはひどいことをした」
餃子「気にするな。殺されなかっただけマシさ。死んだヤツもいるけど」
ナッパ「さぁナンパだ!」
餃子「ぃえーい!」
ヘタレ症状その12:ひどい目にあわせたやつとでもフレンドリーになれる。
ベジータ「ちぃっ!まずはカカロット!キサマの制裁だ!」
悟空「た…戦うわけありませんよ…恥かくだけですからね」
悟空いきなり100%感染。
ベジータ「ふざけるな!」
歩み寄るベジータ。怯える悟空&悟飯。
悟飯「お父さん!あんなヤツやっつけて!」
悟空「バカヤロウ!…こんなとんでもねぇヤツだったのか!戦ってどうしろってんだ」
ベジータ「キサマをぶっ殺してオレもさっさとナンパしにいきたいんだ!さぁかかってこい!」
悟空「じゃあ,オラに構わず行け!いいナンパスポット教えるぞ!」
ベジータ「マ…マジか…?い…いや,何を言っているんだ!オレは。カカロットを殺さないと…いや…しかし!くっそぉ」
ウィルスによる煩悩と理性が脳内で激しく戦っているベジータ。
ベジータ「よーーーし!こうしよう!キサマの妻を紹介してくれたらキサマの命だけは助けてやろう」
悟空「え…?ホントか?紹介するだけだろ?」
ベジータ「ふふふ。もちろんだ。」
ホッとする悟空。だが,ベジータはニヤリと邪悪な笑みを浮かべる。
ベジータ(くっくっく。オレのテクニックにかかれば…イチコロだぜ)
ヘタレ症状その14:恋愛とその結果の行為に関してプロフェッショナルになる。
悟空「よし!悟飯。コイツをチチんとこへ連れていってやれ。オラ,ちょっと用事があるから」
悟飯「え!? …は,はい。」
悟飯はしぶしぶベジータを連れてチチの元へ帰ることに。まあ,もうベジータからは邪悪な気は完全に消え失せてしまっていたので,悟飯もじゃっかん安心はしていた。
その数日後――。チチは悟空と別れ,ベジータとつき合うようになるのだが……。
ヘタレ症状その15:女を寝取られる。
そんなことは知る由もない悟空。
悟空「助かった…。オラは助かったんだーーー!!やっほーー!」
ヘタレ症状その16:バトルの後に,はしゃぎまくって出しゃばりだす。
悟空「さぁてと…。一年もごぶさただったしな…。ソープにでも行くか!いや…でもカネねぇしなぁ。ブルマにでも借りてくっか。ん?……誰だ。おめぇ」
栽培マン「キキ…」
そこには,一匹栽培マンが取り残されていた。コイツはまだウィルスに感染していない。完全に意味不明な展開についていけず,ずっと静観していたのだ。
悟空「よぉ!何だおめぇ!おめぇも行くか?」
栽培マン「キキー!!」
不用意に近づいてくる悟空に警戒する栽培マン。悟空は栽培マンの気は自分よりも遙かに劣っているので完全に舐めているのだ。
悟空「なんだ?オラとやろってのか?あっとい間に白目をむいてやろうか?それともリボンでもつけてやろうか?…えとオラと天国を旅行したいのか!?」
変な風に感染している悟空。
栽培マン「キー!!」
もうむかついて飛びかかる栽培マン。
悟空「お…おもしれぇ!」
迎撃しようとする悟空だが,足がぷるぷるしてまともに動けない。
栽培マンはそのスキを見逃さず,股間に蹴りを入れた。
もうしっかり,人間の弱点をつかんでいるようだ。
悟空「あが〜〜〜〜ッッッ」
イチモツをさすりながら地面をごろごろ転がる悟空。
ドーンと威厳を示す栽培マン。
栽培マン「あなたはこの私のことを雰囲気やしぐさだけで判断してしまいましたね…」
悟空「な…なんだとぉ?」
栽培マン「そして,そのせいで雰囲気やしぐさに気づかなかった。これでやっと目がさめたでしょ?」
悟空「やり方が気にくわねぇ!!」
悟空対栽培マン,最後の戦いが開始された。
栽培マンの戦闘力は1200!戦闘力8000の悟空も大苦戦だ!
4回ほど転ばされて悟空はついに本気を出す。
悟空「こうなりゃとっておきを見せてやらぁ!!4倍界王拳のかめはめ波だぁぁぁ!!」
まともに地球にあたれば,地球自身をも崩壊させてしまうほどのエネルギーだ。
栽培マンの片腕をかるがるちぎって宇宙へ飛んでいった。
悟空「ちぃっ!さすがに動きが早い!」
栽培マン「今のはちょっとお見事でしたよ」
4倍界王拳を使い,無駄に体力を減少させ息も絶え絶えの悟空。わずかな動きでさえ肉体に激痛が走る…。最後に賭けるのはもはや元気玉しかない…。
悟空「だが,時間をかさがなきゃならねぇ…!どうすればいい!」
そこへ意外な人物が現れた!!
ヤムチャ「よぉ!悟空!」
悟空「ヤムチャ!」
ヤムチャ「どうやら敵はもうあいつだけのようだな!なるほど。かなりの強敵のようだ。どうだ?何か手はあるのか?」
悟空「ああ…でも,ちょっとばかり気を集めるのに時間がかかっちまうんだ」
ヤムチャ「オレが時間を稼ぐ!!」
悟空「時間を稼ぐって…1分かかるんだぞ…!あ,いや時間はわからんけど」
ヤムチャ「だったら早くしろ!!」
そう言うとヤムチャは果敢に栽培マンに立ち向かっていく!
激しく殴り合うヤムチャと栽培マン。その間に悟空は地球中から元気を集める。
…がウィルスの影響からか,地球中のエネルギーを集める資質が今の悟空にない!せいぜい半径3kmくらいの範囲だ。界王星で修行したヤムチャが元気玉を使えないのもそのためだ。
悟空「なんでだーーッ!何で元気が集まらねぇんだよ!!バカヤロー!」
栽培マンと互角にうちあうヤムチャだが,じょじょに押されつつある。時間もない!
そのとき第二の人生を歩みだした天津飯がようやく復活した。
悟空「て…天津飯! 手をあげてくれぇ!おめぇの気をオラにくれぇ!!」
天津飯「あ〜。痛かったわ〜。あら…悟空ちゃん。手?いいわよ」
そういって手を掲げる天津飯…
天津飯「あ…あら……な………に………?」
グチャ…
いっきに気が吸収され,一瞬にして果てた。
天津飯の気が送られヤツを倒せるだけの元気玉が完成した!そのパワーたるや戦闘力2000相当!
悟空「サンキュー!天津飯!おめぇはやっぱり…なんだろ…ま,いっか!くらえぇぇぇ!!!元気玉!!」
天津飯の魂がこめられた元気玉がうなり声をあげて栽培マンにむかっていく!
ヤムチャ(すさまじいパワー!だが…確実にヤツを殺すには…まだ…そうだ!!)
的確な判断を下すヤムチャ。
ヤムチャ「オレの繰気弾もくらえ!!とう!!」
ヤムチャが生みだした気功球は元気玉とともに併走する!やがて二つは融合し……
繰元気玉の誕生!!
繰気弾の恐るべき威力と天津飯の魂が共鳴し,
互いのパワーを相殺しあい…そのパワー…
戦闘力1000相当となる!!
ズドォォォォン!!
まともに喰らいなぜか上空へ吹き飛ぶ栽培マン。
ヤムチャ「やったぜ!!」
悟空「やったぜ!!オラたちは勝ったんだ!!もう戦いはゴスロリだ!」
ヤムチャ「それを言うならコリゴリだろ!プ…」
寒い冗談を言い合いながら胸をなでおろす悟空とヤムチャ。
と,上空から黒こげの栽培マンが振ってきた。
泣きそうになる悟空とヤムチャ。
悟空「…し…死んでるよな?ヤ…ヤムチャ確かめてくれ」
ヤムチャ「オレが?イヤだよ。アホ。生きてたらどうするんだ」
言い合う二人だが,黒こげの栽培マンはむくりと起きあがり…
栽培マン「キサマらの墓をか?」
ヤムチャ「げーっ!生きてた!!」
悟空「あの元気玉をまともにくらってそのダメージじゃ…オラに勝ち目はねぇ!」
栽培マン「い…今のは危なかった…。このオレが死にかけたんだぞ…」
悟空「も…もうおしまいだ…もうこうなりゃすべてヤムチャに任せるしかねぇ」
ヤムチャ「ああ…悟空!お前が頼りだ!悟空が世界を救ってくれるぞーー!」
責任を押しつけあう二人。呆れる栽培マンだが……
栽培マン「も…もうやめよっか?」
悟空「え?」
ヤムチャ「ん?…うん!それがいいそれがいいと太郎さんも花子さんも言いました!!」
栽培マン「オレも……その…連れてってくれないか?」
悟空「ソープか?」
ヤムチャ「ヘルスか?」
栽培マン「どっちでもいいよ。溶解液プレイができるところがいいかな♪」
ヤムチャ「マニアックだな。」
ヘタレ症状その17:人生の本当の楽しみ方を知る
終わり