ヤムチャ編 最終章 その後… 人造人間編
1.「あれが地球だよ」とパパ…フリーザ親父の逆襲
ナメック星の消滅。悟空は帰ってこない……。
ナメック星のドラゴンボールが使用可能となり,餃子の復活。で,生き返るときは餃子と一緒がいいとわがままを言った天津飯の復活。
また,悟空の生存が確認された。最後の願いでナメック人たちは新たな星へと移っていった。
そして一年数ヶ月が経った。悟空はまだこない。
勉強していた悟飯は強い気を感じた。よく知る人物によく似た気。仲間たちは騒然となった。皆は荒野に集まった。
ベジータ「たぶんこのあたりに降りてくるはずだ」
パンプット「しかし大変なことになったな。この気は本当にフリーザなのか?」
チャパ王「わからん。だが邪悪な気であることは間違いない」
ベジータ「キサマら。ごちゃごちゃ喋ってる暇があったら気を消したらどうだ!やつらはスカウターを持っているんだぞ!あいつらはとっくにそうしている…さすがだ」
チャパ王「ピッコロとヤムチャ…!あいつらいつからあそこに!」
ピッコロ「来たぞ!!」
頭上を宇宙船がかすめる。
間違いなく悟飯たちが見たことのある型の宇宙船だ!
地球へ降り立ったのはフリーザの父,コルド大王。
傍らにはジースの姿が!ジースはヤムチャの操気弾をなんとかクラッシャーボールで相殺していたのだ。超サイヤ人の出現まで見た後,ナメック星から脱出し,コルド大王に一部始終を伝えたのだった。
コルド「フリーザを倒した男はもうすぐ地球へやってくるみたいだな」
ジース「そうです。それまでにこの星の人間を皆殺しにしてやつを悔しがらせてあげましょう」
コルド「サイヤ人はどうでもいいが,我が一族が常に宇宙一でなければならないからな」
そこに意外な人物が現れた。
「久しぶりだね。パパ」
そいつは間違いなくフリーザだった。
フリーザはナメック星爆発寸前に何とか宇宙へ脱出していたのだ。
気を消す技術も気を探る技術も身につけていた。
フリーザ「パパがここにやってくるのは予想済みだよ。超サイヤ人を殺すつもりだろ?そうはさせないよ。」
コルド「血迷ったか!フリーザ!超サイヤ人は滅ぼさねばならん!我ら一族の天敵だぞ!」
フリーザ「あいつは……ボクの目を覚ませてくれた……仲間だ!!」
フリーザはコルドにエネルギー弾を放った。一瞬にして他の部下は蒸発した。ジースだけは間一髪で難を逃れた。
コルド「本気だな。狂ったかフリーザ。ならばせめて父の手で葬ってやる」
フリーザ「その老いた身体でボクにかなうのかな?」
フリーザの言った通り,コルドの肉体は全盛期を過ぎており,息子のパワーには少々及ばない。コルドは地面に叩きつけられた。
コルド「フリーザよ…。我々の先祖を知っているか?」
意味のわからないコルドの台詞にフリーザは顔をしかめた。
コルド「我ら一族の先祖は魔界からやってきた。魔界…そこは宇宙の深部の最も混沌としたところ……。我ら一族はこの世界では制御しかねるパワーを封印した。」
フリーザ「じゃぁ…ボクたちの変身能力というのは……!」
コルド「そうだ。本来の姿に戻り,魔界のパワーを取り戻すための能力だ!そして……
このワシは……完全に魔界のパワーを……よみがえらせることができるのだ!」
コルドは力んだ。たじろぐフリーザ。コルドの身体がまがまがしく変形していく!戦闘力も増大する。コルドが先祖本来の姿を取り戻した。魔界の怪物,コルド!
そのころ,ベジータたち。フリーザの妙な気とコルドの急激なパワーアップに皆がパニックを起こす。
泣き叫ぶブルマとクリリン,殴り合うチャパ王とパンプット。失神する天津飯に失禁する餃子。ただ仏に祈るばかりのナム。
虚ろな目で空を見上げて突然奇声をあげ始めるウパ。「生まれ変わってもまた師匠と弟子だ」「はい,ピッコロさん」と来世を誓い合い抱き合う悟飯とピッコロ。
「これで地球は終わりだ」などと青い顔したベジータがすまして言うものだから,皆はますます壊れだした。
「落ち着け!! 策はある!」
ヤムチャがどなった。正気を取り戻す一同。もちろんヤムチャ自身に策などあるはずがない。
しかしヤムチャは歴史を知っている。未来から救世主がくる…はず。
だが,少しばかり歴史をいじったので未来は変わっているかもしれない。もしダメなら悟空が瞬間移動で助けにくるだろうとは予想がついた。
「ヤムチャ…策とは?」
「まず落ち着け…。そして待つのだ。ヤツは必ず来る!」
「ヤツって?」
「今は言えん。だがオレを信じろ」
皆はヤムチャの意味ありげな自信になぜかほっとした。ベジータやピッコロでさえ,ヤツを信じてみようという気になったのだ。
超怪物コルドは宇宙の帝王フリーザに飛びかかりふっとばす。一撃でフリーザは立つこともできないほどのダメージを受ける。コルドはフリーザにとどめを刺そうと近づいていった。
そこに,1人の謎の青年が現れる。
コルド「何だ?小僧。死にたいのか?」
青年「お前を殺しに来た。」
コルド「何だって?」
青年「お前は超サイヤ人を殺しに来たのだろうが誤算だったな。超サイヤ人は悟空さんだけじゃない。ここにもいたということだ」
そういうと青年は超サイヤ人に変身した。
悟飯が叫んだ。「あのときのお父さんと同じ気だ!」騒然とする一同。
「ほらな。来るといっただろ。ヤツは…」ヤムチャはほっと胸をなでおろした。
謎の超サイヤ人の気を探るために,ベジータたちは戦いの場を見に行った。
超サイヤ人に変身した謎の青年。凶暴な性格を顕わにする!
青年「うぉりゃぁぁぁぁぁぁッ!!!!! 連続操気弾!オラオラオラオラ!!!!」
青年はエネルギー球を乱発しだした。コルドがたまらずその場を脱する。しかし,すべての弾がコルドめがけて襲いかかる。
コルド「こしゃくな!!!!」
コルドが口からバズーカのようなエネルギーを吐き出す。
ドォォォオオン・・・!!!!
操気弾のほとんどは消え去った。ほっとするコルド,しかし,青年はすでにコルドの後ろに!
青年「やるじぇねぇか!! だが,これはどうかなァァァ!? 龍狼虎風風拳!!!!」
狼の牙,龍の角,虎の爪を模したすさまじい攻撃の前に,コルドはダメージを受けるのみ。
青年「ほう!? まだ生きているとはなァ!やるじゃねぇかァッ」
次の瞬間,コルドの肉体は青年の剣によって左右に両断されていた。
青年「キサマの強さに敬意を表して,全力を出してやったぜ」
青年は元の姿に戻り,様子を見ていたベジータたちに悟空を一緒に迎えにいこうと言ってきた。
青年はフリーザを抱きかかえると,飛び立った。後を追うピッコロたち。
超サイヤ人の戦いを見て震えるベジータ。その脇に,同様に震えるヤムチャもいた。
「あの技は……!間違いない…。オレのこれから開発しようとしている大技!ま,まさか……あいつは……」
青年は荒野に降り立った。
ウパたちは青年が抱きかかえているフリーザの姿を見てびくびくしていた。
しかし,侵略に来たフリーザの父親をフリーザが倒そうとしたことを青年は語った。
ベジータもヤムチャもフリーザより青年の方が気になっていた。
ベジ「サイヤ人はオレたち以外にいるはずないんだ!キサマは何者だ!」
青年「すいません。言えないんです」
ヤムチャ(ヤツの髪の色は黒…。目も眉毛もオレに似ている気がする。そして何よりあの技,間違いなくオレの思い描いていた究極の操気弾と狼牙風風拳…)
「ブルマは悟空と結婚した…。ベジータとブルマの子でないのは髪の色からも明白だ。」
ヤムチャは自分の予想が当たっているか確かめようとした。青年の側に近づいて「トランクス」と小声で言ってみた。
しかし青年は全く動じなかった。
ヤムチャ(やっぱり違う!ベジータの子じゃない!やはり…コイツは…!
オ レ の 子 !!)
悟飯「え?トランクスって?ヤムチャさん」
近くにいた悟飯がヤムチャの小声を拾った。
ヤムチャ「いや…あはははは。あの,なんだ。トランクス派か?やっぱり悟飯は」
悟飯「はい」
天津飯「オレもだ」
強引に会話に割り込んできた天津飯のせいで、なぜかトランクス派とブリーフ派で盛り上がる一同をよそにヤムチャは考えを巡らした。
(オレの子ということは,超サイヤ人になれるいじょう,相手がサイヤ人の女ということか。まさかとは思うがゴリラみたいな女じゃないだろうな…?)
ヤムチャ「なぁ?ベジータ?」
ベジータ「なんだ?オレはブリーフ派だぞ」
ヤムチャ「いや…そうじゃなくて…。あの…サイヤ人にはやっぱ女がいたんだろ?美人が多かったか?」
ベジータ「くだらんことを聞くな! ……サイヤ人の女は筋肉質が多い。だからといって勘違いするなよ,ゴリラみたいな女じゃない…。」
ベジータはサイヤ人の女の魅力について延々と話し続けた。どうやら美的感覚は地球人と同じようで,美人が多いようだ。
ベジータ「だが今はもういない…。フリーザによって惑星ベジータは消されてしまったのだからな」
そこに意識を取り戻したフリーザがやってきた。
フリーザ「すまない。ベジータ。キミたちサイヤ人にしたことを詫びるよ。」
ベジータ「フン。いまさら何だというんだ。……オレたちも同じことをしてきた。キサマを責めるわけにはいかん」
フリーザ「あと、ボクはブリーフ派だから」
ベジータ「勝手にしろ…」
神妙な顔をしているベジータとフリーザ,そして何かウハウハ気分のヤムチャ…。
(オレは生き残ったサイヤ人の女と結婚する…。美人だといいなぁ…)
2. お前の父はヤムチャですか?…謎の少年の告白
チャパ王「なんだ,フンドシ派は私とナム以外おらんのか?」
ピッコロ「バカどもが。ノーパン派に決まっておるだろ」
天津飯「じゃ集計とるぞ。まずブリーフ派,手をあげろ」
くだらない話をしているうちに,悟空が到着。青年は悟空に話があるという。二人で少し離れて話し合うことに。
まずは悟空に超サイヤ人なってもらい,立ち会う二人。青年も超サイヤ人になると突然性格が変わる。
青年「死ねェェェ!! クソがァ!オラオラオラオラ!!!!」
青年は剣で悟空を攻撃するも悟空にはすべて交わされた。元に戻る青年。
青年「フリーザの親父をも両断した剣だったんですが」
悟空「おめぇ本気だったな……。ヒヤッとしたぞ…」
青年「あなたにはすべてをお話しします。まずこのオレはこの時代の人間ではありません。20年後の未来から貴方の奥さんであるブルマさんが造ったタイムマシンでやってきたのです。
そしてなぜ超サイヤ人になれるのかというと,あそこにいるベジータさんの息子だからです」
悟空「え!? ベジータの?」
青年は3年後に恐ろしい力を持った人造人間が現れることを告げた。そして,ベジータ,ピッコロ,プーアル,ウパ,フリーザ,天津飯,チャパ王,ナム,パンプット,みな殺されてしまうと。
生き残ったヤムチャと悟飯も結局は死に,未来は地獄のような世界になる。
ヤムチャは青年に,自分で思い描いていた必殺技をしつこいまでに伝授したという。そこまでして自分の存在を強調したかったのだろうか。
悟空「待てよ!オラはどうなっちまったんだ?オラもやられちまったのか」
青年「貴方は戦ってはいない。しばらくしてあなたは病気にかかりそして死んでしまう。都会での贅沢な食生活のため,既に糖尿病になっていて合併症で死んでしまうのです」
悟空は悔しがるが,青年はホイポイカプセルを渡す。
青年「ここに数年分の漢方薬が入っています。毎日飲んで下さい。今からなら間に合います」
青年は,悟空に必死で修行してくれと伝えた。そして,いよいよ青年が帰るときになった。
悟空「あ。そういえばおめぇの名前は…?」
青年「オレの名前はニク。母はあそこにいるランチです。」
悟空「どっひぇぇぇぇぇッ!おっでれぇたぁ〜。アイツは天津飯とくっつくと思ったのによ!……ってか,なんでニクなんだ?」
ニク「ベジタブルとランチで…」
悟空「へぇ。ずいぶんダイレクトだな…。まぁどうでもいいさ。そんなこと」
青年は自分の息子にゴハンと名付けるくせにと思いながら続けた。
ニク「天津飯さんは……ホモで…あそこにいる餃子さんと…やっぱりできていたみたいで…。際どいシーンを見てしまった母はあきらめ,ワイルドな父に惚れて……」
悟空「じゃあ…おめぇ超サイヤ人になったときに性格変わるのは…」
ニク「えぇ。母ゆずりです……」
ニクはすべてを告げ未来へ帰っていった。
悟空は皆に未来のことを知らせ,3年間めいいっぱい修行するように言った。
そんな中,ヤムチャの心は沈んでいた。しかし元部下のゲロを逃がしてしまったことを今になって悔やんでいたわけではない。
結局,強い人造人間を作ってしまったゲロに腹が立っていたのである。
「ドンマイ,ヤムチャ!」悟空はヤムチャを慰める。
「すまない。悟空。3年後は絶対に強くなってお前に加勢するからな!」
「ああ!期待してるぜ!ヤムチャ!」
フリーザは,悟空やピッコロ,ウパたちに謝り,一生かけて今までの罪を償うと誓った。
そして,悟空の瞬間移動の紹介をしたのち、一同は解散していった…。
「カカロット…!超サイヤ人になったからっていい気になるな!サイヤ人ナンバー1はこのオレだということを忘れるな」
「ああ…」
「八手拳の真の恐ろしさを3年後に見せてやる。楽しみにしていろ」
「…あ…ああ…」
「たぶんみんなにもう会うことはないと思う…。達者でな。」
「天さん…それ違う…」
「ヤムチャ編最終章 その後…」の原作相違点
【登場人物関係】
悟空×ブルマ――息子 悟飯
クリリン×チチ――娘 マーロン
ベジータ×ランチ――息子 ニク
天津飯×餃子
【フリーザ編終了時〜現在の強さ】
悟空・ニク>コルド>フリーザ>プーアル≧ベジータ>ヤムチャ≧悟飯≧ピッコロ>ウパ>天津飯=ナム=チャパ王=パンプット>餃子>>クリリン=ヤジロベー
プーアルと修行に励むヤムチャ。ナメック星ではずいぶんと活躍できた,今度も頑張らなくては――。
いざというときに頼りになるヤツ――そういうイメージができあがった以上,ここでヘタレになるワケにはいかない。
強さ的にかませ犬になるのは仕方ないが,ヘタレとかませ犬は微妙に大きく違うんだ…そういう思いがヤムチャを突き動かしていた。
修行をするヤムチャの元にある1人の男が訪れた。元ギニュー特戦隊のジース。彼はゆくあてもなく途方にくれていたが,ヤムチャのことを思いだしようやく探し当てたのだ。
弟子にしてくれというジース。ヤムチャは渋々,承知した。
「でも,フリーザのところでもいいんじゃないか?」
「貴方とは前々から気があいそうだったんです。お願いします!アニキ!」
「よし!修行は厳しいぞ!何せ3年しかないんだからな!」
ヤムチャとジースの友情が芽生えた。
3.気配を持たぬ殺人鬼 ってゆーかヤムチャはどうした!?
3年間は瞬く間に過ぎ去った…。
一緒に修行した悟空・ピッコロ・悟飯・フリーザは約束の場所むかった。すでに天津飯,パンプット,チャパ王,ナム,ウパ,プーアルがいた。
皆はベジータとランチの間に子供ができたことで盛り上がっていた。
悟空「あれ?そういえばヤムチャは?ヤムチャのヤツはどうした?」
プーアル「ヤムチャさまはおいてきました。修行はしましたけどこの戦いについていけそうにもありません」
どうやらヤムチャという男,ほっとくとすぐヘタレになってしまうらしい。
そのころヤムチャは,暇つぶしにカメハウスに行き,ランチの子供を見てやっと真実を知ったのであった。
悟空「そうか…ヤムチャはこねぇのか…」
ナム「ヤムチャさんでダメならわたしたちは……」
ピッコロ「ハッキリ言わせてもらうが…戦闘面での活躍は期待していない…。」
天津飯「ってか,気付けよって感じだな (´,_ゝ`)プッ」
フリーザ「そうそう。キミたちあの若者の言っていたこと忘れたのかい?ボクのパパを一瞬で倒した男が化け物呼ばわりしたんだよ?」
天津飯「まぁせいぜい邪魔にならないようにしろよな(w」
チャパ王(お前も含まれてるんだよ……)
そうこうしているうちに人造人間が出現。街を破壊してまわる。悟空たちは散り散りになり人造人間を探す。
天津飯「おい!ナム,チャパ!パンプット!お前らは3人かたまっていろよ!ゴルァ!」
チャパ王(いちいちうるさいなコイツ…。何でそんなに偉そうなんだよ)
人造人間はデブと女だった。「お金ちょうだいなのねん」と島の人々を手当たり次第に殺害しはじめる人造人間たち。
まずはチャパ王が狙われ瀕死の状態になる。ここで悟空たちと人造人間が顔を合わせる。
19号(デブ)「なぜかは知らないけど,そっちからやってくるとは,ちょうどいいのねん」
20号(女)「返り討ちチチ〜!」
場所を移し,悟空と人造人間の戦いが始まった。
ナムに運ばれたチャパ王は仙豆で回復。「見学だけだからな」と後を追う。なんでヤムチャ強いくせにこないんだよとぶつぶつ文句をいいながら。
そのころ,ヤムチャはこのまま終われるかと,ジースとともに必殺技の開発を急いでいた…。
20号と戦う悟空,なぜか飛ばし気味。かめはめ波を吸収され,優劣は逆転。チャパ王が到着し,連中は気を吸収すると伝える。
悟空の様子に,悟飯は病気ではないかと思い始める。
悟飯「糖尿病にはならなかったんです。ずっと元気で…」
パンプット「そりゃあならないよな。予防薬のんでるんだから…」
ナム「それでは…なぜ悟空さんはあんなに体力を減らしているんでしょうか?」
チャパ王「漢方薬の副作用か……ッッッ!!」
一同静まる。
チャパ王「だったりしてぇ…」
ピッコロ「それだっ!」
フリーザ「それかよ!!」
チャパ王のくだらない冗談が真実だったらしく,悟空無念の敗退。そこにベジータが現れる。
天津飯「おい。チャパ王,悟空をカプセルコーポへ連れて行け。お前が一番,役に立ってない」
キレそうになりながらもチャパ王は悟空を担ぎ,とりあえずカプセルコーポへ向かっていった。ベジータ,超サイヤ人に変身。
天津飯「超サイヤ人は純粋じゃないとなれないんじゃないのか?」
ベジータ「え?……マジか?じゅ……純粋だったさ…」
天津飯「ただし純粋な悪だがな…」
ベジータ「フン,だったらどうだって言うんだ,なってしまえばこっちのもんだ。……やっべぇ〜……教えてくれねぇんだもんなぁ,カカロットのやつ」
そのころ,修行に飽きたヤムチャとジースは亀仙人からギャルのひっかけかたを教わっていた。
「貧乳はタイプじゃないんでな!」
超ベジータ,人造人間女(20号)をビッグバンアタックで粉砕。
「チチショー」と叫んで頭部だけ無残に転がる20号。
チャパ王「あ〜。なんてもったいないことを…!」
19号「げきょーん!とてもかなわないのねん!!」
デブ男(19号)逃亡。岩場での戦い。ピッコロの活躍。その頃,さきほどの島に未来から青年ニクが到着していた。
ニクはピッコロたちの戦いの気を感じ,すぐにそこへ向かった。
そのころ,ブルマとランチ,そしてなぜかヤジロベーもカメハウスからそこに向かっていた。もちろんただの好奇心であるが。
ランチ「待ってろ!ベジータ!今加勢してやるぜ!ヘックショイ!…あらあらひょっとしてピクニックですかぁ?」
ヤジロベー「なぐっていいか?こいつ」
ブルマ「旦那さんはベジータよ」
〜ダイジェスト〜
一方,ピッコロは19号を追いつめる。しかしあと一歩の所で逃がしてしまう。
ニクが到着し,真の敵は他にいることを皆に知らせる。ブルマたちも到着する。
ブルマ「えー!? あいつってえのんでしょ。前に本で見たことあるもん」
ベジータ「知るか。捕まって改造されたんだろ。それよりゲロの研究所の場所はどこだ?」
ランチ「ベジータ!オレも行くぜ!ダンナをほおっておけるか!」
ベジータ「…誰かこいつにくしゃみをさせてやれ…」
一同はブルマにゲロの研究所の場所を聞き,19号をおいかけることに。19号はゲロの研究所に到着し,17号と18号を始動する。
ニク「間違いありません。ヤツらです」
19号を追い,ゲロの研究所へ来たピッコロたち。すでに17号と18号が始動していた。
ベジータ「ほう。今度はいいチチしてやがる」
チャパ王「なかなかタイプだな。特に黒髪は」
ニク「そっちは男です…」
天津飯「かまわん」
彼らは19号の言うことを聞かず,19号を殺してしまう。17号は16号を動かし,3人は悟空のもとへ行こうとする。
そこへベジータたちが現れる。
ベジータ,自信満々だが18号にコテンパンに。ニクが切れ18号に飛びかかる。
「オヤジィィィィィ!!!」
17号も参戦。
フリーザ「超サイヤ人を一撃で…」
腰が抜ける。
ピッコロ,プーアルも全く適わず。もちろん天津飯とかも。17号たちはとどめも刺さず悟空の家カプセルコーポレーションに向かうことに。
フリーザ「待ってくれ!キミたちの狙いは…」
問うフリーザに対し17号はこれはゲームなんだ,と。
「じゃあね」と18号,別れ際にフリーザにディープキス。
フリーザ「な…なんだ。今のは…」
フリーザ,再び腰が抜ける。仙豆で皆は回復。
ベジータ,悔しがってどこかに。ピッコロ,神のもとへ。クリリンたちはカプセルコーポへ連絡,すぐにそこを離れるようにと。
方,悟空はひどい下痢。注射一本打って寝ていれば治るようだ。
神様,何か怪しいモノを見たらしく,ピッコロとの融合を決意。ピッコロ・神融合!最強のナメック戦士の誕生。すぐに怪物の元へと。街は衣服が散乱する異様な光景。そこに化け物の影が…。
そのころヤムチャはこのままではいかん,と思い立ち,行動を開始。前もって契約していた助っ人を迎えに行っていた。
ピッコロ絶句。それもそのはず,化け物の正体は全裸のヤムチャ!
しかし股間からは尻尾が伸びていた。
おまけに悟空・ピッコロ・フリーザの気を感じる。股間の尻尾で連れていた女性を吸収。
「次はお前がこうなるんだ。ピッコロさんよ」
お前は何者だと問うピッコロに対し,「オレはお前の兄弟だ」と全裸ヤムチャは言い気を解放した。
遠く離れた悟飯やベジータたちも驚く。
悟飯「し……親戚のおばさんの気…!
フリーザさんとその父親の気!パパにベジータさん,そしてヤムチャさんに…親戚のおじさんの気…!」
クリリン「知るか」
ピッコロは気を開放。謎の化け物を圧倒。しかし化け物は余裕の表情だ。
不意をつかれて片腕を吸収されるが,ピッコロは化け物から正体を聞き出す。
化け物は言いたくてウズウズしたいたようで,話は延々と1時間に及んだ。
「オレの名はヤムチャ・セル。未来からやってきたドクター・ゲロの人造人間だぜ。見ての通り,ヤムチャという男の細胞がベースだけどよ……」
ヤムチャ・セル(以後ヤムセル)は悟空たちやピッコロ,ベジータ,フリーザの細胞も取り込んでいる。
ゲロがヤムチャという男に興味を持ったときから始まった計画。ヤムチャの細胞を使い,最強の人造人間を創ろうとしたのだ。
そして,17号18号を吸収し完全体になるために過去へやってきたという。
ヤムセル「かめはめ波だけではないぞ。その気になれば狼牙風風拳や操気弾も使えるだろう」
ピッコロ「…それは大した技ではないが,界王拳や元気玉,魔貫光殺砲を使われたら厄介だ…」
ヤムセル「…え?そうなの?…オリジナルの記憶では凄い技だと…」
ピッコロ「だまされてるぞ……お前」
融合ピッコロのあまりの強さに,太陽拳でヤムセル逃亡。
ヤムセルの完全体化阻止のため,チャパ王や天津飯たちもいやいやながら、ヤムセルの捜索に。
各地で全裸の男の目撃情報。多くは女性が被害に会っているが,たまには男も吸収されているようだ。
4. この日を待っていた!!ヤムセル・完全体への序曲
ヤムセルの性格。
ヤムセルは本来の歴史のセルと違って,紳士的ではない。
だが完全にヤムチャの性格というワケでもない。確かにヤムセルの性格の一部はヤムチャのものを受け継いでいた。
が,今の歴史においてヤムチャは皆に「女好き」とか「自信過剰」とか「根性無し」などのマイナスの面は知られていなかったので,
もし仮にヤムセルがそんな面を見せたとしても,オリジナルであるヤムチャの性格に起因しているとは誰も考えもしなかった。
ヤムチャ自身,この歴史では自分にマイナスイメージを植え付けてもらいたくなかったので,周囲の目はかなり気にしていたのだ。
ここ最近,急激に株がさがりつつあったが……。
ニクとウパはゲロの研究所で人造人間の設計図やヤムセルの細胞を見つける。
ニク「見て下さい。これがヤムチャになるんですよ…」ブルマに設計図を持っていく。
悟空ようやく下痢がおさまる。悟空・悟飯・ベジータ・ニク,精神と時の部屋で修行することに。まずはベジータとニクが入る。そろそろ一日が経つ。
そのころヤムチャはジースと助っ人を連れ空を飛んでいた。
ヤムセルのことを聞き,焦りまくっていた。まさか,セルの外見が素っ裸の自分だったとは…。
恥ずかしい上に何か自分に責任がある気さえした。
「待っていろ!ヤムチャ・セル。オレたちにはお前を倒す大技があるんだ!」
「アニキの顔にどろをぬりやがって!絶対ゆるさん!」
「今や世界中に放送されてますからね。って何で私まで…とほほ」
一方ピッコロたち,ヤムセル見つからず,ピッコロ憤る。しかしテレビでは連日のようにヤムセルのニュース。なぜか爆睡中の天津飯たち。
そこについにカメハウスに17号たちが。
「孫悟空はいるかな?」
ピッコロ「起きろ。ステキなお客様のご来訪だ。」
チャパ「だれだれ!?…なーんだ。人造人間かぁ…」
ピッコロ「お前たちは来るな」そう言い,たった独りで戦いに。そのときヤムセルが17号たちに近づくのを知る皆。
天津飯「役には立てんがせめて数だけでも」といやがる亀仙人を連れピッコロの応援に。
フリーザ,ブルマにコントローラーを取りに。
チャパ王は「チャンス!」とほくそえんでフリーザをおいかける。
ナム「私たちはどうしましょうか」
パンプット「寝直そう。っつーか来るなってんなら起こすなよ,あの緑」
ピッコロVS17号。互角の戦い。スタミナの差で少しずつおされるピッコロ。天津飯と亀仙人の黄色い声援&ダンスも効果なし。
亀仙人「ワシいても意味ないし帰る!」天津飯「ま,待って下さい。まだ徹夜で考えた応援歌『ハゲの絆』が……待て!待てよ!」
天津飯,亀仙人に新気功砲を連発。
ザンッ!ザンッ!
天津飯「はっ!はっ!ちぃっ!さすがに動きが早い!ちょこまかと〜」
亀仙人「ひぃぃ〜〜」
天津飯は四身の拳で4人に分身し,そのうち3人は亀仙人にさらに新気功砲を連発。
天津飯「お前らはジジイを頼む。オレはヤムセルをくいとめる!」
そのころピッコロ,現れたヤムセルに成すすべなし。瀕死の重傷を追う。16号参戦。ほぼ互角の戦いだが,17号が吸収されてしまう。
「男など吸収したくないんだけどな…」ヤムセルのパワー急上昇。
16号は18号連れて逃亡。亀仙人も子ガメラに乗って島から逃亡。
ヤムセル「逃がすかよ!そんな可愛い子ちゃんをよ!」
天津飯「ハァハァハァ…すまんな餃子。オレは死ぬかもしれん…っつーか死ぬ…」
島のどこかで3人の天津飯の寿命がひっそりと尽きていた。
5. 待ちに待ったぜ、この瞬間!!!ヤムチャさまが復活だ
ヤムセルは異様な雰囲気を感じて上を見上げた。
そこには朦朧とした天津飯が構えていた。天津飯の全生命力をそそぎ込んだ最後の大技だ!!
天津飯「くらえ!新・気功砲!」
ヤムセル「なにっ!!」
天津飯「………」
ヤムセル「………」
天津飯「……くらえ!新・排球拳!!」
ヤムセル「………」
天津飯「いくわよォォォ!!」
天津飯死亡。
18号を追おうとするセルを何者かが遮った。今まで沈黙を守り続けた戦士が配下を連れてついに現れた。ヤムチャとジース!
「出番キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!」ヤムチャの心は弾んでいた。
ヤムチャは焦っていたのである。プーアルに戦力外通告され,ここ最近急激にヘタレ化している事に。
確かにヤムチャはインパクトの強い敵キャラになることだけを望んでいた。そのうち,強さに関してはザコになりさがってもよかった。
しかし,イメージ的に単なるヘタレだけにはなりたくなかった。役に立たなくてもいい,だが最後まで戦い続ける姿勢を見せたかったのだ!
ヤムチャ「話は聞いているぜ。お前がヤムチャ・セルか…,なるほど確かに男前だぜ」
ヤムセル「次から次へと…キサマは…むっ……オリジナル!」
ヤムチャ「お前のような男前にオレの細胞が使われていると思うと,少しは嬉しいな。しかし,キサマのおかげでオレの面目丸つぶれだぜ。どうやって暮らしていけばいい」
ヤムセル「オリジナルの存在などどうでもいいぜ。オレは18号を追わせてもらう!」
ヤムチャ「そうはいくか!! いくぜ!ジース!」
ジース「はい!アニキ!」
ヤムチャ「操気弾!!」
ジース「クラッシャーボール!!」
ヤムチャとジースの秘策!!クラッシャー操気弾!果たしてヤムセルにやはり通用しないのだろうか!?
ヤムチャ「操気弾!!」
ジース「クラッシャーボール!!」
二人から生み出された二つのエネルギー球体がそれぞれお互いに近づく!!
『融合しろ!クラッシャー操気弾!!』
ヤムセル「なにぃぃぃ!?」
パァァァンッ!!
はじけて消滅する二つの球体!
ヤムセル「……?」
ヤムチャ「……融合しねぇじゃねぇか!!」
ジース「だからしないって言ったじゃないですか!!」
ヤムセルは,ジースの頭を粉々に打ち砕いた。
ヤムチャ「よくもジースを!ならば奥の手だ! 狼牙金縛り!!」ザンッ!セルの動きが封じられる!
ヤムセル「え!?」
狼牙金縛り――。
ヤムチャがヤードラット星に行って習い,この3年間で必死で覚えた技!
グルドの金縛りとは異なり,特定空間中の全てのもののを動きを止める大技!
ただし金縛り時間はフィールドの体積と相手との戦闘力の差の積に反比例する!!
ヤムチャ「今だ!行けッ!兎人参化!!」
近くの岩影から兎人参化が現れる。ヤムチャが前もって仲間にしていたのはヤツだったのだ。
どうやって仲間にしたのかは知らないが…。ヤツに触れた者はなぜかすべて人参になる。
ヤムチャ「人参になりやがれ!セル!!!」
ヤムセル「ちくしょぉぉぉ!!!!」
兎はセルに近づく。ザンッ!!同時に動きも止まる兎。
ヤムセル「……!?」
ヤムチャ「バカヤロォ!近づくヤツがあるかッ!」
3秒後,ヤムチャの力がそこをついた。金縛りが解ける。兎は瞬殺され,ヤムチャは地上へと落下した。
ヤムセル「時間稼ぎのつもりだったか?オリジナルだろうが関係ないぜ。死ね!!」
ヤムチャ(……くそォッ!やっぱりパワーだけの世界なのかよ!結局ヘタレのまま終わってしまうのかよ!途中まではいい感じだったのに!)
ヤムセル、不意に動きが止まる。
ヤムセル「……?な…なんだ!?」
ふいに動きのとまったヤムセル。首をかしげる。
そのとき,空の彼方からプーアルがやってきた。ぴたっとヤムセルに張り付き,光り出す。
ヤムセル「キサマはドクターゲロに改造されたというプーアル!! 何をする気だ!」
ヤムチャ「プーアル!! まさかお前!!」
プーアル「早くここから離れて下さい!!」
ヤムチャ「バカな…,そんなことできるわけ…」
プーアル「早く消えろ!! このヘタレ!!」
ヤムチャ涙をこらえ飛び去る(ありがとうプーアル)。
プーアル(さようなら…ヤムチャさま…どうか死なないで)
プーアル自爆。凄まじい大爆発。あたり一面が消滅する。
このエネルギーではいくらヤムセルといえど耐えられなかったはず。近くでわずかに息があったピッコロも巻き込んでいたが…。
その頃―――。ベジータとニクは精神と時の部屋から出てきていた。交代で部屋に入る悟空と悟飯。
ベジータたち、ヤムセルの元へ急ぐ。
ヤムチャ,後ろを振り返り爆発を見る。だが,ヤムセルの気を感じた。ヤムセルはまだ生きている!!
爆発の直前,ヤムセルはプーアルに言ったのだ。「オレはヤムチャだ。主人を殺す気か?」と。
プーアル,一瞬,力が弱まる。そのスキをつき,プーアルをふりほどく。プーアルが爆発したときバリアを張ってヤムセルは耐えたのだった……。
ヤムセル「フッ。バカなヤツめ。おっと18号を探さないとな!バカな連中のせいで時間を食ったぜ」
ヤムセルは飛び立った。付近の島々を捜索。島を破壊し,18号に出てこい,出てこないと××だ,と下品な言葉で脅す!
島影に隠れる18号と16号。空ではヤムセルが相変わらず放送禁止用語を叫んでいる!
ヤムセル「出てこい18号!ほら!出てこんと××××だぞ!○○○○もしてやる!△△△もなぁッ!優しくするから出てこいよ!!」
16号「安心しろ…ああは言ってるが,出てこないと当然できっこないからな」
18号「それはわかるけど……やっぱテクは凄いのかな?」
16号「オレのデータでは,それはオリジナルのヤムチャと同レベルらしい」
18号「それって…」
16号「……神の域だ。30秒でイけるらしい…」
18号「ゴクッ…」
そこにコントローラーを持ったフリーザがおそるおそる近づく。
18号「!!!!」
フリーザ「逃げてくれ…」
18号「お前…」
フリーザ,コントローラーを壊そうとする。が,なぜかついてきたチャパ王に取られる。
チャパ王「フン。使えないなら私が使ってやる!そらっ!(ダッチワイフいただきー!!)」
ピッ!ピタッッ…!! 動きの止まる16号。
チャパ王「コントローラーちが―――う!」
そこに精神と時の部屋で修行を終えたベジータとニクがやってくる。ヤムセルを圧倒。
ベジータ,ヤムセルの弱さに幻滅。ヤムセル必死に命乞い,完全体の強さの魅力をベラベラしゃべる。
ベジ,ヤムセルを逃がすことにする。が,ニクがその行く手を阻んだ。
ニク「オヤジは逃がしてもオレ様はにがさねぇぇぇぇ!!!」
ヤムセル「ひっ!ベジータ!コイツを何とかしてくれよ!たのむよ〜ベジータちゃ〜ん」
と振り向いたヤムセルは島にいる18号を発見した!
ヤムセル「見つけたぜ!18号!こんなところにいやがった!!ィヤッホー!」
ヤムセルは18号に襲いかかる。ニクが阻止しようとするがベジータに遮られる。
ニク「オヤジは間違ってる!!たとえオヤジだろうがぶっ殺すぞ!」
ヤムセル「18号,さぁ吸収してやるぜ!くひひひひひ…」
ヤムセル,18号を押さえつけ,なぜか18号の服をはぎだす。泣き叫ぶ18号を見てますますヤムセルは興奮しだした。
ヤムセル「吸収に服は邪魔だからなァァ」
ヤムセルの不埒な行為に我慢できずフリーザとストップ解除された16号がとびかかるが,相手にならず撃沈。
チャパ王は必死でコントローラーをいじくっている。だが,乱暴されている18号を見て股間が苦しそうだ。
ヤムセル「へっ。もっと楽しんでから吸収しようと思ったけどよ…邪魔くさい連中もいるんで吸収しちまうぜッ!」
グォンッと股間のシッポの先端部が開く。グググジュポポッ!ジュルジュル…と卑猥な音を立てて18号は吸収されてしまった。
ニク「……バ…バカな!!?? あ…あれは」
ベジータ「超サイヤ人!!! なるほどな。ヤツはオレとカカロットの遺伝子も持っていたのだな…くっくっく。おもしろくなりそうだ」
サイヤ人の遺伝子の働きにより,肉体は超サイヤ人化!髪は金髪に逆立ち,黄金の気を身に纏った最強の人造人間ヤムチャ・セルが今ここに誕生した。
ヤムセル完全体はフリーザを一撃で倒し,ベジータとの戦いに移る。ベジータ,必殺技も通じず,完敗。ニクも始動。超サイヤ人第三形態になり性格もますます凶暴に。どっちが悪役かわからない。
しかしニクは弱点をつかれ,戦意を失う。ヤムセルは「ヤムセルゲーム」を開いてやる,と言う。潜在力をさらに引き出すため,そして人間の恐怖の顔がみたいため…。
精神と時の部屋から出てきた悟空親子に伝え,皆はそれぞれの準備にとりかかる……。
6. 戦士の休息…本音と嘘とヤムチャの決意
ヤムセルゲームまでの間に、悟空は瞬間移動で新ナメック星へデンデを連れて帰り、デンデが神になる。ドラゴンボール復活。
ベジータ,ニク,フリーザ,ヤムチャが精神と時の部屋で修行。
「おめぇたちは手を引いてくれ。とてもかなう相手じゃねぇ」悟空はウパやチャパ王たちに言っていた。
ヤムチャは自分は言われなくてホッとした。そして精神と時の部屋の扉が消えかかるまで修行した。
出てきたときちょうど悟空がいたので試しに尋ねてみることにした。
「ハッキリ言ったらどうだ?確かに強くはなったが,それでもヤムセルに通用しないとな」
「うん。全然変わってねぇな」
「ちっ。ホントにハッキリいいやが……え…?」
しばし呆然とするヤムチャ。今のは悟空のギャグなんだ,あいつもそういうこと言うようになったかー,もしくは単なる聞き間違いなんだと必死で自分にいい聞かせる。そしてそれ以上,誰かに聞くのをやめた。
ヤムセルゲームに備えて,神経を研ぎ澄ませるヤムチャ。
ある気を感じる。気は小さいが,ヤムチャがよく知る人物であることは間違いなかった。
ありがちな荒野――。一目見てすぐに地球の科学では到底造れそうもない宇宙船。そのすぐそばに彼はいた。
ヤムチャ「久しぶりだな。ゲロよ…」
ゲロ「ヤムチャさま!ふっふっふ。……よくわかりましたね」
ヤムチャ「オレは気を読めるんだ。お前の気が地上に現れたんでな。ずっと宇宙にいたんだな?裏切りやがって…」
ゲロ「貴方こそ孫悟空の仲間になったのは知りませんでしたよ。その様子だとだいたいのことはご存じか。孫悟空は私の人造人間ともう戦ったようですね。」
ヤムチャ「ああ…。だが連中よりももっと恐ろしいもんを創ってくれたじゃないか」
ゲロ「ふっふっふ…私としても嬉しい誤算でしたよ…。まさか未来から来てくれるとは」
ヤムチャ「…やってくれるぜ。外見がそのままオレだなんてよ。何の恨みがあって…」
ゲロ「それは誤解ですな。貴方への敬意の表れです。『最強の戦士』が貴方そのままの姿…!これ以上ない敬意です」
ヤムチャ「勝手なことをいいやがるぜ。お前のオレへの敬意は,強さに対するもののみだったんだろ」
ゲロ「ふふふ…ふっふっふ…。よくわかっていらっしゃる。では…」
ヤムチャ「このまま逃がすかよッ。…貴様自身は人造人間になっていないようだな。ならオレでも軽く倒せるぜッ!はっ!」
ゲロ「おっと!」
ザンッ!ヤムチャが地を蹴ると同時にヤムチャの動きが止まった。
ヤムチャ「うぉぐっ!動けねぇっ!オレの狼牙金縛りと同じかッ」
ゲロ「ふふふ。私自身も人造人間になる計画もありましたがね…。宇宙には限りなく不死に近づける科学もありましてね…。まぁ5分もすれば動けるようになりますよ」
ヤムチャ「なぜオレを殺さん…」
ゲロ「くっくっく,ともに最強の戦士の成長を見守ろうではありませんか…。」
武闘場を作り、世界に宣戦布告したヤムセルは暇をもてあましていた。
そこに思いがけない来客登場。ドクターゲロである。
ゲロ「まさか未来からやってきてくれるとはな…。わたしの実験は成功していたのだな。さぁわたしと一緒に来い!全宇宙を支配するのだ!」
ヤムセル「誰に命令しているんだ?」
ゲロ「…な,何をする!!はなせ!私はお前のッ…」
ヤムセル「創造主だろ?…フン。残念ながらオレには神を敬う心は持ち合わせてない」
ゲロ「こ,こんなくだらないゲームを開くなど無意味だッ!私とともに来い!さすれば…」
ヤムセル「くだらないだと?…キサマの命令を聞くことの方がくだらないぜ!…死ね」
ゲロ「ま,待て!! お前には隠…グホッ!!」
頭をふっとばされるゲロ。自分の命令を聞くようにしていたはずなのに。やはり彼は洗脳が下手だったようだ。
ヤムセル「余計なお世話だ…出来損ない!」
悟空「あれ?今だれ殺したんだ?」
そこに悟空が瞬間移動でやってきた。
ヤムセル「……孫悟空か……。なぁに…。プライベート関係さ,お前には関係ないぜ」
悟空「ふーん。まぁどうでもいいさ。そんなこと。」
ヤムセル「この武舞台はどうだ?チアリーダーもつけるか?」
悟空「いらねぇ。…とうとうなったな。それが完全体か」
ヤムセル「…そういうことだ。見た目は初形態と変わっちゃいないんだが,多機能付きになってるんだ…その一つが…コレだぁぁぁぁッ!!!!」
悟空「…!!!」
ヤムセルは右の乳首を押すと,股間のシッポからチョロチョロと液体が出てきた。
ヤムセル「お茶だ。飲むか?」
悟空「いらねぇ」
そして、ヤムチャゲームが開幕した。
会場には天下一武道会を初め数々の武道会で優勝した世界チャンピョン・プンターと弟子サタン,そしてテレビ局のアナウンサーもいた。ヤムチャゲームは世界中に放映されているようだ。
悟空たちもやってきた。
参加及び見学:悟空,悟飯,ベジータ,ニク,フリーザ,ウパ,ヤムチャ,パンプット,チャパ王,ナム,16号,プンターとサタン、アナウンサーたち
死亡:ピッコロ,ジース,プーアル,天津飯,兎人参化
カメハウスで観戦:亀仙人・餃子・クリリン・チチ・ブルマ・ランチ・赤ん坊ニク・ウミガメ
チャパ王は,プンターのパシリにされている男を見た。
チャパ王「…サタン!」
サタン「ゲッ!兄貴!何でここに!」
チャパ王「お前…実家の大工を継いだんじゃなかったのか!」
サタン「…あんたが家を出ていったせいでオレの人生は無茶苦茶だ。実家を継ぐとか言ってたくせに!」
チャパ王「事情があったんだ!天下の武天老師にその実力を認められたんだ…!仕方あるまい」
サタン「オレは格闘技をやりたかったんだよ!ずっと大工の仕事でトレーニングもできずに…!
でも,オレはこのプンターさんのもとで稽古つけてもらってるのだ。フッフッフ。この人は強いぞ。」
チャパ王「フン。バカが…。そんなデブ,私はおろかそこにいるヤムチャ・セルも相手にならんだろうよ。」
チャパ王とサタンの話は誰も聞いておらず,話はこいつらとは無関係に進んでいた。
プンターがしゃしゃり出て,サタンも引き立て役のため舞台にあげられ2対1で戦う。が,たやすく二人共セルに吹っ飛ばされた。
プンターは粉みじんになったがサタンは何故か頭からの出血だけですんだ。
チャパ王「なッ…!? なんで生きているんだ。アイツだけ…」
ヤムチャ「オレが目立ってない…」
7. 最強を継ぐ者…その名は悟飯 ヤムチャではない
余興も終わり、ヤムチャゲームがいよいよ始まった。
まずは孫悟空が名乗りをあげた。ヤムセル完全体といい勝負を見せる。
見た目は超サイヤ人対超サイヤ人!しかし、さすがの悟空もヤムセルにはかなわなかった。悟空、降参を宣言。焦る一同。
「おめぇの出番だぞ!悟飯」
悟飯出動。あの世ではピッコロ激怒。悟飯、闘う気がない。怒りで我を忘れた自分は何をしでかすかわからないからだ。
「そんなことを言えばオレがびびるとでも思ったのか?悟飯。それどころかオレはお前を怒らせてみたくなったぜ!」
ヤムセル、悟飯を羽交い絞め。吐血する悟飯。それでも助けにいかない悟空にフリーザは切れる!
フリーザ「みそこなったよ。孫悟空。キミは愛の戦士だと思っていたのに。悟飯が今、何を思っているかわかるかい?怒りなんかじゃない。
『ボクがこんなに苦しんでいるのになぜパパは助けてくれないんだろう。
ボクの命よりフェアな戦いの方が大事なんだろうか』と!」
ヤムチャ「そ…そうだぞ!オレも言おうと思ってたんだ!お前にはつねづね…」
悟空、フリーザとヤムチャに諭される
助けに行こうとした瞬間、ヤムセルは股間のシッポを地面に突き刺した!見るからに異様な光景!
悟空「なにやってんだ…アイツ!」
チャパ王「マスだ…!! マスをかいているんだ!!」
ヤムセル「ぅオオオッー…」
ヤムセルが絶頂に達すると、周囲の土がモコモコっと盛り上がった!
10匹の子供ヤムチャ、ヤムチャジュニアが地面から生み出された。
ヤムセル「行け!我が子たち。標的はあの10人だ」
悟空たちに襲い掛かるヤムチャジュニア。
ヤムチャジュニアに仲間たちはやられていく。
ベジータ、ニク,そして魔界の力を解放したフリーザでやっと互角の戦い。
他多数と同じように自分の子供みたいな容姿のヤムチャジュニアにやられながらヤムチャは思った。
(なんだよ…結局、同じポジションかよ……!あんなに頑張ったのに!クソッ!クソォ!!)
悟空、ヤムチャジュニアを殴り飛ばし、ヤムセルへ突撃。心臓をえぐられる悟空。
「悟飯…すまねぇ…。オラ、間違ってた…」
悟空息絶える。
「フン…勢い余って殺してしまったじゃないか。せっかくのおもちゃを…」
悟飯覚醒。スパークを放つ超サイヤ人2の誕生。10匹のヤムチャジュニアをすべて瞬時に粉々に。
ヤムチャ「ぅエッ!キモッ…。何か自分の子供が殺されてるみてぇな気分……」
超2悟飯の前では完全体ヤムセルも赤子同然。
ヤムセル「そ…そんなバカな…!オレが…最強であるオレがッッ…」
ヤムセルは全力のかめはめ波を放つ!しかし,超2悟飯のかめはめ波で跳ね返され,大ダメージを受ける。
傷ついた肉体は再生するもののパワーの差は変わらない。
フリーザ「悟飯!! はやくそいつを倒すんだ!何しでかすかわからないよ!」
悟飯「もうとどめを?…コイツは父さんを殺した…。こんなクズヤロウ…もっと苦しめてやらなくちゃ…。
コイツの顔見てるとムカムカすんだよ。このクソッタレのツラ」
ヤムチャ「…………」
(こいつにはかなわねぇ!!ダメだ!逃げよう!)ヤムセルが敗北を覚悟したとき、あるプログラムが作動した。頭の中に一つの命令が浮かび上がる。
『 オ リ ジ ナ ル を 吸 収 せ よ 』
ヤムセル「……!!」
『オリジナルを吸収せよ』
それは、ドクターゲロが宇宙をまわり集めた知識の一つから生み出されたヤムセルの隠された能力だった。
ナメック戦士やメタモル星人の技……融合の応用技術。
ヤムセル「ドクターゲロめ……アジなマネしてくれるじゃないか!」
(なるほど、あのときオリジナルを殺すのをためらったのはそのためだったのか…)
ヤムセルは太陽拳を放つ。悟飯は吸収を恐れ、目がくらみながらも高速でその場を脱する。
しかしヤムセルの狙いはヤムチャただ一人!股間のシッポで目がくらんでいるヤムチャの肉体を突き刺す。
ヤムチャ「は!? イたァッ!!お…おぐゥッ!! マ…ジかョォ……」
ヤムチャの身体はドロドロに溶け出しヤムセルに吸収されてしまった。
(な…なんでオレなんかを…悟飯と間違えたのか…?つくづく…運が悪いぜ…)
薄れゆく意識の中,ヤムチャは思っていた。
理解できない悟飯。
(なぜヤムチャさんなんかを!? 狙うのはボクじゃないのか…!?)
しかしすぐに謎はとけた。ヤムセルとヤムチャの細胞は融合し、ヤムセルのパワーは爆発的に上昇した!
悟飯「あ…そ…そんな!!」
溢れるエネルギーはスパークと化し,悟飯同様,サイヤ人の血が超サイヤ人2を目覚めさせたのだ!
超ヤムセル「はーはっはっは!サイコォだぜぇーッ!!」
8. かめはめ波 対 ハメハメ波 !!
超ヤムセル「どれ……生まれ変わった肉体のパワーはどうかな…?」
そういうとヤムセルは、近くにいたニクのボディに強烈な一撃を浴びせる。
ヤムセルのパンチは腹部を貫通しニクは絶命した。
ベジータ「ニク…。ちっくしょぉっぉぉぉぉぉぉお!!!!!!」
息子を殺されベジータ逆上。超ヤムセルに挑むも逆に殺されかける。
ピンチを救ったのは悟飯だが、片手負傷。パワーも半減。悟飯は戦意を失う。
悟飯「やればいいだろ。抵抗しても無駄なのはわかってる」
ヤムセル「あ,そう。じゃあやらせてもらうぜ。オレのとっておきの必殺技でな」
ヤムセル「ハ…!メ…!!ハ…!!!メ…!!!!」
(なんだ。かめはめ波じゃん…。構えがちょっとエロイけど)
諦めながらつっこみを入れる悟飯に天から声が!
悟空「あきらめるなんておめぇらしくねぇぞ、悟飯。…見せてやろうぜ!」
悟飯、元気付けられ片手のかめはめ波を撃つ。
超ヤムセルと悟飯のかめはめ波が激突する。余裕の超ヤムセル。こらえる悟飯。あの世からは応援が!
悟空「ふんばれ悟飯!おめぇはまだ力を出し切ってねぇ!」
ピッコロ「お前はその気になればオレより力は上だ!がんばれ!悟飯!」
ジース「アニキのカタキを討ってくれ!オレは…オレは…ゥウオオ!悟飯!」
兎人参化「えっ…と…あなたの力はそんなもんじゃないですよ!えっと…ゴハンくん!」
天津飯「フッ…お前(略)ぜ!餃子!」
しかし,かめはめ波の威力は明らかにヤムセルの方が上!
超ヤムセル「それが限界か!? ふはははは!あっけなかったな!消えろ!!」
ベジータ「そ…そこにいるのは…誰だ? …ヤムセルの背中がガラアキだ…。そこに…攻撃するんだ…た…たのむ…ニクのカタキを討ってくれ……」
ベジータ「…ヤムセルの背中に…こ…攻撃するんだ……注意をひくんだ…」
チャパ王「やだ。メンドい」
ベジータ「チャパ王かよ…キサマ覚えてろ…ガクッ…」
超ヤムセル「はーっはっはっはっは!消えろ!!」
そのとき、ヤムセルの動きが止まる。悟飯の心に声が届く。
(悟飯!! オレだ!ヤムチャだ! コイツの動きは止めた!全力でやれぇぇぇぇぇ!!)
超ヤムセル「あ!?あれれ…!?バ…バカな!身体が動かん!! なぜだ!?」
悟飯「ヤムチャさん!?」
超ヤムセル「マ,マジかよ! お前の意識は完全に消したはず……!」
悟飯「ぅおおらあああああァァァァァァ!!!!!」
悟飯は潜在力の全てを出し、ヤムセルをふっとばす!!!!
超ヤムセル「ギョェェエェェェェェェェ……」
悟空「やったな!悟飯」
悟飯「ありがとう…お父さん…。そして…ヤムチャさん……」
悟飯を連れ、みなは天界へ戻る。
チャパ王「ベジータ…手をかすぞ」
ベジータ「消えろ…二度とオレに話しかけるな」
ナム「ベジータ。手を貸そうか?」
ベジータ「すまん…,あいつら親子にやられたぜ。オレはもう二度と戦わん」
ウパ「うーっそばっかりぃ〜。心にもないこと言っちゃって」
ベジータに冷たくされてむかついたチャパ王はポツンと立っていたサタンをボコボコにして皆の後をおった。
サタンは命がけでヤムセルを自分が倒したとアナウンサーに言い世界中に知らされた。
ここからサタンは急激に人気を高めていく………。
9. 戦いは終った…ありがとう孫悟空 あとヤムチャ
天界へ戻った悟飯たち。ドラゴンボールでセルに殺された人たちは生き返った。
兎人参化をはじめピッコロ、ニク、ジース、プーアル,そして、プンターもだ。どこかで18号と17号も生き返っているに違いない。
悟空と天津飯,そしてヤムチャはすでにドラゴンボールで生き返っているので生き返ることはできなかった……。
ふいに遠くで巨大な気が出現した。ヤムセルの気!蘇ったのだろうか!?
気はまっすぐ天界にむかってきた。震え上がる一同。構える悟飯。
しかし…それはヤムセルではなかった。
悟飯「ヤムチャさん…?」
ヤムチャ「ああ…オレだ。」
確かにヤムセルの体ではあったが、精神は完全にヤムチャそのもの。
ヤムチャ自身は既にドラゴンボールで生き返っているので、本来は生き返ることはできない。
しかし、ヤムセルと融合したヤムチャの体は新しい人間としてカウントされたのだ。
悪であるヤムセルの魂は地獄へ行き、善人であるヤムチャの魂だけが残ったのだ。
ヤムチャ「ははっ。すげぇパワーだぜ。でも、大事なところがこんなもんになってよぉ〜。ははは…はは… あ〜あ…」
悟飯「ママに言えば、なおしてくれますよ、きっと。」
ピッコロ「で、残りの願いはどうするんだ?やはりどうにかして悟空を生き返らせるのか」
が、ここで天から悟空の声。生き返らせてもらわなくていいや、とのこと。
横で天津飯が、オレは生き返らせてくれ!本場のドラゴンボールで!と騒いでいたが皆には聞こえなかった。
ピッコロ「さて、ではもう一つの願いはどうする?」
ヤムチャ「なかったら、オレのここをなおしてもらいたいんだが…」
チャパ王「いや…それより人造人間18号を停止してくれないか?私のダ…」
フリーザ「18号を元の人間に戻してくれないか?」
神龍「どちらも無理な願いだ。そいつは私の力を大きく超えている」
フリーザは,なら体内にある爆弾だけでもとってくれ、とお願いし,その願いは叶えられた。チャパ王はカンカンになってすねていた。フリーザは18号に恋心を抱いていたようだ。
フリーザ「ボ,ボクたしかに18号スキなんだけど…やっぱり宇宙人と人造人間だし…」
ヤムチャ「バッカヤロォ!それが何だ!愛にはな,種族も性別も関係ねぇんだよ!!…だが18号はオレもねらうけどな」
チャパ王「もちろん私もな。フッ,皆ライバルってワケだ」
ピッコロ「サッパリわからない…」
デンデ「ボクが教えてあげますよ……ウフフフフ」
さて、すべてが終わり、皆は解散した。カメハウスに戻ったウパは餃子に天津飯は生き返られなかったと話した。
餃子「仕方ないよね…。運命だもの。…でもボク、強く生きていく!だってあの人の子が今、おなかの中にいるんだもの…」
ウパ「そうですか。……え……?」
次の日、ニクを見送りにカプセルコーポに。その光景を亡き悟空も見守っているように悟飯は感じた。
そしてウパは1人(ボクたちはとんでもない思い違いをしていたのかもしれない…)と思っていた。
亀仙人『ヤムチャ編最終章はウザイけどもうちびっとだけ続くぞ!次回からの主人公は7浪してやっと高校生になったヤムチャじゃ!』
1年後……。
ヤムチャはドラゴンボールを集め,地球人のヤムセルの外見の記憶を化け物にかえてもらった。
2つめの願いで股間のシッポを本来ついているべきものに変えてもらった。
超悟飯に匹敵する巨大な戦闘力を持ったまま…。
残念ながら続くブウ編ではその巨大なパワーも一気にインフレの波に呑み込まれてしまうのだが…。
10. あれから七浪!今日からオレは高校生
★ヤムチャ ハイスクール編ダイジェスト
ヤムチャ「あの〜オレとつきあってくれませんか」
A子「ごめんなさい。今,つき合っている人が…」
ヤムチャ「あの〜オレと……」
B子「ごめんね。タイプじゃないの」
ヤムチャ「あのー」C子「オッサンはイヤ」
ヤムチャ「駅へ行く道は・・・」
D子「うるさい!」
ヤムチャ「オレやめるわ,ガッコ」
プーアル「…は,はぁ…」
さて時代は一気にセル戦から19年後へ…。
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