注意)ヤムチャ編最終章本編を読んでなくても全く問題ないですが、冒頭部分がわかりにくいかもしれません。

 

ヤムチャ編最終章 アナザーワールド
ヤムチャVS幻影旅団 〜もしヤムチャが別次元に飛んでたら〜

 


ヤムチャ「なんだ…ここは??」

光に包まれたヤムチャが見た光景は廃墟と化したビル群。
ヤムチャ「オレはブルマの家にいたハズだが…」
あたりを見回すヤムチャ。一つの廃ビルにただならぬ気配を感じる。気の大きさこそ小さいが,明らかに内に巨大な力を秘めていそうなそんな感じだ。
ヤムチャ「13人……らしいな」
気配を絶って,その建物に入る。物陰からそっと中を窺うと話し声が聞こえる。
ヤムチャ「なんだ?…奪え?皆殺しだぁ?盗賊か?こいつら。盗賊なんぞ人間のクソだぜ!さーて,どうやってこらしめてやろうか…なるべくカッコよく…」
コルトピ「団長。何かいるよ。そこに」
ヤムチャ「ゲッ…バレたか?……にゃ〜ん……」

静寂。

クロロ「殺せ」
ウボォ「オレがやるぜ!!」
フィンクス「手加減してやれよ」
ウボォがオーラを解放する。
ヤムチャ「!!」
とりあえずヤムチャは廃墟から抜けだし,気を消して隠れる。
ヤムチャ「びびったぁ〜。今の地上にまだまだあんなヤツもいるんだなぁ。相当の気だぜ…。まぁ界王様の修行を受けたオレにはとうてい…」
コルトピ「み〜っけ」
上を見上げると毛が廃屋の窓から覗いていた。
ヤムチャ「やばっ…クソッ」
ヤムチャはとっさに気功波を毛めがけてぶっぱなした。
コルトピ「…え?」
毛の頭が無惨にもふっとぶ。ドシャッ…。コルトピの下半身がビルからおっこちてきた。
ヤムチャ「な〜んだ。弱いじゃんってかオレが強いのかぁ…悪いことしたな」
フランクリン「俺の両手は機関銃(ダブルマシンガン)!!!」
ヤムチャ「うぉぉぉぉっ!!!???」

ガガガガガガガガガガッ!!!

ビルの陰から巨体の男が飛び出し,指から凄まじい数の弾を放出してきた。強力なオーラの弾はヤムチャに命中する…が。
フランクリン「な…!? オレの念弾をこらえやがった!?」
ヤムチャ「ふぃ〜なかなかやるじゃねぇか。ハッ!!!!」

ドンッ!!!

ヤムチャは巨体めがけて衝撃波を放つ!フランクリンは勢いよく吹っ飛んでビルの壁を貫通していった。
ヤムチャ「あと11人!」
スキをついて瓦礫の陰からサワヤカ青年が音もなく飛び出してきた。その瞬間,ヤムチャの頭上に!バッ!不気味な気配を感じヤムチャはその場から脱する。タンッ!青年も着地。
シャル「ちぇッ。もう少しだったのに!」
ヤムチャ「何がもう少しだ!てめぇらなんかにオレ様…」
ウボォ「ビッグバンインパクト!!!!」
ビルの屋上からケモノのようなむさ苦しい男が降ってきた。拳に気が集中しているのがわかる。
ヤムチャ「ハゲと似たような技の名前つけるんじゃねぇーッ!!!」


ドゴォォォッ!!!!

ヤムチャがウボォの拳を受け止める。瞬間,ヤムチャの周囲の地面が陥没する。ズシィィィィィッ!
ヤムチャ「うぉぉぉッ!!??」
ウボォ「なんだとぉ!?」
ヤムチャはウボォの腕を掴むとシャルの方に向かって投げ飛ばした。二人は吹っ飛び,ビルの壁に激突した!ウボォに圧迫され白目を向いているシャル。
ウボォは起きあがったが目の前にはヤムチャが!
ヤムチャ「ちぃっと手がしびれちまったぜ」
ウボォの腹に一撃を入れる!刹那,後ろに殺気が生じる。何かが振り下ろされる。腕で受け止めるヤムチャ。

バキィッン!! 

刀が折れる鋭い音。
ノブナガ「〜〜〜!!」
ヤムチャ「あぶねぇ…ってまぁこんなもんじゃオレは殺せないぜ」
バキィッ!裏拳一発でのされるノブナガ。
ヤムチャ「あと……8人……」

街に灯がともり始めた。廃墟群の闇も一段と濃くなりつつある。
フェイタン「クモをなめたヤツ殺すね」
フィンクス「しかしハンパなオーラ量じゃねぇぞ,アイツは」
ボノレノフ「手強いな」
一方,ヤムチャは「オラオラ出てこい」と廃墟の中で叫んでいた。
ヤムチャ「出てこんとここら一帯をふっとばしてやるぞ!!」
シズク「あいつ,空に浮いてる」
クロロ「ヤツの能力か」
ヤムチャ「か…め…は…め」
クロロ(凄まじいポテンシャルだな……あのオーラを放てばこのあたりは…)
しかしそのスキを見計らって3つの陰がヤムチャに向かっていった。
クロロ「あいつら…!」
ヤムチャは不穏な空気を感じると界王拳で迎え撃つ!

バシュンッ!!

一瞬のうちにフィンクスの背後に回ると背中に強烈な一撃を浴びせる。
さらに次の瞬間,フェイタンとボノレノフの頭上にヤムチャは現れた。二人の頭に手をかざすと気功波を放つ。避けるまもなく地上に叩きつけられる二人。
同時にフィンクスも地面に落下してきた。ヤムチャは地上へすぅっと降り立つ。
ヤムチャ「あと………何人だっけ?」

コツン!ヤムチャが振り向く。しかしそこには何の気配もしない。不意に逆の方向から殺気が出現する!
ヤムチャ「うぉッ……!?」
道化のような男が拳を振りかざしてきた。間一髪で逃れる。が!!グイっと腕が道化男にひきつけられる。突然のことであっさりと引き寄せられるヤムチャ。

バゴッ!! 

ヤムチャのアゴに道化男の一撃!
ヒソカ「キミはもう離さないよ◆」
ヤムチャ「そうかよ!」
ヤムチャは腕を思いっきり振り回した。振り回されるのはヒソカの方だ!ヤムチャはヒソカを壁に叩きつけようとし,ふりかぶった。しかし,そのスキをクロロは見逃さなかった。
クロロはヤムチャに向かって念のこもったベンズナイフを投げつける!
(触ったらまずい!)
不気味な雰囲気を感じとっさに避けるヤムチャ。
その間に,ヒソカは念をはずして脱出。対峙するヒソカ・クロロとヤムチャ。
ヒソカ「真っ向から攻めるのは利口じゃないね◆」
クロロ「スキを作るしかないな」
ヒソカ「ボクが囮になるよ◆」
ヤムチャ「こいつら…よくわからんが気の応用方法がオレらとは違う……!どうやってるのかわからんが…」
ヒソカがヤムチャに突撃。ヒソカの腕から気が伸びてきたのがわかった。その場から離れる。しかし,執拗に追うヒソカ。その間にもヤムチャは気を練る。
ヤムチャ「操気弾!」
ヤムチャが操気弾を発射!ヒソカに命中…しそうだったのが一瞬にしてヒソカが消える!たじろぐヤムチャ。
ヤムチャ「違う…移動したのはオレ?」
ヤムチャの背後に殺気が現れる。が,ヤムチャはあわてなかった。

ドンッ!!
シュゥゥゥゥ……。

バタッ…。

倒れたのはクロロだった。ヤムチャの操気弾が命中したのだ。

ヤムチャ「ひやっとしたぜ。こいつら変な力を使いやがる。あと少し遅かったらどうなってたことか…さて…あと…何人かしらねぇが」
ヒソカ「キミは必ずボクが殺る…いつか必ず……◆」
そういうとヒソカは逃げ出した。逃がすと厄介なことになりそうだ。
ヤムチャ「逃がすかよ…か…め…は…うぐッ!?」
ギュッ…!動きが止まるヤムチャ。身体が何かに縛られている!そう思った瞬間,頭が殴打された!
ヤムチャ「ぅおっと…いたぁ…!ハッ!!」
バシッ!! 身体を縛っている糸みたいなものを気を解放してぶちきる。背後に3つの気配。
シズク「こいつ,強いよ。たぶんあたしたちじゃ適わない」
マチ「だろうね。念糸を錬だけで断ち切ったよ」
パクノダ「団長が生きてたら逃げてクモを再結成しろっていったかもね」
ヤムチャ「さ〜て…お…オンナァ?…それも上玉ばかりだぁ〜!!エヘヘヘ……おねぇさんがた…ヒマかい?」
ヤムチャはパクノダの肩に手を回す。パクノダもその腕を掴む。
パクノダ「あら?いい男じゃない。あなた一体何者?さっきの技はどこで身につけたの?」
ヤムチャ「エヘッ,そんなことどうでもいいじゃないですか。さぁちょっとみんなでさぁ」
パクノダ「あなたに興味があるのよ。あなた,今までどんな生活をしてきたの?」
ヤムチャ「仕方ないなぁ…教えてやるよ。オレの全てを!でもこんなところじゃなくて」
ボコッ!バコッ!ヤムチャの甘い言葉の最中にもデメをヤムチャの頭に叩きつづけるシズク。だがヤムチャにはダメージなし。エロい顔もそのままだ。マチとシズクの肩にも手を回して,カラオケに行こうと言い出してる。
パクノダ「メモリーボムッ!!」
ヤムチャ「かわいい顔だね〜チューしちゃおっかなぁアブッゥ!!!!」
パァン!! ヤムチャの頭に具現化した銃弾が突き刺さる。呆然としてるヤムチャ。
マチ「なにしたの…?パク」
パクノダ「記憶を消したわ。読みとった記憶を」
ヤムチャ「……」
シズク「消しちゃう?」
ヤムチャ「ばぶー」
パクノダ「ほおっておいていいんじゃない?それより驚きよ。こいつから読んだ記憶…。なんでもドラゴンボールといって…」

 

(ヤムチャVS幻影旅団 終わり)
ヤムチャ今度は某海賊団と!?

 

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